JP6647919B2 - コジェネレーションシステムの制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、年間での使用条件を考慮して最適な省コスト運転が可能なコジェネレーションシステムの制御システムに関するものである。
近年、発電とともに熱を利用することが可能なコジェネレーションシステムが利用されている。このようなコジェネレーションシステムは、発電時に生じる熱を有効に利用することができるとともに、発電した電力がその建物でそのまま利用されるため、送電ロスもなく省エネである。
コジェネレーションシステムを利用する際には、コジェネレーションシステムをどのタイミングで稼働させると、省コストなのかが電気や熱の利用状況、その時のエネルギー単価(電気、ガス)によって異なる。すなわち、省コスト効果が最も大きくなるように、コジェネレーションシステムの稼働を制御することが望まれる。
このようなコジェネレーションシステムの制御方法としては、例えば、電気需要のみではなく、熱需要に注目して、最適なエネルギー効率でコジェネレーションシステムを稼働する方法がある(特許文献1)。
また、コジェネレーションシステムの稼働時と非稼働時のコストを比較して、コストが低くなるように、コジェネレーションシステムを稼働する方法がある(特許文献2、3)。
特開平03−294617号公報 特開平03−285520号公報 特開2006−242127号公報
特許文献1の方法は、一次エネルギーの削減に着目したものであり、熱を効率よく利用することで、コジェネレーションシステムの総合効率を高めるものである。しかし、一次エネルギーの使用量が少ないことが、必ずしもエネルギーコストを小さくすることにはならない場合がある。
また、特許文献2、3では、エネルギーコストに着目し、エネルギーコストが小さくなるように、コジェネレーションシステムを制御するものである。しかし、制御の想定範囲が日単位であると考えられ、需要者の年間単位での省コスト化とはならない場合がある。
例えば、特許文献2、3は、エネルギー単価が一部料金制(従量料金(従量単価により算出される)のみ)で契約締結されているような場合には適用することができるが、コジェネレーションシステムを導入している需要者の多くは、二部料金制(基本料金(基本料金単価により算出される)と従量料金の組合せ)の契約や年間利用条件を含んだ契約を行っている。このような場合には、日単位の省コスト制御が、必ずしも年間を通した省コスト化にはならないため、上記方法を適用することは困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、例えば二部料金制の契約や年間の利用条件を含む契約を締結している需要者に適用可能なコジェネレーションシステムの制御システムを提供することを目的とする。
前述した目的を達するために本発明は、各日および各月のエネルギー使用量予測情報およびガス単価と電気単価を記憶する記憶部と、コジェネレーションシステムの稼働を制御する制御部と、を具備し、前記制御部は、現時点までのガス使用量実績値と、現時点後のガス使用量予測情報から年間ガス負荷率を算出する年間ガス負荷率算出手段と、前記年間ガス負荷率算出手段で取得された年間ガス負荷率を基準最低年間ガス負荷率と比較して、第1の重み係数を算出する第1の重み係数算出手段と、現時点までのガス使用量実績値と、現時点後のガス使用量予測情報から年間ガス使用量を算出する年間ガス使用量算出手段と、前記年間ガス使用量算出手段で取得された年間ガス使用量を基準最低年間ガス使用量と比較して、第2の重み係数を算出する第2の重み係数算出手段と、を具備し、前記制御部は、前記年間ガス負荷率が前記基準最低年間ガス負荷率を下回る場合に、前記年間ガス負荷率が上がるように前記第1の重み係数をガス単価に乗じて前記ガス単価を補正するとともに、前記年間ガス使用量が前記基準最低年間ガス使用量を下回る場合に、前記年間ガス使用量が上がるように前記第2の重み係数をガス単価に乗じて前記ガス単価を補正し、コジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるようにコジェネレーションシステムの稼働を制御することを特徴とするコジェネレーションシステムの制御システムである。
前記第1の重み係数算出手段は、前記年間ガス負荷率算出手段で取得された年間ガス負荷率と前記基準最低年間ガス負荷率との差分と、現在から負荷率算出年度末までの残り月数とによって前記第1の重み係数を算出してもよい。
現時点が分母月である12月〜3月である場合と、前記分母月以外の4月〜11月である場合とで、前記ガス単価を補正する算出式を変えてもよい。
前記制御部は、さらに、所定時間ごとのガス使用量の実績値を取得するガス使用量取得手段と、所定時間ごとのガス使用量の実績値から、将来の瞬間ガス使用量を予測する瞬間ガス使用量予測手段と、前記瞬間ガス使用量予測手段で予測された瞬間ガス使用量が、基準最大瞬間ガス使用量を超える場合に、第3の重み係数を算出する第3の重み係数算出手段と、を具備し、前記制御部は、前記第3の重み係数を補正後のガス単価にさらに乗じて、所定時間ごとにコジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるようにコジェネレーションシステムの稼働を制御してもよい。
前記制御部は、さらに、所定時間ごとの電気使用量の実績値を取得する電気使用量取得手段と、所定時間ごとの電気使用量の実績値から、将来の瞬間電気使用量を予測する瞬間電気使用量予測手段と、前記瞬間電気使用量予測手段で予測された瞬間電気使用量が、基準最大瞬間電気使用量を超える場合に、第4の重み係数を算出する第4の重み係数算出手段と、を具備し、前記制御部は、前記第4の重み係数を電気単価に乗じて、所定時間ごとにコジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるようにコジェネレーションシステムの稼働を制御してもよい。
前記記憶部は、コジェネレーションシステムの年間稼働スケジュールを記憶し、前記制御部は、現時点で算出した前記第1の重み係数および前記第2の重み係数がそれぞれ所定以上である場合には、現時点以後の各日および各月のエネルギー使用量予測情報から前記第1の重み係数および前記第2の重み係数を乗じたガス単価によって、コジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるように年間稼働スケジュールを修正し、前記第1の重み係数および前記第2の重み係数がそれぞれ所定以下となるまで、前記第1の重み係数および前記第2の重み係数の算出と、ガス単価の補正と、年間稼働スケジュールの修正を繰り返してもよい。
本発明によれば、ガスの契約年間負荷率とガスの契約年間引取量を加味して、コジェネレーションシステムの稼働を制御するため、年間を通して総合的に省コスト化を達成することができる。すなわち、当日のコストのみを考慮する方法では、契約により定められた契約年間負荷率や契約年間引取量を達成できずに却ってコスト増となる場合があるが、本システムでは、その日のみを見れば、最小コストとはならなくても、年間で見た際に最も効率のよいコジェネレーションシステムの制御を行なうことができる。
また、第1の重み係数算出手段が、ガス負荷率算出手段で取得されたガス負荷率と基準最低年間ガス負荷率との差分と、現在から負荷率算出年度末までの残り月数との両方を用いて、第1の重み係数を算出することで、より効率よくコジェネレーションシステムを制御することができる。
また、ガス単価を補正する際に、分母月である12月〜3月と、分母月以外の4月〜11月とで、第1の重み係数の符号が逆転するように適用する算出式を変えることで、より効率よくコジェネレーションシステムを制御することができる。
また、さらにガスの契約最大時間流量や契約電力を考慮することで、より効率よくコジェネレーションシステムを制御することができる。
今回算出した第1の重み係数および第2の重み係数と前回算出したものとをそれぞれ比較し、第1の重み係数および第2の重み係数が所定以下となるまで、第1の重み係数および第2の重み係数の算出と、年間稼働スケジュールの修正を繰り返すことで、最適な重み係数を算出することができる。
本発明によれば、例えば二部料金制の契約や年間の利用条件を含む契約を締結している需要者に適用可能なコジェネレーションシステムの制御システムを提供することができる。
CGS制御システム1を示す構成図。 制御装置5を示すハードウェア構成図。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 エネルギーの年間想定負荷の例を示す図。 CGS稼働時と非稼働時のガス及び電気使用量予測の例を示す図。 電気従量料金とガス従量料金の例を示す図。 CGS稼働スケジュールの例を示す図。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 CGS制御システムの制御方法を示すフローチャート。 ガス使用量の実績と予測の一例を示す図。 当初予定負荷率と当月終了時における予想負荷率の差分を示す図。 月ごとのガス使用量の実績と予測の一例を示す図。 瞬間ガス使用量の予測の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、コジェネレーションシステム(以下、CGSと称する)制御システム1を示す構成図である。CGS制御システム1は、CGS3と、CGS3を制御する制御装置5等から構成される。
需要者9には、ガス、熱(温水など)、電気等が供給され、これらのエネルギーを消費する。ここで、熱の利用に対しては、例えば、ガスをボイラ7によって熱エネルギーに変換して需要者9で利用することができる。
一方、CGS3によれば、ガスをエネルギー源として発電を行い、発電した電気エネルギーを需要者9が利用することができる。この際、CGS3によって発電時に生じた熱を有効に利用することもできる。すなわち、需要者9が利用する電気エネルギーとしては、電力会社から直接供給されるものと、ガスを用いてCGS3により発電されたものがある。また、需要者9が利用する熱エネルギーとしては、ガスをボイラ7等によって燃焼して得るものと、ガスを用いてCGS3により発電された際の熱を利用するものがある。
制御装置5は、エネルギーの利用条件等に応じて、CGS3の運転を制御する。例えば、制御装置5は、需要者9にとって最も省コストになるように、CGS3の稼働スケジュールを作成する。この際、制御装置5は、現在におけるCGS3の稼働の有無によるコスト比較のみではなく、年間を通じて需要者9にとって最適となるように、CGS3の運転を制御する。
図2は、制御装置5を示すハードウェア構成図である。制御装置5は、例えばコンピュータであり、制御部13、記憶部15、メディア入出力部17、通信制御部19、入力部21、表示部23、周辺機器I/F部25等から構成され、それらがバス27を介して接続される。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶部15、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス27を介して接続された各装置を駆動制御し、制御装置5が行う処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部15、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部13が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部15は、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(フラッシュSSD)(ソリッドステートドライブ)であり、制御部13が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述の処理に相当するアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御部13により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。また、記憶部15には、本発明において用いられる、各日および各月のエネルギー(ガスおよび電気)使用量予測情報、CGS年間稼働スケジュール、時間ごとのエネルギー(ガスおよび電気)単価などの各種データが保管される。
メディア入出力部17(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CDドライブ(−ROM、−R、RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部19は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワークを介して、各種情報を取得することができる。
入力部21は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。入力部21を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部23は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部25は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部25を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。例えば、需要者の電力計やガスメーターと接続され、各エネルギーの使用実績や需要データを取得することができる。
バス27は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。ここで、制御装置5としては、上記構成をすべて含むものに限定されるものではなく、本発明の機能を奏するために必要な構成のみを有すればよい。
次に、制御装置5による、CGS制御システム1の動作について説明する。図3は、CGS制御システム1における、CGS年間稼働スケジュールを作成する工程を示すフローチャートである。CGS制御システム1は、使用開始時において、CGS年間稼働スケジュールを作成する。
制御部13は、まず、需要者9のエネルギー年間想定負荷を作成する(ステップ101)。図4は、各エネルギーの年間の想定負荷を示す概念図であって、エネルギー年間負荷例30を示す図である。各エネルギーの年間の想定負荷は、例えば月ごとに、各時刻における各エネルギーの使用量を示すものであり、記憶部15に記憶された各実績や、類似する他の需要者の実績をもとに作成される。なお、エネルギー負荷としては、例えば、電力、蒸気、冷房、暖房、給湯などにおける負荷である。
次に、制御部13は、CGS3の稼働時と非稼働時におけるガスおよび電気使用量予測を作成する(ステップ102)。図5は、CGS3の稼働時と非稼働時におけるガスおよび電気の使用量予測を示す概念図であって、エネルギー使用量予測例31を示す図である。各エネルギーの使用量の予測は、例えば月ごと、時刻ごとに算出される。例えば、CGS3の非稼働時は、熱をボイラ7で(または電気を用いて)生成した場合における、ガスおよび電気使用量である。また、CGS3の稼働時は、電気および熱の一部をCGS3による発電とこれにより生じる熱によってまかなうものである。
次に、制御部13は、エネルギー単価(電気単価・ガス単価)から、CGS3の稼働年間スケジュールを作成する(ステップ103)。電気単価・ガス単価は、基準単価と後述する重み係数によって決定され、記憶部15に記憶される。基準単価(電気、ガス)は、例えば契約条件などによって決定され、時間帯ごとに入力部21によって入力され、記憶部15に記憶される。
図6は、各月ごと各時刻ごとの電気およびガスの料金を算出した概念図であって、エネルギー従量料金例33を示す図である。例えば、ステップ102で作成されたCGS3の稼働時における、電気およびガスの使用量に、各時刻ごとの電気・ガス単価をそれぞれ乗じて、料金を算出する。同様に、ステップ102で作成されたCGS3の非稼働時における、電気およびガスの使用量に、各時刻ごとの電気・ガス単価をそれぞれ乗じて、料金を算出する。これにより、CGS3の稼働時の総エネルギー費用(電気料金およびガス料金の和)と、CGS3の非稼働時の総エネルギー費用とを各月ごと各時間毎に比較することができる。
制御部13は、CGS3の稼働時と非稼働時の総費用を比較して、時間ごとにより安くなる方を選択し、CGS3の年間稼働スケジュールを作成する。すなわち、CGS3を稼働した方が、総エネルギー費用が安くなる場合には、CGS3を稼働させ、CGS3を稼働した方が、総エネルギー費用が高くなる場合には、CGS3を稼働させないようにスケジュールを作成する。
図7は、CGS稼働スケジュール例35を示す図である。例えば、図中の丸印はCGS3を稼働させる時間である。
以上により、CGS3の年間稼働スケジュールが作成される。なお、本工程で作成される年間稼働スケジュールは、上述した例には限られない。例えば、過去1年間の実績値が、瞬間電気使用量の制約、ガス引取量の制約、ガス負荷率の制約、ガスの瞬間使用量の制約について問題が無いか判断して、上記各制約を考慮してもよい。
例えば、制御部13は、瞬間電気使用量による制約、ガス引取量の制約、ガス負荷率の制約、瞬間ガス使用量の制約をそれぞれ考慮して、CGSの年間稼働スケジュールを補正してもよい。
より具体的には、作成された年間稼働スケジュールで運用すると、瞬間電気使用量が、契約電力(30分間の最大電気使用量(1時間換算))を超えることが想定される場合には、当該時間帯においてCGS3を非稼働→稼働と変更してもよい。これによって、年間を通じて、契約電力を超えないように年間稼働スケジュールが補正される。
また、作成された年間稼働スケジュールで運用すると、需要場所における全ガス機器の年間ガス使用量が契約によって定められた契約年間引取量を下回ることが想定される場合には、現在稼働予定となっているCGSの時間帯の前後の時間帯においてCGS3を非稼働→稼働と変更してもよい。これによって、年間を通じて、年間ガス使用量が契約によって定められた契約年間引取量を超えるように年間稼働スケジュールが補正される。
また、作成された年間稼働スケジュールで運用すると、瞬間ガス使用量が、契約した瞬間ガス使用量を超えることが想定される場合には、当該時間帯における現在稼働予定となっているCGS3を稼働→非稼働と変更してもよい。これによって、ガスの瞬間使用量が契約を超えないように年間稼働スケジュールが補正される。
また、作成された年間稼働スケジュールで運用すると、ガス負荷率が契約した負荷率を下回ることが想定される場合には、たとえば、分母月(12月〜3月)以外の4月〜11月において、現在稼働予定となっているCGSの時間帯の前後の時間帯においてCGS3を非稼働→稼働と変更してもよい。これによって、負荷率が契約を超えるように年間稼働スケジュールが補正される。
なお、全ての補正が完了した後、再度、瞬間電気使用量の制約、ガス引取量の制約、ガス負荷率の制約、ガスの瞬間使用量の制約が、規定範囲内であることを確認し、問題があれば、再度、上記の補正を繰り返してもよい。
次に、CGS制御システム1のリアルタイム制御について説明する。図8〜図12は、CGS制御システム1の工程を示すフローチャートである。まず、制御部13は、基準単価(電気、ガス)を記憶部15から取得する(システムの稼働当初および月初めなど)。次に、制御部13は、現時点のエネルギー使用予測に基づいてCGSの稼働の有無によるそれぞれ場合のエネルギーコストを算出する(ステップ200)。
なお、CGSの稼働の有無によるそれぞれ場合のエネルギーコストを算出は、例えば以下のようにして行われる。まず、制御部13は、過去のエネルギー負荷実績(例えば現在から所定時間前までの実績など)から、直後のエネルギー負荷を予測する。次に、制御部13は、予測されるエネルギー負荷から、CGS3の稼働時と非稼働時におけるガスおよび電気使用量を予測する。
次に、制御部13は、エネルギー単価(電気単価・ガス単価)から、CGS3の稼働時の総エネルギー費用(電気料金およびガス料金の和)と、CGS3の非稼働時の総エネルギー費用とを算出する。以上のように、CGSの稼働の有無によるそれぞれ場合のエネルギーコストを算出することができる。
次に、制御部13は、算出されたエネルギーコストを比較し、よりエネルギーコストが低くなるようにCGS3の稼働を制御する(ステップ201)。例えば、CGSを稼働した方が、エネルギーコストが低くなる場合には、CGSを稼働する。また、制御部13は、各時間毎(例えば1分毎)に、計量器からガス使用量実績値(需要場所における全ガス機器のガス使用実績とCGSでのガス使用実績)と電気使用量実績値を取得する(ステップ202)。なお、取得した情報は記憶部15に記憶される。
次に、制御部13は、運用開始から1年が終了したかどうかを判断する(ステップ203)。ステップ203において、1年が終了していない場合には、ステップA(図9)に進む。
(ガスの契約年間負荷率に関する重み係数算出手段)
まず、制御部13は、今後の各月のガス使用量が、基準最大月間ガス使用量(例えば契約により定められる契約最大需要月の最大使用量または所定の安全率を含む最大月間ガス使用量)を超えているかを判断し、各月のガス使用量が基準最大月間ガス使用量を超えている場合には、その月のガス使用予測量を基準最大月間ガス使用量に設定する(ステップ300)。
ここで、所定時間(例えば1分)ごとに、現時点までのガス使用量実績値と電気使用量実績値が取得されている。制御部13は、現時点までのガス使用量実績値と、以降のガス使用量予測情報(CGS年間稼働スケジュールに基づいて予測されるガス使用量)とから、年間ガス負荷率を算出する(ステップ301)。
ここで、ガスの負荷率とは、ピーク月におけるガスの平均使用量に対する年間のガス平均使用量の比であり、以下の式で算出される。
年間ガス負荷率(%)=(1月〜12月のガス平均使用量)/(12月〜3月のガス平均使用量)
なお、以下の説明では、12月〜3月を年間ガス負荷率における分母月と称する。年間ガス負荷率が契約で決められた契約年間負荷率を下回ると、精算金が発生したり、次契約のガス単価が高くなる。
図18は、年間ガス負荷率を算出する方法を示す概念図である。なお、図中Fはガス使用量の実績であり、図中Gは、CGS年間稼働スケジュールに基づいて予測されるガス使用量である。年間ガス負荷率の計算は、契約開始月から1年間で算出される。図示した例では、6月が契約開始月(本システムの運用開始月)である。
例えば、9月が現時点である場合には、6月から9月までは、ガス使用量の実績値が取得されている(現時点が9月の半ばである場合には、9月の現時点までの実績と、現時点から9月末までの予測とを含む)。したがって、年間ガス負荷率は、以下の式のように、現時点までの過去の実績値と現時点後の各月のガス使用量予測情報から算出される。
年間ガス負荷率(%)={(6月〜9月ガス使用実績+10月〜5月のガス使用予測)/12}/{(12月〜3月のガス使用予測)/4}
で負荷率が算出される。
次に、制御部13は、現時点から年間ガス負荷率算出年度末までの残り月数に応じたα1−1を算出するとともに、算出された年間ガス負荷率と基準最低年間ガス負荷率(契約負荷率または契約負荷率に所定の安全率を含んだ負荷率)とを比較し、差分に応じたα1−2を算出する(ステップ302、303)。ここで、αn−iは、重み係数であり、n=1〜7、iは1〜2の整数である。nは重み係数の対象を示し、n=1は、年間ガス負荷率に関する重み係数を示す。また、i=1は、残期間(時間によるパラメータ)に関する重み係数であり、i=2は、基準との差(差分によるパラメータ)による重み係数を表す。なお、αn−iは、年度初めにおいては全て0にリセットされる。
αn−1は、nによらず残時間によって決定される。重み係数α1−1は以下のようにして求められる。まず、重み係数を算出する基準式として、
重み係数=a+b×((xmax−x)/xmax+c)^d・・・(1)式
とする。ここで、a、b、c、d、xmaxは重み係数ごとに設定される係数である。また、i=1の場合にはxは、残時間であり、i=1の場合にはxは、基準との差である。
n=1(年間ガス負荷率)の場合の重み係数α1−1においては、(1)式のx(残期間)を一月単位で判断し、時間によるパラメータの最小を残0か月、最大(xmax)を12か月としてもよく、または、残期間を一日単位として、残日数(例えば1日〜364日)で判断してもよい。以下の説明では、残時間を一月単位で判断する例について説明する。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.48、b=0.02、c=0、d=1で設定される。
基本的には、残期間が少なくなるほど、αn−1は大きくなる。すなわち、残期間が長い場合には、αn−1は小さくなる。なお、αn−1は、横軸を時間によるパラメータ(残時間)とし、縦軸にαn−1とすると、右下がりで下に凸の関係式としてもよい。このようにすることで、残期間が多い場合には、αn−1が小さくなり、過剰な補正(後述)を行わないようになるとともに、残期間が少なくなると急激にαn−1を増加させて、後述する補正を確実に行うようにすることができる。
表1は、上述の式によって算出したα1−1を示す。
Figure 0006647919
図18に示す例では、9月時点における判断であるため、現時点から年間ガス負荷率算出年度末(本実施例では5月末であって、図中H)までの残期間は8か月(図中I)となる。したがって、α1−1は50%と算出される。
次に、重み係数α1−2が以下のようにして求められる。なお、差分によるパラメータに対するαn−2は、nによらず差分によって決定される。すなわち、重み係数α1−2は、年間ガス負荷率の差分によって算出される。
ここで、年間ガス負荷率の差分とは、基準最低年間ガス負荷率(例えば、契約により定められる負荷率+余裕度)−算出した年間ガス負荷率で計算される。例えば、n=1(年間ガス負荷率)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は10%と設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。なお、算出した予想年間ガス負荷率>基準最低年間ガス負荷率の場合(差分が0より小さい場合)には、補正を行う必要がないため、最小値は0であるとする。
また、重み係数α1−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.5、b=−0.05、c=0.1、d=−1で設定される。
上記式より明らかなように、差分が大きくなるほど、αn−2は大きくなる。なお、横軸を差分によるパラメータとし、縦軸をαn−2とすると、上記式より得られるαn−2の曲線は、右上がりで上に凸の関係式となることが望ましい。このようにすることで、差分がある程度生じた際に、直ちに補正を行うようにすることができる。
表2は、上述の式によって算出したα1−2を示す。
Figure 0006647919
図19は、前述した計算によって算出された負荷率と、当初予定されていた負荷率とを示す概念図である。前述した様に、当初予定(年間稼働スケジュール)では、負荷率が基準最低年間ガス負荷率(図中J)を下回らないように、CGS稼働スケジュールを決定することができた。しかし、例えば、9月時点で、過去4カ月の実績を加味して算出された負荷率(契約年度末における予想年間ガス負荷率)が基準最低年間ガス負荷率よりも小さくなった場合には、その差分(図中K)を取得する。
例えば、9月時点における、基準最低年間ガス負荷率に対する契約年度末における予想負荷率の差分が2%であれば、α1−2は33%と算出される。
次に、制御部13は、α1−1およびα1−2の積から負荷率に関する重み係数αを算出する(ステップ304)。
したがって、本実施形態では、負荷率に関する重み係数αは、(α1−1)×(α1−2)=(0.5)×(0.33)≒0.165と算出される。
(ガスの契約年間引取量に関する重み係数算出手段)
次に、制御部13は、現時点までの需要場所における全ガス機器のガス使用実績と今後の需要場所における全ガス機器のガス使用量予測から、需要場所における全ガス機器の年間のガス使用量の総計(以下、単に「年間ガス使用量」とする)を算出する(ステップ305)。年間ガス使用量は、現時点までの使用実績を加味した契約年度末において予測されるガスの総使用量である。
図20は、ガスの累積使用量(引取量)を示す概念図である。前述した様に、現時点が9月時であれば、現時点までのガス使用量実績と、現時点以降のガス使用量予測(CGS年間稼働スケジュールに基づいて予測されるガス使用量)とから、予想ガス引取量が算出される。なお、図中Mは、当初予定の使用量(累積)を示し、図中Nは、6月から9月までの実績(現時点が9月の半ばである場合には、9月の現時点までの実績と、現時点から9月末までの予測とを含む)と、10月から5月までの当初予定の使用量(累積)を示す。また、図中Lは、基準最低年間ガス使用量(例えば契約ガス引取量または所定の安全率を含む最低年間ガス使用量)である。ガス引取量が契約により定められた年間引取量よりも少なくなると、精算金が発生したり、次年度のガス単価が高くなる。
次に、制御部13は、現時点からガス引取量に関する年度末までの残り期間に応じたα2−1を算出するとともに、算出された年間ガス使用量と基準最低年間ガス使用量とを比較し、差分に応じたα2−2を算出する(ステップ306、307)。ここで、前述した様に、αn−iのnは重み係数の対象を示し、n=2は、ガス引取量に関する重み係数を示す。
n=2(引取量)の場合の重み係数α2−1においては、(1)式のx(残期間)を一月単位で判断し、時間によるパラメータの最小を残0か月、最大を12か月としてもよく、または、残期間を一日単位として、残日数(例えば1日〜364日)で判断してもよい。以下の説明では、残時間を一月単位で判断する例について説明する。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.15、b=0.15、c=0、d=1で設定される。
表3は、上述の式によって算出したα2−1を示す。
Figure 0006647919
図示したように、本実施例では9月時点における判断であるため、現時点からガス引取量算出年度末(本実施例では5月末であって、図中P)までの残期間は8か月(図中Q)となる。したがって、表3から、α2−1は20%と算出される。
また、年間ガス使用量の差分とは、基準最低年間ガス使用量(例えば契約により定められる年間引取量+余裕度)−算出された年間ガス使用量で計算される。
前述した様に、当初予定(年間稼働スケジュール)では、年間ガス使用量が基準最低年間ガス使用量(図中L)を下回らないように、CGS稼働スケジュールが決定された。しかし、例えば、9月時点で、過去4カ月の実績を加味して算出された年間ガス使用量(契約年度末における予想年間ガス使用量)が基準最低年間ガス使用量よりも小さくなった場合には、その差分(図中R)を取得する。
n=2(年間ガス使用量)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は55千mと設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。なお、算出された年間ガス使用量>基準最低年間ガス使用量の場合(差分が0より大きい場合)には、補正を行う必要がないため、最小値は0であるとする。
また、重み係数α2−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.3、b=−0.03、c=0.1、d=−1で設定される。
表4は、上述の式によって算出したα2−2を示す。
Figure 0006647919
例えば、9月時点における、基準最低年間ガス使用量に対する契約年度末における予想年間ガス使用量の差分が17千mであれば、α2−2は23%と算出される。
次に、制御部13は、α2−1およびα2−2の積から引取量に関する重み係数αを算出する(ステップ308)。
本実施形態では、ガス引取量に関する重み係数αは、(α2−1)×(α2−2)=(0.20)×(0.23)≒0.046と算出される。
(年間CGSガス使用量に関する重み係数算出手段)
次に、制御部13は、現時点までのCGSでのガス使用実績と今後のCGSでのガス使用量予測から、CGSでの年間ガス使用量(以下、単に「年間CGSガス使用量」とする)を算出する(ステップ309)。年間CGSガス使用量は、現時点までの使用実績を加味した契約年度末において予測されるCGSで使用されるガスの総使用量である。
予想年間CGSガス使用量は、前述した需要場所における全ガス機器のガス使用量の場合と同様に、現時点までのCGSでのガス使用量実績と、現時点以降のCGSガス使用量予測(CGS年間稼働スケジュールに基づいて予測されるガス使用量)とから算出される。年間CGSガス使用量が契約により定められたCGS契約年間使用量よりも少なくなると、精算金が発生したり、次年度のガス単価が高くなる。
次に、制御部13は、現時点から年間CGSガス使用量に関する年度末までの残り期間に応じたα6−1を算出するとともに、算出された年間CGSガス使用量と基準最低年間CGSガス使用量とを比較し、差分に応じたα6−2を算出する(ステップ310、311)。ここで、前述した様に、αn−iのnは重み係数の対象を示し、n=6は、年間CGSガス使用量に関する重み係数を示す。
n=6(年間CGSガス使用量)の場合の重み係数α6−1においては、(1)式のx(残期間)を一月単位で判断し、時間によるパラメータの最小を残0か月、最大を12か月としてもよく、または、残期間を一日単位として、残日数(例えば1日〜364日)で判断してもよい。以下の説明では、残時間を一月単位で判断する例について説明する。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.15、b=0.15、c=0、d=1で設定される。
表5は、上述の式によって算出したα6−1を示す。
Figure 0006647919
例えば、前述したように、現時点が9月時点における判断であれば、現時点から年間CGSガス使用量算出年度末(本実施例では5月末)までの残期間は8か月となる。したがって、表5から、α6−1は20%と算出される。
また、年間CGSガス使用量の差分とは、基準最低年間CGSガス使用量(例えば契約により定められるCGS契約年間使用量+余裕度)−算出された年間CGSガス使用量で計算される。
前述した様に、例えば、9月時点で、過去4カ月の実績を加味して算出された年間CGSガス使用量(契約年度末における予想年間CGSガス使用量)が基準最低年間CGSガス使用量よりも小さくなった場合には、その差分を取得する。
n=6(年間CGSガス使用量)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は55千mと設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。なお、算出された年間CGSガス使用量>基準最低年間CGSガス使用量の場合(差分が0より大きい場合)には、補正を行う必要がないため、最小値は0であるとする。
また、重み係数α6−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.3、b=−0.03、c=0.1、d=−1で設定される。
表6は、上述の式によって算出したα6−2を示す。
Figure 0006647919
例えば、9月時点における、基準最低年間CGSガス使用量に対する契約年度末における予想年間CGSガス使用量の差分が11千mであれば、α6−2は20%と算出される。
次に、制御部13は、α6−1およびα6−2の積から年間CGSガス使用量に関する重み係数αを算出する(ステップ312)。
本実施形態では、年間CGSガス使用量に関する重み係数αは、(α6−1)×(α6−2)=(0.20)×(0.20)≒0.040と算出される。
(年間CGS稼働制限に関する重み係数算出手段)
次に、CGSの年間稼働時間制限について考慮する。CGSの年間稼働時間制限が基準最大年間ガス使用量(機器の仕様による)を超えると、CGSのオーバーホールが必要な期間が短くなる。なお、CGSの稼働時間を直接取得してもよいが、本実施形態では、CGSの稼働時間を、年間CGSガス使用量から算出する。
まず、制御部13は、現時点までのCGSガス使用実績と今後のCGSでのガス使用量予測から、CGSでの年間ガス使用量(以下、単に「年間CGSガス使用量」とする)を算出する(ステップ313)。なお、年間CGSガス使用量は、前述した年間CGSガス使用量と同一となるため、ステップ313に代えて、年間CGSガス使用量として前述した年間CGSガス使用量を用い、予想年間CGSガス使用量として、前述した予想年間CGSガス使用量をそのまま用いることができる。
次に、制御部13は、現時点から年間CGSガス使用量に関する年度末までの残り期間に応じたα7−1を算出するとともに、算出された年間CGSガス使用量と基準最大年間CGSガス使用量とを比較し、差分に応じたα7−2を算出する(ステップ314、315)。ここで、前述した様に、αn−iのnは重み係数の対象を示し、n=7は、年間CGS稼働制限に関する重み係数を示す。
n=7(年間CGS稼働制限)の場合の重み係数α7−1においては、(1)式のx(残期間)を一月単位で判断し、時間によるパラメータの最小を残0か月、最大を12か月としてもよく、または、残期間を一日単位として、残日数(例えば1日〜364日)で判断してもよい。以下の説明では、残時間を一月単位で判断する例について説明する。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.15、b=0.15、c=0、d=1で設定される。
表7は、上述の式によって算出したα7−1を示す。
Figure 0006647919
例えば、前述したように、現時点が9月時点における判断であれば、現時点から基準最大年間CGSガス使用量算出年度末(本実施例では5月末)までの残期間は8か月となる。したがって、表7から、α7−1は20%と算出される。
また、年間CGSガス使用量の差分とは、算出された年間CGSガス使用量−基準最大年間CGSガス使用量(CGSの年間稼働制限から算出された年間CGSガス使用量+余裕度)で計算される。
前述した様に、例えば、9月時点で、過去4カ月の実績を加味して算出された年間CGSガス使用量(稼働年度末における予想年間CGSガス使用量)が基準最大年間CGSガス使用量よりも大きくなった場合には、その差分を取得する。
n=7(年間CGS稼働制限)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は55千mと設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。なお、算出された年間CGSガス使用量<基準最大年間CGSガス使用量の場合(差分が0より小さい場合)には、補正を行う必要がないため、最小値は0であるとする。
また、重み係数α7−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.3、b=−0.03、c=0.1、d=−1で設定される。
表8は、上述の式によって算出したα7−2を示す。
Figure 0006647919
例えば、9月時点における、基準最大年間CGSガス使用量に対する契約年度末における予想年間CGSガス使用量の差分が6千mであれば、α7−2は16%と算出される。
次に、制御部13は、α7−1およびα7−2の積から年間CGSガス使用量に関する重み係数αを算出する(ステップ316)。
本実施形態では、年間CGS稼働制限に関する重み係数αは、(α7−1)×(α7−2)=(0.20)×(0.16)≒0.032と算出される。
次に、制御部13は、各月における収束計算用ガス単価Zを算出する(ステップ317)。具体的には、分母月の収束計算用ガス単価Zを、収束計算において、前回算出した収束計算用ガス単価Zに(1+α)×(1−α)×(1−α)×(1+α)を乗じることで算出されるものに置き換える。また、分母月以外の収束計算用ガス単価Zを、収束計算において、前回算出した収束計算用ガス単価Zに(1−α)×(1−α)を乗じることで算出されるものに置き換える。なお、最初の収束計算においては、前回算出された収束計算用ガス単価Z、Zとして基準ガス単価が設定される。
次に、制御部13は、α≧δ又はα≧δ又はα≧δ又はα≧δであるかを判断する(ステップ318)。すなわち、各重み係数が所定値δ、δ、δ、δを超えているかどうかを判断する。なお、所定値δ、δ、δ、δは、各重み係数ごとに設定される。
上述した重み係数が所定値を超えている場合には、次に、制御部13は、ステップ317で各月ごとに算出された収束計算用ガス単価Z、Zおよび電気単価と、ステップ101で作成されたエネルギーの年間想定負荷と、ステップ102で作成されたエネルギー使用予測とを用いて、ステップ103と同様に再度CGSの年間稼働スケジュールを作成する(ステップ319)。すなわち、CGS稼働の有無によって、よりエネルギーコストが低くなるように、CGSの稼働スケジュールを作成する。
次に、制御部13は、ステップ319で再作成されたCGS年間稼働スケジュールに基づいて、今後の電気・ガス使用量を予測する(ステップ320)。すなわち、補正されたガス単価を加味して、効率よくCGSを稼働させた際の、各月、各時間ごとの電気ガス使用量を算出する。
次に、制御部13は、当初から修正された今後のガス使用量予測および電気使用量予測を用いて、ステップ300〜316を繰り返し、再度α、α、α、αを算出する。
以上の重み係数の算出を、重み係数α、α、α、αが、それぞれ所定値δ、δ、δ、δ以下となるまで繰り返す。すなわち、α、α、α、αが所定以下となるまで、重み係数α、α、α、αの算出と、年間稼働スケジュールの修正を繰り返す
α、α、α、αが所定以下となると、次に、ステップBに進む。なお、各重み係数は記憶部15に記憶される。
現時点が負荷率の分母月の場合には(ステップ321)、収束計算における最後に算出された収束計算用ガス単価Zを基準ガス単価で除して、収束計算後のαt1を算出する(ステップ322)。同様に、現時点が負荷率の分母月でない場合には(ステップ321)、収束計算における最後に算出された収束計算用ガス単価Zを基準ガス単価で除して、収束計算後αt2を算出する(ステップ323)。αt1、αt2は、収束計算によって収束したα、α、α、αが考慮された重み係数である。
(ガスの契約最大需要月使用量に関する重み係数算出手段)
まず、制御部13は、ステップ317で各月ごとに算出された収束計算用ガス単価Z、Zおよび電気単価と、ステップ101で作成されたエネルギーの年間想定負荷と、ステップ102で作成されたエネルギー使用予測とを用いて、ステップ103と同様に再度CGSの年間稼働スケジュールを作成する(ステップ602)。すなわち、CGS稼働の有無によって、よりエネルギーコストが低くなるように、CGSの稼働スケジュールを作成する。
次に、制御部13は、ステップ602で再作成されたCGS年間稼働スケジュールに基づいて、今後の電気・ガス使用量を予測する(ステップ603)。すなわち、補正されたガス単価を加味して、効率よくCGSを稼働させた際の、各月、各時間ごとの電気ガス使用量を算出する。
次に、制御部13は、月初めから現時点までのガス使用量実績を取得し、この実績推移と、ステップ602〜603で算出した当月のガス使用予測から、現時点以降の月末までの月間ガス使用量を予測する(ステップ604)。月間ガス使用量が契約により定められた契約最大需要月使用量よりも大きくなると、精算金が発生したり、次年度のガス単価が高くなる。
月末までの月間ガス使用量の予測は、前述した年間ガス使用量の予測と同様に行うことができる。例えば、制御部13は、得られた実績推移を延長して、月末までのガスの使用量を予測する。
次に、制御部13は、予測された月間ガス使用量が、基準最大月間ガス使用量を超えるかどうかを判断し(ステップ605)、超えない場合には、ステップFへ進む。
予測された月間ガス使用量が、基準最大月間ガス使用量を超える場合には、制御部13は、現在から月末までの残り日数に応じたα5−1を算出するとともに、算出された月間ガス使用量と基準最大月間ガス使用量とを比較し、差分に応じたα5−2を算出する(ステップ606、607)。ここで、前述した様に、αn−iのnは重み係数の対象を示し、n=5は、月間ガス使用量に関する重み係数を示す。
n=5(ガスの契約最大需要月使用量)の場合の重み係数α5−1においては、(1)式のx(残日数)を日単位で判断し、最大値は31日とする。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.4、b=0.1、c=0、d=1で設定される。
表9は、上述の式によって算出したα5−1を示す。
Figure 0006647919
例えば現時点が15日における判断であり、現時点から月末までの残時間が15日であれば、表9から、α5−1は45%と算出される。
また、月間ガス使用量の差分とは、予測された月間ガス使用量−基準最大月間ガス使用量で計算される。なお、n=5(ガスの契約最大需要月使用量)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は50mと設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。
また、重み係数α5−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.5、b=−0.05、c=0.1、d=−1で設定される。
表10は、上述の式によって算出したα5−2を示す。
Figure 0006647919
例えば、15日終了時点における予想月間ガス使用量の差分が5千mであれば、α5−2は24%と算出される。
次に、制御部13は、α5−1およびα5−2の積からガスの契約最大需要月使用量に関する重み係数αを算出する(ステップ608)。
本実施形態では、ガスの契約最大需要月使用量に関する重み係数αは、(α5−1)×(α5−2)=(0.45)×(0.24)≒0.108と算出される。
次に、制御部13は、当月における収束計算用ガス単価Zを算出する(ステップ609)。具体的には、収束計算用ガス単価Zを、収束計算において、前回算出した収束計算用ガス単価Zに(1+α)を乗じることで算出されるものに置き換える。なお、最初の収束計算においては、収束計算用ガス単価Zとして、分母月であるかどうかに応じて、前回最終的に算出された収束計算用ガス単価Z、Zが設定される。すなわち、基準ガス単価に対して、前述したα、α、α、αが考慮されたものが設定される。
次に、制御部13は、α≧δであるかを判断する(ステップ610)。すなわち、重み係数αが所定値δを超えているかどうかを判断する。なお、所定値δは、重み係数αに応じて設定される。
次に、制御部13は、上述した重み係数が所定値を超えている場合には、ステップ609で算出された収束計算用ガス単価Zおよび電気単価と、ステップ101で作成されたエネルギーの年間想定負荷と、ステップ102で作成されたエネルギー使用予測とを用いて、ステップ103と同様に再度CGSの年間稼働スケジュールを作成する(ステップ611)。すなわち、CGS稼働の有無によって、よりエネルギーコストが低くなるように、CGSの稼働スケジュールを作成する。
次に、制御部13は、ステップ611で再作成されたCGS年間稼働スケジュールに基づいて、当月の電気・ガス使用量を予測する(ステップ612)。すなわち、補正されたガス単価を加味して、効率よくCGSを稼働させた際の、各日、各時間ごとの電気ガス使用量を算出する。
次に、制御部13は、当初から修正された今後のガス使用量予測および電気使用量予測を用いて、ステップ604〜608を繰り返し、再度αを算出する。
以上の重み係数の算出を、重み係数αが、所定値δ以下となるまで繰り返す。αが所定以下となると、次に、ステップKに進む。なお、各重み係数は記憶部15に記憶される。
現時点が負荷率の分母月の場合には(ステップ613)、収束計算における最後に算出された収束計算用ガス単価Zを収束計算用ガス単価Zで除して、収束計算後のαt3を算出する(ステップ614)。同様に、現時点が負荷率の分母月でない場合には(ステップ613)、収束計算における最後に算出された収束計算用ガス単価Zを収束計算用ガス単価Zで除して、収束計算後αt4を算出する(ステップ615)。αt3、αt4は、収束計算によって収束したαが考慮された重み係数である。
(ガスの契約最大時間流量に関する重み係数算出手段)
次に、制御部13は、所定時間毎(例えば1分毎)のガス使用量を取得し、この実績推移から、現時点以降の将来の瞬間ガス使用量を予測する(ステップ401)。瞬間ガス使用量とは、1時間ごとのガスの総使用量である。瞬間ガス使用量が契約により定められたガスの契約最大時間流量よりも大きくなると、精算金が発生したり、次年度のガス単価が高くなる。
図21は、ガス使用量の推移を示す概念図である。例えば、現時点が9分経過時(例えば0時9分)であれば、現時点までのガス使用量の実績から、累積ガス使用量が算出される(図中S)。
制御部13は、得られた実績推移を延長して、現時刻終了時(1時間ごと)(図中U)までのガスの使用量(予想瞬間ガス使用量)を予測する(図中T)。例えば、過去5分における傾きから、今後のガス使用量を予測する。
次に、制御部13は、予測された瞬間ガス使用量が、基準最大瞬間ガス使用量(図中X)を超えるかどうかを判断し(ステップ402)、超えない場合には、ステップ406へ進む。
予測された瞬間ガス使用量が、基準最大瞬間ガス使用量を超える場合には、制御部13は、現在から瞬間ガス使用量に関する単位時間後までの残り時間(分)に応じたα3−1を算出するとともに、算出された瞬間ガス使用量と基準最大瞬間ガス使用量とを比較し、差分に応じたα3−2を算出する(ステップ403、404)。ここで、前述した様に、αn−iのnは重み係数の対象を示し、n=3は、ガスの契約最大時間流量に関する重み係数を示す。
n=3(ガスの契約最大時間流量)の場合の重み係数α3−1においては、(1)式のx(残時間)を分単位で判断し、最大値は60分とする。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0、b=0.8、c=0、d=2で設定される。
表11は、上述の式によって算出したα3−1を示す。
Figure 0006647919
図示した例では、9分終了時点における判断であるため、現時点から単位時間後(図中U)までの残時間は51分(図中V)となる。したがって、表11から、α3−1は2%と算出される。
また、瞬間ガス使用量の差分とは、予測された瞬間ガス使用量−基準最大瞬間ガス使用量で計算される(図中W)。前述した様に、当初予定(年間稼働スケジュール)では、瞬間ガス使用量が基準最大瞬間ガス使用量を超えないように、CGS稼働スケジュールが決定された。しかし、現時点で、過去の実績を加味して算出された瞬間ガス使用量が基準最大瞬間ガス使用量を超えるおそれがある場合には、その差分(図中W)を取得する。
なお、n=3(ガスの契約最大時間流量)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は100mと設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。
また、重み係数α3−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=0.8、b=−0.08、c=0.1、d=−1で設定される。
表12は、上述の式によって算出したα3−2を示す。
Figure 0006647919
例えば、基準最大瞬間ガス使用量に対する9分終了時点における予想瞬間ガス使用量の差分が20mであれば、α3−2は53%と算出される。
次に、制御部13は、α3−1およびα3−2の積からガスの契約最大時間流量に関する重み係数αを算出する(ステップ405)。
本実施形態では、ガスの契約最大時間流量に関する重み係数αは、(α3−1)×(α3−2)=(0.02)×(0.53)≒0.011と算出される。
(契約電力に関する重み係数算出手段)
次に、制御部13は、所定時間毎(例えば1分毎)の電気使用量を取得し、この実績推移から、今後の瞬間電気使用量を予測する(ステップ406)。瞬間電気使用量とは、30分ごとの電気の総使用量の1時間換算値である。瞬間電気使用量が契約により定められた契約電力よりも大きくなると、電気単価が高くなる。
なお、瞬間電気使用量の推移は、図21とほぼ同様である。すなわち、制御部13は、過去に得られた実績推移を延長して、30分後までの電気の使用量を予測する。例えば、過去5分における傾きから、今後の電気使用量を予測する。
次に、制御部13は、予測された瞬間電気使用量が、基準最大瞬間電気使用量を超えるかどうかを判断し(ステップ407)、超えない場合には、ステップ411へ進む。
予測された瞬間電気使用量が、基準最大瞬間電気使用量を超える場合には、制御部13は、現在から瞬間電気使用量に関する単位時間(30分)後までの残り時間に応じたα4−1を算出するとともに、算出された瞬間電気使用量と基準最大瞬間電気使用量とを比較し、差分に応じたα4−2を算出する(ステップ408、409)。ここで、前述した様に、αn−iのnは重み係数の対象を示し、n=4は、瞬間電気使用量に関する重み係数を示す。
例えば、図21の縦軸を瞬間電気使用量とし、横軸の最大値を30分とした場合において、現時点は9分終了時点における判断であるとすると、現時点から単位時間後(図中U)までの残時間は21分(図中V)となる。
なお、n=4(瞬間電気使用量)の場合の重み係数α4−1においては、(1)式のx(残時間)を分単位で判断し、最大値は30分とする。また、(1)式の各係数としては、例えば、a=0、b=1、c=0、d=2で設定される。
表13は、上述の式によって算出したα4−1を示す。
Figure 0006647919
したがって、表7から、α4−1は9%と算出される。
また、瞬間電気使用量の差分とは、予測された瞬間電気使用量−基準最大瞬間電気使用量で計算される(図中W)。前述した様に、当初予定(年間稼働スケジュール)では、瞬間電気使用量が基準最大瞬間電気使用量を超えないように、CGS稼働スケジュールが決定された。しかし、現時点で、過去の実績を加味して算出された瞬間電気使用量が基準最大瞬間電気使用量を超えるおそれがある場合には、その差分(図中W)を取得する。
なお、n=4(瞬間電気使用量)の場合における、(1)式のx(差分)の最小値は0であり、最大値は500kWhと設定される。最大値は、対象となる需要者によって設定されればよく、小さすぎると過剰な補正となり、大きすぎると適切な補正が行われない。
また、重み係数α4−2においては、(1)式の各係数としては、例えば、a=1、b=−0.1、c=0.1、d=−1で設定される。
表14は、上述の式によって算出したα4−2を示す。
Figure 0006647919
例えば、基準最大瞬間電気使用量に対する9分終了時点における予想瞬間電気使用量の差分が300kWhであれば、α4−2は86%と算出される。
次に、制御部13は、α4−1およびα4−2の積から契約電力に関する重み係数αを算出する(ステップ410)。
本実施形態では、契約電力に関する重み係数αは、(α4−1)×(α4−2)=(0.09)×(0.86)≒0.077と算出される。
(ガス単価の補正)
次に、制御部13は、現時点がガス負荷率の分母月であるかどうかを判断する(ステップ501)。分母月である場合には、基準ガス単価(実際のガス単価)にαt1を乗じて、補正ガス単価を算出する(ステップ502)。前述したように、αt1の算出時には、α、α、α、αが用いられる。したがって、基準ガス単価にαt1を乗じるとは、実質的には、α、α、α、αを用いて、基準ガス単価を補正するものである。なお、分母月である場合には、αt1に対してαは、ガス単価(エネルギー単価)が高くなる方向に影響する。
次に、制御部13は、さらにステップ502で補正された補正ガス単価に、αt3を乗じて、補正ガス単価をさらに補正する(ステップ504)。
一方、分母月でない場合には、基準ガス単価にαt2を乗じて、補正ガス単価を算出する(ステップ503)。前述したように、αt2の算出時には、α、α、α、αが用いられる。したがって、基準ガス単価にαt2を乗じるとは、実質的には、α、α、α、αを用いて、基準ガス単価を補正するものである。なお、分母月でない場合には、αt2に対してαは、ガス単価が低くなる方向に影響する。このように、次月が分母月であるかどうかで、ガス単価を補正するための算出式を変えることで、より適切にエネルギー単価を補正することができる。
次に、制御部13は、さらにステップ503で補正された補正ガス単価に、αt4を乗じて、補正ガス単価をさらに補正する(ステップ505)。
次に、制御部13は、ステップ501〜504で補正されたガス単価に(1+α)を乗じて、さらに補正ガス単価を補正する(ステップ506)。すなわち、補正ガス単価が高くなるように補正される。
さらに、制御部13は、実際の電気単価に対して、(1+α)を乗じて、補正電気単価を算出する(ステップ507)。すなわち、電気単価が高くなるように補正される。
その後、ステップ200に戻り、以降は、補正されたガス単価および電気単価およびエネルギー負荷実績を用いて、再度CGS稼働有無によるエネルギーコストをそれぞれ算出する(ステップ200)。そして、制御部13は、エネルギーコストがより低くなるように、CGS3の稼働制御を行なう(ステップ201)。以上により、契約年間ガス負荷率、契約年間ガス引取量、ガスの契約最大需要月使用量、年間CGSガス使用量、CGSの稼働制限、ガスの契約最大時間流量および契約電力を考慮した、CGS稼働制御を行うことができる。
すなわち、当日や当月の短期におけるエネルギー料金のみを考慮したCGS稼働スケジュールでは、年間を通して算出される年間ガス負荷率や年間ガス使用量が考慮されないため、長期的にみると、契約条件を満たさずに却ってコスト増を招くおそれがある。しかし、本実施形態では、年間ガス負荷率や年間ガス使用量等が基準を満たさない場合に、ガス単価に重み係数を乗じることで、よりガスを使用するように、または、ガスを使用しないようにCGS稼働が制御される。この結果、長期における省コストを考慮したCGS稼働制御を行なうことができる。
同様に、実際のガス単価と電気単価のみを考慮したCGS稼働スケジュールでは、瞬間ガス使用量や瞬間電気使用量が契約条件を満たさずに却ってコスト増を招くおそれがある。しかし、本実施形態では、瞬間ガス使用量および瞬間電気使用量が基準を満たさない場合に、ガス単価および電気単価に重み係数を乗じ、よりガスを使用するように、または、ガスを使用しないように修正される。この結果、長期における省コストを考慮したCGS稼働制御を行なうことができる。
なお、本実施形態では、年間ガス負荷率および年間ガス使用量のみを考慮した制御(ステップ300〜313およびステップ501〜503)のみであってもよい。すなわち、ステップ309〜316、ステップ602〜615、ステップ401〜410およびステップ504〜507は、必ずしも必要ではない。このように少なくとも、α、αによって、エネルギー単価を補正して、CGSの稼働制御を行なってもよい。また、ステップ401からステップ405のみを行ってもよく、この場合、ステップ406からステップ410は、必ずしも必要ではない。また、ステップ602〜615のみを行ってもよい。すなわち、前述した各工程の少なくとも一部を省略してもよい。
また、ステップ309〜313を用いずに、一回で重み係数α、α、α、αを算出して決定してもよい。この場合には、基準ガス単価に(1+α)×(1−α)×(1−α)×(1+α)または(1−α)×(1−α)×(1−α)×(1+α)を乗じて補正ガス単価を算出すればよい。また、ステップ609〜612を用いずに、一回で重み係数αを算出して決定してもよい。この場合には、補正ガス単価にさらに(1+α)を乗じて補正ガス単価をさらに補正すればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ガス使用量に対して年間ガス負荷率および年間ガス使用量を含んだエネルギーコストを考慮するため、年間を通して効率よく省コスト化を達成することができる。この際、差分や残月数に応じた重み係数を算出し、ガス単価や電気単価に重み係数を乗じることで、状況に応じて適切なCGSの制御を行なうことができる。
また、ガス使用量に対して年間ガス負荷率および年間ガス使用量を考慮した重み係数を決定する際に、CGSの年間稼働スケジュールと重み係数の算出を繰り返すことで、より精度のよい重み係数を算出することができる。
特に、年間ガス負荷率を考慮する際には、現時点が分母月であるかどうかを考慮して、これによって補正ガス単価の算出方法を変えることで、CGSの適切な制御を行なうことができる。
また、瞬間電気使用量や瞬間ガス使用量も合わせて考慮することで、より適切なCGSの制御を行なうことができる。
なお、上述した実施形態では、重み係数は、基準との差分と、計算期間(時間)に対する残期間(時間)との両者を別々に考慮したが、本発明はこれに限られない。例えば、いずれか一方のみから重み係数を計算してもよい。
また、本発明では、契約年間ガス負荷率、契約年間ガス引取量、ガスの契約最大需要月使用量、年間CGSガス使用量、CGSの稼働制限、ガスの契約最大時間流量および契約電力のそれぞれの制約に対して重み係数が算出される。このため、重み係数同士が互いの効果を打ち消し合う可能性がある。これに対し、本発明では、各重み係数の対象によって、適用される式を変えることで、それぞれの重み係数ごとの感度が異なるようにすることができる。したがって、特に年間コストに影響を与えるものの感度を高くし、相対的に年間コストへの影響が小さいものの感度が小さくなるように、それぞれの計算式の係数が設定することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、制御部13は、CGSの稼働スケジュールにおいて、予め設定される一日のCGSの稼働回数制限を超えた場合には、CGSを稼働させないように当日のCGSの稼働制御を修正するようにしてもよい。
また、それぞれの重み係数ごとに、算出する周期を変えてもよい。例えば、α1m、α2mを1時間ごとに算出し、α、αを1分毎に算出するようにしてもよい。また、重み係数の算出周期と、CGSの算出周期とを変えてもよい。例えば、1時間ごとに重み係数を計算して、1分毎にCGS稼働制御を行なってもよい。この場合には、重み係数の計算が行われないCGS稼働制御周期においては、前回計算した重み係数とエネルギー負荷実績とから、CGS稼働有無を判断して、CGS稼働制御を行なってもよい。
また、前述した例では、CGSのリアルタイム制御において、エネルギー単価に重み係数を乗じて、各種のエネルギーの使用条件に適したCGS稼働制御を行う例について説明したが、以下に示すように、年間のCGS稼働スケジュールを作成する際に、重み係数を用いてもよい。
まず、制御部13は、ステップ101〜103に基づいて作成された当初のCGS年間稼働スケジュールに対し、スケジュール通りにCGSを稼働した際のガス負荷率を計算する。このガス負荷率と基準最低年間ガス負荷率を比較し、その差分に応じた重み係数αを計算する。なお、以下の説明において、重み係数の算出方法は、前述したとおりである。この際には、残り時間(12か月)に応じた重み係数は一定である。
次に、制御部13は、当初のCGS年間稼働スケジュールに対し、スケジュール通りにCGSを稼働した際の年間ガス使用量を計算する。この年間ガス使用量と基準最低年間ガス使用量を比較し、その差分に応じた重み係数αを計算する。なお、この際には、残り時間(12か月)に応じた重み係数は一定である。
以上の工程で計算された重み係数をそれぞれのエネルギー単価に乗じて、CGSの稼働の有無によるエネルギーコストを算出し、よりエネルギーコストが低くなるようにCGS稼働スケジュールを修正する。
次に、前述したステップ309〜ステップ313と同様の手順で、重み係数の差が所定値以下となるまで重み係数の計算とCGS年間稼働スケジュールの計算とを繰り返す。以上によりCGS年間稼働スケジュールを作成する。
さらに、制御部13は、得られたCGS年間稼働スケジュールに対し、スケジュール通りにCGSを稼働した際の最大瞬間ガス使用量および最大瞬間電気使用量を計算する。この最大瞬間ガス使用量および最大瞬間電気使用量を比較し、その差分に応じた重み係数α、αを計算する。なお、最大瞬間ガス使用量および最大瞬間電気使用量は、各所定時間ごとに行われる。なお、この場合も、残り時間(30分または1時間)に応じた重み係数は一定である。
以上の工程で計算された重み係数をそれぞれのエネルギー単価に乗じて、CGSの稼働の有無によるエネルギーコストを算出し、よりエネルギーコストが低くなるようにCGS稼働スケジュールを修正する。
このようにしてリアルタイム制御直前におけるCGS年間稼働スケジュールを作成することもできる。この場合、前述したステップ200、201において、重み係数を加味したエネルギー単価およびエネルギー負荷に基づいてコスト比較を行うことで、最初のCGS稼働制御を行なってもよい。
1………CGS制御システム
3………CGS
5………制御装置
7………ボイラ
9………需要者
13………制御部
15………記憶部
17………メディア入出力部
19………通信制御部
21………入力部
23………表示部
25………周辺機器I/F部
27………バス

Claims (6)

  1. 各日および各月のエネルギー使用量予測情報およびガス単価と電気単価を記憶する記憶部と、
    コジェネレーションシステムの稼働を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、
    現時点までのガス使用量実績値と、現時点後のガス使用量予測情報から年間ガス負荷率を算出する年間ガス負荷率算出手段と、
    前記年間ガス負荷率算出手段で取得された年間ガス負荷率を基準最低年間ガス負荷率と比較して、第1の重み係数を算出する第1の重み係数算出手段と、
    現時点までのガス使用量実績値と、現時点後のガス使用量予測情報から年間ガス使用量を算出する年間ガス使用量算出手段と、
    前記年間ガス使用量算出手段で取得された年間ガス使用量を基準最低年間ガス使用量と比較して、第2の重み係数を算出する第2の重み係数算出手段と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記年間ガス負荷率が前記基準最低年間ガス負荷率を下回る場合に、前記年間ガス負荷率が上がるように前記第1の重み係数をガス単価に乗じて前記ガス単価を補正するとともに、前記年間ガス使用量が前記基準最低年間ガス使用量を下回る場合に、前記年間ガス使用量が上がるように前記第2の重み係数をガス単価に乗じて前記ガス単価を補正し、コジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるようにコジェネレーションシステムの稼働を制御することを特徴とするコジェネレーションシステムの制御システム。
  2. 前記第1の重み係数算出手段は、前記年間ガス負荷率算出手段で取得された年間ガス負荷率と前記基準最低年間ガス負荷率との差分と、現在から負荷率算出年度末までの残り月数とによって前記第1の重み係数を算出することを特徴とする請求項1記載のコジェネレーションシステムの制御システム。
  3. 現時点が分母月である12月〜3月である場合と、前記分母月以外の4月〜11月である場合とで、前記ガス単価を補正する算出式を変えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコジェネレーションシステムの制御システム。
  4. 前記制御部は、さらに、
    所定時間ごとのガス使用量の実績値を取得するガス使用量取得手段と、
    所定時間ごとのガス使用量の実績値から、将来の瞬間ガス使用量を予測する瞬間ガス使用量予測手段と、
    前記瞬間ガス使用量予測手段で予測された瞬間ガス使用量が、基準最大瞬間ガス使用量を超える場合に、第3の重み係数を算出する第3の重み係数算出手段と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記第3の重み係数を補正後のガス単価にさらに乗じて、所定時間ごとにコジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるようにコジェネレーションシステムの稼働を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のコジェネレーションシステムの制御システム。
  5. 前記制御部は、さらに、
    所定時間ごとの電気使用量の実績値を取得する電気使用量取得手段と、
    所定時間ごとの電気使用量の実績値から、将来の瞬間電気使用量を予測する瞬間電気使用量予測手段と、
    前記瞬間電気使用量予測手段で予測された瞬間電気使用量が、基準最大瞬間電気使用量を超える場合に、第4の重み係数を算出する第4の重み係数算出手段と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記第4の重み係数を電気単価に乗じて、所定時間ごとにコジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるようにコジェネレーションシステムの稼働を制御することを特徴とする請求項4に記載のコジェネレーションシステムの制御システム。
  6. 前記記憶部は、コジェネレーションシステムの年間稼働スケジュールを記憶し、
    前記制御部は、現時点で算出した前記第1の重み係数および前記第2の重み係数がそれぞれ所定以上である場合には、現時点以後の各日および各月のエネルギー使用量予測情報から前記第1の重み係数および前記第2の重み係数を乗じたガス単価によって、コジェネレーションシステムの稼働の有無による、それぞれのエネルギーコストを算出し、それぞれの前記エネルギーコストを比較して、前記エネルギーコストが低くなるように年間稼働スケジュールを修正し、
    前記第1の重み係数および前記第2の重み係数がそれぞれ所定以下となるまで、前記第1の重み係数および前記第2の重み係数の算出と、ガス単価の補正と、年間稼働スケジュールの修正を繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のコジェネレーションシステムの制御システム。
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