JP6644506B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機用の電気配索材に関するものである。
自動変速機は、クラッチやブレーキ等の複数の係合要素を選択的に係合制御することで変速を行うようになっている。各係合要素の係合制御は、一般に油圧で行われる。そのため、自動変速機には、油圧式のコントロールユニット(「バルブボディ」とも呼ばれる)が搭載されている。
油圧の制御は、ソレノイドバルブに通電し、コントロールユニット内部に設けられた油路を切り替えることで行われる。また、ソレノイドバルブへの通電は、従来一般に、ワイヤハーネスを通じて行われている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、従来の自動変速機のコントロールユニットの周辺構造とワイヤハーネスの配索系統を示す図である。この図11に示すように、自動変速機ケースTMCの内側(矢印TMIで示す側)には、複数のソレノイドバルブ150が装備されて油圧を制御するコントロールユニット120と、コントロールユニット120が装備されて変速用のオイルを収容する筐体(自動変速機の本体などに相当)110と、が設けられている。また、コントロールユニット120と筐体110との合わせ面には、油圧回路の仕切りと油漏れを防止するためのガスケット130が挟持されている。
また、各ソレノイドバルブ150に通電する配索手段として、自動変速機の内側(矢印TMIで示す側)のワイヤハーネス160と、エンジン側である自動変速機の外側(矢印TMOで示す側)のワイヤハーネス200と、が設けられている。両ワイヤハーネス160、200は、自動変速機ケースTMCを貫通する貫通コネクタ180、210を介して接続されるようになっている。
自動変速機の内側(自動変速機用)のワイヤハーネス160は、多数の電線165と、これら多数の電線165を束ねて保護するチューブやテープ等の保護材170と、各電線165の先端部に取り付けられたコネクタ156と、を備えている。
図12は、コントロールユニットの組み立て手順を示す工程図である。
コントロールユニット120を組み立てる場合は、まず、図12(a)に示すように、筐体110にガスケット130を挟んでコントロールユニット120を固定する。次に、図12(b)に示すように、コントロールユニット120の各バルブ装着箇所にそれぞれソレノイドバルブ150を装着する。
次いで、図12(c)に示すように、基端側が貫通コネクタ180、210を介してエンジン側のワイヤハーネス200に接続される自動変速機用のワイヤハーネス160を、コントロールユニット120の周囲に取り回しながら、図12(d)に示すように、ワイヤハーネス160の各電線165の先端部に取り付けられたコネクタ156を、それぞれ該当するソレノイドバルブ150の各コネクタ151に嵌合する。これにより組み立てを完了する。
特開2013−2501号公報
ところで、近年では、燃費規制が厳しくなるのに対応するために、自動変速機の変速段数を増やす傾向にある。変速段数を増やすには、より細かな制御を行う必要があるため、制御機器であるソレノイドバルブ150の数も増えることになる。そうすると、ソレノイドバルブ150に接続する電線165やコネクタ156の数が増える上、貫通コネクタ180、210の大きさも大きくなる。その結果、配索作業が更に面倒になり時間がかるようになる上、配索手段であるワイヤハーネス160が自動変速機内部のスペースを圧迫し、自動変速機を肥大化させる要因となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、み付けが容易で配索作業時間の短縮が図れると共に、配索スペースの大幅な削減を図ることができて、大化を抑制し得る自動変速機提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 複数のソレノイドバルブが装備されて油圧を制御するコントロールユニットと、
前記コントロールユニットが装備されて変速用のオイルを収容する筐体と、
前記コントロールユニットと前記筐体とに挟持されるガスケットと
前記ソレノイドバルブの各電気接点と接続可能な出力側端子と、ワイヤハーネスの一端が接続されて前記ソレノイドバルブへの駆動信号が入力される入力側端子と、を含む平面回路体を基板上に備え、前記ガスケットに一体に備えられる電気配索材と、
を備える自動変速機であって、
前記出力側端子は、前記ソレノイドバルブの装着方向に平行に延在し、
前記ソレノイドバルブに一体に設けられた端子ブロック部における前記装着方向の前側の端面には、前記装着方向の後側に窪み且つ前記装着方向の前側に開口する溝が設けられ、前記溝の前記装着方向に平行な一方の内壁面に、前記ソレノイドバルブの電気接点が配置され、
前記ソレノイドバルブを前記装着方向に沿って前記コントロールユニットに装着することで、前記出力側端子が、前記溝に挿入されて、前記電気接点と前記装着方向に垂直な方向に対面接触するように構成された
ことを特徴とする自動変速
(2) 複数のソレノイドバルブが装備されて油圧を制御するコントロールユニットと、
前記コントロールユニットが装備されて変速用のオイルを収容する筐体と、
前記コントロールユニットと前記筐体とに挟持されるガスケットと、
前記ソレノイドバルブの各電気接点と接続可能な出力側端子と、ワイヤハーネスの一端が接続されて前記ソレノイドバルブへの駆動信号が入力される入力側端子と、を含む平面回路体を基板上に備え、前記ガスケットに一体に備えられる電気配索材と、
を備える自動変速機であって、
前記出力側端子は、前記ソレノイドバルブの装着方向に垂直に延在し、
前記ソレノイドバルブに一体に設けられた端子ブロック部における前記装着方向の前側の前記装着方向に垂直な端面には、前記ソレノイドバルブの電気接点が配置され、
前記ソレノイドバルブを前記装着方向に沿って前記コントロールユニットに装着することで、前記出力側端子が、前記電気接点と前記装着方向に平行な方向に対面接触するように構成された
ことを特徴とする自動変速機。
(3) 前記平面回路体は、前記出力側端子と前記入力側端子とを除いて前記ガスケット内に埋設されていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の自動変速機
上記(1)及び(2)の構成の自動変速機によれば、従来の多数本の電線を使用した電線タイプの電気配索材(ワイヤハーネス)と違って、平面回路体を主体に構成された薄型の配索材であり、ガスケットに一体に備えられるものであるから、ガスケットをコントロールユニットと筐体との間に組み付けるだけで、配索を完了することができる。従って、面倒な配索作業が不要で、配索作業を容易に行うことができると共に配索時間の短縮が図れる。また、この電気配索材は、電線タイプの電気配索材と違って、配索スペースをほとんど必要とせず、その結果、自動変速機を小さくすることができる。あるいは、自動変速機に新たな機器を追加するような場合でも、自動変速機のサイズの拡大を抑制することができる。
また、この電気配索材は、ソレノイドバルブの電気接点と接続可能な出力側端子を備えるので、ソレノイドバルブをコントロールユニットに装着するだけで、ソレノイドバルブの電気接点と電気配索材の出力側端子とを電気接続することが可能である。そのため、従来の電線タイプの電気配索材のような、電線の端末に取り付けたコネクタをソレノイドバルブ側のコネクタにそれぞれ接続するような面倒な接続作業が不要であり、組み付け作業の容易化が図れる。
また、この電気配索材の各出力側端子の位置を、コントロールユニットに装着される各ソレノイドバルブの位置に対応させておくことで、従来の電線タイプの電気配索材のように各電線をコネクタを介してソレノイドバルブに電気接続する場合に起こり得る誤結線の可能性を無くすことができ、組み付け作業の信頼性を高めることができる。
また、この電気配索材をガスケットに一体化させることで、ガスケットの形状保持性を利用して電気配索材の形状保持を行うことができる。そのため、柔軟性のあるシート状あるいはフィルム状の材料を絶縁基体として電気配索材を構成した場合にも、硬質プレート等の形状保持材を追加せずに、配索材を確実に定位置に固定しておくことができる。
上記()の構成の自動変速機によれば、平面回路体の出力側端子がソレノイドバルブの装着方向に平行に延在しているので、ソレノイドバルブ側の電気接点もソレノイドバルブの装着方向に平行に設けておくことで、ソレノイドバルブの装着動作にしたがってソレノイドバルブ側の電気接点と電気配索材側の出力側端子とをスライドさせながら接触させることができる。その結果、特に電気配索材側の出力側端子を曲げたりせずに、単にソレノイドバルブの装着作業を行うだけで、ソレノイドバルブと電気配索材とを確実に電気接続することができる。
上記()の構成の自動変速機によれば、平面回路体の出力側端子を屈曲させることで、出力側端子を平面回路体及びガスケットに垂直な向きに設定することができる。従って、ソレノイドバルブの装着方向に垂直に向き合うように出力側端子を配置することができ、ソレノイドバルブ側の電気接点をソレノイドバルブの装着方向に垂直な前端面に配置しておくことで、ソレノイドバルブの装着動作にしたがって平面回路体の出力側端子にソレノイドバルブ側の電気接点を押圧接触により導通させることができる。
上記()の構成の自動変速機によれば、平面回路体が端子部分を除いてガスケット内に埋設されている(ガスケット間に挟まれている場合も含む)ので、この電気配索材付きのガスケットを、今までのガスケットと同様にコントロールユニットと筐体との間に組み付けることができ、組み付けと同時に電気配索材の配索作業を完了することができる。
本発明によれば、み付けが容易で配索作業時間の短縮が図れると共に、配索スペースの大幅な削減を図ることができて、自動変速機の肥大化を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態の電気配索材付きガスケットを使用した自動変速機のコントロールユニットの周辺構造を示す分解斜視図である。 図2は、図1と同じ部分を上方から見た図である。 図3は、図1の要部拡大図である。 図4は、前記電気配索材付きガスケットとソレノイドバルブの電気接続部分の構造を誇張して示す断面図である。 図5は、前記電気配索材付きガスケットの斜視図及びその部分拡大図である。 図6は、前記電気配索材付きガスケットの出力側端子とソレノイドバルブ側の構成を示すための図で、(a)は出力側端子の構成を示す斜視図、(b)はソレノイドバルブの端子ブロックの構成を示す斜視図、(c)はソレノイドバルブの端子ブロックの分解斜視図である。 図7は、本発明の第2実施形態の説明図で、第2実施形態における図3と同様部分の構成を示す斜視図である。 図8は、同第2実施形態における電気配索材付きガスケットとソレノイドバルブの電気接続部分の構造を誇張して示す断面図である。 図9は、同第2実施形態における電気配索材付きガスケットの出力側端子とソレノイドバルブ側の構成を示すための図で、(a)は出力側端子の構成を示す斜視図、(b)はソレノイドバルブの端子ブロックの構成を示す斜視図である。 図10は、(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態の電気配索材付きガスケットを使用した場合のコントロールユニットの組み立て手順を示す工程図である。 図11は、従来の自動変速機のコントロールユニットの周辺構造とワイヤハーネスの配索系統を示す図である。 図12は、従来のコントロールユニットの組み立て手順を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態の電気配索材付きガスケットを使用した自動変速機のコントロールユニットの周辺構造を示す分解斜視図、図2は図1と同じ部分を上方から見た図、図3は図1の要部拡大図、図4は電気配索材付きガスケットとソレノイドバルブの電気接続部分の構造を誇張して示す断面図、図5は電気配索材付きガスケットの斜視図及びその部分拡大図で、図6は電気配索材付きガスケットの出力側端子とソレノイドバルブ側の構成を示すための図で、(a)は出力側端子の構成を示す斜視図、(b)はソレノイドバルブの端子ブロックの構成を示す斜視図、(c)はソレノイドバルブの端子ブロックの分解斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態の電気配索材35は、コントロールユニット20と筐体10との合わせ面の間に挟持されるガスケット33に一体化されており、電気配索材付きガスケット30(モジュール)の形で提供されている。
図1及び図2に示すように、自動変速機の油圧を制御するコントロールユニット20には、筐体10に対する結合方向(図1の上下方向)と直交する方向に互いに平行に複数のソレノイドバルブ50が装着されている。各ソレノイドバルブ50は、コントロールユニット20に設けた各ソレノイドバルブ装着部(装着孔)22に、それぞれ矢印A方向に先端のバルブ部分を挿入することで装着されている。コントロールユニット20が装備されて変速用のオイルを収容する筐体10の上面には、コントロールユニット20を結合する合わせ面11が設けられており、その合わせ面11に、電気配索材付きガスケット30が配置された上で、その上からコントロールユニット20が結合されている。
電気配索材付きガスケット30は、ガスケット33と電気配索材35とを積層し一体化させたもので、例えば、図4に示すような層構造になっている。即ち、上下にガスケット33を配置し、上下のガスケット33の間に、ベース板31(ここでは基板に相当)と平面回路体32とを備えた電気配索材35を挟んで一体化させている。
平面回路体32は、図5及び図6(a)〜(c)に示すように、ソレノイドバルブ50の電気接点52と接続可能な出力側端子36と、ワイヤハーネス(図示略)の一端が接続されてソレノイドバルブ50への駆動信号が入力される入力側端子39と、を含む平面状の回路体である。この平面回路体32は、強度保持材としての機能を持つベース板31と共にガスケット33と一体に積層されることで、出力側端子36と入力側端子39とを除いて、ガスケット33内に埋設されている。特に本実施形態における平面回路体32は、両面をガスケット33で挟まれることで、ガスケット33により覆われており、この構造も「埋設」の概念に含まれる。
平面回路体32は、例えば、図5に示すように、絶縁シートや絶縁フィルムなどの薄膜状の絶縁基体37の片面に導体回路38を印刷等により形成したものである。平面回路体32それ自体で強度が低い場合には、本実施形態のように、ベース板31上に平面回路体32を配設することで電気配索材35を構成しているが、それぞれ自体で必要な強度を保持する場合には、ベース板31は必ずしも必要ではなく、絶縁基体上に導体回路を形成した平面回路体32単体で電気配索材35を構成することもできる。その場合は、導体回路38自体が平面回路体に相当し、絶縁基体が基板に相当することになる。
また、薄板状のガスケット33やガスケット33を構成する要素(プレート)の片面に導体回路を直接形成することも可能である。その場合は、導体回路自体が平面回路体に相当し、導体回路を形成するガスケットやプレート等の要素が基板に相当することになる。
図5に示すように、平面回路体32の出力側端子36は、絶縁基体37の周側縁に矩形状の突片部37aを突設し、その突片部37aの片面に導体回路38の接点部38aを形成することによって構成されている。同様に、入力側端子39も、絶縁基体37の周側縁に所定形状の突片部37aを突設し、その突片部37aの片面に導体回路38の接点部38aを形成することで構成されている。いずれの端子36、39も、それらの部分だけがガスケット33から外に突出している。また、補強が必要な場合は、突片部37a、37bの形状に沿って、ベース板31がバックアップ材として延設されている。
また、この平面回路体32において、出力側端子36は、各ソレノイドバルブ50の位置に対応して配置されており、ソレノイドバルブ50の装着方向Aに平行に延在するように設けられている。一方、入力側端子39は、出力側端子36とソレノイドバルブ50の接続の邪魔にならない位置に設けられている。
また、これらの出力側端子36と接続されるソレノイドバルブ50側の電気接点52は、図6(c)に示すように、端子ブロック部51にソレノイドバルブ50の装着方向Aと平行な溝51aを設けて、その溝51aの一方の内側面に配置している。溝51a内には、2つの電気接点52を隔てる隔壁51bが設けられ、隔壁51bで画成された溝51a内の2つの空所に、ソレノイドバルブ50のコントロールユニット20に対する装着動作に伴って2つの出力側端子36がそれぞれ挿入されることで、出力側端子36の接点部38aとソレノイドバルブ50側の電気接点52とがスライド接触するようになっている。また、溝51a内の空間は、端子ブロック部の最外壁部51cによって外部から保護されている。
図10はコントロールユニットの組み立て手順を示す工程図である。
この電気配索材付きガスケット30を使用する場合は、図10(a)に示すように、従来の通常のガスケットと同様に、コントロールユニット20を筐体10に組み付ける際に、筐体10の合わせ面11(図1参照)に電気配索材付きガスケット30を載置し、その上からコントロールユニット20を載置して、コントロールユニット20を筐体10に固定する。この状態で、電気配索材付きガスケット30の出力側端子36と入力側端子39は、コントロールユニット20から外に突出している。
次に、図10(b)に示すように、コントロールユニット20の各ソレノイドバルブ装着部22(図1参照)に、それぞれ決まった装着方向Aに沿ってソレノイドバルブ50を装着する。そうすると、電気配索材付きガスケット30に設けた各出力側端子36に、ソレノイドバルブ50の端子ブロック部51に設けた電気接点52が接触導通する。これにより、電気配索材付きガスケット30内の電気配索材35とソレノイドバルブ50とが電気接続された状態になる。あとは、それに前後して、入力側端子39に図示しないワイヤハーネスを接続することで、電気配索が完了する。この場合、各ソレノイドバルブ50に接続する電線を省略できるので、配索スペースがほとんど必要なくなる。また、配索手間もかからないし配索時間も短縮できる。
以上説明したように、本実施形態の電気配索材35によれば、従来の多数本の電線を使用した電線タイプの電気配索材(ワイヤハーネス)と違って、平面回路体32を主体に構成された薄型の配索材であり、ガスケット33に一体に備えられるものであるから、電気配索材付きガスケット30をコントロールユニット20と筐体10との間に組み付けるだけで、配索を完了することができる。従って、従来のような面倒な配索作業が不要で、配索作業を容易に行うことができると共に配索時間の短縮が図れる。また、この電気配索材35は、電線タイプの電気配索材と違って、配索スペースをほとんど必要とせず、その結果、自動変速機を小さくすることができる。あるいは、自動変速機に新たな機器を追加するような場合でも、自動変速機のサイズの拡大を抑制することができる。
また、この電気配索材35は、ソレノイドバルブ50の電気接点52と接続可能な出力側端子36を備えるので、ソレノイドバルブ50をコントロールユニット20に装着するだけで、ソレノイドバルブ50の電気接点52と電気配索材35の出力側端子36とを電気接続することが可能である。そのため、従来の電線タイプの電気配索材のような、電線の端末に取り付けたコネクタをソレノイドバルブ側のコネクタにそれぞれ接続するような面倒な接続作業が不要であり、組み付け作業の容易化が図れる。
また、この電気配索材35の各出力側端子36の位置を、コントロールユニット20に装着される各ソレノイドバルブ50の位置に対応させておくことで、従来の電線タイプの電気配索材のように各電線をコネクタを介してソレノイドバルブに電気接続する場合に起こり得る誤結線の可能性を無くすことができ、組み付け作業の信頼性を高めることができる。
また、この電気配索材35をガスケット33に一体化させてモジュール化する(電気配索材付きガスケットとする)ことで、ガスケット33の形状保持性を利用して電気配索材35の形状保持を行うことができる。そのため、柔軟性のあるシート状あるいはフィルム状の材料を絶縁基体として電気配索材を構成した場合にも、プレート等の形状保持材を追加せずに、配索材を確実に定位置に固定しておくことができる。
また、この電気配索材35によれば、平面回路体32が端子部分を除いてガスケット33内に埋設されている(ガスケット33間に挟まれている場合も含む)ので、この電気配索材付きガスケット30を、今までのガスケットと同様にコントロールユニット20と筐体10との間に組み付けることができ、組み付けと同時に電気配索材35の配索作業を完了することができる。
また、この電気配索材35によれば、平面回路体32の出力側端子36がソレノイドバルブ50の装着方向Aに平行に延在しているので、図6(a)〜(c)に示すように、ソレノイドバルブ50側の電気接点52もソレノイドバルブ50の装着方向Aに平行に設けておくことにより、ソレノイドバルブ50の装着動作にしたがって、ソレノイドバルブ50側の電気接点52を備える端子ブロック部51の溝51a内に、電気配索材35側の出力側端子36を矢印A1に示すように、スライドしながら挿入させることができる。従って、ソレノイドバルブ50側の電気接点52と電気配索材35側の出力側端子36の接点部38aとをスライドさせながら接触させることができ、その結果、特に電気配索材35側の出力側端子36を曲げたりせずに、単にソレノイドバルブ50の装着作業を行うだけで、ソレノイドバルブ50と電気配索材35とを確実に電気接続することができる。
上述した実施形態では、電気配索材35側の出力側端子36を、ソレノイドバルブ50の装着方向Aと平行な方向に延在させたままにしていたが、出力側端子を屈曲可能に形成しておくことで、図7〜図9の実施形態のように構成することもできる。
図7〜図9に示すように、この第2実施形態では、第1実施形態と同様に形成された平面回路体32の出力側端子を屈曲させることで、電気配索材付きガスケット30の板面に垂直な向きの出力側端子42を形成している。このようにすることで、ソレノイドバルブ50の装着方向Aに垂直に向き合うように出力側端子42を配置することができる。なお、この図示例では、出力側端子42は、絶縁基体37の周縁部に突設した一枚の突片部37aに、回路導体により2つの接点部38aを形成したものとして構成されているが、第1実施形態のように、2枚の突片部37aにそれぞれ接点部38aを形成したものとして構成されていてもよい。
この実施形態の場合は、図8及び図9に示すように、ソレノイドバルブ50側の電気接点56をソレノイドバルブ50の装着方向Aに垂直な端子ブロック部51の前端面に配置しておくことで、ソレノイドバルブ50の装着動作にしたがって、平面回路体32の出力側端子36にソレノイドバルブ50側の電気接点52を矢印A1のように押圧接触により導通させることができる。
従って、図10を用いて説明したように、第1実施形態と同様にコントロールユニット20の組み付けを行うことができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る自動変速機用の電気配索材の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数のソレノイドバルブ(50)が装備されて油圧を制御するコントロールユニット(20)と、
前記コントロールユニット(20)が装備されて変速用のオイルを収容する筐体(10)と、
前記コントロールユニット(20)と前記筐体(10)とに挟持されるガスケット(33)と、を備えた自動変速機用の電気配索材(35)であって、
前記ソレノイドバルブ(50)の各電気接点(52)と接続可能な出力側端子(36)と、ワイヤハーネスの一端が接続されて前記ソレノイドバルブ(50)への駆動信号が入力される入力側端子(39)と、を含む平面回路体(32)を基板(31)上に備え、前記ガスケット(33)に一体に備えられる
ことを特徴とする自動変速機用の電気配索材(35)。
[2] 前記平面回路体(32)は、前記出力側端子(36)と前記入力側端子(39)とを除いて前記ガスケット(33)内に埋設されていることを特徴とする上記[1]に記載の自動変速機用の電気配索材(35)。
[3] 前記出力側端子(36)は、前記ソレノイドバルブ(50)の装着方向(A)に平行に延在していることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の自動変速機用の電気配索材(35)。
[4] 前記出力側端子(36)は、屈曲可能であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の自動変速機用の電気配索材(35)。
10 筐体
20 コントロールユニット
30 電気配索材付きガスケット
31 ベース板(基板)
32 平面回路体
33 ガスケット
35 電気配索材
36 出力側端子
37 絶縁基体(基板)
38 導体回路(平面回路体)
39 入力側端子
50 ソレノイドバルブ
A ソレノイドバルブの装着方向

Claims (3)

  1. 複数のソレノイドバルブが装備されて油圧を制御するコントロールユニットと、
    前記コントロールユニットが装備されて変速用のオイルを収容する筐体と、
    前記コントロールユニットと前記筐体とに挟持されるガスケットと
    前記ソレノイドバルブの各電気接点と接続可能な出力側端子と、ワイヤハーネスの一端が接続されて前記ソレノイドバルブへの駆動信号が入力される入力側端子と、を含む平面回路体を基板上に備え、前記ガスケットに一体に備えられる電気配索材と、
    を備える自動変速機であって、
    前記出力側端子は、前記ソレノイドバルブの装着方向に平行に延在し、
    前記ソレノイドバルブに一体に設けられた端子ブロック部における前記装着方向の前側の端面には、前記装着方向の後側に窪み且つ前記装着方向の前側に開口する溝が設けられ、前記溝の前記装着方向に平行な一方の内壁面に、前記ソレノイドバルブの電気接点が配置され、
    前記ソレノイドバルブを前記装着方向に沿って前記コントロールユニットに装着することで、前記出力側端子が、前記溝に挿入されて、前記電気接点と前記装着方向に垂直な方向に対面接触するように構成された
    ことを特徴とする自動変速
  2. 複数のソレノイドバルブが装備されて油圧を制御するコントロールユニットと、
    前記コントロールユニットが装備されて変速用のオイルを収容する筐体と、
    前記コントロールユニットと前記筐体とに挟持されるガスケットと、
    前記ソレノイドバルブの各電気接点と接続可能な出力側端子と、ワイヤハーネスの一端が接続されて前記ソレノイドバルブへの駆動信号が入力される入力側端子と、を含む平面回路体を基板上に備え、前記ガスケットに一体に備えられる電気配索材と、
    を備える自動変速機であって、
    前記出力側端子は、前記ソレノイドバルブの装着方向に垂直に延在し、
    前記ソレノイドバルブに一体に設けられた端子ブロック部における前記装着方向の前側の前記装着方向に垂直な端面には、前記ソレノイドバルブの電気接点が配置され、
    前記ソレノイドバルブを前記装着方向に沿って前記コントロールユニットに装着することで、前記出力側端子が、前記電気接点と前記装着方向に平行な方向に対面接触するように構成された
    ことを特徴とする自動変速機。
  3. 前記平面回路体は、前記出力側端子と前記入力側端子とを除いて前記ガスケット内に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機
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