JP6648550B2 - ハイブリッド車両及びその制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6648550B2
JP6648550B2 JP2016032605A JP2016032605A JP6648550B2 JP 6648550 B2 JP6648550 B2 JP 6648550B2 JP 2016032605 A JP2016032605 A JP 2016032605A JP 2016032605 A JP2016032605 A JP 2016032605A JP 6648550 B2 JP6648550 B2 JP 6648550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control process
hybrid vehicle
filter
engine
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016032605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017149233A (ja
Inventor
治雄 鈴木
治雄 鈴木
洋紀 瀬戸
洋紀 瀬戸
亮 森本
亮 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2016032605A priority Critical patent/JP6648550B2/ja
Publication of JP2017149233A publication Critical patent/JP2017149233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6648550B2 publication Critical patent/JP6648550B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明はハイブリッド車両及びその制御方法に関する。
近年、燃費向上及び環境対策などの観点から、車両の運転状態に応じて複合的に制御されるエンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムを備えたハイブリッド車両(以下「HEV」という)が注目されている。このHEVにおいては、車両の加速時や発進時には、モータージェネレーターによる駆動力のアシストが行われる一方で、慣性走行時や制動時においてはモータージェネレーターによる回生発電が行われる(例えば特許文献1参照)。
また従来、排気浄化用のフィルターを備えるHEVも知られている(例えば特許文献2参照)。このフィルターは、エンジンの排気通路に配置されて、エンジンから排出された排気中の粒子状物質(PM)を捕集することで、排気を浄化する。
ところで、フィルターにPMが多く堆積した場合、フィルターの性能が低下してしまう。そこで、従来は、例えばフィルターに堆積したPMの量が基準値以上となった場合のように、フィルターを再生することが望まれる所定の条件が満たされた場合に、フィルターよりも上流側の排気通路に燃料を供給することで、この燃料による反応熱によって排気温度をPMの燃焼温度(例えば400℃〜600℃)に上昇させて、フィルターに堆積したPMを燃焼除去する処理が実行されていた。
しかしながら、上記の場合、フィルターよりも上流側の排気通路に燃料を供給する必要があり、燃費が悪化してしまう。
特開2002−238105号公報 特開2003−74325号公報
本発明は上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、燃費の悪化を抑制しつつ、フィルターを再生することができるハイブリッド車両及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のハイブリッド車両は、エンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムと、前記エンジンの排気通路に配置された排気浄化用のフィルターと、制御装置と、を備えたハイブリッド車両において、前記制御装置は、前記モータージェネレーターに回生発電を実行させて前記エンジンの負荷を増大させることで、前記フィルターに流入する排気の温度を粒子状物質の燃焼温度以上にさせる第1の制御処理を実行するとともに、前記ハイブリッド車両の走行時に前記第1の制御処理を実行する際に、前記ハイブリッド車両のトランスミッションのギアをシフトアップする際の基準となるエンジン回転数を通常時の値よりも高い値に変更する第3の制御処理を実行してから前記第1の制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両によれば、上記第1の制御処理の実行によって、フィルターに流入する排気の温度を粒子状物質の燃焼温度以上に制御して、フィルターを再生す
ることができるので、フィルターよりも上流側の排気通路への燃料供給をすることなく、あるいは、フィルターよりも上流側の排気通路への燃料供給の頻度を低減させても、フィルターを再生することができる。これにより、ハイブリッド車両の燃費の悪化を抑制しつつフィルターを再生することができる。
上記構成において、前記制御装置は、前記フィルターに堆積した前記粒子状物質の量が予め設定された基準値以上であるとの条件が満たされた場合に前記第1の制御処理を実行し、前記条件が満たされない場合には前記第1の制御処理を実行しないように構成されていてもよい。
なお、フィルターに堆積した粒子状物質の量が基準値より低い場合に第1の制御処理が実行された場合であっても、フィルターよりも上流側の排気通路への燃料供給をすることなく、あるいは、フィルターよりも上流側の排気通路への燃料供給の頻度を低減させて、フィルターを再生することは可能である。したがって、上記構成において制御装置は、前記フィルターに堆積した前記粒子状物質の量が予め設定された基準値以上であるとの条件が満たされない場合であっても、前記第1の制御処理を実行するように構成されていてもよい。
上記構成において、前記制御装置は、前記ハイブリッド車両が加速時には、前記第1の制御処理を実行せず、前記ハイブリッド車両が前記加速時でなく、定常走行時又は減速時に、前記第1の制御処理を実行するように構成されていてもよい。
ここで、ハイブリッド車両が加速時にモータージェネレーターの回生発電によってエンジンの負荷が増大した場合には、ハイブリッド車両の加速性能が悪化する可能性がある。これに対して、この構成によれば、このような加速性能の悪化を抑制しつつ、フィルターを再生することができる。
上記構成において、前記制御装置は、前記ハイブリッド車両のバッテリーの充電量が予め設定された基準充電量以上の場合には、前記第1の制御処理の実行時に前記モータージェネレーターの回生発電で生じた電力の一部を前記バッテリーへの充電以外で消費させる第2の制御処理を実行するように構成されていてもよい。
この構成によれば、バッテリーが過充電になることを抑制することができる。
上記構成において、前記制御装置は、前記第2の制御処理において、前記モータージェネレーターの回生発電で生じた電力の一部を、排気を加熱する熱エネルギーに変換させる制御処理を実行するように構成されていてもよい。
この構成によれば、バッテリーが過充電になることを抑制しつつ、モータージェネレーターの回生発電で生じた電力の一部が変換された熱エネルギーによって排気を加熱して、フィルターを効果的に再生することができる。
ここで、トランスミッションのシフトアップが生じてトランスミッションのギアの段数が高くなった場合、排気温度は低下してしまう。これに対して、この構成によれば、トランスミッションのシフトアップが生じ難くなるので、排気温度の低下を抑制して、フィル
ターを効果的に再生することができる。なお、制御装置は、基準となるエンジン回転数を高い値に変更するにあたり、この基準となるエンジン回転数が過回転とならない範囲で最大の値に変更することが、エンジン回転数が過回転となることを抑制できる点で好ましい。
また、上記の目的を達成するための本発明のハイブリッド車両の制御方法は、エンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムと、前記エンジンの排気通路に配置された排気浄化用のフィルターと、を備えたハイブリッド車両の制御方法において、前記モータージェネレーターに回生発電を実行させて前記エンジンの負荷を増大させることで、前記フィルターに流入する排気の温度を粒子状物質の燃焼温度以上にさせる第1の制御処理を実行するとともに、前記ハイブリッド車両の走行時に前記第1の制御処理を実行する際に、前記ハイブリッド車両のトランスミッションのギアをシフトアップする際の基準となるエンジン回転数を通常時の値よりも高い値に変更する第3の制御処理を実行してから前記第1の制御処理を実行することを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両の制御方法によれば、上記制御処理の実行によって、フィルターよりも上流側の排気通路への燃料供給をすることなく、あるいは、フィルターよりも上流側の排気通路への燃料供給の頻度を低減させても、フィルターに流入する排気の温度を粒子状物質の燃焼温度以上に制御して、フィルターを再生することができる。これにより、ハイブリッド車両の燃費の悪化を抑制しつつ、フィルターを再生することができる。
本発明に係るハイブリッド車両及びハイブリド車両の制御方法によれば、燃費の悪化を抑制しつつフィルターを再生することができる。
本発明の実施形態からなるハイブリッド車両の構成図である。 第1の制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態に係るハイブリッド車両及びその制御方法について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態からなるハイブリッド車両の構成図である。このハイブリッド車両(以下「HEV」という)は、普通乗用車、又はバスやトラックなどの大型車両であり、エンジン10、モータージェネレーター21及びトランスミッション30と、運転状態に応じてHEVを複合的に制御するハイブリッドシステム20とを主に備えている。
エンジン10においては、エンジン本体11に形成された複数(この例では4個)の気筒12内における燃料の燃焼により発生した熱エネルギーにより、出力軸としてのクランクシャフト13が回転駆動される。このエンジン10には、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンが用いられる。なお、本実施形態ではエンジン10の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。クランクシャフト13の一端は、エンジンクラッチ14(例えば湿式多板クラッチなど)を介してモータージェネレーター21の回転軸22の一端に接続されている。
モータージェネレーター21には、発電運転が可能な永久磁石式の交流同期モーターが用いられている。このモータージェネレーター21の回転軸22の他端は、モータークラッチ15(例えば湿式多板クラッチなど)を通じて、トランスミッション30のインプットシャフト31に接続されている。
トランスミッション30には、HEVの運転状態と予め設定されたマップデータとに基づいて決定された目標変速段へ自動的に変速するAMT又はATが用いられる。
なお、本実施形態ではトランスミッション30の一例としてAMTを用いている。
トランスミッション30で変速された回転動力は、アウトプットシャフト32に接続されたプロペラシャフト33を通じてデファレンシャル34に伝達され、後輪である一対の駆動輪35にそれぞれ駆動力として分配される。
ハイブリッドシステム20は、モータージェネレーター21と、このモータージェネレーター21に順に電気的に接続するインバーター23、高電圧バッテリー24、DC/DCコンバーター25及び低電圧バッテリー26とを有している。
高電圧バッテリー24としては、リチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーなどが好ましく例示される。低電圧バッテリー26には鉛バッテリーが用いられる。
DC/DCコンバーター25は、高電圧バッテリー24と低電圧バッテリー26との間における充放電の方向及び出力電圧を制御する機能を有している。また、低電圧バッテリー26は、各種の車両電装品27に電力を供給する。
このハイブリッドシステム20における種々のパラメータ、例えば、電流値、電圧値やSOCなどは、BMS28(バッテリーマネージメントシステム)により検出される。
これらのエンジン10及びハイブリッドシステム20は、制御装置70により制御される。具体的には、HEVの発進時や加速時には、ハイブリッドシステム20は高電圧バッテリー24から電力を供給されたモータージェネレーター21により駆動力の少なくとも一部をアシストする一方で、慣性走行時や制動時においては、モータージェネレーター21による回生発電を行い、プロペラシャフト33等に発生する余剰の運動エネルギーを電力に変換して高電圧バッテリー24に充電する。また、このHEVは、例えばエンジンクラッチ14を断状態、且つモータークラッチ15を接状態にすることで、モータージェネレーター21のみを駆動源とする、いわゆるモーター単独走行が可能となる。
なお本実施形態では制御装置70として、電子制御装置を用いている。この電子制御装置は、各種の制御処理を実行する制御部としての機能を有するCPUと、CPUの動作に用いられる各種データやプログラム等を記憶する記憶部としての機能を有するROM、RAM等とを有するマイクロコンピュータを備えている。この制御装置70は、信号線(一点鎖線で示す)を通じて、モータージェネレーター21などの各部と接続している。
なおハイブリッドシステム20のモータージェネレーター21の配置態様は、制御装置70からの制御指令を受けた場合に、エンジン10の出力軸(クランクシャフト13)と接続して回生発電や駆動力のアシストを実行できる態様であればよく、図1に例示するような配置態様(エンジン10とモータージェネレーター21との間にエンジンクラッチ14が介在する配置態様)に限定されるものではない。
またHEVは、エンジン10の排気が通過する排気通路41の途中に、排気浄化用のフィルター42を備えている。フィルター42の種類は排気中のPMを捕集して除去することができるものであれば特に限定されるものではないが、本実施形態ではフィルター42の一例として、ディーゼルパティキュレートフィルターを用いる。なお、排気通路41のうち、フィルター42よりも上流側には、排気浄化用の触媒(図示せず)も配置されている。
またHEVは、排気通路41のフィルター42よりも上流側の部分に、フィルター42
に流入する排気の温度を検出する温度センサ43を備えている。温度センサ43の検出結果は制御装置70に伝えられる。
ところで、フィルター42に排気中のPMが多く堆積した場合、フィルター42の性能が低下してしまう。そこで、本実施形態に係る制御装置70は、フィルター42に堆積したPMを燃焼させてフィルター42の性能を回復させるために、以下に説明する制御処理を実行する。
具体的には制御装置70は、フィルター42に堆積したPMを燃焼させることが望まれる所定の条件(以下、所定条件と称する)が満たされた場合に、モータージェネレーター21に回生発電を実行させてエンジン10の負荷を増大させることで、フィルター42に流入する排気の温度をPMの燃焼温度以上にさせる第1の制御処理を実行する。
より具体的には制御装置70は、上述した所定条件が満たされた場合において、HEVが加速時には、第1の制御処理を実行せず、HEVが加速時でなく、定常走行時又は減速時に、第1の制御処理を実行する。
なお、この所定条件の具体的な内容は特に限定されるものではなく、例えば、フィルター42に堆積したPMの量が予め設定された基準値以上であるとの条件や、HEVの走行距離が予め設定された基準距離以上であるとの条件等、種々の条件を用いることができる。本実施形態では、この所定条件の一例として、フィルター42に堆積したPMの量が予め設定された基準値以上であるとの条件を用いる。
上述した第1の制御処理の詳細についてフローチャートを用いて説明すると次のようになる。図2は第1の制御処理を説明するためのフローチャートである。制御装置70は図2のフローチャートを所定周期で繰り返し実行する。
ステップS10において制御装置70は、フィルター42に堆積したPMの量(PM量)が予め設定された基準値(A)以上であるか否かを判定する。このステップS10の具体的な実行手法は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る制御装置70は一例として、フィルター42よりも上流側の排気圧とフィルター42よりも下流側の排気圧との差圧(すなわち前後差圧)に基づいてフィルター42のPM量が基準値以上であるか否かを判定する。
具体的には本実施形態に係るHEVは、フィルター42の前後差圧を検出するセンサ(図示せず)を備えている。また、制御装置70の記憶部(例えばROM等)には、基準値(A)に対応するフィルター42の前後差圧の値(基準差圧と称する)が予め記憶されている。制御装置70は、上記センサの検出結果を得ることでフィルター42の前後差圧を取得し、この取得された前後差圧が記憶部の基準差圧以上であると判定した場合に、PM量が基準値(A)以上となっていると判定して、ステップS10でYESと判定する。但し、ステップS10の具体的な実行手法はこれに限定されるものではなく、フィルターの再生処理を実行する公知の車両に用いられている公知のPM量推定手法を適用することができる。なお、このステップS10が前述した所定条件に相当する。
ステップS10でNOと判定された場合、制御装置70はフローチャートをスタートから実行する(リターン)。ステップS10でYESと判定された場合、制御装置70はステップS20を実行する。ステップS20において制御装置70は、HEVが定常走行時又は減速時であるか否かを判定する。このステップS20の具体的な実行手法は特に限定されるものではないが、本実施形態に係る制御装置70は、HEVの車速を検出する車速センサ(図示せず)の検出結果に基づいて、定常走行時であるか又は減速時であるかを判
定する。
なお、本実施形態において、定常走行時は一定走行時を含むのみならず、緩やかな加速も含んでいる。この緩やかな加速は、後述するステップS30が実行されることでエンジン10の負荷が増大しても、HEVの加速性能が悪化しないと考えられる範囲内の加速であればよく、この緩やかな加速の具体的な範囲は特に限定されるものではない。
ステップS20でNOと判定された場合(すなわち加速時)、制御装置70はステップS30に係る第1の制御処理を実行せずにスタートに戻る。一方、ステップS20でYESと判定された場合、制御装置70は、ステップS30において、第1の制御処理を実行する。
具体的には、このステップS30に係る第1の制御処理において制御装置70は、エンジンクラッチ14を接状態にしてモータージェネレーター21をエンジン10に接続させて、モータージェネレーター21に回生発電を実行させることで、エンジン10の負荷を増大させる。このようにエンジン10の負荷が増大することで、排気の温度は上昇する。そして制御装置70は、温度センサ43の検出結果に基づいて取得したフィルター42に流入する排気の温度がPMの燃焼温度以上になるように、モータージェネレーター21の回生発電を制御する。
上述したPMの燃焼温度の具体的な値は特に限定されるものではなく、例えば400℃〜600℃の範囲から選択された値を用いることができる。本実施形態では、このPMの燃焼温度の一例として、500℃を用いている。このPMの燃焼温度は予め記憶部(例えばROM等)に記憶させておく。制御装置70は、温度センサ43の検出結果に基づいて取得した排気の温度が記憶部の燃焼温度(500℃)以上になるように、回生発電を制御する。
なお、制御装置70は、温度センサ43の検出結果に基づいてフィルター42に流入する排気の温度を取得しているが、フィルター42に流入する排気の温度の取得手法はこれに限定されるものではない。他の例を挙げると、制御装置70は、フィルター42に流入する排気の温度と相関関係を有する指標(例えばエンジン10の回転数と出力トルク等)に基づいてこの排気の温度を推定することもできる。
また制御装置70がステップS30に係る第1の制御処理の実行を終了させる時期は特に限定されるものではないが、例えばフィルター42に流入する排気の温度がPMの燃焼温度以上となる状態が所定時間継続した場合や、次のフローチャートの実行時にステップS10やステップS20でNOと判定された場合に、モータージェネレーター21による回生発電を終了させる(すなわち第1の制御処理の実行を終了させる)構成とすることができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1の制御処理の実行によって、フィルター42に流入する排気の温度をPMの燃焼温度以上に制御して、フィルター42を再生することができる。これにより、フィルター42よりも上流側の排気通路41への燃料供給をすることなく、あるいは、フィルター42よりも上流側の排気通路41への燃料供給の頻度を低減させても、フィルター42を再生することができる。この結果、HEVの燃費の悪化を抑制しつつフィルターを再生することができる。
なお、本実施形態によれば、所定条件が満たされた場合(ステップS10でYESの場合)であっても、加速時(ステップS20でNOの場合)には第1の制御処理を実行せず、定常走行時又は減速時(ステップS20でYESの場合)に第1の制御処理を実行しているが、本実施形態の構成はこれに限定されるものではない。例えば制御装置70は、所定条件が満たされた場合(ステップS10でYESの場合)には常にステップS30に係る第1の制御処理を実行してもよい(この場合、図2のフローチャートはステップS20を備えていない構成となる)。
しかしながら、HEVの加速時に第1の制御処理が実行された場合、加速時にエンジン10の負荷が増大することになるので、HEVの加速性能が悪化する可能性がある。これに対して、本実施形態によれば、所定条件が満たされた場合でも加速時には第1の制御処理を実行せず、定常走行時又は減速時に第1の制御処理を実行しているので、このような加速性能の悪化を抑制しつつ、フィルター42を再生することができる。
あるいは、制御装置70は、上述したステップS10を備えていない構成とすることもできる。すなわち、この場合、制御装置70は、フィルター42に堆積したPMの量に関わらず(つまり、フィルター42に堆積したPMの量が基準値より小さい場合であっても)、ステップS20でYESと判定された場合には第1の制御処理を実行してもよい。この場合においても、フィルター42よりも上流側の排気通路41への燃料供給をすることなく、あるいは、フィルター42よりも上流側の排気通路41への燃料供給の頻度を低減させて、フィルター42を再生することができる。
(上記実施形態の変形例1)
続いて上記実施形態の変形例1に係るHEV及びこのHEVの制御方法について説明する。本変形例に係るHEVの制御装置70は、HEVのバッテリー(本変形例では、このバッテリーの一例として高電圧バッテリー24を用いる)の充電量が予め設定された基準充電量以上の場合に、ステップS30に係る第1の制御処理の実行時にモータージェネレーター21の回生発電で生じた電力の一部をこのバッテリー(高電圧バッテリー24)への充電以外で消費させる第2の制御処理をさらに実行する。
具体的には本変形例に係る制御装置70は、BMS28の検出結果に基づいて高電圧バッテリー24の充電量(SOC)を取得し、この取得された充電量が、予め制御装置70の記憶部に記憶された基準充電量以上であると判定した場合に、上記第2の制御処理を実行する。この第2の制御処理が実行されることで、高電圧バッテリー24が過充電になることを抑制することができる。
また本変形例に係る制御装置70は、第2の制御処理の一例として、モータージェネレーター21の回生発電で生じた電力の一部を、排気を加熱する熱エネルギーに変換させる制御処理を実行する。具体的には第2の制御処理として、本変形例に係る制御装置70は次の制御処理を実行している。
まず、本変形例に係るHEVの排気通路41のフィルター42よりも上流側の部分には、電熱線(例えばニクロム線等)が配置されている。また、電熱線は、モータージェネレーター21の回生発電で生じた電力の一部がこの電熱線に供給されるように、モータージェネレーター21と電気的に接続されている。そして、制御装置70は、第2の制御処理において、モータージェネレーター21の発電した電力の一部をこの電熱線に供給させる制御処理を実行する。
この第2の制御処理が実行されることで、高電圧バッテリー24が過充電になることを抑制しつつ、モータージェネレーター21の回生発電で生じた電力の一部が変換された熱エネルギー(電熱線の熱エネルギー)によって排気を加熱して、フィルター42を効果的に再生することができる。
(上記実施形態の変形例2)
続いて上記実施形態の変形例2に係るHEV及びこのHEVの制御方法について説明する。本変形例に係るHEVの制御装置70は、第1の制御処理を実行する際に、トランスミッション30のギアを変更する際の基準となるエンジン回転数(すなわち、シフトアップする際の基準となるエンジン回転数であり、「基準エンジン回転数」と称する)を予め設定された通常時の値よりも高い値に変更する第3の制御処理を実行してから、第1の制御処理を実行する。
具体的には本変形例に係る制御装置70は、前述した図2のフローチャートにおいて、ステップS10でYESと判定された場合に、上記第3の制御処理を実行して基準エンジン回転数を通常時の値(本変形例では、ステップS10でYESと判定される前の値である)よりも高い値に変更した上で、ステップS20及びステップS30を実行する。
なお、この第3の制御処理の内容を具体例で説明すると次のようになる。例えばトランスミッション30のギア段が6速であるとする。そして、ステップS10でYESと判定される前の状態(すなわち通常の運転状態)において、1速から2速へシフトアップするときの基準エンジン回転数がa1であり、2速から3速へシフトアップするときの基準エンジン回転数がa2であり、3速から4速、4速から5速、5速から6速へシフトアップするときの基準エンジン回転数がそれぞれ、a3、a4、a5であるとする。
このとき、ステップS10でYESと判定された場合、制御装置70は、各々のシフトアップ時の基準エンジン回転数を上昇させる。その結果、1速から2速にシフトアップするときの基準エンジン回転数はa1+c1となり、2速から3速、3速から4速、4速から5速、5速から6速へシフトアップするときの基準エンジン回転数はそれぞれa2+c2、a3+c3、a4+c4、a5+c5となる。このようにして、第3の制御処理は実行される。この第3の制御処理の実行によって、シフトアップを生じ難くすることができる。
ここで、トランスミッション30のシフトアップが生じてトランスミッション30のギアの段数が高くなった場合、排気温度は低下してしまう。これに対して、本変形例によれば、トランスミッション30のシフトアップが生じ難くなるので、排気温度の低下を抑制して、フィルター42を効果的に再生することができる。
なお、制御装置70は、第3の制御処理において基準エンジン回転数を高い値に変更するにあたり、この基準エンジン回転数が過回転とならない範囲で最大の値に変更することが、エンジン回転数が過回転となることを抑制できる点で好ましい。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 エンジン
20 ハイブリッドシステム
21 モータージェネレーター
41 排気通路
42 フィルター
70 制御装置

Claims (6)

  1. エンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムと、前記エンジンの排気通路に配置された排気浄化用のフィルターと、制御装置と、を備えたハイブリッド車両において、
    前記制御装置は、前記モータージェネレーターに回生発電を実行させて前記エンジンの負荷を増大させることで、前記フィルターに流入する排気の温度を粒子状物質の燃焼温度以上にさせる第1の制御処理を実行するとともに、前記ハイブリッド車両の走行時に前記第1の制御処理を実行する際に、前記ハイブリッド車両のトランスミッションのギアをシフトアップする際の基準となるエンジン回転数を通常時の値よりも高い値に変更する第3の制御処理を実行してから前記第1の制御処理を実行するように構成されていることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記制御装置は、前記ハイブリッド車両が加速時には、前記第1の制御処理を実行せず、前記ハイブリッド車両が前記加速時でなく、定常走行時又は減速時に、前記第1の制御処理を実行するように構成されている請求項に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記制御装置は、前記フィルターに堆積した前記粒子状物質の量が予め設定された基準値以上であるとの条件が満たされた場合に前記第1の制御処理を実行し、前記条件が満たされない場合には前記第1の制御処理を実行しないように構成されている請求項1又は2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記制御装置は、前記ハイブリッド車両のバッテリーの充電量が予め設定された基準充電量以上の場合には、前記第1の制御処理の実行時に前記モータージェネレーターの回生発電で生じた電力の一部を前記バッテリーへの充電以外で消費させる第2の制御処理を実行するように構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載のハイブリッド車両。
  5. 前記制御装置は、前記第2の制御処理において、前記モータージェネレーターの回生発電で生じた電力の一部を、排気を加熱する熱エネルギーに変換させる制御処理を実行するように構成されている請求項記載のハイブリッド車両。
  6. エンジン及びモータージェネレーターを有するハイブリッドシステムと、前記エンジンの排気通路に配置された排気浄化用のフィルターと、を備えたハイブリッド車両の制御方法において、
    前記モータージェネレーターに回生発電を実行させて前記エンジンの負荷を増大させることで、前記フィルターに流入する排気の温度を粒子状物質の燃焼温度以上にさせる第1の制御処理を実行するとともに、前記ハイブリッド車両の走行時に前記第1の制御処理を実行する際に、前記ハイブリッド車両のトランスミッションのギアをシフトアップする際の基準となるエンジン回転数を通常時の値よりも高い値に変更する第3の制御処理を実行してから前記第1の制御処理を実行することを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
JP2016032605A 2016-02-24 2016-02-24 ハイブリッド車両及びその制御方法 Active JP6648550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016032605A JP6648550B2 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 ハイブリッド車両及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016032605A JP6648550B2 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 ハイブリッド車両及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017149233A JP2017149233A (ja) 2017-08-31
JP6648550B2 true JP6648550B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=59741473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016032605A Active JP6648550B2 (ja) 2016-02-24 2016-02-24 ハイブリッド車両及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6648550B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108189833B (zh) * 2017-12-27 2020-06-26 潍柴动力股份有限公司 一种dpf驻车再生控制方法及系统
JP7103169B2 (ja) 2018-11-05 2022-07-20 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車
JP7155938B2 (ja) 2018-11-22 2022-10-19 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車
JP7351254B2 (ja) 2020-03-31 2023-09-27 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002238105A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Isuzu Motors Ltd ハイブリッド型電気自動車
JP3674557B2 (ja) * 2001-09-04 2005-07-20 トヨタ自動車株式会社 排気ガス浄化装置
JP2005282528A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ハイブリッド電気自動車
JP2011127534A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Yanmar Co Ltd ハイブリッド式エンジン装置
JP5823200B2 (ja) * 2011-07-22 2015-11-25 住友建機株式会社 ハイブリッド型ショベル
JP5808997B2 (ja) * 2011-09-29 2015-11-10 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG ハイブリッド自動車の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017149233A (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108223063B (zh) 混合动力车辆
CN108437970B (zh) 混合动力车辆
EP2563633B1 (en) Control apparatus for vehicle
JP5817741B2 (ja) 車両および車両の制御方法
US9127582B2 (en) Control apparatus for hybrid vehicle
JP5929699B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6648550B2 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2015140150A (ja) ハイブリッド車両
JP5808997B2 (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
KR101713752B1 (ko) 차량의 변속 제어 장치 및 그 방법
KR20180112950A (ko) 차량의 구동 장치를 제어하는 방법 및 장치
CN111137272A (zh) 混合动力汽车
JP2007246009A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP5895353B2 (ja) ハイブリッド車
JP6361684B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5857532B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2017136935A (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2017178006A (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP6946618B2 (ja) ハイブリッド車両及びハイブリッド車両の制御方法
JP2017218069A (ja) ハイブリッド車両及びハイブリッド車両の制御方法
JP5728447B2 (ja) 車両の制御装置
EP3878705B1 (en) Control method for hybrid vehicle and control device for hybrid vehicle
WO2017086446A1 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
WO2014038442A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2017196995A (ja) ハイブリッド車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190129

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20190731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191230

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6648550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150