JP6640643B2 - 水中点検装置及び水中点検方法 - Google Patents

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Description

本発明に係る実施形態は、水中にある機器や構造物の保守点検作業を行うための水中点検装置及び水中点検方法に関する。
例えば原子力プラントにおいて、原子炉容器内、燃料プール内又はタンク内等の水中にある機器や構造物の保守点検作業を行う場合、水面上から点検装置を水中に投下して保守点検作業が行われる。
例えば、原子炉内の水中目視点検作業では、通常、撮像装置や推進装置等を有する水中点検装置を搭載した搬送装置を原子炉の上部に敷設したレールに沿って移動させ、水中点検装置を搬送装置から原子炉内の水中に吊下ろし、水中を移動させて保守点検作業を実施している。
このような水中点検装置では、保守点検作業を効率的に行うために、点検対象設備内における水中点検装置の位置を常時把握する必要がある。そのため、点検対象設備の設計情報や水中点検装置に搭載したジャイロセンサによる位置情報や撮像装置による画像データ等に基づいて、点検対象設備内における水中点検装置の位置を確認する手段が提案されている。
特開2015−175831号
水中の機器や構造物を水中点検装置により保守点検作業を行う際、点検対象設備が原子炉の場合は、水中点検装置を原子炉の上部から原子炉内に吊下ろし保守点検作業を実施できるが、点検対象設備がタンク等の場合は、水中点検装置を例えばタンクの上部に設けられた搬入口からタンク内に投入することになるため、タンク内へのアクセス経路が限られたものとなる。そして、タンク内の保守点検作業を円滑に行うために、水中点検装置の位置を画像等で常時把握し、遠隔操作や推進装置等により水中点検装置を点検対象物に速やかに近接させる必要がある。
しかしながら、従来の水中点検装置の位置確認手段は、点検対象設備の設計情報、水中点検装置に搭載したジャイロセンサや撮像装置による位置データ及び画像データ等に基づいて水中点検装置の位置を同定しているが、水中点検装置の位置・姿勢を計測するジャイロセンサの計測値に誤差があると、画像データとのマッチングに大きな誤差が生じ、実際の位置と大きく異なる可能性がある。さらに、ジャイロセンサは計測誤差が蓄積する性質があるため、長時間の保守点検作業には使用することができないという課題もある。
本発明の実施形態は、上記課題を解決するためになされたもので、点検対象設備内における水中点検装置の位置・姿勢を高精度で同定可能とすることで、保守点検作業を効率的に実施することができる水中点検装置及び水中点検方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の実施形態に係る水中点検装置は、点検対象設備内の水面上を移動可能な移動体と、前記移動体にケーブルを介して昇降可能に設置され、目標位置にある点検対象物を保守点検するセンサ部と、前記点検対象設備内に設置され移動体を撮像する移動体撮像装置と、前記移動体の下部に設けられ前記センサ部を撮像するセンサ部撮像装置と、前記移動体撮像装置とセンサ部撮像装置から入力されたデータを処理するデータ処理装置と、を備えた水中点検装置において、前記データ処理装置は、前記移動体撮像装置から入力された前記移動体の撮像画像に基づいて算出された当該移動体の三次元位置データと、前記センサ部撮像装置から入力された前記センサ部の撮像画像に基づいて算出された当該センサ部の三次元相対位置データを統合することにより、前記センサ部の三次元位置を算出することを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る水中点検方法は、点検対象設備内の水面上を移動可能な移動体と、前記移動体にケーブルを介して昇降可能に接続され、目標位置にある点検対象物を保守点検するセンサ部と、前記点検対象設備内に設置され移動体を撮像する移動体撮像装置と、前記移動体の下部に設けられ前記センサ部を撮像するセンサ部撮像装置と、前記移動体撮像装置とセンサ部撮像装置から入力されたデータを処理するデータ処理装置と、を備えた水中点検装置を用いて前記センサ部の三次元位置を算出する水中点検方法において、前記データ処理装置は、前記移動体撮像装置から入力された移動体の撮像画像に基づいて算出された前記移動体の三次元位置データと、前記センサ部撮像装置から入力されたセンサ部の撮像画像に基づいて算出された前記センサ部の三次元相対位置データを統合することにより、前記センサ部の三次元位置を算出し、前記算出された三次元位置が前記目標位置に近接するまで前記移動体を移動させることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、点検対象設備内における水中点検装置の位置を精度よく同定することができる。
第1の実施形態に係る水中点検装置の構成図。 第1の実施形態に係る移動体及びセンサ部の構成図。 第1の実施形態に係る水中点検作業フロー図。 第1の実施形態に係る三次元位置データの算出フロー図。 第1の実施形態に係る三次元位置データ算出手法の概念図。 第1の実施形態に係る移動体及びセンサ部の表示例を示す図(その1)。 第1の実施形態に係る移動体及びセンサ部の表示例を示す図(その2)。 第2の実施形態に係る水中点検装置の構成図。 第2の実施形態に係る三次元位置データの算出フロー図。 第2の実施形態に係る移動体及びセンサ部の表示例を示す図。
以下、本発明に係る水中点検装置及び水中点検方法の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る水中点検装置及び点検方法について、図1乃至図7を用いて説明する。なお、本実施形態では点検対象設備がタンクの例を説明するが、原子炉容器や燃料プール、又は一般の容器にも適用可能である。
(構成)
第1の実施形態に係る水中点検装置10は、図1に示すように、水等の液体が満たされている点検対象設備20内の水面上を移動可能な移動体(ビークル)101と、水中にある機器や構造物の点検に使用するセンサ群(例えば、可視カメラ、超音波センサ等)が配置されたセンサ部102と、移動体101からケーブル112によりセンサ部102を水中に投下又は引上げるためのセンサ部昇降装置103と、移動体101に接続された制御ケーブル、電源ケーブル等からなるケーブル113を移動体101の移動に合わせて繰出し又は巻取るケーブル駆動装置104と、移動体101、センサ部102、センサ部昇降装置103及びケーブル駆動装置104を制御する制御装置105と、点検対象設備20内に設置され、点検対象設備20内の移動体101等を撮像する移動体撮像装置106と、移動体101の下部に設けられセンサ部102等を撮像するセンサ部撮像装置107と、位置算出処理を行うデータ処理装置108と、算出した位置等の情報を出力する表示装置109と、から構成される。
また、点検対象設備20には、内部にアクセスするための搬入口114が設けられている。この搬入口114は開閉蓋等を備えてもよいが、図1では省略している。
移動体101は、例えばスラスタ等の推進装置111を用いて水上を移動可能な船型又はホバー型の移動体(ビークル)が用いられ、制御装置105により移動制御される。この移動体101には、センサ部102、センサ部昇降装置103及びセンサ部撮像装置107が搭載され、センサ部102には点検内容に応じて、可視カメラ、赤外線カメラ、超音波センサ、放射線検出器、温度計、等からなるセンサ群が配置される。
センサ部昇降装置103は、水中に投下されるセンサ部102に接続された制御/電源ケーブル等からなるケーブル112を繰出し又は巻取ることが可能なケーブル巻取装置からなり、制御装置105により駆動制御される。
ケーブル駆動装置104は、移動体101に接続された制御/電源ケーブル等からなるケーブル113の繰出し、巻取りが可能なケーブル巻取装置からなり、制御装置105により駆動制御される。
移動体撮像装置106は、例えば三次元カメラからなり、点検対象設備20の内部全体を俯瞰できる位置に設置することが望ましいが、これに限定されず、移動体撮像装置106に回転駆動装置を付設し、撮像範囲を適宜変更可能とし、点検対象設備20の内部全体を撮像可能となるようにしてもよい。
センサ部撮像装置107は、例えば、三次元カメラからなり、水中のセンサ部102を撮像し相対的な位置計測を行う。このセンサ部撮像装置107は、図1に示すように、移動体の下部に設けられる。また、図2に示すように、センサ部撮像装置107を移動体101の前後左右等に複数設け、計測精度を上げるようにしてもよい。
データ処理装置108は、移動体撮像装置106で取得したデータと、移動体101の寸法等の情報を基に、水中点検設備20内の移動体101の位置及び姿勢(三次元位置データ)を算出する。また、センサ部撮像装置107で取得したデータとセンサ部102の寸法を基に、センサ部102の相対的な位置及び姿勢(三次元相対位置データ)を算出する。
(作用)
〈水中点検作業フロー〉
本実施形態に係る水中点検装置10を用いて点検対象設備20内の保守点検作業を行う際の水中点検作業フローを図3により説明する。
なお、本実施形態では、点検対象設備20の下部にある点検対象物(例えば、点検対象物20の底面又は底部構造物)を点検対象とする例について説明するが、これに限定されず、点検対象設備20の側部等他の部分を点検対象としてもよい。また、点検対象設備20内における点検対象物の位置(「点検対象位置」又は「目標位置」という)は、点検対象設備20の設計データや機器配置情報等により既知のものとする。
まず、センサ部102を搭載した移動体101を点検対象設備20の搬入口114から点検対象設備20内の水面上に投下する。同時に移動体撮像装置106も搬入口114から点検対象設備20内に搬入し、適切な位置に設置する。(S1)。
次に、点検対象設備20内の点検対象位置(目標位置)の上部近傍に向けて、制御装置105によりケーブル駆動装置104を操作するとともに移動体101の推進装置111を駆動制御し、移動体101を目標位置の上部近傍へ移動させる(S2)。
次に、移動体撮像装置106により移動体101の三次元画像を撮像し、データ処理装置108は撮像画像等に基づいて移動体101の三次元位置データを算出するとともに、表示装置109に出力する(S3)。なお、三次元位置データの算出方法については後述する。
次に、S3で算出した移動体101の三次元位置データに基づき、移動体101が点検対象位置(目標位置)の上部にあるか否かを表示装置109に表示された画像等に基づいて判断する(S4)。移動体101が点検対象位置の上部に到達していなければ、S2に戻り、移動体101を再度移動させる。
次に、S4で移動体101が点検対象位置(目標位置)の上部にあると判断されれば、センサ部昇降装置103によりケーブル112を繰出して水中にセンサ部102を投下する(S5)。
次に、移動体101に搭載したセンサ部撮像装置107によりセンサ部102の三次元画像を撮像し、データ処理装置108は撮像画像等に基づいてセンサ部102の三次元相対位置データを算出するとともに、表示装置109に出力する(S6)。
次に、S3及びS4で算出した移動体101の三次元位置データとセンサ部102の三次元相対位置データを統合し、点検対象設備20内におけるセンサ部102の三次元位置を算出するとともに、表示装置109に出力する(S7)。
次に、センサ部102が点検対象位置(目標位置)にあるか否かを表示装置109に表示された画像等に基づいて判断する。点検対象位置から離れている場合は、S2へ戻り移動体101を再度移動させてセンサ部102が点検対象位置に近接するように調整する(S8)。
次に、S8でセンサ部102が点検対象位置(目標位置)にあると判断されれば、位置決めが完了したとして移動体101の移動及びセンサ部昇降装置103の操作を停止し(S9)、センサ部102により各種目的に応じた水中点検を実施する(S10)。
〈移動体及びセンサ部の三次元位置データの算出フロー〉
次に、データ処理装置108による移動体101の三次元位置データの算出フロー及びセンサ部102の三次元相対位置データの算出フローについて、図4及び図5により説明するが、両者は基本的なフローは同じなので、ここでは移動体101の三次元位置データの算出フローについて説明する。
まず、データ処理装置108は、移動体撮像装置106により時系列的に撮像された移動体101の三次元画像を取得する(S20)。図5(a)、(b)は、異なる時刻に撮像された三次元画像の例である。
次に、取得した各三次元画像から移動体101のエッジ等の特徴点(例えば、図5(a)のa1〜a3、図5(b)のa1’〜a3’)を抽出する(S21)。
次に、S21で抽出した特徴点a1〜a3、a1’〜a3’の近傍に設定された特徴量算出領域b1〜b3、b1’〜b3’における色情報や輝度勾配情報を基にした特徴量(例えば、HOG(Histogram of Oriented Gradients)特徴量)c1〜c3、c1’〜c3’を算出する(S22)。
次に、S22で算出された各特徴量c1〜c3、c1’〜c3’を比較し、先に撮像された三次元画像(図5(a))の特徴量c1〜c3と類似する特徴量を有する特徴点(対応点)を、後に撮像された三次元画像(図5(b))から抽出し、特徴点の対応付けを行う(S23)。
図5に示す例では、図5(a)の特徴点a1〜a3における特徴量c1〜c3にそれぞれ類似するものが図5(b)におけるc1’〜c3’であり、これにより、特徴点a1〜a3と特徴点(対応点)a1’〜a3’がそれぞれ対応すると判断する。
なお、図5(a)、(b)では、便宜上、特徴点がそれぞれ3つ図示されているが、実際の特徴点の数は4以上となる場合もある。
次に、S23で各特徴点の対応付けが終了した後、三次元撮像装置における三角測量の原理により、対応点a1’〜a3’の三次元座標を算出する(S24)。
次に、S24で算出された移動体101の3カ所以上の対応点の三次元座標と、移動体101の実際の特徴点の配置・寸法情報を表した既知の三次元データとを照合することで(S25)、点検対象設備20内の三次元空間における移動体101の実際の位置・姿勢を表す三次元位置データを算出する(S26)。
なお、説明を省略するが、センサ部102の三次元相対位置データも、上記S20〜S26と同様な手順で算出される。
そして、センサ部の絶対的な三次元位置データは、図3のS7で説明したように、移動体101の三次元位置データとセンサ部102の三次元相対位置データを統合することにより算出される。
(変形例)
図4のS23における対応点の抽出ステップでは、時系列的に取得した三次元画像から対応点の位置を追跡することも可能であり、2回目以降の位置計測処理においては、特徴点抽出から対応点抽出までの処理を省略することで処理時間を短縮することができる。
さらに、特徴点の追跡処理手法としては、例えば特徴点周辺画像のテンプレートマッチングによる追跡や、Lucas-Kanade法、Mean-Shift法などの手法が適用可能である。
その際、位置計測対象物(移動体101、センサ部102)に基準マーカ(例えば、LEDマーカや球体マーカなど)を3個以上取り付けておき、基準マーカを特徴点として検出することもできる。これにより、特徴点検出及び対応付けの処理を簡略化することも可能である。
また、移動体101の位置は、例えば搬入口114の近傍に設置した移動体撮像装置106の設置位置情報から、移動体101の点検対象設備20内における実際の三次元位置データ(位置座標・姿勢)を算出することができる。
なお、移動体撮像装置106の設置位置は、搬入口114の近傍に限定されるものではなく、移動体101側に取り付けられた三次元撮像装置で点検対象設備20内の基準座標(例えば、搬入口114)を撮像し、基準位置に対する当該三次元撮像装置の位置座標・姿勢を求めることで、同様に移動体101の位置を計測することもできる(図示せず)。
〈表示部の機能〉
データ処理装置108は、図6及び図7に示すように、移動体101及びセンサ部102の三次元位置データに基づいて、移動体101及びセンサ部102の位置を点検対象設備20の画像上に描画した上面図や側面図(図6参照)、又は三次元画像(図7参照)を作成し、表示装置109に適宜組み合わせて出力する。
なお、表示装置109の画面上に、実際の三次元位置情報(X,Y,Z)を文字情報として出力することも可能である。また、表示画像の設定(各画像の配置構成、三次元画像の視点位置・方向、等)は適宜変更可能である。
表示装置109として、算出した三次元位置情報を表示することが可能なディスプレイや、データとして記憶可能な記録媒体(例えば、HDD、CD、DVD等)が用いられる。
(効果)
以上、説明したように本第1の実施形態によれば、点検対象設備20が、アクセス経路が限られているタンク等の場合であっても、特徴量の比較手法を用いた三次元位置データ算出手段により、点検対象設備20内における移動体101及びセンサ部102の位置を高精度で求めることができる。
また、移動体101及びセンサ部102の位置を可視化された画像で表示することで、保守点検作業の効率化を図ることができる。
さらに、センサ部102の三次元位置データは、移動体101の三次元位置データと統合することにより算出されるため、センサ部102を水中に投下している間に、移動体101が水面の揺れなどにより微小に位置変動している場合にも高精度で算出することが可能となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る水中点検装置及び点検方法について、図8乃至図10を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一又は類似の構成については同一の符号を付し、重複説明を省略する。
(構成)
本第2の実施形態では、図8に示すように、センサ部102が水中で移動するためのセンサ部移動装置110(例えば、スラスタ、クローラ等)を備えるとともに、移動体撮像装置106及びセンサ部撮像装置107として、例えば測定対象の表面形状を取得可能な三次元形状撮像装置(三次元スキャナ)を用いる構成としている。
三次元スキャナからなる移動体撮像装置106は、点検対象設備20内の構造物及び移動体101の三次元形状データ(例えば、点群データや距離画像データ)を取得し、センサ部撮像装置107は、センサ部102の三次元データ(例えば、点群データや距離画像データ)を取得する。なお、センサ部撮像装置107として、水中用のレーザ又は超音波三次元スキャナが用いられる。
(作用)
〈水中点検作業フロー〉
本第2の実施形態に係る水中点検装置10を用いて点検対象設備20内の保守点検作業を行う際の水中点検作業フローを図9により説明する。なお、第1の実施形態(図3)と同じ動作をする部分については説明を省略し、相違する部分のみを説明する。
図9に示すS33及びS37では、図10に示すように、それぞれ算出された移動体101又はセンサ部102の三次元位置と、移動体の目標位置101a又はセンサ部の目標位置102aを同時に描画した画像や位置情報を表示装置109に出力し、操作者は現時点での移動体101又はセンサ部102の位置と、移動体又はセンサ部の目標位置101a、102aの一致、不一致を判断する。
S33で計測した移動体101の位置が点検対象位置の上部(目標位置)に到達していなければ、S31に戻り、移動体101を再度移動させる。
一方、S37で算出されたセンサ部102が点検対象位置(目標位置)から離れている場合は、センサ部102の下部に設けられたセンサ部移動装置110を用いてセンサ部の位置調整を行い(S38)、S35に戻る。
〈移動体及びセンサ部の三次元位置データの算出フロー〉
次に、第2の実施形態に係るデータ処理装置108による移動体101の位置計測処理フロー及びセンサ部102の相対位置計測処理フローについて説明する。
まず、三次元スキャナからなる移動体撮像装置106及びセンサ部撮像装置107により、移動体101の表面形状及びセンサ部102の表面形状を示す三次元形状データ(例えば、点群データ)を取得し、データ処理装置108は取得した三次元形状データと、既知の移動体101やセンサ部102の三次元形状モデルとの位置合わせを行うことで、移動体101及びセンサ部102の三次元位置データを算出する。
三次元モデルの位置合わせは、例えば三次元局所特徴量のマッチングによる位置合わせ手法やICP法(Iterative Closest Point)による位置合わせ手法等を採用することができる。
三次元局所特徴量は、構造物のエッジ点や角(コーナ点)等を三次元特徴点として抽出し、その周辺局所領域の三次元特徴量(例えば、PFH(Point Feature Histogram)特徴量、FPFH(Fast Point Feature Histogram)特徴量、SHOT特徴量、等)を算出する。
また、ICP法は、位置合わせを行う疎点群データと三次元データについて、最近傍頂点間距離の二乗和を反復計算により最小化(収束)させることで、位置合わせを行う手法である。
これにより、移動体101の三次元位置データ及びセンサ部102の三次元相対位置データを算出でき、これらを統合してセンサ部102の点検対象設備20内における三次元位置を算出することができる。
なお、本実施形態では、移動体撮像装置106及びセンサ部撮像装置107として、三次元スキャナを用いる例について説明したが、これに限定されず、いずれかを三次元カメラとしてもよい。
〈表示部の機能〉
データ処理装置108は、算出した移動体位置及びセンサ部位置を描画した画像に加え、図10に示すように、点検対象設備20内の点検対象箇所の点検を行う際の移動体101の目標位置101a、及びセンサ部102の目標位置102aを画像上に重ね合わせて描画した画像を生成し、表示装置109に出力する。
また、移動体101及びセンサ部102の三次元位置情報と、それぞれの目標位置101a、102aからのずれ量を数値として画面上に描画することも可能である。
(効果)
以上、説明したように第2の実施形態によれば、三次元スキャナ等で取得した三次元形状データを用いることで移動体101及びセンサ部102の三次元位置を高精度で算出することが可能となる。
また、算出した移動体101及びセンサ部102の位置情報と目標位置情報を合わせて可視化することで、移動体101及びセンサ部102の移動操作を効率的に行うことが可能となり、保守点検時間の短縮化を図ることができる。
また、センサ部102の投下後にもセンサ部移動装置110による微調整が可能であるため、センサ部102を目標位置に高精度かつ短時間で到達させることが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、組み合わせ、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…水中点検装置、20…点検対象設備、101…移動体(ビークル)、102…センサ部、103…センサ部昇降装置、104…ケーブル駆動装置、105…制御装置、106…移動体撮像装置、107…センサ部撮像装置、108…データ処理装置、109…表示装置、110…センサ部移動装置、111…推進装置、112、113…ケーブル、114…搬入口

Claims (6)

  1. 点検対象設備内の水面上を移動可能な移動体と、前記移動体にケーブルを介して昇降可能に設置され、目標位置にある点検対象物を保守点検するセンサ部と、前記点検対象設備内に設置され移動体を撮像する移動体撮像装置と、前記移動体の下部に設けられ前記センサ部を撮像するセンサ部撮像装置と、前記移動体撮像装置とセンサ部撮像装置から入力されたデータを処理するデータ処理装置と、を備えた水中点検装置において、
    前記データ処理装置は、前記移動体撮像装置から入力された前記移動体の撮像画像に基づいて算出された当該移動体の三次元位置データと、前記センサ部撮像装置から入力された前記センサ部の撮像画像に基づいて算出された当該センサ部の三次元相対位置データを統合することにより、前記センサ部の三次元位置を算出することを特徴とする水中点検装置。
  2. 点検対象設備内の水面上を移動可能な移動体と、前記移動体にケーブルを介して昇降可能に接続され、目標位置にある点検対象物を保守点検するセンサ部と、前記点検対象設備内に設置され移動体を撮像する移動体撮像装置と、前記移動体の下部に設けられ前記センサ部を撮像するセンサ部撮像装置と、前記移動体撮像装置とセンサ部撮像装置から入力されたデータを処理するデータ処理装置と、を備えた水中点検装置を用いて前記センサ部の三次元位置を算出する水中点検方法において、
    前記データ処理装置は、前記移動体撮像装置から入力された移動体の撮像画像に基づいて算出された前記移動体の三次元位置データと、前記センサ部撮像装置から入力されたセンサ部の撮像画像に基づいて算出された前記センサ部の三次元相対位置データを統合することにより、前記センサ部の三次元位置を算出し、前記算出された三次元位置が前記目標位置に近接するまで前記移動体を移動させることを特徴とする水中点検方法。
  3. 前記データ処理装置は、前記移動体撮像装置が時系列的に撮像した複数の撮像画像から、それぞれ複数の特徴点及び特徴量を求め、前記複数の撮像画像との間で前記複数の特徴量の類似性を判断することにより前記複数の特徴点の対応付けを行い、現時刻における前記移動体の三次元座標を求めるとともに当該移動体の実寸法情報と照合することで、現時刻における前記移動体の三次元位置データを算出することを特徴とする請求項2記載の水中点検方法。
  4. 前記データ処理装置は、前記センサ部撮像装置が時系列的に撮像した複数の撮像画像から、それぞれ複数の特徴点及び特徴量を求め、前記複数の撮像画像との間で前記複数の特徴量の類似性を判断することにより前記複数の特徴点の対応付けを行い、現時刻における前記センサ部の三次元座標を求めるとともに当該センサ部の実寸法情報と照合することで、現時刻における前記センサ部の三次元相対位置データを算出することを特徴とする請求項2又は3記載の水中点検方法。
  5. 前記移動体撮像装置及び/又は前記センサ部撮像装置は三次元形状測定装置からなり、前記データ処理装置で算出された当該移動体及び/又は当該センサ部の三次元形状データと、当該移動体及び/又は当該センサ部の三次元実形状情報とを照合することで前記移動体及び/又は前記センサ部の三次元位置データを算出することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の水中点検方法。
  6. 前記データ処理装置により算出された前記移動体の三次元位置データ及び前記センサ部の三次元位置データと、前記移動体及び前記センサ部の目標位置を表示装置に表示することにより、前記移動体及び前記センサ部の移動制御を行うことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の水中点検方法。
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