JP6654647B2 - 放射性トレーサを合成するための装置、該装置を含む設備、および該装置を用いて放射性トレーサを得る方法 - Google Patents

放射性トレーサを合成するための装置、該装置を含む設備、および該装置を用いて放射性トレーサを得る方法 Download PDF

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Description

本出願は、放射性トレーサを合成するための装置、該装置を含む設備、ならびに該装置を用いて放射性トレーサを得る方法に関する。
臨床分子画像形成、特に陽電子断層撮影法(PET)は、医学分野で増々大きな役割を果たしている。
これは、詳細には、各患者に最も適した治療の個別の定義を提供すること、およびその治療上の効能を評価することに貢献する。
しかしながら、この技術の潜在力、特にフッ素18(18F)および炭素11(11C)で標識された数多くのトレーサを用いたこの技術の潜在力は、例えば18Fについておよそ110分、11Cについて20分であるこれらの放射性同位体の非常に短い半減期に関連する技術面、ロジスティック面、組織面および経済面の制約に起因して、現在、臨床状況および研究において充分に活用されていない。
他の問題点は、同様に、その実施のための規則の複雑性にも関係している。
したがって、現在のところその利用可能性は非常に限定されている。
本出願の目的の1つは、分子画像形成(PET)用に「オン・デマンド」で放射性トレーサを生成して、臨床前および臨床研究センターおよび病院がそれを容易に利用できるようにすることによって分子画像形成の臨床的潜在力を広げることを可能にするための統合システムを提供することにある。
本出願の目的は、現在関係する研究センターおよび病院の内部にある主要な照射上の制約が全く無い現場設備にある。例えば炭素11(11C)などの、半減期が非常に短い放射性同位体を使用することにより、これまで世界中のわずか数カ所のセンターに限定されていた非常に広範囲のバイオマーカーを入手することが可能となる。
本出願の目的は、上述の欠点を少なくとも部分的に軽減することに向けられている。
この目的で、第1の態様によると、放射性同位体から放射性トレーサを合成するための装置において、
− 例えばチャンバの壁の中に配置された内部コネクタプレートを含み、放射性トレーサに特有の合成用のカセットを中に挿入しそこからこのカセットを取り出すように構成された出入り扉が内部に具備されている、汎用の密閉されたチャンバと、
− 試薬および合成モジュールを含む、放射性トレーサの合成用のカセットであって、合成モジュールが反応セルを含み、放射性トレーサを合成するための放射性同位体および試薬を収容するように構成されており、合成モジュールが、反応セル内に放射性同位体を搬送するように構成されているカセットの入口および、カセットから放射性トレーサを送出するように構成されているカセットからの出口に対して流体連通されている、カセットと、
− カセットの入口を放射性同位体の進入部に連結するように構成された少なくとも1つの入口、およびカセットの出口に連結されチャンバから放射性トレーサを抽出するように構成された出口を含む、内部コネクタプレートと、
を含むことを特徴とする、装置が提供されている。
こうして、コネクタプレートの入口および出口は、チャンバの外側とチャンバさらにはカセットの内側との間に、放射性同位体進入部および放射性トレーサ出口を形成する。
換言すると、前記内部コネクタプレートは、放射性同位体の進入部に連結されかつカセットの入口に連結されるように構成された少なくとも1つの入口と、放射性トレーサを充填するためにシリンジに連結されかつカセットの出口に連結されるように構成された出口と、を含む。
こうして結局、内部コネクタプレートはいわゆる「入口」コネクタといわゆる「出口」コネクタを含むことになり、この入口コネクタは、カセットの入口を放射性同位体の進入部に連結するように構成され、出口コネクタは、例えばシリンジなどの放射性トレーサを抽出するための構成要素にカセットの出口を連結するように構成されている。
このことはすなわち、これらの連結がさらに、カセットがチャンバ内にとどまっている間でも可能であることを意味している。
こうして、換言すると、内部コネクタプレートは、チャンバ内側に位置するカセットとチャンバの外側との間の、チャンバの壁を通した連結を可能にする。
さらに、チャンバが内部コネクタプレートを含む、またさらにはチャンバの壁が内部コネクタプレートを含むという事実は、内部コネクタプレートが、チャンバの壁の一部を構成する少なくとも1つの部分を含むことを意味している。
さらに、シリンジとは、ここでは、そのとき放射性トレーサを患者に投与できるようにする装置のことである。
ここで考慮されている放射性同位体は好ましくは液体または気体である。
こうして、このような装置は、合成すべき放射性トレーサに特有のカセット内に配置される汎用アーキテクチャのチャンバによって、異なる放射性トレーサを合成することを可能にする。
このチャンバはカセット無しでは、合成を実施すべき時にカセットを格納するための単なるボックスを構成する。チャンバを遮蔽する必要がないということは、注目に値する。
参考として、このようなチャンバは、その3次元、すなわち高さ、幅または長さの各々においておよそ半メートル、好ましくは最大0.50メートルの寸法を有する。
一例示的実施形態によると、装置は、好ましくは装置の上部部分の中に、チャンバ内に格納された気体を汲み出すように構成された気体吸引管を含む。例えば、気体吸引管は、装置のコネクタプレートに対し流体連通されている。気体吸引管の少なくとも一部分または全部が、好ましくは、チャンバ内に位置している。
別の例示的実施形態によると、装置は、装置の下部部分の中でチャンバ(10)内に清浄な気体を取り込むように構成された清浄気体注入管を含む。例えば清浄気体注入管は、装置のコネクタプレートに対し流体連通されている。清浄気体の注入は、単に、上述の気体吸引の結果としてもたらされ得る。清浄気体注入管の少なくとも一部分または全部が、場合によって、チャンバ内に位置している。
有利な配置によると、カセットは、放射性同位体の前処理用モジュールを含む。
別の有利な配置によると、装置は、放射性トレーサ精製モジュールを含む。例えば、放射性トレーサ精製モジュールは、HPLCカラム(HPLCは、High Perforamance Liquid Chromatography(高速液体クロマトグラフィー)の略)を含む。一例示的実施形態において、放射性トレーサ精製モジュールはチャンバ内に位置する。このようなモジュールは、例えば、内部コネクタプレートを介してカセットに連結される。このようなモジュールは、例えばカセットの後に直列に組み付けられる。
一例示的実施形態によると、装置は、場合によっては上述の管を用いて、チャンバ内の空気(気体)の品質を管理するための外部システムを含む。
チャンバ内の空気の品質を管理するためのシステムは、場合によって、チャンバ内に減圧を作り出すように構成されたポンプおよび、減圧を測定するように構成された圧力センサーを含む。
チャンバ内の空気の品質を管理するためのシステムは、チャンバを通過する気体の流量とチャンバ内の圧力の両方を測定するように構成されている、チャンバの上流側の流量測定装置およびチャンバの下流側の流量測定装置を含む。
チャンバ内の空気を管理するためのシステムは、場合によって、クラスAの空気純度を保証するように構成された、チャンバの上流側および任意には固体群の伝播を回避するための下流側の、例えばH14タイプのフィルタをも含んでいる。
チャンバ内の空気を管理するためのシステムは、チャンバ内の空気の特定の測定、場合によっては放射線測定を行なうように構成された独立した測定ループを含む。この測定ループは、ループの汲み出し(pumping out)を行なうように構成された特定の計数器を含むことができる。
別の態様によると、以上に記載の合成装置および、
− 空で同一の合成装置の少なくとも2つのチャンバの保管用エリアと、
− 合成装置の放射性トレーサの合成のための少なくとも1つのカセットを技師が供給するように構成された、ルームの内側と外側の間の連絡のための少なくとも1つの窓(好ましくはエアロック)と、
− 少なくとも、チャンバのうちの一つと合成カセットとをサンプリングし、これらを合成ステーション上に運ぶとともに関連付けて合成装置を形成するように構成されている操作ロボットと、
− ルーム内に固定され、合成装置を収容するように構成された合成ステーションであって、合成カセット内に放射性同位体を搬送するように構成された少なくとも1つの入口と放射性トレーサを充填するためのシリンジ、すなわち放射性トレーサを後で投与できるようにする装置を連結するように構成された出口とを含む、合成装置のチャンバの内部プレートを収容するように構成されている外部コネクタプレートを含む、合成ステーションと、
− ルームの外側に位置し外部コネクタプレートの入口に連結された供給源に由来する放射性同位体の進入部と、
を含む密閉されたルームを含む、少なくとも1つの放射性トレーサの合成用設備も同様に提供されている。
供給源から来る放射性同位体は、ルーム内に固定されている合成ステーションのコネクタプレートに対する固定型連結を有する、実際には小直径の管または「毛細管」である供給管を通過する。合成ステーションのコネクタプレートは、例えば、ルーム内に固定されるかまたは、単独である。
放射性同位体供給源は、上述の通り、サイクロトロンと結び付けられたターゲットホルダーであり得るが、同様に、特に(例えば68Ga用の)発生器、または、他の場所で生成された放射性同位体の備蓄であってもよい。
有利には、カセットおよび充填すべきシリンジの挿入、および好ましくは既にシリンジにより格納されている放射性トレーサの抽出のための異なる窓(または異なるエアロック)が存在する。
炭素の使用という特殊な事例においては、ターゲットホルダーと合成ステーションのコネクタプレートの間に中間モジュールが存在する場合がある。
チャンバは、合成ステーションのコネクタプレート上に締結されているだけであり、選択されたチャンバ内に挿入されるカセットに応じて、合成ポストのコネクタプレート(そして結果として供給管を伴って)と、チャンバ内に挿入されたカセットとの間に特有のリンクが確立される。
全てのチャンバは例として同一に構成されているが、実際には、予防措置として各チャンバが特定の放射性トレーサに専用のものとなっていることが好ましい。
ただし、異なる放射性トレーサを合成するために同じ放射性同位体を使用することも可能である。このような場合、一変形形態として、同じ放射性同位体からの放射性トレーサの形成に専用である全てのチャンバを同一となるように選択することが可能である。
一例示的実施形態によると、合成設備は、合成された放射性トレーサの品質管理用の外部モジュールを含む。
品質管理モジュールは、例えば、合成ステーションのコネクタプレートの出口に対して流体連通されている。
規則上の理由から、このような品質管理モジュールは、実際には、ルーム外に設置される。品質管理モジュールを、合成が行なわれたばかりのチャンバに可能なかぎり近接させるために、このステーションは、有利には、合成ステーションの反対側のルーム外に配置される。
有利な実施例によると、設備は、例えばクラスCに維持するように、ルームの周囲空気を管理するためのシステムを含む。
さらに別の態様によると、
− 操作ロボットにより以上に記載の設備の合成ステーション上で以上に記載の合成装置のチャンバを位置付けするステップと、
− 合成ステーションの外部コネクタプレートと、合成装置のチャンバの内部コネクタプレートとを連結するステップと、
− ロボットにより合成装置のチャンバ内に放射性トレーサに特有の合成用のカセットを挿入するステップであって、カセットが設備の窓を介して技師により予め供給されて、設備の合成装置が形成されており、合成装置が、既に記載された特徴の全てまたはいくつかを含んでいる、ステップと、
− 設備のルーム外に位置付けされた供給源から搬送された放射性同位体を、カセットの合成モジュール内に提供するステップと、
− カセットの合成モジュール内で、放射性同位体およびカセット内に格納された試薬から放射性トレーサを合成するステップと、
− 合成装置から放射性トレーサを抽出するステップと、
を含む、以上に記載の設備内で放射性トレーサを得るための方法が提供されている。
該方法は、場合によって、さらに、例えば生理食塩水などのヒトの体内に注入可能な製品の形に放射性トレーサを滅菌濾過および/または希釈/調合するステップをさらに含む。
好適な実施形態によると、該方法は、
− シリンジ、すなわち放射性トレーサを後で投与できるようにする装置を、合成ステーションの外部コネクタプレートの出口において連結するステップと、
− 装置由来の放射性トレーサをシリンジ内に入れるステップ、すなわち放射性トレーサを後で投与できるようにする装置内に導入するステップと、
をさらに含む。
該方法は同様に、有利には、ルームの外に位置する品質管理モジュールにより合成ステーション(114)の外部コネクタプレート(20)からの出口において放射性トレーサの品質を管理するステップを含む。
一例示的実施形態によると、本発明は、添付図面を参考にしながら、全く限定的な意味をもたない説明用の実施例として提供されている以下の詳細な説明を読んだ時点で充分に理解され、その利点がさらに明確になるものである。
本発明の一例示的実施形態に係る放射性トレーサの合成のための装置の立面図を示す。 内部コネクタプレートを含み装置のさまざまな構成要素のためのマウントとして役立つ図1の装置のチャンバのベースを提示する。 放射性トレーサの合成用のカセットを内部に挿入するためおよびカセットをそこから取外すための開放状態にある図1の装置、および図9に図式的に示されている設備のルームの合成ステーションの外部コネクタプレートを提示する。 チャンバ内の開口部および栓を含む、装置のチャンバへの出入り用の扉の断面斜視図を提示する。 装置内に配置され、図2に提示されたマウントの上に位置付けされた構成要素の一例示的実施形態を提示する。 装置の内部コネクタプレートとカセットを連結するためのアプローチを例示する。 装置の内部コネクタプレートとカセットの間の連結の第1の断面図を提示する。 カセットと装置のコネクタプレートの間の連結を例示する、図7の平面に直交する平面内の第2の断面図を提示する。 本発明に係る装置を用いて異なる放射性トレーサを内部で合成することのできる合成設備のための例示的配置を、図式的に例示する。 別の例示的実施形態に係る装置の内側斜視図を提示する。 カセットの一例示的実施形態を提示する。
上述の図に表わされている同一の部分は、同一の参照番号により識別されている。
図1を参照すると、本発明の一例示的実施形態に係る放射性トレーサの合成用装置1は、チャンバ10、またはボックスを含み、その中に放射性トレーサの合成を可能にする異なる構成要素が配置されている。
ここでチャンバ10は、全体として平行六面体の形状を有し、液密の密閉空間を画定し、例えば(必然的にではなく)遮蔽されている。チャンバ10は例えば、3次元すなわち高さ、幅または長さの各々において最大限で50cmの寸法を有する。チャンバは同様に立方体または円筒形でもあり得るが、平行六面体形状であれば、保管または待機エリア内での複数のこのようなチャンバの保管が容易になる。
チャンバ10は、ここでは例えばチャンバのベースを形成するマウント11およびカバー12によって形成されている。
マウント11は、例えば、ここでは、少なくとも放射性トレーサの合成を可能にする異なる構成要素を位置付けするのに役立つ。
ここでは側壁および実質的にマウントの反対側にある上部面を含むカバー12は、マウント11に対しネジ留めされるなどによって接合されている。任意には、マウント上にカバーをネジ留めした時点で圧縮されるようにマウント11の周囲上に位置付けされたシール(例えば「O」リング)が、その密封の強化を可能にしている。
チャンバ10はここではさらに、開口部14および開口部14の閉塞または遮断解除を可能にする栓15(特に図3に見られる)によって形成されている出入り用扉13を含んでいる。扉13は、チャンバ10内への放射性トレーサ合成用カセット30(図5に見られる)の挿入およびそこからのカセットの取り出し用として構成されている。
本例示的実施形態において、出入り扉13は、チャンバ10のカバー12の上部面内に具備されている。ただし、当然のことながら、それを側壁内に具備することも可能であると思われる。
チャンバ10は同様に、ロボット用のハンドリングインターフェース16(図9に例示)をも含んでおり、このロボットは、合成装置1を合成ルーム110(図9に図式的に示されている)内に移動させるように構成されている。
ハンドリングインターフェース16は、例えばここでは、カバー12の側壁内に具備されている。例えば、それは、ハンドル、凹凸構造、または、装置を把持し、保持し、移動させるためにロボットアームがしっかりと固定され得る任意の他のタイプのグリップである。
チャンバ10を形成するために使用される材料は、例えば、特にマウント11などのためのステンレス鋼(316または316Lタイプ)および/またはカバー12などのためのプラスチックである。
図2は、露出した、すなわち構成要素、詳細には放射性トレーサの合成を可能にする一切の構成要素が欠如しているマウント11を提示している。
マウント11は、例えばここでは、実質的に矩形形成の平面プレートによって形成されている。周囲には、カバー12のネジ留めを実施できるようにする孔がある。
チャンバ10、詳細にはここではマウント11は、主として内部コネクタプレート17を含む。
この例示的実施形態において、内部コネクタプレートはこうして、チャンバの一部を成すか、さらには、このマウント11の事例においてはチャンバの壁の一部を成す。
内部コネクタプレート17はここでは、実質的に平行六面体の形状を有する。このプレートは、以下で詳述する多くのコネクタ18を含む。マウント11の内部コネクタプレート17は、詳細には、合成設備100(例えば図9に図式的に示されている)のルーム110の合成ステーション114に対し締結されている外部コネクタプレート20(図3に見られる)に連結されるように構成される。
これらのコネクタ18は、合成装置1のチャンバの入口および出口を形成する。これらは、ここでは異なる横列、ここでは主に3本の横列の形に整列させられている。例えば、1つのコネクタは、カセット内への放射性同位体の搬送を可能にする。別のコネクタは、カセット内で合成された放射性トレーサをチャンバから、さらには合成装置から抽出することを可能にする。このために、これらのコネクタは、カセット30に連結されるように、かつ上述の外部コネクタプレート20に連結されるように構成されている。カセット30とチャンバ10の間の連結は、例えばTEGO D1000タイプのコネクタによって提供される。
こうして、換言すると、内部コネクタプレート17は例えば、チャンバ内に位置するカセット30とチャンバの外側の間のチャンバの壁を通した連結を可能にする。
図3は、開口部14と栓15により形成された出入り扉13の開口部、ならびに合成ステーション114の外部コネクタプレート20に対して位置付けされ連結されるための合成装置1のチャンバ10の(矢印に沿った)アプローチを例示している。
例えば外部コネクタプレート20は、内部コネクタプレート11の形状、すなわちここでは実質的に平行六面体の形状を有する。当然のことながら、外部プレート20および内部コネクタプレート17は他の任意の形状、例えば円筒形または正方形または任意の形状を有することができると思われる。外部コネクタプレート20は、複数のコネクタチップ21を含む。コネクタチップ21は、ここではチャンバ10の内部コネクタプレート17のコネクタ18の要領で、異なる横列、ここでは3本の横列の形で整列させられている。これらのチップは、外部プレート20の上部表面から突き出している。
コネクタチップ21に加えて、外部コネクタプレート20は、例えばチャンバ10内の周囲空気を測定するためにチャンバの流体流動経路の結合用通路を形成するように構成されている、外部プレート20の厚みを貫通する2つのブラックホール22を含んでいる。
図4は、図3の例示的実施形態に係る出入り扉13を詳細に示している。
出入り扉13は例えば、操作ロボット60(図9に図示)によってか、またはチャンバ10の内側のアクチュエータによってか、または異なるチャンバに共用される外部アクチュエータによって開閉される。
出入り扉は例えば、内部コネクタプレート17上での単なる垂直方向並進運動によるチャンバ内のカセットの位置付けを容易にするため、内部コネクタプレート17の上方またはこの内部コネクタプレートに面して位置付けされる。
純粋に例示としてここでは円形である開口部14は、ネック14aを含み、このネックはここではその外周全体にネジ山を含んでいる。
さらに、開口部14には、栓15のプラットフォーム15aのためのストッパとして役立つように構成されたフランジ14bが具備されている。
栓15は、プラットフォーム15aに加えて、ケージ15bを含む。
プラットフォーム15aおよびケージ15bは、ケージの上部壁を介して互いに枢動するように組付けられている。
ケージ15bはここでは円柱形状を有する側壁を含んでおり、ここでこの側壁は、ここではネック14aのネジ山と協働できるように側壁の内周全体にわたるネジ山を含んでいる。
こうして、栓17は、ケージがネック上にネジ込まれる場合に、フランジと接触するプラットフォームが、フランジとの関係においては固定した状態にとどまる一方で、ケージとの関係において回転するように構成されている。
本例示的実施形態において、栓15、詳細にはここではプラットフォーム15aは、例えばプラットフォーム15の輪郭に沿って配置されたシール15cを含む。こうして、プラットフォームがフランジ14bと接触した場合、シール15cはプラットフォームとフランジの間に取込まれる。栓が漸進的にネジ込まれるにつれて、こうしてシールは圧縮され、このことが、出入り扉13の場所におけるチャンバの密封を保証することに貢献する。
図示されていない実施形態のオプションによると、栓15には、栓の下で栓15が開口部14を閉じた場合にチャンバの内方に向けられるプラットフォームの面に対して、取付けられた例えば1つ以上の螺旋バネなどの少なくとも1つの復帰部材が具備されている。こうして、カセットがチャンバ内に位置付けされチャンバが閉じられた時点で、復帰部材はカセットを押圧して、チャンバ内のカセットの所定の位置での、詳細には内部コネクタプレート17上での保持を改善する。
例えば、摺動窓または枢動扉などの、扉13の他の実施形態も、当然のことながら企図することができる。
さらに別のオプションによると、チャンバは、カセットと内部コネクタプレート17の間の接合を保証するように構成されたジャックを含む。
初期設定では、操作ロボット60(図9に図示)自体が、内部コネクタプレート17に対するカセットの位置付けおよび連結を保証する。
ここで、図5は、放射性トレーサの合成を可能にするチャンバ内に配置された異なる構成要素を例示している。
合成装置1は主として2つの流動経路、すなわち化学合成流体流動経路および通気流動経路を含む。
図示された実施例において、通気流動経路は、合成装置1のチャンバの上部部分の中に格納された気体を汲み出すように構成された気体吸引管51、および合成装置1のチャンバの下部部分の中に清浄気体を取り込むように構成された清浄気体注入管52を含む。
吸引管51および注入管52は、例えばここではU字形をしており、その2つの端部が栓で塞がれ、例えばシャワー管のように作動する。
注入管52は、例えば、考えられる粒子堆積物を懸濁状態におくため装置の底部に向けられた通風孔を含む。
注入される清浄気体は、例えば窒素(N)またはアルゴン(Ar)であるが、他の任意の不活性ガスも好適であり得ると思われる。
吸引管51および注入管52は、ホースによって内部コネクタプレート17に連結される。こうしてこれらの管は、外部コネクタプレート20を通って、気体の流動方向に応じて上流側および/または下流側で、チャンバの外側に位置するポンプに連結されている。
チャンバ内に格納された空気を吸引し、したがって清浄気体を吸引するために、1基のポンプで充分であり得る。
ポンプは例えば、チャンバ内に測定上の減圧を作り出すことを可能にする。この減圧は、例えば圧力センサーによってチェックされる。2つの考えられる流量測定装置を上流側に1つ、下流側に1つの使用することにより、チャンバ内を通過する空気の流量およびチャンバ内の圧力を測定することの両方が可能になる。
例えばH14タイプの考えられるフィルタを入口において使用することにより、クラスA品質の空気を確立するのに充分な空気純度が保証される。有利には、追加の独立したループが、空気の特殊な測定、場合によっては放射線測定を可能にする。このループからの汲み出しは、例えば特殊な計数器自体によって行なわれる。
表示された実施例において、流体流動経路は主として、バルブ41、流体通過用ホース42、例えばHPLCカラムを含む放射性トレーサ精製モジュール43、および遮蔽された検出器44を直列状態で含む。
バルブ41はここでは、低圧流動経路(例えばカセット)および高圧流動経路(例えばHPLCカラム)を結合解除することを可能にする注入バルブである。これは例えば、(実際には1ml未満の体積の)注入ループを伴うRhedyne(A)タイプ6.2バルブ(6ポート、2ポジション)である。それは例えば電動バルブ(直流(DC)24V(ボルト)、8線)である。
バルブ41は、ホースを介して内部プレート17に連結されている。
ホース42はさらに、任意に、例えば2つの逆止バルブおよび/または3方(3W)バルブを含む。
検出器44は、精製から発生する放射能の考えられるピークを検出するように構成されている。検出器は同様に、例えば、精製産物を表わすピークの抽出を可能にするための直後の3Wバルブの起動をも駆動する。
廃棄物は、プレートの各々の上に具備されたコネクタの1つによって、チャンバから取り出される。
合成装置1は同様に、消費可能な、すなわち使い捨てのユニットである合成カセット30をも含んでいる。カセット30は、チャンバ10内に位置付けされた時点で、詳細には内部コネクタプレート17によって流体流動経路内に直列に組付けられる。
図6は、外部コネクタプレート20と流体連通させるための内部コネクタプレート17上のカセット30の位置付けを、より詳細に示している。
詳細には、外部プレート20および内部コネクタプレート17は、シリンジ(図示せず)の連結を可能にするように構成されている。この目的に専用の内部コネクタプレート17のアパーチャが、例えば、カセット30と内部コネクタプレート17との間の密封を補強できるようにする例えば「O」リングシールなどのシール19によって取り囲まれている。
他の視点で、図7および8は、カセット30内に位置する親コネクタと呼ばれるものおよび内部コネクタプレート17内に位置する子コネクタと呼ばれるものによる、カセット30と内部コネクタプレート17の間の連結を例示している。これらのコネクタの組合せは、図7において、参照番号18Bで示されている。
こうして、例えば、放射性同位体は、外部コネクタプレート20および内部プレート17を介してカセット30内に注入される。カセットの出口で得られた放射性トレーサは、ホース42内へ、次に精製のためにHPLCカラム内に、その後検出器44内に移行する。検出器44からの出口において、放射性トレーサは、バルブを通過し、それを離れた時点で、一部分は、考えられる最終ステップ(例えば滅菌濾過および考えられる調合を含む)のためにカセットに戻り、その後シリンジ内に入れられ、もう一方の部分はプレートを介して廃棄物入れに進む。
こうして、このような合成装置は、入口において注入される放射性同位体をベースにして、合成すべき放射性トレーサに特有のカセットが内部に配置されている汎用アーキテクチャのチャンバによって、異なる放射性トレーサを合成することを可能にする。
図9は、全体として100と記された本発明に係る少なくとも1つの放射性医薬品の合成用設備のための例示的配置を提示する。
この設備100は、以上で説明した合成装置1のチャンバセット10が主として保管空間113内に配置されている液密性のルーム110、およびここでは実質的にルーム110の中央に位置付けされた操作ロボット60を含む。
ロボットを使用することの利点は、多様化の応用分野および無菌装置または品質保証手順に関連するものである。さらに、職員が立会う必要性が低減することから、職員が電離放射線に被曝することが少なくなる。これにより、必ずしも各チャンバを遮蔽する必要性をなくすることができ、これによりコスト削減を達成することができる。
実際、これまでは、つねに同じ放射性トレーサしか存在しておらず、したがって反応のためには1本のラインで充分であったことから、ロボットは不要であった。
複数のマーカーのケースを考慮した場合、装置は同じ場所にとどまりそこに流体が搬送されるか、あるいは流体のための予め設定された経路指定に基づいて(すなわち主に放射性同位体およびカセット)装置自体が移動させられる(本例示的実施形態において採用された解決策)かのいずれかである。
このために、ここでは、ロボット化は、合成装置のチャンバ10ならびにルーム110内の他の関係する構成要素を自動的に移動させるように構成されたロボット60に関するものである。
ロボット60は、例えば6軸ロボットアームである。
こうして、ロボット60はここでは、チャンバ10の1つを既定の場所に配置して、それを少なくとも1つの放射性同位体の外部供給源例えば、使用すべき放射性同位体を得ることができるようにするサイクロトロンも同様に内部に配置されている、例えば隣接していてよいルーム内に位置するターゲットホルダに流体連通させるように構成されている。
このため、ロボット60は、保管空間113からチャンバ10を取り出し、それを合成ステーション114上に位置付けする。
上述の外部コネクタプレート20を含むのは、合成ステーション114である。合成ステーション114は、外部コネクタプレート20と同様、ルーム110内に固定されている。
外部コネクタプレート20は、いくつかの管または毛細管によって、ルーム110の外側に位置する異なる放射性同位体供給源に結合されている。これは、ターゲットホルダーのみならず、発生器(特に68Ga用)、さらには、ルームから一定の距離のところで生成された放射性同位体が搬送される供給ゾーンでさえあってよい。それは例えば、1放射性同位体あたり1本の管を含み、したがって、所与の放射性同位体を搬送する管1本あたり1つの入口を含む。
選択されたチャンバ10と合成ステーション114、より具体的には外部コネクタプレート20の間の連結は、動力化(および例えばウォームねじ)、または例えばStaubli社が設計し生産しているタイプのものなどの別の把持機構のいずれかによって提供される。
さらに、ロボット60は、合成カセット30をチャンバ10内に挿入するように構成されており、さらにシリンジをそれに付加するように構成されている。
このためにカセット30は、出入り窓112を通して、ルーム110の外側に居る技師によって供給される。
カセット30をチャンバ10内に挿入するために、ロボット60は、出入り窓112(これは好ましくはエアロックである)においてカセット30を回収し、チャンバ10の栓15のネジを外し、カセット30を開口部14に通すことによって位置付けし、栓15を開口部14上に元通りネジ込む。
使用後、すなわち適切な放射性同位体からの放射性トレーサの合成後、ロボットは栓のネジを外し、カセットを撤去し、それを固体廃棄物用の再生利用回収容器内に投入する。
ロボット60は同様に、例えば同じ出入り窓112から技師が同様に供給するシリンジ(場合によっては遮蔽が具備されている)を付加するようにも構成されている。
出入り窓112はここでは、ルーム内へのシリンジの進入のみならず新しい消耗品(カセット)の進入をも可能にする。これらのシリンジおよびこれらの消耗品の受取り用ゾーンを区別することができる。
チャンバ内の放射性同位体およびカセットがひとたび合成ステーション上に位置付けされたならば、放射性トレーサが生成され、外部コネクタプレート20に結合されたシリンジ充填ステーション内でシリンジ内に入れられる。
シリンジとカセットの間の連結は、少なくとも内部コネクタプレート17によって、またさらには外部コネクタプレート20、次に内部コネクタプレート17によっても行なわれる。先に述べたように、チャンバの密封は有利には、例えばTEGO D1000コネクタの周りに設置された「O」リングシール19により提供される。
連結/連結解除運動は、例えば、詳細にはシリンジ内に存在する可能性のある気泡をより簡単に回避できるようにすることを理由として垂直方向の並進運動を使用するシリンジ充填のオートメーションによって提供される。
シリンジ内に格納された放射性トレーサの品質は管理され、管理結果が肯定的であるか否かに応じて、すなわち期待値および仕様に合致しているか否かに応じて、シリンジはルームの外でロボット60により、実際にはゾーン112aおよび112bとは全く異なるものであるゾーンへの出入りを可能にする出口窓116(好ましくはエアロック)を介して技師に提供される。
出入り窓および出口窓は、ここでは隣接しているが、一変形形態として、例えばロボットが狭く細長い動作範囲を有する場合、ルームの2つの端部に位置していてもよい。
概して、合成装置1に由来する放射性トレーサの一部分は、シリンジ内に進み、別の部分は品質管理へと進む。
品質管理のための試料採取は、実際には例えば以下のような複数の方法で、ルームの外側で提供されてよい:
− シリンジ充填のオートメーションにより、試料採取用シリンジを充填することによる。この試料採取用シリンジは、次にユーザーに与えられ、ユーザーがこれを用いてさまざまな品質管理作業を行なうか、または、全ての品質管理作業を実施するオートメーションへと、自動的に注入されてよい。
− 品質管理モジュールとチャンバの間で、これらの間の流体の移送を可能にする移送ライン(例えば毛細管タイプの)を使用することによる。品質管理モジュールは、このとき、場合によって上述の品質管理オートメーションを含むことができる。
品質管理モジュールは例えば、全ての放射性トレーサのために利用可能であるルーム110の外側の独立したモジュールである。
こうして、このような設備は、技師が自ら使用する製品(カセットそして実際には、有用な場合にはシリンジ)を提供し全てが自動的に作動することから、コンパクトで軽量、自律性があり信頼性の高い(危険無し;例えばあらゆる状況において、ロボットは安全モードで作用する(停電、操作ミスなど))解決策を提供することを可能にする。
ルームは、さらに、流体用のボックス120、ここではCH3Iと呼ばれるモジュール121(すなわち、ここではCO2およびCH4の変換によりヨードメタンを生産するモジュール)、液体廃棄物収集ステーション122、好ましくは出入り窓および出口窓112および116に近いメンテナンス・ゾーン123を含んでいてよい。示された実施例では、ルームへの出入り用の扉124が摺動するように組付けられて、開放構成における窓への出入りを遮断している。
ルームの内側は、例えば理想的には−35Paから−45Paの間である減圧で、クラスCに維持されているが、減圧は、より低いもの(−20MPa)であってよく、減圧はトランスファ・エアロックの内側で、例えば+15Paと−25Paなど、異なるものであり得る。
このような装置およびこのような設備によって、放射性トレーサは例えば、以下のようにして得られる:
− 装置1のチャンバ10を、操作ロボット60により合成ステーション114上に位置付けする;
− 合成装置の内部コネクタプレート17を、合成ステーション114の外部コネクタプレート20と連結する;
− 窓112を介して技師により予め提供された放射性トレーサの合成カセット30を、ロボット60によってチャンバ10内に挿入する;
− 設備100のルーム110の外側に位置付けされた供給源から搬送された放射性同位体を、カセット30の合成モジュール内に注入する;
− カセット30内に格納された放射性同位体および試薬から、カセット30の合成モジュール内で放射性トレーサを合成する。
− 放射性トレーサを装置から抽出するか、あるいはさらに、技師がシリンジを供給した場合には、例えばシリンジ充填用モジュールによってシリンダ内に放射性トレーサを入れる。
必要とあらば、例えば放射性トレーサを抽出するかまたはシリンジ内に入れる前に、ヒトの体内に注入可能である物質、例えば生理食塩水中に放射性トレーサを希釈させる。
シリンジは、例えば、合成ステーション114の外部コネクタプレート20の出口に連結される。
最後に、合成ステーション114の外部コネクタプレート20の出口における放射性トレーサの品質を、品質管理モジュールによって管理する。
一例として、図10および11は、合成装置1’および合成カセット30’の他の実施形態を提示している。
上述のものと類似の部分には、同じ参照番号に「ダッシュ」記号を添えた番号が付されており、したがってこれらについて再度説明することはしない。
この例示的実施形態は、詳細には、出入り扉13’がここでは後退するゲートにより形成されているという点、そして主に、内部コネクタプレート17’がここではいくつかの部分、特にここでは2つの部分、すなわち、カセット30’がチャンバ内に位置付けされた場合にこのカセット30’が上に連結されるここでは「垂直」部分と呼ばれる部分および、先のものと同様ここではチャンバのベースであるチャンバの壁上に相対的に固定されたここでは「水平」部分と呼ばれる部分で構成されているという点で、先の例示的実施形態と異なっている。
ここでは前述の2つの部分である内部コネクタプレートを構成する異なる部分は、図10の明確さを期してここでは示されていない異なるケーブルおよび/または毛細管によって連結される。
こうして、概して、内部コネクタプレートは、チャンバの内側のカセットとチャンバの外側の他の部材(例えば外部コネクタプレートまたは他の部材)の間のリンクを提供する部分を最小限含む。
当然のことながら、本発明は、先行する説明にも添付図面にも限定されず、当業者の能力内に入る任意の変形形態を包含する。
提示された異なる特徴を、有利な形で組み合わせることができる。明細書中にこれらの特徴が存在することで、実際に、それらを組み合わせる可能性が排除されることはない。
「含む(comprising)」または「有する(having)」なる用語は、ここでは、限定的、排他的または網羅的ではなく、広い意みでの「含む(including)」として解釈されるべきものである。

Claims (21)

  1. 放射性同位体から放射性トレーサを合成するための装置において、
    − 内部コネクタプレート(17)を含み、前記放射性トレーサに特有の合成用のカセット(30)を中に挿入し、該カセットを中から取り出すように構成された出入り扉(13)が具備されている、汎用の密閉されたチャンバ(10)と、
    − 試薬および合成モジュールを含む、前記放射性トレーサの合成用の前記カセット(30)であって、前記合成モジュールが反応セルを含み、前記放射性トレーサを合成するための放射性同位体および試薬を収容するように構成されており、前記合成モジュールが、反応セル内に前記放射性同位体を搬送するように構成されている前記カセットの入口、および、前記カセット(30)から前記放射性トレーサを送出するように構成されている前記カセットからの出口に対して流体連通されている、前記カセット(30)と、
    − 前記カセットの前記入口を前記放射性同位体の進入部に連結するように構成された少なくとも1つの入口、および前記カセットの前記出口に連結され前記チャンバから前記放射性トレーサを抽出するように構成された出口を含む、前記内部コネクタプレート(17)と、を含む
    ことを特徴とする、装置。
  2. 前記装置(1)の上部部分の中に、前記チャンバ(10)内に格納された気体を汲み出すように構成された気体吸引管(51)を含む
    ことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記気体吸引管(51)が、前記装置(1)の前記内部コネクタプレート(17)に対し流体連通されている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 前記装置(1)の下部部分の中でチャンバ(10)内に清浄な気体を取り込むように構成された清浄気体注入管(52)を含む
    ことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記清浄気体注入管(52)が前記装置(1)の前記内部コネクタプレート(17)に対し流体連通されている
    ことを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 前記カセット(30)が前記放射性同位体の前処理用モジュールを含む
    ことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 放射性トレーサ精製モジュール(43)を含む
    ことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記放射性トレーサ精製モジュール(43)がHPLCカラムを含む
    ことを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記チャンバ内の気体の品質を管理するための外部システムを含む
    ことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記チャンバ内の前記気体の品質を管理するための前記システムが、前記チャンバ内に減圧を作り出すように構成されたポンプおよび、前記減圧を測定するように構成された圧力センサーを含む
    ことを特徴とする、請求項9に記載の装置。
  11. 前記チャンバ内の前記気体の品質を管理するための前記システムが、前記チャンバを通過する気体の流量と前記チャンバ内の圧力の両方を測定するように構成されている、前記チャンバの上流側の流量測定装置および前記チャンバの下流側の流量測定装置を含む
    ことを特徴とする、請求項9または10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記チャンバ内の前記気体の品質を管理するための前記システムが、クラスAの空気純度を保証するように構成された、前記チャンバの上流側および場合によっては下流側の、例えばH14タイプのフィルタを含んでいる
    ことを特徴とする、請求項9ないし11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記チャンバ内の前記気体の品質を管理するための前記システムが、前記チャンバ内の前記空気の特定の測定を、場合によっては放射線測定を行なうように構成された独立した測定ループを含むこと、および
    前記測定ループが前記ループの汲み出しを行なうように構成された特定の計数器を含むこと
    を特徴とする、請求項9ないし12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の合成装置(1)、および、
    − 空で同一の合成装置(1)の少なくとも2つのチャンバ(10)の保管用エリア(113)と、
    − 前記合成装置(1)の前記放射性トレーサの合成のための少なくとも1つのカセット(30)を技師が供給するように構成された、当該ルーム(110)の内側と外側の間の連絡のための少なくとも1つの窓(112、116)と、
    − 少なくとも、前記チャンバ(10)のうちの一つと、合成のための前記カセット(30)とをサンプリングし、これらを合成ステーション(114)上に運ぶとともに関連付けて、前記の、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の前記合成装置(1)を形成するように構成されている操作ロボット(60)と、
    − 前記ルーム(110)内に固定され、前記合成装置(1)を収容するように構成された前記合成ステーション(114)であって、
    合成のための前記カセット(30)内に放射性同位体を搬送するように構成された少なくとも1つの入口と、放射性トレーサを充填するためのシリンジを連結するように構成された出口とを含む、前記合成装置(1)の前記チャンバ(10)の前記内部プレート(17)
    を収容するように構成されている外部コネクタプレート(20)を含む、合成ステーション(114)と、
    − 前記ルームの外側に位置し前記外部コネクタプレート(20)の前記入口に連結された供給源に由来する放射性同位体の進入部と、
    を含む密閉されたルーム(110)
    を含む、少なくとも1つの放射性トレーサの合成用の設備(100)。
  15. 前記ルーム(110)が、前記合成された放射性トレーサの品質管理のための外部モジュールを含む
    ことを特徴とする、請求項14に記載の設備。
  16. 前記品質管理モジュールが、前記合成ステーション(114)の前記外部コネクタプレート(20)の前記出口に対して流体連通されている
    ことを特徴とする、請求項15に記載の設備。
  17. 前記ルームの周囲空気を管理するためのシステムを含む
    ことを特徴とする、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の設備。
  18. 請求項14ないし17のいずれか1項に記載の設備(100)内で放射性トレーサを得るための方法であって、
    − 操作ロボット(60)により該設備(100)の合成ステーション(114)上に合成装置(1)のチャンバ(10)を位置付けするステップと、
    − 前記合成装置(1)の前記チャンバ(10)の内部コネクタプレート(17)を、前記合成ステーション(114)の外部コネクタプレート(20)と連結するステップと、
    − 前記操作ロボット(60)により前記合成装置(1)の前記チャンバ(10)内に前記放射性トレーサに特有の合成用のカセット(30)を挿入するステップであって、前記カセット(30)が前記設備(112)の窓を介して技師により予め供給されて、前記設備(100)の前記合成装置(1)が形成されており、前記合成装置(1)が請求項1ないし13のいずれか1項に記載のものである、挿入するステップと、
    − 前記設備(100)のルーム(110)の外側に位置付けされた供給源から搬送された放射性同位体を、前記カセット(30)の合成モジュール内に提供するステップと、
    − 前記カセット(30)の前記合成モジュール内で、前記カセット(30)内に格納された前記放射性同位体および試薬から放射性トレーサを合成するステップと、
    − 前記合成装置(1)から前記放射性トレーサを抽出するステップと、
    を含む、方法。
  19. ヒトの体内に注入可能な製品の形に前記放射性トレーサを滅菌濾過および/または希釈/調合するステップをさらに含む
    ことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. − 前記合成ステーション(114)の前記外部コネクタプレート(20)の前記出口にシリンジを連結するステップと、
    − 前記放射性トレーサを前記装置(1)からシリンジ内に入れるステップと、
    をさらに含むことを特徴とする、請求項18または19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記合成ステーション(114)の前記外部コネクタプレート(20)からの前記出口において、前記ルームの外側に位置する品質管理モジュールによって前記放射性トレーサの品質を管理するステップを含む
    ことを特徴とする、請求項18ないし20のいずれか1項に記載の方法。
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