JP6643120B2 - アクセサリ用信号端子コネクタ、アクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリ - Google Patents

アクセサリ用信号端子コネクタ、アクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリ Download PDF

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Description

本発明は、アクセサリを装着するアクセサリーシュー装置に適用されるアクセサリ用信号端子コネクタ、該アクセサリ用信号端子コネクタを適用したアクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリに関する。
撮像装置として、撮影用アクセサリ(以下、単に「アクセサリ」という。)が装着可能なアクセサリーシュー装置を備えた撮像装置が知られている。撮像装置のアクセサリーシュー装置は、アクセサリを装着するための係合部と電気的接続部とを備えている。そして、近年、撮像装置のアクセサリーシュー装置には、外部ストロボ装置に限らず、種々のアクセサリが装着可能となっている。
このようなアクセサリとして、例えば、小型液晶装置を備えた電子ビューファインダが挙げられる。電子ビューファインダを装着できるアクセサリーシュー装置は、係合部材の形状内に外部ストロボ装置用の接続端子に加えて、電子ビューファインダ用の接続端子が必要となる。外部ストロボ装置用の接続端子と電子ビューファインダ用の接続端子を備えることによって、同一の係合部に対して外部ストロボ装置と電子ビューファインダとを選択的に装着できるようになる。
このように、外部ストロボ装置の接続端子に加えて電子ビューファインダ用の接続端子を備えたアクセサリーシュー装置に関する文献として、特許文献1が挙げられる。
特許第4042717号明細書
しかしながら、外部ストロボ装置を装着するためのアクセサリーシュー装置には規格による形状の規定がある。すなわち、JIS規格による規定では、アクセサリの取り付け部が係合する係合部の形状と外部ストロボ装置のシンクロナイザ接点の位置関係が定められている。
また、近年、電子ビューファインダは、高画素化、高フレームレート化の要請に伴い撮像装置との接続信号端子数が増加する多極化の傾向にある。アクセサリーシュー装置の係合部の形状内において電子ビューファインダ用の接続端子である信号端子コネクタを多極化することは、スペース上の制約を受ける。そこで、信号端子コネクタを多極化するために、接続端子のピッチを狭くすることが考えられる。しかしながら、端子の狭ピッチ化のためには、隣接する接続端子の短絡を防止するために、アクセサリーシュー装置の係合部と電子ビューファインダ用の信号端子コネクタの位置精度を向上させることが必要となり、決して容易ではない。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、形状が規定されているアクセサリーシュー装置に適用される多極化されたアクセサリ用信号端子コネクタを提供することを目的とする。また、本発明は、このようなアクセサリ用信号端子コネクタを適用したアクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリ用信号端子コネクタに接続されるアクセサリを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載のアクセサリ用信号端子コネクタは、アクセサリの装着方向に対向する第1の面と、前記第1の面に設けられた第1の端子列と、前記第1の面に対して前記アクセサリの装着方向と交叉するY方向にずれ、かつ前記第1の面に対して所定角度で傾斜した第2の面と、前記第2の面に設けられた第2の端子列とを有し、前記第1の端子列と第2の端子列の端子は、相互に千鳥状に配列されており、前記第1の端子列の端子は、接点部が変位する可動端子であり、前記第2の端子列の端子は、接点部が変位しない固定端子であることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項10記載のアクセサリーシュー装置は、アクセサリが装着される係合部材と、前記係合部材に装着される外部ストロボ用の信号端子と、アクセサリ用信号端子コネクタとを備えたアクセサリーシュー装置であって、前記アクセサリ用信号端子コネクタは、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項11記載の撮像装置は、請求項10記載のアクセサリーシュー装置を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項12記載のアクセサリは、請求項1乃至9のいずれか1項のアクセサリ用信号端子コネクタに接続される接続プラグを備えたアクセサリであって、前記接続プラグの第1の端子列の端子は、前記アクセサリ用信号端子コネクタの第1の端子列と接触する固定端子であり、前記接続プラグの第2の端子列の端子は、前記アクセサリ用信号端子コネクタの第2の端子列の端子と接触し、退避空間を有するベース部に保持された可動端子であることを特徴とする。
本発明によれば、形状が規定されているアクセサリーシュー装置に適用される多極化されたアクセサリ用信号端子コネクタを提供することができる。また、本発明によれば、多極化されたアクセサリ用信号端子コネクタを適用したアクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリ用信号端子コネクタに接続されるアクセサリを提供することができる。
実施の形態に係る撮像装置を示す図であり、図1(a)は背面方向から見た斜視図、図1(b)は、外部ストロボ装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図である。また、図1(c)は、外部表示装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図、図1(d)は、アクセサリーシュー装置への外部表示装置の装着方法を示す図である。 図1の撮像装置におけるアクセサリーシュー装置の構成を示す分解斜視図である。 アクセサリーシュー装置を説明するための図であって、図3(a)は、斜視図、図3(b)は、図3(a)のアクセサリーシュー装置をZ方向から見た正面図である。 信号端子コネクタを説明するための図であって、図4(a)は、斜視図、図4(b)は、図4(a)の信号端子コネクタをZ方向から見た正面図ある。 電子ビューファインダの接続プラグを説明するための図であり、図5(a)は、接続プラグ側から見た電子ビューファインダの斜視図、図5(b)は、接続プラグの端子を示す部分拡大図である。 電子ビューファインダの接続プラグをアクセサリーシュー装置の係合部材に装着した状態を説明する図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は、信号端子コネクタの第2の端子列と、接続プラグの端子の接続状態を示すYZ平面の断面図である。 電子ビューファインダの接続プラグをアクセサリーシュー装置の係合部材に装着した状態を説明する図であり、信号端子コネクタの第1の端子列と、接続プラグの端子との接続状態を示すZ方向に沿った断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る撮像装置を示す図であり、図1(a)は、背面方向から見た斜視図、図1(b)は、外部ストロボ装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図である。また、図1(c)は、外部表示装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図、図1(d)は、アクセサリーシュー装置への外部表示装置の装着方法を示す図である。
図1(a)において、撮像装置10は、図示省略した撮像素子に被写体像を取り込むためのレンズ鏡筒12、液晶モニター11、アクセサリーシュー装置(以下、単に、「アクセサリーシュー」という。)13、及びトップカバー28を備えている。撮像装置10の使用者は、液晶モニター11によって被写体像を確認することができる。アクセサリの取り付け部としてのアクセサリーシュー13は、外装部材としてのトップカバー28の一部を形成している。
図1(b)において、撮像装置10のアクセサリーシュー13にアクセサリとしての外部ストロボ装置(以下、単に、「外部ストロボ」という。)14が装着されている。外部ストロボ14は、撮影時に被写体に光を照射するために用いる。また、図1(c)において、撮像装置10のアクセサリーシュー13に小型液晶装置を備えた外部表示装置としての電子ビューファインダ15が装着されている。撮像装置10の使用者は、電子ビューファインダ15によって、液晶モニター11と同様に、撮像素子に取り込まれる被写体像を確認することができる。
また、図1(d)において、電子ビューファインダ15は、撮像装置本体のアクセサリーシュー13に接続するための接続プラグ15aを備えている。電子ビューファインダ15は、図1(d)中、矢印Z方向に平行にスライドさせて接続プラグ15aとアクセサリーシュー13を係合させることによって撮像装置10に装着される。スライド方向は、撮像装置10の背面側、つまり液晶モニター11側からレンズ鏡筒12へ向かう方向である。
次に、撮像装置10におけるアクセサリーシュー13の構成について説明する。
図2は、図1の撮像装置10におけるアクセサリーシュー13の構成を示す分解斜視図である。
図2において、矢印Z方向は、アクセサリーシュー13に対するアクセサリの装着方向を示している。また、矢印X方向は、アクセサリの装着方向と直角に交叉しトップカバー28の長手方向に平行な方向を示している。矢印Y方向は、アクセサリの装着方向とトップカバー28の長手方向とに直角に交叉する方向で、トップカバー28に対するアクセサリーシュー13の組立方向を示している。なお、トップカバー28は、撮像装置10の上面の外観を形成する外装部材である。
アクセサリーシュー13は、係合部材20、外部ストロボ14用の信号端子ステージ27、アクセサリ用信号端子コネクタ(以下、単に「信号端子コネクタ」ともいう。)23、及びアクセサリーシュースプリング26から主として構成されている。
係合部材20は、アクセサリとしての外部ストロボ14又は電子ビューファインダ15を係合保持するための部材である。外部ストロボ用の信号端子ステージ27(以下、単に、「信号端子ステージ」という。)は、合成樹脂材料で構成されており、該信号端子ステージ27には、シンクロナイザ接点21と複数の接点22が保持されている。信号端子ステージ27は、係合部材20の位置決め部によって配置位置が決定される。信号端子ステージ27は、外部ストロボ装置との間で信号を通信するための端子である。
また、電子ビューファインダ15用の信号端子コネクタ23は、合成樹脂材料で形成されたコネクタベース部材に、ピッチ方向であるX方向に等ピッチで並設された複数の接続端子を備えている。接続端子の詳細については、後述する。
信号端子ステージ27のシンクロナイザ接点21、複数の接点22、及び信号端子コネクタ23の接続端子は、それぞれトップカバー28の下方に配置されたフレキシブル基板30と電気的に接合される。フレキシブル基板30は、撮像装置10の主基板(図示省略)に接続され、外部ストロボ14や電子ビューファインダ15と電気的に接続可能に構成されている。これによって、係合部材20に装着された外部ストロボ14又は電子ビューファインダ15は、撮像装置10と通信可能となる。
信号端子コネクタ23の全周を囲うようにパッキン部材31が配置されている。パッキン部材31は、ゴム部材など小さな力で大きく変形し、かつ大きな弾性歪領域を持った弾性部材で構成されている。
トップカバー28の下方に配置されたアクセサリーシュー保持部材32は、係合部材20を保持する構造躯体であり、トップカバー28に対して締結部によって位置決めされている。締結部は、例えば、4本のビス29を備えており、ビス29は、図2中、係合部材20、トップカバー28、及びフレキシブル基板30を貫通してアクセサリーシュー保持部材32まで到達し、アクセサリーシュー保持部材32に締結される。
信号端子ステージ27は、その外周部が係合部材20とトップカバー28によって挟持されることによって固定されている。信号端子コネクタ23は、トップカバー28とアクセサリーシュー保持部材32によって挟持され、パッキン部材31が押し潰されることによって、トップカバー28と信号端子コネクタ23との間の隙間が埋められている。
アクセサリーシュースプリング26は、導電性を有する金属材料で構成されている。アクセサリーシュースプリング26は、係合部材20に装着されたアクセサリをY方向に付勢するための弾性変形部と、アクセサリのZ方向の突き当てを行う突当面を備えている。トップカバー28には、摺動孔が形成されており、この孔を貫通してアクセサリーシュースプリング26に当接するように検出ピン33が設けられている。
接片部材34は、検出ピン33を挟んでアクセサリーシュースプリング26に対向する位置に配置されている。接片部材34は、アクセサリーシュー13にアクセサリが装着されていないとフレキシブル基板30に設けられたパターン(図示省略)に当接している。アクセサリーシュー13にアクセサリが装着されると、検出ピン33はアクセサリーシュースプリング26でY方向に押し下げられる。その結果、接片部材34はフレキシブル基板30のパターンから離れることによってアクセサリが装着されたことを検出する。このようにして、撮像装置10にアクセサリが装着されたことが検知され、その後、装着されたアクセサリが撮像装置10と同期する。
図3は、アクセサリーシュー13を説明するための図であって、図3(a)は、斜視図、図3(b)は、図3(a)のアクセサリーシュー13をZ方向から見た正面図である。
図3(a)において、係合部材20は、外部ストロボ14、及び電子ビューファインダ15を係合保持するための部材である。係合部材20には、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが装着可能に係合部間隔20pと内側側壁間隔20wが形成されている。係合部材20の内側には外部ストロボ14用の信号端子ステージ27が配置されている。信号端子ステージ27の中央部にはシンクロナイザ接点21が設けられており、シンクロナイザ接点21の近傍に複数の接点22が設けられている。シンクロナイザ接点21及び複数の接点22は、外部ストロボ14を制御する通信用端子である。
信号端子コネクタ23は、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向においてシンクロナイザ接点21より前方に配置されている。シンクロナイザ接点21と信号端子コネクタ23の間には第1の係合穴24が設けられている。係合穴24は、外部ストロボ14に設けられたロックピンと係合することによって外部ストロボ14の撮像装置10からの脱落を防止する。また、信号端子ステージ27の複数の接点22の近傍には第2の係合穴25が設けられている。第2の係合穴25は、電子ビューファインダ15に設けられたロックピンと係合することによって電子ビューファインダ15の撮像装置10からの脱落を防止する。
図3(b)において、係合部材20は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが装着できるように、係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部高さ20hを備えている。
汎用のアクセサリーシューでは、係合部材20の係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部高さ20hは、規格によって規定されている。換言すれば、アクセサリーシュー13に係合するアクセサリの接続プラグでは、信号端子コネクタ23との接続端子を含む接続部の外形形状を係合部材20の係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部高さ20hで規定される範囲内に納めなければならない。一方、多極化された信号端子コネクタ23の接続端子は、係合部高さ20hと係合部間隔20pとで規定される面内で接点部が露出するように構成される必要がある。
そこで、本実施の形態では、信号端子コネクタ23に第1の接点面と、該第1の接点面よりY方向で下側に、第1の接点面に対して所定角度傾斜した第2の接点面を設け、第1の接点面及び第2の接点面の端子をそれぞれ半ピッチずらして千鳥状に配列している。各端子の配置位置の詳細については、後述する。
図4は、信号端子コネクタ23を説明するための図であって、図4(a)は、斜視図、図4(b)は、図4(a)の信号端子コネクタ23をZ方向から見た正面図である。
図4において、信号端子コネクタ23のX方向の幅は、係合部材20における係合部間隔20pよりも幅広になっており、これによっても、高画素化、高フレームレート化に伴って多極化した電子ビューファインダの接続プラグに対応するものとなっている。
信号端子コネクタ23には、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向に直角に交叉するX方向に沿った第1の接点面36が設けられている。第1の接点面36から、複数の接続端子からなる第1の端子列36aが露出している。電子ビューファインダ15の装着方向の手前側に、X方向と直交するY方向にずらして第1の接点面36に対して所定角度で傾斜した第2の接点面38が設けられている。所定角度は、例えば、90〜180度の範囲内の角度である。第2の接点面38から、複数の接続端子からなる第2の端子列38aが露出している。第1の端子列36aと第2の端子列38aの端子は、個々の端子が相互に千鳥状に配置された千鳥配列となっている。
第2の接点面38は、第1の接点面36に対し、例えば、120°傾斜した面である。第1の接点面36と第2の接点面38の間に第3の面37が設けられている。第3の面37には電子ビューファインダ15の接続プラグ15aとの組み合わせを規制する嵌合部材としての嵌合キー40が設けられている。嵌合キー40のX方向の前後に位置する第1列側の端子36bと、第2列側の端子38b、38cの3つの端子の少なくともいずれかは、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが接続されたことを検出する検出信号端子として機能する。
検出信号端子が、電子ビューファインダ15が撮像装置10に接続されたことを検出しなければ、電子ビューファインダ15と撮像装置10との通信は許可されない。従って、例えば、異なる2つの撮像装置とアクセサリにおいて、同一形状の接続プラグと信号端子コネクタを用いる場合でも、嵌合キーの位置を変更すれば、容易に組み合わせを限定することができる。第1の接点面36又は第2の接点面38に隣接する第3の面37に設けられた嵌合キー40によって装着されるプラグの形状を規制する構成によって、検出信号端子は、第1列側及び第2列側の上述の3つの端子から選択可能であり、選択の自由度がある。
信号端子コネクタ23には、フレキシブル基板30(図2(a))と電気的に接合されるリード部36d(後述する図6(b)参照)、及びリード部38dよりも上側に、全周のフランジ部41が形成されている。フランジ部41には、Y方向に伸延する一対の位置決め部39が形成されている。位置決め部39は、X方向においてフレキシブル基板30と接合されるリード部36d、38dより外側であり、且つ、係合部材20のY方向の投影面積内に設けられている。位置決め部39は、信号端子コネクタ23と係合部材20とを位置決めする。すなわち、信号端子コネクタ23の位置決め部39が係合部材20の図示省略した係合穴と係合することによって、係合部材20に対して信号端子コネクタ23が直接、位置決めされる。従って、電子ビューファインダ15の装着時には、信号端子コネクタ23に対する接続プラグ15aの位置は、1対1に定まる。
次に、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aについて説明する。
図5は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aを説明するための図であり、図5(a)は、接続プラグ側から見た電子ビューファインダの斜視図、図5(b)は、接続プラグ15aの端子を示す部分拡大図である。
図5(a)において、電子ビューファインダ15は、電子ビューファインダ本体52、接続プラグ15a、及び接眼部51を備えている。電子ビューファインダ本体52は、視度を調整する図示省略した光学ユニットを保持している。撮影者は、接眼部51に表示される撮像画像を見ることができる。
図5(b)において、接続プラグ15aは、端子列を保持するベース部54を備えている。ベース部54には傾斜面58、平面部57、及び信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する平面62が設けられている。傾斜面58は、信号端子コネクタ23の第2の接点面38に対向する面である。傾斜面58には、信号端子コネクタ23の第2列側の端子38aと接続される端子列59が露出している。平面部57は、信号端子コネクタ23の第3の平面37に対向する面である。信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する平面62には、信号端子コネクタ23の第1の端子列36aに接続される端子列61が露出している。
信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する平面62の一部は端子列61の先端保護部54fを構成している。ベース部54には信号端子コネクタ23の第3の面37(図4(a))に設けられた嵌合キー40に対応する凹部56が端子55内に形成されている。凹部56が設けられた端子55は、信号端子コネクタ23の第1列側の端子36bと接続される検出信号端子である。嵌合キー40に対応する凹部56の幅は、別の端子の凹部60と比較して幅方向の寸法が異なる。その結果、上述したように、同一形状の信号端子コネクタ、及び接続プラグを用いる場合は、嵌合キーの位置を変更することによって、組み合わせを限定することができる。
次に、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aをアクセサリーシュー13に装着した状態について説明する。
図6は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aをアクセサリーシュー13の係合部材20に装着した状態を説明する図であり、図6(a)は斜視図である。また、図6(b)は、信号端子コネクタ23の第2の端子列と、接続プラグ15aの端子の接続状態を示すYZ平面の断面図である。
図6(a)において、X方向の幅が、係合部間隔20pよりも幅広の信号端子コネクタ23を備えるアクセサリーシュー13の係合部材20に、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが装着されている。
図6(b)において、信号端子コネクタ23の第2の端子列と、接続プラグ15aの端子との接続状態を示す上述の図4(b)におけるB−B線に沿った断面が示されている。信号端子コネクタ23の第2の端子列(端子38p)は樹脂ハウジング23aによって保持されている。端子38pの接点部38nは、保持部材である樹脂ハウジング23aから露出している。第2の端子列(端子38p)のリード部38dは、フレキシブル基板30(図2(a)参照)と電気的に接合されている。すなわち、端子38pの接点部38nとリード部38dだけは樹脂ハウジング23aから露出している。
電子ビューファインダ15の接続プラグ15aに設けられたプラグ側端子53は、先端部53aが信号端子コネクタ23の端子38pの接点部38nと接触している。接続プラグ15aのベース部54における信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する面62の高さ内に、プラグ側端子53の先端部53aがY方向に変位するための退避空間54eが設けられている。
プラグ側端子53の先端部53aは、ベース部54に設けられた退避空間54e内をY方向に変位する可動端子として機能する。その結果、信号端子コネクタ23の第2列側の端子38pの接点部38nは、変位しない固定端子とすることができる。接続プラグ15aが、係合部材20に装着される際のZ方向への移動に伴い、プラグ側端子53の先端部53aは、信号端子コネクタ23の端子38pの接点部38nに接触し、Y方向に変位することで、端子間の接点圧を受ける。そして、先端部53aと端子38pの接点部38nとの接触部が移動することによって、接触面に付着した異物が除去され、安定した接触が可能となる。
次に、信号端子コネクタ23の第2の端子列と、接続プラグ15aの端子の接続状態について説明する。
図7は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aをアクセサリーシュー13の係合部材20に装着した状態を説明する図であり、信号端子コネクタ23の第1の端子列と、接続プラグ15aの端子との接続状態を示すYZ平面の断面図である。
図7において、信号端子コネクタ23の第1の端子列と、接続プラグ15aの端子との接続状態を示した上述の図4(b)におけるA−A線に沿った断面が示されている。信号端子コネクタ23の第1の接点面36は、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向に直角に対向する面である。信号端子コネクタ23の第1の端子列(36b)は、信号端子コネクタ23の樹脂ハウジング23aによって保持されている。端子36bの接点部36nは、樹脂ハウジング23aから露出している。第1の端子列(36b)のリード部36dは、フレキシブル基板30(図2(a)参照)と電気的に接合されている。
電子ビューファインダ15の接続プラグ15aに設けられたプラグ側端子55は、先端部55aが信号端子コネクタ23の端子36bの接点部36nと接触している。接続プラグ15aのベース部54は、汎用のアクセサリーシューに係合するために、係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部高さ20h内に外形形状を納めなければならない(図3(b)参照)。
接続プラグ15aのプラグ側端子55の先端部55aより上側には先端保護部54fが設けられている。よって、プラグ側端子55の先端部55aがY方向に変位するための退避空間を設けることはできない。その結果、第1の端子列(36b)と接続する端子列61(図5(b)参照)は固定端子とする。
第1列側の端子36bの接点部36nからリード部36dに向けて中間部としての腕部36eが設けられている。腕部36eは、第2の接点面38に略平行であり、樹脂ハウジング23aの内部空間の内壁面の一部に当接している。腕部36eの幅は他の部分より幅広に形成されている。また、腕部36eからリード部36dの間にU字形状部36fが設けられている。弾性変形部であるU字形状部36fは、弾性変形部以外の、例えば、腕部36eとリード部36dに対し、断面の幅が狭く形成されている。従って、端子36bは、接点部36nに荷重が生じるとU字形状部36fが弾性変形して接点部36nが変位する。すなわち、端子36bをはじめ第1の端子列36aは、接点部が変位する可動端子である。
腕部36e、U字形状部36fは、第2の接点部38n(図6(b))の稜線より下側の高さ23iの範囲に配置されている。端子36bをはじめとする第1の端子列36aのリード部36dは、フレキシブル基板30と接合し、その位置が拘束されている。一方、端子36bの接点部36nは、端子36bがU字形状部36f、及び腕部36eを有することから、Y方向のスペース内で変異可能である。このように、端子36bはじめとする第1の端子列36aは、先端が変位する可動端子として接点圧を得ることができる。
樹脂ハウジング23aと端子36bをはじめとする第1の端子列36aは、係合部高さ20hに納める必要がある。よって、樹脂ハウジング23aには、第1の端子列36aの端子36bの接点部36nが変位するための退避空間23kがZ方向に設けられている。端子36bの接点部36nは、U字形状部36fが弾性変形してZ方向に変位しながらY方向にも変位する。これによって、第1の端子列36aは、U字形状部36fが弾性変形し、かつ接点部36nが変位する可動端子として機能する。このように構成することによって、アクセサリーシュー13に適用される信号端子コネクタ23を大型化することなく、高画素化、高フレームレート化の要請に応じて多極化することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、信号端子コネクタ23の第1の端子列36aを先端が変位する可動端子とし該可動端子の弾性変形部を第2の接点面38の稜線より下側の高さ23iの範囲に配置した。これによって、第1の端子列36aの弾性変形部は、接続プラグ15aよりY方向で下側となり、結果として、信号端子コネクタ23を大型化することなく、端子を多極化することができる。
また、本実施の形態によれば、信号端子コネクタ23の樹脂ハウジング23aには、第1列側の端子36bの接点部36nが変位するための退避空間23kをZ方向に設けた。第2の端子列38a(38p)は、リード部38dから接点部38nまでの距離が短いため信号端子接点面が変位しない固定端子とした。これによって、信号端子コネクタ23の大型化が回避される。
また、本実施の形態によれば、信号端子コネクタ23の第1列側の端子36bと接触する接続プラグ15aの端子列を固定接点として端子先端の退避空間を不要とした。これによって、信号端子コネクタ23と接続プラグ15aが係合した状態において大型化することなく端子の配置が可能な構成となる。従って、高画素化、高フレームレート化の要請に伴い多極化した電子ビューファインダ15であっても、本実施の形態における汎用の規格に適用したアクセサリーシュー装置に装着可能となる。
なお、本実施の形態では多極化したアクセサリとして電子ビューファインダを例にしているが、多極化したアクセサリは大型モニタやマイクなどであってもよい。
10 撮像装置
13 アクセサリーシュー
15 電子ビューファインダ
20 係合部材
21 シンクロナイザ接点
23 信号端子コネクタ
28 トップカバー
30 フレキシブル基板
36 第1の接点面
38 第2の接点面
39 位置決め部
40 嵌合キー
41 フランジ部

Claims (12)

  1. アクセサリの装着方向に対向する第1の面と、
    前記第1の面に設けられた第1の端子列と、
    前記第1の面に対して前記アクセサリの装着方向と交叉するY方向にずれ、かつ前記第1の面に対して所定角度で傾斜した第2の面と、
    前記第2の面に設けられた第2の端子列とを有し、
    前記第1の端子列と第2の端子列の端子は、相互に千鳥状に配列されており、
    前記第1の端子列の端子は、接点部が変位する可動端子であり、
    前記第2の端子列の端子は、接点部が変位しない固定端子であることを特徴とするアクセサリ用信号端子コネクタ。
  2. 前記第1の端子列の端子は、退避空間を備えた保持部材によって保持されていることを特徴とする請求項1記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  3. 前記第1の端子列の端子は、前記接点部とU字形状の弾性変形部とを備えており、前記弾性変形部は、弾性変形部以外の部分よりも端子のピッチ方向から見た幅が狭いことを特徴とする請求項1又は2記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  4. 前記弾性変形部と前記接点部との中間部は、前記第2の端子列の端子を保持する保持部材の内部空間を形成する内壁面の一部に当接していることを特徴とする請求項3記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  5. 前記第1の端子列の端子及び第2の端子列の端子は、それぞれフレキシブル基板を介して前記アクセサリが装着されるアクセサリーシュー装置が取り付けられた装置の主基板に接続されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  6. 前記アクセサリーシュー装置に適用され、前記アクセサリーシュー装置に設けられた外部ストロボ用の信号端子よりもアクセサリの装着方向の前方に配置されることを特徴とする請求項5記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  7. 前記アクセサリの装着方向に交叉する幅方向の寸法は、前記アクセサリーシュー装置における前記アクセサリが係合する係合部材の係合部間隔よりも広いことを特徴とする請求項5又は6記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  8. 前記第1の面又は前記第2の面の近傍に、前記アクセサリとの組み合わせを規制する嵌合部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  9. 前記アクセサリは、電子ビューファインダであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  10. アクセサリが装着される係合部材と、
    前記係合部材に装着される外部ストロボ用の信号端子と、アクセサリ用信号端子コネクタとを備えたアクセサリーシュー装置であって、
    前記アクセサリ用信号端子コネクタは、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタであることを特徴とするアクセサリーシュー装置。
  11. 請求項10記載のアクセサリーシュー装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項1乃至9のいずれか1項のアクセサリ用信号端子コネクタに接続される接続プラグを備えたアクセサリであって、
    前記接続プラグの第1の端子列の端子は、前記アクセサリ用信号端子コネクタの第1の端子列と接触する固定端子であり、
    前記接続プラグの第2の端子列の端子は、前記アクセサリ用信号端子コネクタの第2の端子列の端子と接触し、退避空間を有するベース部に保持された可動端子であることを特徴とするアクセサリ。
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