JP6637072B2 - 宝石の観察器具及び観察方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カットダイヤモンド等のカット面を有した透明度のある宝石の観察器具及び観察方法に関する。
通常、カットダイヤモンド等のカット面を有した透明度のある宝石の価値は、カラー(色)、クラリティ(明澄度)、カラット(重さ)、カット(研磨)の4要素を評価することでランク付けがなされている(以下、グレーディングという)。中でもカットは、宝石に入射される光の表面反射と内部反射の方向を決定するため、宝石の輝きを決める重要な要素であり、宝石の最終的な美しさと価値に大きく影響を与えている。
しかしながら、カットの評価は、上記4要素の中でも最も複雑な評価であって、技術的にとても困難なものであった。従来、宝石に施されたカットの状態は、拡大鏡を用いて視覚判別することが行われている。しかしながら、このような拡大鏡のみによるカットの評価は、高度な技量を持つ熟練者には可能であっても一般消費者には不可能であった。特に、基準が厳しく細かいグレーディングが行われるラウンド・ブリリアント・カットにおいては、高度な技量を持つ熟練者でさえ確かな評価を行うことは困難であった。
そこで、誰にでも宝石のプロポーションやカットの対称性を容易に判断することができる宝石の観察器具が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、略半球状の本体(100)の中央部に孔(101)を有すると共に前記略半球形状の本体(100)内に拡大レンズ(110)を有し、前記略半球形状の本体(100)開口部方向に筒体(200)を連設したことを特徴とする宝石の観察器具が記載されている(図7参照)。
このように構成された宝石の観察器具を用いることにより、宝石に入射される光の反射像を容易に得ることができる。そして、上記観察器具を用いて得られた反射像の模様の形状、規則性、対称性を観察することにより、カット精度の良否や宝石の善し悪し等を評価することが行われている。
特に、ラウンド・ブリリアント・カットの宝石の反射像は、「ハート・アンド・キューピッド」と呼ばれ、宝石のクラウン側から観察した際には「矢」の模様が観察されることが知られている(図3参照)。
特開2002−196262号公報
ところで、カット面を有した透明度のある宝石(以下、宝石という)の価値を評価する場合には、その輝き(輝度)や疵等についても確認する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の拡大視具は、反射像の模様の形状、規則性、対称性は観察できるものの、宝石の輝度や疵を観察できるものではなかった。
本発明は、かかる実情に鑑み、宝石の反射像に現れる模様と共に、宝石の輝度及び疵を観察することができる宝石の観察器具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る宝石の観察器具は、カット面を有した透明度のある宝石の観察器具であって、拡大レンズを有する本体部と、この本体部に接続される筒体と、を備え、前記筒体は、自然光を透過する透明筒体と、自然光を遮光する遮光部材と、を有し、前記遮光部材は、前記透明筒体の軸方向に移動自在に構成されていることを特徴とする。
ここで言う自然光とは、太陽光や月光などの自然に由来する光に限られず、室内の人工的な光源をも含む。
このように、筒体は透明筒体と遮光部材を有し、遮光部材は透明筒体の軸方向に移動自在に構成されていることにより、透明筒体における自然光の入射角度と反射角度を調節することができる。その結果、宝石の反射像に現れる模様と共に、宝石の輝度及び疵を観察することができる。ここで言う疵とは、宝石の表面の疵及び宝石の内部の疵を含む。
本発明の好ましい形態によれば、前記遮光部材は、前記透明筒体の外周に設けられていることを特徴とする。
このように遮光部材は、前記透明筒体の外周に設けられていることにより、反射像を観察しながら遮光部材の位置を容易に移動させることができる。
本発明の好ましい形態によれば、前記遮光部材は、筒状に形成されていることを特徴とする。
このように、遮光部材を筒状に形成していることにより、透明筒体の外周を摺動する遮光部材を容易に形成することができる。
本発明の好ましい形態によれば、前記本体部は、内側が有彩色に着色されていることを特徴とする。
このように、本体部の筒体側の内側表面が有彩色に着色されていることにより、観察される反射像の観察模様を容易に評価することができる。
また、本発明に係る宝石の観察方法は、本発明に係る宝石の観察器具を用いた宝石の観察方法であって、前記拡大レンズの焦点位置に、前記宝石を配置して観察する工程を含むことを特徴とする。
このように、本発明に係る宝石の観察器具の拡大レンズの焦点位置に、宝石を配置して観察することにより、宝石の反射像に現れる模様と共に、宝石の輝度及び疵を観察することができる。
また、本発明に係る宝石の観察方法は、前記遮光部材を前記透明筒体の軸方向に移動させながら観察する工程をさらに含むことを特徴とする。
このように、遮光部材を透明筒体の軸方向に移動させながら観察することにより、宝石の輝度と疵が確認しやすい遮光部材の位置決めを容易に行うことができる。
本発明は、宝石の反射像に現れる模様と共に、宝石の輝度及び疵を観察することができる宝石の観察器具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具の図1のX―X線縦断面図である。 理想的な「ラウンド・ブリリアント・カット」のダイヤモンドの観察像であり、図3(a)は従来の宝石の観察器具を用いて撮影された観察像を示し、図3(b)は本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具を用いて撮影された観察像を示している。 疵を有する「ラウンド・ブリリアント・カット」のダイヤモンドの観察像であり、図4(a)及び図4(b)は従来の宝石の観察器具を用いて撮影された観察像を示し、図4(c)及び図4(d)は本発明の一実施形態に係る観察器具を用いて撮影された観察像を示している。 本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具の筒体を示す斜視図であり、図5(a)は遮光部材を透明筒体の他端側から上方に摺動させた状態を示し、図5(b)は遮光部材を透明筒体の他端側に摺動させた状態を示している。 理想的な「ラウンド・パターンド・ブリリアント・カット」のダイヤモンドの観察像であり、図6(a)は従来の宝石の観察器具を用いて撮影された観察像を示し、図6(b)は図5(a)の状態の本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具を用いて撮影された観察像を示し、図6(c)は図5(b)の状態の本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具を用いて撮影された観察像を示している。 従来の宝石の観察器具を示す縦断面図である。
以下、本発明を図面に示した好ましい一実施形態について詳細に説明する。本発明の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
本発明の一実施形態に係る宝石の観察器具は、拡大レンズ12を有する本体部1と、この本体部1に接続される筒体2と、を備えており、この筒体2の一端側には本体部1が接続され、筒体2の他端側には観察対象Dが配置されている(図1及び図2参照)。
観察対象Dとしては、カットダイヤモンドを例示することができるが、これに限られず、カット面を有した透明度のある宝石であれば、本発明に係る宝石の観察器具を用いることができる。
また、図2に示したルースケースRは、観察対象Dを収納するケースである。通常宝石の観察を行う際には、このルースケースRに設置した観察対象Dの上から、宝石の観察器具を用いて観察を行う。なお、このルースケースRは、下部からの自然光を通さないよう構成されていることが望ましい。
本体部1は、ケース本体11と、このケース本体11内に設けられる拡大レンズ12と、を有している。
ケース本体11は、略半球形状に形成されており、この略半球形状の中央部に観察用孔11aが設けられている。また、図示はしていないが、このケース本体11の内側は有彩色に着色されていることが望ましい。加えて、このケース本体11は、半透明の部材で形成され、ケース本体11の外側から内側に光が入射されるよう構成されていることが望ましい。なお、このケース本体11の形状として略半球形状を例示したが、円柱状や四角柱等の多角柱状を採用しても良い。
観察用孔11aは、任意の大きさに形成されており、必要に応じてその大きさを定めればよい。この観察器具の使用者は、この観察用孔11aを覗くことにより、筒体2の他端側に配置された観察対象Dの反射像を確認することができる。
拡大レンズ12は、観察対象Dを拡大視可能なものであればよく、ケース本体11の内部に設けられるよう、ケース本体11の外形に対応した大きさに形成されている(図2参照)。また、この拡大レンズ12の設置箇所は、ケース本体11の内部に限られず、ケース本体11と筒体2の間に設けても良いし、筒体2の一端側に設けても良い。
筒体2は、自然光を透過する材料で形成された透明筒体21と、自然光を遮光する材料で形成された遮光部材22と、を有している。
透明筒体21は、本体部1と接続される一端側開口部21aと、観察対象Dが配置される他端側開口部21bを有している。この透明筒体21の直径は、ケース本体11の外形に対応した大きさに形成されており、透明筒体21の長さは、拡大レンズ12の焦点距離に対応した長さを有している。
この透明筒体21は、接着剤等の接着手段によって本体部1と接続しても良いし、嵌合や螺合等の慣用の手段によって着脱可能に接続されていても良い。
遮光部材22は、透明筒体21の外径に対応した内径を有する筒状に形成されている。遮光部材22の長さは、透明筒体21の長さよりも短く設定されており、好ましくは透明筒体21の長さの1/4から2/3の長さの範囲に設定され、さらに好ましくは透明筒体21の長さの1/2から1/3の長さの範囲に設定されている。この遮光部材22の材料としては、自然光を遮光する材料であることが望ましいが、光透過率が低い材料で形成しても良い。なお、この遮光部材22は、必ずしも筒状に形成する必要は無く、ゴム等の弾性材料やテープ等の貼付材を、透明筒体21の外周に貼り付けるようにして、遮光するように構成しても良い。
また、この遮光部材22は、透明筒体21の外周を上下に移動可能に構成されている。すなわち、遮光部材22を筒状に形成している場合には、透明筒体21の外径に対応した大きさに形成して、透明筒体21の軸方向に摺動自在に構成されている(図5(a)参照)。また、図示はしていないが、透明筒体21の外周と、遮光部材22の内周と、にネジ溝を設けることで螺合させ、遮光部材22を透明筒体21の周方向に回すことによって、透明筒体21の軸方向に移動調節可能なように構成しても良い。
次に、本発明に係る宝石の観察器具を使用した際の観察像について、図3を用いて詳細に説明する。まず、従来から用いられている宝石の観察器具(図7参照)を用いて得られる観察像(図3(a))について説明した後、本発明に係る宝石の観察器具を用いて得られる観察像(図3(b))について詳細に説明する。
図3(a)は、従来から用いられている宝石の観察器具(図7参照)を用いて、ほぼ理想的な「ラウンド・ブリリアント・カット」が施されたダイヤモンドを、クラウン側から観察した場合に得られる観察像である。この観察像図3(a)に示される観察模様は、白色と色調及び明度の異なる何種類かの青色(添付写真では灰色)により構成されており、ダイヤモンドの中心から8方向に放射状に延びる白色の「矢」の模様が明瞭に現れている。このように観察される観察模様のうち、白色(矢)の領域は宝石のクラウン側から観察対象Dに入射される光を観察方向へ向けて反射していることを示しており、青色の領域はしていないことを示している。また、この青色の領域は、青色の筒体200を使用したことに由来する。
一方、図3(b)は、本発明に係る宝石の観察器具を用いて、図3(a)で観察したダイヤモンドをクラウン側から観察した場合に見られる観察像である。この時、図2に示すように、遮光部材22を透明筒体21他端側から少し上方位置に配置させることにより、透明筒体21の一端側の壁面と他端側の壁面から自然光が入射される状態で観察している。
この観察像に示される観察模様は、図3(a)の白色の領域に対応する「矢」の部分が桃色(添付写真では薄い灰色)に示されており、それ以外の領域はファイヤーと呼ばれる透明の宝石独特の7色の輝きを含む輝き(輝度)を表す白色、灰色及び黒色で構成されている。この観察される模様のうち、桃色(矢)の領域はクラウン側から観察対象Dに入射される光を観察方向へ向けて反射することを示しており、それ以外の部分はダイヤモンドを自然光の中で観察した時に見られるダイヤモンド特有の輝き(輝度)を示している。すなわち、観察模様に桃色が現れているのは、ケース本体11の内側の表面を桃色に着色したことに由来する。また、反射像にダイヤモンド特有の輝き(輝度)が現れているのは、遮光部材22によって遮光されていない透明筒体21の一端側及び他端側の壁面から入射する自然光に由来する。
以上のように、本発明に係る宝石の観察器具を用いた場合には、観察像にダイヤモンド特有の輝き(輝度)が現れている。また、観察像の宝石の観察方向に向けて反射する箇所が着色されている。
次に、本発明に係る宝石の観察器具を用いた時に観察される宝石の疵について、図4を用いて詳細に説明する。まず、疵を有する「ラウンド・ブリリアント・カット」のダイヤモンドを、従来から用いられている宝石の観察器具(図7参照)を用いて得られる観察像(図4(a)、図4(b))について説明した後、本発明に係る宝石の観察器具を用いて得られる観察像(図4(c)、図4(d))について詳細に説明する。
図4(a)及び図4(b)は、従来から用いられている宝石の観察器具(図7参照)を用いて、疵を有する「ラウンド・ブリリアント・カット」のダイヤモンドを、クラウン側から観察した場合に得られる観察像である。図4(a)は反射像の全体像であり、図4(b)は疵のある箇所の拡大図である。しかしながら、図4(a)及び図4(b)を確認しても、宝石の疵の有無を判別することは極めて難しい。
一方、図4(c)及び図4(d)は、本発明に係る宝石の観察器具を用いて、図4(a)及び図4(b)で用いたダイヤモンドを同一方向から観察した場合に得られる観察像である。図4(c)は反射像の全体像であり、図4(d)は疵のある箇所の拡大図である。図4(d)に示されているように、疵が明確に表れていることが分かる。
以上のように、本発明に係る宝石の観察器具を用いた場合には、従来から用いられている宝石の観察器具では観察できなかった宝石の疵を明確に判別できる。
次に、本発明の使用方法について、図5及び図6を用いて詳細に説明する。図5は遮光部材22が透明筒体21の軸方向に摺動する様子を示す図である。図5(a)は、遮光部材22を透明筒体21の他端から少し上方に摺動させることにより、透明筒体21の他端側の壁面から自然光が入射する状態を示している。一方、図5(b)は、遮光部材22を透明筒体21の他端側に摺動させることにより、透明筒体21の他端側の壁面から自然光が入射しない状態を示している。
図6は、「ラウンド・パターンド・ブリリアント・カット(Round Patterned Brilliant Cut)」が施されたダイヤモンドを、クラウン側から観察した場合に得られる観察像である。まず、従来から用いられている宝石の観察器具を用いて得られる観察像(図6(a))について説明した後、本発明に係る宝石の観察器具を用いて得られる観察像(図6(b)、図6(c))について詳細に説明する。
図6(a)は、従来から用いられている宝石の観察器具(図7参照)を用いた場合の観察像を示している。この観察像に示される反射像の模様は、白色と色調及び明度の異なる何種類かの青色(添付写真では灰色)により構成されており、ダイヤモンドの中心から5方向に放射状に延びる白色の「花模様」が明瞭に現れている。この観察模様のうち、白色の領域は、クラウン側から観察対象Dに入射される光を観察方向へ向けて反射していることを示しており、青色の領域はしていないことを示している。
図6(b)は、透明筒体21の一端側及び他端側の壁面から自然光が入射する状態の本実施形態に係る宝石の観察器具(図5(a)参照)を用いて、図6(a)で観察したダイヤモンドをクラウン側から観察した場合に見られる観察像である。図6(b)の観察像に示される反射像の模様は、図6(a)の白色の領域に対応する「花模様」の領域が桃色(添付写真では灰色)に示されており、それ以外の部分はダイヤモンドの輝き(輝度)を表す白色、灰色及び黒色で構成されている。この観察模様のうち、桃色の領域は、クラウン側から観察対象Dに入射される光を観察方向へ向けて反射することを示しており、それ以外の領域はダイヤモンドを自然光の中で観察した時に見られるダイヤモンド特有の輝き(輝度)を示している。
一方、図6(c)は、透明筒体21の他端側の壁面から自然光が入射しない状態の本実施形態に係る宝石の観察器具(図5(b)参照)を用いて、図6(a)で観察したダイヤモンドをクラウン側から観察した場合に見られる観察像である。図6(c)の観察像に示される反射像の模様は、図6(a)の白色部分に対応する「花模様」の領域が桃色(添付写真では灰色)に示されている点で図6(b)の観察像と一致している。しかしながら、それ以外の領域は淡色に表れており、ダイヤモンド特有の輝き(輝度)は減少し、「花模様」がより明瞭に表れている。
本発明によれば、透明筒体21の外周に遮光部材22を設け、透明筒体21の一端側及び他端側の壁面から自然光を入射させることにより、反射像の模様と同時に観察対象Dである宝石の輝き及び疵を観察することができる。すなわち、透明筒体21の一端側及び他端側に自然光が入射する領域を形成し、透明筒体21の中央部に自然光を遮断する領域を形成することにより、宝石の反射像特有の模様と同時に、ダイヤモンド特有の輝き(輝度)を観察することができる。また、このダイヤモンド特有の輝き(輝度)を観察することにより、宝石に存在する疵の有無を確認することができる。
また、本発明によれば、透明筒体21の外周に遮光部材22を軸方向に移動可能に設けることにより、透明筒体21の一端側及び他端側に入射する自然光の量を調節することができる。すなわち、遮光部材22を摺動させることにより、周囲環境の光量(部屋の明るさ等)によって、透明筒体21の一端側及び他端側から取り入れる自然光の量を調節して、容易に観察対象Dの輝度と疵が確認しやすい光量に調節することができる。
また、本発明によれば、遮光部材22を透明筒体21の他端側に摺動させ、透明筒体21の他端側の壁面から自然光が入射しない状態とすることにより、従来の宝石の観察器具と同じように、模様部分を明瞭に観察することができる。すなわち、反射像の模様を明瞭に評価したい場合には、遮光部材22で透明筒体21の他端側を覆うことにより、反射像の模様を明瞭に観察することができる。
また、本発明によれば、ケース本体11の内側の表面が、有彩色に着色されていることにより、観察される反射像の模様を容易に観察することができる。ダイヤモンドの「ラウンド・ブリリアント・カット」に現れる「矢」や、「ラウンド・パターンド・ブリリアント・カット」に現れる「花模様」等は、本体部1側(観察方向)から入射される光線の観察方向への反射を示している。そのため、観察方向と同方向のケース本体11の内側表面を着色することにより、反射像の模様部位を着色することができる。その結果、反射像に現れる模様の形状を容易、鮮明かつ美しく判別または観察することができる。
1 本体部
11 ケース本体
11a 観察用孔
12 拡大レンズ
2 筒体
21 透明筒体
22 遮光部材
D 観察対象
R ルースケース

Claims (7)

  1. カット面を有した透明度のある宝石の観察器具であって、
    拡大レンズを有する本体部と、この本体部に接続される筒体と、を備え、
    前記筒体は、自然光を透過する透明筒体と、自然光を遮光する遮光部材と、を有し、
    前記本体部は、前記透明筒体の一端側に接続され、
    前記透明筒体は、前記透明筒体の他端側に前記宝石を配置可能に構成され、
    前記遮光部材は、前記透明筒体の外周に設けられ、前記透明筒体の他端側が露出可能と なるように、前記透明筒体の軸方向に移動自在に構成されていることを特徴とする、宝石の観察器具。
  2. 前記遮光部材は、前記透明筒体の両端が同時に露出可能となるように、前記透明筒体の 軸方向に移動自在に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の宝石の観察器具
  3. 前記遮光部材は、筒状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の宝石の観察器具。
  4. 前記本体部は、内側が有彩色に着色されていることを特徴とする、請求項1〜3の何れ に記載の宝石の観察器具。
  5. 前記透明筒体は、前記本体部と接続される一端側開口部を有し、
    前記本体部は、前記一端側開口部を覆って設けられていることを特徴とする、請求項4 に記載の宝石の観察器具。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の宝石の観察器具を用いた宝石の観察方法であって、
    前記拡大レンズの焦点位置に、前記宝石を配置して観察する工程を含むことを特徴とする、宝石の観察方法。
  7. 前記遮光部材を前記透明筒体の軸方向に移動させながら観察する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の宝石の観察方法。
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