図1は、本実施例に係る監視システムについての説明図である。本実施例に係る監視システムは、捜索対象となる対象者P1に通信タグ10を付設し、通信タグ10から送信された電波をタグ検知器で検知して対象者P1の所在を特定するとともに、タグ検知器の動作状態を判定して障害への対応を行うシステムである。ここで、本明細書において付設とは、対象者P1の所持品や衣服に装着される、若しくは対象者P1に携行されるなど、対象者P1が移動した場合には該移動に伴って通信タグ10が移動し、通信タグ10の位置が対象者P1の位置と略同一となるようにした状態をいうものとする。通信タグ10は、靴、衣服、杖など、任意の物体に付すことで、対象者P1に付設させることができる。本実施例では、対象者P1の靴に通信タグ10を付設した構成を例に説明を行う。また、対象者P1は、例えば認知症を患った高齢者であり、外出すると行方不明となる可能性がある人物である。
通信タグ10は、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信により、タグIDを周囲に送信する機能を有する無線タグである。この通信タグ10は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)タグなどを用いることが好適である。さらに、通信タグ10は、位置情報の取得機能や、近距離無線通信よりも通信距離の大きい他の通信機能などを排することで小型かつ省電力とすることが好ましい。
タグ検知器50は、通信タグ10の接近と離脱を検知する装置であり、捜索の対象となる地域に複数設置される。図1では、タグ検知器50の例としてタグ検知器50aとタグ検知器50bとを示している。タグ検知器50は、例えば、住宅、店舗、交通信号機等の公共設備など任意の場所に設置することができる。
タグ検知器50は、新たなタグIDを受信した場合に、新たな通信タグ10が接近したと判定し、管理装置40に接近イベントを送信する。また、各タグIDについて最終の受信時刻を記憶し、最終の受信時刻から所定時間が経過した場合に、当該タグIDに対応する通信タグ10が離脱したと判定し、管理装置40に離脱イベントを送信する。
接近イベント及び離脱イベントには、タグIDと、タグ検知器50の識別情報である検知器IDと、時刻情報とを含む。管理装置40は、各タグ検知器50の設置場所と検知器IDとを関連付けて管理しており、タグ検知器50から受信した接近イベント及び離脱イベントに基づいて通信タグ10の所在を特定することができる。管理装置40は、特許請求の範囲に記載された監視装置に対応する。
また、管理装置40は、複数のタグ検知器50から受信した接近イベント及び離脱イベントを検知結果として蓄積し、各タグ検知器50による検知結果のパターンを分析することで、タグ検知器50の動作状態を判定する。そして、タグ検知器50の動作に異常があると判定した場合には、復旧のための処理を実行する。
図1では、通信タグ10を付設された対象者P1がタグ検知器50a及びタグ検知器50bの近傍を通過している。この通過において、通信タグ10は、時刻t1にタグ検知器50aの検知範囲に入り、時刻t2にタグ検知器50bの検知範囲に入っている。その後、通信タグ10は、時刻t3にタグ検知器50aの検知範囲から出て、時刻t4にタグ検知器50bの検知範囲から出ている。
したがって、タグ検知器50a及びタグ検知器50bが正常に動作していれば、時刻t1にタグ検知器50aが接近イベントを通知し(S1)、時刻t2にタグ検知器50bが接近イベントを通知し(S2)、時刻t3にタグ検知器50aが離脱イベントを通知し(S3)、時刻t4にタグ検知器50bが離脱イベントを通知する(S4)ことになる。
管理装置40は、タグ検知器50a及びタグ検知器50bからの通知に基づいてタグ検知器50a及びタグ検知器50bの検知結果を蓄積し、蓄積した検知結果が適正であるか否かを判定する(S5)。
ここで、タグ検知器50aが接近イベントを通知した後に故障すると、タグ検知器50aは離脱イベントの通知(S3)を行うことができない。この状況で管理装置40が検知結果の判定を行うと、タグ検知器50aからの離脱イベントが非通知のままタグ検知器50bの離脱イベントが発生していることから、タグ検知器50aに異常が発生したと判定する。
そこで、管理装置40は、保守担当者が携行する端末装置20に対して、タグ検知器50aの再起動を指示する通知を行う(S6)。保守担当者は、端末装置20により指示を確認し、タグ検知器50aの再起動操作を実行し、タグ検知器50aの異常状態を回復させることができる。
このように、タグ検知器50が受信した電波に含まれる通信タグ10のタグID及び該検知器IDを含む接近イベントや離脱イベントを管理装置40に通知し、管理装置40が通知された接近イベント及び離脱イベントに基づいてタグ検知器50の異常を検出し、異常が検出された場合には該当するタグ検知器50の再起動を行わせることで、タグ検知器50の障害に効率良く対応することができる。
次に、監視システムの構成について説明する。図2は、監視システムのシステム構成図である。図2に示すように、管理装置40には、複数の端末装置20と、複数のタグ検知器50とが所定のネットワーク(例えばインターネット)を介して接続される。図2では、タグ検知器50の例としてタグ検知器50a〜タグ検知器50iを示している。
複数の端末装置20は、それぞれ保守担当者などによって携行され、使用される。複数のタグ検知器50は、既に説明したように、捜索の対象となる地域に複数設置される。さらに、管理装置40は、タグ検知器50の一部をグループとして管理し、同一のグループに属するタグ検知器50の検知範囲を1つの検知エリアとして取り扱う。図2では、タグ検知器50a〜タグ検知器50cがグループGxに属し、タグ検知器50e〜タグ検知器50hがグループGyに属している。
図3は、タグ検知器50のグループについての説明図である。図3(a)では、タグ検知器50aの検知範囲とタグ検知器50bの検知範囲の一部が重複している。このため、タグ検知器50aとタグ検知器50bをグループGxとすれば、タグ検知器50a〜タグ検知器50bの検知範囲は1つの検知エリアとなる。
管理装置40は、グループに属するいずれかのタグ検知器50から接近イベントを受信した場合に、接近イベントに示されたタグIDに対応する通信タグ10が検知エリアに接近したと判定する。そして、当該タグIDについて接近イベントを送信した全てのタグ検知器50から離脱イベントを受信した場合に、タグIDに対応する通信タグ10が検知エリアから離脱したと判定する。
すなわち、タグ検知器50が接近イベントから離脱イベントまで値「1」を出力し、それ以外で値「0」を出力するとすれば、グループに属するタグ検知器50の出力の論理和が検知エリアの出力となる。ここで、検知エリアの出力「1」は、検知エリア内に対象の通信タグ10が所在することを示し、検知エリアの出力「0」は、検知エリア内に対象の通信タグ10が所在しないことを示す。
ここで、図3(b)に示すように、タグ検知器50aとタグ検知器50bとが離れており、タグ検知器50aの検知範囲とタグ検知器50bの検知範囲が重複しない場合には、タグ検知器50aが離脱イベントを送信するまでの時間閾値を大きくすることで、タグ検知器50a〜タグ検知器50bの検知範囲を1つの検知エリアとすることができる。
例えば、通信タグ10を付設された対象者P1が時刻t11にタグ検知器50aの検知範囲に入り、時刻t12にタグ検知器50aの検知範囲から出て、時刻t13にタグ検知器50bの検知範囲に入り、時刻t14にタグ検知器50bの検知範囲から出る場合に、時刻t12でタグ検知器50aが離脱イベントを送信するとすれば、管理装置40は、タグ検知器50aへの接近と離脱、タグ検知器50bへの接近と離脱のそれぞれで検知エリアへの接近と離脱が発生したと判定してしまう。
そこで、タグ検知器50aが離脱イベントを送信するまでの時間閾値を大きくし、時刻t13以降に離脱イベントを送信するよう設定すれば、タグ検知器50aへの接近を検知エリアへの接近と判定し、タグ検知器50bからの離脱を検知エリアから離脱と判定することができるのである。
次に、図1に示した通信タグ10の内部構成について説明する。図4は、図1に示した通信タグ10の構成を示す構成図である。図4に示すように、通信タグ10は、近距離無線通信用のアンテナ11と、集積回路12とを有する。
集積回路12は、その内部に通信制御部12aと、自装置の識別情報であるタグIDを記憶するタグID記憶部12bとを有している。通信制御部12aは、所定の時間間隔でタグID記憶部12bからタグIDを読み出し、アンテナ11を用いてタグIDを周囲に送信する。
次に、図1に示したタグ検知器50の内部構成について説明する。図5は、図1に示したタグ検知器50の内部構成を示す構成図である。図5に示すように、タグ検知器50は、表示部51、入力部52、通信部53、近距離無線通信部54、記憶部55及び制御部56を有する。
表示部51は、インジケータなどの出力インタフェースである。入力部52は、入力操作に用いられるボタンなどの入力インタフェースである。表示部51と入力部52とは、タッチパネルディスプレイとして一体化したものであってもよい。
通信部53は、管理装置40との通信を行なうための通信インタフェースである。通信部53による通信は、有線であっても無線であってもよい。近距離無線通信部54は、通信タグ10からタグIDを受信するための通信インタフェースである。
記憶部55は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、検知器ID55a、離脱判定閾値55b及び検知中タグリスト55cを記憶する。検知器ID55aは、自装置を一意に識別する識別情報である。離脱判定閾値55bは、通信タグ10の離脱を判定するための閾値である。検知中タグリスト55cは、接近イベントを送信済のタグIDと、最終の受信時刻とを対応付けたデータである。
制御部56は、タグ検知器50を全体制御する制御部であり、接近通知部56a及び離脱通知部56bを有する。接近通知部56aは、通信タグ10から送信された電波を検知した場合に、該通信タグ10のタグID及び検知器ID55aを含む接近情報である接近イベントを管理装置40に送信する接近情報送信部である。
具体的には、接近通知部56aは、受信した電波に通信タグ10のタグIDが含まれている場合に検知中タグリスト55cを参照し、検知中タグリスト55cに登録されていない新たなタグIDであるならば、新たな通信タグ10が接近したと判定して管理装置40に接近イベントを送信する。
また、接近通知部56aは、新たな通信タグ10に受信時刻を対応付けて検知中タグリスト55cに登録する。さらに、接近通知部56aは、検知中タグリスト55cに登録済のタグIDを受信した場合には、当該タグIDの受信時刻を更新する。
離脱通知部56bは、通信タグ10から送信された電波を検知した後、該通信タグ10の電波を検知できなくなった場合に、該通信タグ10のタグID及び検知器ID55aを含む離脱情報である離脱イベントを管理装置40に送信する離脱情報送信部である。
具体的には、離脱通知部56bは、検知中タグリスト55cを定期的に参照し、各タグIDについて最終の受信時刻からの経過時間が離脱判定閾値55bを超えているか否かを判定する。そして、最終の受信時刻からの経過時間が離脱判定閾値55bを超えているタグIDが存在するならば、当該タグIDに対応する通信タグ10が離脱したと判定し、管理装置40に離脱イベントを送信する。また、離脱通知部56bは、離脱イベントを送信したタグIDを検知中タグリスト55cから削除する。
なお、本実施例では接近イベント及び離脱イベントには、タグIDと検知器ID55aに加え、時刻情報とを含めることしているが、管理装置40がイベントの受信時刻を時刻情報として用いる場合には、接近イベント及び離脱イベントに時刻情報を含めずともよい。
次に、図1に示した管理装置40の内部構成について説明する。図6は、図1に示した管理装置40の内部構成を示す構成図である。図6に示すように、管理装置40は、表示部41、入力部42、通信部43、記憶部44及び制御部45を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。通信部43は、タグ検知器50や端末装置20と通信するためのインタフェース部である。
記憶部44は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、検知器管理データ44a、検知履歴データ44b及びエリア履歴データ44cを記憶する。検知器管理データ44aは、タグ検知器50の検知器ID、契約者ID、グループID、設置場所、離脱判定閾値などを示すデータである。検知履歴データ44bは、タグ検知器50による通信タグ10の検知履歴を示すデータである。エリア履歴データ44cは、通信タグ10が所在した検知エリアの履歴を示すデータである。
制御部45は、管理装置40を全体制御する制御部であり、検知器管理部45a、検知履歴管理部45b、検知器状態判定部45c、保守指示部45d及び異常通知部45eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、検知器管理部45a、検知履歴管理部45b、検知器状態判定部45c、保守指示部45d及び異常通知部45eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
検知器管理部45aは、タグ検知器50の管理を行う処理部である。具体的には、検知器管理部45aは、タグ検知器50に関する情報(検知器ID、契約者ID、グループID、設置場所、離脱判定閾値など)を検知器管理データ44aに登録し、必要に応じて更新や削除を行う。
検知履歴管理部45bは、タグ検知器50から接近イベントや離脱イベントを受信した場合に、接近イベントや離脱イベントに示されたタグID及び検知器IDを時刻情報に関連付けて検知履歴データ44bに登録することで、タグ検知器50の検知結果を蓄積する。
また、検知履歴管理部45bは、検知履歴データ44bに基づいてエリア履歴データ44cの更新を行う。具体的には、同一グループに属するいずれかのタグ検知器50から接近イベントを受信した場合に、接近イベントに示されたタグIDに対応する通信タグ10がグループIDに対応する検知エリアに接近したと判定し、エリア履歴データ44cに登録する。そして、あるタグIDについて接近イベントを送信した同一グループの全てのタグ検知器50から離脱イベントを受信した場合に、グループIDに対応する検知エリアから離脱したと判定し、エリア履歴データ44cに登録する。
このため、検知履歴管理部45bは、タグIDに基づいてエリア履歴データ44cを参照することで、通信タグ10が所在した検知エリアの履歴を特定することができる。
検知器状態判定部45cは、検知履歴データ44bに基づいてタグ検知器50の異常を検出する検出部として動作する。具体的には、検知器状態判定部45cは、各タグ検知器50による検知結果のパターンを分析することでタグ検知器50の動作状態を判定する。検知結果のパターンとしては、各タグ検知器50から受信した接近イベント及び離脱イベントの時系列上の前後関係を用いることができる。すなわち、接近イベント及び離脱イベントの時系列上の前後関係が正常動作時のパターンから逸脱している場合に、タグ検知器50の動作に異常が生じていると判定するのである。
保守指示部45dは、タグ検知器50の動作に異常があると判定した場合に、復旧のための処理を実行する処理部である。具体的には、保守指示部45dは、保守担当者が携行する端末装置20に対して、異常が生じたタグ検知器50の再起動を指示する通知を行う。すなわち、保守指示部45dは、検知器状態判定部45cにより特定のタグ検知器50の異常が検出された場合に、該当するタグ検知器50の再起動に係る処理を行う再起動処理部として動作する。
異常通知部45eは、端末装置20から検査要求を受けた場合に、タグ検知器50から端末装置20に対応するタグIDを受信したか否かを判定し、端末装置20に対応するタグIDを受信していない場合に当該タグ検知器50の異常を端末装置20に通知する処理を行う。端末装置20からの検査要求に基づく処理の詳細については後述する。
次に、管理装置40が記憶するデータの具体例について説明する。図7は、管理装置40が記憶するデータの具体例の説明図である。図7(a)に示すように、検知器管理データ44aは、タグ検知器50の検知器IDに対し、契約者ID、グループID、設置場所、離脱判定閾値などを関連づけている。
具体的には、検知器管理データ44aは、検知器ID「50a」に対し、契約者ID「P001」、グループID「Gx」、設置場所「東京都港区・・」、離脱判定時間「45秒」を関連づけている。
また、検知器管理データ44aは、検知器ID「50b」に対し、契約者ID「P001」、グループID「Gx」、設置場所「東京都港区・・」、離脱判定時間「40秒」を関連づけている。
また、検知器管理データ44aは、検知器ID「50c」に対し、契約者ID「P001」、グループID「Gx」、設置場所「東京都港区・・」、離脱判定時間「90秒」を関連づけている。
なお、図7(a)では設置場所の詳細を省略しているが、検知器ID「50a」、検知器ID「50b」、検知器ID「50c」などの各検知器は、適宜離隔して設置されており、設置場所の項目は各検知器の設置場所の違いが明確になるように入力しておくことが望ましい。
図7(b)に示すように、検知履歴データ44bは、グループIDと、検知器IDと、タグIDと、接近時刻と、離脱時刻と、状態とを関連づけている。なお、この検知履歴データ44bは、1つのタグ検知器50が1つのタグIDの接近を検知してから離脱を検知するまでを1つのエントリとして登録し、グループIDでソートしてタグ検知器50による通信タグ10の検知履歴を管理しているが、これはあくまで一例である。検知履歴データ44bは任意のデータ形式でタグ検知器50による通信タグ10の検知履歴を管理することができる。例えば、タグIDの接近と検知を別のエントリとして個別に登録してもよい。
図7(b)では、検知履歴データ44bは、グループID「Gx」と、検知器ID「50a」と、タグID「T001」と、接近時刻「15:00」と、離脱時刻「15:02」と、状態「離脱」とを関連づけている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gx」と、検知器ID「50b」と、タグID「T001」と、接近時刻「15:01」と、状態「接近」とを関連づけている。なお、このエントリでは対応する離脱の通知を受けていないため、離脱時刻は空白「−」であり、状態が「接近」となっている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gx」と、検知器ID「50a」と、タグID「T002」と、接近時刻「15:02」と、離脱時刻「15:04」と、状態「離脱」とを関連づけている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gx」と、検知器ID「50b」と、タグID「T002」と、接近時刻「15:03」と、離脱時刻「15:06」と、状態「離脱」とを関連づけている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gy」と、検知器ID「50e」と、タグID「T003」と、接近時刻「15:44」と、離脱時刻「15:46」と、状態「離脱」とを関連づけている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gy」と、検知器ID「50f」と、タグID「T003」と、接近時刻「15:47」と、状態「接近」とを関連づけている。なお、このエントリでは対応する離脱の通知を受けていないため、離脱時刻は空白「−」であり、状態が「接近」となっている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gy」と、検知器ID「50e」と、タグID「T002」と、接近時刻「15:43」と、離脱時刻「15:46」と、状態「離脱」とを関連づけている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gy」と、検知器ID「50f」と、タグID「T002」と、接近時刻「15:48」と、離脱時刻「15:50」と、状態「離脱」とを関連づけている。
また、検知履歴データ44bは、グループID「Gy」と、検知器ID「50g」と、タグID「T002」と、接近時刻「15:51」と、状態「接近」とを関連づけている。なお、このエントリでは対応する離脱の通知を受けていないため、離脱時刻は空白「−」であり、状態が「接近」となっている。
図7(c)に示すように、エリア履歴データ44cは、タグIDと、グループIDと、接近時刻と、離脱時間と、状態とを関連づけている。具体的には、エリア履歴データ44cは、タグID「T001」の通信タグ10が、グループID「Gx」の検知エリアに時刻「15:00」に入り、そのまま検知エリアに所在している状態を示している。
また、エリア履歴データ44cは、タグID「T002」の通信タグ10が、グループID「Gx」の検知エリアに時刻「15:02」に入り、時刻「15:06」に出たあと、グループID「Gy」の検知エリアに時刻「15:43」に入り、そのまま検知エリアに所在している状態を示している。
また、エリア履歴データ44cは、タグID「T003」の通信タグ10が、グループID「Gy」の検知エリアに時刻「15:44」に入り、そのまま検知エリアに所在している状態を示している。
次に、検知履歴データ44bの更新の具体例について説明する。図8は、検知履歴データ44bの更新の具体例についての説明図である。まず、グループID「Gx」で検知器ID「50a」のタグ検知器50から、タグID「T001」が時刻「15:00」に接近したことを通知する接近イベントを受信したならば、管理装置40の検知履歴管理部45bは、新たなエントリを検知履歴データ44bに登録する。このとき、接近が検知され、離脱が検知されていないので、状態は「接近」である。また、この時点でグループID「Gx」の検知エリアが「接近」状態となる。
その後、グループID「Gx」で検知器ID「50b」のタグ検知器50から、タグID「T001」が時刻「15:01」に接近したことを通知する接近イベントを受信したならば、管理装置40の検知履歴管理部45bは、新たなエントリを検知履歴データ44bに登録する。このとき、接近が検知され、離脱が検知されていないので、状態は「接近」である。また、グループID「Gx」の検知エリアは「接近」状態を維持する。
その後、グループID「Gx」で検知器ID「50a」のタグ検知器50から、タグID「T001」が時刻「15:02」に離脱したことを通知する離脱イベントを受信したならば、管理装置40の検知履歴管理部45bは、対応するエントリの離脱時刻を更新し、状態を「離脱」に変更する。なお、検知器ID「50b」の状態が「接近」であるため、グループID「Gx」の検知エリアは「接近」状態を維持する。
その後、グループID「Gx」で検知器ID「50b」のタグ検知器50から、タグID「T001」が時刻「15:05」に離脱したことを通知する離脱イベントを受信したならば、管理装置40の検知履歴管理部45bは、対応するエントリの離脱時刻を更新し、状態を「離脱」に変更する。この時点で、グループID「Gx」に属するタグ検知器50の状態が全て「離脱」となるので、グループID「Gx」の検知エリアは「離脱」状態となる。
次に、タグ検知器50の処理手順について説明する。図9は、タグ検知器50の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、タグ検知器50の接近通知部56aは、受信した電波からタグIDを取得する(ステップS101)。そして、検知中タグリスト55cを参照し、検知中タグリスト55cに登録されていない新たなタグIDを検知したか否かを判定する(ステップS102)。
新規のタグIDを検知したならば(ステップS102;Yes)、接近通知部56aは、管理装置40に接近イベントを送信し(ステップS103)、新規のタグIDを検知中タグリスト55cに追加登録する(ステップS104)。
ステップS104の後、もしくは新規のタグIDを検知していない場合(ステップS102;No)、接近通知部56aは、ステップS101で取得した各タグIDの最終の受信時刻を更新する(ステップS105)。
ステップS105の後、離脱通知部56bは、最終の受信時刻からの離脱判定閾値を経過したタグIDが存在するか否かを判定する(ステップS106)。そして、最終の受信時刻から離脱判定閾値を経過したタグIDが存在しなければ(ステップS106;No
)、そのまま処理を終了する。
一方、最終の受信時刻から離脱判定閾値を経過したタグIDが存在するならば(ステップS106;Yes)、離脱通知部56bは、管理装置40に離脱イベントを送信し(ステップS107)、離脱イベントを送信したタグIDを検知中タグリスト55cから削除して(ステップS108)、処理を終了する。
次に、管理装置40の処理手順について説明する。図10は、管理装置40の処理手順を示すフローチャートである。図10に示すように、まず、管理装置40の検知履歴管理部45bは、タグ検知器50から接近イベントや離脱イベントなどのイベントを受信し(ステップS201)、検知履歴データ44bを更新する(ステップS202)。また、検知履歴管理部45bは、検知履歴データ44bに基づいてエリア履歴データ44cの更新を行う(ステップS203)。
その後、検知器状態判定部45cは、検知履歴データ44bに基づいて、各タグ検知器50による検知結果のパターンを分析し(ステップS204)、タグ検知器50の動作状態を判定する(ステップS205)。
タグ検知器50の動作に異常があると判定したならば(ステップS206;Yes)、保守指示部45dは、保守担当者が携行する端末装置20に対して、復旧のための保守作業の依頼を送信する(ステップS209)。保守作業の依頼とは、例えば異常が生じたタグ検知器50の再起動を指示する通知である。
ステップS209の後、もしくはタグ検知器50の動作に異常がないと判定した場合(ステップS206;No)、検知器状態判定部45cは、タグ検知器50から再起動を行った旨を示す再起動イベントを受信したか否かを判定する(ステップS207)。また、再起動イベントを受信していなければ(ステップS207;No)、グループの編成に変更が行われたか否かを判定する(ステップS208)。そして、グループの編成に変更がなければ(ステップS208;No)、そのまま処理を終了する。
再起動イベントを受信した場合(ステップS207;Yes)、もしくはグループの編成に変更があった場合(ステップS208;Yes)、同一のグループに属するタグ検知器50について、タグIDの検知状態をリセットし(ステップS210)、処理を終了する。
次に、端末装置20の動作について説明する。図11は、端末装置20の動作についての説明図である。端末装置20は、専用の装置であってもよいし、スマートフォンなどが所定のアプリケーションを実行することで、端末装置20として動作する構成であってもよい。
端末装置20は、管理装置40と通信するための通信部と、管理装置40からの通知を表示するための表示部とを有する。この通信部と表示部により、管理装置40からタグ検知器50の再起動の指示を受信して表示出力し、保守担当者に再起動操作を行わせることができる。
さらに、端末装置20は、自装置の周辺に所在する通信タグ10やタグ検知器50の動作テストを行うことができる。図11では、スマートフォンが端末装置20として動作し、「タグテスト」ボタンや「検知器テスト」ボタンを表示している。
「タグテスト」ボタンに対する操作を受け付けたならば、端末装置20は、自装置の周囲に所在する通信タグ10からタグIDを受信し、通信タグ10の電池残量や電波強度などとともに一覧表示する。図11では、タグID「T001」、タグID「T002」、タグID「T005」などが一覧表示され、タグID「T001」に電池残量「あり」及び電波の強度「−86」、タグID「T002」に電池残量「あり」及び電波の強度「−82」、タグID「T005」に電池残量「あり」及び電波の強度「−93」が関連づけられている。
「検知器テスト」ボタンに対する操作を受け付けたならば、端末装置20は、自装置を特定するタグIDを含む電波を周囲に送信する電波送信部と、管理装置40に対してタグ検知器50の検査要求を行う検査要求部としての動作を実行する。
端末装置20周辺のタグ検知器50は、端末装置20が送信したタグIDを受信すると、接近イベントを管理装置40に送信する。管理装置40は、接近イベントを受信した場合に、タグ検知器50の検知器IDとタグIDとを関連づけて記憶する。
そして、端末装置20が使用したタグIDを含む検査要求を管理装置40に送信したならば、管理装置40は、検査要求に示されたタグIDに関連づけた検知器IDを特定し、特定した検知器IDを有するタグ検知器50の情報を端末装置20に送信する。また、検査要求に示されたタグIDを含む接近イベントを受信していない場合には、端末装置20の近傍に所在するタグ検知器50に異常があるとの通知を端末装置20に対して行う。
図11では、検知器ID「50a」や検知器ID「50b」のタグ検知器50の情報を管理装置40から受信して端末装置20の表示部に表示した状態を示している。具体的には、検知器ID「50a」のタグ検知器50の情報として、契約者ID「P001」、グループID「Gx」、設置場所「東京都港区・・」、離脱判定時間「45秒」などが表示されている。
次に、端末装置20を用いた検知器テストの処理手順について説明する。図12〜図13は、端末装置20を用いた検知器テストの処理手順の説明図である。図12は、タグ検知器50が正常である場合の動作を示している。まず、端末装置20が保守担当者からの操作を受け付けて検査用タグIDを生成し(ステップS301)、自装置の周囲に検査用タグIDを送信する(ステップS302)。
タグ検知器50は、端末装置20が送信した検査用タグIDを受信すると、接近イベントを管理装置40に送信する(ステップS401)。管理装置40は、接近イベントを受信した場合に、タグ検知器50の検知器IDと検査タグIDとを関連づけて登録することで検知履歴データ44bを更新する(ステップS501)。
端末装置20は、使用した検査用タグIDを含む検査要求を管理装置40に送信する(ステップS303)。管理装置40は、検査要求に示された検査用タグIDに基づいて検知履歴データ44bを検索することで検知器IDを特定し、特定した検知器IDに基づいて検知器管理データ44aを参照することでタグ検知器50の情報を抽出する(ステップS502)。そして、抽出したタグ検知器50の情報を抽出結果として端末装置20に送信する(ステップS503)。
端末装置20は、管理装置40からタグ検知器50の情報を受信した場合に、タグ検知器50の動作が正常であると判定し(ステップS304)、管理装置40から受信したタグ検知器50の情報を表示し(ステップS305)、処理を終了する。
図13は、タグ検知器50が異常である場合の動作を示している。まず、端末装置20が保守担当者からの操作を受け付けて検査用タグIDを生成し(ステップS301)、自装置の周囲に検査用タグIDを送信する(ステップS302)。しかし、タグ検知器50は、異常が発生しているために応答を行うことができず、管理装置40への接近イベントの送信は発生しない。
端末装置20は、使用した検査用タグIDを含む検査要求を管理装置40に送信する(ステップS303)。管理装置40は、検査要求に示された検査用タグIDに基づいて検知履歴データ44bを検索することで検知器IDを特定し、特定した検知器IDに基づいて検知器管理データ44aを参照することでタグ検知器50の情報を抽出する(ステップS502)。しかし、タグ検知器50から接近イベントを受信しておらず、検知器IDを特定できないため、管理装置40は、該当なし、すなわち、端末装置20の近傍に所在するタグ検知器50に異常があるとの抽出結果を端末装置20に対して送信する(ステップS503)。
端末装置20は、管理装置40から該当なしとの抽出結果を受信した場合に、タグ検知器50の動作が異常であると判定し(ステップS314)、端末装置20の近傍に所在する端末装置20の再起動を指示する表示を行う(ステップS315)。
表示を確認した保守担当者がタグ検知器50の再起動操作を行うと、タグ検知器50は再起動操作を受け付けて(ステップS411)、自装置の再起動を行い(ステップS412)、自装置の検知器IDを含む再起動イベントを管理装置40に送信する(ステップS413)。管理装置40は、再起動イベントを受信すると、再起動したタグ検知器50と同一のグループに属するタグ検知器50について、タグIDの検知状態をリセットし(ステップS511)、処理を終了する。
次に、タグ検知器50に係る情報の設定について説明する。タグ検知器50に係る情報は、管理装置40が検知器管理データ44aとして管理しているが、その登録や変更はネットワークを介して管理装置40に接続された端末装置20や他の装置によって行うことができる。
図14は、タグ検知器50に係る情報の設定画面の説明図である。図14に示すように、タグ検知器50に係る情報の設定画面は、タグ検知器50について既に登録された値を表示するとともに、その変更が可能となっている。図14では、検知器ID「50a」、契約者ID「P001」、グループID「Gx」、設置場所「東京都港区・・」が表示されており、これらの値を変更する入力を受け付けることができる。値を変更する入力が行われたならば、検知器管理データ44aの更新によって入力内容の反映が行われる。
値の入力においては、端末装置20や他の装置が有する機能を利用してもよい。例えば、端末装置20や他の装置がGPS(Global Positioning System)による位置情報の取得機能を有するならば、GPSによって取得した位置情報を設置場所の値として入力することができる。また、既に登録された設置場所とGPSによって取得した位置情報とを比較して変更の要否を判定することも可能である。
なお、図14の表示態様は一例であり、適宜変更可能である。例えば、「地図表示」を選択すれば、設置場所を地図画面上で確認することができる。また、「グループ表示」を選択すれば、グループごとにタグ検知器50の情報を表示することができる。
これまでの説明では、タグ検知器50が管理装置40からの通信を受け付けない構成を例示したが、タグ検知器50が管理装置40からの通信を受け付ける構成としてもよい。図15は、タグ検知器50が管理装置40からの通信を受け付ける変形例の説明図である。
図15に示すように、タグ検知器50が管理装置40からの通信を受け付ける構成であれば、管理装置40がタグ検知器50の動作に異常があると判定した場合に、対象のタグ検知器50に対して再起動指示を送信することで、復旧を行うことができる。
具体的には図15では、管理装置40はタグ検知器50aに異常が発生したと判定し、タグ検知器50aに再起動指示を送信している(S6a)。タグ検知器50aは、管理装置40からの再起動指示を受信し、自装置を再起動することで異常状態からの復旧を行う。その他の構成及び動作については、図1と同様であるので、図1と同様の符号を付して説明を省略する。
図16は、図15に示した変形例における管理装置40の処理手順を示すフローチャートである。図10に示すように、まず、管理装置40の検知履歴管理部45bは、タグ検知器50から接近イベントや離脱イベントなどのイベントを受信し(ステップS601)、検知履歴データ44bを更新する(ステップS602)。また、検知履歴管理部45bは、検知履歴データ44bに基づいてエリア履歴データ44cの更新を行う(ステップS603)。
その後、検知器状態判定部45cは、検知履歴データ44bに基づいて、各タグ検知器50による検知結果のパターンを分析し(ステップS604)、タグ検知器50の動作状態を判定する(ステップS605)。
タグ検知器50の動作に異常があると判定したならば(ステップS606;Yes)、保守指示部45dは、対象のタグ検知器50に対して再起動指示を送信する(ステップS609)。
ステップS609の後、もしくはタグ検知器50の動作に異常がないと判定した場合(ステップS606;No)、検知器状態判定部45cは、タグ検知器50から再起動を行った旨を示す再起動イベントを受信したか否かを判定する(ステップS607)。また、再起動イベントイベントを受信していなければ(ステップS607;No)、グループの編成に変更が行われたか否かを判定する(ステップS608)。そして、グループの編成に変更がなければ(ステップS608;No)、そのまま処理を終了する。
再起動イベントを受信した場合(ステップS607;Yes)、もしくはグループの編成に変更があった場合(ステップS608;Yes)、同一のグループに属するタグ検知器50について、タグIDの検知状態をリセットし(ステップS610)、処理を終了する。
このように、管理装置40からタグ検知器50への通信が可能であれば、端末装置20を経由することなくタグ検知器50の再起動が可能である。また、管理装置40からタグ検知器50への通信は、再起動指示の送信に限らず、各種用途に用いることができる。
例えば、管理装置40からタグ検知器50に対して離脱判定閾値を送信し、タグ検知器50が使用する離脱判定閾値を更新させることも可能である。この場合には、タグ検知器50に係る情報の設定画面から離脱判定閾値の入力を受け付けることができる。
図17は、離脱判定閾値の入力を受け付ける場合の設定画面の説明図である。図17に示した設定画面では、検知器ID、契約者ID、グループID及び設置場所に加え、離脱判定閾値「45秒」が表示されており、離脱判定閾値を変更する入力を受け付けることができる。離脱判定閾値を変更する入力が行われたならば、対象のタグ検知器50に対して離脱判定閾値の変更指示が送信される。そして、タグ検知器50から離脱判定閾値の変更を完了したとの通知を受けた場合に、検知器管理データ44aが更新される。
上述してきたように、本実施例によれば、タグ検知器50が受信した電波に含まれる通信タグ10のタグID及び該検知器IDを含む接近イベントや離脱イベントを管理装置40に通知し、管理装置40が通知された接近イベント及び離脱イベントに基づいてタグ検知器50の異常を検出し、異常が検出された場合には該当するタグ検知器50の再起動を行わせるよう構成したので、タグ検知器50から通知される情報に基づいて管理装置が通信タグ10の状況を管理する場合に、タグ検知器50の障害に効率良く対応することができる。
なお、異常の検知は、接近イベント及び離脱イベントの時系列上の前後関係に基づいて行うことが可能である。本実施例では接近イベント及び離脱イベントの時系列上の前後関係を用いる場合を例示したが、異常の検知は任意の方法を用いることができる。例えば、距離の離れた複数のタグ検知器50が同一のタグIDについて接近状態となった場合に、異常と判定してもよい。同様に、距離の離れた複数の検知エリアが同一のタグIDについて接近状態となった場合に、異常と判定してもよい。また、タグ検知器50から定期的に送信される生存確認イベントを利用してもよい。
また、離脱イベントの送信は、通信タグ10からの電波を検知できなくなってから所定の時間閾値が経過した時点で送信する。この時間閾値は、複数のタグ検知器の間の距離に応じて適宜設定及び変更することが望ましい。また、タグ検知器50の再起動は、管理装置40から再起動指示を送信することで行ってもよいし、保守担当者が所持する端末装置20に対して再起動依頼を通知してもよい。
また、複数のタグ検知器50が同一グループに属するものとしたグループ化がなされた状態で、グループ内のいずれかのタグ検知器50が再起動した場合には、同一のグループに属する全てタグ検知器50についてタグIDの検知状態をリセットすることで、グループ単位でのタグIDの検知状態を効率よく復旧することができる。
なお、本実施例では、複数のタグ検知器の間の距離に応じて時間閾値の設定や変更を行う場合について説明したが、電波環境等に応じて設定や変更を行うことも可能である。例えば、タグ検知器が異なる部屋に設置されている場合や、電波を使用する機器の近傍に設置する場合には時間閾を大きくすればよい。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、適宜構成や動作を変更して実施することができる。また、対象者P1が高齢者である場合を例に説明を行ったが、子供など捜索の対象となる可能性のある任意の人物について本発明を適用することができる。また、ペットの首輪などに通信タグ10を付設し、ペットの捜索を行うことができるようにしてもよい。