JP6643443B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機のうちパチンコ遊技機の中には、演出表示装置においてデモンストレーション演出を実行するものがある。例えば、特許文献1に記載されているパチンコ遊技機では、図柄変動ゲームが実行されていないときにデモンストレーション演出が実行される。
特開2006−158436号公報
ところで、一般的なパチンコ遊技機では、遊技球を発射した場合に必ずしも図柄変動ゲームが実行されるわけではないため、遊技球を発射していたとしてもデモンストレーション演出が実行されてしまうことも考えられる。このように、遊技球を発射しているにもかかわらずデモンストレーション演出が実行されるなどして遊技者に不快感を与えてしまう虞があり、図柄変動ゲームが実行されていないときに不快感を与えてしまうようなことを改善する余地があった。
この発明の目的は、不快感を与えてしまうことを抑制することができる遊技機を提供することである。
上記課題を解決する遊技機は、図柄変動ゲームの実行を保留可能な遊技機において、音を出力するスピーカと、前記スピーカにおける音の出力を制御する出力制御手段と、モードを制御するモード制御手段と、を備え、前記出力制御手段が音を出力させる処理を行う場合、前記スピーカから音が出力され、前記スピーカから出力される音には、図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音と、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と、が含まれ、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音は、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と異なり、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音は、前記モードの種類によって異なり、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるとき、当該図柄変動ゲームの終了後から図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音が出力されるまでの時間は、図柄変動ゲームの終了後におけるインターバル時間よりも短いことを要旨とする。
この発明によれば、不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
パチンコ遊技機の斜視図。 遊技盤の正面図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 演出モードの種類と、演出モード及び遊技状態の関係と、演出モードの移行の態様と、を示す図。 メニューが表示されたときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図。 (a)は音量調整を行うことができるときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図、(b)は輝度調整を行うことができるときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図、(c)は大当り履歴が表示されたときの演出表示装置の表示内容の一例を示す図。 (a)及び(b)は、特別ゲーム実行中に出力される背景音楽と、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽と、を示す図。 所定時間が経過する時点から出力時間が経過する時点までの音量の変化を示す図。 (a)〜(c)は、特別ゲーム終了後においてスピーカから出力される背景音楽の一例を示す図。 遊技盤の外部へ排出された遊技球が特別時間にわたって検知されなかった場合に背景音楽の出力が停止されるまでの一例を示す図。 発射ハンドルが操作されたことを契機に背景音楽が出力されるまでの一例を示す図。 特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときの当該特別ゲーム終了後の一例を示す図。 第2実施形態において、一般入賞口へ遊技球が入球したことを契機に背景音楽が出力されるまでの一例を示す図。 第2実施形態において、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときの当該特別ゲーム終了後の一例を示す図。 別例において、所定時間が経過する時点から出力時間が経過する時点までの音量の変化の一例を示す図。 別例において、出力時間が経過するときに音の出力が停止するまでの音量の変化の一例を示す図。
(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12と、中枠13と、前枠14と、を備えている。外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。遊技盤ユニットは、遊技盤20及び各種の基板を含んで構成されている。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラス15が支持されている。なお、図1において、保護ガラス15は、一部を残して図示が省略されているが、実際には前枠14の開口部14aの全体を覆っている。本実施形態のパチンコ遊技機10において、中枠13及び前枠14は、外枠12に開閉可能に支持されている。また、本実施形態において前枠14は、遊技盤20を保護する保護ガラス15が設置される扉部材といえる。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射操作手段としての発射ハンドル16を備えている。発射ハンドル16は、タッチセンサTS(図3に示す)を有している。タッチセンサTSは、発射ハンドル16の操作を検知可能に構成されている。そして、本実施形態においてタッチセンサTSは、発射操作手段の操作を検知する操作検知手段としての機能を実現する。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。すなわち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、発射操作手段としての発射ハンドル16が操作されることによって遊技球が発射される。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、装飾ランプ17を備えている。装飾ランプ17は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行する。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、演出の1つとして、音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。スピーカ18から出力される音には、背景音楽及び変動音がある。本実施形態において背景音楽(所謂、BGM)は、遊技の進行に関係なく、スピーカ18から出力される音である。本実施形態において変動音は、遊技の進行に応じてスピーカ18から出力される音である。変動音は、例えば、遊技の進行に応じて出力される効果音である。遊技機においては、視覚的及び聴覚的に興趣の向上を図ることが、興趣を向上させるにあたって重要な1つの要素となっている。そして、例えば、視覚的に興趣の向上を図ることや、聴覚的に興趣の向上を図ることについても更なる工夫が求められている。
また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な操作ボタンBTを備えている。また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な十字ボタンJBを備えている。十字ボタンJBは、上ボタンJB1、下ボタンJB2、左ボタンJB3及び右ボタンJB4を含んで構成されている。また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な球貸スイッチSW1を備えている。また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な返却スイッチSW2を備えている。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射ハンドル16の操作によって発射された遊技球を、遊技領域21へ案内する案内通路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内通路21aへ逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁21bを備えている。発射ハンドル16の操作によって発射された遊技球は、遊技盤20を正面視したときの左側に位置する案内通路21aで案内され、遊技球の通過方向における案内通路21aの最下流に位置する逆戻り防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。そして、遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、単に「特別ゲーム」と示す場合がある。なお、特別ゲームは、特別図柄変動ゲームに相当する。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。「確定停止表示」と「導出」は、同じ意味である。特別図柄表示部22a,22bにおいて導出可能な特別図柄には、それぞれ大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄とが少なくともある。特別ゲームにおいて、大当り図柄が導出された場合、遊技者は、大当りを認識可能である。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出された場合、遊技者は、はずれを認識可能である。
本実施形態において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがなく、且つ第2特別ゲームが第1特別ゲームに優先して実行される。本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。詳しくは後述するが、大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって極めて有利な状態である。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限数(最大数)はそれぞれ4である。また、実行が保留されている第1特別ゲームとは、実行前の第1特別ゲームともいえる。また、実行が保留されている第2特別ゲームとは、実行前の第2特別ゲームともいえる。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を導出させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに導出可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出された場合、遊技者は、普通当りを認識可能である。普通ゲームにおいて、普通はずれ図柄が導出された場合、遊技者は、普通はずれを認識可能である。本実施形態では、内部抽選(普通当り抽選)に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出された後、該普通当りの普通ゲームの終了後に普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数という)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数(最大数)は、4である。
その他、例えば、情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。これらの複数の表示部は、同一の部材(本実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、本実施形態とは異なる部材に別々に設けられていてもよい。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよく、プロジェクタとスクリーンを含んで構成された表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した絵柄を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図3に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図3に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図3に示す)から動力を受けて動作する。本実施形態において第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10では、第1始動口26への遊技球の入球を契機として第1特別ゲームが実行されることから、本実施形態において第1始動口26は始動口に相当する。また、パチンコ遊技機10では、第2始動口27への遊技球の入球を契機として第2特別ゲームが実行されることから、本実施形態において第2始動口27は始動口に相当する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、複数の始動口を備えており、何れの始動口も遊技領域21に配設されている。本実施形態における複数の始動口のうち、第1始動口26は遊技球を常時入球させることの可能な始動口といえる一方、第2始動口27は遊技球を常時入球させることの不可能な始動口といえる。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図3に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。
また、大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図3に示す)から動力を受けて動作する。本実施形態において第2可変部材30は、大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。本実施形態において、第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。また、本実施形態において、第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。
パチンコ遊技機10は、ゲート31を備えている。ゲート31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。ゲート31には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図3に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。因みに、ゲートセンサSE4により遊技球が検知された場合、賞球の払出条件は成立しない。
パチンコ遊技機10は、第1一般入賞口32を備えている。第1一般入賞口32は、遊技領域21のうちセンター枠23の左下方に位置している。第1一般入賞口32は、普通入賞口ともいわれる。第1一般入賞口32は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1一般入賞口32に入球した遊技球を検知する第1一般センサSE5(図3に示す)を備えている。例えば、第1一般入賞口32には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1一般センサSE5が配設されている。本実施形態では、第1一般センサSE5により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。第1一般センサSE5により遊技球が検知された場合には、特別ゲームの始動条件が成立しない。また、第1一般センサSE5により遊技球が検知された場合には、普通ゲームの始動条件が成立しない。
また、パチンコ遊技機10は、第2一般入賞口33を備えている。第2一般入賞口33は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。第2一般入賞口33は、普通入賞口ともいわれる。第2一般入賞口33は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第2一般入賞口33に入球した遊技球を検知する第2一般センサSE6(図3に示す)を備えている。例えば、第2一般入賞口33には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2一般センサSE6が配設されている。本実施形態では、第2一般センサSE6により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。なお、第2一般センサSE6により遊技球が検知された場合に払い出される遊技球の個数は、カウントセンサSE3により遊技球が検知された場合に払い出される遊技球の個数よりも少ない。一方、第2一般センサSE6により遊技球が検知された場合に払い出される遊技球の個数は、第1始動センサSE1又は第2始動センサSE2により遊技球が検知された場合に払い出される遊技球の個数よりも多い。また、第1一般センサSE5により遊技球が検知された場合に払い出される遊技球の個数と、第2一般センサSE6により遊技球が検知された場合に払い出される遊技球の個数と、は同一である。因みに、第2一般センサSE6により遊技球が検知された場合には、特別ゲームの始動条件が成立しない。また、第2一般センサSE6により遊技球が検知された場合には、普通ゲームの始動条件が成立しない。
パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29、第1一般入賞口32、第2一般入賞口33へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20から外部へ排出された遊技球(アウト球)を検知するアウトセンサOSを備えている。アウトセンサOSは、遊技盤20の遊技領域21へ発射された遊技球が遊技盤20の外部へ排出された遊技球が集約されて通過する通路上に配設されている。遊技盤20の外部へ排出された遊技球には、アウト口34へ入球した遊技球が含まれる。したがって、アウトセンサOSは、アウト口34へ入球した遊技球を検知可能な検知手段といえる。その他、遊技盤20の外部へ排出された遊技球には、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29、第1一般入賞口32、第2一般入賞口33へ入球した遊技球が含まれる。したがって、アウトセンサOSは、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29、第1一般入賞口32、第2一般入賞口33へ入球した遊技球を検知可能な検知手段ともいえる。本実施形態におけるアウトセンサOSは、アウト口から排出された遊技球を検知可能な排出球検知手段として機能する。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えている。大当り確率は、内部抽選(大当り抽選)において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当りに当選する可能性が低確率状態に比して高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。
パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態と、高ベース状態と、を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。高ベース状態では、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
例えば、高ベース状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態」となる。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技状態(遊技状態の種類)には、低確率状態であって低ベース状態である遊技状態と、低確率状態であって高ベース状態である遊技状態と、高確率状態であって低ベース状態である遊技状態と、高確率状態であって高ベース状態である遊技状態と、がある。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御される。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1の大当り図柄と、第2の大当り図柄と、に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められており、大当りの種類は複数ある。複数種類の大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。
第1の大当り図柄に分類されている大当り図柄及び第2の大当り図柄に分類されている大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数が10回である大当り遊技が定められている。また、第1の大当り図柄に分類されている大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、次回の大当り遊技が付与される迄の間の高確率状態と、次回の大当り遊技が付与される迄の間の高ベース状態と、が定められている。一方、第2の大当り図柄に分類されている大当り図柄には、大当り遊技の終了後に付与する遊技状態として、低確率状態と、予め定めた上限回数(例えば、100回)の特別ゲームが終了される迄の間、又は上限回数の特別ゲームが終了される前に大当り遊技が付与される迄の間の高ベース状態と、が定められている。
本実施形態では、高確率状態が付与されるか否かの観点によれば、有利度は「第2の大当り図柄<第1の大当り図柄」という関係となる。高ベース状態が付与される特別ゲームの回数が多いか少ないかの観点によれば、有利度は「第2の大当り図柄<第1の大当り図柄」という関係となる。したがって、第1の大当り図柄は、高ベース状態が付与される特別ゲームの回数が多く、さらに高確率状態が付与されるために、第2の大当り図柄に比して有利な大当り図柄といえる。
以下の説明において、第1の大当り図柄に分類される大当り図柄に基づく大当り遊技を「第1大当り遊技」、第2の大当り図柄に分類される大当り図柄に基づく大当り遊技を「第2大当り遊技」と示す。また、第1大当り遊技に対応する大当りの種類を「第1大当り」、第2大当り遊技に対応する大当りの種類を「第2大当り」と示す。
また、本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄という)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが導出される演出図柄変動ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。本実施形態において演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は所謂第1図柄であり、第2列の演出図柄は所謂第2図柄であり、第3列の演出図柄は所謂第3図柄である。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて導出された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて大当り図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が導出される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。例えば、特別ゲームの終了後に第1大当り遊技が付与される場合には全列の演出図柄が同一の奇数の演出図柄となる図柄組み合わせ(例えば、[777])が導出されるように構成してもよい。一方、特別ゲームの終了後に第2大当り遊技が付与される場合には全列の演出図柄が同一の偶数の演出図柄となる図柄組み合わせ(例えば、[222])が導出されるように構成してもよい。
また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が導出される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「556」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示されてもよい。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態を意味している。
演出ゲームは、リーチを形成して行うリーチ演出を含む場合がある。リーチは、複数列のうち特定の列(本実施形態では、第1列と第3列)に同一の演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定の列とは異なる列(本実施形態では、第2列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。例えば、リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、演出モードを実行可能に構成されている。演出モードには、複数種類ある。そして、パチンコ遊技機10では、複数種類の演出モードのうち何れかの演出モードが実行される。演出モードは、モードに相当し、演出状態ともいわれる。
図4に示すように、本実施形態における演出モードには、通常演出モードM1と、チャンスモードM2と、高確率モードM3と、がある。各演出モードでは、滞在中の演出モード(制御されている演出モード)を識別可能なモード識別情報が報知される。パチンコ遊技機10では、例えば、演出モードの種類毎に異なる背景画像を演出表示装置25に表示させたり、演出モードの種類毎に異なる発光色で装飾ランプ17を発光させたり、演出モードの種類毎に異なる背景音楽をスピーカ18から出力させたりして、モード識別情報を報知する。したがって、遊技者は、演出表示装置25に表示される背景画像や、装飾ランプ17の発光色、スピーカ18から出力される背景音楽などから、滞在中の演出モードを識別できる。また、例えば、演出表示装置25には、背景画像以外の画像も表示されることから、演出モードの種類毎に、演出表示装置25に表示される画像のうち少なくとも一部の画像が異なることになる。すなわち、演出モードは、演出要素のうち一部の演出要素が異なるともいえる。
通常演出モードM1は、低確率状態であって、且つ、低ベース状態である遊技状態のときに制御される演出モードに相当する。チャンスモードM2は、低確率状態であって、且つ、高ベース状態である遊技状態のときに制御される演出モードである。高確率モードM3は、高確率状態であって、且つ、高ベース状態である遊技状態のときに制御される演出モードである。
このように、遊技状態に応じて制御される演出モードが異なることから、本実施形態における演出モードは、遊技状態を特定可能なモードともいえる。すなわち、本実施形態における演出モードは、高ベース状態であるか(又は、低ベース状態であるか)を特定可能なモードともいえるし、高確率状態であるか(又は、低確率状態であるか)を特定可能なモードともいえる。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10においては、高確率状態であって、且つ、低ベース状態である遊技状態が創出されないが、このような遊技状態が創出される場合には、例えば、上記の演出モードM1〜M3とは異なる演出モードに制御されるように構成してもよいし、通常演出モードM1に制御されるように構成してもよい。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、情報基板41を備えている。パチンコ遊技機10は、払出制御基板42を備えている。パチンコ遊技機10は、外部端子板43を備えている。パチンコ遊技機10は、貸出装置接続端子板44を備えている。パチンコ遊技機10は、発射制御基板45を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠信号基板46を備えている。パチンコ遊技機10は、球貸操作基板47を備えている。
また、パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板50を備えている。副基板50は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板50は、装飾ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。
パチンコ遊技機10において主基板40、情報基板41、払出制御基板42、外部端子板43、貸出装置接続端子板44、発射制御基板45、前枠信号基板46、球貸操作基板47及び副基板50は、遊技盤20の裏側に配設されている。本実施形態における遊技盤ユニットには、主基板40、情報基板41、払出制御基板42、外部端子板43、貸出装置接続端子板44、発射制御基板45、前枠信号基板46、球貸操作基板47及び副基板50が含まれる。
主基板40は、情報基板41、払出制御基板42及び副基板50と接続されている。払出制御基板42は、外部端子板43、貸出装置接続端子板44及び発射制御基板45と接続されている。貸出装置接続端子板44は、発射制御基板45と接続されている。発射制御基板45は、前枠信号基板46と接続されている。前枠信号基板46は、球貸操作基板47と接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用CPU40aの制御プログラム(主制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主制御用ROM40bは、主制御用CPU40aの制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。
また、主制御用ROM40bは、複数の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。すなわち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報であるといえる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ない又はリーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。
主制御用RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御用RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。また、本実施形態の主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を主基板40に搭載することにより、ハードウェア乱数として生成してもよく、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3、ゲートセンサSE4、第1一般センサSE5及び第2一般センサSE6が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1〜SE6が出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。
次に、情報基板41について説明する。
情報基板41には、情報表示パネル22と接続されている。主基板40の主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。
次に、払出制御基板42について説明する。
払出制御基板42は、払出制御用CPU42aと、払出制御用ROM42bと、払出制御用RAM42cと、を備えている。例えば、払出制御用CPU42aは、払出制御用CPU42aの制御プログラム(払出制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、遊技球の払い出しに関する処理)を行う。払出制御用ROM42bは、払出制御用CPU42aの制御プログラムなどを記憶している。また、払出制御用RAM42cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。
払出制御用CPU42aは、主基板40から遊技球の払い出しを指示する制御情報(以下、賞球信号という)を入力した場合、遊技球の払い出しを制御する。例えば、払出制御基板42には、図示しない払出ユニットが接続されている。払出制御用CPU42aは、賞球信号に基づき払出ユニットを駆動させ、遊技球が払い出されるように制御する。
また、払出制御基板42には、外部端子板43が接続されている。外部端子板43には、外部装置(外部機器)と接続可能な接続端子が設けられており、主制御用CPU40aは、払出制御基板42を介して、接続端子と接続されている外部装置へと出力される外部信号の出力を制御可能となっている。
また、払出制御基板42には、アウトセンサOSが接続されている。払出制御用CPU42aは、図示しないポートを介して、アウトセンサOSが出力する検知信号を入力可能に構成されている。アウトセンサOSが出力する検知信号は、払出制御基板42を介して、主基板40に入力される。
次に、外部端子板43について説明する。
外部端子板43には、外部装置(外部機器)と接続可能な接続端子が設けられている。本実施形態における外部端子板43には、複数の接続端子が設けられており、例えば、ホールコンピュータなどが接続される。
次に、貸出装置接続端子板44について説明する。
貸出装置接続端子板44には、遊技球貸出装置(CRユニットともいわれる)と接続可能な接続端子が設けられている。貸出装置接続端子板44は、外部装置である遊技球貸出装置と制御情報を送受信可能に構成されている。遊技球貸出装置と貸出装置接続端子板44で送受信される制御情報は、遊技球の貸出に関する制御情報が含まれる。
次に、発射制御基板45について説明する。
発射制御基板45には、例えば、発射ユニットが接続される。発射ユニットは、発射させる遊技球が送り出される発射部と、遊技球を発射させる打球杵と、を備えている。発射制御基板45には、例えば、発射部へ遊技球を送り出すアクチュエータが接続される。発射制御基板45には、例えば、打球杵に動力を与えるアクチュエータが接続される。
次に、前枠信号基板46について説明する。
前枠信号基板46には、タッチセンサTSが接続されている。前枠信号基板46は、図示しないポートを介して、タッチセンサTSが出力する検知信号を入力可能に構成されている。タッチセンサTSが出力する検知信号は、前枠信号基板46を介して、発射制御基板45に入力される。因みに、発射制御基板45は、タッチセンサTSが出力する検知信号に基づき発射ハンドル16の操作を特定できる場合に、発射部へ遊技球を送り出すアクチュエータの動作や、発射槌へ動力を与えるアクチュエータの動作を制御可能となっている。また、タッチセンサTSが出力する検知信号は、発射制御基板45及び前枠信号基板46を介して、主制御部としての主基板40に入力される。
次に、球貸操作基板47について説明する。
球貸操作基板47には、球貸スイッチSW1が接続されている。球貸操作基板47は、図示しないポートを介して、球貸スイッチSW1が操作された場合に球貸スイッチSW1が出力する検知信号を入力可能に構成されている。貸出装置接続端子板44と遊技球貸出装置が接続されている場合、球貸スイッチSW1が出力する検知信号は、遊技球貸出装置に入力される。
球貸操作基板47には、返却スイッチSW2が接続されている。球貸操作基板47は、図示しないポートを介して、返却スイッチSW2が操作された場合に返却スイッチSW2が出力する検知信号を入力可能に構成されている。貸出装置接続端子板44と遊技球貸出装置が接続されている場合、返却スイッチSW2が出力する検知信号は、遊技球貸出装置に入力される。
次に、副基板50について説明する。
副基板50は、前述したように、主基板40と接続されている。副基板50は、副制御用CPU50aと、副制御用ROM50bと、副制御用RAM50cと、を備えている。例えば、副制御用CPU50aは、副制御用CPU50aの制御プログラム(副制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御用ROM50bは、副制御用CPU50aの制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副制御用ROM50bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副制御用ROM50bは、装飾ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副制御用ROM50bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副制御用RAM50cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御用RAM50cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。また、本実施形態の副基板50は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を副基板50に搭載することにより、ハードウェア乱数として生成してもよく、副制御用CPU50aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
副基板50には、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副制御用CPU50aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。副基板50には、操作ボタンBT及び十字ボタンJB(上ボタンJB1、下ボタンJB2、左ボタンJB3、右ボタンJB4)が接続されている。副制御用CPU50aは、図示しないポートを貸して、操作ボタンBTが操作された場合に出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、副制御用CPU50aは、図示しないポートを貸して、十字ボタンJBが操作された場合に出力する検知信号を入力可能に構成されている。
以下、主基板40の主制御用CPU40aや副基板50の副制御用CPU50aが実行する制御内容を説明する。まず、主基板40の主制御用CPU40aが、制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
最初に、主制御用CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
主制御用CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定という)。第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する(以下、第1保留判定という)。第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報基板41の情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。なお、本実施形態において、出力バッファに格納された制御情報(コマンド)は、次回以降の割り込み処理において副基板50へと出力される。
また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させる。このとき、主制御用CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。すなわち、パチンコ遊技機10は、第1特別ゲームの実行を保留可能である。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数、大当り図柄の決定に用いる乱変動パターンの決定に用いる乱数などである。
また、第1入力判定の判定結果が否定の場合、第1保留判定の判定結果が否定の場合、及び、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させた後、主制御用CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定という)。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する(以下、第2保留判定という)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させ、特別図柄入力処理を終了する。このとき、主制御用CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。すなわち、パチンコ遊技機10は、第2特別ゲームの実行を保留可能である。以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、図柄変動ゲームの実行を保留可能に構成されている。
次に、主制御用CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定という)。実行判定において、主制御用CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、大当り遊技中、又は特別ゲーム中である場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合(特別ゲームの実行条件が成立していない場合)、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、実行判定の判定結果が肯定の場合(特別ゲームの実行条件が成立している場合)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、第2特別保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2特別保留数が1以上でない場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるか否かを判定する。第1特別保留数が1以上でない場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。
なお、主制御用CPU40aは、第2特別保留数が1以上でなく、且つ、第1特別保留数が1以上でない場合、待機コマンドを既に出力したか否かを判定する。待機コマンドを既に出力した場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、待機コマンドを出力していない場合、主制御用CPU40aは、待機コマンドを出力バッファに格納する。このように、本実施形態では、特別ゲームの保留数が0であるとき、待機コマンドが副制御用CPU50aに入力される。
第1特別図柄開始処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。
続いて、主制御用CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。そして、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値とをもとに、大当りに当選とするかを判定する。この処理は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)に相当する。例えば、大当りに当選とするか否かの判定は、乱数情報の値と大当り判定値とが一致するか否かにより判定してもよい。例えば、大当りに当選とするか否かの判定は、乱数情報の値と大当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。
大当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、第1特別ゲームで導出させる大当り図柄と、第1特別ゲームの変動パターンと、を決定する。例えば、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報を用いた抽選により、大当り図柄や変動パターンを決定するとよい。その後、主制御用CPU40aは、決定した大当り図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1特別図柄開始処理を終了する。
第2特別図柄開始処理において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。
続いて、主制御用CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。そして、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値とをもとに、大当りに当選とするかを判定する。この処理は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)に相当する。大当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、第2特別ゲームで導出させる大当り図柄と、第2特別ゲームの変動パターンと、を決定する。例えば、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報を用いた抽選により、大当り図柄や変動パターンを決定するとよい。その後、主制御用CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを導出させるためのゲーム終了コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aが行う賞球処理について説明する。
第1始動センサSE1からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、所定数の遊技球の払い出しを指示する賞球信号を払出制御基板42の払出制御用CPU42aに出力する。同様に、第2始動センサSE2からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、所定数の遊技球の払い出しを指示する賞球信号を払出制御基板42の払出制御用CPU42aに出力する。本実施形態において、第1始動口26へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数と、第2始動口27へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数と、は同一であってもよいし、異なってもよい。
カウントセンサSE3からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、所定数の遊技球の払い出しを指示する賞球信号を払出制御基板42の払出制御用CPU42aに出力する。本実施形態において、大入賞口29へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数は、始動口26,27へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数よりも多い。因みに、主制御用CPU40aは、ゲートセンサSE4からの検知信号を入力した場合に賞球信号を出力しない。すなわち、本実施形態では、ゲート31へ遊技球が入球しても、遊技球は払い出されない。
第1一般センサSE5からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、所定数の遊技球の払い出しを指示する賞球信号を払出制御基板42の払出制御用CPU42aに出力する。同様に、第2一般センサSE6からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、所定数の遊技球の払い出しを指示する賞球信号を払出制御基板42の払出制御用CPU42aに出力する。本実施形態において、第1一般入賞口32へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数と、第2一般入賞口33へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数と、は同一であってもよいし、異なってもよい。因みに、本実施形態において、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数は、始動口26,27へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数よりも多い。一方、本実施形態において、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数は、大入賞口29へ遊技球が入球した場合に払い出される遊技球の個数よりも少ない。
次に、主制御用CPU40aが行う大当り処理について説明する。
大当り処理において、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始する。したがって、主制御用CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主制御用CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主制御用CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1終了条件又は第2終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるようにアクチュエータを制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。
また、主制御用CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主制御用CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の終了後に付与する遊技状態を特定する。主制御用CPU40aは、低確率状態の付与を特定した場合、大当り遊技を終了するときに、低確率状態に制御することを特定可能な値を、主制御用RAM40cに記憶されている確率状態フラグに設定する。主制御用CPU40aは、高確率状態の付与を特定した場合、大当り遊技を終了するときに、高確率状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定する。
主制御用CPU40aは、高ベース状態の付与を特定した場合、大当り遊技を終了するときに、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主制御用CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。主制御用CPU40aは、上限回数を定めた高ベース状態の付与を特定した場合、上記上限回数に相当する回数を、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数として主制御用RAM40cに記憶させる。
主制御用CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主制御用RAM40cに記憶されている残り回数を1減算する。主制御用CPU40aは、残り回数が0となった場合、残り回数が0となった特別ゲームの終了に伴って、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。すなわち、主制御用CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。また、主制御用CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
因みに、主制御用CPU40aは、大当り遊技が付与された場合、低確率状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主制御用CPU40aは、低ベース状態コマンドを出力バッファに格納する。本実施形態では、確率状態フラグ及びベース状態フラグに主制御用CPU40aが値を設定することにより、複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御する遊技状態制御手段としての機能が実現される。
次に、主制御用CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において、主制御用CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づいて、遊技球がゲート31を通過(入球)したか否かを判定する。遊技球がゲート31を通過していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート31を通過した場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な制御情報(以下、普通保留数コマンド)を出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させる。この場合、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主制御用CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において、主制御用CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主制御用CPU40aは、普通当り遊技中ではなく、且つ普通ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、普通当り遊技中、又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるか否かを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。この処理において、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。
次に、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている普通当り判定値とをもとに、普通当りに当選とするか否かを判定する。この処理は、普通当りか否かの普通当り抽選(普通当り判定)に相当する。例えば、上述した普通図柄の確率変動制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、高ベース状態においては、低ベース状態に比して、普通当りに当選する確率が高くなるように、普通当りに当選とするか否かの判定を行うとよい。
普通当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームで導出させる普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間とを決定する。例えば、普通図柄の変動時間短縮制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、低ベース状態においては第1変動時間を決定し、高ベース状態においては第1変動時間よりも短い第2変動時間を決定するとよい。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、普通ゲームの実行を開始させることに伴って、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当りに当選した場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、該決定した開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように、アクチュエータを制御する。例えば、上述した開放時間延長制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、低ベース状態においては第1開放パターンを選択し、高ベース状態においては、第1開放パターンよりも1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間が長い第2開放パターンを決定するとよい。
本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当りに当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当りに当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10において、低ベース状態であるときには、高ベース状態であるときに比して第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
しかし、低ベース状態であるときには、第2始動口27へ遊技球が入球しないように構成してもよい。例えば、低ベース状態であるときには普通当りに当選しないように構成してもよいし、低ベース状態であるときには普通当りに当選した場合であっても第1可変部材28が開状態とならないように構成してもよい。
主制御用CPU40aは、各種の入球口への遊技球の入球を契機に、遊技球が入球したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。具体的には、第1始動センサSE1からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、第1始動口26へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、第2始動センサSE2からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、第2始動口27へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。同様に、カウントセンサSE3からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、大入賞口29へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、ゲートセンサSE4からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、ゲート31へ遊技球が入球(通過)したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、第1一般センサSE5からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、第1一般入賞口32へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。また、第2一般センサSE6からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、第2一般入賞口33へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、副制御用CPU50aが副制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
最初に、副制御用CPU50aが行う状態処理について説明する。
副制御用CPU50aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副制御用RAM50cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU50aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副制御用RAM50cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU50aは、副制御用RAM50cに記憶されているベース状態フラグを参照することにより、現在の遊技状態が高ベース状態であるか、低ベース状態であるかを特定できる。
図4に示す移行の態様で演出モードが制御されるように、副制御用CPU50aは、演出モードを制御する。具体的に、副制御用CPU50aは、第1大当り遊技の終了後、高確率モードM3に制御する。また、副制御用CPU50aは、第2大当り遊技の終了後、チャンスモードM2に制御する。また、副制御用CPU50aは、大当り抽選に当選することなく高ベース状態が終了した場合(高ベース状態から低ベース状態へ移行した場合)、通常演出モードM1に制御する。因みに、本実施形態では、第2当り遊技の終了後において大当り抽選に当選することなく上限回数の特別ゲームが実行された場合、大当り抽選に当選することなく高ベース状態から低ベース状態へ移行する。したがって、本実施形態において、高ベース状態が終了して演出モードが移行するときには、演出モードがチャンスモードM2から通常演出モードM1へ移行する。以上のように、本実施形態では、副制御用CPU50aが演出モードを制御することにより、モードを制御するモード制御手段としての機能が実現される。
副制御用CPU50aは、オープニングコマンドを入力すると、副制御用RAM50cに記憶されている大当り状態フラグに、大当り遊技中であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU50aは、エンディングコマンドを入力してから変動パターン指定コマンドを入力すると、副制御用RAM50cに記憶されている大当り状態フラグに、大当り遊技中ではないことを特定可能な値を設定する。副制御用CPU50aは、副制御用RAM50cに記憶されている大当り状態フラグを参照することにより、大当り遊技中であるか否かを特定できる。
次に、副制御用CPU50aが行う大当り演出処理について説明する。
副制御用CPU50aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御用CPU50aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副制御用CPU50aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副制御用CPU50aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。
次に、副制御用CPU50aが行う演出ゲーム処理について説明する。
副制御用CPU50aは、一般演出としての演出ゲームや、該演出ゲームに付随する演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御用CPU50aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。すなわち、副制御用CPU50aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて導出させる図柄組み合わせを決定する。副制御用CPU50aは、図柄コマンドから特定可能な図柄が大当り図柄である場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御用CPU50aは、図柄コマンドから特定可能な図柄がはずれ図柄である場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。
副制御用CPU50aは、リーチ条件が成立していることにより、今回の演出ゲームにおいてリーチ演出を行う場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定するとよい。例えば、リーチ条件としては、はずれ変動パターンのなかでも、リーチ演出用の変動パターンが指定されたことを定めてもよく、副制御用CPU50aが所定の乱数を用いた演出抽選を行い、該演出抽選に当選したことを定めてもよい。
また、副制御用CPU50aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置25を制御する。すなわち、副制御用CPU50aは、演出ゲームを開始させる。このため、変動パターン指定コマンドは、変動パターンに基づく演出ゲームの開始を指示する制御情報ともいえる。また、副制御用CPU50aは、変動パターン指定コマンドから特定可能な変動パターンに基づいて、所定の演出が実行されるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。例えば、所定の演出としては、大当り予告演出や、遊技状態を示唆する示唆演出などがある。
そして、副制御用CPU50aは、所定のタイミングが到来すると、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させるとともに、ゲーム終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを導出させる。なお、副制御用CPU50aは、ゲーム終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを導出させてもよい。この場合、ゲーム終了コマンドは省略してもよい。
また、特別ゲームの実行中(変動パターン指定コマンドを入力してから、ゲーム終了コマンドを入力するまでの期間中)、副制御用CPU50aは、変動音が出力されるようにスピーカ18を制御する。本実施形態において遊技の進行に応じてスピーカ18から出力される「変動音」には、例えば、演出図柄の表示にあわせてスピーカ18から出力される音や、大当り予告演出などの各種の演出に伴う音、リーチ演出の実行に伴う音などがある。例えば、副制御用CPU50aは、演出図柄の変動表示が開始されるタイミングにおいて、所定の変動音(例えば、変動開始音)が出力されるようにスピーカ18を制御する。また、副制御用CPU50aは、演出図柄が一旦停止表示されるタイミングにおいて、所定の変動音(例えば、停止音)が出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中、変動音がスピーカ18から出力される。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別ゲームが実行されていないとき、メニューを表示可能に構成されている。メニューには、少なくともカスタマイズに関する項目又は遊技履歴に関する項目が含まれる。すなわち、パチンコ遊技機10は、少なくともカスタマイズに関する項目又は遊技履歴に関する項目を含むメニューを表示可能に構成されている。遊技履歴には、図柄変動ゲームに関する履歴が含まれる。また、遊技履歴には、特別ゲーム実行中に実行された演出に関する履歴が含まれる。
カスタマイズに関する項目としては、音量のカスタマイズに関する項目(例えば、音量調整に関する項目)や、輝度のカスタマイズに関する項目などがある。その他、カスタマイズに関する項目としては、演出のカスタマイズに関する項目(例えば、演出の主となるキャラクタの選択に関する項目)や、2次元コードやパスワードの表示に関する項目、パスワードの入力に関する項目などがある。
また、本実施形態において「音量」とは、音の出力強度に相当する。そして、本実施形態において、「音量を上昇させる」ことは「音の出力強度を上昇させる」ことに相当し、「音量を低下させる」ことは「音の出力強度を低下させる」ことに相当する。このように、本実施形態におけるメニューには、スピーカ18から出力される音の出力強度のカスタマイズ(音量調整)に関する項目が含まれている。また、本実施形態において「輝度」とは、光の出力強度に相当する。そして、本実施形態において、「輝度を上昇させる」ことは「光の出力強度を情報させる」ことに相当し、「輝度を低下させる」ことは「光の出力強度を低下させる」ことに相当する。このように、本実施形態におけるメニューには、光の出力強度のカスタマイズ(輝度調整)に関する項目が含まれている。
遊技履歴(図柄変動ゲームに関する履歴)に関する項目には、大当り履歴に関する項目や、特別ゲームの実行中に行われた演出の履歴に関する項目などがある。遊技履歴に関する項目には、例えば、大当り遊技の終了後に何回の特別ゲームが実行されて大当り遊技が付与されたかを特定可能な情報の表示に関する項目や、大当りとなった特別ゲームの実行中に行われた演出内容(例えば、リーチ演出の種類)を特定可能な情報の表示に関する項目などがある。その他、遊技履歴に関する項目には、大当り期待度が高い演出(所謂、激熱予告演出や激熱リーチ演出など)の実行履歴に関する項目や、低ベース状態であるときに大当り遊技が付与されてから大当り抽選に当選することなく高ベース状態が終了するまでに付与された大当り回数(所謂、連荘回数)の履歴に関する項目などがある。
メニューの表示条件が成立した場合、演出表示装置25にはメニューが表示される。本実施形態では、特別ゲームが実行されていないときに操作ボタンBTが操作されることで、メニューの表示条件が成立する。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)が実行されていないときに操作ボタンBTが操作されたことを契機に、メニューが表示される。
図5に示すように、メニューが演出表示装置25に表示された場合、項目を特定可能な項目画像MG1,MG2,MG3が演出表示装置25に表示される。第1の項目画像MG1は、音量のカスタマイズに関する項目(音量調整に関する項目)を特定可能な項目画像である。第2の項目画像MG2は、輝度のカスタマイズに関する項目(輝度調整に関する項目)を特定可能な項目画像である。第3の項目画像MG3は、大当り履歴に関する項目である。このように、本実施形態におけるメニューには、カスタマイズに関する項目として、音量調整に関する項目及び輝度調整に関する項目が含まれる。また、本実施形態におけるメニューには、遊技履歴に関する項目として、大当り履歴に関する項目が含まれる。
また、メニューが演出表示装置25に表示された場合、選択中の項目を指し示す選択画像SGが、第1の選択指示領域S1、第2の選択指示領域S2及び第3の選択指示領域S3のうち何れか1つの選択指示領域に表示される。メニューが演出表示装置25に表示された場合、上ボタンJB1の操作を促す上ボタン画像B1と、下ボタンJB2の操作を促す下ボタン画像B2と、が演出表示装置25に表示される。そして、メニューが表示されているとき、上ボタンJB1又は下ボタンJB2が操作された場合、選択画像SGが表示される選択指示領域が切り替わる。
具体的には、第1の選択指示領域S1に選択画像SGが表示されている場合、上ボタンJB1が操作されたときには第3の選択指示領域S3に選択画像SGが表示される一方、下ボタンJB2が操作されたときには第2の選択指示領域S2に選択画像SGが表示される。また、第2の選択指示領域S2に選択画像SGが表示されている場合、上ボタンJB1が操作されたときには第1の選択指示領域S1に選択画像SGが表示される一方、下ボタンJB2が操作されたときには第3の選択指示領域S3に選択画像SGが表示される。また、第3の選択指示領域S3に選択画像SGが表示されている場合、上ボタンJB1が操作されたときには第2の選択指示領域S2に選択画像SGが表示される一方、下ボタンJB2が操作されたときには第1の選択指示領域S1に選択画像SGが表示される。
本実施形態において、第1の選択指示領域S1に選択画像SGが表示されているときには、第1の項目画像MG1から特定可能な項目を選択していることを特定できる。すなわち、第1の選択指示領域S1は、音量調整に関する項目を選択しているときに選択画像SGが表示される表示領域に相当する。同様に、第2の選択指示領域S2に選択画像SGが表示されているときには、第2の項目画像MG2から特定可能な項目を選択していることを特定できる。すなわち、第2の選択指示領域S2は、輝度調整に関する項目を選択しているときに選択画像SGが表示される表示領域に相当する。また、第3の選択指示領域S3に選択画像SGが表示されているときには、第3の項目画像MG3から特定可能な項目を選択していることを特定できる。すなわち、第3の選択指示領域S3は、大当り履歴に関する項目を選択しているときに選択画像SGが表示される表示領域に相当する。
また、メニューが演出表示装置25に表示された場合、操作ボタンBTの操作を促す画像BGが演出表示装置25に表示される。そして、メニューが表示されているとき、操作ボタンBTが操作された場合、メニューの項目が決定される。具体的に、第1の選択指示領域S1に選択画像SGが表示されているときに操作ボタンBTが操作された場合、音量調整に関する項目が決定される。また、第2の選択指示領域S2に選択画像SGが表示されているときに操作ボタンBTが操作された場合、輝度調整に関する項目が決定される。また、第3の選択指示領域S3に選択画像SGが表示されているときに操作ボタンBTが操作された場合、大当り履歴に関する項目が決定される。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、操作ボタンBTや十字ボタンJBを操作してメニューに含まれる項目を選択可能に構成されている。
ここで、図6(a)〜(c)に基づき、メニューにおける各項目が決定された場合の態様について、説明する。
まず、音量調整に関する項目が決定された場合の態様について説明する。
音量調整に関する項目を決定した場合、音量を調整することができる。本実施形態では、基礎となる音量(以下、基礎音量という)を調整することができる。本実施形態において、基礎音量として選択可能な音量は5段階に分けられており、その5段階の音量の中から基礎音量を選択することができる。本実施形態では、音量の段階が高い段階であるときほど音量が大きく、音量の段階が低い段階であるほど音量が小さくなる。
図6(a)に示すように、音量調整に関する項目が決定されて音量を調整可能であるとき、演出表示装置25には、基礎音量として選択可能な音量の段階を特定可能な情報として、選択中の音量の段階を特定可能な画像OGと画像OMが表示される。画像OGは、選択中の音量の段階を文字で表す画像であって、選択中の音量の段階が切り替わる毎に内容が更新される。例えば、図6(a)に示すように、音量の段階として3段階目が選択されているときには「音量:Lv3」の文字を含む画像OGが表示され、音量の段階として4段階目が選択されたときには「音量:Lv4」の文字を含む画像OGに更新される。
また、画像OMは、選択中の音量の段階をメーターで表す画像である。画像OMは、5つの音量目盛(第1音量目盛OM1、第2音量目盛OM2、第3音量目盛OM3、第4音量目盛OM4及び第5音量目盛OM5)を含んで構成される画像である。そして、選択中の音量の段階に応じて音量目盛が着色されて表示され、選択中の音量の段階が切り替わる毎に着色されて表示される音量目盛が切り替わる。例えば、図6(a)に示すように、音量の段階として3段階目が選択されているときには、第1音量目盛OM1〜第3音量目盛OM3が着色される一方で第4音量目盛OM4及び第5音量目盛OM5が白色で表示される。その後、音量の段階として4段階目が選択されたときには、第1音量目盛OM1〜第4音量目盛OM4が着色される一方で第5音量目盛OM5が白色で表示される。
音量の段階として何れの段階が選択されているときであっても、第1音量目盛OM1〜第5音量目盛OM5を含んで画像OMが表示されるため、画像OMからは、音量の段階として選択できる下限の段階と上限の段階を特定することができる。このため、選択中の音量の段階が、下限の段階(又は、上限の段階)に対してどの程度の段階であるかについて特定することができる。
また、音量調整に関する項目が決定されて音量を調整可能であるとき、左ボタンJB3の操作を促す左ボタン画像B3と、右ボタンJB4の操作を促す右ボタン画像B4と、が演出表示装置25に表示される。そして、音量を調整可能であるとき、左ボタンJB3又は右ボタンJB4が操作された場合、選択中の音量の段階が切り替わる。具体的に、音量の段階として1段階目〜4段階目を選択しているときに右ボタンJB4が操作された場合、選択中の音量の段階から1段階上の段階へと切り替わる。また、音量の段階として2段階目〜5段階目を選択しているときに左ボタンJB3が操作された場合、選択中の音量の段階から1段階下の段階へと切り替わる。因みに、音量の段階として5段階目を選択しているときに右ボタンJB4が操作された場合、及び、音量の段階として1段階目を選択しているときに左ボタンJB3が操作された場合、選択中の音量は切り替わらない。本実施形態において、音量を調整可能であるときに表示される左ボタン画像B3は「音量を低下(下降)させる項目」に相当し、音量を調整可能であるときに表示される右ボタン画像B4は「音量を上昇させる項目」に相当する。
また、音量を調整可能であるとき、操作ボタンBTの操作を促す画像BGが演出表示装置25に表示される。そして、音量を調整可能であるときに操作ボタンBTが操作された場合、選択中の段階の音量が基礎音量として決定される。例えば、選択中の音量が3段階目であるときに操作ボタンBTが操作された場合、3段階目の音量が基礎音量として決定される。また、音量調整に関する項目が決定されて音量を調整可能であるとき基礎音量が決定される(操作ボタンBTが操作される)と、音量の調整が終了し、画像OG,OM,B3,B4,BGの表示が終了される。
次に、輝度調整に関する項目が決定された場合の態様について説明する。
輝度調整に関する項目を決定した場合、輝度を調整することができる。本実施形態では、装飾ランプ17と演出表示装置25の輝度を調整することができる。本実施形態では、基礎となる輝度(以下、基礎輝度という)を調整することができる。本実施形態において、基礎輝度として選択可能な輝度は5段階に分けられており、その5段階の輝度の中から基礎輝度を選択することで輝度を調整することができる。本実施形態では、輝度の段階が高い段階であるときほど輝度が高く、輝度の段階が低い段階であるほど輝度が低くなる。
図6(b)に示すように、輝度調整に関する項目が決定されて輝度を調整可能であるとき、演出表示装置25には、基礎輝度として選択可能な輝度の段階を特定可能な情報として、選択中の輝度の段階を特定可能な画像KGと画像KMが表示される。画像KGは、選択中の輝度の段階を文字で表す画像であって、選択中の輝度の段階が切り替わる毎に内容が更新される。例えば、図6(b)に示すように、輝度の段階として3段階目が選択されているときには「輝度:Lv3」の文字を含む画像KGが表示され、輝度の段階として4段階目が選択されたときには「輝度:Lv4」の文字を含む画像KGに更新される。
また、画像KMは、選択中の輝度の段階をメーターで表す画像である。画像KMは、5つの輝度目盛(第1輝度目盛KM1、第2輝度目盛KM2、第3輝度目盛KM3、第4輝度目盛KM4及び第5輝度目盛KM5)を含んで構成される画像である。そして、選択中の輝度の段階に応じて輝度目盛が着色されて表示され、選択中の輝度の段階が切り替わる毎に着色されて表示される輝度目盛が切り替わる。例えば、図6(b)に示すように、輝度の段階として3段階目が選択されているときには、第1輝度目盛KM1〜第3輝度目盛KM3が着色される一方で第4輝度目盛KM4及び第5輝度目盛KM5が白色で表示される。その後、輝度の段階として4段階目が選択されたときには、第1輝度目盛KM1〜第4輝度目盛KM4が着色される一方で第5輝度目盛KM5が白色で表示される。
輝度の段階として何れの段階が選択されているときであっても、第1輝度目盛KM1〜第5輝度目盛KM5を含んで画像KMが表示されるため、画像KMからは、輝度の段階として選択できる下限の段階と上限の段階を特定することができる。このため、選択中の輝度の段階が、下限の段階(又は、上限の段階)に対してどの程度の段階であるかについて特定することができる。
また、輝度調整に関する項目が決定されて輝度を調整可能であるとき、上ボタンJB1の操作を促す上ボタン画像B1と、下ボタンJB2の操作を促す下ボタン画像B2と、が演出表示装置25に表示される。そして、輝度を調整可能であるとき、上ボタンJB1又は下ボタンJB2が操作された場合、選択中の輝度の段階が切り替わる。具体的に、輝度の段階として1段階目〜4段階目を選択しているときに上ボタンJB1が操作された場合、選択中の輝度の段階から1段階上の段階へと切り替わる。また、輝度の段階として2段階目〜5段階目を選択しているときに下ボタンJB2が操作された場合、選択中の輝度の段階から1段階下の段階へと切り替わる。因みに、輝度の段階として5段階目を選択しているときに上ボタンJB1が操作された場合、及び、輝度の段階として1段階目を選択しているときに下ボタンJB2が操作された場合、選択中の輝度は切り替わらない。本実施形態において、輝度を調整可能であるときに表示される上ボタン画像B1は「輝度を上昇させる項目」に相当し、輝度を調整可能であるときに表示される下ボタン画像B2は「輝度を低下(下降)させる項目」に相当する。
また、輝度を調整可能であるとき、操作ボタンBTの操作を促す画像BGが演出表示装置25に表示される。そして、輝度を調整可能であるときに操作ボタンBTが操作された場合、選択中の段階の輝度が基礎輝度として決定される。例えば、選択中の輝度が3段階目であるときに操作ボタンBTが操作された場合、3段階目の輝度が基礎輝度として決定される。また、輝度調整に関する項目が決定されて輝度を調整可能であるとき基礎輝度が決定される(操作ボタンBTが操作される)と、輝度の調整が終了し、画像KG,KM,B1,B2,BGの表示が終了される。
次に、大当り履歴に関する項目が決定された場合の態様について説明する。
図6(c)に示すように、大当り履歴に関する項目を決定した場合、大当り履歴が表示され、大当り履歴と確認することができる。大当り履歴に関する項目が決定されて大当り履歴が表示されるとき、所定回数分(本実施形態では、過去5回分)の大当り履歴を示す大当り履歴画像RGが演出表示装置25に表示される。本実施形態における大当り履歴画像RGには、第1の大当り履歴画像RG1、第2の大当り履歴画像RG2、第3の大当り履歴画像RG3、第4の大当り履歴画像RG4及び第5の大当り履歴画像RG5を含んで構成されている。第1の大当り履歴画像RG1は1回前(前回)の大当り履歴に関する情報を含み、第2の大当り履歴画像RG2は2回前(前々回)の大当り履歴に関する情報を含み、第3の大当り履歴画像RG3は3回前の大当り履歴に関する情報を含んでいる。第4の大当り履歴画像RG4は4回前の大当り履歴に関する情報を含み、第5の大当り履歴画像RG5は5回前の大当り履歴に関する情報を含んでいる。
各大当り履歴画像RG1〜RG5は、画像領域R1〜R4をそれぞれ含んでいる。画像領域R1は、大当り遊技の終了後から大当り抽選に当選するまでに実行された特別ゲームの回数(大当り間の特別ゲームの回数)を特定可能な情報が含まれる画像領域である。画像領域R2は、大当りとなった特別ゲームの実行中に行われたリーチ演出の種類を特定可能な情報が含まれる画像領域である。画像領域R3は、大当りとなった特別ゲームの実行中に行われた演出ゲームにおいて導出された演出図柄による大当り図柄(演出図柄の組み合わせ)を特定可能な情報が含まれる画像領域である。画像領域R4は、大当りの種類を特定可能な情報が含まれる画像領域である。
例えば、図6(c)に示す第1の大当り履歴画像RG1は、画像領域R1に「31回」という情報、画像領域R2に「第1リーチ演出」という情報、画像領域R3に「777」という情報、画像領域R4に「第1大当り」という情報を含んでいる。画像領域R1の「31回」という情報から、2回前の大当り遊技の終了後から1回前の大当り遊技までに実行された特別ゲームの回数が31回であることを特定できる。また、画像領域R2の「第1リーチ演出」という情報から、1回前の大当り遊技が付与されるときの特別ゲームの実行中に行われたリーチ演出の種類が第1リーチ演出であることを特定できる。また、画像領域R3の「777」という情報から、1回前の大当り遊技が付与されるときの特別ゲームの実行中に行われた演出ゲームにて「777」の演出図柄の図柄組み合わせが導出されたことを特定できる。また、画像領域R4の「第1大当り」という情報から、1回前の大当りの種類が第1大当りであることを特定できる。
また、大当り履歴に関する項目が決定されて大当り履歴が表示されているときに操作ボタンBTが操作されると、大当り履歴の表示が終了し、大当り履歴画像RGの表示が終了される。
以下、メニューに係る表示の制御について説明する。本実施形態において「メニューに係る表示」とは、メニューの表示や、音量調整に関する表示、輝度調整に関する表示、大当り履歴の表示を意味する。
待機コマンドを入力してから変動パターン指定コマンドを入力するまでの期間内において、副制御用CPU50aは、操作ボタンBTからの検知信号の入力を契機に、メニューが表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、項目画像MG1〜MG3、選択画像SG、上ボタン画像B1、下ボタン画像B2及び画像BGが表示されるように演出表示装置25を制御する。なお、待機コマンドを入力してから変動パターン指定コマンドを入力するまでの期間内とは、大当り遊技が付与されていない場合であって特別ゲームが実行されていないときであり、且つ、第1特別保留数及び第2特別保留数の合計数が「0」である期間内に相当し、遊技が行われていない待機期間に相当する。
また、メニューを表示させた場合、副制御用CPU50aは、第1の選択指示領域S1に選択画像SGが表示されるように演出表示装置25を制御する。その後、副制御用CPU50aは、上ボタンJB1又は下ボタンJB2からの検知信号の入力に応じて、選択画像SGが表示される領域(選択指示領域S1〜S3のうち何れかの領域)が切り替わった表示されるように演出表示装置25を制御する。副制御用RAM50cには、選択中の項目を特定可能な情報(又は、選択画像SGが表示されている表示領域)が記憶されており、当該情報を副制御用CPU50aは、上ボタンJB1又は下ボタンJB2からの検知信号の入力に応じて更新する。
そして、音量調整に関する項目が選択されているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、音量調整に関する表示内容となるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、画像OG、画像OM、左ボタン画像B3、右ボタン画像B4及び画像BGが表示されるように演出表示装置25を制御する。
副制御用RAM50cには、基礎音量を特定可能な情報(以下、基礎音量情報)が記憶されている。副制御用CPU50aは、基礎音量情報から特定可能な基礎音量を示す内容の画像OMが表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、基礎音量情報から特定可能な基礎音量が4段階目の音量である場合、演出表示装置25には、第1音量目盛OM1〜第4音量目盛OM4が着色される一方で第5音量目盛OM5が白色となる画像OMが表示される。
また、副制御用CPU50aは、左ボタンJB3又は右ボタンJB4からの検知信号の入力に応じて、基礎音量情報を更新する。また、副制御用CPU50aは、基礎音量情報の更新した場合、更新後の基礎音量情報から特定可能な基礎音量を示す内容の画像OMが表示されるように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態では、音量調整に関する項目が選択された場合、音量調整が許容される。
そして、音量調整が許容されているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、画像OG、画像OM、左ボタン画像B3、右ボタン画像B4及び画像BGの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。因みに、音量調整が許容されているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、画像OG、画像OM、左ボタン画像B3、右ボタン画像B4及び画像BGの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。このとき、演出表示装置25では、画像OG、画像OM、左ボタン画像B3、右ボタン画像B4及び画像BGの表示が終了され、演出ゲームの実行が開始される。
また、輝度調整に関する項目が選択されているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、輝度調整に関する表示内容となるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、画像KG、画像KM、上ボタン画像B1、下ボタン画像B2及び画像BGが表示されるように演出表示装置25を制御する。
副制御用RAM50cには、基礎輝度を特定可能な情報(以下、基礎輝度情報)が記憶されている。副制御用CPU50aは、基礎輝度情報から特定可能な基礎音量を示す内容の画像KMが表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、基礎輝度情報から特定可能な基礎輝度が4段階目の輝度である場合、演出表示装置25には、第1輝度目盛KM1〜第4輝度目盛KM4が着色される一方で第5輝度目盛KM5が白色となる画像KMが表示される。
また、副制御用CPU50aは、上ボタンJB1又は下ボタンJB2からの検知信号に応じて、基礎輝度情報を更新する。また、副制御用CPU50aは、基礎輝度情報を更新した場合、更新後の基礎輝度情報から特定可能な基礎輝度を示す内容の画像KMが表示されるように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態では、輝度調整に関する項目が選択された場合、輝度調整が許容される。
そして、輝度調整が許容されているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、画像KG、画像KM、上ボタン画像B1、下ボタン画像B2及び画像BGの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。因みに、輝度調整が許容されているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、画像KG、画像KM、上ボタン画像B1、下ボタン画像B2及び画像BGの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。このとき、演出表示装置25では、画像KG、画像KM、上ボタン画像B1、下ボタン画像B2及び画像BGの表示が終了され、演出ゲームの実行が開始される。
また、大当り履歴に関する項目が選択されているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、大当り履歴に関する表示内容となるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、大当り履歴画像RGが表示されるように演出表示装置25を制御する。
副制御用RAM50cには、上限回数分(本実施形態では、5回分)の大当り履歴を特定可能な情報(以下、大当り履歴情報という)が記憶されている。そして、副制御用CPU50aは、大当り履歴情報に基づく内容の大当り履歴画像RGが表示されるように演出表示装置25を制御する。
なお、大当り変動パターンが指定された場合(大当りの特別ゲームが実行された場合)、副制御用CPU50aは、大当り履歴情報を更新する。大当り履歴情報には、大当り間の特別ゲームの回数を特定可能な情報、大当りの特別ゲーム中に実行したリーチ演出の種類を特定可能な情報、大当りの特別ゲーム中に実行した演出ゲームにて導出された演出図柄の図柄組み合わせを特定可能な情報、及び大当りの種類を特定可能な情報が含まれている。そして、副制御用CPU50aは、大当り変動パターンが指定された場合、大当り履歴情報に含まれる各情報を更新する。例えば、副制御用CPU50aは、大当り遊技の終了後から実行された特別ゲームの回数(又は、大当り遊技の終了後から変動パターン指定コマンドを入力した回数)を計数し、当該計数の結果に基づいて大当り間の特別ゲームの回数を特定可能な情報を更新する。また、副制御用CPU50aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄に基づいて、大当りの種類を特定可能な情報を更新する。
そして、大当り履歴画像RGを表示させているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、大当り履歴画像RGの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。因みに、大当り履歴画像RGを表示させているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、大当り履歴画像RGの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。このとき、演出表示装置25では、大当り履歴画像RGの表示が終了され、演出ゲームの実行が開始される。
また、メニューを表示させているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、メニューの表示が終了されるように演出表示装置25を制御する。このとき、演出表示装置25では、メニューの表示が終了され、演出ゲームの実行が開始される。
本実施形態において副制御用CPU50aは、副制御用RAM50cに記憶されている基礎音量情報から特定可能な音量を基礎音量とし、当該基礎音量を基礎として音が出力されるようにスピーカ18を制御する。同様に、本実施形態において副制御用CPU50aは、副制御用RAM50cに記憶されている基礎輝度情報から特定可能な輝度を基礎輝度とし、当該基礎輝度を基礎として装飾ランプ17及び演出表示装置25を制御する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中(演出ゲームの実行中)、スピーカ18から音が出力される。また、本実施形態では、制御中の演出モード(モード)によって、特別ゲームの実行中にスピーカ18から出力される音が異なる。具体的に、本実施形態では、制御中の演出モードによって、特別ゲームの実行中にスピーカ18から出力される背景音楽(所謂、BGM)が異なる。
本実施形態において通常演出モードM1に制御されているときは、特別ゲームの実行中にスピーカ18から背景音楽Aが出力される。また、チャンスモードM2に制御されているときは、特別ゲームの実行中にスピーカ18から背景音楽Bが出力される。また、高確率モードM3に制御されているときは、特別ゲームの実行中にスピーカ18から背景音楽Cが出力される。
なお、本実施形態において、各演出モードにおいて特別ゲームの実行中に出力される背景音楽の種類は1種類であってもよいが、複数種類であってもよい。単一の演出モードにおいて特別ゲームの実行中にスピーカ18から出力される背景音楽を複数種類とする場合、予め決められた順序で背景音楽が切り替わるように構成してもよい。その他、例えば、単一の演出モードにおいて表示される背景画像の種類を複数種類とする場合、背景画像の切り替わりに伴って背景音楽が切り替わるように構成してもよい。
特別ゲームの実行中(演出ゲームの実行中)、副制御用CPU50aは、演出モードに応じた背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。例えば、通常演出モードM1に制御しているときであって特別ゲームの実行中、副制御用CPU50aは、背景音楽Aが出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、図柄変動ゲームの実行中にスピーカ18から音を出力させる処理を行うことができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後(演出ゲームの終了後)、スピーカ18から音が出力される。また、本実施形態では、制御中の演出モードに応じて、特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力される。具体的に、本実施形態では、制御中の演出モードによって、特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される背景音楽が異なる。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後、演出モードに応じた音が出力される。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲームの終了後は、変動音は出力されない。したがって、本実施形態において、特別ゲームの実行中は、変動音及び背景音楽(所謂、BGM)がスピーカ18から出力される。一方で、本実施形態において、特別ゲームの終了後は、変動音と背景音楽のうち背景音楽がスピーカ18から出力される。このように、本実施形態において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の実行中にスピーカ18から出力される音には、背景音楽と、変動音と、がある。そして、本実施形態において特別ゲームの終了後は、変動音がスピーカ18から出力されず、背景音楽がスピーカ18から出力される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後における保留数(実行が保留されている特別ゲームの数)に応じて、特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力される。具体的に、本実施形態では、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるときと、特別ゲームの終了後における保留数が「0(零)」であるときと、で特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される背景音楽が異なる。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後、当該特別ゲームが終了したときの保留数に応じた音が出力される。本明細書において「保留数が1以上であるとき」とは、第1特別保留数及び第2特別保留数のうち少なくとも一方が1以上であること、つまり、特別ゲームの実行が保留されていることに相当する。一方、本明細書において「保留数が0であるとき」とは、第1特別保留数及び第2特別保留数の何れもが0であること、つまり、特別ゲームの実行が保留されていないことに相当する。
図7(a)に示すように、通常演出モードM1に制御されているときであって、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるとき、特別ゲームの終了後には、当該特別ゲームの実行中に出力されている背景音楽Aが引き続きスピーカ18から出力される。また、チャンスモードM2に制御されているときであって、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるとき、特別ゲームの終了後には、当該特別ゲームの実行中に出力されている背景音楽Bが引き続きスピーカ18から出力される。同様に、高確率モードM3に制御されているときであって、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるとき、特別ゲームの終了後には、当該特別ゲームの実行中に出力されている背景音楽Cが引き続きスピーカ18から出力される。このように、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるときには、特別ゲームの終了後、特別ゲームの実行中に出力されていた背景音楽が引き続きスピーカ18から出力される。このように、本実施形態では、第1特別保留数と第2特別保留数の保留数に応じて特別ゲーム終了後に出力される音が異なる場合がある。
本実施形態では、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるとき、特別ゲームの終了後、当該特別ゲームの実行中に出力されていた背景音楽が引き続きスピーカ18から出力される。このため、特別ゲームの実行中に出力される背景音楽から特別ゲームの終了後に出力される背景音楽への切り替わりがない。
特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるときに特別ゲームの終了後に出力される背景音楽は、少なくとも次の特別ゲームが開始されるまでの期間内、すなわち、特別ゲーム終了後のインターバル時間内ではスピーカ18から出力される。また、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるときには、特別ゲーム終了後からインターバル時間が経過すると、次の特別ゲームが実行されるが当該特別ゲームにおいても背景音楽が引き続きスピーカ18から出力されることになる。因みに、大当り遊技終了後のチャンスモードM2において上限回数目の特別ゲームの終了後には、背景音楽Bが出力され続け、次の特別ゲームの開始時に背景音楽A(通常演出モードM1における特別ゲームの実行中に出力される背景音楽)がスピーカ18から出力される。
図7(b)に示すように、通常演出モードM1に制御されているときであって、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるとき、特別ゲームの終了後には、背景音楽Dがスピーカ18から出力される。また、チャンスモードM2に制御されているときであって、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるとき、特別ゲームの終了後には、背景音楽Eがスピーカ18から出力される。同様に、高確率モードM3に制御されているときであって、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるとき、特別ゲームの終了後には、背景音楽Fがスピーカ18から出力される。このように、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときには、特別ゲームの終了後、特別ゲームの実行中に出力されていた背景音楽とは異なる背景音楽がスピーカ18から出力される。
本実施形態では、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるとき、特別ゲームの終了後、当該特別ゲームの実行中に出力されていた背景音楽とは異なる背景音楽が出力される。このため、特別ゲームの実行中に出力される背景音楽から特別ゲームの終了後に出力される背景音楽への切り替わりが発生する。この切り替わりに要する時間を時間Δとする場合、当該時間Δは、インターバル時間よりも短い時間となる。この時間Δは、スピーカ18から出力されている背景音楽を切り替えるために要する制御時間(例えば、8ms程度の短い時間)であって、スピーカ18から出力される背景音楽が一時的に途切れたこと(背景音楽が出力されない状態となったこと)を遊技者が認識し難い時間となる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の実行中に出力される音から当該特別ゲームの終了後に出力される音へ切り替わるまでの期間は、特別ゲームの終了後のインターバル時間よりも短い時間である。
特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲームの終了後に出力される背景音楽は、所定の出力時間が経過するまでスピーカ18から出力される。すなわち、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲームの終了後に背景音楽がスピーカ18から出力された場合、当該特別ゲームの終了後から出力時間が経過すると背景音楽の出力が停止する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後から所定の出力時間の経過後、スピーカ18から出力される音が停止される。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後における特別ゲームの保留数が「0」であるときと、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上(0よりも多い数)」であるときと、で異なる。本実施形態において、第1数は「0」であり、第2数は「1以上」である。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後に出力される音は、当該特別ゲームの終了後における特別ゲームの保留の有無によって異なる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後における保留数が「0(第1数)」であるときに当該特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される音は、特別ゲームの実行中にスピーカ18から出力される音と異なる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後は、演出モード(モード)に応じた音が出力される。
図8に示すように、本実施形態では、特別ゲームの終了後から出力時間が経過するタイミングt2において背景音楽の出力が停止する。また、出力時間が経過するタイミングt2よりも低下時間前のタイミングt1から、当該低下時間をかけて背景音楽を出力する音量が0まで低下し、タイミングt2において背景音楽の出力が停止する。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲームの終了後に背景音楽が出力された後、所定時間が経過すると低下時間をかけて音量が低下し、出力時間が経過すると背景音楽の出力が停止される。このように、特別ゲームの終了後に背景音楽が出力された後、所定時間が経過したことを契機に、スピーカ18から出力される背景音楽が低下時間をかけてフェードアウトする。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り遊技が付与されていないときであって、特別ゲームが実行されていないときの待機期間には、第1待機期間と、第2待機期間と、がある。本実施形態において、大当り遊技が付与されていないときであって、特別ゲームが実行されていないとき、第1待機期間と第2待機期間が交互に繰り返される。
図9(a)に示すように、第1待機期間となる時間は、予め決められた特定時間(例えば、30秒)となっている。因みに、本実施形態における特定時間は、特別ゲームの終了後に出力された背景音楽の音量が低下するまでの時間に相当する「所定時間」よりも長い時間となっている。また、本実施形態における特定時間は、特別ゲームの終了後に出力された背景音楽の出力が停止するまでの時間に相当する「出力時間」よりも長い時間となっている。本実施形態のパチンコ遊技機10における「出力時間(所定の出力時間)」は、制御されている遊技状態の種類に関係なく同一である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10における「所定時間」は、制御されている遊技状態の種類に関係なく同一である。パチンコ遊技機10では、第1待機期間において、演出図柄の図柄組み合わせが演出表示装置25に表示される。このとき、直前の演出ゲームにおいて導出された演出図柄の図柄組み合わせが、演出表示装置25に表示される。
第2待機期間となる時間は、予め決められた時間(例えば、30秒)となっている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2待機期間において、特別演出が演出表示装置25にて実行される。特別演出は、例えば、パチンコ遊技機の演出のモチーフとなっているキャラクタを紹介する内容や、パチンコ遊技機において実行される演出を解説する内容などで実行される。その他、特別演出は、パチンコ遊技機を製造又は企画した会社を宣伝する内容(例えば、会社のロゴマークを表示する内容)などで実行される。特別演出は、動画デモともいわれる。特別演出が実行されたときの演出表示装置25の表示内容(第2待機期間における演出表示装置25の表示内容)は、第1待機期間における演出表示装置25の表示内容に比して、遊技を行うことへの意欲を向上させ易い表示内容となっている。なお、特別演出が実行されるときに演出表示装置25には、演出図柄の図柄組み合わせは表示されず、演出表示装置25の表示領域25rの大半の領域を用いて特別演出が実行される。なお、本実施形態における第2待機期間となる時間は、特別演出が実行される時間に相当する。また、特別演出は、大当り遊技(当り遊技)中でなく、特別ゲームの実行中でなく、且つ、特別ゲームの実行が保留されていない場合に実行される。
本実施形態では、第1待機期間となってから特定時間の経過後に第2待機期間となり、当該第2待機期間において特別演出が実行される。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特定時間の経過を契機に演出表示装置25において特別演出を実行可能に構成されている。本実施形態における特別演出は、演出表示装置25において実行されることから演出表示装置25が演出実行手段として機能する。なお、演出表示装置25及び装飾ランプ17において特別演出が実行されるように構成してもよく、この場合、演出表示装置25及び装飾ランプ17がそれぞれ演出実行手段として機能する。
また、特別演出が実行されているときには、スピーカ18から音が出力される。具体的に、本実施形態では、特別演出が実行されているとき、スピーカ18から出力される背景音楽Gが出力される。本実施形態において、特別演出が実行されているときにスピーカ18から出力される背景音楽Gは、特別ゲームが実行されているときに出力される背景音楽A,B,Cとは異なる。また、本実施形態において、特別演出が実行されているときにスピーカ18から出力される背景音楽Gは、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に出力される背景音楽D,E,Fとは異なる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別演出の実行中、スピーカ18から音が出力されるように構成されている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後に出力される音は、特別演出の実行中に出力される音と異なる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるとき、特別ゲームの終了後から第1待機期間と第2待機期間が交互に繰り返される。本実施形態のパチンコ遊技機10では、前述したように、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるとき、特別ゲームの終了後から特別演出が実行されるまでの特定時間は、所定時間よりも長く、且つ、出力時間よりも長い。
したがって、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときには、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に出力される背景音楽がスピーカ18から出力され、当該背景音楽の出力が停止された後に特別演出が実行されて、スピーカ18からは背景音楽Gが出力されることになる。
図9(a)に示すように、例えば、通常演出モードM1において特別ゲームが実行されているときには、背景音楽Aがスピーカ18から出力される。そして、その特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときには、当該特別ゲームの終了後にスピーカ18から背景音楽Dが出力される。また、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であることから、第1待機期間となり、当該第1待機期間において演出表示装置25では、直前の演出ゲームにおいて導出された演出図柄の図柄組み合わせが表示される。
また、特別ゲーム終了後に背景音楽Dが出力された後、所定時間が経過すると背景音楽Dが出力される音量が低下し、出力時間が経過するタイミングにおいて背景音楽Dの出力が停止される。そして、特別ゲームの終了後から特定時間が経過すると、第1待機期間が終了して第2待機期間となり、特別演出が実行される。また、特別演出が実行されているときには、背景音楽Gがスピーカ18から出力される。また、第2待機期間が終了すると、再び第1待機期間となる。この第1待機期間において演出表示装置25では、直前の演出ゲームにおいて導出された演出図柄の図柄組み合わせが表示される。
前述したように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームが実行されていないときに操作ボタンBTが操作された場合にメニューが表示される。このとき、本実施形態のパチンコ遊技機10では、待機期間が中断され、メニューが表示され、その後、音量調整や輝度調整、大当り履歴の表示が行われ得る。
以下の説明において、メニューが表示されているとき、音量の調整を行うことが可能であるとき、輝度の調整を行うことが可能であるとき、及び、大当り履歴が表示されているときを纏めて、「メニューに係る表示が行われているとき」という。また、以下の説明において、「メニューに係る表示が行われた後」とは、「音量の調整、輝度の調整及び大当り履歴の表示が終了した後」を意味するものである。また、本メニューが表示された後に当該メニューの表示を終了させることができるように構成してもよく、このように構成する場合、「メニューに係る表示が行われた後」とは、「メニューの表示が終了した後」も意味するものである。また、図9(b),(c)では、メニューが表示されているとき、音量の調整を行うことが可能であるとき、輝度の調整を行うことが可能であるとき、及び、大当り履歴が表示されているときを纏めて、「メニューに係る表示」と示す。
図9(b)に示すように、第1待機期間において操作ボタンBTが操作されてメニューに係る表示が行われた場合、当該メニューに係る表示が行われた後から再び第1待機期間となる。そして、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから特定時間が経過すると、第2待機期間となる。
また、第1待機期間において背景音楽がスピーカ18から出力されている場合、操作ボタンBTが操作されてメニューが表示されたとしてもスピーカ18から背景音楽が継続して出力される。このように、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽(音)が出力されているとき、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作された場合であっても、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が継続してスピーカ18から出力される。以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後に出力される音が出力されているときであって、且つ、メニューが表示されているとき、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作された場合であっても、前記特別ゲームの終了後に出力される音が継続して出力される。
そして、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽は、メニューに係る表示が行われた期間の終了後に第1待機期間となってから出力時間が経過するまで、スピーカ18から出力される。具体的には、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから所定時間が経過すると背景音楽が出力される音量が低下し、最終的に、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するタイミングで背景音楽の出力が停止される。その後、第2待機期間となると特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力される。
例えば、図9(b)に示すように、通常演出モードM1であるときに特別ゲーム終了後の保留数が「0」である場合に背景音楽Dがスピーカ18から出力されることになるが、当該背景音楽Dが出力されているときに操作ボタンBTが操作されたとしても、当該背景音楽Dが継続して出力される。このとき、背景音楽Dは、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するまで、スピーカ18から出力される。例えば、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後から所定の出力時間が経過する時点tX(タイミングtX)においてメニューが表示されているとき(メニューに係る表示が行われているとき)、スピーカ18から出力される音が停止されることなく、当該音が継続して出力される。なお、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから所定時間が経過すると、背景音楽Dの音量が低下し、最終的に、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するタイミングで背景音楽Dの出力が停止される。
また、図示しないが、第1待機期間において背景音楽がスピーカ18から出力されていない場合、操作ボタンBTが操作されてメニューが表示されると、背景音楽がスピーカ18から出力される。このとき、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに出力される背景音楽がスピーカ18から出力される。また、演出モードに応じた背景音楽がスピーカ18から出力される。このとき出力された背景音楽は、メニューに係る表示が行われた後に出力時間が経過するまでスピーカ18から出力される。具体的には、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから所定時間が経過すると背景音楽が出力される音量が低下し、最終的に、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するタイミングで背景音楽の出力が停止される。その後、第2待機期間となると特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力される。
例えば、通常演出モードM1であるときの第1待機期間であって、背景音楽がスピーカ18から出力されていないときに操作ボタンBTが操作された場合、演出表示装置25ではメニューが表示され、スピーカ18からは背景音楽Dが出力される。このとき、背景音楽Dは、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するまで、スピーカ18から出力される。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームが実行されていないときに背景音楽がスピーカ18から出力されていないときであっても、操作ボタンBTが操作されたことを契機に、スピーカ18から背景音楽の出力が開始される。なお、特別ゲームが実行されていないときの操作ボタンBTの操作は、メニューの表示に係る操作といえることから、本実施形態のパチンコ遊技機10では、背景音楽がスピーカ18から出力されていないときに、メニューの表示に係る操作を契機に、スピーカ18から背景音楽の出力が開始されるといえる。
図9(c)に示すように、第2待機期間において操作ボタンBTが操作されてメニューに係る表示が行われた場合、当該メニューに係る表示が行われた後から再び第1待機期間となる。そして、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから特定時間が経過すると、第2待機期間となる。
また、第2待機期間においては特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力されている。そして、第2待機期間においてスピーカ18から背景音楽Gが出力されているときに、操作ボタンBTが操作されたメニューが表示された場合、背景音楽Gの出力が停止され、背景音楽Gとは異なる背景音楽がスピーカ18から出力される。このとき、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに出力される背景音楽がスピーカ18から出力される。また、演出モードに応じた背景音楽が出力される。このとき出力された背景音楽は、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するタイミングで背景音楽の出力が停止される。具体的には、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから所定時間が経過すると背景音楽が出力される音量が低下し、最終的に、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するタイミングで背景音楽の出力が停止される。その後、第2待機期間となると特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力される。
例えば、図9(c)に示すように、通常演出モードM1であるときの第2待機期間であるとき(特別演出の実行中)に操作ボタンBTが操作された場合、演出表示装置25ではメニューが表示され、スピーカ18においては背景音楽Gの出力が停止されて背景音楽Dの出力が開始される。このとき、背景音楽Dは、メニューに係る表示が行われた後に第1待機期間となってから出力時間が経過するまで、スピーカ18から出力される。このように、パチンコ遊技機10では、特別ゲームが実行されていないときであって第2待機期間であるとき(特別演出の実行中)、操作ボタンBTが操作されたことを契機に、特別ゲーム終了後の保留数が「0」であるときに出力される背景音楽の出力が開始される。因みに、背景音楽Gから、特別ゲーム終了後の保留数が「0」である場合に出力される背景音楽への切り替わりに要する時間は、スピーカ18から出力されている背景音楽を切り替えるために要する制御時間(例えば、8ms程度の短い時間)であって、スピーカ18から出力される背景音楽が一時的に途切れたことを遊技者が認識し難い時間となる。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、メニューが表示されているときに、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽(音)がスピーカ18から出力される。なお、メニューに係る表示が行われているときには、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作される場合がある。例えば、メニューが表示されているときに項目を選択する際には操作ボタンBTや上ボタンJB1、下ボタンJB2が操作される場合がある。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が出力されているときであって、且つ、メニューが表示されているとき、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作された場合であっても、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が継続して出力される。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽(音)が出力されているときであって、且つ、メニューが表示されているとき、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作された場合であっても、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が継続して出力される。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が出力されているときであって、且つ、メニューが表示されているとき、発射ハンドル16が操作された場合であっても、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が継続して出力される。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が出力されているときであって、且つ、メニューが表示されているとき、球貸スイッチSW1や返却スイッチSW2が操作された場合であっても、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が継続して出力される。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後に音が出力された後、所定の特別時間にわたってアウトセンサOS(排出球検知手段)により遊技球が検知されない場合、特別ゲームの終了後に出力された音の出力が停止される。具体的に、パチンコ遊技機10では、所定の特別時間にわたって、遊技盤20の外部へ排出された遊技球がアウトセンサOSにより検知されない場合、スピーカ18から出力される音が停止され得る。本実施形態では、遊技に関する特定条件が成立するときには、所定の特別時間にわたって遊技盤20の外部へ排出された遊技球が検知されない場合であっても、それに起因してスピーカ18から出力される音が停止しない。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技に関する特定条件が成立するときには、所定の特別時間にわたってアウトセンサOSにより遊技球が検知されないことに起因してスピーカ18から出力される音が停止しない。なお、「遊技に関する特定条件が成立するとき」とは、例えば、遊技者が遊技球を発射させないことが想定されるとき(状況)が含まれる。例えば、「特定条件が成立するとき」には、大当り遊技が付与されているとき(特に、大入賞口29が閉鎖されているとき)やリーチ演出が実行されているとき、第1特別保留数又は第2特別保留数が上限数に達しているとき(実行が保留されている特別ゲームの回数が上限回数であるとき)、特別ゲームが実行されているときが考えられる。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技に関する特定条件が成立しないときは、大当り遊技が付与されていないときであって、且つ、特別ゲームが実行されていないときとなる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が出力されているとき、所定の特別時間にわたって、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が検知されない場合、背景音楽の出力が停止され得る。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別時間にわたって遊技盤20の外部へ排出された遊技球が検知されていない場合であって、且つ、発射ハンドル16が操作されていない場合に、背景音楽の出力が停止される。換言すると、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別時間にわたって遊技盤20の外部へ排出された遊技球が検知されていない場合であっても、発射ハンドル16が操作されているときには背景音楽の出力が停止されないこともある。因みに、パチンコ遊技機10では、特別時間にわたって遊技盤20の外部へ排出された遊技球が検知されないことに起因してスピーカ18から出力される音が停止される際、当該音の音量が所定の低下時間にわたって低下した後、音の出力が停止される。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技に関する特定条件が成立するときには、所定の特別時間にわたってアウトセンサOSにより遊技球が検知されないことに起因してスピーカ18から出力される音の出力強度(音量)が低下しない。
図10に示すように、本実施形態における「特別時間」は、出力時間よりも短い時間となっている。このため、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの終了後、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が特別時間にわたって検知されなかった場合であって、発射ハンドル16が操作されていない場合、出力時間が経過するよりも前のタイミングにおいて背景音楽の出力が停止される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、たとえ、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が特別時間にわたって検知されなかった場合であって、発射ハンドル16が操作されていない場合であっても、メニューに係る表示が行われているときには、背景音楽の出力は停止されない。
ここで、特別ゲームの終了後において副制御用CPU50aによって行われる処理と、待機期間において副制御用CPU50aによって行われる処理と、について説明する。
特別ゲームの終了後、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後の保留数に応じた背景音楽(音)が出力されるようにスピーカ18を制御する。具体的に、副制御用CPU50aは、はずれの特別ゲーム終了後、当該特別ゲーム終了後における保留数に応じた背景音楽(音)が出力されるようにスピーカ18を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、演出モードに応じた背景音楽(音)が出力されるようにスピーカ18を制御する。また、副制御用CPU50aは、待機期間における時間計測を開始する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、図柄変動ゲームの終了後にスピーカ18から音を出力させる処理を行うことができる。以上のように、本実施形態において副制御用CPU50aは、スピーカ18から音を出力させる処理を行うことが可能であって、当該処理が行われることにより図柄変動ゲームの終了後に音が出力される。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、前述したように、保留数が「0」であるときに待機コマンドが出力される。これを利用して、特別ゲームが終了した後も待機コマンドを入力しない場合、副制御用CPU50aは、特別ゲームの実行中に出力させていた背景音楽が継続して出力されるようにスピーカ18を制御するように構成してもよい。一方、待機コマンドを入力したことを契機に、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御するようにしてもよい。以上のように制御することで、特別ゲーム終了後における保留数が「1以上」であるときには特別ゲームの実行中に出力されていた背景音楽が継続してスピーカ18から出力されるように制御することができる。一方で、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときには特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに出力される背景音楽がスピーカ18から出力されるように制御することができる。
また、待機期間において背景音楽を出力させていない場合、副制御用CPU50aは、操作ボタンBTからの検知信号を入力したことを契機に、背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。因みに、このとき、副制御用CPU50aは、メニューを表示する制御も行うことから、演出表示装置25ではメニューが表示され、スピーカ18からは特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽が出力される。
因みに、待機期間において背景音楽を出力させているときに操作ボタンBTからの検知信号を入力しても、副制御用CPU50aは、出力させている背景音楽をスピーカ18に継続して出力させる。同様に、待機期間において背景音楽を出力させているときに十字ボタンJBからの検知信号を入力しても、副制御用CPU50aは、出力させている背景音楽をスピーカ18に継続して出力させる。このように、待機期間において背景音楽を出力させているとき、副制御用CPU50aは、操作ボタンBTからの検知信号や十字ボタンJBからの検知信号を入力しても、出力させている背景音楽の出力を停止させない。
また、待機期間において操作ボタンBTからの検知信号の入力を契機にメニューを表示させる場合、副制御用CPU50aは、待機期間における時間計測を行っているとき、当該待機期間における時間計測を中止する。
待機期間における時間計測に基づき所定時間が経過したことを特定した場合、副制御用CPU50aは、スピーカ18から出力される背景音楽(音)の音量を低下させる。このとき、副制御用CPU50aは、低下時間をかけて、スピーカ18から出力される背景音楽の音量を0(零)まで低下させ、背景音楽の出力が停止されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後から所定時間の経過後、スピーカ18から出力される音の音量(音の出力強度)を低下させる。本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後から所定時間の経過後、所定の低下時間をかけて、音量を0まで(音の出力強度を所定の出力強度まで)低下させる。
なお、本実施形態において、所定時間と低下時間の合計時間が出力時間に相当することから、副制御用CPU50aは、待機時間における時間計測に基づき出力時間が経過すると、背景音楽の出力が停止されるようにスピーカ18を制御することになる。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後から所定の出力時間の経過後、当該音の出力を停止させる。以上のように、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後から所定の出力時間よりも短い所定時間の経過後、所定の低下時間をかけて音量(音の出力強度)を低下させ、特別ゲームの終了後から所定の出力時間の経過後に当該音の出力を停止させる。
また、待機期間における時間計測に基づき特定時間が経過したことを特定した場合、副制御用CPU50aは、特別演出が実行されるように演出表示装置25を制御するとともに、背景音楽Gが出力されるようにスピーカ18を制御する。本実施形態において、特別演出が実行されるように演出表示装置25を副制御用CPU50aが制御することにより、演出実行手段における特別演出の実行を制御する特別演出制御手段としての機能が実現される。また、待機期間における時間計測は、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後から開始される場合もあるため、副制御用CPU50aは、特別ゲームの終了後から特定時間(所定時間よりも長い時間、出力時間よりも長い時間)が経過したことを契機に、特別演出を実行させる場合がある。
特別演出が実行されるとき、特別演出の実行に応じた発光演出が実行されるように、副制御用CPU50aは、装飾ランプ17を制御してもよい。また、特別演出が終了した場合、副制御用CPU50aは、再び待機期間における時間計測を開始する。
また、特別演出の実行中、操作ボタンBTからの検知信号を入力した場合、副制御用CPU50aは、特別演出の実行が終了されるように演出表示装置25を制御するとともに、背景音楽Gの出力が停止されるようにスピーカ18を制御する。このとき、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。なお、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽のうち演出モードに応じた背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。
本実施形態における主制御用CPU40aは、アウトセンサOSからの検知信号を入力した場合、アウトセンサOSが遊技球を検知したこと、つまり、遊技盤20の外部へ遊技球が排出されたことを検知したことを特定可能な制御情報(以下、アウト球検出コマンドという)を出力バッファに格納する。また、本実施形態における主制御用CPU40aは、タッチセンサTSが出力する検知信号を入力した場合、タッチセンサTSが発射ハンドル16の操作を検知したこと、つまり、発射ハンドル16の操作を検知したことを特定可能な制御情報(以下、発射操作検知コマンドという)を出力バッファに格納する。
そして、待機期間において背景音楽を出力しているとき、副制御用CPU50aは、特別時間にわたってアウト球検出コマンドを入力しない場合、発射操作検知コマンドを入力しているかを判定する。そして、副制御用CPU50aは、発射操作検知コマンドを入力している場合、出力させている背景音楽の出力を停止させない。一方、副制御用CPU50aは、発射操作検知コマンドを入力していない場合、出力させている背景音楽の出力を停止させる。このとき、副制御用CPU50aは、低下時間をかけて、スピーカ18から出力される背景音楽の音量を0(零)まで低下させ、背景音楽の出力が停止されるようにスピーカ18を制御する。
このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲームの終了後にスピーカ18から音を出力させた後、所定の特別時間にわたってアウト球検出コマンドを入力しない場合(アウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)、特別ゲームの終了後に出力させた音の出力を停止させる。具体的に、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後にスピーカ18から音を出力させた後、所定の特別時間にわたってアウト球検出コマンドを入力しない場合であって、且つ、発射操作検知コマンドを入力しない場合(タッチセンサTSにより発射ハンドル16の操作が検知されない場合)、特別ゲーム終了後に出力させた音の出力を停止させる。
また、音を停止させるとき、副制御用CPU50aは、音量を低下させる。このため、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲームの終了後にスピーカ18から音を出力させた後、所定の特別時間にわたってアウト球検出コマンドを入力しない場合、特別ゲームの終了後に出力させた音の出力強度(音量)を低下させる。具体的に、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後にスピーカ18から音を出力させた後、所定の特別時間にわたってアウト球検出コマンドを入力しない場合であって、且つ、発射操作検知コマンドを入力しない場合、特別ゲーム終了後に出力させた音の出力強度を低下させる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後に出力された背景音楽の出力が停止した後の待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないとき、発射ハンドル16が操作されたことを契機に、スピーカ18による音の出力が開始される。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後に音が出力されて出力時間の経過後に当該音の出力が停止され、その後、タッチセンサTSにより発射ハンドル16の操作が検知された場合にスピーカ18から音が出力される。このとき、本実施形態においてスピーカ18からは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が出力される。
図11に示すように、例えば、通常演出モードM1であって、第1待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないとき、第1待機期間において発射ハンドル16が操作された場合に、背景音楽Dがスピーカ18から出力される。この背景音楽Dは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に既に出力された背景音楽に相当する。したがって、待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないときに発射ハンドル16が操作されたことを契機に、既に出力されていた背景音楽が再び出力されることになる。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後に出力された背景音楽の出力が停止した後、発射ハンドル16が操作されたことを契機に、スピーカ18による音の出力が再開されるともいえる。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、発射ハンドル16が操作された場合にスピーカ18から音(背景音楽)が出力されるとき、出力時間の経過後に停止された音の途中から音が出力される。なお、発射ハンドル16が操作された場合にスピーカ18から音が出力されるとき、出力時間の経過後に停止された音の最初(冒頭)から音が出力されるように構成してもよい。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、発射ハンドル16が操作された場合にスピーカ18から音(図11でいうと、背景音楽D)が出力された後、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合にスピーカ18による音の出力が停止する。本実施形態における「待機時間」は、特別時間よりも短い時間となっている。因みに、パチンコ遊技機10では、待機時間が経過した場合にスピーカ18から出力される音が停止される際、当該音の音量が所定の低下時間にわたって低下した後、音の出力が停止される。このように、本実施形態では、発射ハンドル16が操作された場合にスピーカ18から音(図11でいうと、背景音楽D)が出力された後、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合にスピーカ18から出力される音の出力強度(音量)が低下する。その他、発射ハンドル16が操作された場合にスピーカ18から出力された音は、特別演出が実行された場合、その出力が停止されることが想定される。なお、図11では、スピーカ18から背景音楽が出力されていないときを「無音状態」と示している。
以下、具体的な制御について説明する。
待機期間においてスピーカ18から背景音楽を出力させていないとき、副制御用CPU50aは、発射操作検知コマンドを入力したことを契機に、背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後に音を出力させて出力時間の経過後に当該音の出力が停止させ、その後、タッチセンサTSにより発射ハンドル16の操作が検知された場合にスピーカ18から音を出力させる。これにより、スピーカ18による音の出力が再開され、スピーカ18から出力される音の音量が復帰することになる。
また、このとき、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。具体的に、副制御用CPU50aは、発射操作検知コマンドの入力を契機に背景音楽を出力させる場合、出力時間の経過後に停止させた背景音楽の途中(続き)から背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、タッチセンサTSにより発射ハンドル16の操作が検知された場合にスピーカ18から音を出力させるとき、出力時間の経過後に停止させた音の途中から音を出力させる。
また、発射操作検知コマンドの入力を契機に背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御した後、変動パターン指定コマンドを入力することなく(特別ゲームが実行されることなく)待機時間が経過した場合、副制御用CPU50aは、出力させている背景音楽の出力を停止させる。このとき、副制御用CPU50aは、低下時間をかけて、スピーカ18から出力される背景音楽の音量を0(零)まで低下させ、背景音楽の出力が停止されるようにスピーカ18を制御する。
因みに、背景音楽を出力させているときに特別演出を実行させる場合、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽の出力を停止させるとともに、背景音楽Gが出力されるようにスピーカ18を制御する。また、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽を出力させているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、出力させている背景音楽の出力を停止させ、特別ゲーム実行中に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。同様に、背景音楽Gを出力させているとき(特別演出の実行中)に変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、背景音楽Gの出力を停止させ、特別ゲーム実行中に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。
以上のように、本実施形態では、副制御用CPU50aによってスピーカ18における音の出力が制御されることにより、スピーカにおける音の出力を制御する出力制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態において出力制御手段としての機能を実現する副制御用CPU50aは、副基板50が有していることから、副制御部としての副基板50は、出力制御手段としての機能を有していることがわかる。
ここで、図12に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときの当該特別ゲーム終了後について説明する。
図12に示すように、高確率モードM3に制御されているときであって、特別ゲームの実行中には、スピーカ18から背景音楽Cが出力される。そして、特別ゲーム終了後における保留数が「0」である場合、当該特別ゲームの終了後、タイミングt11においてスピーカ18から背景音楽Fが出力される。そして、特別ゲームの終了後に背景音楽Fが出力されてから出力時間が経過すると、当該出力時間が経過するタイミングt12においてスピーカ18からの背景音楽Fの出力が停止する。また、特別ゲームの終了後から特定時間が経過すると、当該特定時間が経過するタイミングt13において、演出表示装置25にて特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力される。その後、タイミングt14において特別演出の実行が終了すると、スピーカ18からの背景音楽Gの出力が停止される。
その後、スピーカ18から背景音楽が出力されていないときのタイミングt15において操作ボタンBTが操作されると、演出表示装置25ではメニューが表示され、スピーカ18からは背景音楽Fが出力される。また、タイミングt15からタイミングt16までのメニューに係る表示が行われている期間内では、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作された場合であっても、スピーカ18からは背景音楽Fが継続して出力される。
また、タイミングt16においてメニューに係る表示が終了してから特別時間が経過するタイミングt17までにわたって、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が検知されなかった場合、タイミングt17において発射ハンドル16が操作されていなければ、スピーカ18から出力されていた背景音楽Fの出力が停止される。
また、タイミングt16においてメニューに係る表示が終了してから特定時間が経過すると、当該特定時間が経過するタイミングt18において、演出表示装置25にて特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力される。その後、タイミングt19において特別演出の実行が終了すると、スピーカ18からの背景音楽Gの出力が停止される。そして、スピーカ18から背景音楽が出力されていないときのタイミングt20において発射ハンドル16が操作されると、スピーカ18から背景音楽Fが出力される。その後、特別ゲームが実行されることなく待機時間が経過すると、スピーカ18からの背景音楽Fの出力が停止される。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるようにした。このように、特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、例えば、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となることで不快感を与えてしまうというようなことを抑制でき、特別ゲームの終了後も聴覚的に興趣の向上を図ることができる。更に、特別ゲームの終了後に出力される音は、保留数が「0(第1数)」であるときと、保留数が「1以上(第2数)」であるときと、異なる。これにより、例えば、特別ゲームの終了後に出力される音によって、特別ゲームの保留数が「0(第1数)」であるか「1以上(第2数)」であるかを特定することが可能となる。
(2)特別ゲームの終了後に出力される音と特別ゲームの実行中に出力される音が異なる。このため、特別ゲームの実行中と、特別ゲームの終了後と、をスピーカ18から出力される音によって区別することが可能となり、興趣の向上を図ることができる。
(3)特別ゲームの実行中は、背景音楽(所謂、BGM)に加えて、変動音がスピーカ18から出力される。一方、特別ゲームが終了すると、変動音は出力されず、背景音楽がスピーカ18から出力される。このため、特別ゲームの実行中と特別ゲームの終了後を区別し易くなる一方、背景音楽については特別ゲームが終了した後も出力されることから不快感を与えてしまうことを抑制できる。
(4)特別ゲームの終了後に音が出力されることによって、音が出力されずに無音状態となることで不快感を与えてしまうことを抑制することができる。一方で、特別ゲームが終了してから音量(音の出力強度)を低下させない場合、無駄に電力を消費してしまう虞がある。このため、特別ゲームの終了後に音が出力されることによって不快感を与えてしまうことを抑制した後、所定時間の経過後に音量を低下させることで電力の消費を抑制することができる。すなわち、不快感を与えてしまうことを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。
(5)特別ゲームの終了後に音が出力されることによって、音が出力されずに無音状態となることで不快感を与えてしまうことを抑制することができる。一方で、特別ゲームが終了してから音の出力を停止させない場合、無駄に電力を消費してしまう虞がある。このため、特別ゲームの終了後に音が出力されることによって不快感を与えてしまうことを抑制した後、所定の出力時間の経過後に音の出力を停止させることで電力の消費を抑制することができる。すなわち、不快感を与えてしまうことを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。
(6)特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される音は、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときと、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるときと、で異なる。このため、特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される音によって、保留の有無(つまり、特別ゲームの実行が保留されているか否か)を把握することが可能となり、興趣の向上を図ることができる。
(7)特別ゲームの実行中に出力される音から図柄変動ゲームの終了後に出力される音へ切り替わるまでの期間は、インターバル時間よりも短い時間である。このため、特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されない状況が創出される期間(音が途切れる期間)を極力抑えることができ、スピーカ18から音が出力されないことによって不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
(8)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。一方、特別ゲームの終了後に不快感を与えてしまうようなことを抑制した後、所定の出力時間が経過した後は音の出力を停止させるようにした。これにより、特別ゲーム終了後に不快感を与えてしまうようなことを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。更に、特別ゲームの終了後には、演出モード(モード)に応じた音が出力されることからも、特別ゲームの終了後に出力される音によってモードを把握可能にすることもできる。
(9)特別演出の実行が開始されるまでの特定時間は、特別ゲームの終了後に出力される音が停止するまでの所定の出力時間よりも長い時間であることから、特別ゲームの終了後に出力された音が停止した後に特別演出が実行される。このように、特別ゲームの終了後に出力される音が停止した後に特別演出が実行されるため、特別ゲームの終了直後に特別演出が実行されることによって遊技を継続している遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。
(10)特別ゲームの終了後に出力される音と、特別演出の実行中に出力される音と、が異なる。このため、特別ゲームの終了後に出力される音と特別演出の区切りを分かり易くすることができる。
(11)特別ゲームの終了後から出力される音が停止するまでの所定の出力時間は、制御されている遊技状態の種類に関係なく同一である。このため、遊技状態に応じて所定の出力時間を変更するなどといった遊技状態に応じた処理を行う必要がないため、複数種類の遊技状態に制御可能な遊技機であっても、スピーカ18における音の出力を制御する出力制御手段としての副制御用CPU50aの制御負担が重くなることを抑制できる。すなわち、特別ゲームの終了後に音を出力させることによって、不快感を与えてしまうようなことを抑制しつつ、更に、副制御用CPU50aの制御負担を軽減することができる。
(12)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。一方、特別ゲームの終了後に不快感を与えてしまうようなことを抑制した後、所定時間が経過した後は音量を低下させる。これにより、特別ゲーム終了後に不快感を与えてしまうようなことを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。更に、特別ゲームの終了後には、演出モード(モード)に応じた音が出力されることからも、特別ゲームの終了後に出力される音によってモードを把握可能にすることもできる。
(13)特別演出の実行が開始されるまでの特定時間は、特別ゲームの終了後に出力される音の音量(音の出力強度)が低下する所定時間よりも長い時間であることから、特別ゲームの終了後に出力された音の音量が低下した後に特別演出が実行される。このように、特別ゲームの終了後に出力される音の音量が低下した後に特別演出が実行されるため、特別ゲームの終了直後に特別演出が実行されることによって遊技を継続している遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。
(14)スピーカ18における音の出力を制御する出力制御手段としての副制御用CPU50aは、特別ゲームの終了後から所定時間の経過後、所定の低下時間をかけて音量(音の出力強度)を、所定の出力強度に相当する「0」まで低下させる。このように、低下時間をかけて徐々に音量が低下するため、所定のタイミングで突然音量が低下する場合に比して、不快感を与え難くすることができる。
(15)特別ゲームの終了後から所定時間が経過すると所定の低下時間をかけて音量(音の出力強度)が低下し、最終的に、特別ゲームの終了後から所定の出力時間が経過した後に音の出力が停止される。したがって、徐々に音量が低下してから音の出力が停止するため、所定のタイミングで突然音の出力が停止する場合に比して、不快感を与え難くすることができる。
(16)特別ゲームの終了後から出力される音の音量(音の出力強度)が低下するまでの所定時間は、制御されている遊技状態の種類に関係なく同一である。このため、遊技状態に応じて所定時間を変更するなどといった遊技状態に応じた処理を行う必要がないため、複数種類の遊技状態に制御可能な遊技機であっても、スピーカ18における音の出力を制御する出力制御手段としての副制御用CPU50aの制御負担が重くなってしまうことを抑制できる。すなわち、特別ゲームの終了後に音を出力させることによって、不快感を与えてしまうようなことを抑制しつつ、更に、副制御用CPU50aの制御負担を軽減することができる。
(17)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。また、特別ゲームが実行されていないとき、メニューを表示可能であって、操作ボタンBTや十字ボタンJBを操作してメニューに含まれる項目を選択することができる。そして、特別ゲームの終了後に出力される音が出力されているときであって、且つ、メニューが表示されているとき、操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作された場合であっても、特別ゲームの終了後に出力されている音が継続して出力される。
特別ゲームが実行されていないときに操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作される状況では、遊技者が遊技を継続している可能性がある。このような遊技者が遊技を継続している可能性がある状況下において、特別ゲームの終了後に出力されている音が継続して出力されることから、特別ゲームの終了後に出力されている音が停止されてしまうなどして不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
(18)メニューには、スピーカ18から出力される音の音量(音の出力強度)のカスタマイズに関する項目が含まれる。したがって、音量のカスタマイズに関する項目が選択された場合には、音量がカスタマイズされる可能性がある。しかし、このような状況下においてスピーカ18から出力される音が停止するなどした場合、現時点で設定されている音量がどの程度であったか分からなくなるなどして、結果的に不快感を与えてしまう虞がある。このため、特別ゲームの終了後に出力される音が出力されているときに操作ボタンBTや十字ボタンJBが操作されたとしても継続して音が出力されるようにすることで、音量のカスタマイズ(音量調整)が容易となり、不快感を与えてしまうようなことも抑制することができる。
(19)特別ゲームの終了後に音が出力されることによって不快感を与えてしまうことを抑制した後、所定の出力時間の経過後に音の出力を停止させるように構成することで電力の消費を抑制することができる。一方で、特別ゲームの終了後から出力時間が経過する時点においてメニューが表示されているときには、遊技機の近くに遊技者がいる可能性があり、このときに音の出力が停止されてしまうと不快感を与えてしまう虞がある。そこで、所定の出力時間が経過する時点となってもメニューが表示されているときには音の出力が停止されないようにすることで、単純に出力時間の経過に伴って音の出力が停止される場合よりも、不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
(20)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。一方、特別ゲームの終了後に不快感を与えてしまうようなことを抑制した後、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されなかった場合(所定の特別時間にわたって、排出球検知手段としてのアウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)には音の出力を停止させるようにした。遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されない状況(所定の特別時間にわたってアウトセンサOSにより遊技球が検知されない状況)とは、遊技領域へ遊技球が発射されていない状況、つまり、遊技者が遊技を行っていない状況であって、音の出力を停止させた場合に不快感を与えてしまう状況ではないと考えられる。このような状況下となったと判断できるときに音の出力を停止させることにより、不快感を与えてしまうことを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。
(21)遊技に関する特定条件が成立するときには、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されなかった場合(所定の特別時間にわたって、排出球検知手段としてのアウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)であっても、それに起因してスピーカ18から出力される音が停止しないようにした。一般的に、大当り期待度の高いリーチ演出が実行されているときや、実行が保留されている特別ゲームの回数が上限数に達しているとき、大当り遊技において大入賞口29が閉鎖されているときなどの遊技に関する状況によっては、遊技者が遊技を発射させない場合も考えられる。このため、遊技に関する特定条件が成立するときには音の出力が停止されないようにすることで、例えば、リーチ演出が実行されている途中で音の出力が停止するなどして不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。
(22)例えば、発射ハンドル16を操作して遊技球を発射させ始めてから間もないときには、アウトセンサOSに遊技球が検知されないことも考えられる。このため、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されなかった場合(所定の特別時間にわたって、排出球検知手段としてのアウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)であって、且つ、発射ハンドル16の操作が検知されない場合に、特別ゲームの終了後に出力された音の出力を停止させるようにした。これにより、発射ハンドル16を操作して遊技を行っているにもかかわらず、スピーカ18から出力されている音が停止して不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。
(23)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって遊技者に不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。一方、特別ゲームの終了後に不快感を与えてしまうようなことを抑制した後、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されなかった場合(所定の特別時間にわたって、排出球検知手段としてのアウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)には音量(音の出力強度)を低下させるようにした。遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されない状況(所定の特別時間にわたってアウトセンサOSにより遊技球が検知されない状況)とは、遊技領域へ遊技球が発射されていない状況、つまり、遊技者が遊技を行っていない状況であって、音の出力を停止させた場合に不快感を与えてしまう状況ではないと考えられる。このような状況下となったと判断できるときに音量を低下させることにより、不快感を与えてしまうことを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。
(24)遊技に関する特定条件が成立するときには、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されなかった場合(所定の特別時間にわたって、排出球検知手段としてのアウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)であっても、それに起因してスピーカ18から出力される音の音量が低下しないようにした。一般的に、大当り期待度の高いリーチ演出が実行されているときや、実行が保留されている特別ゲームの回数が上限数に達しているとき、大当り遊技において大入賞口29が閉鎖されているときなどの遊技に関する状況によっては、遊技者が遊技を発射させない場合も考えられる。このため、遊技に関する特定条件が成立するときには音量(音の出力強度)が低下しないようにすることで、例えば、リーチ演出が実行されている途中で音量が低下するなどして不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。
(25)例えば、発射ハンドル16を操作して遊技球を発射させ始めてから間もないときには、アウトセンサOSに遊技球が検知されないことも考えられる。このため、遊技盤20の外部へ排出された遊技球が所定の特別時間にわたって検知されなかった場合(排出球検知手段としてのアウトセンサOSにより遊技球が検知されない場合)であって、且つ、発射ハンドル16の操作が検知されない場合に、特別ゲームの終了後に出力された音の音量を低下させるようにした。これにより、発射ハンドル16を操作して遊技を行っているにもかかわらず、スピーカ18から出力されている音の音量(音の出力強度)が低下して不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。
(26)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。また、特別ゲームが終了してから音の出力を停止させない場合、無駄に電力を消費してしまう虞がある。このため、不快感を与えてしまうことを抑制した後、所定の出力時間が経過した後は音の出力を停止させることで、消費電力を抑制することができる。その後、発射操作手段としての発射ハンドル16の操作が検知されるとスピーカ18から音が出力される。すなわち、発射ハンドル16が操作されて遊技が開始されると、スピーカ18から音が出力される。これにより、スピーカ18から音が出力されていない状況で遊技を開始させることで不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
(27)発射操作手段としての発射ハンドル16が操作されたとしても実際に特別ゲームが実行されない場合には、遊技を行っておらず、単に発射ハンドル16を操作しただけであることも考えられる。このため、スピーカ18から音が出力された後でも、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合に音の出力を停止させることで、消費電力を抑制することができる。
(28)主制御部としての主基板40と、副制御部としての副基板50と、を備えており、操作検知手段としてのタッチセンサTSによって発射操作手段としての発射ハンドル16の操作が検知されたことを特定可能な制御信号(タッチセンサTSが出力する検知信号)は、主基板40に入力される。そして、タッチセンサTSによって発射ハンドル16の操作が検知されたことを特定可能な制御信号が主基板40に入力された後、発射操作検知コマンドが副基板50へと入力される。一般的に主基板40は、副基板50よりもセキュリティの観点から優れている。そして、このようなセキュリティの観点において優れている主基板40に、タッチセンサTSにより発射ハンドル16の操作が検知されたことを特定可能な制御信号が入力される。このため、セキュリティの観点において優れている主基板40において、発射ハンドル16の操作を把握させることができ、当該発射ハンドル16の操作を管理することができるようになる。
(29)操作検知手段としてのタッチセンサTSにより発射ハンドル16(発射操作手段)の操作が検知された場合にスピーカ18から音が出力されるとき、出力時間の経過後に停止させた音の途中から音が出力される。このように、途中から音が出力されるため、発射ハンドル16を操作して遊技を開始した遊技者に与えることが可能な「遊技を開始した実感」を特別ゲームが実行されていなくても高めることができる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を図13及び図14にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面は省略する。
第1実施形態のパチンコ遊技機10では、前述したように、特別ゲーム終了後に出力された背景音楽の出力が停止した後の待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないとき、発射ハンドル16が操作されたことを契機に、スピーカ18による音の出力が開始される。一方、第2実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後に出力された背景音楽の出力が停止した後の待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないとき、一般入賞口32,33への遊技球の入球を契機に、スピーカ18による音の出力が開始される。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後に音が出力されて出力時間の経過後に当該音の出力が停止され、その後、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音が出力される。このとき、本実施形態においてスピーカ18からは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に出力される背景音楽が出力される。
図13に示すように、例えば、通常演出モードM1であって、第1待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないとき、第1待機期間において一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合に、背景音楽Dがスピーカ18から出力される。この背景音楽Dは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に既に出力された背景音楽に相当する。したがって、待機期間においてスピーカ18から背景音楽が出力されていないときに一般入賞口32,33へ遊技球が入球したことを契機に、既に出力されていた背景音楽が再び出力されることになる。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別ゲーム終了後に出力された背景音楽の出力が停止した後、一般入賞口32,33への遊技球の入球を契機に、スピーカ18による音の出力が再開されるともいえる。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音(背景音楽)が出力されるとき、出力時間の経過後に停止された音の途中から音が出力される。なお、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音が出力されるとき、出力時間の経過後に停止された音の最初(冒頭)から音が出力されるように構成してもよい。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音(図13でいうと、背景音楽D)が出力された後、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合にスピーカ18による音の出力が停止する。本実施形態における「待機時間」は、特別時間よりも短い時間となっている。因みに、パチンコ遊技機10では、待機時間が経過した場合にスピーカ18から出力される音が停止される際、当該音の音量が所定の低下時間にわたって低下した後、音の出力が停止される。このように、本実施形態では、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音(図13でいうと、背景音楽D)が出力された後、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合にスピーカ18から出力される音の出力強度(音量)が低下する。その他、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から出力された音は、特別演出が実行されたバイ、その出力が停止されることが想定される。なお、図13では、スピーカ18から背景音楽が出力されていないときを「無音状態」と示している。
以下、具体的な制御について説明する。
待機期間においてスピーカ18から背景音楽を出力させていないとき、副制御用CPU50aは、第1一般入賞口32へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報(以下、第1一般入球コマンドという)を入力したことを契機に、背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。また、待機期間においてスピーカ18から背景音楽を出力させていないとき、副制御用CPU50aは、第2一般入賞口33へ遊技球が入球したことを特定可能な制御情報(以下、第2一般入球コマンドという)を入力したことを契機に、背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後から出力時間の経過後に当該音の出力を停止させ、その後、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音を出力させる。これにより、スピーカ18による音の出力が再開され、スピーカ18から出力される音の音量が復帰することになる。本実施形態では、第1一般入賞口32及び第2一般入賞口33が、それぞれ特定入球口に相当する。このように、本実施形態において特定入球口となる一般入賞口32,33は、遊技球が入球した場合に、特別ゲーム(特別図柄変動ゲーム)の始動条件及び遊技球の払出条件のうち払出条件のみが成立する入球口である。
また、このとき、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。具体的に、副制御用CPU50aは、第1一般入球コマンド又は第2一般入球コマンドの入力を契機に背景音楽を出力させる場合、出力時間の経過後に停止させた背景音楽の途中(続き)から背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、本実施形態において副制御用CPU50aは、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音を出力させるとき、出力時間の経過後に停止させた音の途中から音を出力させる。
また、第1一般入球コマンド又は第2一般入球コマンドの入力を契機に背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御した後、変動パターン指定コマンドを入力することなく(特別ゲームが実行されることなく)待機時間が経過した場合、副制御用CPU50aは、出力させている背景音楽の出力を停止させる。このとき、副制御用CPU50aは、低下時間をかけて、スピーカ18から出力される背景音楽の音量を0(零)まで低下させ、背景音楽の出力が停止されるようにスピーカ18を制御する。
因みに、背景音楽を出力させているときに特別演出を実行させる場合、副制御用CPU50aは、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに当別ゲーム終了後に出力される背景音楽の出力を停止させるとともに、背景音楽Gが出力されるようにスピーカ18を制御する。また、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽を出力させているときに変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、出力させている背景音楽の出力を停止させ、特別ゲーム実行中に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。同様に、背景音楽Gを出力させているとき(特別演出の実行中)に変動パターン指定コマンドを入力した場合、副制御用CPU50aは、背景音楽Gの出力を停止させ、特別ゲーム実行中に出力される背景音楽が出力されるようにスピーカ18を制御する。このように、始動口26,27へ遊技球が入球した場合であっても、特別ゲーム実行中に出力される背景音楽がスピーカ18から出力されるとともに、当該特別ゲーム実行中にはスピーカ18から変動音も出力されることになる。したがって、特別ゲームが実行されていないときであって背景音楽がスピーカ18から出力されていないとき、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にはスピーカ18から背景音楽が出力され、始動口26,27へ遊技球が入球した場合には背景音楽に加えて変動音がスピーカ18から出力される。
以上のように、本実施形態では、副制御用CPU50aによってスピーカ18における音の出力が制御されることにより、スピーカにおける音の出力を制御する出力制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態において出力制御手段としての機能を実現する副制御用CPU50aは、副基板50が有していることから、副制御部としての副基板50は、出力制御手段としての機能を有していることがわかる。
ここで、図14に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときの当該特別ゲーム終了後について説明する。
図14に示すように、高確率モードM3に制御されているときであって、特別ゲームの実行中には、スピーカ18から背景音楽Cが出力される。そして、特別ゲーム終了後における保留数が「0」である場合、当該特別ゲームの終了後、タイミングt31においてスピーカ18から背景音楽Fが出力される。そして、特別ゲームの終了後に背景音楽Fが出力されてから出力時間が経過すると、当該出力時間が経過するタイミングt32においてスピーカ18からの背景音楽Fの出力が停止する。また、特別ゲームの終了後から特定時間が経過すると、当該特定時間が経過するタイミングt33において、演出表示装置25にて特別演出が実行され、スピーカ18からは背景音楽Gが出力される。その後、タイミングt34において特別演出の実行が終了すると、スピーカ18からの背景音楽Gの出力が停止される。そして、スピーカ18から背景音楽が出力されていないときのタイミングt35において一般入賞口へ遊技球が入球すると、スピーカ18から背景音楽Fが出力される。その後、特別ゲームが実行されることなく待機時間が経過すると、スピーカ18からの背景音楽Fの出力が停止される。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1実施形態の効果(1)〜(25)に加え、次のような効果を有する。
(30)特別ゲームの終了後にスピーカ18から音が出力されるため、特別ゲームの終了後に音が出力されずに無音状態となって不快感を与えてしまうようなことを抑制することができる。また、不快感を与えてしまうことを抑制した後、所定の出力時間が経過した後は音の出力を停止させることで、消費電力を抑制することができる。その後、一般入賞口32,33(始動口とは異なる特定入球口)へ遊技球が入球すると、スピーカ18から音が出力される。このように一般入賞口へ遊技球が入球して遊技が開始されていることが想定できるときに音が出力されるため、スピーカ18から音が出力されないまま遊技を行うことにより不快感を与えてしまうことを抑制することができる。
(31)特定入球口としての一般入賞口32,33へ遊技球が入球したとしても実際に特別ゲームが実行されない場合には、遊技を行っておらず、たまたま一般入賞口32,33へ遊技球が入球しただけということも考えられる。このため、スピーカ18から音が出力された後でも、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合にスピーカ18から出力される音を停止させることで、消費電力を抑制することができる。
(32)特定入球口となる一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音が出力されるとき、出力時間の経過後に停止させた音の途中から音が出力される。このように、途中から音が出力されるため、一般入賞口32,33へ入球した遊技球を発射させて遊技を開始した遊技者に与えることが可能な「遊技を開始した実感」を特別ゲームが実行されていなくても高めることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図15に示すように、上記実施形態においてスピーカ18から出力される音の音量(音の出力強度)を低下させる場合、音量を0まで低下させず、所定のタイミングtx1(例えば、所定時間が経過するタイミング)から所定の低下時間をかけて0よりも高い音量X(所定の出力強度)まで低下させるように構成してもよい。このように、音量を0まで低下させて音の出力を停止させなくても、音量を低下させることにより、消費電力を抑制することができる。
・図16に示すように、上記実施形態においてスピーカ18から音を出力させた後、所定のタイミングtx2(例えば、出力時間が経過するタイミング)において、音量を徐々に低下させず、突然、音の出力を停止させるように構成してもよい。このように、構成する場合、音量が短時間で0に達し、音の出力が停止されることになる。
・上記実施形態において特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後に出力される音は、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときと、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるときと、で異ならなくてもよい。例えば、特別ゲームの終了後に出力される音は、特別ゲームの終了後における保留数が「2以下」であるときと、特別ゲームの終了後における保留数が「3以上」であるときと、で異ならせてもよく、この場合、第1数は「2以下」であり、第2数は「3以上」である。また、特別ゲームの終了後に出力される音は、特別ゲームの終了後における保留数毎に異ならせてもよく、このように構成する場合には、特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される音によって、特別ゲーム終了後における保留数がいくつであるかをより詳細に把握可能となる。
・上記実施形態では、第1特別保留数と第2特別保留数の合計の保留数に応じて特別ゲームの終了後に出力される音を異ならせたが、第1特別保留数と第2特別保留数のうち何れか一方の保留数に応じて特別ゲームの終了後に出力される音を異ならせてもよい。例えば、低ベース状態であるときには第1特別保留数に応じて特別ゲームの終了後に出力される音を異ならせるように構成する一方、高ベース状態であるときには第2特別保留数に応じて特別ゲームの終了後に出力される音を異ならせるように構成してもよい。
・上記実施形態において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後に出力される音(上記実施形態では、背景音楽)は、当該特別ゲーム終了後における保留数に関係なく、同じであってもよい。例えば、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であっても、当該特別ゲームの実行中にスピーカ18から出力された音が特別ゲーム終了後も継続してスピーカ18から出力されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、特別ゲーム(図柄変動ゲーム)の終了後は、演出モードに応じた音が出力されなくてもよく、例えば、遊技状態に応じた音が出力されるように構成してもよい。また、特別ゲームの終了後に出力される音は、演出モードや遊技状態に応じて異ならせなくてもよい。
・上記実施形態において、音量をカスタマイズ(音量調整)することが可能な表示内容は、音量を上昇させる項目と、音量を低下(下降)させる項目と、を選択可能になっている。このため、音量をカスタマイズすることが可能な表示内容は、音量を上昇させる項目と、音量を低下させる項目と、を含むメニューが表示されている表示内容と捉えることができる。すなわち、音量をカスタマイズすることが可能となることは、メニューが表示されることに相当するといえる。なお、このように捉える場合、音量を上昇させる項目は音量を上昇させることをカスタマイズする項目に相当し、音量を低下させる項目は音量を低下させることをカスタマイズする項目に相当する。したがって、「音量を上昇させる項目」及び「音量を低下させる項目」は、カスタマイズに関する項目に相当する。
・上記実施形態において、輝度をカスタマイズ(輝度調整)することが可能な表示内容は、輝度を上昇させる項目と、輝度を低下(下降)させる項目と、を選択可能になっている。このため、輝度をカスタマイズすることが可能な表示内容は、輝度を上昇させる項目と、輝度を低下させる項目と、を含むメニューが表示されている表示内容と捉えることができる。すなわち、輝度をカスタマイズすることが可能となることは、メニューが表示されることに相当する。なお、このように捉える場合、輝度を上昇させる項目は輝度を上昇させることをカスタマイズする項目に相当し、輝度を低下させる項目は輝度を低下させることをカスタマイズする項目に相当する。したがって、「輝度を上昇させる項目」及び「輝度を低下させる項目」は、カスタマイズに関する項目に相当する。
・上記実施形態では、「輝度」を調整可能に構成したが、「光量」や「光輝」を調整可能に構成してもよい。
・上記実施形態において、同一期間内において、音量調整と輝度調整を可能に構成してもよい。例えば、上記実施形態において演出表示装置25の表示内容が、音量をカスタマイズ(音量調整)することが可能な表示内容であって、且つ、輝度をカスタマイズ(輝度調整)することが可能な表示内容となるように構成してもよい。
・上記実施形態において、アウト口34には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にアウトセンサOSを配設してもよい。このように構成する場合であっても、アウトセンサOSは、アウト口34へ入球した遊技球を検知可能であって、排出球検知手段としての機能を実現することができる。
・上記実施形態において、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3、第1一般センサSE5及び第2一般センサSE6は、遊技盤20の外部へ排出された遊技球(又は、遊技盤20の外部へ排出される遊技球)を検知する検知手段と捉えることもできる。このため、上記実施形態において、所定の特別時間にわたって、アウトセンサOSに限らず、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3、第1一般センサSE5及び第2一般センサSE6により遊技球が検知されない場合、スピーカ18から出力される音が停止され得るように構成してもよい。
・上記実施形態において、特別ゲームが実行されていないときに、操作ボタンBTの操作以外でメニューの表示条件が成立するように構成してもよい。例えば、特別ゲームの終了後、又は、特別演出の終了後、予め決められた時間が経過したことを契機に、メニューの表示条件が成立するように構成してもよい。例えば、特別ゲームの終了後から10秒が経過したことを契機に、メニューが表示されるように構成してもよい。その他、音量をカスタマイズ(音量調整)することが可能な表示内容についても、音量(基礎音量)を上昇させる項目と音量を低下させる項目を選択可能なメニュー表示といえる。このため、特別ゲームの終了後から10秒が経過したことを契機に、演出表示装置25の表示内容が音量をカスタマイズすることが可能な表示内容に切り替わるように構成してもよい。
・上記実施形態において、モード識別情報を報知する装置としては、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25の全てを採用してなくてもよく、例えば、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち一部の装置であってもよいし、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25とは異なる装置であってもよい。
・上記実施形態では、特別ゲームの終了後における保留数が「1以上」であるとき、特別ゲームの終了後も引き続き背景音楽が出力されるように構成したが、例えば、特別ゲームの終了に伴って背景音楽Aの出力が一時的に停止されるように構成してもよい。この場合、一時的に停止した後、背景音楽Aの出力を続き(途中)から開始するように構成してもよいし、背景音楽Aの出力を最初から開始するように構成してもよい。
・上記実施形態において、大当り遊技終了後のチャンスモードM2における上限回数目の特別ゲームの終了後には、背景音楽Aがスピーカ18から出力されるように構成してもよい。このように、演出モードが切り替わる場面では、特別ゲームの終了後から背景音楽を切り替えるように構成してもよい。このとき、演出モードは、上記上限回数目の特別ゲームの終了後に切り替わるように構成してもよいし、上記上限回数目の特別ゲームの次の特別ゲームの開始時に切り替わるように構成してもよい。
・上記実施形態において、第1待機期間となる時間は、例えば、第1待機期間と第2待機期間が繰り返された回数が増えることによって長くなるように構成してもよい。また、全ての第2待機期間となる時間が同一でなくてもよく、例えば、複数種類の特別演出を実行可能に構成する場合、実行される特別演出の時間によって第2待機期間となる時間が異なってもよい。
・上記実施形態において、特別演出が実行されているときにスピーカ18から出力される背景音楽は、特別ゲームが実行されているときにスピーカ18から出力される背景音楽(上記実施形態では、背景音楽A,B,C)と同一であってもよい。また、上記実施形態において、特別演出が実行されているときにスピーカ18から出力される背景音楽は、特別ゲームの終了後における保留数が「0」であるときに当該特別ゲームの終了後に出力される背景音楽(上記実施形態では、背景音楽D,E,F)と同一であってもよい。
・上記実施形態において、特別演出の実行中に操作ボタンBTが操作された場合、特別演出の実行を継続したまま、特別演出の前面側にメニューが表示されるように構成してもよい。このとき、背景音楽Gが継続してスピーカ18から出力されるように構成してもよい。また、上記実施形態において、特別演出の実行中に操作ボタンBTが操作された場合、特別演出の実行は終了する一方で、背景音楽Gは継続してスピーカ18から出力されるように構成してもよい。このように構成するとき、演出表示装置25の表示内容は、特別演出が実行されている表示内容からメニューが表示されている表示内容へと切り替わる一方で、スピーカ18から出力される背景音楽は背景音楽Gのまま切り替わらない。
・上記実施形態において、特別ゲームが終了してから1回目の特別演出の実行中には背景音楽G(音)がスピーカ18から出力されるように構成する一方、特別ゲームが実行されることなく2回目以降の特別演出が実行される場合には当該2回目以降の特別演出の実行中は背景音楽Gがスピーカ18から出力されないように構成してもよい。例えば、発射ハンドル16が操作されているときには特別演出の実行中であっても、特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときに特別ゲーム終了後に出力される背景音楽がスピーカ18から出力される場合があってもよい。
・上記実施形態において、制御されている演出モード(モード)に応じて低下時間を異ならせてもよい。また、上記実施形態において、制御されている遊技状態に応じて低下時間を異ならせてもよい。例えば、所定の状況(例えば、演出モードでいえば通常演出モードM1、遊技状態でいえば低ベース状態)であるときの低下時間は、前記所定の状況よりも有利な状況(例えば、演出モードでいえば高確率モードM3、遊技状態でいえば高ベース状態)であるときの低下時間よりも長くしてもよい。
・上記実施形態において、制御されている演出モード(モード)に応じて出力時間(所定の出力時間)を異ならせてもよい。また、上記実施形態において、制御されている遊技状態に応じて出力時間(所定の出力時間)を異ならせてもよい。例えば、所定の状況(例えば、演出モードでいえば通常演出モードM1、遊技状態でいえば低ベース状態)であるときの出力時間は、前記所定の状況よりも有利な状況(例えば、演出モードでいえば高確率モードM3、遊技状態でいえば高ベース状態)であるときの出力時間よりも長くしてもよい。
・上記実施形態において、制御されている演出モード(モード)に応じて所定時間を異ならせてもよい。また、上記実施形態において、制御されている遊技状態に応じて所定時間を異ならせてもよい。例えば、所定の状況(例えば、演出モードでいえば通常演出モードM1、遊技状態でいえば低ベース状態)であるときの所定時間は、前記所定の状況よりも有利な状況(例えば、演出モードでいえば高確率モードM3、遊技状態でいえば高ベース状態)であるときの所定時間よりも長くしてもよい。
・上記実施形態において、特別ゲームの終了後にスピーカ18から出力される音は、背景音楽でなくてもよく、例えば、効果音や音声であってもよい。また、特別演出の実行中にスピーカ18から出力される音は、背景音楽でなくてもよく、例えば、効果音や音声であってもよい。
・上記実施形態において、大当りの特別ゲーム終了後、当該特別ゲーム終了後における保留数に応じて、その後に付与される大当り遊技の付与中にスピーカ18から出力される音(例えば、背景音楽)が異なるように構成してもよい。例えば、大当りの特別ゲーム終了後における保留数が「0」であるときにその後の大当り遊技の付与中に出力される音と、大当りの特別ゲーム終了における保留数が「1以上」であるときにその後の大当り遊技の付与中に出力される音と、が異なるように構成してもよい。
・上記実施形態において、スピーカ18から音が出力された後、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合であっても、継続してスピーカ18から音が出力されるように構成してもよい。例えば、スピーカ18から音が出力された後、特別ゲームが実行されることなく所定の待機時間が経過した場合、スピーカ18から出力される音の音量(音の出力強度)が低下するものの、音は継続して出力されるように構成してもよい。このように構成する場合であっても、音量が低下することにより、消費電力を抑制することができる。
・上記実施形態において発射ハンドル16が操作された場合にスピーカ18から音が出力される場合、背景音楽ではなく、所定の音声(例えば、「いらっしゃい」など)がスピーカ18から出力されるように構成してもよい。また、上記実施形態において、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音が出力される場合、背景音楽ではなく、所定の音声(例えば、「いらっしゃい」など)がスピーカ18から出力されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、タッチセンサTSが出力する検知信号が、副基板50に入力されるように構成してもよい。このとき、タッチセンサTSが出力する検知信号は、主基板40を介して副基板50に入力されるように構成してもよいし、主基板40を介すことなく副基板50に入力されるように構成してもよい。また、上記実施形態において、アウトセンサOSが出力する検知信号が、副基板50に入力されるように構成してもよい。このとき、アウトセンサOSが出力する検知信号は、主基板40を介して副基板50に入力されるように構成してもよいし、主基板40を介すことなく副基板50に入力されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、特別ゲーム終了後に音が出力されて出力時間の経過後に当該音の出力が停止された後、ゲート31へ遊技球が入球した場合にスピーカ18から音が出力されるように構成してもよい。このとき、特別ゲーム終了後に音が出力されて出力時間の経過後に当該音の出力が停止された後、一般入賞口32,33へ遊技球が入球した場合であっても、スピーカ18から音が出力されるように構成してもよいし、ゲート31へ遊技球が入球した場合に限りスピーカ18から音が出力されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、球貸スイッチSW1が出力する検知信号が主基板40に入力されるように構成するとともに、主制御用CPU40aは、球貸スイッチSW1が出力する検知信号を入力した場合に所定の制御情報(ここでは、球貸操作コマンドと示す)を出力バッファに格納するようにしてもよい。そして、副制御用CPU50aは、球貸操作コマンドの入力を契機に、音を出力させる処理(制御)を行うように構成してもよい。このように、球貸スイッチSW1が操作された場合にスピーカ18から音が出力されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、実行が保留されている特別ゲームの中に大当りとなる特別ゲームがあることを予告する事前予告演出(所謂、先読み演出)を実行可能に構成してもよい。例えば、事前予告演出としては、当該事前予告演出の対象となった特別ゲームが実行されるまでの特別ゲームの実行中に所定の背景画像が演出表示装置25に表示される(例えば、先読みモードへ移行する)ように構成してもよい。また、事前予告演出の実行中は、当該事前予告演出の実行前にスピーカ18から出力されていた音とは異なる音(例えば、事前予告演出専用の背景音楽)が出力されるように構成してもよい。
・上記実施形態において特別ゲームの実行中に、リーチ演出が実行されているときには、背景音楽の出力を一時的に停止させて、リーチ演出の実行に伴う音(例えば、リーチ専用の音楽や音声)を優先的にスピーカ18から出力されるように構成してもよい。このとき、リーチ演出の終了後又は特別ゲームの終了後、背景音楽の出力が再開されるように構成してもよい。
・上記実施形態は、大当り抽選(当り抽選)の他、小当り抽選(当り抽選)を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当り(当り)に当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技(当り遊技)が付与される。
・高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで高確率状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで高確率状態に制御する仕様(転落機)、或いは予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで高確率状態に制御する仕様(ST機)がある。また、高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に高確率状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。また、V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。各実施形態は、何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・上記実施形態において、副基板50をサブ統括制御基板とし、副基板50とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプ17を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副基板としてもよいし、例えば、音制御基板が出力制御手段として機能するように構成してもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主制御用CPU40aと副基板50の副制御用CPU50aとを搭載してもよい。また、上記の別例において、表示制御基板、発光制御基板、及び音制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、若しくは複数の基板としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)図柄変動ゲームの実行を保留可能に構成されており、図柄変動ゲームの終了後に出力される音は、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が0であるときと、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が1以上であるときと、で異なる。
(ロ)複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御する遊技状態制御手段を備え、前記所定時間は、制御されている遊技状態の種類に関係なく同一である。
(ハ)図柄変動ゲームの実行を保留可能な遊技機において、音を出力するスピーカと、前記スピーカにおける音の出力を制御する出力制御手段と、モードを制御するモード制御手段と、を備え、前記出力制御手段が音を出力させる処理を行う場合、前記スピーカから音が出力され、前記スピーカから出力される音には、図柄変動ゲームの終了後に出力される音と、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と、が含まれ、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了後に出力される音は、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と異なり、前記出力制御手段は、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了後に前記スピーカから音を出力させた後、図柄変動ゲームの終了後から所定の出力時間の経過後に音の出力を停止させるようになっており、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了後に出力される音は、前記モードの種類によって異なり、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるとき、当該図柄変動ゲームの終了後から図柄変動ゲームの終了後に出力される音が出力されるまでの時間は、図柄変動ゲームの終了後におけるインターバル時間よりも短いことを特徴とする遊技機。
(ニ)前記スピーカから出力される音には、図柄変動ゲームの終了後に出力される音と、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了後から特定時間が経過した場合に出力される特定音と、が含まれ、前記特定音は、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了後に出力される音よりも後に、前記スピーカから出力され、前記特定音は、前記モードの種類によって異ならず、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音は、前記モードの種類によって異なる技術的思想(ハ)に記載の遊技機。
(ホ)図柄変動ゲームの終了後に出力される音は、図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数毎に異なる技術的思想(ハ)又は技術的思想(ニ)に記載の遊技機。
10…パチンコ遊技機、16…発射ハンドル、17…装飾ランプ、18…スピーカ、22…情報表示パネル、25…演出表示装置、26…第1始動口、27…第2始動口、29…大入賞口、31…ゲート、32…第1一般入賞口、33…第2一般入賞口、40…主基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、50…副基板、50a…副制御用CPU、50b…副制御用ROM、50c…副制御用RAM、BT…操作ボタン、OS…アウトセンサ、TS…タッチセンサ。

Claims (1)

  1. 図柄変動ゲームの実行を保留可能な遊技機において、
    音を出力するスピーカと、
    前記スピーカにおける音の出力を制御する出力制御手段と、
    モードを制御するモード制御手段と、を備え、
    前記出力制御手段が音を出力させる処理を行う場合、前記スピーカから音が出力され、
    前記スピーカから出力される音には、図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音と、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と、が含まれ、
    図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音は、少なくとも図柄変動ゲームの実行中に出力される音と異なり、
    図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるときに当該図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音は、前記モードの種類によって異なり、
    図柄変動ゲームの終了後における図柄変動ゲームの保留数が零であるとき、当該図柄変動ゲームの終了後から図柄変動ゲームの終了に伴って出力される音が出力されるまでの時間は、図柄変動ゲームの終了後におけるインターバル時間よりも短いことを特徴とする遊技機
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