JP6642124B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリの電力によりモータを駆動して動作する自走式芝刈機等の電気機器に関する。
地面に生えた芝生や雑草を刈り取るための芝刈機として、近年、ワイヤ等で区画された芝刈領域内を自動的に走行して芝等を刈り取るようにした自走式芝刈機が普及してきた。自走式芝刈機は、車輪を駆動するための車輪モータと、芝刈用の刈刃を駆動する刈刃モータとを備え、これらモータに電力を供給する蓄電池(バッテリ)を搭載し、制御装置にて自律走行を制御する。自律制御される自走式芝刈機は、蓄電池の残容量が低下すると野外に設置された充電ベースまで自走して蓄電池を充電する。
特開平5−23002号公報 特開2007−336672号公報
自走式芝刈機等の電動作業機や電気機器において、エラー等で停止した場合に備え、自ら制御系電源をオフにして蓄電池の過放電を防止する機能を持たせることが考えられる。この場合、バッテリからの電力供給の有無を切り替えるメインスイッチがオンのまま制御系電源がオフされることが想定され、再度メインスイッチをオンにしても制御系電源を再起動できない可能性がある。また、制御系電源の再起動を可能とするための初期化スイッチや、メンテナンスモードボタン等、通常モード以外で使用する非通常操作ボタンは、意図せず押下されることが無いように配慮することが好ましい。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、エラー等で停止した場合に制御系電源が再起動できなくなるリスクを抑制することの可能な電気機器を提供することにある。
本発明の第1の態様は、電気機器である。この電気機器は、
バッテリと、
モータと、
前記モータを駆動するモータ駆動部と、
前記モータ駆動部を制御する制御部と、
前記制御部に動作電圧を供給する制御系電源と、
前記バッテリから前記制御系電源及び前記モータへの電力供給の可否を切り替える第一スイッチ手段と、
前記バッテリと前記制御系電源との間に設けられた第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子の制御端子が初期電圧である場合に、前記バッテリからの電力供給開始時に、前記制御端子に前記第1スイッチング素子がオンするために必要な起動電圧を供給する起動回路と、
を備え、
前記制御部が異常を検出した場合に、前記制御部によって前記制御系電源が停止するとともに、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を不可とし、前記モータへの電力供給を停止する異常停止状態とされ、
前記異常停止状態を解除する第二スイッチ手段を設け
前記第二スイッチ手段は、前記制御端子の電圧を初期電圧にし、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を可能とする、ことを特徴とする。
前記制御部によってオンされると、前記制御端子の電圧を前記第1スイッチング素子がオンする電圧に維持し、前記制御部によってオフされると、前記制御端子の電圧を前記第1スイッチング素子がオフする電圧に変化させる第2スイッチング素子を備え、
異常停止状態では、前記第一スイッチ手段によって前記バッテリから前記制御系電源及び前記モータへの電力供給が可能とされた状態で、前記第2スイッチング素子がオフとされてもよい。
前記起動回路がコンデンサを含み、前記第二スイッチ手段がオンになると、前記第二スイッチ手段を経由して前記コンデンサが放電されてもよい。
前記第一スイッチ手段の状態に関わらず前記バッテリから前記モータへの電力供給を遮断する停止スイッチを備えてもよい。
前記第二スイッチ手段は、前記停止スイッチにより前記モータへの電力供給が遮断されている状態でのみ操作可能に設けられてもよい。
前記第二スイッチ手段は、使用者が操作している間はオンとなり、使用者が手を離すとオフになってもよい。
前記制御部に所定の情報を入力する操作ボタンを備え、前記第二スイッチ手段は、前記操作ボタンと比較して使用者による認識が困難となるように設けられてもよい。
前記第二スイッチ手段は、前記操作ボタンと共に操作パネルに設けられ、前記操作ボタンの表面には表示が設けられる一方、前記第二スイッチ手段の表面には表示が省かれていてもよい。
前記第一スイッチ手段は、使用者がオンにした後で手を離してもオン状態を維持してもよい。
前記第二スイッチ手段は、前記第一スイッチ手段と比較して使用者による認識が困難となるように設けられていてもよい
前記第二スイッチ手段は、前記第一スイッチ手段と共に操作パネルに設けられ、前記第一スイッチ手段の表面には表示が設けられる一方、前記第二スイッチ手段の表面には表示が省かれていてもよい。
前記第二スイッチ手段は、前記第一スイッチ手段と共に防水処理されていてもよい。
前記第二スイッチ手段は、前記バッテリを収容する電池収容部内に設けられてもよい。
前記制御部は、前記第二スイッチ手段が所定時間以上長押しされると応答してもよい。
前記電気機器は、刈刃と、前記刈刃を駆動する刈刃モータと、本体を走行させる車輪を駆動する車輪モータと、を備える、自走式芝刈機であってもよい。
本発明の第2の態様は、電気機器である。この電気機器は、
バッテリと、
モータと、
前記モータを駆動するモータ駆動部と、
前記モータ駆動部を制御する制御部と、
前記制御部に動作電圧を供給する制御系電源と、
前記バッテリから前記制御系電源及び前記モータへの電力供給の可否を切り替える第一スイッチ手段と、
前記バッテリと前記制御系電源との間に設けられた第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子の制御端子が初期電圧である場合に、前記バッテリからの電力供給開始時に、前記制御端子に前記第1スイッチング素子がオンするために必要な起動電圧を供給する起動回路と、
を備え、
前記制御部が異常を検出した場合に、前記制御部によって前記制御系電源が停止するとともに、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を不可とし、前記モータへの電力供給を停止する異常停止状態とされ、
前記異常停止状態を解除する放電手段を設け、
前記放電手段は、前記制御端子の電圧を初期電圧にし、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を可能とする、ことを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の第1及び第2の態様によれば、エラー等で停止した場合に制御系電源が再起動できなくなるリスクを抑制することの可能な電気機器を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電気機器の回路図。 本発明の実施の形態に係る自走式芝刈機1の、本体カバー33を閉じた状態の前方からみた斜視図。 自走式芝刈機1の、本体カバー33を開いた状態の後方からみた斜視図。 自走式芝刈機1の、本体ハウジング32を外した状態の平面図。 図4のA−A断面図(自走式芝刈機1の左右中心位置を通る鉛直断面図)。 図4のディスプレイ・キーボード基板44の、初期化スイッチSW2を含む断面図。 自走式芝刈機1における蓄電池30及び蓄電池収容部5付近の拡大断面図。 自走式芝刈機1の本体2の幅方向両側において、手動停止スイッチ100の操作部101で作動されるスイッチ部付近の拡大断面図。 手動停止スイッチ100の操作部101及び前記スイッチ部付近の、本体カバー33を閉じた状態の拡大断面図。 同じく本体カバー33を開いた状態の拡大断面図。 自走式芝刈機1の本体2に装備される各種機能部品を示すブロック図。 自走式芝刈機1の主としてモータ電力制御系統を含む回路構成を示すブロック図。 自走式芝刈機1の使用環境説明図。 自走式芝刈機1、充電ベース50、及びACアダプタ60を示す概略図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電気機器の回路図である。この電気機器は、例えば電動作業機であって、バッテリとしての蓄電池30と、負荷としてのモータ22と、モータ駆動部としてのモータドライバ23と、制御部15と、制御系電源16と、電源起動・維持回路41と、を備える。モータ22は、例えばブラシレスモータであり、モータドライバ23は、蓄電池30からの直流電圧を交流電圧に変換してモータ22に供給するインバータ回路である。制御部15は、モータドライバ23を構成する各スイッチング素子のオンオフをPWM制御等により制御し、モータ22を駆動する。制御系電源16は、蓄電池30からの供給電圧を制御部15の動作電圧(例えば5V)に降圧して制御部15に供給する。制御系電源16の入力側及び出力側の各々とグランド(固定電圧端子)との間には、コンデンサC2,C3が設けられる。電源起動・維持回路41は、蓄電池30と制御系電源16との間に設けられ、後述のように、制御系電源16を起動させる機能、及び起動した制御系電源16への電力供給を維持する機能を持つ。
蓄電池30のマイナス端子はグランドに接続され、蓄電池30のプラス端子は、第一スイッチ手段としてのメインスイッチSW1の一端に接続される。メインスイッチSW1を介して、蓄電池30の電圧が、モータ22及び制御系電源16に供給される。すなわち、メインスイッチSW1は、蓄電池30から制御系電源16及びモータ22への電力供給の有無を切り替える切替手段として機能する。メインスイッチSW1は、好ましくはオルタネイト型のスイッチであって、使用者がオンにした後で手を離してもオン状態を維持する。メインスイッチSW1としては、ボタンスイッチ、レバースイッチ、シーソースイッチ(ロッカースイッチ)等が用いられる。メインスイッチSW1と制御系電源16との間には、第1スイッチング素子M1が設けられる。第1スイッチング素子M1は、ここではPチャネル型MOSFETである。第1スイッチング素子M1のソースは、メインスイッチSW1の他端に接続される。第1スイッチング素子M1のドレインは、制御系電源16の入力端子に接続される。
抵抗R1は、第1スイッチング素子M1のゲート(制御端子)とソースとの間に設けられる。コンデンサC1は、第1スイッチング素子M1のゲートとグランドとの間に設けられる。抵抗R1及びコンデンサC1の直列回路は、起動回路の例示であり、メインスイッチSW1がオンされたとき、すなわち蓄電池30からの電力供給開始時に、第1スイッチング素子M1のゲートに、第1スイッチング素子M1がオンするために必要な起動電圧を供給する。但し、起動回路が起動電圧を供給するためには、蓄電池30のプラス端子と第1スイッチング素子M1のゲートとの間の電圧が、第1スイッチング素子M1がオンするために必要なゲート、ソース間の電圧VGS1よりも十分に大きくなる程度に、コンデンサC1が放電されていることが条件となる。この条件を満たすコンデンサC1の電圧(第1スイッチング素子M1のゲート電圧)が初期電圧である。コンデンサC1は、自身の電圧が0になるまで放電されることが好ましい。なお、コンデンサC1が初期電圧となっている状態を起動回路の初期状態とする。
抵抗R2及び第2スイッチング素子M2は、コンデンサC1と並列になるように、第1スイッチング素子M1のゲートとグランドとの間に直列接続される。抵抗R2の一端は、第1スイッチング素子M1のゲートに接続される。第2スイッチング素子M2は、ここではNチャネル型MOSFETである。第2スイッチング素子M2のドレインは、抵抗R2の他端に接続される。第2スイッチング素子M2のソースはグランドに接続される。第2スイッチング素子M2のゲート(制御端子)は、制御部15に接続される。抵抗R2及び第2スイッチング素子M2の直列回路は、維持回路の例示であり、第2スイッチング素子M2が制御部15によってオンされると、第1スイッチング素子M1のゲート電圧を、第1スイッチング素子M1がオンする電圧に維持する。一方、第2スイッチング素子M2は、制御部15によってオフされると、第1スイッチング素子M1のゲート電圧を、第1スイッチング素子M1がオフする電圧に変化させる。
抵抗R3及び第二スイッチ手段としての初期化スイッチSW2は、コンデンサC1、抵抗R2及び第2スイッチング素子M2と並列になるように、第1スイッチング素子M1のゲートとグランドとの間に直列接続される。抵抗R3の一端は、第1スイッチング素子M1のゲートに接続される。初期化スイッチSW2の一端は、抵抗R3の他端に接続される。初期化スイッチSW2の他端はグランドに接続される。初期化スイッチSW2は、通常モード以外で使用者が操作する非通常操作ボタンの例示である。初期化スイッチSW2は、好ましくはモーメンタリ型であり、使用者が操作している(押している)間はオンとなり、使用者が手を離すとオフになる。抵抗R3及び初期化スイッチSW2の直列回路は、初期化回路の例示であり、使用者によって初期化スイッチSW2がオンされると、コンデンサC1を放電し、第1スイッチング素子M1のゲート電圧を初期電圧(例えば0)にする。
以下、図1の回路の動作を説明する。第1スイッチング素子M1のゲート電圧が初期電圧である場合に、メインスイッチSW1がオンされると、蓄電池30のプラス端子、メインスイッチSW1、抵抗R1、コンデンサC1、グランドという経路に一時的に電流が流れる。これにより、第1スイッチング素子M1のゲート、ソース間の電圧がマイナスとなる。すると、第1スイッチング素子M1がターンオンし、制御系電源16が起動し、制御部15が起動する。制御部15は、起動後、第2スイッチング素子M2のゲート電圧、すなわちゲートに送る電源維持信号をハイレベルとし、これにより第2スイッチング素子M2は、ゲート、ソース間の電圧がプラスとなってターンオンする。第2スイッチング素子M2がオンとなることで、蓄電池30のプラス端子、メインスイッチSW1、抵抗R1、抵抗R2、第2スイッチング素子M2、グランドという経路に継続的に電流が流れ、第1スイッチング素子M1のゲート、ソース間の電圧がマイナスに維持され、第1スイッチング素子M1はオン状態に維持される。
メインスイッチSW1がオフされると、抵抗R1には電流が流れなくなり、第1スイッチング素子M1のゲート、ソース間の電圧が0となり、第1スイッチング素子M1はターンオフする。第1スイッチング素子M1がオフになると、制御系電源16は、自身の入力側に設けられたコンデンサC2の作用により、所定時間だけオン状態(制御部15への動作電圧の供給)を保った後、停止する。メインスイッチSW1がオフされた後、制御部15への動作電圧の供給が無くなるまでの間、第2スイッチング素子M2のゲート電圧は制御部15によってハイレベルに維持され、第2スイッチング素子M2はオン状態を維持するため、コンデンサC1に溜まった電荷は、抵抗R2及び第2スイッチング素子M2を経由して放電され、第1スイッチング素子M1のゲート及びコンデンサC1の電圧が初期電圧まで低下する(好ましくは0になる)。
制御部15は、蓄電池30の過放電や通信不良、温度異常等の各種異常(エラー)を検出すると、モータ22を停止すると共に、制御系電源16をオフにして蓄電池30の放電を防止する機能を持つ。具体的には、制御部15は、異常を検出すると、第2スイッチング素子M2のゲート電圧(ゲートに送る電源維持信号)をローレベルとし、これにより第2スイッチング素子M2は、ゲート、ソース間の電圧が0となってターンオフする。第2スイッチング素子M2がオフになると、抵抗R2及び第2スイッチング素子M2を通る電流経路が遮断され、コンデンサC1の電圧が蓄電池30の電圧と等しくなったところで抵抗R1に電流が流れなくなり、第1スイッチング素子M1のゲート、ソース間の電圧が0となり、第1スイッチング素子M1がターンオフする。これにより、蓄電池30から制御系電源16への電力供給が遮断され、制御系電源16から制御部15への動作電圧の供給が無くなり、制御部15が停止する(制御部15での電力消費が無くなる)。また、制御系電源16から制御部15への動作電圧の供給が停止されることで、蓄電池30とモータドライバ23との経路に設けられた第3スイッチング素子M3が第4スイッチング素子M4を介してターンオフするため、蓄電池30からモータドライバへの電力供給も停止される。
上記のように制御部15が異常を検出して自身がオフになった場合、使用者がメインスイッチSW1を一旦オフにして再度オンに戻しても、コンデンサC1の電圧が蓄電池30と等しくなっているため、抵抗R1には電流が流れない。このため、第1スイッチング素子M1のゲート、ソース間の電圧は0のままで、第1スイッチング素子M1はターンオンできない。こうした起動不能状態から復帰するために、前述の初期化スイッチSW2が設けられる。使用者がメインスイッチSW1を一旦オフにして初期化スイッチSW2を押すと、コンデンサC1に溜まった電荷は、抵抗R3及び初期化スイッチSW2を経由して放電され、第1スイッチング素子M1のゲート及びコンデンサC1の電圧が初期電圧まで低下する(好ましくは0になる)。これにより、その後メインスイッチSW1がオンされれば通常時と同様に第1スイッチング素子M1のターンオン及びそれによる制御系電源16の起動、制御部15の起動が可能な状態(初期状態)に復帰できる。なお、制御部15が異常を検出して自身がオフになった場合、使用者は、メインスイッチSW1がオンのまま初期化スイッチSW2を押してもよい。この場合、初期化スイッチSW2が押されている間、蓄電池30のプラス端子、メインスイッチSW1、抵抗R1、抵抗R3、初期化スイッチSW2、グランドという経路に電流が流れ、第1スイッチング素子M1のゲート、ソース間の電圧がマイナスとなり、第1スイッチング素子M1がターンオンし、制御系電源16が再起動し、制御部15が再起動する。
本実施の形態によれば、エラー等で電気機器の動作が停止した場合に、制御部15が制御系電源16をオフにして自ら停止することで蓄電池30の過放電を防止する過放電防止機能を備える一方、使用者は、過放電防止機能の作動後には、初期化スイッチSW2を操作する(押す)ことで、前述の初期状態への復帰、あるいは直接的に制御系電源16の再起動が可能なため、過放電防止機能の作動後に制御系電源16が再起動できなくなるリスクを抑制できる。なお、過放電防止機能は、蓄電池30の消費電力を抑える消費電力抑制機能ということもできる。
以下、電気機器の具体例として、自走式芝刈機について説明する。図12は自走式芝刈機1の使用環境説明図であり、図13は、自走式芝刈機1、充電ベース(充電ステーション)50、及びACアダプタ60を示す概略図である。自走式芝刈機1の詳細は後述するが、自走式芝刈機1は、駆動輪としての左右の車輪(後輪)3A,3B及び刈刃4を有する本体2と、本体2の蓄電池収容部5に着脱自在に装着される蓄電池(電池パック)30と、を備える。自走式芝刈機1は、蓄電池30の電力によって動作し、蓄電池30の残容量が低下すると、充電ベース50まで自走して蓄電池30を充電する。自走式芝刈機1に着脱可能な蓄電池30は、好ましくは他の種類の電動作業機(例えばヘッジトリマ)でも共用可能である。
図12に示すガイドワイヤ(誘導ワイヤ)80は、充電ベース50に接続され、自走式芝刈機1の走行エリア、すなわち芝刈領域を区画するために配設される(例えば埋設される)。ガイドワイヤ80には充電ベース50から電流が供給され、自走式芝刈機1は、ガイドワイヤ80に流れる電流により発生する磁界をガイドワイヤセンサ(例えば本体2の前後に配置されるコイル等の磁気検出手段であり、図10にて後述する)によって検出し、芝刈領域を認識する。充電ベース50は、芝刈領域の隅に設置され、ケーブル70によってACアダプタ60に接続される。ケーブル70は、一端がACアダプタ60の出力端子に着脱自在であり、他端が充電ベース50の入力端子に着脱自在である。ACアダプタ60は、商用交流電源等の外部交流電源に接続され、外部交流電源から供給される交流電圧(例えば100V)を、直流電圧(例えば21V)に変換する。ACアダプタ60が出力する直流電圧は、ケーブル70によって充電ベース50に伝達され、充電ベース50の2つの直流出力端子51,52間に出力される。
図2〜図11を参照し、自走式芝刈機1を詳述する。図2は自走式芝刈機1の本体カバー33を閉じた状態の前方からみた斜視図、図3は自走式芝刈機1の本体カバー33を開いた状態の後方からみた斜視図、図4は本体ハウジング32を外した状態の平面図、及び図5は図4のA−A断面図である。図2、図3及び図5により、前後、左右、上下の各方向を定義する。これらの図に示すように、自走式芝刈機1の本体2は、本体シャーシ31と、この外側を囲む本体ハウジング32と、本体2の上部に開閉自在に設けられる本体カバー33と、駆動輪である大径の後輪3A,3Bと、走行方向に沿って転回または揺動可能に設けられる小径の前輪3C,3Dとを具備し、さらに図10に示す各種機能部品等を有する。後述するが図11は、左右の後輪3A,3Bを駆動する左車輪モータ22A、右車輪モータ22B及び刈刃4を駆動する刈刃モータ22Cにそれぞれ電力を供給するモータ電力制御系統を主として示している。
自走式芝刈機1は、本体シャーシ31に対して取付支持された本体ハウジング32によって上部全体が覆われる。本体ハウジング32の上側には、本体ハウジング32の上部開口を覆うことのできる本体カバー33が前方側の回動軸を中心に開閉自在に取り付けられている。本体カバー33は透明性を有する樹脂部材により構成され、本体カバー33を開けることにより図4に示す刈刃4を回転駆動する刈刃モータ22の地面からの高さ、即ち刈り込み高さを調整する刈り込み高さ調整機構36を操作するダイヤルノブ39、及びディスプレイ・キーボード基板44にアクセス可能となる。ディスプレイ・キーボード基板44は表示部としてのディスプレイ44aと運転情報入力手段としてのキーボード44bが搭載されているものである。本体ハウジング32の前方には前面視で略長方形の開口部32dが設けられ、充電時に開口部32dを介して充電ベース50の直流出力端子51,52が充電端子(受電端子)10a,10bと接触可能となる。端子10aが正極端子,端子10bが負極端子である。
図3に示すように、本体ハウジング32の後方側上部には、作業者によって操作されて自走式芝刈機1を強制的に停止するための手動停止スイッチ100の操作部101が設けられる。手動停止スイッチ100の構成については図8、図9A、図9Bで後述する。
本体シャーシ31は上面視で三角形状に絞り込まれており、その斜面から左右両側に取付アーム34A,34Bが伸びるように設けられる。取付アーム34A,34Bにはそれぞれ前輪3C,3Dが軸支され、自走式芝刈機1の移動方向に応じて各前輪3C,3Dの向きが自在に追従可能なようにそれぞれ保持される。本体シャーシ31の後方側には後輪3A,3Bが設けられる。ここでは後輪3A,3Bに大径の車輪を用いて、それぞれ独立した走行用の車輪モータ(左車輪モータ22A、右車輪モータ22B)で駆動される。2つの車輪モータは、同期して又は非同期に駆動することによりメイン基板40による操舵制御を可能としている。例えば、後輪3A,3Bを同期して駆動することにより自走式芝刈機1が真っ直ぐ前進又は後退し、後輪3A,3Bの回転差を生じさせるように駆動することにより所定方向に自走式芝刈機1を転回させることができる。尚、後輪3A,3Bに限られず、前輪3C,3Dを駆動輪としてもよい。
本体ハウジング32の前方下端32cは、地面との間に所定距離の隙間を隔てるように構成され、この隙間から本体ハウジング32の内部に入りこんだ芝等が、本体シャーシ31の下側に配置される刈刃4によって刈り取られる。
図5及び図7に示すように、本体シャーシ31の後方側には、蓄電池30を交換自在に収容する略直方体状空間の蓄電池収容部5が設けられている。蓄電池収容部5は、本体シャーシ31に一体的に固定された合成樹脂製の容器部46と、容器部46の開口部を開閉可能なようにヒンジ45を介して容器部46に連結された収容部蓋47とを有している。容器部46の中には蓄電池30が着脱可能に配置可能である。容器部46の内側には、装着された蓄電池30の各端子(図11の電池パックの+端子、−端子、C+端子、5V端子、LD端子、T端子、LS端子)に接続可能な電池接続ターミナル42(図10及び図11に図示)が配設されている。
図4に示すように、収容部蓋47の上面には、液晶表示パネル等のディスプレイ44a及びキーボード44bが上側に配置された操作パネルとしてのディスプレイ・キーボード基板44が取り付けられており、またメインスイッチSW1が設けられる。作業者はキーボード44bを操作して芝刈スケジュールの設定等を行うことができる。図3及び図4に示すように、キーボード44bは、通常操作ボタン44cに加え、初期化スイッチ(初期化ボタン)SW2を有する。通常操作ボタン44cは、芝刈りスケジュールの設定等に使用される。初期化スイッチSW2は、図1で説明したとおり、エラー等で自走式芝刈機1が停止した場合に初期状態に復帰するため又は制御系電源を再起動するために用いられる。図4及び図6に示すように、通常操作ボタン44cの表面には数字や矢印、記号等の表示44dが設けられる。なお、表示44dは、各ボタンの機能を示すものに限定されず、エンボス加工等、ボタンの存在を示す処理(ボタンと認識させるような処理)も含む概念である。一方、初期化スイッチSW2の表面には表示が省かれている。これにより、初期化スイッチSW2は、通常操作ボタン44cと比較して使用者による認識が困難となっている。また、初期化スイッチSW2は、通常操作ボタン44cと共に防水処理されている。前述のように、ディスプレイ・キーボード基板44にアクセスするためには本体カバー33を開けること、すなわち後述のように手動停止スイッチ100のスイッチ操作部101を押し下げる必要がある。したがって、初期化スイッチSW2は、手動停止スイッチ100により左車輪モータ22A、右車輪モータ22B及び刈刃モータ22Cへの電力供給が遮断されている状態でのみ操作可能となっている。メイン基板40は蓄電池収容部5の前方側に隣接して配置されている。
図7は、蓄電池30を収納する空間を有する蓄電池収容部5付近の、本体シャーシ31や、本体ハウジング32等の拡大断面を示す。収容部蓋47の固定は、容器部46の開口端面に形成されたナット部に螺合する固定手段としての蓋固定ボルト48によって行う。
蓋固定ボルト48の頭は収容部蓋47の面より上に飛び出る形状となっており、図7のように、収容部蓋47が完全に閉まっていない状態では、本体カバー33の下面に形成された当接リブ33aと蓋固定ボルト48の頭が干渉し、本体カバー33を閉鎖することができない。
図8、図9A及び図9Bに示すように、手動停止スイッチ100は、スイッチ操作部101と、これと一体のスイッチレバー102と、スイッチ操作部101の押し下げ操作(つまりスイッチレバー102の回動)により開く方向に駆動される本体カバー33下面に一体に形成された一対の舌片状操作凸部103A,103Bと、一対の舌片状操作凸部103A,103Bに対応するスイッチ部(具体的にはマイクロスイッチ)MS1A,MS1Bとを有している。スイッチ部MS1A,MS1Bは図示しない配線により本体シャーシ31のメイン基板40に接続されている。
スイッチレバー102は本体ハウジング32に設けられたピン104で回動自在に支持されており、操作部101とは反対側の端部に本体カバー33の押上部102aが、中間部に係止解除部102bがそれぞれ形成されている。スイッチレバー102に設けられた係止解除部102bは、スイッチ操作部101が押し下げられたときに爪状係止部105を本体ハウジング32の係止部から外れる向き(紙面手前側)に撓ませて両者の係合を解除し、本体カバー33は押上部102a押し上げられて開放可能な状態となる。
図9Aに示す本体カバー33が正しく閉じられた状態(本体カバー33の左右端部に浮き上がりが無い状態で本体ハウジング32の上部開口が閉鎖されている場合)では、爪状係止部105が本体ハウジング32の係止部に係合して本体カバー33の閉じた状態が保持されるとともに、舌片状操作凸部103A,103Bがスイッチ部MS1A,MS1Bの前面に差し込まれた状態となり、スイッチ部MS1A,MS1B共にオン(ON:第1状態)となる。
作業者が手動停止スイッチ100のスイッチ操作部101を押し下げた場合、図9Bに示すように本体カバー33は開いた状態となり、スイッチ部MS1A,MS1B共にオフ(OFF:第2状態)となる。
図10は自走式芝刈機1の本体2に装備される各種機能部品を示す。本体シャーシ31側に取り付けられたメイン基板40には、図11のモータ22A,22B,22C及びモータ駆動回路(ドライバ)18,19,20を除いた回路部分が搭載されており、図13の充電ベース50の直流出力端子51,52に接続、離脱可能な充電端子10a,10b及び蓄電池収容部5に装着された電池パックである蓄電池30の端子(出力電圧端子及び識別用端子)と着脱自在に接続する電池接続ターミナル42がメイン基板40に接続されている。メインスイッチSW1は電池接続ターミナル42及びメイン基板40の接続線路に挿入されている。また、メイン基板40には、左車輪モータ22A、右車輪モータ22B及び刈刃モータ22Cがモータ駆動回路18,19,20を介して接続されるとともに、第1及び第2ガイドワイヤセンサS1,S2、リフトセンサS3、傾斜センサS4、手動停止スイッチ100、ディスプレイ・キーボード基板44が接続されている。
図11は、自走式芝刈機1のモータ電力制御系統を主として示す回路構成である。自走式芝刈機1は、図12の充電ベース50の直流出力端子51,52と接続、離脱可能な充電端子10a,10bを本体2に有する。充電ベース50から充電端子10a,10bに入力されるDC21Vは、被判別回路11及び充電回路としての昇降圧回路13に供給され、また逆流防止用ダイオードD1を通して制御用電源回路14に供給される。
被判別回路11は、充電ベース50に自走式芝刈機1の本体2が接続されたことを、充電ベース50側にて判別させるために設けられており、蓄電池30の電力で動作するものではなく、充電ベース50からの電力供給で動作し、蓄電池30の放電が進んでいわゆる電池切れ(残容量が実質的にゼロ)になった場合にも充電ベース50側にて判別可能にする。
制御用電源回路14は、充電端子10a,10b間のDC21V又は後述の駆動電源回路17が出力するDC18Vを入力とし、DC5Vをメイン制御部としての制御部(マイクロコンピュータ)15に供給するものであり、具体的にはDC−DCコンバータ(電圧変換手段)である。図11の構成は、蓄電池30の出力電圧を、駆動電源回路17及び制御用電源回路14の二段に分けて制御部15の動作電圧に変換する構成であり、駆動電源回路17及び制御用電源回路14を合わせたものが図1の制御系電源16に対応する。なお、駆動電源回路17を省略して蓄電池30の電圧を各モータに直接供給する構成でもよく、この場合、制御用電源回路14が単独で図1の制御系電源16に対応する。
昇降圧回路13は、蓄電池30の定格出力電圧に応じて充電端子10a,10b間のDC21Vを昇圧又は降圧し、蓄電池30の定格出力電圧に適合する充電電圧で蓄電池30を充電するDC−DCコンバータ(電圧変換手段)である。
駆動電源回路17は、少なくとも降圧が可能なDC−DCコンバータであり、自走式芝刈機1に装着可能な蓄電池30のうち定格出力電圧が最も低い蓄電池の定格出力電圧以下の駆動電圧を出力する。駆動電源回路17の出力電圧は、制御用電源回路14に供給されるとともに、モータ駆動回路としての左車輪ドライバ18、右車輪ドライバ19、及び刈刃ドライバ20にそれぞれ供給される。
左車輪ドライバ18、右車輪ドライバ19、及び刈刃ドライバ20は、それぞれ駆動電源回路17の駆動電圧を変換して各モータ22A,22B,22Cに供給するものであり、それぞれ、三相ブリッジ接続されたFETやIGBT等の複数の(図示の例では6つの)スイッチング素子を有する。左車輪モータ22A、右車輪モータ22B、及び刈刃モータ22Cは、好ましくはブラシレスモータであり、各ドライバ(モータ駆動回路)は複数のスイッチング素子を有し、各スイッチング素子が制御部15により例えばPWM制御される。
図12に示したように、自走式芝刈機1の芝刈領域を規定するために充電ベース50にガイドワイヤ80(誘導ワイヤ)が接続されている。このガイドワイヤ80は充電ベース50を含む芝刈領域を囲み、自走式芝刈機1はガイドワイヤで囲まれた領域の内側を自動走行することが前提となっている。図10に示した第1及び第2ガイドワイヤセンサS1,S2は例えば本体2の前後に配置されるコイルであり、ガイドワイヤの交流電気信号を受信してメイン基板40に出力することで、芝刈領域の境界をメイン基板40に搭載された図11の制御部15で認識し、自走式芝刈機1の方向制御等を左車輪モータドライバ18や右車輪モータドライバ19を介して左車輪モータ22A及び右車輪モータ22Bの回転方向、回転数制御等で実行する。
自走式芝刈機1の構成において、芝刈作業を行う際には、まず電池パックである蓄電池30を、本体シャーシ31に設けられた蓄電池収容部5内部に取付け、収容部蓋47を閉じて蓋固定ボルト48を締める。その後メインスイッチSW1をオンにし、ディスプレイ・キーボード基板44のキーボード44bを操作し、自走式芝刈機1をスタンバイ状態にし、本体カバー33を閉じる。この時、図9Aのように本体カバー33の舌片状操作凸部103A,103Bが手動停止スイッチ100のスイッチ部MS1A,MS1Bの前面に差し込まれた状態となり、スイッチ部MS1A,MS1B共にオン(ON:第1状態)となり、自走式芝刈機1は自律走行及び芝刈作業を開始する。
自走式芝刈機1は、要求された芝刈動作が終了したとき、又は蓄電池30の残容量が低下したときは、充電ベース50に向けて自動的に帰還走行を行い、自動的に充電が行われる。また、残量が低下した蓄電池30の代わりに、充電済みの蓄電池30と交換して芝刈作業を継続したい場合、蓄電池30の交換を行うことができる。
次に、自走式芝刈機1が何らかのエラーで停止した場合の動作について説明する。自走式芝刈機1は、制御部15によって過電流や各種温度異常を検出すると、モータ22の駆動が停止されるとともに、異常停止状態に移行する。異常停止状態においては、蓄電池30から制御系電源16への電力供給が停止され、制御部15が停止する。異常停止状態において、作業者は、手動停止スイッチ100を操作して、本体カバー33を開けることができるが、メインスイッチSW1を操作するだけでは制御系電源16への電力供給を開始することができず、容易に作業を再開することができないよう構成されている。具体的には、制御部15は、通常状態から異常停止状態への移行において、電源起動・維持回路41に設けられたコンデンサC1の電荷が放電される前に第2スイッチング素子M2をオフ状態とすることで、コンデンサC1に電荷が残され、起動回路が作動しないよう構成している。すなわち、異常停止状態となった場合は、電池の交換等、異常の原因となった事象を解消した上で、初期化スイッチSW2を長押し操作し、コンデンサC1に溜まった電荷を放電することで、異常停止状態を解除することができる。その後は、メインスイッチSW1により制御系電源を起動し、制御部を起動することができる。
本実施の形態の自走式芝刈機1によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 制御部15は、自走式芝刈機1の本体2が持ち上げられた場合や、本体2の傾斜角度がしきい値を超えた場合、蓄電池30の電圧が所定値以下に低下した場合、過電流や各種温度異常を検出した場合等、異常を検出して左車輪モータ22A、右車輪モータ22B及び刈刃モータ22Cを停止した場合には、駆動電源回路17及び制御用電源回路14をオフにして自ら停止することで蓄電池30の過放電を防止する過放電防止機能を備える一方、使用者は、過放電防止機能の作動後には、初期化スイッチSW2を操作する(押す)ことで、前述の電気機器の場合と同様に初期状態への復帰、あるいは直接的に駆動電源回路17及び制御用電源回路14の再起動が可能なため、過放電防止機能の作動後に駆動電源回路17及び制御用電源回路14が再起動できなくなるリスクを抑制できる。
(2) 初期化スイッチSW2は、通常操作ボタン44cと共にキーボード44bに設けられるため、通常操作ボタン44cと共に防水処理が可能であり、低コストである。
(3) 初期化スイッチSW2は、通常操作ボタン44cと比較して使用者による認識が困難となるように設けられるため、意図せず押下されることを防止できる。
(4) 初期化スイッチSW2は、手動停止スイッチ100により左車輪モータ22A、右車輪モータ22B及び刈刃モータ22Cへの電力供給が遮断されている状態でのみ操作可能であり、自走式芝刈機1の動作中に操作されることを防止できる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
本実施の形態において、制御部15は、コンデンサC1に電荷が溜まることで起動不能状態となり、コンデンサC1の電荷を放電することで起動が可能な初期状態となる構成となっている。言い換えれば、制御部15は、異常を検出した場合に、メインスイッチSW1のオンオフのみでは起動不能状態から復帰できないようにされており、異常の原因が取り除かれないままに、安易に起動と停止が繰り返されないようになっている。本発明の思想が維持されている限りにおいては、制御部15の制御によって実現されていてもよい。すなわち、異常を検出した場合に、起動不能状態として本体の駆動を停止させる制御を行うとともに、初期化スイッチSW2の操作が行われることで、起動不能状態の解除信号が出力され、初期状態とされるよう制御する構成であってもよい。
電動作業機は、自走式芝刈機1に限定されず、他の種類のものであってもよい。また、電気機器は、電動作業機に限定されず、扇風機や送風機、ラジオ等の他の種類のものであってもよい。電気機器は、メインスイッチSW1を有さず、蓄電池30を装着すると自動的に起動するタイプであってもよい。非通常操作ボタンは、初期化スイッチSW2に限定されず、メンテナンスモードボタン等、通常モード以外で使用者が操作する他の種類のものであってもよい。この場合、初期化スイッチSW2は、所定時間(例えば2秒)以上長押しされると応答するようにしてもよい。初期化スイッチSW2の配置場所は、キーボード44bに限定されず、蓄電池収容部5であってもよい。この場合も、初期化スイッチSW2は、通常操作ボタン44cと比較して使用者による認識が困難となる。また、蓄電池収容部5に配置することで初期化スイッチSW2の防水が不要となる。
1 自走式芝刈機、2 本体、3A,3B 後輪、4 刈刃、5 蓄電池収容部、10a,10b 充電端子、11 被判別回路、13 昇降圧回路、14 制御用電源回路、15 制御部、16 制御系電源、17 駆動電源回路、18 左車輪ドライバ、19 右車輪ドライバ、20 刈刃ドライバ、22 モータ、22A 左車輪モータ、22B 右車輪モータ、22C 刈刃モータ、23 モータドライバ、30 蓄電池(電池パック)、31 本体シャーシ、32 本体ハウジング、33 本体カバー、40 メイン基板、41 電源起動・維持回路、42 電池接続ターミナル、44 ディスプレイ・キーボード基板、44a ディスプレイ、44b キーボード、44c 通常操作ボタン、44d 表示、45 ヒンジ、46 容器部、47 収容部蓋、48 ボルト、49 パッキン、50 充電ベース、60 ACアダプタ、70 ケーブル、80 ガイドワイヤ(誘導ワイヤ)、100 手動停止スイッチ、101 スイッチ操作部、102 スイッチレバー、103A,103B 舌片状操作凸部、104 ピン、105 爪状係止部、D1,D2 逆流防止用ダイオード、G1 ANDゲート、G2 ORゲート、MS1A,MS1B スイッチ部、SW1 メインスイッチ(第一スイッチ手段)、SW2 初期化スイッチ(第二スイッチ手段)

Claims (16)

  1. バッテリと、
    モータと、
    前記モータを駆動するモータ駆動部と、
    前記モータ駆動部を制御する制御部と、
    前記制御部に動作電圧を供給する制御系電源と、
    前記バッテリから前記制御系電源及び前記モータへの電力供給の可否を切り替える第一スイッチ手段と、
    前記バッテリと前記制御系電源との間に設けられた第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子の制御端子が初期電圧である場合に、前記バッテリからの電力供給開始時に、前記制御端子に前記第1スイッチング素子がオンするために必要な起動電圧を供給する起動回路と、
    を備え、
    前記制御部が異常を検出した場合に、前記制御部によって前記制御系電源が停止するとともに、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を不可とし、前記モータへの電力供給を停止する異常停止状態とされ、
    前記異常停止状態を解除する第二スイッチ手段を設け
    前記第二スイッチ手段は、前記制御端子の電圧を初期電圧にし、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を可能とする、ことを特徴とする電気機器。
  2. 前記制御部によってオンされると、前記制御端子の電圧を前記第1スイッチング素子がオンする電圧に維持し、前記制御部によってオフされると、前記制御端子の電圧を前記第1スイッチング素子がオフする電圧に変化させる第2スイッチング素子を備え、
    異常停止状態では、前記第一スイッチ手段によって前記バッテリから前記制御系電源及び前記モータへの電力供給が可能とされた状態で、前記第2スイッチング素子がオフとされる、ことを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  3. 前記起動回路がコンデンサを含み、前記第二スイッチ手段がオンになると、前記第二スイッチ手段を経由して前記コンデンサが放電される、請求項又はに記載の電気機器。
  4. 前記第一スイッチ手段の状態に関わらず前記バッテリから前記モータへの電力供給を遮断する停止スイッチを備える、ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の電気機器。
  5. 前記第二スイッチ手段は、前記停止スイッチにより前記モータへの電力供給が遮断されている状態でのみ操作可能に設けられている、ことを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  6. 前記第二スイッチ手段は、使用者が操作している間はオンとなり、使用者が手を離すとオフになる、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電気機器。
  7. 前記制御部に所定の情報を入力する操作ボタンを備え、前記第二スイッチ手段は、前記操作ボタンと比較して使用者による認識が困難となるように設けられている、ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電気機器。
  8. 前記第二スイッチ手段は、前記操作ボタンと共に操作パネルに設けられ、前記操作ボタンの表面には表示が設けられる一方、前記第二スイッチ手段の表面には表示が省かれている、ことを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  9. 前記第一スイッチ手段は、使用者がオンにした後で手を離してもオン状態を維持する、ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の電気機器。
  10. 前記第二スイッチ手段は、前記第一スイッチ手段と比較して使用者による認識が困難となるように設けられている、ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に電気機器。
  11. 前記第二スイッチ手段は、前記第一スイッチ手段と共に操作パネルに設けられ、前記第一スイッチ手段の表面には表示が設けられる一方、前記第二スイッチ手段の表面には表示が省かれている、ことを特徴とする請求項10に記載の電気機器。
  12. 前記第二スイッチ手段は、前記第一スイッチ手段と共に防水処理されている、ことを特徴とする請求項11に記載の電気機器。
  13. 前記第二スイッチ手段は、前記バッテリを収容する電池収容部内に設けられている、ことを特徴とする請求項10に記載の電気機器。
  14. 前記制御部は、前記第二スイッチ手段が所定時間以上長押しされると応答する、ことを特徴とする請求項10から13のいずれか一項に記載の電気機器。
  15. 刈刃と、前記刈刃を駆動する刈刃モータと、本体を走行させる車輪を駆動する車輪モータと、を備える、自走式芝刈機であることを特徴とする、ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の電気機器。
  16. バッテリと、
    モータと、
    前記モータを駆動するモータ駆動部と、
    前記モータ駆動部を制御する制御部と、
    前記制御部に動作電圧を供給する制御系電源と、
    前記バッテリから前記制御系電源及び前記モータへの電力供給の可否を切り替える第一スイッチ手段と、
    前記バッテリと前記制御系電源との間に設けられた第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子の制御端子が初期電圧である場合に、前記バッテリからの電力供給開始時に、前記制御端子に前記第1スイッチング素子がオンするために必要な起動電圧を供給する起動回路と、
    を備え、
    前記制御部が異常を検出した場合に、前記制御部によって前記制御系電源が停止するとともに、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を不可とし、前記モータへの電力供給を停止する異常停止状態とされ、
    前記異常停止状態を解除する放電手段を設け、
    前記放電手段は、前記制御端子の電圧を初期電圧にし、前記第一スイッチ手段による前記制御系電源の起動を可能とする、ことを特徴とする電気機器。
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