JP6650962B2 - 多関節アームによる箱組み立て方法およびその方法を用いた箱組み立てシステム - Google Patents

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Description

この発明は、一台の双腕ロボットまたは二台の単腕ロボットの二本の多関節アームによって、筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の少なくとも一部を行う箱組み立て方法および、その方法を用いた箱組み立てシステムに関するものである。
ダンボール箱等の紙製箱の組み立て作業は、箱の形状が同一で大量生産する場合には、大型の専用設備を導入することで自動化がされている。一方、多品種中・小量生産の場合には、箱の形状が製品ごとに変更され、大型の専用設備を箱の形状ごとに準備、調整すると手間と時間が必要になるので自動化が難しい。そのため専用の手先ツールや冶具を用いた多関節アームを具えるロボットを導入することで自動化がされており、多様な手先ツールや冶具、あるいは多関節アームの動作手順が存在するが、さらなる効果的な手法が求められている。
箱組み立ての自動化に専用の大型機械を使用する手法として、特許文献1では、板状に折りたたまれた状態のダンボールからダンボール箱を組み立てるまでの作業を、吸着旋回機構、ダンボール移動機構、フラップ折り曲げ機構、テープ貼り付け機構等を有する専用機械を用いている。
また、多関節アームを具えるロボットを導入した手法として、特許文献2,3では、真空吸着器を有する冶具を二本の多関節アームのそれぞれの先端部に装着し、板状に折りたたまれた状態のダンボールからの組み立て作業を実現している。
特開2012−096807号公報 特開2013−052925号公報 特開2014−000823号公報
しかしながら、特許文献1におけるような大型機械による自動化では、組み立てる箱の形状に変更があった場合に大規模な設備の変更が必要となる。少量生産の場合には、人手によって箱組み立てが行われているが、ヒューマンエラー発生の可能性を含んでおり、組み立て能率が低下する可能性がある。また、箱組み立ては単純繰り返し作業であり、作業現場では作業者の確保が困難でもある。
一方、特許文献2,3におけるような手法では、ダンボールの把持・固定を行うのにすべて真空吸着器を使用しており、設備コストが増加する。また、ダンボール箱の内フラップ部分を折りたたんだ後、一方の多関節アームでフラップを押さえた状態で外フラップを折りたたみ始めるため、作業時間が増加してしまう。
それゆえこの発明は、ロボットの多関節アームに対して箱の組み立てを目的とした手先ツールと簡単な冶具とを組み合わせることで、従来の多関節アームを具えるロボットを導入して自動化する手法に比べて設備コストの削減と作業時間の短縮を可能とし、またプログラムの変更のみで異なる形状の箱の組み立てに対応可能な箱組み立て方法および箱組み立てシステムを提供することを目的としている。
この発明は、上記課題を有利に解決するものであり、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第1態様は、
二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の少なくとも一部を行う箱組み立て方法において、
板状に折り畳まれた箱材料の、互いに平行な第1面および第2面と互いに平行な第3面および第4面とを有し、それらの面が側端部同士を折り目を介して互いに連結されて平行リンク状をなすとともに、第1面が第3面に対しておよび第2面が第4面に対してそれぞれ横方向に整列している胴部の、第3面および第4面を第1面および第2面に対し直角になるまで曲げ起こして、前記箱の角筒状の胴部を形成するに際し、
前記二本の多関節アームのうち一方の多関節アームの先端部に装着された第1冶具の真空吸着器で、前記箱材料の前記第1面を吸着し、前記一方の多関節アームの作動により前記板状に折り畳まれた箱材料を移動させて、その板状に折り畳まれた箱材料の前記第1面の、前記第4面に対する折り目側の側端部を所定位置に位置する第3冶具に当接させるとともに、
前記二本の多関節アームのうち他方の多関節アームの作動によりその他方の多関節アームの先端部に装着された第2冶具を移動させ、その第2冶具で前記板状に折り畳まれた箱材料の前記第3面を押して、前記第1冶具の真空吸着器で吸着している前記第1面に対し直角に位置するまで曲げ起こすことを特徴としている。
また、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第2態様は、
二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の少なくとも一部を行う箱組み立て方法において、
前記角筒状の胴部の少なくとも一端部から延設されて互いに対向する二枚の内フラップと、前記角筒状の胴部の前記一端部から延設されて互いに対向するとともに前記内フラップに対し直角に位置する二枚の外フラップとをそれぞれ、内フラップ同士および外フラップ同士の接近方向へ折り曲げることで、前記胴部の端部に前記蓋部を形成するに際し、
前記角筒状の胴部を所定位置に位置する第6冶具で保持して前記胴部の角筒状形状を維持しつつ、前記二本の多関節アームのうち一方の多関節アームの先端部に装着された第4冶具の二本の棒状突起と、前記二本の多関節アームのうち他方の多関節アームの先端部に装着された第5冶具の二本の棒状突起とをそれらの多関節アームの作動により移動させて、
先ず、前記第4冶具の二本の棒状突起の一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の一方とをそれぞれ前記二枚の外フラップの外側に位置させながら、前記二枚の内フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の他方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ折り曲げ、
次いで、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記他方とで前記二枚の内フラップをそれぞれ押えながら、前記二枚の外フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ折り曲げ、
その折り曲げの途中で前記二枚の外フラップが前記二枚の内フラップを折り曲げ状態に押えたら、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とで前記二枚の外フラップをそれぞれ押えながら、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記他方とをそれぞれ前記二枚の外フラップの外側に移動させ、
次いで、前記二枚の外フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とでさらに押して互いの接近方向へさらに折り曲げることを特徴としている。
また、上記多関節アームによる箱組立て方法の第1態様を用いた、この発明の箱組み立てシステムの第1態様は、
それぞれ先端部に手先ツールとして前記第1冶具と前記第2冶具とを装着された前記二本の多関節アームと、所定位置に配置された前記第3冶具と、を具えることを特徴とするものである。
そして、上記多関節アームによる箱組立て方法の第2態様を用いた、この発明の箱組み立てシステムの第2態様は、
それぞれ先端部に手先ツールとして前記第4冶具と前記第5冶具とを装着された前記二本の多関節アームと、所定位置に配置された前記第6冶具と、を具えることを特徴とするものである。
この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第1態様およびそれを用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第1態様によれば、一台の双腕ロボットまたは二台の単腕ロボットの二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業のうち、板状に折り畳まれた箱材料の、互いに平行な第1面および第2面と互いに平行な第3面および第4面とを有し、それらの面が側端部同士を折り目を介して互いに連結されて平行リンク状をなすとともに、第1面が第3面に対しておよび第2面が第4面に対してそれぞれ横方向に整列している胴部からの、角筒状の胴部の形成工程を自動的に行うことができる。
また、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第2態様およびそれを用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第2態様によれば、一台の双腕ロボットまたは二台の単腕ロボットの二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業のうち、前記胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部の形成工程を自動的に行うことができる。
なお、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第1態様を実施した後に、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第2態様を実施すれば、胴部の形成工程と蓋部の形成工程との両方を自動的に行うことができる。
そしてこの発明の多関節アームによる箱組み立て方法およびそれを用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムによれば、従来の多関節アームを用いた手法に比べて、真空吸着器の数を減らして設備コストを抑えることができ、また、簡易な冶具との組み合わせによりフラップの折り曲げ手順が簡略化され、これにより、従来の多関節アームを用いた手法に比べて設備コストを抑え、また作業時間を短縮することができる。また、同様の工程で組み立て可能な箱であれば、あらかじめ箱の種類ごとにロボットの多関節アームの動作をそのロボットの制御装置に教示しておくことで、システムの変更なしに、異なる形状の箱の組み立ても自動化することができる。
なお、この発明の箱組立てシステムにおいては、前記第1冶具と一体的に構成された前記第4冶具と、前記第2冶具と一体的に構成された前記第5冶具と、前記第3冶具と一体的に構成された前記第6冶具と、の少なくとも一つを有していると、共通の冶具で第1の態様と第2の態様とを実施できるので、一連の箱組み立て作業を冶具交換せずに行い得て、設備コストの削減と作業時間の短縮とをより一層図ることができる。
(a)は、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第1態様の一実施形態を用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第1態様の一実施形態の全体構成を示す左斜め前方の斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第2態様の一実施形態を用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第2態様の一実施形態の全体構成を示す左斜め前方の斜め上方から見た斜視図である。 上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法および箱組み立てシステムが自動組み立てを行う前の板状に折り畳まれた箱材料を展開した状態で示す平面図である。 (a),(b)および(c)は、上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法の手順を順次に示す、多関節アームを省略した正面図である。 (a)および(b)は、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法の内フラップ折り曲げ手順を順次に示す、多関節アームを省略した平面図である。 (a),(b),(c)および(d)は、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法の外フラップ折り曲げ手順を順次に示す、多関節アームを省略した側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1(a)は、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第1態様の一実施形態を用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第1態様の一実施形態の全体構成を示す左斜め前方の斜め上方から見た斜視図であり、また図1(b)は、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第2態様の一実施形態を用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第2態様の一実施形態の全体構成を示す左斜め前方の斜め上方から見た斜視図である。
図1(a)に示すこの発明の第1態様の一実施形態の箱組み立てシステムは、作業テーブルTに向かって配置された双腕ロボット1と、その双腕ロボット1の右腕である多関節アーム2の先端部に手先ツールとして着脱可能に装着された第1冶具10と、双腕ロボット1の左腕である多関節アーム3の先端部に手先ツールとして着脱可能に装着された第2冶具20と、作業テーブルT上の例えば中央部の位置に固定配置された第3冶具30と、を具えている。
双腕ロボット1は、双腕としての多関節アーム2,3にそれぞれ、肩の縦軸周りの腕旋回、横軸回りの腕揺動および肘屈伸の位置3自由度並びに、手首部に対する手先ツールのローリング、ピッチングおよびヨーイングの姿勢3自由度を少なくとも有し、作業テーブルT上の空間を作業領域として多関節アーム2,3でそれぞれ手先ツールを移動させて作業を行うものであり、このような双腕ロボット1としては例えば、手押し式の台車4上にヒューマノイド型の上半身5が搭載され、その上半身5が双腕としての多関節アーム2,3を具える、本願出願人カワダロボティクス株式会社が市販する商品名「NEXTAGE(登録商標)」を用いることができる。
図2は、上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法および箱組み立てシステムが自動組み立てを行う前の板状に折り畳まれた箱材料を展開した状態で示す平面図であり、図中、符号Mは箱材料を示す。
板状に折り畳まれた箱材料Mは胴部Bを具え、胴部Bは、図3(a)〜(c)に示すように、互いに平行な第1面Baおよび第2面Bbと、互いに平行な第3面Bcおよび第4面Bdとを有し、それらの面Ba〜Bdが側端部同士を折り目を介して互いに連結されて平行リンク状をなすとともに、第3面Bcが第1面Baに対して、また第4面Bdが第2面Bbに対して、それぞれ横方向に実質的に同一面上に整列している。なお、箱材料Mは展開状態では、第4面Bdの側端部に折り目を介して連結された糊代Beを有しており、この糊代Beが第1面Baにその側端部に沿って糊付けされて、図3(a)〜(c)に示すように、第1面Baと第4面Bdとが側端部同士を折り目を介して互いに連結されている。
胴部Bの延在方向両端部(図2では上下端部)にはそれぞれ、蓋部を形成する4枚のフラップFa,Fb,Fc,Fdが延設されており、外フラップFa,Fbは第1面Baおよび第2面Bbからそれぞれ折り目を介して延設され、また内フラップFc,Fdは第3面Bcおよび第4面Bdからそれぞれ折り目を介して延設されている。
図3(a),図3(b)および図3(c)は、上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法の手順を順次に示す、多関節アームを省略した正面図である。
第1冶具10は、双腕ロボット1の右腕としての多関節アーム2の手首部に着脱可能に装着される汎用のアタッチメント11と、そのアタッチメント11に一方の辺を挟持固定された断面L字状のブラケット12と、そのブラケット12の他方の辺に装着固定された真空吸着器としての二個のバキュームカップ13とを有している。また、第1冶具10は、後述する第4冶具40としても使用できるように、アタッチメント11に固定されたベース板14と、そのベース板14の、アタッチメント11と逆側に突設されて互いに平行に延在する二本の棒状突起15とを有している。
第2冶具20は、双腕ロボット1の左腕としての多関節アーム3の手首部に着脱可能に装着される汎用のアタッチメント21と、そのアタッチメント21に固定されたベース板22と、そのベース板22の、アタッチメント21とは逆側に突設されて互いに平行に延在する二本の棒状突起23とを有している。なお、この第2冶具はそのまま、後述する第5冶具50としても使用できる。
そして第3冶具30は、作業テーブルTに沿って延在する基部31と、その基部31の一端部から例えば基部31と一体に立設されて基部31の上端面に対し直角に延在する縦壁部32とを有している。また、第3冶具30は、後述する第6冶具60としても使用できるように、基部31を矩形の枠状に形成されており、その枠状の基部31は、この第1態様の方法により後述の如くして板状から角筒状に変形された胴部Bを収容して、その胴部Bを角筒状に維持し得る寸法を有している。
この第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第1態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法は、双腕ロボット1の台車4内の制御装置があらかじめ与えられたプログラムに基づいて制御する二本の多関節アーム2,3の作動により、角筒状の胴部Bとその胴部Bの両端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の一部として、図2に示す、板状に折り畳まれた箱材料Mの胴部Bの、第3面Bcおよび第4面Bdを第1面Baおよび第2面Bbに対し実質的に直角になるまで曲げ起こして、箱の角筒状の胴部Bを形成する。
上記角筒状の胴部Bの形成工程を行うに際し、この方法では先ず、例えば第3冶具30の枠状の基部31上、あるいは作業テーブルT上の所定位置に平置きされた、板状に折り畳まれた箱材料Mの胴部Bの第1面Baの、第3面Bcに近い方の側端部に第1冶具10のバキュームカップ13を、多関節アーム2からそのバキュームカップ13内に供給する負圧で吸着させ、そのバキュームカップ13で箱材料Mを吸着保持して、図3(a)に示すように、箱材料Mの胴部Bを第1面Baの上側に第3面Bcが位置するように上下方向へ延在する姿勢にし、その姿勢で箱材料Mを移動させて、箱材料Mの胴部Bの第1面Baの、第4面Bdに近い方の側端部が第3冶具30の縦壁部32に当接するとともに、その側端部の端縁が第3冶具30の基部31で支持されるようにする。
次いで、図3(a)に示すように、第1面Baを第1冶具10のバキュームカップ13と第3冶具30の縦壁部32とで支持した状態で、箱材料Mの胴部Bの第3面Bcを第2冶具20の二本の棒状突起23で押して、図3(b)に示すように、第3面Bcを第1面Baに対し直角になるまで曲げ起こし、これにより同時に、それら第3面Bcおよび第1面Baと連結されて平行リンクを構成する第4面Bdおよび第2面Bbについても、第4面Bdを第2面Bbに対し直角になるまで曲げ起こして、角筒状の胴部Bを形成する。
その後、図3(c)に示すように、第2冶具20を第1冶具10に対して移動させて、第1冶具10のバキュームカップ13と、第2冶具20のベース板22あるいはそのベース板22をアタッチメント21に固定している複数本のボルトの頭部とで胴部Bの平行な二面Ba,Bbを挟むとともに、第2冶具20の棒状突起23を胴部Bの第3面Bcに添わせて胴部Bの角筒形状を維持し、その第1冶具10と第2冶具20との相対位置を維持したまま、第1冶具10と第2冶具20とで箱材料Mを移動させて、図1(b)に示すように、未だ蓋部を形成していない外フラップFa,Fbと内フラップFc,Fdとが胴部Bから上方へ延在するように姿勢を変え、その姿勢で箱材料Mを、第3冶具と共通の第6冶具の枠状の基部31内に嵌め入れる。
図1(b)に示すこの発明の第2態様の一実施形態の箱組み立てシステムは、先の第1態様の一実施形態の箱組み立てシステムをそのまま用いたもので、作業テーブルTに向かって配置された双腕ロボット1と、その双腕ロボット1の右腕である多関節アーム2の先端部に手先ツールとして着脱可能に装着された第1冶具10と共通の上記第4冶具40と、双腕ロボット1の左腕である多関節アーム3の先端部に手先ツールとして着脱可能に装着された第2冶具20と共通の上記第5冶具50と、作業テーブルT上の例えば中央部の位置に固定配置された第3冶具30と共通の上記第6冶具60と、を具えている。
図4(a)および図4(b)は、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法の内フラップ折り曲げ手順を順次に示す、多関節アームを省略した平面図であり、図5(a),図5(b),図5(c)および図5(d)は、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法の外フラップ折り曲げ手順を順次に示す、多関節アームを省略した側面図である。
上記第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立てシステムが実施する、この第2態様の一実施形態の多関節アームによる箱組み立て方法は、双腕ロボット1の台車4内の制御装置があらかじめ与えられたプログラムに基づいて制御する二本の多関節アーム2,3の作動により、角筒状の胴部Bとその胴部Bの両端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の一部として、先に形成した角筒状の胴部Bの両端部から延設されて互いに対向する二枚の内フラップFc,Fdと、その角筒状の胴部Bの両端部から延設されて互いに対向するとともに内フラップFc,Fdに対し直角に位置する二枚の外フラップFa,Fbとをそれぞれ、内フラップFc,Fd同士および外フラップFa,Fb同士の接近方向へ折り曲げることで、胴部Bの両端部にそれぞれ蓋部を形成する。
上記胴部Bの両端部への蓋部の形成工程を行うに際し、この方法では、図4(a)に示すように、角筒状の胴部Bを、作業テーブルT上の中央部の位置に固定配置された第6冶具60の枠状の基部31で保持して、その胴部Bの角筒状形状を維持しつつ、二本の多関節アーム2,3のうち右腕としての多関節アーム2の先端部に装着された第4冶具40の二本の棒状突起15と、二本の多関節アーム2,3のうち左腕としての多関節アーム3の先端部に装着された第5冶具50の二本の棒状突起23とをそれらの多関節アーム2,3の作動により移動させ、先ず、第4冶具40の二本の棒状突起15の一方(図4(a)では下側)と、第5冶具50の二本の棒状突起23の一方(図4(a)では上側)とをそれぞれ二枚の外フラップFb,Faの外側に位置させながら、二枚の内フラップFd,Fcを、図1(b)に示すように、第4冶具40の二本の棒状突起15の他方(図4(a)では上側)の先端部と、第5冶具50の二本の棒状突起23の他方(図4(a)では下側)の先端部とでそれぞれ押して、図4(b)に示すように、それら二枚の内フラップFd,Fcを互いの接近方向へ、胴部Bの第4面Bdおよび第3面Bcに対し実質的に直角に折り曲げる。
次いで、図5(a)に示すように、第4冶具40の二本の棒状突起15の上記他方と、第5冶具50の二本の棒状突起23の上記他方とで二枚の内フラップFd,Fcをそれぞれ押え付けて内フラップFd,Fcの戻りを防止しながら、二枚の外フラップFb,Faを、第4冶具40の二本の棒状突起15の上記一方と、第5冶具50の二本の棒状突起23の上記一方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ、少なくともそれら二枚の外フラップFb,Faが二枚の内フラップFd,Fcを折り曲げ状態に押える程度まで折り曲げる。
そして少なくとも、二枚の外フラップFb,Faが二枚の内フラップFd,Fcを折り曲げ状態に押える程度まで二枚の外フラップFb,Faを互いの接近方向へ折り曲げたら、図5(b)に示すように、第4冶具40の二本の棒状突起15の上記一方と、第5冶具50の二本の棒状突起23の上記一方とで二枚の外フラップFb,Faをそれぞれ押えながら、第4冶具40の二本の棒状突起15の上記他方と、第5冶具50の二本の棒状突起23の上記他方とをそれぞれ、例えば棒状突起15,23の上記一方の周りに旋回させて二枚の外フラップFb,Faの外側に移動させ、次いで、二枚の外フラップFb,Faを、第4冶具40の二本の棒状突起15の上記一方と、第5冶具50の二本の棒状突起23の上記一方とでそれぞれさらに押して互いの接近方向へさらに折り曲げ、これにより二枚の外フラップFb,Faが互いに充分近づいたら、図5(c)に示すように、第4冶具40の二本の棒状突起15または第5冶具50の二本の棒状突起23(図5では二本の棒状突起15)で二枚の外フラップFb,Faを押して、図5(d)に示すように、二枚の外フラップFb,Faを胴部Bの第2面Bbおよび第1面Baに対し実質的に直角に折り曲げ、一方の蓋部を形成する。そして他方の蓋部についても、同様の手順で形成する。
従って、この発明の第1態様の多関節アームによる箱組み立て方法の一実施形態およびそれを用いたこの発明の第1態様の多関節アームによる箱組み立てシステムの一実施形態によれば、一台の双腕ロボット1の二本の多関節アーム2,3によって、角筒状の胴部Bとその胴部Bの両端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業のうち、板状に折り畳まれた箱材料Mの、互いに平行な第1面Baおよび第2面Bbと互いに平行な第3面Bcおよび第4面Bdとを有し、それらの面が側端部同士を折り目を介して互いに連結されて平行リンク状をなすとともに、第1面Baが第3面Bcに対しておよび第2面Bbが第4面Bdに対してそれぞれ横方向に整列している胴部Bからの、角筒状の胴部Bの形成工程を自動的に行うことができる。
また、この発明の第2態様の多関節アームによる箱組み立て方法の一実施形態およびそれを用いたこの発明の第2態様の多関節アームによる箱組み立てシステムの一実施形態によれば、一台の双腕ロボット1の二本の多関節アーム2,3によって、角筒状の胴部Bとその胴部Bの両端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業のうち、胴部Bの両端部を閉止する蓋部の形成工程を自動的に行うことができる。
さらに、上記実施形態では、第1態様の多関節アームによる箱組み立て方法を実施した後に、第2態様の多関節アームによる箱組み立て方法を実施するので、胴部Bの形成工程と蓋部の形成工程との両方を順次に、かつ自動的に行うことができる。
そして、上記実施形態によれば、従来の多関節アームを用いた手法に比べて、バキュームカップ13の数を減らして設備コストを抑えることができ、また、多関節アーム2,3と簡易な冶具40,50,60との組み合わせによりフラップの折り曲げ手順が簡略化され、これにより、従来の多関節アームを用いた手法に比べて設備コストを抑え、また作業時間を短縮することができる。また、同様の工程で組み立て可能な箱であれば、あらかじめ箱の種類ごとに双腕ロボット1の多関節アーム2,3の動作をその双腕ロボット1の制御装置に教示しておくことで、システムの変更なしに、異なる形状の箱の組み立ても自動化することができる。
さらに、上記実施形態によれば、第1冶具10と一体的に構成されて共通化された第4冶具40と、第2冶具20と一体的に構成されて共通化された第5冶具50と、第3冶具30と一体的に構成されて共通化された第6冶具60とを有していることから、共通の冶具で第1の態様と第2の態様とを実施できるので、一連の箱組み立て作業を冶具交換せずに行い得て、設備コストの削減と作業時間の短縮とをより一層図ることができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、1台の双腕ロボット1に代えて従来の単腕ロボットを2台用いて、それらのロボットの多関節アームで第1冶具10,第2冶具20,第4冶具40および第5冶具50をそれぞれ移動および作動させても良い。また、第1冶具10と第4冶具40とを別体として、アタッチメント11の着脱により使い分けるようにしても良く、第3冶具30と第6冶具60とを別体として、作業テーブルT上にそれぞれ配置しても良い。
さらに、第1冶具〜第6冶具の各々の構成も、上述の例に限られず、特許請求の範囲の記載範囲内で所要に応じて適宜変更しても良い。
かくしてこの発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第1態様およびそれを用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第1態様によれば、一台の双腕ロボットまたは二台の単腕ロボットの二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業のうち、板状に折り畳まれた箱材料の、互いに平行な第1面および第2面と互いに平行な第3面および第4面とを有し、それらの面が側端部同士を折り目を介して互いに連結されて平行リンク状をなすとともに、第1面が第3面に対しておよび第2面が第4面に対してそれぞれ横方向に整列している胴部からの、角筒状の胴部の形成工程を自動的に行うことができる。
また、この発明の多関節アームによる箱組み立て方法の第2態様およびそれを用いたこの発明の多関節アームによる箱組み立てシステムの第2態様によれば、一台の双腕ロボットまたは二台の単腕ロボットの二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業のうち、前記胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部の形成工程を自動的に行うことができる。
1 双腕ロボット
2 多関節アーム(右腕)
3 多関節アーム(左腕)
4 台車
5 上半身
10 第1冶具
11 アタッチメント
12 ブラケット
13 バキュームカップ
14 ベース板
15 棒状突起
20 第2冶具
21 アタッチメント
22 ベース板
23 棒状突起
30 第3冶具
31 基部
32 縦壁部
40 第4冶具
50 第5冶具
60 第6冶具
B 胴部
Ba 第1面
Bb 第2面
Bc 第3面
Bd 第4面
Be 糊代
Fa,Fb 外フラップ
Fc,Fd 内フラップ
M 箱材料
T 作業テーブル

Claims (6)

  1. 二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の少なくとも一部を行う箱組み立て方法において、
    板状に折り畳まれた箱材料の、互いに平行な第1面および第2面と互いに平行な第3面および第4面とを有し、それらの面が側端部同士を折り目を介して互いに連結されて平行リンク状をなすとともに、第1面が第3面に対しておよび第2面が第4面に対してそれぞれ横方向に整列している胴部の、第3面および第4面を第1面および第2面に対し直角になるまで曲げ起こして、前記箱の角筒状の胴部を形成するに際し、
    前記二本の多関節アームのうち一方の多関節アームの先端部に装着された第1冶具の真空吸着器で、前記箱材料の前記第1面を吸着し、前記一方の多関節アームの作動により前記板状に折り畳まれた箱材料を移動させて、その板状に折り畳まれた箱材料の前記第1面の、前記第4面に対する折り目側の側端部を所定位置に位置する第3冶具に当接させるとともに、
    前記二本の多関節アームのうち他方の多関節アームの作動によりその他方の多関節アームの先端部に装着された第2冶具を移動させ、その第2冶具で前記板状に折り畳まれた箱材料の前記第3面を押して、前記第1冶具の真空吸着器で吸着している前記第1面に対し直角に位置するまで曲げ起こした後に、
    前記角筒状の胴部の少なくとも一端部から延設されて互いに対向する二枚の内フラップと、前記角筒状の胴部の前記一端部から延設されて互いに対向するとともに前記内フラップに対し直角に位置する二枚の外フラップとをそれぞれ、内フラップ同士および外フラップ同士の接近方向へ折り曲げることで、前記胴部の端部に前記蓋部を形成するに際し、
    前記角筒状の胴部を所定位置に位置する第6冶具で保持して前記胴部の角筒状形状を維持しつつ、前記二本の多関節アームのうち一方の多関節アームの先端部に装着された第4冶具の二本の棒状突起と、前記二本の多関節アームのうち他方の多関節アームの先端部に装着された第5冶具の二本の棒状突起とをそれらの多関節アームの作動により移動させて、
    先ず、前記第4冶具の二本の棒状突起の一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の一方とをそれぞれ前記二枚の外フラップの外側に位置させながら、前記二枚の内フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の他方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ折り曲げ、
    次いで、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記他方とで前記二枚の内フラップをそれぞれ押えながら、前記二枚の外フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ折り曲げ、
    その折り曲げの途中で前記二枚の外フラップが前記二枚の内フラップを折り曲げ状態に押えたら、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とで前記二枚の外フラップをそれぞれ押えながら、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記他方とをそれぞれ前記二枚の外フラップの外側に移動させ、
    次いで、前記二枚の外フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とでさらに押して互いの接近方向へさらに折り曲げることを特徴とする、多関節アームによる箱組み立て方法。
  2. 二本の多関節アームによって、角筒状の胴部とその胴部の少なくとも一端部を閉止する蓋部とを持つ箱の組み立て作業の少なくとも一部を行う箱組み立て方法において、
    前記角筒状の胴部の少なくとも一端部から延設されて互いに対向する二枚の内フラップと、前記角筒状の胴部の前記一端部から延設されて互いに対向するとともに前記内フラップに対し直角に位置する二枚の外フラップとをそれぞれ、内フラップ同士および外フラップ同士の接近方向へ折り曲げることで、前記胴部の端部に前記蓋部を形成するに際し、
    前記角筒状の胴部を所定位置に位置する第6冶具で保持して前記胴部の角筒状形状を維持しつつ、前記二本の多関節アームのうち一方の多関節アームの先端部に装着された第4冶具の二本の棒状突起と、前記二本の多関節アームのうち他方の多関節アームの先端部に装着された第5冶具の二本の棒状突起とをそれらの多関節アームの作動により移動させて、
    先ず、前記第4冶具の二本の棒状突起の一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の一方とをそれぞれ前記二枚の外フラップの外側に位置させながら、前記二枚の内フラップを前記第4冶具の二本の棒状突起の他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の他方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ折り曲げ、
    次いで、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記他方とで前記二枚の内フラップをそれぞれ押えながら、前記二枚の外フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とでそれぞれ押して互いの接近方向へ折り曲げ、
    その折り曲げの途中で前記二枚の外フラップが前記二枚の内フラップを折り曲げ状態に押えたら、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とで前記二枚の外フラップをそれぞれ押えながら、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記他方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記他方とをそれぞれ前記二枚の外フラップの外側に移動させ、
    次いで、前記二枚の外フラップを、前記第4冶具の二本の棒状突起の前記一方と、前記第5冶具の二本の棒状突起の前記一方とでさらに押して互いの接近方向へさらに折り曲げることを特徴とする、多関節アームによる箱組み立て方法。
  3. それぞれ先端部に手先ツールとして前記第1冶具と前記第2冶具とを装着された前記二本の多関節アームと、所定位置に配置された前記第3冶具と、を具えることを特徴とする、請求項1記載の多関節アームによる箱組立て方法を用いた多関節アームによる箱組み立てシステム。
  4. それぞれ先端部に手先ツールとして前記第4冶具と前記第5冶具とを装着された前記二本の多関節アームと、所定位置に配置された前記第6冶具と、を具えることを特徴とする、請求項1または2記載の多関節アームによる箱組立て方法を用いた多関節アームによる箱組み立てシステム。
  5. 前記第1冶具と一体的に構成された前記第4冶具と、前記第2冶具と一体的に構成された前記第5冶具と、前記第3冶具と一体的に構成された前記第6冶具と、の少なくとも一つを有することを特徴とする、請求項記載の多関節アームによる箱組立て方法を用いた多関節アームによる箱組み立てシステム。
  6. 前記二本の多関節アームは、1台の双腕ロボットが具えるものであることを特徴とする、請求項から請求項までの何れか1項記載の多関節アームによる箱組み立てシステム。
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