JP6634215B2 - コンクリートブロック - Google Patents

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この発明は、例えば舗装用や建築用などに使用されるコンクリートブロックに関する。
従来から、ブロック表面の日射反射率を高めて、ブロック表面の温度と蓄熱を低減する遮熱性ブロックが知られている(特許文献1参照)。
係る遮熱性ブロックは、白セメントと遮熱顔料と白骨材とが含有され、明度(L値)が30〜60であって日射反射率が40%以上となるように作製されている。
特開2012−206866号公報
しかしながら、このような遮熱性ブロックは、ブロック表面温度の上昇をある程度抑えられるが、遮熱顔料を使用するため高価なものになってしまう。
この発明の目的は、遮熱顔料を使用せずにブロック表面の温度を十分に低下させることのできるコンクリートブロックを提供することにある。
請求項1の発明は、骨材とセメントとからなる顔料を含まないコンクリートブロックであって、前記骨材は、日射反射率が35%以上の骨材を、骨材全体の重量に対して50%以上含有し、コンクリートブロックの表面は、略全域に亘って、前記骨材の表面が露出し、日射反射率が30パーセント以上であることを特徴とする。
この発明によれば、遮熱顔料を使用せずにブロック表面の温度を十分に低下させることができる。
ブロック本体を洗出し加工してコンクリートブロックを形成することを示した断面図である。 コンクリートブロックを示した平面図である。 図2に示すコンクリートブロックの断面図である。 ブロック本体の表面を研磨してコンクリートブロックを形成することを示した断面図である。 ブロック本体の表面にショットブラスト加工を施してコンクリートブロックを形成することを示した断面図である。
以下、この発明に係るコンクリートブロックの実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
骨材として、日射反射率43.6%の骨材(第1骨材)と日射反射率10.3%の黒骨材(第2骨材)に、白色セメントと水を表1に示す配合割合で混練りし、振動プレスで成型後洗い出し加工を行った後に養生して実施例1を作製した。なお、骨材及び黒骨材は天然石であるがこれに限定されるものではない。

[実施例2]
骨材として、日射反射率35.2%の骨材に、白色セメントと水を表2に示す配合割合で混練りし、振動プレスで成型後洗い出し加工を行った後に養生して実施例2を作製した。

[実施例3]
骨材として、日射反射率35.2%の骨材に、普通ポルトランドセメントと水を表3に示す配合割合で混練りし、振動プレスで成型後に養生し、その後にショットブラストにより表面傷付け加工した実施例3を作製した。

[実施例4]
骨材として、日射反射率43.6%の骨材(第1骨材)と緑色骨材(第2骨材)に、白色セメントと水を表4に示す配合割合で混練りし、振動プレスで成型後洗い出し加工を行った後に養生して実施例1と同様なコンクリートブロックを作製した。なお、骨材及び緑色骨材は天然石であるがこれに限定されるものではない。

[比較例]
骨材として、日射反射率35.2%の骨材に、普通ポルトランドセメントと水を表3に示す配合割合で混練りし、振動プレスで成型後に養生した無加工状態の試験体を作製した。
[室内照射試験]
作製した試験片について、東芝ライテック株式会社製ビームランプ「BRF110V/150W」を所定の時間照射し、その表面温度を測定した。比較試験体は密粒度アスファルトとした。
照射試験結果は表5に示すとおり、実施例1の表面温度は、密粒度アスファルト表面温度が60℃の時点で45.6℃であり、密粒度アスファルトより14.4℃低い結果が得られた。
(表5)実施例1の室内照射試験結果
また、実施例2の表面温度は、照射試験結果の表6に示すとおり、密粒度アスファルトの表面温度が60.1℃の時点で41.8℃であり、密粒度アスファルトより18.3℃低い結果が得られた。
(表6)実施例2の室内照射試験結果
実施例3の表面温度は、照射試験結果の表7に示すとおり、密粒度アスファルトの表面温度が60.4℃の時点で46.1℃であり、密粒度アスファルトより14.3℃低い結果が得られた。
更に傷付け加工を施した実施例3と、無加工の比較例1を比較すると無加工品の表面温度は、粒度アスファルトの表面温度が60.4℃の時点で49.1℃であり、実施例3の方が3℃表面温度が低い結果が得られた。
(表7)実施例3の室内照射試験結果
実施例4の表面温度は、照射試験結果の表8に示すとおり、密粒度アスファルトの表面温度が60.3℃の時点で44.8℃であり、密粒度アスファルトより15.5℃低い結果が得られた。
(表8)実施例4の室内照射試験結果
[日射反射率]
実施例1〜3と、比較例の試験体の日射反射率は、表9に示すとおりである。

各試験結果から、高価な遮熱顔料を使用せずに日射反射率35%以上の骨材を一定割合以上原材料に使用し、更にコンクリートブロック表面の骨材を傷付け加工や洗い出し加工等を施すことによって、その表面の骨材を露出させることにより、使用する骨材に応じた多彩な意匠性を持たせられることができるとともに、コンクリートブロック表面の温度上昇を十分に抑制することができる。
ところで、ブロック表面の骨材を露出させる加工方法は、洗い出し加工や傷付け加工(ショットブラスト加工、スパイラル加工)、研磨加工等、様々な加工方法が挙げられるが、骨材を露出させることができる加工方法であれば、どのような加工方法であっても良い。
更に、実施例1では黒色の骨材を使用しているが、日射反射率35%以上の骨材と一定割合以上の比率で使用することができる為、使用する骨材の色は黒色に限らず他の色であってもよい。
このため、骨材の色を変えたり、表面の加工方法を変えたりすることにより、表面温度を抑制することができるとともに多彩な意匠のコンクリートブロックを製造することができる。しかも、高価な遮熱顔料も使用しない為、その分コストパフォーマンスに優れたコンクリートブロックを製造することができる。
[実施例5]
図1に実施例5のコンクリートブロック60を示す。このコンクリートブロック60は、コンクリートの基層部60Aの上に白色セメントWb1と骨材Wb2とを練って形成した表層部60Bとを有している。表層部60Bは、骨材Wb2と白色セメントWb1と水とが表2に示す配合割合で形成されたものである。また、骨材Wb2は、例えば日射反射率が35%以上の天然石である。
この表層部60Bの表面上にある白色セメントWb1を、例えば水などによる洗出し加工により流し落とす。これにより、表層部60Bの上部にある骨材Wb2が露出され、上面の骨材Wb2が露出した表層部60Cとなり、図2及び図3に示すコンクリートブロック100が形成される。
このコンクリートブロック100の表層部60Cは、実施例2のコンクリートブロックと同様な特性と効果が得られる。
実施例5では、洗出し加工で表層部60Cを形成しているが、骨材Wb2のばらまきによって形成してもよい。すなわち、表層部60Bを形成した後、この表層部60Bの上に骨材Wb2をばらまき、この上からプレス型によって振動させながらプレスして表層部60Cを形成する。
このばらまきによって表層部60Cを形成したコンクリートブロックも実施例5のコンクリートブロック100と同様な特性と効果が得られることになる。すなわち、ここではばらまき工程も骨材を露出させる加工方法に含める。
[実施例6]
図4に実施例6のコンクリートブロック200を示す。このコンクリートブロック200は、実施例5と同様に基層部60Aの上に白色セメントWb1と骨材Wb2とからなる表層部60Bを形成し、この表層部60Bを研磨加工(露出加工)していく。この研磨加工により、表層部60Bの表面上にある白色セメントWb1が除去されて、表層部60Bの上部にある骨材Wb2aが露出されて研磨され、表層部60Dとなり、コンクリートブロック200が形成される。
このコンクリートブロック200も実施例3と同様な特性と効果を得ることができる。
[実施例7]
図5に実施例7のコンクリートブロック300を示す。このコンクートブロック300は、実施例5と同様に基層部60Aの上に普通ポルトランドセメントWb3と骨材Wb2とからなる表層部60Bを形成し、この表層部60Bにショットブラスト加工(傷付処理)を施して、表層部60Bを表層部60Fにしてコンクリートブロック300を形成するものである。
このショットブラスト加工は、表層部60Bにスチールショット玉70を衝突させていくものであり、この衝突によって、その表層部60Bの表面の普通ポルトランドセメントWb3が除去されていき、表層60Bの上部にある骨材Wb2bが露出されていくとともに、この露出された骨材Wb2bに傷Kが付けられていき、表層部60Fが形成されていく。これにより、コンクリートブロック300が形成される。
このコンクリートブロック300は、実施例3のコンクリートブロックと同様な特性と効果を得ることができる。
実施例5ないし実施例7のコンクリートブロック100〜300も顔料を一切使用していないので、実施例1〜実施例4と同様な効果が得られる。
実施例7では、表層部60Eにスチールショット玉70を衝突させて、骨材Wb2bの表面に傷Kを付けているが、これに限らず例えば刃物で表層部60Bの表面をたたいたり、削りとったりすることによって、骨材Wb2bの表面に傷Kを発生させるようにしてもよい。
実施例5ないし実施例7では、いずれも一種類の骨材Wb2を用いているが、例えば、実施例1と同様に2種類の骨材を用いれば、実施例1と同様な効果を得ることができる。また、実施例5〜7のコンクリートブロック100〜300は、いずれも基層部60Aと表層部60C,60D,60Fの2層から構成されているが、1層で構成してもよいし、3層以上の多層で構成してもよい。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
60A 基層部
60B 表層部
60C 表層部
60D 表層部
60E 表層部
60F 表層部
100 コンクリートブロック
200 コンクリートブロック
300 コンクリートブロック
Wa 基層材
Wb 表層材
Wb1 白色セメント
Wb2 骨材
Wb3 普通ポルトランドセメント
K 傷

Claims (4)

  1. 骨材とセメントとからなる顔料を含まないコンクリートブロックであって、
    前記骨材は、日射反射率が35%以上の骨材を、骨材全体の重量に対して50%以上含有し、
    残りの割合に相当する前記骨材は、有色の骨材であって、
    コンクリートブロックの表面は、略全域に亘って、前記骨材の表面が露出し、日射反射率が30パーセント以上である
    ことを特徴とするコンクリートブロック。
  2. コンクリートの基層部と、この基層部の上に形成した表層部とを有する顔料を含まないコンクリートブロックであって、
    前記表層部は骨材とセメントとからなり、
    前記骨材は、日射反射率が35%以上の骨材を、骨材全体の重量に対して50%以上含有し、
    残りの割合に相当する前記骨材は、有色の骨材であって、
    前記表層部の表面は、略全域に亘って、前記骨材の表面が露出し、日射反射率が30パーセント以上である
    ことを特徴とするコンクリートブロック。
  3. 前記骨材は、日射反射率の高い第1骨材と、日射反射率の低い第2骨材との混合物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリートブロック。
  4. 第1骨材の日射反射率が35%以上であり、第2骨材の日射反射率が10%以上であることを特徴とする請求項3に記載のコンクリートブロック。
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