JP6654154B2 - ガス放出防止型圧力調整器 - Google Patents

ガス放出防止型圧力調整器 Download PDF

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本発明は、ガス容器に装着される圧力調整器に関するものであって、特に、ガス容器の転倒や家屋の倒壊、落雪荷重などによってガス容器に接続したホ−スに一定以上の張力が作用したとき、自動的にガスの放出を阻止することができるガス放出防止装置を備えたガス放出防止型圧力調整器に関する。
従来のガス放出防止装置は、ガス容器が転倒した際に作動する構成や過流出防止弁をガス容器のバルブ内に組み込んだ構成になっている。そして、ガス放出防止装置の先端には、高圧ホ−スや圧力調整器が取り付けられており、ガス容器を交換する際には、ガス放出防止装置をガス容器から取外してから行わなければならず、ガス容器の交換作業を困難なものにしていた。また、ガス容器にガス放出防止装置を備えた構成だと、ガス容器の交換時にガス放出防止装置も同時に交換しなければならず、ガス放出防止装置付きのガス容器の製品単価を高くしている。
特に、ガス容器が転倒した際に作動するガス放出防止装置では、ガス放出防止装置の本体にガス遮断を開始させるためのピンが設けられ、ピンが本体から引き抜かれることでガス放出防止装置が作動する構成になっている。そして、ピンに接続した鎖やワイヤの端部は、家屋等の固定構造物に取り付けられており、ガス容器が何らかの原因で転倒した際には、鎖やワイヤ−が引っ張られて、本体からピンが引き抜かれる構成になっている。
このように構成されているため、ガス容器の交換作業時には、ピンに接続した鎖やワイヤが交換作業の邪魔をしたり、ピンが抜け出たりして交換作業を困難なものにしていた。また、鎖やワイヤ−を家屋等の固定構造物に固定していたフックが、固定構造物の倒壊時にガス容器の転倒よりも前に外れてしまうと、ガス放出防止装置が作動しないこともあった。
また、ガス放出防止装置としての過流出防止弁をガス容器のバルブ内に組み込んだ構成では、空のガス容器にガスを充填するための作業時には、ガスを充填するために用いる回収容器や保存容器などの全ての容器に対してガス放出防止装置を組み込んでおくことが必要となる。また、ガス容器の交換時には、ガス容器を設置する仕方によっては、ガス放出防止装置が設置の邪魔をしてガス容器が傾いた状態で設置されてしまうことになったりする。また、ガス容器の交換作業後にガス容器のバルブを開いて使用可能な状態にする際には、瞬間的にガスが過流出防止弁に流れてしまい、過流出防止弁が誤作動を起こしてしまうケ−スが非常に多く発生した。
これらの問題を解決するため、本発明の出願人は、家屋に設置されたガス配管との間に接続したホ−スに対して一定以上の張力が作用したとき、ガスの流出を自動的に阻止することのできるガス放出防止装置を備えたガス放出防止型圧力調整器(特許文献1参照)を提案している。
特許文献1に記載されたガス放出防止型は、図9に示すように圧力調整器60にガス放出防止装置50を備えた構成になっている。圧力調整器60に接続したガス放出防止装置50は、同一の軸心を持ち中空形状からなる次の4つの部材から構成されている。即ち、ノズル弁継手部53と、ノズル弁部4と、ニップル継手部5と、ストッパー部56の4つの部材から構成されている。
尚、図9に示した特許文献1に記載のガス放出防止装置50と、図1などに示した本実施形態に係るガス放出防止装置2の構成は、ストッパー部56、6とノズル弁継手部53、3との間における配置構成が異なっているだけで、他の構成は同様の構成になっている。そのため、相違する部材に関しては、異なる部材符号を用いているが、同様の構成については本実施形態を示す図1〜図3で用いた部材符号と同一の部材符号を用いている。
ノズル弁継手部53は、圧力調整器60の高圧側に接続する第1ガス流通孔3aが形成され、第1ガス流通孔3aは軸心に沿って形成されている。ノズル弁部4は、第2ガス流通孔14aを形成した円筒部14から構成されている。軸心に沿って形成された第2ガス流通孔14aの一端部は、第1ガス流通孔3aに連通し、他端部は軸心方向が閉塞された構成になっており、他端部において軸心方向が閉塞されている代わりに放射方向に穿設した通気孔14cが形成されている。
ニップル継手部5は、円筒部14を嵌入して円筒部14の外周面上を摺動自在なニップルロッド15を備えており、ニップルロッド15の内面には、ニップルロッド15の摺動により通気孔14cを開閉する一対のOリング7aが配設されている。また、ニップルロッド15の他端部は、図示せぬガス容器に取付けることができる。
ニップルロッド15が、図9(b)の状態まで摺動すると、即ち、ガス放出防止装置50が作動すると、通気孔14cは、一対のOリング7aとニップルロッド15の内周面とによって閉塞される。また、通気孔14cを閉塞させた状態からニップルロッド15を図9(a)の状態まで摺動させると、即ち、ガス放出防止装置50が非作動状態に戻ると、通気孔14cは開放状態となり図示せぬガス容器から供給されたガスを圧力調整器60に供給することができる。
ストッパー部56は、ノズル弁継手部53とニップル継手部5との間に配設されており、他端部はニップルロッド15の一端部に連結している。ストッパー部56はノズル弁継手部53に対して、図9(a)のように、ガス放出防止装置50が非作動状態のときには、ストッパー部56のノズル弁継手部53側に形成した第1凹部56aが、ノズル弁継手部53の外周面に形成した環状の突出部53aに摺接している。そして、このときには、ストッパー部56とノズル弁継手部53との間、即ち、ストッパー部56と圧力調整器60との間において相対回転が不能になっている。
図9(b)に示すように、ガス放出防止装置50が作動状態になったときには、第1凹部56aは、環状の突出部53aとの摺接状態から離間した状態になり、第1凹部56aとノズル弁継手部53の外周面との間には隙間Aが形成される。そして、このときには、ストッパー部56とノズル弁継手部53との間、即ち、ストッパー部56と圧力調整器60との間では相対回転が可能な状態になる。
特許第4032265号公報
特許文献1に記載されたガス放出防止型圧力調整器は、ガス放出防止装置50に対して一定以上の張力が作用した際には、ニップルロッド15が張力によって引っ張られて移動し、通気孔14cを閉塞する位置に一対のOリング7aは移動する。このとき、ガス放出防止装置50は作動状態になり、ガス容器と圧力調整器60の間はガス放出防止装置50によって遮断される。
ガス放出防止装置50は、圧力調整器60の部品内部に組み込まれた構成であるため、ガス放出防止装置50をガス容器に取り付けるためのネジ部と圧力調整器60をガス容器に取り付けるためのネジ部のようにネジ部を2重に構成しておく必要がなく、経済的な構成になっている。また、ガス容器の置き方に制限が加わることがなく、しかも、ガス容器の交換作業後にガス容器のバルブを開く際には、瞬間的にガスが流れることによって生じる誤作動も防止できる。
しかし、図9(b)に示したように、ガス放出防止装置50が作動して、通気孔14cが閉塞状態になったときには、ストッパー部56の第1凹部56aは、ノズル弁継手部53の外周面に形成した環状の突出部53aから離間した状態になっている。そして、ストッパー部56とノズル弁継手部53の間では相対回転が可能になっている。
ガス放出防止装置50の作動中に、圧力調整器60に対して何らかの回転モーメントが作用すると、第1凹部56aの内面形状と環状の突出部53aの外面形状との間で相対回転が生じ、両者は互いに嵌合することが難しい配置関係になる。そして、この状態からガス放出防止装置50を非作動状態に戻すため、ストッパー部56を圧力調整器60側に摺動させようとしても、第1凹部56aの内面形状と環状の突出部53aの外面形状とを嵌合させることができず、ガス放出防止装置50を非作動状態に戻せない。
また、ガス放出防止装置50が作動したときには、図9(b)に示すように、第1凹部56aとノズル弁継手部3の外周面との間には隙間Aが生じており、この隙間Aを通って粉塵や雨水、雪等が隙間Aの中に侵入してしまう虞がある。隙間Aに粉塵等が侵入すると、ストッパー部56の摺動操作を行い難くする。
更に、圧力調整器60は回動可能な状態になっているため、圧力調整器60に対して何らかの回転モーメントが作用すると、圧力調整器60は当初の水平状態から傾いた状態になり、圧力調整器60の圧力を調整するキャップ部(特許文献1の圧力調整器60と同様の構成を有する図1に示す圧力調整器30では、キャップ部32に相当)が下方向に向くことになる。このように、圧力調整器60が傾いた状態になると、キャップ部から雨水等が圧力調整器60内に侵入してしまう状況が発生する。雨水等が圧力調整器60内に侵入すると、圧力調整器60の作動に問題を発生させてしまう。
本発明に係るガス放出防止型圧力調整器は、上述した従来の問題を解決するものであり、ストッパー部が摺動するノズル弁継手部の外面に対して、ストッパー部の一端部側の内面は回転不能で常に接触した状態を維持して軸心方向に摺動することができ、ガス放出防止装置を作動状態と非作動状態に切替えるストッパー部の摺動をスムーズに行わせることができ、しかも、ストッパー部とノズル弁継手部との間に隙間が形成されないガス放出防止装置を備えた圧力調整器の提供を目的にしている。
上述の目的を達成するために、本発明は、圧力調整器にガス放出防止装置を備えたガス放出防止型圧力調整器であって、前記ガス放出防止装置は、同一の軸心を持った中空形状からなる、ノズル弁継手部と、ノズル弁部と、ニップル継手部と、ストッパー部とを備え、前記ノズル弁継手部は、前記軸心に沿って形成された第1ガス流通孔を備え、前記第1ガス流通孔の一端部は、前記圧力調整器に接続され、前記ノズル弁部は、前記軸心に沿って形成された第2ガス流通孔を備え、前記第2ガス流通孔の一端部は、前記第1ガス流通孔の他端部に接続し、他端部は、前記軸心方向が閉塞されるとともに放射方向に穿設した通気孔が形成され、前記ニップル継手部は、前記ノズル弁部の外面上を前記軸心方向に摺動自在なニップルロッドを備え、前記ニップルロッドの内面には、前記ニップルロッドの摺動により前記通気孔を開閉する閉塞用シール部が配設され、前記ストッパー部は、前記ノズル弁継手部と前記ニップル継手部との間に配設され、前記ストッパー部の一端部の内面は、前記ノズル弁継手部の他端部側の外面に対して、常に接触状態が維持されて前記軸心方向に摺動自在かつ相対回転不能に接続され、他端部は、前記ニップルロッドの一端部と連結固定されていることを特徴としている。
本発明に係るガス放出防止型圧力調整器によれば、ストッパー部が摺動するノズル弁継手部の外面に対して、ストッパー部の一端部側の内面は回転不能で常に接触した状態を維持して軸心方向に摺動することができるので、ガス放出防止装置を作動状態と非作動状態との間を切替えるストッパー部の摺動を常にスムーズに行わせることができる。しかも、ストッパー部とノズル弁継手部との間には隙間が形成されない。
ガス放出防止型圧力調整器の作動前の状態を示した断面図である。(実施形態) ガス放出防止型圧力調整器の作動後の状態を示した断面図である。(実施形態) ストッパー部とノズル弁継手部の配置関係をガス放出防止装置の非作動時で示した要部拡大図(a)、作動時で示した要部拡大図(b)である。(実施形態) ストッパー部の断面図である。(実施形態) ストッパー部の第1凹部側の正面図(a)、前記第1凹部に係合するノズル弁継手部の他端部側における正面図(b)である。(実施形態) 他のストッパー部の第1凹部側の正面図(a)、前記第1凹部に係合するノズル弁継手部の他端部側における正面図(b)である。(実施形態) ニップルロッドとノズル弁部と配置関係をガス放出防止装置の非作動時で示した要部拡大図(a)、作動時で示した要部拡大図(b)である。(実施形態) ガス放出防止型圧力調整器の設置構成を示す説明作動図である。(実施形態) ストッパー部とノズル弁継手部の配置関係をガス放出防止装置の非作動時で示した要部拡大図(a)、作動時で示した要部拡大図(b)である。(従来例)
本発明に係るガス放出防止型圧力調整器の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。本発明に係わるガス放出防止型圧力調整器は、以下において説明する構成例に限定されるものではなく、本発明に係わるガス放出防止型圧力調整器の構成としては、様々な形態で実施することが可能である。そして、発明の要旨を逸脱しない範囲内で部材の置き換え、変更等を行うことができる。置き換え、変更等を行って構成したガス放出防止型圧力調整器は、本発明の権利範囲に包含される。また、以下で説明する各図において、図面に向かって左側を一端部側の方向とし、右側を他端部側の方向としている。
(全体的構成)
図8は、ガス放出防止装置2を備えたガス放出防止型圧力調整器1の設置構成を示す説明図である。通常は実線で示すように、ガス容器25は立設した状態に配設され、ガス放出防止型圧力調整器1の上流側にはガスボンベ等のガス容器25が設けられている。ガス放出防止型圧力調整器1は、ガス放出防止装置2を介してガス容器25のバルブ26に接続している。
そして、ガス放出防止型圧力調整器1の圧力調整器30は、水平状態に配設されている。ガス放出防止型圧力調整器1の下流側にはホース27が接続されており、ガスメータ28を経て図示しない周知の燃焼器(低圧燃焼器具)等にガスを供給する。
二点鎖線で示したガス容器25は、実線で示した通常の立設した設置状態から、地震等によって倒れた状態を示している。ガス容器25が倒れることにより、ガス放出防止装置2に対して張力が作用することになり、後述するようにガス放出防止装置2が作動してガス容器25から供給されるガスを遮断することができる。
(圧力調整器の構成)
図1に示すように、ガス放出防止型圧力調整器1は、圧力調整器30の上流側にガス放出防止装置2を備えた構成になっており、圧力調整器30では、ガス放出防止装置2を通ってガス容器25から供給されたガスの圧力を調整することができる。
圧力調整器30は、上部ケース31aと下部ケース31bを有するケース本体31を備え、ケース本体31内には減圧室36が構成されている。水平状態に圧力調整器30が配設された際には、上部ケース31aと下部ケース31bの重ね合わせ面は、水平方向に配設されている。
減圧室36内のガス圧調整は、ダイヤフラム33の変形によって移動させられる弁体40によって、ガス放出防止装置2から減圧室36内に流入するガスの流量を調整することで行われる。
ダイヤフラム33の上方側の隔離室内には、圧力設定用の調整バネ34bを配設されている。キャップ部32により調整ネジを回転させて推進後退を行わせることで調整蓋38を上下動させることができ、これにより調整バネ34bのバネ力を調整できる。また、ダイヤフラム33の中央下部に突出した連結ロッド39は、上記隔離室内に配設した調整バネ34aによって、ダイヤフラム33に圧接されている。
連結ロッド39の下端部には、弁作動レバー35の一端部が挿入されており、弁作動レバー35の他端部は下部ケース31bに回転自在に軸支されている。また、弁作動レバー35の他端部側には、弁体40の端部が係合しており、弁作動レバー35の回動により、弁体40は、下部ケース31bに設けた案内部材41内をピストン動のように往復動することができる。また、弁体40の先端部には、弁ゴム40aが設けられている。
そして、弁体40の往復動により、弁ゴム40aは、ガス放出防止装置2におけるノズル弁継手部3に形成した第1ガス流通孔3aの一端部に対して当接と離間とを行うことができる。弁ゴム40aと第1ガス流通孔3aとの間の間隔を制御することによって、第1ガス流通孔3aから減圧室36内に流入するガス量が調整される。また、案内部材41の先端部に形成したストッパー片41aと弁ゴム40aとによって、減圧室36に対する自動開閉弁機構を構成している。図8で示したホース27は、下部ケース31bに設けたホース接続部37に接続される。
(ガス放出防止装置の構成)
ガス放出防止装置2は、同一の軸心を有する中空形状からなる、ノズル弁継手部3と、ノズル弁部4と、ニップル継手部5と、ストッパー部6とから構成されている。ノズル弁継手部3の一端部は、下部ケース31部の他端部側に螺合して固定することができる。ノズル弁継手部3の他端部とノズル弁部4の一端側とは螺合固定され、ノズル弁継手部3の外面3b(図3参照)は、ストッパー部6の一端側に形成した第1凹部6aの摺動面6d(図3参照)が摺動自在にかつ相対回転が不能に嵌合している。
ノズル弁継手部3は、圧力調整器30の高圧側に接続する第1ガス流通孔3aが形成されており、ノズル弁継手部3には、軸心方向に沿った第1ガス流通孔3aが形成されており、ノズル弁継手部3の一端部を下部ケース31部の他端部側に固定したとき、第1ガス流通孔3aの一端部は、弁体40の弁ゴム40aに当接することができる。
ノズル弁部4は、円筒部14を備えた形状に構成されており、円筒部14の軸心には第2ガス流通孔14aが形成されている。ノズル弁部4の一端部をノズル弁継手部3の他端部に連結固定したとき、第2ガス流通孔14aは第1ガス流通孔3aに接続される。第2ガス流通孔14aの他端部には、第2ガス流通孔14aの軸方向を塞ぐ閉塞部14bが設けられるとともに放射方向に連通した通気孔14cが形成されている。
また、ノズル弁継手部3の内面と円筒部14の外面との間には、Oリング21aが配設されており、ノズル弁継手部3と円筒部14との間を気密状態にシールしている。
ニップル継手部5は、円筒部14を嵌入して円筒部14の外周面上を摺動自在なニップルロッド15を備えており、ニップルロッド15の内面には、ニップルロッド15の摺動により通気孔14cを開閉する閉塞用シール部7が配設されている。また、ニップルロッド15の他端部は、図示せぬガス容器に取付けることができる。
円筒部14の他端側とニップルロッド15の内面との間に、空間部15cが形成されており、空間部15cは図8に示したガス容器25のバルブ26に接続することができる。バルブ26との接合のため、ニップルロッド15の外面には、回転自在に配設したハンドル22が設けられている。ハンドル22に形成した雄ネジ22aをバルブ26のネジ孔に螺合させることで、ニップルロッド15をガス容器25に接合させることができる。
ニップルロッド15の他端部内には、ガス容器25から供給されるガスから固形分を除去するストレーナ20が配設されている。また、バルブ26との接合部との間をシールするため、Oリング21bがニップルロッド15の他端部の外面に配設されている。
円筒部14とニップルロッド15の間に配設した閉塞用シール部7は、図7で示すように、一対のOリング7aと一対のスペーサ7bを備えた構成になっており、一対のOリング7aと一対のスペーサ7bの位置は、ニップルロッド15の内面に形成した係止フランジ15aとニップルロッド15の内面に係合された止めリング7cによって、軸方向の取付け位置が規制されている。一対のOリング7a間に配設したスペーサ7bの幅寸法は、通気孔14cの直径に略等しく設計されている。
図7に示すように、止めリング7cは、一端部がニップルロッド15の内面に形成した止めリング係合溝15dに嵌入固定されている。また、ニップルロッド15の内面には、ガス放出防止装置2の作動張力を設定するための、ニップルロッド15の一端部側に向けて径が小さくなるように形成された傾斜溝15fと、傾斜溝15fに連続してCリング7dを収納するCリング収納溝15eが形成されている。そして、円筒部14の外面には、Cリング7dを収納するCリング収納溝14eが形成されている。
Cリング7dは、ニップルロッド15が図7(b)に示すように、図7(a)の位置から右方向に摺動した際に、傾斜溝15fによってその外径が縮小され、ニップルロッド15の摺動に対して所定の摺動抵抗を付与することができる。
ストッパー部6は、ノズル弁継手部3とニップル継手部5との間に配設されている。図4に示すように、ストッパー部6の一端部側に形成した第1凹部6aの摺動面6dは、常時ノズル弁継手部3の外面3bに摺接して嵌合している。即ち、ガス放出防止装置2が非作動状態であっても作動状態であっても、ストッパー部6の摺動面6dとノズル弁継手部3の外面3bとは、常に相対回転が不能で、軸心方向への相対的な摺動が可能に構成されている。
また、ノズル弁継手部3の外面3bには、作動表示用の着色部が挿入される環状の挿入溝3cが形成されており、ガス放出防止装置2が作動する方向にストッパー部6が摺動した際には、着色部が露呈する。ストッパー部6の他端側には、第2凹部6cが形成されており、内面に形成した雌ネジ6eに対してニップルロッド15の一端部を螺合固定することができる。第1凹部6aと第2凹部6cとを画成する仕切りフランジ部6bには、ノズル弁部4の円筒部14を摺動自在に挿入する挿通孔6fが形成されている。
図5(a)には、ストッパー部6の第1凹部6aの正面図を示しており、図5(b)には、ノズル弁継手部3の他端部側の正面図を示している。図5(a)に示すように、第1凹部6aの摺動面6dの断面形状は正六角形の形状に構成されており、ノズル弁継手部3の外面3bの断面形状は、第1凹部6aの内面形状と嵌合する正六角形の形状に構成されている。
また、第1凹部6aの摺動面6dにおける断面形状としては、図6(a)に示すように円弧と弦の組合せからなる形状に構成し、図6(b)に示すようにノズル弁継手部3の外面3bの断面形状をこの第1凹部6aの摺動面6dに嵌合する形状に構成しておくこともできる。
なお、第1凹部6aの摺動面6dにおける断面形状とノズル弁継手部3の外面3bの断面形状は、上述した形状に限定されるものではなく、ノズル弁継手部3の外面3bと第1凹部6aの摺動面6dとの間において、相対的な回転が不能でかつ常に両者の接触状態が保たれた状態で嵌合し、相対的な摺動が可能となる形状であれば他の適宜な形状に構成していくことができる。
(ノズル弁継手部とストッパー部との間の摺動構成)
本実施形態におけるストッパー部6の第1凹部6aにおける摺動面6dがノズル弁継手部3の他端部側における外面3b上を摺動したときの両者の配置構成を図3(a)、(b)を用いて説明する。図3(a)は、ガス放出防止装置2の非作動状態、即ち、ノズル弁部4の通気孔14cが一対のOリング7aによって閉塞されていない状態を示し、図3(b)は、ガス放出防止装置2の作動状態、即ち、通気孔14cが一対のOリング7aによって閉塞された状態を示している。特に、ノズル弁継手部3とストッパー部6との間の摺動機構における特徴となる構成を、丸く囲った領域で示している。
図9(a)、(b)には、本実施形態におけるノズル弁継手部3とストッパー部6との間の摺動構成と比較するため、特許文献1に記載のノズル弁継手部53とストッパー部56との間の摺動構成を示している。そして、図9(a)は、ガス放出防止装置50の非作動状態、即ち、ノズル弁部4の通気孔14cが一対のOリング7aによって閉塞されていない状態を示し、図9(b)は、ガス放出防止装置50の作動状態、即ち、通気孔14cが一対のOリング7aによって閉塞された状態を示している。特に、本実施形態との構成を比較するため、ノズル弁継手部53とストッパー部56との間の摺動機構における構成を丸く囲った領域で示している。
尚、図9に示した特許文献1に記載のガス放出防止装置50と、本実施形態におけるガス放出防止装置2の構成は、ストッパー部56、6とノズル弁継手部53、3との間における配置構成が異なっているだけで、他の構成は同様の構成になっている。そのため、相違する部材に関しては、異なる部材符号を用いているが、同様の構成については同一の部材符号を用いている。
そのため、本実施形態に係るガス放出防止型圧力調整器1の作用効果としては、特許文献1に記載のガス放出防止型圧力調整器が奏する作用効果は、本実施形態に係るガス放出防止型圧力調整器1においても同様に奏することができる。
(作用)
図3(a)、(b)に示すように、本実施形態のガス放出防止装置2では、ガス放出防止装置2が作動状態のときでも、また非作動状態のときでも、第1凹部6aの内面である摺動面6dは、ノズル弁継手部3の外面3bと常に嵌合状態になっており、ガス放出防止装置2と圧力調整器30とは相対回転不能な状態になっている。しかも、第1凹部6aの摺動面6dは、ノズル弁継手部3の外面3bに対して摺動可能な状態になっている。また、第1凹部6aの摺動面6dは、ノズル弁継手部3の外面3bと常に嵌合状態になっているため、ガス放出防止装置2が作動状態になっても、第1凹部6aの摺動面6dとノズル弁継手部3の外面3bとの間に隙間が形成されない。
これに対して、特許文献1に記載のガス放出防止装置50では、図9(a)に示すように、ガス放出防止装置50が非作動状態のときには、ストッパー部56の第1凹部56a(図9(b)参照)の摺動面56bは、ノズル弁継手部53の外面に形成した環状の突出部53aの外面53b(図9(b)参照)に摺接している。
図9(b)に示すように、ガス放出防止装置50が作動状態となるようにストッパー部56が摺動すると、第1凹部56aの摺動面56bは、突出部53aから離間する。そして、ノズル弁継手部53の外面53bに形成した作動表示用着色部61が露呈するとともに、第1凹部56aの摺動面56bとノズル弁継手部53の作動表示用着色部61が露呈した外周面との間に隙間Aが生じる。
第1凹部56aの摺動面56bが突出部53aに嵌合している状態では、即ち、ガス放出防止装置50が非作動状態では、ガス放出防止装置50と圧力調整器60との間は相対回転不能な状態になっているが、ガス放出防止装置50が作動して第1凹部56aの摺動面56bが突出部53aの外面53bとの嵌合状態が外れると、ガス放出防止装置50と圧力調整器60とは相対回転可能な状態になる。
(効果)
上述したように、本実施形態のガス放出防止装置2では、ガス放出防止装置2が作動状態でも非作動状態でも、ストッパー部6はノズル弁継手部3に対して常に嵌合状態となっているので、第1凹部6aの内面とノズル弁継手部3の外面との間に隙間が形成されず、隙間から雨水等が侵入することがない。また、ガス放出防止装置2と圧力調整器30との間で相対回転が不能に構成されているので、ガス放出防止装置2が作動状態となっても、圧力調整器30が自由に回転してしまうことが防止できる。これにより、ストッパー部6を摺動させてガス放出防止装置2を作動状態から非作動状態に戻す際にも、ストッパー部6の摺動はスムーズに行える。
また、ガス放出防止型圧力調整器1をガス容器25に取り付けたときには、圧力調整器30は水平状態に配設されているので、この状態はガス放出防止装置2が作動状態となった後でも維持されることになる。そのため、圧力調整器30が水平状態から回動して傾いた状態になったときに、圧力調整器30のキャップ部32から雨水等が圧力調整器30内に侵入するような状態になることは防止できる。
これに対して、特許文献1に記載のガス放出防止装置50では、ガス放出防止装置50が作動して作動状態に切替わった際には、ストッパー部56の第1凹部56aとノズル弁継手部53との間で相対回転が可能となり、圧力調整器60はガス放出防止装置50に対して回転可能な状態になっている。しかも、このときには、ストッパー部56の第1凹部56aとノズル弁継手部53との間に隙間Aが形成されるので、雨水等が隙間A内に浸入し易くなる。
また、ストッパー部56の第1凹部56aとノズル弁継手部53との間で相対回転が生じると、ストッパー部56の第1凹部56aをノズル弁継手部53の外面に形成した環状の突出部53aに嵌合させることができなくなり、ガス放出防止装置50を作動状態から非作動状態に復帰させることが難しくなる。更に、圧力調整器60がガス放出防止装置50に対して回転すると、圧力調整器60は水平状態が維持されなくなり、圧力調整器60のキャップ部32から雨水等が圧力調整器60内に侵入する危険性が生じる。
1・・・ガス放出防止型圧力調整器、2・・・ガス放出防止装置、3・・・ノズル弁継手部、4・・・ノズル弁部、5・・・ニップル継手部、6・・・ストッパー部、6a・・・第1凹部、7・・・閉塞用シール部、7a・・・Oリング、14・・・円筒部、14a・・・第2ガス流通孔、15・・・ニップルロッド、25・・・ガス容器、30・・・圧力調整器、50・・・ガス放出防止装置、53・・・ノズル弁継手部、53a・・・環状の突出部、53b・・・ノズル弁継手部の外面、56・・・ストッパー部、56a・・・第1凹部、56b・・・摺動面、60・・・圧力調整器。

Claims (3)

  1. 圧力調整器にガス放出防止装置を備えたガス放出防止型圧力調整器であって、
    前記ガス放出防止装置は、同一の軸心を持った中空形状からなる、ノズル弁継手部と、ノズル弁部と、ニップル継手部と、ストッパー部とを備え、
    前記ノズル弁継手部は、前記軸心に沿って形成された第1ガス流通孔を備え、前記第1ガス流通孔の一端部は、前記圧力調整器に接続され、
    前記ノズル弁部は、前記軸心に沿って形成された第2ガス流通孔を備え、前記第2ガス流通孔の一端部は、前記第1ガス流通孔の他端部に接続し、他端部は、前記軸心方向が閉塞されるとともに放射方向に穿設した通気孔が形成され、
    前記ニップル継手部は、前記ノズル弁部の外面上を前記軸心方向に摺動自在なニップルロッドを備え、前記ニップルロッドの内面には、前記ニップルロッドの摺動により前記通気孔を開閉する閉塞用シール部が配設され、
    前記ストッパー部は、前記ノズル弁継手部と前記ニップル継手部との間に配設され、前記ストッパー部の一端部の内面は、前記ノズル弁継手部の他端部側の外面に対して、常に接触状態が維持されて前記軸心方向に摺動自在かつ相対回転不能に接続され、他端部は、前記ニップルロッドの一端部と連結固定されていることを特徴とするガス放出防止型圧力調整器。
  2. 前記ストッパー部の一端部の内面及び前記ノズル弁継手部の他端部側の外面における断面形状は、それぞれ多角形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガス放出防止型圧力調整器。
  3. 前記ストッパー部が摺動する前記ノズル弁継手部の外面に、前記通気孔の閉塞状態を示す作動表示用着色部を挿入する環状の挿入溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス放出防止型圧力調整器。
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