以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態においては、ウェアラブルデバイスを身に着けたユーザが自身の操作するクライアント端末を持ってプロジェクタやTV会議端末等の機器が設置された会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末とこれらの機器とが接続され、そのクライアント端末からこれらの機器を利用することが可能となる機器制御システムについて説明する。
本発明の実施形態に係る機器制御システムは、このように構成されることで、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
従来、ユーザが自身の操作する携帯端末を持って会議室に入ると、この携帯端末が会議室に設置されたプロジェクタやTV会議端末等の機器のアドレスをサーバから取得して、これらの機器と接続し、省電力モードからの復帰指示や遠隔地にあるTV会議端末への発呼指示等を行うようになっている。
これを実現するために、サーバは、会議室を区別できるレベルで携帯端末の位置を特定する必要がある。しかしながら、無線LAN(Local Area Network)は電波の到達距離が長いため、会議室を区別することは困難である。
そこで、会議室を区別できるレベルで携帯端末の位置を特定する方法として、例えば、会議室の入口にNFC(Near Field radio Communication)リーダを設置して、ユーザがNFC対応の携帯端末をこのNFCリーダにかざすと、NFCリーダが携帯端末から端末IDを取得し、この端末IDをサーバに送信する方法がある。この場合、NFCに対応した携帯端末しか利用できないといった問題がある。
また、別の方法として例えば、会議室内に消費電力が極めて小さい小電力無線(BLE:Bluetooth(登録商標) Low Energy等)のアクセスポイントがあり、ユーザがこの小電力無線方式に対応した携帯端末を持って会議室に入ると、上記アクセスポイントが上記携帯端末から端末IDを取得し、この端末IDをサーバに送信する方法がある。この場合、小電力無線方式に対応した携帯端末しか利用できないといった問題がある。
そこで、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、ユーザは、会議室内に設置された小電力無線アクセスポイントと同じ無線方式に対応したスマートウォッチ等のウェアラブルデバイスを身に着け、また、自身が操作する携帯端末の端末IDをそのウェアラブルデバイスに予め登録しておく。
そして、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、ユーザがそのウェアラブルデバイスを身に着けて自身が操作する携帯端末を持って会議室に入ると、小電力無線アクセスポイントがこのウェアラブルデバイスから上記携帯端末の端末IDを取得し、この端末IDをサーバに送信する。
尚、無線LANは電波の到達距離が長く、100m程度離れていても通信が可能であるため、会議室にある機器の位置を会議室毎に識別するには、電波の到達距離が数m程度の無線方式(小電力無線)を利用する必要がある。そのため、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、上述したように、ユーザは、小電力無線方式に対応したウェアラブルデバイスを身に着けるようになっている。
[第1実施形態]
まず、本実施形態に係る機器制御システムの運用形態について、図1、図2を参照して説明する。図1、図2は、本実施形態に係る機器制御システムの運用形態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る機器制御システムは、機器管理サーバ1(第三の情報処理装置)、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ2、無線LANアクセスポイント3−1、3−2、3−3(第一のアクセスポイント)がネットワーク8を介して接続されて構成されている。以下では、無線LANアクセスポイント3−1、3−2、3−3をそれぞれ区別する必要がない場合には、それらを総称して無線LANアクセスポイント3とする。
尚、ネットワーク8に接続されている無線LANアクセスポイント3の数は一例であり、ネットワーク8にはより少ない、若しくは、より多くの無線LANアクセスポイント3が接続されていても良い。
無線LANアクセスポイント3−1は、無線LAN通信の通信範囲として会議室A、Bを含む場所に設置されており、無線LANアクセスポイント3−2は、無線LAN通信の通信範囲として会議室C、Dを含む場所に設置されており、無線LANアクセスポイント3−3は、無線LAN通信の通信範囲として会議室E、Fを含む場所に設置されている。
尚、各無線LANアクセスポイント3が無線LAN通信の通信範囲とする会議室の数は一例であり、各無線LANアクセスポイント3は、より少ない、若しくは、より多くの会議室を無線LAN通信の通信範囲として含んでいても良い。
会議室Aには、BLEアクセスポイント4a(第二のアクセスポイント)、プロジェクタ5−1a、TV会議端末5−2aが設置されている。BLEアクセスポイント4aは、ネットワーク8に接続されている。プロジェクタ5−1a、TV会議端末5−2aはそれぞれ、無線LANアクセスポイント3−1と無線LANにより接続されている。
また、会議室Bには、BLEアクセスポイント4b、プロジェクタ5−1b、TV会議端末5−2bが設置されている。BLEアクセスポイント4bは、ネットワーク8に接続されている。プロジェクタ5−1b、TV会議端末5−2bはそれぞれ、無線LANアクセスポイント3−1と無線LANにより接続されている。
会議室C、D、及び、会議室E、Fについても会議室Aや会議室Bと同様に、BLEアクセスポイント、プロジェクタ5−1、TV会議端末5−2が設置されている。そして、会議室C、D、E、Fに設置されているBLEアクセスポイントはそれぞれネットワーク8に接続されている。また、会議室C、Dに設置されているプロジェクタ、TV会議端末はそれぞれ、無線LANアクセスポイント3−2に接続されている。また、会議室E、Fに設置されているプロジェクタ、TV会議端末それぞれ、無線LANアクセスポイント3−3に接続されている。
以下では、各会議室に設置されているBLEアクセスポイントをそれぞれ区別する必要がない場合には、それらを総称してBLEアクセスポイント4とする。また、以下では、各会議室に設置されているプロジェクタをそれぞれ区別する必要がない場合には、それらを総称してプロジェクタ5−1とする。また、以下では、各会議室に設置されているTV会議端末をそれぞれ区別する必要がない場合には、それらを総称してTV会議端末5−2とする。また、以下では、プロジェクタ5−1、TV会議端末5−2をそれぞれ区別する必要がない場合には、それらを総称して機器5とする。
本実施形態に係る機器制御システムは、このような運用形態に加え、図2に示すように、ウェアラブルデバイス6(第二の情報処理装置)を身に着けたユーザが自身の操作するクライアント端末7(第一の情報処理装置)を持っていずれかの会議室に入室すると、ウェアラブルデバイス6がBLEアクセスポイント4とBLE接続し、クライアント端末7が無線LANアクセスポイント3と無線LAN接続する。
機器管理サーバ1は、本実施形態に係る機器制御システムを管理するサーバであり、PC/AT(Personal Computer for Advanced Technologies)等の情報処理装置によって実現される。尚、本実施形態に係る機器管理サーバ1は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)通信やWebサービスを実行するWebサーバとして機能する。
DHCPサーバ2は、ネットワーク8に接続されている機器や装置に対してIP(Internet Protocol)アドレスを動的に割り当てるサーバであり、PC/AT等の情報処理装置によって実現される。
無線LANアクセスポイント3は、無線LANで端末間を接続する電波中継機であり、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータとしての機能を備える。BLEアクセスポイント4は、BLEで端末間を接続する電波中継機である。尚、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4は、近距離無線通信の通信範囲として、送信電波が、自機が設置されている会議室の範囲内になるようにBLEの送信電力が設定されている。
プロジェクタ5−1は、入力された画像データに応じて、光源から射出される光束を変調して光学像を形成し、形成した光学像を設置場所の壁やスクリーン等の投影面に拡大して投影表示する。プロジェクタ5−1は、無線LAN通信機能を備え、無線LANアクセスポイント3と無線LAN通信を行うことが可能である。
TV会議端末5−2は、TV会議通信機能を備え、遠隔地にある他のTV会議端末とTV会議を行うための端末である。TV会議端末5−2は、無線LAN通信機能を備え、無線LANアクセスポイント3と無線LAN通信を行うことが可能である。
尚、本実施形態に係る機器5は、ユーザにより省電力モードに移行する操作が行われたり、ユーザによる使用後、一定の時間が経過したりすると省電力モードになる。この省電力モードでは、無線LANモジュールのみが電力消費しており、他の部分は電力消費しない状態となる。
また、本実施形態に係る機器5は、この省電力モードへ移行する直前に、自身が設置されている会議室用の機器情報ファイルを機器管理サーバ1からダウンロードして、その機器情報ファイルにおける自機の電力状態の設定値を通常電力モードから省電力モードに変更して更新した後、機器管理サーバ1にアップロードする。機器情報ファイルについては、図10を参照して後述する。
また、本実施形態に係る機器5は、Wake−on−LAN機能を持っており、省電力モードの時に無線LANモジュールが自装置宛の特定のパケットを受信すると、装置全体を通常電力モードにする。この特定のパケットとして、例えば、マジックパケットがある。これは、FF:FF:FF:FF:FF:FFと起動したい装置のMAC(Media Access Control)アドレスとを16回繰り返したデータパターンを持ったパケットである。
ウェアラブルデバイス6は、ユーザが身に着けることが可能な情報処理端末であり、スマートウォッチやスマートグラスなどの装着型の情報処理装置によって実現される。ウェアラブルデバイス6は、BLE通信機能(近距離無線通信機能)を備え、BLEアクセスポイント4とBLE通信を行うことが可能である。
クライアント端末7は、ユーザが操作する情報処理端末であり、ノートPCやスマートフォン、タブレット端末などのモバイル型の情報処理装置によって実現される。クライアント端末7は、無線LAN通信機能(無線通信機機能)を備え、無線LANアクセスポイント3と無線LAN通信を行うことが可能である。尚、本実施形態に係るクライアント端末7には、HTTPプロトコルを実行するHTTPサーバの機能とHTTPクライアントの機能を持ったソフトウェアがインストールされている。ネットワーク8は、例えば、オフィスや住宅等の建物に敷設されているLANである。
次に、本実施形態に係る機器管理サーバ1のハードウェア構成について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る機器管理サーバ1のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る機器管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、イーサネット(登録商標)コントローラ15−1がバス16を介して接続されて構成されている。また、本実施形態に係る機器管理サーバ1は、CPU10にクロック11が、イーサネットコントローラ15−1にイーサネットI/F15−2が接続されて構成されている。
CPU10は、機器管理サーバ1全体の動作を制御する演算装置であり、ROM13やHDD14に記憶されたプログラムを実行、処理する。クロック11は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU10の動作タイミングを制御するためのクロックを生成する。RAM12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)より構成されており、CPU10のワークエリアとして使用されたり、データを一時的に記憶したりする。ROM13は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、電源オン時のシステム立ち上げに必要となるプログラムやファームウェア等のプログラムが格納する。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や機器管理サーバ1の機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を格納する。尚、HDD14の他、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置を用いても良い。
イーサネットコントローラ15−1はIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3規格に準拠した通信プロトコルを実行して、イーサネットI/F15−2を介してイーサネットに接続された他の機器との通信を制御する。バス16は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)により実現され、データ転送に使用される。
次に、無線LANアクセスポイント3のハードウェア構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3は、CPU30、RAM32、フラッシュROM33、無線LANコントローラ34−1、イーサネットコントローラ35−1がバス36を介して接続されて構成されている。また、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3は、CPU30にクロック31が、無線LANコントローラ34−1にアンテナ34−2が、イーサネットコントローラ35−1にイーサネットI/F35−2が接続されて構成されている。
CPU30は、無線LANアクセスポイント3全体の動作を制御する演算装置であり、フラッシュROM33に記憶されたプログラムを実行、処理する。クロック31は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU30の動作タイミングを制御するためのクロックを生成する。RAM32は、DRAMより構成されており、CPU30のワークエリアとして使用されたり、データを一時的に記憶したりする。
フラッシュROM33は、電源オン時のシステム立ち上げに必要となるプログラムやファームウェア等のプログラム、無線LANアクセスポイント3の機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を格納する。
無線LANコントローラ34−1は、例えば、IEEE802.11g規格に準拠した無線通信プロトコルを実行して、アンテナ34−2を介した他の機器との無線LAN通信を制御する。
イーサネットコントローラ35−1は、IEEE802.3規格に準拠した通信プロトコルを実行して、イーサネットI/F35−2を介してイーサネットに接続された他の機器との通信を制御する。バス36は、例えば、PCIにより実現され、データ転送に使用される。
次に、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4のハードウェア構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4は、CPU40、RAM42、フラッシュROM43、BLEコントローラ44−1、イーサネットコントローラ45−1がバス46を介して接続されて構成されている。また、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4は、CPU40にクロック41が、BLEコントローラ44−1にアンテナ44−2が、イーサネットコントローラ45−1にイーサネットI/F45−2が接続されて構成されている。
CPU40は、BLEアクセスポイント4全体の動作を制御する演算装置であり、フラッシュROM43に記憶されたプログラムを実行、処理する。クロック41は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU40の動作タイミングを制御するためのクロックを生成する。RAM42は、DRAMより構成されており、CPU40のワークエリアとして使用されたり、データを一時的に記憶したりする。
フラッシュROM43は、電源オン時のシステム立ち上げに必要となるプログラムやファームウェア等のプログラム、BLEアクセスポイント4の機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を格納する。
BLEコントローラ44−1は、BLE規格に準拠した無線通信プロトコルを実行して、アンテナ44−2を介した他の機器との無線通信を制御する。
イーサネットコントローラ45−1は、IEEE802.3規格に準拠した通信プロトコルを実行して、イーサネットI/F45−2を介してイーサネットに接続された他の機器との通信を制御する。バス46は、例えば、PCIにより実現され、データ転送に使用される。
次に、本実施形態に係る機器5のハードウェア構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る機器5のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係る機器5は、CPU50、RAM52、フラッシュROM53、無線LANコントローラ54−1、デバイスコントローラ55−1がバス56を介して接続されて構成されている。また、本実施形態に係る機器5は、CPU50にクロック51が、無線LANコントローラ54−1にアンテナ54−2が、デバイスコントローラ55−1に専用デバイス55−2が接続されて構成されている。
CPU50は、機器5全体の動作を制御する演算装置であり、フラッシュROM53に記憶されたプログラムを実行、処理する。クロック51は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU50の動作タイミングを制御するためのクロックを生成する。RAM52は、DRAMより構成されており、CPU50のワークエリアとして使用されたり、データを一時的に記憶したりする。
フラッシュROM53は、電源オン時のシステム立ち上げに必要となるプログラムやファームウェア等のプログラム、機器5の機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を格納する。
無線LANコントローラ54−1は、例えば、IEEE802.11g規格に準拠した無線通信プロトコルを実行して、アンテナ54−2を介した他の機器との無線LAN通信を制御する。
デバイスコントローラ55−1は、専用デバイス55−2の動作を制御する。専用デバイス55−2は、機器5の機能を実現するための専用のデバイスである。バス56は、例えば、PCIにより実現され、データ転送に使用される。
次に、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6のハードウェア構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6は、CPU60、RAM62、フラッシュROM63、BLEコントローラ64−1、入出力コントローラ65、RTC(Real Time Clock)68がバス69を介して接続されて構成されている。また、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6は、CPU60にクロック61が、BLEコントローラ64−1にアンテナ64−2が、入出力コントローラ65にLCD(Liquid Crystal Display)66、入力ボタン67が接続されて構成されている。
CPU60は、ウェアラブルデバイス6全体の動作を制御する演算装置であり、フラッシュROM63に記憶されたプログラムを実行、処理する。クロック61は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU60の動作タイミングを制御するためのクロックを生成する。RAM62は、DRAMより構成されており、CPU60のワークエリアとして使用されたり、データを一時的に記憶したりする。
フラッシュROM63は、電源オン時のシステム立ち上げに必要となるプログラムやファームウェア等のプログラム、ウェアラブルデバイス6の機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を格納する。
BLEコントローラ64−1は、BLE規格に準拠した無線通信プロトコルを実行して、アンテナ64−2を介した他の機器との無線通信を制御する。
入出力コントローラ65は、文字データやグラフィックデータをD/A(Digital/Analog)変換するとともに、これらのデータをLCD66に表示するための制御を行う。また、入出力コントローラ65は、入力ボタン67から入力された信号をA/D(Analog/Digital)変換する。RTC68は、日付時計である。バス69は、例えば、PCIにより実現され、データ転送に使用される。LCD66は、画面表示を行うと共に、タッチパネルとしても機能する。
次に、本実施形態に係るクライアント端末7のハードウェア構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係るクライアント端末7のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図8に示すように、本実施形態に係るクライアント端末7は、CPU70、RAM72、ROM73、HDD74、無線LANコントローラ75−1、入出力コントローラ76がバス79を介して接続されて構成されている。また、本実施形態に係るクライアント端末7は、CPU70にクロック71が、無線LANコントローラ75−1にアンテナ75−2が、入出力コントローラ76にLCD77、マウス/キーボード78が接続されて構成されている。
CPU70は、クライアント端末7全体の動作を制御する演算装置であり、ROM73やHDD74に記憶されたプログラムを実行、処理する。クロック71は、水晶発振子と分周回路から構成されており、CPU70の動作タイミングを制御するためのクロックを生成する。RAM72は、DRAMより構成されており、CPU70のワークエリアとして使用されたり、データを一時的に記憶したりする。ROM73は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、電源オン時のシステム立ち上げに必要となるプログラムやファームウェア等のプログラムを格納する。
HDD74は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OSやクライアント端末7の機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を格納する。尚、HDD74の他、SSD等の半導体記憶装置を用いても良い。
無線LANコントローラ75−1は、例えば、IEEE802.11g規格に準拠した無線通信プロトコルを実行して、アンテナ75−2を介した他の機器との無線LAN通信を制御する。
入出力コントローラ76は、文字データやグラフィックデータをD/A変換するとともに、これらのデータをLCD77に表示するための制御を行う。また、入出力コントローラ76は、マウス/キーボード78から入力された信号をA/D変換する。バス79は、例えば、PCIにより実現され、データ転送に使用される。LCD77は、画面表示を行うと共に、タッチパネルとしても機能する。
次に、本実施形態に係る機器管理サーバ1の機能構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る機器管理サーバ1の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図9に示すように、本実施形態に係る機器管理サーバ1は、データ受信部100、データ送信部101、機器管理制御部102、記憶部103を備える。
データ受信部100は、ネットワークを介して接続された他の機器や装置から機器管理サーバ1宛てに送信されてきたデータを受信して、機器管理制御部102に渡す。データ送信部101は、ネットワークを介して接続された他の機器や装置に対してデータを送信する。機器管理制御部102は、機器管理サーバ1に含まれる各部を制御する役割を担い、機器管理サーバ1の各部に命令を与える。
記憶部103は、機器管理サーバ1が動作するために必要な設定情報やネットワーク通信に必要な設定情報を記憶する。記憶部103は、この設定情報の一部として、機器情報ファイル、機器情報ファイル管理テーブル、無線LANアクセスポイント管理テーブルを記憶している。
ここで、本実施形態に係る機器情報ファイル、機器情報ファイル管理テーブル、無線LANアクセスポイント管理テーブルについて説明する。
まず、本実施形態に係る機器情報ファイルについて、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る機器情報ファイルのデータ構成の一例を示す図である。
図10に示すように、本実施形態に係る機器情報ファイルは、会議室毎に作成され、各会議室(設置場所)をそれぞれ識別するための会議室ID(設置場所識別情報)に対応付けられて記憶部103に記憶されている。また、図10に示すように、各機器情報ファイルには、対応する会議室に設置されている機器毎に、その機器のIPアドレス、MACアドレス、電力状態(通常電力モードか、省電力モードか)、その機器が設置されている会議室の会議室IDが記述されている。尚、本実施形態に係る機器情報ファイルは、XML(Extensible Markup Language)形式のファイルであるが、他の形式のファイルであっても良い。
尚、上述したように、本実施形態に係る機器5は、省電力モードへ移行する直前に、自機が設置されている会議室用の機器情報ファイルを機器管理サーバ1からダウンロードして、その機器情報ファイルにおける自機の電力状態の設定値を通常電力モードから省電力モードに変更して更新した後、機器管理サーバ1にアップロードする。
次に、本実施形態に係る機器情報ファイル管理テーブルについて、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る機器情報ファイル管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図11に示すように、本実施形態に係る機器情報ファイル管理テーブルは、機器管理サーバ1が、記憶部103に記憶されている各機器情報ファイルの記憶先URL(Uniform Resource Locator)を会議室毎に管理するためのテーブルであって、会議室ID毎に、その会議室IDに対応する機器情報ファイルの記憶先URLが対応付けられたテーブルである。
次に、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント管理テーブルについて、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント管理テーブルは、機器管理サーバ1が、各無線LANアクセスポイント3が通信範囲としている会議室を管理するためのデーブルであって、各無線LANアクセスポイント3のIPアドレス毎に、その無線LANアクセスポイント3が通信範囲としている会議室の会議室IDが対応付けられたテーブルである。
次に、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3の機能構成について、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図13に示すように、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3は、データ受信部300、データ送信部301、メイン制御部302、記憶部303、プロトコル変換部304を備える。
データ受信部300は、無線LANまたは有線LAN(イーサネット)を介して他の装置や機器から無線LANアクセスポイント3宛てに送信されてきたデータを受信してプロトコル変換部304へ渡す。データ受信部300は、HTTPプロトコルを実行するHTTPサーバとしても機能する。
データ送信部301は、無線LANや有線ネットワーク(イーサネット)を介して接続された他の装置や機器に対してデータを送信する。データ送信部301は、HTTPプロトコルを実行するHTTPクライアントとしても機能する。
メイン制御部302は、無線LANアクセスポイント3に含まれる各部を制御する役割を担い、無線LANアクセスポイント3の各部に命令を与える。記憶部303は、無線LANアクセスポイント3が動作するために必要な設定情報や、SSID(Service Set IDentifier)等の無線LAN通信に必要な設定情報を記憶する。プロトコル変換部304はIEEE802.11gの無線通信プロトコルとIEEE802.3のイーサネット通信プロトコルとを相互に変換する。
次に、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4の機能構成について、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図14に示すように、本実施形態に係るBLEアクセスポイント4は、データ受信部400、データ送信部401、メイン制御部402、記憶部403、プロトコル変換部404を備える。
データ受信部400は、BLEまたは有線LAN(イーサネット)を介して他の装置や機器からBLEアクセスポイント4宛てに送信されてきたデータを受信してプロトコル変換部404へ渡す。データ送信部401は、BLEや有線ネットワーク(イーサネット)を介して接続された他の装置や機器に対してデータを送信する。メイン制御部402は、BLEアクセスポイント4に含まれる各部を制御する役割を担い、BLEアクセスポイント4の各部に命令を与える。
記憶部403は、BLEアクセスポイント4が動作するために必要な設定情報や、BLE通信に必要な設定情報を記憶する。記憶部403は、この設定情報の一部として、BLEアクセスポイント4が設置されている会議室の会議室IDを記憶している。
この会議室IDのBLEアクセスポイント4への登録は、ユーザがBLEアクセスポイント4を会議室に設置する際に、クライアント端末7からイーサネットを介して会議室IDを登録するための会議室ID登録コマンドをその会議室IDと共にBLEアクセスポイント4に送信することにより行われる。
プロトコル変換部404はBLEの無線通信プロトコルとIEEE802.3のイーサネット通信プロトコルとを相互に変換する。
次に、本実施形態に係る機器5の機能構成について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る機器5の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図15に示すように、本実施形態に係る機器5は、データ受信部500、データ送信部501、機器制御部502、記憶部503、機能部504を備える。
データ受信部500は、ネットワークを介して接続された他の機器や装置から機器5宛てに送信されてきたデータを受信して、機器制御部502に渡す。データ送信部501は、ネットワークを介して接続された他の機器や装置に対してデータを送信する。機器制御部502は、機器5に含まれる各部を制御する役割を担い、機器5の各部に命令を与える。
記憶部503は、機器5が動作するために必要な設定情報や、ネットワークを介して接続された他の機器や装置とデータ通信を行うために必要となる設定情報を記憶する。記憶部503は、この設定情報の一部として、機器5が設置されている会議室の会議室IDを記憶している。機能部504は、機器5の機能を実現するための動作を実行する。
この会議室IDの機器5への登録は、ユーザが機器5を会議室に設置する際に、機器5を操作して会議室IDを直接入力したり、クライアント端末7からイーサネットを介して会議室IDを登録するための会議室ID登録コマンドをその会議室IDと共に機器5に送信したりすることにより行われる。
次に、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6の機能構成について、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図16に示すように、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6は、データ受信部600、データ送信部601、デバイス制御部602、記憶部603、入出力部604を備える。
データ受信部600は、BLEで接続された他の機器や装置からウェアラブルデバイス6宛てに送信されてきたデータを受信して、デバイス制御部602に渡す。データ送信部601は、BLEで接続された他の機器や装置に対してデータを送信する。デバイス制御部602は、ウェアラブルデバイス6に含まれる各部を制御する役割を担い、ウェアラブルデバイス6の各部に命令を与える。
記憶部603は、ウェアラブルデバイス6が動作するために必要な設定情報や、BLE通信に必要となる設定情報を記憶する。記憶部603は、この設定情報の一部として、ウェアラブルデバイス6を身に着けているユーザが操作するクライアント端末7のMACアドレス(装置識別情報)を記憶している。
このMACアドレスのウェアラブルデバイス6への登録は、ユーザがウェアラブルデバイス6を操作してMACアドレスを直接入力したり、クライアント端末7からイーサネットを介してMACアドレスを登録するためのMACアドレス登録コマンドをそのMACアドレスと共にウェアラブルデバイス6に送信したりすることにより行われる。
入出力部604は、LCD66や入力ボタン67から入力されたデータをデバイス制御部602に渡す。また、入出力部604は、LCD66に情報表示を行う。
次に、本実施形態に係るクライアント端末7の機能構成について、図17を参照して説明する。図17は、本実施形態に係るクライアント端末7の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図17に示すように、本実施形態に係るクライアント端末7は、データ受信部700、データ送信部701、端末制御部702、記憶部703、入出力部704を備える。
データ受信部700は、ネットワークを介して接続された他の機器や装置からクライアント端末7宛てに送信されてきたデータを受信して、端末制御部702に渡す。データ送信部701は、ネットワークを介して接続された他の機器や装置に対してデータを送信する。端末制御部702は、クライアント端末7に含まれる各部を制御する役割を担い、クライアント端末7の各部に命令を与える。
記憶部703は、クライアント端末7が動作するために必要な設定情報や、ネットワーク通信に必要となる設定情報を記憶する。入出力部704は、LCD77やウス/キーボード78から入力されたデータを端末制御部702に渡す。また、入出力部704は、LCD77に情報表示を行う。
次に、本実施形態に係る機器5の電源がONになったときの処理について、図18を参照して説明する。図18は、本実施形態に係る機器5の電源がONになったときの処理を説明するためのシーケンス図である。
図18に示すように、まず、機器5の電源がONになると(S1801)、機器5において、機器制御部502は、DHCPサーバ2から自機に割り当てられているIPアドレスを取得する(S1802)。
そして、機器5において、機器制御部502は、自機が設置されている会議室の会議室IDを記憶部503から読み出して、機器管理サーバ1に対して機器情報ファイル取得要求と共に送信する(S1803)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、機器5から指定された機器情報ファイルを、機器情報ファイル取得要求元の機器5に対して、機器情報ファイル取得応答と共に送信する(S1804)。
そして、機器5において、機器制御部502は、機器管理サーバ1から送信されてきた機器情報ファイル中にあるIPアドレスと電力状態とを現在の値に更新し(S1805)、更新後の機器情報ファイルを機器管理サーバ1に送信する(S1806)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、機器5から送信されてきた更新後の機器情報ファイルを記憶部103に記憶させる(S1807)。
以上が、本実施形態に係る機器5の電源がONになったときの処理である。
次に、S1805における機器情報ファイルの更新処理について、図19を参照して具体的に説明する。図19は、本実施形態に係る機器5が機器情報ファイルを更新する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図19に示すように、まず、機器5において、機器制御部502は、機器管理サーバ1から送信されてきた機器情報ファイルに、自機用の項目が登録されているか否かを判定する(S1901)。
機器5において、機器制御部502は、S1901における判定処理において、自機用の項目が登録されていると判定した場合(S1901/YES)、自機のIPアドレス、電力状態が現在の値と同じであるか否かを判定する(S1902)。
機器5において、機器制御部502は、S1902における判定処理において、自機のIPアドレス、電力状態が現在の値と同じであると判定した場合(S1902/YES)、何もしないでそのままとし、異なれば(S1902/NO)、現在の値に更新する(S1903)。
一方、機器5において、機器制御部502は、S1901における判定処理において、自機用の項目が登録されていないと判定した場合(S1901/NO)、機器情報ファイルに自機用の項目を作成し(S1904)、自機のIPアドレス、MACアドレス、電力状態、自機が設置されている会議室IDを追加する(S1905)。
尚、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、機器5から機器情報ファイル取得要求と共に送信されてきた会議室IDに対応する機器情報ファイルが記憶部103にない場合、機器情報ファイル取得応答としてその旨を通知する。
そして、機器5において、機器制御部502は、機器管理サーバ1から機器情報ファイル取得応答として、対応する機器情報ファイルがない旨の通知を受けた場合、自機にて機器情報ファイルを生成して自機用の項目を作成し、自機のIPアドレス、MACアドレス、電力状態、自機が設置されている会議室IDを追加する。
以上が、本実施形態に係る機器5が機器情報ファイルを更新する際の処理である。
次に、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理について、図20〜図23を参照して説明する。
図20〜図23は、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理を説明するためのシーケンス図である。尚、図20〜図23においては、ユーザが会議室Aに入室したときの処理について説明するが、他の会議室に入室したときについても同様である。
図20に示すように、まず、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室すると、ウェアラブルデバイス6において、デバイス制御部602は、BLEアクセスポイント4aからアドバタイズメントパケットを受信する(S2001)。
そして、ウェアラブルデバイス6において、デバイス制御部602は、BLEアクセスポイント4aからアドバタイズメントパケットを受信すると、BLEアクセスポイント4aにスキャン要求パケットを送信する(S2002)。
そして、BLEアクセスポイント4aにおいて、メイン制御部402は、ウェアラブルデバイス6からスキャン要求パケットを受信すると、ウェアラブルデバイス6にスキャン応答パケットを送信する(S2003)。ウェアラブルデバイス6は、スキャン応答パケットを受信するとマスターとなり、BLEアクセスポイント4aがスレーブとなる。
そして、ウェアラブルデバイス6において、デバイス制御部602は、BLEアクセスポイント4aに対して接続要求(CONNECT_REQ PDU)を送信してBLEアクセスポイント4aとの接続を行う(S2004)。
そして、ウェアラブルデバイス6において、デバイス制御部602は、記憶部603からクライアント端末7のMACアドレスを読み出して、読み出したMACアドレスをLL(Logical Link) Data PDUに含めてBLEアクセスポイント4aに送信する(S2005)。
そして、BLEアクセスポイント4aにおいて、メイン制御部402は、ウェアラブルデバイス6からMACアドレスを受信すると、記憶部403から会議室IDを読み出して、受信したMACアドレス、読み出した会議室IDを機器管理サーバ1に送信する(S2006)。尚、このS2006の処理は、HTTPのSOAP−RPC(Remote Procedure Call)の仕組みを使用して、機器管理サーバ1が提供する位置通知サービスをコールするメソッドを送信することで行われる。
そして、機器管理サーバ1は、BLEアクセスポイント4aからクライアント端末7のMACアドレス、会議室IDを受信すると、位置通知サービスを実行する。
即ち、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、記憶部103に記憶されている無線LANアクセスポイント管理テーブル(図12)を参照して、BLEアクセスポイント4aから受信した会議室IDに対応付けられている無線LANアクセスポイント3のIPアドレスを特定すると共に、記憶部103に記憶されている機器情報ファイル管理テーブル(図11)を参照して、BLEアクセスポイント4aから受信した会議室ID用の機器情報ファイルの記憶先URLを特定する(S2007)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、特定したIPアドレス(無線LANアクセスポイント3−1)宛てに、BLEアクセスポイント4aから受信したクライアント端末7のMACアドレス、特定した機器情報ファイルの記憶先URLをHTTPで送信する(S2008)。
そして、図21に示すように、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、機器管理サーバ1から受信したクライアント端末7のMACアドレス、機器情報ファイルの記憶先URLを記憶部303に記憶させる(S2101)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、無線LANアクセスポイント3−1からビーコンを受信すると(S2102)、予め設定されたSSIDをプローブ要求フレームに入れて無線LANアクセスポイント3−1に送信する(S2103)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、クライアント端末7から送信されてきたSSIDが自機に設定されているSSIDと同じであることを確認すると(S2104)、クライアント端末7にプローブ応答フレームを送信する(S2105)。尚、このようなSSIDによる端末認証処理は不要とすることも可能である。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、自機のMACアドレスを認証要求フレームに入れて無線LANアクセスポイント3−1に送信する(S2106)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、クライアント端末7からMACアドレスを受信すると、受信したMACアドレスと、S2101において記憶部303に記憶させたMACアドレスとが同じであることを比較することで端末認証を行う(S2107)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、S2107における比較の結果、両者が同じであることを確認すると、即ち、端末認証に成功すると、認証応答フレームをクライアント端末7に送信する(S2108)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、無線LANアクセスポイント3−1から認証応答フレームを受信すると、アソシエーション要求フレームを無線LANアクセスポイント3−1に送信する(S2109)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、クライアント端末7からアソシエーション要求フレームを受信すると、クライアント端末7へアソシエーション応答フレームを送信する(S2110)。ここまでの処理により、無線LANアクセスポイント3−1とクライアント端末7との接続が完了する。
そして、図22に示すように、クライアント端末7において、端末制御部702は、DHCPサーバ2からIPアドレスを取得して自機に設定し(S2201)、宛先プロトコルアドレスに0をセットしたARP(Address Resolution Protocol)パケットを無線LANアクセスポイント3−1に送信する(S2202)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、クライアント端末7からARPパケットを受信すると、クライアント端末7のIPアドレス、MACアドレスを取得する(S2203)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、取得したクライアント端末7のMACアドレスと、S2101において記憶部103に記憶させたMACアドレスとが同じであることを確認すると(S2204)、S2101において記憶部103に記憶させた機器情報ファイルの記憶先URLをクライアント端末7に送信する(S2205)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、無線LANアクセスポイント3−1から機器情報ファイルの記憶先URLを受信すると、受信した機器情報ファイルの記憶先URL(機器管理サーバ1)にアクセスして、機器情報ファイルの取得を要求する(S2206)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、クライアント端末7から指定された機器情報ファイルをクライアント端末7に送信する(S2207)。
そして、図23に示すように、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器管理サーバ1から機器情報ファイルを受信すると、受信した機器情報ファイルを記憶部703に記憶させる(S2301)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器情報ファイル中にある機器の電力状態を確認し(S2302)、省電力モードになっている機器に対して、通常電力モードに移行させるための省電力解除データ(実行命令の一例)を送信する(S2303)。ここで、省電力解除データは、例えば、上述したマジックパケットである。
尚、このとき、クライアント端末7において、端末制御部702は、ユーザに使用したい機器を選択させて、選択された機器に対して省電力解除データを送信するように構成されていても良い。
また、このとき、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器情報ファイルにおける各機器の電力状態を確認せずに、その全ての機器に対して省電力解除データを送信するように構成されていても良い。
そして、機器5において、機器制御部502は、クライアント端末7から省電力解除データを受信すると、自機を省電力モードから通常電力モードに移行させる(S2304)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器5を動作させるためのデータを機器5に送信する(S2305)。
そして、機器5において、機器制御部502は、クライアント端末7から送信されてきたデータに従って動作を開始する(S2306)。
以上が、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理である。
次に、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aから会議室Bに移動したときの処理について説明する。
尚、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aから退室したとき、クライアント端末7は、通常電力モードから省電力モードに移行することが考えられる。
このような場合、クライアント端末7は、省電力モードになったときにネットワークモジュールの電源もオフになるモードと、ネットワークモジュールの電源はオフにならないモードがあり、ユーザがこれらのモードを選択できるようになっている。
そこで、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aから退室したときの処理を、クライアント端末7が省電力モードになったときにネットワークモジュールの電源もオフになるモードの場合と、ネットワークモジュールの電源はオフにならないモードの場合とに分けて説明する。
まず、クライアント端末7が省電力モードになったときにネットワークモジュールの電源がオフにならないモードの場合について説明する。
このような場合、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室すると、ウェアラブルデバイス6は、BLEアクセスポイント4aからの電波が届かなくなるため、BLEアクセスポイント4aとのBLE通信を実行することができない状態となり、BLE通信に係る制御は初期状態に戻る。
但し、このとき、クライアント端末7は、無線LANアクセスポイント3−1からの電波は受信し続けているため、無線LANアクセスポイント3−1との無線LAN通信が切断されることはない。
そのため、このような場合、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室して会議室Bに入室したとき、S2102〜S2202に相当する処理が不要となる。
次に、クライアント端末7が省電力モードになったときにネットワークモジュールの電源もオフになるモードの場合について説明する。
このような場合、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室すると、ウェアラブルデバイス6は、BLEアクセスポイント4aからの電波が届かなくなるため、BLEアクセスポイント4aとのBLE通信を実行することができない状態となり、BLE通信に係る制御は初期状態に戻る。
さらに、このとき、無線LANアクセスポイント3−1は、クライアント端末7からの電波が届かなくなるため、クライアント端末7との無線LAN通信を実行することができない状態となり、クライアント端末7との無線LAN通信に係る制御は初期状態に戻る。
そのため、このような場合、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室して会議室Bに入室したとき、S2001以降に相当する処理が行われることになる。
以上が、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aから会議室Bに移動したときの処理である。
以上、説明したように、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、ユーザが自身の操作するクライアント端末7を持ってプロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5が設置された会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末7とこれらの機器5とが接続され、そのクライアント端末7からこれらの機器5を利用することが可能となる。
従って、利用者は、プロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5を操作することなくそれらの機器5の電源をオンにして(省電力モードから通常電力モードに移行させて)使用できる状態にすることが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
尚、本実施形態においては、各会議室にBLEアクセスポイント4が設置され、ウェアラブルデバイス6とBLE通信するように構成された機器制御システムについて説明した。この他、本実施形態に係る機器制御システムは、BLEの代わりにNFCやZigBee、920MHz無線(Wi−SUN)等を使用するように構成されていても良い。
また、本実施形態においては、無線LANアクセスポイント3は、クライアント端末7のIPアドレスをARPパケットにより取得するように構成された機器制御システムについて説明した。この他、本実施形態に係る無線LANアクセスポイント3は、DHCP機能を備え、クライアント端末7のIPアドレスをARPパケットにより取得するのではなく、自機がクライアント端末7に割り当てたIPアドレスを使用するように構成されていても良い。
また、本実施形態においては、クライアント端末7は、機器管理サーバ1から機器情報ファイルの全データを一括して取得する場合について説明したが、機器情報ファイルに含まれる各項目(IPアドレス、MACアドレス、電力状態、会議室ID)を項目毎に分けて取得するようにしても良い。
また、本実施形態においては、機器管理サーバ1は、機器情報ファイルを会議室毎に記憶する構成となっているが、全会議室分の機器情報ファイルをまとめて一つのファイルとして記憶するように構成されていても良い。機器管理サーバ1は、このように構成された場合、全会議室に共通して一つの機器情報ファイルしか存在しないため、機器情報ファイル管理テーブルを記憶しておく必要がない。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、クライアント端末7が各機器の電力状態を確認する(S2302)ように構成されている機器制御システムについて説明した。本実施形態においては、機器管理サーバ1が各機器の電力状態を確認するように構成されている機器制御システムについて説明する。
本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第1実施形態と同様に、ウェアラブルデバイスを身に着けたユーザが自身の操作するクライアント端末7を持ってプロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5が設置された会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末7とこれらの機器5とが接続され、そのクライアント端末7からこれらの機器5を利用することが可能となる。
従って、利用者は、プロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5を操作することなくそれらの機器5の電源をオンにして(省電力モードから通常電力モードに移行させて)使用できる状態にすることが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
以下、本実施形態に係る機器制御システムの構成について、主に第1実施形態と異なる部分のみ説明し、同一若しくは対応する部分に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
まず、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、無線LANアクセスポイント3−1がクライアント端末7に機器情報ファイルの記憶先URLを送信(S2205)した後の処理について、図24を参照して説明する。図24は、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理を説明するためのシーケンス図である。尚、図24においては、ユーザが会議室Aに入室したときの処理について説明するが、他の会議室に入室したときについても同様である。
図24に示すように、まず、クライアント端末7において、端末制御部702は、無線LANアクセスポイント3−1から機器情報ファイルの記憶先URLを受信すると(S2205)、HTTPのSOAP−RPCの仕組みを使用して、機器管理サーバ1が提供する機器制御サービスをコールするメソッドを送信する(S2401)。このとき、クライアント端末7において、端末制御部702は、この送信メッセージに無線LANアクセスポイント3−1から受信した機器情報ファイルの記憶先URLを含める。
そして、機器管理サーバ1は、クライアント端末7からこのメッセージを受信すると、機器制御サービスを実行する。
即ち、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、クライアント端末7から送信されてきた機器情報ファイルの記憶先URLで指定された機器情報ファイルを記憶部103から読み出し(S2402)、読み出した機器情報ファイルにおける各機器の電力状態を確認する(S2403)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、省電力モードになっている機器毎に省電力解除データを生成して、生成した省電力解除データ、省電力モードになっている各機器のIPアドレス、パケットタイプとしてUDP(User Datagram Protocol)を表す情報を含めた省電力解除メッセージをHTTPによりクライアント端末7に送信する(S2404)。
尚、このとき、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、機器情報ファイルにおける各機器の電力状態を確認せずに、その全ての機器毎に省電力解除データを生成して、生成した省電力解除データ、各機器のIPアドレス、パケットタイプとしてUDPを表す情報を含めた省電力解除メッセージをHTTPによりクライアント端末7に送信するように構成されていても良い。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器管理サーバ1から省電力解除メッセージを受信すると、受信した省電力解除メッセージに含まれる省電力解除データをUDPパケットのペイロードにセットして、受信した省電力解除メッセージに含まれるIPアドレス宛てに送信する(S2405)。以降の処理(S2406〜S2408)は、S2304〜S2306と同様である。
以上が、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、無線LANアクセスポイント3−1がクライアント端末7に機器情報ファイルの記憶先URLを送信(S2205)した後の処理である。
以上、説明したように、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第1実施形態と同様に、ユーザが自身の操作するクライアント端末7を持ってプロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5が設置された会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末7とこれらの機器5とが接続され、そのクライアント端末7からこれらの機器5を利用することが可能となる。
従って、利用者は、プロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5を操作することなくそれらの機器5の電源をオンにして(省電力モードから通常電力モードに移行させて)使用できる状態にすることが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
[第3実施形態]
第1実施形態、第2実施形態においては、ユーザが自身の操作するクライアント端末7を持ってプロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5が設置された会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末7とこれらの機器5とが接続され、そのクライアント端末7からこれらの機器5を利用することが可能となるように構成されている機器制御システムについて説明した。
本実施形態においては、利用者が予め、使用したい会議室、機器、年月日、時間帯、TV会議通信の通信先(TV会議端末5−2を使用する場合のみ)を機器管理サーバ1に利用登録しておき、そのユーザが自身の操作するクライアント端末7を持って、予め利用登録した会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末7と予め利用登録した機器5とが接続され、そのクライアント端末7からその機器5を利用することが可能となるように構成されている機器制御システムについて説明する。
従って、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、利用者は、利用登録した情報に従って、プロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5を操作することなくそれらの機器5を使用できる状態にすることが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、予め利用登録した利用者以外は機器5を利用することができないため、システムの運用効率、及び、機器5に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、TV会議端末5−2の利用登録をする際、TV会議通信の通信先を登録することができるため、利用者が都度、TV会議端末5−2に通信先を入力することなく自動的にTV会議通信の接続を行うことが可能となる。従って、利用者は、TV会議端末5−2を操作することなくTV会議通信を開始することが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
以下、本実施形態に係る機器制御システムの構成について、主に第1実施形態と異なる部分のみ説明し、同一若しくは対応する部分に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
尚、本実施形態に係る機器5は、使用開始時と使用終了時に、自機が設置されている会議室用の機器情報ファイルを機器管理サーバ1からダウンロードして、その機器情報ファイルにおける自機の機器使用状態を最新の状態に変更した後、機器管理サーバ1にアップロードするように構成されている。
まず、本実施形態に係る機器情報ファイルについて、図25を参照して説明する。図25は、本実施形態に係る機器情報ファイルのデータ構成の一例を示す図である。
図25に示すように、本実施形態に係る機器情報ファイルは、第1実施形態に係る機器情報ファイル(図10)における項目に加え、機器の利用が許可されたか否かを表す機器制御フラグ(オンかオフか)、機器使用状態(未使用か使用中か)が記述されている。
この機器制御フラグは、利用登録を行う際に、利用する機器についてはオン(許可情報)に設定され、利用しない機器についてはオフに設定される。
尚、利用者は、この機器制御フラグがオンになっている機器5についてしか利用することができず、オフになっている機器については利用することができない。即ち、利用者は、予め利用登録を行った機器5しか利用することができない。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、システムの運用効率、及び、機器5に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る機器管理サーバ1における記憶部103が記憶する設定情報について説明する。本実施形態に係る機器管理サーバ1における記憶部103は、設定情報の一部として、第1実施形態において説明した機器情報ファイル管理テーブル(図11)、無線LAN管理テーブル(図12)の他に、利用者管理テーブル、利用登録管理テーブルを記憶している。
ここで、本実施形態に係る利用者管理テーブル、利用登録管理テーブルについて説明する。
まず、本実施形態に係る利用者管理テーブルについて、図26を参照して説明する。図26は、本実施形態に係る利用者管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図26に示すように、本実施形態に係る利用者管理テーブルは、機器管理サーバ1が、利用者を管理するためのテーブルであって、利用者毎に、ユーザID、パスワード、ユーザ名が対応付けられたテーブルである。以下では、ユーザID、パスワードを総称してユーザ情報(利用者識別情報)とする。
次に、本実施形態に係る利用登録管理テーブルについて、図27を参照して説明する。図27は、本実施形態に係る利用登録管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図27に示すように、本実施形態に係る利用登録管理テーブルは、機器管理サーバ1が、利用登録を管理するためのテーブルであって、利用登録を行った利用者毎に、ユーザ名、制御対象機器、会議室ID、利用年月日、利用時間帯、TV会議通信の通信先が対応付けられたテーブルである。
次に、本実施形態に係るウェアラブルデバイス6における記憶部603が記憶する設定情報について説明する。本実施形態に係るウェアラブルデバイス6における記憶部603は、設定情報の一部として、ウェアラブルデバイス6を身に着けているユーザが操作するクライアント端末7のMACアドレスに加えて、そのユーザのユーザ情報を記憶している。
次に、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理について、図28〜図31を参照して説明する。
図28〜図31は、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理を説明するためのシーケンス図である。尚、図28〜図31においては、ユーザが会議室Aに入室したときの処理について説明するが、他の会議室に入室したときについても同様である。
図28に示すように、まず、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室すると、ウェアラブルデバイス6、BLEアクセスポイント4aは、S2001〜S2004と同様の処理を行う(S2801〜S2804)。
そして、ウェアラブルデバイス6において、デバイス制御部602は、記憶部603からクライアント端末7のMACアドレス、自機を身に着けているユーザのユーザ情報を読み出して、読み出したMACアドレス、ユーザ情報をLL Data PDUに含めてBLEアクセスポイント4aに送信する(S2805)。
そして、BLEアクセスポイント4aにおいて、メイン制御部402は、ウェアラブルデバイス6からクライアント端末7のMACアドレス、ユーザ情報を受信すると、記憶部403から会議室IDを読み出して、受信したMACアドレス、ユーザ情報、読み出した会議室IDを機器管理サーバ1に送信する(S2806)。尚、このS2806の処理は、HTTPのSOAP−RPCの仕組みを使用して、機器管理サーバ1が提供する位置通知サービスをコールするメソッドを送信することで行われる。
そして、機器管理サーバ1は、BLEアクセスポイント4aからクライアント端末7のMACアドレス、会議室IDを受信すると、位置通知サービスを実行する。
即ち、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、記憶部103に記憶されている利用者管理テーブル(図26)を参照して、BLEアクセスポイント4aから受信したユーザ情報に対応付けられているユーザ名を特定し、記憶部103に記憶されている利用登録管理テーブル(図27)を参照して、特定したユーザ名に対応付けられている制御対象機器、会議室ID、利用年月日、利用時間帯を特定する(S2807)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、BLEアクセスポイント4aから受信した会議室ID、現在の年月日、日時と、特定した会議室ID、利用年月日、利用時間帯とを照らし合わせ、一致すれば、BLEアクセスポイント4aから受信した会議室ID用の機器情報ファイルを記憶部103から読み出し、特定した制御対象機器の機器制御フラグをオフからオンに変更して上書き保存する(S2808)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、記憶部103に記憶されている利用登録管理テーブル(図27)から、S2807において特定したユーザ名に対応付けられているTV会議通信の宛先を抽出する(S2809)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、記憶部103に記憶されている無線LANアクセスポイント管理テーブル(図12)を参照して、BLEアクセスポイント4aから受信した会議室IDに対応付けられている無線LANアクセスポイント3のIPアドレスを特定すると共に、記憶部103に記憶されている機器情報ファイル管理テーブル(図11)を参照して、BLEアクセスポイント4aから受信した会議室IDに対応した機器情報ファイルの記憶先URLを特定する(S2810)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、特定したIPアドレス(無線LANアクセスポイント3−1)宛てに、BLEアクセスポイント4aから受信したクライアント端末7のMACアドレス、特定した機器情報ファイルの記憶先URL、抽出したTV会議通信の通信先をHTTPで送信する(S2811)。
そして、図29に示すように、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、機器管理サーバ1から受信したMACアドレス、機器情報ファイルの記憶先URL、TV会議通信の宛先を記憶部303に記憶させる(S2901)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1、クライアント端末7は、S2102〜S2110と同様の処理を行う(S2902〜S2910)と共に、図30に示すように、S2201〜S2204と同様の処理を行う(S3001〜S3004)。
そして、無線LANアクセスポイント3−1において、メイン制御部302は、S2901において記憶部103に記憶させた機器情報ファイルの記憶先URL、TV会議通信の宛先をクライアント端末7に送信する(S3005)。
そして、機器管理サーバ1、クライアント端末7は、S2206〜S2207と同様の処理を行う(S3006〜S3007)。
そして、図31に示すように、クライアント端末7において、端末制御部702は、S2301と同様の処理を行った後(S3101)、機器情報ファイル中にある各機器の機器制御フラグを確認し(S3102)、機器制御フラグがオンである機器の電力状態を確認する(S3103)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、省電力モードになっている機器に対して省電力解除データを送信する(S3104)。ここで、省電力解除データは、例えば、上述したマジックパケットである。
尚、このとき、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器情報ファイルにおける各機器の電力状態を確認せずに、機器制御フラグがオンになっている機器全てに対して省電力解除データを送信するように構成されていても良い。
そして、機器5において、機器制御部502は、クライアント端末7から省電力解除データを受信すると、自機を省電力モードから通常電力モードに移行させる(S3105)。
ここからは、クライアント端末7による省電力解除データの送信対象となった機器がTV会議端末5−2aである場合について説明する。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、省電力解除データの送信対象となったTV会議端末5−2aについて、機器情報ファイルにおける機器使用状態を確認し(S3106)、その機器使用状態が未使用である場合、TV会議通信の宛先を含めた発呼要求コマンド(発呼命令:実行命令の一例)をそのTV会議端末5−2aに送信する(S3107)。尚、機器使用状態が未使用である機器5がプロジェクタ5−1aである場合、クライアント端末7において、端末制御部702は、発呼要求コマンドの代わりに投影データ(実行命令の一例)をプロジェクタ5−1aに送信する。
そして、TV会議端末5−2aにおいて、機器制御部502は、クライアント端末7から受信した宛先に発呼して(S3108)、TV会議通信の接続を行ってTV会議通信を開始する(S3109)。
以上が、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理である。
尚、図31においては、クライアント端末7は、機器制御フラグの確認後に、電力状態を確認し、電力状態が省電力モードになっている機器5に省電力解除データを送信するようになっているが、機器制御フラグの確認後に、電力状態を確認せずに、機器制御フラグがオンになっている機器全てに省電力解除データを送信するように構成されていても良い。
また、図31においては、クライアント端末7は、機器制御フラグ、電力状態、機器使用状態の順に確認しているが、これらの確認の順番は入れ替えても良い。
次に、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室したときの処理について、図32を参照して説明する。図32は、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室したときの処理を説明するためのシーケンス図である。尚、図32においては、ユーザが会議室Aから退室したときの処理について説明するが、他の会議室から退室したときについても同様である。
図32に示すように、まず、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室すると、BLEアクセスポイント4aにおいて、メイン制御部402は、ウェアラブルデバイス6との通信が切断されたことを検知する(S3201)。
そして、BLEアクセスポイント4aにおいて、メイン制御部402は、ウェアラブルデバイス6との通信が切断されたことを検知すると、記憶部403から会議室IDを読み出して、読み出した会議室IDを機器管理サーバ1に送信する(S3202)。尚、このS3202の処理は、HTTPのSOAP−RPCの仕組みを使用して、機器管理サーバ1が提供する機器制御サービスをコールするメソッドを送信することで行われる。
そして、機器管理サーバ1は、BLEアクセスポイント4aから会議室IDを受信すると、機器制御サービスを実行する。
即ち、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、BLEアクセスポイント4aから送信されてきた会議室IDに対応する機器情報ファイルの記憶先URLを、機器情報ファイル管理テーブル(図11)を参照して特定し(S3203)、特定した機器情報ファイルを記憶部103から読み出して、読み出した機器情報ファイルにおける各機器の機器制御フラグを確認する(S3204)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、機器制御フラグがオンである機器の機器制御フラグをオンからオフに変更して上書き保存する(S3205)。
以上が、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが会議室Aから退室したときの処理である。
以上、説明したように、本実施形態に係る機器制御システムは、利用者が予め、使用したい会議室、機器、年月日、時間帯、TV会議通信の通信先(TV会議端末5−2を使用する場合のみ)を機器管理サーバ1に利用登録しておき、そのユーザがウェアラブルデバイス6を身に着けて自身の操作するクライアント端末7を持って、予め利用登録した会議室に入室すると、自動的に上記クライアント端末7と予め利用登録した機器5とが接続され、そのクライアント端末7からその機器5を利用することが可能となるように構成されている。
従って、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第1実施形態と同様に、利用者は、プロジェクタ5−1やTV会議端末5−2等の機器5を操作することなくそれらの機器5の電源をオンにして使用できる状態にすることが可能となる。さらに、TV会議端末5−2の場合は、利用者が操作することなく相手の端末と接続させることが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、予め利用登録した利用者以外は機器5を利用することができないため、システムの運用効率、及び、機器5に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、TV会議端末5−2の利用登録をする際、TV会議通信の通信先を登録することができるため、利用者が都度、TV会議端末5−2に通信先を入力することなく自動的にTV会議通信の接続を行うことが可能となる。従って、利用者は、TV会議端末5−2を操作することなくTV会議通信を開始することが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
尚、本実施形態においては、クライアント端末7は、機器管理サーバ1から機器情報ファイルの全データを一括して取得する場合について説明したが、機器情報ファイルに含まれる各項目(IPアドレス、MACアドレス、電力状態、会議室ID、機器制御フラグ、機器使用状態)を項目毎に分けて取得するようにしても良い。
[第4実施形態]
第3実施形態においては、クライアント端末7が各機器の機器制御フラグ、電力状態、機器使用状態を確認する(S3102、S3103、S3106)ように構成されている機器制御システムについて説明した。本実施形態においては、機器管理サーバ1が各機器の機器制御フラグ、電力状態、機器使用状態を確認するように構成されている機器制御システムについて説明する。
本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第3実施形態と同様に、予め利用登録した利用者以外は機器5を利用することができないため、システムの運用効率、及び、機器5に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第3実施形態と同様に、TV会議端末5−2の利用登録をする際、TV会議通信の通信先を登録することができるため、利用者が都度、TV会議端末5−2に通信先を入力することなく自動的にTV会議通信の接続を行うことが可能となる。従って、利用者は、TV会議端末5−2を操作することなくTV会議通信を開始することが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
以下、本実施形態に係る機器制御システムの構成について、主に第3実施形態と異なる部分のみ説明し、同一若しくは対応する部分に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
まず、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、無線LANアクセスポイント3−1がクライアント端末7に機器情報ファイルの記憶先URL、TV会議通信の宛先を送信(S3005)した後の処理について、図33を参照して説明する。図33は、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、ウェアラブルデバイス6を身に着けたユーザが、自身が操作するクライアント端末7を持って会議室Aに入室したときの処理を説明するためのシーケンス図である。尚、図33においては、ユーザが会議室Aに入室したときの処理について説明するが、他の会議室に入室したときについても同様である。
図33に示すように、まず、クライアント端末7において、端末制御部702は、無線LANアクセスポイント3−1から機器情報ファイルの記憶先URL、TV会議通信の宛先を受信すると(図30のS3005)、HTTPのSOAP−RPCの仕組みを使用して、機器管理サーバ1が提供する機器制御サービスをコールするメソッドを送信する(S3301)。このとき、クライアント端末7において、端末制御部702は、この送信メッセージに無線LANアクセスポイント3−1から受信した機器情報ファイルの記憶先URLを含める。
そして、機器管理サーバ1は、クライアント端末7からこのメッセージを受信すると、機器制御サービスを実行する。
即ち、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、クライアント端末7から送信されてきた機器情報ファイルの記憶先URLで指定された機器情報ファイルを記憶部103から読み出し(S3302)、読み出した機器情報ファイルにおける各機器の機器制御フラグを確認して(S3303)、機器制御フラグがオンである機器の電力状態を確認する(S3304)。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、省電力モードになっている機器毎に省電力解除データを生成して、生成した省電力解除データ、省電力モードになっている各機器のIPアドレス、パケットタイプとしてUDPを表す情報を含めた省電力解除メッセージをHTTPによりクライアント端末7に送信する(S3305)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器管理サーバ1から省電力解除メッセージを受信すると、受信した省電力解除メッセージに含まれる省電力解除データをUDPパケットのペイロードにセットして、受信した省電力解除メッセージに含まれるIPアドレス宛てに送信する(S3306)。
そして、機器5において、機器制御部502は、クライアント端末7から省電力解除データを受信すると、自機を省電力モードから通常電力モードに移行させる(S3307)。
ここからは、クライアント端末7による省電力解除データの送信対象となった機器がTV会議端末5−2aである場合について説明する。
そして、機器管理サーバ1において、機器管理制御部102は、省電力解除データの生成対象となったTV会議端末5−2aについて、機器情報ファイルにおける機器使用状態を確認し(S3308)、その機器使用状態が未使用である場合、TV会議通信の宛先を含めた発呼要求コマンドを、そのTV会議端末5−2aのIPアドレスと共にHTTPによりクライアント端末7に送信する(S3309)。
そして、クライアント端末7において、端末制御部702は、機器管理サーバ1から発呼要求コマンドを受信すると、受信したTV会議通信の宛先と発呼要求コマンドのデータとをUDPパケットのペイロードにセットし、発呼要求コマンドと共に受信したIPアドレス宛てに送信する(S3310)。
そして、TV会議端末5−2aにおいて、機器制御部502は、クライアント端末7から受信した宛先に発呼して(S3311)、TV会議通信の接続を行ってTV会議通信を開始する(S3312)。
以上が、本実施形態に係る機器制御システムにおいて、無線LANアクセスポイント3−1がクライアント端末7に機器情報ファイルの記憶先URLを送信(S3005)した後の処理である。
尚、図33においては、機器管理サーバ1は、機器制御フラグの確認後に、電力状態を確認し、電力状態が省電力モードになっている機器5の省電力解除メッセージを生成するようになっているが、機器制御フラグの確認後に、電力状態を確認せずに、機器制御フラグがオンになっている機器全てに省電力解除メッセージを生成するように構成されていても良い。
また、図33においては、機器管理サーバ1は、機器制御フラグ、電力状態、機器使用状態の順に確認しているが、これらの確認の順番は入れ替えても良い。
以上、説明したように、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第3実施形態と同様に、予め利用登録した利用者以外は機器5を利用することができないため、システムの運用効率、及び、機器5に対するセキュリティを向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る機器制御システムにおいては、第3実施形態と同様に、TV会議端末5−2の利用登録をする際、TV会議通信の通信先を登録することができるため、利用者が都度、TV会議端末5−2に通信先を入力することなく自動的にTV会議通信の接続を行うことが可能となる。従って、利用者は、TV会議端末5−2を操作することなくTV会議通信を開始することが可能となる。これにより、本実施形態に係る機器制御システムは、機器を利用する利用者の操作負担を軽減しつつ、利便性を向上させることが可能となる。
[第5実施形態]
第1実施形態〜第4実施形態においては、図1に示したように、機器管理サーバ1がネットワーク8に接続されて構成される機器制御システムについて説明した。本実施形態においては、図34に示すように、ネットワーク8とインターネット9−1との間にファイアーウォール装置9−2が接続され、機器管理サーバ1がインターネット9−1に接続されて構成される機器制御システムについて説明する。図34は、本実施形態に係る機器制御システムの運用形態を示す図である。
このように構成された場合、ネットワーク8に接続された無線LANアクセスポイント3からインターネット9−1に接続された機器管理サーバ1にアクセスすることはできるが、インターネット9−1に接続された機器管理サーバ1からはネットワーク8に接続された無線LANアクセスポイント3にアクセスすることができない。
そこで、本実施形態においては、ネットワーク8に接続された無線LANアクセスポイント3とインターネット9−1に接続された機器管理サーバ1との間で常時セッションを接続しておき、機器管理サーバ1から無線LANアクセスポイント3にデータを送信する際は、このセッションを利用するように構成されている。この常時接続のセッションは、例えば、XMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)を使用して行われる。
本実施形態に係る機器管理サーバ1、無線LANアクセスポイント3は、予めXMPP通信ソフトウェアがインストールされて、そのXMPP通信ソフトウェアを起動している。そして、本実施形態に係る機器制御システムの管理者は、PC等でWebブラウザから無線LANアクセスポイント3にアクセスして、機器管理サーバ1とXMPPで接続する指示操作を行う。そうすると、無線LANアクセスポイント3は、機器管理サーバ1とXMPPで接続される。そして、機器管理サーバ1は、無線LANアクセスポイント3にデータを送信するときは、このXMPPセッションを使用して送信する。