以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、送信元の送信元装置で管理されている文書コンテントデータが、送信元とは異なる組織である送信先からアクセスされた場合におけるアクセスを制御するアクセス制御システムに適用した形態例について説明する。
図1には、本実施の形態に係る送信元装置10、送信先装置12、送信元端末14、送信先端末16、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ18、及びPOP(Post Office Protocol)サーバ20が示されている。なお、送信元装置10及び送信先装置12を含む構成が、本発明のアクセス制御システムに対応する。
図1に示すように、送信元装置10、送信元端末14、及びSMTPサーバ18は、イントラネット等のネットワーク22に接続されている。また、送信先装置12、送信先端末16、及びPOPサーバ20は、イントラネット等のネットワーク24に接続されている。さらに、ネットワーク22及びネットワーク24は、インターネット等のネットワーク26に接続されている。
本実施の形態に係る送信元装置10は、サーバとして構成され、送信端末送受信部30、送信文書管理部32、通知情報管理部34、送信文書アクセス権管理部36、及び記憶部38を備えている。本実施の形態に係る送信先装置12も、サーバとして構成され、受信文書管理部50、受信端末送受信部52、受信文書アクセス権管理部54、及び記憶部56を備えている。本実施の形態に係るSMTPサーバ18は、メール送信部60を備えている。本実施の形態に係るPOPサーバ20は、メール受信部62を備えている。
なお、送信文書管理部32は本発明の第1送信手段の一例であり、送信文書アクセス権管理部36は本発明の第1受信手段及び格納手段の一例である。また、送信端末送受信部30は本発明の第1受付手段の一例であり、通知情報管理部34は本発明の通知手段の一例である。また、受信文書管理部50は本発明の第2受信手段の一例である。また、受信端末送受信部52は本発明の第2受付手段の一例であり、受信文書アクセス権管理部54は本発明の第2送信手段の一例である。
なお、錯綜を回避するために、本実施の形態では、送信先端末16から送信先装置12を介してアクセスされる文書コンテントデータが、送信元端末14を使用するユーザ(以下、「送信元ユーザ」という。)によって予め作成され、記憶部38に予め記憶されているものとして説明する。また、本実施の形態では、記憶部38に記憶された文書コンテントデータの属性を示す文書属性データも記憶部38に予め記憶されているものとして説明する。図2には、文書属性データの一例が示されている。
図2に示すように、本実施の形態に係る文書属性データは、文書コンテントデータ毎の文書ID(Identifier、以下、「送信元文書ID」という。)、文書名、コンテントタイプ、作成日、及び作成者を含む。送信元文書IDは、対応する文書コンテントデータを一意に識別する識別情報である。文書名は、対応する文書コンテントデータの文書名を示す情報である。コンテントタイプは、対応する文書コンテントデータのデータ形式を示す情報である。作成日は、対応する文書コンテントデータの作成日を示す情報であり、作成者は、対応する文書コンテントデータを作成した送信元ユーザのユーザID(以下、「送信元ユーザID」という。)である。
また、錯綜を回避するために、本実施の形態では、送信先端末16を使用するユーザ(以下、「送信先ユーザ」という。)を管理するユーザデータが記憶部56に予め記憶されているものとして説明する。図3には、ユーザデータの一例が示されている。
図3に示すように、本実施の形態に係るユーザデータは、送信先ユーザ毎のユーザID(以下、「送信先ユーザID」という。)、ユーザ名、パスワード、電子メールアドレス、及び内線番号を含む。
まず、送信元装置10から送信先装置12に対して、文書コンテントデータを送信対象とすることを通知する場合の各機能部の機能について説明する。
送信元ユーザは、例えば送信元端末14のディスプレイに表示された入力画面等を介して、送信元ユーザID、通知対象とする送信元文書ID、送信先の宛先を示す送信先情報、及び通知先の宛先を示す通知先情報を入力して、送信元装置10に送信する。
送信元装置10の送信端末送受信部30は、送信元端末14から送信された送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報を受け付けて、送信文書管理部32に出力する。
送信文書管理部32は、送信端末送受信部30から入力された送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報を対応付けて、送信文書データとして記憶部38に記憶する。図4には、送信文書データの一例が示されている。
図4に示すように、本実施の形態では、送信先情報として、URL(Uniform Resource Locator)を適用している。また、本実施の形態では、通知先情報として、通知先とする送信先ユーザの電子メールアドレスを適用している。なお、本実施の形態では、図4に示す送信先情報を宛先としてデータが送信された場合、送信先装置12にデータが送信される。また、本実施の形態では、図4に示す通知先情報を宛先としてSMTPサーバ18を介して電子メールが送信された場合、POPサーバ20に電子メールが送信される。
送信文書管理部32は、送信文書データを記憶部38に記憶した後、文書属性データを参照して、送信端末送受信部30から入力された送信元文書IDに対応する文書名を取得する。そして、送信文書管理部32は、送信端末送受信部30から入力された送信元文書ID、及び取得した文書名を送信先装置12に送信する。このように、本実施の形態に係る送信文書管理部32は、送信元文書ID及び文書名を送信先装置12に送信しているが、これに限定されず、送信元文書IDのみを送信してもよい。また、送信文書管理部32は、送信元文書ID及び文書名に加えて、コンテントタイプ等の文書属性データの送信元文書IDに対応する他の属性情報を送信してもよい。
送信先装置12の受信文書管理部50は、送信文書管理部32から送信された送信元文書ID及び文書名を受信する。受信文書管理部50は、受信した送信元文書IDに対応し、かつ送信元文書IDとは異なる送信先装置12内で一意の文書ID(以下、「送信先文書ID」という。)を生成する。また、受信文書管理部50は、受信した送信元文書IDに対応し、かつ送信先装置12内で一意のランダムな文字列であるURL_IDも生成する。そして、受信文書管理部50は、受信した送信元文書ID及び文書名と、生成した送信先文書ID及びURL_IDとを対応付けて、受信文書データとして記憶部56に記憶する。図5には、受信文書データの一例が示されている。
図5に示すように、本実施の形態では、送信元文書IDは、末尾の4桁の数字の1桁目が「1」であり、送信先文書IDは、末尾の4桁の数字の1桁目が「0(零)」であるため、送信元文書IDと送信先文書IDとは重複しない。なお、本実施の形態では、URL_IDとしてランダムな文字列を適用しているが、これに限定されず、送信元文書ID毎の一意な情報であれば、他の情報を適用してもよい。
また、受信文書管理部50は、受信文書データを記憶部56に記憶した後、送信文書管理部32から送信された送信元文書ID、及び対応するURL_IDを含む送信先装置12にアクセスするためのURLを送信元装置10に送信する。
送信元装置10の送信文書管理部32は、送信文書データを参照して、受信文書管理部50から送信された送信元文書IDに対応する通知先情報を取得する。そして、送信文書管理部32は、取得した通知先情報、及び受信文書管理部50から送信されたURLを通知情報管理部34に出力する。
通知情報管理部34は、送信文書管理部32から入力された通知先情報宛に、送信文書管理部32から入力されたURLを本文に含む電子メールを、SMTPに従って、SMTPサーバ18のメール送信部60を介して送信する。POPサーバ20のメール受信部62は、メール送信部60から送信された電子メールを受信する。
次に、送信対象とすることが通知された文書コンテントデータに対してアクセス権を設定する場合の各機能部の機能について説明する。
上記通知先情報に対応する送信先ユーザは、送信先端末16を使用して、POPに従って、POPサーバ20から上記電子メールを受信する。そして、送信先ユーザは、送信先端末16を使用して、電子メールの本文のURLにアクセスする。
送信先装置12の受信端末送受信部52は、送信先端末16からアクセスされたURLからURL_IDを抽出し、抽出したURL_IDを受信文書管理部50に出力する。受信文書管理部50は、受信文書データを参照し、受信端末送受信部52から入力されたURL_IDに対応する送信元文書ID、送信先文書ID、及び文書名を取得する。そして、受信文書管理部50は、取得した送信元文書ID、送信先文書ID、及び文書名を受信端末送受信部52に出力する。
受信端末送受信部52は、受信文書管理部50から入力された文書名を送信先端末16に送信する。送信先端末16は、受信端末送受信部52から送信された文書名を用いて、アクセス権設定画面を送信先端末16のディスプレイに表示する。図6には、アクセス権設定画面の一例が示されている。図6に示すように、本実施の形態に係るアクセス権設定画面では、受信端末送受信部52から送信された文書名と、追加ボタンと、ユーザ名、説明、及び権限の各々を入力するための入力欄と、承認依頼ボタンとが表示される。
なお、アクセス権設定画面のユーザ名の入力欄は、表示された文書名の文書に対するアクセス権の付与対象とする送信先ユーザのユーザ名を入力する欄である。また、アクセス権設定画面の説明の入力欄は、対応するユーザ名の説明に関する情報を入力する欄である。さらに、権限の入力欄は、対応するユーザ名に対して付与する、表示された文書名の文書に対する読取及び書込等のアクセス権を、プルダウンメニューを用いて入力する欄である。
送信先ユーザは、送信先端末16のディスプレイにアクセス権設定画面が表示されると、送信先端末16を使用して、画面上部の追加ボタンを指定して、ユーザ名、説明、及び権限の各々の入力欄を追加して、各入力欄に対応する情報を入力する。そして、送信先ユーザは、各入力欄に対して情報を入力した後、承認依頼ボタンを指定する。送信先端末16は、承認依頼ボタンが指定されると、入力されたユーザ名、対応する説明、及び権限と、文書名とを送信先装置12に送信する。
なお、図6に示す例では、送信先端末16は、文書名として「○○設計書」、ユーザ名として「山田太郎」、「山田太郎」に対応する説明として「本プロジェクトの管理者です。」、及び「山田太郎」に対応する権限として「読取」を受信端末送受信部52に送信する。この送信と共に、送信先端末16は、ユーザ名として「富士花子」、「富士花子」に対応する説明として「本プロジェクトのリーダー作業者です。」、及び「富士花子」に対応する権限として「読取」も受信端末送受信部52に送信する。
受信端末送受信部52は、送信先端末16から送信された文書名、ユーザ名、説明、及び権限を受け付ける。また、受信端末送受信部52は、受け付けたユーザ名を受信文書アクセス権管理部54に出力する。
本実施の形態に係る受信文書アクセス権管理部54は、ユーザデータを参照して、受信端末送受信部52から入力されたユーザ名に対応する送信先ユーザIDを取得する。そして、受信文書アクセス権管理部54は、取得した送信先ユーザIDを受信端末送受信部52に出力する。
受信端末送受信部52は、送信先端末16から送信された文書名に対応する送信元文書ID及び送信先文書IDと、対応する権限、説明及びユーザ名と、受信文書アクセス権管理部54から入力された送信先ユーザIDとを受信文書アクセス権管理部54に出力する。
受信文書アクセス権管理部54は、受信端末送受信部52から入力された送信先文書IDを受信文書アクセス権データとして記憶部56に記憶する。また、受信文書アクセス権管理部54は、受信端末送受信部52から入力された送信先文書ID、及び送信先ユーザIDの組み合わせ毎にアクセス権IDを生成して、受信端末送受信部52から入力された権限と共に、受信文書アクセス権データとして記憶部56に記憶する。また、受信文書アクセス権管理部54は、送信先文書ID毎の承認フラグを「false」として、受信文書アクセス権データとして記憶部56に記憶する。図7には、受信文書アクセス権データの一例が示されている。
図7に示すように、本実施の形態に係る受信文書アクセス権データでは、承認フラグとして、未承認であることを示す「false」又は承認済であることを示す「true」が格納される。なお、承認フラグが「false」から「true」に更新されるタイミングについては後述する。
また、受信文書アクセス権管理部54は、受信文書管理部50から入力された送信元文書IDと、対応するアクセス権IDと、送信先端末16から送信された対応するユーザ名、権限及び説明と、対応する送信先ユーザIDとを送信元装置10に送信する。
送信元装置10の送信文書アクセス権管理部36は、受信文書アクセス権管理部54から送信された送信元文書ID、アクセス権ID、ユーザ名、説明、権限及び送信先ユーザIDを、送信文書アクセス権データとして記憶部38に記憶する。また送信文書アクセス権管理部36は、送信元文書ID毎の承認フラグを「false」として、送信文書アクセス権データとして記憶部38に記憶する。図8には、送信文書アクセス権データの一例が示されている。
図8に示すように、本実施の形態に係る送信文書アクセス権データでは、承認フラグとして、未承認であることを示す「false」又は承認済であることを示す「true」が格納される。なお、承認フラグが「false」から「true」に更新されるタイミングについては後述する。
次に、アクセス権の承認・否認を行う場合の各機能部の機能について説明する。
送信元ユーザは、送信元端末14を使用して、アクセス権承認画面にアクセスする。このアクセスの際、例えばログイン画面等を経由することで、送信元端末14は送信元ユーザIDを送信元装置10に送信する。
送信端末送受信部30は、送信元端末14から送信された送信元ユーザIDを受け付けて、送信文書管理部32に出力する。送信文書管理部32は、送信文書データを参照して、送信端末送受信部30から入力された送信元ユーザIDに対応する送信元文書IDを取得する。また、送信文書管理部32は、文書属性データを参照して、取得した送信元文書IDに対応する文書名を取得する。そして、送信文書管理部32は、取得した送信元文書ID、及び対応する文書名を送信端末送受信部30に出力する。
送信端末送受信部30は、送信文書管理部32から入力された送信元文書IDを送信文書アクセス権管理部36に出力する。送信文書アクセス権管理部36は、送信文書アクセス権データを参照して、送信端末送受信部30から入力された送信元文書IDに対応するアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、権限、及び承認フラグを取得する。そして、送信文書アクセス権管理部36は、取得したアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、権限、及び承認フラグを送信端末送受信部30に出力する。
送信端末送受信部30は、送信文書アクセス権管理部36から入力されたユーザ名、説明、権限、及び承認フラグのうち、承認フラグが「false」であるユーザ名、説明、及び権限と、送信文書管理部32から入力された対応する文書名とを送信元端末14に送信する。このように、本実施の形態では、送信端末送受信部30が、送信文書アクセス権管理部36から入力されたユーザ名、説明、権限、及び承認フラグのうち、承認フラグが「false」であるユーザ名、説明、権限を抽出しているがこれに限定されない。例えば、送信文書アクセス権管理部36が、送信文書アクセス権データを参照して、承認フラグが「false」であるアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、及び権限を抽出して送信端末送受信部30に出力してもよい。
送信元端末14は、送信端末送受信部30から送信されたユーザ名、説明、権限、及び文書名を用いて、アクセス権承認画面を送信元端末14のディスプレイに表示する。図9には、アクセス権承認画面の一例が示されている。図9に示すように、本実施の形態に係るアクセス権承認画面では、送信端末送受信部30から送信された文書名毎の対応するユーザ名、説明、及び権限が表示される。また、アクセス権承認画面では、送信端末送受信部30から送信された文書名及びユーザ名の組み合わせ毎の承認・否認をプルダウンメニューで入力する欄、及び送信ボタンが表示される。
送信元ユーザは、送信元端末14のディスプレイにアクセス権承認画面が表示されると、送信元端末14を使用して、文書名及びユーザ名の組み合わせ毎の承認・否認をプルダウンメニューで選択して入力する。その後、送信元ユーザは、アクセス権承認画面の送信ボタンを指定する。送信元端末14は、送信ボタンが指定されると、文書名、ユーザ名、及び承認又は否認を送信元装置10に送信する。
送信元装置10の送信端末送受信部30は、送信元端末14から送信された文書名、ユーザ名、及び承認又は否認を受け付ける。そして、送信端末送受信部30は、受け付けた文書名に対応する送信元文書ID、ユーザ名に対応する送信先ユーザID、及び承認又は否認と、対応するアクセス権IDとを送信文書アクセス権管理部36に出力する。
送信文書アクセス権管理部36は、送信端末送受信部30から入力された送信元文書ID、送信先ユーザID、及び承認又は否認と、対応するアクセス権IDとに基づいて、送信文書アクセス権データを更新する。具体的には、送信文書アクセス権管理部36は、承認された送信元文書ID、送信先ユーザID、及びアクセス権IDについては、送信文書アクセス権データの対応する承認フラグを「true」に更新する。また、送信文書アクセス権管理部36は、否認された送信元文書ID、送信先ユーザID、及びアクセス権IDについては、送信文書アクセス権データの対応するレコードを削除する。
さらに、送信文書アクセス権管理部36は、送信端末送受信部30から入力された送信元文書ID、送信先ユーザID、及び承認又は否認と、対応するアクセス権IDとを、送信先装置12に送信する。送信先装置12の受信文書アクセス権管理部54は、送信文書アクセス権管理部36から送信された送信元文書ID、送信先ユーザID、及び承認又は否認と、対応するアクセス権IDとを受け付ける。
そして、受信文書アクセス権管理部54は、受け付けた送信元文書IDを受信文書管理部50に出力する。受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、受信文書アクセス権管理部54から入力された送信元文書IDに対応する送信先文書IDを取得する。そして、受信文書管理部50は、取得した送信先文書IDを受信文書アクセス権管理部54に出力する。
受信文書アクセス権管理部54は、受信文書管理部50から入力された送信先文書ID、受け付けた送信先ユーザID、及び承認又は否認と、対応するアクセス権IDとに基づいて、受信文書アクセス権データを更新する。具体的には、受信文書アクセス権管理部54は、承認を受け付けた送信先文書ID、送信先ユーザID、及び対応するアクセス権IDについては、受信文書アクセス権データの対応する承認フラグを「true」に更新する。また、受信文書アクセス権管理部54は、否認を受け付けた送信先文書ID、送信先ユーザID、及び対応するアクセス権IDについては、受信文書アクセス権データの対応するレコードを削除する。
なお、送信元装置10及び送信先装置12の各々は、アクセス権が承認されたこと又は否認されたことを、例えば電子メール等で対応する送信先ユーザに通知してもよい。
次に、送信先ユーザが文書コンテントデータにアクセスする場合の各機能部の機能について説明する。
送信先ユーザは、送信先端末16を使用して、文書コンテントデータの取得要求を送信先装置12に送信する。この送信の際、例えばログイン画面等を経由することで、送信先端末16は送信先ユーザIDを送信先装置12に送信する。
送信先装置12の受信端末送受信部52は、送信先端末16から送信された取得要求及び送信先ユーザIDを受け付ける。そして、受信端末送受信部52は、受け付けた取得要求及び送信先ユーザIDを受信文書管理部50に出力する。受信文書管理部50は、受信端末送受信部52から取得要求が入力されると、受信文書データを参照して、送信先文書IDの一覧、及び対応する文書名の一覧を取得する。そして、受信文書管理部50は、取得した送信先文書IDの一覧、及び受信端末送受信部52から入力された送信先ユーザIDを受信文書アクセス権管理部54に出力する。
受信文書アクセス権管理部54は、受信文書アクセス権データを参照して、受信文書管理部50から入力された送信先文書IDの一覧のうち、受信文書管理部50から入力された送信先ユーザIDに権限が付与され、かつ承認フラグが「true」である送信先文書IDを抽出する。そして、受信文書アクセス権管理部54は、抽出した送信先文書IDを受信文書管理部50に出力する。
受信文書管理部50は、受信文書アクセス権管理部54から入力された送信先文書ID、及び対応する文書名を受信端末送受信部52に出力する。受信端末送受信部52は、受信文書管理部50から入力された送信先文書ID、及び対応する文書名を送信先端末16に送信する。送信先端末16は、受信端末送受信部52から送信された送信先文書ID及び文書名を送信先端末16のディスプレイに表示する。
送信先端末16のディスプレイに送信先文書ID及び文書名が表示されると、送信先ユーザは送信先端末16を使用して、アクセスしたい送信先文書ID及び文書名を指定して、対応する文書コンテントデータの取得を要求する。送信先ユーザにより送信先文書ID及び文書名が指定されると、送信先端末16は、指定された送信先文書ID、及び送信先ユーザIDを送信先装置12に送信する。
送信先装置12の受信端末送受信部52は、送信先端末16から送信された送信先文書ID、及び送信先ユーザIDを受け付ける。そして、受信端末送受信部52は、受け付けた送信先文書ID、及び送信先ユーザIDを受信文書管理部50に出力する。受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、受信端末送受信部52から入力された送信先文書IDに対応する送信元文書IDを取得する。そして、受信文書管理部50は、取得した送信元文書ID、及び受信端末送受信部52から入力された送信先ユーザIDを送信元装置10に送信する。
送信元装置10の送信文書管理部32は、受信文書管理部50から送信された送信元文書ID、及び送信先ユーザIDを受信する。そして、送信文書管理部32は、受信した送信元文書ID、及び送信先ユーザIDを送信文書アクセス権管理部36に出力する。
送信文書アクセス権管理部36は、送信文書アクセス権データを参照して、送信文書管理部32から入力された送信元文書IDに対して、送信文書管理部32から入力された送信先ユーザIDに付与され、かつ承認されている権限を取得する処理を行う。ここで、送信文書アクセス権管理部36は、送信先ユーザIDに付与されている権限が取得された場合は、取得した権限を送信文書管理部32に出力する。
一方、送信文書アクセス権管理部36は、送信先ユーザIDに付与されている権限が取得されなかった場合、すなわち、送信文書管理部32から入力された送信元文書IDに対して、送信文書管理部32から入力された送信先ユーザIDに権限が付与されていなかった場合は、アクセスが不許可であることを示す不許可情報を送信文書管理部32に出力する。
送信文書管理部32は、送信文書アクセス権管理部36から権限が入力されると、対応する送信元文書IDに対応する文書コンテントデータを記憶部38から読み出す。そして、送信文書アクセス権管理部36は、送信文書アクセス権管理部36から入力された権限及び読み出した文書コンテントデータを送信先装置12に送信する。
一方、送信文書管理部32は、送信文書アクセス権管理部36から不許可情報が入力されると、入力された不許可情報を送信先装置12に送信する。
送信先装置12の受信文書管理部50は、送信文書管理部32から送信された権限及び文書コンテントデータを受信すると、受信した権限及び文書コンテントデータを受信端末送受信部52に出力する。一方、受信文書管理部50は、送信文書管理部32から送信された不許可情報を受信すると、受信した不許可情報を受信端末送受信部52に出力する。
受信端末送受信部52は、受信文書管理部50から権限及び文書コンテントデータが入力されると、入力された権限及び文書コンテントデータを送信先端末16に送信する。一方、受信端末送受信部52は、受信文書管理部50から不許可情報が入力されると、入力された不許可情報を送信先端末16に送信する。
送信先端末16は、受信端末送受信部52から送信された権限及び文書コンテントデータを受け付けると、受け付けた権限に従ったアクセス権で、文書コンテントデータにより示される文書コンテントを送信先端末16のディスプレイに表示する。一方、送信先端末16は、受信端末送受信部52から送信された不許可情報を受け付けると、例えば、アクセスが不許可であることを示すメッセージを送信先端末16のディスプレイに表示する。
次に、送信元ユーザが文書コンテントデータに対するアクセス権の変更を行う場合の各機能部の機能について説明する。
送信元ユーザは、送信元端末14を使用して、アクセス権変更画面にアクセスする。このアクセスの際、例えばログイン画面等を経由することで、送信元端末14は送信元ユーザIDを送信元装置10に送信する。
送信端末送受信部30は、送信元端末14から送信された送信元ユーザIDを受け付けて、送信文書管理部32に出力する。送信文書管理部32は、送信文書データを参照して、送信端末送受信部30から入力された送信元ユーザIDに対応する送信元文書IDを取得する。また、送信文書管理部32は、文書属性データを参照して、取得した送信元文書IDに対応する文書名を取得する。そして、送信文書管理部32は、取得した送信元文書ID、及び対応する文書名を送信端末送受信部30に出力する。
送信端末送受信部30は、送信文書管理部32から入力された送信元文書IDを送信文書アクセス権管理部36に出力する。送信文書アクセス権管理部36は、送信文書アクセス権データを参照して、送信端末送受信部30から入力された送信元文書IDに対応するアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、権限、及び承認フラグを取得する。そして、送信文書アクセス権管理部36は、取得したアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、権限、及び承認フラグを送信端末送受信部30に出力する。
送信端末送受信部30は、送信文書アクセス権管理部36から入力されたユーザ名、説明、権限、及び承認フラグのうち、承認フラグが「true」であるユーザ名、説明、及び権限と、送信文書管理部32から入力された対応する文書名とを送信元端末14に送信する。このように、本実施の形態では、送信端末送受信部30が、送信文書アクセス権管理部36から入力されたユーザ名、説明、権限、及び承認フラグのうち、承認フラグが「true」であるユーザ名、説明、権限を抽出しているがこれに限定されない。例えば、送信文書アクセス権管理部36が、送信文書アクセス権データを参照して、承認フラグが「true」であるアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、及び権限を抽出して送信端末送受信部30に出力してもよい。
送信元端末14は、送信端末送受信部30から送信されたユーザ名、説明、権限、及び文書名を用いて、アクセス権変更画面を送信元端末14のディスプレイに表示する。図10には、アクセス権変更画面の一例が示されている。図10に示すように、本実施の形態に係るアクセス権変更画面では、送信端末送受信部30から送信された文書名毎の対応するユーザ名、説明及び権限と、送信ボタンとが表示される。また、本実施の形態に係るアクセス権変更画面では、権限がプルダウンメニューで送信元ユーザにより変更可能に表示される。
送信元ユーザは、送信元端末14のディスプレイにアクセス権変更画面が表示されると、送信元端末14を使用して、文書名及びユーザ名の組み合わせ毎の権限をプルダウンメニューで選択して入力する。この際、送信元ユーザは、権限を削除する場合には、権限を削除することを示す「なし」を入力する。その後、送信元ユーザは、送信元端末14を使用して、アクセス権変更画面の送信ボタンを指定する。送信元端末14は、送信ボタンが指定されると、文書名、ユーザ名、及び権限を送信元装置10に送信する。
送信元装置10の送信端末送受信部30は、送信元端末14から送信された文書名、ユーザ名、及び権限を受け付ける。そして、送信端末送受信部30は、受け付けた文書名に対応する送信元文書ID、ユーザ名に対応する送信先ユーザID、権限、及び対応するアクセス権IDを送信文書アクセス権管理部36に出力する。
送信文書アクセス権管理部36は、送信端末送受信部30から入力された送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及び対応するアクセス権IDに基づいて、送信文書アクセス権データを更新する。具体的には、送信文書アクセス権管理部36は、入力された権限が「なし」以外である場合は、入力された送信元文書ID、送信先ユーザID、及び対応するアクセス権IDに対応する権限については、入力された権限で更新する。また、送信文書アクセス権管理部36は、入力された権限が「なし」である場合は、入力された送信元文書ID、送信先ユーザID、及び対応するアクセス権IDに対応するレコードを削除する。
さらに、送信文書アクセス権管理部36は、入力された送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及び対応するアクセス権IDを、送信先装置12に送信する。送信先装置12の受信文書アクセス権管理部54は、送信文書アクセス権管理部36から送信された送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及びアクセス権IDを受信する。
そして、受信文書アクセス権管理部54は、受信した送信元文書IDを受信文書管理部50に出力する。受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、受信文書アクセス権管理部54から入力された送信元文書IDに対応する送信先文書IDを取得する。そして、受信文書管理部50は、取得した送信先文書IDを受信文書アクセス権管理部54に出力する。
受信文書アクセス権管理部54は、受信文書管理部50から入力された送信先文書ID、受信した送信先ユーザID、権限、及び対応するアクセス権IDに基づいて、受信文書アクセス権データを更新する。具体的には、受信文書アクセス権管理部54は、受信した権限が「なし」以外である場合は、入力された送信先文書ID、受信した送信先ユーザID、及び対応するアクセス権IDに対応する権限については、受信した権限で更新する。また、受信文書アクセス権管理部54は、受信した権限が「なし」である場合は、入力された送信先文書ID、受信した送信先ユーザID、及び対応するアクセス権IDに対応するレコードを削除する。
なお、送信元装置10及び送信先装置12の各々は、権限が変更されたこと又は削除されたことを、例えば電子メール等で対応する送信先ユーザに通知してもよい。
また、以上説明したアクセス権の変更は、送信先ユーザによって送信先端末16から要求されてもよい。この場合、送信先装置12は、要求された変更の内容に従って、前述したアクセス権の設定と同様に、受信文書アクセス権データを更新する。また、この場合、送信先装置12は、更新した受信文書アクセス権データのレコードのうち、承認フラグが「true」のレコードについては、承認フラグを「false」に更新する。送信元装置10も同様に、送信先端末16から要求され、送信先装置12から送信された変更の内容に従って、送信文書アクセス権データを更新すればよい。さらに、この場合、変更されたアクセス権の承認・否認については、前述したアクセス権承認画面を使用した承認・否認と同様に行えばよい。
前述した送信元装置10及び送信先装置12は、図11に示すコンピュータ・システムに含まれるコンピュータ70及びコンピュータ90によって各々実現される。
本実施の形態に係るコンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)72、一時記憶領域としてのメモリ74、及び不揮発性の記憶部38を備える。また、コンピュータ70は、表示装置及び入力装置等の入出力装置76が接続される入出力I/F(InterFace)78を備える。また、コンピュータ70は、記録媒体80に対するデータの読み込みと書き込みとを制御するR/W(Read/Write)部82、及びネットワーク22に接続されるネットワークI/F84を備える。CPU72、メモリ74、記憶部38、入出力I/F78、R/W部82、及びネットワークI/F84は、バス86を介して互いに接続される。
記憶部38は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部38には、コンピュータ70を送信元装置10として機能させるための各種プログラムが記憶される。各種プログラムには、後述する送信対象通知処理プログラム、アクセス権登録処理プログラム、送信元承認処理プログラム、コンテント送信処理プログラム、及び送信元アクセス権変更処理プログラムが含まれる。
CPU72は、上記各種プログラムの各々を記憶部38から読み出してメモリ74に展開し、各種プログラムが有するプロセスを順次実行する。CPU72は、上記各種プログラムの各々を実行することで、図1に示す送信端末送受信部30、送信文書管理部32、通知情報管理部34、及び送信文書アクセス権管理部36として動作する。これにより、各種プログラムがインストールされたコンピュータ70が、送信元装置10として機能する。
一方、本実施の形態に係るコンピュータ90は、CPU92、一時記憶領域としてのメモリ94、及び不揮発性の記憶部56を備える。また、コンピュータ90は、表示装置及び入力装置等の入出力装置96が接続される入出力I/F98を備える。また、コンピュータ90は、記録媒体100に対するデータの読み込みと書き込みとを制御するR/W部102、及びネットワーク24に接続されるネットワークI/F104を備える。CPU92、メモリ94、記憶部56、入出力I/F98、R/W部102、及びネットワークI/F104は、バス106を介して互いに接続される。
記憶部56は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部56には、コンピュータ90を送信先装置12として機能させるための各種プログラムが記憶される。各種プログラムには、後述する送信対象受信処理プログラム、アクセス権受付処理プログラム、送信先承認処理プログラム、コンテント受信処理プログラム、及び送信先アクセス権変更処理プログラムが含まれる。
CPU92は、上記各種プログラムの各々を記憶部56から読み出してメモリ94に展開し、各種プログラムが有するプロセスを順次実行する。CPU92は、上記各種プログラムの各々を実行することで、図1に示す受信文書管理部50、受信端末送受信部52、及び受信文書アクセス権管理部54として動作する。これにより、各種プログラムがインストールされたコンピュータ90が、送信先装置12として機能する。
次に、本実施の形態に係る送信元装置10及び送信先装置12の作用を説明する。コンピュータ70により送信対象通知処理プログラムを実行させることで、図12に示す送信対象通知処理が実行される。また、コンピュータ90により送信対象受信処理プログラムを実行させることで、図13に示す送信対象受信処理が実行される。
前述したように、送信元ユーザは、送信元端末14のディスプレイに表示された入力画面等で入力された送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報を入力して、送信元装置10に送信する。
そこで、送信対象通知処理のステップ120で、送信端末送受信部30は、送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報が受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。送信端末送受信部30が、送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報を受け付けるとステップ120が肯定判定となり、ステップ122に移行する。
次のステップ122で、送信文書管理部32は、ステップ120で受け付けられた送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報を対応付けて、送信文書データとして記憶部38に記憶する。次のステップ124で、送信文書管理部32は、文書属性データを参照して、ステップ120で受け付けられた送信元文書IDに対応する文書名を取得する。
次のステップ126で、送信文書管理部32は、ステップ120で受け付けられた送信元文書ID、及びステップ124で取得された文書名を送信先装置12に送信する。次のステップ128で、送信文書管理部32は、送信元文書ID及び前述したURLの受信待ちを行う。送信文書管理部32が、送信元文書ID及びURLを受信するとステップ128が肯定判定となり、ステップ130に移行する。
ステップ130で、送信文書管理部32は、送信文書データを参照して、ステップ128で受信された送信元文書IDに対応する通知先情報を取得する。次のステップ132で、通知情報管理部34は、ステップ130で取得された通知先情報宛に、ステップ128で受信されたURLを本文に含む電子メールを、SMTPに従って、SMTPサーバ18のメール送信部60を介して送信した後、本送信対象通知処理を終了する。前述したように、本ステップ132で送信された電子メールは、POPサーバ20によって受信される。
一方、送信対象受信処理のステップ140で、受信文書管理部50は、送信元文書ID及び文書名の受信待ちを行う。送信対象通知処理のステップ126で送信された送信元文書ID及び文書名を受信文書管理部50が受信するとステップ140が肯定判定となり、ステップ142に移行する。ステップ142で、受信文書管理部50は、前述したように、送信先文書IDを生成する。次のステップ144で、受信文書管理部50は、前述したように、URL_IDを生成する。
次のステップ146で、受信文書管理部50は、ステップ140で受信された送信元文書ID及び文書名と、ステップ142で生成された送信先文書IDと、ステップ144で生成されたURL_IDとを対応付けて、受信文書データとして記憶部56に記憶する。次のステップ148で、受信文書管理部50は、ステップ140で受信された送信元文書ID、及びステップ144で生成されたURL_IDを含むURLを送信元装置10に送信した後、本送信対象受信処理を終了する。本ステップ148で送信元文書ID及びURLが送信されると、送信対象通知処理のステップ128で、送信元装置10の送信文書管理部32が送信元文書ID及びURLを受信して、ステップ128が肯定判定となる。
次に、図14及び図15を参照して、以上説明した送信対象通知処理及び送信対象受信処理を含む、送信元装置10から送信先装置12に対して文書コンテントデータを送信対象とすることを通知する処理の全体の流れを説明する。
図14の「1」及び図15の「処理A1」に示すように、送信元端末14は、送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報が送信先ユーザによって入力された場合に、これらの情報を送信元装置10に送信する。また、図14の「2」及び図15の「処理A2」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ122の処理により、受信した送信元ユーザID、送信元文書ID、送信先情報、及び通知先情報を、送信文書データとして記憶部38に記憶する。
また、図14の「3」及び図15の「処理A3」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ124及びステップ126の処理により、受信した送信元文書IDに対応する文書名を取得して、送信元文書ID及び文書名を送信先装置12に送信する。また、図14の「4」及び図15の「処理A4」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ142〜ステップ146の処理により、受信した送信元文書ID及び文書名に基づいて、受信文書データを記憶部56に記憶する。
また、図14の「5」及び図15の「処理A5」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ148の処理により、送信元文書ID及びURLを送信元装置10に送信する。さらに、図14の「6」及び図15の「処理A6」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ132の処理により、受信した送信元文書ID及びURLに基づいて、該送信元文書IDに対応する通知先情報を宛先として、受信したURLを本文に含む電子メールを送信する。
一方、コンピュータ90によりアクセス権受付処理プログラムを実行させることで、図16に示すアクセス権受付処理が実行される。また、コンピュータ70によりアクセス権登録処理プログラムを実行させることで、図17に示すアクセス権登録処理が実行される。
前述したように、上記通知先情報に対応する送信先ユーザは、送信先端末16を使用して、POPに従って、POPサーバ20から上記電子メールを受信する。そして、送信先ユーザは、送信先端末16を使用して、電子メールの本文のURLにアクセスする。そこで、アクセス権受付処理のステップ160で、受信端末送受信部52は、送信先端末16からのURLに対するアクセスの受け付け待ちを行う。受信端末送受信部52がURLに対するアクセスを受け付けるとステップ160が肯定判定となり、ステップ162に移行する。
ステップ162で、受信端末送受信部52は、ステップ160でアクセスが受け付けられたURLからURL_IDを抽出する。次のステップ164で、受信文書管理部50は、受信文書データを参照し、ステップ162で抽出されたURL_IDに対応する送信元文書ID、送信先文書ID、及び文書名を取得する。
次のステップ166で、受信端末送受信部52は、ステップ164で取得された文書名を送信先端末16に送信する。送信先端末16は、ステップ166で送信された文書名を用いて、アクセス権設定画面を送信先端末16のディスプレイに表示する。そして、送信先ユーザは、前述したように、送信先端末16を使用して、アクセス権設定画面の各入力欄に対して対応する情報を入力した後、アクセス権設定画面の承認依頼ボタンを指定する。送信先端末16は、承認依頼ボタンが指定されると、入力されたユーザ名、対応する説明、及び権限と、文書名とを送信先装置12に送信する。
そこで、次のステップ168で、受信端末送受信部52は、ユーザ名、説明、権限、及び文書名が受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。受信端末送受信部52がユーザ名、説明、権限、及び文書名を受け付けるとステップ168が肯定判定となり、ステップ170に移行する。
ステップ170で、受信文書アクセス権管理部54は、ユーザデータを参照して、ステップ168で受け付けられたユーザ名に対応する送信先ユーザIDを取得する。次のステップ172で、受信文書アクセス権管理部54は、ステップ164で取得された送信先文書ID、及びステップ170で取得された送信先ユーザIDの組み合わせ毎のアクセス権IDを生成する。
次のステップ174で、受信文書アクセス権管理部54は、ステップ164で取得された送信先文書IDと、ステップ168で受け付けられた権限と、ステップ170で取得された送信先ユーザIDと、ステップ172で生成されたアクセス権IDとを対応付けて、受信文書アクセス権データとして記憶部56に記憶する。また、受信文書アクセス権管理部54は、送信先文書ID毎の承認フラグを「false」として、受信文書アクセス権データとして記憶部56に記憶する。
次のステップ176で、受信文書アクセス権管理部54は、ステップ164で取得された送信元文書IDと、ステップ168で受け付けられたユーザ名、権限及び説明と、ステップ170で取得された送信先ユーザIDと、ステップ172で生成されたアクセス権IDとを対応付けて、送信元装置10に送信した後、本アクセス権受付処理を終了する。
一方、アクセス権登録処理のステップ180で、送信文書アクセス権管理部36は、送信元文書ID、ユーザ名、権限、説明、送信先ユーザID、及びアクセス権IDの受信待ちを行う。上記ステップ176で送信された送信元文書ID、ユーザ名、権限、説明、送信先ユーザID、及びアクセス権IDを送信文書アクセス権管理部36が受信するとステップ180が肯定判定となり、ステップ182に移行する。
ステップ182で、送信文書アクセス権管理部36は、ステップ180で受信された送信元文書ID、ユーザ名、権限、説明、送信先ユーザID、及びアクセス権IDを、送信文書アクセス権データとして記憶部38に記憶した後、本アクセス権登録処理を終了する。
次に、図18及び図19を参照して、以上説明したアクセス権受付処理及びアクセス権登録処理を含む、送信対象とすることが通知された文書コンテントデータに対してアクセス権を設定する処理の全体の流れを説明する。
図18の「1」及び図19の「処理B1」に示すように、送信先端末16は、電子メールの本文に記載されたURLにアクセスする。また、図18の「2」及び図19の「処理B2」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ162〜166の処理により、アクセスされたURLに基づいて取得した文書名を送信先端末16に送信する。そして、送信先端末16は、文書名に基づいてアクセス権設定画面を表示し、アクセス権設定画面で入力されたユーザ名、説明、権限、及び文書名を送信先装置12に送信する。
また、図18の「3」及び図19の「処理B3」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ170〜ステップ174の処理により、受信したユーザ名、説明、権限、及び文書名に基づいて、受信文書アクセス権データを記憶部56に記憶する。また、図18の「4」及び図19の「処理B4」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ176の処理により、送信元文書ID、ユーザ名、権限、説明、送信先ユーザID、及びアクセス権IDを送信元装置10に送信する。さらに、図18の「5」及び図19の「処理B5」示すように、送信元装置10は、受信した送信元文書ID、ユーザ名、権限、説明、送信先ユーザID、及びアクセス権IDを、送信文書アクセス権データとして記憶部38に記憶する。
一方、コンピュータ70により送信元承認処理プログラムを実行させることで、図20に示す送信元承認処理が実行される。また、コンピュータ90により送信先承認処理プログラムを実行させることで、図21に示す送信先承認処理が実行される。
前述したように、送信元ユーザは、送信元端末14を使用して、アクセス権承認画面にアクセスする。このアクセスの際、例えばログイン画面等を経由することで、送信元端末14は送信元ユーザIDを送信元装置10に送信する。
そこで、送信元承認処理のステップ200で、送信端末送受信部30は、送信元ユーザIDが受信されるまで待機することで、この情報の受け付け待ちを行う。送信端末送受信部30が送信元ユーザIDを受け付けるとステップ200が肯定判定となり、ステップ202に移行する。ステップ202で、送信文書管理部32は、送信文書データを参照して、ステップ200で受け付けられた送信元ユーザIDに対応する送信元文書IDを取得する。
次のステップ204で、送信文書管理部32は、文書属性データを参照して、ステップ202で取得された送信元文書IDに対応する文書名を取得する。次のステップ206で、送信文書アクセス権管理部36は、送信文書アクセス権データを参照して、ステップ202で取得された送信元文書IDに対応するアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、権限、及び承認フラグを取得する。
次のステップ208で、送信端末送受信部30は、ステップ206で取得されたユーザ名、説明、権限、及び承認フラグのうち、承認フラグが「false」であるユーザ名、説明、及び権限と、ステップ204で取得された対応する文書名とを送信元端末14に送信する。送信元端末14は、送信元装置10から送信されたユーザ名、説明、権限、及び文書名を用いて、アクセス権承認画面を送信元端末14のディスプレイに表示する。そして、送信元端末14は、アクセス権承認画面の送信ボタンが指定されると、文書名、ユーザ名、及び承認又は否認を送信元装置10に送信する。
そこで、ステップ210で、送信端末送受信部30は、文書名、ユーザ名、及び承認又は否認が受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。送信元端末14から送信された文書名、ユーザ名、及び承認又は否認を送信端末送受信部30が受け付けるとステップ210が肯定判定となり、ステップ212に移行する。
ステップ212で、送信文書アクセス権管理部36は、前述したように、ステップ202で取得された送信元文書IDと、ステップ210で受け付けられたユーザ名に対応する送信先ユーザID、及び承認又は否認と、ステップ206で取得された対応するアクセス権IDとに基づいて、送信文書アクセス権データを更新する。
次のステップ214で、送信文書アクセス権管理部36は、ステップ202で取得された送信元文書IDと、ステップ210で受け付けられたユーザ名に対応する送信先ユーザID、及び承認又は否認と、ステップ206で取得された対応するアクセス権IDとを、送信先装置12に送信した後、本送信元承認処理を終了する。
一方、送信先承認処理のステップ220で、受信文書アクセス権管理部54は、送信元文書IDと、送信先ユーザID、及び承認又は否認と、アクセス権IDとが受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。上記ステップ214で送信された送信元文書IDと、送信先ユーザID、及び承認又は否認と、アクセス権IDとを受信文書アクセス権管理部54が受信するとステップ220が肯定判定となり、ステップ222に移行する。
ステップ222で、受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、ステップ220で受け付けられた送信元文書IDに対応する送信先文書IDを取得する。次のステップ224で、受信文書アクセス権管理部54は、前述したように、ステップ222で取得された送信先文書IDと、ステップ220で受け付けられた送信先ユーザID、承認又は否認、及びアクセス権IDとに基づいて、受信文書アクセス権データを更新した後、本送信先承認処理を終了する。
次に、図22及び図23を参照して、以上説明した送信元承認処理及び送信先承認処理を含む、アクセス権の承認・否認を行う処理の全体の流れについて説明する。
図22の「1」及び図23の「処理C1」に示すように、送信元装置10は、アクセス権承認画面へのアクセスを受け付けて、上記ステップ202〜ステップ208の処理により、ユーザ名、説明、権限、及び文書名を送信元端末14に送信する。そして、送信元端末14は、アクセス権承認画面での入力内容に応じて、文書名、ユーザ名、及び承認又は否認を送信元装置10に送信する。
また、図22の「2」及び図23の「処理C2」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ212の処理により、受け付けた文書名、ユーザ名に対応する送信先ユーザID、及び承認又は否認に基づいて、送信文書アクセス権データを更新する。また、図22の「3」及び図23の「処理C3」に示すように、送信元装置10は、ステップ214の処理により、送信元文書IDと、送信先ユーザID、及び承認又は否認と、アクセス権IDとを、送信先装置12に送信する。
さらに、図22の「4」及び図23の「処理C4」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ222及びステップ224の処理により、受信した送信元文書ID、送信先ユーザID、及び承認又は否認、並びにアクセス権IDに基づいて、受信文書アクセス権データを更新する。
一方、コンピュータ90によりコンテント受信処理プログラムを実行させることで、図24に示すコンテント受信処理が実行される。また、コンピュータ70によりコンテント送信処理プログラムを実行させることで、図25に示すコンテント送信処理が実行される。
前述したように、送信先ユーザは、送信先端末16を使用して、文書コンテントデータの取得要求を送信先装置12に送信する。この送信の際、例えばログイン画面等を経由することで、送信先端末16は送信先ユーザIDを送信先装置12に送信する。
そこで、コンテント受信処理のステップ240で、受信端末送受信部52は、取得要求及び送信先ユーザIDが受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。送信先端末16から送信された取得要求及び送信先ユーザIDを受信端末送受信部52が受信するとステップ240が肯定判定となり、ステップ242に移行する。ステップ242で、受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、送信先文書IDの一覧、及び対応する文書名の一覧を取得する。
次のステップ244で、受信文書アクセス権管理部54は、受信文書アクセス権データを参照して、ステップ242で取得された送信先文書IDの一覧のうち、ステップ240で受け付けられた送信先ユーザIDに権限が付与され、かつ承認フラグが「true」である送信先文書IDを抽出する。
次のステップ246で、受信端末送受信部52は、ステップ244で抽出された送信先文書ID、及び対応する文書名を送信先端末16に送信する。送信先端末16は、ステップ246で送信された送信先文書ID及び文書名を送信先端末16のディスプレイに表示する。前述したように、送信先端末16は、送信先ユーザの入力により、受信対象とする送信先文書ID、及び送信先ユーザIDを送信先装置12に送信する。
そこで、ステップ248で、受信端末送受信部52は、送信先文書ID、及び送信先ユーザIDが受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。送信先装置12から送信された送信先文書ID、及び送信先ユーザIDを受信端末送受信部52が受け付けるとステップ248が肯定判定となり、ステップ250に移行する。
ステップ250で、受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、ステップ248で受け付けられた送信先文書IDに対応する送信元文書IDを取得する。次のステップ252で、受信文書管理部50は、ステップ250で取得された送信元文書ID、及びステップ240で受け付けられた送信先ユーザIDを送信元装置10に送信する。
次のステップ254で、受信文書管理部50は、権限と文書コンテントデータ、又は不許可情報の受信待ちを行う。受信文書管理部50が権限と文書コンテントデータ、又は不許可情報を受信するとステップ254が肯定判定となり、ステップ256に移行する。
次のステップ256で、受信文書管理部50は、ステップ254で受信された情報が権限及び文書コンテントデータであるか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合はステップ258に移行する一方、否定判定となった場合は不許可情報が受信されたものと見なしてステップ260に移行する。
ステップ258で、受信端末送受信部52は、ステップ254で受信された権限及び文書コンテントデータを送信先装置12に送信した後、本コンテント受信処理を終了する。送信先装置12は、ステップ258で送信された権限及び文書コンテントデータを受け付けると、受け付けた権限に従ったアクセス権で、文書コンテントデータにより示される文書コンテントを送信先端末16のディスプレイに表示する。
一方、ステップ260で、受信端末送受信部52は、ステップ254で受信された不許可情報を送信先端末16に送信した後、本コンテント受信処理を終了する。送信先装置12は、ステップ260で送信された不許可情報を受け付けると、例えば、アクセスが不許可であることを示すメッセージを送信先端末16のディスプレイに表示する。
一方、コンテント送信処理のステップ280で、送信文書管理部32は、送信元文書ID、及び送信先ユーザIDの受信待ちを行う。ステップ252で送信先装置12から送信された送信元文書ID、及び送信先ユーザIDを送信文書管理部32が受信するとステップ280が肯定判定となり、ステップ282に移行する。
ステップ282で、送信文書アクセス権管理部36は、前述したように、送信文書アクセス権データを参照して、ステップ280で受信された送信元文書IDに対して、ステップ280で受信された送信先ユーザIDに付与され、かつ承認されている権限を取得する処理を行う。ステップ284で、送信文書管理部32は、ステップ284で権限が取得されたか否かを判定する。この判定が肯定判定となった場合はステップ286に移行する一方、否定判定となった場合はステップ290に移行する。
ステップ286で、送信文書管理部32は、ステップ280で受信された送信元文書IDに対応する文書コンテントデータを記憶部38から読み出す。次のステップ288で、送信文書管理部32は、ステップ282で取得された権限及びステップ286で読み出された文書コンテントデータを送信先装置12に送信した後、本コンテント送信処理を終了する。
一方、ステップ290で、送信文書管理部32は、不許可情報を送信先装置12に送信した後、本コンテント送信処理を終了する。ステップ288又はステップ290の送信処理により、上記コンテント受信処理のステップ254が肯定判定となる。
次に、図26及び図27を参照して、以上説明したコンテント受信処理及びコンテント送信処理を含む、送信先ユーザが文書コンテントデータにアクセスする処理の全体の流れを説明する。
図26の「1」及び図27の「処理D1」に示すように、送信先端末16は、文書コンテントの一覧の取得要求及び送信先ユーザIDを送信先装置12に送信する。また、図26の「2」及び図27の「処理D2」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ242〜ステップ246の処理により、受信した送信先ユーザIDに権限が付与され、かつ承認されている送信先文書ID及び文書名を送信先端末16に送信する。
また、図26の「3」及び図27の「処理D3」に示すように、送信先端末16は、受信した送信先文書ID及び文書名のうち、送信先ユーザにより指定された送信先文書ID及び送信先ユーザIDを送信先装置12に送信する。また、図26の「4」及び図27の「処理D4」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ250及びステップ252の処理により、受信した送信先文書IDに対応する送信元文書ID、及び送信先ユーザIDを送信元装置10に送信する。
また、図26の「5」及び図27の「処理D5」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ282〜ステップ286の処理により、受信した送信元文書IDに対して、受信した送信先ユーザIDに付与された権限を取得し、受信した送信元文書IDに対応する文書コンテントデータを読み出す。
また、図26の「6」及び図27の「処理D6」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ288の処理により、読み出した文書コンテントデータ、及び対応する権限を送信先装置12に送信する。さらに、図26の「7」及び図27の「処理D7」に示すように、送信先装置12は、受信した文書コンテントデータ及び権限を送信先端末16に送信する。そして、送信先端末16は、受信した権限に従って、受信した文書コンテントデータにより示される文書コンテントを、送信先端末16のディスプレイに表示する。
一方、図27の破線の矢印で示すように、上記ステップ282で権限が取得されなかった場合は、送信元装置10は不許可情報を送信先装置12に送信する。そして、送信先装置12は、受信した不許可情報を送信先端末16に送信する。
一方、コンピュータ70により送信元アクセス権変更処理プログラムを実行させることで、図28に示す送信元アクセス権変更処理が実行される。また、コンピュータ90により送信先アクセス権変更処理プログラムを実行させることで、図29に示す送信先アクセス権変更処理が実行される。
前述したように、送信元ユーザは、送信元端末14を使用して、アクセス権変更画面にアクセスする。このアクセスの際、例えばログイン画面等を経由することで、送信元端末14は送信元ユーザIDを送信元装置10に送信する。
そこで、送信元アクセス権変更処理のステップ300で、送信端末送受信部30は、送信元ユーザIDが受信されるまで待機することで、この情報の受け付け待ちを行う。送信元端末14から送信された送信元ユーザIDを送信端末送受信部30が受け付けるとステップ300が肯定判定となり、ステップ302に移行する。ステップ302で、送信文書管理部32は、送信文書データを参照して、ステップ300で受け付けられた送信元ユーザIDに対応する送信元文書IDを取得する。
次のステップ304で、送信文書管理部32は、文書属性データを参照して、ステップ302で取得された送信元文書IDに対応する文書名を取得する。次のステップ306で、送信文書アクセス権管理部36は、送信文書アクセス権データを参照して、ステップ302で取得された送信元文書IDに対応するアクセス権ID、送信先ユーザID、ユーザ名、説明、権限、及び承認フラグを取得する。
次のステップ308で、送信端末送受信部30は、ステップ306で取得されたユーザ名、説明、権限、及び承認フラグのうち、承認フラグが「true」であるユーザ名、説明、及び権限と、ステップ304で取得された対応する文書名とを送信元端末14に送信する。送信元端末14は、送信元装置10から送信されたユーザ名、説明、権限、及び文書名を用いて、アクセス権変更画面を送信元端末14のディスプレイに表示する。
前述したように、送信元端末14は、送信元ユーザにより指定された内容に従い、文書名、ユーザ名、及び権限を送信元装置10に送信する。そこで、ステップ310では、送信端末送受信部30は、文書名、ユーザ名、及び権限が受信されるまで待機することで、これらの情報の受け付け待ちを行う。送信元端末14から送信された文書名、ユーザ名、及び権限を送信端末送受信部30が受け付けるとステップ310が肯定判定となり、ステップ312に移行する。
ステップ312で、送信文書アクセス権管理部36は、前述したように、ステップ310で受け付けられた文書名に対応する送信元文書ID、ステップ310で受け付けられたユーザ名に対応する送信先ユーザID、権限、及びステップ306で取得された対応するアクセス権IDに基づいて、送信文書アクセス権データを更新する。次のステップ314で、送信文書アクセス権管理部36は、ステップ310で受け付けられた文書名に対応する送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及び対応するアクセス権IDを送信先装置12に送信した後、本送信元アクセス権変更処理を終了する。
一方、送信先アクセス権変更処理プログラムのステップ320で、受信文書アクセス権管理部54は、送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及びアクセス権IDの受信待ちを行う。上記ステップ314で、送信元装置10から送信された送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及びアクセス権IDを受信文書アクセス権管理部54が受信するとステップ320が肯定判定となり、ステップ322に移行する。
ステップ322で、受信文書管理部50は、受信文書データを参照して、ステップ320で受信された送信元文書IDに対応する送信先文書IDを取得する。次のステップ324で、受信文書アクセス権管理部54は、前述したように、ステップ322で取得された送信先文書ID、ステップ320で受信された送信先ユーザID、権限、及びアクセス権IDに基づいて、受信文書アクセス権データを更新した後、本送信先アクセス権変更処理を終了する。
次に、図30及び図31を参照して、以上説明した送信元アクセス権変更処理及び送信先アクセス権変更処理を含む、送信元ユーザがアクセス権の変更を行う処理の全体の流れについて説明する。
図30の「1」及び図31の「処理E1」に示すように、送信元装置10は、アクセス権変更画面へのアクセスを受け付けて、上記ステップ302〜ステップ308の処理により、ユーザ名、説明、権限、及び文書名を送信元端末14に送信する。そして、送信元端末14は、アクセス権変更画面での入力内容に応じて、文書名、ユーザ名、及び権限を送信元装置10に送信する。
また、図30の「2」及び図31の「処理E2」に示すように、送信元装置10は、上記ステップ312の処理により、受け付けた文書名、ユーザ名、及び権限に基づいて、送信文書アクセス権データを更新する。また、図30の「3」及び図31の「処理E3」に示すように、送信元装置10は、ステップ314の処理により、送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及びアクセス権IDを送信先装置12に送信する。
さらに、図30の「4」及び図31の「処理E4」に示すように、送信先装置12は、上記ステップ322及びステップ324の処理により、受信した送信元文書ID、送信先ユーザID、権限、及びアクセス権IDに基づいて、受信文書アクセス権データを更新する。
なお、上記実施の形態では、アクセス制御の対象として、文書コンテントデータを適用した場合について説明したが、これに限定されず、他のデータ形式のデータを適用する形態としてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、送信先装置12では受信文書アクセス権データを保持しなくてもよい。この場合の形態例として、上記実施の形態において受信文書アクセス権データを参照している処理を、送信文書アクセス権データを参照するように変更する形態が例示される。
また、上記実施の形態において、送信先装置12がさらに別の組織の装置に文書コンテントデータの識別情報等を送信してもよい。この場合、例えば、上記別の組織の装置と送信元装置10とは、送信元装置10と送信先装置12と同様に直接データ通信行ってもよいし、送信先装置12を介してデータ通信を行ってもよい。
さらに、上記実施の形態では、各種プログラムが記憶部38及び記憶部56に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。各種プログラムは、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、各種プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。