JP6656391B2 - 放射線位相差撮影装置 - Google Patents

放射線位相差撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6656391B2
JP6656391B2 JP2018541956A JP2018541956A JP6656391B2 JP 6656391 B2 JP6656391 B2 JP 6656391B2 JP 2018541956 A JP2018541956 A JP 2018541956A JP 2018541956 A JP2018541956 A JP 2018541956A JP 6656391 B2 JP6656391 B2 JP 6656391B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
slit
slits
arrangement pitch
grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018541956A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018061456A1 (ja
Inventor
哲 佐野
哲 佐野
晃一 田邊
晃一 田邊
吉牟田 利典
利典 吉牟田
木村 健士
健士 木村
弘之 岸原
弘之 岸原
和田 幸久
幸久 和田
拓朗 和泉
拓朗 和泉
太郎 白井
太郎 白井
貴弘 土岐
貴弘 土岐
日明 堀場
日明 堀場
志村 考功
考功 志村
渡部 平司
平司 渡部
卓治 細井
卓治 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Osaka University NUC
Original Assignee
Shimadzu Corp
Osaka University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp, Osaka University NUC filed Critical Shimadzu Corp
Publication of JPWO2018061456A1 publication Critical patent/JPWO2018061456A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6656391B2 publication Critical patent/JP6656391B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/484Diagnostic techniques involving phase contrast X-ray imaging
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4291Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis the detector being combined with a grid or grating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/08Auxiliary means for directing the radiation beam to a particular spot, e.g. using light beams
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4035Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis the source being combined with a filter or grating
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material
    • G01N23/041Phase-contrast imaging, e.g. using grating interferometers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、物体を透過した放射線の位相差を利用して物体の内部構造をイメージングする放射線位相差撮影装置に関する。
従来、物体に放射線を透過させて物体の内部構造をイメージングする放射線撮影装置として様々なものが考え出されている。このような放射線撮影装置の一般的なものとしては、物体に放射線を当て、物体を通過させることにより放射線の投影像を撮影するものである。このような投影像には、放射線を通しやすさに応じて濃淡が現れており、これが物体の内部構造を表している。
このような放射線撮影装置では、ある程度放射線を吸収する性質を有する物体しか撮影することができない。例えば生体軟部組織などは、放射線をほとんど吸収しないか、もしくは周囲の物質との吸収差がほとんどない場合がある。一般的な装置でこのような組織を撮影したとしても、投影像にはほとんど何も写らない。このように放射線の吸収差のない物体の内部構造をイメージングしようとするときは、一般的な放射線撮影装置では原理上の限界がある。
そこで、透過放射線の位相差を利用して物体の内部構造をイメージングする放射線位相差撮影装置が考え出されてきている。このような装置は、タルボ干渉を利用して物体の内部構造をイメージングする(例えば特許文献1参照)。
図21は、放射線位相差撮影装置を説明している。放射線位相差撮影装置は、放射線を照射する放射線源53aと、放射線の位相を揃えるマルチスリット53bと、スダレ状のパターンを有する位相格子55と、放射線を検出する検出器とを備えている。図21の装置では、被写体は位相格子55と検出器とに挟まれる位置に配置する構成となっている。マルチスリット53bは、縦長に伸びたスリットが横方向に配列して構成される。位相格子55は、放射線を透過させにくい縦方向に伸びた遮蔽線が横方向に配列して構成されている。
放射線位相差撮影装置の原理について簡単に説明する。位相格子55に放射線を照射すると、位相格子55から特定の距離(タルボ距離)だけ離れた位置に位相格子55の自己像が現れる。検出器は、この自己像が写り込むように位相格子55との位置が調整されている。この自己像は、見た目は位相格子55の影が映り込んだような像である。しかし、自己像は、放射線の干渉によって生じた干渉縞なのであり、単なる投影ではないことには注意が必要である。
位相格子55と検出器との間に被写体を設置すると、位相格子55を出射した放射線は、検出器で検出される前に被写体を透過するようになる。このとき検出器上に現れる自己像は、被写体を透過することによりわずかに乱れている。この乱れは、放射線が被写体を透過する間に位相がずれたことに起因している。
特開2012−24339号公報
しかしながら、従来構成の放射線位相差撮影装置には次のような問題点がある。
すなわち、従来構成の放射線位相差撮影装置には、撮影の柔軟性に欠けるという問題点がある。
タルボ干渉を利用した放射線位相差撮影装置は、位相格子55の自己像が撮影できるような装置構成となっていなければならない。このとき装置構成の設定として決定すべきパラメータとしては、例えば、マルチスリット53bにおける各スリットの間隔、マルチスリット53bから位相格子55までの距離、位相格子55における位相シフト部の間隔、位相格子55から検出器までの距離、検出器における検出素子のピッチである。これら各パラメータを最適に設定しないと、位相格子55の自己像を撮影することができなくなってしまう。
マルチスリット53bからは、放射線が放射状に照射される。したがって、検出器上に現れる自己像は、位相格子55がある一定の拡大率で拡大されたような像となる。この拡大率は、マルチスリット53bから位相格子55までの距離と位相格子55から検出器までの距離の2つのパラメータで決定される。
撮影の目的によっては、拡大率を低倍率にして被写体の全体を撮影した方がよい場合と、拡大率を高倍率にして被写体の一部を拡大して撮影した方がよい場合がある。一般的なX線撮影であれば、被写体の位置は比較的自由に変更できるので、好みの拡大率で被写体を撮影することはさほど困難ではない。しかし、放射線位相差撮影装置では、被写体の位置を変えようとすると、位相格子55から被写体が遠ざかることにより鮮明な像が撮影できにくくなるという事情がある。被写体と位相格子55とを近づけないと、自己像の乱れが撮影しにくいのである。
この様な事情から、従来構成の放射線位相差撮影装置を用いた撮影では、適用可能な拡大率の範囲が狭い。また、被写体の位置をマルチスリット53b側に移動させると、確かに被写体の一部が大きく拡大されて自己像の中に写り込むことにはなるが、自己像の乱れはわずかになってしまい、結局、被写体の内部情報を十分に取り出すことができなくなってしまう。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、多様な撮影目的に対応することができる放射線位相差撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線位相差撮影装置は、(A1)放射線を照射する放射線源と、(B)放射線源から発生した放射線を通過させることにより放射線の位相を揃える構成となっており、複数のスリットが配列されて構成されるマルチスリットと、線状の構造体が配列されて構成される格子と、格子の自己像または格子の吸収により生じる影を検出するとともに放射線を検出する検出素子が縦横に配列されて構成される検出器と、(P1)放射線源から発せられる放射線が通過する位置におけるマルチスリットに係るスリットの配列ピッチを変更させるスリット配列ピッチ変更部と、(Q1)スリットの配列ピッチが変更されると格子に係る構造体の配列ピッチおよび格子と検出器との距離を変更させる格子変更部を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、多様な撮影目的に対応することができる放射線位相差撮影装置を提供することができる。すなわち、本発明の装置は、マルチスリットに係るスリットの配列ピッチと格子に係る構造体の配列ピッチとが変更可能になっている。マルチスリット、格子、検出器の位置関係は、マルチスリットに係るスリットの配列ピッチ、格子に係る構造体の配列ピッチ、および検出器に係る検出素子の配列ピッチで決定されてしまう。本発明によれば、このうちスリットの配列ピッチと構造体の配列ピッチとを変更することにより、マルチスリット、格子、検出器の位置関係を変更することができる。この3者の位置関係を変更すれば、検出器に写り込む格子の自己像の拡大率を変更することができる。本発明は、このような構成により多様な撮影目的に対応することができるようになっている。
なお、スリットの配列ピッチおよび構造体の配列ピッチを変化させるようにすれば、自己像の拡大率を変更するのに際し、検出器に係る検出素子の配列ピッチを変化する必要がなくなる。このように構成すれば、同じ検出器を流用しながら拡大率の変更が可能となる。
また、上述の放射線位相差撮影装置において、マルチスリットがスリットの配列ピッチの異なる複数の部分を有しており、スリット配列ピッチ変更部がマルチスリットを放射線源に対して移動させることでスリットの配列ピッチの変更を実現すればより望ましい。
[作用・効果]上述は、本発明の具体的な構成を表している。上述のようにスリットの配列ピッチを変更すれば、確実にピッチの変更が可能となる。
また、上述の放射線位相差撮影装置において、スリットの配列ピッチが異なる複数のマルチスリットを備え、スリット配列ピッチ変更部が複数のマルチスリットのうちいずれのマルチスリットに放射線を通過させるか切り替えることでスリットの配列ピッチの変更を実現すればより望ましい。
[作用・効果]上述は、本発明の具体的構成を表している。上述のようにスリットの配列ピッチを変更すれば、確実にピッチの変更が可能となる。
また、上述の放射線位相差撮影装置において、格子が構造体の配列ピッチの異なる複数の部分を有しており、格子変更部が格子を放射線源に対して移動させることで構造体の配列ピッチの変更を実現すればより望ましい。
[作用・効果]上述は、本発明の具体的構成を表している。上述のように構造体の配列ピッチを変更すれば、確実にピッチの変更が可能となる。
また、上述の放射線位相差撮影装置において、構造体の配列ピッチが異なる複数の格子を備え、格子変更部が複数の格子のうちいずれの格子に放射線を通過させるか切り替えることで構造体の配列ピッチの変更を実現すればより望ましい。
[作用・効果]上述は、本発明の具体的構成を表している。上述のように構造体の配列ピッチを変更すれば、確実にピッチの変更が可能となる。
また、上述の放射線位相差撮影装置において、縞走査法、またはモアレ一枚撮り法により位相差のイメージングを行えばより望ましい。
[作用・効果]上述のように本発明は縞操作法、またはモアレ一枚撮り法によるイメージングを行う装置にも適用できる。
また、本発明に係る放射線位相差撮影装置は、(A2)放射線を照射するターゲットが配列されることにより放射線の位相を揃える構成となっている放射線源と、線状の構造体が配列されて構成される格子と、格子の自己像または格子の吸収により生じる影を検出するとともに放射線を検出する検出素子が縦横に配列されて構成される検出器と、(P2)放射線源における放射線を照射するターゲットの配列ピッチを変更させるターゲットピッチ変更部と、(Q2)ターゲットの配列ピッチが変更されると格子に係る構造体の配列ピッチおよび格子と前記検出器との距離を変更させる格子変更部を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明は、マルチスリットを有しない構成についても適用することができる。上述の構成は、マルチスリットの代わりに複数のターゲットを備えている。このターゲットの配列ピッチを変更すると、マルチスリットにおけるスリットの配列ピッチを変更するのと同様の効果が得られる。
本発明によれば、多様な撮影目的に対応することができる放射線位相差撮影装置を提供することができる。すなわち、本発明の装置は、マルチスリットに係るスリットの配列ピッチと格子に係る構造体の配列ピッチとが変更可能になっている。マルチスリット、格子、検出器の位置関係は、マルチスリットに係るスリットの配列ピッチ、格子に係る構造体の配列ピッチ、および検出器に係る検出素子の配列ピッチで決定されてしまう。本発明によれば、このうちスリットの配列ピッチと構造体の配列ピッチとを変更することにより、マルチスリット、格子、検出器の位置関係を変更することができる。
実施例1に係るX線位相差撮影装置の全体構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るマルチスリットおよび位相格子の構成を説明する平面図である。 実施例1に係るFPDの構成を説明する平面図である。 実施例1に係る各パラメータの関係を説明する模式図である。 実施例1に係る各パラメータの関係を説明する模式図である。 実施例1に係る各パラメータの関係を説明する模式図である。 実施例1に係る被写体の位置について説明する模式図である。 実施例1に係る被写体の位置について説明する模式図である。 実施例1に係る自己像について説明する模式図である。 実施例1に係る被写体と位相格子の位置関係について説明する模式図である。 実施例1に係る被写体と位相格子の位置関係について説明する模式図である。 実施例1に係る被写体と位相格子の位置関係について説明する模式図である。 実施例1に係る低倍率モードにおける各種パラメータについて説明する模式図である。 実施例1に係る高倍率モードにおける各種パラメータについて説明する模式図である。 実施例1に係るマルチスリットの切り替えについて説明する模式図である。 実施例1に係る位相格子の切り替えについて説明する模式図である。 本発明の1変形例について説明する模式図である。 本発明の1変形例について説明する模式図である。 本発明の1変形例について説明する模式図である。 本発明の1変形例について説明する模式図である。 従来構成に係る装置を説明する模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。X線は本発明に係る放射線に相当し、FPDは、フラットパネルディテクタの略である。
図1は、本発明に係るX線位相差撮影装置1の全体構成を示している。本発明に係るX線位相差撮影装置の構成は、図1に示すように、被写体Mに向けてX線を照射するX線源3aと、被写体Mを透過してきたX線を検出するFPD4とを備えている。X線源3aは、図1の紙面左側から右側に向けてX線を照射する。このとき照射されるX線はある程度の広がりを持ったビームとなっている。FPD4は、X線を検出する検出面を備えている。FPD4は、後述する位相格子5の自己像または格子の吸収により生じる影を検出する。FPD4は本発明の検出器に相当する。X線源3aは本発明の放射線源に相当し、FPD4は本発明の検出器に相当する。位相格子5は、本発明の格子に相当する。
X線源3aとFPD4の間には、タルボ干渉に関する種々の部品が取り付けられている。X線源3aの近傍には、X線の位相を揃えるマルチスリット3bが設けられている。このマルチスリット3bは、図2左側に示すようにX線を透過させない素材で構成され、縦方向に細長状の貫通孔(スリットS)が横方向に配列されている。したがって、マルチスリット3bに入射したX線の一部はこのスリットSを通じてマルチスリット3bを通過することができる。このマルチスリット3bは、後述する位相格子5の自己像を鮮明にする目的で設けられている。X線源3aで発生するX線は、特定の一点で発生し、そこから放射状に広がってFPD4に向かうのが理想である。ところが、実際のX線源3aでは、互いに位置の異なる幅広の領域があり、そこからX線が発生する。すると、異なる発生位置で生じたX線が互いに重なり合って、後述の位相格子5に向かう。位相格子5を通過したX線は一点で生じたものではないので、位相格子5の像(後述する自己像)がボケてしまう。
このようなボケを防止するには、X線源3aと位相格子5との間にスリットを設けてX線を特定の一点で照射される理想の状態に近づけるようにすればよい。ただし、単一のスリットだけでは、X線の線量が不足し、鮮明な位相格子5の像が得られない。そこで、実施例1の構成によれば、複数のスリットを有するマルチスリット3bを備えている。X線を透過させるスリットを複数用意することでX線を照射する光源としてのスリットの個数が増加する。したがって、実施例1によれば、スリットが単一の場合と比べてX線線量は増加し、X線線量は十分となる。
マルチスリット3bから生じるX線は、互いに位置の異なる複数のスリットSを透過してきたものであるので、特定の一点で照射されたX線ビームではない。しかし、マルチスリット3bにおけるスリットS同士の間隔を工夫して特定のものにすると、各スリットSから出射したX線ビームに係る位相格子5の像同士がFPD4上で同じ位相でもって出現し、それらが重なりあって強め合う。こうして、位相格子5の像はボケることなく、かつ十分なX線線量で撮影される。
X線源3aとFPD4の間には、マルチスリット3bとは別に、位相格子5が設けられている。この位相格子5は、図2右側に示すように縦方向に伸びた線状の位相シフト部が横方向に配列されて構成されている。この位相シフト部は、X線の位相を変化させる性質がある。したがって、位相格子5にX線を透過させると、位相シフト部に入射したX線は、そこで位相が変化し、2つの位相シフト部の間に入射したX線はそのまま透過する。FPD4には、位相格子5のパターンを表した自己像が投影される。この自己像は、単なる位相格子5の投影像ではないことには注意が必要である。自己像は、位相格子5により干渉したX線がFPD4上で発生させた干渉縞なのである。自己像は、FPD4により検出される。位相シフト部の伸びる方向は、図1の紙面上下方向に相当する。位相格子5は、X線を吸収する縦方向に伸びる位相シフト部が横方向に配列されているとともにX線を透過させるとタルボ干渉が生じる構成となっている。マルチスリット3bにおけるスリットSの伸びる方向は、位相格子5における位相シフト部の伸びる方向に一致している。位相シフト部は、本発明の構造体に相当する。FPD4上における縦横に並んだ検出素子4pにとっての縦方向は位相シフト部の伸びる方向に一致している。
位相格子5は、X線と相互作用する線状の位相シフト部5aが配列されて構成される。X線の相互作用とは、X線の位相を変更する効果をいう。特に位相格子5がX線を吸収する効果を追究した構成となっている場合、位相格子と呼ばずに吸収格子と呼ぶことがある。この吸収格子は、図17で説明する吸収格子6とは異なる概念であるので注意が必要である。
図3左側は、FPD4におけるX線を検出する検出面を示している。FPD4の検出面には、検出素子4pが縦横に配列されている。図3右側は、FPD4の検出面に位相格子5の自己像が写り込む様子を示している。すなわち、位相格子5が有する互いに隣接する位相シフト部に挟まれた領域が検出面上において明るい帯状の線となって現れる。この帯状の線の伸びる方向は、検出素子4pの配列における縦方向に一致している。明るい帯状の線は横方向に配列しており、その配列ピッチをd2とする。この配列ピッチd2は、検出素子4pの配列ピッチの整数倍となっている。このように互いのピッチを揃えるようにすると、検出面上に投影されるので、帯状の線を確実に検出することができる。FPD4は、タルボ干渉により生じる位相格子5の自己像を検出するとともにX線を検出する検出素子4pが縦横に配列されて構成される。なお、図3では、帯状の線は、明線として描いているが、実際の自己像における濃淡の変化は連続的であるので図3のように明部と暗部とが明確に区別できるわけではない。図3のように描画されている理由は、以降の説明の便宜上である。
図4は、マルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係を示している。マルチスリット3bから位相格子5までの距離をR1とし、位相格子5からFPD4の検出面までの距離をR2とする。なお、マルチスリット3bおよび位相格子5は所定の厚みを有するので、それぞれの位置を定めるには、基準の位置が必要となる。そこで、マルチスリット3bの厚さ方向における中心の位置が基準の位置であるということにする。同様に、位相格子5の厚さ方向における中心の位置が基準の位置であることにする。
図4に示すように、マルチスリット3bが有するスリットSの1つからX線が放射されたとする。このX線は、次第に広がりながら位相格子5に向かう。いま、位相格子5が有する位相シフト部の1つに注目し、この位相シフト部の上側を通過してFPD4に向かうX線のパスと、位相シフト部の下側を通過してFPD4に向かうX線のパスを考える。上側のパスを通ったX線は、FPD4の検出面に現れる明線上に投影される。下側のパスを通ったX線も検出面に現れる明線上に投影されるが、投影される明線が上側のパスに係る明線とは異なる。上側のパスを通ったX線は、検出面において上側に現れる明線上に投影され、下側のパスを通ったX線は、検出面において下側に現れる明線上に投影される。これら明線は互いに隣接しているから、明線の配列ピッチd2だけ離れていることになる。
ここで、位相格子5における上側のパスの通過点の位置と、下側のパスの通過点の位置との間の距離を考える。この距離は、位相シフト部5aの配列ピッチd1に一致する。
マルチスリット3bが有するスリットSの1つからX線が放射されたとする。このとき、位相格子5はどの程度拡大されてFPD4に投影されるかを考える。位相格子5の拡大率は、マルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係からすると(R1+R2)/R1に等しいことになる。一方、位相格子5は、位相シフト部5aの配列ピッチd1ぶんの長さは、マルチスリット3bのスリットSを起点に放射状に広がるX線ビームによって自己像の明線の配列ピッチd2ぶんの長さに拡大されて検出面に写り込むことになる。以上のような事情により、位相格子5の拡大率はd2/d1となる。この2つ観点で求めた拡大率は、同じ値となるはずである。従って、次の数式が成り立つことになる。
(R1+R2)/R1=d2/d1……(1)
上述の式は、π/2位相格子を想定している数式である。π位相格子の場合は右辺が1/2・d2/d1となる。本発明は、π位相格子についても適用可能であるが、以降の説明は位相格子5がπ/2位相格子であるものとして以下説明する。
続いて、マルチスリット3bにおけるスリットSの配列ピッチをd0とする。この配列ピッチd0についても同様な数式が導き出せるのでこの点について説明する。いま、マルチスリット3b上において互いに隣り合う2つのスリットSから放射状にX線が照射されたとする。この2つのスリットSの離間距離は配列ピッチd0である。図5においては上側のスリットSから照射されるX線を実線で、下側のスリットSから照射されるX線を点線で示している。
上側のスリットSから照射されるX線は、位相格子5を通過することで明線が等間隔に並んだパターンとなってFPD4の検出面に到達する。下側のスリットSから照射されるX線も同様に位相格子5を通過することで明線が等間隔に並んだパターンとなってFPD4の検出面に到達する。位相格子5の自己像が検出面上に現れるには、上側のスリットSに係るパターンと下側のスリットSに係るパターンが強め合うように重なり合わなければならない。
位相格子5を構成する2つの位相シフト部5aに挟まれた位置pに注目する。この位置pは、マルチスリット3bを構成する複数のスリットSから発せられたX線がFPD4に向かうまでの途中に通過する通過点になっている。図5では、マルチスリット3b上における上側のスリットSから発せられたX線が位置pを通過してFPD4に向かう様子と、下側のスリットSから発せられたX線が位置pを通過してFPD4に向かう様子が示されている。
図6は、図5に示すX線のパスのうち位置pを通過するものを抜き出して描いている。上側のスリットSに係るパスと下側のスリットSに係るパスは位置pで交わることになる。位置pを中心に考えると、右側と左側に三角形が2つ現れる。位置pの左側に現れる三角形は、スリットS同士を結ぶ直線、上側のスリットSと位置pとを結ぶ直線、および下側のスリットSと位置pとを結ぶ直線である。一方、位置pの右側に現れる三角形は、FPD4上に現れる明線同士を結ぶ直線と、位置pと上側の明線を結ぶ直線、位置pと下側の明線を結ぶ直線である。この2つの三角形は、相似形をしている。2つの三角形の大きさの比は、R1:R2となる。そして、スリットS同士を結ぶ直線の長さはd0であり、FPD4上の明線同士を結ぶ長さはd2となる。したがって、次の数式が成り立つことになる。
R1/R2=d0/d2……(2)
従って、マルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係および、マルチスリット3bが有するスリットSの配列ピッチd0,位相格子5における位相シフト部5aの配列ピッチd1は、上述の2式を満たす構成でなければならない。また、FPD4の検出素子4pの配列ピッチd3は、位相格子5の自己像の明線の配列ピッチd2に基づいて決定されるわけであるから、この配列ピッチd3も上の2式に従って決定されなければならないことになる。整数をnとして配列ピッチd2,d3には次のような関係がある(詳細には図3およびこれに関する説明を参照)。
d2=n・d3
従って図4,図6から求められた2式は、次のように書き換えて表現することができる。
(R1+R2)/R1=n・d3/d1
R1/R2=d0/n・d3
この2式は、検出素子4pの配列ピッチd3の設定もマルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係および、マルチスリット3bが有するスリットSの配列ピッチd0,位相格子5における位相シフト部5aの配列ピッチd1に基づき決定されることを示している。
<被写体像の拡大について>
続いて、被写体Mの配置により、FPD4において自己像の現れ方が異なるのでこの点について説明する。図7は、被写体MをFPD4の近くに置いた場合を示している。マルチスリット3bを通過したX線は放射状に広がり、被写体Mおよび位相格子5を通過してFPD4に到達することになる。このとき、被写体MとFPD4との距離が短いと、被写体像はあまり拡大されずにFPD4まで到達することになる。X線位相差撮影においては、被写体像は、自己像の乱れとして現れるわけであるから、被写体MとFPD4との距離が短いと、周辺部分のみが乱れた自己像が得られることになる。被写体Mの全体を確実に観察するには、図7のように被写体MをFPD4に近づけて置くことが望ましい。
図8は、X線源3a,マルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係を図7の構成と同じにした状態で被写体MをX線源3aに近づけた場合を示している。マルチスリット3bを通過したX線は放射状に広がり、被写体Mおよび位相格子5を通過してFPD4まで到達することになる。このとき、被写体MとFPD4との距離が長いと、被写体像は大きく拡大されてFPD4まで到達することになる。X線位相差撮影においては、被写体像は、自己像の乱れとして現れるわけであるから、被写体MとFPD4との距離が長いと、全体が乱れた自己像が得られることになる。被写体Mの一部を拡大して観察するには、図8のように被写体MをFPD4から遠ざけて置くことが望ましい。
実は、図7で示したマルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係は、被写体Mを低倍率の拡大率で撮影するときに適切なものとなっており、高倍率の拡大率による撮影には適さない。にもかかわらず図8では、被写体Mを高倍率の拡大率で撮影しているにも関わらず各部3b,5,4の位置関係は図7と同じである。したがって、図8は、各部3b,5,4が不適切な配置となっていることになる。各部3b,5,4の配列を適切にするには、点線で示すように、位相格子5をもっと被写体Mに近づける必要がある。
位相格子5を被写体Mに近づける必要性について説明する。図9左側は、被写体Mを載置しない状態で得られる位相格子5の自己像を示している。自己像は、明線がストライプ状に配列して構成される。一方、図9右側は、被写体Mを載置した状態で得られる位相格子5の自己像を示している。自己像は、被写体Mの影響を受けて部分的に横にずれる。このずれの様子は、図9右側では点線で囲んで示されている。この自己像の乱れは被写体Mの内部構造を示している。ということは、被写体Mの内部構造を知るには、自己像が大きく乱れたほうが望ましい。自己像の乱れが小さいと、被写体Mについての情報が少なくなってしまう。
自己像を大きく乱れさせるには、被写体Mと位相格子とを接近させて配置する必要があるのでこの事情について説明する。図10は、FPD4上に現れるある明線について説明している。この明線は、マルチスリット3bから発して放射状に広がるX線が位相格子5を通過してFPD4に到達したことによりFPD4上に現れたものである。マルチスリット3bは複数のスリットSを有するが、このうちの1つに注目すると、スリットSを通過したX線は、図10に示すパスを通ってFPD4に到達することになる。X線のパスとFPD4とが交わる位置には、明線が現れている。このパスは、位相格子5の位置aを通過しているものとする。
この明線が被写体Mによりどのようにずれるかについて考えてみる。
図11は、図10の状態からマルチスリット3bと位相格子5との間に被写体Mを配置した場合を示している。図11の場合、X線は被写体Mの影響を受けるので、図11の点線で示す図10で説明したパス通りにはX線は進まないことになる。それでも、マルチスリット3bが有するスリットSのうち図10に示したものから出射したX線の一部は、位相格子5の位置aを通過した上でFPD4に到達する。このようなX線は、図11の実線で示したパスを通って位相格子5を通過したものである。
破線のパスと実線のパスは位相格子5の位置aを通過する点で同じである。しかし、破線のパスを通過するX線と実線のパスを通過するX線との間で位相が異なるのでFPD4上における明線位置がずれる。この明線位置の差異が被写体Mの影響による自己像の乱れに相当することになる。
図12は、図11の状態から被写体Mに対して位相格子5を近づけたときの状態を表している。各部3b,5,4がこの位置関係のまま被写体Mがない場合、位相格子5の位置aを通過するX線は、破線で示すパスを通ってFPD4に到達する。破線が到達したFPD4上の位置は被写体Mなしの状態で明線が現れる位置を示している。次に、被写体Mがある場合、位相格子5の位置aを通過するX線は、実線で示すパスを通ってFPD4に到達する。実線が到達したFPD4上の位置は被写体Mありの状態で明線が現れる位置を示している。破線のパスと実線のパスは位相格子5の位置aを通過する点で同じである。しかし、入射方向が異なることにより、FPD4上における到達位置が変わる。この到達位置の差異が被写体Mの影響による自己像の乱れに相当することになる。
図11と図12とを比較すると、図12の場合のほうが図11の場合と比べて、自己像の明線が大きくずれていることに気がつく。位置aを通過するX線の方向が被写体Mのありなしでわずかにしか変わらなかったとしても、その相違が図12の方がより大きくFPD4上で現れる。FPD4と位相格子5とが離れている分だけ、X線の進行方向の違いが大きく位相格子5の自己像における明線のズレとして現れたのである。
この様な事情があることから、自己像における被写体Mの拡大率を変化させようとして被写体Mを移動させた場合、本来ならば、位相格子5も被写体Mに追従して移動させた方がよい。しかし、位相格子5における位相シフト部5aの配列ピッチd1,マルチスリット3bにおけるスリットSの配列ピッチd0,およびFPD4における検出素子4pの配列ピッチd3は固定である。位相格子5を変位させてしまうと、各パラメータが上述した2つの式を満たさなくなってしまい、FPD4の検出面に位相格子5の自己像が現れなくなってしまったり、自己像における明線の配列ピッチが変化することでFPD4によって自己像を検出できなくなったりしてしまう。
<本発明の最も特徴的な構成>
本発明は以上のような事情から、低倍率撮影用のモードと高倍率撮影用のモードでマルチスリット3bおよび位相格子5の構成を変更するようにしている。
図13は、低倍率撮影用のモードにおける各部3b,5,4の構成である。この構成によれば、マルチスリット3bと位相格子5との距離R1は、40cm,位相格子5とFPD4の検出面までの距離は10cmとなっている。この構成は、上述の図7に対応している。図13の場合、マルチスリット3bにおけるスリットSの配列ピッチd0は20μm,位相格子5における位相シフト部の配列ピッチは4μm,FPD4上に現れる自己像を構成する明線の配列ピッチd2は5μmである。
図14は、高倍率撮影用のモードにおける各部3b,5,4の構成である。この構成によれば、マルチスリット3bと位相格子5との距離R1は、25cm,位相格子5とFPD4の検出面までの距離は25cmとなっている。この構成は、上述の図8に対応している。図14の場合、マルチスリット3bにおけるスリットSの配列ピッチd0は5μm,位相格子5における位相シフト部の配列ピッチは2.5μm,FPD4上に現れる自己像を構成する明線の配列ピッチd2は5μmである。
いずれのモードにおいても配列ピッチd2は、5μmで共通である。これはいずれのモードでも同じFPD4を使用していることを考慮してのことである。FPD4の検出面における検出素子4pの配列ピッチは自己像の明線の配列ピッチにより決定される。したがって、2つのモードの間で明線の配列ピッチを共通のものとしておけば、いずれのモードでも同じFPD4を流用することができるのである。
したがって、本発明に係るX線位相差撮影装置では、2種類のマルチスリット3bと2種類の位相格子5とを有することになる。図15は、このうち、配列ピッチd0が異なる2種類のマルチスリット3b1,3b2が1平面上にスリットSの配列方向に並べて配列され一体化された構成を示している。このときの2つのマルチスリット3b1,3b2の間でスリットSの伸びる方向は同じである。図1で説明したマルチスリット切替機構15は、このマルチスリット3b1,3b2をスリットSの配列方向にスライドさせることにより、X線の光路に位置するマルチスリット3b1,3b2を切り替える構成となっている。すなわち、撮影のモードを切り替える際には、マルチスリット切替機構15が動作してマルチスリット3b1,3b2の切り替えが行われる。マルチスリット切替制御部16は、マルチスリット切替機構15を制御する目的で設けられている。マルチスリット切替機構15は本発明のスリット配列ピッチ変更部に相当する。
実施例1の構成では、マルチスリット切替機構15は、X線源3aからFPD4に向けて発せられるX線が通過する位置におけるマルチスリット3bに係るスリットSの配列ピッチを変更させる。本発明に係るマルチスリット3bは、スリットSの配列ピッチの異なる複数の部分を有しており、マルチスリット切替機構15がマルチスリット3bをX線源3aに対して移動させることでスリットSの配列ピッチの変更が実現される。
なお、図15では、2つのマルチスリット3b1,3b2がスリットSの配列方向に並べられていたが、2つのマルチスリット3b1,3b2をスリットSの伸びる方向に配列し、マルチスリット3b1,3b2をスリットSの伸びる方向にスライドさせることによりマルチスリット3b1,3b2の切り替えを実現するようにしてもよい。この場合も2つのマルチスリット3b1,3b2の間でスリットSの伸びる方向は同じである。
<位相格子の切り替え>
図16は、配列ピッチd1が異なる2種類の位相格子5a,5bが切り替えられる様子を示している。図1で説明した位相格子切替機構17は、X線の光路に位置する(X線源3aからFPD4に向けて発せられるX線が通過する位置に配置される)位相格子5を切り替える構成となっている。2つの位相格子5a,5bがX線の光路上に現れる位置は互いに異なっている。すなわち、X線源3aからみて手前側の位相格子5aと奥側の位相格子5bのそれぞれが設けられており、撮影のモードに合わせて手前側の位相格子5aまたは奥側の位相格子5bがX線の光路上に配置されることになる。したがって、2つの位相格子5a,5bの間で切り替えを行うと、位相格子5からFPD4までの距離が変化する。これに合わせてマルチスリット3bから位相格子5までの距離も変化する。この距離の変化は、マルチスリット3bからFPD4までの光路上における位相格子5の挿入位置が変化することによって実現される。なお、位相格子切替制御部18は、位相格子切替機構17を制御する目的で設けられている。位相格子切替機構17は本発明の格子変更部に相当する。
実施例1の構成では、位相格子切替機構17は、マルチスリット3bからFPD4に向けて発せられるX線が通過する位置における位相格子5に係る位相シフト部5aの配列ピッチを変更させる。 本発明の位相格子切替機構17は、スリットSの配列ピッチが変更されると位相格子5に係る位相シフト部の配列ピッチおよび位相格子5とFPD4との距離R2を変更させる。この変更は、位相格子切替機構17が2つの位相格子5をX線源3aに対して移動させることにより、光路上にあった位相格子5を光路外まで移動させるとともに、光路外があった位相格子5を光路上まで移動させることで実現される。
自己像生成部11は、FPD4が出力するX線検出データに基づいて位相格子5の自己像をイメージングした自己像画像を生成する。自己像画像は、位相格子5の縞模様が写り込んだものとなっている。この自己像画像は、透視画像生成部12に送出される。透視画像生成部12は、自己像画像上の縞模様の乱れを解釈してX線の位相のズレをイメージングした透視画像を生成する。透視画像には、被写体Mの場所によって異なるX線の位相のズレが可視化されたものとなっており、被写体Mの内部構造を示したものとなっている。
各部11,12,16,18は、ソフトウェアをCPUで実行することで実現される。また、各部として機能するマイコンにより実現するようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、多様な撮影目的に対応することができるX線位相差撮影装置を提供することができる。すなわち、本発明の装置は、マルチスリット3bに係るスリットSの配列ピッチと位相格子5に係る位相シフト部5aの配列ピッチとが変更可能になっている。マルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係は、マルチスリット3bに係るスリットSの配列ピッチ、位相格子5に係る位相シフト部5aの配列ピッチ、およびFPD4に係る検出素子4pの配列ピッチで決定されてしまう。
本発明によれば、このうちスリットSの配列ピッチと位相シフト部5aの配列ピッチとを変更することにより、マルチスリット3b,位相格子5,FPD4の位置関係を変更することができる。この3者の位置関係を変更すれば、FPD4に写り込む位相格子5の自己像の拡大率を変更することができる。本発明は、このような構成により多様な撮影目的に対応することができるようになっている。
なお、スリットSの配列ピッチおよび位相シフト部5aの配列ピッチを変化させるようにすれば、自己像の拡大率を変更するのに際し、FPD4に係る検出素子4pの配列ピッチを変化する必要がなくなる。このように構成すれば、同じFPD4を流用しながら拡大率の変更が可能となる。
本発明は上述の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)本発明は、図17に示すように、FPD4の検出面を覆う吸収格子6と吸収格子6をFPD4に対して移動させる吸収格子移動機構13および吸収格子移動機構13を制御する吸収格子移動制御部14を備える構成に適用してもよい。本変形例は、縞走査法に関する装置について説明している。吸収格子6は、図18に示すようにX線を吸収する細長状の位相シフト部6aが自己像の明線の配列ピッチd2と同じピッチで配列されて構成される。吸収格子移動機構13が吸収格子6を移動させるときの方向は、位相シフト部6aの配列方向である。この構成によれば、FPD4の配列ピッチをより広くすることができる。マルチスリット3bにおけるスリットSの伸びる方向は、位相格子5における位相シフト部5aの伸びる方向に一致しているとともに吸収格子6における位相シフト部6aの延びる方向にも一致している。
(2)また、本発明は、モアレ一枚撮り法に係る装置にも適用することができる。モアレ1枚撮り法は、吸収格子6における位相シフト部の延びる方向を位相格子5における位相シフト部の伸びる方向に対して傾斜させるとともに吸収格子6をFPD4に対して移動させない状態で撮影するという方法である。
(3)実施例1では、2種類のマルチスリット3bを有する構成であったが、本発明は3種類以上のマルチスリット3bを有する構成としてもよい。この場合、マルチスリット切替機構15は、3種類以上のマルチスリット3bのうちの1つをX線の光路上に配置するようにマルチスリット3bを切り替えることになる。本変形例によれば、スリットSの配列ピッチが異なる複数のマルチスリット3bを備え、マルチスリット切替機構15が複数のマルチスリット3bのうちいずれのマルチスリット3bにX線を通過させるか切り替えることでスリットSの配列ピッチの変更が実現される。
(4)実施例1では、2種類のマルチスリット3bが一体化した構成となっていたが、本発明はこの構成に限られない。2種類のマルチスリット3bを別体として備える構成としてもよい。また、実施例1では、別個の位相格子5を備えた構成となっていたが、本発明はこの構成に限られない。2種類の位相格子5が一体化した構成となっていてもよい。このような構成に係る位相格子切替機構17は、位相格子5をX線の照射方向と直交する方向にスライドさせる機構と位相格子5をX線の照射方向に移動させる機構とを備えている。これにより、位相格子切替機構17は、位相格子5をスライドさせることにより、X線が通過する区画を変更し、位相格子5を移動させることにより、図13,図14で説明した距離R1,R2の変更を実現することができる。
(5)実施例1ではマルチスリット3bを有する構成となっていたが、本発明はこの構成に限られない。マルチスリット3bを有しない構成のX線位相差撮影装置にも適用することができる。本変形例に係る装置は、図19に示すようにX線の照射源として基板3cを備えている。基板3cには、X線を発生させるターゲットtが所定の間隔を隔てて配列されている。このターゲットtは、基板3cに埋め込まれた構成となっており、電子が衝突するとX線を照射する構成となっている。基板3cでX線を照射するときは、複数のターゲットtに同時に電子を衝突させる。すると、ターゲットの各々からはX線が放射される。放射されたX線は互いに干渉して全体として位相が揃ったビームとなる。
実施例1の構成は、マルチスリット3bに備えられている各スリットSから照射されたX線を干渉させることにより位相を揃えている。本変形例においては、基板3cがX線を照射するターゲットが配列されることによりX線の位相を揃える構成となっている。すなわち、X線の発生部位であるターゲットを配列することがマルチスリット3bの代わりである。本変形例の基板3cに埋め込まれたターゲットtの配列ピッチが実施例1に係るマルチスリット3bにおけるスリットSの配列ピッチd0に相当している。図19は、その意味でターゲットtの配列ピッチをd0として表現している。したがって、ターゲットtの配列ピッチd0は、図6で説明した等式を満たす必要がある。
本変形例では、基板3cにおいて複数の区画が設けられている。区画の間では、ターゲットtの配列ピッチd0が異なっており、低倍率撮影用のモードと高倍率撮影用のモードで位相格子5の構成を変更するのに合わせてX線を発する区画を変更するようにしている。このような基板3cの変更は、図20に示すように基板切替機構15aが実行する。基板切替制御部16aは、基板切替機構15aを制御する構成である。各モードに合わせて基板切替機構15aが基板3cをスライドさせる様子は、マルチスリット切替機構15の動作と同様であるから説明を省略する。基板切替機構15aは本発明のターゲット配列ピッチ変更部に相当する。なお、複数の区画を備える基板3cを設ける代わりに、ターゲットtの配列ピッチが異なる複数の基板3cを備える構成としてもよい。
本発明は、マルチスリット3bを有しない構成についても適用することができる。本変形例に係る構成は、マルチスリット3bの代わりに複数のターゲットtを備えている。このターゲットtの配列ピッチを変更すると、マルチスリット3bにおけるスリットSの配列ピッチを変更するのと同様の効果が得られる。本変形例の基板切替機構15aは、この原理に基づいて基板3cにおけるX線を照射するターゲットtの配列ピッチd0を変更させる構成となっている。基板3cの切り替えに合わせて位相格子5が変更される様子は実施例1と同様である。
(6)なお、上述の実施例および変形例は、自己像の拡大率が異なる2つのモードを備えた装置構成について説明していたが、本発明はこの構成に限られない。本発明に係る装置を自己像の拡大率が異なる3つ以上のモードを備えるように構成してもよい。本変形例に係るマルチスリット3bは、スリットSの配列ピッチが異なる区画がモードの各々に応じた数だけあってよいし、スリットSの配列ピッチが異なる複数のマルチスリット3bを備える構成であってもよい。また、基板3c上においてターゲットtの配列ピッチが異なる複数の区画をモードの各々に応じて備える構成であってもよいし、ターゲットtの配列ピッチが異なる複数の基板3cを備える構成であってよい。
同様に、本変形例においては、位相シフト部の配列ピッチが異なる複数の位相格子5をモードの各々に応じた数だけ備える構成としてよい。この場合、位相格子切替機構17は、3種類以上の位相格子5のうちの1つをX線の光路上の異なる位置に配置するように位相格子5を切り替えることになる。
(7)上述の構成は、位相格子5を用いた装置であったが、本発明はこの構成に限られない。位相格子5に代えて吸収格子5を用いてもよい。この吸収格子5は、X線を吸収する線状のX線吸収部が所定の間隔を設けて配列されている。吸収格子5のX線吸収部にX線が入射すると、X線はそこで吸収される。また、X線は、互いに隣り合うX線吸収部の間を通過することができる。このような吸収格子5を用いた装置で、FPD4上で縞模様が結像するが、この縞模様は自己像ではなく、吸収格子5の影である。また、FPDが位相格子の自己像を検出する代わりに、位相格子の吸収により生じる影を検出するようにしてもよい。
3a X線源(放射線源)
3b マルチスリット
4 FPD(検出器)
5 位相格子(格子)
15 マルチスリット切替機構(スリット配列ピッチ変更部)
15a 基板切替機構(ターゲット配列ピッチ変更部)
17 位相格子切替機構(格子変更部)

Claims (7)

  1. 放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源から発生した放射線を通過させる複数のスリットが配列されて構成されるマルチスリットと、
    線状の構造体が配列されて構成される格子と、
    前記格子の自己像または前記格子の吸収により生じる影を検出するとともに放射線を検出する検出素子が縦横に配列されて構成される検出器と、
    前記放射線源から発せられる放射線が通過する位置における前記マルチスリットに係るスリットの配列ピッチを変更させるスリット配列ピッチ変更部と、
    前記スリットの配列ピッチが変更されると前記格子に係る前記構造体の配列ピッチおよび前記格子と前記検出器との距離を変更させる格子変更部を備えることを特徴とする放射線位相差撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線位相差撮影装置において、
    前記マルチスリットがスリットの配列ピッチの異なる複数の部分を有しており、
    前記スリット配列ピッチ変更部が前記マルチスリットを前記放射線源に対して移動させることでスリットの配列ピッチの変更を実現することを特徴とする放射線位相差撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線位相差撮影装置において、
    スリットの配列ピッチが異なる複数の前記マルチスリットを備え、
    前記スリット配列ピッチ変更部が複数の前記マルチスリットのうちいずれの前記マルチスリットに放射線を通過させるか切り替えることでスリットの配列ピッチの変更を実現することを特徴とする放射線位相差撮影装置。
  4. 請求項1に記載の放射線位相差撮影装置において、
    前記格子が前記構造体の配列ピッチの異なる複数の部分を有しており、
    前記格子変更部が前記格子を前記放射線源に対して移動させることで前記構造体の配列ピッチの変更を実現することを特徴とする放射線位相差撮影装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の放射線位相差撮影装置において、
    前記構造体の配列ピッチが異なる複数の前記格子を備え、
    前記格子変更部が複数の前記格子のうちいずれの前記格子に放射線を通過させるか切り替えることで前記構造体の配列ピッチの変更を実現することを特徴とする放射線位相差撮影装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の放射線位相差撮影装置において、前記検出器より放射線源側に吸収格子を置き、
    縞走査法、またはモアレ一枚撮り法により位相差のイメージングを行うことを特徴とする放射線位相差撮影装置。
  7. 放射線を照射するターゲットが配列されることにより放射線の位相を揃える構成となっている放射線源と、
    線状の構造体が配列されて構成される格子と、
    前記格子の自己像、または前記格子の吸収により生じる影を検出するとともに放射線を検出する検出素子が縦横に配列されて構成される検出器と、
    前記放射線源における放射線を照射するターゲットの配列ピッチを変更させるターゲットピッチ変更部と、
    前記ターゲットの配列ピッチが変更されると前記格子に係る前記構造体の配列ピッチおよび前記格子と前記検出器との距離を変更させる格子変更部を備えることを特徴とする放射線位相差撮影装置。
JP2018541956A 2016-09-27 2017-07-28 放射線位相差撮影装置 Active JP6656391B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188208 2016-09-27
JP2016188208 2016-09-27
PCT/JP2017/027566 WO2018061456A1 (ja) 2016-09-27 2017-07-28 放射線位相差撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018061456A1 JPWO2018061456A1 (ja) 2019-04-18
JP6656391B2 true JP6656391B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=61759410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018541956A Active JP6656391B2 (ja) 2016-09-27 2017-07-28 放射線位相差撮影装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10729398B2 (ja)
EP (1) EP3520697B1 (ja)
JP (1) JP6656391B2 (ja)
CN (1) CN109788928B (ja)
WO (1) WO2018061456A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3446630A1 (en) * 2017-08-23 2019-02-27 Koninklijke Philips N.V. Device and method for phase stepping in phase contrast image acquisition
JP6743983B2 (ja) * 2017-10-31 2020-08-19 株式会社島津製作所 X線位相差撮像システム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008038491A1 (fr) * 2006-09-28 2008-04-03 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Dispositif de radiographie
WO2008102685A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影システム
JP5451150B2 (ja) * 2008-04-15 2014-03-26 キヤノン株式会社 X線用線源格子、x線位相コントラスト像の撮像装置
JP5578868B2 (ja) * 2010-01-26 2014-08-27 キヤノン株式会社 光源格子、該光源格子を備えたx線位相コントラスト像の撮像装置、x線コンピューター断層撮影システム
JP5702586B2 (ja) * 2010-02-04 2015-04-15 富士フイルム株式会社 放射線撮影システム
JP5601909B2 (ja) 2010-07-06 2014-10-08 国立大学法人 東京大学 X線撮像装置及びこれを用いるx線撮像方法
JP2012024339A (ja) 2010-07-23 2012-02-09 Fujifilm Corp 放射線画像撮影システム及びコリメータユニット
JP2012110472A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Fujifilm Corp 放射線位相画像取得方法および放射線位相画像撮影装置
JP2012135612A (ja) * 2010-12-07 2012-07-19 Fujifilm Corp 放射線位相画像撮影方法および装置
JP2013255536A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Konica Minolta Inc 放射線画像撮影装置
EP2884899B1 (en) * 2012-08-20 2017-04-26 Koninklijke Philips N.V. Aligning source-grating-to-phase-grating distance for multiple order phase tuning in differential phase contrast imaging
WO2014100063A1 (en) * 2012-12-21 2014-06-26 Carestream Health, Inc. Medical radiographic grating based differential phase contrast imaging
JP6232603B2 (ja) * 2013-08-30 2017-11-22 国立大学法人大阪大学 X線撮像装置及びx線撮像方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3520697A4 (en) 2020-06-17
EP3520697B1 (en) 2021-04-14
US20190343472A1 (en) 2019-11-14
US10729398B2 (en) 2020-08-04
JPWO2018061456A1 (ja) 2019-04-18
CN109788928B (zh) 2022-03-25
CN109788928A (zh) 2019-05-21
WO2018061456A1 (ja) 2018-04-05
EP3520697A1 (en) 2019-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107106101B (zh) 放射线相位差摄影装置
EP2718936B1 (en) Multiple focal spot x-ray radiation filtering
US20120236992A1 (en) Scanning system for differential phase contrast imaging
US20150071402A1 (en) X-ray imaging system
JP2010240106A (ja) X線撮影装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
JP6656391B2 (ja) 放射線位相差撮影装置
EP2614507A1 (en) X-ray imaging with pixelated detector
US9239304B2 (en) X-ray imaging apparatus
JP6408003B2 (ja) 可変遮蔽プレートを有する走査x線イメージングデバイス及び当該デバイスを動作させる方法
JP6424760B2 (ja) 放射線位相差撮影装置
JP6680356B2 (ja) 放射線撮影装置
US20190293573A1 (en) Grating-based phase contrast imaging
JP5272943B2 (ja) 放射線撮影装置
JP5695589B2 (ja) X線強度補正方法およびx線回折装置
US10276276B1 (en) Radiation phase-contrast image capturing device
JP5995743B2 (ja) 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム
JP6287813B2 (ja) 放射線位相差撮影装置
JP6732169B2 (ja) 放射線位相差撮影装置
JP6304985B2 (ja) 放射線撮影装置
JPWO2016181715A1 (ja) 放射線源およびそれを備えた放射線位相差撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6656391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250