JP6641101B2 - 送信装置、受信装置及びチップ - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式による無線伝送技術に関し、特に、現行の地上デジタルテレビジョン放送から次世代の地上デジタルテレビジョン放送への移行期間に使用する送信装置、受信装置及びチップに関する。
従来、無線伝送の分野では、マルチパス妨害波の影響を軽減するため、OFDM方式が広く利用されている。現行の地上デジタルテレビジョン放送(以下、「現行デジタル放送」という。)においても、OFDM方式は、山岳または建物等により発生するマルチパス妨害波に強いという理由から、広く利用されている(非特許文献1を参照)。
現行デジタル放送では、セグメント構造を持つOFDM方式による伝送が行われ、1セグメントを使用したモバイル端末向けのワンセグサービスと、12セグメントを使用した固定受信機向けのHD(High Definition:高精細度)サービスとを、同一チャンネルにて提供している。
現行デジタル放送は、UHF帯にて提供されており、地上アナログテレビジョン放送(以下、「アナログ放送」という。)への干渉妨害を軽減するため、伝送が行われる物理チャンネルにおいて中心周波数をプラス方向(高周波数側)に1/7MHzオフセットした周波数配置が採用されている。例えば、UHF34chについて、物理チャンネルの中心周波数は599MHzであるが、現行デジタル放送の占有帯域の中心周波数は、599.142857(=599+1/7)MHzである。
しかしながら、アナログ放送は既に2012年に終了していることから、次世代の地上デジタルテレビジョン放送(以下、「次世代デジタル放送」という。)においては、現行デジタル放送と同様の、中心周波数を1/7MHzオフセットした周波数配置を維持する必要はない。
また、移動通信用として周波数再編されたUHF53chについては、低周波数側のUHF52chにおける中心周波数の1/7MHzオフセットにより、ガードバンドが狭い。このため、UHF52chの1/7MHzオフセットを解消することにより、ガードバンドを広く確保することができる。
また、米国の現行デジタル放送では、中心周波数の1/7MHzオフセットは行われていないが、日本と同様、UHF1チャンネルあたりの帯域幅は6MHzである。このため、日本の次世代デジタル放送において、中心周波数の1/7MHzオフセットを解消することにより、中心周波数を米国と同じにすることができ、無線機器を共用化できる可能性がある。
一方、無線伝送により大容量のコンテンツを提供するためには、伝送容量を拡大することが要求される。欧州の地上デジタルテレビジョン放送規格であるDVB−T2(非特許文献2を参照)には、OFDM信号を構成するキャリアの数が異なる2種類のモード(ノーマルキャリアモード(normal carrier mode)及び拡張キャリアモード(extended carrier mode))が規定されている。拡張キャリアモードは、ノーマルキャリアモードに対してキャリアを追加しその数を増やしたものであり、占有帯域幅は広くなるが、伝送容量を拡大することが可能となる。
"地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式(ARIB STD-B31)"、社団法人電波産業会、[平成27年3月19日検索]、インターネット<http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B31v1_9.pdf> "Digital Video Broadcasting (DVB); Frame structure channel coding and modulation for a second generation digital terrestrial television broadcasting system (DVB-T2)"、ETSI EN 302 755 V1.3.1 (2012-04)、[平成27年3月19日検索]、インターネット<http://www.etsi.org/deliver/etsi_en/302700_302799/302755/01.03.01_60/en_302755v010301p.pdf>
ここで、日本における次世代デジタル放送の周波数配置を想定すると、以下のように考えることができる。現状のUHF帯の周波数は逼迫しているため、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間においては、周波数の共用は避けられない。例えば、UHF33chでは現行デジタル放送が提供され、この上下の周波数帯であるUHF32ch,34chでは次世代デジタル放送が提供されることになり得る。
前述のとおり、現行デジタル放送の中心周波数には1/7MHzオフセットが存在する一方で、次世代デジタル放送の中心周波数は、1/7MHzオフセットが解消されることが望ましい。
図10は、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間における周波数配置を説明する図であり、中心周波数の1/7MHzオフセットが次世代デジタル放送のみについて解消された場合を示している。横軸はRF周波数(無線周波数)を示す。この周波数配置は、UHF32chの次世代デジタル放送、UHF33chの現行デジタル放送及びUHF34chの次世代デジタル放送の占有帯域を示している。
UHF32chの次世代デジタル放送には1/7MHzオフセットがなく、その中心周波数は587MHzである。UHF33chの現行デジタル放送には1/7MHzオフセットがあり、その中心周波数は593+1/7MHzである。UHF34chの次世代デジタル放送には1/7MHzオフセットがなく、その中心周波数は599MHzである。
図10に示すように、現行デジタル放送を希望波、次世代デジタル放送を妨害波とすると、現行デジタル放送にとって上側(高周波数側)のガードバンドが狭く、下側(低周波数側)のガードバンドが広い。このため、現行デジタル放送においては、上側の妨害波の影響(上隣接妨害)が大きくなる。
このように、中心周波数の1/7MHzオフセットが次世代デジタル放送のみについて解消された場合には、現行デジタル放送と次世代デジタル放送との間のガードバンドが左右非対称となり、ガードバンドが狭い側の干渉妨害が大きくなるという問題がある。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間において、現行デジタル放送と次世代デジタル放送との間のガードバンドが狭くなることを回避し、干渉妨害を小さくすることが可能な送信装置、受信装置及びチップを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の送信装置は、所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントのうち所定数のセグメントに送信対象の信号を割り当て、前記所定の物理チャンネルの周波数にてOFDM信号を送信する送信装置において、前記複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、前記送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を設定する制御信号設定部と、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、前記OFDMフレーム構成部により構成されたOFDMフレームのIF信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称の帯域のRF信号に周波数変換する送信部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の送信装置は、請求項1に記載の送信装置において、前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントの数が奇数の場合、前記OFDMフレーム構成部が、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数に位置するセグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする。
また、請求項3の送信装置は、請求項1に記載の送信装置において、前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントの数が偶数の場合、前記OFDMフレーム構成部が、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数の両側に位置するセグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする。
また、請求項4の送信装置は、所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された所定数のセグメントに送信対象の信号を割り当て、前記所定の物理チャンネルの周波数にてOFDM信号を送信する送信装置において、前記送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報を含む制御信号を設定する制御信号設定部と、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、前記OFDMフレーム構成部により構成されたOFDMフレームのIF信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称の帯域のRF信号に周波数変換する送信部と、を備え、前記OFDMフレーム構成部が、前記所定の物理チャンネルの中心周波数に位置するセグメントを中心セグメントとし、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、まず、前記中心セグメントに割り当て、そして、前記中心セグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に、前記中心セグメントが配置され、前記高周波数側のセグメント及び前記低周波数側のセグメントが交互に繰り返して配置された場合に、最も低い周波数に位置するセグメントが削減された構造となるように、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする。
また、請求項5の送信装置は、請求項1からまでのいずれか一項に記載の送信装置において、前記所定の物理チャンネルを基準とした両隣の物理チャンネルにて、中心周波数が1/7MHzオフセットされたOFDM信号が送信されている場合、前記送信部が、前記所定の物理チャンネルと前記両隣の一方の物理チャンネルとの間のガードバンドと、前記所定の物理チャンネルと前記両隣の他方の物理チャンネルとの間のガードバンドとが等しくなるように、前記IF信号を前記RF信号に周波数変換する、ことを特徴とする。
さらに、請求項の受信装置は、請求項1からまでのいずれか一項の送信装置から所定の物理チャンネルの周波数にて送信されたOFDM信号を受信する受信装置であって、前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントのうち低周波数側のセグメントが削減され、前記所定の物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称の帯域のRF信号を、IF信号に周波数変換する受信部と、前記IF信号がFFTされたOFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルから、複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を抽出する制御信号抽出部と、前記OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルのうち、前記制御信号抽出部により抽出された制御信号に含まれる使用セグメント番号に対応するキャリアシンボルに対してキャリア復調を施し、前記キャリア復調を施した信号に対して誤り訂正復号を施すキャリア復調及び誤り訂正復号部と、を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項のチップは、請求項1の送信装置に搭載されるチップであって、所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、前記複数のセグメントのうち送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を設定する制御信号設定部と、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8のチップは、請求項4の送信装置に搭載されるチップであって、前記送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報を含む制御信号を設定する制御信号設定部と、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、を備え、前記OFDMフレーム構成部が、前記所定の物理チャンネルの中心周波数に位置するセグメントを中心セグメントとし、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、まず、前記中心セグメントに割り当て、そして、前記中心セグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に、前記中心セグメントが配置され、前記高周波数側のセグメント及び前記低周波数側のセグメントが交互に繰り返して配置された場合に、最も低い周波数に位置するセグメントが削減された構造となるように、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする。
また、請求項のチップは、請求項の受信装置に搭載されるチップであって、当該受信装置が受信したOFDM信号のRF信号から周波数変換されたIF信号がFFTされ、OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルから、複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を抽出する制御信号抽出部と、前記OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルのうち、前記制御信号抽出部により抽出された制御信号に含まれる使用セグメント番号に対応するキャリアシンボルに対してキャリア復調を施し、前記キャリア復調を施した信号に対して誤り訂正復号を施すキャリア復調及び誤り訂正復号部と、を備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間において、現行デジタル放送と次世代デジタル放送との間のガードバンドが狭くなることを回避し、干渉妨害を小さくすることが可能となる。
本発明の実施形態において、フルキャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント構造及び周波数配置を説明する図である。 本発明の実施形態において、低減キャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント構造及び周波数配置を説明する図である。 本発明の実施形態において、低減キャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント割り当てを説明する図である。 従来のセグメント割り当て及びTMCCの配置を説明する図である。 低減キャリアモードの次世代デジタル放送において、物理チャンネルの中心に信号の占有帯域の中心を一致させた場合のTMCCの配置を説明する図である。 低減キャリアモードの次世代デジタル放送において、従来手法を適用した場合のセグメント割り当てを説明する図である。 現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間において、減少キャリアモードを用いた場合の周波数配置を説明する図である。 本発明の実施形態による送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による受信装置の構成を示すブロック図である。 現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間における周波数配置を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔本発明の概要〕
まず、本発明の概要について説明する。次世代デジタル放送においても、現行デジタル放送と同様に、セグメント構造を持つOFDM信号が伝送されることが想定される。1チャンネルあたりのセグメント数をNとすると、現行デジタル放送のセグメント数はN=13に固定されており、1チャンネルあたりの帯域幅は6MHzであり、1セグメントあたりの帯域幅は6/14MHzである。
ここで、次世代デジタル放送においては、OFDM信号を構成するキャリアの数が異なる2種類のモード(フルキャリアモード(full carrier mode)及び低減キャリアモード(reduced carrier mode))を考える。低減キャリアモードは、フルキャリアモードのセグメントを削減することでキャリア数を減らし、隣接するチャンネルとの間のガードバンドを広くして干渉妨害を軽減するための運用モードである。削減するセグメント数をMとする。
図1は、本発明の実施形態において、フルキャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント構造及び周波数配置を説明する図である。この例は、1セグメントあたりの帯域幅を1MHz、セグメント数をN=5とし、物理チャンネル内で周波数軸上に5つのセグメントを配置した構成を示している。
図1のとおり、本発明の実施形態において、フルキャリアモードを用いた次世代デジタル放送の周波数配置は、物理チャンネルの中心(1チャンネルあたりの帯域幅(6MHz)の中心)と、信号の占有帯域の中心とが一致するように設定される。
このように、フルキャリアモードの次世代デジタル放送では、現行デジタル放送と異なり、中心周波数の1/7MHzオフセットが解消される。これにより、物理チャンネルの中心である信号の占有帯域の中心から両端へ向けて、同じ数のセグメントを配置することができるから、物理チャンネルの帯域を有効に利用することができる。
図2は、本発明の実施形態において、低減キャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント構造及び周波数配置を説明する図である。この例は、1セグメントあたりの帯域幅を1MHz、セグメント数をN=5、削減するセグメント数をM=1とし、物理チャンネル内で周波数軸上に4つのセグメントを配置した構成を示している。
図2のとおり、本発明の実施形態において、低減キャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント構造は、図1に示したフルキャリアモードの5つのセグメントのうち、最も下側の周波数(最も低い周波数)に配置された1つのセグメントが削減された構造となるように設定される。また、低減キャリアモードを用いた次世代デジタル放送の周波数配置は、物理チャンネルの中心と信号の占有帯域の中心とが一致するように設定されるのではなく、左右非対称(物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称)になるように設定される。つまり、低減キャリアモードにおける各セグメントの周波数配置は、フルキャリアモードにおいて対応する各セグメントの周波数配置と同じである。
本発明の実施形態において、低減キャリアモードの次世代デジタル放送では、最も下側の周波数に配置された1つのセグメントが削減された構造となっている。これは、次世代デジタル放送のチャンネルが現行デジタル放送のチャンネルの上側に隣接された場合に(図10に示したように、次世代デジタル放送がUHF34chを使用し、現行デジタル放送のチャンネルがUHF33chを使用する場合)、現行デジタル放送のチャンネルと次世代デジタル放送のチャンネルとの間の狭いガードバンドを広く設定することができるからである。
このように、本発明の実施形態において、低減キャリアモードの次世代デジタル放送では、中心周波数の1/7MHzオフセットが解消されたフルキャリアモードの複数のセグメントから、最も下側の周波数に位置する1つのセグメントが削減された左右非対称の占有帯域が用いられる。これにより、現行デジタル放送との間のガードバンドを広く設定することができ、妨害波の影響を抑えることができる。
図3は、本発明の実施形態において、低減キャリアモードを用いた次世代デジタル放送のセグメント割り当てを説明する図である。図3に示すように、実際に使用される4つのセグメントについて、中心(物理チャンネルの中心に存在するセグメント#0)、右(セグメント#0の右側に存在するセグメント#1)、左(セグメント#0の左側に存在するセグメント#2)、右(セグメント#1に右側に存在するセグメント#3)の順に割り当てられる。
本発明の実施形態では、図3の例のとおり、セグメントは、中心から両端へ向けて、中心、右、左、右、左、・・・の順に割り当てられる。すなわち、まず、物理チャンネルの中心周波数に対応したセグメントが割り当てられ、次に、高周波数側の端へ向けた高周波数側(右側)のセグメントが割り当てられ、次に、低周波数側の端へ向けた低周波数側(左側)のセグメントが割り当てられ、そして、高周波数側(右側)のセグメント及び低周波数側(左側)のセグメントが交互に繰り返して割り当てられる。
このように、本発明の実施形態において、低減キャリアモードの次世代デジタル放送では、最も下側の周波数に位置する1つのセグメントが削減された左右非対称の占有帯域が用いられる。また、セグメントは、中心から両端へ向けて、中心、右、左、右、左、・・・の順に割り当てられる。
これにより、セグメントの割り当ての際に、セグメント番号が不連続になることがなく、番号の昇順に、それに対応したセグメントを連続して割り当てることができ、セグメント割り当て処理を簡素化することができる。また、セグメントを越えた全てのセグメント内で信号をインターリーブする際に、連続したセグメント番号を用いてインターリーブの処理を管理することができ、インターリーブ処理を簡素化することができる。
(左右非対称の占有帯域及びセグメント割り当ての詳細)
次に、本発明の実施形態について、低減キャリアモードの次世代デジタル放送では左右非対称の占有帯域が用いられ、セグメントが中心から両端へ向けて、中心、右、左、右、左、・・・の順に割り当てる理由について、従来技術と比較して詳細に説明する。
図4は、従来のセグメント割り当て及びTMCCの配置を説明する図である。従来技術において、セグメントは、中心(#0)、左(#1)、右(#2)、左(#3)、右(#4)、・・・の順に割り当てられる。従来技術のセグメント割り当て順序は、図3に示した本発明の実施形態と比較すると、左右が逆である。
また、従来技術において、TMCCは、セグメント毎に異なるキャリア番号の位置に配置され、伝送される。例えば、セグメント#0ではキャリア番号5、セグメント#1ではキャリア番号21にTMCCが配置され、伝送される。受信装置は、信号の復調開始時に、物理チャンネルの中心を基準にして、図4に示した所定の相対位置のTMCCを抽出し、TMCCから、変調方式及び誤り訂正方式等の復調に必要なパラメータを取得する。
図5は、低減キャリアモードの次世代デジタル放送において、物理チャンネルの中心に信号の占有帯域の中心を一致させた場合のTMCCの配置を説明する図であり、図2に示した占有帯域(物理チャンネル内で左右非対称の占有帯域)とは異なり、物理チャンネル内で左右対称の占有帯域を示している。図5の占有帯域と図2の占有帯域とを比較すると、1セグメントあたりの帯域幅を1MHz、セグメント数をN=5、削減するセグメント数をM=1としている点で同一であるが、図5の占有帯域は、全セグメントを物理チャンネルの中心に寄せている点で相違する。
TMCCを伝送するキャリア位置は、セグメント毎に予め設定され固定であることから、図5の占有帯域では、物理チャンネルの中心からの相対位置が変わってしまう。このため、受信装置は、物理チャンネルの中心から所定の相対位置(セグメント毎に予め設定された固定の位置)のTMCCを抽出することができない。
そこで、本発明の実施形態では、図5のような、物理チャンネル内で全セグメントを中心に寄せた左右対称の占有帯域を用いるのではなく、図2のとおり、物理チャンネル内で左右非対称の占有帯域を用いるようにした。
このように、本発明の実施形態では、低減キャリアモードの次世代デジタル放送において、左右非対称の占有帯域を用いることにより、受信装置は、信号の復調開始時に、セグメントの数に依存することなく、物理チャンネルの中心を基準にして、所定の相対位置のTMCCを抽出することができ、復調に必要な変調方式及び誤り訂正方式等のパラメータを取得することができる。
図6は、低減キャリアモードの次世代デジタル放送において、従来手法(図4に示した従来のセグメント割り当て手法)を適用した場合のセグメント割り当てを説明する図である。この低減キャリアモードの次世代デジタル放送は、図2と同様に、RF周波数の下側のセグメントを使用しない例である。
この低減キャリアモードの次世代デジタル放送に従来のセグメント割り当てを適用した場合には、セグメント#3を割り当てることができない。つまり、割り当てられるセグメントは、セグメント#0,#1,#2,#4であるから、セグメント番号の不連続が生じてしまう。
そこで、本発明の実施形態では、図6のような従来手法のセグメント割り当てを適用するのではなく、図3のとおり、セグメントは、中心(#0)、右(#1)、左(#2)、右(#3)、右(#4)、・・・の順に割り当てるようにした。
このように、本発明の実施形態では、低減キャリアモードの次世代デジタル放送において、セグメントを中心から両端へ向けて、中心、右、左、右、左、・・・の順に割り当てることにより、番号の昇順に、それに対応したセグメントを割り当てることができる。これにより、セグメント番号が不連続になることがない。つまり、現行デジタル放送におけるデータセグメント(有効キャリアに対応するデータ群で伝送路符号化を施す基本単位)の数と、使用中のセグメント番号の最大値が一致するため、セグメント割り当て処理を簡素化することができる。
(具体例)
次に、次世代デジタル放送の周波数配置として、1セグメントあたりの帯域幅を2/7MHz、1チャンネルあたりのセグメント数をN=19、削減するセグメント数をM=1とする例について説明する。
前述のとおり、日本では、現行デジタル放送のUHF1チャンネルあたりの帯域幅は6MHzであり、1チャンネルあたりのセグメント数はN=13であり、1セグメントあたりの帯域幅は6/14MHzである。つまり、1チャンネルあたりの使用帯域幅である占有帯域幅は、78/14MHzである。言い換えると、1チャンネルの帯域幅6MHzのうち、6/14MHzがガードバンドである。上側(周波数が高い側)及び下側(周波数が低い側)のガードバンドはそれぞれ6/14MHzの半分となり、3/14MHzとなる。
また、図10に示したとおり、現行デジタル放送では、アナログ放送への干渉妨害を軽減するため、中心周波数をプラス方向に1/7MHzオフセットした周波数配置が採用されている。この中心周波数の1/7MHzオフセットを考えると、上側(周波数が高い側)のガードバンドは、3/14MHzから1/14MHzに減少し、下側(周波数が低い側)のガードバンドは、3/14MHzから5/14MHzに増加する。
ここで、1セグメントあたりの帯域幅を2/7MHzとする次世代デジタル放送を考える。この次世代デジタル放送では、1MHzあたり3.5セグメントを配置することができるため、ガードバンドを考えない場合、帯域幅6MHzの1チャンネルに対し、最大で6MHz×3.5セグメント=21セグメントを配置することができる。実際には、ガードバンドが必要であるため、セグメント数をN=19とし、上側及び下側に1セグメント(=4/14MHz)のガードバンドを配置する。
このようなフルキャリアモードの次世代デジタル放送に対し、削減するセグメント数をM=1とする低減キャリアモードの次世代デジタル放送を考える。すなわち、1セグメントあたりの帯域幅を2/7MHz、1チャンネルあたりのセグメント数をN=19、削減するセグメント数をM=1とする低減キャリアモードの次世代デジタル放送を考える。
図7は、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間において、減少キャリアモードを用いた場合の周波数配置を説明する図である。横軸はRF周波数を示す。この周波数配置は、図10と同様に、UHF32chの次世代デジタル放送、UHF33chの現行デジタル放送及びUHF34chの次世代デジタル放送の占有帯域を示している。
UHF32ch,34chの次世代デジタル放送には1/7MHzオフセットがなく、UHF33chの現行デジタル放送には1/7MHzオフセットがある。
UHF33chの現行デジタル放送における上側のガードバンドは、物理チャンネル内で、1/7MHzオフセットにより1/14MHzに減少している。しかし、UHF33chの現行デジタル放送とUHF34の次世代デジタル放送との間のガードバンドは、UHF34chの次世代デジタル放送における下側のガードバンド4/14MHzに加え、1セグメントが削減された4/14MHzにより、合計9/14MHzとなる。
また、UHF33chの現行デジタル放送における下側のガードバンドは、物理チャンネル内で、1/7MHzオフセットにより5/14MHzに増加している。しかし、UHF33chの現行デジタル放送とUHF32chの次世代デジタル放送との間のガードバンドは、UHF32chの次世代デジタル放送における上側のガードバンド4/14MHzにより、合計9/14MHzとなる。したがって、UHF33chの現行デジタル放送における両側のガードバンドを等しくすることができる。
このように、削減した1セグメントの帯域をガードバンドに利用して、現行デジタル放送における両側のガードバンドを等しくするようにした。これにより、現行デジタル放送を希望波、次世代デジタル放送を妨害波とすると、現行デジタル放送にとって上側のガードバンドと下側のガードバンドとが同じ幅に設定され、しかも、図10に示したガードバンドよりも広い幅に設定されるから、両側とも、妨害波の影響を同程度に抑制することができる。
尚、図7では、現行デジタル放送における両側のガードバンドを等しくするようにしたが、必ずしも等しくする必要はなく、妨害波の影響をさほど受けることのない所定のしきい値以上の幅を有していればよい。
また、図7では、中心周波数が1/7MHzオフセットされた現行デジタル放送を基準にして、その両隣に次世代デジタル放送が伝送される例を説明したが、次世代デジタル放送を基準にして、その両隣に現行デジタル放送が伝送される場合についても同様である。つまり、次世代デジタル放送のセグメント構造及び周波数配置を図7と同様とすることにより、次世代デジタル放送における両側のガードバンドを等しくすることができ、両側とも、妨害波の影響を同程度に抑制することができる。
また、図7では、削減するセグメント数をM=1としたが、本発明は、M=1に限定されるものではなく、M=2以上の場合も適用される。この場合、現行デジタル放送にとって上側のガードバンドと下側のガードバンドとが同じ幅に設定されないが、図10に示したガードバンドよりも広い幅に設定されるから、両側とも、妨害波の影響を抑制することができる。
また、1チャンネルあたりのセグメント数Nが奇数の場合、物理チャンネルの中心にセグメントが配置されるため、物理チャンネルの中心とフルキャリアモードにおける信号の占有帯域の中心とが一致する。したがって、受信装置は、ワンセグサービスのように、スペクトラムの中央部のみを部分受信することが可能となる。1チャンネルあたりのセグメント数Nは奇数であることが望ましいが、本発明は、これに限定されるものではなく、セグメント数Nは偶数であってもよい。セグメント数Nが偶数の場合、次世代デジタル放送の周波数配置は、物理チャンネルの中心と、2つのセグメントの境界とが一致する。
〔送信装置〕
次に、本発明の実施形態による送信装置について説明する。図8は、本発明の実施形態による送信装置の構成を示すブロック図である。この送信装置1は、低減キャリアモードの次世代デジタル放送を実現する装置であり、周波数軸上に複数のセグメントを配置し、所定の物理チャンネルの周波数にてOFDM信号を送信する。
送信装置1は、インターフェース部10、誤り訂正符号化部11、キャリア変調部12、制御信号設定部13、OFDMフレーム構成部14、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部15、直交変調部16及び送信部17を備えている。送信部17を除くインターフェース部10、誤り訂正符号化部11、キャリア変調部12、制御信号設定部13、OFDMフレーム構成部14、IFFT部15及び直交変調部16により、変調器が構成される。
インターフェース部10は、TS(Transform Stream:トランスポートストリーム)信号等のビット列のデジタルデータを入力し、入力信号に所定のインターフェース処理を施し、インターフェース処理を施した信号を誤り訂正符号化部11に出力する。
誤り訂正符号化部11は、インターフェース部10からインターフェース処理が施された信号を入力し、後述するOFDMフレーム構成部14にてキャリアシンボル等を割り当てるセグメント毎の信号に、所定の誤り訂正符号化方式(後述する制御信号設定部13により設定される制御信号に応じた誤り訂正符号化方式)による誤り訂正符号化を施し、誤り訂正符号化した信号をキャリア変調部12に出力する。
キャリア変調部12は、誤り訂正符号化部11から誤り訂正符号化が施された信号を入力し、後述するOFDMフレーム構成部14にてキャリアシンボル等を割り当てるセグメント毎の信号に、所定の変調方式(後述する制御信号設定部13により設定される制御信号に応じた変調方式)によるキャリア変調を施し、キャリアシンボルをOFDMフレーム構成部14に出力する。
制御信号設定部13は、次世代デジタル放送のモードとして低減キャリアモードを示す情報、OFDM信号が送信されるセグメントとして使用するセグメントの番号(周波数軸上に配置されたセグメントの番号、使用セグメント番号)を示す情報、誤り訂正符号化部11にて用いる誤り訂正符号化方式を示す情報、キャリア変調部12にて用いる変調方式を示す情報等を制御信号として設定し、制御信号をOFDMフレーム構成部14に出力する。
制御信号として、例えばTMCCが用いられる。また、使用セグメント番号は、図3に示した例では、#0,#1,#2及び#3である。つまり、使用セグメント番号は、物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントのうち、削減された低周波数側のセグメントを除いて、OFDM信号の送信に使用される複数のセグメントのそれぞれの番号である。制御信号はセグメント毎に設定され、使用セグメント番号は、各セグメントにおいて同じ情報が設定される。
OFDMフレーム構成部14は、キャリア変調部12からキャリアシンボルを入力すると共に、制御信号設定部13からセグメント毎の制御信号を入力する。そして、OFDMフレーム構成部14は、制御信号に含まれる使用セグメント番号に従って、予め設定されたセグメント割り当ての順番のセグメントに(例えばセグメント数Nが奇数の場合、中心(#0)、右(#1)、左(#2)、右(#3)、・・・の順のセグメントに)、キャリアシンボル及び制御信号を割り当て、OFDMフレームを構成する。そして、OFDMフレーム構成部14は、構成したOFDMフレームのキャリアシンボルをIFFT部15に出力する。
図3の例では、OFDMフレーム構成部14は、制御信号に含まれるセグメント番号が#0,#1,#2及び#3であるから、まず、物理チャンネルの中心のセグメント#0にキャリアシンボル及び制御信号を割り当てる。そして、OFDMフレーム構成部14は、セグメント#0に対して右側のセグメント#1にキャリアシンボル及び制御信号を割り当て、次に、セグメント#0に対して左側のセグメント#2にキャリアシンボル及び制御信号を割り当て、次に、セグメント#1に対して右側のセグメント#3にキャリアシンボル及び制御信号を割り当てる。これにより、図3に示した占有帯域に対応するフレームのキャリアシンボルが構成される。
このように、OFDMフレーム構成部14により、キャリアシンボル及び制御信号が、連続したセグメント番号のセグメントに割り当てられる。これにより、図8には図示しないインターリーブ部において、セグメントを越えた全てのセグメント内で信号をインターリーブする際に、連続したセグメント番号を用いて管理することができる。したがって、インターリーブの管理が複雑になることはなく、当該管理を簡素化することができる。後述する受信装置2によるデインターリーブの処理においても同様である。
IFFT部15は、OFDMフレーム構成部14からキャリアシンボルを入力し、キャリアシンボルにIFFTを施し、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換し、時間領域の信号を直交変調部16に出力する。
直交変調部16は、IFFT部15から時間領域の信号を入力し、入力した信号に直交変調を施し、変調信号を送信部17に出力する
送信部17は、直交変調部16から変調信号を入力し、例えばセグメント数Nが奇数の場合、中央のセグメントの中心周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致するように、変調信号であるIF(Intermediate Frequency(中間周波数))信号に周波数変換を施し、RF(Radio Frequency(無線周波数))信号を生成する。
図3に示した例では、送信部17は、セグメント#0の中心周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致するように、セグメント#0,#1,#2,#3のIF信号に周波数変換を施し、図3に示した占有帯域のRF信号を生成する。この場合のRF信号の周波数配置は、物理チャンネルの低周波数側に配置されたセグメントが削減された帯域であって、物理チャンネルの中心周波数を基準に左右非対称の帯域となる。
具体的には、送信部17は、セグメント#0の中心周波数を物理チャンネルの中心周波数にシフトさせるための周波数の制御信号を発振器から入力し、当該制御信号に基づいて、IF信号の周波数をRF信号の周波数に変換する。
そして、送信部17は、RF信号をOFDM信号として送信する。これにより、物理チャンネルの中心周波数にセグメント#0の中心周波数が一致した左右非対称の占有帯域を有するOFDM信号が送信される。
ここで、次世代デジタル放送が伝送される物理チャンネルを基準とした両隣の物理チャンネルにて、現行デジタル放送が伝送される場合には、送信部17は、例えば、当該次世代デジタル放送の物理チャンネルと両隣の一方の物理チャンネルとの間のガードバンドと、当該次世代デジタル放送の物理チャンネルと両隣の他方の物理チャンネルとの間のガードバンドとが等しくなるように、所定の周波数の制御信号に基づいて、IF信号をRF信号に周波数変換する。
以上のように、本発明の実施形態による送信装置1によれば、次世代デジタル放送を、下側の周波数に配置されたセグメントを削減してOFDM信号を伝送する低減キャリアモードにて実現することができる。
具体的には、制御信号設定部13は、次世代デジタル放送のモードとして、下側の周波数に配置されたセグメントを削減してOFDM信号を伝送する低減キャリアモードを示す情報、下側の周波数に配置されたセグメントを除外した使用セグメント番号を示す情報、誤り訂正符号化方式を示す情報、変調方式を示す情報等を含む制御信号を、使用するセグメント毎に設定する。そして、OFDMフレーム構成部14は、制御信号設定部13により設定された制御信号に含まれる使用セグメント番号に従って、物理チャンネルの中心から両側の端へ向けて右側及び左側を繰り返す順のセグメントに、キャリアシンボル及び制御信号を割り当て、OFDMフレームを構成する。このOFDMフレームには、下側の周波数に位置するセグメントが含まれない。そして、送信部17は、例えばセグメント数Nが奇数の場合、中央のセグメントの中心周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致するように、IF信号をRF信号に周波数変換する。
これにより、送信装置1から、図3に示したように、セグメント#0の中心周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致した左右非対称の占有帯域を有する次世代デジタル放送のOFDM信号が送信される。
中心周波数がプラス方向へ1/7MHzオフセットした現行デジタル放送のチャンネルが、次世代デジタル放送のチャンネルの下側に隣接した場合、低減キャリアモードの次世代デジタル放送では左端のセグメントが使用されないから、図7のUHF33ch,34chのとおり、現行デジタル放送のチャンネルと次世代デジタル放送のチャンネルとの間のガードバンドが広くなる。
したがって、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間において、次世代デジタル放送に低減キャリアモードを用いることにより、現行デジタル放送と次世代デジタル放送との間のガードバンドが狭くなることを回避することができ、干渉妨害を小さく抑えることができる。
また、現行デジタル放送が終了し、次世代デジタル放送への完全移行が完了した際には、中心周波数の1/7オフセットが完全に解消される。そして、低減キャリアモードの次世代デジタル放送からフルキャリアモードの次世代デジタル放送へ移行することにより、伝送容量を増やすことが可能となる。
〔受信装置〕
次に、本発明の実施形態による受信装置について説明する。図9は、本発明の実施形態による受信装置の構成を示すブロック図である。この受信装置2は、低減キャリアモードの次世代デジタル放送を実現する装置であり、図8に示した送信装置1から所定の物理チャンネルの周波数にて送信された、周波数軸上に複数のセグメントが配置されたOFDM信号を受信する。
受信装置2は、受信部20、直交復調部21、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部22、制御信号抽出部23、等化部24、キャリア復調部25、誤り訂正復号部26及びインターフェース部27を備えている。受信部20を除く直交復調部21、FFT部22、制御信号抽出部23、等化部24、キャリア復調部25、誤り訂正復号部26及びインターフェース部27により、復調器が構成される。
受信部20は、図8に示した送信部17に対応する処理を行う。受信部20は、図8に示した送信装置1から送信されたOFDM信号を受信し、例えばセグメント数Nが奇数の場合、物理チャンネルの中心周波数にセグメント#0の中心周波数が一致し、物理チャンネルの周波数軸上における低周波数側のセグメントが削減された帯域であって、物理チャンネルの中心周波数を基準に左右非対称の帯域のOFDM信号であるRF信号に、周波数変換を施し、元のセグメント配置に対応したIF信号を生成する。
具体的には、受信部20は、物理チャンネルの中心周波数であるセグメント#0の中心周波数をIF信号のセグメント#0の中心周波数にシフトさせるための周波数の制御信号を発振器から入力し、当該制御信号に基づいて、RF信号の周波数をIF信号の周波数に変換する。
図3に示した例では、受信部20は、セグメント#0,#1,#2,#3のRF信号であって、物理チャンネルの中心周波数にセグメント#0の中心周波数が一致した左右非対称の帯域を有するOFDM信号であるRF信号に、周波数変換を施し、セグメント#0,#1,#2,#3のIF信号を生成する。そして、受信部20は、IF信号を直交復調部21に出力する。
直交復調部21は、図8に示した直交変調部16に対応する処理を行う。直交復調部21は、受信部20からIF信号を入力し、入力したIF信号に直交復調を施し、復調信号をFFT部22に出力する。
FFT部22は、図8に示したIFFT部15及びOFDMフレーム構成部14に対応する処理を行う。FFT部22は、直交復調部21から復調信号を入力し、復調信号にFFTを施し、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換し、OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルを制御信号抽出部23及び等化部24に出力する。
制御信号抽出部23は、FFT部22からOFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルを入力し、セグメント毎に制御信号を抽出し、低減キャリアモード、使用セグメント番号、誤り訂正符号化方式及び変調方式等のパラメータを取得する。制御信号には、低減キャリアモードを示す情報、使用セグメント番号を示す情報、誤り訂正符号化方式を示す情報、変調方式を示す情報等のパラメータが含まれる。
これにより、受信装置2は、制御信号に低減キャリアモードを示す情報が含まれていることから、OFDM信号が低減キャリアモードで伝送されていることを認識することができる。また、制御信号は例えばTMCCであり、TMCCは、低減キャリアモードの次世代デジタル放送においてもフルキャリアモードと同様に、同じキャリア番号に配置されているから、受信装置2は、信号の復調開始時に、物理チャンネルの中心を基準にして、所定の相対位置のTMCCを抽出し、TMCCから、復調のために必要なパラメータを取得することができる。図3に示した例では、セグメント#0,#1,#2,#3のパラメータを取得することができる。
そして、制御信号抽出部23は、使用セグメント番号及びセグメント毎の変調方式をキャリア復調部25に出力し、使用セグメント番号及びセグメント毎の誤り訂正符号化方式を誤り訂正復号部26に出力する。
等化部24は、FFT部22からOFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルを入力し、キャリアシンボルに含まれるパイロット信号に基づいて伝搬路特性を算出し、伝搬路特性に基づいてキャリアシンボルを等化する。そして、等化部24は、等化信号をキャリア復調部25に出力する。
キャリア復調部25は、図8に示したキャリア変調部12に対応する処理を行う。キャリア復調部25は、等化部24から等化信号を入力すると共に、制御信号抽出部23から使用セグメント番号及びセグメント毎の変調方式を入力する。そして、キャリア復調部25は、使用セグメント番号が示すセグメント毎に、入力した変調方式に対応したキャリア復調を施し、キャリア復調した信号を誤り訂正復号部26に出力する。
これにより、図3に示した例では、セグメント#0,#1,#2,#3の等化信号に対し、キャリア復調が施される。
誤り訂正復号部26は、図8に示した誤り訂正符号化部11に対応する処理を行う。誤り訂正復号部26は、キャリア復調部25からキャリア復調された信号を入力すると共に、制御信号抽出部23から使用セグメント番号及びセグメント毎の誤り訂正符号化方式を入力する。そして、誤り訂正復号部26は、使用セグメント番号が示すセグメント毎に、入力した誤り訂正符号化方式に対応した誤り訂正復号を施し、誤り訂正復号した信号をインターフェース部27に出力する。
これにより、図3に示した例では、セグメント#0,#1,#2,#3の信号に対し、誤り訂正復号が施される。
インターフェース部27は、図8に示したインターフェース部10に対応する処理を行う。インターフェース部27は、誤り訂正復号部26から誤り訂正復号された信号を入力し、入力した信号に所定のインターフェース処理を施し、インターフェース処理を施した信号を出力する。これにより、出力信号としてTS信号等のビット列のデジタルデータが出力される。
以上のように、本発明の実施形態による受信装置2によれば、次世代デジタル放送を、下側の周波数に配置されたセグメントを削減してOFDM信号を伝送する低減キャリアモードにて実現することができる。具体的には、受信装置2が、セグメント#0の中心周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致したOFDM信号を受信すると、受信部20は、物理チャンネルの中心周波数にセグメント#0の中心周波数が一致したOFDM信号であるRF信号に、周波数変換を施し、元のセグメント配置に対応したIF信号を生成する。そして、制御信号抽出部23は、OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルから、セグメント毎に、所定位置の制御信号を抽出し、低減キャリアモード、使用セグメント番号、誤り訂正符号化方式及び変調方式等を取得する。そして、キャリア復調部25は、使用セグメント番号が示すセグメント毎に、変調方式に対応したキャリア復調を行い、誤り訂正復号部26は、使用セグメント番号が示すセグメント毎に、誤り訂正符号化方式に対応した誤り訂正復号を行う。
これにより、送信装置1から送信された、セグメント#0の中心周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致した左右非対称の占有帯域を有する次世代デジタル放送のOFDM信号を受信し、元のTS信号等に復元することができる。
中心周波数がプラス方向へ1/7MHzオフセットした現行デジタル放送のチャンネルが、次世代デジタル放送のチャンネルの下側に隣接した場合、低減キャリアモードの次世代デジタル放送では左端のセグメントが使用されないから、図7のUHF33ch,34chのとおり、現行デジタル放送のチャンネルと次世代デジタル放送のチャンネルとの間のガードバンドが広くなる。
したがって、現行デジタル放送から次世代デジタル放送への移行期間において、次世代デジタル放送に低減キャリアモードを用いることにより、現行デジタル放送と次世代デジタル放送との間のガードバンドが狭くなることを回避することができ、干渉妨害を小さく抑えることができる。
また、現行デジタル放送が終了し、次世代デジタル放送への完全移行が完了した際には、中心周波数の1/7オフセットが完全に解消される。そして、低減キャリアモードの次世代デジタル放送からフルキャリアモードの次世代デジタル放送へ移行することにより、伝送容量を増やすことが可能となる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、1チャンネルあたりのセグメント数Nを奇数として説明したが、偶数であってもよい。この場合、セグメントは、チャンネルの中心から両端へ向けて、右、左、右、左、・・・の順に割り当てられる。例えば、1チャンネルあたりのセグメント数N=6とし、チャンネルの下側(周波数が低い側)から上側(周波数が高い側)へ向けてセグメント#5,#3,#1,#0,#2,#4が配置されており、物理チャンネルの中心とセグメント#1,#0の境界とが一致する場合を想定する。セグメントは、中心から両端へ向けて、右(#0)、左(#1)、右(#2)、左(#3)、・・・の順に割り当てられる。
具体的には、送信装置1のOFDMフレーム構成部14は、制御信号に含まれる使用セグメント番号に従って、予め設定されたセグメント割り当ての順番のセグメントに(前記例では、右(#0)、左(#1)、右(#2)、左(#3)、・・・の順のセグメントに)、キャリアシンボル及び制御信号を割り当て、OFDMフレームを構成する。また、送信部17は、前記例では、セグメント#1,#0の境界の周波数が物理チャンネルの中心周波数に一致するように、IF信号に周波数変換を施してRF信号を生成する。これにより、物理チャンネルの中心周波数にセグメント#1,#0の境界が一致し、物理チャンネルの周波数軸上における低周波数側のセグメントが削減された信号が送信される。また、受信装置2の受信部20は、前記例では、物理チャンネルの中心周波数にセグメント#1,#0の境界が一致したRF信号に、周波数変換を施し、元のセグメント配置に対応したIF信号を生成する。
また、前記実施形態では、図7において、1セグメントあたりの帯域幅を2/7MHz、1チャンネルあたりのセグメント数をN=19、削減するセグメント数をM=1とする低減キャリアモードの次世代デジタル放送における周波数配置を示したが、これは一例である。本発明は、1セグメントあたりの帯域幅、1チャンネルあたりのセグメント数N及び削減するセグメント数Mを、図7のように限定するものではない。
また、前記実施形態では、図8に示した送信装置1の制御信号設定部13は、低減キャリアモードを示す情報、使用セグメント番号を示す情報等を制御信号として設定し、OFDMフレーム構成部14は、キャリアシンボル及び制御信号をセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するようにした。制御信号は、TMCCに限定されるものではなく、他の信号を用いるようにしてもよい。
また、前記実施形態において、図8に示した送信装置1のインターフェース部10、誤り訂正符号化部11、キャリア変調部12、制御信号設定部13、OFDMフレーム構成部14、IFFT部15及び直交変調部16からなる変調器の各構成部の処理は、送信装置1に搭載される集積回路であるLSIのチップにより実現されるようにしてもよい。これらは、個別に1チップ化されていてもよいし、これらの一部または全部が1チップ化されていてもよい。
また、LSIの代わりに、集積度の異なるVLSI、ULSI等のチップにより実現されるようにしてもよい。さらに、LSI等のチップに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサを用いるようにしてもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いるようにしてもよい。図9に示した受信装置2の直交復調部21、FFT部22、制御信号抽出部23、等化部24、キャリア復調部25、誤り訂正復号部26及びインターフェース部27からなる復調器の各構成部の処理についても同様であり、受信装置2に搭載されるチップにより実現される。
1 送信装置
2 受信装置
10 インターフェース部
11 誤り訂正符号化部
12 キャリア変調部
13 制御信号設定部
14 OFDMフレーム構成部
15 IFFT部
16 直交変調部
17 送信部
20 受信部
21 直交復調部
22 FFT部
23 制御信号抽出部
24 等化部
25 キャリア復調部
26 誤り訂正復号部
27 インターフェース部

Claims (9)

  1. 所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントのうち所定数のセグメントに送信対象の信号を割り当て、前記所定の物理チャンネルの周波数にてOFDM信号を送信する送信装置において、
    前記複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、前記送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を設定する制御信号設定部と、
    前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、
    前記OFDMフレーム構成部により構成されたOFDMフレームのIF信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称の帯域のRF信号に周波数変換する送信部と、
    を備えたことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントの数が奇数の場合、
    前記OFDMフレーム構成部は、
    前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数に位置するセグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする送信装置。
  3. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントの数が偶数の場合、
    前記OFDMフレーム構成部は、
    前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数の両側に位置するセグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする送信装置。
  4. 所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された所定数のセグメントに送信対象の信号を割り当て、前記所定の物理チャンネルの周波数にてOFDM信号を送信する送信装置において、
    前記送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報を含む制御信号を設定する制御信号設定部と、
    前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、
    前記OFDMフレーム構成部により構成されたOFDMフレームのIF信号を、前記所定の物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称の帯域のRF信号に周波数変換する送信部と、を備え、
    前記OFDMフレーム構成部は、
    前記所定の物理チャンネルの中心周波数に位置するセグメントを中心セグメントとし、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、まず、前記中心セグメントに割り当て、そして、前記中心セグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、
    前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に、前記中心セグメントが配置され、前記高周波数側のセグメント及び前記低周波数側のセグメントが交互に繰り返して配置された場合に、最も低い周波数に位置するセグメントが削減された構造となるように、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とする送信装置。
  5. 請求項1からまでのいずれか一項に記載の送信装置において、
    前記所定の物理チャンネルを基準とした両隣の物理チャンネルにて、中心周波数が1/7MHzオフセットされたOFDM信号が送信されている場合、
    前記送信部は、
    前記所定の物理チャンネルと前記両隣の一方の物理チャンネルとの間のガードバンドと、前記所定の物理チャンネルと前記両隣の他方の物理チャンネルとの間のガードバンドとが等しくなるように、前記IF信号を前記RF信号に周波数変換する、ことを特徴とする送信装置。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項の送信装置から所定の物理チャンネルの周波数にて送信されたOFDM信号を受信する受信装置であって、
    前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントのうち低周波数側のセグメントが削減され、前記所定の物理チャンネルの中心周波数を基準に非対称の帯域のRF信号を、IF信号に周波数変換する受信部と、
    前記IF信号がFFTされたOFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルから、複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を抽出する制御信号抽出部と、
    前記OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルのうち、前記制御信号抽出部により抽出された制御信号に含まれる使用セグメント番号に対応するキャリアシンボルに対してキャリア復調を施し、前記キャリア復調を施した信号に対して誤り訂正復号を施すキャリア復調及び誤り訂正復号部と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  7. 請求項1の送信装置に搭載されるチップであって、
    所定の物理チャンネルの周波数軸上に配置された複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、前記複数のセグメントのうち送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を設定する制御信号設定部と、
    前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、
    を備えたことを特徴とするチップ。
  8. 請求項4の送信装置に搭載されるチップであって、
    前記送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報を含む制御信号を設定する制御信号設定部と、
    前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号設定部により設定された制御信号を、前記所定数のセグメントに割り当て、OFDMフレームを構成するOFDMフレーム構成部と、を備え、
    前記OFDMフレーム構成部は、
    前記所定の物理チャンネルの中心周波数に位置するセグメントを中心セグメントとし、前記送信対象の信号のキャリアシンボル及び前記制御信号を、まず、前記中心セグメントに割り当て、そして、前記中心セグメントから高周波数側の端及び低周波数側の端へ向けて、前記高周波数側及び前記低周波数側を交互に繰り返す順番のセグメントにそれぞれ割り当て、
    前記所定の物理チャンネルの周波数軸上に、前記中心セグメントが配置され、前記高周波数側のセグメント及び前記低周波数側のセグメントが交互に繰り返して配置された場合に、最も低い周波数に位置するセグメントが削減された構造となるように、OFDMフレームを構成する、ことを特徴とするチップ。
  9. 請求項の受信装置に搭載されるチップであって、
    当該受信装置が受信したOFDM信号のRF信号から周波数変換されたIF信号がFFTされ、OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルから、複数のセグメントから最も低い周波数に配置されたセグメントを削減してキャリアシンボルを低減する低減キャリアモードを示す情報と、送信対象の信号が割り当てられる所定数のセグメントの番号である使用セグメント番号を示す情報とを含む制御信号を抽出する制御信号抽出部と、
    前記OFDMフレームを構成するセグメント毎のキャリアシンボルのうち、前記制御信号抽出部により抽出された制御信号に含まれる使用セグメント番号に対応するキャリアシンボルに対してキャリア復調を施し、前記キャリア復調を施した信号に対して誤り訂正復号を施すキャリア復調及び誤り訂正復号部と、
    を備えたことを特徴とするチップ。
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