JP6640580B2 - 微動機構、経緯台及び望遠鏡システム - Google Patents

微動機構、経緯台及び望遠鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、望遠鏡に用いられる微動機構及びこの微動機構を備える経緯台並びにこの微動機構を備える望遠鏡システムに関する。
従来、天体望遠鏡等を支持し、天体望遠鏡等の向きを調整する機構として、経緯台が最も簡便なものとして用いられている。経緯台は、水平軸と、それに直交した垂直軸の2軸で構成された架台であり、構造が簡単で加工しやすく安価に製造でき、動作もわかりやすく、初心者向けの小口径望遠鏡に多用されている。
経緯台は、水平軸をハンドルによって微動させることによって望遠鏡の水平方向の向きを調整することができ、また、水平軸に直行した垂直軸をハンドルによって微動させることによって望遠鏡の高度を調整することができる。経緯台の代表例としては、フォーク式や片手持ちフォーク式と呼ばれるアームによって望遠鏡の高度を可変に軸支するものが知られている。
経緯台は、望遠鏡の水平方向の向きや垂直方向の向きを調整する機構として、微動機構を有している。微動機構は、一方の部材に連結された微動軸上にウォームギアが設けられ、このウォームギアと噛み合うウォームホイールが他方の部材に連結され、ウォームギアの回転に伴いウォームホイールが回転し、一方の部材と他方の部材が相対回転する機構である。
微動機構は、微動軸に回転操作を容易とするために微動ハンドルが装着されて、微動ハンドルを回転操作されることで微動軸が回転し、微小角度だけ望遠鏡の向きを回転することが可能とされている。
微動機構は、ウォームギアとウォームホイールの噛み合い状態が、望遠鏡の回転角の精度を決めるため、適切な噛み合い状態となるように、微動軸をウォームホイール側に押し付ける力を調整する必要があり、通常は微動軸のホイールギアとは反対側から微動軸をネジ等により適宜締め付けて押しつけ力を発生させるようにしている。
特開2015−180948号公報
しかし、微動機構は、ネジ等によってウォームホイール側へ最適な押しつけ力を調整することは、製品の初期出荷時の微調整、また観測時の初期セッティングを複雑化するといった課題が生じる。
また、上述したような微動機構は、ネジ等によってウォームホイール側へ最適な押しつけ力を調整することも難しく、ネジのゆるみや衝撃によってウォームギアとウォームホイールの噛み合い状態が変化し、望遠鏡の回転精度が悪化することも想定される。
また、上述したような微動機構は、ウォームギアとウォームホイールの噛み合い状態が悪化すると、ギア部分のがたつきが発生し、異音の発生やギア刃を損耗させる恐れもある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、微動軸のウォームホイール側へ適切な押しつけ力を、特段の調整なしに実現するとともに、微動機構の精度を維持しつつギア部のガタツキや損耗を防止し、初心者にも扱いやすい微動機構、経緯台及び望遠鏡システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明に係る微動機構は、経緯台に用いられる微動機構であって、第1の部材と連結される蓋体と、蓋体とともに筐体を構成する箱体とを有する第1の回転体と、第1の回転体内に配設され第1のギアを有する微動軸と、第1の回転体内に配設され第1のギアと係合する第2のギアと、第1の回転体外へ延びるとともに第2のギアと接続された延在部とを有し、第1の回転体外で第2の部材と連結される第2の回転体と、蓋体と箱体との固定力により微動軸を第1のギアと第2のギアが係合する向きに押し付ける押付部材とを備え、前記微動軸は、軸上で前記第1のギアの両端に拡径部を有し、前記第1の回転体は、前記拡径部を収納する収納部を有し、前記拡径部の外側であって、前記拡径部と前記収納部の内壁との間に軟性ワッシャを備えるものである。
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る経緯台は、少なくとも一つの微動機構を備え、微動機構は、第1の部材と連結される蓋体と、蓋体とともに筐体を構成する箱体とを有する第1の回転体と、第1の回転体内に配設され第1のギアを有する微動軸と、第1の回転体内に配設され第1のギアと係合する第2のギアと、第1の回転体外へ延びるとともに第2のギアと接続された延在部とを有し、第1の回転体外で第2の部材と連結される第2の回転体と、蓋体と箱体との固定力により微動軸を第1のギアと第2のギアが係合する向きに押し付ける押付部材とを有し、前記微動軸は、軸上で前記第1のギアの両端に拡径部を有し、前記第1の回転体は、前記拡径部を収納する収納部を有し、前記拡径部の外側であって、前記拡径部と前記収納部の内壁との間に軟性ワッシャを備えるものである。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る望遠鏡システムは、少なくとも一つの微動機構を有し望遠鏡本体を所望の向きに可変可能な経緯台と、経緯台に接続され望遠鏡本体及び経緯台を支持する支持装置とを備え、微動機構は、第1の部材と連結される蓋体と、蓋体とともに筐体を構成する箱体とを有する第1の回転体と、第1の回転体内に配設され第1のギアを有する微動軸と、第1の回転体内に配設され第1のギアと係合する第2のギアと、第1の回転体外へ延びるとともに第2のギアと接続された延在部とを有し、第1の回転体外で第2の部材と連結される第2の回転体と、蓋体と箱体との固定力により微動軸を第1のギアと第2のギアが係合する向きに押し付ける押付部材とを有し、前記微動軸は、軸上で前記第1のギアの両端に拡径部を有し、前記第1の回転体は、前記拡径部を収納する収納部を有し、前記拡径部の外側であって、前記拡径部と前記収納部の内壁との間に軟性ワッシャを備えるものである。
このような態様によると、筐体を固定する力を用いて押付部材により微動軸をウォームホイール側に押し付けるため、特段の押しつけ調整機構を備えずとも微動軸のウォームギアがウォームホイールと適切に係合し、微動機構の精度を保つことが可能となり、また、押しつけ力の微調整も不要で初心者でも扱いやすくすることができる。
本発明によると、初心者向けとして広く用いられる経緯台の微動機構における微動軸の押しつけ力の微調整を不要とし、初心者でも扱いやすい、経緯台及び望遠鏡システムを提供することができる。
図1は、望遠鏡システムを説明する正面図である。 図2は、経緯台を説明する斜視図である。 図3は、経緯台を説明する他の斜視図である。 図4は、経緯台の構造を説明する分解斜視図である。 図5は、第1の微動機構及び第2の微動機構を説明する分解斜視図である。 図6は、第1の微動機構及び第2の微動機構を裏面側から見た平面図である。 図7は、第1の微動機構及び第2の微動機構を微動軸側から見た平面図である。 図8は、第1の微動機構及び第2の微動機構を側面から見た平面図である。 図9は、第1の微動機構及び第2の微動機構を表面から見た平面図である。 図10は、第1の微動機構及び第2の微動機構の断面図であり、図10(A)は図9のAA線における断面図であり、図10(B)は図9のBB線における断面図である。 図11は、第1のアーム部材及び第2のアーム部材を説明する斜視図であり、図11(A)は裏面側から見た斜視図であり、図11(B)は表面側から見た斜視図である。 図12は、連結部を説明する斜視図である。 図13は、第3のカバー部材及び第4のカバー部材を説明する斜視図である。 図14は、蓋体と微動軸を裏面から見た平面図である。 図15は、蓋体と微動軸を裏面側から見た斜視図である。 図16は、押付部材を取り付ける状態を説明する斜視図である。 図17は、押付部材を取り付ける状態を説明する他の斜視図である。 図18は、押付部材を説明する斜視図である。 図19は、押付部材の傾斜部を説明する側面図である。 図20は、押付部材の変形例を説明する側面図である。 図21は、変形例における押付部材を取り付ける状態を説明する斜視図である。 図22は、変形例における押付部材を説明する側面図である。
以下、本発明が適用された経緯台について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[望遠鏡システムについて]
まず、望遠鏡システムについて、図1を用いて簡単に説明する。望遠鏡システム1は、図1に示すように、後述する2つのアーム部材を稼働させることが可能とされた片手持ちフォーク型の経緯台10と、この経緯台10に保持される望遠鏡本体20と、経緯台10を支持する支持装置30とを備える。
望遠鏡システム1は、例えば三脚等で構成される支持装置30上に経緯台10を搭載し、経緯台10に望遠鏡本体20を搭載することによって組み上げられて用いられる。
なお、望遠鏡本体20及び支持装置30は、汎用的なものであるため詳細な説明については割愛するが、望遠鏡システム1及び経緯台10の技術的特徴を説明するうえで必要な部位について以下で簡単に説明する。
[望遠鏡本体について]
望遠鏡本体20は、対物光学系を有しており、例えば、対物レンズを用いた屈折式や、凹面反射鏡を用いた反射式カタディオプトリック式等の各種の光学系がその用途によって選択することができる。望遠鏡本体20は、支持装置30上に搭載された経緯台10の微動機構を操作することによって天体を追尾可能に支持されて用いられる。
例えば、望遠鏡本体20は、図1に示すように、屈折式の対物レンズ21と、対物レンズ21を保持する鏡筒22、鏡筒を保持する鏡筒バンド23と、鏡筒バンド23に接続され経緯台20の後述する鏡筒取り付け凹部に係合する凸部24とを有する。なお、図1に示していないが、望遠鏡本体20は、ガイドスコープ、接眼レンズ等を有するようにしてもよいことは言うまでもない。
望遠鏡本体20は、対物レンズを用いた屈折式の場合に、接眼レンズが対物レンズ21と光軸を共有し、鏡筒22の前方(図1中において紙面手前方向)に取り付けられた対物レンズ21と直線状に並ぶように鏡筒22の後方(図1中において紙面奥方向)に取り付けられる。また、望遠鏡本体20は、対物レンズ21を用いた屈折式とすると、反射式の望遠鏡のように光路を反射によって折り返す必要がないため、光路全長を確保するだけの鏡筒22の全長が長くなる傾向がある。
[支持装置について]
支持装置30は、図1に示すように、例えば、三脚を用いることができる。支持装置30は、伸縮可能な脚部31を中央部32と接続して折り畳み可能とした三脚機構から構成されている。三脚は、脚部31をアルミ等の軽量金属によって構成することで、強度を確保しつつ運搬性に優れる利点を有している。なお、支持装置30としては、三脚に限定するものではなく、設置安定性を重視したピラー脚であってもよく、地面にそのまま設置するようなベースプレートで代用することを妨げるものではない。
[経緯台について]
経緯台10は、図2及び図3に示すように、支持装置30と接続するベース部100と、 ベース部100上に設けられ水平方向に回動可能な第1の微動機構101と、第1の微動機構101に対して一端が接続され、第1の微動機構から水平方向に延在するとともに、第1の微動機構101の操作によってベース部100に対して水平方向に回動する第1のアーム部材102と、第1のアーム部材102の他端から第1のアーム部材102に対して垂直方向に延在する第2のアーム部材103と、第1のアーム部材102の他端と第2のアーム部材103の一端を連結し、第1のアーム部材102に対して第2のアーム部材103を垂直方向及び水平方向に回動可能に支持する連結部104と、望遠鏡本体20が接続される望遠鏡接続部106と、第2のアーム部材103の他端に接続されるとともに望遠鏡接続部106と接続され、垂直方向に回動可能な第2の微動機構105とを備えている。
また、経緯台10は、第1の微動機構101と第1のアーム部材102との接続部分を覆う第1のカバー部材151と、第2の微動機構105と第2のアーム部材103との接続部分を覆う第2のカバー部材152と、第1のアーム部材102と連結部104の接続部分を覆う第3のカバー部材153と、第2のアーム部材103と連結部104の接続部分を覆う第4のカバー部材154とを備えている。
[経緯台の詳細構造について]
次に、経緯台10の各構成と詳細構造について、図4に示す分解斜視図を用いて説明を行う。
まず、ベース部100は、経緯台10全体を支持装置30に備え付けるためのベースとなる部品であり、略円筒形状を有しており、図1に示すように支持装置30の中央部32の下方からネジ100a等によって支持装置30上にねじ止め固定される。
次に、第1の微動機構101は、図5乃至図10に示すように、微動軸201と、裏面101a側に第1の凸部203と、表面101b側に第2の凸部204とを有しており、略円筒形状とされている。第1の微動機構101は、第2の凸部204がベース部100と固定され、第1の凸部203が第1のアーム部材102と固定され、第1の凸部203と第2の凸部204とは互いに回転軸を共有して相対回転可能に構成されている。
第1の微動機構101は、図示しない微動ハンドル等によって微動軸201を回転させることで、第1の凸部203と接続された部位と、第2の凸部204に接続された部位とが相対回転し、ベース部100に対して第1のアーム部材102を水平方向に回転動作する。
なお、第1の微動機構101は、微動軸201に後述するウォームギア202が設けられ、このウォームギア202と噛み合うウォームホイール207aを回転させることで、第1の凸部203と接続された部位と、第2の凸部204に接続された部位とが相対回転させるように構成される。なお、微動軸201には、面取り部201aが設けられており、この部位を用いてねじ止め等で微動ハンドル等が取り付けられる。
次に、第1のアーム部材102は、図11に示すように、第1の微動機構101上に接続され、水平方向に延在する略平面状のアーム部材である。第1のアーム部材102は、裏面102a側から見た場合に、図11(A)に示すように、一端に開口部110、他端に開口部111が設けられている。第1のアーム部材102は、表面102b側から見た場合にも同様に、図11(B)に示すように、一端に開口部110、他端に開口部111が設けられている。
第1のアーム部材102は、例えば、軽量かつ強度の高い部材として、例えばアルミニウム等の金属材料により形成することができる。第1のアーム部材102は、アルミニウム材料を用いたダイカスト成形等の手法により簡易に量産することができるが、図11(A)に示すように、裏面102aにおいて軽量化を目的として、アーム構造の中途部分が肉抜きされ、リブ112により強度を保つような構造とされている。
第1のアーム部材102は、図4に示すように、アーム構造の中途部分においてリブ112を覆うカバープレート113を有している。第1のアーム部材102は、リブ112をカバープレート113を用いて覆い隠すことで、裏面102aにおける凹凸を少なくし、ユーザの取り扱いを容易にするとともに肉抜きされた構造であってもスタイリッシュな外観を保つことができる。
第1のアーム部材102は、一端において表面102b側から開口部110に第1の微動機構101の第2の凸部204が挿入されて第1の微動機構101と接続され、他端において裏面102a側から開口部111に後述する連結部104の第1の支軸301が挿入されて連結部104と接続される。
また、第1のアーム部材102は、裏面102a側において、開口部111の周辺に放射状の複数の溝部114を有している。この溝部114は、後述する連結部104の第1の爪部303に対応する形状で設けられており、第1の爪部303と係合することにより第1のアーム部材102と連結部104とが第1の支軸301を中心に回動しないように固定することができる。
次に、連結部104は、図4及び図12に示すように、第1のアーム部材102と、第2のアーム部材103とを連結する部材である。連結部104は、第1の面104aの中央から垂直に立設する第1の支軸301と、第1の面104aに直交する第2の面104bの中央から垂直に立設する第2の支軸302を有している。従って、第1の支軸301と第2の支軸302は、互いに直交する軸であるといえる。
また、連結部104は、第1の支軸301を中心として第1の面104a上に放射状の第1の爪部303を有しており、第2の支軸302を中心として第2の面104b上に放射状の第2の爪部304を有している。
第1の支軸301及び第2の支軸302は、らせん状のネジ溝を有する棒状部材により構成されている。第1の支軸301は、第1のアーム部材102の開口部111に挿入され、ねじ止めにより固定される。また、第2の支軸302は、後述する第2のアーム部材103の開口部121に挿入され、ねじ止めにより固定される。
なお、ねじ止めは、図13に示すナット部153a及びナット部154aが埋め込まれた第3のカバー部材153及び第4のカバー部材154を回転させて、ナット部153a及びナット部154aを第1の支軸301及び第2の支軸302に締め付けることにより実現することが可能である。カバー部材153及び第4のカバー部材154は、円形の外周溝153b及び外周溝154bが設けられており、後述する回転動作のために、手で緩めたり締め付けたりしやすいように構成されている。
次に、第2のアーム部材103は、図11に示すように、連結部104に接続され、垂直方向に延在する略平面状のアーム部材である。第2のアーム部材103は、裏面103a側から見た場合に、図11(A)に示すように、一端に開口部121、他端に開口部120が設けられている。第2のアーム部材103は、表面103b側から見た場合にも同様に、図11(B)に示すように、一端に開口部121、他端に開口部120が設けられている。
第2のアーム部材103は、例えば、軽量かつ強度の高い部材として、例えばアルミニウム等の金属材料により形成することができる。第2のアーム部材103は、アルミニウム材料を用いたダイカスト成形等の手法により簡易に量産することができるが、図11(A)に示すように、裏面103aにおいて軽量化を目的として、アーム構造の中途部分が肉抜きされ、リブ122により強度を保つような構造とされている。
第2のアーム部材103は、図4に示すように、アーム構造の中途部分においてリブ122を覆うカバープレート123を有している。第2のアーム部材103は、リブ122をカバープレート123を用いて覆い隠すことで、裏面103aにおける凹凸を少なくし、ユーザの取り扱いを容易にするとともに肉抜きされた構造であってもスタイリッシュな外観を保つことができる。
第2のアーム部材103は、一端において裏面103a側から開口部121に連結部104の第2の支軸302が挿入され連結部104と接続され、他端において表面103b側から開口部120に第2の微動機構105の第1の凸部223が挿入されて第2の微動機構105と接続される。
また、第2のアーム部材103は、裏面103a側において、開口部121の外周に放射状の複数の溝部124を有している。この溝部124は、第2の爪部304に対応する形状で設けられており、第2の爪部304と係合することにより第2のアーム部材103と連結部104とが第2の支軸302を中心に回動しないように固定することができる。
ここで、第2のアーム部材103は、図11に示すように、第1のアーム部材102と同一の部材とすることで、部品種類の低減による部品管理コスト軽減並びに製造コスト軽減効果を期待することができるため好ましい。
次に、第2の微動機構105は、図5乃至図10に示すように、微動軸221と裏面105a側に第1の凸部223と、表面105b側に第2の凸部224とを有しており、略円筒形状とされている。第2の微動機構105は、第1の凸部223が第2のアーム部材103と固定され、第2の凸部224が望遠鏡接続部106と固定され、第1の凸部223と第2の凸部224とは互いに回転軸を共有して相対回転可能に構成されている。
第2の微動機構105は、図示しない微動ハンドル等によって微動軸221を回転させることで、第1の凸部223と接続された部位と、第2の凸部224に接続された部位とが相対回転し、第2のアーム部材102に対して望遠鏡接続部106を水平方向に回転動作する。すなわち、第2の微動機構105は、望遠鏡システム1全体から見ると、望遠鏡接続部106を垂直方向に回転動作するものである。
なお、第2の微動機構105は、微動軸221に後述するウォームギア222が設けられ、このウォームギア222と噛み合う後述するウォームホイール227aを回転させることで、第1の凸部223と接続された部位と、第2の凸部224に接続された部位とが相対回転させるように構成される。なお、微動軸221には、面取り部221aが設けられており、この部位を用いてねじ止め等で微動ハンドル等が取り付けられる。
ここで、第2の微動機構105は、図5乃至図10に示すように、第1の微動機構101と同一の構成とすることが、部品種類の低減による部品管理コスト軽減並びに製造コスト軽減効果を期待することができるため好ましい。
なお、第1の微動機構101及び第2の微動機構105は、微動軸201及び微動軸221に図示しない微動ハンドルが取り付けられることとしたが、ハンドルの手動操作による軸回転以外にもモータドライブ装置を取り付けた軸回転をするようにしてもよいことは言うまでもない。
次に、望遠鏡接続部106は、望遠鏡固定ネジ160及び望遠鏡固定ネジ161と溝部106aとを有しており、溝部106aに望遠鏡本体20の凸部24が嵌め合わされ、望遠鏡固定ネジ160及び161をねじ込むことで、凸部24を溝部106a内に押し付け固定することができる。これにより、経緯台10は、望遠鏡本体20を安定保持することが可能となる。
以上のように構成された、望遠鏡システム1は、経緯台10の第1のアーム部材102及び第2のアーム部材103を接続部104を用いてそれぞれ水平後方、垂直方向に自在に回動させることができる。
[微動機構の詳細な構造について]
次に、第1の微動機構101及び第2の微動機構105の構造について詳細に説明する。なお、第1の微動機構101及び第2の微動機構105の構造は同一部材からなるものとして第1の微動機構101についてのみ記載するが、第2の微動機構105も同様の構成をとるものとする。第2の微動機構105における各部の符号は第1の微動機構101の説明とともにカッコ内に併記することで説明を省略する。
まず、第1の微動機構101(第2の微動機構105)は、図5乃至図10に示すように、第1の部材である第1のアーム部材102(望遠鏡接続部106)と連結される蓋体210a(230a)と、蓋体210a(230a)とともに筐体を構成する箱体210b(230b)とを有する第1の回転体210(230)と、第1の回転体210(230)内に配設され第1のギアであるウォームギア202(222)を有する微動軸201(221)と、第1の回転体210(230)内にウォームギア202(222)と係合する第2のギアであるウォームホイール207a(227a)と、第1の回転体210(230)外へ延びるとともにウォームホイール207a(227a)と接続された延在部207b(227b)とを有する第2の回転体211(231)と、蓋体210a(230a)と箱体210b(230b)との固定力により微動軸201(221)をウォームギア202(222)とウォームホイール207a(227a)が係合する向きに押し付ける押付部材212(232)とを備えている。
蓋体210a(230a)は、筐体の一部を構成し、箱体210b(230b)の開口部分を覆うように蓋をしてネジ219(239)によって箱体210b(230b)に固定される。蓋体210a(230a)は、第1の微動機構101(第2の微動機構105)の裏面101b(105b)側に突出する略円筒形状の第2の凸部204(224)を有している。したがって、蓋体210a(230a)は、第2の凸部204(224)を介して第1の部材である第1のアーム部材102(望遠鏡接続部106)と連結される。
箱体210b(230b)は、筐体の一部を構成し、略円筒形状の外壁を有し天面が解放され、底面に第2の回転体211(231)の一部が貫通する開口部を有し、一部側面が微動軸201(221)を配置するために解放された構造を有している。箱体210b(230b)は、解放された部分を蓋体210a(230a)によって覆うこととなるが、詳細な構造は後述で説明する。
蓋体210a(230a)及び箱体210b(230b)は、円周上を三等分して配置された3つのネジ219(239)によりねじ止め固定されて、内部空間を有する筐体を構成するとともに、第2の回転体211(231)と相対回転する第1の回転体210(230)を形成する。
微動軸201(221)は、軸中央部にウォームギア202(222)を有し、ウォームギア202(222)の両端に第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)を有し、蓋体210a(230a)及び箱体210b(230b)によって構成される収納部210c(230c)に収納される。
押付部材212(232)は、図10(B)に示すように、蓋体210a(230a)に当接するとともに微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)に当接し、図18及び図19に示すように、微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)に当接する面に傾斜面212a(232a)を含む。押付部材212(232)は、傾斜面212a(232a)がウォームホイール207a(227a)側に傾斜している。
押付部材212(232)は、傾斜面212a(232a)がウォームホイール207a(227a)側に傾斜していることで、蓋体210a(230a)及び箱体210b(230b)がネジ219(239)により固定されるときに箱体210b(230b)によって蓋体210a(230a)側に押し込まれた際に傾斜面212a(232a)の向きに合わせて微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)を図10(B)中の矢印に示すようにウォームホイール207a(227a)側に押し付ける力を発生させる。
なお、 押付部材212(232)は、図20に示すように傾斜面212a(232a)を曲面とすることを妨げるものではないが、微動軸201(221)をウォームホイール207a(227a)側に押し付ける力を適宜分配できるように図19に示すような平面を使った傾斜面212a(232a)とすることが好ましい。本実施例では、傾斜面212a(232a)の角度を45度とし、押付部材212(232)が蓋体210a(230a)及び箱体210b(230b)がネジ219(239)により固定される際に付加される力を二分して微動軸201(221)をウォームホイール207a(227a)側に押し付けるようにしている。
押付部材212(232)は、真鍮等の硬質金属で構成される微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)よりも柔らかく、微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)を弾性力によってウォームホイール207a(227a)側に押し付けることが可能な材料によって形成されていることが好ましい。例えば、弾性力を有しつつも微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)を十分に押し付けることが可能な材料として、ABS樹脂等が好適である。
ギア部材207(227)は、円筒形状の延在部207b(227b)を有し、延在部207b(227b)の端部がフランジ状に広がり、フランジの端部側面が円周で連続するウォームホイール207a(227a)を構成する。ギア部材207(227)は、第1の凸部203(223)と連結され、第2の回転体211(231)を構成する。
なお、図中に示す第1のスラストワッシャ213(233)は、延在部207b(227b)に相通されて、箱体210b(230b)の内壁に当接し、ギア部材207(227)が回転する際のスラスト力を受ける機能を有している。
また、図中に示す第2のスラストワッシャ214(234)は、箱体210b(230b)と第1の凸部203(223)との間に配設され、延在部207b(227b)が相通されて箱体210b(230b)の外壁に当接し、ギア部材207(227)と連結される第1の凸部203(223)が回転する際のスラスト力を受ける機能を有している。
第1の凸部203(223)は、円筒形状を有しており、ギア部材207(227)の延在部207b(227b)が貫通する開口部203a(223a)を有している。第1の凸部203(223)は、ギア部材207(227)の延在部207b(227b)が開口部203a(223a)に挿入されて図示しないねじ止め固定によりギア部材207(227)と連結固定される。
ギア部材207(227)の延在部207b(227b)の先端には、さらに第3のスラストワッシャ215(235)が挿通され、固定ブロック216(236)によって延在部207b(227b)の先端部を固定し、第1の凸部203(223)が脱落しないように構成されている。
上述したように、第1の凸部203(223)は、ギア部材207(227)とともに第2の回転体211(231)を構成し、第1の回転体210(230)と相対回転可能とされている。
以上のように第1の微動機構101(第2の微動機構105)は、各部によって構成され、微動軸201(221)の回転によりウォームギア202(222)が回転し、ウォームギア202(222)と係合するウォームホイール207a(227a)が回転し、第1の回転体210(230)と第2の回転体211(231)が相対回転するように構成されている。
[微動軸の搭載方法]
次に、微動軸201(221)の搭載方法について構造とともに詳細に説明する。
第1の回転体210(230)は、蓋体210a(230a)の箱体210b(230b)と対向する側に微動軸201(221)を収納する収納部210c(230c)を有している。なお、微動軸201(221)の収納部210c(230c)は、蓋体210a(230a)又は箱体210b(230b)のいずれか一方又は両方により構成してもよい。
具体的な構造は、図14及び図15に示すように、蓋体210a(230a)の箱体210b(230b)と対向する側の面から立設し、箱体210b(230b)の解放部分を覆う側壁210d(230d)と、側壁210d(230d)と対向する2つの内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)とを有しており、側壁210d(230d)と内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)の間に設けられた空間で微動軸201(221)を保持する収納部210c(230c)を構成している。
内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)は、微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)に対応する位置にそれぞれ離間して設けられ、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)を回転可能に保持する略U字形状の壁面を有している。
また、側壁210d(230d)は、内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)と対向する部分、すなわち微動軸201(221)の第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)に対応する位置に、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)を回転可能に保持する略U字形状の壁面を有している。
側壁210d(230d)、内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)は、それぞれ略U字形状の壁面が、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)の側面を保持するように突出しており、この突出した部分により微動軸201(221)がスラスト方向に所定の位置で保持するようになっている。
なお、側壁210d(230d)、内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)の突出した部分と、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)の外側の側面と間には、第1の軟性ワッシャ208(228)及び第2の軟性ワッシャ209(229)が挿入されている。
第1の軟性ワッシャ208(228)及び第2の軟性ワッシャ209(229)は、例えばナイロン等の軟性を有する部材によって構成され、内径は微動軸201(221)の軸径とされており、外径は第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)の外径よりもわずかに大きな径とされている。
第1の軟性ワッシャ208(228)及び第2の軟性ワッシャ209(229)の厚みW1は、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)の幅をW2、側壁210d(230d)、内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)の略U字形状の壁面間をそれぞれW3としたとき、W1+W2>W3の関係を満たすようにすることが好ましい。
第1の軟性ワッシャ208(228)及び第2の軟性ワッシャ209(229)は、微動軸201(221)の両端からそれぞれ微動軸201(221)に挿通された状態で、蓋体210a(230a)の収納部210c(230c)に取り付けられるが、厚みW1が上述のように適切に設定されていることで、圧入状態となり、微動軸201(221)を蓋体210a(230a)に装着すると弾性変形し、微動軸201(221)を軸方向で中心方向に押し付けることとなり、微動軸201(221)を別段の調整手段を用いずに適切な位置に保つことができる。
また、第1の軟性ワッシャ208(228)及び第2の軟性ワッシャ209(229)は、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)の外径よりも大きい径とされていることから、蓋体210a(230a)と箱体210b(230b)をネジ219(239)により締め付け手固定する際に、径方向に微小量だけ押圧変形し、径方向の位置決めを適切に行うことができるとともに、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)が側壁210d(230d)、内壁210e(230e)及び内壁210f(230f)との接触面で過度な応力を生じさせることがなくなり、微動軸201(221)の回転を滑らかなものとすることができる。
なお、第1の軟性ワッシャ208(228)及び第2の軟性ワッシャ209(229)の径が第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)よりも大きい場合、先に説明した押付部材213(223)が第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)に当接せず、浮いた状態になる可能性もある。従って、この場合に、押付部材212(232)の幅W4は、第1の拡径部205(225)及び第2の拡径部206(226)の幅W2以下とすることが好ましい。
[押付部材の組み付け方法]
次に、押付部材212(232)の組み付け方について説明する。
まず、図15に示すように、蓋体210a(230a)に微動軸201(221)を圧入した状態で、微動軸201(221)が見えるように蓋体210a(230a)の裏面を上方に向け、図16に示すように押付部材212(232)を上方から載置する。
押付部材212(232)を載置した後、箱体210b(230b)をかぶせて蓋体210a(230a)と箱体210b(230b)を連結し、ネジ219(239)によりねじ止め固定する。
また、図17に示すように、箱体210b(230b)にあらかじめ押付部材212(232)をとりつけておき、微動軸201(221)を圧入した蓋体210a(230a)と箱体210b(230b)を連結し、ネジ219(239)によりねじ止め固定するようにしてもよい。
図17に示すような態様とした場合、箱体210b(230b)と押付部材212(232)とを一体成型するようにしてもよいし、同一部材によって構成するようにしてもよい。
また、図17に示す態様とした場合には、図21に示すように、箱体210b(230b)に位置決め凸部210g(230g)を設けて置き、図22に示すように、押付部材212(232)に位置決め凸部210g(230g)に対応する凹部212b(230b)を設けるようにしてもよい。
位置決め凸部210g(230g)と凹部212b(232b)が嵌合することで、押付部材212(232)が位置決めされるが、圧入による固定や接着剤による固定によって、箱体210b(230b)と押付部材212(232)を固定するようにしてもよい。
以上のように構成された第1の微動機構101(第2の微動機構105)は、押付部材212(232)により微動軸201(221)を押し付けるように固定することができ、ウォームギア202(222)がウォームホイール207a(227a)を適切な力で押し付けることができる。
従って、以上のように構成された第1の微動機構101(第2の微動機構105)を備える経緯台10並びに望遠鏡システム1は、製品の初期出荷時の微調整、また観測時の初期セッティングを不要とすることができる。
また、第1の微動機構101(第2の微動機構105)を備える経緯台10並びに望遠鏡システム1は、ネジのゆるみや衝撃によるウォームギアとウォームホイールの噛み合い状態の変化を防止し、望遠鏡の回転精度を維持することができる。
さらには、第1の微動機構101(第2の微動機構105)を備える経緯台10並びに望遠鏡システム1は、ギア部分のがたつきの発生を防止し、異音の発生やギア刃を損耗させることもない。
以上のように、第1の微動機構101(第2の微動機構105)を備える経緯台10並びに望遠鏡システム1は、初心者向けとして広く用いられる経緯台の微動機構における微動軸の押しつけ力の微調整を不要とし、初心者でも扱いやすいものとなる。
以上、本発明について実施例及び変形例をもとに説明した。本発明は上述した実施例及び変形例の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。上記実施例及び変形例は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな付加が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 望遠鏡システム、10 経緯台、20 望遠鏡本体、21 対物レンズ、22 鏡筒、23 鏡筒バンド、24 凸部、30 支持装置、31 脚部、32 中央部、100 ベース部、100a ネジ、101 第1の微動機構、101a 裏面、101b 表面、102 第1のアーム部材、101a 裏面、102b 表面、103 第2のアーム部材、103a 裏面、103b 表面、104 連結部、104a 第1の面、104b 第2の面、105 第2の微動機構、105a 裏面、105b 表面、106 望遠鏡接続部、106a 溝部、110 開口部、111 開口部、112 リブ、113 カバープレート、114 溝部、120 開口部、121 開口部、122 リブ、123 カバープレート、124 溝部、151 第1のカバー部材、152 第2のカバー部材、153 第3のカバー部材、153a ナット部、153b 外周溝、154 第4のカバー部材、154a ナット部、154b 外周溝、160 望遠鏡固定ネジ、161 望遠鏡固定ネジ、201 微動軸、201a 面取り部、203 第1の凸部、203a 開口部、204 第2の凸部、205 第1の拡径部、206 第2の拡径部、207 ギア部材、207a ウォームホイール、207b 延在部、208 第1の軟性ワッシャ、209 第2の軟性ワッシャ、210 第1の回転体、210a 蓋体、210b 箱体、210c 収納部、210d 側壁、210e 内壁、210f 内壁、210g 位置決め凸部、211 第2の回転体、212 押付部材、212a 傾斜面、212b 凹部、213 第1のスラストワッシャ、214 第2のスラストワッシャ、215 第3のスラストワッシャ、216 固定ブロック、219 ネジ、221 微動軸、221a 面取り部、222 ウォームギア、223 第1の凸部、223a 開口部、224 第2の凸部、225 第1の拡径部、226 第2の拡径部、227 ギア部材、227a ウォームホイール、227b 延在部、228 第1の軟性ワッシャ、229 第2の軟性ワッシャ、220 第1の回転体、230a 蓋体、230b 箱体、230c 収納部、230d 側壁、230e 内壁、230f 内壁、230g 位置決め凸部、231 第2の回転体、232 押付部材、232a 傾斜面、232b 凹部、233 第1のスラストワッシャ、234 第2のスラストワッシャ、235 第3のスラストワッシャ、236 固定ブロック、239 ネジ、301 第1の支軸、302 第2の支軸、303 第1の爪部、304 第2の爪部

Claims (11)

  1. 経緯台に用いられる微動機構であって、
    第1の部材と連結される蓋体と、前記蓋体とともに筐体を構成する箱体とを有する第1の回転体と、
    前記第1の回転体内に配設され第1のギアを有する微動軸と、
    前記第1の回転体内に配設され前記第1のギアと係合する第2のギアと、前記第1の回転体外へ延びるとともに前記第2のギアと接続された延在部とを有し、前記第1の回転体外で第2の部材と連結される第2の回転体と、
    前記蓋体と前記箱体との固定力により前記微動軸を前記第1のギアと前記第2のギアが係合する向きに押し付ける押付部材とを備え
    前記微動軸は、軸上で前記第1のギアの両端に拡径部を有し、
    前記第1の回転体は、前記拡径部を収納する収納部を有し、
    前記拡径部の外側であって、前記拡径部と前記収納部の内壁との間に軟性ワッシャを備える微動機構。
  2. 前記軟性ワッシャは、前記微動軸よりも柔らかい部材で構成される請求項に記載の微動機構。
  3. 前記拡径部の幅W2、前記収納部の空間幅W3としたとき、
    前記軟性ワッシャの厚みW1は、
    W1+W2>W3
    の関係を満たす請求項又は請求項に記載の微動機構。
  4. 経緯台に用いられる微動機構であって、
    第1の部材と連結される蓋体と、前記蓋体とともに筐体を構成する箱体とを有する第1の回転体と、
    前記第1の回転体内に配設され第1のギアを有する微動軸と、
    前記第1の回転体内に配設され前記第1のギアと係合する第2のギアと、前記第1の回転体外へ延びるとともに前記第2のギアと接続された延在部とを有し、前記第1の回転体外で第2の部材と連結される第2の回転体と、
    前記蓋体と前記箱体との固定力により前記微動軸を前記第1のギアと前記第2のギアが係合する向きに押し付ける押付部材とを備え、
    前記蓋体又は前記箱体の少なくとも一方は、位置決め凸部を有し、
    前記押付部材は、前記位置決め凸部に対応する凹部を有し、
    前記位置決め凸部と前記凹部とが係合することで、前記押付部材の前記蓋体又は前記箱体内での位置決めが行われる微動機構。
  5. 前記蓋体と前記箱体とを固定するネジを有し、
    前記押付部材は、前記蓋体に当接するとともに前記微動軸に当接し、前記微動軸に当接する面に傾斜面を含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載の微動機構。
  6. 前記押付部材は、前記傾斜面が前記第2のギア側に傾斜している請求項に記載の微動機構。
  7. 前記第1のギアは、ウォームギアであり、
    前記第2のギアは、ウォームホイールである請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の微動機構。
  8. 前記押付部材は、前記微動軸よりも柔らかく、前記微動軸を弾性力によって前記第2のギアに押し付ける請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の微動機構。
  9. 前記蓋体又は箱体は、前記微動軸と前記第2の回転体との間に前記微動軸を支持する側壁及び内壁を有し、前記側壁及び内壁と前記押付部材によって前記微動軸を固定する請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の微動機構。
  10. 少なくとも一つの微動機構を備え、
    前記微動機構が請求項1乃至請求項の何れか1項に記載されたものである経緯台。
  11. 望遠鏡本体と、
    少なくとも一つの微動機構を有し、前記望遠鏡本体を所望の向きに可変可能な経緯台と、
    前記経緯台に接続され、前記望遠鏡本体及び前記経緯台を支持する支持装置を備え、
    前記微動機構が請求項1乃至請求項の何れか1項に記載されたものである望遠鏡システム。
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