JP6636799B2 - 銅合金スパッタリングターゲット及びその評価方法 - Google Patents

銅合金スパッタリングターゲット及びその評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6636799B2
JP6636799B2 JP2015257209A JP2015257209A JP6636799B2 JP 6636799 B2 JP6636799 B2 JP 6636799B2 JP 2015257209 A JP2015257209 A JP 2015257209A JP 2015257209 A JP2015257209 A JP 2015257209A JP 6636799 B2 JP6636799 B2 JP 6636799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comparative example
target
inclusions
particles
purity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015257209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183406A (ja
Inventor
長田 健一
健一 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JX Nippon Mining and Metals Corp
Original Assignee
JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Mining and Metals Corp filed Critical JX Nippon Mining and Metals Corp
Publication of JP2016183406A publication Critical patent/JP2016183406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6636799B2 publication Critical patent/JP6636799B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

本発明は、銅合金スパッタリングターゲット及びその評価方法に関し、特に、半導体集積回路の配線の形成に適したパーティクルの発生の少ない銅合金スパッタリングターゲットに関する。
半導体集積回路の配線として、銅又は銅合金のスパッタリングターゲットを用いて、スパッタ成膜することが一般に行われている。スパッタリングによる成膜においては、ターゲット内に存在する介在物がスパッタ中に脱落して、基板上にパーティクルを発生したり、スパッタリング時のプラズマ状態を不安定にしたりするという問題があった。回路が高集積化し、配線幅が微細化しつつある最近の状況では、これらは重大な問題としてクローズアップされている。
パーティクルの管理基準としては、例えば、これまで直径90nm以上のパーティクルの個数が20個/waferであったものが、配線の微細化に伴い、直径50nm以上のパーティクルの個数が20個/waferとより基準が厳しくなっている。また、従来のパーティクル測定装置では、直径90nm以下のパーティクルを検出できないという装置上の制約もあったが、技術向上に伴い、近年では、直径50nm程度のパーティクル、また、その形状や組成まで測定が可能となっている。
ところで、ターゲット内に存在する介在物は、パーティクルの発生に大きく寄与するため、この介在物の大きさや数を精確に把握し、これを適切に制御することができれば、パーティクルの発生を効果的に低減することができる。従来のターゲット内の介在物を定性・定量的に分析する方法としては、ターゲットの表面を電解研磨又は機械研磨した後、その表面を走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡を用いて観察することにより、介在物の大きさや個数を把握する方法が知られている。
しかしながら、電解研磨の場合には、電解研磨中に介在物そのものが脱粒してしまい、ターゲット内の介在物の個数を精確に測定できないという問題があった。また、機械研磨の場合には、研磨剤が残留することがあり、この研磨剤と介在物とを混同してしまい、同様に介在物の個数を精確に測定できないという問題があった。なお、ここでの機械研磨とは、研磨紙(例えば、SiC:粒度#1500)を用いて粗研磨後、ダイヤモンドペーストやアルミナ粉を用いてバフ研磨を行い、その後、超音波洗浄を行うことである。
また、他の介在物の分析方法として、LPC(Liquid Particle Counter)が知られている。LPCは、光散乱現象を利用するもので、ターゲットを酸で溶解し、その溶液中の粒子(介在物)の光散乱を測定するものである。しかし、この方法は、検出サイズが500nm以上であり、それよりも小さい介在物を検出することができないという問題があった。また、酸溶解の際、純銅であれば副生成物が発生しないが、銅合金の場合は、副生成物が発生してしまうという問題があった。
さらに、最新のパーティクル測定装置によって、ターゲット内の介在物は、酸化物や炭化物が主成分であることが新たに分かったことから、ガス分析装置を用いて、ターゲット中の酸素や炭素の含有量を測定し、これらのガス成分の含有量とパーティクルとの相関関係を調べた。しかし、ターゲットに含まれる酸素等は、ガス分析装置(LECO社製)の定量下限である1wtppm未満であったため、ガス成分の含有量との相関関係を把握することはできなかった。
以上の通り、従来の方法では、ターゲット内の介在物の分析を精確に行うことが困難であり、このような介在物に由来するパーティクルの発生を十分に抑制することができなかった。一方で、配線微細化に伴う微細なパーティクルの発生を抑制することが急務となっている。なお、本願発明との直接の関連性はないが、ターゲットの表面加工に関して特許文献1〜7が知られているが、いずれも介在物に関する教示はなく、介在物の測定に関する知見を提示するものではない。
特許第5343008号 特開平7−090566号公報 特開平7−268617号公報 特開2001−028350号公報 特開平10−158828号公報 特開2002−038259号公報 特開2000−204467号公報
本発明は、半導体集積回路の配線の形成に適した銅合金スパッタリングターゲットにおいて、ターゲット内に存在する介在物の精確な計測を可能とすると共に、この介在物に起因するパーティクルの発生を抑制することができ、これによって、良好なスパッタリング成膜が可能なターゲットを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明者は鋭意研究を行った結果、銅合金スパッタリングターゲット材の表面粗さを数nm程度になるまで鏡面加工して、ターゲットに存在する介在物を計測した場合、この介在物の個数とパーティクル数との間には相関関係があることを見出した。この知見に基づいて、本願は、以下の発明を提供するものである。
1)ターゲット材を表面粗さRaが10nm以下に鏡面加工したとき、直径10μm以下の介在物が1000個/cm以下であることを特徴とする銅合金スパッタリングターゲット。
2)ターゲット材を表面粗さRaが10nm以下に鏡面加工したとき、直径10μm以下の介在物が500個/cm以下であることを特徴とする上記1)記載の銅合金スパッタリングターゲット。
3)ターゲット材の表面を鏡面加工によって表面粗さRaを10nm以下とし、この表面を観察して直径10μm以下の介在物の単位当たりの個数を計測することを特徴とする銅合金スパッタリングターゲットの評価方法。
本発明は、銅合金スパッタリングターゲットにおいて、鏡面加工によって表面粗さが数nm程度のターゲット表面を得ることにより、ターゲットの介在物を精確に計測することができるという優れた効果を有する。このようにして計測した介在物の個数は、スパッタリングの際に発生するパーティクル数と相関関係があることから、介在物の制御による、パーティクル発生の低減が可能となるという優れた効果を有する。
表面粗さRaが4nmのスパッタリングターゲット表面のSEM画像である(中央に見えるのが介在物である)。 表面粗さRaが100nmのスパッタリングターゲット表面のSEM画像である(切削跡に埋もれて介在部が見えない)。 CuAl合金スパッタリングターゲットにおける介在物数とパーティクル数との関係を示すグラフである。 CuMn合金スパッタリングターゲットにおける介在物数とパーティクル数との関係を示すグラフである。 CuTi合金スパッタリングターゲットにおける介在物数とパーティクル数との関係を示すグラフである。 CuSn合金スパッタリングターゲットにおける介在物数とパーティクル数との関係を示すグラフである。
本発明のスパッタリングターゲットの素材として用いる銅合金は、高純度銅スパッタリングターゲットに通常添加されるMn、Al、Ag、B、Cr、Ge、Mg、Nd、Si、Sn、Ti又はZrの元素の一種又は二種以上を15%以下含有するものである。また、高純度銅は、ガス成分を除き純度4N(99.99%)以上の銅を用いることが好ましい。この原料としては市販される高純度の銅及び上記の合金成分を使用することができるが、半導体集積回路に悪影響を及ぼす放射性元素、アルカリ金属、遷移金属、重金属等の不純物含有量を極力低減させることが好ましい。
特に半導体集積回路では、UやTh等の放射性元素は放射線によるMOSへの影響、Na、K等のアルカリ金属、アルカリ土類金属はMOS界面特性の劣化、Fe、Ni、Co等の遷移金属又は重金属は界面準位の発生や接合リークを起こし、回路特性を悪化させる可能性がある。したがって、アルカリ金属、アルカリ土類金属については総量を5ppm以下、放射性元素の総量を1ppb以下、合金元素以外の不純物として含有する重金属、軽金属の総量を10ppm以下とするのが望ましい。
ターゲットは通常、原料を溶解及び鋳造し、鋳造後の素材を結晶組織、粒径等を適切なものとするため鍛造や圧延等の塑性加工及び熱処理を施し、その後、円板状等の最終ターゲット寸法に仕上げることにより作製される。鍛造や圧延等の塑性加工と熱処理を適切に組み合わせることによりターゲットの結晶方位等の品質の調整を行なうことができる。但し、本発明において、これらの製造条件については、適宜調整可能である。
銅合金スパッタリングターゲットにおける介在物は、主として酸化物、炭化物であり、原料の溶解、鋳造の過程で発生する。このため、溶解及び鋳造は、真空中あるいはアルゴンガスなどの不活性雰囲気中で行い、酸素を極力低減するのが好ましい。また、従来の高周波溶解時に使用されるグラファイトルツボでは炭素の汚染があるため、これを避けるために、水冷銅ルツボを用いた電子ビーム溶解、真空誘導スカル溶解プラズマ溶解、又はセラミックルツボを用いた真空誘導溶解が適している。
スパッタリングの際のパーティクルは、ターゲット中の介在物がその表面に露出して脱離することで発生する。このとき、介在物の寸法が小さくとも、その数が多ければ、微細な(粒径50nm以上)パーティクルが増発することになる。従来の集積回路では、このような微細なパーティクルはそれほど問題となっていなかったため、寸法の小さい介在物を特定できなくともそれほど問題にならなかったが、近年の高密度に集積化した半導体集積回路においては、寸法の小さい介在物の特定が非常に重要である。そして、このような寸法の小さい介在物を特定して、その結果を製造条件にフィードバックすることで、このような介在物の形成を抑制可能としたことが重要である。
以上から、本発明では、ターゲット材の表面を鏡面加工によって表面粗さRaを10nm以下とし、この表面を観察して、直径10μm以下の介在物の単位当たりの個数を計測することを特徴とするものである。前記の表面粗さRaが10nm以下は、旋盤により旋削加工した後、そのターゲット表面(スパッタされる面)を精密旋盤により鏡面研磨を行うことで達成できる。鏡面研磨は、単結晶ダイヤモンドバイト(R3.0mm)を用い、回転数:300rpm、荒加工:切り込み0.03mm/回、送り0.03mm/rev、仕上げ加工:切り込み0.02mm/回、送り0.02mm/rev、の条件で行うことができる。
以上により、介在物に起因する突起や穴を除いた領域でのターゲット表面の表面粗さRaが10nm以下とすることができる。その後、その表面を超純粋洗浄及び真空乾燥を施す。なお、表面加工は、上記の方法に制限されるものではなく、表面加工後にターゲット表面の表面粗さRaが10nm以下であれば、他の方法、条件を用いることもできる。また、本発明は、スパッタリングターゲットの一部(ターゲット材)を取り出し、それを鏡面加工して介在物の個数を計測することを特徴とするものであり、実際に使用するスパッタリングターゲットそれ自体を鏡面加工して、その表面粗さRaを10nm以下にするものではない。
このようにして得られたターゲット材について、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察し、介在物の寸法と個数を計測する。測定は、ターゲットの面内3箇所(各々の面積:27mm)について行い、単位面積(1cm)当たりの介在物(直径10μm以下)の個数の平均値を求める。ここで介在物の直径とは、介在物の単体又はその凝集体を内包する面積が最小となるような長方形を考え、その長方形の長辺の長さと定義する。なお、直径10μmを超える粗大な介在物が存在する場合、ターゲットとしての使用に適さないため、本発明の範囲外とする。また、走査型電子顕微鏡の分解能の関係から、介在物の寸法の下限値は5nmとする。
次に、実施例に基づいて本発明を説明する。以下に示す実施例は、理解を容易にするためのものであり、これらの実施例によって本発明を制限するものではない。すなわち、本発明の技術思想に基づく変形及び他の実施例は、当然本発明に含まれる。
実施例および比較例に適用したターゲットの表面加工の条件およびスパッタリングの条件とターゲットの評価法を以下に示す。
(鏡面研磨条件)
切削バイト:単結晶ダイヤモンドバイト(R3.0)
回転数:300rpm
荒加工:切り込み0.03mm/回、送り0.03mm/rev
仕上げ加工:切り込み0.02mm/回、送り0.02mm/rev
(LPC条件)
ターゲットから切粉を5g採取し、酸150mLで溶解した後、超純水で500mLに定容する。その溶液を、液中パーティクルカウンタを用いて1mL当たりに含まれる介在物数を計量する。
(電解研磨条件)
試料表面を#600まで研磨した後、下記の条件で電解研磨を行う。
電解液:リン酸、電圧:2V、電流:1.5A、時間:60分
(機械研磨条件)
研磨紙(SiC):#80、#120、#240、#800、#1200
バフ研磨材:アルミナ
(スパッタリング条件と評価)
ターゲットをスパッタリング装置に装着し、100kWh間スパッタリングした後、シリコンウエハ上に成膜した薄膜のパーティクル(50nm以上)数をカウントした。
(実施例1、比較例1、比較例4、比較例7:Cu−Al合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のアルミニウム(Al)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解した後、グラファイト坩堝に出湯した。このようにして得られた高純度Cu−Al(Al:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。
実施例1:(鏡面加工)ターゲット材の表面を鏡面加工し表面粗さ10nmの試料を得た。それを走査型電子顕微鏡で3mm×3mmの範囲を観察し、ターゲットに存在する介在物(直径10μm以下)の個数を計測した。
比較例1:(LPC)ターゲット材から切粉を5g採取し、酸150mLで溶解した後、超純水で500mLに定容した。その溶液をLPC測定装置で測定して1mL当たりに含まれる介在物数を計測した。
比較例4:(電解研磨)ターゲット材の表面を電解研磨し表面粗さ15nmの試料を得た。それを走査型電子顕微鏡で3mm×3mmの範囲を観察し、ターゲットに存在する介在物(直径10μm以下)の個数を計測した。
比較例7:(機械研磨)ターゲット材の表面を機械加工し表面粗さ20nmの試料を得た。それを走査型電子顕微鏡で3mm×3mmの範囲を観察し、ターゲットに存在する介在物(直径10μm以下)の個数を計測した。
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表1及び図3に示す。図3に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例2、比較例2、比較例5、比較例8:Cu−Al合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のアルミニウム(Al)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、坩堝下部から徐々に引き抜き介在物を浮上除去しながら、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Al(Al:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例2:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例2:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例5:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例8:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表1及び図3に示す。図3に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例3、比較例3、比較例6、比較例9:Cu−Al合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のアルミニウム(Al)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、引抜速度をさらに遅くして坩堝下部から引き抜き、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Al(Al:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例3:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例3:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例6:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例9:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表1及び図3に示す。図3に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例4、比較例10、比較例13、比較例16:Cu−Mn合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のマンガン(Mn)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解した後、グラファイト坩堝に出湯した。このようにして得られた高純度Cu−Mn(Mn:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。
実施例4:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例10:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例13:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例16:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表2及び図4に示す。図4に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例5、比較例11、比較例14、比較例17:Cu−Mn合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のマンガン(Mn)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、坩堝下部から徐々に引き抜き介在物を浮上除去しながら、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Mn(Mn:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例5:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例11:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例14:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例17:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表2及び図4に示す。図4に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例6、比較例12、比較例15、比較例18:Cu−Mn合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のマンガン(Mn)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、引抜速度をさらに遅くして坩堝下部から引き抜き、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Mn(Mn:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例6:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例12:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例15:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例18:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表2及び図4に示す。図4に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例7、比較例19、比較例22、比較例25:Cu−Ti合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のチタン(Ti)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解した後、グラファイト坩堝に出湯した。このようにして得られた高純度Cu−Ti(Ti:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。
実施例7:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例19:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例22:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例25:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表3及び図5に示す。図5に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例8、比較例20、比較例23、比較例26:Cu−Ti合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のチタン(Ti)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、坩堝下部から徐々に引き抜き介在物を浮上除去しながら、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Ti(Ti:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例8:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例20:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例23:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例26:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表3及び図5に示す。図5に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例9、比較例21、比較例24、比較例27:Cu−Ti合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のチタン(Ti)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、引抜速度をさらに遅くして坩堝下部から引き抜き、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Ti(Ti:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例9:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例21:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例24:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例27:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表3及び図5に示す。図5に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例10、比較例28、比較例31、比較例34:Cu−Sn合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のスズ(Sn)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解した後、グラファイト坩堝に出湯した。このようにして得られた高純度Cu−Sn(Sn:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。
実施例10:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例28:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例31:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例34:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表4及び図6に示す。図6に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例11、比較例29、比較例32、比較例35:Cu−Sn合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のスズ(Sn)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、坩堝下部から徐々に引き抜き介在物を浮上除去しながら、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Sn(Sn:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例11:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例29:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例32:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例35:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表4及び図6に示す。図6に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。
(実施例12、比較例30、比較例33、比較例36:Cu−Sn合金)
原料として、純度4N以上の銅(Cu)、純度4N以上のスズ(Sn)を準備し、真空誘導溶解炉にて、真空中、温度1150〜1250℃で溶解後、加熱した坩堝に出湯し、引抜速度をさらに遅くして坩堝下部から引き抜き、鋳造した。このようにして得られた高純度Cu−Sn(Sn:5.0wt%)インゴットを用いて、直径300mm、厚さ10mmのターゲットを作製した。このターゲットから50mmφのサンプル(ターゲット材)を複数切り出し、それぞれについて、以下の方法で介在物の個数を計測した。なお、表面の加工条件及び介在物の評価方法は、それぞれ実施例1、比較例2、比較例5、比較例8と同様とした。
実施例12:鏡面加工(実施例1と同様の条件)
比較例30:LPC(比較例1と同様の条件)
比較例33:電解研磨(比較例4と同様の条件)
比較例36:機械研磨(比較例7と同様の条件)
次に、スパッタリングターゲットについてスパッタリングを実施し、パーティクル数をカウントした。その結果を表4及び図6に示す。図6に示す通り、上記の鏡面加工で分析した場合のみ、その介在物の個数の減少に伴い、パーティクル数の減少が見られ、両者の間に相関関係が認められた。

本発明は、銅合金スパッタリングターゲットにおいて、ターゲット内の介在物を精確に計測することができ、このようにして計測した介在物の個数は、スパッタリングの際に発生するパーティクル数と相関関係があることから、介在物の制御によるパーティクル発生の低減が可能となるという優れた効果を有する。本発明は、特に半導体集積回路の配線層、特に、銅電気メッキのためのシード層を安定的に形成するのに有用である。

Claims (1)

  1. ターゲット材の表面をダイヤモンドバイトを用いた切削加工による鏡面加工によって表面粗さRaを10nm以下とし、この表面を観察して直径10μm以下の介在物の単位当たりの個数を計測することを特徴とする銅合金スパッタリングターゲットの評価方法。
JP2015257209A 2015-03-25 2015-12-28 銅合金スパッタリングターゲット及びその評価方法 Active JP6636799B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015063064 2015-03-25
JP2015063064 2015-03-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016183406A JP2016183406A (ja) 2016-10-20
JP6636799B2 true JP6636799B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=57242668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015257209A Active JP6636799B2 (ja) 2015-03-25 2015-12-28 銅合金スパッタリングターゲット及びその評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6636799B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10760156B2 (en) * 2017-10-13 2020-09-01 Honeywell International Inc. Copper manganese sputtering target
CN113025973A (zh) * 2021-03-03 2021-06-25 浙江最成半导体科技有限公司 一种Al-Cu溅射靶材及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3755559B2 (ja) * 1997-04-15 2006-03-15 株式会社日鉱マテリアルズ スパッタリングターゲット
EP2330231B1 (en) * 2008-09-30 2017-02-22 JX Nippon Mining & Metals Corporation Process for manufacturing a high-purity copper- or a high-purity copper alloy sputtering target

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016183406A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680325B2 (ja) 高純度銅又は高純度銅合金スパッタリングターゲット、同スパッタリングターゲットの製造方法及び高純度銅又は高純度銅合金スパッタ膜
JP4620185B2 (ja) 高純度銅及び電解による高純度銅の製造方法
JP3755559B2 (ja) スパッタリングターゲット
JP5783293B1 (ja) 円筒型スパッタリングターゲット用素材
JP2009149996A (ja) スパッタターゲット
CN1209201A (zh) 对阴极喷镀靶进行超声检测的方法
CN107109633B (zh) 铜合金溅射靶及其制造方法
JP2000239836A (ja) 高純度銅または銅合金スパッタリングターゲットおよびその製造方法
JP6636799B2 (ja) 銅合金スパッタリングターゲット及びその評価方法
TW201529877A (zh) 高純度銅或銅合金濺鍍靶及其製造方法
WO2017022320A1 (ja) アルミニウムスパッタリングターゲット
WO2022158231A1 (ja) Ag合金膜、および、Ag合金スパッタリングターゲット
WO2018163861A1 (ja) Cu-Ni合金スパッタリングターゲット及びその製造方法
JP2018145518A (ja) Cu−Ni合金スパッタリングターゲット
JP5590328B2 (ja) 電気銅めっき用含リン銅アノードおよびそれを用いた電解銅めっき方法
TWI683040B (zh) Co陽極及使用有Co陽極之Co電鍍方法
JP2022113107A (ja) Ag合金膜、および、Ag合金スパッタリングターゲット
JP2016079450A (ja) Cu−Ga合金スパッタリングターゲット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6636799

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250