JP6635053B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6635053B2
JP6635053B2 JP2017001259A JP2017001259A JP6635053B2 JP 6635053 B2 JP6635053 B2 JP 6635053B2 JP 2017001259 A JP2017001259 A JP 2017001259A JP 2017001259 A JP2017001259 A JP 2017001259A JP 6635053 B2 JP6635053 B2 JP 6635053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing roller
photosensitive drum
toner
image
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017001259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018112581A (ja
Inventor
中川 純一
純一 中川
憲生 久保
憲生 久保
晃史 山口
晃史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2017001259A priority Critical patent/JP6635053B2/ja
Publication of JP2018112581A publication Critical patent/JP2018112581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6635053B2 publication Critical patent/JP6635053B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

本発明は、表面にトナー像が形成される像担持体と、像担持体上の静電潜像を現像する現像装置とを備える画像形成装置に関する。
コピー機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤が使用され、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像剤によって可視化し、そのトナー像を記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。
現像剤は、トナー及び磁性キャリアから成る二成分現像剤と、磁性を帯びたトナーのみから成る一成分現像剤とに大別され、磁性を有する規制ブレードにより現像ローラー(現像剤担持体)に担持された現像剤の摩擦帯電を促進させる。また、規制ブレードは現像ローラー上に形成される現像剤層の層厚を規制する規制部の役割を果たすものであり、規制ブレードと現像ローラーとの隙間(ギャップ)は厳密に調整する必要がある。
一成分現像剤を用いる磁性一成分現像方式においては、表面粗さの小さい現像ローラーを用いると、現像ローラーと現像剤との摩擦が起こりやすく、現像ローラーの回転によって必要な帯電量を得やすいという利点を有する。また、短い磁気ブラシを形成できるため、高精細な画像を形成できるという利点も有する。
例えば特許文献1には、平均表面粗さRaが0.3μm以上5.0μm以下である現像スリーブを用いることで、小径トナーの利用に伴って生じる微粉トナーによる濃度ムラや濃度低下のない良好な画像を形成できる画像形成装置が開示されている。
特開平6−289724号公報
しかしながら、表面粗さの小さい現像ローラーを用いた場合、トナーの搬送性が低いため上述したように現像ローラーとトナーとの摩擦頻度が高くなる。その結果、トナーが過帯電となり、カブリが発生し易くなるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、磁性一成分現像方式の現像装置に表面粗さの小さい現像剤担持体を用いた場合のカブリの発生を効果的に抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、像担持体と、現像装置と、を備えた画像形成装置である。像担持体は、支持体と、支持体の表面に形成されるアモルファスシリコン感光層と、を有する。現像装置は、像担持体に対向配置され、磁性トナーのみから成る磁性一成分現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤担持体に対して所定の間隔を隔てて配置され、現像剤担持体に担持された磁性一成分現像剤の層厚を規制する金属製の規制部材と、を有する。使用初期における感光層表面の算術平均粗さRaが40nm以上70nm以下の範囲内にあり、現像剤担持体の表面の算術平均粗さRaが20nm以上100nm以下の範囲内にある。
なお、本明細書中の「算術平均粗さRa」は、1994年版のJISB0601で規定されている表面粗さに基づいている。
本発明の第1の構成によれば、表面粗さRaが20nm以上100nm以下の現像剤担持体と感光層の算術表面粗さRaが40nm以上70nm以下の像担持体とを併用することで、感光層の表面に対するトナーの接触面積が小さくなり、像担持体に対するトナーの付着力を低減させることができる。その結果、像担持体上の余剰トナーを現像剤担持体によって効率良く回収することができ、カブリの発生を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す側面断面図 図1における画像形成部Pの構成を示す部分拡大図 本実施形態の画像形成装置100に搭載される現像装置8の側面断面図 本実施形態の画像形成装置100に搭載される現像装置8の平面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の内部構造を示す側面断面図であり、図2は、図1における画像形成部Pの部分拡大図である。画像形成装置(ここではモノクロプリンター)100内には、帯電、露光、現像及び転写の各工程によりモノクロ画像を形成する画像形成部Pが配設されている。画像形成部Pには、感光体ドラム1の回転方向(図1の反時計回り方向)に沿って、帯電装置4、露光ユニット(レーザー走査ユニット等)7、現像装置8、転写ローラー14、クリーニング装置19、及び除電装置6が配設されている。
画像形成動作を行う場合、反時計回り方向に回転する感光体ドラム1が帯電装置4により一様に帯電され、原稿画像データに基づく露光ユニット7からのレーザービームにより感光体ドラム1上に静電潜像が形成され、現像装置8により静電潜像に現像剤(トナー)が付着されてトナー像が形成される。
この現像装置8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。なお、画像データはパーソナルコンピューター(図示せず)のような上位機器から送信される。また、感光体ドラム1の表面の残留電荷を除去する除電装置6が、感光体ドラム1の回転方向に対しクリーニング装置19の下流側に設けられている。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム1に向けて、用紙が給紙カセット10又は手差し給紙装置11から用紙搬送路12及びレジストローラー対13を経由して搬送され、転写ローラー14(画像転写部)により感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は感光体ドラム1から分離され、定着装置15に搬送されてトナー像が定着される。定着装置15を通過した用紙は、用紙搬送路16により装置上部に搬送され、用紙の片面のみに画像を形成する場合(片面印字時)は、排出ローラー対17により排出トレイ18に排出される。
感光体ドラム1は、金属製の円筒状の素管(支持体)1aと、素管1aの表面に形成された感光層1bとからなる。素管1aを形成する金属としては、アルミニウム、鉄、チタン、マグネシウム等が挙げられる。感光層1bとしては、有機光伝導体を利用した有機感光層や無機光電体を利用した無機感光層等を利用できるが、耐久性の高さからシランガス等の蒸着等により製膜されたアモルファスシリコン感光層が好ましい。なお、感光体ドラム1の感光層1bの特性については後述する。
帯電装置4は、帯電ハウジング内に、感光体ドラム1に接触してドラム表面に帯電バイアスを印加する帯電ローラー41と、帯電ローラー41をクリーニングするための帯電クリーニングローラー42とを有している。
帯電ローラー41は例えば導電性ゴムで形成されており、感光体ドラム1に当接するように配置されている。そして、図2に示すように、感光体ドラム1が反時計回り方向に回転すると、感光体ドラム1の表面に接触する帯電ローラー41が時計回り方向に従動回転する。このとき、帯電ローラー41に所定の電圧を印加することにより、感光体ドラム1の表面が一様に帯電される。また、帯電ローラー41の回転に伴い、帯電ローラー41に接触する帯電クリーニングローラー42が反時計回り方向に従動回転して帯電ローラー41の表面に付着した異物を除去する。
クリーニング装置19は、クリーニングブレード51と回収スパイラル52とを備える。クリーニングブレード51はウレタンゴム等から構成されている。クリーニングブレード51の先端は、感光体ドラム1の回転方向(図2の矢印参照)に対してカウンター方向に当接している。回収スパイラル52は、ハウジングの内部下方寄りに配置され、回転することでハウジングの長手方向(図2の紙面と垂直な方向)の一方に回収トナーを搬送して廃トナー容器(図示せず)へと送り出す。
図3及び図4は、画像形成装置100に搭載される現像装置8の側面断面図及び平面図である。なお、図3は現像装置8を図1の裏面側から見た状態を示している。また、図4では便宜上、上面カバーを取り外して現像装置8の内部が見える状態を表現している。図3及び図4に示すように、現像装置8は、磁性トナーのみから成る磁性一成分現像剤(以下、単に現像剤という)を収容する現像容器22と、現像剤を攪拌および搬送する第1攪拌スクリュー23及び第2攪拌スクリュー24と、現像ローラー25と、規制ブレード29とを備えている。
現像容器22内は現像容器22と一体形成された仕切壁22aによって、第1搬送室22bと第2搬送室22cとに区画されている。仕切壁22aは、現像容器22の長手方向に延びて第1搬送室22bと第2搬送室22cを並列させるように仕切っている。なお、図3に示すように、現像容器22の長手方向の両端部においては仕切壁22aが存在せず、仕切壁22aの長手方向の右側端部は、現像容器22の側壁部とともに第1連通部22eを形成し、一方、仕切壁22aの長手方向の左側端部は、現像容器22の側壁部とともに第2連通部22fを形成している。第1及び第2連通部22e、22fは、第1搬送室22bと第2搬送室22cとの間において現像剤の受け渡しが可能なように開放されている。
第1搬送室22bには第1攪拌スクリュー23が、第2搬送室22cには第2攪拌スクリュー24が配設されている。第1及び第2攪拌スクリュー23、24は、軸方向に螺旋状に形成される螺旋羽根を備える。第1攪拌スクリュー23は、第1搬送室22b内の現像剤を攪拌しながら矢印P方向へと搬送して第2搬送室22cに搬送し、第2攪拌スクリュー24は、第2搬送室22cに搬送されてきた現像剤を攪拌しながら矢印Q方向へと搬送して現像ローラー25に供給する。即ち、現像容器22内には、第1搬送室22bと、第1連通部22eと、第2搬送室22c、及び第2連通部22fとで現像剤の循環経路が形成されている。また、第1攪拌スクリュー23および第2攪拌スクリュー24は、現像剤を攪拌混合して現像剤を摩擦帯電させる。
現像ローラー25は、アルミニウム等の非磁性材料で円筒状に形成され、磁極部材26を内蔵している。また、現像ローラー25は、第2攪拌スクリュー24に隣接する位置で現像容器22内に回転可能に支持される。また、現像ローラー25は、現像容器22の開口から露出し、像担持体である感光体ドラム1に一定の間隔を有して対向している。そして、感光体ドラム1(図1参照)の回転に応じて回転することで、感光体ドラム1の感光層1bにトナーを供給する。現像ローラー25の詳細な構成については後述する。
現像ローラー25の内部には複数の磁極を有する永久磁石から成る磁極部材26が固定されている。この磁極部材26の磁力により現像ローラー25の表面に現像剤を付着(担持)させて磁気ブラシを形成する。現像ローラー25は、第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24と平行な状態で、現像容器22に回転可能に軸支されている。第1攪拌スクリュー23、第2攪拌スクリュー24、及び現像ローラー25は、モーター(図示せず)により回転駆動される。また、現像ローラー25の両端部には現像容器22と現像ローラー25との隙間からの現像剤の漏出を防止するための磁気シール部材27が配設されている。
規制ブレード29は、その長手方向(図4の左右方向)が現像ローラー25の最大現像幅よりも大きく形成されており、現像ローラー25と所定の間隔を隔てて配置されることにより、感光体ドラム1に供給するトナー量を規制する。規制ブレード29の材質としては、磁性体のSUS(ステンレス)等が用いられる。なお、非磁性体の規制ブレード29に永久磁石を装着して磁性を付与しても良い。
現像ローラー25の回転軸にはDSコロ31a、31bが回転可能に外挿されている。DSコロ31a、31bは、感光体ドラム1の外周面の両端部に当接することにより現像ローラー25と感光体ドラム1との距離を厳密に規制している。DSコロ31a、31bにはベアリングが内蔵されており、感光体ドラム1に従動して回転することでドラム表面の摩耗を防止できるようになっている。
第2攪拌スクリュー24から供給された現像剤は、現像ローラー25の表面に担持されて磁気ブラシを形成する。磁気ブラシは規制ブレード29により一定の層厚に規制され、さらに、現像ローラー25の回転によって現像ローラー25と感光体ドラム1との対向領域(現像領域)に向けて搬送される。現像ローラー25に所定の現像バイアスが印加されることにより、現像ローラー25と感光体ドラム1との間に電位差が生じ、現像領域において、現像ローラー25上に形成された磁気ブラシ中のトナーが感光体ドラム1に供給され、感光体ドラム1上の静電潜像はトナー像に現像される。また、現像ローラー25の回転に伴い磁気ブラシが感光体ドラム1から離間する際に、現像バイアスの交流成分によって感光体ドラム1上の余剰現像剤が磁気ブラシに回収される。
なお、現像容器22内のトナーが現像によって減少したときは、トナーコンテナ9(図1参照)内に貯留されたトナー(現像剤)がトナー補給口22dを介して第1搬送室22bの上流端(図4参照)に補給される。
(感光体ドラム1の感光層1bの特性)
以下、本実施形態の感光体ドラム1の特徴部分である感光層1bの特性について説明する。本実施形態の感光体ドラム1は、使用初期における感光層1bの表面の算術平均粗さRaが40[nm]以上70[nm]以下の範囲内である表面粗さを有する。なお、この表面状態は、少なくとも感光体ドラム1の使用初期(使用開始時の状態であり、換言すると、工場出荷後の状態である。)に有していればよい。また、算術平均粗さRa及び後述する十点平均粗さRz、平均間隔Smは、触針式2次元粗さ測定器を用いて1994年版のJISB0601で規定されている表面粗さ測定法により測定される。
使用初期の感光層1bの表面の算術平均粗さRaが40[nm]より小さい場合、クリーニングブレード51と感光体ドラム1との摩擦が大きくなるため、長期間の使用によりクリーニングブレード51が摩耗或いは欠損し、クリーニングブレード51と感光体ドラム1との隙間からすり抜ける外添剤量が多くなる。算術平均粗さRaが70[nm]より大きい場合、クリーニングブレード51と感光層1bの表面との隙間が大きくなる。そのため、耐久印字の比較的早い段階においてクリーニングブレード51と感光体ドラム1との隙間からすり抜ける外添剤量が多くなる。
即ち、感光層1bの表面の算術平均粗さRaが小さすぎても大きすぎても外添剤のすり抜けおよびそれに起因する帯電ローラー41の汚染が発生してしまい、感光体ドラム1の表面の帯電ムラによる縦筋等の画像不良が発生する。従って、感光体ドラム1の使用初期における感光層1bの表面の算術平均粗さRaは、40[nm]以上70[nm]以下の範囲内にあるのが好ましく、40[nm]以上55[nm]以下の範囲内にあるのがより好ましい。
感光体ドラム1の使用初期における感光層1bの表面の算術平均粗さRaが、40[nm]以上70[nm]以下の範囲にある場合、感光体ドラム1の使用初期における感光層1bの表面の十点平均粗さRzは、0.4[μm]以上0.9[μm]以下の範囲にあることが好ましい。
これは、算術平均粗さRaが上記範囲内にあっても、大きな凹凸が存在する場合、クリーニングブレード51はある程度変形するものの感光ドラム1の表面形状に追従できず、感光体ドラム1とクリーニングブレード51との間に生じる隙間が大きくなる傾向にあり、これを防ぐための規定である。なお、感光体ドラム1とクリーニングブレード51との隙間が大きくなると、外添剤等のすり抜けが発生する。
換言すると、大きな凸部分が感光体ドラム1の表面に存在して、この凸部分の先端がクリーニングブレード51に接触してしまうと、大きな凸部分の間に位置する凹部分がクリーニングブレード51と接触しないことになり、算術平均粗さRaの大きさを規定した意味がなくなるからである。つまり、感光体ドラム1の表面は、突飛的な凹凸が存在せず、微小な凹凸が存在するのが好ましく、この条件を十点平均粗さRzと算術平均粗さRaとで規定している。なお、突飛的な凹凸が存在しないことを十点平均粗さRzで規定している。
感光体ドラム1の使用初期における感光層1bの表面の算術平均粗さRaが40[nm]以上70[nm]以下の範囲であり、十点平均粗さRzが0.4[μm]以上0.9[μm]以下の範囲にある場合、凹凸の平均間隔Smは14[μm]以下が好ましい。
これは以下の理由による。算術平均粗さRaや十点平均粗さRzが上記範囲内にあっても大きな凸部分が離れて存在する場合、クリーニングブレード51は大きな凸部分に接触する(支持される)ことになる。ここでは、大きな凸部分が離れているか否かの判断に凹凸の平均間隔Smを利用している。
クリーニングブレード51は、弾性変形可能であり、大きな凸(部分)間では感光体ドラム1に接触するように変形する。特に、凸部分の間隔が広い場合はクリーニングブレード51と感光体ドラム1との接触面積が増大することとなる。接触面積が増大すると、クリーニングブレード51との摩擦により感光体ドラム1の駆動トルクが増大すると共に、クリーニングブレード51の摩耗がひどくなり、やがて、クリーニングブレード51のスティックスリップを生じ、外添剤のすり抜けが生じたり、クリーニングブレード51のエッジが欠損したりする。なお、クリーニングブレード51のエッジが欠損すると、良好な画像が得られないのは言うまでもない。
また、平均間隔Smが大きくなると、凸部分(山)が大きく(山の裾が広く)なり、長期使用により凸部分の頂部が摩耗すると、頂部に広い平坦部分が生じ、クリーニングブレード51との接触面積が増大してしまう。
感光体ドラム1の使用初期における感光層1bの表面の算術平均粗さRaが40[nm]以上70[nm]以下の範囲内にあり、十点平均粗さRzが0.4[μm]以上0.9[μm]以下の範囲内にある場合、スキューネスRskが0.3以上であることが好ましい。
ここで、スキューネスRskとは表面粗さの強弱を表すパラメーターの一つであり、平均線を中心としたときの山部と谷部の対称性(凹凸のゆがみ度)を表し、以下の式(1)のように二乗平均平方根高さRqの三乗によって無次元化した基準長さにおいて、Z(x)の三乗平均で表される。
Figure 0006635053
Rskが0より大きいときは、凹凸は平均線に対して下側に偏った形状となる 。一方、Rskが0より小さいときは、凹凸は平均線に対して上側に偏った形状となる。つまり、感光層のスキューネスRskが0より大きい方がクリーニングブレード51に対してより点接触となるため、接触面積が減少すると考えられる。本実施形態ではRsk≧0.3を満たすことで、感光体ドラム1とクリーニングブレード51との接触面積が減少し、摩擦が効果的に低減される。
感光体ドラム1の使用初期における感光層1bの表面の算術平均粗さRaが40[nm]以上70[nm]以下の範囲内にあり、十点平均粗さRzが0.4[μm]以上0.9[μm]以下の範囲内にある場合、凹凸の平均間隔Sm[μm]に対する算術平均粗さRa[nm]の比(Ra[nm]/Sm[μm])が3以上であることが好ましい。
表面粗さが上記範囲を満たすような凹凸を、感光層1bの表面に感光体ドラム1の軸方向及び周方向に不規則的に形成することで、感光体ドラム1とクリーニングブレード51との摩擦を低減し、感光体ドラム1の駆動トルク及びクリーニングブレード51のエッジの摩耗の低減を達成することができる。特に、Ra[nm]/Sm[μm]≧3を満たすことで、平均間隔Smに対して3倍以上の高さ(深さ)を有する凹凸形状となるため、感光体ドラム1とクリーニングブレード51との接触面積が減少し、摩擦が効果的に低減される。
感光体ドラム1の感光層1b表面の凹凸は、不規則的に存在するのが好ましい。不規則的とは、ある面内の任意の一方向で凹凸を見たときに、凹凸の存在に一定の規則性がないことをいう。ある方向に凹凸が存在しない場合(設計上は凹凸がないが、実際には微小な凹凸が存在するような場合が、凹凸が存在しない場合の一例に相当する)は不規則である。
また、算術平均粗さRa、十点平均粗さRz及び平均間隔Smは、感光体ドラム1の表面における画像形成領域の全域において、上記範囲であることが好ましい。
(現像装置8に用いる現像ローラー25の構成)
次に、現像装置8で使用される現像ローラー25について詳細に説明する。現像ローラー25は、アルミニウムやSUS等の金属によって中空円筒形状に形成されている。現像ローラー25の内部には磁極部材26(図3参照)が内包されている。現像ローラー25がアルミニウム製である場合には、現像ローラー25の表面にニッケル(Ni)−クロム(Cr)めっき処理が施されていてもよい。めっき処理を施すことで、現像ローラー25の表面強度が増加し、傷の発生やローラー表面の削れを抑制することができる。また、直前の画像が残像となって現れる現像履歴(ゴースト)の発生を抑制することができる。
現像剤が担持される現像ローラー25の外周面にはブラスト加工によって微細な凹凸が形成されており、現像ローラー25の表面粗さRaは20nm≦Ra≦100nmの関係式を満たす値となっている。表面粗さRaが20nm≦Ra≦100nmと比較的小さい現像ローラー25を用いることにより、現像ローラー25と現像剤との摩擦が起こりやすくなり、現像ローラー25の回転によって現像剤を必要な帯電量まで迅速に帯電させることができる。また、現像ローラー25上に短い磁気ブラシを形成できるため、高精細な画像を形成できる。現像ローラー25の表面粗さRa(nm)は、例えば株式会社東京精密製のサーフコム5000DXを用いて測定することができる。
ところで、表面粗さRaが小さい現像ローラー25を用いた場合、トナーの搬送性が低いため現像ローラー25とトナーとの摩擦頻度が高くなる。その結果、トナーが過帯電となり、カブリが発生し易くなる。
そこで、本実施形態の画像形成装置100では、表面粗さRaが20nm≦Ra≦100nmの現像ローラー25を感光層1bの算術表面粗さRaが40nm以上70nm以下の感光体ドラム1と併用することで、感光層1bの表面に対するトナーの接触面積が小さくなり、感光体ドラム1に対するトナーの付着力を低減させることができる。その結果、現像ローラー25に印加される交流バイアスによって感光体ドラム1上の余剰現像剤(カブリトナー)を現像ローラー25に効率良く回収することができ、カブリの発生を効果的に抑制することができる。
また、磁性一成分現像方式において、現像ローラー25上のトナー層の層厚を規制する方法は、本実施形態のように規制ブレード29として磁性の金属部材を用い、非接触で現像ローラー25に対向させる方法と、規制ブレード29としてゴム部材を用い、現像ローラー25に接触させる方法とがある。磁性金属製の規制ブレード29を現像ローラー25に非接触で対向させる構成を用いた場合、規制ブレード29からトナーへ電荷が注入される。
磁性一成分現像方式の場合、現像ローラー25内の磁極部材26に分離極が存在しないため、電荷注入されたトナーが現像ローラー25から分離されず、過帯電トナーが現像ローラー25上に存在し続ける。そのため、本発明は磁性金属製の規制ブレード29を用いる磁性一成分現像方式において特に有効である。
その他、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、画像形成装置100の例として、モノクロプリンターについて説明したが、例えば、タンデム方式やロータリー式のカラープリンターにも適用できる。また、複写機、ファクシミリ或いはこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置にも適用できる。ただし、感光体ドラム1と、一成分現像方式の現像装置8とを備える必要はある。また、感光体ドラム1をクリーニングするための手段としてクリーニングブレード51を有しているのが好ましい。
上記実施形態における感光体ドラム1は、支持体として円筒状の素管1aを利用したが、他の形状の支持体を利用しても良い。他の形状としては、板状、無端ベルト状であってもよい。また、上記実施形態における感光体ドラム1は、感光層1bとしてアモルファスシリコンを利用したが、例えば、支持体からの電荷の注入を阻止する電荷注入阻止層を有しても良い。以下、実施例により本発明の効果について更に詳細に説明する。
感光体ドラム1及び現像ローラー25の表面粗さとクリーニング性との関係について調査した。試験方法としては、感光層1bの算術平均粗さRa及び現像ローラー25のRaを変化させて、低温低湿環境下(10℃、10%)で印字率20%のテスト画像(ハーフ画像)を100k枚連続印字した。画像に外添剤のすり抜けに起因する縦筋の発生を目視により観察し、縦筋が認められた場合は帯電ローラー41表面の外添剤の付着位置と照合して確認した。観察は所定枚数毎に行い、100k枚印字終了時に最終判断した。外添剤のすり抜けが認められない場合を○、すり抜けが認められる場合を×とした。
試験条件は、アルミニウム製の素管1aの外周面に感光層1bとしてアモルファスシリコン感光層が形成された感光体ドラム1を用い、感光層1bのRaを30nm、40nm、55nm、70nm、80nmとした。また、アルミスリーブの表面にNi−Crめっき処理を施した現像ローラー25を用い、現像ローラー25のRaを15nm、20nm、40nm、60nm、80nm、100nm、105nmとし、現像ローラー25の線速を164mm/secとした。また、平均粒子径6.8μm、電荷減衰係数が0.05の正帯電性トナーを用いた。クリーニングブレード51としては、基端部から先端部までの長さ(自由長)が11.0mm、厚み2.0mmであるウレタンゴム製のブレードを用い、感光体ドラム1の外周面に対する角度を24°、喰い込み量を1.2mm、線圧を20.0N/mに設定した。結果を表1に示す。
Figure 0006635053
表1から明らかなように、現像ローラー25のRaの大きさに係わらず、感光層1bのRaが30nmの場合、及び80nmの場合に外添剤のすり抜けが発生した。これは、感光層1bのRaが30nm以下になるとクリーニングブレード51と感光層1bとの摩擦力が大きくなるため、長期間の使用によりクリーニングブレード51が摩耗或いは欠損し、クリーニングブレード51と感光体ドラム1との隙間からすり抜ける外添剤量が多くなると考えられる。一方、感光層1bのRaが80nm以上になると感光層1bの凹部に外添剤が入り込むため、クリーニングブレード51と感光体ドラム1との隙間からすり抜ける外添剤量が多くなると考えられる。
感光体ドラム1及び現像ローラー25の表面粗さとカブリの発生との関係について調査した。試験方法としては、感光層1bのRa及び現像ローラー25のRaを変化させて、低温低湿環境下(10℃、10%)で印字率8%のテスト画像(ハーフ画像)を100k枚連続印字した。反射濃度計を用いて白地部の濃度(FD;カブリ濃度)を測定し、目標値(0.1)以上である場合にカブリが発生したと判定した。その他の試験条件は実施例1と同様とした。結果を表2に示す。
Figure 0006635053
表2から明らかなように、感光層1bのRaの大きさに係わらず、現像ローラー25のRaが15nmの場合、及び105nmの場合にカブリ濃度(FD)が0.1以上となり、カブリが発生した。これは、現像ローラー25のRaが20nm未満になると現像ローラー25によるトナーの保持力が大きくなる。その結果、磁気ブラシが規制ブレード29を通過する際のトナーと現像ローラー25との摺擦頻度が高くなり、過帯電トナーの割合が増加するためカブリが発生し易くなると考えられる。一方、現像ローラー25のRaが100nmを超えると現像ローラー25によるトナーの保持力が小さくなる。その結果、磁気ブラシが規制ブレード29を通過する際のトナーと現像ローラー25との摩擦が小さくなり、帯電量の低いトナー、或いは逆帯電トナーの割合が増加するためカブリが発生し易くなると考えられる。
表1及び表2の結果より、感光体ドラム1の感光層1bのRaを40nm以上70nm以下、現像ローラー25のRaを20nm以上100nm以下とすることで、カブリの発生、及び外添剤のすり抜けに起因する画像不良の両方を効果的に抑制できることが確認された。
本発明は、磁性トナーを用いた磁性一成分現像方式の現像装置を備えた画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、使用環境に係わらずトナーの過帯電、或いは帯電不足によるカブリの発生を抑制し、且つ、外添剤のすり抜けに起因する画像不具合も抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
1 感光体ドラム(像担持体)
1a 素管(支持体)
1b 感光層
8 現像装置
25 現像ローラー(現像剤担持体)
29 規制ブレード(規制部材)
41 帯電ローラー(帯電部材)
51 クリーニングブレード(クリーニング部材)
90 磁性トナー
100 画像形成装置

Claims (3)

  1. 支持体と、該支持体の表面に形成されるアモルファスシリコン感光層と、を有する像担持体と、
    該像担持体に対向配置され、磁性トナーのみから成る磁性一成分現像剤を担持する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対して所定の間隔を隔てて配置され、前記現像剤担持体に担持された前記磁性一成分現像剤の層厚を規制する金属製の規制部材と、有する現像装置と、
    を備えた画像形成装置において、
    使用初期における前記感光層表面の算術平均粗さRaが40nm以上70nm以下の範囲内にあり、前記現像剤担持体の表面の算術平均粗さRaが20nm以上100nm以下の範囲内にあることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体の表面に接触するように配置され、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の表面に接触して配置され、前記像担持体を帯電させる帯電部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
JP2017001259A 2017-01-06 2017-01-06 画像形成装置 Active JP6635053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001259A JP6635053B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017001259A JP6635053B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018112581A JP2018112581A (ja) 2018-07-19
JP6635053B2 true JP6635053B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=62912178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017001259A Active JP6635053B2 (ja) 2017-01-06 2017-01-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6635053B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11295980A (ja) * 1998-04-10 1999-10-29 Canon Inc 現像装置及びこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP2000098733A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Canon Inc 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4009040B2 (ja) * 1999-04-28 2007-11-14 京セラ株式会社 感光体および画像形成装置
JP2002148839A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
US7437115B2 (en) * 2005-10-27 2008-10-14 Kyocera Mita Corporation Image forming device
JP4144899B1 (ja) * 2007-01-22 2008-09-03 キヤノン株式会社 再生弾性ローラの製造方法
JP6390590B2 (ja) * 2015-02-26 2018-09-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018112581A (ja) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003084504A (ja) 現像方法及び現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2019003058A (ja) 画像形成装置及びカートリッジ
JP2008089771A (ja) クリーニング方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
CN102687084B (zh) 处理盒和成像装置
JP6428686B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP4714896B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2012042608A (ja) 現像剤規制部材、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP6635053B2 (ja) 画像形成装置
EP1467261A1 (en) Image forming apparatus for preventing image deterioration caused by fallen conductive brush and scatter of developer
JP2008046190A (ja) 粉体搬送装置、プロセスユニット、および画像形成装置
JP6402735B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2007086448A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP6627956B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
US10620568B2 (en) Developing device having magnetic field generating members, image forming apparatus and cartridge
KR100529348B1 (ko) 현상장치 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치
JP2019061103A (ja) 画像形成装置
JP5448746B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2005121795A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2008225076A (ja) 画像形成方法、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP6402736B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2005107554A (ja) 画像形成装置
JP2007017795A (ja) 現像ローラ
JP6460023B2 (ja) 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP6743464B2 (ja) 現像剤担持体及び現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2016218247A (ja) クリーニング装置およびこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6635053

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150