JP6650813B2 - ガス発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ装置などに使用できるガス発生器に関する。
自動車のエアバッグ装置で使用されているガス発生器の中には、筒状ハウジング内にガス発生剤が充填された燃焼室とガスが高圧充填された加圧ガス室を有し、燃焼室と加圧ガス室の間にガス排出口を有するディフューザ室を有しているものがある。
燃焼室とディフューザ室の間と加圧ガス室とディフューザ室の間は、それぞれ閉塞部材で閉塞されており、ディフューザ室のガス排出口は開口状態にある。
このようなタイプのガス発生器を含むエアバッグ装置が火災などにより高温状態に置かれたとき、加圧ガス室内はガスが膨張して高圧状態になり、閉塞部材が破壊されて開口されるため、前記加圧ガスはディフューザ室を通ってガス排出口から排出される。
その後、そのままの高温状態が維持されると、やがて閉塞空間である燃焼室内のガス発生剤が着火燃焼して燃焼ガスが発生することになるが、この段階で筒状ハウジングの強度が熱により低下していると、前記燃焼ガスの発生で、密閉された燃焼室の圧力が上昇し、筒状ハウジング自体が破壊されてしまうおそれもある。
特許文献1には、加圧室9とチャージ室2の間にディスチャージ室7が形成され、各室がそれぞれシールディスク25、分割壁6で分けられたガス発生器が開示されている。
外部温度が高温になり、チャージ3の燃焼によってチャージ室2が昇圧した場合、シールストッパ23が外れて加圧室9に飛翔するとともに、分離壁6の周縁部(チャンバー壁部10との当接部分)が壊れて、分離壁6がディスチャージ室7に移動することで、チャージ室2がハウジングの外部とが排出口26を経由して連通される。
このガス発生器は、先にチャージ室2側が作動することが前提である。外部温度が高まったときには加圧ガス室も加熱されるため、加圧室9内の圧力も上昇することになる。その状態では、シールディスク25にも相当な圧力が掛かっており、シールストッパ23が飛翔しにくくなることが考えられるため、期待した動作ができるかどうかは不明である。
また、先に加圧室9側が昇圧した場合、逆方向に(加圧室9からディスチャージ室7にむけて)荷重が掛かるので、シールディスク25が破れ難い構造となる。
米国特許第6,447,008号明細書
本発明は、火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときでも、安全性が高められているガス発生器を提供することを課題とする。
本発明は、筒状ハウジングの第1端部側にある、点火器とガス発生剤が収容された燃焼室と、前記第1端部と反対側の第2端部側にある、希ガスおよび窒素ガスから選ばれるガスが充填された加圧ガス室と、前記燃焼室と前記加圧ガス室の間にあるガス排出口を有するディフューザ室を有しており、
前記燃焼室と前記ディフューザ室の間が、前記筒状ハウジングの内壁面に当接された第1閉塞部材で閉塞され、前記加圧ガス室と前記ディフューザ室の間が前記筒状ハウジングの内壁面に固定された第2閉塞部材で閉塞されているガス発生器であって、
前記燃焼室が、前記第1閉塞部材が変形または移動する空間と、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材の少なくとも一方を有しており、
前記ガス発生器が火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったとき、
前記加圧ガス室内のガスが膨張することで、前記第2閉塞部材を前記加圧ガス室側から前記ディフューザ室側に開裂させてガスを前記ディフューザ室に流入させた後、
前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形され、または前記第1閉塞部材が前記燃焼室側に移動されることで前記燃焼室と前記ディフューザ室が連通されると共に、前記燃焼室内部と前記ガス発生器外部が連通されるものである、ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器は、筒状ハウジングの第1端部側にある燃焼室と、前記第1端部と反対側の第2端部側にある加圧ガス室と、前記燃焼室と前記加圧ガス室の間にあるガス排出口を有するディフューザ室を有しているものである。
作動時には、次のように動作する。
点火器が作動して燃焼室内のガス発生剤が着火燃焼されると、燃焼ガスが発生する。前記燃焼ガスによる圧力を受けて第1閉塞部材が開裂されて開口すると、燃焼ガスがディフューザ室内に流入する。
ディフューザ室内に流入した燃焼ガスによる圧力上昇によって、または前記燃焼ガスの圧力を受けた破壊手段によって、第2閉塞部材が開裂して開口すると、加圧ガス室内のガスがディフューザ室内に流入する。
その後、ディフューザ室内に流入した燃焼ガスと加圧ガスは、ガス排出口から排出される。
前記破壊手段としては、例えば、特開2014−094614号公報の図1に記載された多機能部材、特開2014-144736号公報の図1に記載された多機能部材が知られている。
本発明のガス発生器は、上記したような正常動作をする場合ではなく、ガス発生器が火災などによる高温状態に置かれたときのような異常事態が生じたときにも、できるだけ安全性を高めるように動作できるようにされているものである。
本発明のガス発生器は、前記の異常事態が生じたときに安全性を高める動作をするための手段として、次の(I)と(II)のいずれか一方、または両方を有している。
(I)燃焼室内に形成された第1閉塞部材が変形または移動するための空間。
(II)燃焼室内に配置された第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材。
手段(I)は、作動前の状態において燃焼室内に空間を有しているものである。
手段(II)は、作動前の状態においては燃焼室内に空間を有していないが、ディフューザ室側から第1閉塞部材に圧力が加えられたときに空間を生じさせるものである。
本発明のガス発生器が火災による高温状態に置かれたとき、加圧ガス室の圧力が上昇して、第2閉塞部材が開裂して開口する。
前記開口部からディフューザ室内にガスが流入してディフューザ室の圧力が上昇すると、第1閉塞部材が点火器側に押されるが、このとき、燃焼室内の全体にガス発生剤が密に充填されていると、ガス発生剤が第1閉塞部材を支持するように作用するため、第1閉塞部材は変形および移動が難しくなる。
しかし、本発明では、上記した手段(I)と手段(II)のいずれか一方または両方を有しており、第1閉塞部材が変形または移動することができるため、燃焼室とディフューザ室が連通される。
このため、その後に周囲環境のさらなる温度上昇によって燃焼室内のガス発生剤が着火燃焼して燃焼ガスが発生した場合であっても、燃焼室は第1閉塞部材が変形または移動したことで、ディフューザ室と連通した状態であるため、燃焼ガスはディフューザ室を通ってガス排出口から排出される。このためガス発生器のハウジングに対して過度の圧力が加えられることがなくなり、ハウジングが破壊されることが防止される。
本発明において、第1閉塞部材および第2閉塞部材は、いずれも筒状ハウジング内部を仕切って閉塞するためのものであるから板形状のものである。
第1閉塞部材および第2閉塞部材は、筒状ハウジングの長軸方向に対してそれぞれの直径方向が直交するようにして配置されているものである。
本発明において第1閉塞部材が変形するとは、第1閉塞部材が割れたり、歪んだり、折れたりすることで、燃焼室とディフューザ室の間に燃焼ガスが通過できる程度の隙間を生じさせることを意味する。
また本発明において第1閉塞部材が移動するとは、筒状ハウジングの長軸方向に対して第1閉塞部材の直径方向が斜めになるように移動するなど、燃焼室とディフューザ室の間に燃焼ガスが通過できる程度の隙間を生じさせることを意味する。
なお、本発明では、第1閉塞部材が変形し、かつ移動することで、燃焼室とディフューザ室の間に燃焼ガスが通過できる程度の隙間を生じさせることも含まれる。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を有しており、
前記空間が、前記ガス発生剤と前記第1閉塞部材の間において、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記第1閉塞部材から距離を置いて配置された連通孔を有するリテーナで形成されているものにすることができる。
上記した手段(I)の好ましい実施形態である。
燃焼室内の第1閉塞部材に近い位置にリテーナが配置されていることで、リテーナと第1閉塞部材の間に第1閉塞部材が変形または移動するための空間が形成されている。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押されたとき、前記空間の存在によって、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を有しており、
前記空間が、前記ガス発生剤と前記点火器の間において、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記点火器から距離を置いて配置された連通孔を有するリテーナで形成されているものであり、
作動時に前記リテーナが前記点火器側に移動されるものにすることができる。
上記した手段(I)の好ましい実施形態である。
燃焼室内の点火器に近い位置にリテーナが配置されていることで、リテーナと点火器の間に第1閉塞部材が変形または移動するための空間が形成されている。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押されたとき、前記空間の存在によって、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を有しており、
前記空間が、前記第1閉塞部材側に配置された、連通孔を有する第1リテーナと、前記第1リテーナと軸方向に間隔をおいて前記点火器側に配置された、連通孔を有する第2リテーナの間に形成された空間であり、
前記第1リテーナの前記第1閉塞部材側の面と前記第2リテーナの前記点火器側の面が、ガス発生剤と接触されているものであり、
作動時に前記第1リテーナが前記第2リテーナ側に移動されるものにすることができる。
上記した手段(I)の好ましい実施形態である。
この実施形態では、例えば、燃焼室内の第1閉塞部材と点火器の中間位置に間隔をおいて2つのリテーナが配置されていることで、2つのリテーナの間に第1閉塞部材が変形または移動するための空間が形成されている。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押されたとき、前記空間の存在によって、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材を有しており、
前記部材が、前記第1閉塞部材とガス発生剤の両方に当接して配置されている変形可能部材であり、
作動時、前記変形可能部材が変形することで、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるものにすることができる。
上記した手段(II)の好ましい実施形態である。
変形可能部材は、例えば円板形状のスポンジ、金属製の網または合成樹脂製の網からなる円板形状のものなどで、圧力を受けたときに容易に変形するものであり、正常作動時には、燃焼ガスの通過を妨げることがないものである。
変形可能部材として、金属製の網または合成樹脂製の網からなる円板形状のものを使用するときは、前記網目の大きさは、ガス発生剤が入り込まない程度の大きさである。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押されたとき、前記変形可能部材が体積を小さくするように変形することから、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
なお、上記実施形態では、第1閉塞部材とガス発生剤の間に変形可能部材が配置されていることから、ガス発生剤と第1閉塞部材の間の緩衝部材としても機能する。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材が、前記ガス発生剤と前記点火器の間に配置された変形可能部材であり、
前記変形可能部材が、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記点火器の点火部を除いた部分に接触されて配置されているものであり、
作動時、前記変形可能部材が変形することで、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるものにすることができる。
上記した手段(II)の好ましい実施形態である。
変形可能部材は、例えば環状形状のスポンジ、金属製の網または合成樹脂製の網からなる環状形状のものなどであり、圧力を受けたときに容易に変形するものである。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押され、それを受けて燃焼室内のガス発生剤も点火器側に押されたとき、前記変形可能部材が体積を小さくするように変形することから、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
なお、上記実施形態では、点火器とガス発生剤の間に変形可能部材が配置されていることから、ガス発生剤と点火器の間の緩衝部材としても機能する。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材を有しており、
前記部材が、ガス発生剤に包囲された状態で配置された変形可能部材であり、
作動時、前記変形可能部材が変形することで、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるものにすることができる。
上記した手段(II)の好ましい実施形態である。
変形可能部材は、例えば円板形状のスポンジ、金属製の網または合成樹脂製の網からなる円板形状のものなどで、圧力を受けたときに容易に変形するものであり、正常作動時には燃焼ガスの通過を妨げることがないものである。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押され、それを受けて燃焼室内のガス発生剤も点火器側に押されたとき、前記変形可能部材が体積を小さくするように変形することから、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
本発明のガス発生器は、前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動する空間と、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせる部材の両方を有しており、
前記空間が、前記ガス発生剤と前記第1閉塞部材の間において、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記第1閉塞部材から距離を置いて配置された連通孔を有するリテーナで形成されているものであり、
前記部材が、前記空間内に配置された変形可能部材であるものにすることができる。
上記した手段(I)と手段(II)の両方を備えた好ましい実施形態である。
このため、ディフューザ室側から第1閉塞部材が点火器側に押されたとき、前記空間の存在と、前記変形可能部材が体積を小さくするように変形することの両方の作用によって、第1閉塞部材の変形または移動が容易になる。
本発明のガス発生器は、前記第1閉塞部材が、円形底部と、前記円形底部の外周から一方向に延ばされた環状壁面部を有しているものであり、前記円形底部の外側底面が前記ディフューザ室側に位置し、前記環状壁面部側の内側底面が前記燃焼室側に位置するように配置されているものであり、
前記環状壁面部の外側面と前記筒状ハウジングの内壁面が、それらの間にシール剤が介在された状態で当接されているものにすることができる。
第1閉塞部材として円形底部と環状壁面部を有するものを使用し、前記環状壁面部の外側面と前記筒状ハウジングの内壁面の間にシール剤を介在させることで、作動前における燃焼室の気密性が高められるので好ましい。
本発明のガス発生器は、前記第1閉塞部材が、前記の変形または移動を補助するための脆弱部を有しているものにすることができる。
脆弱部は、例えば厚さ方向の断面形状がV字状の溝からなるものであり、第1閉塞部材の面の中心から放射状に形成することができる。
本発明のガス発生器は、火災などにより高温状態に置かれたとき、先に加圧ガス室を閉塞する第2閉塞部材が破壊されたとき、燃焼室を閉塞する第1閉塞部材を変形または移動させることで、燃焼室とディフューザ室を連通させることができる。
このため、さらなる温度上昇により燃焼室内のガス発生剤が着火燃焼して燃焼ガスが発生したときには、燃焼ガスは密閉された燃焼室に蓄積されることなく、発生とともにディフューザ室を通ってガス排出口から排出されることから、ガス発生器自体が熱により強度低下を起こしている場合でも、作動時圧力によって破壊されることがない。
(a)は、本発明の一実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図であり、(b)は(a)の作動後の状態を示す図。 本発明の別実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図。 本発明のさらに別実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図。 本発明のさらに別実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図。 本発明のさらに別実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図。 本発明のさらに別実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図。 本発明のさらに別実施形態であるガス発生器の長軸方向の断面図。
(1)図1のガス発生器
図1(a)に示すガス発生器1は、筒状ハウジング10内に燃焼室30、ディフューザ室40、および加圧ガス室50が配置されている。
筒状ハウジング10は、燃焼室ハウジング11と加圧ガス室ハウジング12からなるものであるが、全体として1つのハウジングからなるものでもよい。
燃焼室ハウジング11は、第1端部11a側の開口部に電気式点火器25が固定されている。
加圧ガス室ハウジング12の第2端部12a側は閉塞されている(閉塞面13)。
燃焼室ハウジング11の第2端部11bの開口部と加圧ガス室ハウジング12の第1端部12bの開口部が接合部14において溶接一体化されている。
筒状ハウジング10(燃焼室ハウジング11と加圧ガス室ハウジング12)は、鉄、ステンレスなどからなるものである。
加圧ガス室50内には、アルゴン、ヘリウムなどの希ガス、窒素ガスなどが高圧で充填されている。
ガスは、加圧ガス室ハウジング12の閉塞面13のガス充填孔から充填される。
ガス充填孔は、ガス充填後にピン15を差し込んだ状態で、ピン15と閉塞面13が共に溶接されることで閉塞されている。
加圧ガス室50とディフューザ室40の間は第2閉塞手段41で閉塞されている。
第2閉塞手段41は、固定部42と、固定部42に溶接固定された破裂板47からなる。
破裂板47は、鉄、ステンレスなどからなるものであり、固定部42に対して周辺部を当接させた状態で溶接固定されている。
ディフューザ室40は、作動時において加圧ガス室50からガスが流入し、燃焼室30から燃焼ガスが流入する空間である。
ディフューザ室40に面した燃焼室ハウジング11には、複数のガス排出口29が形成されている。
複数のガス排出口29は、燃焼室ハウジング11の周方向に均等間隔をおいて形成されている。
ディフューザ室40のガス排出口29を内側から覆う位置には、公知のフィルタを配置することができる。
ディフューザ室40と燃焼室30の間には、ベース部32と、ベース部32から破裂板47側に延ばされたロッド部33からなる破壊手段31が配置されている。
破壊手段31は、ベース部32とロッド部33が一体になっているものである。
ベース部32は、厚さ方向に複数の貫通孔34を有している円板形状のものであり、外周から点火器25側に延ばされた筒状壁面部36を有しているものである。
ベース部32は、軸X方向に摺動できるように筒状壁面部36の外周面36aが燃焼室ハウジング11の内周壁面11cに当接されている。筒状壁面部36の軸方向(軸X方向)の長さがベース部32の厚みより大きいため、ロッド部33が軸Xに対して傾くことがなく、ベース部32が軸X方向に平行に摺動する。
ロッド部33は、先端部に半径方向外側に拡径された拡径部38を有している。
拡径部38の直径は、固定部42の内径よりも小さく、固定部42との間に環状の隙間が形成されている。あるいは拡径部38の外周面に部分的に窪みを形成して、固定部42の内周面との間に隙間を形成してもよい。
ロッド部33の拡径部38の面は湾曲した形状になっているが、例えば矩形に窪んだ凹部であってもよい。
ロッド33は、ベース部32にロッド部33とは反対側に伸ばされた凸部39を有しているが、凸部39がないものでもよい。
破壊手段31と第2閉塞手段41は、ロッド33の先端部である拡径部38が、作動前の状態では固定部42で包囲されるように配置されている。
ベース部32の筒状壁面部36に当接する位置には、第1閉塞部材60が配置されている。
第1閉塞部材60は、円形本体部(円形底面)61と、円形本体部61の周縁部から伸ばされた環状壁面部62を有している。環状壁面部62は筒状ハウジング11の内壁面11cとの間にシール剤が塗布されている。
円形本体部61は、燃焼室30側の第1面61aと、ディフューザ室40側の第2面61bを有している。
第2面61b側には、必要に応じて脆弱部を形成することができる。
燃焼室30には、第1端部11a側に点火器25が固定されており、軸X方向の反対側は、ベース部32で仕切られている。図1(a)に示す点火器25は、点火器のみからなるものであるが、点火器とカップ部材を組み合わせて、前記カップ部材内部に伝火薬またはガス発生剤が充填されたものを使用することもできる。
燃焼室30内には、所要量のガス発生剤26が充填されている。
燃焼室30からディフューザ室40にかけての筒状ハウジングの内壁面11cは、移動を制限するための突起および移動を停止するための縮径部を有している。
燃焼室30内には、第1閉塞部材60と間隔(空間80)をおいて、リテーナ70が配置されている。
リテーナ70は、複数の連通孔73を有する本体部71と、本体部71の周縁部から伸ばされた環状部72を有している。
リテーナ70は、内壁面11cと環状部72が当接されるように嵌め込まれているものである。
次に、図1(a)により本発明のガス発生器1をエアバッグ装置に使用したとき、正常に動作する場合を説明する。
点火器25が作動すると、燃焼室30内のガス発生剤26が着火燃焼して燃焼ガスが発生する。
燃焼ガスはリテーナ70の連通孔73を通って空間80に流入した後、第1閉塞部材60に対して圧力を加える。このとき、燃焼ガスの圧力を受けてリテーナ70が軸方向に移動しても、正常動作に影響はない。
燃焼ガスによる圧力を受けた第1閉塞部材60は、破壊手段31のベース部32(筒状壁面部36)を軸X方向に押しながら、円形本体部61が開裂して開口される。
第1閉塞部材60の開口部を通った燃焼ガスは、ベース部32の貫通孔34を通ってディフューザ室40内に流入した後、ガス排出口29から排出される。
これと並行して、破壊手段31のベース部32が軸X方向に移動することで、拡径部38が破裂板47を破壊して、開口させる。
加圧ガス室50内のガスは、前記開口部からディフューザ室40に流入した後、ガス排出口29から排出される。
次に、図1(a)、(b)により本発明のガス発生器1が正常な作動状態ではなく、火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1が火気を原因とする高温雰囲気に置かれたとき、加圧ガス室50内のガスが膨張するため、その圧力を受けて破裂板47が開裂して開口する。
加圧ガス室50内のガスは、ロッド部33の拡径部38と固定部42の間の隙間を通って、破裂板47の開口部からディフューザ室40内に流入する。
ディフューザ室40内の圧力上昇またはガス流入による衝撃が貫通孔34を介して、第1閉塞部材60に伝わる。これによって第1閉塞部材60が変形あるいは燃焼室30側に移動すると、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。このとき、第1閉塞部材60とリテーナ70の間には空間80が存在しているため、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後、周囲環境の温度がさらに上昇して燃焼室30内のガス発生剤26が着火燃焼したとき、燃焼ガスは、リテーナ70の連通孔、第1閉塞部材60と内壁面11cとの隙間、破壊手段31の貫通孔34、ディフューザ室40を経て、ガス排出口29から排出される。
このように燃焼ガスが着火するときは、燃焼室30内がガス発生器外部と連通した状態となっており、燃焼ガスは発生した時点でガス発生器1の外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1の部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1の部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
図1に示すガス発生器1の好ましい実施形態は、次のとおりである。
(1)筒状ハウジング10の第1端部側にある、点火器25とガス発生剤26が収容された燃焼室30と、前記第1端部と反対側の第2端部側にある、希ガスおよび窒素ガスから選ばれるガスが充填された加圧ガス室50と、前記燃焼室30と前記加圧ガス室50の間にあるガス排出口29を有するディフューザ室40を有しており、
前記燃焼室30と前記ディフューザ室40の間が、前記筒状ハウジング10の内壁面に当接された第1閉塞部材60で閉塞され、前記加圧ガス室50と前記ディフューザ室40の間が前記筒状ハウジング10の内壁面に固定された第2閉塞部材41で閉塞されているガス発生器であって、
燃焼室30とディフューザ室40の間には、筒状ハウジング10の内壁面に外周面が当接されたベース部32と、ベース部32から第2閉塞部材41側に延ばされたロッド部33からなる第2閉塞部材41(破裂板47)の破壊手段31が配置されており、
ベース部32が、厚さ方向に複数の貫通孔34を有し、外周から点火器25側に延ばされた筒状壁面部36を有しているものであり、
第1閉塞部材60が、ベース部32の筒状壁面部36に当接する位置に配置されており、
前記燃焼室30が、前記第1閉塞部材60が変形または移動する空間80と、前記第1閉塞部材60が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材の少なくとも一方を有しており、
前記ガス発生器1が火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったとき、
前記加圧ガス室50内のガスが膨張することで、前記第2閉塞部材41を前記加圧ガス室50側から前記ディフューザ室40側に開裂させてガスを前記ディフューザ室40に流入させた後、
前記ディフューザ室40内へのガスの流入により前記第1閉塞部材60が変形され、または前記第1閉塞部材60が前記燃焼室30側に移動されることで前記燃焼室30と前記ディフューザ室40が連通されると共に、前記燃焼室40内部と前記ガス発生器1外部が連通されるものである、ガス発生器。
(2)図2のガス発生器
図2のガス発生器1Aは、図1のガス発生器1とはリテーナ70の軸X方向の位置が異なっているだけであり、他は同じものである。
リテーナ70は、燃焼室30内の点火器25に近い位置に嵌め込まれて配置されている。
リテーナ70の位置は、例えば、燃焼室30の軸方向長さの中間位置よりも点火器25に近い位置であって、ガス発生剤26の充填量に応じて調整することができる。
リテーナ70と点火器25の間には空間81が形成されている。
図2に示すガス発生器1Aが火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1Aが火気を原因とする高温雰囲気に置かれ、図1のガス発生器1と同様に第1閉塞部材60が圧力や衝撃を受け、燃焼室30内に充填されたガス発生剤26が点火器25方向に押される。
リテーナ70と点火器25の間には空間81が存在しているため、ガス発生剤26が点火器25方向に押されると、リテーナ70は空間81を小さくするように移動することから、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後は図1に示すガス発生器1と同様に動作するため、燃焼ガスはガス発生器1Aの外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1Aの部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1Aの部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
(3)図3のガス発生器
図3のガス発生器1Bは、図1のガス発生器1とは2つのリテーナを使用しており、さらにリテーナの軸X方向の位置が異なっているが、他は同じものである。
第1リテーナ70は、図1に示すリテーナ70と同じものである。
第2リテーナ170は、図1に示すリテーナ70と同じものであり、複数の連通孔173を有する本体部171と、本体部171の周縁部から伸ばされた環状部172を有している。
第1リテーナ70と第2リテーナ170は、第1リテーナ70が燃焼室30内の第1閉塞部材60側に配置され、第2リテーナ170が第1リテーナ70とは間隔をおいて燃焼室30内の点火器25側に配置されることで、それらの間に空間82が形成されている。
第1リテーナ70と第2リテーナ170は、空間82が形成されていれば燃焼室30内の軸X方向のどの位置に配置されていてもよい。
図3に示すガス発生器1Bが火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1Bが火気を原因とする高温雰囲気に置かれ、図1のガス発生器1と同様に第1閉塞部材60が圧力や衝撃を受け、燃焼室30内に充填されたガス発生剤26を点火器25方向に押す。
第1リテーナ70と第2リテーナ170の間には空間82が存在しているため、ガス発生剤26が点火器25方向に押されると、第1リテーナ70は空間82を小さくするように移動することから、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後は図1に示すガス発生器1と同様に動作するため、燃焼ガスはガス発生器1Bの外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1Bの部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1Bの部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
(4)図4のガス発生器
図4のガス発生器1Cは、図1のガス発生器1とはリテーナ70と空間80の組み合わせに代えて、変形可能部材が使用されていることが異なっているが、他は同じものである。
変形可能部材(スポンジ)90は、第1閉塞部材60の円形本体部61の第1面61aと環状壁面部62に接触した状態で配置されている。
スポンジ90は、第1閉塞部材60とガス発生剤26の間で軸X方向の両側から挟み込まれた状態になっている。
スポンジ90は円板状のものであるが、環状のものでもよい。
図4に示すガス発生器1Cが火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1Cが火気を原因とする高温雰囲気に置かれ、図1のガス発生器1と同様に第1閉塞部材60が圧力や衝撃を受け、スポンジ90を点火器25方向に押す。
点火器25方向に押されたスポンジ90は、第1閉塞部材60とガス発生剤26の間で縮んで小さくなるため、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後は図1に示すガス発生器1と同様に動作するため、燃焼ガスはガス発生器1Cの外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1Cの部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1Cの部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
(5)図5のガス発生器
図5のガス発生器1Dは、図1のガス発生器1とはリテーナ70と空間80の組み合わせに代えて、変形可能部材が使用されていることが異なっているが、他は同じものである。
変形可能部材(スポンジ)90は環状のものであり、ガス発生剤26に接触され、かつ点火器25の点火部25aの上面を除いた部分に接触されて配置されている。
スポンジ90は、ガス発生剤26と点火器25の間で軸X方向の両側から挟み込まれた状態になっている。
図5に示すガス発生器1Dが火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1Dが火気を原因とする高温雰囲気に置かれ、図1のガス発生器1と同様に第1閉塞部材60が圧力や衝撃を受け、燃焼室30内に充填されたガス発生剤26を点火器25方向に押す。
点火器25方向に押されたガス発生剤26によりスポンジ90が押されると、スポンジ90は点火器25とガス発生剤26の間で縮んで小さくなるため、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後は図1に示すガス発生器1と同様に動作するため、燃焼ガスはガス発生器1Dの外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1Dの部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1Dの部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
(6)図6のガス発生器
図6のガス発生器1Eは、図1のガス発生器1とはリテーナ70と空間80の組み合わせに代えて、変形可能部材が使用されていることが異なっているが、他は同じものである。
変形可能部材(スポンジ)90は板状のものであり、燃焼室30内においてガス発生剤26に囲まれた状態で配置されている。
スポンジ90は、軸X方向の両側からガス発生剤26で挟み込まれた状態になっている。
図6に示すガス発生器1Eが火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1Eが火気を原因とする高温雰囲気に置かれ、図1のガス発生器1と同様に第1閉塞部材60が圧力や衝撃を受け、燃焼室30内に充填されたガス発生剤26を点火器25方向に押す。
点火器25方向に押されたガス発生剤26によりスポンジ90が押されると、スポンジ90はガス発生剤26同士の間で縮んで小さくなるため、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後は図1に示すガス発生器1と同様に動作するため、燃焼ガスはガス発生器1Eの外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1Eの部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1Eの部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
(7)図7のガス発生器
図7のガス発生器1Fは、図1のガス発生器1とはリテーナ70と空間80の組み合わせに代えて、リテーナ70と変形可能部材(スポンジ)90が組み合わせて使用されていることが異なっているが、他は同じものである。
リテーナ70は、図1で示したリテーナ70と同じものであるが、環状部72が第1閉塞部材60側になるように配置されており、環状部72と第1閉塞部材60の環状壁面部62の間には間隔が形成されている。
スポンジ90は、第1閉塞部材60とリテーナ70の間に配置されている。スポンジ90と第1閉塞部材60の環状壁面部62は当接している。
図7に示すガス発生器1Fが火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったときの動作について説明する。
ガス発生器1Fが火気を原因とする高温雰囲気に置かれ、図1のガス発生器1と同様に第1閉塞部材60が圧力や衝撃を受け、スポンジ90を点火器25方向に押す。
点火器25方向にスポンジ90が押されると、スポンジ90は縮んで小さくなるため、第1閉塞部材60は、例えば図1(b)に示すように変形した上で移動することで、内壁面11cと第1閉塞部材60との間に隙間が形成される。
前記隙間が形成されたことで、燃焼室30とディフューザ室40が連通される。
その後は図1に示すガス発生器1と同様に動作するため、燃焼ガスはガス発生器1Fの外部に排出され、ハウジング10を含むガス発生器1Fの部品に対して過剰な圧力が加えられることがないため、熱の影響でハウジング10を含むガス発生器1Fの部品の強度が低下していた場合であっても、それらが破壊されて破片が飛び散るような事態になることはない。
本発明のガス発生器は、自動車などに搭載するエアバッグ装置で使用することができる。
1 ガス発生器
10 ハウジング
26 ガス発生剤
29 ガス排出口
30 燃焼室
40 ディフューザ室
50 加圧ガス室
60 第1閉塞部材
70 リテーナ
80、81,82 空間
90 スポンジ

Claims (10)

  1. 筒状ハウジングの第1端部側にある、点火器とガス発生剤が収容された燃焼室と、前記第1端部と反対側の第2端部側にある、希ガスおよび窒素ガスから選ばれるガスが充填された加圧ガス室と、前記燃焼室と前記加圧ガス室の間にあるガス排出口を有するディフューザ室を有しており、
    前記燃焼室と前記ディフューザ室の間が、前記筒状ハウジングの内壁面に当接された第1閉塞部材で閉塞され、前記加圧ガス室と前記ディフューザ室の間が前記筒状ハウジングの内壁面に固定された第2閉塞部材で閉塞されているガス発生器であって、
    前記燃焼室が、前記第1閉塞部材が変形または移動する空間と、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材の少なくとも一方を有しており、
    前記ガス発生器が火気を原因とする高温雰囲気に置かれるようになったとき、
    前記加圧ガス室内のガスが膨張することで、前記第2閉塞部材を前記加圧ガス室側から前記ディフューザ室側に開裂させてガスを前記ディフューザ室に流入させた後、
    前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形され、または前記第1閉塞部材が前記燃焼室側に移動されることで前記燃焼室と前記ディフューザ室が連通されると共に、前記燃焼室内部と前記ガス発生器外部が連通されるものである、ガス発生器。
  2. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を有しており、
    前記空間が、前記ガス発生剤と前記第1閉塞部材の間において、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記第1閉塞部材から距離を置いて配置された連通孔を有するリテーナで形成されているものである、請求項1記載のガス発生器。
  3. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を有しており、
    前記空間が、前記ガス発生剤と前記点火器の間において、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記点火器から距離を置いて配置された連通孔を有するリテーナで形成されているものであり、
    前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形したとき、前記リテーナが前記点火器側に移動されるものである、請求項1記載のガス発生器。
  4. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を有しており、
    前記空間が、前記第1閉塞部材側に配置された、連通孔を有する第1リテーナと、前記第1リテーナと軸方向に間隔をおいて前記点火器側に配置された、連通孔を有する第2リテーナの間に形成された空間であり、
    前記第1リテーナの前記第1閉塞部材側の面と前記第2リテーナの前記点火器側の面が、ガス発生剤と接触されているものであり、
    前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形したとき、前記第1リテーナが前記第2リテーナ側に移動されるものである、請求項1記載のガス発生器。
  5. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材を有しており、
    前記部材が、前記第1閉塞部材とガス発生剤の両方に当接して配置されている変形可能部材であり、
    前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形し、前記変形可能部材が変形することで、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるものである、請求項1記載のガス発生器。
  6. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材が、前記ガス発生剤と前記点火器の間に配置された変形可能部材であり、
    前記変形可能部材が、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記点火器の点火部を除いた部分に接触されて配置されているものであり、
    前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形し、前記変形可能部材が変形することで、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるものである、請求項1記載のガス発生器。
  7. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるための部材を有しており、
    前記部材が、少なくとも両端面がガス発生剤に包囲された状態で配置された変形可能部材であり、
    前記ディフューザ室内の圧力の上昇またはガス流入による衝撃により、前記第1閉塞部材が変形し、前記変形可能部材が変形することで、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせるものである、請求項1記載のガス発生器。
  8. 前記燃焼室内において、前記第1閉塞部材が変形または移動する空間と、前記第1閉塞部材が変形または移動可能な空間を生じさせる部材の両方を有しており、
    前記空間が、前記ガス発生剤と前記第1閉塞部材の間において、前記ガス発生剤に接触され、かつ前記第1閉塞部材から距離を置いて配置された連通孔を有するリテーナで形成されているものであり、
    前記部材が、前記空間内に配置された変形可能部材である、請求項1記載のガス発生器。
  9. 前記第1閉塞部材が、円形底部と、前記円形底部の外周から一方向に延ばされた環状壁面部を有しているものであり、前記円形底部の外側底面が前記ディフューザ室側に位置し、前記環状壁面部側の内側底面が前記燃焼室側に位置するように配置されているものであり、
    前記環状壁面部の外側面と前記筒状ハウジングの内壁面が、それらの間にシール剤が介在された状態で当接されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載のガス発生器。
  10. 前記第1閉塞部材が、前記の変形または移動を補助するための脆弱部を有しているものである、請求項1〜9のいずれか1項に記載のガス発生器。
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