JP6654600B2 - 中継装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、中継装置及びプログラムに関する。
災害や地形的要因によって携帯電話システムを利用できないエリアを衛星通信システムでカバーすることで通信手段を確保可能な、地上無線通信システムと衛星通信システムを統合したシステムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016−201635号公報
任意のバックホールを介した通信サービスを提供する場合に、通信の遅延を低減できる技術を提供することが望ましい。
本発明の第1の態様によれば、バックホールに通信接続され、配下の通信端末の通信を中継する中継装置が提供される。中継装置は、配下の通信端末によって送信され、バックホールを介して通信制御システムに到達し、通信制御システムから通信端末の通信相手を示す宛先に向けて送信されるべきパケットを受信するパケット受信部を備えてよい。中継装置は、通信相手を示す宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定する宛先判定部を備えてよい。中継装置は、宛先判定部によって配下の通信端末を示すと判定された場合、バックホールを介さずに通信相手を示す宛先に向けてパケットを送信し、宛先判定部によって配下の通信端末を示さないと判定された場合、バックホールにパケットを送信するパケット送信部を備えてよい。
上記中継装置は、配下の通信端末に割り当てられているIPアドレスを登録した登録情報を格納する登録情報格納部を備えてよく、上記宛先判定部は、上記通信相手を示す宛先のIPアドレスが上記登録情報に含まれている場合、当該宛先が配下の通信端末を示すと判定してよい。上記宛先判定部は、上記パケットがトンネリングプロトコルによってトンネリングされている場合、上記パケットのペイロードに含まれる上記通信相手を示す宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定してよい。上記中継装置は、複数の種類のトンネリングプロトコルのそれぞれのヘッダのデータ量を示すヘッダ情報を格納するヘッダ情報格納部を備えてよく、上記宛先判定部は、上記パケットがトンネリングプロトコルによってトンネリングされている場合、上記トンネリングプロトコルに対応する上記ヘッダ情報を用いて、上記パケットのペイロードから上記通信相手を示す宛先を特定してよい。
上記パケット送信部は、上記宛先判定部によって配下の通信端末であると判定された場合、上記パケットが上記バックホールを介して上記通信制御システムに到達し、上記通信制御システムから上記バックホール及び上記中継装置を介して上記通信相手を示す宛先に送信される場合に対応する形式で、上記パケットを、上記バックホールを介さずに上記通信相手を示す宛先に向けて送信してよい。上記パケット送信部は、上記パケットの次の宛先を含むヘッダ内の宛先と送信元とを入れ替えることによって、上記パケットを、上記バックホールを介さずに上記通信相手を示す宛先に向けて送信してよい。上記パケット送信部は、上記パケットの次の宛先を示すヘッダがIPv4パケットである場合、上記IPv4パケット内の宛先ポート番号と送信元ポート番号とを入れ替えてよい。上記パケット送信部は、上記パケットの次の宛先を示すヘッダがIPv4パケットである場合、上記IPv4パケット内の宛先ポート番号と送信元ポート番号とを入れ替え、かつ、上記IPv4パケット内のチェックサムを再計算してよい。
上記中継装置は、上記パケット受信部が受信した上記パケットにGTPヘッダが含まれる場合、上記GTPヘッダ内のTEIDを取得する情報取得部と、上記情報取得部が取得した上記TEIDを格納する情報格納部とをさらに備えてよい。上記パケット送信部は、上記パケットがGTPヘッダを含み、かつ、上記宛先判定部によって上記通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定された場合、上記GTPヘッダ内のTEIDを変更してよい。上記パケット送信部は、上記パケットがGTPヘッダを含み、かつ、上記宛先判定部によって上記通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定された場合、上記GTPヘッダ内のTEIDを、上記情報格納部が格納している、当該通信相手に対応するTEIDに変更してよい。
上記バックホールは、衛星を介する衛星伝送路を含んでよい。上記パケット送信部は、上記宛先判定部によって配下の通信端末でないと判定された場合、上記パケットを、上記衛星伝送路を介して送信してよい。
本発明の第2の態様によれば、バックホールに通信接続され、配下の通信端末の通信を中継する中継装置が提供される。中継装置は、配下の通信端末によって送信され、バックホールを介して通信制御システムに到達すべきパケットと、通信制御システムによって送信され、バックホールを介して配下の通信端末に到達すべきパケットとを受信するパケット受信部を備えてよい。中継装置は、パケット受信部が受信したパケットから、配下の通信端末に割り当てられているIPアドレス、配下の通信端末に関連するベアラのTEID、及び配下の通信端末に関連するベアラQoSを取得する情報取得部を備えてよい。中継装置は、情報取得部が取得したIPアドレス、TEID、及びベアラQoSを格納する情報格納部を備えてよい。
上記情報取得部は、配下の通信端末がVoLTE呼を確立する場合に、アタッチ時にS1−AP信号によって取り交わされる上記通信端末のIPアドレスを取得してよい。上記情報取得部は、配下の通信端末がVoLTE発呼した場合に、SIPのINVITEの183 Session Progressにおいて取り交わされる上記通信端末のIPアドレスを取得してよい。上記情報取得部は、配下の通信端末がVoLTE発呼した場合又は配下の通信端末がVoLTE着呼した場合に、上記通信端末が在圏するeNodeBによってS1−AP信号で取り交わされるSGWのTEID、ベアラQoS、及び上記eNodeBのTEIDを取得してよい。上記情報取得部は、配下の通信端末がVoLTE通話中にハンドオーバする場合に取り交わされる情報から、SGWのTEID、ベアラQoS、及び上記通信端末が在圏するeNodeBのTEIDを取得してよい。上記バックホールは、衛星を介する衛星伝送路を含んでよい。
本発明の第3の態様によれば、コンピュータを、上記中継装置として機能させるためのプログラムが提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
通信システム10の一例を概略的に示す。 中継装置100の機能構成の一例を概略的に示す。 衛星通信システム30の一例を概略的に示す。 中継装置100の処理の一例を概略的に示す。 プロトコルスタック70の一例を概略的に示す。 RTPヘッダフィールド300の一例を概略的に示す。 UDPヘッダフィールド310の一例を概略的に示す。 IPv6ヘッダフィールド320の一例を概略的に示す。 GTP−Uヘッダフィールド330の一例を概略的に示す。 UDPヘッダフィールド340の一例を概略的に示す。 IPv4ヘッダフィールド350の一例を概略的に示す。 中継装置100として機能するコンピュータ1000のハードウエア構成の一例を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、通信システム10の一例を概略的に示す。通信システム10は、ネットワーク20、バックホール22、通信制御システム24、通信処理装置26、及び通信処理装置28を含む。
通信システム10は、複数の通信端末に通信サービスを提供する。図1では、複数の通信端末の一例として、通信端末210、通信端末220、及び通信端末230を示している。
通信端末210、通信端末220、及び通信端末230は、通信機能を有する任意の端末であってよい。例えば、通信端末210、通信端末220、及び通信端末230は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末、及びPC(Personal Computer)等である。ここでは、通信端末210、通信端末220、及び通信端末230が携帯電話である場合を主に例に挙げて説明する。
図1に示す例では、通信処理装置26がバックホール22を介してネットワーク20と通信し、通信処理装置28がバックホール22を介さずにネットワーク20と通信する。また、通信端末210及び通信端末220が通信処理装置26の配下に位置し、通信端末230が通信処理装置28の配下に位置している。通信処理装置26は、通信端末210及び通信端末220の通信を中継する。通信処理装置28は、通信端末230の通信を中継する。通信処理装置26及び通信処理装置28は、例えば、無線基地局である。
通信端末210は、通信処理装置26及びバックホール22を介して、ネットワーク20内の通信制御システム24と通信する。ネットワーク20は、例えば、いわゆる移動体通信のコアネットワークである。バックホール22は、任意の伝送路によって構成されてよい。例えば、バックホール22は、通信衛星を介する衛星伝送路によって構成される。また、例えば、バックホール22は、通信装置を有する無人航空機及び飛翔体等を介する伝送路によって構成される。
通信制御システム24は、通信端末210又は通信端末220からの要求に応じて、通信端末210と通信端末220との通信接続を確立してよい。また、通信制御システム24は、通信端末210又は通信端末230からの要求に応じて、通信端末210と通信端末230との通信接続を確立してよい。
通信制御システム24は、例えば、通信端末210、通信端末220、及び通信端末230のそれぞれの間で、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)接続を確立する。通信制御システム24は、1又は複数の装置によって構成されてよい。通信制御システム24は、例えば、EPC(Evolved Packet Core)を含む。また、通信制御システム24は、EPC及びIMS(IP Multimedia Subsystem)を含んでもよい。
ここで、通信端末210と通信端末220とが通信接続を確立した後、通信端末210と通信端末220との間で通信を実行する場合、通信端末210によって送信されたパケットがネットワーク20を経由して通信端末220に配送されると、パケットはバックホール22を2度経由することになる。
例えば、バックホール22が衛星伝送路によって構成される場合、バックホール22を2度経由することによって約500msの遅延時間が追加される場合がある。その結果、通信処理装置26、ネットワーク20、及び通信処理装置28において発生する遅延時間と合わせて、全体的な遅延時間が800msを超えてしまう場合がある。
それに対して、本実施形態に係る通信システム10は、中継装置100を備える。図1に示す例において、中継装置100は、バックホール22と通信処理装置26との間に配置される。中継装置100は、通信端末210によって送信され、バックホール22を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24から通信端末220に向けて送信されるべきパケットを受信した場合に、当該パケットを、バックホール22を介さずに通信端末220に送信する。これにより、本来、バックホール22を2度経由して通信端末220に到達するパケットを、バックホール22を介さずに通信端末220に到達させることができ、通信の遅延時間を低減することができる。
ここで、中継装置100の処理の流れの概要を説明する。まず、中継装置100は、配下の通信端末によって送信され、バックホール22を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24から当該通信端末の通信相手を示す宛先に向けて送信されるべきパケットを受信する。中継装置100の配下の通信端末とは、中継装置100の下位の通信処理装置と通信接続を確立した通信端末であってよい。中継装置100の下位の通信処理装置とは、バックホール22を介さずに中継装置100に接続された通信処理装置であってよい。
次に、中継装置100は、通信相手を示す宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定する。中継装置100は、例えば、配下の通信端末に割り当てられているIPアドレスを登録した登録情報を格納しておき、通信相手を示す宛先のIPアドレスが当該登録情報に含まれている場合、当該宛先が配下の通信端末を示すと判定する。
そして、中継装置100は、通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定した場合、バックホール22を介さずに当該通信相手を示す宛先に向けてパケットを送信する。また、中継装置100は、通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示さないと判定した場合、バックホール22にパケットを送信する。
中継装置100は、通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定した場合、パケットがバックホール22を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24からバックホール22及び通信処理装置26を介して通信相手を示す宛先に送信される場合に対応する形式で、パケットを、バックホール22を介さずに通信相手を示す宛先に向けて送信してよい。例えば、中継装置100は、パケットの次の宛先を含むヘッダ内の当該宛先と送信元とを入れ替えることによって、当該パケットを、バックホール22及びネットワーク20を介さずに、配下の通信端末を示す宛先に向けて送信する。
例えば、次の宛先を含むヘッダがIPv4ヘッダである場合、中継装置100は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替える。中継装置100は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替えるとともに、その入れ替えに伴ってチェックサムを再計算してもよい。また、中継装置100は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替えるとともに、当該ヘッダ内のType of Service(サービス種別と記載する場合がある。)を変更してもよい。例えば、中継装置100は、当該ヘッダ内のサービス種別を、通信相手を示す宛先のベアラのQoSに対応する値に変更する。これらにより、パケットを、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24からネットワーク20及びバックホール22を介して当該宛先に送信される場合に対応する形式で、当該宛先に送信することができる。
また、例えば、次の宛先を含むヘッダがIPv6ヘッダである場合、中継装置100は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替えてよい。
中継装置100は、通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定し、かつ、パケットがGTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunneling Protocol)ヘッダを含む場合、GTPヘッダ内のTEID(Tunnel Endpoint IDentifier)を変更してよい。中継装置100は、例えば、GTPヘッダ内のTEIDを、通信相手を示す宛先に対応するベアラのTEIDに変更する。これにより、パケットを、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24からネットワーク20及びバックホール22を介して当該宛先に送信される場合に対応する形式で、当該宛先に送信することができる。
なお、ここでは、中継装置100がバックホール22と通信処理装置26との間に配置される例を挙げているが、これに限らない。中継装置100は、通信処理装置26と一体であってもよい。また、中継装置100は、バックホール22の途中に配置されてもよい。
図2は、中継装置100の機能構成の一例を概略的に示す。中継装置100は、情報格納部110、ヘッダ情報格納部112、パケット受信部114、情報取得部116、宛先判定部118、及びパケット送信部120を備える。なお、中継装置100がこれらのすべての構成を備えることは必須とは限らない。
情報格納部110は、各種情報を格納する。情報格納部110は、例えば、中継装置100の配下の通信端末に割り当てられているIPアドレスを登録した登録情報を格納する。
また、情報格納部110は、中継装置100の配下の通信端末に関連するベアラのTEIDを格納してよい。例えば、情報格納部110は、中継装置100の配下の通信端末がVoLTE呼を確立したときに取得された、Dedicated Bearer(専用ベアラと記載する場合がある。)のeNodeBのTEIDを格納する。また、例えば、情報格納部110は、中継装置100の配下の通信端末がVoLTE呼を確立したときに取得された、専用ベアラのSGW(Serving Gateway)のTEIDを格納する。
また、情報格納部110は、中継装置100の配下の通信端末に関連するベアラのQoSを格納してよい。例えば、情報格納部110は、中継装置100の配下の通信端末がVoLTE呼を確立したときに取得された、専用ベアラのベアラQoSを格納する。
ヘッダ情報格納部112は、トンネリングプロトコルのヘッダのデータ量を示すヘッダ情報を格納する。ヘッダ情報格納部112は、例えば、GTPのヘッダ情報を格納する。ヘッダ情報格納部112は、複数の種類のトンネリングプロトコルのそれぞれのヘッダ情報を格納してよい。ヘッダ情報格納部112は、例えば、GTP、GRE(Generic Routing Encapsulation)、PPTP(Point−to−Point Tunneling Prtocol)、L2F(Layer 2 Forwading)、L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)、及びCAPWAP(Control And Provisioning of Wireless Access Protocol)等のヘッダ情報を格納する。ヘッダ情報格納部112は、これらのすべてではなく一部を格納してもよい。また、ヘッダ情報格納部112は、これら以外のトンネリングプロトコルのヘッダ情報を格納してもよい。
パケット受信部114は、パケットを受信する。パケット受信部114は、中継装置100の配下の通信端末によって送信されたパケットを受信する。パケット受信部114は、例えば、中継装置100の配下の通信端末によって送信されたパケットを、中継装置100の配下の通信処理装置26から受信する。
パケット受信部114は、例えば、配下の通信端末によって送信され、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24から宛先に向けて送信されるべきパケットを受信する。
また、パケット受信部114は、配下の通信端末宛のパケットを受信する。パケット受信部114は、例えば、配下の通信端末宛のパケットをバックホール22から受信する。
情報取得部116は、各種情報を取得する。情報取得部116は、例えば、パケット受信部114が配下の通信端末から受信したパケットの送信元アドレスを取得する。情報取得部116は、取得した送信元アドレスを、情報格納部110が格納する登録情報に登録してよい。
情報取得部116は、配下の通信端末がVoLTE呼を確立する場合に、アタッチ時にS1−AP信号によって取り交わされる通信端末のIPアドレスを取得してよい。情報取得部116は、配下の通信端末がVoLTE発呼した場合に、SIPのINVITEの183 Session progressにおいて取り交わされる通信端末のIPアドレスを取得してもよい。情報取得部116は、配下の通信端末によって、専用ベアラ上で送信されるRTP(Real−time Transport Protocol)パケット又はRTCP(Real−time Transport Control Protocol)パケットから、送信元のIPアドレスを取得してもよい。情報取得部116は、取得した送信元アドレスを、情報格納部110が格納する登録情報に登録してよい。
情報取得部116は、配下の通信端末がVoLTE発呼した場合に、eNodeBによってS1−AP信号で取り交わされるSGWのTEID、ベアラQoS、及びeNodeBのTEIDを取得してよい。また、情報取得部116は、配下の通信端末がVoLTE着呼した場合に、eNodeBによってS1−AP信号で取り交わされるSGWのTEID、ベアラQoS、及びeNodeBのTEIDを取得してよい。例えば、情報取得部116は、Bearer Setup Request/Session Management Request(ベアラ設定要求/セッション管理要求と記載する場合がある。)に含まれるSGWのTEID及びベアラQoSを取得し、Bearer Setup Responseに含まれるeNodeBのTEIDを取得する。
情報取得部116は、配下の通信端末がVoLTE通話中にハンドオーバする場合に取り交わされる情報から、SGWのTEID、ベアラQoS、及びeNodeBのTEIDを取得してもよい。例えば、配下の通信端末に対してS1ハンドオーバが実行される場合、情報取得部116は、Handover Request(ハンドオーバ要求と記載する場合がある。)及びHandover Request Acknowledge(ハンドオーバ要求確認と記載する場合がある。)に含まれるSGWのTEID、ベアラQoS、及びeNodeBのTEIDを取得する。また、例えば、配下の通信端末に対してX2ハンドオーバが実行される場合、情報取得部116は、ハンドオーバ要求、Path Switch Request(パス切替要求と記載する場合がある。)及びPath Switch Request Ack(パス切替要求確認と記載する場合がある。)に含まれるSGWのTEID、ベアラQoS、及びeNodeBのTEIDを取得する。情報取得部116は、取得したSGWのTEID、ベアラQoS、及びeNodeBのTEIDを情報格納部110に格納してよい。
宛先判定部118は、パケット受信部114が受信したパケットが、配下の通信端末によって送信され、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24から当該通信端末の通信相手を示す宛先に向けて送信されるべきパケットである場合に、当該通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すか否かを判定する。宛先判定部118は、当該宛先が情報格納部110の登録情報に含まれている場合、当該宛先が配下の通信端末であると判定してよい。宛先判定部118は、当該宛先が情報格納部110の登録情報に含まれていない場合、当該宛先が配下の通信端末でないと判定してよい。
宛先判定部118は、当該パケットがトンネリングプロトコルによってトンネリングされている場合、当該パケットのペイロードに含まれる宛先が、配下の通信端末を示す否かを判定してよい。宛先判定部118は、当該パケットがトンネリングプロトコルによってトンネリングされている場合、ヘッダ情報格納部112に格納されている当該トンネリングプロトコルに対応するヘッダ情報を用いて、当該パケットのペイロードから当該宛先を特定してよい。例えば、宛先判定部118は、当該トンネリングプロトコルに対応するヘッダ情報が示すヘッダのデータ量の分、当該パケットのデータを先頭から読み飛ばして、ペイロードの中身を確認する。
パケット送信部120は、パケットを送信する。パケット送信部120は、宛先判定部118によって、通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定された場合、バックホール22及びネットワーク20を介さずに、当該宛先に向けてパケットを送信する。パケット送信部120は、当該パケットが、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24からネットワーク20及びバックホール22を介して当該宛先に向けて送信される場合に対応する形式で、バックホール22及びネットワーク20を介さずに当該パケットを当該宛先に向けて送信してよい。
パケット送信部120は、例えば、当該パケットの次の宛先を含むヘッダ内の当該宛先と送信元とを入れ替えることによって、当該パケットを、バックホール22及びネットワーク20を介さずに、配下の通信端末を示す宛先に向けて送信する。例えば、次の宛先を含むヘッダがIPv4ヘッダである場合、パケット送信部120は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替える。また、例えば、次の宛先を含むヘッダがIPv6ヘッダである場合、パケット送信部120は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替える。
次の宛先を含むヘッダがIPv4ヘッダである場合、パケット送信部120は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替えるとともに、その入れ替えに伴ってチェックサムを再計算してもよい。また、パケット送信部120は、当該ヘッダ内の宛先アドレスと送信元アドレスとを入れ替えるとともに、当該ヘッダ内のサービス種別を変更してもよい。例えば、パケット送信部120は、当該ヘッダ内のサービス種別を、情報格納部110に格納されている、通信相手を示す宛先のベアラのQoSに対応する値に変更する。これらにより、パケットを、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24からネットワーク20及びバックホール22を介して当該宛先に送信される場合に対応する形式で、当該宛先に送信することができる。
パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定され、かつ、パケットがGTPヘッダを含む場合、GTPヘッダ内のTEIDを変更してよい。パケット送信部120は、例えば、GTPヘッダ内のTEIDを、通信相手を示す宛先に対応するベアラのTEIDに変更する。パケット送信部120は、GTPヘッダ内のSGWのTEIDを、情報格納部110に格納されている、通信相手を示す宛先に対応するeNodeBのTEIDに変更してよい。これにより、パケットを、バックホール22及びネットワーク20を介して通信制御システム24に到達し、通信制御システム24からネットワーク20及びバックホール22を介して当該宛先に送信される場合に対応する形式で、当該宛先に送信することができる。
パケット送信部120は、パケット受信部114がバックホール22から配下の通信端末宛のパケットを受信した場合、当該パケットを配下の通信端末に向けて送信する。
上述したように、中継装置100は、情報格納部110、ヘッダ情報格納部112、パケット受信部114、情報取得部116、宛先判定部118、及びパケット送信部120のすべてを備えなくてもよい。例えば、中継装置100は、情報取得部116を備えなくてもよい。この場合、他の装置が備える情報取得部116が取得した情報を当該他の装置から受信して、情報格納部110が格納してよい。また、中継装置100は、これらの構成のうち、情報格納部110、パケット受信部114、及び情報取得部116のみを備えてもよい。この場合、例えば、ヘッダ情報格納部112、パケット受信部114、宛先判定部118、及びパケット送信部120を備える他の装置に対して、情報格納部110が格納している情報を提供してよい。
図3は、衛星通信システム30の一例を概略的に示す。衛星通信システム30は、コアネットワーク40、衛星モデム50、衛星60、中継装置100を含む。コアネットワーク40は、いわゆる移動体通信のコアネットワークであってよい。図3に示す中継装置100は、衛星モデムの機能を備える。
図3における中継装置100は、任意の場所に配置可能であってよい。例えば、中継装置100は、離島等のいわゆる携帯電話の電波が届かない地域、届きにくい地域に配置されて、衛星60及び衛星モデム50を介してコアネットワーク40と通信することにより、そのような地域において通信サービスを提供する。中継装置100、衛星60、及び衛星モデム50の間の伝送路を衛星伝送路62と記載する場合がある。
衛星通信システム30は、中継装置100を用いて各種通信サービスを提供する。衛星通信システム30は、例えば、音声通話サービスを提供する。衛星通信システム30は任意の通信方式を用いて音声通話サービスを提供してよい。例えば、衛星通信システム30は、VoLTEを用いて音声通話サービスを提供する。また、衛星通信システム30は、例えば、データ通信サービスを提供する。
中継装置100は、配下の通信端末の通信を中継する。図3では、中継装置100の配下の通信端末の例として、通信端末210及び通信端末220が示されている。中継装置100の配下の通信端末とは、中継装置100の下位の無線基地局と通信接続を確立した通信端末であってよい。中継装置100の下位の無線基地局とは、衛星60を介さずに、中継装置100に接続された無線基地局であってよい。また、中継装置100の配下の通信端末とは、中継装置100に直接通信接続された通信端末であってもよい。中継装置100に直接通信接続された通信端末とは、中継装置100によって形成された通信エリアに在圏する通信端末であってよい。
例えば、通信端末210と、不図示の無線基地局を介してコアネットワーク40に通信接続された通信端末230とが音声通話を実行する場合、衛星伝送路62を介することによって約250msの遅延時間が追加される。その結果、コアネットワーク40及び無線基地局において発生する遅延時間と合わせて、400msから500msの遅延が発生する。400msから500ms程度の遅延であれば、通話者は遅延に気づかずに通話を行うことが比較的多い。
しかし、中継装置100の配下の通信端末210と通信端末220とで音声通話が実行される場合、衛星伝送路62を2度介することによって約500msの遅延時間が追加され、全体的な遅延時間が800msを超えてしまうことになる。800msを超える遅延が発生すると、通話者は音声遅延に気づき、話しにくいと感じてしまう。
このように、発信側及び受信側の両方が衛星伝送路62を使用する状態を衛星ダブルホップ状態と記載する場合がある。衛星ダブルホップ状態は、異なる中継装置100の配下の通信端末の間でも発生するが、同一の中継装置100の配下の通信端末の間で発生する場合が多い。
例えば、中継装置100が離島に配置された場合、その離島内の旅行者又は家族内での通話が多く発生する。また、例えば、中継装置100がある集落に配置された場合、その集落の近所同士や、庭にいる家族と屋内の家族の通話等が多く発生する。また、例えば、中継装置100があるゴルフ場に配置された場合、そのゴルフ場内において別グループでプレイしている者同士の通話が多く発生する。また、中継装置100がキャンプ場に配置された場合、そのキャンプ場内のキャンプサイトにいる家族とバーベキューエリアにいる家族との通話が多く発生する。
また、音声通話に限らず、同一の中継装置100の配下の通信端末の間でデータ通信が行われる場合もあり、この場合も衛星ダブルホップ状態となる。例えば、同一の衛中継装置100の配下の通信端末の間で対戦ゲーム等の応答速度を求められるアプリケーションが実行される場合、遅延により操作性が低下してしまう。
これに対して、本実施形態に係る中継装置100は、配下の通信端末の通信相手が、配下の他の通信端末であると判定した場合、衛星伝送路62を介さずに直接通信を中継する。例えば、中継装置100は、配下の通信端末によって送信され、衛星伝送路62を介して通信制御システム42に到達し、通信制御システム42から通信相手を示す宛先に向けて送信されるべきパケットを受信し、当該宛先が配下の他の通信端末であると判定した場合、当該パケットを、衛星伝送路62を介さずに宛先の通信端末に向けて送信する。
中継装置100は、表面上の宛先が通信制御システム42であったりインターネット上のサーバであったりした場合であっても、実際の通信相手が配下の通信端末であるか否かを判定する。そして、配下の通信端末であると判定した場合、中継装置100は、中継装置100内でパケットを折り返して実際の通信相手に向けて送信する。
表面上の宛先とは、中継装置100が次にパケットを送信する宛先であってよい。例えば、通信端末210が送信したパケットが、衛星伝送路62及びコアネットワーク40を介して通信制御システム42に到達し、通信制御システム42から通信端末220に向けて送信されるべきものである場合、表面上の宛先は、通信制御システム42内のいずれかの装置である。なお、この場合の表面上の宛先は、衛星60又は衛星モデム50の場合もあってよい。
中継装置100は、実際の通信相手が配下の通信端末であると判定した場合、表面上の宛先を含むヘッダ内の当該宛先と送信元とを入れ替えることによって、中継装置100内でパケットを折り返してよい。例えば、中継装置100の下位の無線基地局に在圏する通信端末210が、当該無線基地局に在圏する通信端末220に向けてパケットを送信する場合、実際の送信元は通信端末210であり、実際の通信相手は通信端末220であり、表面上の送信元は通信端末210が在圏する無線基地局であり、表面上の宛先は通信制御システム42内のSGWでありうる。この場合、中継装置100は、表面上の送信元と宛先とを入れ替えて、送信元をSGW、宛先を当該無線基地局とすることによって、パケットを折り返してよい。
上述したように、本実施形態に係る中継装置100によれば、配下の通信端末の通信相手が、配下の他の通信端末である場合、衛星伝送路62を介さずに直接通信が中継されるので、衛星伝送路62及びコアネットワーク40を介することによる遅延を発生させないようにでき、超低遅延の通信を実現することができる。ここで、衛星伝送路62及びコアネットワーク40はバックホールの一例であってよい。
図3では、中継装置100が衛星モデムの機能を備える場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。中継装置100と衛星モデムとが別体であってもよい。パケットが折り返される場所は、通信端末210及び通信端末220が在圏する無線基地局であってもよく、無線基地局と衛星モデムとの間であってもよく、衛星モデムと衛星伝送路62との間であってもよい。すなわち、中継装置100は、無線基地局と一体であってもよく、無線基地局と衛星モデムとの間に配置されてもよく、衛星モデムと衛星伝送路62との間に配置されてもよい。
また、中継装置100は、バックホールの途中に配置されてもよい。例えば、中継装置100は、衛星60と一体であってもよい。また、中継装置100は、衛星60と衛星伝送路62との間に配置されてもよい。この場合でも、パケットが、衛星60と衛星モデム50との間の衛星伝送路62と、コアネットワーク40内とを通過する分の遅延時間を低減することができる。
図4は、中継装置100による処理の一例を概略的に示す。ここでは、中継装置100と衛星モデム102とが別体であり、VoLTEを利用して通信端末210と通信端末220とが通信する場合に、通信端末210が通信端末220に対して送信したパケットを中継装置100が中継する場合の処理の一例を示す。
通信端末210と通信端末220とがVoLTEを利用して通信する場合、VoLTE呼の発着信時には、Dedicated Bearer activationの手順が実施され、帯域保証型ベアラが確立され、RTP/RTCPによって音声データが通信される。ここでは、通信端末210及び通信端末220のIPアドレスがIPv6であり、eNodeB、SGW、PGW(Packet data network Gateway)及びMME(Mobility Management Entity)等の各ノードのIPアドレスがIPv4である場合を例に挙げて説明する。
通信端末210は、中継装置100の配下のeNodeBに対してパケットを送信する。図4に示す例では、パケット受信部114が受信したパケットに、RTP/RTCPヘッダ、IPv6ヘッダ、GTPヘッダ、UDPヘッダ、及びIPv4ヘッダが含まれる。IPv6ヘッダ内の送信元は通信端末210を示し、宛先は通信端末220を示す。IPv4ヘッダ内の送信元はeNodeBを示し、宛先はSGWのアドレスを示す。
宛先判定部118は、パケット受信部114が受信したパケットを参照することによって、通信端末210の通信相手を示す宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定する。宛先判定部118は、下位レイヤのIPv4ヘッダではなく、上位レイヤのIPv6ヘッダ内の宛先を参照して、当該宛先が情報格納部110に格納されている登録情報に含まれている場合、通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定する。ここでは、IPv6ヘッダ内の宛先が通信端末220であることから、宛先判定部118によって、通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定される。
パケット送信部120は、宛先判定部118によって当該パケットの宛先が配下の通信端末であると判定されたことに応じて、IPv4ヘッダ内の宛先と送信元とを入れ替えることによって、当該パケットを折り返す。これにより、中継装置100は、衛星伝送路62を介さずに、当該パケットを通信端末220に対して送信することができる。
このように、本実施形態に係る中継装置100によれば、本来であれば下位レイヤのUDPヘッダ及びIPv4ヘッダに基づいてSGWに向けて送信されるべきパケットが、衛星伝送路62を介さずに配下の通信端末に対して送信される。
図5は、中継装置100が中継するパケットのプロトコルスタック70の一例を概略的に示す。プロトコルスタック70は、S1−u区間におけるRTP/RTCPパケットのプロトコルスタックを示す。中継装置100が受信するパケットには、RTP/RTCPヘッダ、UDPヘッダ、IPv6ヘッダ、GTP−U(GTP for User Plane)ヘッダ、及びIPv4ヘッダ等の様々なヘッダが含まれる。
宛先判定部118は、パケットの内容を参照して、当該パケットを送信した通信端末の通信相手を示す宛先を特定してよい。そして、宛先判定部118は、当該宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定してよい。宛先判定部118によって、通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定された場合、パケット送信部120は、パケットの表面的な宛先を含むヘッダを特定して、当該ヘッダ内の宛先と送信元とを入れ替える。
図6は、RTPヘッダフィールド300の一例を概略的に示す。パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定された場合であっても、RTPヘッダフィールド300には変更を加えなくてよい。RTCPの場合も同様である。
図7は、UDPヘッダフィールド310の一例を概略的に示す。パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定された場合であっても、UDPヘッダフィールド310には変更を加えなくてよい。
図8は、IPv6ヘッダフィールド320の一例を概略的に示す。通信端末210が通信端末220に向けてパケットを送信する場合、IPv6ヘッダフィールド320の送信元アドレスは通信端末210を示し、宛先アドレスは通信端末220を示す。パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定された場合であっても、IPv6ヘッダフィールド320には変更を加えなくてよい。
図9は、GTP−Uヘッダフィールド330の一例を概略的に示す。通信端末210が通信端末220に向けてパケットを送信する場合、中継装置100が受信した当該パケットのGTP−Uヘッダフィールド330のTEIDはSGWのTEIDである。パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定されて、パケットを通信端末220に向けて折り返す場合、GTP−Uヘッダフィールド330のTEIDを、情報格納部110に格納されている、通信端末220に対応するeNodeBのTEIDに変更してよい。
図10は、UDPヘッダフィールド340の一例を概略的に示す。通信端末210が通信端末220に向けてパケットを送信する場合、中継装置100が受信した当該パケットのUDPヘッダフィールド340の宛先ポート番号は、例えば「2152」であり、送信元ポート番号は、通信端末210でアロケートされたポート番号である。パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定されて、パケットを通信端末220に向けて折り返す場合、UDPヘッダフィールド340の送宛先ポート番号は「2152」のままとし、送信元ポート番号を任意の値に設定してよい。また、パケット送信部120は、チェックサムを再計算して、UDPヘッダフィールド340のチェックサムの内容を変更してよい。
図11は、IPv4ヘッダフィールド350の一例を概略的に示す。通信端末210が通信端末220に向けてパケットを送信する場合、中継装置100が受信した当該パケットのIPv4ヘッダフィールド350の送信元アドレスは、通信端末210が在圏するeNodeBのアドレスであり、宛先アドレスはSGWのアドレスである。パケット送信部120は、宛先判定部118によって通信相手を示す宛先が配下の通信端末であると判定されて、パケットを通信端末220に向けて折り返す場合、IPv4ヘッダフィールド350の送信元アドレスと宛先アドレスとを入れ替える。また、パケット送信部120は、IPv4ヘッダフィールド350のサービス種別の内容を、情報格納部110に格納されている、通信端末220のベアラのQoSに対応する値に変更してよい。また、パケット送信部120は、チェックサムを再計算して、IPv4ヘッダフィールド350のチェックサムの内容を変更してよい。
図12は、中継装置100として機能するコンピュータ1000のハードウエア構成の一例を概略的に示す。本実施形態に係るコンピュータ1000は、ホストコントローラ1092により相互に接続されるCPU1010及びRAM1030を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1094によりホストコントローラ1092に接続されるROM1020、通信I/F1040、ハードディスクドライブ1050、及び入出力チップ1080を有する入出力部を備える。
CPU1010は、ROM1020及びRAM1030に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。通信I/F1040は、有線又は無線によりネットワークを介して他の装置と通信する。また、通信I/F1040は、通信を行うハードウエアとして機能する。ハードディスクドライブ1050は、CPU1010が使用するプログラム及びデータを格納する。
ROM1020は、コンピュータ1000が起動時に実行するブート・プログラム及びコンピュータ1000のハードウエアに依存するプログラムなどを格納する。入出力チップ1080は、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポートなどを介して各種の入出力装置を入出力コントローラ1094へと接続する。
RAM1030を介してハードディスクドライブ1050に提供されるプログラムは、ICカードなどの記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1030を介してハードディスクドライブ1050にインストールされ、CPU1010において実行される。
コンピュータ1000にインストールされ、コンピュータ1000を中継装置100として機能させるプログラムは、CPU1010などに働きかけて、コンピュータ1000を、中継装置100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である情報格納部110、ヘッダ情報格納部112、パケット受信部114、情報取得部116、宛先判定部118、及びパケット送信部120として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の中継装置100が構築される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 通信システム、20 ネットワーク、22 バックホール、24 通信制御システム、26 通信処理装置、28 通信処理装置、30 衛星通信システム、40 コアネットワーク、42 通信制御システム、50 衛星モデム、60 衛星、62 衛星伝送路、70 プロトコルスタック、100 中継装置、102 衛星モデム、110 情報格納部、112 ヘッダ情報格納部、114 パケット受信部、116 情報取得部、118 宛先判定部、120 パケット送信部、210 通信端末、220 通信端末、230 通信端末、300 RTPヘッダフィールド、310 UDPヘッダフィールド、320 IPv6ヘッダフィールド、330 GTP−Uヘッダフィールド、340 UDPヘッダフィールド、350 IPv4ヘッダフィールド、1000 コンピュータ、1010 CPU、1020 ROM、1030 RAM、1040 通信I/F、1050 ハードディスクドライブ、1080 入出力チップ、1092 ホストコントローラ、1094 入出力コントローラ

Claims (10)

  1. バックホールに通信接続され、配下の通信端末の通信を中継する中継装置であって、
    配下の通信端末がVoLTE発呼した場合又はVoLTE着呼した場合に、前記通信端末が在圏するeNodeBによってS1−AP信号で取り交わされるSGWのベアラQoSを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した前記ベアラQoSを格納する情報格納部と、
    配下の通信端末によって送信され、前記バックホールを介して通信制御システムに到達し、前記通信制御システムから前記通信端末の通信相手を示す宛先に向けて送信されるべきパケットを受信するパケット受信部と、
    前記通信相手を示す宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定する宛先判定部と、
    前記宛先判定部によって配下の通信端末を示すと判定された場合、前記バックホールを介さずに前記通信相手を示す宛先に向けて前記パケットを送信し、前記宛先判定部によって配下の通信端末を示さないと判定された場合、前記バックホールに前記パケットを送信するパケット送信部と
    を備え、
    前記バックホールは、衛星を介する衛星伝送路を含み、
    前記パケット送信部は、前記宛先判定部によって配下の通信端末を示さないと判定された場合に、前記衛星伝送路を介して前記パケットを送信し、
    前記パケット送信部は、前記パケットの次の宛先を示すヘッダがIPv4パケットである場合、前記IPv4パケット内の宛先ポート番号と送信元ポート番号とを入れ替え、前記IPv4パケット内のサービス種別を、前記情報格納部に格納されている、通信相手を示す宛先のベアラのQoSに対応する値に変更し、かつ、前記IPv4パケット内のチェックサムを再計算する、中継装置。
  2. 配下の通信端末に割り当てられているIPアドレスを登録した登録情報を格納する登録情報格納部
    を備え、
    前記宛先判定部は、前記通信相手を示す宛先のIPアドレスが前記登録情報に含まれている場合、当該宛先が配下の通信端末を示すと判定する、請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記宛先判定部は、前記パケットがトンネリングプロトコルによってトンネリングされている場合、前記パケットのペイロードに含まれる前記通信相手を示す宛先が、配下の通信端末を示すか否かを判定する、請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 複数の種類のトンネリングプロトコルのそれぞれのヘッダのデータ量を示すヘッダ情報を格納するヘッダ情報格納部
    を備え、
    前記宛先判定部は、前記パケットがトンネリングプロトコルによってトンネリングされている場合、前記トンネリングプロトコルに対応する前記ヘッダ情報を用いて、前記パケットのペイロードから前記通信相手を示す宛先を特定する、請求項3に記載の中継装置。
  5. 前記パケット送信部は、前記宛先判定部によって配下の通信端末であると判定された場合、前記パケットが前記バックホールを介して前記通信制御システムに到達し、前記通信制御システムから前記バックホール及び前記中継装置を介して前記通信相手を示す宛先に送信される場合に対応する形式で、前記パケットを、前記バックホールを介さずに前記通信相手を示す宛先に向けて送信する、請求項1から4のいずれか一項に記載の中継装置。
  6. 前記パケット送信部は、前記パケットの次の宛先を含むヘッダ内の宛先と送信元とを入れ替えることによって、前記パケットを、前記バックホールを介さずに前記通信相手を示す宛先に向けて送信する、請求項1から5のいずれか一項に記載の中継装置。
  7. 前記パケット受信部が受信した前記パケットにGTPヘッダが含まれる場合、前記GTPヘッダ内のTEIDを取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した前記TEIDを格納する情報格納部と
    をさらに備える、請求項1からのいずれか一項に記載の中継装置。
  8. 前記パケット送信部は、前記パケットがGTPヘッダを含み、かつ、前記宛先判定部によって前記通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定された場合、前記GTPヘッダ内のTEIDを変更する、請求項に記載の中継装置。
  9. 前記パケット送信部は、前記パケットがGTPヘッダを含み、かつ、前記宛先判定部によって前記通信相手を示す宛先が配下の通信端末を示すと判定された場合、前記GTPヘッダ内のTEIDを、前記情報格納部が格納している、当該通信相手に対応するTEIDに変更する、請求項に記載の中継装置。
  10. コンピュータを、請求項1からのいずれか一項に記載の中継装置として機能させるためのプログラム。
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