JP6635481B1 - ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法及びダスト除去装置 - Google Patents

ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法及びダスト除去装置 Download PDF

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【課題】 ボイラ放射伝熱面の伝熱性能の低下に伴う発電量の抑制、過熱器の腐食抑制によるボイラの延命やメンテナンス費の削減、炉内清掃の規模・頻度の縮小による維持管理費の削減、成長したダストの落下による炉内の損傷防止を図れるようにする。【解決手段】 ボイラ2を備えた廃棄物処理炉3におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法1であって、内側面がボイラ2の放射伝熱面となっている水管壁18の外側位置に配設した複数の打撃装置20により水管壁18に打撃力を与えて水管壁18自体を振動させ、ボイラ放射伝熱面を形成する水管壁18の内側面に付着したダストを除去する。【選択図】 図1

Description

本発明は、都市ごみや産業廃棄物等の廃棄物を処理するボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法及びダスト除去装置に関するものである。
都市ごみ等の廃棄物を処理するボイラを備えた廃棄物処理炉、例えば、ボイラ(廃熱ボイラ)を備えたストーカ式焼却炉においては、運転時間の経過に伴いボイラ放射伝熱面(ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の内側面や2次燃焼室の出口からボイラの過熱器に至る放射伝熱室の内側面)にダストが付着していく。
ボイラ放射伝熱面にダストが付着すると、ボイラの伝熱性能が低下し、ボイラ蒸気の温度や量が低下してタービン発電機の発電量を減少させることになる。
また、ボイラの上流側(2次燃焼室側)の伝熱性能が低下すると、ボイラの下流側(過熱器側)の温度が上昇する。
ストーカ式焼却炉内のダストは、燃焼排ガスの温度が650℃〜700℃程度で溶解・固着し易い。そのため、ボイラの過熱器は、ダストの付着による過熱器の伝熱管の腐食、閉塞を避けるため、一般に燃焼排ガス通路の上記の温度範囲を下回る位置に配置されている。
しかし、ボイラ放射伝熱面にダストが付着することにより、ボイラの下流側の温度が上昇し、過熱器の入口側の燃焼排ガス温度が上記の温度範囲に達することがある。
また、ボイラ放射伝熱面に付着したダストが成長し、自重によって炉内に落下することで、炉内を損傷させることがある。
更に、ボイラ放射伝熱面は、ストーカ式焼却炉の運転中の清掃が困難であり、運転時間の経過に伴うダストの付着はどうしても避けられない。
そこで、ストーカ式焼却炉等のボイラを備えた廃棄物処理炉においては、上述した問題を避けるため、ボイラ放射伝熱面に付着したダストを除去処理することが行われている。
従来、ボイラを備えた廃棄物処理炉のボイラ放射伝熱面のダスト除去方法及びダスト除去装置としては、例えば、次の(1)〜(3)に示すような手段がある。
(1)廃棄物処理炉の休炉時に炉内に作業員が侵入し、エアブラスト等を用いてボイラ放 射伝熱面に付着したダストを除去する。
(2)廃棄物処理炉の運転中に水噴射装置から炉内に水を噴霧し、ボイラ放射伝熱面に付 着したダストを除去する(特許文献1参照)。このとき、ボイラ放射伝熱面に噴霧さ れた水は、ダストに接触し、ダストの内部で急速に蒸発してダストを膨張・破裂させ ることでダストを除去する。
(3)廃棄物処理炉の運転中に圧力波発生装置から炉内に圧力波を放出し、ボイラ放射伝 熱面に付着したダストを除去する(特許文献1〜3参照)。
しかし、作業員の清掃によるダストの除去は、人件費が高騰するうえ、清掃の実施可能期間が休炉時に限られるので、廃棄物処理炉を長期間運転し続けると、ボイラ後段のガス温度の上昇がどうしても避けられず、過熱器の伝熱管にダストが溶解・固着するという問題がある。
また、水噴射装置によるダストの除去は、ドレンアタックによるボイラ放射伝熱面の損傷が懸念される。
更に、圧力波発生装置によるダストの除去は、圧力波発生装置とボイラ放射伝熱面との距離が短すぎると、圧力波による水管の損傷が懸念される。しかも、高圧ガスの取り扱いに注意が必要になると共に、維持管理費が高額になると言う問題もある。
特開2017−181008号公報 特開2017−181007号公報 特表2017−187267号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、作業員による炉内清掃の問題、水噴射装置や圧力波発生装置による問題をそれぞれ解決し、ボイラ放射伝熱面の伝熱性能の低下に伴う発電量の抑制、過熱器の腐食抑制によるボイラの延命やメンテナンス費の削減、炉内清掃の規模・頻度の縮小による維持管理費の削減、成長したダストの落下による炉内の損傷防止を図れるようにしたボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法及びダスト除去装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ複数の打撃装置を配設すると共に、前記各水管壁の外側面と前記各打撃装置との間に前記各打撃装置の打撃力を分散させる打撃力分散手段を介設し、前記各打撃力分散手段を、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面にそれぞれ接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された複数の水管保護用プロテクタと、各水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて各水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えた打撃力分散手段とし、前記複数の打撃装置により前記各水管壁に打撃力を与えて前記各水管壁自体を振動させ、ボイラ放射伝熱面を形成する前記各水管壁の内側面に付着したダストを除去するようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項2に記載の発明は、ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ複数の打撃装置を配設すると共に、前記各水管壁の外側面と前記各打撃装置との間に前記各打撃装置の打撃力を分散させる打撃力分散手段を介設し、前記各打撃力分散手段を、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面に接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された一つの水管保護用プロテクタと、水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて一つの水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えた打撃力分散手段とし、前記複数の打撃装置により前記各水管壁に打撃力を与えて前記各水管壁自体を振動させ、ボイラ放射伝熱面を形成する前記各水管壁の内側面に付着したダストを除去するようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記各打撃装置は、タイマーにより運転頻度が制御されていることに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記各打撃装置は、ボイラの過熱器の入口側温度を温度検出器により検出し、過熱器の入口側温度が所定の温度を超えたら作動するようにしたに特徴がある。
本発明の請求項5に記載の発明は、ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ配設した複数の打撃装置と、内側面がボイラ放射伝熱面となっている前記各水管壁と前記各打撃装置との間にそれぞれ介設され、前記各打撃装置の打撃力を分散させて前記各水管壁にそれぞれ伝達する打撃力分散手段とを備え、前記各打撃力分散手段は、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面にそれぞれ接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された複数の水管保護用プロテクタと、各水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて各水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えていることに特徴がある。
本発明の請求項に記載の発明は、ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ配設した複数の打撃装置と、内側面がボイラ放射伝熱面となっている前記各水管壁と前記各打撃装置との間にそれぞれ介設され、前記各打撃装置の打撃力を分散させて前記各水管壁にそれぞれ伝達する打撃力分散手段とを備え、前記各打撃力分散手段は、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面に接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された一つの水管保護用プロテクタと、水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて一つの水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えていることに特徴がある。
本発明の請求項に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記各打撃装置は、エアノッカ、電磁ノッカ又はハンマリング装置の少なくとも何れか一つとしたことに特徴がある。
本発明の請求項に記載の発明は、請求項5、請求項6又は請求項7の何れかに記載の発明において、前記各打撃装置の周囲に防音手段を設けたことことに特徴がある。
本発明の請求項に記載の発明は、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の何れかに記載の発明において、前記ダスト除去装置は、各打撃装置の運転頻度を制御するタイマーを備えていることに特徴がある。
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の何れかに記載の発明において、前記ダスト除去装置は、ボイラの過熱器の入口側温度を検出する温度検出器を備え、過熱器の入口側温度が所定の温度を超えたら各打撃装置が作動するようにしたことに特徴がある。
本発明に係るダスト除去方法は、内側面がボイラ放射伝熱面となっている水管壁の外側位置に配設した複数の打撃装置により水管壁に打撃力を与えて水管壁自体を振動させるようにしているため、ボイラ放射伝熱面に付着したダストを確実且つ良好に除去することができ、その結果、ボイラ放射伝熱面の伝熱性能の低下に伴う発電量の減少防止、過熱器の腐食抑制によるボイラの延命やメンテナンス費の削減、炉内清掃の規模・頻度の縮小による維持管理費の削減、成長したダストの落下による炉内の損傷防止を図ることができる。
また、本発明に係るダスト除去方法は、水管壁の外側面と各打撃装置との間に、各打撃装置の打撃力を分散させる打撃力分散手段を介設し、各打撃装置の打撃力を打撃力分散手段により分散させて水管壁に伝達するようにしているため、打撃装置の打撃力を水管壁に対して広範囲に伝えることができ、ボイラ放射伝熱面に付着したダストをより確実且つ良好に除去することができる。
更に、本発明に係るダスト除去方法は、タイマーにより各打撃装置の運転頻度を制御することで、ボイラ放射伝熱面に付着したダストをより確実且つ良好に除去することができる。
更に、本発明に係るダスト除去方法は、ボイラの過熱器の入口側温度を温度検出器により検出し、過熱器の入口側温度が所定の温度を超えたら各打撃装置が作動するようにすることで、過熱器の腐食をより一層抑制することができる。
本発明に係るダスト除去装置は、内側面がボイラ放射伝熱面となっている水管壁の外側位置に配設した複数の打撃装置と、水管壁と各打撃装置との間にそれぞれ介設され、各打撃装置の打撃力を分散させて水管壁に伝達する打撃力分散手段とを備えているため、打撃装置の打撃力を水管壁に対して広範囲に伝えることができ、ボイラ放射伝熱面に付着したダストを確実且つ良好に除去することができる。
また、本発明に係るダスト除去装置は、打撃力分散手段が、水管壁の複数本の水管に接触する水管保護用プロテクタと、水管保護用プロテクタに固着されて打撃装置の打撃力を受ける叩き座とを備えているため、打撃装置の打撃力が直接水管壁に伝えるということがなく、打撃装置の打撃力による水管壁の損傷・破壊を防止することができる。
更に、本発明に係るダスト除去装置は、各打撃装置の周囲に防音手段を設けることで、打撃装置による騒音公害を抑制することができる。
更に、本発明に係るダスト除去装置は、各打撃装置の運転頻度を制御するタイマーを備えることで、ボイラ放射伝熱面に付着したダストをより確実且つ良好に除去することができる。
更に、本発明に係るダスト除去装置は、ボイラの過熱器の入口側温度を検出する温度検出器を備え、過熱器の入口側温度が所定の温度を超えたら各打撃装置が作動するようにすることで、過熱器の腐食をより一層抑制することができる。
本発明の実施形態に係るダスト除去装置を設置したボイラを備えた廃棄物処理炉(ストーカ式焼却炉)の概略縦断面図である。 本発明の実施形態に係るダスト除去装置の正面図である。 図2に示すダスト除去装置の縦断面図である。 図2に示すダスト除去装置の横断面図である。 水管保護用プロテクタの水管壁への取り付け状態を示し、(A)は水管保護用プロテクタを線接触状態で水管へ取り付けた状態の横断面図、(B)は水管保護用プロテクタを面接触状態で水管へ取り付けた状態の横断面図である。 ダスト除去装置の変形例を示し、(A)はダスト除去装置の正面図、(B)はダスト除去装置の縦断面図、(C)は除去装置の横断面図である。 ダスト除去装置の更に他の変形例を示し、(A)はダスト除去装置の正面図、(B)はダスト除去装置の縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るダスト除去装置1を設置したボイラ2を備えた廃棄物処理炉を示すものである。
本実施形態では、ボイラ2を備えた廃棄物処理炉として、ボイラ2(廃熱ボイラ)を備えたストーカ式焼却炉3が使用されており、当該ストーカ式焼却炉3は、都市ごみや産業廃棄物等の廃棄物をストーカ上で焼却処理するものであり、ボイラ2(廃熱ボイラ)の放射伝熱面に付着したダストDを除去するダスト除去装置1を備えている。
即ち、ボイラ2(廃熱ボイラ)を備えたストーカ式焼却炉3は、炉本体4、廃棄物投入ホッパ5、廃棄物供給プッシャー6、乾燥ストーカ7、燃焼ストーカ8、後燃焼ストーカ9、ストーカ下ホッパ10、1次燃焼室11、2次燃焼室12等を備えており、従来公知のものと同様構造に構成されている。
また、ストーカ式焼却炉3に付設されたボイラ2(廃熱ボイラ)は、図1に示す如く、炉本体4内で発生した高温の燃焼排ガスGから熱回収してボイラ給水を加熱蒸発させ、発生した蒸気を更に過熱して過熱蒸気とし、この過熱蒸気をタービン発電機(図示省略)に供給するようにしたものであり、ドラム13と、燃焼排ガスGから放射熱を受けて蒸気を発生させる2次燃焼室12の上方空間の放射伝熱面と、2次燃焼室12を通過した燃焼排ガスGから放射熱を受けて蒸気を発生させる放射伝熱面を有する第1放射伝熱室14及び第2放射伝熱室15と、燃焼排ガスGと伝熱管の対流伝熱面との熱交換により蒸気を更に過熱する過熱器16を有する対流伝熱室17等を備えている。
更に、2次燃焼室12の上方空間、第1放射伝熱室14、第2放射伝熱室15及び対流伝熱室17は、それぞれ水管壁18により形成されており、当該水管壁18は、並列状に配置した複数本の水管18a(厚肉の裸管)と、隣接する水管18a同士を気密状に連結する帯板状のヒレ18bとを備えている。この水管壁18の内側面がボイラ放射伝熱面となっている。また、水管壁18の外側面には、保温材19が設けられている。
そして、本発明の実施形態に係るダスト除去装置1は、ボイラ放射伝熱面(2次燃焼室12の上方空間を形成する水管壁18の内側面、第1放射伝熱室14及び第2放射伝熱室15を形成する水管壁18の内側面、対流伝熱室17を形成する水管壁18の内側面)に付着したダストDを除去してボイラ2の伝熱性能の低下を抑制するものであり、図1に示す如く、ボイラ放射伝熱面を形成する水管壁18(2次燃焼室12の上方空間を形成する水管壁18、第1放射伝熱室14及び第2放射伝熱室15を形成する水管壁18、対流伝熱室17を形成する水管壁18)の外側位置に配設した複数の打撃装置20と、水管壁18と各打撃装置20との間にそれぞれ介設され、各打撃装置20の打撃力を分散させて水管壁18に伝達する打撃力分散手段21と、各打撃装置20を作動制御する制御装置22と、ボイラ2の過熱器16の入口側温度を検出する温度検出器26等を備えている。
前記各打撃装置20は、エアノッカ、電磁ノッカ又はハンマリング装置から成り、本実施形態では、各打撃装置20には、衝撃力源に空気力を用いたエアノッカ(例えば、特開2012−111542号公報に記載の打撃装置)が使用されている。
前記打撃装置20を形成するエアノッカは、図2〜図4に示す如く、シリンダ室(図示省略)及び蓄圧室(図示省略)を有するケーシング20aと、シリンダ室に摺動自在に挿入され、蓄圧室から吐出される空気の圧力により移動して打撃対象物に衝撃を加えるピストン(図示省略)と、ピストンを打撃対象物から離間する方向へ付勢する圧縮コイルスプリング(図示省略)と、ケーシング20aに接続され、ピストンの打撃を受ける取り付け台20b等を備えており、ケーシング20の蓄圧室には、コンプレッサー等の圧縮空気供給源(図示省略)に接続されて三方弁23等を介設した空気供給管24が接続されている。
而して、前記エアノッカによれば、圧縮空気供給源から空気供給管24及び三方弁23を介してケーシング20a内の蓄圧室に圧縮空気を供給すると、ピストンが圧縮コイルスプリングの付勢力に抗して高速で移動されて取り付け台20bを打撃し、また、三方弁23を排気側に切り替え操作すると、ケーシング20a内の蓄圧室の圧力が低下し、圧縮コイルスプリングの弾性力によりピストンが元の位置に復帰する。この動作が繰り返されることにより、打撃力を発生させるようになっている。
前記エアノッカは、供給する圧縮空気の圧力を変更することで、打撃力を調整することができる。即ち、エアノッカに供給する圧縮空気の圧力を上昇させれば、打撃力を増加させることができ、反対にエアノッカに供給する圧縮空気の圧力を低下させれば、打撃力を減少させることができる。実機の運転では、圧縮空気の圧力を0.3MPa〜0.5MPaに設定しており、エアノッカの運転頻度に合わせて圧縮空気の圧力を調整している。また、ストーカ式焼却炉3の運転中においては、圧縮空気の圧力制御を行っていない。
本実施形態では、前記打撃装置20は、図1に示す如く、2次燃焼室12の上方空間を形成する側壁外側面、2次燃焼室12の上方空間を形成する天井壁外側面、第1放射伝熱室14の天井壁外側面、第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室15の側壁外側面、第2放射伝熱室15の底壁外側面、対流伝熱室17の側壁外側面にそれぞれ複数配置されている。
尚、ストーカ式焼却炉3に取り付けられる打撃装置20の数、打撃装置20の間隔、打撃装置20の打撃力は、ボイラ放射伝熱面を形成する水管壁18の内側面(2次燃焼室12の上方空間を形成する水管壁18の内側面、第1放射伝熱室14及び第2放射伝熱室15を形成する水管壁18の内側面、対流伝熱室17を形成する水管壁18の内側面)に付着したダストDを確実且つ良好に除去できるように設定されている。
また、各打撃装置20は、ボイラ2の過熱器16の入口側に設けた温度検出器26により過熱器16の入口側温度を検出し、過熱器16の入口側温度が所定の温度(例えば、650℃)を越えたら、制御装置22により作動するように設定されている。
上記の実施形態においては、各打撃装置20は、温度検出器26からの検出温度に基づいて制御装置22により作動するようにしたが、他の実施形態においては、各打撃装置20は、制御装置22によりストーカ式焼却炉3の炉内清掃直後の立ち上げ時と同時に作動を開始するよう制御するようにしても良く、或いは、制御装置22に設けたタイマー25により打撃装置20の運転頻度を制御するようにしても良い。打撃装置20の運転頻度は、ボイラ放射伝熱面にダストDが多く付着してボイラ2の伝熱性能を著しく低下させないように設定されている。
前記打撃力分散手段21は、図2〜図4に示す如く、水管壁18の外側面で且つ複数本の水管18aの外側面にそれぞれ接触する状態で配置され、両端部が水管壁18のヒレ18bの外側面に固着された複数の水管保護用プロテクタ21aと、各水管保護用プロテクタ21aに固着され、打撃装置20の打撃力を受けて各水管保護用プロテクタ21aに伝達する叩き座21bとを備えており、打撃装置20の打撃力を分散させて水管壁18に伝達するものである。この打撃力分散手段21を設けることにより、打撃装置20の打撃力を水管壁18に対して広範囲に伝えることができる。
具体的には、前記各水管保護用プロテクタ21aは、図2〜図5に示す如く、鋼板等の金属板により水管18aの外側面に線接触状態又は面接触状態で接触する半円形状の樋状に形成されており、長手方向に沿う両端部が水管壁18のヒレ18bの外側面に溶接aにより固着されている。この水管保護用プロテクタ21aは、溶接aにより水管壁18のヒレ18bに取り付けるようにしているため、水管18aを損傷・破損させたりすることがなく、水管18aを確実に保護することができる。
本実施形態では、水管保護用プロテクタ21aは、5本使用されており、水管壁18の隣接する5本の水管18aの外側面に線接触する状態又は面接触する状態で且つ長手方向に沿う両端部が水管壁18のヒレ18bの外側面に溶接aにより固着されている。また、各水管保護用プロテクタ21aの長さは、600mmに設定されている。
前記叩き座21bは、図2〜図4に示す如く、鋼板等の金属板により水管壁18の外側面に対向する面が開放されたボックス状に形成されており、ボックス状の叩き座21bの開放された端部が5本の各水管保護用プロテクタ21aの外側面に溶接aにより固着されている。この叩き座21bは、打撃装置20の打撃力を分散させて水管壁18の各水管18aに伝達するものであり、叩き座21bの外側面中央位置には、打撃装置20の取り付け台20bが溶接aにより固着されている。
本実施形態では、叩き座21bの開口側の幅Wは、370mmに、叩き座21bの開口側の長さLは、500mmにそれぞれ設定されている(図2参照)。また、叩き座21bの高さHは、水管壁18のヒレ18bの厚み方向中心位置から叩き座21bの外側面のまでの距離が125mmになるように設定されている(図3参照)。
尚、各打撃装置20の周囲には、打撃装置20が作動したときの騒音を低減する防音手段27が設けられている。この防音手段27は、図3に示す如く、水管壁18の外側を覆う鋼板製のケーシング30の一部を窪ませて打撃装置20の収容空間Sを形成し、当該収容空間Sの内側面に板状の吸音材27aを貼り付けたものである。板状の吸音材27aの材質としては、例えば、グラスウールやロックウール、軟質ウレタンフォーム等が使用されている。
また、各打撃装置20は、図3に示す如く、叩き座21bに溶接aにより固着された支持部材28にワイヤー29を介して連結されており、万が一打撃装置20が叩き座21bから脱落しても下方へ落下しないようになっている。
而して、上述したダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、ダスト除去装置1の各打撃装置20が最適な運転圧力、運転間隔で作動し、打撃力分散手段21を介してボイラ放射伝熱面を形成する水管壁18に打撃を加えることで、ボイラ放射伝熱面を形成する水管壁18の内側面に付着したダストDを除去するようになっている。
従って、ダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、ボイラ放射伝熱面(水管壁18の内側面)に付着したダストDを確実且つ良好に除去することができ、ボイラ2の放射伝熱面の伝熱性能の低下に伴う発電量の減少防止、過熱器16の腐食抑制によるボイラ2の延命やメンテナンス費の削減、炉内清掃の規模・頻度の縮小による維持管理費の削減、成長したダストDの落下による炉内の損傷防止を図ることができる。
また、ダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、水管壁18の外側面と各打撃装置20との間に、各打撃装置20の打撃力を分散させる打撃力分散手段21を介設しているため、打撃装置20の打撃力を水管壁18に対して広範囲に伝えることができ、ボイラ放射伝熱面(水管壁18の内側面)に付着したダストDをより確実且つ良好に除去することができる。
更に、ダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、ボイラ2の過熱器16の入口側の検出温度に基づいて各打撃装置20が作動するようにすることで、過熱器16の腐食をより一層抑制することができる。
更に、ダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、タイマー25により各打撃装置20の運転頻度を制御することで、ボイラ放射伝熱面(水管壁18の内側面)に付着したダストDをより確実且つ良好に除去することができる。
更に、ダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、打撃力分散手段21が、水管壁18の複数本の水管18aに接触する複数の水管保護用プロテクタ21aと、各水管保護用プロテクタ21aに固着されて打撃装置20の打撃力を受ける叩き座21bとを備えているため、打撃装置20の打撃力が直接水管壁18に伝わるということがなく、打撃装置20の打撃力により水管壁18が損傷・破壊されるのを防止することができる。
更に、ダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においては、各打撃装置20の周囲に防音手段27を設けているため、打撃装置20による騒音公害を抑制することができる。
尚、伝熱面積が2100m(1次燃焼室11+2次燃焼室12:700m、第1放射伝熱室14+第2放射伝熱室15:300m、過熱器16:1100m)のボイラ2を付設したストーカ式焼却炉3においては、予想値として時間経過による過熱器16の入口側ガス温度の温度上昇を30℃〜50℃程度に抑えられる。
図6はダスト除去装置1の変形例を示すものであり、打撃力分散手段21の水管保護用プロテクタ21aを9本使用すると共に、ボックス状の叩き座21bを横長に形成したものであり、図2〜図4に示すダスト除去装置1と同じ部材・部位には、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、各水管保護用プロテクタ21aの長さは、340mmに設定されている。また、叩き座21bの開口側の幅Wは、810mmに、叩き座21bの開口側の長さLは、340mmにそれぞれ設定されている(図6(A)参照)。更に、叩き座21bの高さHは、水管壁18のヒレ18bの厚み方向中心位置から叩き座21bの外側面のまでの距離が125mmになるように設定されている(図6(B)参照)。
図6に示すダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においても、図2〜図4に示すダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3と同様の作用効果を奏することができる。
図7はダスト除去装置1の更に他の変形例を示すものであり、打撃力分散手段21の水管保護用プロテクタ21aを一つとし、当該水管保護用プロテクタ21aを鋼板等の矩形状の金属板の両端部を水管壁18側へ折り曲げた矩形板状の水管保護用プロテクタ21aとしたものである。この矩形板状の水管保護用プロテクタ21aは、水管壁18の複数本の水管18aの外側面に接触する状態で且つ両端部が水管壁18のヒレ18bの外側面に溶接aにより固着されている(図6(B)参照)。
尚、打撃装置20及び叩き座21bは、図2〜図4に示すダスト除去装置1の打撃装置20及び叩き座21bと同じ形状・構造に構成されており、図2〜図4に示すダスト除去装置1と同じ部材・部位には、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示すダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3においても、図2〜図4に示すダスト除去装置1を設けたストーカ式焼却炉3と同様の作用効果を奏することができる。しかも、水管保護用プロテクタ21aを一枚としているため、図2〜図4、図6に示すダスト除去装置1に比較して水管壁18への水管保護用プロテクタ21aの取り付けを迅速且つ簡単に行え、延いてはダスト除去装置1の設置を短時間で行うことができる。
尚、上記の実施形態においては、ボイラ2を備えた廃棄物処理炉としてストーカ式焼却炉3を使用し、当該ストーカ式焼却炉3にダスト除去装置1を設けるようにしたが、他の実施形態においては、ボイラ2を備えた廃棄物処理炉として循環流動層ボイラ、流動床式焼却炉又は燃焼式溶融炉等を使用し、これらにダスト除去装置1を設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態においては、打撃装置20にエアノッカを使用したが、他の実施形態においては、打撃装置20に電磁ノッカ又はハンマリング装置を使用し、電磁ノッカ又はハンマリング装置により打撃力分散手段21の叩き座21bに衝撃を与えるようにしても良く、或いは、数種類の打撃装置20を組み合わせて使用するようにしても良い。
更に、上記の実施形態においては、打撃力分散手段21の大きさは、水管保護用プロテクタ21aで5本又は9本の水管18aを覆う大きさとしたが、打撃分散手段の大きさは、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、水管壁18の内側面に付着したダストDを確実且つ良好に除去することができれば、如何なる大きさであっても良い。例えば、打撃力分散手段21の大きさは、水管保護用プロテクタ21aで数本、十数本若しくは数十本の水管18aを覆う大きさとしても良い。
1はダスト除去装置
2はボイラ
3はストーカ式焼却炉
12は2次燃焼室
14は第1放射伝熱室
15は第2放射伝熱室
16は過熱器
17は対流伝熱室
18は水管壁
18aは水管
18bはヒレ
20は打撃装置
21は打撃力分散手段
21aは水管保護用プロテクタ
21bは叩き座
25はタイマー
26は温度検出器
27は防音手段
Dはダスト

Claims (10)

  1. ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ複数の打撃装置を配設すると共に、前記各水管壁の外側面と前記各打撃装置との間に前記各打撃装置の打撃力を分散させる打撃力分散手段を介設し、前記各打撃力分散手段を、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面にそれぞれ接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された複数の水管保護用プロテクタと、各水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて各水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えた打撃力分散手段とし、前記複数の打撃装置により前記各水管壁に打撃力を与えて前記各水管壁自体を振動させ、ボイラ放射伝熱面を形成する前記各水管壁の内側面に付着したダストを除去するようにしたことを特徴とするボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法。
  2. ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ複数の打撃装置を配設すると共に、前記各水管壁の外側面と前記各打撃装置との間に前記各打撃装置の打撃力を分散させる打撃力分散手段を介設し、前記各打撃力分散手段を、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面に接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された一つの水管保護用プロテクタと、水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて一つの水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えた打撃力分散手段とし、前記複数の打撃装置により前記各水管壁に打撃力を与えて前記各水管壁自体を振動させ、ボイラ放射伝熱面を形成する前記各水管壁の内側面に付着したダストを除去するようにしたことを特徴とするボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法。
  3. 前記各打撃装置は、タイマーにより運転頻度が制御されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法。
  4. 前記各打撃装置は、ボイラの過熱器の入口側温度を温度検出器により検出し、過熱器の入口側温度が所定の温度を超えたら作動するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去方法。
  5. ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ配設した複数の打撃装置と、内側面がボイラ放射伝熱面となっている前記各水管壁と前記各打撃装置との間にそれぞれ介設され、前記各打撃装置の打撃力を分散させて前記各水管壁にそれぞれ伝達する打撃力分散手段とを備え、前記各打撃力分散手段は、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面にそれぞれ接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された複数の水管保護用プロテクタと、各水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて各水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えていることを特徴とするボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置。
  6. ボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置であって、前記ストーカ式焼却炉の2次燃焼室の上方空間を形成する水管壁の側壁外側面、前記ボイラの第1放射伝熱室及び第2放射伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面、前記第2放射伝熱室を形成する水管壁の底壁外側面、前記ボイラの対流伝熱室を形成する水管壁の側壁外側面にそれぞれ配設した複数の打撃装置と、内側面がボイラ放射伝熱面となっている前記各水管壁と前記各打撃装置との間にそれぞれ介設され、前記各打撃装置の打撃力を分散させて前記各水管壁にそれぞれ伝達する打撃力分散手段とを備え、前記各打撃力分散手段は、複数本の水管及び隣接する水管同士を連結するヒレを備えた水管壁の前記複数本の水管の外側面に接触する状態で配置され、両端部が水管壁のヒレの外側面に固着された一つの水管保護用プロテクタと、水管保護用プロテクタに固着され、打撃装置の打撃力を受けて一つの水管保護用プロテクタに伝達する叩き座とを備えていることを特徴とするボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置。
  7. 前記各打撃装置は、エアノッカ、電磁ノッカ又はハンマリング装置の少なくとも何れか一つとしたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置。
  8. 前記各打撃装置の周囲に防音手段を設けたことを特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7の何れかに記載のボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置。
  9. 前記ダスト除去装置は、各打撃装置の運転頻度を制御するタイマーを備えていることを特徴とする請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の何れかに記載のボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置。
  10. 前記ダスト除去装置は、ボイラの過熱器の入口側温度を検出する温度検出器を備え、過熱器の入口側温度が所定の温度を超えたら各打撃装置が作動するようにしたことを特徴とする請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の何れかに記載のボイラを備えたストーカ式焼却炉におけるボイラ放射伝熱面のダスト除去装置。
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