JP3592570B2 - Atm網におけるip通信方法、atm通信装置及び記録媒体 - Google Patents

Atm網におけるip通信方法、atm通信装置及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM網におけるIP通信技術に関し、特に、重要通信のためのATMショートカットパスを確保するためのIP通信方法、ATM通信装置、及びATM通信装置を制御するプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の技術におけるATM網1を示す図であり、ATM網1上ではATMのショートカットパスを利用したIP通信が可能である。ATM網1はATM通信装置3〜11、ATMのショートカットパスを実現させるためのサーバ13、15、及びATM通信装置に収容された端末4等を有している。この例では、サーバはMPOA(Multi−Protocol over ATM )サーバ機能を有するルータであり、ATM通信装置3〜11はMPOAのクライアント機能を有する。また、ATM網1上にはサーバ13が属する論理IPサブネット17及びサーバ15が属する論理IPサブネット19が形成されている。
【0003】
従来の技術によるMPOAではクライアントに相当するATM通信装置からの通信要求は、ATM通信装置間で既に設定されたATMショートカットパスを経由して行うか、既設のATMショートカットパスが無い場合には、IPアドレスからATMアドレスヘのアドレス解決後に、新規にATMショートカットパスを設定することにより、以降の通信を成立させるものである。
【0004】
しかし、一般にATMショートカットパスの設定にあたっては、該当宛先IPアドレスに関するフロー解析の結果でIPパケット数等の閾値を超えた通信が対象となり、閾値内の通信、及びIPアドレスからATMアドレス未解決の場合には受信フレームは予め定められているデフォルトルートヘフォワーディングされることとなる。すなわち、図9の破線21〜31のように、IPフレームが、ルータであるサーバ13、15を介してブロードキャストされることとなる。この場合、例えば、ATM通信装置7からATM通信装置11への通信は、ATM通信装置7−サーバ13−サーバ15−ATM通信装置11の経路で行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術によると、重要通信かそれ以外の通信かの区別なく、ATM通信の要求があればATMショートカットパスを設定しようとするため、ATM通信装置間で多数のATMショートカットパスが発生しやすく、その後にATM通信要求があった場合には、それが重要通信であってもATMショートカットパスが十分に確保できず、品質が保証されないという問題点があった。
【0006】
すなわち、ATMショートカットパスが設定できず、デフォルトルートでの通信となった場合には、その通信はATMのパスとして扱われず、ATMショートカットパスのもつ品買保証(CBR、VBR、ABR等)のメリットを享受できなくなってしまうことになる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ATM網におけるIP通信に関して、ATMショートカットパスの設定範囲を閉域化することで、重要通信のATMショートカットパスの設定を優先して行うことを可能とすることにより、重要通信の通信品質を確保できるIP通信方法、ATM通信装置、及びプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は以下のように構成される。なお、ショートカットパスとは、ATM網上でIPパケット通信を行なう際に、ルータ等を介さずダイレクトにATMパス上でIPパケット通信を行なう場合の、そのATMパスのことである。
【0008】
本発明はATM網においてIP通信を行なう方法であって、あるIP通信の要求に対して該IP通信が所定の条件を満たすか否かを調べるステップと、該条件を満たす場合にショートカットパスによる通信を行なうステップとを有する。
本発明によれば、IP通信が所定の条件を満たすか否かを調べてからショートカットパスによる通信を行なうこととしたため、ショートカットパスの設定がその条件に合致したものに限定されるので、重要通信のショートカットパスのみを設定することが可能となり、重要通信の通信品質を確保できるようになる。
【0009】
また本発明の方法は、あるIP通信の要求に対し、該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べるステップと、既設のショートカットパスが無い場合、該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の条件を満たす場合にショートカットパスを設定するステップとを有するように構成することもできる。
【0010】
本発明によれば、まず既設のショートカットパスを調べるため、そこでショートカットパスが見つかれば、新たにショートカットパスを設定する必要がない。更に本発明の方法は次のように構成することもできる。すなわち、その方法は、あるIP通信の要求に対し、該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の条件を満たすか否かを調べるステップと、該条件を満たす場合に該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べるステップと、既設のショートカットパスが無い場合にショートカットパスを設定するステップとを有する。
【0011】
本発明によれば、まず、IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方の条件を調べることとしたため、既設のショートカットパスがあったとしても、その条件が満たされなければ、そのショートカットパスは使用されない。これは、例えば、あるショートカットパスの設定後に条件が変更された場合に有効であり、その変更された条件の下で正確にショートカットパスを設定することが可能となる。
【0012】
上記の構成において、前記所定の条件は前記発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定のテーブルの値と一致することとしてよい。
本発明によれば、テーブルに条件を設定でき、条件の管理や変更が容易となる。
上記目的を達成するために、本発明は次のようにしてもよい。
【0013】
本発明は、ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置であって、あるIP通信の要求に対して該IP通信が所定の条件を満たすか否かを調べる手段と、該条件を満たす場合にはショートカットパスによる通信を行なう手段とを有する。
また、本発明のATM通信装置は、ショートカットパスを設定すべき通信を示す値を保持するテーブルと、あるIP通信の要求に対して該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が該テーブルに保持された値と一致するか否かを調べる手段と、一致する場合にはショートカットパスによる通信を行なう手段とを有するよう構成することも可能である。
【0014】
上記の発明によっても、前述した効果が得られる。
また、本発明のATM通信装置は、上記構成において、前記テーブルに保持された前記値の操作を受けるためのインタフェースを有することとしてもよい。
本発明によれば、テーブルの管理及び変更等を外部から行うことが可能となり、操作性が向上する。
【0015】
上記目的を達成するために本発明は次のようにすることも可能である。
本発明は、ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置を制御するプログラムを記録した記録媒体であって、あるIP通信の要求に対して該IP通信が所定の条件を満たすか否かを調べる手順と、該条件を満たす場合にショートカットパスによる通信を行なう手順とを前記ATM通信装置に実行させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0016】
また、本発明の記録媒体は、あるIP通信の要求に対して該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べる手順と、既設のショートカットパスが無い場合、該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の条件を満たす場合にショートカットパスを設定する手順とを前記ATM通信装置に実行させるプログラムを記録した記録媒体であってもよい。
【0017】
更に、あるIP通信の要求に対して該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の条件を満たすか否かを調べる手順と、該条件を満たす場合に該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べる手順と、既設のショートカットパスが無い場合にショートカットパスを設定する手順とを前記ATM通信装置に実行させるプログラムを記録した記録媒体であってもよい。
【0018】
上記発明によれば、前述した効果と同様の効果が得られる。
上述したとおり、本発明によれば、ATM網におけるクライアント通信要求に対して、ATMショートカットパス設定の利用対象IP端末を条件により限定し、条件に合致しない通信は、既設のデフォルトルーティングによる通信とし、条件に合致する通信をATMショートカットパスの設定対象として処理する。従って、条件を重要通信とすることにより、重要通信のショートカットパスによる閉域接続が可能となり、通信品質を確保することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態におけるATM通信装置30の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ATM通信装置30はIPフレーム受信部32、パス切り分け処理部34、ショートカットパス参照テーブル36、IPフォワーディング処理部38、ATMショートカット処理部40を有している。ATM通信装置30の動作の概要は次の通りである。
【0020】
IPフレーム受信部32がIPデータを受信すると、そのIPデータをパス切り分け処理部34に転送し、パス切り分け処理部34ではショートカットパス管理テーブル36を参照してそのIPデータの通信がショートカットパスを設定するかどうかの条件を満たすかどうかを調べ、ショートカットパスを設定すべき場合はATMショートカットパス処理部40にて他のATM通信装置の間にATMのダイレクトコネクションを設定してATMショートカットパスによる通信を行なう。ショートカットパスを設定すべきで無い場合には、IPフォワーディング処理部38にてデフォルトルートでIPデータの通信を行なう。
【0021】
図2は本発明のATM通信装置44〜52を使用したATM網42の構成図である。ATM網42上では重要通信のATMショートカットパス通信を確保したIP通信が可能となる。
図3は、ATM網42におけるATM通信装置の動作を示すフローチャートである。次に、本フローチャートを使用してこれらのATM通信装置の動作を詳細に説明する。なお、あるIP通信の発側と着側の両方のATM通信装置がショートカットパス設定のためにこのフローチャートに従った動作を行う。
【0022】
ATM網42のATM通信装置において、IP通信を開始する場合、ステップ1としてIP通信要求を受信すると、ステップ2として発着間ATM通信装置間に既にATMショートカットパスが設定されているかどうかを調べ、設定されていれば、ステップ3として該当ショートカットパスを使用して通信を行なう。ATMショートカットパスが存在しない場合には、ATMショートカットパスの設定契機となり、まずステップ4として受信したIPフレームから発IPアドレスを取り出し(ここではaとする)、更に、受信したIPフレームから着IPアドレスを取り出す(ここではbとする)。次にアドレスa、bを用いてショートカットパス管理テーブルを検索することによりショートカットパスを設定するかどうかの判断を行う。
【0023】
ここで、図4にショートカットパス管理テーブルの例を示す。本実施の形態では、ショートカットパスの設定条件として、
(1)発IPアドレスが一致
(2)着IPアドレスが一致
(3)発着IPアドレスの組合せが一致
のいずれかの条件を満足するIP通信についてはショートカットパス通信を行うことと規定しているため、図4のショートカットパス管理テーブルにおいては、通信形態として「発着」、「発」、「着」の3種類を設け、それぞれに発許容IPアドレスと着許容IPアドレスを必要に応じて定めている。例えば、通信形態が「発」では許容IPアドレスとして197.10.20.100を定めている。
【0024】
図3に戻り説明を続ける。ステップ5としてアドレスa、bで、ショートカットパス管理テーブル内の発着IPアドレスを検索する。ここで、一致すればステップ6としてショートカットパスの設定を行い、ショートカットパス通信を行なう。ATMショートカットパスの設定については、MPOA等の手段で相手ATMアドレスを解決し、ATMショートカットパスを設定するという既存手法に委ねる。
【0025】
ステップ5で不一致の場合には、ステップ7としてアドレスaでショートカットパス管理テーブル内の発IPアドレスを検索する。一致すれば、ショートカットパスを設定して、ショートカットパス通信を行ない、不一致であればステップ8に進む。
ステップ8において、アドレスbでショートカットパス管理テーブル内の着IPアドレスを検索し、一致すればショートカットパスを設定して、ショートカットパス通信を行なう。不一致であれば、ショートカットパス設定条件を満たさないこととなり、ステップ9でデフォルトルーティング処理を行う。すなわち、ステップ9ではデフォルトルートを経路選択し、受信フレームをフォワーディングする。
【0026】
本発明のATM通信装置におけるショートカットパス管理テーブルは運用管理サーバ等から操作可能であり、図5に、ATM網42に運用管理サーバ54を備えた例を示す。
MPOA等によるATMショートカットパス通信を行なう場合、ATMショートカットパス管理テーブルの内容は、すべての通信クライアントにおいて、同じ内容になっていることが望ましい。そのため、ATM通信装置のATMショートカットパス管理テーブルの情報を管理し、ATM網内のショートカットパスを効率良く運用するために、運用管理サーバ54からATM通信装置のATMショートカットパス管理テーブルを操作するためのインタフェースがATM通信装置に設けられている。そのようなインタフェースを備えたATM通信装置44〜52のATMショートカットパス管理テーブルは、SNMP又はTELNET等の制御パス56〜64を通して、運用管理サーバ54から以下の情報操作を受けることが可能である。すなわち、
(1)許容IPアドレスの追加(発・着・発着組合せ別の通信形態含む)
(2)許容IPアドレスの削除
(3)許容IPアドレス情報の照会
である。なお、運用管理サーバ54と各ATM通信装置44〜52間の制御パス56〜64は、一般的なATM網管理網の接続形態で使用され得るものである。
【0027】
図6は上記のインタフェースを含むATM通信装置30の構成を示すブロック図である。同図に示すように、図1で示した構成にショートカットパス操作処理部66が付加された構成をとる。運用管理サーバからの操作データをショートカットパス操作処理部66が受信し、その操作データに基いてショートカットパス管理テーブル36を書き換える。
【0028】
ここで、ショートカットパス管理テーブルが変更可能である場合、図3のステップ2に示したようなIP通信要求時における既設ショートカットパスのチェックにおいて、既設に該当発IPアドレスと着IPアドレス間にショートカットパスが存在したとしても、新たなIP通信要求時には、そのショートカットパスが設定条件に合致しない可能性がある。
【0029】
設定条件に合致しないショートカットパスを使用しないためには、IP通信要求受信時に、既設ショートカットパスのチェックを行わずに、まず、ショートカットパス管理テーブルを調べるようにすることが有効である。これにより、通信中でもショートカットパス管理テーブルの更新を行うことが可能となり、更新時点から以降のIP通信要求について、ショートカットパス管理テーブルの変更イメージが反映できるようになる。
【0030】
また、ショートカットパス管理テーブルが変更可能である場合には、発側ATM通信装置と着側ATM通信装置のショートカットパス管理テーブルが異なる可能性もあり、そのような場合には、一方のATM通信装置で条件に合致したとしても、ショートカットパスの設定は行わないようにすることが可能である。
このようにすることによって、発側と着側とでショートカットパス管理テーブルの内容が一致していない状態では要求されたIP通信は許容されず、IP通信の閉域性が確保される。
【0031】
図7に上記の場合のATM通信処理装置の動作を示すフローチャートを示す。図7を用いて動作を説明する。
IP通信を開始する場合、ステップ10としてIP通信要求を受信すると、既設ショートカットパスがあるかどうかにかかわらず、まずステップ11として受信したIPフレームから発IPアドレスを取り出し(ここではaとする)、更に、受信したIPフレームから着IPアドレスを取り出す(ここではbとする)。次にアドレスa、bを用いてショートカットパス管理テーブルを検索することによりショートカットパス設定条件に合致するかどうかの判断を行う。
【0032】
ステップ12としてアドレスa、bで、ショートカットパス管理テーブル内の発着IPアドレスを検索する。ここで一致すれば、ステップ13として既設ショートカットパスの有無のチェックを行い、既設ショートカットパスが無ければ、ステップ14でショートカットパスの設定を行い、ステップ15においてショートカットパス通信を行なう。ステップ13で既設ショートカットパスがあればそのままショートカットパス通信を行なう。
【0033】
ステップ12でアドレス不一致の場合には、ステップ16としてアドレスaでショートカットパス管理テーブル内の発IPアドレスを検索する。一致すれば、前述のステップ13〜ステップ15の処理を行うことによりショートカットパス通信を行ない、不一致であればステップ17に進む。
ステップ17において、アドレスbでショートカットパス管理テーブル内の着IPアドレスを検索し、一致すればステップ13〜ステップ15の処理を行うことによりショートカットパス通信を行なう。不一致であれば、ショートカットパス設定条件を満たさなかったこととなり、ステップ18でデフォルトルーティング処理を行う。すなわち、デフォルトルートを経路選択し、受信フレームをフォワーディングする。
【0034】
本発明のATM通信装置は図1又は図6に示した構成に限定されない。例えば、上述した処理の手順を備えたソフトウェア(プログラム)又はハードウェアを有するATM交換機は本発明のATM通信装置として使用できる。
図8はそのようなATM交換機68の構成を示すブロック図である。本ATM交換機68は処理を実行するCPU(中央処理演算プロセッサ)70、処理の手順を有するプログラムが搭載されるMM(メインメモリ)72、回線インタフェースポートを収容する回線制御部74、76を有する。また、図示はしていないが、ソフトウェアやデータを格納するハードディスクを有する。次に動作を説明する。以下では、上述の処理がMM72に格納されたプログラムにより実行される場合を示す。
【0035】
上述の処理を行うプログラムはMM72に格納されており、CPU70に読み出されて実行される。ATM交換機68に入力されたIPフレームは回線制御部内バッファに蓄積され、蓄積されたそのIPフレームからIPアドレスが取り出され、MM72に搭載されたショートカットパス管理テーブルを参照してパスの切分け処理を行い、デフォルトルーティング処理か又はATMショートカットパスの処理かを決定する。その後、ATM交換機能として一般に具備されるフレーム送信機能により回線制御部からIPフレームが送信される。
【0036】
また、運用管理サーバからのIPショートカットパス管理テーブルの操作処理も同様にMM72に格納されたプログラムにより実現され、運用管理サーバからの操作信号により、ショートカットパス管理テーブルの変更処理が実行される。ハードウェアで実行する場合には、例えば、本発明の処理の手順を備えたプロセッサが上記のCPUに換わって上記と同様な処理を行う。
【0037】
本発明のプログラムを記録した記録媒体は図8に示すATM交換機68のメモリ72もしくはハードディスク又はその両方に相当するものである。その記録媒体には図3及び図7のフローに従いCPU70を動作させるためのプログラムが格納されている。
本発明の記録媒体としては電子メモリ、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM等も使用可能であり、そのような記録媒体に格納された本発明に関するプログラムを既存のATM交換機のメモリ部又はハードディスクに格納することにより、既存の交換機を本発明のATM通信装置として使用することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。例えば、本発明のATM通信装置は、ATMのショートカットパス通信を実現できる装置であれば上記で説明した装置以外の装置でもよい。また、上記の記録媒体は、ATM交換機以外のATM通信装置のプログラムを格納することにより、そのATM通信装置のためのプログラムを記録した記録媒体として使用することが可能である。
【0039】
【発明の効果】
上述した通り、本発明によれば、ATM網におけるIP通信要求に対してATMショートカットパス設定の利用対象IP端末を特定の条件により限定し、条件に合致しない通信は既設のデフォルトルーティングによる通信とし、条件に合致するIPアドレスの通信のみをATMショートカットパスの設定対象としたので、ATM網におけるショートカットパス設定を閉域化することが可能となる。
【0040】
従って、重要な通信のみをショートカットパス設定の対象とするように条件を設定しておくことにより、重要なIP通信に対してのみショートカットパスを設定することが可能となり、従来のように重要でない通信によりショートカットパスが設定できなくなる問題点は解消する。
すなわち、本発明によれば、重要通信に対してATM網が持つ品質の高い通信を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態のATM通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における実施の形態のATM通信装置を利用したATM網を示す図である。
【図3】本発明における実施の形態のATM通信装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】ショートカットパス管理テーブルの例を示す図である。
【図5】ショートカットパス管理テーブルの操作を行う運用管理サーバが設けられたATM網を示す図である。
【図6】ショートカットパス操作処理部を有するATM通信装置の構成を示す図である。
【図7】最初にショートカットパス管理テーブルの検索を行う場合のATM通信装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態のATM交換機の構成を示すブロック図である。
【図9】従来の技術におけるATM網を示す図である。
【符号の説明】
1、42 ATM網
3、5、7、9、11、30、44、46、48、50、52 ATM通信装置
4 端末
13、15 サーバ(ルータ)
17、19 論理IPサブネット
21、23、25、27、29、31 デフォルトルーティング経路
32 IPフレーム受信部
34 パス切り分け処理部
36 ショートカットパス管理テーブル
38 IPフォワーディング処理部
40 ATMショートカット処理部
54 運用管理サーバ
56、58、60、62、64 ショートカットパス管理テーブルの管理用パス
66 ショートカットパス操作処理部
68 ATM交換機
70 CPU
72 MM
74、76 回線制御部

Claims (11)

  1. ATM網においてIP通信を行なう方法であって、
    あるIP通信の要求に対し該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致するか否かを調べるステップと、
    前記IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が前記所定の値と一致する場合にショートカットパスによる通信を行なうステップと、
    を有することを特徴とする方法。
  2. ATM網においてIP通信を行なう方法であって、
    あるIP通信の要求に対し、該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べるステップと、
    既設のショートカットパスが無い場合、該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致する場合にショートカットパスを設定するステップと
    を有することを特徴とする方法。
  3. ATM網においてIP通信を行なう方法であって、
    あるIP通信の要求に対し、該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致するか否かを調べるステップと、
    前記IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が前記所定の値と一致する場合に該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べるステップと、
    既設のショートカットパスが無い場合にショートカットパスを設定するステップとを有することを特徴とする方法。
  4. 前記所定の値はテーブルに格納された値である請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の方法。
  5. ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置であって、
    あるIP通信の要求に対し該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致するか否かを調べる手段と、
    前記IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が前記所定の値と一致する場合にショートカットパスによる通信を行なう手段とを有することを特徴とするATM通信装置。
  6. ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置であって、
    ショートカットパスを設定すべき通信を示す値を保持するテーブルと、
    あるIP通信の要求に対して該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が該テーブルに保持された値と一致するか否かを調べる手段と、
    一致する場合にショートカットパスによる通信を行なう手段と
    を有することを特徴とするATM通信装置。
  7. 前記ATM通信装置は、前記テーブルに保持された前記値の操作を受けるためのインタフェースを有することを特徴とする請求項6に記載のATM通信装置。
  8. 前記ATM通信装置はATM交換機であることを特徴とする請求項5ないし7のうちいずれか一項に記載のATM通信装置。
  9. ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置を制御するプログラムを記録した記録媒体であって、
    あるIP通信の要求に対し該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致するか否かを調べる手順と、
    前記IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が前記所定の値と一致する場合にショートカットパスによる通信を行なう手順と
    を前記ATM通信装置に実行させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
  10. ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置を制御するプログラムを記録した記録媒体であって、
    あるIP通信の要求に対して該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べる手順と、
    既設のショートカットパスが無い場合、該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致する場合にショートカットパスを設定する手順と
    を前記ATM通信装置に実行させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
  11. ATM網においてショートカットパスによるIP通信を行なうことが可能なATM通信装置を制御するプログラムを記録した記録媒体であって、
    あるIP通信の要求に対して該IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が所定の値と一致するか否かを調べる手順と、
    前記IP通信の発アドレス若しくは着アドレス又はその両方が前記所定の値と一致する場合に該IP通信のための既設のショートカットパスの有無を調べる手順と、
    既設のショートカットパスが無い場合にショートカットパスを設定する手順とを前記ATM通信装置に実行させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
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