JP6636339B2 - 体温調節服 - Google Patents

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本発明は体温調節服に関するものである。
高温或いは低温の作業環境にある屋内での作業や、夏期と冬期における屋外での作業は、人体の健康に様々な悪影響を及ぼすことから、従来においてもその対策として人体を冷やしたり加温したりして着用者の体温を調節する衣服が種々案出されている。
従来における斯かる衣服は、いずれも衣服の内面に全体的に可撓性を有するチューブを配設し、該チューブ内に冷水や温水等の液体を通すことによって人体を冷やし、或いは温めるものである。
しかし、液体として冷水を用いる場合には、温度条件によっては結露が生じ、着用者に不快感を与えることがある。また、液体として温水を用いる場合には、結露の問題は生じないものの、温水が流通するパイプの部分だけの加温であり、衣服内部の全体的な加温ではないから、加温効率の点において今一歩の感があった。加えて、着用者の発汗により蒸れが生じることがあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、人体を冷やしたり加温したりする媒体として冷水を用いる場合においては、温度条件によって結露が生じることがあったとしても、衣服内部から空気を吹き込んでこれを肌に当てることにより、着用者にドライ感を与えて不快感を軽減し、また、温水を用いる場合においては、衣服内に空気を導入することにより、温水による熱をもって該空気を温め、もって衣服の内部全体が温まり、加温効率が一段と向上し、また蒸れを軽減するようになした体温調節服を提供しようとするものである。
而して、本発明の要旨とするところは、所定の温度の液体が導入され、当該液体の流通により着用者の体温調節を行う体温調節服であって、
重ね合わされた液密性を有する複数の樹脂シートと、
前記複数の樹脂シートを所定の間隔で重着してなる複数の重着部であって、そのうち少なくとも2以上が帯状になっているものと、
前記帯状の重着部の間であって、かつ、対向する樹脂シート同士に挟まれる場所に存し、前記液体が流通する第1流路部と、
前記重着部同士の間であって、かつ、対向する樹脂シート同士に挟まれる場所に存し、空気が流通する第2流路部とを備え、
第2流路部には、それぞれ前記着用者の体に向けて開口する複数の孔が設けられていることを特徴とする体温調節服にある。
また、上記構成において、前記第2流路部は、経路の途中にファンが挿設されており、前記ファンの下流側に存する陽圧部と、ファンの上流側に存する陰圧部とに区分され、
前記複数の孔は、前記陽圧部および前記陰圧部の双方に設けるようになしてもよい。
また、上記構成において、前記陰圧部を挟んでいる一対の前記樹脂シートは、強磁性を有し、互いに反発し合う面を対向させた状態で前記重着が行われるようになしてもよい。
また、上記構成において、前記陰圧部には、通気性を有するクッション材が内包されているようになしてもよい。
また、上記構成において、前記複数の樹脂シートは、2枚のみであり、第1流路部と第2流路部が共に、前記樹脂シートの延面方向に延びるように設けられているようになしてもよい。
また、上記構成において、前記第2流路部は、外部から前記空気を導入又は服内部から前記空気を排出する流通口が設けられているようになしてもよい。
また、上記構成において、前記第1流路部を挟んでいる一対の前記樹脂シートは、強磁性を有し、互いに反発しあう面を対向させた状態で前記重着が行われているようになしてもよい。
本発明に係る体温調節服は、上記の如く、所定の温度の液体が導入され、当該液体の流通により着用者の体温調節を行う体温調節服であって、重ね合わされた液密性を有する複数の樹脂シートと、前記複数の樹脂シートを所定の間隔で重着してなる複数の重着部であって、そのうち少なくとも2以上が帯状となっているものと、前記帯状の重着部の間であって、かつ、対向する樹脂シート同士に挟まれる場所に存し、前記液体が流通する第1流路部と、前記重着部同士の間であって、かつ、対向する樹脂シート同士に挟まれる場所に存し、空気が流通する第2流路部とを備え、第2流路部には、それぞれ前記着用者の体に向けて開口する複数の孔が設けられていることを特徴とするものであるから、人体を冷やしたり加温したりする媒体として冷水を用い、これを第1流路部に通す場合においては、温度条件によって結露が生じることがあったとしても、第2流路部の孔から空気を吹き込んでこれを肌に当てることにより、着用者にドライ感を与えて不快感を軽減することができるものである。また、冷水に代えて温水を用い、これを第1流路部に通す場合においては、第2流路部を介して衣服内に空気を導入することにより、温水による熱をもって該空気を温め、もって服の内部全体が温まり、加温効率が一段と向上するものである。また、着用者が汗をかいても、服内に空気が流通しているため、蒸れを軽減することができるものである。
また、上記構成において、前記第2流路部は、経路の途中にファンが挿設されており、前記ファンの下流側に存する陽圧部と、ファンの上流側に存する陰圧部とに区分され、
前記複数の孔が、前記陽圧部及び前記陰圧部の双方に設けられている場合には、服内の空気を循環させ、熱を外部に逃がさないことにより、効率の良い体温調節が可能となるものである。
また、上記構成において、前記陰圧部を挟んでいる一対の前記樹脂シートは、強磁性を有し、互いに反発し合う面を対向させた状態で前記重着が行われている場合には、陰圧のために経路が潰れて塞がれるのを、もしくは、服の屈曲により経路が潰れて塞がれるのを、磁力の反発力で防止することができるものである。そしてまた、この場合においては第2流路部内には何らの詰め物を必要としないから、圧力損失が軽微であり、ファンの小型化やコストの軽減が可能となるものである。
また、上記構成において、陰圧部には、通気性を有するクッション材が内包されている場合には、上記磁力の反発力による場合と同様に、陰圧のために経路が潰れて塞がれるのを、もしくは、服の屈曲により経路が潰れるのを、防止することができるものである。
また、上記構成において、複数の樹脂シートは、2枚のみであり、第1流路部と第2流路部が共に、前記樹脂シートの延面方向に延びるように設けられている場合には、樹脂シートが2枚のみのため、低重量化および低コスト化が可能となるものである。
また、上記第2流路部の経路の途中にファンを挿設する代わりに、第2流路部に、外部から前記空気を導入又は排出する流通口を設けて、ファンを外置きにした場合には、空気を人体に吹きっぱなしにする、又は服内部から空気を排出して、服の周囲から外気を取り込むことができるものである。
また、上記構成において、第1流路部を挟んでいる一対の前記樹脂シートは、強磁性を有し、互いに反発しあう面を対向させた状態で前記重着が行われている場合には、第1流路部から液体を抜いて長期保管する場合において、該第1流路部を挟んでいる一対の樹脂シート同士がはりついてしまうことを防止することができるものである。
本発明の第1実施形態に係る体温調節服の正面図である。 同2枚の樹脂シートを重ねた状態において胴部構成部と袖部構成部とからなる体温調節服の形状に裁断すると共に、所定の間隔で帯状に重着して第1流路部と第2流路部を備えた状態の展開平面図である。 同要部の拡大断面図である。 同第2流路部の陰圧部を挟んでいる一対の樹脂シートを、強磁性を有し、互いに反発し合う面を対向させた状態で重ね合わせた部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る体温調節服の3枚の樹脂シートを重ねた状態において胴部構成部と袖部構成部とからなる体温調節服の形状に裁断すると共に、所定の間隔で帯状および点状に重着した状態の、最上部の樹脂シートを省略して示した展開平面図である。 同要部の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る体温調節服の4枚の樹脂シートを重ねた状態において胴部構成部と袖部構成部とからなる体温調節服の形状に裁断すると共に、所定の間隔で帯状および点状に重着した状態の、最上部とその下の樹脂シートを省略して示した展開平面図である。 同要部の拡大断面図であり、図11中において破線で示す部分を示すものである。 図7中A部分の拡大分解斜視図である。 図7中B部分の拡大分解斜視図である。 同空気の流路の立体図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
先ず、図1乃至図4に示した本発明の第1実施形態について説明する。
図中、1は所定の温度の液体が導入され、当該液体の流通により着用者の体温調節を行う体温調節服である。また、該体温調節服1は、本実施形態においては図1に示す如き袖の短い衣服の形態となしており、前身頃2の中央の開放部分(左前身頃と右前身頃の合わせ目)に閉止手段としてのスライドファスナー3を備え、両脇が開いた胴部1Aと、該胴部1Aの肩から両脇に延出する、脇の下側の部分が開いた袖部1B、1Bとからなるものである。尚、図中4は後身頃である。
また、前記胴部1Aにおける両脇の開いた部分の合わせ目に、ゴムバンド5とバックル6とからなる結合手段7を備えると共に、袖部1B、1Bの夫々における下側の開いた部分の合わせ目に、この合わせ目を結合するための、一方の合わせ目に取着したバンド8と、該バンド8の自由端に設けた面ファスナー9と、もう一方の合わせ目に取着した面ファスナー10とからなる結合手段11を備えている。
また、該体温調節服1は、重ね合わされた液密性を有する2枚の樹脂シートS1、S2をもって構成される本体部12と、該本体部12と同形同大で、周縁部を該本体部12の周縁部に接合する、該本体部12の外面側を覆う断熱保護シート13と、該本体部12と同形同大で、周縁部を該本体部12の周縁部に接合する、該本体部12の内面側を覆う通気性の生地材14とからなるものである。尚、前記断熱保護シート13と通気性の生地材14は、本発明の構成上においては必須のものではない。
また、前記本体部12を構成する重ね合わされた2枚の樹脂シートS1、S2は、図2に示す如く、方形状の後身頃4a′と、該後身頃4a′の半分の幅の方形状の左前身頃2a′と右前身頃2a″とからなり、前記左前身頃2a′と右前身頃2a″に襟ぐり部2bを設けた胴部構成部1A′と、前記胴部構成部1A′から遠ざかる側に位置する端縁部から前記胴部構成部1A′寄りの位置にかけて延びる継ぎ目Pを有する袖部構成部1B′、1B′とからなるように裁断される。尚、継ぎ目Pは、後述の重着部J及びJ1が形成された後に、溶着等により張り合わされる。
そして、前記2枚の樹脂シートS1、S2は、その周縁部同士を溶着して重着部Jを形成すると共に、該樹脂シートS1、S2の延面方向に延びる、即ち、本実施形態における平面的に展開した状態の前記胴部構成部1A′と袖部構成部1B′、1B′にかけて延びる帯状の溶着部分即ち重着部J1、J1・・・が複数設けられている。そしてまた、近接し、隣り合う該帯状の重着部J1、J1・・・における所定の帯状の重着部J1、J1の間であって、かつ、対向する樹脂シートS1、S2同士に挟まれる場所には、体温調節用の液体が流通する第1流路部L1が存在する。
また、図2に示すように、第1流路部L1に囲まれる範囲の一部に空気が流通する第2流路部L2が形成される。つまり第2流路部も、第1流路部と同様に、前記帯状の重着部J1、J1同士の間であって、かつ、対向する樹脂シートS1、S2同士に挟まれる場所に存在する。そして、該第2流路部L2の夫々には、着用者の体に向けて開口する複数の孔Hを設けている。
また、前記第2流路部L2は、経路の途中にファンFが挿設されており、該ファンFの下流側に存する陽圧部L2′と、該ファンFの上流側に存する陰圧部L2″とに区分されている。そして、前記孔Hは該陽圧部L2′と陰圧部L2″の双方に設けられている。尚、F′、F′は、該ファンFと、第2流路部における陽圧部L2′と陰圧部L2″の前記孔Hのある側と反対側に開口した孔H′とを接続するフレキシブルダクトである。
また、前記陰圧部L2″には通気性を有するクッション材CSが内包されている。尚、Mは前記孔H′に備えたメッシュ材である。また、斯かるクッション材CSは陰圧のため経路が潰れて塞がれるのを防止するためのものであるから、これに代えて、例えば、図4に示す如き、磁力の反発力で防止するようにしてもよい。図4(A)は、樹脂シートS1、S2を磁性を有するシートとし、これらを同極性同士が向き合う方向で溶着するものであり、また、図4(B)は、磁性体を同極性同士が向き合う方向で経路内に固定するものである。
そして、本実施形態は、上記の如き本体部12と、該本体部12の外面側を覆う断熱保護シート13と、該本体部12の内面側を覆う通気性の生地材14とを重ね合わせてその周縁部を接合し、左前身頃と右前身頃の合わせ目に閉止手段としての前記スライドファスナー3を取り付けると共に、後身頃の両端部と左前身頃及び右前身頃の夫々の外側部に、結合手段としての前記ゴムバンド5とバックル6とからなる結合手段7を取り付け、更にまた、夫々の袖部の幅方向における反対側の外側部に、結合手段としての前記バンド8と面ファスナー9、10とからなる結合手段11を取り付け、その後、夫々の袖部における継ぎ目Pを合わせて接合した後、表裏反転させ、断熱保護シート13が外面側になるようにして左前身頃と右前身頃を後身頃に重なるように折り返し、最後に後身頃の両側部と左前身頃及び右前身頃の夫々の外側部との合わせ目を前記結合手段7で結合すると共に、夫々の袖部の脇の下側の開いた部分の合わせ目を前記結合手段11で結合するものである。
次に、上記実施形態の作用について説明する。
着用者の体温を下げるときには、第1流路部L1に液体として冷水を流通させるものである。また、この第1流路部L1は、図示しない冷却装置によって冷却された冷水を循環させるように前記本体部12に備えられており、胴部構成部1A′における後身頃4a′を通り、袖部構成部1B′、1B′を経由するものとしないものとに分かれたその先で胴部構成部1A′における左前身頃2a′と右前身頃2a″の夫々に至った後、再び胴部構成部1A′における後身頃4a′に至るようになされている。また、その経路の途中部は蛇行状になっている。尚、図中P1は冷水送入側のチューブ、P2は冷水排出側のチューブであり、P1′は分流管、P2′は合流管である。尚、冷水の出入口をP1とP2で入れ替えてもよい。
そしてまた、図3に示す如く、第1流路部L1に冷水が流通しているときには、これと同時に第2流路部L2における陽圧部L2′の孔Hから着用者の肌に向けて空気が吹き付けられている。これは第2流路部L2の経路の途中に挿設されたファンFの作動によって行われ、第2流路部L2における陽圧部L2′から着用者の肌に向けて吹き付けられた空気は、着用者の肌の表面に沿って流れた後、第2流路部L2における陰圧部L2″がファンFの吸引作用によって負圧状態となっていることから、これの孔Hから該陰圧部L2″に吸い込まれ、その後再び陽圧部L2′から吹き出されるものである。したがって、このように冷水を用いる場合において。温度条件によって結露が生じることがあったとしても、第2流路部L2の孔Hから空気を吹き込んでこれを肌に当てることにより、着用者にドライ感を与えて不快感を軽減することができるものである。
また、冷水に代えて温水を用いる場合には、第1流路部L1内を流通する温水の熱をもって第2流路部L2内の空気が温められ、そしてこの温められた空気は、第2流路部L2を介して服の内部全体に行きわたり、もって体温調節効率が一段と向上するものである。さらに、着用者が汗をかいても、服内の空気の流通により、蒸れ感が軽減されるものである。
また、本実施形態は、本体部12を2枚の樹脂シートS1、S2のみで構成しているから、低重量化及び低コスト化を可能にすることができるものである。
また、図示はしないが、前記第1流路部L1を挟んでいる樹脂シートS1、S2を、前記第2流路部L2における陰圧部L2″におけると同様に、強磁性を有し、互いに反発し合う面を対向させた状態で重着した場合には、第1流路部L1から液体を抜いて長期保管する場合において、該第1流路部L1を挟んでいる樹脂シートS1、S2同士がはりついてしまうことを防止することができるものである。
また、本実施形態は、上記の通り第2流路部の経路の途中にファンFが挿設され、服内の空気を循環させるようになされているが、図示はしないが、該ファンFを挿設しないで構成してもよく、そしてまた、該構成において前記孔Hと反対側に、外部から空気を導入し、又は服内部から空気を排出する流通口を設けるようになしてもよい。この場合には、流通口を介して外部から導入した空気を孔Hを介して直接人体に吹きっぱなしにするか、又は服内部から空気を排出して服の周囲から外気を取り込むものである。ここでは、ファンFに二重反転ファンを適用した例を示しているが、シロッコファン等のその他のファンを用いても構わない。
次に、図5及び図6に示した本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態と前記第1実施形態との相違点は、本実施形態において本体部が3枚の樹脂シートをもって構成される点と、重着部が帯状の重着部と環状の重着部とからなる点と、ファンによる空気の循環経路が異なる点にある。尚、図において第1実施形態におけると同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
即ち、本実施形態においては、本体部12が3枚の樹脂シートS1、S2、S3とをもって構成されている。そしてまた、樹脂シートS1、S2における重着部は、周縁部の重着部Jを除き、前記第1実施形態におけると同様の帯状の重着部J1と、該帯状の重着部J1の間に設けられる、中心部に空気の通過する孔H2を有する環状の重着部J2とからなるものである。また、最上部の樹脂シートS3と前記樹脂シートS1、S2との重着部(3枚同時に重着される部分)J3は、複数(本実施形態においては2つ)の第1流路部L1、L1を挟んだ位置にあり、中心部に空気の通過する孔H3を有する環状の重着部である。そして、該環状の重着部J3、J3同士の間であって、かつ対向する樹脂シートS2、S3同士に挟まれる場所に、空気が流通する第2流路部L2が存在する。
ファンFによる空気の循環経路において、本実施形態においては、前記第2流路部L2と、重ねた状態における3枚の樹脂シートS1、S2、S3の前記の帯状の重着部J1と環状の重着部J2を外れた位置の環状の重着部J4とを繋ぐ経路上にファンFを挿設している。尚、H4は該環状の重着部J4における中心部の空気の流通する孔であり、H4′は前記第2流路部L2における空気の流通する孔である。
而して、本実施形態においては、ファンFにより空気が前記環状の重着部J4の空気の流通する孔H4から着用者の肌に向けて吹き付けられるものであり、そして、この空気は着用者の肌に沿って流れた後、孔H2から第2流路部L2内に流入する一方、孔H2、H3を通って最上部の樹脂シートS3と断熱保護シート13との間に流入するものである。したがって、本実施形態によると、空気が服の内部全体に行きわたるようになり、更に一段と体温調節効率が向上するものである。
また、本実施形態は、上記の通り第2流路部の経路の途中にファンFが挿設され、服内の空気を循環させるようになされているが、図示はしないが、該ファンFを挿設しないで構成してもよく、そしてまた、該構成において前記孔Hと反対側に、外部から空気を導入する導入口を設けるようになしてもよい。この場合には、導入口を介して外部から導入した空気を孔Hを介して直接人体に吹きっぱなしにするものである。その場合、孔H4は設けず、孔H4′のみを導入口として設ければよい。
次に、図7乃至図11に示した本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態と前記第1実施形態との相違点は、本実施形態において本体部が4枚の樹脂シートをもって構成される点と重着部が帯状の重着部と環状の重着部とからなる点と、ファンによる空気の循環経路が異なる点にある。尚、図において第1実施形態におけると同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
即ち、本実施形態においては、空気の流路の立体図である図11において破線で示す部分の拡大断面図(図8)で示す通り、本体部12が4枚の樹脂シートS1、S2、S3、S4とをもって構成されている。そしてまた、樹脂シートS1、S2における重着部は、周縁部の重着部Jを除き、前記第2実施形態におけると同様の帯状の重着部J1と、該帯状の重着部J1の間に設けられる、中心部に空気の流通する孔H2を有する環状の重着部J2とからなるものである。また、これら樹脂シートS1、S2の外側において樹脂シートS2に局部的に密着する樹脂シートS3と、樹脂シートS1、S2との重着部(3枚同時に重着される部分)J3は、平面視的には複数(本実施形態においては2つ)の第1流路部L1、L1に挟まれた位置にあり、中心部に空気の流通する孔H3を有する環状の重着部である。そして、該環状の重着部J3と後記重着部J5との間であって、かつ対向する樹脂シートS2、S3同士に挟まれる場所に、空気が流通する第2流路部L2が存在する。また、これら樹脂シートS1、S2、S3の外側において樹脂シートS3に局部的に密着する樹脂シートS4と、該樹脂シートS3との重着部(4枚同時に重着される部分)J5は、複数(本実施形態においては2つ)の第2流路部L2、L2に挟まれた位置にあり、中心部に空気の流通する孔H5を有する環状の重着部である。そして、該環状の重着部J5、J5同士の間であって、かつ対向する樹脂シートS3、S4同士に挟まれる場所に、空気が流通する第2流路部L2が存在する。
また、本実施形態におけるファンFによる空気の循環経路は、図8乃至図11に示す通りである。尚、図9において、ファンFの陽圧側のフレキシブルダクトF′の下端部は、最上部の樹脂シートS4の半円状の切欠部S4′(該切欠部S4′の縁部は樹脂シートS3に重着されている。)を通ってその下方部の樹脂シートS3の孔S3′の部分に接合されており、また、図10においてファンFの陰圧側のフレキシブルダクトF′の下端部は、最上部の樹脂シートS4の孔S4″の部分に接合されている。
而して、ファンFの陽圧側のフレキシブルダクトF′から吹き込まれた空気は、樹脂シート2と樹脂シート3の間に流入し、樹脂シートS1、S2の環状の重着部J2の孔H2から人体に向けて噴き出され、そして、人体に沿って流れた後、その一部は、樹脂シートS1、S2の環状の重着部J2の孔H2と、これらと樹脂シートS3の環状の重着部J3の孔H3から、樹脂シートS3と樹脂シートS4との間に流入する。また、空気の残りの一部は、樹脂シートS1、S2の環状の重着部J2の孔H2と、樹脂シート3の環状の重着部J3の孔H3と、樹脂シート4の環状の重着部J5の孔H5から外部に放出される。そして、ファンFによって外部から上記の如くその陽圧側のフレキシブルダクトF′を介して空気を吹き込むものである。
1 体温調節服
1A 胴部
1B、1B 袖部
2 前身頃
3 スライドファスナー
4 後身頃
12 本体部
S1、S2、S3、S4 樹脂シート
J 周縁の重着部
J1 帯状の重着部
J2、J3、J4、J5 環状の重着部
H、H2、H3、H4、H5 環状の重着部の孔
L1 第1流路部
L2 第2流路部

Claims (5)

  1. 所定の温度の液体が導入され、当該液体の流通により着用者の体温調節を行う体温調節服であって、
    重ね合わされた液密性を有する複数の樹脂シートと、
    前記複数の樹脂シートを所定の間隔で重着してなる複数の重着部であって、そのうち少なくとも2以上が帯状となっているものと、
    前記帯状の重着部の間であって、かつ、対向する樹脂シート同士に挟まれる場所に存し、前記液体が流通する第1流路部と、
    前記重着部同士の間であって、かつ、対向する樹脂シート同士に挟まれる場所に存し、空気が流通する第2流路部とを備え、
    第2流路部には、それぞれ前記着用者の体に向けて開口する複数の孔が設けられていることを特徴とする体温調節服。
  2. 前記第2流路部は、経路の途中にファンが挿設されており、前記ファンの下流側に存する陽圧部と、ファンの上流側に存する陰圧部とに区分され、
    前記複数の孔は、前記陽圧部及び前記陰圧部の双方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の体温調節服。
  3. 前記陰圧部には、通気性を有するクッション材が内包されていることを特徴とする請求項2記載の体温調節服。
  4. 前記複数の樹脂シートは、2枚のみであり、
    第1流路部と第2流路部が共に、前記樹脂シートの延面方向に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の体温調節服。
  5. 前記第2流路部は、外部から前記空気を導入、又は服内部から前記空気を排出する流通口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の体温調節服。
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