JP6645174B2 - 二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置 - Google Patents

二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、二元燃料ディーゼルエンジンに供給される液体燃料の温度を制御する装置に関する。
燃料としてガスと軽油を供給して作動する二元燃料ディーゼルエンジンが知られている(下記特許文献1参照)。二元燃料ディーゼルエンジンでは、ガスを主燃料として吸気管に供給し、軽油等の液体燃料を着火剤として燃焼室に供給する構成とされている。
特開2003−193874号公報
しかし、エンジン負荷が低く、液体燃料温度が低い場合は、液体燃料の着火性が悪く、エンジンの失火や燃焼位相の過度なリタードが発生することがある。その結果、エンジンのトルク変動が発生する。
このような問題に鑑み本発明の課題は、ガスを主燃料とし、軽油等の液体燃料を着火剤として使用する二元燃料ディーゼルエンジンにおいて、液体燃料の着火性が悪くなる状況では、液体燃料の温度を高めることにより、エンジンの失火や燃焼位相の過度なリタードの発生を抑制することにある。
第1発明の二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置は、ガスを主燃料とし、軽油等の液体燃料を着火剤として使用する二元燃料ディーゼルエンジンにおいて、着火不良検出手段と燃料加熱手段とを備える。着火不良検出手段は、エンジンの失火、又は燃焼位相のリタード等の着火不良を検出する。また、燃料加熱手段は、着火不良検出手段により着火不良が検出されると、エンジンに供給される液体燃料の温度を高める制御を行う。
第1発明において、着火不良検出手段は、エンジンの失火を、排ガス中の酸素濃度の上昇、排ガス温度の低下等により検出することができる。また、燃焼位相のリタードを、排ガス中の酸素濃度の上昇、排ガス温度の上昇等により検出することができる。更に、着火不良検出手段は、エンジンの失火、燃焼位相のリタード等の着火不良を、エンジンの低温下での始動後、所定時間内であることより予測することができる。
第1発明において、燃料加熱手段は、液体燃料の温度を高める制御を、液体燃料供給経路中の燃料をヒータ、又は熱交換器により加熱することにより実現できる。ここで、熱交換器の熱源としては、エンジン冷却水等を利用することができる。しかも、加熱熱量は適宜制御することができる。
第1発明によれば、エンジンの失火や燃焼位相のリタードの発生が検出、若しくは予測されるとき、液体燃料の温度が高められるため、液体燃料の着火性が改善され、エンジンの失火や燃焼位相の過度なリタードの発生を抑制することができる。
第2発明の二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置は、上記第1発明において、ノズル温度検出手段と燃料冷却手段とを備える。ノズル温度検出手段は、液体燃料をエンジンに供給するインジェクタのノズル温度が所定の高温となることを検出する。また、燃料冷却手段は、ノズル温度検出手段によりノズル温度が高温となったことが検出されると、エンジンに供給される液体燃料の温度を低める制御を行う。
第2発明において、所定の高温とは、インジェクタのノズルにデポジットが付着する温度である。また、燃料冷却手段は、液体燃料供給経路中の燃料を熱交換器により冷却することにより液体燃料の温度を低めることができる。ここで、熱交換器の熱源としては、適宜の冷媒を利用することができる。しかも、冷却熱量は適宜制御することができる。
更に、燃料冷却手段は、インジェクタのノズル温度が予め決められた所定温度より高くなったときに液体燃料の温度を低める制御を行うようにしてもよい。また、インジェクタのノズル温度が高くなるのに応じて、連続的に液体燃料の温度をより低くするように制御してもよい。
第2発明によれば、液体燃料用インジェクタのノズルの温度が所定の高温となるとき、液体燃料の温度が低くされるため、インジェクタのノズルにデポジットが付着することが抑制される。
第3発明の二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置は、上記第2発明において、燃料加熱手段及び燃料冷却手段は、互いに並列接続してエンジンの液体燃料供給経路中に挿入される。また、燃料加熱手段及び燃料冷却手段に流れる液体燃料の割合を制御する制御弁を備える。
第3発明において、制御弁は、3方弁により構成することができる。また、制御弁は、2つの開閉弁を開閉モードが互いに逆となるようにして、燃料加熱手段及び燃料冷却手段の各流路に一つずつ挿入して構成することもできる。
第3発明によれば、エンジンに供給される液体燃料の温度制御は、制御弁により加熱用熱交換器及び冷却用熱交換器に通過される燃料の割合を変えることにより行われる。冷却用熱交換器より加熱用熱交換器に通過される燃料の割合を多くされると燃料温度が高められ、加熱用熱交換器より冷却用熱交換器に通過される燃料の割合を多くされると燃料温度が低められる。従って、加熱用熱交換器及び冷却用熱交換器に通過される燃料の割合を変えるのみの簡単な制御により燃料温度を任意に制御することができる。
第4発明の二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置は、上記第1ないし第3発明のいずれかにおいて、非定常運転検出手段を備える。非定常運転検出手段は、エンジンが定常運転ではない非定常運転状態にあることを検出し、非定常運転状態が検出されたとき、燃料加熱手段、又は燃料加熱手段及び燃料冷却手段による温度制御を実行する。
第4発明において、非定常運転検出手段により検出されるエンジンの非定常運転は、エンジン低温時、エンジン負荷の変動時等である。
第4発明によれば、エンジンの失火や燃焼位相のリタードは、エンジンの非定常運転時に発生するため、液体燃料の温度制御はエンジンの非定常運転時にのみ行い、エンジンが定常運転されているときには行わないことにより、必要以上に液体燃料の温度制御が行われることによる制御の無駄を回避することができる。
第5発明の二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置は、ガスを主燃料とし、軽油等の液体燃料を着火剤として使用する二元燃料ディーゼルエンジンにおいて、ノズル温度検出手段と燃料冷却手段とを備える。ノズル温度検出手段は、液体燃料をエンジンに供給するインジェクタのノズル温度が所定の高温となることを検出する。また、燃料冷却手段は、ノズル温度検出手段によりノズル温度が高温となったことが検出されると、エンジンに供給される液体燃料の温度を低める制御を行う。
第6発明の二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置は、上記第2又は第5発明において、前記ノズル温度検出手段におけるノズル温度は、該ノズル温度の決定要因となるエンジンパラメータに基づき予測される。
第6発明において、ノズル温度の予測は、マップにより行ってもよいし、所定の演算式により行ってもよい。エンジンパラメータとしては、液体燃料噴射時期、液体燃料噴射量、ガス燃料空燃比等の各種パラメータを適宜取捨選択して用いることができる。
本発明の第1実施形態である二元燃料ディーゼルエンジンの全体構成図である。 上記第1実施形態における液体燃料温度制御システムのブロック図である。 上記第1実施形態の制御回路における液体燃料温度制御ルーチンを示すフローチャートである。 上記第1実施形態におけるエンジン失火時の加熱用熱交換器の流量制御内容を説明するためのタイムチャートである。 上記第1実施形態における燃焼位相リタード時の加熱用熱交換器の流量制御内容を説明するためのタイムチャートである。 上記第1実施形態における液体燃料噴射ノズルの予測温度を求めるマップの内容を示す図である。 図6のマップの変形例を示す図である。 上記第1実施形態における冷却用熱交換器の流量を求めるマップの内容を示す図である。 本発明の第2実施形態における液体燃料温度制御ルーチンを示すフローチャートである。 上記第2実施形態における冷却用熱交換器の流量制御内容を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第3実施形態における液体燃料温度制御システムのブロック図である。 上記第3実施形態における液体燃料温度制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態における液体燃料温度制御システムのブロック図である。 上記第4実施形態における液体燃料温度制御ルーチンを示すフローチャートである。
図1〜3は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、一般的なディーゼルエンジンと同様に液体燃料として軽油を使用し、ガス燃料として天然ガスを使用した二元燃料ディーゼルエンジンに本発明を適用した例を示す。但し、本発明の二元燃料ディーゼルエンジンの燃料としては、その他の燃料を使用するものでもよい。
図1のように、ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10の吸気ポート12には、ガスインジェクタ14が設けられ、エンジン10の燃焼室11に吸入空気と共にガス燃料を供給するようにしている。ガスインジェクタ14には、ガスボンベ31から圧力調整器32を介してガス燃料が供給されており、ガスインジェクタ14の開弁時間を制御することにより吸気ポート12に噴射するガス燃料の量を制御している。そのため、制御回路40からの制御信号によりガスインジェクタ14の開弁時間が制御されている。
軽油インジェクタ15は、燃焼室11に直接、液体燃料である軽油を噴射するようにエンジン10に設けられている。軽油インジェクタ15には、コモンレール22から高圧とされた軽油が供給されており、軽油インジェクタ15の開弁時間を制御することにより燃焼室11に噴射する軽油の量を制御している。そのため、制御回路40からの制御信号により軽油インジェクタ15の開弁時間が制御されている。一方、コモンレール22には、サプライポンプ21から高圧化された軽油が供給されている。
制御回路40は、エンジン10全体の制御を行うように構成されている。図1では、制御回路40は、圧力調整器32及びサプライポンプ21にも制御信号を供給して、それらを適宜制御するようにしている。
図2は、エンジン10に供給される軽油の流れを詳細に示している。燃料タンク50からの軽油は、分岐点81で分岐されて加熱部60の加熱用熱交換器61と冷却部70の冷却用熱交換器71に流れる。加熱用熱交換器61で加熱された軽油と冷却用熱交換器71で冷却された軽油は、3方弁80で再び合流されてサプライポンプ21に供給される。従って、加熱用熱交換器61と冷却用熱交換器71とは、互いに並列接続されて軽油の供給経路中に挿入されている。
サプライポンプ21では軽油が高圧化されてコモンレール22に供給され、コモンレール22内に高圧のまま貯留される。コモンレール22からは、上述のように軽油インジェクタ15を介してエンジン10の燃焼室11に供給される。軽油インジェクタ15で余った軽油は、再び燃料タンク50に戻される。係る軽油の流れは、サプライポンプ21がコモンレール22に軽油を圧送することにより実現されている。
加熱用熱交換器61の熱源は、エンジン10の冷却水であり、加熱用熱交換器61には、ラジエータ16から約80℃に調整された冷却水が供給されている。また、冷却用熱交換器71の熱源は、水であり、冷却用熱交換器71には、外気で約20℃に調整された水がラジエータ72から供給されている。ラジエータ72には、ポンプ73が付属して設けられており、冷却用熱交換器71とラジエータ72との間で水が循環されるようにしている。ラジエータ72では、循環される水の温度を約20℃に調整している。なお、加熱用熱交換器61及び冷却用熱交換器71の熱媒としては、水以外のもの、例えば空気、油を用いてもよい。
3方弁80は、制御回路40により開閉制御される電磁弁であり、サプライポンプ21に向けて、加熱用熱交換器61を経由した軽油を流すか、冷却用熱交換器71を経由した軽油を流すかに切り換える構成とされている。この切換はデューティー制御によって行われ、加熱用熱交換器61を経由した軽油を流す時間と冷却用熱交換器71を経由した軽油を流す時間との比率を変化させることにより軽油の温度を制御している。即ち、サプライポンプ21に流す軽油の温度を高くするときは、加熱用熱交換器61を経由した軽油を流す時間の比率を増加させる。また、サプライポンプ21に流す軽油の温度を低くするときは、冷却用熱交換器71を経由した軽油を流す時間の比率を増加させる。3方弁80は、本発明における制御弁に相当する。
なお、3方弁80の代わりに、2つの電磁開閉弁を開閉モードが互いに逆となるようにして、加熱用熱交換器61及び冷却用熱交換器71の各流路に一つずつ挿入して構成することもできる。この場合も、2つの電磁開閉弁を同時にデューティー制御することにより、サプライポンプ21に向けて流れる軽油の温度をデューティー比により任意に制御することができる。
図3は、制御回路40内のマイクロコンピュータによって実行される液体燃料温度制御ルーチンを示している。このルーチンは、マイクロコンピュータにおける処理プログラムのメインルーチン内の一部である。メインルーチンの主たる制御内容については、公知であり、詳しい説明を省略したが、そこでは、エンジン10の負荷に応じてガスインジェクタ14と軽油インジェクタ15の開弁制御が実行される。
液体燃料温度制御ルーチンが実行されると、ステップS1において、エンジン負荷が変動したか否かが判定される。この場合、エンジン負荷が変動したか否かは、ガスインジェクタ14による主燃料であるガス燃料の噴射量の単位時間当たりの変化量が所定値以上となったか否かにより判定される。この処理は、本発明における非定常運転検出手段に相当し、エンジン負荷が変動したと判定されるとき、非定常運転状態にあると検出されることになる。なお、本発明における非定常運転検出手段は、アクセルペダルの踏込量の変化量が所定値以上であるか否かにより検出するものでもよく、その場合は、アクセルペダルの踏込量の変化量が所定値以上であるとき、非定常運転状態にあると検出されることになる。また、エンジンが低温状態にあることを検出するものでもよく、その場合は、エンジン10の冷却水温度が所定温度以下のとき、非定常運転状態にあると検出されることになる。
図3において、エンジン負荷が変動していないと判定されると、ステップS1は否定判断されて図3のステップS2以降の処理はスキップされて、液体燃料温度制御ルーチンの処理を終了する。
一方、エンジン負荷が変動していると判定されて、ステップS1が肯定判断されると、ステップS2において、エンジン10の排気温度及び排気中の酸素(O2)濃度を各センサから取り込む。各センサは、その図示を省略したが、図1における排気ポート13に繋がる排気経路中に設けられている。ステップS4では、取り込まれた排気温度及び排気中の酸素濃度が、エンジン10の失火を検出する閾値を超えているか否か、及び過度の燃焼位相リタードを検出する閾値を超えているか否かを判定している。排気温度又は排気中の酸素濃度のいずれかが閾値を超えると、ステップS4は肯定判断され、ステップS6において、加熱用熱交換器61に流れる軽油の量が増加される。この場合、3方弁80のデューティー比が制御されてサプライポンプ21に送られる軽油の全てが加熱用熱交換器61を通るようにされる。
ステップS2及びステップS4の処理は、本発明の着火不良検出手段に相当する。ここでは、着火不良をエンジンの失火と燃焼位相のリタードの両方を検出して判定しているが、それらのうちのどちらか一方のみを検出して着火不良を判定してもよい。また、ステップS6の処理は、図2における加熱部60及び3方弁80と共に本発明の燃料加熱手段に相当する。
図4は、エンジン10が失火した際の様子を示している。エンジン10が失火すると、図4(A)に示すように、排気中の酸素濃度は増加し、排気温度は低下する。その結果、酸素濃度及び排気温度は、それぞれの閾値を濃い側及び低温側に超えるため、上述のようにステップS4が肯定判断されて、図4(B)に示すように、加熱用熱交換器61の流量が100%とされる。即ち、サプライポンプ21に送られる軽油の全てが加熱用熱交換器61を通るようにされる。
図5は、エンジン10において過度の燃焼位相リタードが発生した際の様子を示している。過度の燃焼位相リタードが発生すると、図5(A)に示すように、排気中の酸素濃度は増加し、排気温度が上昇する。その結果、酸素濃度及び排気温度は、それぞれの閾値を濃い側及び高温側に超えるため、上述のようにステップS4が肯定判断されて、図5(B)に示すように、加熱用熱交換器61の流量が100%とされる。即ち、サプライポンプ21に送られる軽油の全てが加熱用熱交換器61を通るようにされる。
ここでは、エンジン10の失火及び過度の燃焼位相リタードの発生の判定を、酸素濃度と排気温度の両方を検出して行ったが、いずれか一方のみを検出して行ってもよい。
このようにエンジンの失火及び過度の燃焼位相リタードの発生が検出されたとき、軽油の温度が上昇される。その結果、軽油インジェクタ15から噴射される軽油の着火性が良くなって、エンジンの失火及び過度の燃焼位相リタードの発生が抑制される。
図3において、エンジン10の失火も、過度の燃焼位相リタードも発生しておらず、ステップS4が否定判断されると、ステップS8において、軽油インジェクタ15のノズルの温度が予測される。ここで、ノズル温度の予測は、エンジン負荷、ガス燃料の空燃比、液体燃料である軽油の噴射時期、軽油の噴射量等に基づいて行われる。
図6は、ノズル温度の予測の仕方の一例を示している。図6(A)は、排気量当りの発生トルクとエンジン回転数とのマップであり、このマップはノズル温度を300℃以下に保つためのガス燃料の割合を示している。ガス燃料の割合は、エンジンに供給される軽油とガス燃料の総発熱量に対するガス燃料の発熱量の割合である。ここでは、排気量当りの発生トルクが高く、エンジン回転数も高い高出力域になる程、ガス燃料の割合を低くすることを示している。即ち、高出力域では、軽油の量を増加させてノズルを冷却する必要があることを示している。この実施形態におけるガスインジェクタ14及び軽油インジェクタ15の開弁時間は、このマップのガス燃料の割合を実現するように制御されている。
図6(B)は、ノズル温度とガス燃料の割合のマップであり、エンジン10の冷却水温によって複数のデータが設定されている。ここでは、冷却水温が40℃の場合と80℃の場合が示されているが、更に細分化された温度に対応して設定してもよい。
図6(A)、(B)のマップによるノズル温度の予測は、次のように行われる。即ち、図6(A)のマップにより、平均有効圧力とエンジン回転数とからガス燃料の割合を求める。次に、図6(B)のマップにより、冷却水温と求められたガス燃料の割合とからノズル温度を求める。
図7は、ノズル温度の予測の仕方の別例を示している。図7は、ノズル温度と時間当たりガス噴射量とのマップであり、軽油割合の多少により複数のデータが設定されている。軽油割合は、エンジンに供給される軽油とガス燃料の総発熱量に対する軽油の発熱量の割合である。このマップによれば、次のようにノズル温度の予測が行われる。即ち、時間当たりガス噴射量と軽油割合とからノズル温度を求める。
図3のステップS12では、予測されたノズル温度に基づき冷却用熱交換器71に流される軽油の割合が決定される。ここでは、ノズル温度が高い程、冷却用熱交換器71に流される軽油の割合が多くされる。即ち、軽油インジェクタ15から噴射される軽油の温度を低くして、ノズル温度を低くするようにしている。
図8は、予測されたノズル温度から冷却用熱交換器71に流される軽油の割合を決定するためのマップの一例を示している。図8(A)は、目標燃料温度と予測されたノズル温度とのマップである。また、図8(B)は、冷却用熱交換器71に流される軽油の流量と目標燃料温度とのマップである。
図8(A)、(B)のマップによる冷却用熱交換器71に流される軽油の流量の決定は、次のように行われる。即ち、図8(A)のマップにより、予測されたノズル温度から目標燃料温度を求める。次に、図8(B)のマップにより、目標燃料温度から冷却用熱交換器71に流される軽油の流量を求める。
図8のマップによれば、予測されるノズル温度が高くなるのに応じて冷却用熱交換器71に流される軽油の流量が多くされる。即ち、ノズル温度が高くなると、軽油インジェクタ15から噴射される軽油の温度が低くされて、ノズル温度が低くされる。その結果、軽油インジェクタ15のノズルにデポジットが付着することが抑制される。
図3のステップS8の処理は、本発明のノズル温度検出手段に相当する。また、ステップS12の処理は、図2における冷却部70及び3方弁80と共に本発明の燃料冷却手段に相当する。
図9は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態では、予測されたノズル温度に対して冷却用熱交換器71に流される軽油の流量を連続的に変化させるものとしたのに対し、第2実施形態では、予測されたノズル温度が閾値より高いときはサプライポンプ21に流す軽油の全てを冷却用熱交換器71に流すようにした点である。その他の点は両者同一であり、再度の説明は省略する。
図9において、ステップS1〜S8の処理は、図3の場合と全く同一である。図9のステップS10では、予測されたノズル温度が閾値以上か否かが判定される。予測されたノズル温度が閾値以上の場合は、ステップS10が肯定判断されて、ステップS14において冷却用熱交換器71に流される軽油の割合が増加される。予測されたノズル温度が閾値以上でない場合は、ステップS10は否定判断されて、ステップS15において冷却用熱交換器71に流される軽油の割合が減少される。
図10は、上記ステップS10及びステップS14の処理内容を図示している。即ち、予測されたノズル温度が閾値以上となると、冷却用熱交換器71に流される軽油の割合が100%とされる。この結果、サプライポンプ21に送られる軽油の全てが冷却用熱交換器71を通るようにされる。
第2実施形態では、第1実施形態に比べて、冷却用熱交換器71に流される軽油の割合の制御のためにマップを使用しないため、その分だけメモリ容量を小さくすることができるメリットがある。
図9のステップS8及びS10の処理は、本発明のノズル温度検出手段に相当する。また、ステップS14の処理は、図2における冷却部70及び3方弁80と共に本発明の燃料冷却手段に相当する。
図11、12は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、液体燃料温度制御を加熱制御のみとし、冷却制御を割愛した点である。その他の点は両者同一であり、再度の説明は省略する。
図11の液体燃料温度制御システムでは、図2の液体燃料温度制御システムにおける冷却部70及び3方弁80を削除し、代わりに加熱部60のラジエータ16と加熱用熱交換器61とを結ぶエンジン冷却水経路中に開閉弁62を設けている。開閉弁62は、電磁弁により構成されている。
一方、図12のように、液体燃料温度制御ルーチンでは、第1実施形態における液体燃料温度制御ルーチンと同様に、ステップS2において排気温度及び排気中の酸素濃度を取り込み、ステップS4において取り込まれた排気温度及び排気中の酸素濃度に基づき、失火及び過度の燃焼位相のリタードが発生しているか否かを判定している。失火又は過度の燃焼位相のリタードの発生が検出されてステップS4が肯定判断されると、ステップS16において開閉弁62が開弁制御される。開閉弁62が開弁されると、エンジン10の冷却水がラジエータ16から加熱用熱交換器61に流れるようになり、燃料タンク50からサプライポンプ21に送り込まれる軽油が加熱される。また、失火又は過度の燃焼位相のリタードの発生が検出されずステップS4が否定判断されると、ステップS17において開閉弁62は閉弁制御される。
このようにしてエンジンの失火及び過度の燃焼位相リタードの発生が検出されたとき、軽油の温度が上昇される。その結果、軽油インジェクタ15から噴射される軽油の着火性が良くなって、エンジンの失火及び過度の燃焼位相リタードの発生が抑制される。
図12のステップS16の処理は、図11における加熱部60と共に本発明の燃料加熱手段に相当する。
図13、14は、本発明の第4実施形態を示す。第4実施形態が第2実施形態に対して特徴とする点は、液体燃料温度制御を冷却制御のみとし、加熱制御を割愛した点である。その他の点は両者同一であり、再度の説明は省略する。
図13の液体燃料温度制御システムでは、図2の液体燃料温度制御システムにおける加熱部60及び3方弁80を削除し、代わりに冷却部70のラジエータ72と冷却用熱交換器71とを結ぶ冷却水経路中に開閉弁74を設けている。開閉弁74は、電磁弁により構成されている。
一方、図14のように、液体燃料温度制御ルーチンでは、第2実施形態における液体燃料温度制御ルーチンと同様に、ステップS8において、軽油インジェクタ15のノズルの温度が予測される。また、ステップS10では、予測されたノズル温度が閾値以上か否かが判定される。予測されたノズル温度が閾値以上の場合は、ステップS10が肯定判断されて、ステップS18において開閉弁74が開弁制御される。開閉弁74が開弁されると、ラジエータ72からの冷却水が冷却用熱交換器71に流れるようになり、燃料タンク50からサプライポンプ21に送り込まれる軽油が冷却される。また、予測されたノズル温度が閾値に満たない場合は、ステップS10が否定判断されて、ステップS19において開閉弁74が閉弁制御される。
このようにして軽油インジェクタ15のノズル温度が高くなると、軽油インジェクタ15で噴射される軽油の温度が低められて、ノズル温度が低くされる。その結果、軽油インジェクタ15のノズルにデポジットが付着することが抑制される。
図14のステップS18の処理は、図13における冷却部70と共に本発明の燃料冷却手段に相当する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記各実施形態では、各熱交換器をサプライポンプの上流側に配置したが、サプライポンプとコモンレールとの間の燃料配管に対して設けてもよい。また、第1実施形態では、加熱用熱交換器より下流側の燃料と冷却用熱交換器より下流側の燃料とが合流する位置に3方弁を設けたが、加熱用熱交換器より上流側の燃料と冷却用熱交換器より上流側の燃料とが分流する位置に3方弁を設けてもよい。更に、上記各実施形態では、液体燃料の供給経路中にコモンレールを設けたが、コモンレールを持たない構成としてもよい。
10 エンジン(ディーゼルエンジン)
11 燃焼室
12 吸気ポート
13 排気ポート
14 ガスインジェクタ
15 軽油インジェクタ
16 ラジエータ
21 サプライポンプ
22 コモンレール
31 ガスボンベ
32 圧力調整器
40 制御回路
50 燃料タンク
60 加熱部
61 加熱用熱交換器
62 開閉弁
70 冷却部
71 冷却用熱交換器
72 ラジエータ
73 ポンプ
74 開閉弁
80 3方弁(制御弁)
81 分岐点

Claims (4)

  1. ガスを主燃料とし、軽油等の液体燃料を着火剤として使用する二元燃料ディーゼルエンジンにおいて、
    液体燃料をエンジンに供給するインジェクタのノズル温度が所定の高温となることを検出するノズル温度検出手段と、
    前記ノズル温度検出手段によりノズル温度が高温となったことが検出されると、エンジンに供給される液体燃料の温度を低める制御を行う燃料冷却手段とを備える二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置。
  2. 請求項1において、
    エンジンの失火、又は燃焼位相のリタード等の着火不良を検出する着火不良検出手段と、
    前記着火不良検出手段により着火不良が検出されると、エンジンに供給される液体燃料の温度を高める制御を行う燃料加熱手段とを備える二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記燃料加熱手段及び燃料冷却手段は、互いに並列接続してエンジンの液体燃料供給経路中に挿入され、
    前記燃料加熱手段及び燃料冷却手段に流れる液体燃料の割合を制御する制御弁を備える二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置。
  4. 請求項2又は3において、
    エンジンが定常運転ではない非定常運転状態にあることを検出し、非定常運転状態が検出されたとき、前記燃料加熱手段、又は前記燃料加熱手段及び前記燃料冷却手段による温度制御を実行する非定常運転検出手段を備える二元燃料ディーゼルエンジンの液体燃料温度制御装置。
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