JP6651926B2 - カラオケ装置、および、音量調整プログラム - Google Patents
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Description
本実施形態のカラオケ装置について、図1を参照して説明する。図1はカラオケ装置の構成を示す。カラオケ装置は、楽曲再生装置1と、楽曲再生装置1と通信可能に対応付けられたリモコン端末2とを備える。
楽曲再生装置1は、カラオケを提供するための処理を実行する制御部10を備える。制御部10は、メモリ20、記憶部30、操作処理部41、映像制御部51、および、音響制御部61と接続される。メモリ20は、プログラムを記憶する記憶領域を備えるROM、および、一時的に情報を記憶する記憶領域を備えるRAMを備える。記憶部30は、楽曲再生装置1において再生される楽曲の音を表すミュージック情報を複数記憶する。記憶部30は、楽曲を再生する予約を受け付けた順番と共に、予約者のユーザ識別情報とミュージック情報とを対応付けた予約リストを記憶する。記憶部30は、モニタ52に表示するための歌詞テロップ、背景映像、および、グラフィックユーザインターフェイス(以下、GUIと記す。)を含む映像を表す映像情報を記憶する。記憶部30は、楽曲再生装置1と通信可能なリモコン端末2のアドレス情報、および、利用しているユーザのログイン情報を記憶する。
リモコン端末2は、楽曲再生装置1の遠隔操作機器であり、カラオケ専用端末であるカラオケナビ2A、リモコンアプリがインストールされリモコン端末として利用可能なスマートフォン2B、およびカラオケ用リモコン端末2Cを含む。本実施形態のカラオケ装置は、これらのリモコン端末2のいずれかまたは、複数を備える。このリモコン端末2は、楽曲再生装置1へのログイン、カラオケサービスに関する情報の検索や閲覧、および演奏音量を変更する操作等を行うことができるように構成されている。
ログイン処理は、ユーザを識別する処理である。ログインボタン表示領域2521Cに対応するタッチパネルがユーザによって触れられたことを表す情報が楽曲再生装置1に送られると、制御部10は、ログイン処理を実行する。制御部10は、操作部42または操作部242を介して入力されたユーザ識別情報と、パスワードとが対応付けられて記憶部30に記憶されているか否かを判断する。ユーザ識別情報およびパスワードが記憶部30に記憶されている対応関係を満たしていると制御部10が判断した場合、制御部10は、入力されたユーザ識別情報をログイン済みユーザ情報として記憶部30に記憶する。また、ログイン済みユーザ情報がリモコン装置2に送られ、制御部210は送られたログイン済みユーザ情報を記憶部230に記憶する。このログイン処理により記憶されたログイン済みユーザ情報に従って、後述の音量変更処理の手順が決定される。
音量変更処理について図3を参照して説明する。音量変更処理は楽曲再生装置の制御部10およびリモコン装置の制御部210によって実行される。後述するステップS101からステップS112の処理は、制御部10により実行される。後述するステップS201およびステップS202の処理は、制御部210により実行される。本実施形態において、リモコン装置2の操作部242が音量を変更する操作を受け付けた場合、音量変更処理が実行される。
ステップS110において5秒経過したか否かが判断された。この5秒という期間は、エコイックメモリーという現象と聴覚順応という現象とを考慮して定められる。エコイックメモリーという現象は、人間の聴覚に関する記憶であって、その記憶は5秒程度保持される現象である。つまり、音量を正しく認識できている期間の限界は5秒程度である。さらに、聴覚順応という現象は音に対する慣れであって、音を数秒間聞いていると聴覚が順応し感覚が鈍くなる現象である。つまり、時間が経過するほど音量の変化に対しても気付きにくくなる。5秒間待機することで、聴覚の感覚が鈍くなり、かつ、音量が変更される前の音量の記憶を忘れる最短の期間が確保できる。これにより、最短の期間で歌唱者に気が付かれないように音量を変更することができる。
本実施形態の音量変更処理では、ステップS101からステップS106、ステップS109、及びステップS110の処理が楽曲再生装置1により実行された。しかし、それらのステップの処理はリモコン端末2によって実行されてもよい。一例として、図4を参照してリモコン端末2において処理が実行される場合を説明する。第1変形例のステップSA201からステップSA209の処理は、制御部210により実行される。第1変形例のステップSA106からステップSA110の処理は、制御部10により実行される。リモコン装置2の操作部242が音量を変更する操作を受け付けた場合、第1変形例の音量変更処理が実行される。
本実施形態において、リモコン端末2の操作部242がユーザの操作を受け付けたが、楽曲再生装置1の操作部42がユーザの操作を受け付けてもよい。操作部42がユーザの操作を受け付けた場合、図3に示されるシーケンスのうち、制御部210で実行されるステップS201の処理が制御部10により実行されればよい。
本実施形態において、ステップS101では楽曲再生装置1が楽曲を再生しているか否かが判断された。しかし、楽曲ではなく、録画された歌唱映像を再生中か否かを判断してもよい。その場合、ステップS102において実行される歌唱者による指示か否かの判断は、歌唱映像の再生を指示する操作を実行した時点の操作者と現在の操作者とが同一であるか否かが判断されればよい。同一であるか否かは、再生を指示する操作を実行した時点の操作者のユーザ識別情報と、現在の操作者のユーザ識別情報とが一致するか否かによって判断される。ユーザ識別情報が一致する場合、ステップS102はYESとなり、一致しない場合、ステップS102はNOとなる。歌唱映像の再生のみでなく、カラオケ装置が備えるゲーム機能の実行なども同様の処理により判断されればよい。また、楽曲、ユーザの歌唱状態を録音および録画した歌唱映像、および映像と効果音とによって実行されるゲームなどに関連して、少なくともユーザが聴覚により認識することができる情報であって、カラオケ装置が再生することができる情報を総称してコンテンツとする。
本実施形態において、ステップS103からステップS110までの処理が実行されることで、音量の変更量を複数回に分け、分けられた変更量で間隔を置いて音量を変更した。具体的に実施形態においては、操作情報が主音量を「10」下げる操作の内容を含んでいる場合、ステップS105において、主音量の変更量はステップS103で決定された閾値の値「8」で決定され、操作情報は主音量を「2」下げる操作の内容を表す操作対象情報と操作量情報とを含む情報に更新された。つまり、主音量を「8」下げる処理が実行された後、主音量を「2」下げる処理が実行される。しかし、ステップS105で決定される変更量は閾値以下であればよいため、閾値以下の「1」で主音量を下げる処理が8回連続で実行され、間隔を置いて閾値以下の「1」で主音量を下げる処理が2回連続で実行されてもよい。この場合、制御部10は、変更量が閾値に到達するまで連続して音量を変更する指示を音量調整部に送り、閾値に到達した時点で間隔を置けばよい。また、本実施形態では、音量の変更量が分けられる回数、および、分けられる変更量は、音量の変更量とステップS103で決定された閾値の値とに基づいて定められるが、分けられる回数が予め定められる回数であってもよいし、分けられる変更量がほぼ同じ変更量になるように、分けられる回数が決定されてもよい。
本実施形態では、ステップS110において5秒経過したか否かが判断された。この5秒という期間は、エコイックメモリーという現象と聴覚順応という現象とを考慮して定められる。しかし、ステップS110における所定の時間は、エコイックメモリーという現象、および聴覚順応という現象の他に、別の要因を考慮して定められてもよい。たとえば、別の要因として、演奏される曲調、およびテンポなどの楽曲の特性に関連する要因が考えられる。
本実施形態のステップS103では、音量に対する人間の弁別閾は、現在決定されている音量から10〜8.8%の変更量であることを利用して、変更量の閾値が決定された。
そのため、より気が付きにくいように、現在決定されている音量から8.8%未満の変更量と成るように閾値が決定された。しかし、この10%〜8.8%の数値は、音量変化、および音高の変化を伴わない場合に対する弁別式であるため、楽曲のように音量が上下し、音高が時々刻々と変化する場合においては、10%程度であってもよい。
マイク音量調整部611、ミュージック音量調整部613、および主音量調整部616が、本発明の音量決定手段の一例である。モニタ52が、本発明の第1表示手段の一例である。操作部42または操作部242が、本発明の第1操作受付手段の一例である。制御部10が、本発明の制御手段の一例である。実施形態のステップS102の処理が、本発明の第1処理の一例である。実施形態のステップS102の処理がNOとなる場合が、本発明の第2処理の一例である。実施形態のステップS103〜ステップS110の処理が、本発明の第3処理の一例である。リモコン端末2が、本発明のリモコン端末の一例である。操作部242が、本発明の第2操作受付手段の一例である。表示部252が、本発明の第2表示手段の一例である。通信部271が、本発明の第2通信手段の一例である。制御部210が、本発明の端末制御手段の一例である。通信部71が、本発明の第1通信手段の一例である。実施形態のステップS102の処理が、本発明の第4処理の一例である。実施形態のステップS108の処理が、本発明の第5処理の一例である。実施形態のステップS202の処理が、本発明の第6処理の一例である。実施形態のステップS103およびステップS104の処理が、本発明の第7処理の一例である。実施形態のステップS105およびステップS107の処理が、本発明の第8処理の一例である。
2 リモコン端末
10 制御部(楽曲再生装置)
42 操作部
61 音響制御部
62 歌唱用マイク
63 スピーカ
610 マイク音量調整部
612 楽曲再生部
613 ミュージック音量調整部
614 DAC
615 ミキサ
616 主音量調整部
210 制御部(リモコン端末)
252 表示部(リモコン端末)
2521 ユーザ表示領域
2522 音量情報表示領域
Claims (5)
- コンテンツを再生する音量を決定する音量決定手段と、
前記コンテンツに関連する映像を表示する第1表示手段と、
ユーザからの操作を受け付ける第1操作受付手段と、
前記第1操作受付手段により受け付けられる操作の内容に従って、前記音量決定手段と、前記第1表示手段とを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第1操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザが、前記コンテンツの再生を要求する第1ユーザであるのか、または第1ユーザ以外の第2ユーザであるのかを判断する第1処理と、
音量を変更する前記第2ユーザの操作に関連する変更情報を前記第1表示手段に表示することを禁止する第2処理と、
前記第1操作受付手段により受け付けられる操作の内容に従う音量の変更量を複数回に分け、分けられた変更量で間隔を置いて音量を前記音量決定手段に決定させる第3処理と、を実行し、
前記第2処理と前記第3処理とは、前記第1操作受付手段が音量を変更する操作を受け付け、且つ、前記第1処理により前記第1操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザが前記第2ユーザであると判断された場合、実行される
ことを特徴とするカラオケ装置。 - 前記制御手段は、
前記第1操作受付手段により受け付けられる操作の内容に従う音量の正規変更量が、前記音量決定手段により現在決定されている音量に基づいて決められる弁別閾が示す値を超えるか否かを判断する第7処理と、
前記第7処理が超えると判断した場合、前記弁別閾が示す値以下の暫定変更量を決定し、その暫定変更量で前記音量決定手段に音量を決定させる第8処理と、を実行し、
前記第3処理は、前記正規変更量まで音量が変更されるまで前記第8処理を繰り返し実行し、前記暫定変更量で分けられた変更量で所定の期間ごとに音量を前記音量決定手段に決定させることを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。 - 前記弁別閾が示す値は、前記音量決定手段により現在決定されている音量の8.8%未満の値であり、前記所定の期間は5秒以上であることを特徴とする請求項2に記載のカラオケ装置。
- ユーザからの操作を受け付ける第2操作受付手段と、前記第2操作受付手段により受け付けられる操作の内容に従って映像を表示する第2表示手段と、第2通信手段と、端末制御手段とを備えるリモコン端末と、
前記第2通信手段と情報の送受信を行う第1通信手段と、を備え、
前記第2通信手段は、
前記第2操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザのユーザ識別情報と、操作の内容とを含む操作情報を前記第1通信手段に送り、
前記制御手段は、
前記第1通信手段が受信した前記操作情報に従って、前記第2操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザが、前記第1ユーザ以外の第2ユーザであるのか否かを判断する第4処理と、
音量を変更する前記第2ユーザの操作に関連する前記変更情報を前記第1通信手段に送信させる第5処理と、を実行し、
前記第2処理と前記第3処理と前記第5処理とは、前記第4処理により前記第2操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザが前記第2ユーザであると判断された場合、実行され、
前記端末制御手段は、
前記第5処理により送られた前記変更情報に従って、前記第2表示手段に表示される映像を更新する第6処理を実行する
ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載のカラオケ装置。 - コンテンツを再生する音量を決定する音量決定手段と、前記コンテンツに関連する映像を表示する第1表示手段と、ユーザからの操作を受け付ける第1操作受付手段と、を備えるカラオケ装置のコンピュータに、
前記第1操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザが、前記コンテンツの再生を要求する第1ユーザであるのか、または第1ユーザ以外の第2ユーザであるのかを判断する第1ステップと、
音量を変更する前記第2ユーザの操作に関連する変更情報を前記第1表示手段に表示することを禁止する第2ステップと、
前記第1操作受付手段により受け付けられる操作の内容に従う音量の変更量を複数回に分け、分けられた変更量で間隔を置いて音量を前記音量決定手段に決定させる第3ステップと、を実行させ、
前記第2ステップと前記第3ステップとは、前記第1操作受付手段が音量を変更する操作を受け付け、且つ、前記第1ステップにより前記第1操作受付手段が受け付ける操作を行うユーザが前記第2ユーザであると判断された場合、実行されることを特徴とする音量調整プログラム。
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JP2016056647A JP6651926B2 (ja) | 2016-03-22 | 2016-03-22 | カラオケ装置、および、音量調整プログラム |
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JP2017173404A JP2017173404A (ja) | 2017-09-28 |
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Family Applications (1)
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