JP6656487B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

回転電機において、固定子コイルの導線部材は、内層被覆部の外周を覆う外層被覆部を有している。コイルエンドにおける外層被覆部には、コロナシールド層と電界緩和層との間に位置する境界線が形成されている。境界線は、第1外層面境界部分と、一対の側面境界部分とを有している。第1外層面境界部分は、コロナシールド層から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっている。外層被覆部を切断して展開したときの展開平面において、湾曲部は、一対の第1角部のそれぞれの位置で一対の側面境界部分に滑らかに連続して繋がった曲線になっている。

Description

この発明は、固定子と、固定子に対して回転可能な回転子とを有する回転電機に関するものである。
従来、固定子コイルのコイルエンドにおける複数の導体間にコロナ放電が発生することを抑制するために、各導体を被覆する絶縁層の外周面に低抵抗コロナシールド層を形成するとともに、非線形抵抗特性を持つ電界緩和層を低抵抗コロナシールド層に連続させて絶縁層の外周面に形成した回転電機が知られている。このような従来の回転電機では、低抵抗コロナシールド層と電界緩和層との境界線の一部が、導体の長さ方向に対して傾斜する傾斜部分となっている(例えば特許文献1参照)。
特開昭54−125406号公報
回転電機では、導体に電圧を加えると、電界緩和層と導体との電位差に基づいて絶縁層に充電電流が発生する。絶縁層に発生した充電電流は、電界緩和層及び低抵抗コロナシールド層を流れる。充電電流は、低抵抗コロナシールド層と電界緩和層との境界線で最大となる。
特許文献1に示されている従来の回転電機では、低抵抗コロナシールド層と電界緩和層との境界線の一部が傾斜部分となっている。従って、充電電流は、導体の周方向にわたって均一にならず、境界線の傾斜部分の端部に集中してしまう。電界緩和層に流れる充電電流が境界線の傾斜部分の端部に集中すると、電界緩和層の温度が局部的に高温になり、電界緩和層の熱劣化により電界緩和層の電界緩和機能が低下してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コイルエンドにおけるコロナ放電の発生をより確実に抑制することができる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、固定子、及び固定子に対して回転可能な回転子を備え、固定子は、固定子鉄心と、固定子鉄心に設けられた固定子コイルとを有しており、固定子コイルは、導線部材によって構成されており、導線部材は、導線部材の長さ方向に沿って配置された導体と、電気絶縁性を持ち導体の外周を覆う内層被覆部と、内層被覆部の外周を覆う外層被覆部とを有しており、外層被覆部の外面には、導線部材の長さ方向に沿った第1外層面と、第1外層面の両縁部に一対の第1角部を介して個別に隣接している一対の側面とが形成されており、固定子コイルは、固定子鉄心から外部へ突出するコイルエンドを有しており、外層被覆部は、コロナシールド層と、導線部材の長さ方向へコロナシールド層に連続している電界緩和層とを有しており、コイルエンドにおける外層被覆部には、コロナシールド層と電界緩和層との間に位置する境界線が形成されており、境界線は、第1外層面に位置する第1外層面境界部分と、一対の側面のそれぞれに位置する一対の側面境界部分とを有しており、第1外層面境界部分は、コロナシールド層から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっており、導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部を切断して展開したときの展開平面において、湾曲部は、一対の第1角部のそれぞれの位置で一対の側面境界部分に滑らかに連続して繋がった曲線になっている。
この発明による回転電機は、固定子、及び固定子に対して回転可能な回転子を備え、固定子は、固定子鉄心と、固定子鉄心に設けられた固定子コイルとを有しており、固定子コイルは、導線部材によって構成されており、導線部材は、導線部材の長さ方向に沿って配置された導体と、電気絶縁性を持ち導体の外周を覆う内層被覆部と、内層被覆部の外周を覆う外層被覆部とを有しており、外層被覆部の外面には、導線部材の長さ方向に沿った第1外層面と、第1外層面の両縁部に一対の第1角部を介して個別に隣接している一対の側面とが形成されており、固定子コイルは、固定子鉄心から外部へ突出するコイルエンドを有しており、外層被覆部は、導線部材の長さ方向へ順次連続しているコロナシールド層、第1電界緩和層及び第2電界緩和層を有しており、第1電界緩和層の抵抗率と、第2電界緩和層の抵抗率とは、互いに異なっており、コイルエンドにおける外層被覆部には、コロナシールド層と第1電界緩和層との間に位置する第1境界線と、第1電界緩和層と第2電界緩和層との間に位置する第2境界線とが複数の境界線として形成されており、複数の境界線のそれぞれは、第1外層面に位置する第1外層面境界部分と、一対の側面のそれぞれに位置する一対の側面境界部分とを有しており、複数の境界線の少なくともいずれかの第1外層面境界部分は、コロナシールド層から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっており、導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部を切断して展開したときの展開平面において、湾曲部は、一対の第1角部のそれぞれの位置で一対の側面境界部分に滑らかに連続して繋がった曲線になっている。
この発明による回転電機によれば、コイルエンドにおけるコロナ放電の発生をより確実に抑制することができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。 図1のコイルエンドの要部を示す拡大図である。 図2のコイルエンドにおける導線部材を示す斜視図である。 図3の導線部材を下方から見たときの状態を示す斜視図である。 図4の導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部を切断して展開した状態を示す展開図である。 比較例による導線部材のモデルの構成を示す斜視図である。 実施例及び比較例のそれぞれで導線部材における局所発熱密度を比較したグラフである。 実施例及び比較例のそれぞれで導線部材における局所発熱温度を比較したグラフである。 実施例及び比較例のそれぞれで導線部材の電界緩和層の絶縁破壊電圧を比較したグラフである。 この発明の実施の形態2による回転電機における外層被覆部を切断して展開した状態を示す展開図である。 図10の第1外層面の幅寸法Dに対する距離Lの比Rと、電界緩和層における局所発熱密度との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3による回転電機のコイルエンドにおける導線部材を示す斜視図である。 図12の導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部を切断して展開した状態を示す展開図である。 この発明の実施の形態4による回転電機のコイルエンドにおける導線部材を示す斜視図である。 図14の導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部を切断して展開した状態を示す展開図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。回転電機1は、電機子としての固定子2と、固定子2に対して回転可能な回転子3とを有している。回転電機1は、タービン発電機などに用いられる大型の回転電機である。
固定子2は、軸線を持つ円筒状の固定子鉄心4と、固定子鉄心4に設けられた電機子コイルとしての固定子コイル5とを有している。
固定子鉄心4の内周面には、複数のスロット41が固定子鉄心4の周方向へ互いに間隔をあけて設けられている。各スロット41は、固定子2の軸線に沿った溝である。
固定子コイル5は、各スロット41の内部に収納されたコイル収納部5aと、固定子鉄心4から外部へ突出するコイルエンド5bとを有している。また、固定子コイル5は、複数の導線部材51によって構成されている。複数の導線部材51のそれぞれのうち、各スロット41の内部に収納された部分は、コイル収納部5aに含まれている。複数の導線部材51のそれぞれのうち、固定子鉄心4から外部へ突出する部分は、コイルエンド5bに含まれている。
コイル収納部5aにおける複数の導線部材51は、スロット41の内部で固定子2の径方向へ互いに重なっている。コイルエンド5bにおける複数の導線部材51は、互いに異なる2つのスロット41のそれぞれに収納されたコイル収納部5aの導線部材51同士を電気的に接続している。
回転子3は、固定子2と同軸に配置されている。また、回転子3は、円柱状の回転子鉄心と、回転子鉄心に設けられた図示しない回転子コイルとを有している。
回転子3は、固定子2の軸線を中心として回転可能になっている。回転子3の回転子コイルには、界磁電流が流れる。回転子3の回転子コイルに界磁電流が流れている状態で回転子3が固定子2に対して回転することにより、固定子コイル5の導線部材51には誘導起電力が発生する。
図2は、図1のコイルエンド5bの要部を示す拡大図である。コイルエンド5bでは、複数の導線部材51が隙間を介して並んでいる。コイルエンド5bの各導線部材51は、固定子鉄心4から軸線方向へ延びる延在部と、延在部の端部から固定子鉄心4の径方向外側へ固定子2の軸線に対して傾斜して延びる拡張部とを有している。
図3は、図2のコイルエンド5bにおける導線部材51を示す斜視図である。また、図4は、図3の導線部材51を下方から見たときの状態を示す斜視図である。導線部材51は、導線部材51の長さ方向に沿って配置された導体52と、導体52の外周を覆う内層被覆部53と、内層被覆部53の外周を覆う外層被覆部54とを有している。
導体52は、導電性を持つ複数の素線を束ねて構成されている。導体52を構成する素線の材料としては、銅などが用いられている。
内層被覆部53は、電気絶縁性を持つ絶縁層である。この例では、優れた耐コロナ放電特性を持つマイカテープに熱硬化性樹脂を含浸させた絶縁層が内層被覆部53として用いられている。また、この例では、マイカテープを導体52の外周に巻いた後、このマイカテープに熱硬化性樹脂を含浸させ、熱硬化性樹脂を硬化させることにより、内層被覆部53を導体52の外周に形成している。
外層被覆部54は、コロナシールド層541と、電界緩和層542とを有している。コロナシールド層541の抵抗率は、電界緩和層542の抵抗率よりも低くなっている。
コロナシールド層541は、図2に示すように、コイル収納部5aにおける各導線部材51に設けられている。また、コロナシールド層541は、コイル収納部5aからコイルエンド5bの一部にも及んでいる。この例では、コイルエンド5bにおける各導線部材51の延在部を通って拡張部の一部にまでコロナシールド層541が及んでいる。
この例では、コロナシールド層541が固定子鉄心4に電気的に接続されている。これにより、スロット41の内部でコイル収納部5aの導線部材51から部分放電が生じることが抑制される。また、この例では、固定子鉄心4が接地電位に設定されている。従って、この例では、コロナシールド層541が接地電位になる。コロナシールド層541は、例えばカーボン粉末混入塗料をコイルエンド5bの内層被覆部53の外周面に塗布することにより形成することができる。
電界緩和層542は、図2に示すように、コイルエンド5bにおける各導線部材51に設けられている。また、電界緩和層542は、導線部材51の長さ方向へコロナシールド層541に連続している。即ち、電界緩和層542は、導線部材51の長さ方向へコロナシールド層541と直列に接続されている。さらに、電界緩和層542は、導線部材51の中でコロナシールド層541よりも固定子鉄心4から離れた部分に設けられている。
電界緩和層542は、非線形抵抗材料によって構成された非線形抵抗層である。非線形抵抗材料は、電界緩和層542に加わる電界強度の上昇に伴って抵抗率が非線形的に低下する特性を持つ材料である。非線形抵抗材料としては、例えば、炭化ケイ素(SiC)などの非線形抵抗粒子と絶縁樹脂とを混合した材料が挙げられる。電界緩和層542を内層被覆部53の外周面に形成する方法としては、非線形抵抗材料を半硬化状態でテープ形状としたものを内層被覆部53の外周面に巻きつけて熱硬化させる方法、非線形抵抗材料を液体状にしたものを内層被覆部53の外周面に塗布して乾燥させる方法などが挙げられる。
外層被覆部54の外面には、第1外層面51a、第2外層面51b及び一対の側面51cが導線部材51の長さ方向に沿ってそれぞれ形成されている。この例では、導線部材51の長さ方向に直交する平面で切断したときの導線部材51の断面形状が、第1外層面51a、第2外層面51b及び一対の側面51cによって矩形状になっている。
第1外層面51a及び第2外層面51bは、導線部材51の厚さ方向で互いに対向している。一対の側面51cは、導線部材51の幅方向で互いに対向している。導線部材51の厚さ方向は、導線部材51の長さ方向に直交する方向である。導線部材51の幅方向は、導線部材51の長さ方向及び厚さ方向のいずれにも直交する方向である。
一対の側面51cは、第1外層面51aの両縁部に一対の第1角部51dを介して個別に隣接し、かつ第2外層面51bの両縁部に一対の第2角部51eを介して個別に隣接している。この例では、導線部材51の長さ方向に直交する平面で導線部材51を切断したときの各第1角部51dの形状が、第1外層面51a及び側面51cの間で連続する曲線状になっている。また、この例では、導線部材51の長さ方向に直交する平面で導線部材51を切断したときの各第2角部51eの形状が、第2外層面51b及び側面51cの間で連続する曲線状になっている。
コイルエンド5bの各導線部材51における外層被覆部54には、コロナシールド層541と電界緩和層542との間に位置する境界線543が形成されている。
境界線543は、第1外層面51aに位置する第1外層面境界部分543aと、第2外層面51bに位置する第2外層面境界部分543bと、一対の側面51cのそれぞれに位置する一対の側面境界部分543cとを有している。境界線543は、第1外層面境界部分543a、一方の側面境界部分543c、第2外層面境界部分543b及び他方の側面境界部分543cが連続して繋がった一つの無端状の線になっている。
第1外層面境界部分543aは、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっている。また、第1外層面境界部分543aの両端部には、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する第1交差点543dがそれぞれ設定されている。この例では、2つの第1交差点543dのそれぞれの位置が導線部材51の長さ方向で互いに同じ位置となっている。湾曲部である第1外層面境界部分543aでは、第1外層面境界部分543aの中間部の位置が各第1交差点543dの位置よりも固定子鉄心4から離れた位置となっている。第1外層面境界部分543aの両端部は、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する2つの第1交差点543dで一対の側面境界部分543cに滑らかに連続している。
各側面境界部分543cは、第1角部51dから第2角部51eに向かって固定子鉄心4に近づく方向へ延びる線である。これにより、各側面境界部分543cは、導線部材51の長さ方向に対して傾斜する傾斜部になっている。また、各側面境界部分543cは、湾曲部である第1外層面境界部分543aから滑らかに連続する曲線になっている。
第2外層面境界部分543bは、一方の第2角部51eから他方の第2角部51eに達する線である。この例では、第2外層面境界部分543bが、導線部材51の幅方向に沿った直線になっている。また、第2外層面境界部分543bの両端部には、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する第2交差点543eがそれぞれ設定されている。この例では、2つの第2交差点543eのそれぞれの位置が導線部材51の長さ方向で互いに同じ位置となっている。第2外層面境界部分543bの両端部は、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する2つの第2交差点543eで一対の側面境界部分543cに滑らかに連続している。これにより、各側面境界部分543cは、2つの第2交差点543eで第2外層面境界部分543bに滑らかに連続する曲線になっている。
コイルエンド5bにおいて互いに隣り合う2本の導線部材51は、一方の導線部材51の第1外層面51aと、他方の導線部材51の第2外層面51bとを互いに対向させた状態で配置されている。また、コイルエンド5bでは、図2に示すように、一方の導線部材51における第1交差点543dと、他方の導線部材51における第2交差点543eとの間の距離が可能な限り短くなるように各導線部材51が配置されている。
コイルエンド5bでは、一方の導線部材51における第1交差点543dと、他方の導線部材51における第2交差点543eとの間の距離が短いほど、2本の導線部材51の間にコロナ放電が発生することが抑制される。従って、一方の導線部材51における第1交差点543dと、他方の導線部材51における第2交差点543eとの間の距離が最短距離であることが望ましい。
ここで、コイルエンド5bにおける各導線部材51の表面電位は、接地電位となるコロナシールド層541の端部の位置から離れる方向に向かって上昇し、コロナシールド層541から十分離れた位置では導体52の電位と同電位となる。外層被覆部54に電界緩和層542が含まれていない場合、コロナシールド層541の端部では、導線部材51の表面に沿った沿面電界強度が急激に高くなることから、部分放電が発生しやすくなる。しかし、本実施の形態では、コロナシールド層541の端部に電界緩和層542が連続している。従って、導線部材51の表面に沿った電界の急激な上昇が抑制され、部分放電の発生が抑制される。
コイルエンド5bでは、導体52に電圧が加わったとき、電界緩和層542の非線形抵抗特性に応じて電界緩和層542での電圧が決まる。これにより、内層被覆部53には、電界緩和層542と導体52との間の電位差に基づいて、充電電流が発生する。内層被覆部53に発生した充電電流は、電界緩和層542に蓄積されて流れ、コロナシールド層541に流れ込む。このとき、境界線543において充電電流が最大になる。
境界線543の各側面境界部分543cは、導線部材51の長さ方向に対して傾斜している。従って、電界緩和層542に流れる充電電流の分布は、導線部材51の周方向にわたって均一ではない。電界緩和層542に流れる充電電流は、各第1角部51dに位置する2つの第1交差点543dに集中しやすい。境界線543の各第1交差点543dに電流が集中すると、境界線543の各第1交差点543dの位置に発生するジュール熱の量が多くなる。これにより、境界線543の各第1交差点543dの位置での温度が著しく高温になりやすい。
一般に、電界緩和層542に用いられている非線形抵抗材料は、高温になると熱劣化する。非線形抵抗材料が熱劣化すると、電界緩和層542の電界緩和機能は低下する。電界緩和層542の電界緩和機能が低下すると、電界緩和層542の表面に沿面放電が発生しやすくなる。また、回転電機1の絶縁耐電圧耐電圧試験で用いられる試験電圧以下の電圧で沿面放電が発生すると、回転電機1の絶縁耐電圧試験を行うことができなくなってしまう。
図5は、図4の導線部材51の長さ方向に沿った直線Aの位置で外層被覆部54を切断して展開した状態を示す展開図である。外層被覆部54を切断する基準位置となる直線Aは、第2外層面51bの幅方向の中心を通る中心線である。
導線部材51の長さ方向に沿った直線Aの位置で外層被覆部54を切断して展開したときの平面、即ち外層被覆部54の展開平面では、第1外層面境界部分543aが、一対の第1角部51dのそれぞれの位置で一対の側面境界部分543cに滑らかに連続して繋がった曲線になっている。第1外層面境界部分543aは、コロナシールド層541から離れる方向へ盛り上がる湾曲部となっていることにより、導線部材51の長さ方向に対する各側面境界部分543cの傾斜に合わせることができる。また、外層被覆部54の展開平面では、一対の側面境界部分543cのそれぞれが、第1角部51dの位置で第1外層面境界部分543aに滑らかに連続し、かつ第2角部51eの位置で第2外層面境界部分543bに滑らかに連続する曲線になっている。これにより、境界線543のうち、第2外層面境界部分543bを除く部分は、曲線になっている。この例では、外層被覆部54の展開平面における境界線543の形状が、導線部材51の長さ方向に沿った基準線に関して対称な形状になっている。この例では、第1外層面51aの幅方向の中心を通る直線を基準線としている。
外層被覆部54の展開平面では、導線部材51の幅方向に沿ったx軸と、導線部材51の長さ方向に沿ったy軸とを指定するxy直交座標系を定義している。外層被覆部54の展開平面におけるxy直交座標系では、境界線543が、変数xがどの値でも連続かつ微分可能な変数xの関数yとして規定されている。なお、外層被覆部54の展開平面において定義する座標系は、xy直交座標系に限定されず、他の座標系を定義してもよい。
このような回転電機1では、外層被覆部54の展開平面において境界線543の第1外層面境界部分543aが各第1角部51dの位置で各側面境界部分543cに滑らかに連続して繋がっている。このため、電界緩和層542を流れる充電電流が各第1角部51dの位置で集中することを緩和することができ、導線部材51の周方向における電流密度の分布を均一に近づけることができる。また、電界緩和層542における電流密度の最大値を低くすることもできる。
また、第1外層面境界部分543aは、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部である。このため、電界緩和層542に生じるジュール発熱の局所的な密度、即ち局所発熱密度を低減することができる。これにより、電界緩和層542に生じるジュール発熱によって上昇する局所的な温度、即ち局所発熱温度も低くすることができる。従って、ジュール発熱に起因する電界緩和層542の熱劣化の発生を抑制することができ、コイルエンド5bにおけるコロナ放電の発生の抑制をより確実に図ることができる。
大型の回転電機の耐電圧試験では、定格電圧の2倍に1kVを加えた電圧が試験電圧として固定子コイル5に与えられる。例えばタービン発電機の定格電圧は、実効値で15kVから30kVの範囲の電圧である。即ち、タービン発電機の耐電圧試験の試験電圧は、31kVから61kVの範囲の電圧である。
タービン発電機の通常の定格電圧であれば、電界緩和層542でのジュール発熱の大きさは、あまり大きくない。しかし、定格電圧の2倍以上の高電圧が試験電圧として固定子コイル5に与えられる耐電圧試験では、電界緩和層542に生じるジュール発熱によって、電界緩和層542の温度が上昇する。これにより、電界緩和層542を構成する非線形抵抗材料の熱劣化が発生し、電界緩和層542の電界緩和機能が低下してしまう。従って、耐電圧試験では、電界緩和層542の表面に沿面放電が発生しやすくなる。このようなことから、耐電圧試験での電界緩和層542の電界緩和機能の低下を回避するために、電界緩和層542での発熱密度及び温度を定量的に明らかにすることが重要である。
また、回転電機1に対する耐電圧試験において試験電圧以下の電圧で沿面放電が発生してしまうと、耐電圧試験を行うことができなくなってしまう。このように、電界緩和層542の非線形抵抗材料に対する試験電圧に制限がある。従って、耐電圧試験の試験電圧の上限値を定量的に評価する必要もある。
そこで、導線部材51を模擬した実施例及び比較例のそれぞれのモデルを設定した。実施例による導線部材51のモデルの構成は、本実施の形態による構成と同様にした。
図6は、比較例による導線部材51のモデルの構成を示す斜視図である。比較例による導線部材51のモデルでは、境界線543の第1外層面境界部分543aの形状が実施例と異なっている。比較例による導線部材51のモデルでは、第1外層面境界部分543aが導線部材51の幅方向に沿った直線になっている。比較例によるモデルの他の構成は、実施例と同様である。
また、耐電圧試験の試験電圧を導線部材51に与えたときに電界緩和層542に生じる局所発熱密度及び局所発熱温度を、実施例及び比較例のそれぞれのモデルで比較した。
図7は、実施例及び比較例のそれぞれで導線部材51における局所発熱密度を比較したグラフである。図7では、比較例の局所発熱密度に対する局所発熱密度の比を発熱密度比α1[%]として縦軸に示している。電界緩和層542に生じる単位時間当たりの局所発熱密度は、過渡電界解析に基づいて算出した。
実施例による導線部材51の局所発熱密度は、図7に示すように、比較例による導線部材51の局所発熱密度に対して50%未満にまで低減されることが分かった。
図8は、実施例及び比較例のそれぞれで導線部材51における局所発熱温度を比較したグラフである。図8では、比較例の局所発熱温度に対する局所発熱温度の比を局所温度比α2[%]として縦軸に示している。実施例及び比較例のそれぞれの導線部材51における局所発熱温度は、耐電圧試験の試験電圧を導線部材51に与えて実測することにより得た。
実施例による導線部材51の局所発熱温度は、図8に示すように、比較例による導線部材51の局所発熱温度に対して80%程度にまで低減されることが分かった。
このように、実施例による導線部材51では、局所発熱密度及び局所発熱温度がいずれも比較例による導線部材51よりも低減される。従って、電界緩和層542を構成する材料の熱劣化が比較例よりも抑制され、電界緩和層542の電界緩和機能の低下が実施例において抑制されることが確認された。
次に、導線部材51に与える電圧の昇圧速度を1.5kV/secとしたときの電界緩和層542の絶縁破壊電圧を、実施例及び比較例のそれぞれのモデルで比較した。
図9は、実施例及び比較例のそれぞれで導線部材51の電界緩和層542の絶縁破壊電圧を比較したグラフである。図9では、比較例の絶縁破壊電圧に対する絶縁破壊電圧の比を絶縁破壊電圧比β[%]として縦軸に示している。実施例の電界緩和層542の絶縁破壊電圧は、図9に示すように、比較例による電界緩和層542の絶縁破壊電圧に対して20%以上に高くなることが分かった。
このように、実施例による導線部材51では、電界緩和層542を構成する材料の耐電圧試験の試験電圧の範囲が拡大されることが確認できた。
従って、第1角部51dの位置で側面境界部分543cに滑らかに連続して繋がる湾曲部を第1外層面境界部分543aとすることにより、耐電圧試験の試験電圧の範囲の拡大を図ることができ、コイルエンド5bにおけるコロナ放電の発生の抑制をより確実に図ることができる。
また、導線部材51の長さ方向に直交する平面で導線部材51を切断したときの各第1角部51dの形状は、第1外層面51a及び側面51cの間で連続する曲線状である。このため、電界緩和層542を流れる充電電流が各第1角部51dの位置で集中することをさらに確実に抑制することができる。これにより、電界緩和層542における電流密度の最大値をさらに確実に低くすることができ、電界緩和層542を構成する材料の熱劣化の発生をさらに確実に抑制することができる。
また、外層被覆部54の展開平面における境界線543の形状は、導線部材51の長さ方向に沿った直線に関して対称な形状である。このため、電界緩和層542を流れる電流の分布の偏りが導線部材51の幅方向で生じることを抑制することができる。これにより、導線部材51の周方向における電界緩和層542の電流密度の分布をさらに確実に均一に近づけることができるとともに、電界緩和層542における電流密度の最大値をさらに確実に低くすることができる。従って、電界緩和層542における局所的なジュール発熱をさらに確実に抑制することができ、ジュール発熱に起因する電界緩和層542の熱劣化をさらに確実に抑制することができる。
なお、実施の形態1では、外層被覆部54の展開平面における境界線543の形状が、導線部材51の長さ方向に沿った直線に関して対称な形状である。しかし、外層被覆部54の展開平面における境界線543の形状は、導線部材51の長さ方向に沿った直線に関して非対称な形状であってもよい。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2による回転電機における外層被覆部を切断して展開した状態を示す展開図である。なお、図10は、実施の形態1における図5に対応する図である。第1外層面51aには、2つの第1交差点543dを結ぶ仮想直線55が設定されている。仮想直線55は、導線部材51の幅方向に沿った直線である。また、湾曲部である第1外層面境界部分543aには、導線部材51の長さ方向へ各第1交差点543dから最も離れた点が湾曲部変曲点56として設定されている。この例では、導線部材51の幅方向における第1外層面境界部分543aの中心点が湾曲部変曲点56となっている。
導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lは、第1外層面51aの幅寸法D、即ち仮想直線55の長さに対して、0.3倍から1.5倍の範囲の距離となっている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
ここで、第1外層面51aの幅寸法Dに対する距離Lの比R、即ちL/Dが互いに異なる複数の導線部材51を模擬した実施の形態2のモデル、及び上記の比較例の導線部材51のモデルのそれぞれについて、電界緩和層542に生じる局所発熱密度を過渡電界解析に基づいて算出した。
図11は、図10の第1外層面51aの幅寸法Dに対する距離Lの比Rと、電界緩和層542における局所発熱密度との関係を示すグラフである。図11では、発熱密度比α1[%]を縦軸に示している。図11に示すように、導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lが、第1外層面51aの幅寸法Dに対して、0.3倍から1.5倍の範囲の距離になることにより、電界緩和層542における局所発熱密度が比較例よりも10%以上低減されることが確認された。
また、導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lが、第1外層面51aの幅寸法Dに対して、0.4倍から0.8倍の範囲の距離になることにより、電界緩和層542における局所発熱密度が比較例よりも15%以上低減されることも確認された。
このような回転電機1では、導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lが、第1外層面51aの幅寸法Dに対して、0.3倍から1.5倍の範囲の距離になっている。このため、電界緩和層542における局所発熱密度をさらに確実に低減することができる。これにより、ジュール発熱に起因する電界緩和層542の熱劣化の発生をさらに確実に抑制することができる。
また、導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lを、第1外層面51aの幅寸法Dに対して、0.4倍から0.8倍の範囲の距離にすることにより、電界緩和層542における局所発熱密度をさらに大きく低減することができる。
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3による回転電機のコイルエンドにおける導線部材を示す斜視図である。また、図13は、図12の導線部材51の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部54を切断して展開した状態を示す展開図である。なお、図12は、実施の形態1における図3に対応する図である。また、図13は、実施の形態1における図5に対応する図である。
外層被覆部54は、導線部材51の長さ方向へ順次連続しているコロナシールド層541、第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545を有している。コロナシールド層541の構成は、実施の形態1におけるコロナシールド層541の構成と同様である。
コロナシールド層541の一部、第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545は、コイルエンド5bの各導線部材51に設けられている。また、第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545は、導線部材51の中でコロナシールド層541よりも固定子鉄心4から離れた部分に設けられている。
第1電界緩和層544は、導線部材51の長さ方向へコロナシールド層541に連続している。即ち、第1電界緩和層544は、導線部材51の長さ方向へコロナシールド層541と直列に接続されている。
第2電界緩和層545は、導線部材51の長さ方向へ第1電界緩和層544に連続している。即ち、第2電界緩和層545は、導線部材51の長さ方向へ第1電界緩和層544と直列に接続されている。第2電界緩和層545は、第1電界緩和層544のコロナシールド層541側とは反対側に設けられている。
第1電界緩和層544の抵抗率と、第2電界緩和層545の抵抗率とは、互いに異なっている。この例では、特定の電界において第2電界緩和層545の抵抗率が第1電界緩和層544の抵抗率よりも高くなっている。また、特定の電界では、第2電界緩和層545の抵抗率の下限値が第1電界緩和層544の抵抗率の上限値よりも1桁以上大きくなっている。
第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545のそれぞれを構成する材料、及び内層被覆部53の外周面に対する第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545のそれぞれの形成方法は、実施の形態1における電界緩和層542の材料、及び内層被覆部53の外周面に対する電界緩和層542の形成方法と同様である。
コイルエンド5bの各導線部材51における外層被覆部54には、コロナシールド層541と第1電界緩和層544との間に位置する第1境界線546と、第1電界緩和層544と第2電界緩和層545との間に位置する第2境界線547とが複数の境界線として形成されている。この例では、外層被覆部54の展開平面における第1境界線546及び第2境界線547のそれぞれの形状が、導線部材51の長さ方向に沿った直線に関して対称な形状になっている。
第1境界線546は、第1外層面51aに位置する第1外層面境界部分546aと、第2外層面51bに位置する第2外層面境界部分546bと、一対の側面51cのそれぞれに位置する一対の側面境界部分546cとを有している。第1境界線546は、第1外層面境界部分546a、一方の側面境界部分546c、第2外層面境界部分546b及び他方の側面境界部分546cが連続して繋がった一つの無端状の線になっている。
導線部材51の周方向における第1境界線546の形状は、実施の形態1における境界線543の形状と同様である。
即ち、第1境界線546の第1外層面境界部分546aは、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっている。また、第1外層面境界部分546aの両端部には、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する第1交差点546dがそれぞれ設定されている。2つの第1交差点546dのそれぞれの位置は、導線部材51の長さ方向で互いに同じ位置となっている。湾曲部である第1外層面境界部分546aでは、第1外層面境界部分546aの中間部の位置が各第1交差点546dの位置よりも固定子鉄心4から離れた位置となっている。第1外層面境界部分546aの両端部は、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する2つの第1交差点546dで一対の側面境界部分546cに滑らかに連続している。
各側面境界部分546cは、第1角部51dから第2角部51eに向かって固定子鉄心4に近づく方向へ延びる線である。これにより、各側面境界部分546cは、導線部材51の長さ方向に対して傾斜する傾斜部になっている。また、各側面境界部分546cは、湾曲部である第1外層面境界部分546aから滑らかに連続する曲線になっている。
第2外層面境界部分546bは、一方の第2角部51eから他方の第2角部51eに達する線である。第2外層面境界部分546bは、導線部材51の幅方向に沿った直線となっている。また、第2外層面境界部分546bの両端部には、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する第2交差点546eがそれぞれ設定されている。2つの第2交差点546eのそれぞれの位置は、導線部材51の長さ方向で互いに同じ位置となっている。第2外層面境界部分546bの両端部は、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する2つの第2交差点546eで一対の側面境界部分546cに滑らかに連続している。これにより、各側面境界部分546cは、2つの第2交差点546eで第2外層面境界部分546bに滑らかに連続する曲線になっている。
第2境界線547は、第1外層面51aに位置する第1外層面境界部分547aと、第2外層面51bに位置する第2外層面境界部分547bと、一対の側面51cのそれぞれに位置する一対の側面境界部分547cとを有している。第2境界線547は、第1外層面境界部分547a、一方の側面境界部分547c、第2外層面境界部分547b及び他方の側面境界部分547cが連続して繋がった一つの無端状の線になっている。
第2境界線547は、導線部材51の周方向に沿った線である。外層被覆部54の展開平面では、導線部材51の長さ方向に直交する直線として第2境界線547が形成されている。従って、第2境界線547の第1外層面境界部分547a及び第2外層面境界部分547bのそれぞれは、導線部材51の幅方向に沿った直線になっている。また、第2境界線547の一対の側面境界部分547cのそれぞれは、導線部材51の厚さ方向に沿った直線になっている。
第1外層面境界部分547aの両端部は、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する2つの第1交差点547dで一対の側面境界部分547cに滑らかに連続している。第2外層面境界部分547bの両端部は、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する2つの第2交差点547eで一対の側面境界部分547cに滑らかに連続している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような回転電機1では、第1外層面境界部分546aが、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっている。また、外層被覆部54の展開平面において、第1境界線546の第1外層面境界部分546aが各第1角部51dの位置で各側面境界部分546cに滑らかに連続して繋がった曲線になっている。このため、第1電界緩和層544における局所発熱密度を低減することができ、ジュール発熱に起因する第1電界緩和層544の熱劣化の発生を抑制することができる。また、第1電界緩和層544の抵抗率と、第2電界緩和層545の抵抗率とが互いに異なっている。このため、第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545のそれぞれに加わる電圧を調整することができる。これにより、第1境界線546及び第2境界線547のそれぞれの位置での電界の急激な上昇を抑制することができる。このようなことから、コイルエンド5bにおけるコロナ放電の発生の抑制をさらに確実に図ることができる。
また、第2電界緩和層545の抵抗率は、第1電界緩和層544の抵抗率よりも高くなっている。このため、コロナシールド層541に連続している第1電界緩和層544に加わる電圧を低くすることができる。これにより、第1境界線546の位置での電界の急激な上昇を抑制することができ、部分放電の発生を抑制することができる。従って、コイルエンド5bにおけるコロナ放電の発生の抑制をさらに確実に図ることができる。
なお、実施の形態3では、第1境界線546の第1外層面境界部分546aが、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっている。しかし、第1境界線546の第1外層面境界部分546a及び第2境界線547の第1外層面境界部分547aの少なくともいずれかが、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっていればよい。従って、例えば、湾曲部となった第1外層面境界部分546aを含む第1境界線546の形状を第2境界線547に適用し、導線部材51の周方向に沿った直線となっている第2境界線547の形状を第1境界線546に適用してもよい。このようにしても、第2電界緩和層545における局所発熱密度を低減することができる。
実施の形態4.
図14は、この発明の実施の形態4による回転電機のコイルエンドにおける導線部材を示す斜視図である。また、図15は、図14の導線部材51の長さ方向に沿った直線の位置で外層被覆部54を切断して展開した状態を示す展開図である。なお、図14は、実施の形態1における図3に対応する図である。また、図15は、実施の形態1における図5に対応する図である。実施の形態4では、外層被覆部54の展開平面における第2境界線547の形状が実施の形態3と異なっている。
外層被覆部54の展開平面における第2境界線547の形状は、第1境界線546の形状と同様の形状になっている。
即ち、第2境界線547の第1外層面境界部分547aは、コロナシールド層541から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっている。また、第1外層面境界部分547aの両端部には、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する第1交差点547dがそれぞれ設定されている。2つの第1交差点547dのそれぞれの位置は、導線部材51の長さ方向で互いに同じ位置となっている。湾曲部である第1外層面境界部分547aでは、第1外層面境界部分547aの中間部の位置が各第1交差点547dの位置よりも固定子鉄心4から離れた位置となっている。第1外層面境界部分547aの両端部は、一対の第1角部51dのそれぞれに位置する2つの第1交差点547dで一対の側面境界部分547cに滑らかに連続している。
第2境界線547の各側面境界部分547cは、第1角部51dから第2角部51eに向かって固定子鉄心4に近づく方向へ延びる線である。これにより、各側面境界部分547cは、導線部材51の長さ方向に対して傾斜する傾斜部になっている。また、各側面境界部分547cは、湾曲部である第1外層面境界部分547aから滑らかに連続する曲線になっている。
第2境界線547の第2外層面境界部分547bは、一方の第2角部51eから他方の第2角部51eに達する線である。第2外層面境界部分547bは、導線部材51の幅方向に沿った直線となっている。また、第2外層面境界部分547bの両端部には、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する第2交差点547eがそれぞれ設定されている。2つの第2交差点547eのそれぞれの位置は、導線部材51の長さ方向で互いに同じ位置となっている。第2外層面境界部分547bの両端部は、一対の第2角部51eのそれぞれに位置する2つの第2交差点547eで一対の側面境界部分547cに滑らかに連続している。これにより、各側面境界部分547cは、2つの第2交差点547eで第2外層面境界部分547bに滑らかに連続する曲線になっている。
この例では、導線部材51の長さ方向における第1境界線546と第2境界線547との間の距離が、導線部材51の幅方向のどの位置でも20mm以上、50mm以下になっている。他の構成は、実施の形態3と同様である。
このような回転電機1では、第1境界線546の第1外層面境界部分546a及び第2境界線547の第1外層面境界部分547aのそれぞれが湾曲部となっている。また、第1境界線546の第1外層面境界部分546aの両端部は2つの第1交差点546dで一対の側面境界部分546cに滑らかに連続し、第2境界線547の第1外層面境界部分547aの両端部は2つの第1交差点546dで一対の側面境界部分547cに滑らかに連続している。このため、第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545のそれぞれにおける局所発熱密度を低減することができ、ジュール発熱に起因する第1電界緩和層544及び第2電界緩和層545のそれぞれの熱劣化の発生を抑制することができる。これにより、コイルエンド5bにおけるコロナ放電の発生の抑制をさらに確実に図ることができる。
また、導線部材51の長さ方向における第1境界線546と第2境界線547との間の距離は、20mm以上、50mm以下である。このため、第1境界線546及び第2境界線547のそれぞれの位置での電界の急激な上昇をさらに確実に抑制することができる。従って、コイルエンド5bにおけるコロナ放電の発生の抑制をさらに確実に図ることができる。
なお、実施の形態3及び4では、外層被覆部54の展開平面における第1境界線546及び第2境界線547のそれぞれの形状が、導線部材51の長さ方向に沿った直線に関して対称な形状になっている。しかし、外層被覆部54の展開平面における第1境界線546及び第2境界線547のそれぞれの形状は、導線部材51の長さ方向に沿った直線に関して非対称な形状であってもよい。
また、実施の形態3及び4では、導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lが導線部材51の幅寸法Dに対して、0.3倍から1.5倍の範囲、又は0.4倍から0.8倍の範囲の距離となる実施の形態2の構成を第1境界線546に適用してもよい。
また、実施の形態4では、導線部材51の長さ方向における湾曲部変曲点56と第1交差点543dとの間の距離Lが導線部材51の幅寸法Dに対して、0.3倍から1.5倍の範囲、又は0.4倍から0.8倍の範囲の距離となる実施の形態2の構成を第1境界線546及び第2境界線547の少なくともいずれかに適用してもよい。
また、導線部材51の長さ方向における第1境界線546と第2境界線547との間の距離が20mm以上、50mm以下になっている構成を実施の形態3に適用してもよい。
また、各上記実施の形態では、導線部材51の長さ方向に直交する平面で導線部材51を切断したときの第1角部51dの形状、即ち第1角部51dの断面形状が曲線状になっている。しかし、第1角部51dの断面形状は、曲線状に限定されない。
例えば、第1角部51dの断面形状が、第1外層面51a及び側面51cのそれぞれが交差して形成された点状であってもよい。即ち、第1外層面51a及び側面51cのそれぞれが交差して形成された直線状の1本の稜線が第1角部51dとして第1外層面51aと側面51cとの間に存在していてもよい。
また、第1角部51dの断面形状が、第1外層面51a及び側面51cのいずれに対しても鈍角に傾斜する直線状であってもよい。従って、例えば、第1角部51dをC面取りの形状にしてもよい。
1 回転電機、2 固定子、3 回転子、4 固定子鉄心、5 固定子コイル、5b コイルエンド、51 導線部材、51a 第1外層面、51c 側面、51d 第1角部、52 導体、53 内層被覆部、54 外層被覆部、56 湾曲部変曲点、541 コロナシールド層、542 電界緩和層、543 境界線、543a 第1外層面境界部分、543c 側面境界部分、543d 第1交差点、544 第1電界緩和層、545 第2電界緩和層、546 第1境界線(境界線)、546a 第1外層面境界部分、546c 側面境界部分、546d 第1交差点、547 第2境界線(境界線)、547a 第1外層面境界部分、547c 側面境界部分、547d 第1交差点。

Claims (10)

  1. 固定子、及び
    前記固定子に対して回転可能な回転子
    を備え、
    前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に設けられた固定子コイルとを有しており、
    前記固定子コイルは、導線部材によって構成されており、
    前記導線部材は、前記導線部材の長さ方向に沿って配置された導体と、電気絶縁性を持ち前記導体の外周を覆う内層被覆部と、前記内層被覆部の外周を覆う外層被覆部とを有しており、
    前記外層被覆部の外面には、前記導線部材の長さ方向に沿った第1外層面と、前記第1外層面の両縁部に一対の第1角部を介して個別に隣接している一対の側面とが形成されており、
    前記固定子コイルは、前記固定子鉄心から外部へ突出するコイルエンドを有しており、
    前記外層被覆部は、コロナシールド層と、前記導線部材の長さ方向へ前記コロナシールド層に連続している電界緩和層とを有しており、
    前記コイルエンドにおける前記外層被覆部には、前記コロナシールド層と前記電界緩和層との間に位置する境界線が形成されており、
    前記境界線は、前記第1外層面に位置する第1外層面境界部分と、前記一対の側面のそれぞれに位置する一対の側面境界部分とを有しており、
    前記第1外層面境界部分は、前記コロナシールド層から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっており、
    前記導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で前記外層被覆部を切断して展開したときの展開平面において、前記湾曲部は、前記一対の第1角部のそれぞれの位置で前記一対の側面境界部分に滑らかに連続して繋がった曲線になっている回転電機。
  2. 前記外層被覆部は、前記内層被覆部の外面に形成されており、
    前記外層被覆部の外面には、前記導線部材の厚さ方向で前記第1外層面と対向する第2外層面が形成されており、
    前記一対の側面は、前記第2外層面の両縁部に一対の第2角部を介して個別に隣接しており、
    前記境界線は、前記第2外層面に位置する第2外層面境界部分を有し、前記第1外層面境界部分、一方の前記側面境界部分、前記第2外層面境界部分及び他方の前記側面境界部分が連続して繋がった一つの無端状の線になっており、
    前記湾曲部の中間部の位置は、前記一対の第1角部のそれぞれに位置する第1交差点よりも前記固定子鉄心から離れた位置となっており、
    前記導線部材の長さ方向に直交する平面で前記導線部材を切断したときの前記第1角部は、前記第1外層面及び前記側面の間で連続する曲線状になっており、
    前記導線部材の長さ方向に直交する平面で前記導線部材を切断したときの前記第2角部は、前記第2外層面及び前記側面の間で連続する曲線状になっている請求項1に記載の回転電機。
  3. 固定子、及び
    前記固定子に対して回転可能な回転子
    を備え、
    前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に設けられた固定子コイルとを有しており、
    前記固定子コイルは、導線部材によって構成されており、
    前記導線部材は、前記導線部材の長さ方向に沿って配置された導体と、電気絶縁性を持ち前記導体の外周を覆う内層被覆部と、前記内層被覆部の外周を覆う外層被覆部とを有しており、
    前記外層被覆部の外面には、前記導線部材の長さ方向に沿った第1外層面と、前記第1外層面の両縁部に一対の第1角部を介して個別に隣接している一対の側面とが形成されており、
    前記固定子コイルは、前記固定子鉄心から外部へ突出するコイルエンドを有しており、
    前記外層被覆部は、前記導線部材の長さ方向へ順次連続しているコロナシールド層、第1電界緩和層及び第2電界緩和層を有しており、
    前記第1電界緩和層の抵抗率と、前記第2電界緩和層の抵抗率とは、互いに異なっており、
    前記コイルエンドにおける前記外層被覆部には、前記コロナシールド層と前記第1電界緩和層との間に位置する第1境界線と、前記第1電界緩和層と前記第2電界緩和層との間に位置する第2境界線とが複数の境界線として形成されており、
    前記複数の境界線のそれぞれは、前記第1外層面に位置する第1外層面境界部分と、前記一対の側面のそれぞれに位置する一対の側面境界部分とを有しており、
    前記複数の境界線の少なくともいずれかの前記第1外層面境界部分は、前記コロナシールド層から離れる方向へ張り出した凸形状の湾曲部になっており、
    前記導線部材の長さ方向に沿った直線の位置で前記外層被覆部を切断して展開したときの展開平面において、前記湾曲部は、前記一対の第1角部のそれぞれの位置で前記一対の側面境界部分に滑らかに連続して繋がった曲線になっている回転電機。
  4. 前記外層被覆部は、前記内層被覆部の外面に形成されており、
    前記外層被覆部の外面には、前記導線部材の厚さ方向で前記第1外層面と対向する第2外層面が形成されており、
    前記一対の側面は、前記第2外層面の両縁部に一対の第2角部を介して個別に隣接しており、
    前記複数の境界線のそれぞれは、前記第2外層面に位置する第2外層面境界部分を有し、前記第1外層面境界部分、一方の前記側面境界部分、前記第2外層面境界部分及び他方の前記側面境界部分が連続して繋がった一つの無端状の線になっており、
    前記湾曲部の中間部の位置は、前記一対の第1角部のそれぞれに位置する第1交差点よりも前記固定子鉄心から離れた位置となっており、
    前記導線部材の長さ方向に直交する平面で前記導線部材を切断したときの前記第1角部は、前記第1外層面及び前記側面の間で連続する曲線状になっており、
    前記導線部材の長さ方向に直交する平面で前記導線部材を切断したときの前記第2角部は、前記第2外層面及び前記側面の間で連続する曲線状になっている請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記第2電界緩和層の抵抗率は、前記第1電界緩和層の抵抗率よりも高くなっている請求項3又は請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記導線部材の長さ方向における前記第1境界線と前記第2境界線との間の距離は、20mm以上、50mm以下である請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記導線部材の長さ方向に直交する平面で前記導線部材を切断したときの前記第1角部の形状は、前記第1外層面及び前記側面のそれぞれが交差して形成された点状、及び前記第1外層面及び前記側面のいずれに対しても鈍角に傾斜する直線状のいずれかである請求項1又は請求項3に記載の回転電機。
  8. 前記展開平面における前記境界線の形状は、前記導線部材の長さ方向に沿った直線に関して対称な形状である請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. 前記湾曲部の中で前記第1角部に位置する点を第1交差点とし、前記湾曲部の中で前記導線部材の長さ方向へ前記第1交差点から最も離れた点を湾曲部変曲点とすると、
    前記導線部材の長さ方向における前記湾曲部変曲点と前記第1交差点との間の距離は、前記第1外層面の幅寸法に対して、0.3倍から1.5倍の範囲の距離である請求項1から請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  10. 前記導線部材の長さ方向における前記湾曲部変曲点と前記第1交差点との間の距離は、前記第1外層面の幅寸法に対して、0.4倍から0.8倍の範囲の距離である請求項に記載の回転電機。
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