JP6634368B2 - 複素環式化合物及びそれらの使用 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
2013年3月14日に出願された米国仮特許出願第61/785,492号の利益が主張され、その全体は参照として援用される。
オメカムチブメカルビル(omecamtiv mecarbil)、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物(オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物等)を含む薬学的製剤が提供される。
心筋サルコメアは心臓における筋収縮の基本単位である。心筋サルコメアは、心筋ミオシン、アクチン及び調節タンパク質のセットからなる高度な秩序のある細胞骨格構造である。低分子の心筋ミオシン活性化因子の解明及び開発は、急性心不全及び慢性心不全ための有望な治療をもたらすだろう。心筋ミオシンは心筋細胞内の細胞骨格モータータンパク質である。それは化学エネルギーを力学エネルギーへと変換することに直接関与し、心筋収縮を生じる。
現在の強心薬(βアドレナリン作動性受容体アゴニストまたはホスホジエステラーゼ活性の阻害剤等)は、細胞内カルシウムの濃度を増加させ、それによって心筋サルコメア収縮性を増加させる。しかしながら、カルシウム濃度の増加により心筋収縮の速さは増加し、収縮期の駆出時間を短縮し、それは生命を脅かす可能性のある副作用につながる。これとは対照的に、心筋ミオシン活性化因子は、細胞内カルシウム濃度を増加させずに、心筋ミオシンモータータンパク質の活性を直接刺激する機構によって作動する。それらはミオシンの酵素的サイクルの律速的工程を加速し、エネルギーを産生する状態を優先するようにシフトさせる。心収縮の速さを増加させるのではなく、代わりにこの機構は収縮期の駆出時間を延長し、それは潜在的により酸素効率の良い様式で心筋収縮性及び心拍出量の増加を生じる。
米国特許第7,507,735号(参照として本明細書に援用される)は、構造
Figure 0006634368
を有するオメカムチブメカルビル(AMG 423、CK−1827452)を含む化合物属を開示する。
オメカムチブメカルビルは画期的新薬であり、心臓ミオシン(心収縮を引き起こすモータータンパク質)の直接的活性化因子である。オメカムチブメカルビルは、静脈内投与製剤及び経口製剤の両方で可能性のある心不全の治療薬として評価されており、病院内及び外来患者の設定において患者のためのケアを連続させることを新たな目標としている。
オメカムチブメカルビルの静脈内送達を提供する臨床試験は、安全に効果的に送達できることを薬物の血漿レベルから示した。しかしながら、標準的な放出製剤及びいくつかの持続放出製剤が与えるピーク対トラフ比は高すぎて、慢性または予防の設定において薬物を必要とする患者へ安全かつ効果的な量のオメカムチブメカルビルを提供することができない(図3を参照)。したがって、効果的な持続放出製剤は患者の安全性及び有効性を増加させるために所望されるだろう。
米国特許第7,507,735号明細書
オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物を含む薬物層と;
膨潤剤層と;
少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤が提供される。
かかる医薬製剤の調製のための方法も提供される。
心不全の治療のためのかかる医薬製剤の使用のための方法も提供される。
オメカムチブメカルビル(25mg)の即時放出(IR)錠剤の調製のためのフローチャートである。 オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物25mgのMR膨潤可能コア(F1及びF2)錠剤の調製のためのフローチャートである。 断食(上部)及び食事(下部)をした健康なボランティアの、即時放出(IR)組成物及び本明細書において記述される異なる放出プロファイルを備えた2つの医薬製剤についての曝露(血漿濃度(ng/ml)対時刻(時間))を示す(膨潤可能コア錠剤−放出プロファイル1=SCT−F1、膨潤可能コア錠剤−放出プロファイル2=SCT−F2)。試験は、健康な成体被験体における無作為化非盲検4期クロスオーバー不完備ブロック計画試験であった。・60名の被験体;米国中の1施設・合計12治療(各々の治療は20回服用される)・様々な製剤;各々を断食または食事をして服用する・各々の被験体は1つの順序に無作為化される・各々の被験体は12の可能な治療のうちの4つの治療を受ける・各々の期間は〜7日間;試験継続期間:27日間(期間4:5日間) 即時放出組成物及び本明細書において記述される2つの医薬製剤についての薬物動態学のデータの表である。 形状AについてのX線粉末回折パターン(XRPD)を示す。 変動させた相対湿度条件でのオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド含水塩形状のX線粉末回折パターン(XRPD)を示す。 変動させた温度でのオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド含水塩形状のX線粉末回折パターン(XRPD)を示す。 オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド塩の形状A、B及びCについてのXRPDパターンのオーバーレイを示す。
特別の定めのない限り、以下の定義を明細書及び請求項中で見出される用語へ適用する。
「治療」または「治療すること」は患者における疾患の任意の治療を意味し、a)疾患を防止すること、すなわち、疾患の臨床的病徴を発症させないこと;b)疾患を阻害すること;c)臨床的病徴の発症を減速または阻止すること;及び/またはd)疾患を緩和すること、すなわち、臨床的病徴の退行を引き起こすことを含む。本明細書における疾患及び障害の治療は、防止的治療を必要すると(例えば慢性心不全等)考えられる被験体(すなわち動物、好ましくは哺乳類、最も好ましくはヒト)への本明細書において記述される医薬製剤の予防的投与を含むことも意図される。
「治療法上効果的な量」という用語は、ヒトまたは非ヒト患者へ投与された場合に疾患を治療するのに効果的な量を意味し、例えば、治療法上効果的な量は、ミオシン活性化へ応答性の疾患または障害を治療するのに十分な量であろう。治療法上効果的な量は、例えば実験的には化学物質の血中濃度のアッセイによって、または理論的には生物学的利用能の計算によって、確認することができる。
「薬学的に許容される塩」には、無機酸との塩(ヒドロクロレート(すなわち塩酸塩)、リン酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、スルフィン酸塩、硝酸塩及び同種の塩等)に加えて;有機酸との塩(リンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエチルスルホン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩及びアルカン酸塩(nが0〜4である場合、酢酸塩及びHOOC−−(CH−−COOH等)ならびに同種の塩等)が含まれるが、これらに限定されない。同様に、薬学的に許容されるカチオンには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、リチウム及びアンモニウムが含まれるが、これらに限定されない。当業者は、使用できる様々な合成の方法論により非毒性の薬学的に許容される付加塩が調製されることを認識するだろう。
「水和物」という用語は、水と化合物の相互作用によって形成される化学物質を指し、例えば半水和物、一水和物、二水和物、三水和物などが含まれる。
「結晶性形状」、「多形」及び「新規の形状」は本明細書において互換的に使用することができ、化合物のすべての結晶性形状及び非晶性形状を含み、特定の結晶性形状または非晶性形状が参照されない限り、例えば、多形、疑似多形、溶媒和物、水和物、非溶媒和多形(無水物を含む)、立体配座的多形及び非晶性形状に加えて、その混合物を含むことを意味する。
明細書及び請求項は、「...及び...から選択される」及び「...または...である」という文言を使用して、種類のリストを含有する(時折マーカッシュ群と称される)。この文言が本出願中で使用される場合、特別の指示の無い限り、全体としての群、またはそのうちの任意の単一メンバー、またはそのうちの任意の下位群を含むことが意味される。この文言の使用は単に簡便目的のためであり、必要に応じて個別の要素または下位群を除去することを限定するとは決して意味されない。
オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物(オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物等)を含む薬学的製剤が提供される。
本明細書において記述される医薬製剤は血漿濃度揺らぎの減少を示し(図4中で示されるように)、副作用の減少ならびに安全性及び有効性の改善をもたらすことが予想される。本明細書において記述される医薬製剤は、投薬頻度を減少させることによって患者コンプライアンスを改善するであろうことも期待される。加えて、本明細書において記述される医薬製剤は物理化学的に安定的である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、本明細書において記述される医薬製剤は使用環境への導入後に薬物をすぐに放出し始める。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、使用環境への導入後の2時間内に、薬物のうちの少なくとも5重量%(薬物のうちの少なくとも10重量%等)を放出し、そこでこれらのパーセンテージは、コア中に元来存在する薬物の合計質量と比較してコアから放出された薬物の質量に対応する。迅速に薬物の放出を開始することによって、投薬形状は、使用環境における最高薬物濃度を達成するのに要求される時間を短縮し、薬物が使用環境中に存在する時間の合計量を増加させ、吸収の増加及びより大きな生物学的利用能を生じる。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は制御された様式で(実質的に一定速度等で)薬物を放出する。したがって、いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、使用環境への導入後の2時間内に、薬物のうちの約60重量%以下(例えば薬物のうちの約50重量%以下)を使用環境の中へ放出する。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤からの薬物の放出速度は、送達されて血流の中へ吸収される薬物の実質的な割合を可能にする時間フレーム内で薬物の放出を可能にするほどに十分に高いものである。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、使用環境への導入後の16時間内に、薬物のうちの少なくとも60重量%(薬物のうちの少なくとも70重量%等)を使用環境へ放出する。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は医薬製剤中に含有される実質的な量の薬物を放出し、24時間後に比較的少ない残存量の薬物を残す。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は二重層を含み、オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物(オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物等)は、1層の親水性ポリマーマトリックス(すなわち薬物層)中で分散され、より粘稠なグレードのポリマーを含有する第2の層(膨潤剤層)を備えている。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、二重層は送達ポートを含む半透膜によりコーティングされる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物の放出速度は、錠剤のコアの中への膜を介する水の取り込みによって修飾され、それは親水性層の膨潤及び結果として生ずる粘稠さが少なくなった薬物層の送達ポートを介する押出しを生じる。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、製剤は、コアの中への水取り込みのより遅い速度(すなわち透過性の減少)に起因して、より遅いインビトロの放出速度を有し、それはコーティング組成物及び重量によって修飾される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、ヒトにおける投薬の2〜12時間後のオメカムチブメカルビルへの曝露は40〜70ng/mlである。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、ヒトにおける投薬の2〜12時間後のオメカムチブメカルビルへの曝露は40〜55ng/mlである。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、オメカムチブメカルビルは、以下の間隔で、
≦30%の用量が1時間で溶解;
30〜75%の用量が3時間で溶解;及び
≧80%の用量が12時間で溶解
して放出される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、オメカムチブメカルビルは、以下の間隔で、
≦30%の用量が2時間で溶解;
30〜75%の用量が6時間で溶解;及び
≧80%の用量が16時間で溶解
して放出される。
オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物を含む薬物層と;
膨潤剤層と;
少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤も提供される。
オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物;
薬物層ポリマー;及び
潤滑剤
を含む、薬物層と;
膨潤剤層ポリマー;
浸透圧剤;
希釈剤;及び
潤滑剤
を含む、膨潤剤層と;
不溶性ポリマー;
及び
孔形成性ポリマー
を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤も提供される。
オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;
薬物層ポリマー;及び
潤滑剤
を含む、薬物層と;
膨潤剤層ポリマー;
浸透圧剤;
希釈剤;及び
潤滑剤
を含む、膨潤剤層と;
不溶性ポリマー;
及び
孔形成性ポリマー
を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤も提供される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、
10〜20(w/w%)のオメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物;40〜60(w/w%)のポリエチレンオキシド;及び0〜2%(w/w%)の潤滑剤を含む、薬物層と;
12〜30(w/w%)のポリエチレンオキシド;2〜10(w/w%)の浸透圧剤;1〜8(w/w%)の微結晶性セルロース;及び0.1〜2(w/w%)の潤滑剤を含む、膨潤剤層と;
5〜15(w/w%)の酢酸セルロース;0.3〜5(w/w%)のポリエチレングリコールを含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜と
を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、
14〜17(w/w%)のオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;48〜55(w/w%)のポリエチレンオキシド;及び0.1〜0.5%(w/w%)の潤滑剤を含む、薬物層と;
18〜25(w/w%)のポリエチレンオキシド;4〜9(w/w%)の浸透圧剤;3〜6(w/w%)の微結晶性セルロース;及び0.1〜0.5(w/w%)の潤滑剤を含む、膨潤剤層と;
8〜10(w/w%)の酢酸セルロース;0.5〜3(w/w%)のポリエチレングリコールを含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜と
を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、
10〜20(w/w%)のオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;40〜60(w/w%)のポリエチレンオキシド;及び0〜2%(w/w%)のステアリン酸マグネシウムを含む、薬物層と;
12〜30(w/w%)のポリエチレンオキシド;2〜10(w/w%)の塩化ナトリウム;1〜8(w/w%)の微結晶性セルロース;及び0.1〜2(w/w%)のステアリン酸マグネシウムを含む、膨潤剤層と;
5〜15(w/w%)の酢酸セルロース;0.3〜5(w/w%)のポリエチレングリコール3350を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜と
を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、
15〜16(w/w%)のオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;50〜52(w/w%)のPolyOx(商標)WSR N−80;及び0.1〜0.5%(w/w%)のステアリン酸マグネシウムを含む、薬物層と;
20〜23(w/w%)のPolyOx(商標)WSR凝固剤;4〜9(w/w%)の塩化ナトリウム;3〜6(w/w%)のAvicel PH 200;及び0.1〜0.5(w/w%)の潤滑剤を含む、膨潤剤層と;
8〜10(w/w%)の酢酸セルロース;0.5〜3(w/w%)のポリエチレングリコール3350を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜と
を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、
15〜16(w/w%)のオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;50〜52(w/w%)のPolyOx(商標)WSR N−80;及び0.1〜0.5%(w/w%)のステアリン酸マグネシウムを含む、薬物層と;
20〜23(w/w%)のPolyOx(商標)WSR凝固剤;4〜9(w/w%)の塩化ナトリウム;3〜6(w/w%)のAvicel PH 200;及び0.1〜0.5(w/w%)の潤滑剤を含む、膨潤剤層と;
8〜9(w/w%)の酢酸セルロース;2〜3(w/w%)のポリエチレングリコール3350を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜と
を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、医薬製剤は、
15〜16(w/w%)のオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;50〜52(w/w%)のPolyOx(商標)WSR N−80;及び0.1〜0.5%(w/w%)のステアリン酸マグネシウムを含む、薬物層と;
20〜23(w/w%)のPolyOx(商標)WSR凝固剤;4〜9(w/w%)の塩化ナトリウム;3〜6(w/w%)のAvicel PH 200;及び0.1〜0.5(w/w%)の潤滑剤を含む、膨潤剤層と;
9〜10(w/w%)の酢酸セルロース;0.5〜2(w/w%)のポリエチレングリコール3350を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜と
を含む。
オメカムチブメカルビル
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、製剤はオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド塩を含む。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、製剤はオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物を含む。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、製剤はオメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物の形状Aを含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、形状Aは実施例において説明されるように得られて、X線粉末回折パターンによって特徴づけることができ、CuKα照射を使用して、約6.6、14.9、20.1、21.4及び26.8±0.2°2θでのピークを有する。形状Aは任意でX線粉末回折パターンによってさらに特徴づけることができ、CuKα照射を使用して、約8.4、24.2、26.0、33.3±0.2°2θでの追加のピークを有する。形状Aは任意でX線粉末回折パターンによってなおさらに特徴づけることができ、CuKα照射を使用して、約6.2、9.7、13.2、14.3、15.4、16.3、16.9、18.9、19.5、20.7、21.8、22.8、23.6、25.1、27.3、27.7、28.4、29.4、30.2、31.2、31.5、31.9、33.9、34.5、34.9、36.1、36.8、37.7、38.5及び39.7±0.2°2θでの追加のピークを有する。様々な事例において、形状AはXRPDパターンによって特徴づけることができ、CuKα照射を使用して、約6.2、6.6、8.4、9.7、13.2、14.3、14.9、15.4、16.3、16.9、18.9、19.5、20.1、20.7、21.4、21.8、22.8、23.6、24.3、25.1、26.0、26.8、27.3、27.7、28.4、29.4、30.2、31.2、31.5、31.9、33.3、33.9、34.5、34.9、36.1、36.8、37.7、38.5及び39.7±0.2°2θでのピークを有する。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、形状AはX線粉末回折パターンによって図5中で図示されるように実質的に特徴づけることができる。スペクトルにおける相対的ピーク高は多数の因子(サンプル調製及び器具の形状等)に依存するが、ピーク位置は実験的細部事項に比較的影響されないことはXRPDの分野において周知である。
図6中で指摘されるように、オメカムチブメカルビルの形状B及び形状Cの多形は準安定無水ジヒドロクロリド形状であり、様々な水和条件下で形成することができる。CuKα照射を使用した特徴的な形状Bの2θ値は、6.8、8.8、14.7、17.7及び22.3±0.2°2θを含み、CuKα照射を使用して、9.6、13.5、19.2、26.2±0.2°2θでのピークを加えて含み得る。形状BはXRPDパターンにより特徴づけることができ、CuKα照射を使用して、6.2、6.8、8.8、9.6、13.5、14.4、14.7、15.4、16.3、17.0、17.7、18.3、19.2、19.9、20.5、20.8、21.8、22.3、22.7、23.0、24.8、25.1、25.5、26.2、26.4、26.8、27.5、28.5、30.2、30.6、31.1、31.5、32.1、32.7、34.1、34.4、35.5、35.9、38.1、38.9±0.2°2θでのピークがある。CuKα照射を使用した特徴的な形状Cの2θ値は、6.7、14.8、17.4、20.6及び26.2±0.2°2θを含み、CuKα照射を使用して、8.7、22.0、27.1及び27.7±0.2°2θでのピークを加えて含み得る。形状CはXRPDパターンにより特徴づけることができ、CuKα照射を使用して、6.2、6.7、8.7、9.6、13.5、14.5、14.8、15.4、16.4、17.1、17.4、18.4、19.3、19.5、19.9、20.6、20.8、21.8、22.0、22.5、22.8、24.3、24.7、25.1、25.6、26.2、26.5、27.1、27.3、27.7、28.5、30.0、30.5、31.0、31.5、32.2、32.8、34.1、35.2、36.0、36.9及び38.8±0.2°2θでのピークがある。
図7(温度を変動させたXRPDデータ)、図6(相対湿度を変動させたXRPDデータ)及び図8(オーバーレイ)も参照されたい。
薬物層ポリマー
薬物層ポリマーは一般的には高い水可溶性を有し、操作において少なくとも50センチポアズ(cp)の粘度を備えた水溶液、及び、いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、200cp以上の粘度を備えた水溶液を形成する材料である。
薬物層ポリマーは単一材料または材料の混合物であり得る。かかる材料の例には、ポリオール及びポリエーテルのオリゴマー(エチレングリコールオリゴマーまたはプロピレングリコールオリゴマー等)が含まれる。加えて、多官能性有機酸及びカチオン性材料(アミノ酸等)または多価塩(カルシウム塩等)の混合物を使用することができる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物層ポリマーは、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリビニルアルコール、PVP、セルロース化合物(ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、HPMC、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシエチルセルロース(CEC)等)、ゼラチン、キサンタンガム、または上でリストされたポリマーの粘度に類似する粘度を備えた水溶液を形成する他の水溶性ポリマーである。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物層ポリマーはポリエチレンオキシド(PEO)を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物層ポリマーは非架橋PEOまたは上でリストされた他の材料とPEOの混合物である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物層ポリマーはポリエチレンオキシドN−80である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物層ポリマーはPolyOx WSR N−80である。
薬物層中に存在する薬物層ポリマーの量は、薬物含有組成物のうちの約20重量%〜約98重量%の範囲であり得る。
潤滑剤
潤滑剤には、ステアリン酸、水素添加植物油、水素添加大豆油ならびに水素添加大豆油及びカスターワックス、ステアリルアルコール、ロイシン、ポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、モノステアリン酸グリセリン、ステアリン酸、ベヘン酸グリセリル、ポリエチレングリコール、エチレンオキシドポリマー、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、オレイン酸ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、DL−ロイシン、コロイダルシリカならびにその混合物が含まれる。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、潤滑剤はステアリン酸マグネシウムから選択される。
他の賦形剤
薬物層は、他の従来の賦形剤(性能、錠剤化または投薬形状の加工を促進するもの等)も含むことができる。かかる賦形剤には、希釈剤、界面活性剤、水溶性ポリマー、pH調整剤、充填剤、結合剤、色素、浸透剤(osmagent)、崩壊剤及び潤滑剤が含まれる。例示的な賦形剤には、微結晶性セルロース;酸の金属塩(ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム及びステアリン酸亜鉛等);脂肪酸、炭化水素及び脂肪アルコール(ステアリン酸、パルミチン酸、液体パラフィン、ステアリルアルコール及びパルミトール等);脂肪酸エステル((モノ及びジ)ステアリン酸グリセリル、トリグリセリド、グリセリルエステル(パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル)、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース及びステアリルフマル酸ナトリウム等);アルキル硫酸塩(ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリル硫酸マグネシウム等);ポリマー(ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール及びポリテトラフルオロエチレン等);及び無機材料(タルク及びリン酸二カルシウム等)が含まれる。
膨潤剤層
膨潤剤層が使用環境からコーティングを介して水を吸収するにつれて、膨潤剤層は膨張する。膨潤剤層が膨張するにつれて、膨潤剤層はコア内で圧力を増加させ、使用の環境の中への送達ポート(複数可)を介する薬物層の押出しを引き起こす。
膨潤剤層それ自体の膨潤度はその膨潤比の測定によって評価することができる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層は少なくとも約2の膨潤比を有する。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、薬物層対膨潤剤層の質量比は約2対1である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層は、膨潤剤層ポリマーと;浸透圧剤と;希釈剤と;潤滑剤とを含む。
A.膨潤剤層ポリマー
膨潤剤層ポリマーは、一般的には水の存在下において膨張する水膨潤可能なポリマーである。膨潤剤層ポリマーの膨潤度はその膨潤比の測定によって査定することができる。膨潤剤層に好適な膨潤剤層ポリマーは一般的には少なくとも約2.0の膨潤比を有する親水性ポリマーである。
一般に、膨潤剤層ポリマーのために選択されるポリマーの分子量は薬物層ポリマーとして使用される類似のポリマーよりも大きく、その結果、薬物放出の間の所定の時間で、膨潤剤層は、水を吸収した後、薬物層と比較して、より粘稠であり、より流動性が低く、及びより弾性のある傾向がある。いくつかの事例において、膨潤剤層ポリマーは、さらに実質的にまたはほとんど完全に非水溶性であり、その結果、操作の間に部分的に水で膨潤される場合、それは多量の水で膨潤された弾性粒子を構成することができる。
例示的な膨潤剤層ポリマーには、ポリオキソマー(polyoxomer)(PEO等)、セルロース化合物(HPMC及びHEC等)及びイオン性ポリマーが含まれる。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層ポリマーは約800,000ダルトンの分子量を備えたPEOを含むか、またはそれ以上(例えば3,000,000〜8,000,000ダルトンの分子量)が使用される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層ポリマーはポリエチレンオキシドから選択される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層ポリマーはPolyOx WSR凝固剤である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層は膨潤剤層のうちの約30〜100重量%の範囲の量で膨潤剤層ポリマーを含む。
B.浸透圧剤
膨潤剤層は層の中への水取り込みを促進する浸透圧剤を含む。
浸透圧剤には、塩化ナトリウム、グリシン、クエン酸、リン酸水素二ナトリウム、ラクトース、マンニトール、ソルビトール、グルコース、ショ糖及び果糖ならびにその混合物が含まれる。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、浸透圧剤は塩化ナトリウムから選択される。
C.希釈剤
膨潤剤層は希釈剤を含む。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、希釈剤は膨潤剤層のうちの5〜50重量%の量で存在する。
一般に、希釈剤は良好な圧縮特性を備えた親水性材料である。例示的な希釈剤には、糖(ラクトース、特に商標名FASTFLOW LACTOSE下で販売される噴霧乾燥バージョン、またはキシリトール等)、ポリマー(微結晶性セルロース、HPC、MCまたはHPMC等)が含まれる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、希釈剤は、微結晶性セルロース(商標名AVICEL下で販売される標準グレード、及び商標名PROSOLV及びHPC下で販売されるケイ酸化されたバージョンの両方)である。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、希釈剤は微結晶性セルロースから選択される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、希釈剤はAvicel PH 200である。
希釈剤の量は、コアが良好に圧縮するように十分に多いが、膨潤剤層が少なくとも2の膨潤比をなお有するように十分に少なく選択される。典型的には、量は少なくとも20重量%であるが60重量%未満である。
D.色素
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層は色素も含み、例えばそれは送達ポートドリリングの間の側面の選択を促進することができる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、色素はAlu Lakeから選択される。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、色素はFD&C Blue#2 Lake(E132)から選択される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、色素は0.1〜2(w/w%)(0.1〜0.5(w/w%)等)の量で存在する。
E.他の賦形剤
膨潤剤層は、可溶性促進剤、または薬物層に関連する上記と同じタイプの安定性、錠剤化もしくは投薬形状の加工を促進する賦形剤も含むことができる。しかしながら、一般的にはかかる賦形剤は膨潤剤層のわずかな部分に含まれる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、膨潤剤層は潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム等)を含有する。
半透膜コーティング
半透膜コーティングは水がコアに侵入する速度を制御するように選択され、したがって薬物が使用環境へ送達される速度を少なくとも部分的に制御する。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、高透過性コーティングを使用して錠剤を許容できるほどに小さく維持する一方で所望される薬物放出プロファイルを達成する。高強度により、コアが水を吸収するにつれて膨潤する場合にコーティングが張り裂けて使用環境へのコア内容物の制御されない送達をもたらさないことが保証される。
さらに、半透膜コーティングは薬物含有組成物の放出の間は非溶解性及び非腐食性であり、コーティングを介する透過経由の送達とは対照的に、半透膜コーティングが、薬物が送達ポート(複数可)を介して実質的に完全に送達されるほど十分に非水溶性であることを一般的には意味する。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、半透膜コーティングは、不溶性ポリマーコーティングと;孔形成性ポリマーとを含む。
不溶性ポリマーコーティング
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、不溶性ポリマーコーティングには、可塑化または非可塑化されたセルロースエステル、エーテル及びエステル−エーテルが含まれる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、適切な不溶性ポリマーには、酢酸セルロース(「CA」)、酢酸酪酸セルロース及びエチルセルロースが含まれる。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、不溶性ポリマーコーティングは25〜42%のアセチル含有量を有する酢酸セルロースである。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、不溶性ポリマーコーティングは酢酸セルロースから選択される。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、不溶性ポリマーコーティングは酢酸セルロースCA−398−10である。
孔形成性ポリマー
ポリマーがコーティングの形成に使用される条件で実質的に可溶性のままである限り、及びコーティングが水透過性のままであり十分な強度を有する限り、半透膜コーティングは、任意の量で孔形成性ポリマーも含むことができる。孔形成性ポリマー、及びコーティングの製造におけるそれらの使用は、米国特許第5,612,059号及び第5,698,220号(それらの関連する開示は本明細書に援用される)中で記載される。「孔形成性ポリマー」という用語は、本明細書において使用される時、コーティング溶液へ添加される材料を指し、孔形成性ポリマーは溶媒と比較して揮発性が低いかまたは無く、その結果、それはコーティングプロセスに続いてコーティングの一部として残るが、水性の使用環境において、水で満たされているかまたは水で膨潤された溝または孔を提供して水の通過を可能にするように十分に水で膨潤可能であるかまたは水溶性であり、それによってコーティングの透水性を増強する。
適切な孔形成性ポリマーには、ポリエチレングリコール(PEG)、PVP、PEO、HEC、HPMC及び他の水性の可溶性セルロース化合物、ポリアクリル酸及び様々なコポリマーならびにこれらの水溶性または水で膨潤可能なポリマーの混合物が含まれる。腸溶性のポリマー(酢酸フタル酸セルロース(CAP)及びHPMCAS等)は、このクラスのポリマーの中に含まれる。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、孔形成性ポリマーは1000〜8000ダルトンの平均分子量を有するPEGである。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、CA:PEGの重量比は約6.5:3.5〜約9:1の範囲であるべきである。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、ポア形成剤はポリエチレングリコール3350である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、ポア形成剤はCarbowax(登録商標)3350である。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、半透膜コーティングは90%の不溶性ポリマーコーティング及び10%の孔形成性ポリマーを含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、半透膜コーティングは90%のCA及び10%のPEGを含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、半透膜コーティングは80%の不溶性ポリマーコーティング及び20%の孔形成性ポリマーを含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、半透膜コーティングは80%のCA及び20%のPEGを含む。
送達ポート
コーティングは、投薬形状の外部への薬物含有組成物の放出を可能にする、コーティングの内部及び外部と連絡する少なくとも1つの送達ポートを含有する。送達ポートはおよそ薬物粒子のサイズからのサイズの範囲であり、したがって直径1〜100ミクロンほどの小ささであり、最大で直径約5000ミクロンで、孔と称することができる。ポートの形状は、実質的に環状、スリットの形状、または製造及び加工を容易にする他の好都合な形状であり得る。ポート(複数可)は、後コーティング機械的手段もしくは熱手段によって、または光線(例えばレーザー)、粒子のビームもしくは他の高エネルギー源により形成することができるか、またはコーティングの小さな部分の破裂によってin situで形成することができる。かかる破裂は、コーティングの中へ比較的小さい弱い部分を意図的に取り込むことによって制御することができる。送達ポートは、水溶性材料のプラグの腐食によって、またはコア中の刻み目を覆うコーティングのより薄い部分の破裂によっても、in situで形成することができる。送達ポートは、1つまたは複数の小さな領域がコーティングなしのままであるように、コアをコーティングすることによって形成することができる。加えて、送達ポートは、米国特許第5,612,059号及び第5,698,220号(それらの開示は参照として援用される)中で開示されるタイプの非対称膜コーティングの事例でのように、コーティングの間に形成される多数の穴または孔であり得る。送達経路が孔である場合、1μm〜100μmを超えるサイズの範囲で多数のかかる孔が存在することができる。操作の間に、かかる孔のうちの1つまたは複数は操作の間に生成される静水圧の影響下で拡大し得る。送達ポートの数は1〜10またはそれ以上で変動し得る。少なくとも1つの送達ポートは薬物層の側面に形成されるべきであり、その結果、薬物層は膨潤剤層の膨潤作用によって送達ポートから押出されるだろう。総体として、送達ポートによって曝露されるコアの合計表面面積は5%未満及びより典型的には1%未満である。
調製の方法
本明細書において記述される医薬製剤の調製のためのプロセスも提供される。いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、プロセスは、
オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物を含む薬物層;及び
膨潤剤層
を含む、二重層コア錠剤を提供することと;
二重層コア錠剤へ半透過性のコーティングを適用することと;
該半透過性のコーティング中に少なくとも1つの送達ポートを形成することと
を含む。
いくつかの実施形態において、他の上記または下記の実施形態と併用して、二重層コア錠剤は、
オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物を含む薬物層ブレンドを提供することと;
膨潤剤層ポリマー;浸透圧剤;希釈剤;及び潤滑剤を含む膨潤剤層ブレンドを提供することと;
薬物層ブレンド及び膨潤剤層ブレンドを圧縮して二重層コア錠剤を形成することと
を含むプロセスによって調製される。
使用の方法
急性(または非代償性)鬱血性心不全、及び慢性鬱血性心不全;特に収縮期の心機能不全と関連した疾患が含まれるが、これらに限定されない心不全の治療のためのかかる医薬製剤の使用のための方法も提供される。
試薬及び溶媒は商業的供給源から受け取った状態で使用された。H NMRスペクトルは400MHzスペクトロメーターで記録した。化学シフトは、溶媒共鳴(CDCl、DMSO−d)により内部基準としてのテトラメチルシランからのppmで報告される。データは以下の通り報告される。化学シフト、多重度(s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、br=幅広線、m=多重線)、カップリング定数(Hz)及び積分。13C NMRスペクトルは完全プロトンデカップリングにより100MHzスペクトロメーターで記録した。化学シフトは、溶媒(CDCl、DMSO−d)と共に内部参照としてのテトラメチルシランからのppmで報告される。溶媒充填はすべて出発の2−フルオロ−3−ニトロトルエンに関して行われる。X線粉末回析データ(XRPD)は、リアルタイム複数ストリップ(RTMS)検出器を取り付けたPANalyticalX'Pert PRO回折計(PANalytical、Almelo、オランダ)を使用して得た。使用した照射はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ45kV及び40mAで設定した。データは0.0334°のステップサイズにより5〜45°2θで室温にて収集した。サンプルは低バックグラウンドサンプルホルダー上で調製し、2秒の回転時間により回転させるサンプルステージ上に配置した。
あるいは、XRPDデータは、RTMS検出器を取り付けたPANalyticalX'Pert PRO回折計(PANalytical、Almelo、オランダ)を使用して得た。使用した照射はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ45kV及び40mAで設定した。データは0.0334°のステップサイズにより5〜40°2θで室温にて収集した。サンプルは低バックグラウンドサンプルホルダー上で調製し、2秒の回転時間により回転させるサンプルステージ上に配置した。
あるいは、XRPDデータは、RTMS検出器を取り付けたPANalyticalX'Pert PRO回折計(PANalytical、Almelo、オランダ)を使用して得た。使用した照射はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ45kV及び40mAで設定した。データは0.0167°のステップサイズにより5〜40°2θで室温にて収集した。サンプルは低バックグラウンドサンプルホルダー上で調製し、2秒の回転時間により回転させるサンプルステージ上に配置した。
あるいは、XRPDデータは、RTMS検出器を取り付けたPANalyticalX'Pert Pro回折計(PANalytical、Almelo、オランダ)を使用して得た。使用した照射はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ45kV及び40mAで設定した。データは0.008°のステップサイズにより3〜40°2θで室温にて収集した。サンプルは低バックグラウンドサンプルホルダー上で調製し、2秒の回転時間のサンプルステージ上に配置した。
あるいは、XRPDデータは、電動xyzサンプルステージ及びGADDS面検出器を取り付けたBruker D8 Discover X線回析システム(Bruker、Billerica、MA)を使用して得た。使用した照射はCuKα(1.54Å)であり、電圧及び電流はそれぞれ45kV及び40mAで設定した。平板ガラスプレート上の固体サンプルをマッピングし、各々のサンプルについては、1mmの面積を5〜48°2θで3分間の振動モードでスキャンした。
示差走査熱量測定(DSC)データは、標準的なDSCモード(DSC Q200、TA Instruments、New Castle、DE)を使用して収集した。10℃/分の加熱速度を40℃〜300℃の温度範囲にわたって用いた。分析は窒素下で実行し、サンプルを標準的な気密状態で密封したアルミニウムパン中にロードした。インジウムを校正標準として使用した。
あるいは、DSCデータは、温度調節DSCモード(DSC Q200、TA Instruments、New Castle、DE)を使用して収集した。サンプルを20℃で5分間平衡化させた後に、3℃/分の加熱速度を20℃〜200℃の温度範囲にわたって±0.75℃/分の調節により用いた。分析は窒素下で実行し、サンプルを標準的なクリンプしてないアルミニウムパン中にロードした。インジウムを校正標準として使用した。
オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物の製造
オメカムチブメカルビルへの合成経路
Figure 0006634368
API SMピペラジンニトロ-HClの合成
Figure 0006634368
FN−臭化物
5N NaOH溶液により満たされた、還流/帰還コンデンサー及びスクラバーを装備した、60Lの反応器(露出したステンレス鋼、Hastelloy(登録商標)または他の金属部品を含有しない)中で、FN−トルエン(2.0kg、12.89mol、1.0当量)、N−ブロモスクシンイミド(3.9kg、21.92mol、1.70当量)、ベンゾイルペルオキシド(125.0g、0.03当量、0.39mol、25重量%の水を含有)及び酢酸(7.0L、3.5体積)の機械的に撹拌された混合物を、窒素雰囲気下で85℃へ7時間加熱した。別個の槽中で調製したHPO(106.0g、1.29mol、0.1当量)及び酢酸(200mL、0.1体積)の溶液を添加した。反応混合物を0.5時間撹拌し、アリコートの分析からベンゾイルペルオキシドの完全な分解が確認された(HPLC254nmで、検出されない)。反応混合物を22℃へ冷却した。脱イオン水(8.0L、4体積)及びトルエン(16.0L、8体積)をチャージし、二相性混合物を撹拌し(20分間)、層を分離させた。1.6N NaOH水溶液(14.0L、7.0体積)を、バッチ温度が25℃の下でとどまるようにする速度で有機層へ添加し、生じた水相のpHを測定した(≧11)。二相性混合物を、5μmテフロン(登録商標)カートリッジラインを介して濾過し、層を分離させた。フィルターラインを別の2Lのトルエンにより洗浄した。
アッセイ収率は、2.5%のFN−トルエン、62.3%のFN−臭化物及び30.0%の二臭化物であった。トルエン溶液はベンゾイルペルオキシド、スクシンイミドまたはα−ブロモ酢酸を含有せず、KF滴定によって水分含有量は1030ppmであった(アッセイ収率の変化なしに室温で>12時間窒素下でこの溶液を保持することができた)。
この溶液へ、ジイソプロピルエチルアミン(880.0g、6.63mol、0.53当量)、続いてメタノール(460mL、11.28mol、0.88当量)を室温で添加し、40℃へ加熱した。メタノール(460mL、11.28mol、0.88当量)中の亜リン酸ジエチル(820.0g、5.63mol、0.46当量)の溶液を調製し、バッチ温度が40±5℃内であるような速度で1時間の期間にわたって滴下漏斗を介して40℃で反応混合物へ添加した。内容物を添加のスタートから3時間の期間40℃で撹拌し、室温へ冷却し、窒素雰囲気下で12時間維持した。反応混合物のアッセイ収率は、2.5%のFN−トルエン、92.0%のFN−臭化物及び0.2%の二臭化物であった。この溶液はアルキル化工程にそのまま使用される。
最終的な生産物混合物の成分についての特徴づけ(純粋化合物について収集された)。
2−フルオロ−3−ニトロトルエン(FN−トルエン):H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 2.37(s,1H),7.13−7.20(m,1H),7.45−7.51(m,1H),7.79−7.85(m,1H).13C NMR(100MHz,クロロホルム−d)δppm 14.3(d,J=5Hz),123.3(d,J=3Hz),123.6(d,J=5Hz),128.2(d,J=16Hz),136.7(d,J=5Hz),137.5(ブロード),153.7(d,J=261Hz);1−(ブロモメチル)−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(FN−臭化物):H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 4.56(s,1H),7.28−7.34(m,1H),7.69−7.76(m,1H),7.98−8.05(m,1H).13C NMR(100MHz,クロロホルム−d)δppm 23.6(d,J=5Hz),124.5(d,J=5Hz),126.1(d,J=3Hz),128.5(d,J=14Hz),136.5(d,J=4Hz),137.7(ブロード),153.3(d,J=265Hz).DSC:53.59℃で単一融解物。正確な質量[CBrFNO+H]:計算値=233.9566、測定値=233.9561;1−(ジブロモメチル)−2−フルオロ−3−ニトロベンゼン(二臭化物):H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 6.97(s,1H),7.39−7.45(m,1H),8.03−8.10(m,1H),8.16−8.21(m,1H).13C NMR(100MHz,クロロホルム−d)δppm 29.2(d,J=7Hz),124.9(d,J=5Hz),127.1(d,J=2Hz),132.1(d,J=11Hz),135.7(d,J=2Hz),137.2(ブロード),149.8(d,J=266Hz).DSC:49.03℃で単一融解物。正確な質量[CBrFNO+H]:計算値=311.8671、測定値=311.8666。
ピペラジンニトロ−HCl:
窒素雰囲気下で22℃の60Lの反応器中のFN−臭化物(前の工程から調製された)の機械的に撹拌されたトルエン溶液(9体積)へ、ジイソプロピルエチルアミン(1.90kg、14.69mol、1.14当量)をチャージした。この混合物へ、トルエン(1.0L、0.5体積)中のピペラジンカルボキシレートメチルエステル(ピペラジンカルボキシレート)(2.03kg、14.05mol、1.09当量)の溶液を、バッチ温度が30.0℃(発熱性)の下でとどまるようにする速度で添加した。添加の間に、ジャケット温度は30℃より下のバッチ温度を維持するように5℃へ調整した。混合物を22℃で3時間撹拌し、アリコートの分析からアルキル化反応の完了が確認された(HPLC254nmで、<1.0 LCAP FN−臭化物)。反応混合物をNHCl水溶液(20重量%、10.0L、5体積;2.0kgのNHCl及び10.0Lの脱イオン水から調製した)により処理し、二相性混合物を撹拌し(30分間)、層を分離させた。有機層を、NaHCO水溶液(9重量%、10.0L、5体積;0.90kgのNaHCO及び10.0Lの脱イオン水から調製した)により連続して洗浄した。有機層を、5μmテフロン(登録商標)カートリッジラインを介して濾過し、ドラム中に移し、別の1.0Lのトルエンによりフィルターラインを洗浄し、合わせたトルエン溶液(10.0体積)を計量し、アッセイして(HPLC)ピペラジンニトロ遊離塩基を定量化した。ピペラジンニトロ遊離塩基についてのアッセイ収率は89.0%であり、FN−トルエンは2.5%及びFN−臭化物は0.2%であり、FN−臭化物は検出されない。水性洗浄に対する産物の合計の損失は<1.0%である。窒素雰囲気下でこの溶液は12時間を超えて安定的である。
窒素雰囲気下で22℃の60Lの反応器中のピペラジンニトロ遊離塩基(上述のように調製した)の機械的に撹拌されたトルエン溶液へ、IPA(19.4L、9.7体積)及び脱イオン水(1.0L、0.5体積)をチャージした。混合物を55℃へ加熱し、1.4当量の20%濃HCl(使用の前に滴定し、力価に基づいた電荷;276.0mL、3.21mol)をチャージした。内容物を15分間撹拌し、ピペラジンニトロHClシード(130.0g、0.39mol、0.03当量)をIPA(400mL、0.2体積)中の懸濁液としてチャージした。混合物を30分間撹拌し、残りの濃HCl(チャージの80%、1.10L、12.82mol)を、4時間の期間にわたって添加した。混合物を55℃で1時間撹拌し、1.5時間にわたって直線状様式で20℃へ冷却し、この温度で12時間撹拌した。ピペラジンニトロHClの上清濃度を測定した(2.8mg/g)。混合物を、5μmテフロン(登録商標)クロスを装備したオーロラフィルターを介して濾過した。母液を清浄なドラムへ移しアッセイした。フィルターケーキをIPA(11.2L、5.6体積)により2回洗浄し、真空及び窒素スイープ(14時間)によりフィルター上で一定の重量(2時間の期間にわたって2回の連続したTGA測定について≦1.0%重量損失として定義される)へ乾燥した。母液及び洗浄液中のピペラジンニトロHClの合わせた損失は2.5%であった。ピペラジンニトロHClは、87.6%の補正収率、>99.5重量%及び99.0%のLCAP純度で3.59kg単離された。
メチル4−(2−フルオロ−3−ニトロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート塩酸塩(ピペラジンニトロHCl):H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm 3.25(br.s,3H),3.52−3.66(m,8H),4.47(s,2H),7.44−7.63(t,1H,J=8Hz),7.98−8.15(m,1H),8.17−8.34(m,1H).13C NMR(75MHz,DMSO−d)δppm 50.3,51.4,52.8,119.6(d,J=14Hz),125.1(d,J=5Hz),127.9,137.4(d,J=8Hz),139.8(d,J=3Hz),152.2,154.7,155.7.DSC:248.4℃で融解が開始する。正確な質量[C1316FN+H]:計算値=298.1203、測定値=298.1198。
ピペラジンニトロ遊離塩基:
還流/帰還コンデンサーを装備した60Lの反応器中で、ピペラジンニトロHCl(2.0kg、5.99mol、1.0当量)及び酢酸イソプロピル(6.0L、3.0体積)の混合物を窒素雰囲気下の周囲温度で機械的に撹拌した。別個の槽中で調製した炭酸水素ナトリウム(629g、7.49mol、1.25当量)及び水(7.5L、3.75体積)の溶液を添加した。二相性混合物を撹拌し(15分間)、層を分離させた。上部有機層(産物を含有する)を別個の槽へ移し、一方で反応器を水及びイソプロパノールによりリンスした。次いで有機層をインラインの5μmテフロン(登録商標)カートリッジを介して清浄な60Lの反応器の中へ戻した。フィルターラインは、60Lの反応器の中への4.0Lのイソプロパノール(2.0体積)により洗浄した。追加の12.0Lのイソプロパノール(6.0体積)を60Lの反応器へ添加し、40℃へ加熱した。減圧(50torr)下でバッチをおよそ6L(3.0体積)まで濃縮した。溶液は10分間にわたって直線状様式で27℃から20℃へ冷却した。水(4.0L、2.0体積)を30分間にわたって20℃で添加し、ピペラジンニトロ遊離塩基シード(18g、0.06mol、0.01当量)を続けて添加した。混合物を5分間放置し、残りの水(24.0L、12.0体積)を90分間にわたって添加した。20℃で一晩保持した後に、ピペラジンニトロ遊離塩基の上清濃度を測定した(<10mg/mL)。混合物を、12μmテフロン(登録商標)クロスを装備したオーロラフィルターを介して濾過した。フィルターケーキを水(3.3L、1.65体積)及びイソプロパノール(700mL、0.35体積)の混合物により洗浄し、真空及び窒素スイープ(48時間)によりフィルター上で一定の重量(2時間の期間にわたって2回の連続したTGA測定について≦1.0%重量損失として定義される)へ乾燥した。母液及び洗浄液中のピペラジンニトロ遊離塩基を合わせた損失はおよそ7.5%であった。ピペラジンニトロ遊離塩基は、92.5%の補正収率、100.0重量%及び99.4%のLCAP純度で1.67kg単離された。
API SMフェニルカルバメート-HClの合成
Figure 0006634368
窒素雰囲気下の20℃で設定され、スクラバーを介して通気される、ガラス内張りのジャケット付きの60Lの反応器(5N NaOHを含有する)へ、2.5kgのアミノピリジン(1.0当量、23.1モル)、続いて25L(19.6kg、10体積)のアセトニトリルをチャージした。アミノピリジンの撹拌及び(吸熱性)溶解の開始後に、槽に12.5LのN−メチル−2−ピロリジノン(12.8kg、5体積)をチャージした。滴下漏斗に1.8L(0.6当量、13.9モル)のフェニルクロロギ酸をチャージし、次いでそれをアミノピリジンの溶液へ68分間にわたって添加し、内部温度を≦30℃で維持した。反応物を20±5℃の内部温度で>30分間撹拌した。次いで槽に200mLアセトニトリル中の懸濁液として61±1gのシードをチャージし、≧30分間で放置した。滴下漏斗に1.25L(0.45当量、9.7モル)のフェニルクロロギ酸をチャージし、次いでそれを反応懸濁物へ53分間にわたって添加し、その間再び内部温度を≦30℃で維持した。反応器の内容物を20±5℃で≧30時間放置した。上清をアッセイした(産物及び出発材料の両方について≦15mg/g)後に、固体を12μmテフロンクロスを装備したオーロラフィルターを使用して濾過した。母液を第2のガラス内張りのジャケット付きの60Lの反応器へ移した。反応器及びケーキを1×10Lの5:10のNMP/ACN及び1×10LのACNによりリンスした。洗浄液を同様に第2の反応器へ転送した。ケーキを窒素流れと共に真空下で≧24時間乾燥させて、98.8重量%、99.2%のLCAP純度で灰白色固体として5.65kg(90.2%の収率)の産物フェニルカルバメートHClを得た。
フェニル(6−メチルピリジン−3−イル)カルバメート塩酸塩(フェニルカルバメート-HCl)H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 11.24(s,1H),8.81(s,1H),8.41(d,1H,J=8.8Hz),7.85(d,1H,J=8.8Hz),7.48−7.44(m,2H),7.32−7.26(m,3H),2.69(s,3H);13C NMR(100MHz,DMSO−d)δppm 151.66,150.01,147.51,136.14,133.79,129.99,129.49,127.75,125.87,121.70,18.55:HR−MS:C1312についての計算値:228.0899、M+H=229.0972;観察された質量:229.0961
GMP工程
メチル4−(3−アミノ−2−フルオロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート(ピペラジンアニリン)
Figure 0006634368
ジャケット付きのガラス内張りの100のL反応器へ、メチル4−(2−フルオロ−3−ニトロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート塩酸塩(2.00kg、1.00当量)及び酢酸イソプロピル(6.00L、出発材料に対して3.00体積)を添加した。生じた懸濁液を窒素スイープ下で撹拌した。混合物へ、7.7%w/w炭酸ナトリウム水溶液(629g、炭酸水素ナトリウムの1.25当量を7.50Lの水中で溶解した)を45±30分間にわたって1滴ずつ添加し、ジャケット制御によって20±5℃の内部温度を維持した(注:添加は吸熱性であり、最大1当量の二酸化炭素ガスを放出させ得る)。混合物を≧15分間撹拌し、清澄な二相性混合物を生ずる。撹拌を停止し、層を沈降させた。
下部(水)層を排出し、pH試験紙によって分析して層がpH>6であることを保証する。上部(有機)層の定量的HPLC分析から、メチル4−(2−フルオロ−3−ニトロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート遊離塩基(1.73〜1.78kg)が97〜100%のアッセイ収率であることが示された。上部(有機)層を、20LのHastelloy(登録商標)水素化装置の中へインラインフィルターを介して移し、100Lの反応器及びラインを酢酸イソプロピル(2.00L、1.00体積)の追加のアリコートによりリンスした。水素化装置を窒素によりパージし、大気圧へ通気した。反応混合物へ、酢酸イソプロピル(400mL)中の5.0重量%のパラジウム炭素(20.0g、Strem/BASF Escat(商標)1421、約50%の水)の懸濁液、続いて400mLリンスを添加した。生じた反応混合物を、酢酸イソプロピル(1.2L;合計の酢酸イソプロピル量は10.0L、5.00体積である)の追加のアリコートにより希釈した。水素化装置を窒素により3回パージし(60±10psigへ加圧し、次いで大気圧へ通気した)、次いで水素により60±5psigへ加圧した。反応が完了したと考えられるまで、>2時間60±5psigの水素を維持しながら、反応混合物を30±5℃で<100rpmで撹拌した。この温度及び圧力は20Lの水素化装置中での約0.40の測定されたkLa値に対応する。反応の終了は、反応の発熱の軽減が同時に起こる水素消費の劇的な減少によって決定される。二量体不純物の可能性を制御するために、反応プロファイルにおけるこの変化後に反応を少なくとも30分間継続し、HPLC分析は実行してヒドロキシルアミンのアニリンへの>99.5%の変換が達成されたことを確認する。
反応の終了時に、水素化装置を窒素により3回パージした(60±10psigへ加圧し、次いで大気圧へ通気した)。粗製反応混合物を、5μmフィルター、連続で続いて0.45μmフィルターを介して40Lのガラス内張りの反応器の中へ濾過した。水素化装置及びラインを酢酸イソプロピル(2.00L)の追加のアリコートにより洗浄した。粗製反応混合物の定量的HPLC分析から、95〜100%のアッセイ収率(1.52〜1.60kgのアニリン産物)が示された。合計の反応体積がおよそ8.00L(4.00体積)になるまで、反応混合物を50±5℃のバッチ温度で減圧(典型的には250〜300mbar)下で蒸留した。バッチへのヘプタンの添加によって50±5℃、250〜300mbarで一定体積で蒸留を行って、合計のバッチ体積を制御した。およそ8.00L(4.00体積)のヘプタンを添加した後に、GCの分析から、溶媒組成物がおよそ50%酢酸イソプロピル、50%ヘプタンであることが示された。減圧を中断し、内部バッチ温度を50±5℃で維持した。反応混合物へシードの懸濁液(80mLヘプタン及び20mL酢酸イソプロピルの溶媒混合物中の20.0グラムの産物メチル4−(3−アミノ−2−フルオロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート)を添加した。生じた懸濁液を50±5℃で2±1時間撹拌し、次いで2.5±1.0時間にわたって20±5℃へ冷却した。追加のヘプタン(24.0L、12.0体積)を2時間にわたって1滴ずつ添加し、20±5℃で≧1時間(典型的には一晩)バッチを撹拌した。この濾過された上清の定量的HPLC分析から溶液中で<5mg/mLの産物が示され、産物結晶は50〜400μmの複屈折性のロッドであった。反応懸濁液をフィルタークロスの上で20℃にて濾過し、ケーキをヘプタン(6.00L、2.00体積)により置換洗浄した。サンプルの乾燥がLOD分析によって確認されるまで、窒素スイープ下でケーキをフィルター上で周囲温度にて>4時間乾燥した(<1.0重量%損失を示す)。産物メチル4−(3−アミノ−2−フルオロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.56kg)は、86%の収率、HPLCによって99.8重量%、100.0のLCAP210で、淡黄色粉末として単離された。[合わせた濾液及び洗浄液の分析から、108グラムの産物(7.0%)が母液へ損失したことが示された。残りの質量バランスは、反応器中で維持される産物(付着物)からなる。]H NMR(DMSO−d,400MHz)δ:6.81(dd,J=7.53,7.82Hz,1H),6.67(m,1H),6.49(m,1H),5.04(s,2H),3.58(s,3H),3.45(m,2H),3.34(m,4H),2.33(m,4H).19F NMR(d−DMSO,376MHz)δ:−140.2.13C NMR(d−DMSO,125MHz)δ:155.0,150.5,148.2,136.2(m),123.7(m),117.6,115.1,73.7,54.9(m),52.1(m),43.4.mp=89.2℃。
オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物手順
Figure 0006634368
ガラス内張りの15Lの反応器へ、メチル4−(3−アミノ−2−フルオロベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1,202g、4.50mol)、フェニル(6−メチルピリジン−3−イル)カルバメート塩酸塩(1,444g、5.40mol)及びテトラヒドロフラン(4.81L)をチャージした。生じた懸濁液を窒素スイープ下で撹拌し、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1,019L、5.85mol)を懸濁液へチャージし、それにより茶色溶液を生じた。<1%のAUCのピペラジンアニリンがHPLC分析によって残存するまで、溶液の温度を65℃へ増加させて22時間間撹拌した。
バッチを50℃へ冷却し、真空圧の調整によって50℃より下で槽の内部温度を維持しながら減圧下で蒸留した。15Lの反応器中で一定体積を維持する速度で残留真空により2−プロパノールを添加した。GCによって<5%のTHFを達成するには、合計10.5kgの2−プロパノールが要求された。次いで水(2.77kg)を反応器へチャージし、続いて60℃より下で内部温度を維持する速度で6N HCl(1.98kg)を添加する。反応器は窒素スイープ下で周囲圧力にされた。次いで溶液を60℃へ加熱し、インラインのフィルターを介してガラス内張りの60Lの反応器へ移した。次いで15Lの反応器を1:1水/2−プロパノール(1.2L)によりリンスし、それを60Lの反応器へインラインのフィルターを介して送った。
60Lの反応器を45℃へ調整し、2−プロパノール(0.35L)中のシードの懸濁液(114g、0.23mol)を反応器へ添加し、懸濁液をもたらした。バッチを45℃で1時間放置し、続いて2時間にわたってインラインのフィルターを介して2−プロパノール(3.97kg)を添加した。バッチを1時間にわたって55℃へ加熱し、0.25時間保持し、次いで1時間にわたって45℃へ再度冷却し、45℃で一晩保持した。次いで2−プロパノール(11.71kg)を3時間にわたってインラインのフィルターを介してバッチへ添加した。バッチを1時間放置し、次いで2時間にわたって20℃へ冷却し、20℃で0.5時間保持した。バッチは次いで、さらなる粒子サイズ減少が顕微鏡検査によって観察されなくなるまで、2.15時間56Hzで操作される1−ミディアム及び2−ファインのローター−ステーターを取り付けた湿式ミルを介して再循環させた。
次いでバッチを、12μmフィルタークロスを取り付けた20インチのHastelloy(登録商標)フィルターを介して500torrの真空下で濾過した。95:5の2−プロパノール:水の洗浄溶液(1.82L)を60Lの反応器へインラインのフィルターを介して、次いでフィルターの上へチャージした。2−プロパノールの第2の洗浄液(2.85L)を60Lの反応器へインラインのフィルターを介して、次いでフィルターの上へチャージした。次いで、<5,000ppmの2−プロパノール及び2.5〜5%の水が残存するまで、バッチを5psiの加湿窒素圧下で乾燥させた。最終的な固体をフィルターから排出して、灰白色結晶固体として2.09kgのメチル4−(2−フルオロ−3−(3−(6−メチルピリジン−3−イル)ウレイド)ベンジル)ピペラジン−1−カルボキシレートを、89%の収率、HPLCによって99.88重量%、100.0%のAUCで得た。液に対する合計の損失は0.10kg(4.7%)であった。
DSC:Tonset=61.7℃、Tmax=95.0℃;TGA=2.2%、分解開始=222℃;H HMR(DO,500MHz)δ8.87(s,1H),8.18(d,J=8.9Hz,1H),7.83(t,J=7.5Hz,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.35−7.29(m,2H),4.48(s,2H),4.24(brs,2H),3.73(s,3H),3.31(brs,6H),2.68(s,3H);13C HMR(DO,150MHz)δ156.8,154.2,153.9(J=249Hz),147.8,136.3,136.1,130.1,129.4,128.0,127.2,125.5(J=11.8Hz),125.1(J=4.2Hz),116.1(J=13.5Hz),53.54,53.52,53.49,50.9,40.5,18.2.
実施例1:即時放出製剤
Figure 0006634368
実施例2:オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物25mgのMR膨潤可能コア錠剤の組成物
SCT錠剤製造プロセスの簡潔な記述
オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物25mgのMR膨潤可能コア錠剤は、乾式造粒プロセスを薬物層ブレンドのために、及び直接圧縮プロセスを膨潤剤層ブレンドのために使用して製造される。乾式造粒プロセスは、製剤中での薬物物質の均一な分布を達成し、ブレンドの流動特性を改善し、回転式の二重層錠剤プレスにおける錠剤製造のために許容される圧縮性を維持することが見出された。錠剤コーティングは溶媒処理の可能なパンコーティング装置中で行われる。COレーザーシステムはCA/PEG錠剤コーティング中に穴を生成する。
オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物25mgのMR膨潤可能コア錠剤の製造は、二重層コア錠剤の製造から開始される。膨潤剤層ブレンド及び薬物層ブレンドを調製及び圧縮して、二重層錠剤を形成する。次いで不溶性で半透過性のコーティングを錠剤へ適用する。次いでレーザードリル穴を錠剤の薬物層側面上に作製して、浸透圧に基づく薬物の放出を促進する。
工程の記述
工程1。タンブルブレンダーを使用して、ポリエチレンオキシドWSR凝固剤、塩化ナトリウム、微結晶性セルロース及びFD&C #2 Blue Lakeから膨潤剤層ブレンドを作製する。
工程2。工程1からの膨潤剤層ブレンドを、0.045インチの丸穴のふるいを装備したコニカルミルにより脱凝集する。
工程3。工程2からの膨潤剤層ブレンドをタンブルブレンダーへ戻し、ステアリン酸マグネシウムとブレンドする。二重層錠剤圧縮のための準備ができるまで、膨潤剤層ブレンドを保持する。
工程4。タンブルブレンダーを使用して、オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物及びポリエチレンオキシドWSR N−80から開始する薬物層ブレンドを調製する。
工程5。工程4からのブレンドを、0.045インチの丸穴のふるいを装備したコニカルミルを使用して脱凝集する。
工程6。工程5からのブレンドをタンブルブレンダーへ戻し、ブレンドする。
工程7。ステアリン酸マグネシウムをタンブルブレンダーへチャージし、ブレンドする。
工程8。工程7からの薬物層ブレンドをローラー圧縮機を使用してローラー圧縮する。スループットをプロセスの間にモニターする。
工程9。0.040インチの格子ふるいを装備したコニカルミルを使用して、工程8から生じた圧縮物を小粒へと乾式整粒する。
工程10。工程9からの小粒をタンブルブレンダー中に配置し、ステアリン酸マグネシウムとブレンドする。二重層錠剤圧縮のための準備ができるまで、薬物層ブレンドを保持する。
工程11。回転式プレスを二重層錠剤圧縮のために構成し、膨潤剤層ブレンド及び薬物層ブレンドを単一の二重層錠剤へと圧縮する。薬物層重量、合計の錠剤重量、厚み、硬度及び外観を、圧縮を通して定期的にモニターする。最終的に、二重層錠剤を除粉末し、金属チェッカーを通過させた。
工程12。アセトン及び精製水中での酢酸セルロース及びポリエチレングリコールの溶解によって、非水溶性半透膜コーティングを溶液タンク中で調製する。
工程13。標的パーセント重量を獲得するまで、パンコーティング装置を使用して半透膜コーティングを二重層錠剤へ適用する。
工程14。工程13からのコートされた二重層錠剤を二次的な乾燥のためにオーブンの中へ配置して、残留溶媒を除去する。インプロセス試験を使用して許容される残留溶媒レベルを確認する。
工程15。錠剤の薬物層側面上の半透過性のコーティングを介してレーザードリルを使用して、単一のオリフィスをドリリングする。錠剤を検査する。
工程16。錠剤をパッケージングする。
Figure 0006634368
実施例3
Figure 0006634368
前述のものは、本発明の単なる例示であり、本発明を開示した製剤へ限定するとは意図されない。当業者にとって明らかな変動及び変化は、添付の請求項中で定義される本発明の範囲及び本質内であることが意図される。
前述の記述から、当業者は、容易に本発明の必須の特徴を確認することができ、その趣旨及び範囲から逸脱せずに、本発明の様々な変化及び修飾を行って様々な使用及び条件へ適合させることができる。
以下は、本発明の実施形態の一つである。
(1)オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物を含む薬物層と;
膨潤剤層と;
少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤。
(2)前記薬物層が、
オメカムチブメカルビル、またはその任意の薬学的に許容される塩、もしくは薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物と;
薬物層ポリマーと;
潤滑剤と
を含む、(1)に記載の医薬製剤。
(3)前記膨潤剤層が、
膨潤剤層ポリマーと;
浸透圧剤と;
希釈剤と;
潤滑剤と
を含む、(1)または(2)に記載の医薬製剤。
(4)前記半透膜コーティングが、
不溶性ポリマーと;
孔形成性ポリマーと
を含む、(1)〜(3)のいずれかに記載の医薬製剤。
(5)オメカムチブメカルビル、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される水和物、もしくは薬学的に許容される塩の薬学的に許容される水和物;
薬物層ポリマー;及び
潤滑剤
を含む、薬物層と;
膨潤剤層ポリマー;
浸透圧剤;
希釈剤;及び
潤滑剤
を含む、膨潤剤層と;
不溶性ポリマー;
及び
孔形成性ポリマー
を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤。
(6)オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;
薬物層ポリマー;及び
潤滑剤
を含む、薬物層と;
膨潤剤層ポリマー;
浸透圧剤;
希釈剤;及び
潤滑剤
を含む、膨潤剤層と;
不溶性ポリマー;
及び
孔形成性ポリマー
を含む、少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
を含む、医薬製剤。
(7)ヒトにおける投薬の2〜12時間後のオメカムチブメカルビルへの曝露が40〜70ng/mlである、(1)〜(6)のいずれかに記載の医薬製剤。
(8)ヒトにおける投薬の2〜12時間後のオメカムチブメカルビルへの曝露が40〜55ng/mlである、(7)に記載の医薬組成物。
(9)前記オメカムチブメカルビルが、以下の間隔:
≦30%の用量が1時間で溶解;
30〜75%の用量が3時間で溶解;及び
≧80%の用量が12時間で溶解
で放出される、(1)〜(6)のいずれかに記載の医薬組成物。
(10)前記オメカムチブメカルビルが、以下の間隔:
≦30%の用量が2時間で溶解;
30〜75%の用量が6時間で溶解;及び
≧80%の用量が16時間で溶解
で放出される、(1)〜(6)のいずれかに記載の医薬組成物。
(11)(1)〜(10)のいずれかに記載の医薬製剤をそれを必要とする患者へ投与する工程を含む、急性心不全及び慢性心不全から選択される疾患を治療する方法。

Claims (7)

  1. オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物を含む薬物層と;
    膨潤剤層と;
    少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングと
    を含む、医薬製剤。
  2. 前記薬物層が、
    オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物と;
    薬物層ポリマーと;
    潤滑剤と
    を含む、請求項1に記載の医薬製剤。
  3. 前記膨潤剤層が、
    膨潤剤層ポリマーと;
    浸透圧剤と;
    希釈剤と;
    潤滑剤と
    を含む、請求項1または2に記載の医薬製剤。
  4. 前記半透膜コーティングが、
    不溶性ポリマーと;
    孔形成性ポリマーと
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  5. 前記薬物層が、
    オメカムチブメカルビルジヒドロクロリド水和物;
    薬物層ポリマー;及び
    潤滑剤
    を含み、
    前記膨潤剤層が、
    膨潤剤層ポリマー;
    浸透圧剤;
    希釈剤;及び
    潤滑剤
    を含み、
    前記少なくとも1つの送達ポートを有する半透膜コーティングが、
    不溶性ポリマー;
    及び
    孔形成性ポリマー
    を含む、請求項1に記載の医薬製剤。
  6. 急性心不全又は慢性心不全の治療に使用するための、請求項1〜のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  7. 前記半透膜コーティングが、80%の不溶性ポリマー及び20%の孔形成性ポリマーを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬製剤。
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