JP6655470B2 - ロータリースイッチ装置 - Google Patents

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本発明は、ロータリースイッチ装置に関するものである。
可動接点部材を回転させて固定接点に接触させるロータリースイッチ装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、絶縁材により形成されるターミナルベースの中心部には円形の第1の固定接点部が露出配置されるとともに、この第1の固定接点部を囲むように、第2、第3の固定接点部が配置される。
可動接点部材(コンタクトプレート)は、ロータに保持されて円筒コイルばねにより形成されるコンタクトスプリングによりターミナルベース側に付勢されており、固定接点部との接点圧が確保される。
特開2015-103495号公報
しかし、上述したように、コンタクトスプリングは、ロータ内に凹設された収容空間内に保持されるだけであるために、コンタクトスプリングによる可動接点部材への付勢力作用点が一定せず、以下の問題がある。
すなわち、例えば、可動接点部材が第1の固定接点部と第2の固定接点部が接触した状態で第1、第2の固定接点部からの反力は、コンタクトスプリングの作用線間の距離、各固定接点部からの反力作用線とコンタクトスプリングの作用線間の距離により決定されるが、コンタクトスプリングの作用線位置が一定しないと、接点部での接触圧のばらつきの原因となる。
接点部での接触圧のばらつきは、接点間の接触抵抗を変化させるために、出力電位のバラつきの原因となる上に、可動接点部材、あるいは固定接点部に防食メッキを施して接点の腐食を防止する場合、接点圧の過度の上昇は防食メッキ皮膜の破壊の原因となり、ひいては接触不良の原因ともなる。
また、以上の問題は、単一のコンタクトスプリングにより可動接点部材を押圧する場合にも発生する。すなわち、可動接点部材を単一のコンタクトスプリングにより押圧する場合、可動接点部材には、重心を通る移動方向に押圧力が作用する場合を除いて回転モーメンが発生するために、作用点の位置によりコンタクト突部、およびコンタクト面と対応する接点との接触圧が変化する。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、接点間の接触圧のばらつきを防止することにより、長期にわたって良好な接触性能を維持できるロータリースイッチ装置を提供することを目的とする。
本発明によれば上記目的は、
中央部接点1、および固定接点2が固定されたターミナルベース3と、
ターミナルベース3に対して前記中央部接点1周りに回転操作可能な回転操作部材4と、
板厚面の一面の一端に前記中央部接点1に圧接するコンタクト突部5を、他端に固定接点2とのコンタクト面6を備えて前記回転操作部材4に保持され、導通回転位置において前記中央部接点1と固定接点2間を短絡させる板状の可動接点部材7と、
一端が前記回転操作部材4に形成されるばね収容孔8の底面9に支承され、他端が前記可動接点部材7のコンタクト突部5、およびコンタクト面6形成板厚面に対する背向面に圧接してコンタクト突部5、およびコンタクト面6をターミナルベース側に付勢する圧縮コイルばね10とを有し、
前記ばね収容孔8の底部には、前記底面9が前記圧縮コイルばね10の被支承端におけるコイル外径とほぼ等径の円形、あるいは前記円形を内接円とする多角形形状をなし、開放端に行くに従って漸次拡開するすり鉢部11が形成されるロータリースイッチ装置を提供することにより達成される。
板状に形成されて回転操作部材4に保持される可動接点部材7は板厚面にコンタクト突部5とコンタクト面6とを有しており、これらコンタクト突部5とコンタクト面6に対する背向面に各々圧縮コイルばね10による付勢力が与えられる。
本発明において、圧縮コイルばね10は回転操作部材4のばね収容孔8に挿入され、ばね収容孔8の底部に形成されるすり鉢部11の底面9により支承される。すり鉢部11の底面9は、圧縮コイルばね10の被支承端におけるコイル外径とほぼ同一径の円形、あるいは前記円形を内接円とする多角形形状に形成されており、すり鉢部11の側壁が開放端に行くに従って漸次拡径、あるいは拡張される錐面により形成されるために、すり鉢部11に導入された圧縮コイルばね10は、コイル中心軸が予め設定された位置に自然に導かれる。
この結果、圧縮コイルばね10の基端位置が正確に決定されるために、可動接点部材7への付勢力の作用点のズレが発生することがなく、安定した接点間接触圧を与えることが可能になり、例えば、可動接点部材7、および固定接点2に防食メッキを施して低接点圧による導電性の確保と、接点の酸化を防止し、酸化膜の除去のための接点間摺接を不要とすることにより、低電流仕様での使用を可能にする場合にも、接点圧が過度に大きくなることによるメッキ皮膜の剥離を確実に防止することが可能になる。
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記圧縮コイルばね10は、被支承端におけるコイル内径を他の部位に比して縮径させた非円筒形状の円形コイルばねにより形成されるるとともに、
前記ばね収容孔8は、前記圧縮コイルばね10の最大コイル径部分を拘束して該圧縮コイルばね10の倒伏を規制可能に形成されるロータリースイッチ装置を構成することができる。
圧縮コイルばね10としては、円筒コイルばねを使用することができるが、本発明のように、被支承端を縮径させた非円筒形状の円形コイルばねを使用し、最大コイル外径部の移動をばね収容孔8の壁面で抑えるようにすると、圧縮コイルばね10の被支承端における位置規制に加え、全体の倒伏を防止して起立姿勢を保持することができる。
さらに、ばね収容孔8への装着操作に際し、先端の縮径部のばね収容孔8への導入が簡単で、かつ、傾斜状に導入された際でも、外形形状がガイドとなって所定位置に導かれるために、挿入操作が簡単で、自動機による挿入操作も容易になる。
加えて、一端を縮径した非円筒形状の円形コイルばねは、縮径端より大径のコイル部を有しているために、両端をコイル径とする円筒形状のコイルばねに比して縦横比(L/D:但し、Lは自由長、Dはコイル平均径)を小さくすることができるために、作動時の座屈現象が発生しにくい上に、ばね指数(D/d:但し、dは線径)を好適な値に調整して加工性を良好に保つことが可能になる。
一端を縮径した圧縮コイルばね10には、一端のみを縮径端とした片絞りコイルばね、円錐コイルばねの他に、両端を縮径端としたたる形コイルばね、両絞りコイルばねが使用できる。
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記圧縮コイルばね10の可動接点部材7への押圧端におけるコイル内径が、可動接点部材7の板厚に比して小寸に形成されるロータリースイッチ装置を構成することができる。
圧縮コイルばね10による押し付けられた接点間の接触圧は、圧縮コイルばね10の巻数、線径、コイル径等により決定されるばね定数と、撓み量により一義的に決定されるが、可動接点部材7への押圧端のコイル径が可動接点部材7の幅方向寸法、すなわち、板厚に比して大寸である場合には、圧縮コイルばね10の線端が可動接点部材7からはみ出してしまうこととなる。
可動接点部材7から圧縮コイルばね10の線端がはみ出すと、座面が可動接点部材7上に収まる場合に比して、実効的な巻数、あるいは自由長が減少するためにばね定数が変化し、所定の接点圧を得ることができなくなる。しかし、可動接点部材7の線端の座面からのはみ出しが発生するか否かは、圧縮コイルばね10の装着時におけるコイル中心軸線に対する回転角度により決定され、コントロールが不可能であるために、所定の接触圧を確実に確保することが困難となる。
可動接点部材7に当接する押圧端の内径を可動接点部材7の板厚に比して少寸とする本発明において、圧縮コイルばね10の座面を可動接点部材7上にはみ出すことなく当接させることができるために、装着状態によりばね定数が変化することがなく、安定した接点間接触圧を与えることが可能になる。
本発明によれば、接点間の接触圧のばらつきを防止することにより、長期にわたって良好な接触性能を維持することができる。
本発明が適用されたステアリングロック装置を示す断面図である。 イグニッションスイッチの分解斜視図である。 固定接点の配置を示す図である。 LOCK位置における可動接点部材の位置を示す図である。 断面図で、(a)は図4の5A-5A線断面図、(b)は(a)の5B部拡大図である。 ON位置における可動接点部材の位置を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)の6B-6B線断面図である。 可動接点部材を示す図で、(a)は可動接点部材と圧縮コイルばねの位置関係を示す図、(b)は(a)の7B方向矢視図である。 圧縮コイルばねの収容状態を示す図で、(a)は自由状態の圧縮コイルばねをばね収容孔に挿入する状態を示す図、(b)は図5(b)の8B-8B線断面図、(c)は図5(b)の8C-8C線断面図である。 イグニッションスイッチの接点の導通状態を示すチャート図である。 圧縮コイルばねの変形例を示す図5(b)に対応する断面図である。 可動接点部材の変形例を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)の11B-11B線断面図、(c)は(b)の11C-11C線断面図である。
図1以下にステアリングロック装置に使用されるイグニッションスイッチとして構成された本発明のロータリースイッチ装置を示す。本例のステアリングロック装置は、ハウジング12内に収容されるシリンダ錠13、シリンダ錠13のプラグ14の終端に連結されるカム部材15を有し、図外のステアリングコラムに固定される。
ハウジング12にはカム部材15の回転軸に所定角度で交差する方向に進退してステアリングコラム内に突出するロック位置と、ハウジング12内に収容されるアンロック位置との間を移動するロックピース16が装着される。ロックピース16は圧縮スプリング16aによりロック位置方向に付勢されており、シリンダ錠13のプラグ14をロック回転位置から回転操作すると、ステアリングシャフトに係止するロック位置から係止解除されるアンロック位置に移動し、ステアリングシャフトの操作が可能になる。
また、上記ハウジング12には、プラグ14の回転に伴って所定の端子間を導通させ、車両の電装系への給電状態を変更するイグニッションスイッチが連結される。プラグ14の回転操作をイグニッションスイッチに伝達するために、ハウジング12には、上記カム部材15に噛合してカム部材15とともに回転する連結バー17が配置される。
図2に示すように、イグニッションスイッチは、平面視円形のターミナルベース3を備えたスイッチケース18と、スイッチケース18に対して上記ターミナルベース3の中心周りに回転自在な回転操作部材4と、スイッチケース18に連結されて回転操作部材4を覆うスイッチカバー19とを有し、絶縁材料により形成されるターミナルベース3には中央部接点1と固定接点2とが回転操作部材4との回転境界面に露出した状態で配置される。
上記中央部接点1、および各固定接点2は、配線を経由してスイッチケース18内に引き出される。
回転操作部材4は絶縁材料により形成され、一端部に上記連結バー17との連結孔4aが形成される。この回転操作部材4は、トーションスプリング20により後述するSTART位置からON位置に戻るときのみ付勢され、クリックスプリング21により付勢されるクリックボール22をスイッチカバー19内壁の溝にはめることにより適宜の接続操作角で節度回転する。
さらに回転操作部材4には、所定板厚を有する板状の可動接点部材7が板厚面をターミナルベース3に向けて収容される。この可動接点部材7は、板厚面の一端にV字突起形状のコンタクト突部5を、他端に平板状のコンタクト面6を有しており、コンタクト突部5の先端には後述する中央部接点1に圧接した際に接触状態を良好に保つためにアール面取りが形成される。
以上のように形成される可動接点部材7は、後述する各固定接点2に対応して3枚使用され、これら可動接点部材7、および各固定接点2の表面には、高い接点圧力によるセルフクリーニング作用を要することなく接触面での腐食発生を防止してコンタクト信頼性を高めるために、防食用導電加工としての銀メッキが施される。
以上の各可動接点部材7は、回転操作部材4に保持されて、図1における回転軸(RA)に沿う方向に移動自在であり、後述するように、圧縮コイルばね10によりコンタクト突部5、およびコンタクト面6の背面を押圧するによりターミナルベース3の表面側に付勢される。
本例によるイグニッションスイッチは、プラグ14をLOCK、ON、START位置の順で回転操作した際に、+IGN1、+IGN2、およびSTARTの3個の出力端子に電源端子から入力された電源電圧を出力するように形成される。図9は各端子への給電動作を示すもので、プラグ14のLOCK位置からON位置への移動によって+IGN2端子、+IGN1端子の順で給電される。この後、START位置まで回転させると、まず、+IGN2端子への給電が停止された後、給電状態が維持された+IGN1端子に加えてSTART端子への給電が開始される。
上述したシーケンスは、電源端子に接続され、ターミナルベース3の中心部に配置される中央部接点1と、中央部接点1の周りに配置され、+IGN1端子、+IGN2端子、およびSTART端子に接続される固定接点2とを上述した可動接点部材7により短絡させることにより実現される。
以上の3個の固定接点2は、図3に示すように、ターミナルベース3に形成される3個の支承部23の終端位置に各々配置される。各固定接点2は、支承部23に交差する矩形形状に形成されるとともに、支承部23は、ターミナルベース3の中心に対する2個の同心円上に配置されており、図5に示すように、固定接点2との非接触状態において、可動接点部材7のコンタクト面6の隅角部を支承する。なお、図3において支承部23はハッチングを施して示される。
支承部23に乗り上げた状態で可動接点部材7のコンタクト面6は、図6(b)に示すコンタクト面6が固定接点2上に乗り上げた導通状態におけるコンタクト面6の中央接点に対する高さに比して、さらに高い位置に保持される。
以上のように、上記支承部23は、可動接点部材7が固定接点2上に接触しない非導通状態において、可動接点部材7のコンタクト突部5に対する反対端を支承し、可動接点部材7が水平回転操作される際の走行路として機能する。
さらに、上記中央部接点1、固定接点2、および支承部23は、周囲が凹部に囲まれた浮島状に形成され、固定接点2間、支承部23と固定接点2間での磨耗粉、アーク放電による溶融飛沫の凝固粉の伝搬が規制される。
図4、5に示す非導通状態から可動接点部材7を図4において時計回りに回転操作すると、可動接点部材7は、支承部23との接触部を摺動部として支承部23上を走行した後、支承部23の終端に形成された傾斜面23aに乗り上げる。傾斜面23aは、漸次低背となるように形成されており、傾斜面23aに移動した可動接点部材7は、垂直回転角度を小さくしながら水平姿勢近傍まで垂直回転し、図6に示すように、固定接点2上にランディングする。
固定接点2へのランディング、あるいは固定接点2から支承部23への移動が円滑に行われるように、可動接点部材7のコンタクト面6は、図7(b)に示すように、正面視においてV字形状に形成される。
また、中央部接点1における可動接点部材7の摺動軌跡は、相互に重なると、重なった部位での摩耗機会が増加する。これを防止するために、図6(a)において鎖線で示すように、回転範囲が重なりあう+IGN1端子に断接する可動接点部材7と、+IGN2端子に断接する可動接点部材7は中央部接点1上で径の異なった円弧(AC1、AC2)に沿って移動する。
上記可動接点部材7は、図8に示すように、回転操作部材4に形成された接点装着溝24に嵌合される。接点装着溝24に嵌合された可動接点部材7は、接点装着溝24を貫通するばね収容孔8に挿入される圧縮コイルばね10によりコンタクト突部5、およびコンタクト面6が形成される板厚面に対する背向面が押圧され、可動接点部材7に固定接点2との接触圧を付与する。
圧縮コイルばね10は、図8(a)に示すように、中央部におけるコイル径が大きく、両端に行くに従って漸次縮径されるたる形の圧縮コイルばね10が使用され、反転姿勢で使用可能なように、両端におけるコイル径が同一とされる。
圧縮コイルばね10のばね定数は、固定接点2、あるいは中央部接点1に圧接した状態(図8(b)の状態)で、低電流の導通に対する接触抵抗値が十分低くなるに十分な接点圧を超え、かつ、摺動時のメッキ皮膜の剥離が発生する接点圧以下となるように調整される。
また、たる形の圧縮コイルばね10のばね定数は、コイル径が変化することから非線型となるが、概ね線型性を発揮するコイル径の大きな中央部近傍の撓み領域が使用される。
この圧縮コイルばね10の先端部におけるコイル内径は、図7(a)に示すように、可動接点部材7の板厚に比して小径に形成されており、可動接点部材7に対する押圧端は可動接点部材7の板厚面上にはみ出すことなく保持される。
この結果、可動接点部材7を押圧する際に、押圧端の線端が可動接点の板厚面からはみ出すことによる実効巻数の損失等、ばね定数を変化させる要因が排除される。
図8に示すように、上記ばね収容孔8の底部にはすり鉢部11が形成されており、底面9において圧縮コイルばね10の他方の端部(被支承端)が支承される。底面9は圧縮コイルばね10の被支承端におけるコイル外径にほぼ等しい径の円形形状に形成される。
また、すり鉢部11の壁面は開放端に行くに従って漸次拡径する円錐面により形成されており、上端、すなわち、ばね収容孔8の径は、圧縮コイルばね10の最大外径よりやや大径に形成される。
さらに、すり鉢部11の深さは、図8(b)に示すように、圧縮コイルばね10の撓み量が最大となって、最大外径部、およびその近傍領域が底面9に接近してきた際に圧縮コイルばね10の外周に接触しない程度に設定される。
したがって本例において、ばね収容孔8に圧縮コイルばね10を挿入すると、すり鉢部11の側壁によりガイドされるようにして、被支承端は、予め設定したばね収容孔8の中心位置に導かれる。この状態で最大径部の横方向への移動はばね収容孔8の側壁により規制されるために、過度の傾きが防止される。
この結果、圧縮コイルばね10の可動接点部材7への当接部と、回転操作部材4への支承端の位置が一定するために、圧縮コイルばね10の撓み量、すなわち、付勢力の大きさを正確に管理することができる。
本例において、圧縮コイルばね10による押圧力は、可動接点部材7のコンタクト突部5とコンタクト面6に対応する2箇所に与えられているために、各々の圧縮コイルばね10による押圧力の作用位置が変動すると、中央部接点1、および固定接点2との接触圧の分配が変動し、一方に過度な接触圧が発生してメッキ皮膜の剥離を招来したり、過少な接触圧による導通不良等を招来する虞がある。
これに対し、本例においては、可動接点部材7に対する荷重点、荷重の大きさが一定しているために、接点において予め設定した接触圧を得ることができる。
また、圧縮コイルばね10をばね収容孔8に挿入する場合、端部のコイル径がばね収容孔8の径に比して小さく、挿入時のガイドとなるために、挿入作業も容易になる。
なお、以上においては、ばね収容孔8の底面9を円形に形成する場合を示したが、この他に、圧縮コイルばね10の支承端におけるコイル外径に外接する多角形形状としたり、あるいはコイル外径に比して大きな底面9から外接多角形とコイル外周との接触点位置、すなわち、内接多角形の頂点位置にリブ等を突出させてリブ先端により支承端の移動を規制することができる。
また、以上においては、圧縮コイルばね10としてたる形のものを使用したが、一端のみを縮径端とした片絞りコイルばね、円錐コイルばね、両絞りコイルばね等の非円筒形状の円形コイルばねが使用でき、さらに、図10に示すように円筒コイルばねを使用することができる。
さらに、以上においては、可動接点部材7の圧縮コイルばね10による被押圧部は平面により形成される場合を示したが。図11に示すように、圧縮コイルばね10の押圧端を嵌合させる嵌合凹部25を形成することもできる。この場合、嵌合凹部25は、湾曲状の錐面とする以外に、図11(a)において鎖線で示すように、直線状の傾斜面とすることもできる。
1 中央部接点
2 固定接点
3 ターミナルベース
4 回転操作部材
5 コンタクト突部
6 コンタクト面
7 可動接点部材
8 ばね収容孔
9 底面
10 圧縮コイルばね
11 すり鉢部

Claims (3)

  1. 中央部接点、および固定接点が固定されたターミナルベースと、
    ターミナルベースに対して前記中央部接点周りに回転操作可能な回転操作部材と、
    板厚面の一面の一端に前記中央部接点に圧接するコンタクト突部を、他端に固定接点とのコンタクト面を備えて前記回転操作部材に保持され、導通回転位置において前記中央部接点と固定接点間を短絡させる板状の可動接点部材と、
    一端が前記回転操作部材に形成されるばね収容孔の底面に支承され、他端が前記可動接点部材のコンタクト突部、およびコンタクト面形成板厚面に対する背向面に圧接してコンタクト突部、およびコンタクト面をターミナルベース側に付勢する圧縮コイルばねとを有し、
    前記ばね収容孔の底部には、前記底面が前記圧縮コイルばねの被支承端におけるコイル外径とほぼ等径の円形、あるいは前記円形を内接円とする多角形形状をなし、開放端に行くに従って漸次拡開するすり鉢部が形成されるロータリースイッチ装置。
  2. 前記圧縮コイルばねは、被支承端におけるコイル内径を他の部位に比して縮径させた非円筒形状の円形コイルばねにより形成されるるとともに、
    前記ばね収容孔は、前記圧縮コイルばねの最大コイル径部分を拘束して該圧縮コイルばねの倒伏を規制可能に形成される請求項1記載のロータリースイッチ装置。
  3. 前記圧縮コイルばねの可動接点部材への押圧端におけるコイル内径が、可動接点部材の板厚に比して小寸に形成される請求項1または2記載のロータリースイッチ装置。
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