JP6651198B2 - スクリーンの作成方法及び作成装置並びに作成用ソフトウェア - Google Patents

スクリーンの作成方法及び作成装置並びに作成用ソフトウェア Download PDF

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Description

本発明は、スクリーンの作成方法及び作成装置並びに作成用ソフトウェアに関する。
銀行券、株券、債権等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において偽・変造防止策は重要な要素である。このような印刷物の印刷面では、偽・変造防止策を施す余地のある、極めて細密な画線(印刷におけるインキ着色部)によって図柄を構成している。
細線を用いた方法の代表的な技術として、地紋、彩紋模様がある。これらは基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様を構成した幾何学図形であり、これらの幾何学図形には印刷物のデザイン等の意匠性を加味することができる。細画線を用いて模様を複雑にすることは、偽造過程における解像度の問題から写真製版装置による抽出又は複写機による再現を困難とし、偽造防止策としての役割を高めている。また、有価証券における意匠性は、有価証券にとって非常に重要な要素である。意匠性は、人が印刷物を有価証券として認識し、真偽の判定材料となる有価証券の性状を記憶するのを助ける。今日では、コンピュータ処理アルゴリズムの確立によって、細線で構成される幾何学図形を生成するためのソフトウェアが開発され、商品化されている。
しかし、前述した幾何学図形の画線には連続階調(画線面積率0%から100%までのフルレンジ連続階調)を付与することができなかった。したがって、上述したような高度な画線構成から成る偽造防止策を施した有価証券では、連続階調画像を用いる場合、その部分以外の領域に連続階調を付与せざるを得なかった。一方、連続階調を多用、又は主とした有価証券(例えば、印紙、切手等)については、前述した幾何学図形を付与するに足る余地が無く、十分な偽造防止策を施すことができなかった。
印刷物に連続階調の画像を付すには、スクリーン(screen)すなわち、一般に網点と訳される画線構成が必要となる。スクリーンは、円、楕円、菱形、四角、砂目等の形状を成す微小な(1インチ当たり100〜600個程度)画線を有し、その大小により印刷物の単位面積当たりの画線面積率を変化させることによって、連続階調を再現する。スクリーンには、点状の画線を有するものばかりでなく、万線スクリーン(走査線)やクロス(交差線)のように線状の画線を有し、その画線幅を変化させることにより連続階調を再現するものもある。有価証券において、これらの画線は、既存の製版技術又は画像処理技術にて容易に作成できるので真偽判定が困難となり、通常のスクリーンの利用は、有価証券には不適当であるという問題があった。したがって、連続階調画線を表現でき、偽造防止機能をも有する特殊なスクリーンに対する要求があった。
このような偽造防止効果の高いスクリーンに関する技術は、多数提案されており、商品化されたソフトウェアもある。本出願人も、スクリーンの作成方法及びその装置並びに作成プログラムを既に出願している。この技術は、スクリーンセルと呼ばれる最小単位の図形生成領域に、異なった向きで配列した少なくとも2つのユニットを有し、これらのユニットの中に、関数によって生成した図形を組み合わせてスクリーン形状を定義するための情報を、演算手段により生成するステップと、スクリーン形状を定義する情報をスクリーン定義データとして出力するステップとを備えたスクリーン形状の作成方法を実用化し、滑らかな階調再現性を意匠性が伴うスクリーン形状にて可能とするものである(例えば、特許文献1参照)。
また、本出願人は、特殊網点を作製するための基本網点となるテンプレート画像を1種類以上読み込み、読み込んだテンプレート画像と、設計者によって設定された網点パラメータを基に、網点の形状自体の変化によって網点面積率が異なるような特殊網点を作製し、作製した特殊網点を規則的に複数配列させて成る階調を有する特殊網点印刷物、並びに特殊網点印刷物を構成する特殊網点の作製方法、作製装置及び作製プログラムを既に出願している(例えば、特許文献2参照)。
特許第3855013号 特開2010−158825号
スクリーン形状は、基となるスクリーン図形がマトリックス状に隙間なく配置されたものであるが、従来のスクリーン形状を生成する技術は、スクリーン形状の正確な45度変換には対応していなかった。スクリーン図形はビットマップ形式の多値情報から成る画像で構成されている。従来は画像処理による後処理としての画像変換にて画像の45度変換に対応していた。
画像を45度変換する公知の技術としてアフィン変換がある。アフィン変換とは、ユークリッド幾何学的な線型変換と平行移動の組合せによる図形や形状の移動、変形方式、4×4の行列演算で表現できる移動、回転、左右反転、拡大、縮小、シアーの座標変換をいう。アフィン変換は基の図形で直線上に並ぶ点は変換後も直線上に並び、平行線は変換後も平行線であるなど、幾何学的性質が保たれる変換方式とされ、画像処理の分野では広く使われている技術である。
しかし、アフィン変換による45度変換は画素補完の定義上、模様のディティールを正確に保持できないという欠点がある。これにより、複雑なスクリーン図形であるほど、アフィン変換による45度変換の形状劣化が避けられないという問題があった。本発明は前述した課題の解決を目的とするものであり、45度変換により、複雑なスクリーン図形であっても模様のディティールを正確に保持し、形状劣化のない45度変換が可能となるスクリーンの作成方法及び作成装置並びに作成用ソフトウェアを提供することを目的とする。
本発明は、連続階調を各階調ごとに表現するための、セルを単位とする形状を有するスクリーンを、設定項目ごとに選択肢を選択する設定項目設定手段と、選択された選択肢に基づいてスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成する演算手段とを備えたスクリーンの作成装置を用いて、作成する方法であって、スクリーンは、セルを複数有し、各々のセルは、少なくとも1つのユニットを有し、ユニットが1つの場合は、ユニットは少なくとも2つの領域を有し、ユニットが複数の場合は、ユニットは少なくとも1つの領域を有し、各々の領域は、1つのエレメントを有し、ユニット、領域、エレメントには、各々の設定項目ごとに設けられた複数の選択肢に対応して関数があらかじめ用意されて関数群を構成しており、設定項目設定手段を用いて、ユニット、領域、エレメントをそれぞれ設計するため、設定項目ごとにいずれかの選択肢を選択するステップと、演算手段を用いて、あらかじめ用意された関数群のうち、選択した選択肢に対応する関数を用いて、設計したスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成するステップと、演算手段を用いて、生成されたディフィニショナを、複数ビット形式のビットマップデータに変換するステップと、演算手段を用いて、変換された複数ビット形式のビットマップデータが表す2次元座標の画素がマトリックス状に配置された多値画像において、隣接する2×2の4つの画素から成る画素群を一単位としてグループ化し、各々の画素群にラベルを割り振るラベル化を行い、ラベル化された画素群に含まれる画素と、ラベル化された画素群と隣接する画素群に含まれる画素との間でそれぞれ1画素分ずつ重複するようにして成る、ラベル化を行うステップと、ラベル化された各々の画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することで、45度変換を行うステップと、を備えることを特徴とするスクリーンの作成方法である。
45度変換を行って得られたビットマップデータに対し、ビットマップデータで定義されたスクリーンを用いて階調再現した場合に、得られる階調が滑らかとなるように、同一のグレーレベルを有するピクセルが複数存在する場合、同一のグレーレベルの付近で異なる値に分散させる処理を行い、階調優先データを生成するステップを更に備えてもよい。
生成された階調優先データに対し、階調優先データが定義するスクリーンがマトリックス状に配置された状態において、スクリーンの配列が横方向に並ぶように位相を調整してブロック配列横型のデータに変換し、あるいはスクリーンの配列が縦方向に並ぶように位相を調整してブロック配列縦型のデータに変換するステップを更に備えてもよい。
本発明は、連続階調を各階調ごとに表現するための、セルを単位とする形状を有するスクリーンを作成する装置であって、スクリーンは、セルを複数有し、各々のセルは、少なくとも1つのユニットを有し、ユニットが1つの場合は、ユニットは少なくとも2つの領域を有し、ユニットが複数の場合は、ユニットは少なくとも1つの領域を有し、各々の領域は、1つのエレメントを有し、ユニット、領域、エレメントをそれぞれ設計するため、設定項目ごとにいずれかの選択肢を選択する設定項目設定手段と、ユニット、領域、エレメントの各々の設定項目ごとに設けられた複数の選択肢に対応する関数を含む関数群を格納する関数格納手段と、あらかじめ用意された関数群のうち、選択した選択肢に対応する関数を用いて、設計したスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成し、演算手段を用いて、生成されたディフィニショナを、複数ビット形式のビットマップデータに変換し、変換された複数ビット形式のビットマップデータが表す2次元座標の画素がマトリックス状に配置された多値画像において、隣接する2×2の4つの画素から成る画素群を一単位としてグループ化し、各々の画素群にラベルを割り振るラベル化を行い、ラベル化された画素群に含まれる画素と、ラベル化された画素群と隣接する画素群に含まれる画素との間でそれぞれ1画素分ずつ重複するようにして成る、ラベル化を行い、ラベル化された各々の画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することで、45度変換を行う演算手段と、を備えることを特徴とするスクリーンの作成装置である。
本発明は、連続階調を各階調ごとに表現するための、セルを単位とする形状を有するスクリーンを作成する方法を、設定項目ごとに選択肢を選択する設定項目設定手段と、選択された選択肢に基づいてスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成する演算手段とを備えたコンピュータに実行させるスクリーンの作成用ソフトウェアであって、スクリーンは、セルを複数有し、各々のセルは、少なくとも1つのユニットを有し、ユニットが1つの場合は、ユニットは少なくとも2つの領域を有し、ユニットが複数の場合は、ユニットは少なくとも1つの領域を有し、各々の領域は、1つのエレメントを有し、ユニット、領域、エレメントには、各々の設定項目ごとに設けられた複数の選択肢に対応して関数があらかじめ用意されて関数群を構成しており、設定項目設定手段を用いて、ユニット、領域、エレメントをそれぞれ設計するため、設定項目ごとにいずれかの選択肢を選択するステップと、演算手段を用いて、あらかじめ用意された関数群のうち、選択した選択肢に対応する関数を用いて、設計したスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成するステップと、演算手段を用いて、生成されたディフィニショナを、複数ビット形式のビットマップデータに変換するステップと、演算手段を用いて、変換された複数ビット形式のビットマップデータが表す2次元座標の画素がマトリックス状に配置された多値画像において、隣接する2×2の4つの画素から成る画素群を一単位としてグループ化し、各々の画素群にラベルを割り振るラベル化を行い、ラベル化された画素群に含まれる画素と、ラベル化された画素群と隣接する画素群に含まれる画素との間でそれぞれ1画素分ずつ重複するようにして成る、ラベル化を行うステップと、ラベル化された各々の画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することで、45度変換を行うステップと、を備えることを特徴とするスクリーンの作成用ソフトウェアである。
従来のアフィン変換とは異なる45度変換により、ラベル化された4つの画素で構成した画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することによって、模様のディティールを正確に保持することができ、複雑なスクリーン図形であっても、形状劣化のない45度変換が可能である。
図1(a)は連続階調画像の例を示した図、図1(b)はスクリーン処理を施した画像の例を示した図。 セルが正方形の場合におけるユニットの例を示した図。 ユニットが有する向きの例を示した図。 ユニットが3つの領域を有する場合の例を示した図。 図1(b)に示されるセルCの拡大図。 図1(b)に示されるセルCを立体的に示した図。 図1(b)に示されるセルCを立体的に示した図。 ユニット、領域及びエレメントに関する設定項目が有する選択肢の例を示した図。 図4の各領域を作成する方法の例を示した図。 領域の設定項目の例を示した図。 エレメントの設定項目の例を示した図。 スクリーン作成装置の構成を示した図。 スクリーン作成における処理の流れを示した図。 ユニットの設計における処理の流れを示した図。 領域及びエレメントの設計画面の例を示した図。 領域の設計における処理の流れを示した図。 エレメントの設計における処理の流れを示した図。 ディフィニショナの算出における処理の流れを示した図。 アートワーク画像の例を示した図。 アートワーク画像の生成処理の流れを示した図。 画像中の画素が黒化する優先順位を示した図。 グレーレベルにおいて0が最も早く黒化し、255が最も遅く黒化するという優先順位からなる複数ビット形式のビットマップデータが示された図。 縦の画素数Vと横の画素数Hが等しい複数ビット形式のビットマップデータについて、回転角度が0度の状態と、回転角度が45度の状態を示した図。 本発明にて用いられる複数ビット形式のビットマップデータにおいて、縦横の画素群が10画素×10画素で構成された、0度形状画像が示された図。 縦横の画素群が10画素×10画素で構成された、45度変換画像が示された図。 形状優先データ及びそのヒストグラムの例を示した図。 階調優先データ及びそのヒストグラムの例を示した図。 スクリーンの配列が示された図。 図28の配列において、画線面積率0%から100%まで連続階調を表した例が示された図。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載における技術的思想の範囲内であれば、その他の様々な実施の形態が含まれる。
(スクリーンの構造)
図1(a)に、連続階調画像の一例を示し、この画像をスクリーン処理した画像の一例を図1(b)に示す。以下、図1(b)に示されるようなスクリーンの構造について説明する。
(セル)
スクリーンには、セルがスクリーンを構成する基本単位として繰り返し配置されている。図1(b)に示されたセルCは、正方形の形状を有するが、これに限らず、長方形、正六角形等、平面を隙間なしに埋め尽くすことができる形状であれば、他の形状を有することもできる。
(ユニット)
セルは、単一あるいは複数の同一形状のユニットを有する。1個のセルを構成するユニットは、互いに同一の画線構成を有している。
図2にセルが正方形の場合におけるユニットの例を示す。図2(a)にセルCが1個のユニットを有する例、図2(b)にセルCが対辺の中心を結ぶ線で2分割され2個のユニットを有する例(以下「対辺2分割」と称す。)、図2(c)にセルCが対角線で2分割され2個のユニットを有する例(以下「対角2分割」と称す。)、図2(d)にセルCが2組の対辺の中心を結ぶ線2本で4分割され4個のユニットを有する例(以下「対辺4分割」と称す。)、図2(e)にセルCが2本の対角線で4分割され4個のユニットを有する例(以下「対角4分割」と称す。)、図2(f)にセルCが2組の対辺の中心を結ぶ線2本及び2本の対角線で8分割され8個のユニットを有する例(以下「対辺対角8分割」と称す。)を示す。図1(b)のセルCは、図2(d)に示したユニットを有する例である。セルCは単一あるいは複数のユニットを有し、セルが複数のユニットを有する場合、セルC中のユニットは互いに合同であればよく、図2に示された形状及びユニットの個数には限定されない。
また、図3に示したように、各々のユニットはセルの中で配置される向きが異なっても、同一の階調をスクリーン処理した際には同一形状の画線が得られるものである。図3(a)に4つのユニットui〜uivを線対称で配置した例、図3(b)にユニットを点対称で配置した例、図3(c)及び(d)にユニットをランダムに配置した例を示す。図1(b)のセルCは、ユニットを図3(b)に示した向きで配置したものに相当する。セルが複数のユニットを有する場合、ユニットを配置する向きは、各々のセルの間に隙間を生じさせないものであればよく、図3に示された向きには限定されない。
(領域)
ユニットは、単一あるいは複数の領域を有する。1個の領域は後述するエレメント1個を有する。
図4に、図2(f)に示されたユニットu6が円弧の一部及び双曲線の一部によって分割され、3つの領域を有する場合の例を示す。このように、ユニットは任意の直線あるいは曲線によって分割され、領域を生ずる。1つのユニットが有する領域の数には制限がない。複雑な形状を有するスクリーンを作成する意図から、セルが1個のユニットを有する場合、ユニットは複数個の領域を有する。図1(b)に示されるセルCの例を図5に拡大して示す。図5に示されるユニットuは、直線Lで2つに分割され、領域a1とa2とを有する例である。
(エレメント)
エレメントは、エレメントの属する領域における画線面積率が0%から100%までの間で変化するスクリーンの変化をもたらすものである。
図1(b)に示されるセルCをz軸方向に向かって画線面積率が0%から100%まで重畳し、斜視図とした例を図6に示す。この斜視図は、見やすいように、ユニットUの有する2つの領域a1及びa2の有する2つのエレメントのみ描いたものである。図6のz軸は画線面積率を表す。図中の立体e1及びe2がエレメントであり、Dを通るxy平面に平行な面で切り取られたe1及びe2の断面が、画線面積率Dにおける画線に相当する。図5に示されるセルCは、図7に示す斜視図において、画線面積率Dにおける断面に相当する。
(スクリーンの設定項目)
次に、上述した構造を有するスクリーンを、スクリーンの設計者(以下「設計者」と称す。)が、あらかじめ用意された選択肢から好みのものを選択して作成する場合に、設計者が設定すべき項目とその選択肢の例について説明する。図8に、ユニット、領域及びエレメントに関する設定項目が有する選択肢の例を示す。
(ユニットに関する設定項目)
ユニットに関する設定項目は、ユニットの種類及び向きである。図8に示されるユニットの設定項目が有する選択肢1は、ユニットの種類、すなわちユニットの形状と1個のセルが有するユニットの数とに関するものであり、図8に示される例は、図2に示されるユニットu1〜u6に相当する。選択肢2は、ユニットの向きに関するもので、図3に示される向きに相当する。ただし、ランダムは図3(c)及び(d)以外の向きも可能である。
(領域の設計方法の例及び領域に関する設定項目)
《領域の設計方法の例》
領域は、前述したように、ユニットが任意の直線あるいは曲線によって分割されて生ずるものである。まず、領域の設計方法の一例として、図形の外周の一部分を、ユニットを分割する線として利用する方法について説明する。
例えば、図4に示されるような3個の領域a1〜a3は、図9のような順番で作成が可能である。すなわち、円a´1を設定し、ユニットuと円a´1とが重なり合う部分を領域a1とする。以下、ユニットにおいて領域が設計されていない部分を、領域未設定部分と称する。次に、2組の双曲線で描かれる×字形a´2を設定し、領域未設定部分と×字形a´2とが重なり合う部分を領域a2とする。最後に、設計者が図形の設定を終了した時点での領域未設定部分を最後の領域、この例ではすなわち領域a3とする。
《領域に関する設定項目》
前述した方法で領域を設計する場合の例として、図8に示す領域に関する設定項目を用いる。以下、これらの設定項目について図10に示す図に沿って説明する。領域の設定項目が有する選択肢1は、設定する図形の形状に関するものである。領域に関する選択肢1に挙げた図形の実際の形状は、図10(a)〜(f)の図形asに相当する。十字形(図10(c))及び×字形(図10(d))は2組の双曲線で描かれる図形であり、横万線(図10(e))及び縦万線(図10(f))は互いに平行な2直線である。設計者が選択した図形asを領域図形と称する。選択肢1は、一例であり、他の図形(例えば三角形、正六角形等)を選択肢1に採用してもよい。
次に、領域の設定項目は選択肢2として3つの選択肢を有する。これら3つの選択肢は、図形の位置、図形の外周が有する直線の傾きや曲線の曲率、図形の大きさの決定方法の一例である。
図形の位置の決定方法としては、図形の中心に関する選択肢を用いる。ただし、横万線及び縦万線のように、中心を点で表現できない図形の場合は、中心線を選択することとする。また、設計者が選択した中心acあるいは中心線acを、領域中心と称する。
図形の外周が有する直線の傾きや曲線の曲率の決定方法としては、図形の扁平率に関する選択肢を用いる。扁平率は図10に示される図形のx方向の長さaRxとy方向の長さaRyの比、aRx/aRyである。設計者が選択した扁平率を、領域扁平率と称する。ただし、十字形(漸近線の方向に扁平率を適用することになり、不可能)や、横万線及び縦万線のように、扁平率が適用できない図形には、この選択肢は存在しない。
図形の大きさの決定方法としては、x方向の長さに関する選択肢を用いる。ただし、十字形及び横万線はx方向が無限大となるので、別の長さを選択肢として用いる。すなわち、十字形は斜め45度方向の長さを、横万線はy軸方向の長さを選択肢として用いる。設計者が選択した長さaBを領域径と称する。
領域に関するこれらの選択肢2は、領域の具体的な位置や大きさを決めるための最低限の要素である。領域をより複雑にするために他の選択肢、例えば回転や変形等を追加してもよい。
(エレメントに関する設定項目)
エレメントに関する設計方法の一例として、図6に示した立体e1及びe2のような、0%〜100%の各画線面積率における画線が、z軸方向に重畳された状態の立体を用いることとする。このような立体を用いてエレメントを設計する場合の例として、図8に示すエレメントに関する設定項目を用いる。以下、これらの設定項目について図11に示す図に沿って説明する。エレメントの設定項目が有する選択肢1は立体の形状に関するものである。エレメントに関する選択肢1に挙げた図形の実際の形状は、図11(a)〜(f)の立体esに相当する。立体esのxy平面に平行な断面は、それぞれ楕円(円)、菱形、十字形、×字形、横万線、縦万線となる。設計者が選択した立体esをエレメント立体と称する。図8に示したエレメントに関する選択肢1は一例であり、他の立体(例えば、三角錐、六角錐等)を選択肢1に採用してもよい。また、エレメントは領域には関係なく設定することができる。例えば、領域に関する選択肢1において楕円(円)を選択した場合、エレメントに関する選択肢1は楕円に限定されることはなく、エレメントに菱形や十字形等の別の形状を選択することができる。
次に、立体の設定項目は選択肢2として3つの選択肢を有する。これら3つの選択肢は、立体の位置、立体のxy断面の外周が有する直線の傾きや曲線の曲率及びエレメントがもたらす画線面積率が変化する範囲となる立体の高さとz軸上の位置の、決定方法の一例である。
xy平面上における立体の位置の決定方法としては、立体のxy断面の中心に関する選択肢を用いる。ただし、横万線及び縦万線のように、xy断面の中心を点で表現できない図形の場合は、中心線を選択することとする。また、設計者が選択した中心ecあるいは中心線ecを、エレメント中心と称する。
立体のxy断面の外周が有する直線の傾きや曲線の曲率の決定方法としては、xy断面の扁平率に関する選択肢を用いる。扁平率は図11に示される図形のx方向の長さeRxとy方向の長さeRyの比、eRx/eRyである。設計者が選択した扁平率をエレメント扁平率と称する。ただし、十字形(漸近線の方向に扁平率を適用することになり、不可能)や、横万線及び縦万線のように、扁平率が適用できない図形には、この選択肢は存在しない。
立体の高さとz軸上の位置の決定方法としては、画線面積率が変化する範囲(以下「画線変化の範囲」と称す。)に関する選択肢を用いる。画線変化の範囲とは、エレメントの変化の始点及び終点を、セル全体における画線面積率に基づいて表したものである。例えば、図6に示される立体e1で表されるエレメントは、セルの画線面積率0%から変化が始まり(エレメントの変化の始点)、セルの画線面積率50%で属する領域の画線面積率を100%として変化を終える(エレメントの変化の終点)。このような場合の画線変化の範囲を0%〜50%とする。同様に、立体e2の画線変化の範囲は50%〜100%である。
エレメントに関する選択肢2は、エレメントの具体的な位置や大きさを決めるための最低限の要素である。エレメントをより複雑にするために、他の選択肢、例えば回転や変形等を追加してもよい。
(装置)
スクリーン作成装置は、図12に示すように、設定項目設定手段1、設定結果格納手段2、関数格納手段3、ディフィニショナ格納手段4、スクリーン形状表示手段5、テキストデータ変換出力手段6、ビットマップデータ変換出力手段7及び演算手段8を備えている。
設定項目設定手段1は、図8に示す設定項目ごとの選択肢の設定結果を入力する手段である。設定結果格納手段2は、設定項目設定手段1にて設定した設定結果を格納する手段である。関数格納手段3は、ユニット、領域、エレメントについてあらかじめ用意された関数リストや座標を格納している。ディフィニショナ格納手段4は、設定結果格納手段2に格納されている設定結果に従って、関数格納手段3に格納されている関数及び座標を用いて演算手段8にて構築したディフィニショナ及び構築の過程で得られる数値を一時的に格納する手段である。スクリーン形状表示手段5は、ディフィニショナ格納手段4に格納されているディフィニショナを表示する手段である。テキストデータ変換出力手段6は、ディフィニショナ格納手段4に格納されているディフィニショナを、演算手段8にて汎用のプログラム言語に変換し、それをテキストデータから成る定義データとして出力する手段である。ビットマップデータ変換出力手段7は、ディフィニショナ格納手段4に格納されているディフィニショナを、演算手段8にて複数ビット形式あるいは1ビット形式のビットマップデータ(画像)に変換し、単数あるいは複数のビットマップデータから成る定義データとして出力する手段である。
次に、上述のスクリーン作成装置を用いてスクリーンを作成する方法について、図面を用いて具体的に説明する。
(処理フローの概要)
図13に、ソフトウェアの処理フローの例を示す。以下、文中の符号S1〜S25は、図に示す各ステップの説明に対応しているものとする。また、設計者がスクリーンを設計するのに必要な設定項目及び設定項目が有する選択肢の一例として、ソフトウェアが少なくとも図8に示した選択肢を有する場合について説明する。
(ユニットの設計)
図14に、ユニットの設計のステップ(S1)の詳細なフローを示す。ユニットの設計のステップ(S1)では、ユニットの設定項目が有する選択肢1を、ソフトウェアが表示し(S1−1)、表示された選択肢1のうちから設計者が好みのものを選択して、設定項目設定手段1を用いて設定する(S1−2)。ソフトウェアは、設定結果を設定結果格納手段2に格納する(S1−3)。
次に、ソフトウェアは、設計者の設定結果から、表示すべき選択肢2を判定し、選択肢2を表示する(S1−4)。例えば、図8に示した設定項目を用いて設計者が選択肢1のうちから対辺2分割を選んだ場合、ソフトウェアは、選択肢2として線対称、点対称、あるいはランダムのいずれかを選択する選択肢を表示する。
設計者は、表示された選択肢2のうちから好みのものを選択して、設定項目設定手段1を用いて設定する(S1−5)。ソフトウェアは、設定結果を設定結果格納手段2に格納する(S1−6)。
ソフトウェアの有する選択肢の種類は、ソフトウェアの機能の程度によるが、少なくとも、セルを分割する数、ユニットの形状及びユニットの向きに関する選択肢を有する。図8に示した選択肢1は、セルが正方形に限定されていると仮定する場合に、セルを分割する数とユニットの形状とが既に組み合わされている選択肢の例である。正方形以外の形状を有するセルを用いてスクリーンの設計ができる選択肢、あるいは、もっと自由度の高い選択肢を用いたい場合は、別の選択肢、例えばセルを分割する任意の数を設定する選択肢、ユニットの形状を選択する選択肢及びユニットの向きを選択する選択肢を用意してもよい。
(領域及びエレメントの設計画面)
ソフトウェアはユニットに関する設定結果を格納後、一例として図15に示すような設計画面を表示する。設計画面とは、設計者が領域及びエレメントに関する設定項目の有する選択肢のうちから、好みのものを選択して設定するのを補助するものである。図15に示した設計画面は、設計者による設定結果を数値として表示する部分(以下「設定結果表示部」と称す。)G1、選択肢を表示する部分(以下「選択肢表示部」と称す。)G2及び後述するアートワーク画像を表示する部分(以下「アートワーク画像表示部」と称す。)G3を備えている。なお、図15に示した設計画面中のレイアウト及び表示の形態は、一例であってこれに限定されるものではない。
設定結果表示部G1は、設計者による設定結果を一覧として表示する部分である。図15では、設定結果は数値として表示され、表示できる領域は4つになっているが、設定結果の表示形態及び表示できる領域の個数は、特に限定されるものではない。
選択肢表示部G2は、領域の設定項目が有する選択肢の表示とエレメントの設定項目が有する選択肢の表示とを兼ねている。設定対象選択肢表示部G2−1に表示される選択肢から領域あるいはエレメントを選択すると、G2−2乃至G2−8の各選択肢表示部が、図8に示した選択肢のうち、領域あるいはエレメントのいずれかの選択肢を表示する。設計者は、G2−2乃至G2−8の各選択肢表示部に表示される選択肢を頼りに、領域に関する領域の設計のステップ(S2)及びエレメントの設計のステップ(S3)を実行する。
(領域の設計)
図16に領域の設計のステップ(S2)の詳細なフローの例を示す。領域の設計のステップ(S2)では、設計者は、まず、ユニットを分割するか否かを選択する(S2−1)。例えば、ユニットの分割を行う場合は、領域選択肢表示部G2−2に表示される選択肢から設定項目設定手段1を用いて領域a1を選択する。図15に示されるG2−2の一例では、領域a1は、赤(1)と表示されている。この赤は後述するアートワーク画像の色相と一致する。また、ユニットの分割を行わない場合は、ユニット全体で1個の領域とし、エレメントの設計のステップ(S3)へと進む。設計者は、ソフトウェアが選択肢1表示部G2−3に表示した(S2−2)選択肢1のうちから、設計者が好みのものを選択して設定項目設定手段1を用いて設定する(S2−3)。ソフトウェアは、設定結果を設定結果格納手段2に格納する(S2−4)。
次に、ソフトウェアは、設計者の設定結果から、表示すべき選択肢2を判定し、選択肢2をG2−2乃至G2−7に表示する(S2−5)。例えば、図8に示した設定項目を用いて設計者が選択肢1のうちから円を選んだ場合、ソフトウェアは、選択肢2として、中心に関する選択肢を中心選択肢表示部G2−6に、扁平率に関する選択肢をx方向とy方向とに分けて、x方向長選択肢表示部G2−4とy方向長選択肢表示部G2−5に、大きさに関する選択肢を領域径選択肢表示部G2−7にそれぞれ表示する。あるいは、設計者が選択肢1のうちから横万線を選んだ場合、ソフトウェアは、選択肢2として、中心に関する選択肢を中心選択肢表示部G2−6に、大きさに関する選択肢を領域径選択肢表示部G2−7にそれぞれ表示する。設計者は、表示された選択肢2のうちから好みのものを選択して、設定項目設定手段1を用いて設定する(S2−6)。ソフトウェアは、設定結果を設定結果格納手段2に格納する(S2−7)。設計者は必要に応じて、ステップ(S2−1)に戻り、領域a2、a3・・・と順に選択して好みの数の領域を設計する。
(エレメントの設計)
図17にエレメントの設計のステップ(S3)の詳細なフローの例を示す。エレメントの設計のステップ(S3)では、設計者は、まず、領域選択肢表示部G2−2に表示される選択肢から、設定項目設定手段1を用いて、どの領域のエレメントを設計するのか選択する(S3−1)。次に、ソフトウェアが選択肢1表示部に表示した(S3−2)選択肢1のうちから、設計者が好みのものを選択して設定項目設定手段を用いて設定する(S3−3)。ソフトウェアは、設定結果を設定結果格納手段2に格納する(S3−4)。
選択肢1の設定結果を格納後、ソフトウェアは、設計者の設定結果から、表示すべき選択肢2を判定し、選択肢2をG2−2乃至G2−6及びG2−8に表示する(S3−5)。例えば、図8に示した設定項目を用いて設計者が選択肢1のうちから円を選んだ場合、ソフトウェアは、選択肢2として、中心に関する選択肢を中心選択肢表示部G2−6に、扁平率に関する選択肢をx方向とy方向とに分けて、x方向長選択肢表示部G2−4とy方向長選択肢表示部G2−5に、画線面積率の範囲に関する選択肢を画線変化範囲選択肢表示部G2−8にそれぞれ表示する。あるいは、設計者が選択肢1のうちから横万線を選んだ場合、ソフトウェアは、選択肢2として、中心に関する選択肢を中心選択肢表示部G2−6に、画線面積率の範囲に関する選択肢を画線変化範囲選択肢表示部G2−8にそれぞれ表示する。設計者は、表示された選択肢2のうちから好みのものを選択して、設定項目設定手段1を用いて設定する(S3−6)。ソフトウェアは、設定結果を設定結果格納手段2に格納する(S3−7)。
以上、領域に関して(i−1)回(iは1以上の整数)、エレメントに関してi回設定を繰り返し、1個のユニットがi個の領域を有する場合のスクリーンの設計を完了する。
(ディフィニショナの算出)
次に、ソフトウェアは図18に示すディフィニショナの算出のステップ(S4)を実行する。ディフィニショナとは、画線面積率が0%から100%までの範囲で変化するスクリーンを表すデータである。図6に示したように、画線面積率が0%から100%までの範囲で変化する画線をz軸方向に重畳した立体としてスクリーンを表し、このようなスクリーンを3次元関数としてのディフィニショナにより表す。
《ディフィニショナ》
ディフィニショナの占める座標空間的な範囲を、一例として、x及びyをそれぞれ−1以上1以下とし、zを0%以上100%以下とする。ディフィニショナは、ソフトウェアの内部演算処理の過程によって算出され、あるいは用いられるものなので、ディフィニショナの占める座標空間的な範囲は特に限定されない。例えば、印刷分野における代表的なページ記述言語の一つであるポストスクリプト(登録商標)との汎用性を高めるため、ポストスクリプト(登録商標)におけるスクリーンの定義方法の一つであるスポット関数と同じようにx、y、zをそれぞれ−1以上1以下としても構わない。
《設定結果の入力及びユニットに関する関数の入力》
ソフトウェアは設定結果格納手段2に格納しているスクリーンの設定結果を入力する(S4−1)。次にソフトウェアは、ユニットに関する設定結果に相当する関数を、関数格納手段3が格納しているユニットに関する関数の中から選択して入力する(S4−2)。ユニットに関する関数の一例として、ユニットの種類をx及びyの不等式で、ユニットの向きを座標(x,y)から(x’,y’)に変換する式で表す場合について説明する。
例えば、図6に示されるスクリーンのユニットに関する関数は、以下の式(1)から(8)までのようになる。セルの占める空間を−1<=(x,y)<=1、0<=z<=100とすると、
x>0,y>0のとき、
x’=x (1)
y’=y (2)
x<=0,y>0のとき、
x’=y (3)
y’=−x (4)
x<=0,y<=0のとき、
x’=−x (5)
y’=−y (6)
x>0,y<=0のとき、
x’=−y (7)
y’=x (8)
《領域を表す関数の算出》
また、ソフトウェアは、設定結果格納手段2から領域に関する設定結果を入力し、設定結果に基づいて、各々の領域a(n=1...i−1)について、図形の形状に関する関数a’fを関数格納手段3から演算手段8に入力する(S4−3)。図9に示されるa’1の関数a’fは、例えば以下の式(9)、a’2の関数a’fは、例えば以下の式(10)となる。
a’f(x,y)=x+y (9)
a’f(x,y)=|x−y| (10)
さらに、ソフトウェアは、設定結果格納手段2から、領域に関する第2の選択肢、例えば、中心に関する選択肢、扁平率に関する選択肢及び大きさに関する選択肢の設定結果を、演算手段8に入力し、図形の形状に関する関数a’fから領域anを表す関数afを導く(S4−4)。例えば、図9に示されるa’2の中心に関する設定結果が(x,y)=(1,1)、扁平率に関する設定結果が1、大きさに関する設定結果が0.5であった場合、領域a2を表す関数afは、例えば以下の式(11)となる。
|(x−1)−(y−1)|<=0.25 (11)
《エレメントを表す関数の算出1》
領域を表す関数の算出後、ソフトウェアは、設定結果格納手段2からエレメントに関する設定結果を入力し、設定結果に基づいて、各々のエレメントe(n=1...i)について、立体の形状に関する関数e’fを関数格納手段3から演算手段8に入力する(S4−5)。図6に示されるe1の関数e’fは、例えば以下の式(12)となる。
e’f(x,y)=x+y (12)
さらに、ソフトウェアは、設定結果格納手段2から、エレメントに関する第2の選択肢、例えば、中心に関する選択肢及び扁平率に関する選択肢の設定結果を、演算手段8に入力し、立体の形状に関する関数e’fから関数efを導く(S4−6)。例えば、図6に示されるe1の中心に関する設定結果が(x,y)=(0.75,0.5)、扁平率に関する設定結果が1であった場合、関数efは、例えば以下の式(13)となる。
ef(x,y)=(x−0.75)+(y−0.5) (13)
《エレメントを表す関数の算出2》
関数efには、画線変化の範囲が加味されていない。画線変化の範囲を加味するとは、ディフィニショナの計算結果zが設定結果のとおりに、z最小値をエレメントの始点、zの最大値を終点とすることである。そのために、関数efの最大値eMax及び最小値eMinを求める(S4−7)。
関数efの最大値eMax及び最小値eMinを求める方法は、特に限定しない。一例として、セルUの各座標(x,y)(s=1〜j,t=1〜k)として行列Ustを用いて、ソフトウェアが、関数efの計算を行い、関数efの計算結果である行列から最大値及び最小値を検索する場合について説明する。
ソフトウェアは、Ustについて、1番目に設定した領域を表す関数からi−1番目まで順番に判定を行って、Ustが何番目の領域にあるか決定する(S4−8)。さらに、該当する領域に設定されている関数efnの計算を行う。
ソフトウェアは、得られた計算結果を行列z´stとして領域ごとに設定結果格納手段に一時格納する。次に、領域ごとに行列z´stの中から最大値あるいは最小値を、ソフトウェアを記述するプログラミング言語の最大値あるいは最小値検索コマンドにより、 検索する。得られた行列z´stの領域anにおける最大値をeMaxn、最小値をeMinnとする。
《エレメントを表す関数の算出3》
ソフトウェアは、eMaxn及びeMinnをディフィニショナ格納手段4に格納する。最後に、ソフトウェアは、得られたeMaxn及びeMinnと画線変化の範囲を加味して、領域anの有するエレメントenを表す関数zfn(x,y)を算出する(S4−8)。
エレメントの変化の始点をeSn、終点をeEnとすると、エレメントを表す関数zn(x,y)は、例えば以下の式(14)のように表すことができる。
zfn(x,y)=(efn-eMinn)/(eMaxn-eMinn)*|eEn-eSn|+eSn (14)
例えば、図6に示されるエレメントe1の画線変化の範囲に関する設定結果が0%から50%までであり、eMax1が0.3125、eMin1が0であった場合、エレメントe1を表す関数z1は、例えば以下の式(15)となる。
z1(x,y)={(x-0.25)2+(y-0.5) 2}/(0.3125-0)*|50-0|+50 (15)
上述の式(15)において、eS及びeEには、画線面積率を百分率で表した場合の数値を用いた。しかし、他の数値、例えばポストスクリプト(登録商標)におけるスポット関数では、−1以上1以下の範囲で、完全な黒(画線面積率100%)から白(画線面積率0%)を表すこととしており、このような数値を用いてもよい。
以上、ソフトウェアはユニットを表す関数、領域を表す関数、エレメントを表す関数を組み合わせてディフィニショナとし、得られたディフィニショナをディフィニショナ格納手段4に格納する(S4−9)。
(表示の有無及び表示形態の選択)
ソフトウェアがディフィニショナの算出のステップ(S4)を終了した後、得られたディフィニショナによって、どのようなスクリーン形状が得られるのかを確認するため、設計者は、スクリーンの表示の有無を選択する(S5)。スクリーンを表示する場合は、アートワーク画像の生成を実行する。
アートワーク画像とは、スクリーンの設計の補助となる画像である。アートワーク画像は、設計者がユニット、領域及びエレメントの位置と形状とを把握できるように、次の2点を確認することを目的としている。1.領域がどのような形であるか、何番目に設計された領域であるか。2.エレメントがどのように生成し、変化しているか、すなわち、各濃度(ハイライト、ミドル、シャドー)ではどのような形であるか。
アートワーク画像の一例として、各々の領域を色相の違いで表し、エレメントの変化は明度の違いで表している画像を用いることとする。この例における画像は、地図に用いるような俯瞰図の様相を呈する。すなわち、領域は、市街地(例えば赤)、山野(例えば緑)、海(例えば青)等の区分けに相当し、エレメントを立体で表すならばエレメントの変化は土地の標高の具合に相当する。また、図19(a)に、このような画像の色を記号で表した図の例を示す。図19(a)に示した図中の記号のうち、黒丸あるいは白丸等、丸状の記号の箇所は、例えば、赤、黒い四角あるいは白い四角等、四角状の記号の箇所は例えば緑、横線あるいは十字等、線状の記号の箇所は例えば青といった色相を有し、領域を表している。また、図19(b)に、このような画像の明度を表した図の一例を示す。例えば、明度の低い所ほどセルの画線面積率が低い場合に画線となるとする。図19(a)及び図19(b)に示した図で表される画像は、例えば、図19(c)に示されるグラデーションを再現するようなスクリーンのアートワーク画像の例である。このようなアートワーク画像の生成処理の例を以下に説明する。
ソフトウェアは、演算手段8によって、以下のステップを経て、ディフィニショナの計算結果と各ピクセルの属する領域とに関する2つの行列を作成する。まず、アートワーク画像として用いたい数のピクセルをセルの座標空間すなわち、ディフィニショナの算出時に用いたxy座標空間に割り振る(S7−1)。
割り振るとはすなわち、用いたいピクセルで構成されるアートワーク画像と、ディフィニショナの算出時に用いた、xy座標中のセルの座標空間と対応付けるとき、画像を構成する各々のピクセルの中心がセルの座標空間のいずれに位置するか算出することで、例えばセルが−1<=(x、y)<=1のとき、画像の左上にあるピクセルの中心は(−1、1)、右上のピクセルの中心は(1,1)、左下のピクセルの中心は(−1、−1)、右下のピクセルの中心は(1、−1)とする。内側のピクセルについては、まず、縦横のピクセル数からそれぞれ1を減じた数でセルの大きさ(この場合2)を割って、ピクセル間の距離(隣り合うピクセルの中心間の距離)、(dx、dy)を求める。この(dx、dy)に基づいて、画像の左から右まで順にx座標に対してdxずつ増加し、画像の上から下までy座標に対してdyずつ減ずる。すなわちピクセルp(px、py)の右隣のピクセルの中心座標は(px+dx、py)であり、1つ下のピクセルの中心座標は(px、py−dy)である。
次に、演算手段8を用いてピクセルごとにディフィニショナの計算を行う。ディフィニショナの計算を以下に説明する。すなわち、各ピクセルがセルの有するいずれのユニット(例えば図3の(a)に示すui〜uivのいずれか)に属しているか判定し、属するユニットの向きを表す関数を実行する。向きを表す関数は、おおむね、式(1)〜(8)にその例を示したような、xとyとの入替えや、符号の反転等、拡大縮小を伴わないアフィン変換である。
次に、領域の関数を実行して、各ピクセルが領域a1からaiまでのいずれに属しているか判定する。領域の関数は、式(11)に示したような不等式である。アートワーク画像の生成の過程では、領域の判定の過程で得た結果を基に、1からiまでの整数を返し、この整数を行列1としてディフィニショナ格納手段4に一時保存する。さらに、該当する領域の有するエレメントの関数zfn(x,y)の計算を行って、ディフィニショナの計算を終了する。計算結果を行列2として、ディフィニショナ格納手段4に一時保存する(S7−2)。
行列1に基づき、ピクセルを着色する色相を決定する(S7−3)。それぞれの領域の色相は特に限定しないが、例えば領域a1に属するピクセルを赤、領域a2を緑、領域a3を青とすることとして以下の処理を行う。ソフトウェアは、ピクセルごとに、まず、行列1に基づいて色相を決定し、次いで、行列2に基づき、アートワーク画像を着色する色の明度の判定を行う(S7−4)。
ディフィニショナの計算結果の判定結果に基づいて、ピクセルを着色する明度を決定し、画像を生成する(S7−5)。例えば、画線となる画線面積率が高いピクセルほど明るくする場合、ソフトウェアは、RGB表色系を用いてピクセルの色を表した場合に、画線となる画線面積率が高いピクセルほどグリーン及びブルーの発光強度が強くなるようなビットマップデータを作成する。すなわち、領域a1を赤とした場合、ソフトウェアは、画線面積率1%にて画線となるピクセルの色を赤、すなわちRGB=(255,0,0)とし、画線面積率50%にて画線となるピクセルの色を淡赤、すなわちRGB=(255,127,127)とし、画線面積率100%にて画線となるピクセルの色を白、すなわちRGB=(255,255,255)とする。なお、領域に用いる色相は特に限定しない。
アートワーク画像の生成処理は、ディフィニショナにポストスクリプト(登録商標)におけるスポット関数のような、公知の技術を用いてステップ(S7)以降の処理を行ってもよい。
例えば、スポット関数と同じ判定方法を用いる場合には、まず、ディフィニショナがスポット関数の条件を満たしていることが前提である。スポット関数とは、スクリーンの形状を定義する、x、y及びzが−1以上1以下となる3次元関数である。スポット関数を用いたスクリーンの定義方法では、ディフィニショナの計算結果に相当するスポット関数が返す値そのものを重視するのではなく、スポット関数の返す値の相対値を利用している。すなわち、スポット関数の返す値のうち最も高い値を有するピクセルが画線面積率1%にて画線となり、次に高い値を有するピクセルが2%となるように、スポット関数の返す値が高いピクセルから順に画線としている。
(スクリーン形状は良いか?)
図13のステップ(S11)に示すように、アートワーク画像を確認して、設計者が満足するスクリーン形状であることを確認できたら次のステップに進む。また、設計者が満足できないスクリーン形状であったならば、設計者はユニットの設定のステップ(S1)乃至エレメントの設定のステップ(S3)に戻ってディフィニショナの設計のやり直しを行う。
(出力形態の選択)
テキストデータ変換出力手段6及びビットマップデータ変換出力手段7は、ソフトウェアが作成したディフィニショナを、設計者が使用したいスクリーン処理ソフトの規定にのっとった定義データに変換して出力するものである。ソフトウェアは図13に示すように、ディフィニショナの出力形態を選択できる機能を有している。すなわち、従来の技術でも述べたような、ポストスクリプト(登録商標)等のコンピュータ言語で関数を記述したテキストデータ、1ビット形式のビットマップデータ、あるいは、8ビット等の複数ビット形式のビットマップデータ等、設計者が使用したいスクリーン処理ソフトに適した形態の定義データを、ソフトウェアは出力する。ソフトウェアが出力する定義データの形態は、一例であり、特に限定しない。
(テキストデータの生成処理)
ソフトウェアが定義データの形態としてテキストデータを出力する機能を有し、設計者が出力したい定義データの形態としてテキストデータを選択した場合、ソフトウェアはテキストデータの生成処理のステップ(S13)を行う。テキストデータの形態を有する定義データが、プログラミング言語で記述した関数(ディフィニショナ)である場合について、テキストデータの生成処理のステップ(S13)の一例を以下に説明する。
ソフトウェアは、設定結果格納手段2に保存されているユニットに関する設定結果に基づいて、関数格納手段3に保存されているテキストの中から、セルの有する各々のユニットについて、その種類と位置とを表すテキストデータ(以下「ユニットテキスト1」と称す。)及び向きを表すテキストデータ(以下「ユニットテキスト2」と称す。)を演算手段8に入力する。演算手段8は、各々のユニットについてユニットテキスト1の後にユニットテキスト2を挿入し、セルの有する全てのユニットを表すテキストデータを完成する。
次に、領域an及び領域anの有するエレメントenを表すテキストデータを生成する。まず、ソフトウェアは、設定結果格納手段2に保存されている領域anの形状に関する設定結果に基づいて、領域anの形状を表すテキストデータを演算手段8に入力する。ソフトウェアは演算手段8にてテキストデータ中の所定の位置に領域の中心、扁平率、大きさに関する設定結果を(数値ではなく、テキストの一部としての)数字として挿入し、領域anを表すテキストデータを完成する。同様にしてソフトウェアはエレメントenを表すテキストデータを生成して、領域anを表すテキストデータの後ろに挿入する。ソフトウェアは、これをn=1から順に最後まで行って、ユニットを表すテキストデータの後ろに挿入し、テキストデータの形態を有する定義データを完成する。ソフトウェアは完成した定義データを、テキストデータ変換出力手段に出力し、終了する。
(複数ビット形式のビットマップデータの生成処理)
ソフトウェアが定義データの形態としてビットマップデータを出力する機能を有し、設計者が出力したい定義データの形態として複数ビット形式のビットマップデータ(以下「複数ビット定義データ」と称す。)を選択した場合、ソフトウェアは複数ビット形式のビットマップデータの生成処理のステップ(S16)を実行する。
例えば、図26の(a)に示す、複数ビット定義データの生成方法の一例を以下に説明する。なお、複数ビット定義データは、図26の(a)に示す画像の限りではなく、例えば、白く着色されたピクセルほど、低い画線面積率で画線となっている画像でもよい。
複数ビット定義データの例として、8ビット形式のビットマップデータ(以下「8ビット定義データ」と称す。)を生成する方法は例えば次のようになる。まず、ソフトウェアは演算手段8にて、8ビット定義データとして用いたい数のピクセルをセルの座標空間すなわちディフィニショナの算出時に用いたxy座標に割り振る。設計者による複数ビット定義データのピクセル数の設定は、設定項目設定手段1を用いて行う。
次に、ソフトウェアはディフィニショナ格納手段4からディフィニショナを演算手段8に入力し、ピクセルごとにディフィニショナの計算を行う。計算結果zを、そのピクセルが画線となるときのセルの画線面積率(0以上100以下)を表すようなディフィニショナより得た場合は、以下の式(16)によりそのピクセルの黒の濃さ(グレーレベル)g(0以上255以下)を算出する。
g=255*(100−z)/100 (16)
ソフトウェアはこれに基づき、各ピクセルを着色して複数ビット定義データを完成する。ソフトウェアは完成した複数ビット定義データを、ビットマップデータ変換出力手段7を用いて出力し、終了する。なお、本発明における「グレーレベル」とは、256階調で表現する数値、つまり、画像の濃淡を表す値のことである。
上述の生成方法で得た定義データを用いてスクリーン処理をした場合の特徴は、得られる画線の形状が整っていることである。その理由は、ディフィニショナ計算結果が同じ値となるピクセルは、同じグレーレベルを有するため、正確な円や菱形、まっすぐな縦万線や横万線が得られるからである。よってこのデータを形状優先データと称する。
(画素置換方式による45度変換)
形状優先データの複数ビット形式のビットマップデータとは、基となるスクリーン図形を構成する単位ごとのデータであり、正四角形で構成された縦横同画素数から成る画素領域において、図21に示されたように黒化する優先順位をグレーレベルに変換したビットマップ形式の多値画像である。この複数ビット形式のビットマップデータにしきい値を設けて2階調化することで、優先順位に応じたスクリーン形状が生成される。例えば図22に示すように、黒化する優先順位を0から255までのグレーレベルに適用すると、複数ビット形式のビットマップデータにおいて、0のグレーレベルで最も早く黒化し、255のグレーレベルで最も遅く黒化される。
さらに、図13の回転の有無のステップ(S17)に移行する。0度であった場合は画素置換無しのステップ(S18)の処理に移行し、45度であった場合は画素置換有りのステップ(S19)に移行する。図23(a)に示されたように、縦の画素数Vと横の画素数Hが等しい複数ビット形式のビットマップデータにおいて、スクリーン角度を0度とするとき、複数ビット形式のビットマップデータの画素数は、最終の1bit画像の解像度(dpi)÷スクリーン線数(line/inch)となっている。また、スクリーン角度を45度とするとき、複数ビット形式のビットマップデータの画素数は、最終の1bit画像の解像度(dpi)÷スクリーン線数(line/inch)×1.414となっている。したがって、複数ビット形式のビットマップデータは、図23(b)のような形に変換されてから書き出される。複数ビット形式のビットマップデータは、スクリーン角度45度の場合でも正方形画像が保存される。つまり、スクリーン角度45度のスクリーン線数は、スクリーン角度0度のスクリーン総数に対して√2倍となる。
次に、図13の画素置換の実行のステップ(S20)について詳細に説明する。前述したとおり、画像を45度変換する公知の技術としてはアフィン変換があるが、この方法では、変換後の模様のディティールを正確に保持できなかった。そこで、本発明では、画素置換方式と名付けた新たな手法にて、模様のディティールを正確に保持できる新たな45度画素置換を実現している。以下に、その詳細を記載する。
図24(a)は、本発明にて用いられる複数ビット形式のビットマップデータにおいて、縦横の画素を10画素×10画素で構成した図である。本発明における45度変換方法では、まずは、隣接する2×2画素の計4画素がラベル化される。ここで、ラベル化とは、複数の画素ごとにグループ化を行い、各グループにラベルを割り振る処理をいう。本発明におけるラベル化では、座標変数nで示されたdx、dyの2次元座標において、dx(n)、dx(n+1)、dy(n)、dy(n+1)に位置する4つの画素で構成した画素群をラベル化し、この画素群と隣接するように、dx(n+2)、dx(n+3)、dy(n)、dy(n+1)に位置する4つの画素で構成した画素群や、dx(n)、dx(n+1)、dy(n+2)、dy(n+3)に位置する4つの画素で構成した画素群をラベル化とする。具体的には、図24(a)に示すとおり、dx(0)、dx(1)、dy(0)、dy(1)に位置する4つの画素で構成した画素群をラベルAとすると、このラベルAと隣接するように、dx(2)、dx(3)、dy(0)、dy(1)に位置する4つの画素で構成した画素群をラベルB、dx(0)、dx(1)、dy(2)、dy(3)に位置する4つの画素で構成した画素群をラベルFとする。このように、隣接する2×2画素の画素群が、マトリックス状にラベル化される。
さらに、本発明では、dx(n+1)、dx(n+2)、dy(n+1)、dy(n+2)に位置する4つの画素の画素群や、dx(n+3)、dx(n+4)、dy(n+1)、dy(n+2)に位置する4つの画素の画素群のラベル化も行う。例えば、図24(b)に示すとおり、dx(1)、dx(2)、dy(1)、dy(2)に位置する画素群をラベルa、dx(3)、dx(4)、dy(1)、dy(2)に位置する画素群をラベルbとする。これらについても、隣接する2×2画素が1組となってマトリックス状にラベル化されているが、ラベルaには、ラベルA、ラベルB、ラベルF及びラベルGを構成する画素が1画素ずつ共有されている。同様に、ラベルbには、ラベルB、ラベルC、ラベルG及びラベルHを構成する画素が1画素ずつ共有されている。
ただし、画像の端に位置する画素については、前述したような隣接する2×2画素の画素群を形成できない場合もある。例えば、図24(a)に示す、dx(0)の列に存在するdy(1)及びdy(2)の2画素や、dy(0)の行に存在するdx(1)及びdx(2)の2画素が該当するが、この場合には、各画素の反対側に存在する画素を使って計4画素の画素群を形成することとする。つまり、図24(c)に示すとおり、横方向でいうと、dx(0)の列に存在するdy(1)及びdy(2)の2画素については、dx(9)の列に存在するdy(1)及びdy(2)の2画素と合計した計4画素でラベル化する。縦方向についても同様に、dy(0)の行に存在するdx(1)及びdx(2)の2画素については、dy(9)の行に存在するdx(1)及びdx(2)の2画素との計4画素でラベル化する。この理由を以下に説明する。
本発明では、幾何学図形であるスクリーン画像を連続的に複数配置することで印刷物を形成する。印刷物の状態では、図24(a)に示す画像でいうと、画像の左端に位置するdx(0)の列の各画素は、この画像の左側に存在する画像の右端に位置するdx(9)の列の各画素と隣接することとなる。縦方向についても同様に、画像の上端に位置するdy(0)の行の各画素は、この画像の上側に存在する画像の下端に位置するdy(9)の行の各画素と隣接することとなる。そこで、本発明では、印刷物を形成するためにスクリーン画像が配置された場合に隣り合う画素の関係についても、「隣接する」と定義する。つまり、図24(a)に示す画像でいうと、画像の両端に位置する画素から画素群を形成しているが、スクリーン画像の連続的な配置を考慮すると、図24(c)及び図24(d)に示すような画素群の形成についても、他の画素群と同様に、隣接する2×2画素のラベル化と同様であるといえる。
次に、図25に示されたように、図24(a)でラベル化された4つの画素で構成した画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換する。例えば、座標変数nで示されたx、yの2次元座標において、図24(a)に示されたdx(n)、dx(n+1)、dy(n)、dy(n+1)に位置する4つの画素を1組として構成した画素群のラベルAのグレーレベルが平均化された値を、図25に示すx(n)、y(n+4)に位置する1画素A´として置換し、図24(a)に示されたdx(n+1)、dx(n+2)、dy(n+1)、dy(n+2)に位置する4つの画素で構成した画素群のラベルaのグレーレベルが平均化された値を、図25に示すx(n+1)、y(n+4)に位置する1画素a´として置換し、図24(a)に示されたdx(n+2)、dx(n+3)、dy(n)、dy(n+1)に位置する4つの画素で構成した画素群のラベルBのグレーレベルが平均化された値を、図25に示すx(n+1)、y(n+3)に位置する1画素B´として置換し、図24(a)に示されたdx(n+3)、dx(n+4)、dy(n+1)、dy(n+2)に位置する4つの画素で構成した画素群のラベルbのグレーレベルが平均化された値を、図25に示すx(n+2)、y(n+3)に位置する1画素b´として置換する。これにより、図24(a)の2次元座標に表示される図形は、図25の2次元座標の表示において図形の形状を完全に保持している。
また、本実施の形態における45度変換の画素置換によって、基図形のサイズが縮小するが、スクリーン図形の定義が上述のテキストデータであった場合、複数ビット形式のビットマップデータとなる画素数設定において、あらかじめ√2倍(1.414倍)で複数ビット形式のビットマップデータを生成してから、本実施の形態における45度変換の画素置換を適用すると、ユーザーが必要としているスクリーン線数(line/inch)が保持される。例えば、解像度2540dpiで、20線(line/inch)かつ45度の複数ビット形式のビットマップデータを生成させる場合、0度の複数ビット形式のビットマップデータの画素数の一辺が、例えば127画素であったとする。この際、まずテキストデータにて生成される複数ビット形式のビットマップデータの画素数の一辺を、127画素の√2倍(1.414倍)の近似値の180画素とする。本実施の形態における45度変換の画素置換に従って画素を置換すると、20線(line/inch)がほぼ保たれた状態で45度回転されたスクリーン図形が得られる。
しかし、形状優先データのヒストグラムには、若干の偏りや欠落が見られる。例えば、図26(b)に示したグラフは、図26(a)に示した複数ビット定義データのヒストグラムであり、図26(a)にその一例を示した複数ビット定義データは、上述の生成方法で得たものである。ヒストグラムに大きな偏りや欠落が見られる定義データを用いて単純なグラデーション(例えば、帯状のグラデーション)を再現すると、定義データに存在しない階調が正しく再現されず、色味の段差(トーンジャンプ)を生ずる。すなわち、ピクセルの濃度を表す複数ビットから成る形状優先データである定義データは、例えば8ビット画像では256階調を有する。この256階調における一部のグレーレベルにおいて、偏りや欠落等が存在すると、階調が正しく再現されず色味の段差が生じることになる。
ピクセルごとにディフィニショナの計算を行った場合に、同一のグレーレベルが算出されて付与されたピクセルが複数存在する場合、ヒストグラムのばらつきという現象が発生する。例えば、256階調における一つのグレーレベルとして、グレーレベルが50のピクセルが複数存在するような場合が該当する。ディフィニショナにおけるグレーレベルの違いがごく僅かであったような場合に、ディフィニショナを用いて256階調としてのグレーレベルを算出すると全て同一のグレーレベルとなる場合がある。この結果、同一のグレーレベルを有するピクセルが偏って複数存在することとなる。このような場合は、図13の階調優先データの出力のステップ(S22)において、ディフィニショナの計算後、公知のスクリーン処理技術でも使用されているような、例えばアキュレートスクリーンと称される方法等を用いて計算結果を調整する。

例えば、ソフトウェアが演算手段8を用いて、ピクセルごとにディフィニショナの計算を行って得られたグレーレベルの計算結果の中に、同一のグレーレベルがあった場合、偏りを解消するため乱数を用いて数値を分散させる。これは、上述したように、例えばグレーレベルが50付近でディフィニショナでは値の違いがごく僅かに存在したような場合、グレーレベルが50のピクセルが複数存在する場合がある。仮に、グレーレベルが50のピクセルP50が3個あったとする。ソフトウェアにおいて、50付近の値で乱数を発生させ、49、50、51等、50前後で微妙に数値の異なる値に分散させる。このようにして変更したグレーレベルを用いて得られた定義データを、階調優先データと称する。図27(a)に示した複数ビット定義データは、図26(a)に示した複数ビット定義データと同一のディフィニショナより得た、階調優先データの一例である。階調優先データのヒストグラムは、図27(b)にその一例を示したように、各階調(グレーレベル)ごとのピクセル数がほぼ同一であり、ピクセルが均等な濃度で分布する。
(スクリーンの配列)
本発明では、更に意匠性を高める方法として図13に示されるブロック配列のステップ(S23)の処理を設けている。ブロック配列無しであれば、そのまま階調優先データの出力のステップ(S22)が行われるが、ブロック配列横型が選択されていればブロック配列横型の出力のステップ(S24)が実行され、ブロック配列縦型が選択されていれば、ブロック配列縦型の出力のステップ(S25)が実行される。図28(a)は回転がなされていない0度の状態が示されたもので、図28(b)は45度回転がなされた状態が示されたものである。図28(c)はブロック配列横型、すなわち、基となるスクリーン図形がマトリックス状に配置されている状態で、間隔を有する行又は列を成すスクリーン図形群が、スクリーン図形サイズの半分の長さでずれるように位相が調整されたものであり、六角形配列と近似したスクリーン形状から成る意匠となっている。図28(d)は、ブロック配列縦型、すなわちブロック配列横型に45度回転がなされた状態が示されたものである。
図29は、ひとつのスクリーン形状を図28に示された配列にて画線面積率0%から100%まで連続階調で表した例が示されたものである。図29(a)は0度のスクリーン角度の状態、図29(b)は45度のスクリーン角度の状態、図29(c)はブロック配列横型の状態、図29(d)はブロック配列縦型の状態でそれぞれ構築されたものである。すなわち、図29で示された連続階調における意匠は、ひとつのスクリーン図形から派生したものであり、配列によって異なる意匠となる特徴を有している。
本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の技術的範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の技術的範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 設定項目設定手段
2 設定結果格納手段
3 関数格納手段
4 ディフィニショナ格納手段
5 スクリーン形状表示手段
6 テキストデータ変換出力手段
7 ビットマップデータ変換出力手段
8 演算手段
a1 領域
a2 領域
a3 領域
a’1 図形
a’2 図形
aB 領域径
ac 領域中心
aRx 領域図形のx方向の長さ
aRy 領域図形のy方向の長さ
as 領域図形
C セル
D 画線面積率
e1 エレメント
e2 エレメント
ec エレメント中心
eRx エレメント立体のx方向の長さ
eRy エレメント立体のy方向の長さ
es エレメント立体
G1 設定結果表示部
G2 選択肢表示部
G2−1 設定対象選択肢表示部
G2−2 領域選択肢表示部
G2−3 選択肢1表示部
G2−4 x方向長選択肢表示部
G2−5 y方向長選択肢表示部
G2−6 中心選択肢表示部
G2−7 領域径選択肢表示部
G2−8 画線変化範囲選択肢表示部
G3 アートワーク画像表示部
L 直線
Ph 複数ビット形式のビットマップデータにおける横方向のピクセルセル数
Pv 複数ビット形式のビットマップデータにおける縦方向のピクセルセル数
S1 ユニットの設計
S1−1 選択肢1の表示
S1−2 選択肢1の選択
S1−3 設定結果の格納
S1−4 表示すべき選択肢2の判定、選択肢2の表示
S1−5 選択肢2の選択
S1−6 設定結果の格納
S2 領域の設計
S2−1 分割するかの選択
S2−2 選択肢1の表示
S2−3 選択肢1の選択
S2−4 設定結果の格納
S2−5 表示すべき選択肢2の判定、選択肢2の表示
S2−6 選択肢2の選択
S2−7 設定結果の格納
S3 エレメントの設計
S3−1 領域の選択
S3−2 選択肢1の表示
S3−3 選択肢1の選択
S3−4 設定結果の格納
S3−5 表示すべき選択肢2の判定、選択肢2の表示
S3−6 選択肢2の選択
S3−7 設定結果の格納
S4 ディフィニショナの算出
S4−1 設定結果の入力
S4−2 ユニットの関数入力
S4−3 領域の図形を表す関数入力
S4−4 大きさ及び扁平率に基づく関数の変形
S4−5 エレメントの立体を表す関数入力
S4−6 大きさ及び扁平率に基づく関数の変形
S4−7 最大値及び最小値の算出
S4−8 エレメントを表す関数の算出
S4−9 ディフィニショナの格納
S5 表示の有無
S7 アートワーク画像の生成処理
S7−1 アートワーク画像のピクセルの割り振り
S7−2 ディフィニショナの計算
S7−3 ピクセルを着色する色相の決定
S7−4 ピクセルを着色する明度の決定
S7−5 アートワーク画像の生成
S8 アートワーク画像の表示
S11 スクリーン形状は良いか選択
S12 出力形態の選択
S13 テキストデータの生成処理
S14 テキストデータの出力
S16 複数ビット形式のビットマップデータの生成処理
S17 回転の有無
S18 画素置換無し
S19 画素置換有り
S20 画素置換の実行
S21 形状優先データの出力
S22 階調優先データの出力
S23 ブロック配列
S24 ブロック配列横型に出力
S25 ブロック配列縦型に出力
Sr 画線面積率設定用スライダーバー
u ユニット
u1 ユニット
u2 ユニット
u3 ユニット
u4 ユニット
u5 ユニット
u6 ユニット
ui ユニット
uii ユニット
uiii ユニット
uiv ユニット

Claims (5)

  1. 連続階調を各階調ごとに表現するための、セルを単位とする形状を有するスクリーンを、設定項目ごとに選択肢を選択する設定項目設定手段と、選択された前記選択肢に基づいてスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成する演算手段とを備えたスクリーンの作成装置を用いて、作成する方法であって、
    前記スクリーンは、前記セルを複数有し、
    各々の前記セルは、少なくとも1つのユニットを有し、
    前記ユニットが1つの場合は、前記ユニットは少なくとも2つの領域を有し、前記ユニットが複数の場合は、前記ユニットは少なくとも1つの領域を有し、
    各々の前記領域は、1つのエレメントを有し、
    前記ユニット、前記領域、前記エレメントには、各々の前記設定項目ごとに設けられた複数の選択肢に対応して関数があらかじめ用意されて関数群を構成しており、
    前記設定項目設定手段を用いて、前記ユニット、前記領域、前記エレメントをそれぞれ設計するため、前記設定項目ごとにいずれかの選択肢を選択するステップと、
    前記演算手段を用いて、あらかじめ用意された前記関数群のうち、選択した前記選択肢に対応する関数を用いて、設計したスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成するステップと、
    前記演算手段を用いて、生成された前記ディフィニショナを、複数ビット形式のビットマップデータに変換するステップと、
    前記演算手段を用いて、変換された前記複数ビット形式のビットマップデータが表す2次元座標の画素がマトリックス状に配置された多値画像において、隣接する2×2の4つの画素から成る画素群を一単位としてグループ化し、各々の前記画素群にラベルを割り振るラベル化を行い、前記ラベル化された画素群に含まれる画素と、前記ラベル化された画素群と隣接する画素群に含まれる画素との間でそれぞれ1画素分ずつ重複するようにして成る、ラベル化を行うステップと、
    前記ラベル化された各々の前記画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することで、45度変換を行うステップと、
    を備えることを特徴とするスクリーンの作成方法。
  2. 前記45度変換を行って得られたビットマップデータに対し、前記ビットマップデータで定義されたスクリーンを用いて階調再現した場合に、得られる階調が滑らかとなるように、同一のグレーレベルを有するピクセルが複数存在する場合、前記同一のグレーレベルの付近で異なる値に分散させる処理を行い、階調優先データを生成するステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のスクリーンの作成方法。
  3. 生成された前記階調優先データに対し、前記階調優先データが定義するスクリーンがマトリックス状に配置された状態において、スクリーンの配列が横方向に並ぶように位相を調整してブロック配列横型のデータに変換し、あるいはスクリーンの配列が縦方向に並ぶように位相を調整してブロック配列縦型のデータに変換するステップを更に備えることを特徴とする請求項2に記載のスクリーンの作成方法。
  4. 連続階調を各階調ごとに表現するための、セルを単位とする形状を有するスクリーンを作成する装置であって、
    前記スクリーンは、前記セルを複数有し、
    各々の前記セルは、少なくとも1つのユニットを有し、
    前記ユニットが1つの場合は、前記ユニットは少なくとも2つの領域を有し、前記ユニットが複数の場合は、前記ユニットは少なくとも1つの領域を有し、
    各々の前記領域は、1つのエレメントを有し、
    前記ユニット、前記領域、前記エレメントをそれぞれ設計するため、設定項目ごとにいずれかの選択肢を選択する設定項目設定手段と、
    前記ユニット、前記領域、前記エレメントの各々の前記設定項目ごとに設けられた複数の選択肢に対応する関数を含む関数群を格納する関数格納手段と、
    あらかじめ用意された前記関数群のうち、選択した前記選択肢に対応する関数を用いて、設計したスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成し、生成された前記ディフィニショナを、複数ビット形式のビットマップデータに変換し、変換された前記複数ビット形式のビットマップデータが表す2次元座標の画素がマトリックス状に配置された多値画像において、隣接する2×2の4つの画素から成る画素群を一単位としてグループ化し、各々の前記画素群にラベルを割り振るラベル化を行い、前記ラベル化された画素群に含まれる画素と、前記ラベル化された画素群と隣接する画素群に含まれる画素との間でそれぞれ1画素分ずつ重複するようにして成る、ラベル化を行い、前記ラベル化された各々の前記画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することで、45度変換を行う演算手段と、
    を備えることを特徴とするスクリーンの作成装置。
  5. 連続階調を各階調ごとに表現するための、セルを単位とする形状を有するスクリーンを作成する方法を、設定項目ごとに選択肢を選択する設定項目設定手段と、選択された前記選択肢に基づいてスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成する演算手段とを備えたコンピュータに実行させるスクリーンの作成用ソフトウェアであって、
    前記スクリーンは、前記セルを複数有し、
    各々の前記セルは、少なくとも1つのユニットを有し、
    前記ユニットが1つの場合は、前記ユニットは少なくとも2つの領域を有し、前記ユニットが複数の場合は、前記ユニットは少なくとも1つの領域を有し、
    各々の前記領域は、1つのエレメントを有し、
    前記ユニット、前記領域、前記エレメントには、各々の前記設定項目ごとに設けられた複数の選択肢に対応して関数があらかじめ用意されて関数群を構成しており、
    前記設定項目設定手段を用いて、前記ユニット、前記領域、前記エレメントをそれぞれ設計するため、前記設定項目ごとにいずれかの選択肢を選択するステップと、
    前記演算手段を用いて、あらかじめ用意された前記関数群のうち、選択した前記選択肢に対応する関数を用いて、設計したスクリーンの変化を定義するディフィニショナを生成するステップと、
    前記演算手段を用いて、生成された前記ディフィニショナを、複数ビット形式のビットマップデータに変換するステップと、
    前記演算手段を用いて、変換された前記複数ビット形式のビットマップデータが表す2次元座標の画素がマトリックス状に配置された多値画像において、隣接する2×2の4つの画素から成る画素群を一単位としてグループ化し、各々の前記画素群にラベルを割り振るラベル化を行い、前記ラベル化された画素群に含まれる画素と、前記ラベル化された画素群と隣接する画素群に含まれる画素との間でそれぞれ1画素分ずつ重複するようにして成る、ラベル化を行うステップと、
    前記ラベル化された各々の前記画素群のグレーレベルの平均値を、45度変換画像の1画素として置換することで、45度変換を行うステップと、
    を備えることを特徴とするスクリーンの作成用ソフトウェア。
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