<実施形態>
以下に示す本発明の一実施形態は、特に、撮像部で撮像された画像に基づいて測定物のサイズを測定する測定装置およびその測定装置を備えた宅配ボックス装置に関する。
以下、添付した図1〜図5に基づき本実施形態の測定装置1について説明する。
測定装置1は、測定物80のサイズを測定する。ここで、測定物80のサイズとは、測定物80の縦、横および高さの寸法となっている。測定物80の形状は、立方体または直方体となっている。
測定装置1は、図1に示すように、収容室11を備える。
収容室11は、測定装置1の外郭を構成する外郭体2と、外郭体2の内側に形成される内部空間111と、を有する。外郭体2の形状は、直方体である。外郭体2は、下壁部21、側壁部22および上壁部26を有する。ここで、外郭体2の側壁部22には、測定物80を内部空間111に出し入れさせるための開口である出入口12が形成される。
本実施形態の測定装置1では、出入口12が設けられる側を前方F、その反対側を後方Bとする。そして、ユーザーが測定装置1の出入口12に向かって立ったときを基準として、右方R、左方Lを定義する。ここで、測定物80の縦の寸法は、測定物80の前後方向の寸法とする。測定物80の横の寸法は、測定物80の左右方向の寸法とする。測定物80の高さの寸法は、測定物80の上下方向の寸法とする。
下壁部21は、その形状が下方から視て矩形状に形成される。下壁部21の内部空間111側(上側)の面は、下面部211である。下面部211には、測定物80が置かれる。
側壁部22は、右壁部23、左壁部24および後壁部25を有する。右壁部23は下壁部21の右側端部から上方に延出される。左壁部24は下壁部21の左側端部から上方に延出される。後壁部25は下壁部21の後側端部から上方に延出される。
右壁部23は、右方から視て矩形状に形成される。右壁部23において、その内部空間111側(左側)の面を右面部231とする。左壁部24は、左方から視て矩形状に形成される。左壁部24において、その内部空間111側(右側)の面を左面部241とする。後壁部25は、後方から視て矩形状に形成される。後壁部25において、その内部空間111側(前側)の面を後面部251とする。
上壁部26は、右壁部23の上縁部、左壁部24の上縁部および後壁部25の上縁部に接続される。上壁部26は、上方から視て矩形状に形成される。上壁部26において、その内部空間111側(下側)の面を上面部261とする。
外郭体2は、前方に開口した直方体状であり、その前方への開口を出入口12とする。外郭体2には、出入口12を開閉する扉13が設けられる。扉13は、右壁部23の前側端部に取り付けられ、右壁部23の前側端部を軸として回転する。扉13は、閉じた状態において、前方から視て矩形状に形成される。また、扉13は、閉じた状態において、外郭体2の前壁部27を構成する。扉13において、その内部空間111側(後側)の面を前面部271とする。
収容室11の内部空間111は、下面部211、右面部231、左面部241、後面部251、上面部261および前面部271で囲まれて形成される。内部空間111は、直方体状に形成される。
収容室11には、測定物80を所定位置に配置するための基準となる基準点が設定される。本実施形態の基準点は、図1に示すように、下面部211、後面部251および左面部241で形成される左奥の隅部である。ここで、下面部211における、後面部251が設けられる辺が第1の辺211aであり、左面部241が設けられる辺が第2の辺211bである。第1の辺211aおよび第2の辺211bは、直線状である。第1の辺211aと第2の辺211bとは直交する。
以下の記載において、後面部251を第1側面部250と記載し、左面部241を第2側面部240と記載する。
外郭体2は、下面部211と第1側面部250とが交差した部分に形成される第1入隅部31を有する。外郭体2は、下面部211と第2側面部240とが交差した部分に形成される第2入隅部32を有する。外郭体2は、第1側面部250と第2側面部240とが交差した部分に形成される第3入隅部33を有する。外郭体2において、第1入隅部31、第2入隅部32および第3入隅部33が交差した部分を基準隅部30とする。
収容室11では、基準隅部30に合わせて置かれた測定物80は、下面部211、第1側面部250および第2側面部240に接触することで、縦位置、横位置および高さ位置の位置決めが行われる。この位置決めされた測定物80の位置が、測定物80の所定位置である。
本実施形態の収容室11には、所定位置に配置された測定物80を測定する基準となる基準線4が引かれる。基準線4には、第1入隅部31の長さ方向に平行な第1のライン51、第2入隅部32の長さ方向に平行な第2のライン52および第3入隅部33の長さ方向に平行な第3のライン53といった直線が用いられる。
第1のライン51は、下面部211または第1側面部250のいずれか一方または両方に引かれる。
第1のライン51は、下面部211に引かれる場合、第2入隅部32から右方に延出される。第1のライン51は、第1入隅部31から前方に所定距離をあけて配置される。また、第1のライン51には、下面部211とは異なる色が用いられる。特に、第1のライン51の色には、その輝度値が下面部211の輝度値とは大きく離れた値の色が用いられる。
第1のライン51は、第1側面部250に引かれる場合、第3入隅部33から右方に延出される。第1のライン51は、第1入隅部31から上方に所定距離をあけて配置される。また、第1のライン51には、第1側面部250の表面の色とは異なる色が用いられる。特に、第1のライン51の色には、その輝度値が第1側面部250の表面の色の輝度値とは大きく離れた値の色が用いられる。
第2のライン52は、下面部211または第2側面部240のいずれか一方または両方に引かれる。
第2のライン52は、下面部211に引かれる場合、第1入隅部31から前方に延出される。第2のライン52は、第2入隅部32から右方に所定距離をあけて配置される。また、第2のライン52には、下面部211とは異なる色が用いられる。特に、第2のライン52の色には、その輝度値が下面部211の輝度値とは大きく離れた値の色が用いられる。
第2のライン52は、第2側面部240に引かれる場合、第3入隅部33から前方に延出される。第2のライン52は、第2入隅部32から上方に所定距離をあけて配置される。また、第2のライン52には、第2側面部240の表面の色とは異なる色が用いられる。特に、第2のライン52の色には、その輝度値が第2側面部240の表面の色の輝度値とは大きく離れた値の色が用いられる。
第3のライン53は、第1側面部250または第2側面部240のいずれか一方または両方に引かれる。
第3のライン53は、第1側面部250に引かれる場合、第1入隅部31から上方に延出される。第3のライン53は、第3入隅部33から右方に所定距離をあけて配置される。また、第3のライン53には、第1側面部250とは異なる色が用いられる。特に、第3のライン53の色には、その輝度値が第1側面部250の輝度値とは大きく離れた値の色が用いられる。
第3のライン53は、第2側面部240に引かれる場合、第2入隅部32から上方に延出される。第3のライン53は、第3入隅部33から前方に所定距離をあけて配置される。また、第3のライン53には、第3側面部の表面の色とは異なる色が用いられる。特に、第3のライン53の色には、その輝度値が第2側面部240の表面の色の輝度値とは大きく離れた値の色が用いられる。
基準線4の線種には、実線が用いられることが好ましい。
測定装置1では、図1に示すように、下面部211に基準線4(以下、第1基準線41と記載する。)が引かれる。第1基準線41は、上方から視てL字状である。第1基準線41は、第1のライン51と第2のライン52とを合わせた線である。第1基準線41では、第1のライン51と第2のライン52とが直角に交わる。
第1基準線41は、下面部211に複数本引かれる。本実施形態の測定装置1では、第1基準線41が下面部211に5本引かれる。複数の第1基準線41は、それぞれが等間隔で並ぶ。
本実施形態の第1基準線41の第1のライン51は、基準隅部30から前方に等間隔で並ぶ。複数の第1基準線41の第1のライン51は、それぞれが5cmの間隔をあけて並ぶ。表1は、第1基準線41の第1のライン51の基準隅部30からの順番とその位置での第1入隅部31からの距離との関係を示す。
本実施形態の第1基準線41の第2のライン52は、基準隅部30から右方に等間隔で並ぶ。複数の第1基準線41の第2のライン52は、それぞれが5cmの間隔をあけて並ぶ。表2は、第1基準線41の第2のライン52の基準隅部30からの順番とその位置での第2入隅部32からの距離との関係を示す。
測定装置1では、第1側面部250に基準線4(以下、第2基準線42と記載する。)が引かれる。第2基準線42は、第1のライン51である。第2基準線42は、第1側面部250に複数本引かれる。本実施形態の測定装置1では、第2基準線42が第1側面部250に6本引かれる。複数の第2基準線42は、それぞれが等間隔で並ぶ。
本実施形態の第2基準線42は、基準隅部30から上方に等間隔で並ぶ。複数の第2基準線42は、それぞれが5cmの間隔をあけて並ぶ。表3は、第2基準線42の基準隅部30からの順番とその位置での第1入隅部31からの距離との関係を示す。
測定装置1では、第2側面部240に基準線4(以下、第3基準線43と記載する。)が引かれる。第3基準線43は、第2のライン52である。第3基準線43は、第2側面部240に複数本引かれる。本実施形態の測定装置1では、第3基準線43が第2側面部240に6本引かれる。複数の第3基準線43は、それぞれが等間隔で並ぶ。
本実施形態の第3基準線43は、基準隅部30から上方に等間隔で並ぶ。複数の第3基準線43は、それぞれが5cmの間隔をあけて並ぶ。表4は、第3基準線43の基準隅部30からの順番とその位置での第2入隅部32からの距離との関係を示す。
このように、本実施形態の収容室11には、第1のライン51、第2のライン52および第3のライン53のうち、第1のライン51および第2のライン52が用いられている。
測定装置1には、図1に示すように、収容室11に撮像部6が設置される。撮像部6は、収容室11の内部を全体的に撮像できる位置に配置される。本実施形態の測定装置1では、撮像部6が上面部261、右面部231および前面部271で形成される隅部に設置される。
撮像部6は、図1,図2に示すように、カメラ本体61と、照明具62と、を有する。
カメラ本体61には、収容室11内の全体を撮像可能なカメラが用いられる。特に、カメラ本体61には、測定物80、下面部211、第1側面部250および第2側面部240のそれぞれの全体を撮像可能なカメラが用いられる。カメラ本体61には、CCD(Charge-Coupled Device)カメラが用いられる。カメラ本体61では、収容室11内の全体を撮影し易いように広角レンズが用いられる。
照明具62は、カメラ本体61の制御部と電気的に接続される。照明具62は、収容室11内を明るくする。特に、照明具62は、測定物80、第1入隅部31、第2入隅部32、第3入隅部33、第1のライン51、第2のライン52および第3のライン53を、カメラ本体61に明瞭に撮像させるために用いられる。照明具62には、白色LED(Light Emitting Diode)が用いられる。
測定装置1は、図2に示すように、画像処理部7を有する。画像処理部7は、マイクロコンピューターを備える。マイクロコンピューターは、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等を有する。マイクロコンピューターは、メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することにより制御を行なう。
画像処理部7では、撮像部6で撮像された画像に対して画像処理が行われる。また、画像処理部7は、メモリに格納された測定物80のサイズを求めるプログラムを有するサイズ測定モード71を有する。
サイズ測定モード71では、例えば図3のフローチャートに示す処理に従って、測定物80の縦、横および高さの寸法が求められる。サイズ測定モード71では、撮像部6で撮像された画像のエッジと頂点を検出し、検出されたエッジと頂点に基づいて測定物80の縦、横および高さの寸法が求められる。
以下に、図1に示す測定装置1に測定物80を入れ、測定物80のサイズを測定する処理について説明する。ここで、測定装置1では、表1のデータ、表2のデータ、表3のデータおよび表4のデータが、事前に設計者により画像処理部7のメモリに書き込まれる。
サイズ測定モード71は、ステップS1で開始される。次にステップS2において、照明具62を点灯させて収容室11の明るさが調節される。ステップS3において、撮像部6に収容室11内を撮像させることで、収容室11の内面および測定物80を撮像した画像が取得される。
ステップS4において、撮像した画像(グレースケール画像)に対しノイズ除去が行なわれる。そして、ノイズ除去をした画像の情報の一つである輝度値に基づいてフィルター処理が行われエッジが検出される。
ステップS4において、フィルター処理が行われた画像に対して2値化が行なわれることで、エッジが明瞭になる。このような処理を行なった画像をエッジ画像610(図4参照)とする。エッジ画像610は、二次元画像である。エッジ画像610のデータは、画像処理部7のメモリに格納される。
ステップS5において、図4に示すエッジ画像610から、画像上の測定物80のエッジおよび頂点が検出される。以下、そのエッジおよび頂点の検出方法について説明する。
エッジ画像610について説明する際、撮像部6が測定物80と相対し、撮像部6から測定物80を視た状態を基準として、撮像部6の上側を上方向、下側を下方向、右側を右方向および左側を左方向と定義する。
ステップS5では、エッジ画像610において、6本のエッジで囲まれた多角形(六角形)が検出される。ステップS5では、検出された六角形の中から、六角形の6個の頂点のうち3個の頂点から延びたそれぞれのエッジが、一点で交わっている六角形が検出される。エッジ画像610上での測定物80は、この六角形を構成する6本のエッジおよび3個の頂点から延びた3本のエッジにより表される。
ステップS5では、六角形を構成する6本のエッジが右上のエッジから時計回りに、エッジE1、エッジE2、エッジE3、エッジE4、エッジE5、エッジE6とされる。さらに、ステップS5では、エッジE1とエッジE2との交点が頂点P1、エッジE2とエッジE3との交点が頂点P2、エッジE3とエッジE4との交点が頂点P3とされる。また、ステップS5では、エッジE4とエッジE5との交点が頂点P4、エッジE5とエッジE6との交点が頂点P5、エッジE6とエッジE1との交点が頂点P6とされる。
ステップS5では、頂点P1から延びたエッジE7と頂点P3から延びたエッジE8と頂点P5から延びたエッジE9との交点が頂点P0とされる。
ステップS6において、図4に示すエッジ画像610から外郭体2の頂点およびエッジが検出される。
ステップS6では、外郭体2のエッジとして頂点P2から右斜め下方に延びたエッジA1が検出される。ステップS6では、外郭体2のエッジとして頂点P4から左斜め下方に延びたエッジA2が検出される。ステップS6では、外郭体2のエッジとして頂点P6から上方に延びたエッジA3が検出される。
ステップS6では、外郭体2の頂点としてエッジA1における頂点P2とは反対側の端部が頂点S1とされる。ステップ6では、外郭体2の頂点としてエッジA2における頂点P4とは反対側の端部が頂点S2とされる。ステップ6では、外郭体2の頂点としてエッジA3における頂点P6とは反対側の端部が頂点S3としてされる。
ステップS6では、外郭体2の頂点として頂点S1から左斜め下方に延びるエッジA4と頂点S2から右斜め下方に延びるエッジA5との交点が頂点S4とされる。
ステップS6では、外郭体2の頂点として頂点S1から上方に延びるエッジA6における頂点S1とは反対側の端部が頂点S5として検出される。ステップ6では、外郭体2の頂点として頂点S2から上方に延びるエッジA7における頂点S1とは反対側の端部が頂点S6とされる。
ステップS6では、外郭体2のエッジとして頂点S5から頂点S3までのエッジがエッジA8と検出される。ステップS6では、外郭体2のエッジとして頂点S6から頂点S3までのエッジがエッジA9と検出される。
ステップS7において、図4に示すエッジ画像610から基準線4のエッジが検出される。ステップS7では、基準線4のエッジとして、エッジE1〜エッジE9およびエッジA1〜エッジA9以外のエッジで、エッジA1と平行なエッジL1が検出される。ステップS7では、基準線4のエッジとして、エッジE1〜エッジE9およびエッジA1〜エッジA9以外のエッジで、エッジA2と平行なエッジL2が検出される。
ステップS8において、エッジ画像610に基づく検出結果と表1のデータから測定物80の縦の寸法が求められる。ステップS8では、エッジA1とエッジA5との間にある複数のエッジL1において、頂点P4が頂点S2から三番目のエッジL1と四番目のエッジL1との間に位置することが検出される。この検出結果および表1の第1のライン51の順番のデータから、ステップS8では、頂点P2が基準隅部30から二番目のエッジL1と三番目のエッジL1との間に位置すると判断される。
ステップS8では、表1に基づいて、測定物80の縦の寸法は、10〜15cmの範囲にあると求められる。
ステップS9において、エッジ画像610に基づく検出結果と表2のデータから測定物80の横の寸法が求められる。
ステップS9では、エッジA2とエッジA4との間にある複数のエッジL2において、頂点P2が頂点S1から三番目のエッジL2と四番目のエッジL2との間に位置することが検出される。この検出結果および表2の第2のライン52の順番のデータから、ステップS9では、頂点P2が基準隅部30から二番目のエッジL2と三番目のエッジL2との間に位置すると判断される。
ステップS9では、表2に基づいて、測定物80の横の寸法は、10〜15cmの範囲にあると求められる。
ステップS10において、エッジ画像610に基づく検出結果と表3のデータから測定物80の高さの寸法が求められる。
ステップS10では、エッジA1とエッジA8との間にある複数のエッジL1において、頂点P6が頂点S3から四番目のエッジL1と五番目のエッジL1との間に位置することが検出される。この検出結果および表3の第1のライン51の順番のデータから、ステップS10では、頂点P6が基準隅部30から二番目のエッジL1と三番目のエッジL1との間に位置すると判断される。
ステップ10では、表3に基づいて、測定物80の高さの寸法は、10〜15cmの範囲にあると求められる。
以上のように、測定物80の縦、横および高さの寸法が求まると、サイズ測定モード71はステップS11に移行し終了する。
本実施形態では、複数の第1基準線41のそれぞれの間隔を5cm、複数の第2基準線42のそれぞれの間隔を5cm、複数の第3基準線43のそれぞれの間隔を5cmとした。なお、測定装置1では、それらの間隔を狭めることにより、測定装置1の寸法の測定精度を向上させることができる。
本実施形態の測定装置1の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
測定装置1では、縦、横および高さの寸法が求まるのであれば、図5Aに示すように、下面部211、第1側面部250および第2側面部240のうちで、基準線4が設けられない面が一つあってもよい。
複数の第1基準線41における第1のライン51同士の間隔は、5cmでなくともよい。複数の第1基準線41における第2のライン52同士の間隔は、5cmでなくともよい。
複数の第2基準線42同士の間隔は5cmでなくともよい。
複数の第3基準線43同士の間隔は5cmでなくともよい。
複数の第1基準線41における第1のライン51同士の間隔は等間隔でなくともよく、それぞれの第1入隅部31からの距離がわかればよい。複数の第1基準線41における第2のライン52同士の間隔は等間隔でなくともよく、それぞれの第2入隅部32からの距離がわかればよい。
複数の第2基準線42同士の間隔は等間隔でなくともよく、それぞれの第1入隅部31からの距離がわかればよい。
複数の第3基準線43同士の間隔は等間隔でなくともよく、それぞれの第2入隅部32からの距離がわかればよい。
測定装置1は、例えば図5Bに示すように、下面部211に一本の第1のライン51が引かれ、第1側面部250に一本の第3のライン53が引かれ、第2側面部240に一本の第2のライン52が引かれる測定装置であってもよい。この場合、測定装置1では、例えば測定物80の縦、横および高さの寸法のいずれかが基準線4以上であれば、Lサイズと判断し、全てが基準線4未満であればSサイズとサイズ分けされる。
測定装置1では、第1のライン51、第2のライン52および第3のライン53のうち少なくとも一つが用いられればよく、例えば図5Cに示すように、第2側面部240に第2のライン52が一本引かれる測定装置であってもよい。この場合、測定装置1では、測定物80の高さの寸法が所定寸法以上か未満化で測定物80がサイズ分けされる。
基準線4の線種としては、実線だけでなく、点線、鎖線などといった線種のラインであってもよく、このうち点線は、点の大きさよりも点の間隔が数倍大きいような間隔の大きな点線でってもよい。
第1のライン51は、第2入隅部32または第3入隅部33から離れた位置から延出されてもよい。
第2のライン52は、第1入隅部31または第3入隅部33から離れた位置から延出されてもよい。
第3のライン53は、第1入隅部31または第2入隅部32から離れた位置から延出されてもよい。
測定物80の形状は、立方体または直方体に限定されず、撮像部6で撮像される三面の形状が矩形状であればよい。
外郭体2の形状は、直方体となっているが立方体でもよく、その形状は限定されない。
内部空間111の形状は、直方体状となっているが立方体状であってもよく、その形状は限定されない。
基準隅部30は、下面部211、右面部231、左面部241、後面部251および前面部271で形成される4つの隅部の内のいずれか1つの隅部であればよい。
測定装置1では、第1の辺211aが下面部211の後辺でなく、第2の辺211bが下面部211の左辺でなくともよく、また、第1側面部250が後面部251でなく、第2側面部240が左面部241でなくともよい。
このような測定装置1としては、例えば、基準隅部30が右奥の隅部であった場合、下面部211における後辺が第1の辺211aであり、下面部211における右辺が第2の辺211bである。そして、この場合の測定装置1では、後面部251が第1側面部250であり、右面部231が第2側面部240である。
撮像部6は、少なくとも基準線4、測定物80の頂点P0〜頂点P6およびエッジE1〜エッジE9、収容室11のエッジA1〜A7および収容室11の頂点S1、頂点S2、頂点S4を撮像できる位置に配置されればよい。
カメラ本体61は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラでもよい。
撮像部6では、撮像する画像はグレースケールでもよいし、カラーでもよい。ここで、撮像部6で撮像する画像がカラーの場合、画像処理を行う際にグレースケール画像への変換をすることが好ましい。
撮像部6では、カメラ本体61の制御部と照明具62とが接続され、照明具62のON・OFFは、カメラ本体61の制御部で操作されているが、照明具62と画像処理部7とが接続され、画像処理部7で照明具62を操作してもよい。
撮像部6では、カメラ本体61の制御部と照明具62とが無線で接続されてもよい。
撮像部6では、カメラ本体61と照明具62とは別体で設けられてもよい。
照明具62には、蛍光灯や電球や他の色のLEDが用いられてもよい。なお、照明具62は、画像処理部7において、カメラ本体61で撮像した画像のエッジが検出され易い色や明るさであることが好ましい。
画像処理部7のCPUには、公知の様々なマイクロコンピューターが適宜利用可能される。
サイズ測定モード71は、図3に示すフローチャートの処理に限定されない。サイズ測定モード71では、例えばマーカーなどでエッジ画像610上における頂点P0を指示することで、測定物80の頂点やエッジおよび基準線4のエッジを検出し、測定物80のサイズを測定してもよい。
また、サイズ測定モード71の処理は、撮像部6で撮像された画像からのエッジのみを検出し、頂点を検出しない処理でもよい。この場合例えば、エッジE1が何番目のエッジL1の間にあるかを検出して大きさを判断する。
サイズ測定モード71では、撮像部6で撮像した画像のノイズ除去が移動平均フィルターやメディアンフィルターで行われてもよい。
サイズ測定モード71のフィルター処理では、例えば一次差分オペレータとして、SobelフィルターやPrewittフィルターが用いられる。また、フィルター処理では、二次差分オペレータが用いられてもよい。
サイズ測定モード71では、フィルター処理が行われた画像の二値化が、移動平均法による二値化や、閾値を二つ用いた二値化であってもよい。
サイズ測定モード71で検出される六角形は、正六角形でもよいし、いびつな形状の六角形でもよい。
上記した構成を備える測定装置1では、収容室11に基準線4である第1のライン51や第2のライン52や第3のライン53を引き、それらを基準にすることで測定物80のサイズを測定する。そのため、測定装置1では、撮像部6で撮像した画像に歪みが生じたとしても、測定物80のサイズの測定精度の低下を抑制できる。特に、測定装置1では、撮像部6のカメラ本体61に広角のカメラを用いると、撮像部6の内部空間111を広く撮像できるが撮像した画像が歪んでしまうため、測定精度の低下を抑制できる効果が高い。また、大きさが大きな測定物80が収納された場合、カメラ本体61と測定物80の距離が短くなり、撮像した画像が大きく歪んでしまうため、測定精度の低下を抑制できる効果が高い。
また、測定装置1では、複数の第1のライン51および複数の第2のライン52で、測定物80の縦、横および高さを測定することで、測定物80のサイズを詳細に求めることができる。なお、第1のライン51、第2のライン52または第3のライン53のいずれか一つを収容室11に設けることで、測定物80の縦、横および高さのうちの特定の寸法を求めることもできる。
また、従来の測定装置1では、画像内の測定物80の頂点の座標を求め、それらの座標から画像内の測定物80の縦、横および高さの寸法を算出し、それらの寸法を実空間の測定物80の寸法に変換する必要があった。しかし、本実施形態の測定装置1では、サイズ測定モード71において、エッジ画像610上の頂点P2とエッジL2、頂点P4とエッジL1および頂点P6とエッジL1との位置関係から測定物80のサイズを測定できる。
そのため、本実施形態の測定装置1は、従来の測定装置1よりも容易に測定物80のサイズを測定できる。
以上説明したように、本実施形態の測定装置1は以下に示す構成を備える。
本実施形態の測定装置1は、次の第1の特徴を備える。第1の特徴では、測定装置1は、測定物80を出し入れ自在に収容する収容室11と、収容室11に設けられ、収容室11に収容される測定物80を撮像する撮像部6と、を備える。また、測定装置1は、撮像部6で撮像された画像の情報に基づいて画像処理を行ない測定物80のサイズを測定する画像処理部7を備える。
収容室11は、測定物80が置かれ、直線状の第1の辺211aおよび第1の辺211aに直交する直線状の第2の辺211bを有する下面部211を有する。収容室11は、下面部211の第1の辺211aから上方に延出される第1側面部250と、下面部211の第2の辺211bから上方に延出される第2側面部240と、を有する。収容室11は、下面部211と第1側面部250とが交差した部分に形成される第1入隅部31と、下面部211と第2側面部240とが交差した部分に形成される第2入隅部32と、を有する。収容室11は、第1側面部250と第2側面部240とが交差した部分に形成される第3入隅部33を有する。収容室11は、第1入隅部31、第2入隅部32および第3入隅部33が交差した部分に形成され測定物80を所定位置に配置する基準点となる基準隅部30を有する。収容室11は、画像処理部7での画像処理でエッジとして検出され、画像処理部7が測定物80のサイズを測定する基準となる基準線4を有する。
基準線4には、第1入隅部31の長さ方向に平行であり、下面部211または第1側面部250のうちいずれか一方または両方に設けられる第1のライン51がある。基準線4には、第2入隅部32の長さ方向に平行であり、下面部211または第2側面部240のうちいずれか一方または両方に設けられる第2のライン52がある。基準線4には、第3入隅部33の長さ方向に平行であり、第1側面部250または第2側面部240のうちいずれか一方または両方に設けられる第3のライン53がある。
収容室11には、第1のライン51、第2のライン52および第3のライン53のうち少なくとも一つが基準線4として設けられる。
この第1の特徴を有する測定装置1によれば、収容室11に設けられる基準線4を基準にして測定物80のサイズを測定することで、撮像部6で撮像した画像に歪みが生じたとしても、測定物80のサイズの測定精度の低下を抑制できる。
本実施形態の第1の特徴を有する測定装置1は、以下の付加的な第2の特徴を有する。第2の特徴では、基準線4は、第1のライン51、第2のライン52および第3のライン53のうち少なくとも二つを有する。
この第2の特徴を有する測定装置1によれば、測定物80の縦、横および高さの寸法に基づいて測定物80のサイズを測定できるため、より詳細に測定物80のサイズ分けを行なえる。
本実施形態の第1〜第2の特徴を有する測定装置1は、以下の付加的な第3の特徴を有する。第3の特徴では、撮像部6が、収容室11を照らす照明具62を有する。
この第3の特徴を有する測定装置1によれば、収容室11内の光量が不足していたとしても、照明具62で収容室11内を照らすことで光量不足を解消できる。
<応用例>
以下に、上記した実施形態の応用例について図6〜図9に基づいて説明する。なお、本応用例は上記した実施形態と大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
本応用例の測定装置1は、下面部211、第1側面部250または第2側面部240の少なくとも一つに、第1のライン51、第2のライン52または第3のライン53を用いた模様が形成される。
測定装置1では、図6A,図6Bに示すように、第1のライン51および第2のライン52を用いて下面部211に模様が形成される。ここで、測定装置1では、図6Aに示す下面部211の模様を第1の模様212とし、図6Bに示す下面部211の模様を第2の模様213とする。
第1の模様212は、図6Aに示すように上記した実施形態で示した第1基準線41と同様である。すなわち、第1のライン51と第2のライン52とを合わせた模様である。第1基準線41は、第2入隅部32から右方に突出した第1のライン51と、第1のラインの突出先端から第1入隅部31まで突出した第2のライン52と、を有する。第1の模様212は、第1基準線41を基準隅部30から右斜め前方に複数並べたものとなっている。
第1の模様212では、第1基準線41における第1のライン51が基準隅部30から前方に向かって複数並び、それぞれの第1のライン51の長さが前側に位置する第1のライン51程長くなる。第1の模様212では、第1基準線41における第2のライン52が基準隅部30から右方に向かって複数並び、それぞれの第2のライン52の長さが右側に位置する第2のライン52程長くなる。
このような第1の模様212が下面部211に形成されることで、利用者が測定装置1の基準隅部30の位置を把握し易くなる視覚効果を発生させることができる。特に、図7Aに示すように、複数の第1基準線41同士の間に色を付けることにより、利用者に対する視覚効果を増加させることができる。ここで、第1の模様212では、複数の第1基準線41同士の間において、基準隅部30から一つ置きに色が付けられることが好ましい。また、色の輝度値は、第1のライン51の輝度値および第2のライン52の輝度値と大きく異なることが好ましい。
第2の模様213は、図6Bに示すように、第1のライン51と第2のライン52とを合わせた第1の模様212とは異なる模様である。
第2の模様213では、第1のライン51が基準隅部30から前方に向かって複数並び、それぞれの第1のライン51が第2入隅部32から反対側の入隅部まで延びる。第2の模様213では、第2のライン52が基準隅部30から右方に向かって複数並び、それぞれの第2のライン52が第1入隅部31から反対側の入隅部まで延びる。
第2の模様213は、図6Bに示すように、複数の第1のライン51および複数の第2のライン52により格子状の模様となっている。ここで、第2の模様213では、複数の格子213aが左右方向に並ぶと共に、複数の格子213aが前後方向に並ぶ。
このような格子状の第2の模様213が下面部211に形成されることで、第2の模様213がグリッド線として機能し、利用者が測定物80を斜めに置いたことがわかり易くなる。これにより、利用者に対して、測定装置1の基準隅部30に正しく位置合わせする視覚効果を発生させることができる。特に、図7Bに示すように、複数の格子213aに色を付けることにより、第1のライン51や第2のライン52の検出精度を高めることができる。ここで、第2の模様213では、前後方向に並ぶ複数の格子213aにおいて、第1入隅部31から一つ置きに色が付けられることが好ましい。また、第2の模様213では、左右方向に並ぶ複数の格子213aにおいて、第2入隅部32から一つ置きに色が付けられることが好ましい。また、色の輝度値は、第1のライン51の輝度値および第2のライン52の輝度値と大きく異なることが好ましい。
測定装置1では、図8A,図8Bに示すように、第1のライン51または第3のライン53を用いて第1側面部250に模様が形成される。ここで、測定装置1では、図8Aに示す第1側面部250の模様を第3の模様252とし、図8Bに示す第1側面部250の模様を第4の模様253とする。
第3の模様252は、図8Aに示すように、第1のライン51により形成される模様である。
第3の模様252では、第1のライン51が基準隅部30から上方に向かって複数並び、それぞれの第1のライン51が第3入隅部33から反対側の入隅部まで延びる。
このような第3の模様252において、図9Aに示すように、複数の第1のライン51同士の間に色を付けることにより、第1のライン51の検出精度を高めることができる。ここで、第3の模様252では、上下方向に並ぶ複数の第1のライン51同士の間において、第1入隅部31から一つ置きに色が付けられることが好ましい。また、色の輝度値は、第1のライン51の輝度値と大きく異なることが好ましい。
第4の模様253は、図8Bに示すように、第1のライン51と第3のライン53とを合わせた模様であり、第2の模様213と同じ格子状の模様である。
第4の模様253では、第1のライン51が基準隅部30から上方に向かって複数並び、それぞれの第1のライン51が第3入隅部33から反対側の入隅部まで延びる。第4の模様253では、第3のライン53が基準隅部30から右方に向かって複数並び、それぞれの第3のライン53が第1入隅部31から反対側の入隅部まで延びる。
第4の模様253は、図8Bに示すように、複数の第1のライン51および複数の第3のライン53により格子状の模様となっている。ここで、第4の模様253では、複数の格子253aが左右方向に並ぶと共に、複数の格子253aが上下方向に並ぶ。
このような格子状の第4の模様253において、図9Bに示すように、複数の格子253aに色を付けることにより、第1のライン51および第3のライン53の検出精度を高めることができる。ここで、第4の模様253では、左右方向に並ぶ複数の格子253aにおいて、第3入隅部33から一つ置きに色が付けられることが好ましい。第4の模様253では、上下方向に並ぶ複数の格子253aにおいて、第1入隅部31から一つ置きに色が付けられることが好ましい。また、色の輝度値は、第1のライン51および第3のライン53の輝度値と大きく異なることが好ましい。
本応用例の測定装置1の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
測定装置1では、第1の模様212と第3の模様252または第4の模様253とを組み合わせてもよい。
測定装置1では、第2の模様213と第3の模様252または第4の模様253とを組み合わせてもよい。
第1の模様212、第2の模様213、第3の模様252および第4の模様253では、色を付ける部分を逆にしてもよい。
測定装置1では、第3の模様252および第4の模様253が形成される側壁部22は、出入口12に対向する第1側面部250が好適だが、第1側面部250ではなく第2側面部240に模様を形成してもよい。
測定装置1では、第1側面部250に第3の模様252を形成し、第2側面部240に第4の模様253が形成されてもよいし、その逆に模様が形成されてもよい。
<宅配ボックス装置>
以下に、上記した実施形態の測定装置を備えた宅配ボックス装置について図10A,図10Bに基づいて説明する。なお、宅配ボックス装置では、上記した実施形態および応用例と同じ部分については同符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
宅配ボックス装置9は、不特定の人が利用可能な多数の異なる公衆の場所に設置し、不特定多数の人が宅配物の発送をするために利用できる公衆利用の宅配ボックス装置となっている。
宅配ボックス装置9は、図10Aに示すように、上記した測定装置1と、大きさの異なる複数種類の宅配物収納部91と、を備える。宅配ボックス装置9は、測定装置1で測定した測定物80である宅配物を、その大きさに応じて大きさの異なる複数の宅配物収納部91のうちから最適な宅配物収納部91に収納する装置である。
宅配ボックス装置9は、二種類の大きさの宅配物収納部91を有する。二種類の宅配物収納部91では、それぞれの収納空間92の上方から視たときの形状および大きさが同じである。二種類の宅配物収納部91では、それぞれの収納空間92の前方から視たときの高さの寸法が異なる。二種類の宅配物収納部91には、高さの寸法が高い第1宅配物収納部911と、第1宅配物収納部911よりも高さの寸法が低い第2宅配物収納部912と、がある。
宅配ボックス装置9では、測定装置1により宅配物の縦、横および高さの寸法が測定され、二種類の大きさの第1宅配物収納部911および第2宅配物収納部912のうち最適な宅配物収納部91が選択される。宅配ボックス装置9では、最適な宅配物収納部91が選択されると、その扉が自動的に開くことで、その位置が利用者に報知される。このようにして、宅配ボックス装置9において、利用者により宅配物に適した宅配物収納部91に宅配物が収納される。
宅配ボックス装置9の構成は、上記した一態様に限定されず、以下に示す態様であってもよい。
宅配ボックス装置9は、限られた特定の人のみが利用可能な私的な場所(非公衆の場所)に設置して利用してもよい。
第1宅配物収納部911および第2宅配物収納部912は、それぞれの収納空間92の奥行きと左右の寸法が同じであり、収納空間92の高さが異なる。そのため、測定装置1では、図10Bに示すように、第2側面部240に第2のライン52を一本引くだけでもよい。この場合、宅配物の高さが、第2側面部240の第2のライン52よりも下なら第2宅配物収納部912が選択される。また、宅配物の高さが、第2側面部240の第2のライン52以上なら第1宅配物収納部911が選択される。
複数種類の宅配物収納部91には、第1宅配物収納部911および第2宅配物収納部912だけでなく、高さの異なる宅配物収納部91が三種類以上あってもよい。また、複数種類の宅配物収納部91には、奥行き、左右および高さのうち2つ以上が異なる複数種類の宅配物収納部91があってもよい。この場合、宅配ボックス装置9では、測定装置1により宅配物の縦、横および高さの寸法が測定され、複数種類の宅配物収納部91のうち最適な宅配物収納部91が選択される。
上記した構成を備える宅配ボックス装置9では、収容室11に基準線4を引き、基準線4を基準にすることで宅配物のサイズに適した大きさの宅配物収納部91が選択される。そのため、宅配ボックス装置9では、撮像部6で撮像した画像に歪みが生じたとしても、宅配物のサイズの測定精度の低下を抑制でき、宅配物に適した大きさの宅配物収納部91が選択され易い。
また、宅配ボックス装置9では、宅配物の頂点と基準線との位置関係から宅配物のサイズを測定できるので、従来の宅配ボックス装置9よりも容易に宅配物のサイズが測定される。
上記した実施形態の第1〜第3の特徴を有する測定装置1を備えた宅配ボックス装置9は、以下の付加的な第4の特徴を有する。第4の特徴では、宅配ボックス装置9が、測定装置1で測定された宅配物のサイズに応じて収納する複数種類の宅配物収納部91を有する。
この第4の特徴を有する宅配ボックス装置9では、撮像部6で撮像した画像に歪みが生じたとしても、宅配物のサイズの測定精度の低下を抑制できるので、宅配物に適した大きさの宅配物収納部91が選択され易い。