JP6651368B2 - クラッチ誤締結判定装置及びこれを用いたクラッチ誤締結対応制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動源の電動モータと油圧式の無段変速機との間に介装されたクラッチの誤締結(解放不能な状態、誤った完全係合)を判定する、スリップクラッチ誤締結判定装置及びこれを用いたクラッチ誤締結対応制御装置に関する。
直列的に配設されたエンジンとモータ(電動モータ)と油圧式の無段変速機と、エンジンとモータとの連結を切断及び接続する第1クラッチと、モータと油圧式無段変速機との連結を切断及び接続する第2クラッチとを備えるハイブリッド車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、第2クラッチは完全係合(締結)及び解放の他にスリップ係合が可能とされている。
また、上記構成に加えて、モータの回転軸にポンプを連結し、モータの出力によりポンプを駆動し無段変速機に油圧を供給する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この技術では、車両の減速中に無段変速機に油量収支の不足が発生すると、第1クラッチ及び第2クラッチを切断して油量収支不足を低減し、急減速中における無段変速機のLow戻り性能を確保するとしている。
特開2008−74226号公報 特開2012−206663号公報
ところで、モータと油圧式無段変速機との間の第2クラッチ(以下、単にクラッチと言う)がスリップ係合可能であってモータの出力によりポンプを駆動するものにおいては、車速の低下中に、無段変速機に油量収支の不足が発生した場合、クラッチを解放する以外に、クラッチをスリップ係合させることによってもモータの回転速度を確保してポンプの油量を確保することが可能である。
しかし、クラッチ或いはクラッチの制御に何らかの異常が生じて、本来スリップ係合させるべきクラッチが誤って完全係合(誤締結)してしまうと、車速の低下と共にモータの回転速度が低下するため、ポンプが吐出する油量や油圧も低下して、変速機を含む油圧作動系統において油量収支が厳しくなる。
油量収支が厳しくなると、ベルト式無段変速機の場合、ベルト滑りが発生し、ベルト滑りが発生すると、この滑りの分だけモータの回転が自由になってモータの回転速度が上昇する。モータの回転速度が上昇するとポンプが吐出する油量や油圧が上昇するため、油量不足が解消されて元圧が確保されるようになって、ベルトグリップが回復し、再び、モータの回転速度が下降しポンプの油量の不足することになってベルトスリップが発生する。
このようにしてベルトのスリップとグリップとが繰り返されると、無段変速機にダメージを与えてしまうため、ベルトやプーリ等の無段変速機の機器にダメージを与えてしまうためできるだけ回避したい。そのためには、クラッチが誤締結していることを判定し、これに対処することが必要となる。
クラッチの誤締結を判定する手法としては、クラッチをスリップ係合させるスリップ係合モードにおいて、モータの回転数が設定された下限値よりも低下し且つクラッチの入出力間に差回転がない状態になったらタイマカウントし、この状態が継続してタイマカウント値が設定値以上になったら、クラッチが誤締結をしていると判定することができる。タイマカウントを行なうのは、スリップ係合モードにおいて、クラッチが誤締結していなくても、極く短時間であればモータの回転数が下限値よりも低下し且つクラッチの入出力間に差回転がない状態が発生することが考えられるためである。
しかし、このような判定手法では、タイマカウントを開始する時点で、ベルトのスリップが始まってしまい、タイマカウント中にベルトのスリップとグリップとが繰り返されて、無段変速機にダメージを与えてしまうおそれが高まる。
したがって、ベルトのスリップとグリップとが繰り返される前に、クラッチの誤締結を判定することができるようにしたい。
本発明はこのような課題に着目して創案されたもので、クラッチを介して車両駆動用の電動モータに連結されると共にこの電動モータで駆動されるオイルポンプの油圧で作動する無段変速機を備えた車両において、無段変速機にダメージを与える状況を回避しながら、油量収支不足を招くクラッチの誤締結を確実に判定することができるようにした、クラッチ誤締結判定装置及びこれを用いたクラッチ誤締結対応制御装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のクラッチ誤締結判定装置は、車両の駆動源である電動モータと、前記電動モータに駆動連結された機械式のオイルポンプと、プライマリプーリ及びセカンダリプーリとこれらのプーリに掛け回された無端状の動力伝達部材とを有し前記オイルポンプからの油圧を用いて作動する油圧式のバリエータを備えた無段変速機と、前記電動モータと前記無段変速機との間に介装された摩擦係合式のクラッチと、前記車両の走行状態に応じて完全係合,スリップ係合及び解放の何れかのクラッチ制御モードを選択し選択した前記クラッチ制御モードで前記クラッチを制御するクラッチ制御手段と、前記電動モータへの出力要求と前記クラッチの状態とに基づいて前記電動モータを下限回転速度以上の目標回転速度で回転するように制御する車両制御手段と、を有する車両において、前記クラッチが誤って完全係合する誤締結状態を判定するクラッチ誤締結判定装置であって、前記無段変速機の選択レンジを検出するレンジ検出手段と、前記車両の車速を検出する車速検出手段と、前記電動モータの回転速度を検出するモータ回転検出手段と、前記クラッチの入出力回転速度差を検出する回転速度差検出手段と、前記クラッチ制御手段により選択された前記クラッチ制御モード情報と、前記レンジ検出手段及び前記車速検出手段からの検出情報とに基づいて、前記クラッチ制御モードが完全係合でないこと、前記選択レンジが走行レンジであること、及び、前記車速が所定値未満であること、を含む各条件の全てが成立したら、許可条件が成立したと判定する許可条件判定手段と、前記許可条件判定手段により前記許可条件が成立したと判定されたら、前記クラッチに入出力回転速度差がないことである第1仮判定条件を含む異常仮判定条件が成立したか否かを前記回転速度差検出手段の検出情報に基づいて判定する異常仮判定手段と、前記異常仮判定手段により異常仮判定条件が成立していると判定されているときに、前記電動モータの回転速度が前記下限回転速度よりも低いことである異常確定条件が成立したか否かを前記モータ回転検出手段の検出情報に基づいて判定し、異常確定条件が成立したら前記クラッチが誤締結状態であると確定する異常確定手段とを有することを特徴としている。
(2)前記異常仮判定条件は、前記電動モータの回転速度が前記目標回転速度よりも低速側に所定差以上乖離したことである第2仮判定条件をさらに含み、前記異常仮判定手段は、前記第1仮判定条件及び前記第2仮判定条件が成立したか否かを前記回転速度差検出手段及び前記モータ回転検出手段の検出情報に基づいて判定し、前記第1仮判定条件及び前記第2仮判定条件が共に成立したら前記異常仮判定条件が成立したと判定することが好ましい。
(3)前記異常仮判定手段は、前記第1仮判定条件及び前記第2仮判定条件が共に成立した状態が設定時間以上継続したら前記異常仮判定条件が成立したと判定することが好ましい。
(4)本発明のクラッチ誤締結対応制御装置は、上記(1)〜(3)の何れかに記載のクラッチ誤締結判定装置と、前記クラッチ誤締結判定装置により、前記クラッチが誤締結状態であることが判定されたら、前記駆動源の出力トルクを低下させるトルクダウン制御を実施する誤締結対応制御手段と、を有することを特徴としている。
前記誤締結対応制御手段は、前記トルクダウン制御を、下限値で制限して実施することが好ましい。
前記トルクダウン制御では、前記セカンダリ油圧が上昇した場合には前記駆動源の出力トルクを保持し、前記セカンダリ油圧が低下した場合には前記駆動源の出力トルクを前記セカンダリ油圧に応じて低下させることが好ましい。
前記誤締結対応制御手段は、前記トルクダウン制御を実施している際に、前記駆動源に対して出力トルクの増加要求があったら、前記駆動源の出力トルクの増加時に前記出力トルクの増加速度を制限することが好ましい。
前記誤締結対応制御手段は、前記トルクダウン制御を終了する際には、前記駆動源の出力トルクを所定の増加速度で徐々に増加復帰させることが好ましい。
本発明によれば、許可条件が成立したら、異常仮判定手段がクラッチに入出力回転速度差がないことである第1仮判定条件を含む異常仮判定条件が成立したか否かを判定し、異常仮判定条件が成立したら、異常確定手段が、電動モータの回転速度が下限回転速度よりも低いことである異常確定条件が成立したか否かを判定し、異常確定条件が成立したらクラッチが誤って完全係合する誤締結状態であると確定する。電動モータの回転速度が下限回転速度よりも低くなると、その後、油量収支不足によってベルトのスリップとグリップとが繰り返される状況を招くが、本発明によれば、電動モータの回転速度が下限回転速度よりも低くなったら速やかにクラッチの誤締結状態を確定するため、このような状況を招く前に、クラッチの誤締結に対する対策を講じることが可能になる。
本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結判定装置及びクラッチ誤締結対応制御装置を説明する車両のパワートレイン及びその制御系統を示す模式的構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両の油圧供給系統に関する図であり、(a)は油圧供給系統図、(b)はオイルポンプの特性を示す図である。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結判定装置及びクラッチ誤締結対応制御装置の制御系統を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結判定を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結判定の判定領域を示すグラフであり、第2クラッチの入力側回転数(モータ回転数)と出力側回転数(車速)とで領域を規定している。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結対応制御を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結対応制御におけるアクセルオンに対する制御の状況を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結対応制御におけるアクセルオンに対する制御を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結判定の手順を説明するフローチャートであり、(a)はメインルーチンを示し、(b)はサブルーチンフローを示す。 本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結対応制御の手順を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することや適宜組み合わせることが可能である。
また、以下の説明では、回転速度について、回転数と表記するが、これらはいずれも単位時間当たりの回転数であるので、回転速度と同等である。
また、以下の説明では、検出値と目標値とを明確に区別する際には、各値を示す文字に、検出値なら「_r」を、目標値なら「_t」を添付する。
[1.パワートレインの構成]
図1は本実施形態にかかる車両用無段変速機が装備された電動車両のパワートレイン及びその制御系統を示す模式的構成図である。図1に示すように、本車両は、エンジン(内燃機関)1と、モータジェネレータ(発電機能付き電動モータ、以下、略してMGともいう)2と、前後進切替機構4とバリエータ(無段変速機構)5とを有する自動変速機としての無段変速機(以下、CVTともいう)3と、第1クラッチ(以下、略してCL1ともいう)6と、第2クラッチ(以下、略してCL2ともいう)7と、ディファレンシャルギア8と、駆動輪9,9と、を備えた、ハイブリッド車両として構成されている。
つまり、このハイブリッド車両は、エンジン1とMG2との間に第1クラッチ6を備えており、走行モードとして、第1クラッチ6の締結によるHEVモードと、第1クラッチ6の解放によるEVモードと、を有している。HEVモードには、エンジン1のみを動力源として走行するエンジン単独走行モードと、エンジン1のトルクに加えてMG2のトルクを付加する併用走行モードとを有している。
また、第2クラッチ7は、MG2とCVT3内のバリエータ5との間に設けられている。
エンジン1の出力軸とMG2の回転軸2Aの入力側とは、トルク容量可変の第1クラッチ6を介して連結されている。また、MG2の回転軸2Aの出力側と無段変速機3の入力軸とが前後進切替機構4(第2クラッチ7)を介して連結されている。CVT3の出力軸はディファレンシャルギア8を介して駆動輪9,9と連結されている。
HEVモードにおいては、第1クラッチ6が係合され、CVT3では、第1クラッチ6を介して入力されるエンジン1の動力と、MG2から入力される動力を合成してクラッチ7を介して入力されて、これを変速して駆動輪9,9へ出力する。また、EVモードにおいては、第1クラッチ6が解放され、無段変速機3では、クラッチ7を介してモータジェネレータ2から入力される動力を変速して駆動輪9,9へ出力する。
また、MG2の回転軸2Aには、機械式オイルポンプ(以下、オイルポンプ又はメカOPとも言う)50の回転軸が連結されている。オイルポンプ50は、MG2の回転に応じて回転し、回転速度に応じた油量,油圧でオイルを吐出できる。なお、油圧はレギュレータバルブによって所定圧に調整される。
オイルポンプ50からの作動油(油圧)は、図2(a)の油圧供給系統図に示すように、第1クラッチ6,第2クラッチ7及び後述のバリエータ5のプライマリプーリ51,セカンダリプーリ52の各油室に供給される。
また、図2(b)はMG2によって駆動される機械式オイルポンプ(メカOP)50の回転数(横軸)と油圧(縦軸)とを相関させたポンプ特性を示すグラフである。図示するように、機械式オイルポンプは回転速度が低くなると回転速度低下に応じて吐出する油圧も低下する特性を有している。したがって、MG2の回転速度が低下するとオイルポンプ50の回転速度が低下し、これに応じて、油圧が低下する。油圧の低下が進むと油量収支が厳しくなって、油圧不足によってベルトスリップが発生する。そして、ベルトスリップが発生すると、MG2の負荷が軽減されMG2が回転上昇してオイルポンプ50の回転が上昇し、吐出する油圧も上昇してベルトスリップが抑制されてグリップが高まる。この結果、再びオイルポンプ50の回転低下を招き、上記の状態を繰り返すことになる。
[2.パワートレインの制御系の構成]
次に、このようなパワートレインの制御系を説明する。
図1に示すように、本車両には、制御系統として、パワートレイン全体を制御する車両制御手段としての統合制御装置(HCM,Hybrid Control Module)10と、HCM10の制御下でCVT5を制御する自動変速機制御装置(ATCU,Automatic transmission Control Unit)30とが備えられている。なお、HCM10,ATCU30は、いずれも中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)等を備えたマイクロコンピュータで構成される。
HCM10は、車両の種々の制御を行なう機能を有し、特に、エンジン1を制御する機能(エンジン制御部)11と、モータジェネレータ2を制御する機能(モータ制御部)12と、を有し、エンジン1とモータジェネレータ2とを統合制御する。また、HCM10は、ATCU30に、例えばCVT3の目標変速比RATIO_tや目標プライマリ回転数Npri_t等の変速に係る指令情報を出力する。
HCM10は、シフトレバー(図示略)のシフトポジションを検知しシフトポジションに応じたシフトレンジ信号を出力するインヒビタスイッチ(IHSW)91、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)APOを検出するアクセルポジションセンサ(APS)92、後述のバリエータ5のプライマリプーリ51の実回転数(実プライマリ回転数)Npri_rを検出するプライマリプーリ回転センサ93、後述のバリエータ5のセカンダリプーリ52の実回転数(実セカンダリ回転数)Nsec_rを検出するセカンダリプーリ回転センサ94、スロットルバルブの開度(スロットル開度)TVOを検出するスロットル開度センサ95、ブレーキペダル(図示略)の操作の有無(オンオフ)を検出するブレーキスイッチ96、セカンダリプーリ52の油室の実油圧(セカンダリ油圧)Psec_rを検出するセカンダリ油圧センサ97、作動油の油温を検出する油温センサ98等が接続され、これらのセンサ類から検出情報が入力される。また、ATCU30にも、これらの検出情報が適宜入力される。
HCM10では、目標プライマリ回転数Npri_tを、例えば、アクセル開度APO、車速Vsp及びブレーキ信号などの情報に基づいて設定する。なお、車速Vspはセカンダリプーリ回転数Nsecから算出できる。また、HCM10では、運転者がシフトレバーなどを操作することによりダウンシフト又はアップシフトを要求すると、車速Vspに応じて目標プライマリ回転数Npri_tを増大又は減少するように設定する。
第1クラッチ6は、エンジン1をモータジェネレータ2に連結或いはモータジェネレータ2から切り離すものであり、例えば湿式多板摩擦クラッチが適用される。第1クラッチ6は、図示しない油圧ユニットにより生成される第1クラッチ油圧によって、係合,解放が制御される。また、油圧ユニットは、HCM10からの走行モードに応じた制御指令に基づきATCU30により制御される。
HCM10は、車速Vsp、加減速度、運転者のアクセルペダル操作、車両駆動用バッテリ20の充電状態などに基づいて、エンジン1の車両駆動力が必要か否かを判定し、走行モードを選定して、第1クラッチ6及びエンジン1の状態を設定する。エンジン1の車両駆動力が必要であれば、第1クラッチ6を係合させHEVモードとし、エンジン1の車両駆動力が必要でなければ、エンジン1を停止させると共に第1クラッチ6を解放させEVモードとする。
第2クラッチ7は、遊星ギヤ4Aによる前後進切替機構4に設けられた前進クラッチ7aと後退ブレーキ7bとが適用されている。つまり、前進走行時には、前進クラッチ7aが第2クラッチ7とされ、後退走行時には、後退ブレーキ7bが第2クラッチ7とされる。これらの前進クラッチ7a,後退ブレーキ7bは、完全係合,スリップ係合(スリップ状態),解放が可能となる湿式多板摩擦クラッチが適用される。前進クラッチ7a,後退ブレーキ7bも、図示しない油圧ユニットにより生成される第2クラッチ油圧によって制御される。この場合の第2クラッチ7の完全係合,スリップ係合,解放といったクラッチ制御モードの選択は、HCM10の図示しないクラッチ制御部(クラッチ制御手段)によって走行モード等に応じて実施される。
そして、特に急発進や低車速からの再加速等の高負荷での発進や加速をする場合を想定して、第2クラッチ7をスリップ係合させる第3の走行モード〔以下、WSC(Wet Start Clutch)モードという〕を備え、WSCモードが選択されたら、HCM10がMG2をモータ回転数制御とし、第2クラッチ7を要求駆動力相当の伝達トルク容量にてスリップ係合制御する。
なお、HCM10は、上記した通常の変速制御と同様に、目標プライマリ回転数Npri_tを設定し、実プライマリプーリ回転数Npri_rが目標プライマリ回転数Npri_tとなるように、MG2と第2クラッチ7のスリップ係合状態を以下のように制御する。まず、アクセル開度APO,車速Vsp,シフトレンジ情報から、第2クラッチ7の目標差回転ΔNCL2_tを設定し、目標プライマリ回転数Npri_tと目標差回転ΔNCL2_tとからMG2の目標回転Nm_tを求めて、MG2を回転数制御する。同時に、実プライマリプーリ回転数Npri_rとMG2の実回転数Nm_rから第2クラッチ7の実差回転ΔNCL2_rを求め、実差回転ΔNCL2_rが目標差回転ΔNCL2_tとなるように、第2クラッチ7へ供給する油圧を制御する。
また、HCM10は、WSCモード以外の走行モードでは、目標プライマリ回転数Npri_tに応じて制御され、特に、エンジン1とMG2とを併用する併用走行モードにおける各駆動源のトルク分担は、アクセル開度APO,車速Vspの他、バッテリ20の充電状態、油温、ブレーキの操作状態等に応じて制御される。
[3.CVT及びその制御系の構成]
CVT3は、上記の前後進切替機構4とバリエータ5とを備え、バリエータ5は、プライマリプーリ51と、セカンダリプーリ52と、これらのプーリ51,52に掛け回されたベルト又はチェーンといった無端状の動力伝達部材(以下、ベルトと称する)53とを備えている。
ATCU30は、変速制御部30Aと、異常監視部30Bとを、機能要素として有している。
変速制御部30Aは、前記第1クラッチ6の油圧と、前後進切替機構4の前進クラッチ7a,後退ブレーキ7bの油圧と、バリエータ5のプライマリプーリ51の油圧(プライマリプーリ圧)及びセカンダリプーリ52の油圧(セカンダリプーリ圧)とを、それぞれ設定し、油圧ユニットの電磁弁のソレノイド(プライマリプーリ圧に関してはプライマリソレノイド、セカンダリプーリ圧に関してはセカンダリソレノイド)の制御により、設定した各油圧を生成し供給する。
変速制御部30Aは、第2クラッチ7(前進クラッチ7a,後退ブレーキ7b)について制御するクラッチ制御部(クラッチ制御手段)を備え、この変速制御部30Aのクラッチ制御部は、HCM10のクラッチ制御部によって、走行モード等に応じて完全係合,スリップ係合,解放といったクラッチ制御モードのいずれかを選択すると、選択したクラッチ制御モードに応じて第2クラッチ7の係合状態を制御する。そして、完全係合状態(締結状態)と完全解放状態(開放状態)とを切り替える遷移時には、スリップ係合を用い、複数の摩擦板を滑らせながら完全係合状態と完全解放状態とを円滑に切り替える。また、WSCモードが選択されたら、HCM10がMG2をモータ回転数制御とし、HCM10の指令により変速制御部30Aが第2クラッチ7を上述の目標差回転ΔNCL2_tとなるようにスリップ係合制御する。
また、変速制御部30Aは、プライマリプーリ圧及びセカンダリプーリ圧に関しては、バリエータ5の目標変速比RATIO_tを設定して、ベルト53に滑りが発生せずに且つ目標変速比を達成するように、プライマリプーリ圧及びセカンダリプーリ圧を制御する。このときの目標変速比RATIO_tは、HCM10からの目標プライマリ回転数Npri_tを達成できるように設定される。
異常監視部30Bは、第2クラッチ7自体に或いは第2クラッチ7の制御に何らかの異常が生じて、本来スリップ係合させるべき第2クラッチ7が誤って完全係合(誤締結)してしまっている状態を検出するために、第2クラッチ7の入出力間の差回転状態、MG2の実回転数Nm_r(実際の回転速度)の目標回転数Nm_t(MG2の目標回転速度)に対する低速側への乖離状態、MG2の実回転数Nm_rの低下状態、をそれぞそれ監視して誤締結異常を判定する。
異常監視部30Bでは、この異常判定を行なうにあたり、予め設定された許可条件が成立したか否かを判定し、許可条件が成立したら異常判定を行なう。また、異常判定では、異常仮判定条件が成立したか否かを判定し、この異常仮判定条件が成立しら、異常確定条件が成立したか否かを判定する、2段階での異常判定を行なう。
また、異常監視部30Bは、誤締結異常を判定したら、これに対応する制御を行なう。
このため、異常監視部30Bには、図1,図3に示すように、機能要素として、許可条件判定部(許可条件判定手段)31、異常仮判定部(異常仮判定手段)32、異常確定部(異常確定手段)33、誤締結対応制御部(誤締結対応制御手段)34がそれぞれ設けられている。
〔誤締結異常の判定〕
ここで、許可条件判定部31が判定を行なう許可条件を説明する。
この許可条件は、第2クラッチ7が誤締結をしていて油量収支が厳しくなる状況が発生する前提条件に相当し、許可条件には以下の(a)〜(e)の各条件が設けられている。これらの(a)〜(e)の各条件が何れも成立したら許可条件が成立する。
(a)走行レンジが選択されていること
(b)第2クラッチ7のクラッチ制御モードが完全係合からスリップ係合又は解放に切り替えられて一定時間が経過していること
(c)現在もクラッチ制御モードが完全係合でないこと
(d)車速が所定車速未満であること
(e)作動油の油温が所定温度よりも高いこと
ただし、IHSW91の異常、MG2の回転異常、プライマリプーリ回転センサ93の異常、セカンダリプーリ回転センサ94の異常、油温センサ98の異常、第2クラッチ7の油圧制御用のソレノイドの電気異常、データ通信異常等、誤締結異常判定に係る機器の異常が1つでも発生したら誤締結異常判定処理を禁止する。
条件(a)はIHSW91から出力されるシフトレンジ信号に基づき判定することができ、シフトレンジ信号がP,Nレンジ以外(例えばDレンジ,Rレンジ)であれば条件が成立する。
条件(b),(c)はHCM10の指示情報から得ることができる。条件(b)の「一定時間が経過していること」は、クラッチ制御モードが完全係合からスリップ係合又は解放に切り替えられてから第2クラッチ7が実際にスリップ係合又は解放に移行するのに応答遅れがありこれを考慮したものである。条件(b),(c)は異常がなければ第2クラッチ7がスリップ係合又は解放の状態にあることを意味する。
条件(d)は、車両がWSCモードを実施する低車速走行状態であることを意味する。
条件(e)は車両の始動直後等に作動油の油温が低い状況を除外するものである。
異常仮判定部32は、許可条件が成立したら、異常仮判定条件が成立したか否かを判定する。この異常仮判定条件には、以下の第1仮判定条件〔条件(1)〕及び第2仮判定条件〔条件(2)〕が設けられ、これら2つの仮判定条件が何れも成立した状態が設定時間以上継続すれば異常仮判定条件が成立する。なお、設定時間はセンサの読み取り精度の影響を排除する微少時間である。
(1)第2クラッチ7の入力側(モータ回転数Nm_r)と出力側(プライマリプーリ回転数Npri_r)とに差回転(入出力回転速度差)がないこと
(2)MG2の実回転数Nm_rが目標回転数Nm_tよりも低速側に所定差以上乖離していること
異常確定部33は、異常仮判定条件が成立している状況下で、異常確定条件が成立したか否かを判定する。
この異常確定条件には以下の条件(3),(4)が設けられている。
(3)MG2の実回転数Nm_rが予め設定された下限回転数(EVアイドル回転数)よりも低いこと
(4)第2クラッチ7の入力側(モータ回転数Nm_r)と出力側(プライマリプーリ回転数Npri_r)とに差回転(入出力回転速度差)がないこと
ここで、条件(1)〜(4)について、図4,図5を参照して説明する。
図4に例示するように、HEV走行モードで、第2クラッチ7を完全係合(締結)した状態で、アクセルオフで走行していて、車速が低下し始めて(時点t1)、これに伴ってMG2の回転数が低下していくと、時点t2でHCM10は第2クラッチ7のクラッチ制御モード(CL2モード)を、完全係合からスリップ係合(WSC)に切り替えてMG2の回転低下を回避する制御を行なう。なお、図4では、CL2モード指示の状態を実線で示し、CL2モード指示に従った実際のCL2の状態(正常時)を鎖線で示している。
HCM10は第2クラッチ7をスリップ係合モードに切り替えたら、これと共に、MG2の回転を制御する。この制御では、目標アイドル回転数に応じたモータ目標回転数Nm_tを与えてMG2を回転制御する。なお、目標アイドル回転数(HEVアイドル回転数)は、EV走行時の最低回転数であるEVアイドル回転数(下限回転速度)以上の値が設定される。
第2クラッチ7が適正にスリップ係合状態にあれば、プライマリプーリ51の回転数Npri_rは車速に追従するのに対して、MG2の回転数Nm_rは鎖線で示すようにモータ目標回転数Nm_tに追従する。したがって、第2クラッチ7の入力側(モータ回転数Nm_r)と出力側(プライマリプーリ回転数Npri_r)とに差回転(入出力回転速度差)が発生する。
ここで、第2クラッチ7が締結状態であれば、MG2の回転数は実線で示すようにプライマリプーリ51の回転数に追従し、第2クラッチ7に差回転(入出力回転速度差)は発生しない。したがって、条件(1)が成立する。また、実際のモータ回転数Nm_rはモータ目標回転数Nm_tから低速側に乖離する。車速が低下していくとこの乖離は次第に大きくなり、条件(2)が成立する。そして、車速の低下によってMG2の実回転数Nm_rが下限回転数(EVアイドル回転数)よりも低くなって、時点t3で条件(3)が成立する。また、条件(1)が成立した状態にあるので条件(4)も成立している。
したがって、条件(2)の「所定差」を適切に設定すれば、まず、条件(1),(2)が何れも成立して異常仮判定条件が成立し、この状態が継続していれば、条件(3),(4)の異常確定条件が成立するようになる。条件(1),(2)が成立しているので、この条件(3)は、タイマカウントによってこの状態が継続するのを確認する必要がなく、条件(3)が成立した時点、即ち、MG2の実回転数Nm_rが下限回転数(EVアイドル回転数)よりも低くなった時点で第2クラッチ7の誤締結異常を確定できる。
図5はクラッチ誤締結判定の判定領域を示すグラフであるが、第2クラッチ7の誤締結異常があると、MG2の回転はプライマリプーリ51の回転に追従し、車速Vspの低下と共に低下する。MG2の回転数が異常仮判定領域にある状況で、条件(1),(2)の異常仮判定条件が判定され、MG2の実回転数Nm_rが下限回転数(EVアイドル回転数)よりも低くなった時点で速やかに第2クラッチ7の誤締結異常を確定できる。
これに対して、発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、MG2の回転数が設定された下限値よりも低下し且つ第2クラッチ7の入出力間に差回転がない状態が一定時間継続したら誤締結異常と判定する手法では、図5に対比診断領域として示すように、ベルトスリップが懸念される領域に深く進入してから誤締結異常と判定することになり、バリエータ5にダメージを与えてしまうおそれが高まる。
誤締結対応制御部34では、異常確定部33で誤締結の異常確定の判定がされたら、駆動源の出力トルク(CVT3への入力トルクに対応)を、セカンダリ油圧センサ97で検出されるセカンダリ油圧Psec_rに応じて調整するトルク調整制御(ここでは、トルクを低下させるトルクダウン制御)を実施する。本実施形態の場合、駆動源はエンジン1及びMG2であり、走行モードに応じて、例えば、HEVモードならばエンジン1及びMG2が、EVモードならばMG2が駆動源となる。ここでは、MG2が駆動源となるものとする。
〔誤締結対応制御のトルクダウン制御〕
なお、本実施形態では、異常確定部33で異常確定の判定がされたらトルクダウン制御を実施するが、このトルクダウン制御自体にも、許可条件が設けられている。
このトルクダウン制御の許可条件は、以下の(a´),(b´)の各条件が設けられている。これらの(a´),(b´)の各条件が何れも成立したら許可条件が成立する。
(a´)走行レンジが選択されていること
(b´)モータ目標回転数Nm_t>所定値(ここでは、EVアイドル回転数)の状態が所定時間継続していること(所定時間はMG2の応答時間)
ただし、IHSW91の異常、MG2の回転異常、プライマリプーリ回転センサ93の異常、セカンダリプーリ回転センサ94の異常、スロットル開度センサ95の異常、セカンダリ油圧センサ97の異常、第2クラッチ7の油圧制御用のソレノイドの電気異常、データ通信異常等、誤締結異常判定に係る機器の異常が1つでも発生したらトルクダウン制御を禁止する。
そして、許可条件成立のもので、以下のトルクダウン条件(1´)が成立したらトルクダウン制御を開始する。
(1´)モータ回転数Nm_r<所定値(ここでは、EVアイドル回転数)の状態が所定カウント期間継続していること(所定カウント期間はセンサの読み取り精度の影響を排除する微少時間)
また、トルクダウン制御を開始後、トルクダウン条件(1´)が成立しなくなったり、許可条件(a´)が成立しなくなったり、MG2に対して出力トルクの増加要求があったりして、この状態が所定カウント期間継続(所定カウント期間はセンサの読み取り精度の影響を排除する微少時間)したら、トルクダウン制御を解除する。
第2クラッチ7をスリップ係合させるWSCモードでは、前記のようにモータ目標回転数Nm_tを設定し、MG2を回転数制御するが、第2クラッチ7が誤締結異常になるとMG2を適正に回転数制御することはできない。そこで、セカンダリ油圧Psec_rに応じてMG2の出力トルクを低下させるトルクダウン制御を実施する。
図6はトルクダウン制御を例示するタイムチャートである。図6に実線(SEC圧に応じたトルクダウン)で示すように、時点t3で第2クラッチ7の誤締結異常が確定されたら、セカンダリ油圧Psec_rに合わせてトルクダウンを実施する。
つまり、セカンダリ油圧Psec_rが低下すれば、ベルトスリップを招き易くなるので、駆動源であるMG2の出力トルクをセカンダリ油圧Psec_rに対応させて低下させ、CVT3への入力トルクを抑えることでベルトスリップを抑制する(時点t3〜時点t4)。
一方、セカンダリ油圧Psec_rが回復して上昇すれば、ベルトスリップを招き難くなるので、駆動源であるMG2の出力トルクをセカンダリ油圧Psec_rに対応させて回復上昇させ、MG2の回転数Nmを上昇させてオイルポンプの吐出油量や油圧を確保し、その後、セカンダリ油圧Psec_rが下がれば、再び駆動源であるMG2の出力トルクをセカンダリ油圧Psec_rに対応させて低下させ、ベルトスリップを回避する(時点t4〜時点t5)。
ただし、トルクダウンにより、MG2の回転数Nmが大きく低下した場合には、オイルポンプの吐出油量や油圧が低下して油量収支が低下するという悪循環に陥り、動力伝達が困難になると車両の走行性を確保し難くなる。そこで、トルクダウン制御では、動力伝達に必要な駆動源(MG2)の回転速度を維持するように、トルクダウンに下限値(トルク調整要求下限値としてのトルクダウン要求下限値)を設けている。セカンダリ油圧Psec_rが低下していっても、出力トルクの低下はこの下限値までとする。車両の走行性を確保し難くなる状況は、前後進切替機構4のギヤ比(前進と後退とで違う)で異なるので、このギヤ比に応じて下限値を設定する。
しかし、上述の異常確定状態では、MG2の回転数が、図2(b)に示すように低い状態で上下変動し、ベルト53がスリップとグリップとを繰り返している状態であり、セカンダリ油圧Psec_rも図6に示すように上下する。この上下変動は、セカンダリ油圧Psec_rに応じたトルクダウン要求の演算にも影響する。
そこで、図6に一点鎖線(保護用トルクダウン)で示すように、セカンダリ油圧Psec_rが回復して上昇しても、区間S1,S2のように、駆動源の出力トルクの回復上昇は行わずに、出力トルクを保持するようにして、保護側(ベルトスリップを回避する側)で制御してもよい。もちろん、セカンダリ油圧Psec_rが保護レベルよりも低下すれば出力トルクをセカンダリ油圧Psec_rに対応させて低下させる。このようにすれば、ベルト53のスリップ状態がスリップ側とグリップ側とに変動している状態でも、その変動幅が抑えられセカンダリ油圧Psec_rの上下動も抑制され、トルクダウン要求の演算を適正にすることができる。
このようなトルクダウン制御は、例えばアクセルオフからアクセルオンになるなど、MG2に対して出力トルクの増加要求があったら、トルクダウン制御を解除し、MG2の出力トルクを復帰(即ち、増加)させるが、このとき、MG2の出力トルクの増加を、増加速度を予め設定された増加速度(ランプA)に制限して実施するようにしている。
図7は、アクセルオフでのトルクダウン制御時に、時点t6でアクセルオンとなって、MG2の出力トルクをアクセル開度に応じた増加速度で復帰(増加)させた際のセカンダリ油圧Psec,モータ回転数Nm,プライマリ回転数Npri,セカンダリ回転数Nsecの変動例を示すタイムチャートである。
図7に示すように、アクセルオンの時点t6でアクセル開度増加に応じた増加速度でMG2の出力トルクが増加すると、無段変速機への入力トルクがこれと共に増加し、同時に、図7に矢印A1で示すように、MG2が回転上昇し、プライマリプーリ51が回転上昇する。これに対し、車速Vspも上昇し、セカンダリプーリ52も車速Vspに追従して回転上昇するが、MG2の回転上昇に比べて車速Vspの上昇は遅いので、ベルトに大きなスリップが発生することになる。ベルトのスリップが発生すると、CVT3に入力されるトルクが低下してスリップを抑制することになるが、今度はベルトが急激にグリップ状態となり、上昇が遅延した車速Vsp(即ち、低回転のままのセカンダリプーリ52の回転)に引きずられて、プライマリプーリ51及びMG2の回転が図7に矢印A2で示すように急激に低下する。このため、CVT3に大きなダメージを与えてしまう。
これに対して、MG2の出力トルクの増加を、図8に実線で示すように、増加速度を制限して実施すると、セカンダリ油圧Psec,モータ回転数Nm,プライマリ回転数Npri,が、何れも緩やかに変動するようになり、ベルトに大きなスリップやその後の急激なグリップが発生しないようになり、CVT3に与えるダメージを軽減することができる。なお、図8には、アクセル開度増加に応じた増加速度でMG2の出力トルクを増加させた場合の特性(図7の特性)を破線で付記している。
なお、トルクダウン制御を解除する状況には、トルクダウン条件(1´)が成立しなくなったり、許可条件(a´)が成立しなくなったりする場合があるが、この場合にも、増加速度を予め設定された増加速度に制限してMG2の出力トルクの復帰(増加)を実施する。また、この条件(1´),(a´)の不成立によるトルクダウン制御の解除時に、アクセルがオンされているか否かで、制限する増加速度を変更してもよい。例えば、アクセルがオンされていれば、ランプBに制限してMG2の出力トルクを増加させ、アクセルがオンされていなければ、ランプC(ランプBよりも緩やか)に制限してMG2の出力トルクを増加させる。
〔作用及び効果〕
本発明の一実施形態に係るクラッチ誤締結判定装置及びクラッチ誤締結対応制御装置は、上述のように構成されているので、例えば、図9,図10のフローチャートに示すように、クラッチ誤締結の判定、及び、誤締結対応制御を実施することができる。なお、図9,図10のフローチャートは、車両のキースイッチが入れられると、異常確定が判定されるまで或いはキースイッチが切られるまで、所定の制御周期で実施される。
クラッチ誤締結の判定は、図9(a)に示すように、まず、条件(a)〜(e)の許可条件の判定処理を実施する(ステップS10)。なお、許可条件の判定は禁止条件に相当する状況でないことを確認した上で行なう。そして、許可条件が成立したか否かを判定し(ステップS20)、許可条件が成立しなければリターンし、許可条件が成立したら、条件(1),(2)の御締結異常の異常仮判定条件の判定処理を実施する(ステップS30)。この異常仮判定条件の判定処理については後述する。
次に、異常仮判定条件が成立したか否かを判定し(ステップS40)、異常仮判定条件が成立しなければリターンし、異常仮判定条件が成立したら、条件(4)の異常確定条件は成立しており、条件(3)の異常確定条件の判定処理を実施する(ステップS50)。この異常確定条件の判定処理では、実モータ回転数Nm_rが下限回転数であるEVアイドル回転数よりも低いか否かを判定する。そして、実モータ回転数Nm_rがEVアイドル回転数よりも低い(異常確定条件が成立した)か否かを判定し(ステップS60)、異常確定条件が成立しなければリターンし、異常確定条件が成立したら、異常確定とし(ステップS70)、HCM10に異常信号を出力し(ステップS80)、HCM10に異常時対応制御としてトルクダウン制御を支持して、リンプホームを実施させる(ステップS90)。
ステップS30の異常仮判定条件の判定処理は、図9(b)に示すように行うことができる。なお、図9(b)中のTMはタイマ値であり、タイマ値TMは条件(1)及び(2)が共に成立している時間をカウントする。
異常仮判定条件の判定では、まず、条件(1)の第2クラッチ7の入出力間に差回転(入出力回転速度差)がないか否かが判定される(ステップS31)。第2クラッチ7の入出力間に差回転があれば、タイマ値TMを0にリセット(ステップS37)してリターンし、第2クラッチ7の入出力間に差回転がなければ、条件(2)のMG2の実回転数Nm_rが目標回転数Nm_tよりも低速側に所定差以上乖離していか否かを判定する(ステップS32)。MG2の実回転数Nm_rが目標回転数Nm_tよりも低速側に所定差以上乖離していなければタイマ値TMを0にリセット(ステップS37)してリターンし、MG2の実回転数Nm_rが目標回転数Nm_tよりも低速側に所定差以上乖離していればタイマ値TMをカウントアップする(ステップS33)。
そして、タイマ値TMが所定値TM1(所定カウント期間)に達したか否かを判定し(ステップS34)、タイマ値TMが所定値TM1に達しなければリターンし、タイマ値TMが所定値TM1に達したら、条件(1),(2)が所定カウント期間継続して成立したとして、異常仮判定、即ち、御締結異常があると仮判定する(ステップS35)。
誤締結対応制御は、図10に示すように行うことができる。図10において、Fは制御フラグであり、フラグFはトルクダウン制御中には1とされ、それ以外は0とされる。
図10に示すように、まず、条件(a´),(b´)の許可条件の判定処理を実施する(ステップT10)。なお、許可条件の判定は禁止条件に相当する状況でないことを確認した上で行なう。
そして、許可条件が成立したか否かを判定し(ステップT20)、許可条件が成立しなければ、フラグFが1か否か、即ち、現在、トルクダウン制御中か否かを判定する(ステップT150)。フラグFが1でなければ、リターンし、フラグFが1であれば、現在実施しているトルクダウン制御を即解除する(ステップT160)。この即解除とは、MG2の出力トルクの増加を、増加速度を制限しないで実施することである。さらに、フラグFを0とし(ステップT170)、リターンする。
一方、許可条件が成立したら、条件(1´)のトルクダウン判定処理、即ち、MG2のモータ回転数Nm_rが所定値(EVアイドル回転数)未満の状態が所定カウント期間継続していることを判定する(ステップT30)。
トルクダウン判定処理の結果、トルクダウンするとなったか否かを判定し(ステップT40)、トルクダウンすると判定されたら、フラグFを1とし(ステップT50)、アクセルオフか否かを判定する(ステップT60)。アクセルオフなら、トルクダウン要求値が下限値未満か否かを判定し(ステップT70)、トルクダウン要求値が下限値未満なら、下限値でトルクダウンを実施し(ステップT80)、トルクダウン要求値が下限値未満でなければ、トルクダウン要求値でトルクダウンを実施する(ステップT90)。
一方、ステップT60でアクセルオンと判定されたら、トルクダウン制御を解除し、MG2の出力トルクの増加を、増加速度を予め設定された増加速度(ランプA)に制限して実施する(ステップT100)。
また、ステップT40でトルクダウンしないと判定されたら、フラグFが1か否か、即ち、現在、トルクダウン制御中か否かを判定し(ステップT110)、フラグFが1でなければ、即ち、現在トルクダウン制御中でなければリターンし、フラグFが1、即ち、現在トルクダウン制御中ならば、フラグFを0とし(ステップT112)、アクセルオンか否かを判定する(ステップT120)。
アクセルオンと判定されたら、トルクダウン制御を解除し、MG2の出力トルクの増加を、増加速度を予め設定された増加速度(ランプB)に制限して実施する(ステップT130)。アクセルオフと判定されたら、トルクダウン制御を解除し、MG2の出力トルクの増加を、増加速度を予め設定された増加速度(ランプBよりも緩やかなランプC)に制限して実施する(ステップT140)。
したがって、本実施形態のクラッチ誤締結判定装置によれば、誤締結異常発生直後から判定可能な異常仮判定条件(1),(2)から異常を仮判定し、これにより異常の仮判定がされたら、誤締結異常発生から判定開始可能になるまでにタイムラグはあるが、異常仮判定条件(1)と同様な異常確定条件(4)の成立している状況下で、対応が必要な異常を確実に判定できる異常確定条件(3)から誤締結異常を確定する。特に、異常確定条件(3)による異常確定のための時間(設定時間)は、検出値の信頼性を確保するための時間のみにできるので、異常発生から異常確定までの時間を短縮することができる。
つまり、条件(3)のみによって、誤締結異常を確定するには、一定以上の確認時間が必要になり時間がかかる。
本装置では、このような確認時間が不要となるので、条件(3)の状態が発生したら速やかに異常を確定することができる。
そして、誤締結異常が発生したら、速やかに、クラッチ誤締結対応制御装置によって、対応制御、即ち、トルクダウン制御によって、バリエータ5の保護を図りながら車両の走行性の確保(リンプホーム機能確保)を実現することができる。
〔5.その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して適用することが可能である。
例えば、上記実施形態では、異常仮判定条件の条件(1),(2)の何れも成立したら異常仮判定条件が成立したとしており、異常仮判定をより確実に行なうようにしているが、例えば、条件(1)が成立したら異常仮判定条件が成立したと設定することもできる。
上記実施形態では、クラッチ誤締結対応制御装置によるクラッチ誤締結対応制御を、本実施形態のクラッチ誤締結判定装置の判定とリンクさせて行っているが、本発明のクラッチ誤締結対応制御装置による制御自体は、クラッチの誤締結判定の手法を本実施形態のクラッチ誤締結判定装置に限定するものではなく、その他の手法でクラッチ誤締結を判定してクラッチ誤締結対応制御を実施するようにしてもよい。この場合、クラッチ誤締結対応制御にかかる許可条件,禁止条件,トルクダウン条件,トルクダウン制御を解除する条件は、上記のものを適用する。
また、上記実施形態では、車両としてハイブリッド車両を例示したが、本発明は、電動モータを駆動源とする車両であればよく、電動モータのみを駆動源とする電気自動車に適用してもよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 モータジェネレータ(MG、発電機能付き電動モータ)
3 無段変速機(CVT)
4 前後進切替機構
5 バリエータ(無段変速機構)
6 第1クラッチ
7 第2クラッチ
7a 第2クラッチとしての前進クラッチ
7b 第2クラッチとしての後退ブレーキ
8 ディファレンシャルギア
9 駆動輪
10 統合制御装置(HCM,Hybrid Control Module)
30 自動変速機制御装置(ATCU,Automatic transmission Control Unit)
30A 変速制御部
30B 異常監視部
31 許可条件判定部(許可条件判定手段)
32 異常仮判定部(異常仮判定手段)
33 異常確定部(異常確定手段)
34 誤締結対応制御部(誤締結対応制御手段)
51 プライマリプーリ
52 セカンダリプーリ
53 無端状の動力伝達部材(ベルト)
91 インヒビタスイッチ(IHSW)
92 アクセルポジションセンサ(APS)
93 プライマリプーリ回転センサ
94 セカンダリプーリ回転センサ
95 スロットル開度センサ
96 ブレーキスイッチ
97 セカンダリ油圧センサ
98 油温センサ

Claims (4)

  1. 車両の駆動源である電動モータと、前記電動モータに駆動連結された機械式のオイルポンプと、プライマリプーリ及びセカンダリプーリとこれらのプーリに掛け回された無端状の動力伝達部材とを有し前記オイルポンプからの油圧を用いて作動する油圧式のバリエータを備えた無段変速機と、前記電動モータと前記無段変速機との間に介装された摩擦係合式のクラッチと、前記車両の走行状態に応じて完全係合,スリップ係合及び解放の何れかのクラッチ制御モードを選択し選択した前記クラッチ制御モードで前記クラッチを制御するクラッチ制御手段と、前記電動モータへの出力要求と前記クラッチの状態とに基づいて前記電動モータを下限回転速度以上の目標回転速度で回転するように制御する車両制御手段と、を有する車両において、前記クラッチが誤って完全係合する誤締結状態を判定するクラッチ誤締結判定装置であって、
    前記無段変速機の選択レンジを検出するレンジ検出手段と、
    前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記電動モータの回転速度を検出するモータ回転検出手段と、
    前記クラッチの入出力回転速度差を検出する回転速度差検出手段と、
    前記クラッチ制御手段により選択された前記クラッチ制御モード情報と、前記レンジ検出手段及び前記車速検出手段からの検出情報とに基づいて、前記クラッチ制御モードが完全係合でないこと、前記選択レンジが走行レンジであること、及び、前記車速が所定値未満であること、を含む各条件の全てが成立したら、許可条件が成立したと判定する許可条件判定手段と、
    前記許可条件判定手段により前記許可条件が成立したと判定されたら、前記クラッチに入出力回転速度差がないことである第1仮判定条件を含む異常仮判定条件が成立したか否かを前記回転速度差検出手段の検出情報に基づいて判定する異常仮判定手段と、
    前記異常仮判定手段により異常仮判定条件が成立していると判定されているときに、前記電動モータの回転速度が前記下限回転速度よりも低いことである異常確定条件が成立したか否かを前記モータ回転検出手段の検出情報に基づいて判定し、異常確定条件が成立したら前記クラッチが誤締結状態であると確定する異常確定手段とを有する
    ことを特徴とする、クラッチ誤締結判定装置。
  2. 前記異常仮判定条件は、前記電動モータの回転速度が前記目標回転速度よりも低速側に所定差以上乖離したことである第2仮判定条件をさらに含み、
    前記異常仮判定手段は、前記第1仮判定条件及び前記第2仮判定条件が成立したか否かを前記回転速度差検出手段及び前記モータ回転検出手段の検出情報に基づいて判定し、前記第1仮判定条件及び前記第2仮判定条件が共に成立したら前記異常仮判定条件が成立したと判定する
    ことを特徴とする、請求項1記載のクラッチ誤締結判定装置。
  3. 前記異常仮判定手段は、前記第1仮判定条件及び前記第2仮判定条件が共に成立した状態が設定時間以上継続したら前記異常仮判定条件が成立したと判定する
    ことを特徴とする、請求項2記載のクラッチ誤締結判定装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のクラッチ誤締結判定装置と、
    前記クラッチ誤締結判定装置により、前記クラッチが誤締結状態であることが判定されたら、前記駆動源の出力トルクを低下させるトルクダウン制御を実施する誤締結対応制御手段と、を有する
    ことを特徴とする、クラッチ誤締結対応制御装置。
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