JP6649118B2 - 液体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、環状ヨーク部の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部が設けられた磁性鋼板が軸線方向に複数枚積層されて成るステータコア、2つのボビン構成部材から分割可能に構成されると共にステータコアを前記軸線方向両端面側から覆って絶縁する型成形樹脂製のボビン、ならびに前記歯部に対応した巻線部を有しつつ前記ボビンを介して前記ステータコアに巻装されるコイルとで構成されるステータと、前記軸線方向に延在する回転軸を備えて前記歯部の内周側に臨むロータとを有するブラシレスモータのロータの前記回転軸に、前記ブラシレスモータで駆動されるポンプが連結される液体供給装置に関する。
このような液体供給装置において、ステータコアは、積層された複数枚の磁性鋼板が相互に結合されて成るものであり、それぞれの磁性鋼板の厚みの公差が集積されるのでステータコアの軸線方向での製造公差は比較的大きくなる。このためステータコアを両側から挟んで相互に対向する一対のボビン構成部材でボビンが構成される場合、一対のボビン構成部材の対向端部間に所定の隙間が生じるように設定することが必要である。そうしないと、一対のボビン構成部材の対向端部が相互に突きあってボビンがステータコアに密着せず、コイルを巻き付けたときに巻き太ってしまったり、きちんと巻き付けられなかったりするからであるが、一対のボビン構成部材の対向端部間に所定の隙間が生じていると、その隙間よりもコイルの巻線が細い場合に、その隙間に巻線が入り込んで絶縁が不完全となる可能性がある。このような課題を解決するために、特許文献1で開示されるものでは、ステータコアの歯部を両側から挟む一対のボビン構成部材が、それらのボビン構成部材の先端部を相互に重合させることで一対のボビン構成部材間に隙間が生じないようにしている。
特許第3623471号公報
ところが上記特許文献1で開示されるものでは、ボビン構成部材の先端部が薄肉に形成されることになるので、小型のブラシレスモータにおいて、ボビンの厚みが薄くなってくると、適用困難となる。すなわちボビン構成部材の先端部が薄く、かつ鋭利になり過ぎて強度が不足したり、ボビン構成部材の型成形時にその先端部への湯回りが悪化し、きれいに成形できない可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ボビンの肉厚が薄くてもボビン構成部材をきれいに型成形し得るようにした液体供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、環状ヨーク部の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部を設けられた磁性鋼板が軸線方向に複数枚積層されて成るステータコア、2つのボビン構成部材から分割可能に構成されると共に前記ステータコアを前記軸線方向両端面側から覆って絶縁する型成形樹脂製のボビン、ならびに前記歯部に対応した巻線部を有しつつ前記ボビンを介して前記ステータコアに巻装されるコイルとで構成されるステータと、前記軸線方向に延在する回転軸を備えて前記歯部の内周側に臨むロータとを有するブラシレスモータの前記ロータの前記回転軸に、前記ブラシレスモータで駆動されるポンプが連結される液体供給装置において、2つの型成形樹脂から成る前記ボビン構成部材のうちの第1ボビン構成部材、前記ステータコアの前記軸線方向一方側の端面に当接する端板部と、前記歯部の周方向両側の側面に当接する一対の側板部分ならびに周方向に隣接する複数の前記歯部間で前記環状ヨーク部の内周に当接して周方向に隣接する前記側板部分間を連結する連結板部分を有しつつ複数枚積層されて成る前記ステータコアの前記磁性鋼板よりも前記軸線方向に長く延びる複数の胴部とを備えていて、前記端板部と複数の前記胴部とが同一の樹脂材料により一体に型成形され、前記ボビン構成部材のうちの第2ボビン構成部材少なくとも内周側が前記環状ヨーク部に倣った横断面形状を有して前記ステータコアの前記軸線方向他方側の端面に当接する環状部と、前記歯部に倣った横断面形状を有して前記環状部の前記内周の周方向に間隔をあけた複数箇所に連設されると共に前記軸線方向他方側の前記歯部の端面に当接する複数の歯部対応部とを備えていて、前記端板部と複数の前記胴部とが同一の樹脂材料により一体に型成形され、前記第2ボビン構成部材の前記環状部および歯部対応部が、前記ステータコアの端部に重ね合わされて、前記第1ボビン構成部材の前記複数の胴部に一挙に嵌合していることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記コイルを前記ボビンを介して前記ステータコアに巻装した前記ステータの前記ポンプ側の端部が、更に樹脂から成る第1被覆部で覆われると共に、該ステータの前記ポンプとは反対側の端部が、更に樹脂から成る第2被覆部で覆われており、前記ステータコアの前記軸線方向における前記胴部の長さおよび前記歯部対応部の厚さは、前記ステータが高温溶融された前記第1被覆部および前記第2被覆部で覆われる際に、前記胴部の前記端板部とは反対側の端部が前記歯部対応部から突出することを回避し得る長さおよび厚さに設定されていることを第2の特徴とする
本発明の第1の特徴によれば、ボビン構成部材が、2つの型成形樹脂である第1および第2ボビン構成部材から分割可能に構成され、第1ボビン構成部材が、ステータコアの軸方向一方側の端面に当接する端板部と、歯部の周方向両側の側面に当接する一対の側板部分ならびに周方向に隣接する複数の歯部間で環状ヨーク部の内周に当接して周方向に隣接する側板部分間を連結する連結板部分を有しつつ、複数枚積層されて成るステータコアの磁性鋼板よりも軸線方向に長く延びる複数の胴部とを備えていて、端板部と複数の胴部とが同一の樹脂材料により一体に型成形され、第2ボビン構成部材が、少なくとも内周側が環状ヨークに倣った横断面形状を有してステータコアの軸線方向他方側の端面に当接する環状部と、歯部に倣った横断面形状を有して環状部の内周側の周方向に間隔をあけた複数箇所に連設されると共に軸線方向他方側の歯部の端面に当接する複数の歯部対応部とを備えていて、端板部と複数の前記胴部とが同一の樹脂材料により一体に型成形され、第2ボビン構成部材の環状部および歯部対応部が、ステータコアの端部に重ね合わされて、第1ボビン構成部材の複数の胴部に一挙に嵌合しているので、ブラシレスモータの小型化に応じてボビンの肉厚を薄くしても、第1および第2ボビン構成部材の先端部を薄くしたり、鋭利にしたりすることが不要であり、ボビン構成部材をきれいに型成形することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、ステータが高温溶融された第1被覆部および第2被覆部で覆われる際に、胴部が歯部対応部から突出することがないので、第2ボビン構成部材を樹脂で被覆する際の型成形時に第2ボビン構成部材がステータコアから浮き上がったり、コイルの巻線部を拡げてしまったりすることはない
燃料供給装置の縦断面図である。 図1の2−2線断面図である。 ボビンの分解斜視図である。 図1の4−4線に沿うブラシレスモータの断面図である。 想定下限温度(a)および想定上限温度(b)での図4の5−5線に沿う断面図である。
本発明の実施の形態を添付の図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、この液体供給装置は、たとえば車載エンジンに燃料を供給するための燃料供給装置であり、ポンプたとえばウエスコポンプ5と、該ウエスコポンプ5を駆動するブラシレスモータ6とが、中空の円筒状である共通のユニットケース7に内蔵、結合されて成る。
前記ウエスコポンプ5は、放射状の多数の溝8を外周に有するインペラ9と、そのインペラ9の外周を臨ませる円弧状に延びるポンプ室10を有して前記インペラ9を回転可能に収納するポンプケース11とを備える。前記ポンプケース11は、外側ケース半体12と、内側ケース半体13とで分割構成されており、外側ケース半体12および内側ケース半体13間に前記インペラ9が介装されるとともに前記ポンプ室10が画成される。
前記ポンプケース11は、軸方向外方に臨んで前記ユニットケース7の内面に形成される環状段部7aと、前記ユニットケース7の一端部に形成される第1のかしめ加工部7bとで挟持されて、前記ユニットケース7の一端部に収容される。
図2を併せて参照して、前記ブラシレスモータ6は、積層された複数枚の磁性鋼板が相互にかしめ結合されて成るステータコア15と、そのステータコア15に装着されるボビン17と、そのボビン17を介して前記ステータコア15に巻装されるコイル16とで構成されるステータ18と、そのステータ18内に配置されるロータ19とを有する。
前記ステータコア15は、環状ヨーク部15aの内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば6箇所に半径方向内方に突出する歯部15bが設けられて成り、このステータコア15には、3相(U相、V相、W相)に分かれた少なくとも一組の前記コイル16がボビン17を介して巻装されるものであり、前記コイル16は、前記歯部15bに対応した巻線部16aを有し、複数たとえば6つの巻線部16aの巻付け回数は同一に設定される。
前記コイル16に連なる3個の接続端子20が前記ボビン17に差し込んで支持される。また前記ステータ18の前記ウエスコポンプ5側の端部は樹脂から成る第1被覆部21で覆われ、前記ステータ18の前記ウエスコポンプ5とは反対側の端部は、前記接続端子20の前記ボビン17とは反対側の端部を前記ユニットケース7の外部に臨ませるようにして樹脂から成る第2被覆部22で覆われており、前記ブラシレスモータ6は、前記ウエスコポンプ5の前記ポンプケース11と、第1被覆部21との間に円板状のスペーサ23を介在させて前記ユニットケース7に挿入され、前記ユニットケース7の他端部に形成される第2のかしめ加工部7cを第2被覆部22に係合することで、前記ブラシレスモータ6が前記ユニットケース7に内蔵される。
前記ロータ19は周方向に複数の磁極に着磁される永久磁石から成り、このロータ19に、該ロータ19を貫通する回転軸25が同軸に設けられる。前記回転軸25の一端部は、前記スペーサ23を貫通し、前記ポンプケース11との間に第1の滑り軸受26を介在させて前記ポンプケース11内に突入される。前記ポンプケース11内で前記回転軸25にインペラ9が相対回転不能に取付けられるものであり、この実施の形態では、前記インペラ9の中央部には非円形の取付け孔27が設けられ、前記インペラ9に対応する部分で前記回転軸25の一端部には、前記取付け孔27の断面形状に対応した断面形状の非円形部25aが設けられる。前記非円形部25aが前記取付け孔27に挿入されることで、前記インペラ9が前記回転軸25の多少の傾きを許す程度の遊びを持って前記回転軸25に相対回転不能に取付けられ、前記ポンプケース11の前記外側ケース半体12および前記内側ケース半体13で、前記インペラ9の軸方向移動が阻止される。
前記ポンプケース11の前記内側ケース半体13には、前記回転軸25を同軸に囲繞する円筒状の軸受ハウジング13aが一体に設けられており、その軸受ハウジング13aおよび前記回転軸25間に、第1の滑り軸受26が介装される。また前記回転軸25の他端部は、第2被覆部22に第2の滑り軸受28を介して回転自在に支持される。
前記ポンプケース11における前記外側ケース半体12には、前記ポンプ室10の周方向一端部に通じる吸込ポート29が形成され、前記内側ケース半体13には、前記ポンプ室10の周方向他端部に通じる吐出ポート30が形成される。しかも外側ケース半体12には、前記吸込ポート29に直接連通する円筒状の吸込管12aが外向きに一体に突設されるととともに、ポンプケース11内でのポンプ作用に伴って生じた気泡を排出するための脱気孔31が形成される。
前記ブラシレスモータ6における前記ロータ19および前記ステータ18間には、前記吐出ポート30に通じる通路32が形成され、第2被覆部22には、前記通路32に通じる燃料出口室33が形成される。しかも第2被覆部22には、ポンプ作動時に高圧燃料を吐出するための円筒状の吐出管22aが一体に突設され、その吐出管22a内には、前記燃料出口室33から前記吐出管22aの先端の燃料吐出口34側へのみ燃料の流動を許容する逆流防止用のチェック弁35が収納される。
図3を併せて参照して、前記ボビン17は、前記ステータコアの軸線方向に分割することを可能とした第1および第2ボビン構成部材38,39から成り、それらのボビン構成部材38,39は型成形樹脂製である。
図4を併せて参照して、前記ボビン17の一部を構成して前記ウエスコポンプ5とは反対側に配置される第1ボビン構成部材38は、前記ステータコア15の軸線方向一方側の端面(この実施の形態では前記ウエスコポンプ5とは反対側の端)に当接する端板部38aと、前記ステータコア15における前記歯部15bの周方向両側の側面に当接する一対の側板部分38baならびに周方向に隣接する複数の前記歯部15b間で前記環状ヨーク部15aの内周に当接して周方向に隣接する前記側板部分38ba間を連結する連結板部分38bbを有しつつ、樹脂成形可能かつ所望の強度を有する範囲で比較的薄肉であるように設定された所定の厚みで、複数枚積層されて成る前記磁性鋼板よりも前記ステータコア15の軸線方向に長く延びて前記端板部38aに連設される複数の胴部38bとを有するように形成されるものであり、この実施の形態では略T字状に形成されている前記歯部15bの前記環状ヨーク部15a側の面にも当接するように前記側板部分38baが形成される。また前記端板部38aと複数の前記胴部38bとは同一の樹脂材料により一体に型成形される。
しかも前記端板部38aの前記ステータコア15とは反対側の面には、前記コイル16の前記巻線部16aの一部を収容するための複数個たとえば6個の溝40と、複数の巻線部16a同士を3相別経路に接続する複数の歯間渡り線部(図示せず)や前記コイル16から前記接続端子20側に延びる電源線渡り線部(図示せず)を案内するための溝部(図示せず)と、前記接続端子20を差し込んで支持するための支持凹部41(図2参照)とが形成される。
また第1ボビン構成部材38とともに前記ボビン17を構成するようにして前記ウエスコポンプ5側に配置される第2ボビン構成部材39は、少なくとも内周側が前記環状ヨーク部15aに倣った横断面形状を有して、前記ステータコア15における前記環状ヨーク部15aの前記軸方向他方側の端面(この実施の形態では前記ウエスコポンプ5側の端部)に当接する環状部39aと、前記歯部15bに倣った横断面形状を有して前記環状部39aの前記内周の周方向に間隔をあけた複数箇所に連設されると共に前記軸線方向他方側の前記歯部15bの端面に当接する複数の歯部対応部39bとを備えていて、前記端板部38aと複数の前記胴部38bとが同一の樹脂材料により一体に型成形され、前記第2ボビン構成部材39の前記環状部39aおよび歯部対応部39bが、前記ステータコア15の端部に重ね合わされて、前記第1ボビン構成部材38の前記複数の胴部38bに一挙に嵌合している。
しかも前記歯部対応部39bの先端部の前記ステータコア15とは反対側の面には、前記環状部39aの内周との間に前記コイル16の前記巻線部16aの一部を収容する溝42を形成するための突部39cが突設される。
また前記ステータコア15の軸方向における前記胴部38bの長さおよび前記歯部対応部39bの厚さは、前記歯部対応部39bの少なくとも一部が前記胴部38b相互間に常時嵌合するように設定される。すなわち想定上限温度たとえば前記ボビン17の軸方向両端部を覆う第1および第2被覆部21,22がアセタール樹脂から成る場合にその成形温度である190℃の高温環境下で第1ボビン構成部材38の前記胴部38bが熱膨張しても、図5()で示すように前記胴部の前記端板部とは反対側の端部が前記歯部対応部から突出しない状態にあり、また想定下限温度たとえばマイナス20℃の極低温環境下で樹脂製の第1ボビン構成部材38の前記胴部38bが収縮しても、図5()で示すように前記歯部対応部39bは前記胴部38b相互間から離脱せず、前記歯部対応部39bが前記胴部38b相互間に嵌合した状態にある。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ボビン17の一部を構成する第1ボビン構成部材38が、環状ヨーク部15aの内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部15bが設けられた磁性鋼板が、軸線方向に複数枚積層されて成るステータコア15の方向一方側の端面に当接する端板部38aと、前記歯部15bの周方向両側の側面に当接する一対の側板部分38baならびに周方向に隣接する複数の前記歯部15b間で前記環状ヨーク部15aの内周に当接して周方向に隣接する前記側板部分38ba間を連結する連結板部分38bbを有しつつ、複数枚積層されて成る前記ステータコア15の前記磁性鋼板よりも前記軸線方向に長く延びる複数の胴部38bとを備えていて、前記端板部38aと複数の前記胴部38bとが同一の樹脂材料により一体に型成形され、第1ボビン構成部材38とともに前記ボビン17を構成する第2ボビン構成部材39が、少なくとも内周側が前記環状ヨーク部15aに倣った横断面形状を有して前記ステータコア15の前記軸線方向他方側の端面に当接する環状部39aと、前記歯部15bに倣った横断面形状を有して前記環状部39aの前記内周の周方向に間隔をあけた複数箇所に連設されると共に前記軸線方向他方側の前記歯部15bの端面に当接する複数の歯部対応部39bとを備えていて、前記端板部38aと複数の前記胴部38bとが同一の樹脂材料により一体に型成形され、前記第2ボビン構成部材39の前記環状部39aおよび歯部対応部39bが、前記ステータコア15の端部に重ね合わされて、前記第1ボビン構成部材38の前記複数の胴部38bに一挙に嵌合している。
したがってブラシレスモータ5の小型化に応じてボビン17の肉厚を薄くしても、第1および第2ボビン構成部材38,39の先端部を薄くしたり、鋭利にしたりすることが不要であり、第1および第2ボビン構成部材38,39をきれいに型成形することができる。
また前記コイル16を前記ボビン17を介して前記ステータコア15に巻装した前記ステータ18の前記ポンプ5側の端部が、更に樹脂から成る第1被覆部21で覆われると共に、該ステータ18の前記ポンプ5とは反対側の端部が、更に樹脂から成る第2被覆部22で覆われており、前記ステータコア15の前記軸線方向における前記胴部38bの長さおよび前記歯部対応部39bの厚さが、前記ステータ18が高温溶融された前記第1被覆部21および前記第2被覆部22で覆われる際に、前記胴部38bの前記端板部38aとは反対側の端部が前記歯部対応部39bから突出することを回避し得る長さおよび厚さに設定されるので、たとえば第2ボビン構成部材39を樹脂で被覆する際の型成形時に第2ボビン構成部材39がステータコア15から浮き上がったり、コイル16の巻線部16aを拡げてしまったりすることはない
さらに前記ステータコア15の前記軸線方向における前記胴部38bの長さおよび前記歯部対応部39bの厚さが、実際の運転時に想定される下限温度(たとえばマイナス20℃)で前記歯部対応部39bが前記胴部38b相互間から離脱することを回避するように設定されるので、ステータコア15の一部がボビン17から露出してしまうことがなく、ボビン17による絶縁状態を確実に維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5・・・ウエスコポンプ
6・・・ブラシレスモータ
15・・・ステータコア
15a・・・環状ヨーク部
15b・・・歯部
16・・・コイル
16a・・・巻線部
17・・・ボビン
18・・・ステータ
19・・・ロータ
38・・・第1ボビン構成部材
38a・・・端板部
38b・・・胴部
38ba・・・側板部分
38bb・・・連結板部分
39・・・第2ボビン構成部材
39a・・・環状部
39b・・・歯部対応部

Claims (2)

  1. 環状ヨーク部(15a)の内周の周方向に等間隔をあけた複数箇所に半径方向内方に突出する歯部(15b)を設けられた磁性鋼板が軸線方向に複数枚積層されて成るステータコア(15)、2つのボビン構成部材(38,39)から分割可能に構成されると共に前記ステータコア(15)を前記軸線方向両端面側から覆って絶縁する型成形樹脂製のボビン(17)、ならびに前記歯部(15b)に対応した巻線部(16a)を有しつつ前記ボビン(17)を介して前記ステータコア(15)に巻装されるコイル(16)で構成されるステータ(18)と、前記軸線方向に延在する回転軸(25)を備えて前記歯部(15b)の内周側に臨むロータ(19)とを有するブラシレスモータ(6)の前記ロータ(19)の前記回転軸(25)に、前記ブラシレスモータ(6)で駆動されるポンプ(5)が連結される液体供給装置において、
    2つの型成形樹脂から成る前記ボビン構成部材(38,39)のうちの第1ボビン構成部材(38)、前記ステータコア(15)の前記軸線方向一方側の端面に当接する端板部(38a)と、前記歯部(15b)の周方向両側の側面に当接する一対の側板部分(38ba)ならびに周方向に隣接する複数の前記歯部(15b)間で前記環状ヨーク部(15a)の内周に当接して周方向に隣接する前記側板部分(38ba)間を連結する連結板部分(38bb)を有しつつ、複数枚積層されて成る前記ステータコア(15)の前記磁性鋼板よりも前記軸線方向に長く延びる複数の胴部(38b)とを備えていて、前記端板部(38a)と複数の前記胴部(38b)とが同一の樹脂材料により一体に型成形され、
    前記ボビン構成部材(38,39)のうちの第2ボビン構成部材(39)少なくとも内周側が前記環状ヨーク部(15a)に倣った横断面形状を有して前記ステータコア(15)の前記軸線方向他方側の端面に当接する環状部(39a)と、前記歯部(15b)に倣った横断面形状を有して前記環状部(39a)の前記内周の周方向に間隔をあけた複数箇所に連設されると共に前記軸線方向他方側の前記歯部(15b)の端面に当接する複数の歯部対応部(39b)とを備えていて、前記端板部(38a)と複数の前記胴部(38b)とが同一の樹脂材料により一体に型成形され、
    前記第2ボビン構成部材(39)の前記環状部(39a)および歯部対応部(39b)が、前記ステータコア(15)の端部に重ね合わされて、前記第1ボビン構成部材(38)の前記複数の胴部(38b)に一挙に嵌合していることを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記コイル(16)を前記ボビン(17)を介して前記ステータコア(15)に巻装した前記ステータ(18)の前記ポンプ(5)側の端部が、更に樹脂から成る第1被覆部(21)で覆われると共に、該ステータ(18)の前記ポンプ(5)とは反対側の端部が、更に樹脂から成る第2被覆部(22)で覆われており、
    前記ステータコア(15)の前記軸線方向における前記胴部(38b)の長さおよび前記歯部対応部(39b)の厚さは、前記ステータ(18)が高温溶融された前記第1被覆部(21)および前記第2被覆部(22)で覆われる際に、前記胴部(38b)の前記端板部とは反対側の端部が前記歯部対応部から突出することを回避し得る長さおよび厚さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
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