JP6646962B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貯液タンクに貯留されている燃料を車両等の供給対象に供給する燃料供給装置に係り、供給対象へ供給する燃料中に水が異常に混入しているか否かを判別する燃料供給装置に関する。
燃料供給装置の一種として、ガソリンスタンド等の給油所に設置され、給油ノズルの筒先を車両等の給油口に挿入し、ガソリン、軽油等といった燃料を車両等に補給する給油装置が知られている。給油装置は、車両等への燃料補給の際、地下タンクからポンプで汲み上げた燃料を、給油配管、給油ホース、及び給油ホース先端に設けられた給油ノズルといった燃料供給経路を介して、供給対象である車両等へ供給する構成になっている。
このような給油装置を含む燃料供給装置の中には、燃料供給経路を流れる燃料中に混入している水の量を検出する水検出機構を備え、供給対象に供給する燃料中に混入している水の量に異常がある場合には、その旨を報知するものがある。
例えば、特許文献1には、燃料供給経路に設けられた水溜部に、水と燃料との中間の比重を有し、水溜部における水と燃料との境界面の変位に応動して変位するフロートを備えた水検出機構が配備され、水溜部に貯留された水が所定量以上になってフロートが所定高さ位置まで上昇したことが検知されたときには、供給対象に供給する燃料中に水が異常に混入していることを判別し、その旨を報知する技術が示されている。
実公昭61−38645号公報
しかしながら、特許文献1に記載の給油装置においては、上述したフロート等を有する水検出機構を設ける場合、燃料供給経路の構成部材としてのフィルタ装置の筐体壁部に予め形成しておいた専用の設置口にこの水検出機構を取り付け、この設置口から燃料供給経路と連通した水溜部にフロート等を配置することになる。そのため、水検出機構の点検や修理等を行う場合、メンテナンス作業者は、筐体壁部に水検出機構の専用の設置口が形成されたフィルタ装置をその筐体ごと燃料供給経路から取り外したり、或いはその専用の設置口から水検出機構のフロート等を取り出したりする必要があった。これにより、水検出機構の点検や修理等の際には、この専用の設置口に対しての取り外し或いは取り付け作業分だけ、必要以上に時間がかかってしまう、という問題があった。
本発明は上述した問題点を鑑みなされたものであって、水検出機構の点検や修理等の作業の改善をはかり、メンテナンス性の向上をはかった水検出機構を備えた燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料供給装置は上記した課題を解決するために、貯液タンクから供給対象に燃料を供給する燃料供給経路に設けられたポンプと、燃料供給経路を介して供給対象に供給される燃料中への水の混入度合いを検出する水検出機構と、水検出機構により検出された水の混入度合いに基づいて供給対象に供給される燃料中に異常な度合いの水の混入が有るか否かを検出する水異常混入検出部とを備えた燃料供給装置であって、ポンプは、当該ポンプの吸込側の燃料供給経路に設けられるストレーナや当該ポンプの吐出側の燃料供給経路に設けられるエアセパレータ及びフィルタとともに同一のケーシング内に配置されたポンプユニットとして構成され、水検出機構は、ポンプユニットのケーシング内に形成されているストレーナ取付室にストレーナを挿入配置するため当該ケーシングに開口形成されたストレーナ取付用開口部を閉塞すべく、当該ストレーナ取付用開口部に着脱自在に装着されるストレーナ取付用蓋に一体的に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプユニットのストレーナ取付用開口部に着脱自在に装着されるストレーナ取付用蓋に水検出機構が一体的に設けられていることにより、ストレーナ取付用蓋をストレーナ取付用開口部に対し取り付け、取り外すことにより、水検出機構を燃料供給経路に対して容易に配置し、取り外すことができ、水検出機構の点検、修理を行う際のメンテナンス性が向上する。
本発明に係る燃料供給装置の一実施の形態としての給油装置の一実施例の概略構成図である。 ポンプユニットの一実施例の構成を模式的に示した概略構成図である。 図2に示したポンプユニットにおける燃料供給経路の説明図である。 ストレーナ取付用開口部が形成されたポンプユニットの側面の外観図である。 図2に示したポンプユニットのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。 水検出機構の水検知センサを取り外した状態でのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。 水検知センサの構成拡大図である。 ポンプユニットのストレーナの構成の変形例を示した図である。 ポンプユニットのストレーナの構成の別の変形例を示した図である。 図9に示したストレーナが設置されたポンプユニットのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。 ポンプユニットのストレーナの構成のさらに別の変形例を示した図である。 検出部保護用ストレーナの一実施例の構成図である。 図12に示した検出部保護用ストレーナの組み付け図である。 図12に示した第1、第2のストレーナが設置されたポンプユニットのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。 検出部保護用ストレーナの別の実施例の構成図である。 本実施例の給油装置に備えられた、水検出機構を含む水混入検出システムの構成図である。
本発明に係る燃料供給装置の一実施の形態について、ガソリンスタンド等の給油所に設置され、給油ノズルの筒先を車両等の給油口に挿入し、ガソリン、軽油といった燃料を車両等に補給する給油装置を例に説明する。
図1は、本発明に係る燃料供給装置の一実施形態としての給油装置の一実施例の概略構成図である。
図示の例では、給油装置1は、地上設置式の給油装置を示している。給油装置1は、給油装置本体2内に、ポンプモータ12により駆動されるポンプ11、ポンプ11から吐出された燃料の液量を計測する流量計13が収納されている一方、給油装置本体2からは、流量計13の流出側と内部配管15を介して連通され、先端に給油ノズル17が接続された給油ホース16が導出された構造になっている。ポンプ11の吸い込み側は、地下配管21を介して、燃料油液を貯溜する地下タンク22内の液中に連通接続されている。
給油装置1において、ポンプ11により地下タンク22内から汲み上げられた燃料油液は流量計13に供給され、その液量が計測される。流量計13には流量発信器14が付設され、単位流量毎の燃料油液の流れに比例した流量パルスが出力される。
給油ノズル17は、給油作業で使用されないときは、給油装置本体2に設けられたノズル収納部18に格納されている。給油ノズル17は、給油作業時、ノズル収納部18から取り出され、先端の吐出パイプを車両等の給油口に挿入し、操作レバーを操作して内蔵された開閉弁を開弁して、燃料の補給が行えるようになっている。ノズル収納部18には、給油ノズル17の取り出し及び掛け戻しを検知するためのノズルスイッチ19が設けられている。給油作業の際における給油量等の給油情報は、その表示面を給油装置本体2から外部に臨ませて設けられた表示器20に表示される。
給油装置本体2内には、ポンプ11、流量計13等といった機器に加え、給油装置各部を制御する制御装置23が設けられている。制御装置23は、メモリ、入出力インタフェース等を備えたマイクロコンピュータ装置を含んで構成されている。制御装置23には、ノズルスイッチ19の検出信号等が入力され、これら信号入力に基づいて、給油装置各部を制御する。
具体的に、制御装置23は、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17のノズル収納部18からの取り出しによりポンプモータ12を駆動し、給油ノズル17のノズル収納部18への掛け戻しによりポンプモータ12の駆動を停止させ、給油ノズル17への燃料油液の送液を制御する油液供給制御部として機能する。また、制御装置23は、流量発信器14からの流量パルスの入力に基づき、給油作業時の給油量を演算して表示器20に表示する給油量演算表示部として機能する。
さらに、給油装置1では、制御装置23は、給油所内ローカルエリアネットワーク(いわゆる、給油所LAN)を介して図示せぬ給油所用POS端末機(販売時点情報管理機)と通信接続され、給油所用POS端末機から供給される給油作業許可信号や給油作業禁止信号の受信に基づいて、上述した給油ノズル17の操作に基づくポンプモータ12の駆動をはじめとする装置各部の作動を許可又は禁止し、給油作業が終了した際には給油量等の給油情報を給油所用POS端末機に伝票発行等のために送信するようになっている。
本実施例に係る給油装置1では、上述した構成に加えて、地下タンク22から給油ノズル17に到る燃料供給経路の途中には、水検出機構30が設けられている。水検出機構30は、ポンプ11により地下タンク22内から汲み上げられて給油ノズル17に供給される燃料中に混入している水の量、すなわち水の混入度合いを検出する。
そして、制御装置23は、この水検出機構30の検出出力に基づいて供給対象に供給される燃料中に水の異常な混入が有るか否かを検出する水異常混入検出部38としても機能するようになっている。これに伴って、制御装置23には、水検出機構30の検出出力が入力されるようになっている。
図16は、本実施例の給油装置に備えられた、水検出機構を含む水混入検出システムの構成図である。
図示の例では、水検出機構30は、センサアンプ回路36、電源・バリア37、及び水異常混入検出部38(制御装置23)とともに、給油装置1の水混入検出システムを構成する。
水検出機構30は、後述する水検知センサ32を有し、燃料油液中における水の混入具合に応じた検出出力を生成する。センサアンプ回路36は、水検知センサ32を駆動するとともに、水検知センサ60の検出出力が入力され、その検出出力を増幅して予め設定されている閾値と比較することによって、燃料油液中における水の所在の有無を判定し、その判定結果に基づいた水検知信号を出力する。制御装置23側は、水検知センサ32及びセンサアンプ回路36側と電源・バリア37を介して電気的な回路絶縁をはかられ、電源・バリア37は、センサアンプ回路36に回路電源を供給して駆動する一方、検出回路61から出力される水検知信号を、水異常混入検出部38に供給する。
その上で、水異常混入検出部38としての制御装置23は、水検出機構30から供給される水検知信号に基づいて、給油ノズル17に送液される油液中に所定の含水率を超える水分が混入されているか否かを判定する水異常混入判定処理を行い、その結果、送液燃料中に所定の含水率を超える水分が混入されている異常時を判別した場合は、さらに異常時対策処理を行うようになっている。この異常時対策処理としては、例えば、表示器20に対する異常時の報知指示、給油所用POS端末機に対する異常発生の通知出力、等がある。
水検出機構30は、本実施の形態では、ポンプユニット40に設けられている。ポンプユニット40は、ポンプ11が、ポンプ11の吸込側の燃料供給経路に設けられるストレーナや、ポンプ11の吐出側の燃料供給経路に設けられるエアセパレータ及びフィルタとともに、同一のケーシング内に配置された構成になっている。
次に、水検出機構30が設けられたポンプユニット40について、図2,図3に基づいて説明する。
図2は、ポンプユニットの一実施例の構成を模式的に示した概略構成図である。
図3は、図2に示したポンプユニットにおける燃料供給経路の説明図である。
なお、図2、図3では、ポンプユニットの全体構成を解り易く示すため、ケーシング内における各部間の配置関係については、実際とは、上下、前後、左右に配置関係を適宜ずらして便宜的に示してある。
図2及び図3に示されるように、ポンプユニット40は、流入口42と流出口43とが備えられた同一のケーシング41の内部に、ストレーナ取付室44、逆止弁取付室45、ロータ室46、空気分離室47、フィルタ室48が、燃料供給経路の上流側から下流側へ順次配置され、加えて、気液分離室49が、空気分離室47とロータ室46の流入側との間を連通するように配置された構造になっている。
ストレーナ取付室44には、ストレーナ51が収納されている。ストレーナ取付室44は、ケーシング41の底部に開口する流入口42に連通されている。ストレーナ取付室44は、ケーシング41の側面から加工されたストレーナ取付用開口部44aと、ストレーナ取付用開口部44aに対する奥部室壁に形成されたストレーナ受け部44b及び燃料油液導入口44cと、ストレーナ51により濾過された燃料油液が室外へ導出される燃料油液導出口44dとを有する。
ストレーナ51は、流入口42から燃料油液導入口44cを介して流入された燃料油液に含まれる異物(水以外の固形異物)を捕獲する網部材からなり、導電性を有する金属網部材により中空の円筒形状に形成されている。ストレーナ51の網部材には、万が一ではあるが所定以上の大きさの金属片等の異物が燃料油液中に混入していた場合に当該異物が燃料油液とともにポンプ11や流量計13に流入するのを防止するため、濾過粒度が例えば80μmの細かな網部材が利用される。
ストレーナ51は、ストレーナ取付用開口部44aから室内に挿入され、一端(挿入側端部(筒軸方向前端部))がストレーナ受け部44bに当接支持され、且つ他端(取出側端部(筒軸方向後端部))がストレーナ取付用開口部44aに装着されたストレーナ取付用蓋52に当接支持される。ストレーナ取付用蓋52は、ストレーナ取付室44のストレーナ取付用開口部44aを液密に閉塞するようにケーシング41に締結されると共に、ストレーナ51をストレーナ取付室44に保持する。燃料油液導入口44cは、ストレーナ取付室44にストレーナ51が保持された状態で、ストレーナ51の筒内部にストレーナ51の軸線方向に沿って開口するように形成されている。ポンプ11の駆動により流入口42から吸引された燃料油液は、燃料油液導入口44cからストレーナ51の筒内部にストレーナ51の軸線方向に沿って導入されるようになっている。
また、図示の例では、ストレーナ51の他端(取出側端部)は、ストレーナ取付用蓋52の室内側面に対して嵌合される構造になっている。そのため、ストレーナ取付用蓋52にストレーナ51が固定されることになり、ストレーナ取付用蓋52をストレーナ取付室44のストレーナ取付用開口部44aから取り外す際は、ストレーナ取付用蓋52と共にストレーナ51も一緒に取り出すことができるようになっている。また、ストレーナ取付用蓋52をストレーナ取付室44のストレーナ取付用開口部44aに取付ける際にも、ストレーナ取付用蓋52と共にストレーナ51も一緒にストレーナ取付室44に取付けることができ、メンテナンス性が向上する。
ポンプ11の駆動により流入口42から吸引された燃料油液は、ストレーナ51により濾過された後、ストレーナ51の筒径方向の室壁に形成された燃料油液導出口44dを介して連通路53に導出され、連通路53を通過して逆止弁取付室45に流入する。
逆止弁取付室45は、ストレーナ取付室44の下流側に設けられ、ケーシング41内でストレーナ取付室44と隣接して形成されている。両室44,45間は、連通路53によって連通されている。
逆止弁取付室45は、ケーシング41の側面に加工された逆止弁取付用開口部45aと、流入側逆止弁54により開閉される弁座45bと、燃料油液が流入する連通用開口部45cと、流入側逆止弁54を通過した燃料油液が流出する流出用開口部45dとを有する。
逆止弁取付用開口部45aは、ケーシング41の同じ側面に、ストレーナ取付用開口部44aとともに設けられている。逆止弁取付室45には、流入側逆止弁54が開閉動作可能に取り付けられている。連通路53に連通された連通用開口部45cには、弁座45bが設けられている。流入側逆止弁54を通過した燃料油液は、流出用開口部45dを介して、ギヤポンプ61が設けられたロータ室46と連通する吸込み側流路57に流出する。
流入側逆止弁54は、コイルバネ55のバネ力により弁座45bに着座して連通用開口部45cを閉弁する方向に付勢されており、ポンプ駆動時のポンプ吸込圧力(負圧)により連通用開口部45cを開放し、ポンプ停止時はポンプ吸込圧力がなくなると連通用開口部45cを閉止する。コイルバネ55は、逆止弁取付用開口部45aを閉塞する逆止弁取付用蓋56により保持される。
流入側逆止弁54は、ポンプ11の駆動又は停止に伴う負圧の変動に応じて連通用開口部45cを開放又は閉止する開弁位置又は閉弁位置に動作する。流入側逆止弁54が開弁動作すると、連通用開口部45cが開放されて連通路53内の燃料油液が連通用開口部45cから逆止弁取付室45内に流入し、流出用開口部45dを通って吸込側流路57に流出される。
ここで、ストレーナ取付室44及び逆止弁取付室45は、それぞれ開口部44a,45aを備えた別室構造になっているので、ストレーナ51のメンテナンス時は、ストレーナ取付用蓋52を取り外してストレーナ51をストレーナ取付用蓋52と一体的に取り出すことが可能になり、逆止弁取付用蓋56は施蓋状態のままにしておくことができる。したがって、ストレーナ51を交換又は清掃する際、逆止弁取付室45内に配設された流入側逆止弁54が閉弁状態であるため、弁座45bよりも下流側に滞溜している燃料油液が流出することが防止される。
なお、ストレーナ51のメンテナンス時にストレーナ取付用蓋52を外す際は、予めケーシング41の底部(即ち、連通用開口部45cよりも上流側)に設けられたドレンボルト(図示せず)を外してストレーナ取付室44内の燃料油液を抜き取ることになるが、連通用開口部45cよりも下流側の燃料油液のストレーナ取付室44への流入は流入側逆止弁54により阻止されているため、ドレンボルトを外すことによりストレーナ取付室44内から流出する燃料油液の液量は少量であり、その分、ストレーナ取付室44内より排出された液体により周囲を汚す恐れが低減される。
また、ストレーナ51のメンテナンス時には、逆止弁取付室45の逆止弁取付用蓋56を取り外さなくても済むため、ロータ室46及びロータ室46より下流側の空気分離室48に滞溜している燃料油液を抜き取る必要がなく、その分メンテナンス時間が短縮される。
逆止弁取付室45の下流側には、逆止弁取付室45の流出用開口部45dと連通した吸込側流路57が連通するロータ室46が設けられている。ロータ室46には、ポンプ11としてギヤポンプ61が設けられている。ギヤポンプ61は、ポンプモータ12の回転駆動力を伝達されて回転するロータ62と、ロータ62により回転駆動されるピニオン63とを有する。
ロータ62は、ロータ室46の内径に対応した外径を有する円盤形状に形成されており、盤面の周縁部には半円形状の係合部62aが回転方向(周方向)に所定のピッチ(間隔)で複数個設けられている。これに対し、ピニオン63は、回転軸64により回転可能に支持されており、外周にはロータ62の係合部62aに対応する半円形状の凹部63aが所定のピッチ(間隔)で複数個設けられている。
また、ロータ62の回転中心とピニオン63の回転中心である回転軸64の軸芯とは、ロータ室46の内径方向に沿って偏心している。ピニオン63の外周と各係合部62aとの内接円からなるロータ62の内周との間の隙間には、回転中心の偏心量に応じた三日月形状の仕切り部65が設けられている。仕切り部65の内周面は、ピニオン63の外周が摺接するピニオン摺接面65aとなり、仕切り部65の外周面は、ロータ62の係合部62aが摺接するロータ摺接面65bとなる。
ロータ62の係合部62aがピニオン63の凹部63aと係合していることにより、ロータ62がモータにより回転駆動されると、ピニオン63も同一方向に回転駆動される。そして、このロータ62及びピニオン63の回動に基づくロータ室46の吸込口46a側での負圧発生により、流入側逆止弁54が開弁し、ストレーナ51を通過した燃料油液がロータ室46の吸込口46aに吸引される。
ギヤポンプ61においては、図中、ロータ62及びピニオン63が反時計方向に回転駆動すると共に、吸込側流路57から吸引された燃料油液は、ピニオン63の凹部63a内及びロータ62の係合部50a間の隙間内に流入し、ロータ室46の吐出口46bに連通された吐出側流路66へ吐出される。
ギヤポンプ61から吐出された燃料油液は、吐出側流路66を介して連通され、燃料供給経路のさらに下流に配置された空気分離室47に流入される。
空気分離室47は、流入する燃料油液をその遠心力や重力を利用して気体を含んだ気体富化液と許容量以下の気体しか含まない供給燃料油液とに分離可能な室構造になっている。これに伴い、分離された気体富化液が集まり易い空気分離室47内の上部の室壁には、分離された気体富化液を気液分離室49に回収するための気体富化液流出孔71が設けられている。気体富化液流出孔71は、気体富化液が集まる空気分離室48内の上部と気液分離室49との間を連通する。
これに対し、分離された供給燃料油液は、供給燃料油液が集まる空気分離室48内の下部に連通し、フィルタ72が設けられたフィルタ室48に流入し、フィルタ72によって異物が濾過された後、ケーシング41の流出口43に接続されて設けられた流出路74へ流出させられる。ここで、フィルタ室48は、ストレーナ取付室44の場合と同様に、ケーシング41の側面から加工されたフィルタ取付用開口部48aを有し、フィルタ72はフィルタ取付用開口部48aからフィルタ室内に配設される。図示の例では、フィルタ72は円筒型フィルターにより構成され、その筒状の外周面をフィルタ室内露出させて、筒内開口部が形成された軸方向端部を、フィルタ取付用開口部48aに対向した奥部室壁に形成されたフィルタ受け部48b及び燃料油液導出口48dに適合させて、フィルタ室内に配置される。フィルタ取付用蓋73は、フィルタ室48のフィルタ取付用開口部48aを閉塞するようにケーシング41に締結されると共に、フィルタ72をフィルタ室48に保持する。フィルタ室48の燃料導入油液口48cから流入した燃料油液は、フィルタ72を介して、燃料油液導出口48dから流出路74に流出できるようになっている。
ケーシング41の流出口43は、流量計13の流入口と連通接続され、流量計13には許容量以下の気体しか含まない供給燃料油液だけを供給可能になっている。加えて、図示の例では、流出路74には、ギヤポンプ61によって送出される燃料油液の圧力により開弁する流出側逆止弁75が設けられている。流出側逆止弁75は、流量計13側からポンプユニット40側への供給燃料油液の戻りを防止する。
気液分離室49は、空気分離室48から気体富化液流出孔71を介して流入した気体富化液から気体を分離する。気液分離室49の底部には、燃料油液をギヤポンプ61のロータ室46の吸込口46a側に戻す戻し孔76が設けられ、気液分離室49の天井部には、分離された気体を室外に放出するための大気開放孔77が設けられている。
気液分離室49には、気液分離室49内における気体富化液を含む燃料油液の液面高さに応動するフロート弁78が設けられている。フロート弁78は、気液分離室49内に滞溜している気体富化液を含む燃料油液の液面高さが所定高さ以上になった場合に戻し孔76を開弁する弁部を有する。気液分離室49は、ケーシング41の側面から加工されたフロート弁取付用開口部49aを有し、フロート弁78はフロート弁取付用開口部49aから室内に配設される。フロート弁取付用蓋79は、気液分離室49のフロート弁取付用開口部49aを閉塞するようにケーシング41に締結される。
気液分離室49において、気体富化液に含まれる気泡(気体)は液面の上部空間に浮上し、大気開放孔77から大気中に放出される。また、気泡が分離された燃料油液は、液面高さが所定高さに達したときフロート弁78の開弁により戻し孔76を通過して吸込側流路57に戻される。
また、ケーシング41には、フィルタ室48の流出側とロータ室46の吸込口46a側との間を連通するリリーフ通路81が設けられ、リリーフ通路81にはリリーフ弁82が設けられている。
ポンプ11、すなわちポンプユニット40の下流側の燃料供給経路における燃料油液の液圧が必要以上に高まった場合等に、フィルタ72により新たに濾過された燃料油液の一部若しくは全部がリリーフ弁82を開弁して、ギヤポンプ61のロータ室46の吸込口46a側に戻される。リリーフ弁82は、コイルバネ83のばね力により閉弁方向に付勢されており、流出路74の液圧と、コイルバネ83のばね力にロータ室46の吸込圧力を加えた合力との差に応じて開閉する。ギヤポンプ61の駆動中は、リリーフ弁82は、コイルバネ83のばね力と吐出圧力と吸込圧力との合力のつり合いにより、開弁と閉弁を繰り返す。
図4は、ストレーナ取付用開口部が形成されたポンプユニットの側面の外観図である。
図示の例では、ストレーナ取付用開口部44aが形成されたポンプユニット40の側面には、ストレーナ取付用開口部44aを施蓋したストレーナ取付用蓋52とともに、逆止弁取付用開口部45aを施蓋した逆止弁取付用蓋56と、図2では図示及び説明省略したロータ室46のギヤポンプ取付用開口部を施蓋したギヤポンプ取付用蓋67と、フィルタ室48のフィルタ取付用開口部48aを施蓋したフィルタ取付用蓋73と、図2では図示及び説明省略したリリーフ通路81のリリーフ弁取付用開口部を施蓋したリリーフ弁取付用蓋84とが一緒に設けられた構成になっている。
そして、本実施例の場合は、図2及び図3に示すように、ストレーナ取付用開口部44aを施蓋するストレーナ取付用蓋52には、図1に示した水検出機構30の水検知センサ32が着脱自在に取り付けられている。次に、この水検出機構30のさらに具体的な構成について、図5〜図7に基づき説明する。
図5は、図2に示したポンプユニットのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。図6は、水検出機構の水検知センサを取り外した状態でのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。図7は、水検知センサの構成拡大図である。
水検出機構30は、水検知センサ32と、水検知センサ32が配置されるストレーナ取付室44内の水溜部31とから構成されている。
図示の水検出機構30の場合、ストレーナ取付室44内において、円筒形状のストレーナ51の軸線方向に関して燃料油液導出口44dよりもストレーナ取付用開口部44a側寄りに、水検知センサ32が配置されているストレーナ取付室開口部側部分44eが形成されている。この場合、燃料油液は、ストレーナ取付室44奥部の燃料油液導入口44cから、ストレーナ51の軸線方向に沿ってストレーナ51の円筒内に流入し、ストレーナ51を通過して濾過された後、ストレーナ取付室側壁に形成された燃料油液導出口44dから流出する構成になっている。その上で、図5に示すように、燃料油液導出口44dは円筒形状のストレーナ51の軸線方向に関してストレーナ取付用開口部44a側から所定距離をおいて設けられているため、ストレーナ取付室44におけるストレーナ取付室開口部側部分44eは、燃料油液導入口44cと燃料油液導出口44dとの間の奥部側寄りのストレーナ取付室奥部側部分44fに対して、燃料油液の流れ込み方向へ突出した水溜部31となっている。
これに対し、水検知センサ32は、図7に示すように、センサ本体33と、このセンサ本体33を固定支持し、ストレーナ取付用蓋52に装着するための水検知センサ装着具34とから構成されている。センサ本体33は、それぞれ同径の検出用円筒電極33aと接地用円筒電極33bとを、両者間に同じく同径の円筒状絶縁部材33cを介在させて、同軸に軸線方向に沿って一体的に並べて配置された構成になっている。
水検知センサ32は、センサ本体33が燃料油液中に浸漬されると、燃料油液中に水泡状に分散して混入している水の接触具合に応じて、その水が導電性を有している場合は両電極33a,33b間の抵抗値の変化を基に、その水が導電性を有していない場合は両電極33a,33b間の静電容量値の変化を基に、燃料油液中に混入している水を検出できる構成になっている。両電極33a,33b間の抵抗値及び/又は静電容量値の変化の検出出力は、センサアンプ回路36(図1においては、図示省略)に入力され、センサアンプ回路36では、その検出出力を増幅して予め設定されている閾値と比較することによって、燃料油液中における水の所在の有無を判定し、その判定結果に基づいた水検知信号が生成される。水検知信号は、センサアンプ回路36から、給油装置本体2内に設けられた電源・バリア37(図1においては、図示省略)を介して、制御装置23へ出力供給される。
水検知センサ装着具34は、そのセンサ装着側が導電性を有した金属部材により構成され、センサ本体33の接地用円筒電極33bとの間で電気的接続されている。水検知センサ装着具34は、センサ本体33の露出側の外周面に、図7に示すように、ストレーナ取付用蓋52に形成されたセンサ取付ねじ孔52aに装着するためのねじ山が切られた装着部34aが形成されている。図示の例では、水検知センサ装着具34をストレーナ取付用蓋52に形成されたセンサ取付ねじ孔52へ装着するにあたっては、両者間に形成される隙間からの燃料油液の漏出を防止するため、装着部34aにはシールテープを巻回して装着する。そのため、接地用円筒電極33bに電気的接続されている水検知センサ装着具34と装着先のストレーナ取付用蓋52との間で電気的導通が取れない可能性がある。そこで、水検知センサ装着具34には、金属製のコイルバネ35aの一端側を水検知センサ装着具34の外周に形成された段部に当接支持させ、他端側を導電部材からなる当接板35bにより支持させた構成の導電具35が備えられている。導電具35は、当接板35bが装着部34aの軸方向に沿って変位可能になっており、コイルバネ35aが自由状態で、当接板35bが装着部34aの軸方向に沿った略中間長さ位置に位置するようになっている。
そして、水検知センサ32は、ストレーナ取付用蓋52に装着された状態で、装着部34aの液密性が保持され、センサ本体33の接地用円筒電極33bとストレーナ取付用蓋52に取り付け固定されたストレーナ51との間の電気的接続は、導電具35の当接板35bがストレーナ取付用蓋52と当接することによって、装着部34aにシールテープを巻回してある状態でも確実に確保できるようになっている。これにより、ストレーナ51全体を水検知センサ32の接地電極として利用できるようになっている。また、水検知センサ装着具34の外周面には、水検知センサ装着具34をレンチ等の治具によって掴むための平坦部34bも形成されている。
一方、ストレーナ取付用蓋52には、図6に示すように、水検知センサ32が取付固定されるとともにセンサ本体33の検出用円筒電極33aをストレーナ取付室44内のストレーナ取付室開口部側部分44eに配置させるためのセンサ取付ねじ孔52aと、ストレーナ51をストレーナ取付用蓋52に取付固定するためのストレーナ取付ねじ孔52bとが形成されている。図示の例では、センサ取付ねじ孔52aは、大径部と小径部とを有する段付孔として形成され、小径部の内面には、水検知センサ32における水検知センサ装着具34の外周に形成された装着部34aが螺入されるねじ山部が切られた被装着部52a1になっており、大径部は水検知センサ32のセンサ本体33が遊嵌されるセンサ挿通孔52a2になっている。
また、円筒形状のストレーナ51の軸方向の一端側の開口部には、ストレーナ取付用蓋52にストレーナ51を取付固定するための取付板58が、予め一体的に取付固定されて設けられている。同様に、ストレーナ51の軸方向の他端側の開口部には、環状の当接枠部51fが一体的に設けられ、ストレーナ取付室44内の奥部室壁のストレーナ受け部44bに当接支持される際、ストレーナ51の軸方向の他端の剛性の向上がはかられている。図示の例では、当接枠部51fは、その軸方向に沿って、内周面が奥部側から開放側にテーパ状に拡径している。
一方、取付板58には、取付板58自身をストレーナ取付用蓋52に取り付け固定して、ストレーナ51をストレーナ取付用蓋52に取り付け固定する固定ねじ58aが挿通される固定ねじ挿通孔58bと、水検知センサ32のセンサ本体33が挿通されるセンサ本体挿通孔58cとが形成されている。
ストレーナ取付用蓋52のセンサ取付ねじ孔52a、並びにストレーナ51の取付板58の固定用ねじ挿通孔58b,センサ本体挿通孔58cとは、水検出機構保持部を構成する。これらは、ストレーナ取付用蓋52をケーシング41に締結した状態で、ストレーナ51及び水検知センサ32のセンサ本体33がストレーナ取付室44内における所定高さ方向位置及び所定水平方向位置に適合配置されるように、ストレーナ取付用蓋52及びストレーナ51の取付板58に形成されている。
また、ストレーナ51の取付板58のセンサ本体挿通孔58cには、導電性及び燃料油液に対する耐食性を有する弾性部材によって形成された環状のセンサ本体保持部材59が設けられている。センサ本体保持部材59は、外周面に周方向行に沿って形成された取付溝がセンサ本体挿通孔58cの開口縁に嵌着され、センサ本体挿通孔58cに固定されている。センサ本体保持部材59の内周面の直径(センサ本体保持部材59の内径)は、水検知センサ32のセンサ本体33における接地用円筒電極33bの外周に密着当接可能な大きさになっている。
これにより、固定ねじ58aを、取付板58の固定用ねじ挿通孔58bに挿通させ、ストレーナ取付用蓋52のストレーナ取付ねじ孔52bへの装着して適宜締め付けることにより、ストレーナ51とストレーナ取付用蓋52とが一体的に固定される。その際、ストレーナ51の取付板58におけるセンサ本体挿通孔58cとストレーナ取付用蓋52のセンサ取付ねじ孔52aとの軸芯合わせが行われていれば、ストレーナ取付用蓋52がケーシングに締結された状態で、ストレーナ51の円筒がストレーナ取付室44内における所定高さ方向位置及び所定水平方向位置に適合配置されるようになり、かつ水検知センサ32も、センサ本体33の検出用円筒電極33aがストレーナ51の円筒内に配置されるようになる。この結果、センサ本体33の配置位置は、ストレーナ51の径方向に沿った円形断面の所定位置、及びストレーナ取付室44内における所定高さ方向及び所定水平方向の位置となる。その際には、燃料油液に対して水の比重は大きいため、燃料油液中に水泡状に分散して混入している水が水検知センサ32のセンサ本体33に接触しやすいように、水検知センサ32の配置位置は、ストレーナ51内のストレーナ取付室開口部側部分44eにおける、高さ位置が下方側寄りのストレーナ取付室開口部側の隅部に配置させる方が好ましい。
さらに、本実施例の場合、水検知センサ32のセンサ本体33の接地用円筒電極33bは、ストレーナ51が一体化されたストレーナ取付用蓋52への水検知センサ32の取付によって、接地用円筒電極33bとストレーナ51との間の導通接続がセンサ本体保持部材59により確保されるので、水検知センサ32はストレーナ全体を接地電極として利用することができ、燃料油液中に水泡状に分散して混入している水の僅かな変化を、抵抗値や静電容量値の大きな変化で検出することができる。
このような本実施例によれば、ポンプユニット40のストレーナ取付用開口部44aに着脱自在に装着されるストレーナ取付用蓋52に水検出機構30が一体的に設けられていることによって、ストレーナ取付用蓋52をストレーナ取付用開口部44aに取り付け、取り外すことにより、水検出機構30を燃料供給経路に対して容易に位置決め配置したり、容易に取り外すことができるようになり、水検出機構の点検、修理を行う際のメンテナンス性が向上する。
さらに、ストレーナ取付用蓋52にストレーナ51及び水検出機構30が固定されているので、作業員がストレーナ取付室44のストレーナ取付用開口部44aにストレーナ取付用蓋52を取り付け、又はストレーナ取付用開口部44aからストレーナ取付用蓋52を取り外すことによって、ストレーナ51及び水検出機構30の両方をストレーナ取付室44に取り付け、又はストレーナ取付室44から容易に取り外すことができ、ストレーナ51及び水検出機構30それぞれを個別に取り付け、取り外すよりも時間短縮がはかられ、メンテナンス性が向上する。例えば、ストレーナ51のメンテナンスの際に同時に、水検出機構30のメンテナンスも併せて行うことができる。また、ストレーナ51及び水検出機構30が固定されたストレーナ取付用蓋52をストレーナ取付用開口部44aに取り付ける際には、水検知センサ32のセンサ本体33はストレーナ51内に内装されているので、その保護もはかることができる。
また、ストレーナ取付用蓋52のセンサ本体挿通孔58cにセンサ本体33を挿通させて、水検知センサ32をストレーナ取付用蓋52に取り付けることより、燃料供給経路に水検知機構30を配設できるので、ストレーナ取付用蓋52がケーシング41に取り付けられた状態のままで、ストレーナ取付用蓋52からセンサ本体33を含む水検知センサ32のみを取り外し、或いはストレーナ取付用蓋52にセンサ本体33を含む水検知センサ32のみを取り付けることができようになり、水検知センサ32に対するメンテナンスだけを行う場合のメンテナンス性も向上する。
また、ストレーナ取付用蓋52がストレーナ取付用開口部44aに取付固定された状態で、水検知センサ32をストレーナ取付用蓋52、すなわちポンプユニット40のケーシング41に取り付ける場合であっても、その配置位置がストレーナ51の径方向に沿った円形断面の所定位置、及びストレーナ取付室44内における所定高さ方向及び所定水平方向の位置に容易に配置することができる。
さらに、図示の水検出機構30の場合では、水溜部31は、ストレーナ取付室44内において、円筒形状のストレーナ51の軸線方向に関して、燃料油液導出口44dよりもストレーナ取付用開口部44a側寄りの円筒ストレーナ部分が配置されているストレーナ取付室開口部側部分44eが該当する。図示の例では、燃料油液は、奥部のストレーナ51の軸線方向に沿って開口する燃料油液導入口44cからストレーナ51の軸線方向に沿ってストレーナ51の円筒内に流入し、ストレーナ51を通過して濾過された後、ストレーナ51の筒径方向の室壁に形成された燃料油液導出口44dから流出する構成になっている。その上で、燃料油液導出口44dは、円筒形状のストレーナ51の軸線方向に関してストレーナ取付用開口部44a側から距離をおいて設けられている。
これにより、ストレーナ取付室44における水溜部31としてのストレーナ取付室開口部側部分44eは、燃料油液導入口44cと燃料油液導出口44dとの間に奥部側寄りのストレーナ取付室奥部側部分44fから突出しているので、燃料油液導入口44cからストレーナ取付室開口部側部分44eに流入した燃料油液は、ストレーナ取付用蓋52の室内側面に進行方向を阻まれてストレーナ51の軸線方向に対して垂直な径方向に流れ向きが変えられ、今度はストレーナ取付室奥部側部分44fのストレーナ51の内周面並びにストレーナ取付室44の内周面に進行方向を阻まれ、ストレーナ取付室開口部側部分44e内で回流しながら、ストレーナ取付室奥部側部分44f側、すなわち水溜部31外へ流出することになる。この水溜部31での回流により、燃料油液導入口44cから水溜部31に流れ込んだ燃料油液中に水泡状に分散して混入している水は、その比重により、回流する燃料油液の外側を流れるものが相対的に増加することになる。そして、この回流する燃料油液の流れ中に混入している水は、ストレーナ51内及びストレーナ取付室開口部側部分44eのストレーナ取付室開口部側の隅部に寄り集まって滞留しだすとともに、この滞留している水の一部は再び回流する燃料油液の流れ中に分散して混入することになる。
これにより、水検知センサ32には、この回流する燃料の流れにも晒されることになり、燃料油液中に含まれた水の接触具合や水検知センサ32が晒される水の量を増加させることができ、給油作業中における、燃料供給経路に燃料油液の流れが生じている状況であっても、燃料油液中に水が異常に混入している場合は、燃料の流れが生じている中で正確かつ迅速に検出することができる。
以下に、ポンプユニット40におけるストレーナ51の構成等に係る変形例について、図8,図9を参照しながら説明する。なお、その説明に当たっては、前述した実施の形態に係る燃料供給装置と同一又は同様な構成についての重複する説明は省略する。
図8は、ポンプユニットのストレーナの構成の変形例を示した図である。
図8に示したストレーナ51においては、水検知センサ32のセンサ本体33の下方に位置する、ストレーナ51の内周面との間のストレーナ51の円筒形状内に、センサ本体33と平行にストレーナ51の軸方向に沿って延びる滞溜板85を配置したことを特徴とする。滞溜板85は、網目が施されていても、平坦形状であってもよい。
本実施例によれば、ストレーナ51の網目の大きさが燃料油液の流れ中に混入している水を滞溜させにくい場合や、ストレーナ51の径が大きく、ストレーナ51の内周面に滞溜した水がなかなかセンサ本体33に接触しにくい場合、センサ本体33の下方にセンサ本体33の下面と適宜離間させて滞溜板85を配置した構成になっているので、ストレーナ51の網目の大きさやストレーナ51の径の大きさに影響されることなく、的確な水検知が行える。
図9は、ポンプユニットのストレーナの構成の別の変形例を示した図である。
図9に示したストレーナ51においては、ストレーナ51を互いに同軸の外側筒部51oと内側筒部51iとの2重円筒構造とし、外側ストレーナ筒部51oと内側ストレーナ筒部51iとの間に、水検知センサ32のセンサ本体33を設け、ストレーナ51の内側ストレーナ筒部51iでゴミ等の固形異物をせき止めることによって、水以外のものがセンサ本体33に接触して誤検知動作をすることを防ぐ構成になっている。
この場合、ストレーナ51の内側ストレーナ筒部51i内にも、滞溜している固形異物の検知用センサを設け、水を検出するだけではなく、ストレーナ51内にゴミ等の固形異物が所定量以上蓄積した際にそのこと検知し、ストレーナ51のメンテナンス時期を報知する構成とすることも可能である。この場合、固形異物の検知用センサは、水検知センサ32の場合と同様な静電量検出式センサや抵抗検出式センサが利用可能である。
また、本実施例では、ストレーナ51を互いに同軸の外側筒部51oと内側筒部51iとの2重円筒構造とすることにより、外側ストレーナ筒部51oと内側ストレーナ筒部51iとの間の、水検知センサ32のセンサ本体33の収容空間に、水以外の異物が浸入してセンサ本体33に接触しないようにしたが、その際における外側ストレーナ筒部51o、内側ストレーナ筒部51iそれぞれの濾過粒度は、互いに同じであっても、互いに異なっていても構わない。
図10は、図9に示したストレーナが設置されたポンプユニットのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。なお、その説明に当たっては、前述した実施の形態に係る燃料供給装置と同一又は同様な構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図示の例では、外側ストレーナ筒部51o、内側ストレーナ筒部51iそれぞれの濾過粒度は、内側ストレーナ筒部51iの濾過粒度が外側ストレーナ筒部51oの濾過粒度よりも相対的に粗くなっている。具体的には、外側ストレーナ筒部51oには、ポンプ11や流量計13の精度を保証するため、例えば濾過粒度が80μmの細かな網部材が利用されている。これに対し、内側ストレーナ筒部51iには、流入口42から流入する燃料油液中に混入した金属粉(金属スラッジ)のような導電性固形異物が水検知センサ32の検出用円筒電極33aや接地用円筒電極33bに付着してしまうのを防ぎ、それによる誤検知を防止できればよく、例えば濾過粒度が300μmの、外側ストレーナ筒部51oよりも相対的に濾過粒度が粗い網部材が利用されている。
これにより、図10に示した如く、ポンプユニット40のストレーナ取付室44に設置された状態でも、その検出用円筒電極33aに静電容量値の高い固形異物が接触してしまうこと、検出用円筒電極33aと外側ストレーナ筒部51oとの間の距離よりもサイズが大きな固形異物が、検出用円筒電極33aと外側ストレーナ筒部51oとの間を導通短絡させてしまうこと、等を防ぐことができる。加えて、メッシュ部分表面積が大きく採れない小径の内側ストレーナ筒部51iのメッシュ粒度が、この内側ストレーナ筒部51iに比してメッシュ部分表面積が大きく採れる相対的に大径の外側ストレーナ筒部51oのメッシュ粒度に対して粗くなっていることにより、燃料油液や異物としての水の流通を阻害することなく、ポンプ11の性能も損うこともない。
図11は、ポンプユニットのストレーナの構成のさらに別の変形例を示した図である。
なお、その説明に当たっては、前述した実施の形態に係る燃料供給装置と同一又は同様な構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例では、図5及び図6に示した、軸方向の一端側の開口部に、ストレーナ取付用蓋52にストレーナ51を取付固定するための取付板58が設けられ、軸方向の他端側の開口部に、環状の当接枠部51fが一体的に設けられた円筒形状のストレーナ51において、軸方向の一端側の開口部に、さらに、検出部保護用ストレーナ91を設けたこと特徴とする。
図12は、検出部保護用ストレーナの一実施例の構成図である。
図13は、図12に示した検出部保護用ストレーナの組み付け図である。
検出部保護用ストレーナ91は、枠体92内方の平坦面なメッシュ部93になった皿状構造になっている。図示の例では、検出部保護用ストレーナ91の枠体92は、円筒形状のストレーナ51をポンプユニット40のストレーナ取付室44に設置する際にストレーナ51の軸方向の他端の剛性向上をはかる当接枠部51fを兼ね、図13に示すように、円筒形状のストレーナ51の軸方向の他端側の開口部に、着脱可能又は固定的に取り付けられる。そして、検出部保護用ストレーナ91は、円筒形状のストレーナ51に取り付けられた状態で、そのメッシュ部93が、第2のストレーナとして、ストレーナ取付室44の燃料油液導入口44cとストレーナ51の筒内部の水検知センサ32との間に介在する構成になっている。これに対し、円筒形状のストレーナ51は、第1のストレーナとして、ストレーナ取付室44に形成された燃料油液導入口44cと燃料油液導出口44dとの間に介在する構成になっている。
ここで、検出部保護用ストレーナ91と円筒形状のストレーナ51との濾過粒度の相互関係は、図10に示したストレーナ51の場合の内側ストレーナ筒部51iと外側ストレーナ筒部51oとの濾過粒度の相互関係と同様に、検出部保護用ストレーナ91のメッシュ粒度は、円筒形状のストレーナ51のメッシュ粒度に対して粗くなっており、流入口42から流入する燃料油液中に混入した金属粉(金属スラッジ)のような導電性固形異物が水検知センサ32の検出用円筒電極33aや接地用円筒電極33bに付着してしまうのを防止でき、燃料油液や異物としての水の流通は阻害しないようになっている。例えば、円筒形状のストレーナ51の濾過粒度が80μmであるとすると、検出部保護用ストレーナ91の濾過粒度は300μmで粗くなっている。
図14は、図12に示した第1、第2のストレーナが設置されたポンプユニットのストレーナ取付室部分の構成拡大図である。
本実施例の場合も、検出部保護用ストレーナ91が、ストレーナ取付室44の燃料油液導入口44cとストレーナ51の筒内部の水検知センサ32との間に介在することにより、水検知センサ32の検出用円筒電極33aに静電容量値の高い金属などの異物が接触することを防止できる。この点について詳細に説明する。検出部保護用ストレーナ91の濾過粒度(図12中のβ)が、図14中の検出用円筒電極33の下部とストレーナ51の内周面との間隔(離間距離)α未満、つまりα>βに設定されている。このため、αよりも大きいサイズの異物を含む燃料油液が、ストレーナ取付室44の燃料油液導入口44cから流入してきても、この異物は検出部保護用ストレーナ91により燃料油液中から除去される。このため、離間距離αよりも大きなサイズの異物が、検出用円筒電極33aと、水検知センサ32の接地電極でもあるストレーナ51との間を導通させてしまうことを防止できる。これにより、水検知センサ32の誤検知を防いで、その検出性能を向上させることができる。
本実施例においても、メッシュ部分表面積が大きくとれない皿状構造の検出部保護用ストレーナ91のメッシュ粒度が、検出部保護用ストレーナ91に比してメッシュ部分表面積が大きくとれる円筒形状のストレーナ51のメッシュ粒度に対して粗くなっていることにより、燃料油液や異物としての水の流通を阻害することなく、ポンプ11の性能も損うこともない。さらに、検出部保護用ストレーナ91について、枠体92内方の平坦面な皿状のメッシュ部93を、椀形状や図9に示したような円筒形状にすることにより、メッシュ部分表面積の拡大をはかってメッシュ数を増加させることができ、燃料油液や異物としての水の流通だけをさらに良好にすることができる。
また、検出部保護用ストレーナ91を、図13に示したように、円筒形状のストレーナ51の軸方向の他端側の開口部に着脱可能にしておけば、ストレーナ取付用蓋52をケーシング41から取り外した後、円筒形状のストレーナ51をストレーナ取付用蓋52から取り外さなくても、検出部保護用ストレーナ91を取り外すだけで、円筒形状のストレーナ51と水検知センサ32との配置状態を変化させることなく、水検知センサ32を含めた円筒形状のストレーナ51の内部のメンテナンスが容易に行える。
なお、本実施例では、検出部保護用ストレーナ91の枠体92は、円筒形状のストレーナ51の当接枠部51fを兼ねる構成としたが、当接枠部51fと別体であっても構わない。その場合、ストレーナ51の軸方向に係る検出部保護用ストレーナ91の設置位置を当接枠部51f側からセンサ本体33側にずらして、例えば、ストレーナ51内をストレーナ取付室開口部側部分44eとストレーナ取付室奥部側部分44fとを画成するように設けるようにしてもよい。これにより、燃料油液導入口44cからストレーナ取付室44に流入する燃料油液の一部は、検出部保護用ストレーナ91を通過せず、ストレーナ51だけを通過して燃料油液導出口44dから流出することも可能になる。
また、検出部保護用ストレーナ91を通過し、水検知センサ32の接地電極としてのストレーナ51に徐々に蓄積する微小な固形異物については、大きなサイズの固形異物は検出部保護用ストレーナ91により濾過されて蓄積しないので、一定量以上の微小な固形異物が蓄積していることを水検知センサ32の検出出力を基に判断し、誤検知をする量の微小な固形異物が蓄積する前に、メンテナンスが必要であることを報知することも可能になる。
図15は、検出部保護用ストレーナの別の実施例の構成図である。
本実施例の検出部保護用ストレーナ91は、検出用円筒電極33の周囲を覆うように取付板58に着脱自在又は固定的に取り付けられていることを特徴とする。本実施例によれば、ストレーナ取付室44の燃料油液導入口44cから流入してきた燃料液体全部が検出部保護用ストレーナ91を通過するわけではなく、その一部は円筒形状のストレーナ51だけを通過して、燃料油液導出口44dから流出可能になっているので、燃料油液の流通をさらに良好にすることができる。また、検出用円筒電極33の周囲に検出部保護用ストレーナ91が設けられているので、検出用円筒電極33の底部とストレーナ51の内周底面部との間に金属片等の異物が混入し、水検知センサ32が異物を水と誤検知してしまうことを防止できる。
これら以外にも、本発明に係る燃料供給装置には、種々の変形例の採用が可能である。
例えば、上述した実施の形態では、ポンプ11は、ギアポンプ(歯車ポンプ)であることを基に説明したが、ベーンタイプ等の他のタイプ構成でも適用可能である。
また、燃料油液は、液体水素等の液体燃料であってもよい。
また、水検知センサ装着具34のストレーナ取付用蓋52に対しての取付構成も、ねじによる取付固定に限られるものではなく、種々の取付手段の採用が可能である。その際には、ストレーナ取付用蓋自体と水検知センサ32とを相対回動させずに、ストレーナ取付室44に水検知センサ32のセンサ本体33を進退させて取付固定できる構成を適宜採用することで、ストレーナ取付室44内での水検知センサ32の位置決めが容易になる。
水検知センサ32を設ける場所は、ストレーナ取付室に限られるものではなく、例えばフィルタ室48であってもよく、水検知センサ32をフィルタ取付用蓋73に取り付けて、水検出機構30を燃料供給経路に設けるようにしてもよい。
また、本実施例中において、水検知センサ32は、燃料中における水の混入度合いを電気的特性の変化で検出する検出部によって、燃料中の水の混入の有無を検出しているが、ストレーナ取付用蓋に一体的もしくは、着脱可能に設けた場合には、これに限らず、例えば、フロートを用いて、水の混入量(水の混入度合い)を計測する水検知センサでもよいのはもちろんである。
1 給油装置、 2 給油装置本体、 11 ポンプ、 12 ポンプモータ、
13 流量計、 14 流量発信器、 15 内部配管、 16 給油ホース、
17 給油ノズル、 18 ノズル収納部、 19 ノズルスイッチ、
20 表示器、 21 地下配管、 22 地下タンク、 23 制御装置、
30 水検出機構、 31 水溜部、 32 水検知センサ、
33 センサ本体、 33a 検出用円筒電極、 33b 接地用円筒電極、
33c 円筒状絶縁部材、 34 水検知センサ装着具, 34a 装着部、
34b 平坦部、 35 導電具、 35a コイルバネ、
35b 当接板、
36 センサアンプ回路、 37 電源・バリア、 38 水異常混入検出部、
40 ポンプユニット、 41 ケーシング、
42 流入口、 43 流出口、 44 ストレーナ取付室、
44a ストレーナ取付用開口部、 44b ストレーナ受け部、
44c 燃料油液導入口、 44d 燃料油液導出口、
44e ストレーナ取付室開口部側部分、 44f ストレーナ取付室奥部側部分、
45 逆止弁取付室、 45a 逆止弁取付用開口部、
45b 弁座、 45c 連通用開口部、 45d 流出用開口部、
46 ロータ室、 46a 吸込口、 46b 吐出口、 47 空気分離室、
48 フィルタ室、 48a フィルタ取付用開口部、 48b フィルタ受け部、
48c 燃料油液導入口、 48d 燃料油液導出口、 49 気液分離室、
49a フロート弁取付用開口部、 51 ストレーナ、 51f 当接枠部、
51o 外側ストレーナ筒部、 51i 内側ストレーナ筒部、
52 ストレーナ取付用蓋、 52a センサ取付ねじ孔、
52a1 被装着部、 52a2 センサ挿通孔、 52b ストレーナ取付ねじ孔、
53 連通路、 54 流入側逆止弁、 55 コイルバネ、
56 逆止弁取付用蓋、 57 吸込側流路、 58 取付板、
58a 固定ねじ、 58b 固定ねじ挿通孔、 58c センサ本体挿通孔、
59 センサ本体保持部材、 61 ギヤポンプ、 62 ロータ、
62a 係合部、 63 ピニオン、 63a 凹部、 64 回転軸
65 仕切り部、 65a ピニオン摺接面、 65b ロータ摺接面、
66 吐出側流路、 67 ギヤポンプ取付用蓋、
71 気体富化液流出孔、 72 フィルタ、 73 フィルタ取付用蓋、
74 流出路、 75 流出側逆止弁、 76 戻し孔、
77 大気開放孔、 78 フロート弁、 79 フロート弁取付用蓋、
81 リリーフ通路、 82 リリーフ弁、 83 コイルバネ、
84 リリーフ弁取付用蓋、 85 滞溜板、 91 検出部保護用ストレーナ、
92 枠体、 93 メッシュ部。

Claims (7)

  1. 貯液タンクから供給対象に燃料を供給する燃料供給経路に設けられたポンプと、
    前記燃料供給経路を介して供給対象に供給される燃料中への水の混入度合いを検出する水検出機構と、
    前記水検出機構により検出された水の混入度合いに基づいて供給対象に供給される燃料中に異常な度合いの水の混入が有るか否かを検出する水異常混入検出部と
    を備えた燃料供給装置であって、
    前記ポンプは、当該ポンプの吸込側の前記燃料供給経路に設けられるストレーナや当該ポンプの吐出側の前記燃料供給経路に設けられるエアセパレータ及びフィルタとともに同一のケーシング内に配置されたポンプユニットとして構成され、
    前記ストレーナは、
    前記ポンプユニットのケーシングに開口形成されたストレーナ取付用開口部から当該ケーシング内に形成されているストレーナ取付室に挿入配置され、
    筒状のろ過面部と、
    前記ストレーナ取付用開口部を閉塞すべく、当該ストレーナ取付用開口部に着脱自在に装着されるストレーナ取付用蓋に着脱自在に固定される筒軸方向基部と、
    前記ストレーナ取付室の流入口の外周縁部に着脱自在に係合する筒軸方向先端部と
    を備え、
    前記ストレーナ取付室の流入口から流入した燃料を前記ろ過面部を筒内方から筒外方に通過させて、前記ストレーナ取付室の流出口から流出させる筒状ストレーナとして構成され、
    前記水検出機構は、前記ストレーナ取付用蓋に一体的に設けられ、
    前記水検出機構の燃料中における水の混入度合いを検出するための検出部は、前記ストレーナの筒状部内に収容配置され、前記ストレーナ取付用蓋に着脱自在に一体的に取り付けられ、
    前記ストレーナ又は前記ストレーナ取付用蓋には、前記ストレーナの筒軸方向先端部を前記ストレーナ取付室の流入口の外周縁部に係合させた状態で、前記ストレーナ取付室の流入口と前記水検出機構の検出部との間に介在するように、検出部保護用ストレーナがさらに設けられている、
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記検出部保護用ストレーナは、
    前記ストレーナの筒軸方向先端部に対して着脱自在に取り付けられ、前記ストレーナ取付用蓋を前記ストレーナ取付用開口部に装着した状態で、前記ストレーナ取付室の流入口の外周縁部と前記ストレーナの筒軸方向先端部とで挟持され、前記検出部保護用ストレーナのろ過面部が前記ストレーナ取付室の流入口を覆う
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
  3. 前記検出部保護用ストレーナのろ過粒度は、前記ストレーナの前記ろ過面部のろ過粒度よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
  4. 前記ストレーナ取付用蓋には、前記水検出機構の検出部を前記ストレーナ取付室内に液密に保持する水検出機構保持部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
  5. 貯液タンクから供給対象に燃料を供給する燃料供給経路に設けられたポンプと、
    前記燃料供給経路を介して供給対象に供給される燃料中への水の混入度合いを検出する水検出機構と、
    前記水検出機構により検出された水の混入度合いに基づいて供給対象に供給される燃料中に異常な度合いの水の混入が有るか否かを検出する水異常混入検出部と
    を備えた燃料供給装置であって、
    前記ポンプは、当該ポンプの吸込側の前記燃料供給経路に設けられるストレーナや当該ポンプの吐出側の前記燃料供給経路に設けられるエアセパレータ及びフィルタとともに同一のケーシング内に配置されたポンプユニットとして構成され、
    前記水検出機構は、前記ポンプユニットのケーシング内に形成されているストレーナ取付室に前記ストレーナを挿入配置するため当該ケーシングに開口形成されたストレーナ取付用開口部を閉塞すべく、当該ストレーナ取付用開口部に着脱自在に装着されるストレーナ取付用蓋に一体的に設けられ、
    前記ストレーナ取付用蓋には、前記水検出機構の検出部を前記ストレーナ取付室内に液密に保持する水検出機構保持部が設けられている
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  6. 貯液タンクから供給対象に燃料を供給する燃料供給経路に設けられたポンプと、
    前記燃料供給経路を介して供給対象に供給される燃料中への水の混入度合いを検出する水検出機構と、
    前記水検出機構により検出された水の混入度合いに基づいて供給対象に供給される燃料中に異常な度合いの水の混入が有るか否かを検出する水異常混入検出部と
    を備えた燃料供給装置であって、
    前記ポンプは、当該ポンプの吸込側の前記燃料供給経路に設けられるストレーナや当該ポンプの吐出側の前記燃料供給経路に設けられるエアセパレータ及びフィルタとともに同一のケーシング内に配置されたポンプユニットとして構成され、
    前記ポンプユニットのケーシング内に形成されたストレーナ取付室に前記ストレーナを挿入配置するため前記ポンプユニットのケーシングに開口形成されたストレーナ取付用開口部を閉塞すべく、当該ストレーナ取付用開口部に着脱自在に装着されるストレーナ取付用蓋に、前記水検出機構は着脱自在に一体的に設けられ、
    前記水検出機構は、前記ストレーナ取付用蓋が前記ストレーナ取付用開口部に取り付けられている状態で前記ストレーナ取付用蓋から取り外し、又は前記ストレーナ取付用蓋への取り付けが可能である
    ことを特徴とする燃料供給装置。
  7. 前記ストレーナは前記ストレーナ取付用蓋に一体的に取付固定されている
    ことを特徴とする請求項6記載の燃料供給装置。
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