JP6637031B2 - ペン型注入器 - Google Patents

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに基づく、カルプルとカルプルを収容しているハウジングとを備えたペン型注入器に関する。

ここで論じる種類のペン型注入器は知られている。このペン型注入器は、患者に薬剤を投与するために用いられる。このペン型注入器はしばしば、患者がペン型注入器による投与を自ら実施できるように設計されている。このようなペン型注入器のカルプルは、移動可能な栓によって封止されるチャンバを有している。栓の移動により、薬剤がチャンバから出されて患者に投与される。ここで論じるのは駆動部を備えたペン型注入器であり、この駆動部は、規定されたボリュームの薬剤を投与するために、チャンバ内で栓を好ましくは特定の距離だけ移動させるのに用いられる。主としてペン型注入器のサイズが、このような適用手段の使用の快適さを損なっていることが分かった。したがって、比較的小さく設計されたペン型注入器が好ましい。これには、それにより限定的な量の薬剤しか使えないという欠点がある。

したがって本発明の課題は、比較的大きなボリュームの薬剤を収容可能なペン型注入器を提供することである。

この課題を解決するため、請求項1の特徴を有する上で挙げた種類のペン型注入器を提案する。このペン型注入器は、カルプルの内部空間内で栓を移動させるために駆動部を作動させると、カルプルがペン型注入器のハウジング内に入るように設計されていることを特徴とする。これによりペン型注入器は、薬剤のそれぞれの適用の際に、ペン型注入器の長手延長方向に見て小さくなり、したがってペン型注入器が出発位置にあるときだけ比較的大きい。つまりペン型注入器は、少なくとも最初の適用後には、ただしカルプルがダブルチャンバーカルプルとして設計されている場合はダブルチャンバーカルプル内にある物質の再構成後も、従来のペン型注入器より短く、これによりユーザは人目を惹くことなく携行することができる。

好ましいのは、カルプルを嵌め込むことができるスリーブを有することを特徴とするペン型注入器の一つの例示的実施形態である。このペン型注入器の駆動部を作動させると、カルプルを収容しているスリーブがペン型注入器のハウジング内に引き込まれ、これによりペン型注入器の長さが減少する。スリーブの利点は、カルプルが保護され、それほど容易には損傷され得ないことである。

ペン型注入器の好ましい一つの例示的実施形態は、駆動部が、少なくとも一つの摩擦結合要素を備えた駆動要素を有することを特徴とする。摩擦結合要素は、薬剤が放出される際に、カルプル又はスリーブがペン型注入器のハウジングの内部に移動するように、カルプル又はスリーブに作用する。したがってこの種の形態は、カルプル又はスリーブを、このような駆動部を用いてハウジング内に入れるために特別に適合させなくてよいので、特に有利である。摩擦結合要素は、カルプルの移動を引き起こすために、あらゆる種類のカルプル及びスリーブと協働することができる。

さらなる好ましい一つの例示的実施形態では、駆動部が、少なくとも一つの第1の形状結合要素を含む駆動要素を有しており、カルプル又はスリーブが少なくとも一つの第2の形状結合要素を備えている。両方の形状結合要素は、駆動部をアクティブ化するとカルプルがペン型注入器のハウジングの内部に移動するように互いに作用する。つまりこの例示的実施形態では、カルプル又はスリーブがその外側で、第1の形状結合要素と協働する第2の形状結合要素を実現するために特別に成形されている。つまりカルプル又はスリーブが、第1の形状結合要素に適応していなければならない。スリーブが少なくとも一つの形状結合要素を備えている場合、通常のカルプルはスリーブ内に嵌め込むことができ、その場合、カルプルは第1の形状結合要素を備えた駆動要素に適応していなくてよい。

特に好ましいのは、駆動要素が、少なくとも一つの雌ネジ区間を備えたネジスリーブとして形成されている一つの例示的実施形態である。このネジスリーブは、駆動部によりハウジング内で回転可能であり、ハウジングの長手方向に見て位置固定的に保持されるように支持されている。これに対応して、カルプル又はスリーブはその外側に少なくとも一つの雄ネジ区間を備えており、この雄ネジ区間は第2の形状結合要素を成しており、且つ第1の形状結合要素の雌ネジと協働する。カルプル又はスリーブは、ハウジング内で回転不能に保持されており、したがって駆動要素、つまりネジスリーブをアクティブ化すると、カルプルが単独で又はスリーブと共に、ペン型注入器のハウジング内に引き込まれる。

とりわけ好ましいのは、ハウジングに対するカルプルの相対位置、とりわけピストンロッドに対する少なくとも一つの栓の相対位置を捕捉する少なくとも一つのセンサーが設けられていることを特徴とするペン型注入器の一つの例示的実施形態である。これにより、カルプルを場合によってはスリーブと一緒に嵌め込む際に、規定の出発位置を捕捉することができ、この出発位置により、薬剤の最初の適用が既に、厳密に規定されたボリュームで行われることを保証できる。

さらなる形態はその他の従属請求項から明らかである。

以下に、本発明を図面に基づいてより詳しく説明する。

第1の機能位置におけるペン型注入器の長手断面図である。 第2の機能位置における図1に基づくペン型注入器の長手断面図である。

図1は、カルプル3を備えたペン型注入器1を長手断面図で示している。カルプル3は第1の端部5を有しており、第1の端部5は図1では上に配置されており、且つ封止部7によって封止されている。カルプル3の反対側の、図1では下にある第2の端部9は、ペン型注入器1のハウジング11の内部にある。つまりカルプル3は、第2の端部9を先頭にしてハウジング11内に嵌め込むことができる。カルプル3はここではその内部に挿入された第1の栓13によって閉ざされており、したがって封止部7と第1の栓13の間に、カルプル3の内部空間15が規定されている。この内部空間15は、封止部7及び第1の栓13によって耐密性に閉ざされている。

ペン型注入器1との関連で使用し得るようなカルプル3は、既知のシングルチャンバーカルプルであることができ、このシングルチャンバーカルプルは円筒体を有しており、この円筒体は、封止部7とここで図示した第1の栓13との間で端から端まで形成されており、且つ投与すべき薬剤を内包している。

ここでは既知のダブルチャンバーカルプルが図示されており、ダブルチャンバーカルプルは通常、内部空間15を取り囲む円筒基体17を含んでいる。ダブルチャンバーカルプルの場合、下の第2の端部9での第1の栓13だけでなく、第2の栓19が設けられており、この第2の栓19は、内部空間15を上の部分空間21と下の部分空間23に区分する。下の部分空間23内には、通常は薬剤の第1の成分、例えば溶媒が収められており、その一方で上の部分空間21内には薬剤の第2の成分、例えば凍結乾燥物が入っている。両方の部分空間21、23が液体を内包していてもよく、これらの液体は、ペン型注入器1の使用前に混合される。凍結乾燥物を活性化又は復元するには、内部空間15内で第1の栓13を上に移動させる。これにより下の部分空間23内で正圧が発生し、この正圧が、第2の栓19を同様に上にずらす。これにより第2の栓19が、ここでは図示されていないバイパスの領域内に達し、これにより溶媒が、第2のピストン19の傍らを流れることができ、よって例えば下の部分空間23から上の部分空間21内に達して凍結乾燥物を溶解する。溶解工程を改善するためにカルプルを振ることができる。ダブルチャンバーカルプルの構造及び機能方式又は活性化は知られており、したがってここではより詳しくは取り上げない。

つまりここで図示したペン型注入器1は結局のところ、シングルチャンバーカルプルであれ又は図1に示したようなダブルチャンバーカルプルであれ、カルプル13と、少なくとも一つのピストン、ここでは第1の栓13とを有している。ダブルチャンバーカルプルはこれに加え、ここで図示した第2の栓19を備えている。

ペン型注入器1の図1に示した例示的実施形態はハウジング11を有しており、ハウジング11は実質的に円筒形に形成されており、且つハウジング11のここでは下端に底25を、及びハウジング11の図1で示した上端では開口部29を備えた蓋27を含んでおり、この開口部29により、カルプル3をハウジング11の内部に挿入することができる。

ハウジング11内に、好ましくは底25の領域内に、駆動部31が存在しており、駆動部31は、ここでは図示されていないエネルギー供給部を有している。

駆動部31は、内部空間15内にある薬剤を投与すべき場合に、カルプル3をハウジング11の内部に移動させるために働く。薬剤放出を可能にするには、カルプル3の封止部7に通常のカニューレを刺し通さなければならない。

重要なのは、カルプル3がハウジング11の内部に移動すると、第1の栓13が、カルプル3の長手軸L及びそれと同軸に配置された中心軸Mに関して内部空間15内に移動することである。カルプル3をハウジング11の内部に移動させるために、つまりカルプル3を、図1に示した上の第1の機能位置から下に移動させるために、駆動部31は、図1では示されていない駆動要素を有することができ、この駆動要素は、駆動部をアクティブ化するとカルプルがその長手軸Lの方向、したがって中心軸Mの方向に下へとハウジング11内に移動するように、摩擦結合又は形状結合を介してカルプル3と協働する。

ここで図示したペン型注入器1は、ハウジング11の内部に中心軸M及び長手軸Lと同軸に配置されたピストンロッド34を有しており、ピストンロッド34は、ハウジング11内に中心軸Mの方向に見て位置固定的に配置されている。つまりピストンロッド34は、カルプル3がハウジング11の内部に移動する間、下に逃れることができない。これによりカルプル3に対するピストンロッド34の上端35の相対運動が起こり、その一方でカルプル3はハウジング11内に引き込まれる。したがってカルプル3の第1の端部5は、ピストンロッド34の上端35に向かって動き、これにより第1の栓13も内部空間15内で上へと、カルプル3の第1の端部5に向かって移動する。

ペン型注入器1の図1に示した例示的実施形態では、カルプル3がスリーブ36内に配置されており、スリーブ36は上部で、カルプル3の第1の端部5のための第1の開口部37を有しており、したがってこの第1の端部5にはアクセス可能である。スリーブ36はさらにその下端に第2の開口部39を有しており、この第2の開口部39により、カルプル3の少なくとも一つの栓、つまりここでは第1の栓13にアクセス可能である。カルプル3をハウジング11の内部に駆動部31及びその駆動要素33によりハウジング11の内部に移動させることを目指して設計されたペン型注入器1の基本的機能に関し、駆動要素33が、直接的にカルプル3に作用するか又はカルプル3を収容するスリーブ36に作用するかは重要ではない。

さらに本願のペン型注入器1で実現される基本的思想に関し、駆動部31をアクティブ化した際にカルプル3が場合によってはスリーブ36と一緒にハウジング11の内部に移動するために、駆動部31が駆動要素33を介してカルプル3若しくはスリーブ36に作用し、このために少なくとも一つの摩擦結合要素を有するのか、又は駆動要素33が少なくとも一つの形状結合要素を含み、この形状結合要素が、カルプル3若しくはスリーブ36での少なくとも一つの第2の形状結合要素に作用するのかは重要ではない。カルプル3がスリーブ36の内部に配置されている場合、カルプル3を駆動要素33に適応させる必要はない。なぜなら駆動要素33はスリーブ36に作用し、且つスリーブ36はカルプル3と一緒にハウジング11の内部に移動するからである。

ペン型注入器1の図1に示した例示的実施形態では、駆動要素33が、第1の形状結合要素である雌ネジを備えたネジスリーブ41を有している。第1の形状結合要素がここでは端から端まで形成されていることが好ましい。ただしネジスリーブ41の内側で、長手方向に延びている少なくとも一つのネジ区間を設ければ、確実に十分である。ネジスリーブ41は、駆動部31によって回転させることができる。ネジスリーブ41はこのために、ハウジング11の内部で回転可能に支持されており、ただしこれに関してネジスリーブ41は、中心軸の方向に見て位置固定的に保持されるように、ハウジング11内に収められている。

図1は、カルプル3がスリーブ36によって取り囲まれたペン型注入器1を示している。スリーブ36の外側には、雄ネジ43として形成された第2の形状結合要素が設けられている。

駆動部31をアクティブ化すると、ネジスリーブ41として形成された駆動要素33が回転し、これにより駆動要素33は中心軸Mの周りを回転し、ただしこの軸に対して位置固定的にハウジング11内で保持されている。駆動要素33の第1の形状結合要素を成している雌ネジは、スリーブ36が、したがってカルプル3も、長手軸L又は中心軸Mに沿ってハウジング11の内部に移動するように、スリーブ36の外側で第2の形状結合要素を成している雄ネジ43と協働する。駆動要素33が回転する際にカルプル3が長手方向に移動できるよう、スリーブ36はハウジング11内で回転不能に配置されており、この回転不能の支持が、カルプル3のその長手軸Lの方向での軸方向の移動を可能にする。

説明から、第2の形状結合要素、つまり雄ネジは、カルプル3の外面に直接的に実現されてもよいことが明らかである。つまり、ペン型注入器1のここで説明した機能原理の実現には、カルプル3を、カルプル3を収容するスリーブ36と一緒に使用する必要はない。ただし、ここで論じた種類のスリーブ36は、ペン型注入器1のカルプル3を保護するのに非常に良く適していることが分かった。そのうえこのようなスリーブ36を使用する際には、ここで論じた種類のペン型注入器1との関連での使用を目指してカルプル3を特別に成形する必要はない。つまりこのペン型注入器1を実現するために、通常のカルプルを、ここで論じたスリーブ36内に嵌め込むことができる。

駆動要素33とピストンロッド34が一体的に形成されることが特に好ましい。つまり、駆動要素33が駆動部31によって回転されると、ピストンロッド34も駆動要素33と同期して中心軸Mの周りを回転する。これにより、ピストンロッド34の上端と第1の栓13の間で摩擦力が作用し、この摩擦力は欠点をもたらす可能性がある。これを回避するため、ピストンロッド34の上端と第1の栓13の間に回転デカップリング部45を設けることが好ましい。回転デカップリング部45は、ピストンロッド34の回転が第1の栓13に伝達されないようにする。

図2は、第2の機能位置におけるペン型注入器1を示しており、第2の機能位置では、ここではスリーブ36と一緒に使用されているカルプル3が完全にハウジング11の内部に引き込まれている。同じ要素及び同じ機能の要素には同じ記号を付しており、したがってその点では図1についての説明を参照されたい。

この第2の機能位置では、第1の栓13が、ここでは第2の栓19も、カルプル3の第1の端部5に向かって最大限移動しており、したがって内部空間15内にある薬剤は完全に放出されている。

ここで説明したペン型注入器1を使用する場合、内部空間15内にある薬剤のそれぞれの適用の際に、カルプル3が、ここではスリーブ36と一緒に、ハウジング11の内部に移動し、したがってペン型注入器1の長さは、それぞれの適用と共に減少する。このペン型注入器1は、充填したばかりの状態でのみ、従来のペン型注入器とまったく同じ長さである。ペン型注入器1のサイズは、薬剤の復元の際に、及びカルプル3内にある薬剤の投与中にそれぞれの適用と共に小さくなり、これによりペン型注入器1を容易に詰め込んで簡単に携行することができる。つまり、中心軸M又は長手軸Lの方向に見たペン型注入器1の比較的小さい寸法が、ユーザにとって非常に有利である。

図1及び図2に基づいて説明したペン型注入器の場合、ここでは図示されていないセンサーが設けられることが好ましく、このセンサーは、ハウジング11に対するカルプル3の相対位置、とりわけピストンロッド34に対する少なくとも一つの栓13の相対位置を捕捉する。これにより、ペン型注入器1の最初の使用前にピストンロッド34が、場合によっては設けられるのが好ましい回転デカップリング部45を介して、第1の栓13に隣接していることを保証できる。ペン型注入器1の、駆動部31がアクティブ化されてカルプル3がハウジング11内に入る最初の作動の際、カルプル3が移動する前に、ピストンロッド34の端部はカルプル3の内部で第1の栓13に対して既定の出発位置にある。つまり、厳密に規定された量の薬剤が、カルプル3の内部空間15から放出される。

駆動部31は、とりわけ電気モータを有している。電気モータはセンサーを備えていることが好ましく、このセンサーは、ピストンロッド34と第1の栓13の間の規定の相対位置の調整を可能にするために、及び例えば電気モータによって受け取られる電流を捕捉するために用いられる。電流が増大したら、ピストンロッド34は、場合によっては回転デカップリング部45を介して、第1の栓13に隣接しているので、すぐに駆動部31をインアクティブ化してよい。これにより、既定の相対位置にあることが保証されている。これにより、ペン型注入器1の最初の作動の際に、厳密に規定されたボリュームの薬剤が放出されることも保証されている。

つまり、ここで言及したセンサーは、駆動部31によって受け取られる電流を捕捉するセンサーであることができ、又は例えば非同期式カウンターであってもよく、又は第1の栓13に対するピストンロッド34の上端若しくは回転デカップリング部45の位置を、機械的なやり方であれ若しくは光学的なやり方であれ任意の既知のやり方で捕捉するセンサーであってもよい。いかなる場合でも、ここで説明したセンサーにより、少なくとも一つの栓に対する上端の厳密な出発位置を規定することができ、これにより、ペン型注入器1によって放出される薬剤の最初のボリュームを既に、厳密に予め定めることができる。これは、このペン型注入器1の安全な使用を保証する。

Claims (8)

1. 長手軸(L)を有するカルプル(3)であって、
   封止部(7)によって封止可能な放出開口部を備えた第1の端部(5)と、
   前記長手軸(L)の方向に変位可能な少なくとも一つの栓(13)を挿入し得る第2の端部(9)と、
   前記封止部(7)及び前記少なくとも一つの栓(13)によって耐密性に閉ざされた内部空間(15)とを有する前記カルプル(3)、並びに
   中心軸(M)を有し、前記カルプル(3)を収容するハウジング(11)であって、
   前記少なくとも一つの栓(13)と協働するピストンロッド(34)と、
   前記カルプル(3)の前記内部空間(15)内で前記少なくとも一つの栓(13)を移動させるための駆動部(31)とを有し、その際、
   前記カルプル(3)が、前記第2の端部(9)を先頭にして前記ハウジング(11)内に嵌め込まれ得る前記ハウジング(11)
   を備えたペン型注入器(1)において、
   前記ハウジング(11)内で前記ピストンロッド(34)が、前記ハウジング(11)の前記中心軸(M)の方向に見て位置固定的に配置されており、
   前記駆動部(31)が、前記カルプル(3)と協働する駆動要素(33)を有しており、
   前記駆動要素(33)が、前記駆動部(31)をアクティブ化すると、前記カルプル(3)を前記ハウジング(11)内に、前記ハウジング(11)の前記中心軸(M)と同軸に配置されている前記カルプルの長手軸(L)の方向に移動させること、及びその際、前記ピストンロッド(34)が、前記ハウジング(11)の長手方向に関して位置固定的な位置において保持され、したがって、
   前記カルプル(3)の前記第2の端部(9)内に入り込む前記ピストンロッド(34)が、前記少なくとも一つの栓(13)を、前記カルプル(3)の前記内部空間(15)内で前記カルプルの第1の端部(5)に向かって移動させ、
   前記カルプル(3)を収容するスリーブ(36)が設けられており、前記スリーブ(36)が、前記カルプル(3)の前記第1の端部(5)のための第1の開口部(37)及び第2の開口部(39)を有しており、前記第2の開口部(39)により、前記少なくとも一つの栓(13)に、前記カルプル(3)の前記第2の端部(9)を経てアクセス可能であること、並びに前記駆動要素(33)が、前記駆動部(31)をアクティブ化すると前記カルプル(3)が前記ハウジング(11)内に移動可能であるように、前記スリーブ(36)と協働し、
   前記駆動要素(33)が少なくとも一つの第1の形状結合要素を有しており、且つ前記カルプル(3)又はスリーブ(36)が少なくとも一つの第2の形状結合要素を有すること、並びに前記第1及び第2の形状結合要素が、前記駆動部(31)をアクティブ化すると前記カルプル(3)が前記ハウジング(11)内に移動するように協働し、
   前記駆動要素(33)が、雌ネジを備えたネジスリーブ(41)として形成されており、前記ネジスリーブ(41)が、前記ハウジング(11)内で回転可能に支持されており、且つ前記駆動部(31)によって回転可能であり、その際、前記ハウジング(11)内で前記ネジスリーブ(41)が、前記ハウジング(11)の前記中心軸(M)の方向に見て位置固定的に保持されるように支持されていること、及び前記カルプル(3)又は前記スリーブ(36)がその外側で、前記ネジスリーブ(41)と協働する雄ネジを有すること、及び前記カルプル(3)又は前記スリーブ(36)が、前記ハウジング(11)内で回転不能に配置可能であることを特徴とするペン型注入器。
2. 前記カルプル(3)が、ダブルチャンバーカルプルとして設計されていることを特徴とする請求項1に記載のペン型注入器。
3. 前記駆動要素(33)が少なくとも一つの摩擦結合要素を有しており、前記摩擦結合要素が、前記カルプル(3)を移動させるために前記カルプル(3)又は前記スリーブ(36)に作用することを特徴とする請求項1または2に記載のペン型注入器。
4. 前記ピストンロッド(34)と前記少なくとも一つの栓(13)の間に回転デカップリング部(45)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のペン型注入器。
5. 前記駆動部(31)が電気モータを有することを特徴とする請求項1に記載のペン型注入器。
6. 前記ハウジング(11)に対する前記カルプル(3)の相対位置を捕捉するセンサーを有することを特徴とする請求項1に記載のペン型注入器。
7. 前記駆動部(31)が、前記少なくとも一つの栓(13)に対する前記少なくとも一つのピストンロッド(34)の相対位置を捕捉するセンサーを有することを特徴とする請求項5に記載のペン型注入器。
8. 前記ピストンロッド(34)に対する前記少なくとも一つの栓(13)の相対位置を捕捉するセンサーを有することを特徴とする請求項1に記載のペン型注入器。

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