JP6638588B2 - 形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置および加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置および加熱方法に係るものである。
車両や天井クレーンの走行の際の案内路として用いられるレールは、複数のレールを連結して案内路を形成する場合がある。
一方で、この構造では、隣接するレールの継目部分に隙間があると、車両や天井クレーンの通過の際に、車輪が継目部分に落ち込むことにより衝撃が発生し、継目部分の軌道狂い、レール端部の損傷、さらには車両・天井クレーン自体の損傷を起こす恐れがある。
そのため、レールの継目に隙間をなくし、さらにレールの取替が容易なレール継目部材として、形状記憶合金製レール継目部材を用いる場合がある(特許文献1〜3)。
形状記憶合金製レール継目部材は、ある臨界温度以下で加工を加えた後に必要な温度に加熱することによって形状復元力により元の形状に戻るという特性を持っている。
そのため、形状記憶合金製レール継目部材を引張変形させた状態で2つのレールの接続部に取り付け、その後に形状記憶合金製レール継目部材をバーナー等の加熱器で加熱して収縮させることにより、レール同士を密着させることができる。
これにより、常に圧縮力をレール間に作用させることができるので、車両や天井クレーンが継目を通過しても継目が開くことがなく、車輪が継目部分に落ち込むことがない。
このように、特許文献1〜3に記載の構造は、レールの継目に隙間をなくすことができる点では有用な発明である。
特開2005−307530号公報 特開2006−257707号公報 特開2008−266901号公報
一方で、特許文献1〜3に記載の技術では、形状記憶合金製レール継目部材を収縮させるためには、バーナーを移動させながら形状復元力を有する一定の範囲を加熱する必要がある。
しかしながら、このような加熱方法では温度ムラが生じないように均一に加熱するためには、時間がかかる場合があった。
また、バーナーの移動を作業者が行う場合、天井クレーンのレールのような高所に配置されたレールの加熱には作業者の安全対策が必要になる場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、加熱器を移動させずに均一な加熱が可能な形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置および加熱方法を提供することを目的とする。
本発明に係る形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置は、レールのウェブ側面のそれぞれに設けられ、走行方向に沿って配置されたレール同士を密着させる一対の形状記憶合金製レール継目部材を加熱する形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置であって、前記レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に、互いに離間して設けられる少なくとも一対の基台と、前記基台のそれぞれから鉛直方向に延びる少なくとも一対の支持柱と、前記一対の支持柱の上端で支持される矩形状のフレームと、前記フレームの下端から下方に延びる複数の垂下部材と、前記複数の垂下部材のそれぞれの下端に設けられ、前記形状記憶合金製レール継目部材に噴射口が向けられた複数のバーナーノズルと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、複数のバーナーノズルが同時に形状記憶合金製レール継目部材を加熱するため、加熱器を移動させずに均一な加熱が可能である。
本発明では、前記フレームおよび前記垂下部材のそれぞれが、前記複数のバーナーノズルのそれぞれのガス供給管となっていてもよい。
この発明によれば、複数のバーナーノズルごとにガス供給管を別途設ける必要がなく、装置がコンパクトである。
本発明では、前記バーナーノズルは、前記形状記憶合金製レール継目部材の前記鉛直方向および前記形状記憶合金製レール継目部材の接近離間方向に位置調整可能とされていてもよい。
この発明によれば、バーナーノズルごとに形状記憶合金製レール継目部材を加熱する位置を微調整できるため、形状記憶合金製レール継目部材をより均一に加熱できる。
本発明では、前記一対の基台は、前記レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に磁力で固定される磁石を備えていてもよい。
この発明によれば、レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に孔あけや治具の溶接等の特別な加工を施すことなく基台を固定できるため、低コストで作業性に優れており、天井クレーンのレールのような高所に配置されたレールの加熱に特に好適である。
本発明では、前記形状記憶合金製レール継目部材の形状復元力を作用させる範囲に設けられる熱電対と、前記熱電対により検出された検出信号に基づいて、前記バーナーノズルへのガス供給量を制御する流量制御部とを備えていてもよい。
この発明によれば、加熱による形状記憶合金製レール継目部材の温度変化に応じてバーナーノズルの発熱量を調整できるため、形状記憶合金製レール継目部材をより均一に加熱できる。
本発明では、前記バーナーノズルへのガス供給量を検出する流量計と、前記バーナーノズルのガス噴射時間を検出する時計と、前記流量計により検出されたガス供給量および前記時計により検出された時間とに基づいて、前記バーナーノズルによる加熱を制御する制御部とを備えていてもよい。
この発明によれば、あらかじめガス供給量およびガス噴射時間と形状記憶合金製レール継目部材の収縮量の関係を求めておけば、温度を測定しなくても加熱を制御できるため、加熱装置をより簡易な構造にできる。
本発明に係る形状記憶合金製レール継目部材の加熱方法は、レールのウェブ側面のそれぞれに設けられ、走行方向に沿って配置されたレール同士を密着させる一対の形状記憶合金製レール継目部材を加熱する形状記憶合金製レール継目部材の加熱方法であって、前記レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に、少なくとも一対の基台を設ける工程と、前記基台のそれぞれから鉛直方向に延びる少なくとも一対の支持柱の上端で支持される矩形状のフレームの下端から下方に延びる複数の垂下部材の下端に設けられた複数のバーナーノズルの噴射口を前記一対の形状記憶合金製レール継目部材に向ける工程と、前記複数のバーナーノズルで前記一対の形状記憶合金製レール継目部材を加熱して収縮させることにより、レール同士を密着させる工程と、前記レール同士が密着し、前記レール間に所定の圧力が作用していると確認できたら、前記複数のバーナーノズルによる加熱を停止させる工程と、を実施することを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱方法である。
この発明によれば、レールのフランジの上面、またはレールを支持する部材の水平面に基台を設け、複数のバーナーノズルの噴射口を形状記憶合金製レール継目部材に向けて着火するだけで複数のバーナーノズルが同時に形状記憶合金製レール継目部材を加熱するため、加熱器を移動させずに均一な加熱が可能である。
本発明の第1の実施形態に係るレール接続構造の側面図。 前記実施形態における図1のA−A断面図。 前記実施形態におけるレール接続構造の分解斜視図。 前記実施形態における加熱装置の斜視図。 前記実施形態における加熱装置の正面図。 前記実施形態における加熱装置の平面図。 前記実施形態における加熱装置の側面図。 ガス流量(供給量)ごとの、加熱時間と形状記憶合金製レール継目部材の温度との関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る加熱装置の斜視図。 前記実施形態における加熱装置の正面図。 前記実施形態における加熱装置の平面図。 前記実施形態における加熱装置の側面図。
以下、図面に基づき本発明に好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において参照する各図にはデカルト座標系が記載されており、レール1A、1Bの延出方向をX方向、幅方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。
まず、図1から図3を参照して、本発明の加熱装置100の加熱対象であるレール接続構造200の構造について説明する。
図1から図3に示すように、レール接続構造200はレール1A、1Bと、レール1A、1Bのウェブ側面2A、2Bのそれぞれに設けられる一対の形状記憶合金製レール継目部材3A、3B、および形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bをレール1A、1Bに固定するボルト11A、11D、ナット13A、13Dを有している。
さらに、レール接続構造200は、形状記憶合金製レール継目部材3A、3B同士を連結するボルト11B、11C、ナット13B、13Cを有している。
レール1Aおよびレール1Bは走行方向に沿って配置されており、図2に示すように、ウェブ2Cおよびウェブ2Cの両端に設けられたフランジ8A、8Bを有する。
図3に示すように、レール1Aの端部にはウェブ2Cを貫通する孔9A、9Bが形成されている。レール1Bのウェブ2Cにはウェブ2Cを貫通する孔9C、9Dが形成されている。
形状記憶合金製レール継目部材3Aは形状復元力によりレール1Aとレール1Bを密着させ、継目1Cに隙間が生じるのを防ぐ部材であり、図3に示すように、孔9A、9B、9C、9Dに応じた位置に、孔6A、6B、6C、6Dが形成されている。
孔6A、6Dは、形状記憶合金製レール継目部材3Aをレール1A、1Bに固定するための孔である。孔6B、6Cは形状復元力の作用方向に沿った長孔であり、ボルト11B、11Cが貫通する。
形状記憶合金製レール継目部材3Bも形状復元力によりレール1Aとレール1Bを密着させる部材であり、図3に示すように、延出方向に沿って孔4A、4B、4C、4Dが形成されている。
孔4A、4Dは、形状記憶合金製レール継目部材3Bをレール1A、1Bに固定するための孔である。孔4B、4Cは形状復元力の作用方向に沿った長孔であり、ボルト11B、11Cが貫通する。
形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4A、レール1Aの孔9A、形状記憶合金製レール継目部材3Aの孔6Aにボルト11Aを挿入し、ナット13Aで締結することにより、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bはレール1Aに固定される。
同様に、形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4D、レール1Bの孔9D、形状記憶合金製レール継目部材3Aの孔6Dにボルト11Dを挿入し、ナット13Dで締結することにより、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bはレール1Bに固定される。
ボルト11Bは必須ではないが、形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4B、レール1Aの孔9B、形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔6Bにボルト11Bを挿入し、ナット13Bで締結することにより、形状記憶合金製レール継目部材3A、3B同士が連結される。
ボルト11Cも必須ではないが、形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4C、レール1Bの孔9C、形状記憶合金製レール継目部材3Aの孔6Cにボルト11Cを挿入し、ナット13Cで締結することにより、形状記憶合金製レール継目部材3A、3B同士が連結される。
レール接続構造200では、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの形状復元力を作用させる復元範囲22A、22Bを引張変形させた状態でレール1Aとレール1Bを連結するように両側面に取り付け、その後に復元範囲22A、22Bを加熱して収縮させることにより、レール1Aとレール1Bを密着させることができる。
復元範囲22A、22Bは必ずしも形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの全体である必要はない。例えば復元範囲22Aは孔6Aと孔6Dの間であればよく、復元範囲22Bは、孔4Aと孔4Dの間であればよい。これは、孔4A、4D(6A、6D)は形状記憶合金製レール継目部材3A(3B)とレール1A、1Bを接続するための孔であり、この周囲を収縮させる必要がないためである。
次に、図4から図7を参照して、第1の実施形態に係る加熱装置100の概略構造について説明する。
図4から図7に示すように、加熱装置100は、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bを同時に加熱して形状復元力を作用させる部材であり、マグネットベース125、支持柱122、124、フレーム101、垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112C、およびバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cを備える。
図4、図6および図7に示すように、基台としての一対のマグネットベース125はレール1A、1Bのフランジ8A(図2参照)の上面に、互いに離間して設けられており、磁力で固定される。
一対の支持柱122、124は垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112C、およびバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cを支持する部材であり、図7に示すように、マグネットベース125のそれぞれから鉛直方向に延びるように設けられる。
フレーム101はガス供給管であり、図7に示すように、一対の支持柱122、124の上端で支持されている。フレーム101は図6に示すように配管形状が矩形状である。
垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cはガス供給管であり、図6に示すように、フレーム101の下端から下方に延びた形状を有する。
バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cは形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bを加熱する部材である。図4および図6に示すように、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cは垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cのそれぞれの下端に設けられ、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bに噴射口が向けられている。
このように、加熱装置100は、フレーム101および垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cのそれぞれが、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cのそれぞれのガス供給管となっている。
ただし、フレーム101および垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cは必ずしもガス供給管である必要はない。例えばフレーム101および垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cの外側にゴム製のガス供給管を取り付ける等してバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cにガスを供給する構成としてもよい。
図6に示すように、加熱装置100は流量制御部135、熱電対106A、106B、106C、108A、108B、108C、流量計127、時計139も備えている。
流量制御部135はバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cに供給するガス供給量およびガス噴射時間を制御する演算装置である。流量制御部135は熱電対106A、106B、106C、108A、108B、108C、流量計127、時計139に接続される。流量制御部135はガス流量(供給量)および加熱時間と形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの温度の関係を示す情報である関係137を記憶している。
熱電対106A、106B、106C、108A、108B、108Cは復元範囲22A、22Bの温度を検出する部材であり、復元範囲22A、22Bに設けられ、流量制御部135に接続される。
流量計127はフレーム101に供給するガス流量(供給量)を計測する部材であり、フレーム101および流量制御部135に接続される。
時計139はバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cのガス噴射時間を検出する部材であり、流量制御部135に接続される。
以上が、第1の実施形態に係る加熱装置100の概略構造の説明である。
次に、図5から図7を参照して、第1の実施形態に係る加熱装置100の構成について、より詳細に説明する。
マグネットベース125はレール1A、1Bのフランジ8Aの上面に磁力で固定される図示しない磁石を備えている部材である。
図7に示すように、支持柱122、124の上端には連結部126が設けられており、連結部126にはウェブ側面2A、2Bに直交する方向に延びる支持棒121、123が固定されている。図6に示すように、支持棒121、123はフレーム101の矩形の辺のうち、レール1A、1Bの走行方向に平行な一対の辺101A、101Bに固定されている。
流量計127は、図7に示すようにフロート式流量計127Aとニードルバルブ127Bを組み合わせて構成され、フロート式流量計127Aで検出された圧力を図6に示す流量制御部135で取得する。流量制御部135は、取得された圧力検出値に基づいて、ニードルバルブ127Bの開度を調整することにより、フレーム101へのガス供給量の制御を行っている。
図7に示すように、支持柱122、124は連結部126を貫通しており、貫通部分に設けられたねじ128を締めることによって連結部126が支持柱122、124に固定される。逆に言えば、ねじ128を緩めた状態では連結部126のZ方向の位置を調整可能であるため、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107CのZ方向の位置はねじ128を用いて調整することも可能である。
図6に示すように、垂下部材110A、110B、110Cおよび垂下部材112A、112B、112Cはフレーム101の一対の辺101A、101Bの下端にそれぞれ設けられている。よって、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cは3つずつ2列に配置されている。
図7に示すように、バーナーノズル105A、107Aの噴出方向は、ボルト11Aとボルト11Bの間である。同様に、バーナーノズル105B、107Bの噴出方向は、ボルト11Bとボルト11Cの間である。さらに、バーナーノズル105C、107Cの噴出方向は、ボルト11Cとボルト11Dの間である。
これは、噴出方向とボルト11A、11B、11C、11Dが重なると形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bを直接加熱できないためである。
バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cの噴出方向は形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの鉛直方向(Z方向)および形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの接近離間方向(Y方向)に位置調整可能とされている。
位置を調整する手段の一つは図5に示す接続部110である。
接続部110はバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cと垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cを接続するボールジョイントであり、接続部110を中心にバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cを回転させることにより、X方向、Y方向およびZ方向に位置調整可能である。
位置を調整する手段のもう一つはメータリングバルブ129A、129B、129C、131A、131B、131Cである。
メータリングバルブ129A、129B、129C、131A、131B、131Cは各バーナーノズルから噴射されるガスの噴射量を調整する部材であり、フレーム101と、垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cを接続する。垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cとメータリングバルブ129A、129B、129C、131A、131B、131Cの接続位置はZ方向に調整可能である。接続位置をZ方向に調整することにより、フレーム101と垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cの上下位置を調整することができるため、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cの位置をZ方向に調整可能である。
以上が加熱装置100の各構成部材の構成のより詳細な説明である。
次に、加熱装置100を用いた形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの加熱方法について、説明する。
まず、図1に示すように、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bをレール1Aとレール1Bに固定する。
具体的には、まず図3に示すようにレール1Aとレール1Bを延出方向に突き合わせる。
次に、図3に示すようにレール1A、1Bのウェブ2Cの両側面に形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bを取り付ける。
次に、図1に示すようにボルト11Aを形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4A、レール1Aの孔9A、形状記憶合金製レール継目部材3Aの孔6Aに挿入し、ナット13Aで締結する。
同様に、ボルト11Dを形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4D、レール1Bの孔9D、形状記憶合金製レール継目部材3Aの孔6Dに挿入し、ナット13Dで締結する。
これにより、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bがレール1A、1Bに固定される。
次に、図3に示すように必要に応じてボルト11Bを形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4B、レール1Aの孔9B、形状記憶合金製レール継目部材3Aの孔6Bに挿入し、ナット13Bで締結する。
同様に、図3に示すように必要に応じてボルト11Cを形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔4C、レール1Bの孔9C、形状記憶合金製レール継目部材3Bの孔6Cに挿入し、ナット13Cで締結する。
次に、図4に示すように加熱装置100をレール1A、1Bに取り付ける。
具体的には、まず、マグネットベース125をレール1A、1Bのフランジ8Aの上面に磁力で固定する。
次に、必要に応じてバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cの接続部110、連結部126のねじ128、または垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cとメータリングバルブ129A、129B、129C、131A、131B、131Cの接続位置を調整することにより、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cの噴射方向を調節する。
次に、必要に応じてメータリングバルブ129A、129B、129C、131A、131B、131Cを調節してバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cごとのガス供給量を調整する。
次に、流量制御部135を用いてフレーム101に図示しないガスボンベ等からプロパンガス等のガスを送り込み、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cで着火することによりガスを燃焼させる。
燃焼したガスは形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bを加熱する。これにより、復元範囲22A、22Bが収縮してレール1A、1Bが密着する。
この際、流量制御部135はガス供給量を制御する。制御方法は以下の2通りを例示できるが、この2つに限定されない。
1つの方法は、図6に示す熱電対106A、106B、106C、108A、108B、108Cにより検出された検出信号(即ち熱電対が測定した形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの温度)に基づいて流量制御部135がガス供給量を制御する方法である。
この方法では、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの温度に対応して随時、ガス供給量を調節できるため、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bを所望の温度に設定しやすい点で有利である。
もう一つの方法は、図8に示すように、ガス流量(供給量)および加熱時間と形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの温度の関係137を予め求め、関係137からレール1A、1Bが密着するのに十分なガス供給量と加熱時間を求めておき、求めたガス供給量と加熱時間に従って流量制御部135がガス供給量を制御する方法である。
より具体的には、流量制御部135は流量計127により検出されたガス供給量および時計139により検出された時間に基づいて、予め求めたガス供給量に従って、予め求めた加熱時間だけガスを供給し、その後はガスの供給を停止する。
この方法では、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの温度を加熱中に熱電対等で検出しなくても所望の温度に調整できる点で有利である。
レール1A、1Bが密着し、レール間に所定の圧力が作用していると確認できたら、流量制御部135はガスの供給を停止し、加熱を停止させる。
最後に、加熱装置100およびレール1A、1Bの温度がある程度下がった後で、加熱装置100をレール1A、1Bから取り外す。
以上が加熱装置100を用いた形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bの加熱方法の説明である。
このように、第1の実施形態によれば、加熱装置100は、レール1A、1Bのフランジ8Aの上面に、互いに離間して設けられる一対の基台としてのマグネットベース125と、マグネットベース125のそれぞれから鉛直方向に延びる一対の支持柱122、124と、一対の支持柱の上端で支持される矩形状のフレーム101と、フレーム101の下端から下方に延びる垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cと、垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cのそれぞれの下端に設けられ、形状記憶合金製レール継目部材3A、3Bに噴射口が向けられたバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cを備えている。
そのため、加熱装置100は加熱中にバーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cを移動させずに均一な加熱が可能である。
また、加熱装置100は、フレーム101および垂下部材110A、110B、110C、112A、112B、112Cのそれぞれが、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cのそれぞれのガス供給管となっている。
そのため、バーナーノズル105A、105B、105C、107A、107B、107Cごとにガス供給管を別途設ける必要がなく、加熱装置100はコンパクトな構造である。
次に、第2の実施形態について、図9から図12を参照して説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態において、レール1A、1Bを支持する支持部材7の水平面にマグネットベース125を固定したものである。
また、マグネットベース125および支持柱を4つ(2対)設けたものである。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を果たす要素については同一の番号を付し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明する。
図9から図12に示すように、第2の実施形態に係る加熱装置100Aは、支持部材7の水平面に固定されたマグネットベース125を4つ有している。
マグネットベース125はウェブ側面2A側とウェブ側面2B側に1対ずつ設けられており、これにより4カ所に均等配置されている。
図11に示すように、マグネットベース125のうち、ウェブ側面2A側の2つには一対の支持柱122A、124Aが設けられ、ウェブ側面2B側の2つには一対の支持柱122B、124Bが設けられている。
図9に示すように、支持柱122A、122Bは連結部126を介して支持棒121に固定されている。
同様に、支持柱124A、124Bは連結部126を介して支持棒123に固定されている。
このように、マグネットベース125はレール1A、1Bではなく、支持部材7の水平面に固定してもよい。
このような構造とすることにより、マグネットベース125および支持柱を4つ(2対)設けることができ、フレーム101をより安定に保持できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されない。当業者であれば本発明の技術思想の範囲内において各種変形例および改良例に想到するのは当然のことであり、これらも本発明の範囲に含まれる。
1A…レール、1B…レール、1C…継目、2A、2B…ウェブ側面、2C…ウェブ、3A、3B…形状記憶合金製レール継目部材、4A、4B、4C、4D、6A、6B、6C、6D…孔、7…支持部材、8A、8B…フランジ、9A、9B、9C、9D…孔、11A、11B、11C、11D…ボルト、13A、13B、13C、13D…ナット、22A、22B…復元範囲、100…加熱装置、100A…加熱装置、101…フレーム、101A、101B…辺、105A、105B、105C…バーナーノズル、106A、106B、106C…熱電対、107A、107B、107C…バーナーノズル、108A、108B、108C…熱電対、110…接続部、110A、110B、110C、112A、112B、112C…垂下部材、121…支持棒、122、122A、122B…支持柱、123…支持棒、124、124A、124B…支持柱、125…マグネットベース、126…連結部、127…流量計、127A…フロート式流量計、127B…ニードルバルブ、128…ねじ、129A、129B、129C、131A、131B、131C…メータリングバルブ、135…流量制御部、137…関係、139…時計、200…レール接続構造

Claims (7)

  1. レールのウェブ側面のそれぞれに設けられ、走行方向に沿って配置されたレール同士を密着させる一対の形状記憶合金製レール継目部材を加熱する形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置であって、
    前記レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に、互いに離間して設けられる少なくとも一対の基台と、
    前記基台のそれぞれから鉛直方向に延びる少なくとも一対の支持柱と、
    前記一対の支持柱の上端で支持される矩形状のフレームと、
    前記フレームの下端から下方に延びる複数の垂下部材と、
    前記複数の垂下部材のそれぞれの下端に設けられ、前記形状記憶合金製レール継目部材に噴射口が向けられた複数のバーナーノズルと、
    を備えることを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置。
  2. 請求項1に記載の形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置において、
    前記フレームおよび前記垂下部材のそれぞれが、前記複数のバーナーノズルのそれぞれのガス供給管となっていることを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置において、
    前記バーナーノズルは、前記形状記憶合金製レール継目部材の前記鉛直方向および前記形状記憶合金製レール継目部材の接近離間方向に位置調整可能とされていることを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置において、
    前記一対の基台は、前記レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に磁力で固定される磁石を備えていることを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置において、
    前記形状記憶合金製レール継目部材の形状復元力を作用させる範囲に設けられる熱電対と、
    前記熱電対により検出された検出信号に基づいて、前記バーナーノズルへのガス供給量を制御する流量制御部とを備えていることを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置において、
    前記バーナーノズルへのガス供給量を検出する流量計と、
    前記バーナーノズルのガス噴射時間を検出する時計と、
    前記流量計により検出されたガス供給量および前記時計により検出された時間とに基づいて、前記バーナーノズルによる加熱を制御する制御部とを備えていることを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱装置。
  7. レールのウェブ側面のそれぞれに設けられ、走行方向に沿って配置されたレール同士を密着させる一対の形状記憶合金製レール継目部材を加熱する形状記憶合金製レール継目部材の加熱方法であって、
    前記レールのフランジの上面、または前記レールを支持する部材の水平面に、少なくとも一対の基台を設ける工程と、
    前記基台のそれぞれから鉛直方向に延びる少なくとも一対の支持柱の上端で支持される矩形状のフレームの下端から下方に延びる複数の垂下部材の下端に設けられた複数のバーナーノズルの噴射口を前記一対の形状記憶合金製レール継目部材に向ける工程と、
    前記複数のバーナーノズルで前記一対の形状記憶合金製レール継目部材を加熱して収縮させることにより、レール同士を密着させる工程と、
    前記レール同士が密着し、前記レール間に所定の圧力が作用していると確認できたら、前記複数のバーナーノズルによる加熱を停止させる工程と、
    を実施することを特徴とする形状記憶合金製レール継目部材の加熱方法。
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