(本開示の基礎となった知見)
例えば、特許文献1のケアプランの作成支援システムでは、先ず、各被保険者の担当ケアマネジャーにより、アセスメント入力画面から、各被保険者に対する訪問調査で取得した課題分析用のアセスメント項目のデータ(アセスメント・データ)が入力される。そして、入力された各被保険者のアセスメント・データに基づき、各被保険者についての問題となる可能性のある領域及び解決課題群が抽出され、領域検討画面上に問題となる可能性のある領域及び解決課題群についての警告表示が行われる。ケアマネジャーにより、領域検討画面上に警告表示された領域及び解決課題群が詳細に検討された上で、各被保険者についての具体的な解決課題を決定するために、警告表示された領域及び解決課題群に関する追加のアセスメント・データが選択入力される。解決課題についてのマスタ・データの中から該当の被保険者の状況に合致した問題となる可能性のある解決課題が抽出される。問題となる可能性のある解決課題が1つ以上抽出された場合には、ケアマネジャーにより、該当の被保険者の個別的な状況から見て最適な解決課題についての決定が行われる。
上記の従来技術では、問題となる可能性のある解決課題がどのようにして抽出されるのかが開示されておらず、適切な解決課題が抽出されないおそれがある。
また、アセスメント項目の数は多数あり、アセスメント項目の内容も幅広い。そのため、人手不足となっている介護の現場において、ケアマネジャーがすべての項目についてアセスメントする作業は、非常に時間のかかる作業である。
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から前記要介護者又は前記要支援者に応じた複数の第1の支援内容を決定し、前記複数の第1の支援内容と前記複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第1の提示情報を出力し、前記アセスメント項目に対して前記ユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、前記複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容を決定し、前記第2の支援内容を前記ユーザに提示するための第2の提示情報を出力する。
この構成によれば、まず、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から要介護者又は要支援者に応じた複数の第1の支援内容が決定される。続いて、複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容が決定される。
したがって、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づく支援内容のスクリーニングと、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づく支援内容のスクリーニングとの2段階のスクリーニングが行われるので、要介護者又は要支援者により適した支援内容を選出して提示することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記アセスメント結果は、前記要介護者又は前記要支援者の現在の状態と、前記要介護者又は前記要支援者の将来の状態とを含んでもよい。
この構成によれば、アセスメント結果は、要介護者又は要支援者の現在の状態だけでなく、要介護者又は前記要支援者の将来の状態を含むので、要介護者又は要支援者の将来の自立支援を考慮した第2の支援内容を決定することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記第2の支援内容の決定は、前記アセスメント結果を数値化し、数値に基づき、前記複数の第1の支援内容の中から前記第2の支援内容を決定し、前記ユーザが前記現在の状態をアセスメントできない場合の数値及び前記ユーザが前記将来の状態をアセスメントできない場合の数値は、前記ユーザが前記現在の状態をアセスメントできる場合の数値及び前記ユーザが前記将来の状態をアセスメントできる場合の数値よりも高くてもよい。
この構成によれば、アセスメント結果が数値化され、数値に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容が決定される。そして、ユーザが現在の状態をアセスメントできない場合の数値及びユーザが将来の状態をアセスメントできない場合の数値は、ユーザが現在の状態をアセスメントできる場合の数値及びユーザが将来の状態をアセスメントできる場合の数値よりも高い。
したがって、ユーザが現在の状態をアセスメントできないアセスメント項目及びユーザが将来の状態をアセスメントできないアセスメント項目に対応する第2の支援内容を優先して決定することができ、情報が不足している支援内容を優先してユーザに提示することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記第2の支援内容の決定は、前記アセスメント結果を数値化し、数値に基づき、前記複数の第1の支援内容の中から前記第2の支援内容を決定してもよい。
この構成によれば、アセスメント結果が数値化され、数値に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容が決定される。したがって、例えば、重要度の高いアセスメント結果に対しては、高い数値を付与することによって、複数の第1の支援内容の中から、アセスメント結果の数値が高い順に第1の支援内容を抽出し、抽出した第1の支援内容を第2の支援内容として決定することができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記第2の支援内容に基づき生成されたケアプランに基づくサービスが前記要介護者又は前記要支援者に実施された後、前記第2の支援内容と前記第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とを前記ユーザに提示するための第3の提示情報を出力し、さらに、前記アセスメント項目に対して前記ユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、前記第2の支援内容を評価し、さらに、前記第2の支援内容の評価結果を前記ユーザに提示するための第4の提示情報を出力してもよい。
この構成によれば、第2の支援内容に基づき生成されたケアプランに基づくサービスが要介護者又は要支援者に実施された後、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とがユーザに提示され、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、第2の支援内容が評価される。
したがって、第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、第2の支援内容が評価されるので、ユーザは、第2の支援内容の評価結果を確認することにより、第2の支援内容に基づき生成されたケアプランをモニタリングすることができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記評価結果に基づき、前記第2の支援内容を提示する順番を変更してもよい。
この構成によれば、評価結果に基づき、第2の支援内容を提示する順番が変更されるので、第2の支援内容に基づき生成されたケアプランに基づくサービスが要介護者又は要支援者に実施された結果、例えば、第2の支援内容の重要度が変化した場合、当該変化した重要度に応じて第2の支援内容を提示する順番を変更することができ、より重要度が高い第2の支援内容を優先して提示することができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記評価結果及び前記ケアプランに基づき、前記ケアプランを変更するか否かを判断してもよい。
この構成によれば、評価結果及びケアプランに基づき、ケアプランを変更するか否かが判断されるので、例えば、ケアプランの第2の支援内容に対応するサービスが、要介護者又は要支援者の状態の改善に寄与した場合、当該第2の支援内容に対応するサービスを継続又は中止したり、別のサービスに変更したりすることができる。
また、上記の情報処理方法において、ケアプランを中止又は変更した際に、中止又は変更したケアプランと過去のケアプランとを比較し、過去のケアプランから変更した部分の根拠を提示してもよい。特に、削減した支援内容の根拠を提示することが望ましい。これにより、要介護者、要支援者又はその家族などの納得が得やすくなる。
また、上記の情報処理方法において、モニタリング対象であるアセスメント項目が所定期間経過後に改善していた場合、ケアプランに応じたサービスを中止し、モニタリング対象であるアセスメント項目が所定期間経過後に悪化していた場合、ケアプランに応じたサービスを変更してもよい。このように、ケアプランに応じたサービスを中止するか否かの判断基準が設定されてもよい。
また、上記の情報処理方法において、さらに、センサ情報を取得し、さらに、前記センサ情報を分析し、前記第3の提示情報の出力は、前記センサ情報の分析結果を、前記第2の支援内容と前記第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とともに、前記ユーザに提示するための前記第3の提示情報を出力してもよい。
この構成によれば、取得されたセンサ情報の分析結果が、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とともに、ユーザに提示されるので、ユーザは、センサ情報の分析結果を確認することによって、より正確にアセスメント項目に対する回答を入力することができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記基本情報及び前記アセスメント結果の少なくとも一方に基づき、前記センサ情報を取得するためのセンサを前記ユーザに提示するための第5の提示情報を出力してもよい。
この構成によれば、基本情報及びアセスメント結果の少なくとも一方に基づき、センサ情報を取得するためのセンサがユーザに提示されるので、要介護者又は要支援者の状態に応じたセンサをユーザに提示することができる。
本開示の他の態様に係る情報処理装置は、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から前記要介護者又は前記要支援者に応じた複数の第1の支援内容を決定する第1の決定部と、前記複数の第1の支援内容と前記複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第1の提示情報を出力する第1の出力部と、前記アセスメント項目に対して前記ユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、前記複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容を決定する第2の決定部と、前記第2の支援内容を前記ユーザに提示するための第2の提示情報を出力する第2の出力部と、を備える。
この構成によれば、まず、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から要介護者又は要支援者に応じた複数の第1の支援内容が決定される。続いて、複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容が決定される。
したがって、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づく支援内容のスクリーニングと、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づく支援内容のスクリーニングとの2段階のスクリーニングが行われるので、要介護者又は要支援者により適した支援内容を選出して提示することができる。
本開示の他の態様に係る情報処理プログラムは、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から前記要介護者又は前記要支援者に応じた複数の第1の支援内容を決定し、前記複数の第1の支援内容と前記複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第1の提示情報を出力し、前記アセスメント項目に対して前記ユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、前記複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容を決定し、前記第2の支援内容を前記ユーザに提示するための第2の提示情報を出力するようにコンピュータを機能させる。
この構成によれば、まず、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から要介護者又は要支援者に応じた複数の第1の支援内容が決定される。続いて、複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容が決定される。
したがって、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づく支援内容のスクリーニングと、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づく支援内容のスクリーニングとの2段階のスクリーニングが行われるので、要介護者又は要支援者により適した支援内容を選出して提示することができる。
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1におけるケアマネジメント支援装置の構成を示すブロック図である。ケアマネジメント支援装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレット型コンピュータである。ケアマネジメント支援装置1は、入力部11、プロセッサ12、メモリ13及び表示部14を備える。
入力部11は、例えば、マウス、キーボード又はタッチパネル等であり、ユーザの入力操作を受け付ける。本実施の形態におけるユーザは、例えば、ケアマネジャーである。
入力部11は、要介護者又は要支援者に関する基本情報のユーザによる入力を受け付ける。基本情報は、例えば、要介護者又は要支援者の氏名、年齢、居住状態、認知機能の低下の有無、及び疾患情報を含む。居住状態は、要介護者又は要支援者が独居であるか否かを示す。疾患情報は、要介護者又は要支援者が現在患っている疾患、及び/又は要介護者又は要支援者が過去に患っていた疾患を示す。
なお、本実施の形態1における疾患は、例えば、要介護者が要介護となった原因疾患又は要支援者が要支援となった原因疾患を示す。疾患としては、例えば、要介護認定の原因疾患の最上位である脳血管疾患、及び適切な支援が提供されることによって改善の可能性が高い大腿骨頸部骨折である。なお、疾患情報は、上記の脳血管疾患及び大腿骨頸部骨折に限定されず、心不全及び腎不全などの他の疾患であってもよい。
また、基本情報は、上記に限定されず、要介護者が要介護の介護保険などの被保険者情報、及び介護者の有無を示す介護力情報などの他の情報を含んでもよい。
表示部14は、例えば、液晶表示装置であり、種々の情報を表示する。
メモリ13は、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)又は半導体メモリなどの補助記憶装置によって実装される。メモリ13は、基本グループデータベース131、支援内容データベース132及び点数データベース133を備える。
プロセッサ12は、第1の支援内容決定部121、第1の支援内容表示制御部122、第2の支援内容決定部123、第2の支援内容表示制御部124、ケアプラン作成部125及びモニタリング処理部126を備える。
基本グループデータベース131は、複数のグループと、各グループに属するための条件とを対応付けたテーブルを記憶している。
図2は、本実施の形態1における基本グループデータベースに記憶されるテーブルの一例を示す図である。図2に示すように、基本グループデータベース131は、複数のグループと、年齢、居住状態及び認知機能の低下の有無とを対応付けたテーブルを記憶している。
例えば、年齢が70歳以上であり、居住状態が独居であり、認知機能の低下がある要介護者又は要支援者は、第1のグループに分類される。また、例えば、年齢が70歳以上であり、居住状態が独居であり、認知機能の低下が無い要介護者又は要支援者は、第2のグループに分類される。
なお、基本グループデータベース131は、介護者の有無を示す介護力情報などの他の情報をさらに複数のグループに対応付けてもよい。
支援内容データベース132は、複数の支援内容と、複数の支援内容のそれぞれに対する複数のグループそれぞれの重要度とを対応付けたテーブルを記憶している。複数の支援内容は、高齢者の機能及び生理に基づいた高齢者全般に共通する基本支援内容と、疾患毎に異なる疾患別支援内容とを含む。
図3は、本実施の形態1における支援内容データベースに記憶される基本支援内容テーブルの一例を示す図であり、図4は、本実施の形態1における支援内容データベースに記憶される疾患別支援内容テーブルの一例を示す図である。本実施の形態1において、複数のグループの重要度は、3段階に分類される。図3及び図4における黒丸の点は、最も重要度が高いことを示し、白丸の点は、2番目に重要度が高いことを示し、空欄は、最も重要度が低いことを示している。
なお、前記重要度は、3段階に限定されず、他の段階としてもよい。重要度は、例えば、3段階以上に分類されてもよく、その重要度に応じて表示部14への表示方法が変更されてもよい。
図3に示す基本支援内容テーブル1321には、基本支援内容と、複数のグループそれぞれの重要度とが対応付けられている。図4に示す疾患別支援内容テーブル1322には、脳血管疾患に対応する疾患別支援内容と、複数のグループそれぞれの重要度とが対応付けられている。また、図4に示す疾患別支援内容テーブル1323には、大腿骨頸部骨折に対応する疾患別支援内容と、複数のグループそれぞれの重要度とが対応付けられている。
例えば、図3において、基本支援内容が「日常的に水分がとれるようにすることの支援」である場合、第1のグループ、第2のグループ及び第3のグループには最も高い重要度が設定されている。また、図4において、脳血管疾患に対応する疾患別支援内容が「疾患の理解を促す支援体制を整える」である場合、第1のグループ、第2のグループ及び第3のグループには最も低い重要度が設定されている。
なお、支援内容データベース132は、複数の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目を記憶している。また、支援内容データベース132は、複数の支援内容のそれぞれの必要性及び具体的な実施方法についての情報を記憶している。
第1の支援内容決定部121は、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から要介護者又は要支援者に応じた複数の第1の支援内容を決定する。第1の支援内容決定部121は、基本グループデータベース131を参照し、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、要介護者又は要支援者を複数のグループのうちのいずれかのグループに分類する。そして、第1の支援内容決定部121は、支援内容データベース132を参照し、複数の支援内容から、分類したグループに対応する重要度が高い複数の第1の支援内容を決定する。
第1の支援内容表示制御部122は、複数の第1の支援内容と複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第1の提示情報を出力する。第1の支援内容表示制御部122は、第1の提示情報を表示部14へ出力する。アセスメント項目は、第1の支援内容に対して要介護者又は要支援者に確認すべき項目を示す。
表示部14は、第1の支援内容表示制御部122から第1の提示情報が入力されると、複数の第1の支援内容と複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目とを表示する。
入力部11は、表示部14に表示された複数の第1の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対するユーザによる入力を受け付ける。ユーザは、アセスメント項目のそれぞれについて要介護者又は要支援者に確認し、確認結果を入力部11に入力する。なお、最も重要度が高い第1の支援内容に対応付けられるアセスメント項目については、ユーザによる入力を必須とし、2番目に重要度が高い第1の支援内容に対応付けられるアセスメント項目については、ユーザによる入力を任意としてもよい。
点数データベース133は、アセスメント項目に対するユーザの回答(アセスメント結果)と、点数とを対応付けたテーブルを記憶している。
図5は、本実施の形態1における点数データベースに記憶されるテーブルの一例を示す図である。
アセスメント結果は、要介護者又は要支援者の現在の状態と、要介護者又は要支援者の将来の状態とを含む。すなわち、入力部11は、アセスメント項目に対して、要介護者又は要支援者の現在の状態と、要介護者又は要支援者の将来の状態との入力を受け付ける。
図5に示す点数データベース133は、現在の状態と将来の状態との組み合わせと、点数とを対応付けたテーブルを記憶している。例えば、図5において、現在の状態が「支障あり」であり、将来の状態が「改善する可能性がない」である場合、低い点数が対応付けられている。また、例えば、現在の状態が「支障あり」であり、将来の状態が「改善する可能性がある」である場合、低い点数と高い点数との中間の点数が対応付けられている。
なお、本実施の形態1において、点数データベース133は、要介護者又は要支援者の現在の状態と将来の状態との組み合わせに対して、低、中及び高の3段階の点数を対応付けているが、本開示は特にこれに限定されず、4段階以上の点数を対応付けてもよい。
本実施の形態1では、支援が必要であるアセスメント結果及び改善する可能性がないアセスメント結果には、支援が不要であるアセスメント結果及び改善する可能性があるアセスメント結果よりも高い点数が設定されている。
なお、ユーザが現在の状態をアセスメントできない場合の点数(数値)及びユーザが将来の状態をアセスメントできない場合の点数(数値)は、ユーザが現在の状態をアセスメントできる場合の点数(数値)及びユーザが将来の状態をアセスメントできる場合の点数(数値)よりも高い。すなわち、例えば、図5において、現在の状態が「情報がない/評価できない」であり、将来の状態が「情報がない/評価できない」である場合、高い点数が対応付けられている。アセスメント結果が得られない支援内容については、ケアプランに加えてモニタリングすることにより、将来必要であるか否かを再度判断することができる。
また、点数データベース133は、現在の状態及び将来の状態のそれぞれと、点数とを対応付けたテーブルを記憶してもよい。また、点数データベース133は、アセスメント項目毎に異なる点数をアセスメント結果に対応付けたテーブルを記憶してもよい。
また、アセスメント項目ごとに、現在の状態と将来の状態とのいずれかが表示/ユーザ入力されてもよい。
また、アセスメント項目のユーザによる入力は、他のシステム又は前回アセスメント時の自動入力であってもよい。
また、複数の同一アセスメントの入力が必要な際は、初回入力時の内容が自動的に入力されてもよい。
第2の支援内容決定部123は、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容を決定する。第2の支援内容決定部123は、アセスメント結果を数値化し、数値に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容を決定する。すなわち、第2の支援内容決定部123は、点数データベース133を参照し、複数の第1の支援内容毎にアセスメント結果の点数を合計し、複数の第1の支援内容毎の合計点数を算出する。合計点数が高い支援内容ほど、重要な支援内容であり、今後のモニタリングが必要な支援内容と言える。第2の支援内容決定部123は、複数の第1の支援内容の中から、合計点数が高い順に所定数の第2の支援内容を決定する。例えば、第2の支援内容決定部123は、複数の第1の支援内容の中から、合計点数が上位の10個の第2の支援内容を決定する。
また、第2の支援内容決定部123は、複数の第1の支援内容の中から、合計点数が閾値以上の第2の支援内容を決定してもよい。
第2の支援内容表示制御部124は、第2の支援内容をユーザに提示するための第2の提示情報を出力する。第2の支援内容表示制御部124は、第2の提示情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、第2の支援内容表示制御部124から第2の提示情報が入力されると、第2の支援内容を表示する。
ケアプラン作成部125は、第2の支援内容決定部123によって決定された第2の支援内容に基づいて、要介護者又は要支援者のケアプランを自動的に作成する。なお、ケアプランは、第2の支援内容に対応付けられたサービスの種類、内容、利用回数及び時間を示す。
なお、本実施の形態1では、ケアプラン作成部125がケアプランを自動的に作成しているが、本開示は特にこれに限定されず、入力部11は、表示部14に表示される第2の支援内容に基づくユーザによるケアプランの作成を受け付けてもよい。また、入力部11は、ケアプラン作成部125が自動的に作成したケアプランに対するユーザの修正を受け付けてもよい。
モニタリング処理部126は、支援内容評価部151、評価結果表示制御部152、データ変更部153及びケアプラン変更判断部154を備える。
支援内容評価部151は、第2の支援内容に基づき生成されたケアプランに基づくサービスが要介護者又は要支援者に実施された後、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第3の提示情報を出力する。支援内容評価部151は、第3の提示情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、支援内容評価部151から第3の提示情報が入力されると、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とを表示する。入力部11は、表示部14に表示された第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対するユーザによる入力を受け付ける。
また、支援内容評価部151は、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、第2の支援内容を評価する。支援内容評価部151は、アセスメント結果を数値化し、数値に基づき、第2の支援内容を評価する。すなわち、支援内容評価部151は、点数データベース133を参照し、第2の支援内容のアセスメント結果の点数を合計し、第2の支援内容の合計点数を評価結果として算出する。
評価結果表示制御部152は、第2の支援内容の評価結果をユーザに提示するための第4の提示情報を出力する。ここで、第2の支援内容の評価結果は、第2の支援内容のアセスメント結果の合計点数である。評価結果表示制御部152は、第4の提示情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、評価結果表示制御部152から第4の提示情報が入力されると、第2の支援内容の評価結果を表示する。
データ変更部153は、評価結果に基づき、第2の支援内容を提示する順番を変更する。具体的には、データ変更部153は、「改善する可能性がある」というアセスメント結果が含まれ、評価結果の合計点数が他の第2の支援内容よりも低い第2の支援内容については、当該アセスメント結果に対応する点数データベース133の点数を現在よりも高くなるように変更する。これにより、「改善する可能性がある」というアセスメント結果が含まれ、評価結果の合計点数が他の第2の支援内容よりも低かった第2の支援内容の合計点数が高くなり、当該第2の支援内容を提示する順番が上位に変更される。
ケアプラン変更判断部154は、評価結果及びケアプランに基づき、ケアプランを変更するか否かを判断する。具体的には、ケアプランに応じたサービス実施により、要介護者又は要支援者の状態が改善した場合、ケアプランに応じたサービス実施後の第2の支援内容の合計点数が、ケアプランに応じたサービス実施前の第2の支援内容の合計点数よりも低下することになる。この場合、ケアプランの第2の支援内容に対応するサービスが、要介護者又は要支援者の状態の改善に寄与したとして、当該第2の支援内容に対応するサービスを中止したり、別のサービスに変更したりすることも可能である。そこで、ケアプラン変更判断部154は、ケアプランに応じたサービス実施後の第2の支援内容の合計点数が、ケアプランに応じたサービス実施前の第2の支援内容の合計点数よりも低下した場合、ケアプランの現在のサービス内容を変更すると判断する。なお、メモリ13は、ケアプランに応じたサービス実施前の第2の支援内容の合計点数を記憶していることが好ましい。
また、ケアプランの第2の支援内容に対応するサービスが、要介護者又は要支援者の状態の改善に寄与している場合、当該第2の支援内容に対応するサービスを継続することも可能である。この場合、ケアプラン変更判断部154は、ケアプランに応じたサービス実施後の第2の支援内容の合計点数が、ケアプランに応じたサービス実施前の第2の支援内容の合計点数よりも低下した場合、ケアプランの現在のサービス内容を変更しないと判断してもよい。
また、ケアプランに応じたサービス実施により、要介護者又は要支援者の状態が悪化した場合、ケアプランに応じたサービス実施後の第2の支援内容の合計点数が、ケアプランに応じたサービス実施前の第2の支援内容の合計点数よりも上昇することになる。この場合、ケアプランの第2の支援内容に対応するサービスが、要介護者又は要支援者の状態の改善に寄与していないとして、当該第2の支援内容に対応するサービスを中止したり、別のサービスに変更したりすることも可能である。そこで、ケアプラン変更判断部154は、ケアプランに応じたサービス実施後の第2の支援内容の合計点数が、ケアプランに応じたサービス実施前の第2の支援内容の合計点数よりも上昇した場合も、ケアプランの現在のサービス内容を変更すると判断してもよい。
また、メモリ13は、ケアプラン作成部125によって過去に作成されたケアプランを記憶するケアプランデータベースと、支援内容が追加された場合に当該支援内容が必要である理由を示す情報及び支援内容が削除された場合に当該支援内容が不要である理由を示す情報を記憶する支援必要性データベースとをさらに備えてもよい。
この場合、ケアプラン作成部125は、作成したケアプランと、ケアプランデータベースに記憶されている過去のケアプランとを比較してもよい。ケアプラン作成部125は、過去のケアプランから変更した部分の根拠を提示してもよい。すなわち、作成したケアプランに新たな支援内容が追加されている場合、ケアプラン作成部125は、支援必要性データベースに記憶されている新たな支援内容が必要である理由を示す情報を読み出し、新たな支援内容が必要である理由を示す情報を表示部14に表示してもよい。また、作成したケアプランから過去の支援内容が削除されている場合、ケアプラン作成部125は、支援必要性データベースに記憶されている削除された支援内容が不要である理由を示す情報を読み出し、削除された支援内容が不要である理由を示す情報を表示部14に表示してもよい。
また、データ変更部153は、ケアプランを中止又は変更した際に、中止又は変更したケアプランと、ケアプランデータベースに記憶されている過去のケアプランとを比較してもよい。データ変更部153は、過去のケアプランから変更した部分の根拠を提示してもよい。すなわち、中止又は変更したケアプランに新たな支援内容が追加されている場合、データ変更部153は、支援必要性データベースに記憶されている新たな支援内容が必要である理由を示す情報を読み出し、新たな支援内容が必要である理由を示す情報を表示部14に表示してもよい。また、中止又は変更したケアプランから過去の支援内容が削除されている場合、データ変更部153は、支援必要性データベースに記憶されている削除された支援内容が不要である理由を示す情報を読み出し、削除された支援内容が不要である理由を示す情報を表示部14に表示してもよい。
このように、支援内容が追加された理由又は支援内容が削除された理由が提示されることにより、要介護者、要支援者又はその家族などの納得が得やすくなる。
また、ケアプラン変更判断部154は、モニタリング対象であるアセスメント項目が所定期間経過後に改善していた場合、ケアプランに応じたサービスを中止してもよい。所定期間は、例えば、3か月である。また、ケアプラン変更判断部154は、モニタリング対象であるアセスメント項目が所定期間経過後に悪化していた場合、ケアプランに応じたサービスを変更してもよい。このように、ケアプランに応じたサービスを中止するか否かの判断基準が設定されてもよい。
なお、ケアマネジメント支援装置1は、サーバであってもよい。ケアマネジメント支援装置1がサーバである場合、ケアマネジメント支援装置1は、入力部11及び表示部14を備えなくてもよく、ケアマネジメント支援装置1とネットワークを介して通信可能に接続されたユーザ端末が、入力部11及び表示部14を備えてもよい。ユーザ端末は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータであり、基本情報及びアセスメント結果情報をケアマネジメント支援装置1へ送信するとともに、第1の提示情報、第2の提示情報、第3の提示情報及び第4の提示情報をケアマネジメント支援装置1から受信してもよい。そして、ユーザ端末は、受信した第1の提示情報、第2の提示情報、第3の提示情報及び第4の提示情報からそれぞれの表示画面を生成し、生成した表示画面を表示してもよい。
次に、本開示の実施の形態1に係るケアマネジメント支援装置1におけるケアマネジメント支援処理について説明する。
図6は、本開示の実施の形態1に係るケアマネジメント支援装置におけるケアマネジメント支援処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、入力部11は、要介護者又は要支援者に関する基本情報のユーザによる入力を受け付ける。入力部11は、入力された基本情報を第1の支援内容決定部121へ出力する。
図7は、本実施の形態1において基本情報を入力するための基本情報入力画面の一例を示す図である。表示部14は、基本情報を入力するための基本情報入力画面141を表示する。
図7に示す基本情報入力画面141は、プロフィール入力欄1411、疾患入力欄1412及び自由記述欄1413を含む。
プロフィール入力欄1411は、要介護者又は要支援者の氏名、性別、年齢、生年月日、居住地区、同居形態、介護度、認知機能の低下の有無、及びサービス利用経験の有無の入力を受け付ける。なお、同居形態は、要介護者又は要支援者が独居であるか、又は家族と同居しているかを示す。介護度は、要介護認定又は要支援認定で判定される介護の必要性の程度を示す。プロフィール入力欄1411の各項目の入力方法としては、直接入力、プルダウンメニューによる入力、又はチェックボックスによる入力がある。
疾患入力欄1412は、要介護者が要介護となった原因疾患又は要支援者が要支援となった原因疾患の入力を受け付ける。疾患入力欄1412の入力方法としては、チェックボックスによる入力がある。ユーザは、例えば、脳血管疾患、大腿骨頸部骨折、心不全及び腎不全等の複数の疾患の中から、原因疾患に該当する疾患を選択する。
自由記述欄1413は、特記事項などの入力を受け付ける。自由記述欄1413の入力方法としては、直接入力がある。
なお、ユーザにより入力される要介護者又は要支援者に関する基本情報は、上記に限定されない。
図6に戻って、次に、ステップS2において、第1の支援内容決定部121は、基本グループデータベース131を参照し、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、要介護者又は要支援者が属するグループを複数のグループの中から決定する。
次に、ステップS3において、第1の支援内容決定部121は、支援内容データベース132を参照し、複数の支援内容から、決定したグループに対応する重要度が高い複数の第1の支援内容を決定する。第1の支援内容表示制御部122は、複数の第1の支援内容と複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第1の提示情報を表示部14へ出力する。
次に、ステップS4において、表示部14は、第1の支援内容決定部121によって決定された複数の第1の支援内容を表示する。
図8は、本実施の形態1において複数の第1の支援内容を表示するための第1の支援内容表示画面の一例を示す図である。表示部14は、複数の第1の支援内容をユーザに提示するための第1の支援内容表示画面142を表示する。
図8に示す第1の支援内容表示画面142は、基本支援内容を提示するための基本支援内容表示領域1421と、疾患別支援内容を提示するための疾患別支援内容表示領域1422とを含む。
基本支援内容表示領域1421及び疾患別支援内容表示領域1422において、長期方針は、目指すべき方針を示し、短期方針は、支援内容項目を示している。また、各支援内容項目には、各支援内容の必要性を示す情報及び各支援内容の具体的な実施方法を示す情報などが対応付けて表示される。
図6に戻って、次に、ステップS5において、表示部14は、第1の支援内容決定部121によって決定された複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目を表示する。
次に、ステップS6において、入力部11は、表示部14に表示されたアセスメント項目に対するアセスメント結果のユーザによる入力を受け付ける。
図9は、本実施の形態1においてアセスメント項目を表示するとともに、アセスメント項目に対するアセスメント結果の入力を受け付けるためのアセスメント項目表示画面の一例を示す図である。表示部14は、複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目をユーザに提示するとともに、アセスメント項目に対するアセスメント結果の入力を受け付けるためのアセスメント項目表示画面143を表示する。
アセスメント項目表示画面143は、支援内容を表示する支援内容表示領域1431と、アセスメント項目を表示するアセスメント項目表示領域1432と、アセスメント項目に対する要介護者又は要支援者の現在の状態(状況)の入力を受け付けるための第1のアセスメント結果入力領域1433と、アセスメント項目に対する要介護者又は要支援者の将来の状態(状況)の入力を受け付けるための第2のアセスメント結果入力領域1434とを含む。第1のアセスメント結果入力領域1433及び第2のアセスメント結果入力領域1434の入力方法としては、チェックボックスによる入力がある。
ユーザは、アセスメント項目に対する要介護者又は要支援者の現在の状態(状況)を第1のアセスメント結果入力領域1433に入力する。また、ユーザは、アセスメント項目に対する要介護者又は要支援者の将来の状態(状況)を第2のアセスメント結果入力領域1434に入力する。
図6に戻って、次に、ステップS7において、第2の支援内容決定部123は、点数データベース133を参照し、複数の第1の支援内容毎にアセスメント結果の点数を合計し、複数の第1の支援内容毎のアセスメント結果の合計点数を算出する。
次に、ステップS8において、第2の支援内容決定部123は、複数の第1の支援内容の中から、合計点数が高い順に所定数の第2の支援内容を決定する。第2の支援内容表示制御部124は、第2の支援内容決定部123によって決定された第2の支援内容をユーザに提示するための第2の提示情報を表示部14へ出力する。なお、第2の支援内容決定部123は、複数の第1の支援内容の中から1以上の第1の支援内容を1以上の第2の支援内容として決定する。
次に、ステップS9において、表示部14は、第2の支援内容決定部123によって決定された第2の支援内容を表示する。
図10は、本実施の形態1において第2の支援内容を表示するための第2の支援内容表示画面の一例を示す図である。表示部14は、第2の支援内容をユーザに提示するための第2の支援内容表示画面144を表示する。
第2の支援内容表示画面144には、アセスメント結果の合計点数が高い順に所定数の第2の支援内容が表示される。
図10に示す第2の支援内容表示画面144は、第2の支援内容を提示するための第2の支援内容表示領域1441,1442,1443を含む。
第2の支援内容表示領域1441,1442,1443には、各アセスメント項目に対する確認結果を示すアセスメント結果と、支援の必要性及びポイントなどを示す概要、及び関連するサービス内容を示すサービス候補とが表示される。
なお、第2の支援内容は、専門職が情報収集すべき項目を含んでもよい。専門職とは、例えば、かかりつけ医、歯科医師、看護士、歯科衛生士、管理栄養士及び介護職などである。例えば、要介護者又は要支援者が脳血管疾患の既往歴があり、自身で血圧管理が困難である場合、第2の支援内容は、看護士が血圧をモニタリングする項目を含んでもよい。
また、メモリ13は、支援内容、アセスメント項目及び関連する専門職を対応付けて記憶する専門職データベースをさらに備えてもよい。第2の支援内容表示制御部124は、アセスメント項目及び第2の支援内容に対応付けられる専門職の担当者を、第2の支援内容とともに提示してもよい。専門職の担当者は、専門職毎に予め対応付けられている。また、入力部11は、専門職の担当者によるアセスメント項目又は第2の支援内容の編集を受け付けてもよい。第2の支援内容表示制御部124は、専門職の担当者によって編集されたアセスメント項目又は第2の支援内容を表示部14に表示してもよい。また、入力部11は、専門職の担当者によるアセスメント項目又は第2の支援内容の優先度の編集を受け付けてもよい。
また、ケアマネジメント支援装置1は、サービス担当者会議又は地域ケア会議のような専門職を含めた支援の方針を決定する会議において決定された専門職の担当者にアセスメント項目又は第2の支援内容を通知する通知部を備えてもよい。専門職の担当者は、通知されたアセスメント項目又は第2の支援内容を編集してもよい。通知部は、専門職の担当者によって編集されたアセスメント項目又は第2の支援内容を受信してもよい。第2の支援内容表示制御部124は、専門職の担当者によって編集されたアセスメント項目又は第2の支援内容を表示部14に表示してもよい。
また、入力部11は、ケアプラン作成部125によって作成されたケアプランに対する専門職の担当者による編集を受け付けてもよい。表示部14は、専門職の担当者によって編集されたケアプランを表示してもよい。
さらに、ケアプラン作成部125は、モニタリング対象となるアセスメント項目毎に継続的にモニタリングする専門職を決定してもよい。
また、入力部11は、サービス担当者会議又は地域ケア会議により決定されたモニタリング対象となるアセスメント項目のユーザによる入力を受け付けてもよい。入力されたモニタリング対象となるアセスメント項目は、メモリ13に記憶されてもよい。
また、第2の支援内容表示制御部124は、第2の提示情報を表示部14へ出力した後、ユーザによるアセスメントを評価した評価結果をユーザに提示するための提示情報を表示部14へ出力してもよい。
図11は、本実施の形態1においてユーザによるアセスメントを評価したアセスメント評価画面の一例を示す図である。表示部14は、第2の支援内容表示画面144を表示した後、アセスメント評価画面145を表示する。
アセスメント評価画面145は、評価点数を提示するための評価点数表示領域1451、ユーザへの総合的なアドバイスを提示するためのアドバイス表示領域1452、アセスメントが不十分な重要な支援内容を提示するための第1の支援内容表示領域1453及びより詳しく確認すべき支援内容を提示するための第2の支援内容表示領域1454を含む。
評価点数表示領域1451には、全ての第2の支援内容のアセスメント項目の総数が目標点数として表示され、全ての第2の支援内容のアセスメント項目のうち、アセスメントすることができたアセスメント項目の数が評価点数として表示される。アセスメント項目に対して、「情報がない/評価できない」という回答が選択された場合、アセスメントすることができなかったと判断され、「情報がない/評価できない」以外の回答が選択された場合、アセスメントすることができたと判断される。
第1の支援内容表示領域1453には、アセスメントすることができなかったアセスメント項目を含む第2の支援内容と、確実にアセスメントするためのアドバイス又はポイントとが表示される。
第2の支援内容表示領域1454には、より詳しく確認すべき他の支援内容と、他の支援内容を確認する際のアドバイスと、より詳しく確認する視点又は注意点とが表示される。なお、他の支援内容は、第2の支援内容に選ばれなかった複数の第1の支援内容又は全ての支援内容の中から抽出されてもよい。また、支援内容に対してより詳しく確認すべき他の支援内容が予め対応付けられており、第2の支援内容に対応付けられている他の支援内容が選択されてもよい。
図6に戻って、次に、ステップS10において、ケアプラン作成部125は、第2の支援内容決定部123によって決定された第2の支援内容に基づいて、要介護者又は要支援者のケアプランを自動的に作成する。例えば、第2の支援内容表示画面144は、ケアプランの作成を指示するためのケアプラン作成ボタンを含んでもよい。ユーザによりケアプラン作成ボタンが押下された場合、ケアプラン作成部125は、ケアプランを自動的に作成してもよい。ケアプラン作成部125は、作成したケアプランを表示部14へ出力する。
次に、ステップS11において、表示部14は、ケアプラン作成部125によって作成されたケアプランを表示する。
以上のように、本実施の形態1によれば、まず、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づき、複数の支援内容から要介護者又は要支援者に応じた複数の第1の支援内容が決定される。続いて、複数の第1の支援内容のそれぞれに対応付けられるアセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、複数の第1の支援内容の中から第2の支援内容が決定される。
したがって、要介護者又は要支援者に関する基本情報に基づく支援内容のスクリーニングと、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づく支援内容のスクリーニングとの2段階のスクリーニングが行われるので、要介護者又は要支援者により適した支援内容を選出して提示することができる。
続いて、本開示の実施の形態1に係るケアマネジメント支援装置1におけるモニタリング処理について説明する。
図12は、本開示の実施の形態1に係るケアマネジメント支援装置におけるモニタリング処理について説明するためのフローチャートである。なお、図12に示すモニタリング処理は、例えば1日に1回など定期的に実施されてもよく、ユーザによる開始指示を受け付けることにより実施されてもよい。
まず、ステップS21において、支援内容評価部151は、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過したか否かを判断する。なお、メモリ13は、ケアプランに応じたサービスの実施を開始した日付を示す情報を、ケアプランに対応付けて記憶する。所定期間は、例えば、1週間である。
ここで、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過していないと判断された場合(ステップS21でNO)、モニタリング処理が終了する。
一方、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過したと判断された場合(ステップS21でYES)、ステップS22において、表示部14は、ケアプランを作成する際に用いられた第2の支援内容と、第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とを表示する。このとき、支援内容評価部151は、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第3の提示情報を表示部14へ出力する。
次に、ステップS23において、入力部11は、表示部14に表示された第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対するアセスメント結果のユーザによる入力を受け付ける。表示部14は、第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目をユーザに提示するとともに、アセスメント項目に対するアセスメント結果の入力を受け付けるためのアセスメント項目表示画面を表示する。アセスメント項目表示画面は、図9に示すアセスメント項目表示画面143と同じである。
次に、ステップS24において、支援内容評価部151は、点数データベース133を参照し、第2の支援内容毎にアセスメント結果の点数を合計し、第2の支援内容毎のアセスメント結果の合計点数を算出する。評価結果表示制御部152は、第2の支援内容の評価結果をユーザに提示するための第4の提示情報を表示部14へ出力する。ここで、第2の支援内容の評価結果は、第2の支援内容のアセスメント結果の合計点数である。
次に、ステップS25において、表示部14は、第2の支援内容の評価結果を表示する。
次に、ステップS26において、データ変更部153は、評価結果に基づき、ケアプランを作成する際に用いられた第2の支援内容を提示する順番を変更する。データ変更部153は、提示する順番を変更した第2の支援内容をユーザに提示するための提示情報を表示部14へ出力する。
次に、ステップS27において、表示部14は、提示する順番を変更した第2の支援内容を表示する。
次に、ステップS28において、ケアプラン変更判断部154は、評価結果及びケアプランに基づき、ケアプランを変更するか否かを判断する。ここで、ケアプランを変更しないと判断された場合(ステップS28でNO)、モニタリング処理が終了する。
一方、ケアプランを変更すると判断された場合(ステップS28でYES)、ステップS29において、ケアプラン作成部125は、データ変更部153によって変更された第2の支援内容に基づいて、要介護者又は要支援者のケアプランを自動的に作成する。ケアプラン作成部125は、作成したケアプランを表示部14へ出力する。
次に、ステップS30において、表示部14は、ケアプラン作成部125によって作成されたケアプランを表示する。
なお、ケアプラン作成部125は、第2の支援内容からケアプランを作成する際、ケアプラン対象者の住居形態又は収入などその他の個人特有の情報の入力を受け付けてもよい。これにより、ケアプラン対象者に個別化されたケアプランを作成することができる。
また、ケアプラン作成部125は、ケアプラン対象者の住んでいる地域の資源に関する情報(例えば、デイサービスなどの施設が近所にあるか否かを示す情報、又は宅配弁当などのサービスが提供可能であるか否かを示す情報など)を提示してもよい。例えば、ケアプラン作成部125は、支援内容に応じた、特定地域の介護事業所、当該介護事業所の評価/特徴、及び介護保険対象外の地域サービスを提示してもよい。これにより、地域資源に応じたケアプランを作成することができる。また、介護保険対象外の地域サービスも認知させることができるので、介護保険を使わない場合にもケアマネジメント支援装置1を活用することができる。
以上のように、本実施の形態1によれば、第2の支援内容に基づき生成されたケアプランに基づくサービスが要介護者又は要支援者に実施された後、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とがユーザに提示され、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、第2の支援内容が評価される。
したがって、第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、第2の支援内容が評価されるので、ユーザは、第2の支援内容の評価結果を確認することにより、第2の支援内容に基づき生成されたケアプランをモニタリングすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、モニタリング処理において、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とがユーザに提示されるが、実施の形態2では、モニタリング処理において、センサ情報を取得し、センサ情報を分析し、センサ情報の分析結果を、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とともに、ユーザに提示する。
図13は、本開示の実施の形態2におけるケアマネジメント支援装置の構成を示すブロック図である。ケアマネジメント支援装置1Aは、例えば、パーソナルコンピュータ又はタブレット型コンピュータである。ケアマネジメント支援装置1Aは、入力部11、プロセッサ12A、メモリ13、表示部14及びセンサ情報取得部15を備える。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
センサ2は、ネットワークを介してケアマネジメント支援装置1Aと互いに通信可能に接続されている。センサ2は、例えば、要介護者又は要支援者のトイレの入室回数を計測するセンサ、要介護者又は要支援者の体水分率を計測するセンサ、要介護者又は要支援者の体動量、呼吸数及び心拍数等の生体情報を計測するセンサ、及び要介護者又は要支援者が飲む水の残量を計測するセンサを含む。センサ2は、センサ情報をケアマネジメント支援装置1Aへ送信する。センサ情報は、例えば、要介護者又は要支援者のトイレの入室回数、要介護者又は要支援者の体水分率、要介護者又は要支援者の体動量、呼吸数及び心拍数等の生体情報、及び要介護者又は要支援者が飲む水の残量である。
センサ情報取得部15は、センサ2からセンサ情報を取得する。センサ情報取得部15は、通信機能を有しており、センサ2からセンサ情報を受信する。
プロセッサ12は、第1の支援内容決定部121、第1の支援内容表示制御部122、第2の支援内容決定部123、第2の支援内容表示制御部124、ケアプラン作成部125及びモニタリング処理部126Aを備える。
モニタリング処理部126Aは、支援内容評価部151A、評価結果表示制御部152、データ変更部153、ケアプラン変更判断部154及びセンサ情報分析部155を備える。
センサ情報分析部155は、センサ情報取得部15によって取得されたセンサ情報を分析する。
センサ情報が、要介護者又は要支援者のトイレの入室回数である場合、センサ情報分析部155は、センサ情報に基づいて、要介護者又は要支援者の1日の排泄回数、及び要介護者又は要支援者の1日の予測排泄量を分析する。
センサ情報が、要介護者又は要支援者の体水分率である場合、センサ情報分析部155は、センサ情報に基づいて、要介護者又は要支援者の体水分率が適正範囲内にあるか否かを分析する。
センサ情報が、要介護者又は要支援者の体動量、呼吸数及び心拍数等の生体情報である場合、センサ情報分析部155は、センサ情報に基づいて、要介護者又は要支援者の睡眠時間及び睡眠状態を分析する。
センサ情報が、要介護者又は要支援者が飲む水の残量である場合、センサ情報分析部155は、センサ情報に基づいて、要介護者又は要支援者の1日の水分摂取量を分析する。
支援内容評価部151Aは、センサ情報分析部155によるセンサ情報の分析結果を、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とともに、ユーザに提示するための第3の提示情報を出力する。支援内容評価部151Aは、第3の提示情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、支援内容評価部151Aから第3の提示情報が入力されると、センサ情報の分析結果と第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とを表示する。入力部11は、表示部14に表示された第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対するユーザによる入力を受け付ける。このとき、ユーザは、表示部14に表示されるセンサ情報の分析結果を確認することによって、より正確にアセスメント項目に対する回答を入力することができる。
なお、センサ情報から自動的にシステムがアセスメント項目を入力してもよい。
また、本実施の形態2では、アセスメント項目ごとにセンサ情報を確認し、回答を入力する例について説明しているが、その他支援内容ごと又はケアプランの記載項目ごとなどにセンサ情報を確認し、回答を入力してもよい。
また、本実施の形態2では、実施の形態1におけるアセスメント項目についてモニタリングするとしているが、アセスメント項目とは異なるモニタリング項目を別途定義してもよい。
また、ケアマネジメント支援装置は、生命維持にかかわるような重要なアセスメント項目/モニタリング項目に関してセンサ情報から異常と判断した場合、当該判断結果をユーザに通知してもよい。
また、支援内容評価部151Aは、アセスメント項目に対してユーザにより入力されたアセスメント結果に基づき、第2の支援内容を評価する。支援内容評価部151Aは、アセスメント結果を数値化し、数値に基づき、第2の支援内容を評価する。すなわち、支援内容評価部151Aは、点数データベース133を参照し、第2の支援内容のアセスメント結果の点数を合計し、第2の支援内容の合計点数を評価結果として算出する。
なお、本実施の形態2に係るケアマネジメント支援装置1Aにおけるケアマネジメント支援処理は、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
続いて、本開示の実施の形態2に係るケアマネジメント支援装置1Aにおけるモニタリング処理について説明する。
図14は、本開示の実施の形態2に係るケアマネジメント支援装置におけるモニタリング処理について説明するためのフローチャートである。なお、図14に示すモニタリング処理は、例えば1日に1回など定期的に実施されてもよく、ユーザによる開始指示を受け付けることにより実施されてもよい。
まず、ステップS41において、支援内容評価部151Aは、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過したか否かを判断する。なお、メモリ13は、ケアプランに応じたサービスの実施を開始した日付を示す情報を、ケアプランに対応付けて記憶する。所定期間は、例えば、1週間である。
ここで、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過していないと判断された場合(ステップS41でNO)、モニタリング処理が終了する。
一方、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過したと判断された場合(ステップS41でYES)、ステップS42において、センサ情報取得部15は、センサ2からセンサ情報を取得する。センサ情報取得部15は、センサ2に蓄積されていた所定の期間(例えば、1週間)のセンサ情報を取得する。
なお、センサ情報取得部15は、センサ2から定期的(例えば、1分毎)にセンサ情報を取得してもよい。この場合、センサ情報取得部15は、定期的に取得するセンサ情報をメモリ13に蓄積する。そして、ケアプランに応じたサービスの実施開始から所定期間が経過したと判断された場合、センサ情報取得部15は、メモリ13に蓄積されているセンサ情報を取得してもよい。
次に、ステップS43において、センサ情報分析部155は、センサ情報取得部15によって取得されたセンサ情報を分析する。
次に、ステップS44において、表示部14は、センサ情報の分析結果と、ケアプランを作成する際に用いられた第2の支援内容と、第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とを表示する。このとき、支援内容評価部151Aは、センサ情報の分析結果と第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するための第3の提示情報を表示部14へ出力する。
次に、ステップS45において、入力部11は、表示部14に表示された第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目に対するアセスメント結果のユーザによる入力を受け付ける。表示部14は、センサ情報の分析結果と、第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とをユーザに提示するとともに、アセスメント項目に対するアセスメント結果の入力を受け付けるためのアセスメント項目表示画面を表示する。
ステップS46~ステップS52の処理は、図12のステップS24~ステップS30の処理と同じであるので、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2において、取得されたセンサ情報の分析結果が、第2の支援内容と第2の支援内容に対応付けられるアセスメント項目とともに、ユーザに提示されるので、ユーザは、センサ情報の分析結果を確認することによって、より正確にアセスメント項目に対する回答を入力することができる。
なお、本実施の形態2において、プロセッサ12Aは、基本情報及びアセスメント結果の少なくとも一方に基づき、センサ情報を取得するためのセンサ2に関する情報をユーザに提示するための第5の提示情報を出力するセンサ表示制御部をさらに備えてもよい。センサ表示制御部は、第5の提示情報を表示部14へ出力する。表示部14は、センサ表示制御部から第5の提示情報が入力されると、センサ2に関する情報を表示する。
例えば、要介護者又は要支援者が独居であり、かつ認知機能の低下がある場合、表示部14は、トイレ内の見えない位置に配置されるセンサ2をユーザに提示し、当該センサ2の購入をユーザに促してもよい。また、例えば、要介護者又は要支援者が家族と同居しており、かつ認知機能の低下がない場合、表示部14は、トイレ内の見える位置に配置されるとともに、個人認証が必要なセンサ2をユーザに提示し、当該センサ2の購入をユーザに促してもよい。また、疾患情報が脳血管疾患を含む場合、表示部14は、より高い精度の生体情報を計測することが可能なセンサ2をユーザに提示し、当該センサ2の購入をユーザに促してもよい。
なお、上記各実施の形態において、ユーザはケアマネジャーとして説明しているが、ユーザは介護関連者以外の一般ユーザでもよい。例えば、ユーザは、ケア対象者となる高齢者本人又はケア対象者の家族などでもよい。これにより、セルフケアプランの作成なども可能となる。また、ケアマネジャー以外の医療又は介護関連職種の者、例えば、訪問介護事業者又は医療従事者(医者、看護師又は薬剤師など)がユーザでもよい。
また、本実施の形態に係るシステムを活用することにより、都道府県及び地方自治体の行政関連者、又は介護支援専門員協会などが、ケアマネジャーの教育目的で、ケアマネジャーがどのようなケアマネジメントを実施しているかを確認することができる。
また、本実施の形態に係るシステムは、本実施の形態に係るシステムで収集される、要介護者の情報、アセスメント項目、センサ情報、及びケアプランなどの情報を分析することにより、例えば、センサ情報だけで、ケアプランを自動作成したり、アセスメント/モニタリングなどを自動化したりしてもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全ては典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
また、上記フローチャートに示す各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、同様の効果が得られる範囲で上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。