JP6634728B2 - 環境制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、植物工場にて、温湿度、CO濃度等の植物の育成環境を制御するための環境制御システムに関する。
植物工場は、内部環境をコントロールして、植物を計画的に生産するシステムである。内部環境は、温湿度やCO濃度などであり、例えば特許文献1に記載された発明では、これらの情報を、センサを用いて計測している。しかしながら、植物工場内の内部環境を網羅的にモニタリングするには、センサを複数個設置することが必要になり、コストアップに繋がる問題があった。また、特許文献1では、太陽電池パネルを搭載したセンサに無線機能を設けることで、センサに接続する電源ケーブルや、信号ケーブルなどの配線が不要になることが記載されている。しかしながら、太陽光利用型のセンサでは、安定的な給電が困難である問題があった。
一方、特許文献2に記載された発明では、栽培地に対してX方向、及び、Y方向に移動可能な植物栽培用ロボットが設けられた構成が開示されている(特許文献2の図3参照)。
特開2011―147413号公報 特開2002−15027号公報
しかしながら、特許文献2に記載された発明には、プランターが配置された植物工場内の環境制御について開示されていない。プランターは、数十mから100m程度の長尺状の容器であり、複数のプランターが、植物工場内にて間隔を空けて並設されている。したがって、プランターが配置された植物工場内で、特許文献2に記載された、X方向、及び、Y方向に移動可能な植物栽培用ロボットを設けた場合、作業者の邪魔になり実用的ではない。また、特許文献2に記載されたX方向、及び、Y方向に移動可能な植物栽培用ロボットでは、各プランターに対してきめ細かく環境制御をすることが出来ず、あるいは、きめ細かい環境制御を実現する手段が開示されていない。
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、少ないセンサ数で、高度な環境制御を行うことが可能な環境制御システムを提供することにある。
本発明における環境制御システムは、植物工場内に設置された植物栽培用のプランターと、前記プランターに沿って設けられた走行路と、前記走行路に沿って移動可能に支持されたセンサユニットと、前記センサユニットにて検出された環境情報、及び、前記センサユニットの位置情報に基づいて、前記植物工場の環境を制御する制御装置と、を有し、前記プランターを前記走行路の方向に複数に区分し、区分毎に、前記センサユニットの移動速度を可変可能に支持することを特徴とする。これにより、植物工場の環境を、少ないセンサ数でプランター毎にライン制御することができ、従来に比べて高度な環境制御を行うことが出来る。
本発明では、前記制御装置では、前記プランターを、前記走行路の方向に向けて複数の区分に分けて、各区分毎に環境制御することが好ましい。これにより、少ないセンサ数で、きめ細かい環境制御を行うことが出来る。
また、本発明では、前記制御装置からの駆動信号を受信して駆動する環境駆動装置が、前記区分に応じて配置されていることが好ましい。
また、本発明では、前記制御装置では、自然エネルギーを利用可能に制御することが好ましい。このように本発明では、自然エネルギーを利用することで、エネルギーコストを低減することが出来る。
また、本発明では、前記制御装置では、前記プランターに栽培された植物の出荷時期に合わせた環境制御を行うことが好ましい。本発明では、出荷時期を合わせる環境制御を自動制御でき、従来に比べて、容易に且つ高度に出荷時期を合わせることが可能である。
また、本発明では、前記センサユニットは、少なくとも、温度センサ、湿度センサ、及び、COセンサを備え、前記制御装置では、温湿度、及び、CO濃度を制御することが好ましい。
また、本発明では、前記センサユニットは、前記走行路からの給電手段を備えることが好ましい。本発明によれば、センサユニットに安定的な電源供給を行うことができ、センサユニットからの環境情報の欠落を適切に防止することが出来る。
また、本発明では、前記センサユニットは、異なる環境情報を検出する2以上のセンサ部に分離されており、各センサ部が前記プランターの異なる面上を走行するように制御されていることが好ましい。
また、本発明では、前記センサユニットは、前記プランターとの距離を可変可能に支持されていてもよい。
また、本発明では、前記プランターの内部に培養液管、及び、給水管を有し、前記制御装置では、前記培養液管、及び、前記給水管の流量を制御することが好ましい。
また、本発明では、前記走行路は、前記プランターに平行に配置されたレールであることが好ましい。本発明では、前記レール、及び、前記センサユニットは、前記プランターの下側に配置されることが好ましい。
本発明の環境制御システムによれば、植物工場の環境を、少ないセンサ数でプランター毎にライン制御することができ、従来に比べて高度な環境制御を行うことが出来る。
本実施の形態における植物工場の概念図である。 植物工場内に設置されたプランターの概念図である。 本実施の形態におけるプランターの概念図である。 本実施の形態におけるプランターの内部構造を示す概念図である。 本実施の形態におけるセンサユニットの支持構造の他の例を示す概念図である。 本実施の形態におけるセンサユニットのブロック図である。 本実施の形態における環境制御システムのブロック図である。 本実施の形態における制御装置のブロック図である。 本実施の形態における環境制御の一例を示す概念図である。 本実施の形態におけるセンサユニットの他の構成例を示す概念図である。 本実施の形態における複数のプランターとレールとの他の構成例を示す平面図である。 本実施の形態における制御装置の入力画面の一例を示す概念図である。 本実施の形態における制御装置の他の例を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施の形態(以下、「実施の形態」と略記する。)について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨の範囲内で種々変形して実施することが出来る。
本実施の形態は、植物の育成効率を上げることで、年数回の収穫が可能な植物工場における環境管理システムに関する。植物工場では、従来の路地栽培と異なって、単位面積当たりの収穫量が大きくなることが期待され、生産コストの抑制に大きく寄与する。ここで本実施の形態において「植物」とは、植物工場で育成される全植物(穀物、野菜、果物等)が範囲とされ、プランターにて育成することが出来る生物区分であれば、特に限定されるものではない。
ところで、植物を効率よく良好に育成させるためには、例えば、CO濃度や、温湿度等に依存する光合成速度を最大化させる必要がある。植物工場内では、CO濃度や温度、湿度等は苗の位置によって異なるため、植物工場内を網羅的にモニタリングすることが必要とされる。
本実施の形態におけるモニタリング対象は、図1に示す植物工場1内に設置された植物栽培用のプランター2である。図1に示すように、植物工場1内には、プランター2の他に、COパイプ14やファン19、照明装置20などが設けられる。また、植物工場1には、複数の窓12があり、本明細書では、便宜上、天窓を符号12aで表示し、壁に配置された窓を符号12bで表示する。まずは、プランター2について説明する。
(プランター)
図2に示すように植物工場内には、複数のプランター2が、所定の間隔を空けて並設される。各プランター2間の間隔は、作業者が、収穫かごを運びながら移動出来る程度の大きさである。プランター2は、数ha規模の植物工場の場合、数百台単位で設置される。プランター2は、数十m〜100m程度に長く形成される。なお、図2に示すように、プランター2の長尺方向をY方向、各プランター2の並び方向をX方向(Y方向に直交する方向)として説明する。X方向、及び、Y方向は、図2以外の図面においても同様の方向を示している。
図3に示すように、プランター2は、上面側が開口された凹状で且つ長尺状の栽培容器3と、栽培容器3を下面側から支持する複数本の支持脚4と、を有して構成される。そして栽培容器3の凹部内に、ロックウール5が敷き詰められ、培地とされる。ロックウール5上には、イチゴ等の収穫物が植えられている。
プランター2の内部構造について図4を用いて説明する。図4に示すように、プランター2の栽培容器3内には、給水管33、及び、培養液管34が、プランター2の長尺方向に沿って配置されている。なお給水管33上、及び、培養液管34上にロックウール5が敷き詰められ、ロックウール5に植物が植えられる。
図4に示すように、プランター2の栽培容器3には、複数の仕切り板35が設けられ、栽培容器3内が、長尺方向に沿って複数の区分に分けられている。このように、仕切り板35によって栽培容器3内を、複数に区分けすることで、異なる区分で、異なる品種の植物を栽培することが出来る。あるいは、異なる区分で、収穫物の出荷時期をずらす調整等を行うことも出来る。
図4に示すように、給水管33、及び、培養液管34の表面には多数の穴33a、34aが設けられている。例えば、各管33、34の長尺方向に沿って一列に並んだ複数の穴33a、34aは、開閉機構36によって開閉が制御される。開閉機構36は、例えば、各管33、34の表面に沿ってスライド移動可能に支持された湾曲板を備え、開閉機構36にも、穴33a、34aと対向する箇所に、穴が設けられている。開閉機構36の穴と管33、34側の穴33a、34aとが一致した状態であれば、穴33a、34aから水や培養液が栽培容器3内に漏れ出る。一方、開閉機構36を、管33、34の曲面状に沿ってスライドさせる等して、開閉機構36の穴と、管33、34側の穴33a、34aとを不一致にすることで、穴33a、34aが開閉機構36により塞がれた状態になり、穴33a、34aから水や培養液が、栽培容器3内に漏れ出るのを停止することが出来る。
図4に示す開閉機構36は、仕切り板35で区切られた各区分毎に、設けられており、各区分毎に開閉機構36の移動により、穴33a、34aの数を制御して、水や培養液の流量を制御出来るようになっている。
(走行路)
図3に示す実施の形態では、栽培容器3の下側に、プランター2の栽培容器3の長尺方向(Y方向)に沿って延出するレール(走行路)6が配置されている。レール6は、栽培容器3に対し、栽培容器3の下面3a側にて所定の間隔を空けて対向しており、レール6と栽培容器3の下面3aとは、平行な位置関係にある。
図3に示すレール6の右端部6aと左端部6bには夫々、X方向に延びる支持軸7が設けられ、支持軸7は、プランター2の支持脚4に夫々、固定されている。
そして本実施の形態では、レール6上には、可動式のセンサユニット8が配置されている。センサユニット8は、レール6上に沿って、プランター2の長尺方向であるY方向に移動可能に支持されており、図3に示すプランター2の右端部2aと左端部2bとの間を行き来出来るようになっている。図2に示すように、レール6、及び、センサユニット8は、各プランター2に夫々、一組ずつ配置されている。
あるいは、図5に示すように、走行路48は、プランター2の栽培容器3の下面3aにY方向に沿って形成された溝部や突条部であってもよい。そして、センサユニット8が、走行路48に対してY方向に移動自在に取付けられている。
(センサユニット)
センサユニット8の構成について説明する。図6に示すように、センサユニット8は、センサ部37、駆動制御部38、制御部39、給電部40、通信部41、エンコーダ42、及び、駆動装置43を有して構成される。
図6に示すように、センサ部37は、例えば、温度センサ44、湿度センサ45、及び、COセンサ46を有して構成される。これ以外のセンサが付属されていてもよく、例えば、風力センサ、照度センサ、流量センサ、及び、電力センサ等である。ただし、センサ部37は、植物の光合成促進のために最も重要な評価パラメータとなる、温度、湿度、、及び、CO濃度を検出するために、最低限、温度センサ44、湿度センサ45、及び、COセンサ46を備えることが好ましい。
駆動制御部38は、制御部39からの指令を受けて、駆動装置43の駆動状態を制御する機能を備えている。
制御部39は、センサ部37、駆動制御部38、及び、通信部41へ指令を出す機能を備える。
給電部40は、レール6、又は、レール6近傍に設けられた給電線により、センサユニット8を動作させるための電力を給電する機能を有している。このように本実施の形態では、センサユニット8は、レール6から給電を可能としているため、安定的な電源供給を行うことができ、センサ情報の欠落を防止出来る。
通信部41は、センサ情報を外部へ送信し、又は、外部からの指令情報を受信する機能を有している。
図6に示す本実施の形態では、センサ部37から得られた各環境情報が、制御部39に送られる。また、駆動装置43と制御部39との間には、エンコーダ42が設けられており、エンコーダ42にてセンサユニット8の位置を検出し、その位置情報が制御部39に送られる。これら環境情報、及び、位置情報は、制御部39で信号処理がなされて、通信部41を介して図1に示す植物工場1側の駆動制御部17に送信される。
駆動装置43は、特に限定されるものではないが、例えばモータによるタイヤ駆動装置である。
図3に示すように、センサユニット8は、一つのプランター2につき一つ設けられている。レール6上に複数のセンサユニット8を配置し、各センサユニット8の走査距離をレール6上で分けるようにしてもよい。ただし、一つのセンサユニット8としたほうが、コスト面でも制御面でも優れているため、一つのプランター2につき一つのセンサユニット8を設ける構成とすることが好適である。
(制御装置)
次に、制御装置について説明する。図7に示すように、各センサユニット8にて検出されたセンサ情報は、制御装置10に送られる。例えば、センサ情報は、制御装置10に無線通信される。センサ情報は、センサユニット8の通信部41(図6参照)から送信された温湿度やCO濃度等の環境情報、センサユニット8の位置情報である。
制御装置10は、センサユニット8からの環境情報、及び、位置情報に基づいて、植物工場1内の環境制御を行う。図7に示すように、制御装置10から環境情報、及び、位置情報が、植物工場1の駆動制御部17に送信される。そして、駆動制御部17から植物工場1内のエアコン11や、窓12、照明装置20、COパイプ14、プランター2等に駆動信号が送られる。これにより、エアコン11による温度調整や風量調整、窓12の開閉調整、照明装置20による照明度の調整、COパイプ14からのCO濃度の調整、及び、プランター2に配置された給水管33や培養液管34(図4参照)の流量調整等を行うことが出来る。なお、制御装置10は、植物工場内に設置されても、遠隔地に設置されてもよい。
図8に示すように、制御装置10は、受信部25、位置情報認識部26、環境情報認識部27、演算部28、タイマ29、入力部30、信号送信部31、表示部32、及び、記憶部47を有する。
受信部25は、センサユニット8からの環境情報、及び、位置情報や、センサユニット8からの信号以外の外部信号を受信する機能を備える。
位置情報認識部26は、受信部25にて受信された情報のうち、センサユニット8の位置情報を認識する機能を有する。
環境情報認識部27は、受信部25にて受信された情報のうち、環境情報を認識する機能を有する。
演算部28は、位置情報認識部26、及び、環境情報認識部27等から得られた情報に基づいて、エアコン11や照明装置20等の環境駆動装置を環境制御のために駆動させるための駆動信号を、算出する機能を有する。
信号送信部31は、演算部28にて算出した駆動信号を、植物工場1の駆動制御部17に送信する機能を有する。また、演算部28は、センサユニット8に対する制御信号(速度や検出時間に対する信号等)を算出し、信号送信部31では、その制御信号をセンサユニット8に送信することが出来る。センサユニット8では、通信部41(図6参照)にて制御信号を受信することが出来る。これにより、センサユニット8の移動を制御することが出来る。
タイマ29は、現在の日にち、時間の情報を取得したり、演算部28での演算タイミングを調整するために使用される。
入力部30は、作業者が手動で、あるいは、自動的に外部情報を入力するための機能を備える。
記憶部47は、育成プログラムに対するデータベースや、各種環境制御に伴う閾値、入力部30からの入力情報を記憶する機能を備える。
表示部32は、入力部30による入力画面であり、あるいは、植物の現在の育成状況等を知らせる表示画面等である。
次に、図9を用いて、本実施の形態の環境制御の一例を説明する。図9Aは、プランター2の下側に配置されたセンサユニット8が、左端部2bから右端部2aに向けて、レール6に沿ってY方向に移動し終わった状態を示している。この移動に伴う、センサユニット8から得られる環境情報は、図6に示すセンサ部37の構成によるが、ここでは代表的に温度情報を得たとして説明する。制御装置10の演算部28では、位置情報認識部26からの位置情報と、環境情報認識部27からの温度情報とを取得して、図9Bに示すようなライン状の温度情報Tを得る。
本実施の形態では、図9Aに示すように、プランター2を長尺方向(Y方向)に向けて複数の区分A〜Fに区分けし、図9Bに示すように、ライン状の温度情報Tに区分情報を重ねることが出来る。プランター2をどのように区分けするかは任意に決めることが出来る。例えば、区分数、区分の長さ等は、各プランター2毎に変えてもよい。区分は、例えば、プランター2に植える栽培種、品種、季節、出荷時期、取得した環境情報等の各種パラメータにより種々変更出来る。まず、図9Bに示す温度情報Tを取得した後、温度情報Tに基づいてプランター2を区分けすることもできる。この区分情報を、制御装置10の記憶部47にて記憶することができ、また、図8に示す制御装置10の入力部30から、作業者が区分の変更等を行うことが可能になっている。
制御装置10の記憶部47には、温度制御に対する閾値Lが記憶されている。閾値Lは、プランター2に植える栽培種、品種、季節、出荷時期等の各種パラメータにより種々変更出来る。演算部28では、温度情報Tと閾値Lとを比較する。図9Bに示すように、区分A、C、E、Fにて得られた温度情報Tは、閾値Lよりも高い。一方、区分B、Dにて得られた温度情報Tは、閾値Lよりも低い。このとき、演算部28、あるいは、予め環境情報認識部27にて、各区分A〜Fの温度を平均化し、各区分A〜Fの平均温度と閾値Lとを比較する。そして演算部28では、各区分A〜Fに対する調整温度を算出する。平均温度は、例えば、センサユニット8を所定回数、レール6上で往復させて、図9に示す温度情報Tを複数取得し、各温度情報Tを、各区分A〜F毎に平均化することで得ることが出来る。平均化することで、ノイズの影響を減らすことが出来る。センサユニット8を一度走査させただけで、温度制御を行うと、センサユニット8の走査の際に、たまたま、作業者がプランター2の近くにいたり、雲の動き等によって、正確な温度情報が得られない場合があるので、平均化することで、ノイズの少ない温度情報を得ることが出来る。そして、各区分A〜Fに対する調整温度は、各区分A〜Fの平均温度と閾値Lとの差として得ることが出来る。
本実施の形態では、例えば図9Aに示すように、プランター2の各区分A〜Fの栽培容器3の下面3aにペルチェ素子18等の温度調整素子が配置されている。
制御装置10の演算部28では、各区分A〜Fに対する調整温度に基づいて、各ペルチェ素子18に与える電流値、及び、極性を算出した駆動信号を生成する。そして各区分毎の駆動信号を、制御装置10の信号送信部31から、植物工場1の駆動制御部17(図1、図7参照)に送信する。そして、駆動制御部17からプランター2に配置された各ペルチェ素子18に、電流値、及び、極性の駆動信号を送信し、各区分A〜Fの温度が所定値となるように温度制御を行う。
温度制御は、植物工場1内に配置されたエアコン11(図7参照)により行うことも出来る。エアコン11は、植物工場1内の異なる場所に複数配置されている。制御装置10では、センサユニット8からの温度情報T、及び、位置情報に基づいて、各エアコン11に対する駆動信号を駆動制御部17に送信する。これにより植物工場1内全体の温度を網羅的にモニタリングし、各エアコン11により温度制御を適切に行うことが出来る。この際、例えば、植物工場1内に設置されたエアコンの位置に基づいて、プランター2を区分分けし、各エアコン11により各区分の温度制御を行うことが出来る。
あるいは、温度制御は、植物工場1内に配置された窓12の開閉により行うことが出来る。図1に示す窓12は、植物工場1内に複数配置されている。例えば図1では、センサユニット8からの温度情報T、及び、位置情報に基づき、制御装置10では、温度調整が必要と判断されたプランター2の場所に近い天窓12aを開放する駆動信号を駆動制御部17に送信している。このように窓12の開閉によって自然エネルギーである外気により温度制御を行うことで、エネルギーコストを低減させることが出来る。
制御装置10による環境制御は、植物工場1内の温度以外に、湿度、CO濃度、風量、及び、プランター2内を流れる水や培養液の流量等に対し行うことが出来る。
湿度は、温度と同様に、例えばエアコン11によって制御することが出来る。図6に示すように、センサユニット8には、湿度センサ45が設けられている。このため、センサユニット8を各プランター2の長尺方向(Y方向)に走査させると、湿度センサ45により、湿度情報を、プランター2の長尺方向へのライン情報として得ることが出来る。このようにして得られた湿度情報、及び、センサユニット8の位置情報に基づいて制御装置10では、各エアコン11に対する湿度制御の駆動信号を生成する。そして制御装置10から湿度制御の駆動信号を、植物工場1の駆動制御部17に送信する。これにより、プランター2に対し湿度の低い区分には、その区分に近いエアコン11に対して湿度を上げる制御を行い、プランター2の湿度の高い区分には、その区分に近いエアコン11に対して湿度を下げる制御を行う。これにより、植物工場1内全体の湿度を網羅的にモニタリングして、湿度制御を高精度に行うことが出来る。
CO濃度は、図1に示すCOパイプ14により制御することが出来る。図1に示すように、COパイプ14は、植物工場1内の異なる場所に複数設けられている。図6に示すように、センサユニット8には、COセンサ46が設けられている。このため、センサユニット8を、各プランター2の長尺方向(Y方向)に走査させると、COセンサ46により、CO濃度を、プランター2の長尺方向へのライン情報として得ることが出来る。このようにして得られたCO濃度情報、及び、センサユニット8の位置情報に基づいて制御装置10では、各COパイプ14に対するCO濃度制御の駆動信号を生成する。そして制御装置10からCO濃度制御の駆動信号を、植物工場1の駆動制御部17に送信する。これにより、プランター2のCO濃度の低い区分には、その区分に近いCOパイプ14に対してCO濃度を上げる制御を行い、プランター2のCO濃度の高い区分には、その区分に近いCOパイプ14に対してCO濃度を下げる制御を行う。これにより、植物工場1内全体のCO濃度を網羅的にモニタリングして、CO濃度制御を高精度に行うことが出来る。
風量は、例えば、図1に示すファン19の回転数により、制御することが出来る。図1に示すように、ファン19は植物工場1内に複数箇所設けられている。センサユニット8に風量センサを設けることで、センサユニット8を各プランター2の長尺方向(Y方向)に走査させると、風量センサにより、風量情報を、プランター2の長尺方向へのライン情報として得ることが出来る。この風量情報、及び、センサユニット8の位置情報に基づいて、制御装置10では、各ファン19対する風量制御の駆動信号を生成する。そして制御装置10から風量制御の駆動信号を、植物工場1の駆動制御部17に送信する。これにより、プランター2に対し風力がより必要なプランター2の区分には、その区分に近いファン19の回転数を上げる制御を行い、風力を下げたり、風力が必要のないプランター2の区分には、その区分に近いファン19の回転を低減させ、あるいは、回転を止める制御を行う。これにより、植物工場1内全体の風量を網羅的にモニタリングして、風量制御を高精度に行うことが出来る。
あるいは、風量制御は、植物工場1内に配置された窓12の開閉により行うことが出来る。例えば図1では、制御装置10にてセンサユニット8からの風量情報、及び、位置情報に基づき、風量調整が必要と判断されたプランター2の場所に近い天窓12aの開閉に対する駆動信号を制御装置10で生成する。そして風量制御に対する駆動信号を駆動制御部17に送信して、天窓12aの開閉を制御する。このように窓12の開閉によって自然エネルギーである外気により風量制御を行うことで、エネルギーコストを低減させることが出来る。
照度は、例えば、図1に示す照明装置20の各LED55により、制御することが出来る。図1に示すように、LED55は、プランター2の各区分と対向して設けられている。センサユニット8に照度センサを設けることで、センサユニット8を各プランター2の長尺方向(Y方向)に走査させると、照度センサにより、照度情報を、プランター2の長尺方向へのライン情報として得ることが出来る。この照度情報、及び、センサユニット8の位置情報に基づいて、制御装置10では、各LED55に対する照度制御の駆動信号を生成する。そして制御装置10から照度制御の駆動信号を、植物工場1の駆動制御部17に送信する。これにより、プランター2に対し、明るい照明が必要なプランター2の区分には、その区分に対向するLED55の照度を上げる制御を行い、照明を暗くする必要のあるプランター2の区分には、その区分と対向するLED55の照度を低下させ、あるいは、LED55の照明を止める制御を行う。これにより、植物工場1内全体の照度を網羅的にモニタリングして、照度制御を高精度に行うことが出来る。
あるいは、照度は、植物工場1内に配置された窓12bの遮光カーテンの開閉により制御することも出来る。図1では、センサユニット8からの照度情報、及び、位置情報に基づき、制御装置10では、照度調整が必要と判断されたプランター2の場所に近い窓12bの遮光カーテンを開放したり閉じたりする駆動信号を、駆動制御部17に送信している。このように窓12bの遮光カーテンの開閉によって、自然エネルギーである太陽光により照度制御を行うことで、エネルギーコストを低減させることが出来る。
プランター2に対する水や培養液の流量は、例えば図4に示す穴33a、34aに対する開閉機構36により制御することが出来る。センサユニット8には、例えば超音波流量計が設けられている。このため、センサユニット8を各プランター2の長尺方向(Y方向)に走査させると、超音波流量計により、プランター2には非接触で、水や培養液の流量情報を、プランター2の長尺方向へのライン情報として得ることが出来る。このようにして得られた流量情報、及び、センサユニット8の位置情報に基づいて制御装置10では、給水管33、及び、培養液管34に対する流量制御の駆動信号を生成する。そして制御装置10から流量制御の駆動信号を、植物工場1の駆動制御部17に送信する。これにより、水や培養液が必要とされるプランター2の区分では、給水管33や培養液管34の開閉機構36により、貫通した穴33a、34aの数を増やし流量を上げる制御を行い、水や培養液を少なくする必要のあるプランター2の区分では、給水管33や培養液管34の開閉機構36により、貫通した穴33a、34aの数を減らし流量を下げる制御を行う。これにより、植物工場1内全体の水や培養液の流量を網羅的にモニタリングして、流量制御を高精度に行うことが出来る。
あるいは、例えば、図4に示す仕切り板35の位置に、給水管33、及び、培養液管34の管径を調整可能な調整機構が設けられていてもよい。調整機構は、仕切り板35の壁面と平行な方向に沿ってスライド移動可能な構成であり、調整機構のスライド移動により、給水管33、及び、培養液管34の管径を変えて、水や培養液の流量を調整することが出来る。
このように、本実施の形態の環境制御システムでは、プランター2に沿って設けられた走行路上にセンサユニット8を移動可能に支持しており、制御装置10では、センサユニット8にて検出された環境情報、及び、センサユニット8の位置情報に基づいて、植物工場1内の環境制御を行う。これにより、少ないセンサ数でプランター2毎にライン制御することができ、従来に比べて高度な環境制御を行うことが出来る。
また、本実施の形態では、図9で説明したように、プランター2に対し、走行路の方向に向けて複数の区分毎に環境制御することが出来る。これにより、少ないセンサ数で、きめ細かい環境制御を行うことが出来る。
このようにプランター2の区分毎に環境制御することで、例えば、異なる区分で、出荷時期の異なる収穫物を植えて、各区分で夫々の出荷時期に合わせた環境制御を行うことが出来る。
植物工場1において収穫物の出荷時期を、市場での卸値が高騰する時期に合わせ込むように管理することが好ましいが、本実施の形態では、各プランター2の環境をライン制御でき、きめ細かい環境制御を行うことが出来るので、出荷時期を合わせ込みやすい。
また、本実施の形態では、図9に示す複数の区分A〜Fに対するセンサユニット8の移動速度を一定としてもよいし、図9Cに示すように、各区分A〜Fで移動速度を変えることも出来る。例えば図9Cでは、センサユニット8が図示右方向に移動する走行方向R1では、区分A、C、Eに対してセンサユニット8の移動速度を速め(区分S−1)、区分B、D、Fに対してセンサユニット8の移動速度を遅くしたり、区分内で一旦センサユニット8を停止させる(区分S−2)。一方、センサユニット8が図示左方向に移動する走行方向R2では、区分B、D、Fに対してセンサユニット8の移動速度を速め(区分S−1)、区分A、C、Eに対してセンサユニット8の移動速度を遅くしたり、区分内で一旦、センサユニット8を停止させる(区分S−2)。ここで移動速度の遅い状態は、センサユニット8によるセンサ検出限度以下の速度であり、すなわち、センサユニット8の移動速度が遅い区間では、センサ検出を行うことを可能としている。図9Cの速度制御によれば、センサユニット8をプランター2に対して一往復させる間に、全ての区分A〜Fで適切に環境情報を得ることが出来るとともに、往復時間を早めることが出来る。
また、植物の育成状況に合わせて、区分A〜Fに対するセンサユニット8の移動速度を変えることが出来る。例えば、区分Cに植えられた収穫物54の出荷時期が迫っており、他の区分よりも重点的に区分Cの環境制御を行う場合、センサユニット8が、区分C以外の区分から区分Cに達した時必ず、センサユニット8の移動速度を緩めるようにし、あるいは、区分C内でセンサユニット8を必ず停止させるなどして、区分Cのセンサ情報を、他の区分よりも多く得られるようにする。
また、時間帯によって、センサユニット8の移動速度を変えることも出来る。例えば夜間に比べて、昼間のセンサユニット8の移動速度を遅くするがごとくである。
本実施の形態では、センサユニット8から得られる環境情報のみならず、作業者が植物工場1内で取得した情報をも合わせて、プランター2の各区分A〜Fに対する環境制御を行うことが出来る。
例えば、図9Aに示すように、作業者がカメラ56によりプランター2の各区分A〜Fに植えられた収穫物54を撮影し、画像データを制御装置10の入力部30にて入力する。制御装置10の記憶部47には、画像データにより育成状況を判断可能なデータベースが記憶されており、そのデータベースから、育成状況データが演算部28に送られて、より最適な環境制御を行うことが出来るようになっている。
あるいは、図10Aに示すように、撮像素子を有するセンサユニット58を構成してもよい。図10Aに示すように、センサユニット58は、プランター2の栽培容器3の下面3aから側面3b、及び、上面3cに向けて、栽培容器3と非接触の位置に設けられた支持部材59と、支持部材59の下側に配置され、栽培容器3の下面3aに対向する第1のセンサ部60と、支持部材59の上側に配置され、栽培容器3の上面3cに対向する第2のセンサ部61とを有して構成される。支持部材59は、栽培容器3の下面3a側に配置されたレール(図示せず)上に移動可能に支持されている。
第1のセンサ部60は、例えば、図6と同様に温度センサ44、湿度センサ45、及び、COセンサ46等を有して構成される。また、第2のセンサ部61は、撮像素子や照度センサ等を有して構成される。図10Aに示すように、LED55を栽培容器3の上面3c側から照明する構成では、第2のセンサ部61に照度センサを備えることが好適である。図10Aでは、第1のセンサ部60を、栽培容器3の下面3a側に、第2のセンサ部61を、栽培容器3の上面3c側に夫々配置したが、栽培容器3の下面3a、側面3b、及び、上面3cのうち、どの面に各センサ部60、61を配置するかは自由であり、搭載するセンサの種類や収穫物等で各センサ部60、61の配置を決めることが出来る。
また、図10Bに示すように、各センサ部60、61は、栽培容器3の下面3a側に配置された第1のセンサ部60と栽培容器3との間の距離、及び、栽培容器3の上面3c側に配置された第2のセンサ部61と栽培容器3との間の距離が、可変可能に支持されていてもよい。例えば、図10Aに示す支持部材59が伸縮自在とされており、第2のセンサ部61と栽培容器3との間の距離を変動出来るようになっている。あるいは、図3に示すレール6が上下方向に移動出来るように支持されており、これにより、各センサ部60、61と栽培容器3との距離を変動出来る。図10Bでは、図10Aに示すように、センサ部60、61が上下二つに分離した構成を示したが、図3に示すようにセンサユニット8を、栽培容器3の下面3a側にのみ配置した構成や、センサユニットを、栽培容器3の上面3c側にのみ配置した構成、後述する図10Cに示すように、センサユニットを、栽培容器3の側面3b側にのみ配置した構成においても、栽培容器3との間の距離を可変可能に支持することが出来る。
図10A、図10Bに示す第2のセンサ部61や、センサユニットが、栽培容器3の上面3c側に配置された構成では、栽培容器3に植えられた植物と接触しないようにセンサ位置を調整することが必要である。背丈が低く、育っても高さ方向にあまり大きくならない植物であれば、第2のセンサ部61やセンサユニットを植物に出来る限り近づけた状態で走査させることで、より正確な環境情報を得ることが出来る。また、植物の成長に合わせて、上記した支持部材59を徐々に伸長させるなどして、第2のセンサ部61やセンサユニットが植物に接触しないように調整する。
また、図10Cに示すように、センサユニット62を、栽培容器3の側面3b側に位置させることも出来る。本実施の形態では、センサユニットを、栽培容器3の下面3a側、側面3b側、上面3c側のいずれに配置してもよい。このうち、図3に示すように、センサユニット8を、栽培容器3の下面3a側に配置することで、作業者にとって作業の邪魔にならない位置に、レール6、及び、センサユニット8を配置出来る。温湿度やCO濃度等の環境制御であれば、センサユニット8を、栽培容器3の下面3a側に配置しても十分に各プランター2に対する環境制御を行うことが可能である。このとき、センサユニット8を出来る限り栽培容器3の下面3aに近づける方が、より正確な環境精度を行うことが出来る。ただし、センサユニット8を栽培容器3の下面3a側に配置した構成では、プランター2内を流れる水や培養液が栽培容器3の下面3aから漏れる場合、センサユニット8の故障に繋がるため、センサユニット8を防水構造とするか、あるいは、センサユニットを栽培容器3の側面3b側や上面3c側に配置する。センサユニットを栽培容器3の上面3cに配置する構成では、センサユニットと栽培容器3に植えられた植物との間の距離を近づけることができ、より正確な環境情報を得ることが出来る。ただしこのとき、センサユニットと植物とが接触しないように調整しなければならない。
また、本実施の形態では、図2に示すように、各プランター2に、一つずつ、レール(走行路)6とセンサユニット8を配置してもよいし、図11に示すように、各プランター2に対して共通のレール63を蛇行させて配置してもよい。このときレール63は、各プランター2の長尺方向(Y方向)に沿って配置される。図11の構成とすれば、複数のプランター2に対してセンサユニット8の数を一つにでき、センサ数をより低減させることが出来る。
図8に示す制御装置10の表示部32の入力画面(操作画面)について、図12を用いて説明する。図12に示すように、入力画面50には、「栽培種」、「品種」、「育成シミュレーション」等を選択するコマンドが表示されている。
例えば、図12の入力画面50では、「栽培種」として「イチゴ」を選択しており、「品種」として「とちおとめ」「あまおう(登録商標)」・・・が表示されている。
「育成シミュレーション」は、例えば、「早期」、「一般」、「マニュアル」に分けられている。「早期」を選択すれば、早期の育成シミュレーションが自動選択されたことになり、「一般」を選択した際の育成シミュレーションよりも育成を早めることが出来る環境制御プログラムとされる。「早期」、「一般」の場合は、自動的に育成シミュレーションを作動させることができ、早期の育成シミュレーション用、及び、一般の育成シミュレーション用の各プログラムに基づいて、植物工場内の環境制御を自動的に行う。また、「早期」、及び、「一般」を選択した場合でも、例えば、作業者が植物の育成状況を見て、CO濃度を「早期」や「一般」で自動制御される濃度から変えることも可能である。例えば、「早期」や「一般」を選択すると、環境制御情報としての「温度」、「湿度」、「CO濃度」、「風量」・・・等が個別に表示され、これらの環境プログラムを、植物の育成状況を鑑みて手動で変えることも出来る。あるいは、「育成シミュレーション」として「マニュアル」を選択すれば、環境制御情報としての「温度」、「湿度」、「CO濃度」、「風量」・・・等の各環境プログラムを作業者が手動で調整して環境制御を行うことも出来る。
また、図12に示すように、入力画面50には、市場の出荷価格予想を示すグラフ51等が表示されている。このような情報は、図8に示す入力部30から作業者が入力してもよい。このとき、図12の入力画面50内に、市場情報を入力可能なページが表示される。又は、市場情報は、受信部25から自動的に受信出来るように制御されていてもよい。
例えば図13に示すように、PC52と制御センター53を備え、制御装置10としてのPC52は、制御センター53から市場情報を受信出来るようになっている。制御センター53は例えば、複数の植物工場と繋がっており、市場情報を各植物工場に送ったり、あるいは、制御センター53が制御装置10として、植物工場1のセンサユニット8から直に環境情報を受け取ったり、PC52を介して、植物工場1に対する環境制御を行うことが出来る。制御センター53は、植物工場内に設置されても、遠隔地に設置されてもよい。
そして、市場情報に基づいて、最も出荷価格が高い時期に出荷のピークを迎えるように、育成シミュレーションよる環境制御プログラムが実行されるようになっている。
このように本実施の形態の制御装置では、プランター2に栽培された植物の出荷時期に合わせて環境制御を行うことでき、従来に比べて、容易に且つ高度に出荷時期を合わせることが可能である。
本発明の環境制御システムは、植物工場に効果的に適用でき、高級品を取り扱う、閉鎖的、又は、半閉鎖的な空間で植物を計画的に生産する植物工場のみならず、一般的なビニールハウスなどにも適用出来る。きめ細かく植物工場全体の環境をモニタリング出来るため、収穫物の出荷時期を予定時期に合わせ込む育成プログラムを高精度に実行出来る。
1 植物工場
2 プランター
3 栽培容器
5 ロックウール
6、63 レール
8、62 センサユニット
10 制御装置
11 エアコン
12 窓
14 COパイプ
17、38 駆動制御部
18 ペルチェ素子
20 照明装置
25 受信部
28 演算部
30 入力部
31 信号送信部
32 表示部
33 給水管
34 培養液管
36 開閉機構
37 センサ部
40 給電部
41 通信部
42 エンコーダ
44 温度センサ
45 湿度センサ
46 COセンサ
47 記憶部
48 走行路
50 入力画面
52 PC
53 制御センター
54 収穫物
55 LED
60 第1のセンサ部
61 第2のセンサ部

Claims (12)

  1. 植物工場内に設置された植物栽培用のプランターと、
    前記プランターに沿って設けられた走行路と、
    前記走行路に沿って移動可能に支持されたセンサユニットと、
    前記センサユニットにて検出された環境情報、及び、前記センサユニットの位置情報に基づいて、前記植物工場の環境を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記プランターを前記走行路の方向に複数に区分し、区分毎に、前記センサユニットの移動速度を可変可能に支持することを特徴とする環境制御システム。
  2. 前記制御装置では、前記プランターを、前記走行路の方向に向けて複数の区分に分けて、各区分毎に環境制御することを特徴とする請求項1に記載の環境制御システム。
  3. 前記制御装置からの駆動信号を受信して駆動する環境駆動装置が、前記区分に応じて配置されていることを特徴とする請求項2に記載の環境制御システム。
  4. 前記制御装置では、自然エネルギーを利用可能に制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の環境制御システム。
  5. 前記制御装置では、前記プランターに栽培された植物の出荷時期に合わせた環境制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の環境制御システム。
  6. 前記センサユニットは、少なくとも、温度センサ、湿度センサ、及び、COセンサを備え、前記制御装置では、温湿度、及び、CO濃度を制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の環境制御システム。
  7. 前記センサユニットは、前記走行路からの給電手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の環境制御システム。
  8. 前記センサユニットは、異なる環境情報を検出する2以上のセンサ部に分離されており、各センサ部が前記プランターの異なる面上を走行するように制御されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の環境制御システム。
  9. 前記センサユニットは、前記プランターとの距離を可変可能に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の環境制御システム。
  10. 前記プランターの内部に培養液管、及び、給水管を有し、前記制御装置では、前記培養液管、及び、前記給水管の流量を制御することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の環境制御システム。
  11. 前記走行路は、前記プランターに平行に配置されたレールであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の環境制御システム。
  12. 前記レール、及び、前記センサユニットは、前記プランターの下側に配置されることを特徴とする請求項11に記載の環境制御システム。
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