JP6638231B2 - 医療用テーパ状部材の製造方法と製造装置 - Google Patents

医療用テーパ状部材の製造方法と製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、シースイントロデューサのダイレータやシースなどとして用いられる医療用テーパ状部材の製造方法と製造装置に関する。
シースイントロデューサは、たとえば、カテーテルなどの器具を経皮的に脈管等に挿入する際に、カテーテルの脈管への進入経路を確保するために使用される。シースイントロデューサは、シースおよびそれに対して着脱自在に挿入されるダイレータによって構成される。ダイレータの先端はシースの先端から突出しており、ダイレータの先端が皮膚の穿孔を拡張しながら脈管内に挿入され、続いてシースの先端がダイレータで拡張された穿孔を介して脈管内へ挿入される。
シースイントロデューサは、使用者が迅速かつ正確な処置を実現するために、ダイレータおよびシース先端を脈管に円滑に挿入できるものが好ましい。挿入性の改善を図ったシースイントロデューサとして、ダイレータの先端形状を工夫したものが提案されている(特許文献1参照)。
ダイレータおよびシースの先端を脈管に円滑に挿入するために、ダイレータおよびシースなどの医療用長手部材の先端には、先端に向けて外径が小さくなるテーパ部を形成することが行われている。従来では、このようなテーパ部は、以下のようにして形成されている。
テーパ成形用型の内部加工穴の入口から、加工すべき長手部材としての熱可塑性チューブの先端を、内部加工穴の内部に作業者の手により挿入し、チューブの先端が、テーパ状の内部加工穴の内部に接触した位置を、加工開始位置と作業者が判断し、その位置で、チューブを加工用移動機構に取り付ける。加工用移動機構は、予め決められた加工距離を移動し,チューブの先端を、内部加工穴のさらに内部に向けて押し込み、チューブの先端に、内部加工穴のテーパ形状に合わせたテーパ部を形成する。
しかしながら、従来の方法および装置では、チューブの先端を、内部加工穴の内部に作業者の手により挿入し、チューブの先端が、テーパ状の内部加工穴の内部に接触した位置を、加工開始位置と作業者が判断していたために、作業者の熟練度により、チューブの先端に形成されるテーパ部の形状が異なっており、品質が安定しなかった。
たとえば加工開始位置を、正規の加工開始位置よりも手前側に判断してしまうと、加工用移動機構は、予め決められた加工距離のみを移動するために、目的とする最終テーパ形状の位置の手前の位置で加工が終了する。その結果、テーパ部の長さが正規の長さよりも少なくなってしまう。
あるいは逆に、加工開始位置を、正規の加工開始位置よりも奥側に判断してしまうと、加工用移動機構は、予め決められた加工距離のみを移動するために、目的とする最終テーパ形状の位置を超えてチューブの先端を押し込んでしまうため、樹脂バリなどの余分な成形箇所が生じてしまうことになる。
特開2008−11867号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、良好な挿入性を有するテーパ部を持つ医療用テーパ状部材を、作業者の熟練度によらず、正確に且つ効率的に製造することができる医療用テーパ状部材の製造方法と、その製造装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る医療用テーパ状部材の製造方法は、
先端に向けて外径が小さくなるテーパ部を持つ医療用テーパ状部材を製造する方法であって、
長手方向に沿って細長い長手部材を準備する工程と、
前記長手部材の先端が、テーパ成形用型の内部加工穴の入口に対して所定の基準位置に位置することを検出する工程と、
前記基準位置から前記内部加工穴の内部に向けて、前記長手部材の先端を、所定の加工準備距離で移動させ、加工開始位置に位置させる工程と、
前記加工開始位置に位置する前記長手部材の先端を、前記内部加工穴のさらに内部に向けて所定の加工距離で押し込み、前記長手部材の先端に前記テーパ部を形成する工程と、を有する。
本発明の製造方法では、長手部材の先端が、テーパ成形用型の内部加工穴の入口に対して所定の基準位置に位置することを検出し、その検出された基準位置から内部加工穴の内部に向けて、長手部材の先端を、所定の加工準備距離で移動させる。所定の加工準備距離は、スライダとスライダストッパとを組み合わせて行うことで、作業者の熟練によらずに、一定な距離に設定される。また、機械により長手部材を移動させる場合には、加工準備距離は、容易に一定に保たれる。
そのため、長手部材の先端を、作業者の熟練によらずに、正確な加工開始位置に位置させることが可能になる。その後、加工用移動機構は、予め決められた加工距離のみを移動するために、目的とする最終テーパ形状の位置で加工が終了する。その結果、正確に正規の形状と長さを有するテーパ部を長手部材の先端に形成することが可能になり、良好な挿入性を有するテーパ部を持つ医療用テーパ状部材を、作業者の熟練度によらず、正確に且つ効率的に製造することができる。
前記加工開始位置に位置する前記長手部材の先端を、前記内部加工穴のさらに内部に向けて所定の加工距離で押し込む動作は、前記長手部材を把持して一定圧力で前記内部加工穴の加工面に前記長手部材の先端を押し付けることが可能な加工用移動機構により行われてもよい。このような加工用移動機構を用いて長手部材の先端を内部加工穴の内部に向けて押し込むことで、正確に正規の形状と長さを有するテーパ部を長手部材の先端に形成することが可能になる。
前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口に開閉可能に設けられたストッパ部材に、前記長手部材の先端が衝突することで、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出するようにしても良い。このように構成することで、作業者の熟練によらず、長手部材の先端とテーパ成形用型の内部加工穴との位置決めが成される。
あるいは、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口の近くに設けられた位置センサにより、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出してもよい。このように構成することで、作業者の熟練によらず、長手部材の先端とテーパ成形用型の内部加工穴との位置決めが成される。
本発明に係る医療用テーパ状部材の製造装置は、
先端に向けて外径が小さくなるテーパ部を持つ医療用テーパ状部材を製造する装置であって、
長手方向に沿って細長い長手部材の先端が、テーパ成形用型の内部加工穴の入口に対して所定の基準位置に位置することを検出する位置検出手段と、
前記基準位置から前記内部加工穴の内部に向けて、前記長手部材の先端を、所定の加工準備距離で移動させ、加工開始位置に位置させる加工開始位置決め手段と、
前記加工開始位置に位置する前記長手部材の先端を、前記内部加工穴のさらに内部に向けて所定の加工距離で押し込み、前記長手部材の先端に前記テーパ部を形成させる加工用移動機構と、を有する。
本発明の製造装置を用いることで、本発明の製造方法を容易に実現することができる。
前記位置検出手段が、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口に開閉可能に設けられるストッパ部材であっても良く、前記ストッパ部材に前記長手部材の先端が衝突することで、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出してもよい。このように構成することで、作業者の熟練によらず、長手部材の先端とテーパ成形用型の内部加工穴との位置決めが成される。
あるいは、前記位置検出手段が、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口の近くに設けられた非接触式の位置センサであっても良く、前記位置センサにより、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出しても良い。このように構成することで、作業者の熟練によらず、長手部材の先端とテーパ成形用型の内部加工穴との位置決めが成される。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で製造されたダイレータを備えるシースイントロデューサにおいて、ダイレータとシースとが組み合わされた状態を示す概略図である。 図2は、図1に示すシースイントロデューサの概略断面図である。 図3は、図1に示すシースイントロデューサの使用状態を示す概略側面図である。 図4Aは、図1〜図3に示すダイレータを本発明の一実施形態に係る製造方法で製造する過程を示す概略断面図である。 図4Bは、図4Aの続きの工程を示す概略断面図である。 図4Cは、図4Bの続きの工程を示す概略断面図である。 図4Dは、図4Cの続きの工程を示す概略断面図である。 図5Aは、図1〜図3に示すダイレータを本発明の別の実施形態に係る製造方法で製造する過程を示す概略断面図である。 図5Bは、図5Aの続きの工程を示す概略断面図である。 図5Cは、図5Bの続きの工程を示す概略断面図である。 図5Dは、図5Cの続きの工程を示す概略断面図である。 図5Eは、図5Dの続きの工程を示す概略断面図である。
第1実施形態
以下、本発明の一実施形態に係る医療用テーパ状部材としてのダイレータの製造方法について説明する前に、図1〜図3に示すダイレータ4とシース6とによって構成されるシースイントロデューサの概略について説明する。ダイレータ4は、血管の挿入口を押し広げるためのテーパ状先端部8aが形成されたダイレータ本体8と、このダイレータ本体8の基端部に接合してあるキャップ部10とを有する。
ダイレータ本体8は、図2に示すように、中空のチューブで構成してあり、その内部に、ガイドワイヤ挿通孔8bが形成してある。図1に示すように、このダイレータ本体8の基端部に、ダイレータハブ部12およびキャップ部10が、接着または融着などの手段で接合してある。ダイレータ本体8は、たとえば合成樹脂製のチューブで構成され、その内径は、ガイドワイヤの外径と略同一か、それよりも僅かに大きくなるように、たとえば0.5〜2.0mmであり、その肉厚は、たとえば0.1〜2.0mmである。ダイレータ本体8の全長は、たとえば90〜1050mmの範囲で設定される。
ダイレータ本体8を構成する合成樹脂としては、特に限定されないが、たとえばポリ塩化ビニル樹脂;ポリウレタン等のウレタン樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂;ポリアミド樹脂;ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体などが例示される。
ダイレータ本体8を構成する材料は、熱加工を伴う製造工程によって製造する観点から、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。また、樹脂材料には、改質剤、X線造影剤、顔料等の各種添加剤を添加したものを用いてもよい。さらに、ダイレータ本体8の材料としては、ダイレータ8のテーパ状先端部8aに十分な先端強度を付与できる点で、ポリプロピレン等の結晶性樹脂を用いることが好ましい。
シース6はシース部14を有する。シース部14は、たとえば合成樹脂製のチューブで構成され、その内径は、特に限定されないが、たとえば1.0〜5.0mmであり、その肉厚は、たとえば0.1〜1.0mmである。シース部14の長さも特に限定されないが、ダイレータ8の全長より短く、たとえば50〜1020mmとすることができる。
シース部14を構成する合成樹脂としては、特に限定されないが、たとえばポリ塩化ビニル樹脂;ポリウレタン等のウレタン樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂;ポリアミド樹脂;ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体などが例示される。これらの材料には、改質剤、X線造影剤、顔料等の各種添加剤を添加したものを用いてもよい。
このシース部14の基端部には、シースハブ部16が、チューブかしめ接合、接着または融着などの手段で接合してある。シースハブ部16には、側注管20が接続してある。側注管20は、シース部14のシース部内腔14bに連通し、この側注管20を通して、血液の吸引、ヘパリンなどの薬液や生理食塩水などの注入を行うことが可能になっている。
図1に示すシースハブ部16は、キャップ部10の内部に形成してある嵌合用空間内に着脱自在に嵌合可能になっている。本実施形態では、シースハブ部16の外周に、雄ねじ部24が形成してあり、キャップ部10の内周に、雄ねじ部24に係合する雌ねじ部が形成してある。
本実施形態では、キャップ部10は、合成樹脂またはエラストマーで構成してあり、具体的には、ポリウレタンまたはポリ塩化ビニル(PVC)、ナイロン、天然ゴム、スチレン系エラストマーなどで構成してある。また、シースハブ部16は、たとえばABS、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアセタール、ポリアクリルニトリル、ナイロン、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、あるいはポリプロピレン(PP)などで構成してある。
本実施形態に係るシース6のシースハブ部16には、図2に示すように、その基端側内部に医療用弁体40が装着してある。医療用弁体40は、その中心部に、ダイレータ4などの長尺挿入物を液密性を保持しつつ挿入可能な密着孔46を有する。医療用弁体40の材質は、特に限定されないが、たとえば天然ゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレタン、フッ素ゴムなどの合成ゴム、好ましくはシリコーンゴムで構成される。
シースイントロデューサを用いて、カテーテル管を血管内に挿入するには、次のようにして行う。まず、図3に示す患者の皮膚30の上から、図示省略してある外套針(カニューラ)と内套針より構成される穿刺針を突き刺し、その先端を、血管32内に位置させる。次に、外套針(カニューラ)を残したまま内套針を抜き出し、内套針を抜き出した穴から、ガイドワイヤ34を血管32内に挿入する。
次に、挿入したガイドワイヤ34に沿って、外套針を抜き出し、その後、ガイドワイヤ34をダイレータ本体8の挿通孔8b(図2参照)内に通し、このガイドワイヤ34に沿って、シース6とダイレータ4とを一体化したシースイントロデューサの先端部を血管の挿入口36に差し込む。その状態を図3に示す。
シース6内にダイレータ4を一体化させるために、シース6の基端部側のシースハブ部16からダイレータ4のダイレータ本体8を差し込み、ダイレータ本体8のテーパ状先端部8aを、シース部14の先端から突き出させる。そして、ダイレータ4の基端部に形成してあるキャップ部10を、シース6の基端部に形成してあるシースハブ部16の外周に装着して一体化する。
一体化されたシース6とダイレータ4とから成るシースイントロデューサの先端を、図3に示すように、血管の挿入口36に差し込めば、ダイレータ6の先端に形成してあるテーパ状先端部8aが、血管の挿入口36を押し広げる。さらにシースイントロデューサの先端を押し込めば、シース14の先端も、血管内に挿入される。その後、シースイントロデューサの基端部を操作し、キャップ部10をシースハブ部16から取り外す。
その後、キャップ部10をシースハブ部16に対して基端部側から引き抜けば、ダイレータ本体8がシース部14内から引き抜かれる。その後、基端部側からシース6内にカテーテル管を差し込めば、カテーテル管は、血管32内に都合良く挿入される。
本実施形態では、図2に示すシース部14の先端部14aにおけるシース部内腔14bの内径は、それ以外の部分におけるシース部内腔14bに比べて小さいことが好ましい。特に、シース部14の先端部14aにおけるシース部内腔14bの内径は、ダイレータ本体8とシース6とが組み合わされていない状態では、ダイレータ本体8を組み合わせた状態で内側に位置するダイレータ本体8の外径よりわずかに小さいことが好ましい。
ダイレータ本体8とシース部14とが組み合わされた状態では、シース部14の弾性変形力により、シース部14の先端部14aをダイレータ本体14aの外周面に密着させることができる。また、シース14における先端部14aの近傍は、先端に向かって外径が細くなるテーパ状になっている。シース部14のテーパ状の先端部14aは、後述する本実施形態の方法により形成することができる。
また、ダイレータ本体8は、基端から先端まで貫通する内腔を有するチューブ状の部材であり、その先端部には、先端に向かって細くなるテーパ状先端部8aが形成してある。テーパ状先端部8aは、後述する本実施形態の方法により形成される。テーパ状先端部8a以外のダイレータ本体8の外周面は、たとえばテーパ加工の非加工部分であり、その外径は、シース14のシース部内腔14bの内径と略同一か、それよりも僅かに小さくなるように設定される。
次に、テーパ状の先端部14aを持つシース部14の製造方法、またはテーパ状先端部8aを持つダイレータ本体8の製造方法について説明する。シース部14の製造方法およびダイレータ本体8の製造方法のいずれにおいても、その先端に向けて外径が細くなるテーパ部を形成する工程が必要である。以下の説明では、医療用テーパ状部材の製造方法の一例として、ダイレータ本体8の製造方法について説明するが、シース部14、あるいはその他のテーパ状部材に関しても、同様にして製造することが可能である。
まず、図4Aに示すように、先端部にテーパ部が形成される前のチューブ80を準備する。チューブ80は、図1〜図3に示すダイレータ本体8となる中空チューブであり、ダイレータ本体8と同じ材質で構成してあり、テーパ加工前の状態では、軸方向(X軸方向)に沿って、同じ外径を有している。チューブ80の内部には、マンドレルを挿入しておいてもよい。マンドレルは、後述するテーパ加工後に取り外される。
本実施形態で用いる医療用テーパ状部材の製造装置は、テーパ成形用型50を有する。テーパ成形用型50は、その内部に、内部加工穴52を有する。内部加工穴52は、入口54を有し、入口54からX軸方向に沿って形成してある。入口54には、テーパ成形用型50に対してZ軸方向に沿って移動自在な基準位置用ストッパ部材60が、入口54を開閉自在に、たとえばZ軸方向に移動自在に装着してある。テーパ成形用型50の内部加工穴52に対応する部分の外周には、高周波コイルなどの加熱装置56が装着してあり、内部加工穴52の内部を、チューブ80の成形温度以上に加熱可能になっている。
内部加工穴52は、X軸方向に沿って、準備距離L1に相当する部分と、加工距離L3に対応する部分とに分けられる。加工距離L3に対応する部分で、チューブ80の先端部80aにテーパ加工が施される。そのため、加熱装置56は、少なくとも加工距離L3に対応する内部加工穴52の内部を加熱されているように構成されていれば良い。
加工距離L3は、加工開始位置P2から加工終了位置P3までの距離であり、準備距離L1は、基準位置P1から加工開始位置P2までの距離である。基準位置P1は、本実施形態では、チューブ80の先端部80aが基準位置用ストッパ部材60に突き当たる位置である。
加工距離L3に対応する内部加工穴52の形状は、図4Dに示すように、チューブ80の先端部80aに、先端で外径が細くなるテーパ部を形成するために都合が良い形状を有している。ただし、加工距離L3に対応する内部加工穴52のテーパ形状は、特に限定されない。たとえば、内部加工穴52のテーパ形状は、X軸方向の先端部(加工穴52の底部)に向けて一様に内径が細くなる形状のテーパ形状のみでなく、図4Dに示す加工開始位置P2近傍の平滑化加工範囲L5では、チューブ80の外周面を平滑化する加工のみを行い、(L3−L5)の範囲内でのみ実質的なテーパ加工を行うようなテーパ形状であっても良い。
図4Dに示す加工開始位置P2近傍の平滑化加工範囲L5では、チューブ80の外周面を平滑化する加工のみを行うことで、この範囲L5に対応するチューブ80の外周面には、テーパ加工が施されない未加工のチューブ80の外周面よりも平滑でありながら、外径がそれと略同一の外周面(平滑で外径が縮径されていない)が形成される。
そのため、そのようなテーパ加工が施されたチューブ80を、図1〜図3に示すダイレータ本体8として用いることで、シース部14の先端部14aの内周面が、平滑で外径が縮径されていない外周面に接触する。そのため、それらの間の密着性が向上する。また、摩擦抵抗を低減することが可能であるため、このようなダイレータを有するシースイントロデューサは良好な挿入性を奏する。
なお、本実施形態では、図面において、X軸が、チューブ80の長手方向と送り方向に一致し、Z軸は、X軸に略垂直で、基準位置用ストッパ部材60の移動方向に一致する。また、Y軸は、これらのX軸およびZ軸に略垂直な軸である。
図4Aに示すように、本実施形態では、基準位置用ストッパ部材60からX軸方向に沿って成形用型50から所定距離L6で離れる駆動開始位置P4に、加工用移動機構62が配置してある。加工用移動機構62は、把持部64を有し、チューブ80の外周部を着脱自在に把持可能になっている。図4Aに示す状態では、把持部64は、チューブ80を把持しておらず、チューブ80は、把持部64に対して自由にX軸方向に移動自在になっている。なお、所定距離L6は、加工距離L3と同等以上の長さである。
図4Cおよび図4Dに示すように、把持部64がチューブ80の外周を把持した状態で、駆動開始位置P4から駆動終了位置P5までの加工駆動距離L4で、加工用移動機構62は、チューブ80と共に、X軸方向に沿って移動可能になっている。加工用移動機構62をX軸方向に移動させるための機構は、特に限定されないが、加工用移動機構62を加工駆動距離L4で、一定圧力で正確な距離で移動させる機構が好ましい。また、そのような機構は、加工駆動距離L4を、微調整することができる機構であることも好ましい。そのような機構としては、たとえば、ストローク調整機構を備えたエアシリンダ、油圧シリンダ、サーボモータなどが例示される。
図4Aに示すように、加工用移動機構62のX軸方向の後ろ側(成形用型50と反対側)には、X軸方向に沿って所定移動可能距離L7で配置された移動開始位置決めストッパ68と移動終了位置決めストッパ69とが配置して固定してあり、これらの間に、スライダ66がX軸方向に移動可能に取り付け可能になっている。スライダ66のX軸方向の長さは、所定移動可能距離L7から準備駆動距離L2を引いた長さである。準備駆動距離L2は、前述した準備距離L1に略等しくなっていることが好ましく、L2とL1との誤差は、L1に対して±0.4%以内であることが好ましい。
なお、準備距離L1に位置する内部加工穴52の内径は、X軸方向に沿って略均一でも良いが、先端に向けて内径が連続的に、あるいは段階的に小さくなる形状であることが好ましい。いずれにしても、準備距離L1に位置する内部加工穴52の内径は、チューブ80の外径よりも大きく、加工開始位置P2またはその近傍において、初めてチューブ80の先端部80aの外周が内部加工穴52の内周面に接触するように決定される。
スライダ66は、作業者がストッパ68および69の間に持ってきて配置しても良いし、予めストッパ68および69の間にX軸方向に沿って移動可能に配置してあっても良い。いずれにしても、チューブ80の先端部80aがストッパ部材60に当接するまで、チューブ80をX軸方向に沿って先端に向けて移動させた後に、スライダ66の後端66aが移動開始位置決めストッパ68に接触している状態で、スライダ66とチューブ80とを一体化させる。
一体化させるための一体化手段としては、特に限定されず、単に作業者の手でスライダ66とチューブ80とを同時に持つことで一体化させても良いし、あるいは、紐やクリップなどの係止手段によりスライダ66とチューブ80とを着脱自在に一体化させても良い。
図4Aに示す状態では、スライダ66とチューブ80とを着脱自在に一体化させてあるが、加工用移動機構62は、チューブ80のX軸方向の移動を何ら阻害しておらず、逆にチューブ80のX軸方向の移動をガイドしている。しかしながら、チューブ80の先端部80aは、ストッパ部材60に当接しているため、チューブ80のX軸の先端方向への移動は制限されている。すなわち、チューブ80の先端部80aは、基準位置P1に位置している。
その状態で、図4Bに示すように、ストッパ部材60をZ軸方向(またはY軸方向またはZ軸−Y軸平面)に沿って移動させ、入口54を開け、スライダ66と一体化されたチューブ80をX軸先端方向に移動させる。その結果、チューブ80の先端部80aは、内部加工穴52の内部に入り込み、スライダ66がX軸の先端方向に準備駆動距離L2で移動してスライダ66の先端66bがストッパ69に当接した状態で停止する。
準備駆動距離L2と準備距離L1とは、ほぼ正確に一致しているため、チューブ80の先端部80aは、加工開始位置P2にほぼ正確に位置した状態で、チューブ80の移動が停止する。それまでのチューブ80の移動は、作業者の手作業により行うが、何らかの機械的動作により行っても良い。
図4Bに示すように、チューブ80の先端部80aが加工開始位置P2にほぼ正確に位置した状態で、次に、図4Cに示すように、図4Bに示すスライダ66とチューブ80との一体化を解除し、加工用移動機構62の把持部64でチューブ80を把持し、機構62とチューブ80とを着脱自在に一体化する。把持部64の動作は、たとえば圧力シリンダなどにより制御することができる。
次に、チューブ80を把持する把持部64を持つ加工用移動機構62を、X軸の先端方向に加工駆動距離L4で移動させる。加工駆動距離L4は、加工距離L3と実質的に同一であり、L4とL3との誤差は、L3に対して±0.6%以内であることが好ましい。その結果、図4Cから図4Dに示すように、チューブ80の先端部80aは、加熱装置56からの熱を受けながら、内部加工穴52の内周面形状に沿って、先端に向けて外径が細くなるようにテーパ加工が施される。
その後は、加工用移動機構62を元の位置に戻し、その前後に、把持部64によるチューブ80の把持を解除し、テーパ加工が行われたチューブ80の先端部80aを、成形用型50の内部加工穴52から取り出し、チューブ80を所定の長さに切断すれば、図1〜図3に示すダイレータ本体8が得られる。シース部14に関しても、同様にして製造することができる。
本実施形態の製造装置を用いた製造方法では、まず、図4Aに示すように、長手部材としてのチューブ80の先端部80aが、ストッパ部材60に衝突することで、テーパ成形用型50の内部加工穴52の入口54に対して所定の基準位置P1に位置することを検出することができる。そして、図4Bに示すように、その検出された基準位置P1から内部加工穴52の内部に向けて、チューブ80の先端部80aを、所定の加工準備距離L1で移動させる。所定の加工準備距離L1は、スライダ66とストッパ68,69とを組み合わせて行うことで、作業者の熟練によらずに、一定な距離に設定される。
そのため、チューブ80の先端部80aを、作業者の熟練によらずに、正確な加工開始位置P2に位置させることが可能になる。その後、加工用移動機構62は、チューブ80を掴み、予め決められた加工駆動距離L4(加工距離L3に同じ)のみを移動するために、目的とする最終テーパ形状の位置で加工が終了する。その結果、正確に正規の形状と長さを有するテーパ部をチューブ80の先端部80aに形成することが可能になり、良好な挿入性を有するテーパ状先端部8aを持つダイレータ本体8を、作業者の熟練度によらず、正確に且つ効率的に製造することができる。
また、本実施形態では、チューブ80の先端部80aを、内部加工穴52のさらに内部に向けて所定の加工距離L3で押し込む動作は、チューブ80を把持して一定圧力で移動させることが可能な加工用移動機構62により行われる。このため、正確に正規の形状と長さを有する所定形状のテーパ状先端部8aをダイレータ本体8の先端に形成することが可能になる。
第2実施形態
図5A〜図5Eは、本発明の他の実施形態に係る医療用テーパ状部材の製造装置と製造方法を示し、前述した第1実施形態と共通する部材には、共通する符号を付し、その説明は、一部省略する。
本実施形態では、図5Aに示すように、図4Aに示すスライダ66およびストッパ68,69の代わりに、加工準備駆動機構65が、チューブ80を着脱自在に把持可能でX軸方向に沿って移動可能に配置してある。また、成形用型50の入口54近くには、図4Aに示すストッパ部材60の代わりに、基準位置センサ60aが配置してある。基準位置センサ60aとしては、特に限定されないが、たとえば光学式位置センサなどで構成される。
基準位置センサ60aは、図5Bに示すように、チューブ80の先端部80aが、X軸方向の後端部から先端部に向けて移動してくる途中において、成形用型50の入口54近くの基準位置P1aに最初に到達したことを検出することができるようになっている。基準位置センサ60aで検出された検出信号は、図示省略してある制御装置に入力される。制御装置は、基準位置センサ60aで検出された検出信号などに基づき、加工準備駆動機構65の動きを制御可能になっている。
加工準備駆動機構65は、チューブ80を着脱自在に把持して一体化するためのチャック機構67を有する。チャック機構67は、たとえばエアシリンダなどの圧力シリンダにより駆動され、チューブ80を着脱自在に把持することができる。また、加工準備駆動機構65は、X軸と平行な駆動軸70に沿ってX軸方向に移動可能になっている。加工準備駆動機構65をX軸方向に移動させるための機構は、特に限定されないが、加工準備駆動機構65をX軸に沿って一定速度で移動させることが可能なモータアクチュエータなどが用いられ、前述した制御装置により制御される。
本実施形態では、前述した実施形態と同様に、まず、先端部にテーパ部が形成される前のチューブ80を準備する。そして図5Aに示すように、チューブ80の先端部80aを、加工用移動機構62の把持部64を通し、把持部64でチューブ80を把持しない状態で、加工準備駆動機構65のチャック機構67でチューブ80を着脱自在に固定して機構65と一体化する。
次に、図5Bに示すように、チャック機構67でチューブ80を着脱自在に固定して機構65と一体化した状態で、機構65をX軸の先端方向に移動させる。チューブ80の先端部80aが、内部加工穴52の入口54の近くの基準位置P1まで来ると、基準位置センサ60aは、そのことを検出し、その検出信号を制御装置に送る。
制御装置は、その検出信号に基づき、機構65によるチューブ80のX軸先端方向への移動を一旦停止する。あるいは、停止させることなく、機構65によるチューブ80のX軸方向への移動速度を遅い方向に変化させる。あるいは、機構65によるチューブ80のX軸方向への移動速度も変化させずに、さらに、機構65によるチューブ80のX軸先端方向への移動を継続させる。
いずれにしても、制御装置は、基準位置センサ60aからの検出信号に基づき、図5Cに示すように、チューブ80の先端部80aが基準位置P1aに位置することを確認し、その位置P1から加工開始位置P2までの準備距離L1aに対応する準備駆動距離L2aで、チューブ80をX軸の先端方向に移動させて停止させる。準備駆動距離L2aと準備距離L1aとは、ほぼ正確に一致しているため、チューブ80の先端部80aは、加工開始位置P2にほぼ正確に位置した状態で、チューブ80の移動が停止する。それまでのチューブ80の移動は、作業者の手作業ではなく、機械的動作により行われる。
図5Dに示すように、チューブ80の先端部80aが加工開始位置P2にほぼ正確に位置した状態で、次に、制御装置は機構65のチャック機構67を制御し、機構65とチューブ80との一体化を解除し、加工用移動機構62の把持部64でチューブ80を把持し、機構62とチューブ80とを着脱自在に一体化する。
次に、チューブ80を把持する把持部64を持つ加工用移動機構62を、図5Eに示すように、X軸の先端方向に加工駆動距離L4で移動させる。前述した実施形態と同様に、加工駆動距離L4は、加工距離L3と実質的に同一である。その結果、図5Dから図5Eに示すように、チューブ80の先端部80aは、加熱装置56からの熱を受けながら、内部加工穴52の内周面形状に沿って、先端に向けて外径が細くなるようにテーパ加工が施される。
その後は、加工用移動機構62を元の位置に戻し、その前後に、把持部64によるチューブ80の把持を解除し、テーパ加工が行われたチューブ80の先端部80aを、成形用型50の内部加工穴52から取り出し、チューブ80を所定の長さに切断すれば、図1〜図3に示すダイレータ本体8が得られる。シース部14に関しても、同様にして製造することができる。
本実施形態の製造装置を用いた製造方法では、図5Bに示すように、長手部材としてのチューブ80の先端部80aが、基準位置センサ60aにより検出されることで、テーパ成形用型50の内部加工穴52の入口54に対して所定の基準位置P1aに位置することを検出することができる。そして、図5Cに示すように、その検出された基準位置P1から内部加工穴52の内部に向けて、チューブ80の先端部80aを、所定の加工準備距離L1で移動させる。所定の加工準備距離L1aは、制御装置が機構67の準備駆動距離L2aを制御することで、作業者の熟練によらずに、一定な距離に設定される。
そのため、チューブ80の先端部80aを、作業者の熟練によらずに、正確な加工開始位置P2に位置させることが可能になる。その後、加工用移動機構62は、チューブ80を掴み、予め決められた加工駆動距離L4(加工距離L3に同じ)のみを移動するために、目的とする最終テーパ形状の位置で加工が終了する。その結果、正確に正規の形状と長さを有するテーパ部をチューブ80の先端部80aに形成することが可能になり、良好な挿入性を有するテーパ状先端部8aを持つダイレータ本体8を、作業者の熟練度によらず、正確に且つ効率的に製造することができる。
本実施形態のその他の構成および作用効果は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、実施形態に含まれる工程等を適宜変更した多くの変形例が、本発明の技術的範囲に含まれる。
たとえばテーパ加工が成される前の長手部材としては、必ずしも中空のチューブ80である必要はなく、中実のロッドなどであっても良い。その場合には、中空ではない中実の医療用テーパ状部材を製造することができる。
4… ダイレータ
6… シース
8… ダイレータ本体
8a… テーパ状先端部
10… キャップ部
14… シース部
14a… 先端部
16… シースハブ部
40… 医療用弁体
50… テーパ成形用型
52… 内部加工穴
54… 入口
56… 加熱装置
60… 基準位置用ストッパ部材
60a… 基準位置センサ
62… 加工用移動機構
64… 把持部
66… スライダ
68… 移動開始位置決めストッパ
69… 移動終了位置決めストッパ
80… チューブ(長手部材)
80a… 先端部
P1… 基準位置
P2… 加工開始位置
P3… 加工終了位置
P4… 駆動開始位置
P5… 駆動終了位置
L1,L1a… 準備距離
L2,L2a… 準備駆動距離
L3… 加工距離
L4… 加工駆動距離
L5… 平滑化加工範囲

Claims (7)

  1. 先端に向けて外径が小さくなるテーパ部を持つ医療用テーパ状部材を製造する方法であって、
    長手方向に沿って細長い長手部材を準備し、前記長手部材がテーパ成形用型の内部加工穴に挿入されるように位置合わせしつつ、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口よりも手前側に位置する初期位置に前記長手部材の先端を配置する工程と、
    前記長手部材の先端が、前記初期位置とは異なる位置であって、前記初期位置と前記内部加工穴の入口とを結ぶ領域内に位置する基準位置に位置することを検出する工程と、
    前記基準位置から前記内部加工穴の内部に向けて、前記長手部材の先端を、所定の加工準備距離で移動させ、加工開始位置に位置させる工程と、
    前記加工開始位置に位置する前記長手部材の先端を、前記内部加工穴のさらに内部に向けて所定の加工距離で押し込み、前記長手部材の先端に前記テーパ部を形成する工程と、を有する医療用テーパ状部材の製造方法。
  2. 前記加工開始位置に位置する前記長手部材の先端を、前記内部加工穴のさらに内部に向けて所定の加工距離で押し込む動作は、前記長手部材を把持して一定圧力で前記内部加工穴の加工面に前記長手部材の先端を押し付けることが可能な加工用移動機構により行われる請求項1に記載の医療用テーパ状部材の製造方法。
  3. 前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口に開閉可能に設けられたストッパ部材に、前記長手部材の先端が衝突することで、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出する請求項1または2に記載の医療用テーパ状部材の製造方法。
  4. 前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口の近くに設けられた位置センサにより、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出する請求項1または2に記載の医療用テーパ状部材の製造方法。
  5. 先端に向けて外径が小さくなるテーパ部を持つ医療用テーパ状部材を製造する装置であって、
    長手方向に沿って細長い長手部材の先端が、テーパ成形用型の内部加工穴の入口に対して所定の基準位置に位置することを検出する位置検出手段と、
    前記基準位置から前記内部加工穴の内部に向けて、前記長手部材の先端を、所定の加工準備距離で移動させ、加工開始位置に位置させる加工開始位置決め手段と、
    前記加工開始位置に位置する前記長手部材の先端を、前記内部加工穴のさらに内部に向けて所定の加工距離で押し込み、前記長手部材の先端に前記テーパ部を形成させる加工用移動機構と、を有し、
    前記基準位置は、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口よりも手前側に位置する初期位置とは異なる位置であって、前記初期位置と前記内部加工穴の入口とを結ぶ領域内に位置し、
    前記長手部材は、前記初期位置において、前記テーパ成形用型の内部加工穴に挿入されるように位置合わせされている医療用テーパ状部材の製造装置。
  6. 前記位置検出手段が、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口に開閉可能に設けられるストッパ部材であり、
    前記ストッパ部材に前記長手部材の先端が衝突することで、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出する請求項5に記載の医療用テーパ状部材の製造装置。
  7. 前記位置検出手段が、前記テーパ成形用型の内部加工穴の入口の近くに設けられた非接触式の位置センサであり、
    前記位置センサにより、前記長手部材の先端が、前記基準位置に位置することを検出する請求項5に記載の医療用テーパ状部材の製造装置。
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