JP6648226B1 - アセスメント/モニタリング業務支援装置およびその制御方法ならびにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】アセスメント業務またはモニタリング業務を支援する。【解決手段】アセスメント/モニタリング業務支援システムは,集計・分析システム10と携帯端末20を含む。システム10は,要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目のそれぞれについて,要介護者のケアプランを作成したときに情報収集をしたかまたはしなかったかの評価を含む,複数のケアマネージャーによって作成される複数の評価シートを表すデータを記憶する評価シートDB13を備えている。携帯端末20の表示画面に,携帯端末20を使用しているケアマネージャーが,他のケアマネージャーと比較したときに相対的に見落としがちな支援内容項目を含むアドバイス情報20Aが表示される。アドバイス情報20Aにしたがって聞き取り調査等を行うことによって,その後のケアプランの作成または変更に必要な情報収集忘れを防ぐことができる。【選択図】図1

Description

この発明は,介護支援専門員(以下,「ケアマネージャー」と呼ぶ)によって行われる業務,特にアセスメント業務またはモニタリング業務を支援するアセスメント/モニタリング業務支援装置に関する。またこの発明は,アセスメント/モニタリング業務支援装置の制御方法およびそのプログラムに関する。
ケアマネージャーは,要介護者(要支援者)の相談や心身の状況に応じて要介護者が適切な介護サービス(訪問介護,デイサービスなど)を受けられるようケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う。ケアマネージャーの業務は一般には以下の(1)〜(6)に分類される。
(1)アセスメント
要介護者の置かれている状況の把握,生活上の支障・要望などに関する情報の収集,心身機能の低下の背景・要因の分析,解決すべき生活課題(ニーズ)と可能性の把握が行われる。
(2)ケアプラン原案の作成
総合的な援助方針,目標(達成時期等)の設定,目標達成のために必要なサービス種別,回数等の設定など,ケアプランの原案作成が行われる。
(3)サービス担当者会議等
ケアプラン原案に関してサービス提供事業者を含めて専門的な視点で検討調整が行われる。また,多職種間で認識が共有され,要介護者への説明・同意を経てケアプランが決定される。
(4)介護サービスの提供
決定したケアプランにしたがって,食事介助,入浴介助等の具体的な介護サービスが要介護者に対してサービス提供事業者によって行われる。
(5)給付管理
介護保険サービスの利用によって発生する介護給付費の管理が行われる。
(6)モニタリング
介護サービスの提供によって要介護者が自立した生活が送れているのか,短期目標をクリアできているのか等がチェックされる(再アセスメント)。
上記(6)モニタリング(再アセスメント)を終え,短期目標が達成されていれば新たな短期目標が設定されて,新たな短期目標を達成するためのケアプランが新たに作成される。短期目標が達成されていなければ,短期目標が現状と合っているのか,問題点はないのか等が調査され,ケアプランの継続または変更が決定される。上記(2)ケアプラン原案の作成に戻ることになる。
(1)アセスメントまたは(6)モニタリングにおいて,ケアマネージャーは,要介護者の自宅等を訪問し,本人やその家族に会い,話を聞き,ケアプランの作成または変更に必要な情報の収集等を行う。しかしながら,ケアプランの作成または変更に必要な情報等を,要介護者を訪問している短時間のうちに過不足なく収集するのは簡単ではない。
経験豊富なケアマネージャーと経験の浅いケアマネージャーとの間にも,ケアプランの作成または変更に必要な情報等を収集する能力に差が生じる。特に経験の浅いケアマネージャーは要介護者等に確認しておくべき事項の確認忘れが起こりやすい。
特許文献1は,地域包括支援センター,介護事業者,被介護者の家族等,介護に関連するあらゆる団体又は人が介護情報を共有すると共に,この共有された介護情報に基づいて適切な介護サービスを支援する介護支援システム及び介護支援プログラムを提供する。しかしながら,ケアマネージャーによるアセスメント業務またはモニタリング業務を支援するものではない。
特開2010−205263号公報
この発明は,ケアマネージャーによるアセスメント業務またはモニタリング業務を支援することを目的とする。
この発明はまた,ケアマネージャーによって行われるアセスメント業務またはモニタリング業務において,要介護者を訪問している短時間のうちに過不足なく必要な情報を収集できるようにすることを目的とする。
この発明はさらに,経験の浅いケアマネージャーであっても,要介護者を訪問している短時間のうちに過不足なく必要な情報を収集できるようにすることを目的とする。
この発明によるアセスメント/モニタリング業務支援装置は,要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目のそれぞれについて,要介護者のケアプランを作成したときに情報収集をしたかまたはしなかったかの評価を含む,複数のケアマネージャーによって作成される複数の評価シートを表すデータを記憶する評価シート記憶手段,上記複数のケアマネージャーが作成した複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第1の情報収集達成度を算出する第1の情報収集達成度算出手段,特定のケアマネージャーが作成した一または複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第2の情報収集達成度を算出する第2の情報収集達成度算出手段,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,上記第1の情報収集達成度算出手段によって算出された第1の情報収集達成度と上記第2の情報収集達成度算出手段によって算出された第2の情報収集達成度を比較する比較手段,および上記比較手段によって上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目を提示するアドバイス情報提示手段を備えている。アドバイス情報提示手段は,典型的には支援内容項目を画面表示するための手段である。
評価シートはケアマネージャーによって作成されるもので,要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目が列挙されたものである。列挙される支援内容項目は,たとえば「十分な栄養が確保される環境を整える」,「服薬が必要であることの理解をうながす支援体制を整える」など,包括的な表現による内容であるのが好ましい。評価シートは,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,ケアマネージャーが要介護者のケアプランを作成したときに情報収集をしたかまたはしなかったかの評価を含む。
複数のケアマネージャーが作成した複数の評価シートを表すデータを用いて,複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第1の情報収集達成度が算出される。複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした旨の評価を持つ評価シートの数を評価シート全数によって除算することによって,第1の情報収集達成度は算出される。同様に,特定のケアマネージャーが作成した一または複数の評価シートを表すデータを用いて,複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第2の情報収集達成度を算出される。複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした旨の評価を持つ特定ケアマネージャーが作成した評価シートの数を,その特定のケアマネージャーが作成した評価シート全数によって除算することによって,第2の情報収集達成度は算出される。
この発明によると,第2の情報収集達成度が第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目がアドバイス情報として提示される。すなわち,複数のケアマネージャーの情報収集達成度の平均(第1の情報収集達成度)と比較して,それを下回っている情報収集達成度(第2の情報収集達成度)にとどまっている支援内容項目が指摘されることになる。特定のケアマネージャーに対し,そのケアマネージャーが,相対的に見落としやすい(情報収集を忘れやすい)支援内容項目を知らせることができる。
一実施態様では,上記評価シートが疾患ごとに作成されるものであり,特定疾患に関する評価シートを表すデータが,上記第1の情報収集度算出手段による第1の情報収集達成度の算出,および上記第2の情報収集度算出手段による第2の情報収集達成度の算出に用いられる。評価シートに含まれる複数の支援内容項目に,特定疾患に特有の支援内容項目を含ませることができる。また,特定疾患に特有の見落としやすい支援内容項目を特定のケアマネージャーに対して知らせることができる。
他の実施態様では,上記評価シートが要介護者ごとに作成されるものであり,特定要介護者についての評価シートが,上記第1の情報収集度算出手段による第1の情報収集達成度の算出,および上記第2の情報収集度算出手段による第2の情報収集達成度の算出に用いられる。特定の要介護者に特有の見落としやすい支援内容項目を特定のケアマネージャーに対して知らせることができる。
好ましくは,要介護者のそれぞれについて,同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態を少なくとも含む基本情報確認シートを表すデータを記憶する基本情報記憶手段,ならびに上記比較手段によって上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目について情報収集をしなかった旨の評価を含む評価シートによって特定される要介護者の基本情報確認シートを表すデータを用いて,上記同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態に関する共通点を検出する共通点検出手段をさらに備え,上記アドバイス情報提示手段は,上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目に加えて,上記共通点検出手段によって検出された同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態に関する共通点を提示するものである。第2の情報収集達成度が低い要因が,ケアマネージャーの技量だけではなく,要介護者側に存在することもある。第2の情報収集達成度が第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目について情報収集をしなかった旨の評価を含む評価シートによって特定される要介護者の基本情報確認シートを表すデータを用いて,上記同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態に関する共通点を見つけ,見つかった共通点を,第2の情報収集達成度が低い理由(要介護者側の理由)として提示することによって,より充実した情報収集を期待することができる。
評価シートに含ませる評価内容を,複数の支援内容項目のそれぞれについて情報収集をしたかまたはしなかったかの評価とせずに,別の内容とすることもできる。
他の発明によるアセスメント/モニタリング支援業務装置は,要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目のそれぞれについて,支援内容を見直しが必要かどうかの評価を含む,複数のケアマネージャーによって作成される複数の評価シートを表すデータを記憶する評価シート記憶手段,上記複数のケアマネージャーが作成した複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,支援内容の見直しが必要であると評価された割合を示す第1の支援内容見直し度を算出する第1の支援内容見直し度算出手段,特定のケアマネージャーが作成した一または複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,支援内容の見直しが必要であると評価された割合を示す第2の支援内容見直し度を算出する第2の支援内容見直し度算出手段,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,上記第1の支援内容見直し度算出手段によって算出された第1の支援内容見直し度と上記第2の支援内容見直し度算出手段によって算出された第2の支援内容見直し度を比較する比較手段,および上記比較手段によって上記第2の支援内容見直し度が上記第1の支援内容見直し度よりも高いと判定された一または複数の支援内容項目を提示するアドバイス情報提示手段を備えている。他のケアマネージャーと比べたときに特定のケアマネージャーが支援内容(ケアプラン)を見直すことが多い支援内容項目が提示されることになるので,その特定のケアマネージャーは,提示された支援内容項目について詳細に聞き取り調査等を行うことによって,支援内容(ケアプラン)の見直しを少なくできることが期待される。
アセスメント/モニタリング業務支援システムの全体構成を示すブロック図である。 要介護者基本情報確認シートを示す。 評価シートを示す。 評価シートの分類例を示す。 支援内容項目別詳細データベースのデータ内容を示す。 集計/分析装置の処理を示すフローチャートである。 携帯端末の表示画面例を示す。 集計/分析装置の第1処理(処理I)を示すフローチャートである。 集計/分析装置の第1処理(処理I)を示すフローチャートである。 第1処理の処理結果(アドバイス情報)を示す。 集計/分析装置の第2処理(処理II)を示すフローチャートである。 集計/分析装置の第2処理(処理II)を示すフローチャートである。 第2処理の処理結果(アドバイス情報)を示す。 集計/分析装置の第3処理(処理III)を示すフローチャートである。 集計/分析装置の第3処理(処理III)を示すフローチャートである。 第3処理の処理結果(アドバイス情報)を示す。 集計/分析装置の第4処理(処理IV)を示すフローチャートである。 集計/分析装置の第4処理(処理IV)を示すフローチャートである。 第4処理の処理結果(アドバイス情報)を示す。 集計/分析装置の第5処理(処理V)を示すフローチャートである。 集計/分析装置の第5処理(処理V)を示すフローチャートである。 第5処理の処理結果(アドバイス情報)を示す。 集計/分析装置の第6処理(処理VI)を示すフローチャートである。 集計/分析装置の第6処理(処理VI)を示すフローチャートである。 第6処理の処理結果(アドバイス情報)を示す。 チェック漏れを指摘するアドバイス情報を示す。
図1はアセスメント/モニタリング業務支援システムの全体構成を示すブロック図である。
要介護者に対するケアプランの作成または変更に先立って,ケアマネージャーは,要介護者宅等を訪問し,要介護者が置かれている状況の把握,生活上の支障・要望などに関する情報の収集,心身機能の低下の背景・要因の分析,解決すべき生活課題(ニーズ)と可能性の把握等を行い,ケアプランに基づく介護サービスが提供されている場合であれば,介護サービスの提供によって要介護者が自立した生活が送れているのか,短期目標をクリアできているのか等がチェックされる(アセスメントまたはモニタリング)。アセスメント/モニタリング業務支援システムは,ケアマネージャーによって行われるアセスメントまたはモニタリングの業務を支援するためのシステムである。
アセスメント/モニタリング業務支援システムは,集計・分析システム10と携帯端末(タブレット端末,スマートフォンなど)20を含む。集計・分析システム10はたとえばシステムの運営会社の管理下に置かれる。携帯端末20はケアマネージャーによって携帯され,ケアマネージャーは携帯端末20を携帯して要介護者宅を訪問する。携帯端末20の表示画面には,後述するように,特定のケアマネージャーが見落としがちな支援内容項目(後述する)を含むアドバイス情報20Aが表示される。アドバイス情報20Aにしたがって聞き取り調査等を行うことによって,その後のケアプランの作成または変更に必要な情報の見落としを防ぐことができる。また,経験豊富なケアマネージャーと経験の浅いケアマネージャーの情報収集能力のばらつきを縮小することができる。
集計・分析システム10と携帯端末20とはネットワーク,たとえばインターネットによって相互に接続されている。集計・分析システム10において実行される処理の結果が後述するアドバイス情報20Aであり,アドバイス情報20Aを表すデータは集計・分析システム10からネットワークを通じて携帯端末20に送信され,その表示画面に表示される。
集計・分析システム10は,集計/分析装置11,要介護者基本情報データベース(DB)12,評価シートデータベース(DB)13および支援内容項目別詳細データベース(DB)14を含む。
集計/分析装置11はコンピュータ装置であり,CPU(中央演算処理装置),メモリ,記憶装置,通信装置等を含む。なお,携帯端末20もCPU(中央演算処理装置),メモリ,記憶装置,通信装置,表示装置等を含むコンピュータ装置である。
集計/分析装置11に接続される記憶装置に,アドバイス情報20Aの作成に用いられる上述した要介護者基本情報DB12,評価シートDB13および支援内容項目別詳細DB14が構築されている。はじめにこれらのDB12〜14を説明する。
(要介護者基本情報DB12)
図2は要介護者基本情報DB12に記憶される要介護者基本情報12Aの入力(登録)に用いられる要介護者基本情報確認シート12Bの一例を示している。
要介護者基本情報確認シート12Bは要介護者の現在の状況を記入するシートであり,要介護者本人もしくはその家族,またはケアマネージャー等によって,以下の内容が記入される。要介護者基本情報確認シート12Bは要介護者ごとに作成され,図2は,要介護者ごとに採番される識別番号(要介護者番号)が「12345」,氏名が「総研太郎」,疾患が「大腿骨頸部骨折I期」(「I期」は退院後3カ月までを意味する)である要介護者についての要介護者基本情報確認シート12Bを例示している。
(0)サービス区分
要介護者が利用しているサービス区分がチェックされる。
(1)利用者の基本属性等
要介護者(利用者)の年齢,性別,同居・独居の区別,家族等介護者の有無,所得階層,および併用サービスがチェックまたは記入される。
(2)要介護度,ADL(Activity of Daily Living),IADL(Instrumental Activity of Daily Living)等
要介護度,認知症の程度,障害高齢者の日常生活自立度,主たる原因疾患等,配慮が必要な服薬等,ケアプランの作成時点に認められた心身の状態,ケアプラン作成時点で必要とされた医療的ケア,介護認定審査会として付する主治医意見書等で指定されているサービス,ADLおよびIADLがチェックまたは記入される。
(3)ケアマネジメントの状況
使用したアセスメントツール,過去1年間のモニタリング実施状況,当ケースの難易度の自己評価,当ケースのケアマネジメントについての自己評価,当該プラン作成時に重視したがチェックまたは記入される。
(4)サービスの利用実績と妥当性
図2において図示は省略するが,訪問介護(身体),訪問介護(生活),予防訪問介護,訪問入浴介護,訪問看護,訪問リハビリテーション等の利用頻度が記入される。
要介護者基本情報DB12には,要介護者基本情報確認シート12Bの記入内容を表す要介護者基本情報12Aが記憶される。たとえば,要介護者基本情報DB12に複数のレコードが作成され,1レコードごとに,特定の要介護者の要介護者基本情報確認シート12Bの記入内容(要介護者基本情報12A)がデータ入力(登録)される。
(評価シートDB13)
図3は,評価シートDB13に記憶される評価シート・データ13Aの入力(登録)に用いられる評価シート13Bの一例を示している。
評価シート13Bは特定要介護者に対してケアプランを作成したケアマネージャーが,そのケアプランにしたがう介護サービスが特定要介護者に対して提供された後に記入するシート(振り返りシート)である。たとえば,定期的に行われるケアマネージャーに対する研修時に,ケアマネージャーが過去に作成したケアプランおよびその後に行われた介護サービスを振り返りながら,ケアマネージャーは複数の評価シート13Bを作成する。図3に示す評価シート13Bは,ケアマネージャーごとに採番される識別番号(ケアマネージャー番号)が「54321」のケアマネージャーが作成したもので,「大腿骨頸部骨折I期」を患っている要介護者番号が「12345」(総研太郎)の要介護者に対するものを例示している。
評価シート13Bには,特定疾患に対する支援の必要性が想定される複数の「支援内容項目」が整理されている。図3に示す「大腿骨頸部骨折I期」についての評価シート13Bには,1〜18の合計18の支援内容項目が文章によって記載されている。評価シート13Bでは,この支援内容項目のそれぞれについて,(1)情報収集をしたかどうか(「情報収集」),(2)支援の必要性があると考えたかどうか(「支援の必要性」),(3)支援の必要がないと判断した場合の理由,(4)支援内容を位置づけているかどうか(支援内容をケアプランに盛り込んでいるかどうか)(「支援内容の位置づけ」),(5)支援内容を位置付けているときの具体的な支援内容,(6)上記具体的な支援内容について見直しが必要と考えるかどうか(「支援の見直しの必要性」)および支援の見直しが必要と考える場合の具体的な支援内容が,それぞれケアマネージャーによって記入される。
上述のように,評価シート13Bは特定疾患ごとに作成されるもので,特定疾患が異なれば「支援内容項目」の数および内容は異なるものになる。他方,支援内容項目ごとの記入内容(上記(1)〜(6))はすべての特定疾患の評価シートに共通である。たとえば,「大腿骨頸部骨折I期」の外に,「大腿骨頸部骨折II期」(「II期」は退院後4カ月以降を意味する),「脳血管疾患I期」,「脳血管疾患II期」,その他の特定疾患について,それぞれ,独自の支援内容項目を含む評価シートが作成される。
評価シート13B中の「支援内容項目」のそれぞれは,他の専門職,本人または家族等に依頼すべき要介護者に対する支援内容を,優れたケアマネージャーが有する知識と経験とに裏付けられた視点から文章化したものである。「大腿骨頸部骨折I期」の疾患を持つ被介護者に対して,1〜18の支援内容項目に着目して情報収集等を行うことで,経験の浅いケアマネージャーであっても,大腿骨頸部骨折I期を患っている要介護者に対する適切なケアプランを作成するために必要な情報を,過不足なく収集することができる。
評価シートDB13には,多数のケアマネージャーが作成した,多数の要介護者に対する,様々な疾患に関する評価シートの記入内容を表す評価シート・データ13Aが記憶される。評価シートDB13においても,たとえば複数のレコードが作成され,1レコードごとに,1つの評価シート13Bの記入内容(評価シート・データ13A)がデータ入力(登録)される。
図4は評価シート13B(評価シート・データ13A)の分類例を示している。
評価シート13Bは,上述したようにケアマネージャーが作成するもので,作成したケアマネージャーを識別するデータ(たとえば上述したケアマネージャー番号)が付随する。このため,多数の評価シート13Bは評価シート13Bを作成したケアマネージャーによって分類することができる。
また,上述したように,評価シート13Bは疾患ごとに作成されるものであるから,疾患によって評価シート13Bを分類することもできる。
さらに,評価シート13Bは特定の要介護者ごとに作成されるものであり,要介護者を特定するデータ(たとえば要介護者番号)が付随する。したがって多数の評価シート13Bは要介護者によって分類することもできる。
(支援内容項目別詳細DB14)
図5は支援内容項目別詳細DB14の内容を示している。
支援内容項目別詳細DB14には,上述した評価シート13B(図3)に含まれる複数の支援内容項目のそれぞれについて,「相談すべき専門職」および「確認すべきアセスメント項目」を格納した詳細データが記憶される。図5は,上述した「大腿骨頸部骨折I期」の評価シート13Bに含まれる1〜18の支援内容項目のそれぞれについての詳細データを示している。
図3の評価シート13Bに示すように,「大腿骨頸部骨折I期」の特定疾患については,1〜18の18の支援内容項目が規定されている。たとえば「1 転倒した状況や要因の継続的な把握・評価を確認する体制を整える」の支援内容項目について,支援内容項目別詳細DB14には,相談すべき専門職として「かかりつけ医,PT/OT/ST,介護職,介護支援専門員」があらかじめ登録(記憶)され(PTは理学療法士,OTは作業療法士,STは言語聴覚療法士),確認すべきアセスメント項目として「転倒状況の確認,過去の転倒暦・状況の確認,住環境の確認,本人の身体能力の確認」があらかじめ登録されている。支援内容項目別詳細DB14に登録されている支援内容項目ごとの詳細データも,後述するように,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20Aの一部として用いられる。
上述した要介護者基本情報DB12,評価シートDB13および支援内容項目別詳細DB14が用いられて,集計/分析装置11によってアドバイス情報20Aが作成される。以下,集計/分析装置11によって実行されるアドバイス情報20Aの作成処理を詳細に説明する。
図6〜図25は集計/分析装置11によるアドバイス情報の作成処理を示すフローチャートおよびアドバイス情報を示している。
(初期処理)(図6〜図7)
はじめに図7を参照して,携帯端末20の表示画面に,ケアマネ番号入力欄20aおよび要介護者番号入力欄20bが表示される。ケアマネージャーは,これらの入力欄20a,20bに,ケアマネージャー識別番号(自分の識別番号)(ケアマネNo.)およびこれからアセスメントまたはモニタリングを行おうとしている要介護者の識別番号(要介護者No.)を入力する。図6を参照して,入力されたケアマネージャー番号および要介護者番号は,携帯端末20から集計/分析装置11に送信され,集計/分析装置11によって受信される(ステップ41)。集計/分析装置11は,受信した要介護者識別番号によって特定される要介護者基本情報12Aを要介護者基本情報DB12からメモリに読出す(ステップ42)。再び図7を参照して,メモリに読み出された要介護者基本情報12Aに含まれる要介護者の氏名および疾患名が,携帯端末20に送信されて携帯端末20の表示画面の表示欄20cに表示される。
集計/分析装置11は,以下に説明する処理I〜処理VIの6つの処理を行い,6つの処理のそれぞれについての処理結果(アドバイス情報)を携帯端末20に送信することができる。6つの処理はそのすべてを実行する必要は必ずしもなく,いずれか一つまたは複数を行うようにしてもよい。
処理I(図8〜図10)
図8を参照して,ステップ41において特定された要介護者が患っている疾患(期間を含む)と同一疾患に関する評価シート・データ13Aが評価シートDB13からメモリに読み出される(ステップ51)。多数の様々なケアマネージャーが作成した,特定疾患に関する複数の評価シート・データ13Aがメモリに読み出される。
メモリに読み出された特定疾患に関する評価シート・データ13Aが用いられて,支援内容項目のそれぞれについて,「情報収集」に「○」が記入されているシート数がカウントされる。そして,支援項目内容のそれぞれについてのカウント数が,メモリに読み出された評価シート・データ数(評価シートDB13に記憶されている特定疾患に関する評価シート・データ13Aの総数)によって除算されて100が乗算される。「情報収集」が「○」である支援内容項目は,ケアプランが作成されたときに情報収集が行われた支援内容項目を意味する。ここで算出される値を「特定疾患情報収集達成度(全ケアマネ)」と呼ぶ。特定疾患の支援内容項目のそれぞれについて,特定疾患情報収集達成度の平均値(割合)が算出されることになる(ステップ52)。
次に,ステップ41において入力されたケアマネージャー番号が付随する特定疾患に関する評価シート・データ14A,すなわち携帯端末20を利用している特定のケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート・データ14Aが,メモリに読み出されている多数の様々なケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート・データ14Aの中から抽出される(ステップ53)。
特定ケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート・データ14Aが用いられて,上述と同様に,支援内容項目のそれぞれについて,「情報収集」に「○」が記入されているシート数がカウントされ,そのカウント数が,抽出された特定ケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート数によって除算されて100が乗算される。ここで算出される値を「特定疾患情報収集達成度(特定ケアマネ)」と呼ぶ。特定疾患の支援内容項目のそれぞれについて,特定ケアマネージャーの特定疾患情報収集達成度が算出される(ステップ54)。
図9を参照して,特定疾患情報収集達成度(特定ケアマネ)が,特定疾患情報収集達成度(全ケアマネ)を下回っている支援内容項目があるかどうかが判定される(ステップ55)。すなわち,他の多数のケアマネージャーと比較したときに,特定ケアマネージャーの特定疾患情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目,すなわち特定ケアマネージャーが特定疾患について情報収集を見落としがちな支援内容項目があるかどうかが判断される。
特定ケアマネージャーの特定疾患情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目がある場合,その支援内容項目についてのアドバイス情報が作成されて,携帯端末20に送信される(ステップ55でYES ,ステップ56)。特定ケアマネージャーの特定疾患情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目がなければ,集計/分析装置11は特段の処理を行わない(ステップ55でNO)。
図10は,ステップ56において集計/分析装置11によって作成され,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20dを示している。
アドバイス情報20dには,特定ケアマネージャーの特定疾患情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目が指摘されるとともに,その支援内容項目について具体的に確認すべきアセスメント項目,および相談すべき専門職が表示される。アセスメント項目および専門職の表示に,上述した支援内容項目別詳細DB14(図5)において支援内容項目のそれぞれに対応して記憶されているデータが用いられる。
アドバイス情報20dには,このように,要介護者に対してアセスメントまたはモニタリングを行ない,ケアプランを作成または変更しようとしている特定のケアマネージャーが見落としやすい支援内容項目が示されるとともに,さらにその支援内容項目に関して要介護者やその家族等に確認しておくべき具体的なアセスメント項目,さらには必要に応じて相談すべき専門家の種別が示される。ケアプランの作成または変更に必要な情報であって,かつこれからアセスメントまたはモニタリングを行おうとしているケアマネージャーに特有の,見落としやすい支援内容項目が示されるので,たとえ経験の浅いケアマネージャーであっても,短時間のうちに過不足なく情報収集するための有用なアドバイスを得ることができる。
処理II(図11〜図13)
図11を参照して,ステップ41において特定された要介護者が患っている疾患(期間を含む)と同一疾患に関する評価シート・データ13Aが評価シートDB13からメモリに読み出される(ステップ61)。
メモリに読み出された特定疾患に関する評価シート・データが用いられて,支援内容項目のそれぞれについて,「支援内容の位置づけ」が「○」かつ「支援の見直しの必要性」が「○」であるシート数がカウントされる。そして,支援内容項目のそれぞれについてのカウント数がメモリに読み出された評価シート・データ数(評価シートDB13に記憶されている特定疾患に関する評価シートの総数)によって除算されて100が乗算される。「支援内容の位置づけ」が「○」かつ「支援の見直しの必要性」が「○」である支援内容項目は,ケアプランの見直しを行うべきとケアマネージャーが考えた支援内容項目を意味する。ここで算出される値を「特定疾患ケアプラン見直し度(全ケアマネ)」と呼ぶ。特定疾患の支援内容項目のそれぞれについて,特定疾患ケアプラン見直し度の平均値(割合)が算出されることになる(ステップ62)。
次に,携帯端末20を利用している特定のケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート・データ14Aが,メモリに読み出されている多数の様々なケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート・データ14Aの中から抽出される(ステップ63)。
特定ケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート・データ14Aが用いられて,上述と同様に,支援内容項目のそれぞれについて,「支援内容の位置づけ」が「○」かつ「支援の見直しの必要性」が「○」であるシート数がカウントされ,そのカウント数が,抽出された特定ケアマネージャーが作成した特定疾患に関する評価シート数によって除算されて100が乗算される。ここで算出される値を「特定疾患ケアプラン見直し度(特定ケアマネ)」と呼ぶ。特定疾患の支援内容項目のそれぞれについて,特定ケアマネージャーの特定疾患ケアプラン見直し度が算出される(ステップ64)。
図12を参照して,特定疾患ケアプラン見直し度(特定ケアマネ)が,特定疾患ケアプラン見直し度(全ケアマネ)を上回っている支援内容項目があるかどうかが判断される(ステップ65)。すなわち,他の多数のケアマネージャーと比較したときに,特定ケアマネージャーの特定疾患ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目(他の多数のケアマネージャーと比較して,特定ケアマネージャーがケアプランを見直しすべきと考える頻度が多い支援内容項目)があるかどうかが判断される。
特定ケアマネージャーの特定疾患ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目がある場合,その支援内容項目についてのアドバイス情報が作成されて,携帯端末20に送信される(ステップ65でYES ,ステップ66)。特定ケアマネージャーの特定疾患ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目がなければ,集計/分析装置11は特段の処理を行わない(ステップ65でNO)。
図13は,ステップ65において集計/分析装置11によって作成され,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20eを示している。
アドバイス情報20eには,携帯端末20を操作している特定ケアマネージャーの特定疾患ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目が指摘されるとともに,その支援内容項目について具体的に確認すべきアセスメント項目,および相談すべき専門職が表示される。特定疾患について,ケアプランの見直しを必要としない程度の情報収集が行われることが期待される。
処理III(図14〜図16)
図14を参照して,ステップ41において特定された要介護者の評価シート・データ13Aが評価シートDB13からメモリに読み出される(ステップ71)。上述した処理Iおよび処理IIと異なり,処理IIIでは特定疾患による絞り込みは行われない。要介護者が複数の疾患を患っていれば,その複数の疾患のそれぞれについての評価シート・データ13Aがメモリに読み出されることになる。
メモリに読み出された特定要介護者についての評価シート・データ13Aが用いられて,支援内容項目のそれぞれについて,「情報収集」に「○」が記入されているシート数がカウントされる。そして,カウント数がメモリに読み出された評価シート・データ数(評価シートDB13に記憶されている特定疾患に関する評価シートの総数)によって除算されて100が乗算される。ここで算出される値を「特定要介護者情報収集達成度(全ケアマネ)」と呼ぶ。様々な疾患の支援内容項目のそれぞれについて,特定要介護者情報収集達成度の平均値が算出されることになる(ステップ72)。
次に,携帯端末20を利用している特定のケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート・データ14Aが,メモリに読み出されている多数のケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート・データ14Aの中から抽出される(ステップ73)。
特定ケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート・データ14Aが用いられて,上述と同様に,支援内容項目のそれぞれについて,「情報収集」に「○」が記入されているシート数がカウントされ,そのカウント数が,抽出された特定ケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート数によって除算されて100が乗算される。ここで算出される値を「特定要介護者情報収集達成度(特定ケアマネ)」と呼ぶ。特定要介護の支援内容項目のそれぞれについて,特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が算出される(ステップ74)。
図15を参照して,特定要介護者情報収集達成度(特定ケアマネ)が,特定要介護者情報収集達成度(全ケアマネ)を下回っている支援内容項目があるかどうかが判断される(ステップ75)。すなわち,他の多数のケアマネージャーと比較したときに,特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目,すなわち特定ケアマネージャーが特定の要介護者について情報収集を見落としがちな支援内容項目があるかどうかが判断される。
特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目がある場合,その支援内容項目についてのアドバイス情報が作成されて,携帯端末20に送信される(ステップ75でYES ,ステップ76)。特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目がなければ,集計/分析装置11は特段の処理を行わない(ステップ75でNO)。
図16は,ステップ76において集計/分析装置11によって作成され,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20fを示している。
アドバイス情報20fには,特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目が指摘されるとともに,その支援内容項目について具体的に確認すべきアセスメント項目,および相談すべき専門職が表示される。特定ケアマネージャーが,特定要介護者について見落としがちな支援内容項目が示されるので,特定要介護者について短時間のうちに過不足なく必要な情報を収集するために有用なアドバイスを得ることができる。
処理IV(図17〜図19)
図17を参照して,ステップ41において特定された要介護者についての評価シート・データ13Aが評価シートDB13からメモリに読み出される(ステップ81)。処理IIIと同様に,処置IVにおいても疾患による絞り込みは行われない。
メモリに読み出された特定要介護者についての評価シート・データが用いられて,支援内容項目のそれぞれについて,「支援内容の位置づけ」が「○」かつ「支援の見直しの必要性」が「○」であるシート数がカウントされる。そして,カウント数がメモリに読み出された評価シート・データ数(評価シートDB13に記憶されている特定要介護者についての評価シートの総数)によって除算されて100が乗算される。ここで算出される値を「特定要介護者ケアプラン見直し度(全ケアマネ)」と呼ぶ。特定要介護者の支援内容項目のそれぞれについて,特定要介護者ケアプラン見直し度の平均値が算出されることになる(ステップ82)。
次に,携帯端末20を利用している特定のケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート・データ14Aが,メモリに読み出されている多数の様々なケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート・データ14Aの中から抽出される(ステップ83)。
特定ケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート・データ14Aが用いられて,上述と同様に,支援内容項目のそれぞれについて,「支援内容の位置づけ」が「○」かつ「支援の見直しの必要性」が「○」であるシート数がカウントされ,そのカウント数が,抽出された特定ケアマネージャーが作成した特定要介護者についての評価シート数によって除算されて100が乗算される。ここで算出される値を「特定要介護者ケアプラン見直し度(特定ケアマネ)」と呼ぶ。特定要介護者の支援内容項目のそれぞれについて,特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が算出される(ステップ84)。
図18を参照して,特定要介護者ケアプラン見直し度(特定ケアマネ)が,特定要介護者ケアプラン見直し度(全ケアマネ)を上回っている支援内容項目があるかどうかが判断される(ステップ65)。すなわち,他の多数のケアマネージャーと比較したときに,特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が相対的に高い(見直しすべきと考える頻度が多い)支援内容項目があるかどうかが判断される。
特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目がある場合,その支援内容項目についてのアドバイス情報が作成されて,携帯端末20に送信される(ステップ85でYES ,ステップ86)。特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目がなければ,集計/分析装置11は特段の処理を行わない(ステップ85でNO)。
図19は,ステップ85において集計/分析装置11によって作成され,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20gを示している。
アドバイス情報20gには,携帯端末20を操作している特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が相対的に高い支援項目内容が指摘されるとともに,その支援内容項目について具体的に確認すべきアセスメント項目,および相談すべき専門職が表示される。特定要介護者についてケアプランの見直しを必要としない程度の情報収集が行われることが期待される。
処理V(図20〜図22)
処理Vは,上述した処理IIIと同一処理(ステップ71〜75)を含むので,同一処理には同一符号を付し,重複した詳細な説明を省略する。
ステップ71〜75の処理によって,特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目が見つけられる。図21を参照して,集計/分析装置11は,見つけられた支援内容項目について,「情報収集」が「×」である評価シート・データ14Aによって特定される要介護者の要介護者基本情報12Aを,要介護者基本情報DB12から読み出す処理を実行する(ステップ91)。
さらに集計/分析装置11は,ステップ91において要介護者基本情報DB12から読み出された要介護者基本情報12Aにおける共通点を見つけ,見つかった共通点を含めて,特定ケアマネージャーの特定要介護者情報収集達成度が相対的に低い支援内容項目についてのアドバイス情報を作成し,携帯端末20に送信する(ステップ92,93)。
図22は,ステップ93において集計/分析装置11によって作成され,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20hを示している。
アドバイス情報20hには,上述したステップ91〜92の処理によって見つかった要介護者基本情報12Aにおける共通点が示される。図22に示すアドバイス情報20hにおいて,「「(4)家族等要介護の有無」が「(i)同居の配偶者がいない」かつ「(ii)同居の子がいない」,「(12)心身の状態」が「12.ADLの急激な低下」」の部分(図2の要介護者基本情報確認シート12Bも参照)が共通点を示している。情報収集が不足することについて,要介護者側の要因が示されるので,より適切な情報収集が行われることが期待される。
処理VI(図23〜図25)
処理VIは,上述した処理IVと同一処理(ステップ81〜85)を含むので,同一処理には同一符号を付し,重複した詳細な説明を省略する。
ステップ81〜85の処理によって,特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が相対的に高い支援内容項目が見つけられる。図24を参照して,集計/分析装置11は,見つけられた支援内容項目について,「支援内容の位置づけ」が「○」かつ「支援の見直しの必要性」が「○」である評価シート・データ14によって特定される要介護者の要介護者基本情報12Aを,要介護者基本情報DB12から読み出す処理を実行する(ステップ95)。
さらに集計/分析装置11は,ステップ95において要介護者基本情報DB12から読み出された要介護者基本情報12Aにおける共通点を見つけ,見つかった共通点を含めて,特定ケアマネージャーの特定要介護者ケアプラン見直し度が相対的に低い支援内容項目についてのアドバイス情報を作成し,携帯端末20に送信する(ステップ96,97)。
図25は,ステップ97において集計/分析装置11によって作成され,携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20iを示している。図25のアドバイス情報20iにおいて,「「(12)心身の状態」が「16.認知症によるBPSD」」の部分(図2の要介護者基本情報確認シート12Bも参照)が共通点を示している。ケアプランが見直されることについて,要介護者側の要因が示されるので,より適切な情報収集が行われることが期待される。
上述した集計/分析装置11の処理は,アセスメントまたはモニタリング業務を行う前準備に適している。携帯端末20に表示されるアドバイス情報に注意してアセスメントまたはモニタリングを行うことで,ケアプランの作成または変更に必要な情報の収集し忘れを防ぐことができ,また高い頻度のケアプランの見直しを防止することができる。また,情報収集不足やケアプランの見直しについて,要介護者側の要因も示されるので,より効率的なアセスメントまたはモニタリング業務が期待される。
アセスメントまたはモニタリング業務を終了する直前にも,情報収集の忘れがないかどうかについての注意を喚起するようにしてもよい。たとえば,複数の支援内容項目のうち,情報収集を終えた支援内容項目をチェックするための画面を携帯端末20に表示し,情報収集を終えた支援内容項目についてケアマネージャーがチェックするようにする。そして,アセスメントまたはモニタリング業務を終了しようとするときに,チェック漏れの支援内容項目を指摘するようにしてもよい。図26は,チェック漏れがあるときに携帯端末20の表示画面に表示されるアドバイス情報20jの一例を示している。
10 集計・分析システム
11 集計/分析装置
12 要介護者基本情報データベース
12B 要介護者基本情報確認シート
13 評価シートデータベース
13B 評価シート
14 支援内容項目別詳細データベース
20 携帯端末

Claims (7)

  1. 要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目のそれぞれについて,要介護者のケアプランを作成したときに情報収集をしたかまたはしなかったかの評価を含む,複数のケアマネージャーによって作成される複数の評価シートを表すデータを記憶する評価シート記憶手段,
    上記複数のケアマネージャーが作成した複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第1の情報収集達成度を算出する第1の情報収集達成度算出手段,
    特定のケアマネージャーが作成した一または複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第2の情報収集達成度を算出する第2の情報収集達成度算出手段,
    上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,上記第1の情報収集達成度算出手段によって算出された第1の情報収集達成度と上記第2の情報収集達成度算出手段によって算出された第2の情報収集達成度を比較する比較手段,および
    上記比較手段によって上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目を提示するアドバイス情報提示手段を備えている,
    アセスメント/モニタリング業務支援装置。
  2. 上記評価シートが疾患ごとに作成されるものであり,
    特定疾患に関する評価シートが,上記第1の情報収集達成度算出手段による第1の情報収集達成度の算出,および上記第2の情報収集達成度算出手段による第2の情報収集達成度の算出に用いられる,
    請求項1に記載のアセスメント/モニタリング業務支援装置。
  3. 上記評価シートが要介護者ごとに作成されるものであり,
    特定要介護者についての評価シートが,上記第1の情報収集達成度算出手段による第1の情報収集達成度の算出,および上記第2の情報収集達成度算出手段による第2の情報収集達成度の算出に用いられる,
    請求項1または2に記載のアセスメント/モニタリング業務支援装置。
  4. 要介護者のそれぞれについて,同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態を少なくとも含む基本情報確認シートを表すデータを記憶する基本情報記憶手段,ならびに
    上記比較手段によって上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目について情報収集をしなかった旨の評価を含む評価シートによって特定される要介護者の基本情報確認シートを表すデータを用いて,上記同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態に関する共通点を検出する共通点検出手段をさらに備え,
    上記アドバイス情報提示手段は,
    上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目に加えて,上記共通点検出手段によって検出された同居者の有無,同居または別居の介護者の有無,および心身の状態に関する共通点を提示するものである,
    請求項3に記載のアセスメント/モニタリング業務支援装置。
  5. 要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目のそれぞれについて,要介護者のケアプランを作成したときに情報収集をしたかまたはしなかったかの評価を含む,複数のケアマネージャーによって作成される複数の評価シートを表すデータを評価シート記憶手段に記憶しておき,
    上記複数のケアマネージャーが作成した複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第1の情報収集達成度を第1の情報収集達成度算出手段によって算出し,
    特定のケアマネージャーが作成した一または複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,情報収集をした割合を示す第2の情報収集達成度を第2の情報収集達成度算出手段によって算出し,
    上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,上記第1の情報収集達成度算出手段が算出した第1の情報収集達成度と上記第2の情報収集達成度算出手段が算出した第2の情報収集達成度を比較手段によって比較し,
    上記第2の情報収集達成度が上記第1の情報収集達成度よりも低いと判定された一または複数の支援内容項目をアドバイス情報提示手段によって提示する,
    アセスメント/モニタリング業務支援装置の制御方法。
  6. コンピュータに請求項5に記載のアセスメント/モニタリング業務支援装置の制御方法を実行させる,プログラム。
  7. 要介護者に対して必要性が想定される複数の支援内容項目のそれぞれについて,支援内容を見直しが必要かどうかの評価を含む,複数のケアマネージャーによって作成される複数の評価シートを表すデータを記憶する評価シート記憶手段,
    上記複数のケアマネージャーが作成した複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,支援内容の見直しが必要であると評価された割合を示す第1の支援内容見直し度を算出する第1の支援内容見直し度算出手段,
    特定のケアマネージャーが作成した一または複数の評価シートを表すデータを用いて,上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,支援内容の見直しが必要であると評価された割合を示す第2の支援内容見直し度を算出する第2の支援内容見直し度算出手段,
    上記複数の支援内容項目のそれぞれについて,上記第1の支援内容見直し度算出手段によって算出された第1の支援内容見直し度と上記第2の支援内容見直し度算出手段によって算出された第2の支援内容見直し度を比較する比較手段,および
    上記比較手段によって上記第2の支援内容見直し度が上記第1の支援内容見直し度よりも高いと判定された一または複数の支援内容項目を提示するアドバイス情報提示手段を備えている,
    アセスメント/モニタリング業務支援装置。
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