JP6716271B2 - アクセサリ用信号端子コネクタ、アクセサリーシュー装置、及び撮像装置並びにアクセサリ - Google Patents

アクセサリ用信号端子コネクタ、アクセサリーシュー装置、及び撮像装置並びにアクセサリ Download PDF

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Description

本発明は、アクセサリを装着するアクセサリーシュー装置に適用されるアクセサリ用信号端子コネクタ、該アクセサリ用信号端子コネクタを適用したアクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリに関する。
撮像装置として、撮影用アクセサリ(以下、単に「アクセサリ」という。)が装着可能なアクセサリーシュー装置を備えた撮像装置が知られている。撮像装置のアクセサリーシュー装置は、アクセサリを装着するための係合部と電気的接続部とを備えている。そして、近年、撮像装置のアクセサリーシュー装置には、外部ストロボ装置に限らず、種々のアクセサリが装着可能となっている。
このようなアクセサリとして、例えば、小型液晶装置を備えた電子ビューファインダが挙げられる。電子ビューファインダを装着できるアクセサリーシュー装置は、係合部材の形状内に外部ストロボ装置用の接続端子に加えて、電子ビューファインダ用の接続端子が必要となる。外部ストロボ装置用の接続端子と電子ビューファインダ用の接続端子を備えることによって、同一の係合部に対して外部ストロボ装置と電子ビューファインダとを選択的に装着できるようになる。
このように、外部ストロボ装置の接続端子に加えて電子ビューファインダ用の接続端子を備えたアクセサリーシュー装置に関する文献として、特許文献1が挙げられる。
特許第4042717号明細書
また、近年、電子ビューファインダは、高画素化、高フレームレート化の要請に伴い撮像装置との接続信号端子数が増加する多極化の傾向にある。アクセサリーシュー装置の係合部の形状内において電子ビューファインダ用の接続端子である信号端子コネクタを多極化することは、スペース上の制約を受ける。そこで、信号端子コネクタを多極化するために、接続端子のピッチを狭くすることが考えられる。しかしながら、端子の狭ピッチ化のためには、隣接する接続端子の短絡を防止するために、アクセサリーシュー装置の係合部と電子ビューファインダ用の信号端子コネクタの位置精度を向上させることが必要となり、決して容易ではない。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、形状が規定されているアクセサリーシュー装置に適用される多極化されたアクセサリ用信号端子コネクタを提供することを目的とする。また、本発明は、このようなアクセサリ用信号端子コネクタを適用したアクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリ用信号端子コネクタに接続されるアクセサリを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載のアクセサリ用信号端子コネクタは、アクセサリの装着方向に対向する第1の面と、前記第1の面に設けられた第1の端子列と、前記第1の面に対して所定角度で傾斜した第2の面と、前記第2の面に設けられた第2の端子列とを有し、前記第2の面は、前記第1の面における前記第2の端子列の端子が並ぶ方向と直交する所定方向に対して所定角度で傾斜していて、かつ、前記第1の面に対して所定方向にずれていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項10記載のアクセサリーシュー装置は、アクセサリが装着される係合部材と、前記係合部材に装着される外部ストロボ用の信号端子と、アクセサリ用信号端子コネクタとを備えたアクセサリーシュー装置であって、前記アクセサリ用信号端子コネクタは、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタであることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項11記載の撮像装置は、請求項10記載のアクセサリーシュー装置を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項12記載のアクセサリは、請求項1乃至9のいずれか1項のアクセサリ用信号端子コネクタに接続される接続プラグを備えたアクセサリであって、前記接続プラグは、前記アクセサリ用信号端子コネクタの前記第1の端子列の端子に接続される端子と、前記アクセサリ用信号端子コネクタの前記第2の端子列の端子に接続される端子と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、形状が規定されているアクセサリーシュー装置に適用される多極化されたアクセサリ用信号端子コネクタを提供することができる。また、本発明によれば、多極化されたアクセサリ用信号端子コネクタを適用したアクセサリーシュー装置、及び撮像装置、並びにアクセサリ用信号端子コネクタに接続されるアクセサリを提供することができる。
実施の形態に係る撮像装置を示す図であり、図1(a)は、背面方向から見た斜視図、図1(b)は、外部ストロボ装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図である。また、図1(c)は、外部表示装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図、図1(d)は、アクセサリーシュー装置への外部表示装置の装着方法を示す図である。 図1の撮像装置におけるアクセサリーシュー装置の構成を示す分解斜視図である。 アクセサリーシュー装置を説明するための図であって、図3(a)は、斜視図、図3(b)は、図3(a)のアクセサリーシュー装置をZ方向から見た正面図である。 アクセサリーシューを説明するための図であり、図4(a)は、平面図、図4(b)は、図4(a)のA−A線に沿った断面図である。 信号端子コネクタを説明するための図であって、図5(a)は、斜視図、図5(b)は、図5(a)の信号端子コネクタをZ方向から見た正面図ある。 信号端子コネクタの接続端子を示す図であって、図6(a)は、図5(b)におけるA−A線に沿った断面図、図6(b)は、図5(b)におけるB−B線に沿った断面図である。 電子ビューファインダの接続プラグをアクセサリーシュー装置の係合部材に装着した状態を説明する図であり、図7(a)は斜視図である。図7(b)は、信号端子コネクタの第2の端子列と、接続プラグの端子の接続状態を示す断面図である。 電子ビューファインダの接続プラグを説明するための図であり、図8(a)は、接続プラグ側から見た電子ビューファインダの斜視図、図8(b)は、接続プラグの端子を示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る撮像装置を示す図であり、図1(a)は、背面方向から見た斜視図、図1(b)は、外部ストロボ装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図である。また、図1(c)は、外部表示装置を装着した状態を示す背面方向からの斜視図、図1(d)は、アクセサリーシュー装置への外部表示装置の装着方法を示す図である。
図1(a)において、撮像装置10は、図示省略した撮像素子に被写体像を取り込むためのレンズ鏡筒12、液晶モニター11、アクセサリーシュー装置(以下、単に、「アクセサリーシュー」という。)13、及びトップカバー28を備えている。撮像装置10の使用者は、液晶モニター11によって被写体像を確認することができる。アクセサリの取り付け部としてのアクセサリーシュー13は、外装部材としてのトップカバー28の一部を形成している。
図1(b)において、撮像装置10のアクセサリーシュー13にアクセサリとしての外部ストロボ装置(以下、単に、「外部ストロボ」という。)14が装着されている。外部ストロボ14は、撮影時に被写体に光を照射するために用いる。また、図1(c)において、撮像装置10のアクセサリーシュー13に小型液晶装置を備えた外部表示装置としての電子ビューファインダ15が装着されている。撮像装置10の使用者は、電子ビューファインダ15によって、液晶モニター11と同様に、撮像素子に取り込まれる被写体像を確認することができる。
また、図1(d)において、電子ビューファインダ15は、撮像装置本体のアクセサリーシュー13に接続するための接続プラグ15aを備えている。電子ビューファインダ15は、図1(d)中、矢印Z方向に平行にスライドさせて接続プラグ15aとアクセサリーシュー13を係合させることによって撮像装置10に装着される。スライド方向は、撮像装置10の背面側、つまり液晶モニター11側からレンズ鏡筒12へ向かう方向である。
次に、撮像装置10におけるアクセサリーシュー13の構成について説明する。
図2は、図1の撮像装置10におけるアクセサリーシュー13の構成を示す分解斜視図である。
図2において、矢印Z方向は、アクセサリーシュー13に対するアクセサリの装着方向を示している。また、矢印X方向は、アクセサリの装着方向と直角に交叉しトップカバー28の長手方向に平行な方向を示している。矢印Y方向は、アクセサリの装着方向とトップカバー28の長手方向とに直角に交叉する方向で、トップカバー28に対するアクセサリーシュー13の組立方向を示している。なお、トップカバー28は、撮像装置10の上面の外観を形成する外装部材である。
アクセサリーシュー13は、係合部材20、外部ストロボ14用の信号端子ステージ27、アクセサリ用信号端子コネクタ(以下、単に「信号端子コネクタ」ともいう。)23、及びアクセサリーシュースプリング26から主として構成されている。
係合部材20は、アクセサリとしての外部ストロボ14又は電子ビューファインダ15を係合保持するための部材である。外部ストロボ用の信号端子ステージ27(以下、単に、「信号端子ステージ」という。)は、合成樹脂材料で構成されており、該信号端子ステージ27には、シンクロナイザ接点21と複数の接点22が保持されている。信号端子ステージ27は、係合部材20の位置決め部によって配置位置が決定される。信号端子ステージ27は、外部ストロボ装置との間で信号を通信するための端子である。
また、電子ビューファインダ15用の信号端子コネクタ23は、合成樹脂材料で形成されたコネクタベース部材に、ピッチ方向であるX方向に等ピッチで並設された複数の接続端子を備えている。接続端子の詳細については、後述する。
信号端子ステージ27のシンクロナイザ接点21、複数の接点22、及び信号端子コネクタ23の接続端子は、それぞれトップカバー28の下方に配置されたフレキシブル基板30と電気的に接合される。フレキシブル基板30は、撮像装置10の主基板(図示省略)に接続され、外部ストロボ14や電子ビューファインダ15と電気的に接続可能に構成されている。これによって、係合部材20に装着された外部ストロボ14又は電子ビューファインダ15は、撮像装置10と通信可能となる。
信号端子コネクタ23の全周を囲うようにパッキン部材31が配置されている。パッキン部材31は、ゴム部材など小さな力で大きく変形し、かつ大きな弾性歪領域を持った弾性部材で構成されている。
トップカバー28の下方に配置されたアクセサリーシュー保持部材32は、係合部材20を保持する構造躯体であり、トップカバー28に対して締結部によって位置決めされている。締結部は、例えば、4本のビス29を備えており、ビス29は、図2中、係合部材20、トップカバー28、及びフレキシブル基板30を貫通してアクセサリーシュー保持部材32まで到達し、アクセサリーシュー保持部材32に締結される。
信号端子ステージ27は、その外周部が係合部材20とトップカバー28によって挟持されることによって固定されている。信号端子コネクタ23は、トップカバー28とアクセサリーシュー保持部材32によって挟持され、パッキン部材31が押し潰されることによって、トップカバー28と信号端子コネクタ23との間の隙間が埋められている。
アクセサリーシュースプリング26は、導電性を有する金属材料で構成されている。アクセサリーシュースプリング26は、係合部材20に装着されたアクセサリをY方向に付勢するための弾性変形部と、アクセサリのZ方向の突き当てを行う突当面を備えている。トップカバー28には、摺動孔が形成されており、この孔を貫通してアクセサリーシュースプリング26に当接するように検出ピン33が設けられている。
接片部材34は、検出ピン33を挟んでアクセサリーシュースプリング26に対向する位置に配置されている。接片部材34は、アクセサリーシュー13にアクセサリが装着されていないとフレキシブル基板30に設けられたパターン(図示省略)に当接している。アクセサリーシュー13にアクセサリが装着されると、検出ピン33はアクセサリーシュースプリング26でY方向に押し下げられる。その結果、接片部材34はフレキシブル基板30のパターンから離れることによってアクセサリが装着されたことを検出する。このようにして、撮像装置10にアクセサリが装着されたことが検知され、その後、装着されたアクセサリが撮像装置10と同期する。
図3は、アクセサリーシュー13を説明するための図であって、図3(a)は、斜視図、図3(b)は、図3(a)のアクセサリーシュー13をZ方向から見た正面図である。
図3(a)において、係合部材20は、外部ストロボ14、及び電子ビューファインダ15を係合保持するための部材である。係合部材20には、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが装着可能に係合部間隔20pと内側側壁間隔20wが形成されている。係合部材20の内側には外部ストロボ14用の信号端子ステージ27が配置されている。信号端子ステージ27の中央部にはシンクロナイザ接点21が設けられており、シンクロナイザ接点21の近傍に複数の接点22が設けられている。シンクロナイザ接点21及び複数の接点22は、外部ストロボ14を制御する通信用端子である。
アクセサリーシュー13に適用される信号端子コネクタ23は、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向においてシンクロナイザ接点21より前方に配置されている。シンクロナイザ接点21と信号端子コネクタ23の間には第1の係合穴24が設けられている。係合穴24は、外部ストロボ14に設けられたロックピンと係合することによって外部ストロボ14の撮像装置10からの脱落を防止する。また、信号端子ステージ27の複数の接点22の近傍には第2の係合穴25が設けられている。第2の係合穴25は、電子ビューファインダ15に設けられたロックピンと係合することによって電子ビューファインダ15の撮像装置10からの脱落を防止する。
図3(b)において、係合部材20は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが装着できるように、係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部高さ20hを備えている。
汎用のアクセサリーシューでは、係合部材20の係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部高さ20hは、規格によって規定されている。換言すれば、アクセサリーシュー13に係合するアクセサリの接続プラグでは、信号端子コネクタ23との接続端子を含む接続部の外形形状を、係合部材20の係合部間隔20p、内側側壁間隔20w及び係合部高さ20hで規定される範囲内に納めなければならない。一方、多極化された信号端子コネクタ23の接続端子は、係合部高さ20hと係合部間隔20pとで規定される面内で接点部が露出するように構成される必要がある。
そこで、本実施の形態では、信号端子コネクタ23を、信号端子ステージ27の接点21よりもZ方向前方に配置し、Z方向に対向する第1の接点面と、該第1の接点面に対し所定角度で傾斜する第2の接点面を設け、第1及び第2の接点面に接続端子を設けた。各接続端子の配置位置の詳細については、後述する。
図4は、アクセサリーシュー13を説明するための図であり、図4(a)は、平面図、図4(b)は、図4(a)のA−A線に沿った断面図である。
図4(a)において、トップカバー28に固定される汎用のアクセサリーシューは、規格によって、係合部材20の係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及び係合部長さ20dが規定されている。外部ストロボ用のシンクロナイザ接点21は、係合部材20の略中央部に位置している。シンクロナイザ接点21の係合部材20に対する位置関係にも規定がある。これらの規定に準拠していれば、汎用の外部ストロボを装着することができる。
図4(b)において、トップカバー28に固定される係合部材20における係合部高さ20hは、規格によって規定されている。係合部材20内に配置されたシンクロナイザ接点21は、合成樹脂材料で形成された信号端子ステージ27に保持されている。信号端子コネクタ23は、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向において信号端子ステージ27、及び係合穴24より前方に配置されている。信号端子コネクタ23の接点面36aは、信号端子ステージ27よりY方向上方で、係合部材20の内側の係合部高さ20hに収められている。
次に、信号端子コネクタ23、特に、信号端子コネクタ23における接続端子の配置について説明する。
図5は、信号端子コネクタ23を説明するための図であって、図5(a)は、斜視図、図5(b)は、図5(a)の信号端子コネクタ23をZ方向から見た正面図である。
図5において、信号端子コネクタ23のX方向の幅は、係合部材20における係合部間隔20pよりも幅広になっており、これによっても、高画素化、高フレームレート化に伴って多極化した電子ビューファインダの接続プラグに対応するものとなっている。
信号端子コネクタ23には、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向に直角に交叉するX方向に沿った第1の接点面36が設けられている。第1の接点面36から、複数の接続端子からなる第1の端子列36aが露出している。電子ビューファインダ15の装着方向の手前側に、X方向と直交するY方向の下方にずらして第1の接点面36に対して所定角度でY方向(所定方向)に傾斜した第2の接点面38が設けられている。Y方向の下方とは、第2の接点面38に傾斜方向において第1の接点面36に近い側を上方としたとき、第2の接点面38に傾斜方向において第1の接点面36から遠い側になる。所定角度は、例えば、90〜180度の範囲内の角度である。第2の接点面38から、複数の接続端子からなる第2の端子列38aが露出している。第1の端子列36aと第2の端子列38aの端子は、個々の端子が相互に千鳥状に配置された千鳥配列となっている。第1の端子列36aと第2の端子列38aの端子が並ぶ方向はX方向である。
第2の接点面38は、第1の接点面36に対し、例えば、120°傾斜した面である。第1の接点面36と第2の接点面38の間に第3の平面37が設けられている。第3の平面37には電子ビューファインダ15の接続プラグ15aとの組み合わせを規制する嵌合部材としての嵌合キー40が設けられている。嵌合キー40に近接する、例えば、X方向の前後に位置する第1列側の端子36bと、第2列側の端子38b、38cの3つの端子の少なくともいずれかは、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが接続されたことを検出する検出信号端子として機能する。
検出信号端子が、電子ビューファインダ15が撮像装置10に接続されたことを検出しなければ、電子ビューファインダ15と撮像装置10との通信は許可されない。従って、例えば、異なる2つの撮像装置とアクセサリにおいて、同一形状の接続プラグと信号端子コネクタを用いる場合でも、嵌合キーの位置を変更すれば、容易に組み合わせを限定することができる。第1の接点面36又は第2の接点面38と隣接する第3の平面37に設けられた嵌合キー40を用いて装着されるプラグの形状を規制する構成によって、例えば、上述の3つの端子の1つを検出信号端子として選択することができるので、選択の自由度が向上する。
信号端子コネクタ23には、フレキシブル基板30(図2(a))と電気的に接合されるリード部36d(後述する図6(a)参照)、及びリード部38dよりも上側に、全周のフランジ部41が形成されている。フランジ部41には、Y方向に伸延する一対の位置決め部39が形成されている。位置決め部39は、X方向において、フレキシブル基板30と接合されるリード部36d、38dより外側にあり、且つ、係合部材20のY方向の投影面積内に設けられている。位置決め部39は、信号端子コネクタ23と係合部材20とを位置決めする。すなわち、信号端子コネクタ23の位置決め部39が係合部材20の図示省略した係合穴と係合することによって、係合部材20に対して信号端子コネクタ23が直接、位置決めされる。従って、電子ビューファインダ15の装着時には、信号端子コネクタ23に対する電子ビューファインダ15の接続プラグ15aの位置は、1対1に定まる。
次に、信号端子コネクタ23の接続端子の詳細について説明する。
図6は、信号端子コネクタ23の接続端子を示す図であって、図6(a)は、図5(b)におけるA−A線に沿った断面図、図6(b)は、図5(b)におけるB−B線に沿った断面図である。
図6(a)において、第1の接点面36は、電子ビューファインダ15の装着方向であるZ方向に直角に交叉している。第1の接点面36は、第2の接点面38よりY方向で上方に位置している。信号端子コネクタ23の第2の接点面38の稜線より下側の高さ23iは、図2に示した信号端子ステージ27の高さと略同等である。信号端子コネクタ23の接続端子は、図3(b)で説明した係合部高さ20hと係合部間隔20pの面内で接点部が露出していなければならない。従って、第2の接点面38の稜線より上側の高さは、係合部材20の係合部高さ20hによって規定されている。なお、第2の接点面38の傾斜面の下側の稜線は、アクセサリの接続プラグ15aの下側面と同一の高さとなっている。
第3の平面37には穴部23rが設けられている。端子36bを含む第1の端子列36aは、信号端子コネクタ23のハウジング23aに対しY方向下方、かつフランジ部41側から挿入して組み付けられ、保持されている。第1の端子列36aを信号端子コネクタ23のハウジング23aに組み付ける際、第3の平面37に、各端子に対応する穴部23rが設けられているので、接点部分がハウジング23aに干渉することはない。第3の平面37には、複数の穴部23rを避けて嵌合キー40が設けられている。
図6(b)において、第2の接点面38は、第1の接点面36に対し所定角度、例えば120度傾斜している。第3の平面37には、複数の穴部23rが設けられているために(図5(a)参照)ある程度の長さが必要である。従って、信号端子コネクタ23の大きさを一定の範囲内に収めようとすれば、第2の接点面38における接続端子の配列方向であるピッチ方向と直交する長さ方向の寸法は、制約を受けることになる。
そこで、本実施の形態では、第2の接点面38のピッチ方向に直交する長さ38mを確保するために、第2の接点面38を、第1の接点面36に対して所定角度傾斜させることにしている。これによって、第2列側の端子38aの接点面の接触長さ38lを十分確保することができる。
また、傾斜角度を最適化することによって、第1の接点面36と第2の接点面38は、信号端子ステージ27よりもY方向で上方で、係合部材20の内側の係合部高さ20内に収容されるようになる。
また、例えば、嵌合キー40を第1の端子列36aと第2の端子列38aの端子ピッチ方向の外側に設けると、信号端子コネクタ23は大型化してしまう。図6(a)に示したように、第3の平面37の第1の端子列36a及び第2の端子列38aの両端内に、嵌合キー40を設けたことによって、嵌合キー40は端子ピッチに影響することなく設けることができる。このような構成にすることによって、信号端子コネクタ23は、係合部材20の形状が規定されているアクセサリーシュー13の範囲内において、大型化することなく、多極化することができる。
次に、電子ビューファインダ15をアクセサリーシュー13に装着した状態について説明する。
図7は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aをアクセサリーシュー13の係合部材20に装着した状態を説明する図であり、図7(a)は斜視図である。図7(b)は、信号端子コネクタ23の第2の端子列と、接続プラグ15aの端子の接続状態を示す断面図である。
図7(a)において、X方向の幅が、係合部間隔20pよりも幅広の信号端子コネクタ23を備えるアクセサリーシュー13の係合部材20に、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aが装着されている。
また、図7(b)において、信号端子コネクタ23の第2の端子列と、接続プラグ15aの端子との接続状態を示す上述の図5(b)におけるB−B線に沿った断面が示されている。電子ビューファインダ15の接続プラグ15aに設けられたプラグ側端子53は、先端部53aが信号端子コネクタ23の第2列側の端子38bの接点面と接触している。接続プラグ15aが、係合部材20に装着される際のZ方向への移動に伴い、プラグ側端子53の先端部53aは、信号端子コネクタ23の端子38bの接点部の接触長さ38l(図6(b)参照)の中で接点面内を移動する、いわゆるワイピング動作を行う。
第2列側の端子38bの接点面の接触長さ38lを十分に確保することにより、該第2列側の端子38bの接点面に付着した異物を除去して安定した接触が可能となる。また、第2の接点面38を第1の接点面36に対して傾斜させたことによって、第2列側の端子38bの接点面の有効接触長さ38lを、信号端子コネクタ23のZ方向の長さ23d(図6(b)参照)に対して、比較的長く確保できる。これによって、第2列側のいずれかの端子38bにGND端子を設けて、第2列側の端子のうち他の端子より先行して接続プラグ側の端子と接続させることが容易となる。この結果、プラグ側端子53の先端部53aが端子38bの接点面に接触する際に発生し易いノイズを抑制することができる。
次に、信号端子コネクタ23に接続される電子ビューファインダ15の接続プラグ15aについて説明する。
図8は、電子ビューファインダ15の接続プラグ15aを説明するための図であり、図8(a)は、接続プラグ側から見た電子ビューファインダの斜視図、図8(b)は、接続プラグ15aの端子を示す部分拡大図である。
図8(a)において、電子ビューファインダ15は、電子ビューファインダ本体52、接続プラグ15a、及び接眼部51を備えている。電子ビューファインダ本体52は、視度を調整する図示省略した光学ユニットを保持している。撮影者は、接眼部51に表示される撮像画像を見ることができる。
図8(b)において、接続プラグ15aは、端子列を保持するベース部54を備えている。ベース部54には傾斜面58、平面部57、及び信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する平面62が設けられている。傾斜面58は、信号端子コネクタ23の第2の接点面38に対向する面である。傾斜面58には、信号端子コネクタ23の第2列側の端子38aと接続される端子列59が露出している。平面部57は、信号端子コネクタ23の第3の平面37に対向する面である。信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する平面62には、信号端子コネクタ23の第1の端子列36aに接続される端子列61が露出している。
信号端子コネクタ23の第1の接点面36に対向する平面62の一部は、端子列61の先端保護部54fを構成している。ベース部54には、信号端子コネクタ23の第3の平面37に設けられた嵌合キー40(図5(a))に対応する凹部56が端子55内に形成されている。凹部56が設けられた端子55は、信号端子コネクタ23の第1列側の端子36bと接続される検出信号端子となる。嵌合キー40に対応する凹部56の幅は、別の端子の凹部60と比較して幅方向の寸法が異なる。このような構成によって、上述したように、同一形状の信号端子コネクタ、及び接続プラグを用いる場合でも、嵌合キーの位置を変更することによって、組み合わせを限定することができる。
本実施の形態によれば、電子ビューファインダ15の装着方向に直交する第1の接点面36と、第1の接点面36対し所定角度で傾斜した第2の接点面38を設け、第1の接点面及び第2の接点面に接続端子を設けた。また、第2の接点面38を第1の接点面36対してY方向にずらして設け、規格で規定される汎用のアクセサリーシューの内側側壁間隔(20w)と係合部高さ(20h)内に収容した。これによって、信号端子コネクタ23を大型化又は狭ピッチ化することなく、アクセサリーシュー13の係合部内で、信号端子コネクタ23を多極化することができる。
また、本実施の形態によれば、嵌合キー40を第1の接点面36と第2の接点面38の間の平面37に設けた。これによって、アクセサリーシュー13の係合部間隔20p、内側側壁間隔20w、及びと係合部高さ20h内において接続端子ピッチに影響することなく、嵌合キー40を設けることができる。
また、本実施の形態によれば、上記構成によって、第1列側の端子36bの接点面の露出長さ36l、及び第2列側の端子38aの接点面の接触長さ38lとして必要長さを確保できるので、信号端子コネクタ23と接続プラグ15aとの接続が安定する。また、第2列側の端子38aの接点面の接触長さ38lが十分確保できるので、第2列側のいずれかの端子38bにGND端子を設けて、他の端子より先行して接続プラグ15aのプラグ側端子53と接続させることができる。これによって、プラグ側端子53の先端部53aが端子38bの接点面に接触する際に発生し易いノイズを抑制することができる。
10 撮像装置
13 アクセサリーシュー
15 電子ビューファインダ
15a 接続プラグ
20 係合部材
21 シンクロナイザ接点
23 信号端子コネクタ
27 信号端子ステージ
28 トップカバー
30 フレキシブル基板
36 第1の接点面
38 第2の接点面
39 位置決め部
40 嵌合キー

Claims (12)

  1. アクセサリの装着方向に対向する第1の面と、
    前記第1の面に設けられた第1の端子列と、
    前記第1の面に対して所定角度で傾斜した第2の面と、
    前記第2の面に設けられた第2の端子列とを有し、
    前記第2の面は、前記第1の面における前記第2の端子列の端子が並ぶ方向と直交する所定方向に対して所定角度で傾斜していて、かつ、前記第1の面に対して所定方向にずれていることを特徴とするアクセサリ用信号端子コネクタ。
  2. 前記第2の面の傾斜方向において前記第1の面に近い側を上方としたとき、
    前記第1の面は、前記第2の面よりも上方に設けられ、且つ、前記第2の面よりもアクセサリの装着方向の前方に設けられていることを特徴とする請求項1記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  3. 前記第1の面と前記第2の面との間に設けられた第3の面を更に有し、
    前記第3の面に、前記アクセサリの接続プラグとの接続を規定するための嵌合部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  4. 前記第1の端子列と第2の端子列の端子のうち、前記嵌合部材に近接する端子のいずれか1つは、前記アクセサリの接続プラグが装着されたことを検出する検出信号端子であることを特徴とする請求項3記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  5. 前記第2の面に設けられた少なくとも1つの端子は、前記第2の面に設けられた他の端子よりも先に前記アクセサリの接続プラグと接続されるGND端子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  6. 前記第1の端子列の端子及び第2の端子列の端子は、それぞれフレキシブル基板を介して前記アクセサリが装着されるアクセサリーシュー装置が取り付けられた装置の主基板に接続される端子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  7. 前記アクセサリの装着方向に交叉する幅方向の寸法は、前記アクセサリーシュー装置における前記アクセサリが係合する係合部材の係合部間隔よりも広いことを特徴とする請求項6記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  8. 前記アクセサリーシュー装置に適用され、前記アクセサリーシュー装置に設けられた外部ストロボ用の信号端子よりも前記アクセサリの装着方向の前方に配置されることを特徴とする請求項6又は7記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  9. 前記アクセサリは、電子ビューファインダであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタ。
  10. アクセサリが装着される係合部材と、
    前記係合部材に装着される外部ストロボ用の信号端子と、アクセサリ用信号端子コネクタとを備えたアクセサリーシュー装置であって、
    前記アクセサリ用信号端子コネクタは、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のアクセサリ用信号端子コネクタであることを特徴とするアクセサリーシュー装置。
  11. 請求項10記載のアクセサリーシュー装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項1乃至9のいずれか1項のアクセサリ用信号端子コネクタに接続される接続プラグを備えたアクセサリであって、
    前記接続プラグは、前記アクセサリ用信号端子コネクタの前記第1の端子列の端子に接続される端子と、前記アクセサリ用信号端子コネクタの前記第2の端子列の端子に接続される端子と、を備えることを特徴とするアクセサリ。
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