JP6633956B2 - 液体注入器具 - Google Patents

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Description

本発明は、液体注入器具に関するものである。
予め薬液等を収納したプレフィルドシリンジに適用することができる液体注入器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の液体注入器具は、内部に液体収納空間を有する外筒と、外筒の先端部に突出形成され、内部に液体収納空間に連通する流路を有するノズル部と、ノズル部の外周に設置され、前記流路を開閉する中栓と、中栓に装着されたハブと、ハブに支持された針管とを備えている。
ノズル部の流路の先端部は、ノズル部の側面に開放する2つの側孔で形成されている。また、中栓は、2つの横孔と、前記横孔および前記針管に連通する2つの縦溝とを有し、前記側孔を封止して前記流路を閉状態とする第1の位置と、前記流路を開状態とする第2の位置とに回動することができるように構成されている。また、液体注入器具は、未使用状態で針管の針先を覆うプロテクタを有しており、プロテクタを回動させると、中栓も回動するように構成されている。
未使用状態における液体注入器具では、中栓が第1の位置に位置しており、この場合は、ノズル部の各側孔は、中栓で封止されている。そして、プロテクタを操作して中栓を回動させ、中栓を第2の位置に移動させると、中栓の横孔とノズル部の側孔とが連通し、これにより、外筒の液体収納空間と針管とが連通する。これにより、液体の注入が可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載された液体注入器具では、ノズル部に2つの側孔が設けられ、中栓に2つの横孔が設けられており、その側孔および横孔等により、外筒の中心軸を大きく迂回する迂回流路が形成されているので、デッドスペースが大きくなり、無駄になる薬液の量が多くなるという問題がある。
また、ノズル部に2つの側孔が設けられているので、孔が1つの場合に比べて、未使用状態において側孔を封止すること、すなわち、液体収納空間を密閉するのが困難である。
国際公開第2013/038887号公報
本発明の目的は、液体の流路について、デッドスペースを小さくすることができ、無駄になる液体の量を減少させることができる液体注入器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(16)の本発明により達成される。
(1) 内部に液体収納空間を有し、先端部に、中心軸方向に延在し、前記液体収納空間に連通する第1の孔が形成されたノズル部を有する外筒と、
前記外筒の先端部に、前記外筒の中心軸周りに回動可能で、かつ、前記外筒の中心軸方向に移動可能に設けられ、前記第1の孔を封止するシールキャップを有するキャップ部材と、
前記シールキャップに装着された針ハブと、
前記針ハブの先端部に支持された針管と、
前記キャップ部材の回動に伴い、前記キャップ部材を前記中心軸方向へ移動させる機構とを備え、
前記シールキャップは、前記第1の孔を封止する封止部と、前記封止部の近傍に、前記シールキャップを貫通し、前記針管に連通する第2の孔とを有し、
前記キャップ部材は、前記外筒に対する回動に伴い前記機構により、第1の位置から前記第1の位置よりも先端側に位置する第2の位置まで移動可能であり、
前記キャップ部材が前記第1の位置に位置しているときは、前記第1の孔は、前記封止部により封止され、前記第2の孔は、前記ノズル部の先端面により封止されており、
前記キャップ部材が前記第2の位置に位置しているときは、前記第1の孔と前記封止部との間、および、前記第2の孔と前記ノズル部の前記先端面との間にそれぞれ隙間が生じることにより、前記第1の孔と前記第2の孔とが連通し、前記第1の孔および前記第2の孔を介して、前記液体収納空間と前記針管とが連通していることを特徴とする液体注入器具。
(2) 前記シールキャップは、先端部に底部を有する有底筒状の本体部を備え、
前記封止部は、前記底部に設けられている上記(1)に記載の液体注入器具。
(3) 前記封止部は、前記底部の基端部に設けられ、基端方向に突出する突出部を有し、
前記キャップ部材が前記第1の位置に位置しているときは、前記突出部は、前記第1の孔に挿入され、前記第1の孔を封止している上記(2)に記載の液体注入器具。
(4) 前記キャップ部材が前記第2の位置に位置しているときは、前記突出部は、第1の孔から離脱している上記(3)に記載の液体注入器具。
(5) 前記突出部は、その基端部に凹部を有する上記(3)または(4)に記載の液体注入器具。
(6) 前記シールキャップは、その内側に、前記ノズル部の外周部に1周に亘って当接する凸条を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の液体注入器具。
(7) 前記シールキャップは、その内側であって前記凸条よりも基端側に、前記ノズル部の外周部に当接する凸部を有する上記(6)に記載の液体注入器具。
(8) 前記シールキャップは、先端面に、凹部を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の液体注入器具。
(9) 前記機構は、カム機構である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の液体注入器具。
(10) 前記機構は、前記キャップ部材と前記外筒とに設けられている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の液体注入器具。
(11) 前記カム機構は、前記キャップ部材と前記外筒とのうちの一方に設けられたカム溝と、他方に設けられ、前記カム溝に挿入されたカムフォロアとを有する上記(9)に記載の液体注入器具。
(12) 前記キャップ部材は、前記シールキャップの一部と、前記外筒の一部とを前記外筒の中心軸方向から挟み、前記外筒の先端部から前記シールキャップが離脱することを阻止するロックキャップを有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の液体注入器具。
(13) 前記キャップ部材は、前記針ハブの一部と、前記シールキャップの一部と、前記外筒の一部とを、前記シールキャップの一部が前記針ハブの一部と前記外筒の一部との間に位置するように、前記外筒の中心軸方向から挟み、前記外筒の先端部から前記針ハブおよび前記シールキャップが離脱することを阻止するロックキャップを有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の液体注入器具。
(14) 前記機構の一部は、前記ロックキャップに設けられている上記(12)または(13)に記載の液体注入器具。
(15) 前記外筒は、筒状の胴部と、前記胴部の基端部の外周に設けられた板状部とを有し、
前記外筒の中心軸方向から見て、前記胴部の外周よりも内側または前記胴部の外周と同じ位置に、他の部材が配置されている上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の液体注入器具。
(16) 前記液体注入器具は、プレフィルドシリンジである上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の液体注入器具。
本発明によれば、液体収納空間と針管とを連通させる流路を構成する第1の孔および第2の孔がそれぞれ外筒の中心軸方向に延在しているので、液体の流路について、デッドスペースを小さくすることができ、これにより、無駄になる液体の量を減少させることができる。
本発明の液体注入器具をプレフィルドシリンジに適用し、その未使用状態(初期状態)を示す図である。 図1に示す液体注入器具のA−A線での断面図である。 図1に示す液体注入器具のハブを示す斜視図である。 図1に示す液体注入器具のロックキャップを示す斜視図である。 図1に示す液体注入器具のロックキャップを示す斜視図である。 図1に示す液体注入器具のシールキャップを示す斜視図である。 図1に示す液体注入器具のシールキャップを示す断面図である。 図1に示す液体注入器具の外筒を示す断面図である。 図1に示す液体注入器具のノズル部付近の断面図である。 図9に示す液体注入器具のB−B線での断面図である。 図9に示す液体注入器具のC−C線での断面図である。 図1に示す液体注入器具のノズル部付近の断面図である。 図1に示す液体注入器具のノズル部付近の断面図である。
以下、本発明の液体注入器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の液体注入器具をプレフィルドシリンジに適用し、その未使用状態(初期状態)を示す図である。図1(a)は、正面図であり、図1(b)は、側面図である。図2は、図1に示す液体注入器具のA−A線での断面図である。図3は、図1に示す液体注入器具のハブを示す斜視図である。図4および図5は、それぞれ、図1に示す液体注入器具のロックキャップを示す斜視図である。図6は、図1に示す液体注入器具のシールキャップを示す斜視図である。図7は、図1に示す液体注入器具のシールキャップを示す断面図である。図8は、図1に示す液体注入器具の外筒を示す断面図である。図9は、図1に示す液体注入器具のノズル部付近の断面図である。図10は、図9に示す液体注入器具のB−B線での断面図である。図11は、図9に示す液体注入器具のC−C線での断面図である。図12および図13は、それぞれ、図1に示す液体注入器具のノズル部付近の断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図13中の下側を「基端」、上側を「先端」と言う。また、図1〜図13中の上下方向が、液体注入器具および外筒の「中心軸方向」、「軸方向」および「長手方向」である。
図1および図2に示す液体注入器具1は、液体を生体に注入する際に用いられる医療器具であり、本実施形態では、予め薬液等の液体が充填されたプレフィルドシリンジである。前記液体としては、例えば、抗体等の蛋白質性医療品、ホルモン等のペプチド性医療品、核酸医療品、細胞医薬品、血液製剤、各種感染症を予防するワクチン、抗がん剤、麻酔薬、医療用麻薬、抗生物質、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、ヘパリン、ブドウ糖等の糖質注射液、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、脂肪乳剤、造影剤、覚せい剤等が挙げられる。
図1および図2に示すように、液体注入器具1は、液体が充填可能な外筒(シリンジ外筒)2と、外筒2内に設置され、外筒2の中心軸12方向に沿って摺動し得るガスケット8と、ガスケット8を外筒2の中心軸12方向に沿って移動操作、すなわち、押圧操作するプランジャ(操作部材)9と、シールキャップ3およびロックキャップ4で構成されたキャップ部材30と、針管7およびハブ(針ハブ)6で構成された注射針5と、針管7を覆うプロテクタ11とを備えている。ガスケット8は、プランジャ9の先端に連結されている。
図8に示すように、外筒2は、有底筒状の部材で構成されている。すなわち、外筒2は、先端部に設けられた底部21と、底部21の縁部から基端方向に向って立設した側壁で構成された筒状の胴部22とを有し、胴部22の基端に開口を有している。前記底部21は、すり鉢状をなしている。外筒2の内部、すなわち、外筒2とガスケット8とで囲まれる部分には、液体収納空間24が形成される。この液体収納空間24には、液体が充填可能であり、本実施形態では、予め、液体が収納されている。
また、外筒2の外周面には、液量を示す目盛り(図示せず)が付されているが、前記目盛りは、省略されていてもよい。
また、外筒2は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であることが好ましい。これにより、液体を視認することができる。
また、外筒2の基端部の外周、すなわち、胴部22の基端部の外周には、板状部としてフランジ23が一体的に形成されている。プランジャ9を外筒2に対し相対的に移動操作する際等には、このフランジ23に指を掛けて操作を行うことができる。
また、外筒2の先端部にある底部21の中央部には、外筒2の胴部22に対し縮径し、先端方向に向かって突出したノズル部25が一体的に形成されている。
ノズル部25は、円筒状をなしている。また、ノズル部25には、中心軸12と同軸上に配置され、中心軸12方向に延在する孔(第1の孔)251が形成されている。この孔251は、ノズル部25の基端から先端まで形成されており、ノズル部25の先端および基端にそれぞれ開放し、液体収納空間24と連通している。この孔251の内腔により、液体が通過し、液体収納空間24と連通し、ノズル部25の先端に開放する流路が構成される。
また、外筒2の底部21の先端部とノズル部25の基端部との間の部分には、カムフォロア26が一体的に形成されている。このカムフォロア26は、中心軸12に対して直交する方向、すなわち、外筒2の径方向に突出する突起で構成されている。
また、カムフォロア26の数は、特に限定されず、1つでもよく、また、複数でもよいが、複数であることが好ましい。本実施形態では、カムフォロア26の数は、4つに設定されており、各カムフォロア26は、中心軸12方向から見て、等間隔、すなわち、中心角で90°間隔に配置されている。
また、後述する他の部材、すなわち、シールキャップ3およびロックキャップ4で構成されたキャップ部材30と、針管7およびハブ6で構成された注射針5と、ガスケット8と、プランジャ9と、プロテクタ11とは、中心軸12方向から見て、外筒の胴部22の外周よりも内側または胴部22の外周と同じ位置に配置されている。
図6および図7に示すように、キャップ部材30のシールキャップ3は、先端部に底部32を有する有底筒状の本体部31を有している。なお、後述するように、シールキャップ3の構成材料としては、特に限定されないが、本実施形態では、シールキャップ3が弾性材料で構成されている場合を例に挙げて説明する。
図9に示すように、シールキャップ3、すなわち、キャップ部材30は、外筒2の先端部、すなわち、ノズル部25に、中心軸12周りに回動可能で、かつ、中心軸12方向に移動可能に設置されている。
このシールキャップ3は、外筒2の孔251を封止する機能を有しており、シールキャップ3により孔251が封止された第1の位置(図12参照)と、第1の位置よりも先端側に位置し、孔251とシールキャップ3の後述する孔321とが連通した第2の位置(図13参照)とに位置し得るように構成されている。なお、液体注入器具1の未使用状態、すなわち、初期状態では、シールキャップ3、すなわち、キャップ部材30は、第1の位置に位置している。
シールキャップ3の底部32の内部には、液体が通過する孔(第2の孔)321が形成されている。この孔321の数は、特に限定されず、1つでもよく、また、複数でもよいが、複数であることが好ましい。また、複数のうちでは、より少ない方が好ましい。これにより、液体の流路について、デッドスペースを小さくすることができ、無駄になる液体の量を減少させることができる。なお、本実施形態では、孔321の数は、2つに設定されており、各孔321は、中心軸12方向から見て、中心軸12を介して対向する位置に配置されている。
また、各孔321は、それぞれ、中心軸12からずれた位置に配置され、中心軸12方向に延在している。また、各孔321は、それぞれ、底部32の先端と基端とにそれぞれ開放しており、図12に示す後述する流路62を介して注射針5の針管7と連通している。また、各孔321は、それぞれ、後述する封止部の一例である突出部323の近傍に配置されている。これにより、ノズル部25の先端から排出された液体が孔321に到達するまでの流路の体積が小さくなり、デットスペースを小さくすることができる。
また、底部32の先端面には、底部32の先端に開放した凹部322が形成されている。これにより、例えば、底部32が変形して流路62が閉鎖された場合でも、その凹部322を介して孔321と針管7とを連通させることができる。
この凹部322の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、平面視、すなわち、中心軸12方向から見て、円形をなしている。
また、シールキャップ3は、孔251を封止する封止部として、底部32の基端部に形成され、基端方向に突出する突出部323を有している。この突出部323は、柱状をなし、中心軸12と同軸上に配置されている。
また、突出部323は、その基端部に、基端に開放した凹部324を有している。この凹部324により、突出部323の基端部の外周部に、基端方向に突出するリング状のリブ325が形成される。
また、本体部31の先端部であって、底部32よりも基端側の内周部には、その周方向に沿ったリング状のリブ(凸条)311が形成されている。また、リブ311は、本体部31の径方向に突出している。このリブ311は、本体部31の内周部に1周に亘って形成され、ノズル部25の先端部の外周部に1周に亘って当接している。これにより、ノズル部25の先端部からの液漏れをより確実に防止することができる。
また、本体部31の内周部であって、前記リブ311よりも基端側、すなわち、本体部31の基端部の内周部には、その周方向に沿ったリング状のリブ312が形成されている。また、リブ312は、本体部31の径方向に突出している。このリブ312は、本体部31の内周部に1周に亘って形成され、ノズル部25の基端部の外周部に1周に亘って当接している。これにより、前記リブ311とリブ312の2箇所でシールキャップ3がノズル部25に支持され、これによって、シールキャップ3がぐらつくことを防止することができる。
なお、リブ312は、凸部の一例であり、本実施形態では、本体部31の内周部に1周に亘って形成されているが、これに限らず、例えば、C字状、すなわち1周に満たない範囲に形成されていてもよく、また、所定間隔で配置された複数の突起で構成されていてもよい。
また、シールキャップ3の基端部の外周には、フランジ33が一体的に形成されている。
図12に示すように、キャップ部材30が第1の位置に位置しているときは、外筒2の孔251とシールキャップ3の孔321とは連通せず、孔251は、シールキャップ3の底部32により封止され、各孔321は、外筒2のノズル部25の先端面により封止されている。この場合、底部32の突出部323は、孔251に挿入され、その孔251を封止している。また、突出部323に凹部324が設けられているので、その凹部324に圧力が加わった場合、リブ325が外周側に広がり、リブ325とノズル部25の先端部とがより強く密着する。これにより、孔251をより確実に封止することができ、液漏れを防止することができる。
シールキャップ3、すなわち、キャップ部材30が所定方向に回動すると、図4に示す後述する各カム溝423に沿って各カムフォロア26が相対的に移動し、これにより、キャップ部材30は、外筒2に対して先端方向に移動する。そして、キャップ部材30が第1の位置から所定方向に所定角度回動すると、キャップ部材30は、図13に示す第2の位置に移動する。この第2の位置は、第1の位置よりも先端側の位置である。
図13に示すように、キャップ部材30が第2の位置に位置しているときは、孔251と孔321とが連通し、孔251および孔321等を介して、液体収納空間24と針管7とが連通している。この場合、突出部323は、孔251から離脱し、ノズル部25の先端面と底部32との間、すなわち、孔251と突出部323との間、および、孔321とノズル部25の先端面との間にそれぞれ隙間が生じ、その隙間を介して、孔251と孔321とが連通している。
図9に示すように、外筒2およびハブ6の外周部には、キャップ部材30のロックキャップ4が装着されている。このロックキャップ4は、本実施形態では、シールキャップ3と一体的に、中心軸12周りに回動可能で、かつ、中心軸12方向に移動可能に設置されている。また、ロックキャップ4は、ハブ6の一部と、シールキャップ3の一部と、外筒2の一部とを中心軸12方向から挟み、外筒2の先端部からハブ6およびシールキャップ3が離脱することを阻止する機能を有している。
図4および図5に示すように、ロックキャップ4は、中心軸12方向から見て、中心軸12を介して対向する位置に配置された1対の第1挟持部41と、各第1挟持部41よりも基端側に配置された第2挟持部42と、各第1挟持部41と第2挟持部42とを連結する4つの連結部43とを有している。各第1挟持部41と第2挟持部42とは、それぞれ、第1挟持部41の両端部において、連結部43で連結されている。
各第1挟持部41は、それぞれ、円弧状をなしている。また、第2挟持部42は、円板状をなす板状部421と、板状部421の外周部から基端方向に突出し、筒状をなす筒状部422とを有している。また、各連結部43は、それぞれ、内側に、平面部431を有している。
前記シールキャップ3のフランジ33の一部は、各第1挟持部41の基端側に形成されている孔44に挿入されている。
同様に、後述するハブ6のフランジ61の一部は、各第1挟持部41の基端側に形成されている孔44に挿入されている。
また、第2挟持部42の筒状部422の内周部には、カム溝423が形成されており、図9に示すように、カム溝423には、前記外筒2のカムフォロア26が挿入されている。カム溝423は、螺旋状をなし、本実施形態では、筒状部422内周部の1周未満の範囲に形成されている。
また、カム溝423の数は、特に限定されず、1つでもよく、また、複数でもよいが、複数であることが好ましい。本実施形態では、カム溝423の数は、4つに設定されており、各カム溝423は、中心軸12方向から見て、等間隔、すなわち、中心角で90°間隔に配置されている。
なお、カム溝423は、本実施形態では、有底の溝であるが、これに限らず、例えば、無底の溝、すなわち、貫通孔であってもよい。
前記各カム溝423および前記外筒2の各カムフォロア26により、ロックキャップ4の回動に伴い、ロックキャップ4を中心軸12方向へ移動させる機構、すなわち、キャップ部材30の回動に伴い、キャップ部材30を中心軸12方向へ移動させる機構の1例であるカム機構が構成される。
なお、本実施形態では、外筒2にカムフォロア26が設けられ、ロックキャップ4にカム溝423が設けられているが、これに限らず、例えば、外筒2にカム溝が設けられ、ロックキャップ4にカムフォロアが設けられていてもよい。
ここで、別の見方をすれば、図9に示すように、ロックキャップ4の第2挟持部42の各カム溝423と、外筒2の各カムフォロア26とは、中心軸12方向に係合している。この場合、カム溝423の基端側の面は、カムフォロア26の基端側に係合している。また、ロックキャップ4の第1挟持部41と、後述するハブ6のフランジ61とは、中心軸12方向に係合している。この場合、第1挟持部41は、フランジ61の先端側に係合している。また、シールキャップ3のフランジ33は、ハブ6のフランジ61と第2挟持部42の板状部421との間に配置され、そのフランジ61および板状部421と中心軸12方向に係合している。
このようにして、ハブ6のフランジ61と、シールキャップ3のフランジ33と、外筒2の各カムフォロア26とは、先端側から基端側に向ってこの順序で配置され、ロックキャップ4により、中心軸12方向から挟まれている。
これにより、外筒2の先端部からハブ6およびシールキャップ3が離脱することが防止される。特に、弾性材料で構成されたシールキャップ3は、そのフランジ33がハブ6のフランジ61と第2挟持部42の板状部421とで挟まれているので、外筒2の先端部からシールキャップ3が離脱することをより確実に防止することができる。
また、後述するように、プロテクタ11の基端部は、ロックキャップ4の第1挟持部41に当接しており、これにより、プロテクタ11と、ハブ6と、ロックキャップ4と、シールキャップ3とは、一体的に、中心軸12方向、すなわち、中心軸に沿って、先端方向に移動可能である。
図2に示すように、シールキャップ3の本体部31の外周部には、注射針5が装着されている。この注射針5は、本実施形態では、キャップ部材30と一体的に、中心軸12周りに回動可能で、かつ、中心軸12方向に移動可能に設置されている。
注射針5は、ハブ6と、ハブ6の先端部に支持、固着された針管7とを有している。
ハブ6は、円筒状の部材で構成され、その内腔部の基端部にシールキャップ3が挿入されている。これにより、ハブ6がシールキャップ3の本体部31に装着されることとなる。また、このとき、ハブ6の内側面と本体部31の底部32の外側面とを密着させることができ、液体が流れる流路の液密性を保持することができる。
また、図12に示すように、ハブ6の内側面と、底部32の先端面との間には、孔321と針管7とを連通させる流路62が形成されている。
また、図3に示すように、ハブ6の基端部の外周には、フランジ61が一体的に形成されている。このフランジ61は、シールキャップ3のフランジ33に当接している。
また、ハブ6の内腔部の先端部には、中空の針管7が挿入されている。この針管7は、ハブ6に対し、例えば、接着剤や溶媒による接着等による方法で液密に固定されている。そして、このように固定された針管7は、その内腔部がハブ6の内腔部と連通している。
また、針管7の先端には、鋭利な針先が形成されている。これにより、目的部位を穿刺し、その状態で液体を注入することができる。針先の形状は、特に限定されず、図2に示すように、中心軸12、すなわち針管7の軸線に対して所定角度傾斜した刃面を有する形状をなしているのが好ましい。
図1、図2および図9に示すように、ハブ6には、プロテクタ11が装着されている。プロテクタ11は、本実施形態では、キャップ部材30と一体的に、中心軸12周りに回動可能で、かつ、中心軸12方向に移動可能に設置されている。また、装着状態のプロテクタ11の内側に注射針5が配置されることとなり、プロテクタ11で外筒2の先端側、すなわち、少なくとも注射針5の針管7を覆うことができる。
このプロテクタ11は、先端部に底部を有する有底筒状をなしている。すなわち、プロテクタ11の先端は閉塞している。よって、プロテクタ11は、針管7の無菌性を保つ機能、すなわち、針管7とプロテクタ11の間に菌が入らないように遮菌する機能も有している。なお、図9に示すように、プロテクタ11の基端部は、ロックキャップ4の第1挟持部41に当接している。
前記外筒2、ロックキャップ4、ハブ6、プランジャ9およびプロテクタ11の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、環状オレフィンポリマー(例えば、エチレンとテトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン共重合体、または水素系シクロオレフィンポリマー等)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)、ポリエーテルスルホン、ポリスルホンのような各種樹脂が挙げられる。中でも、成形が容易であるという点で、環状オレフィンポリマー(例えば、エチレンとテトラシクロ[4.4.0.12.5.17.10]−3−ドデセン共重合体、または水素系シクロオレフィンポリマー等)、ポリプロピレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリエーテルスルホン、ポリスルホンのような樹脂が好ましい。
また、前記針管7の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料等が挙げられる。
また、前記ガスケット8を構成する弾性材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
また、前記シールキャップ3の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前記外筒2の構成材料として挙げた樹脂の他、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)等の樹脂、前記ガスケット8の構成材料として挙げた弾性材料が挙げられ、これらのうちでは、弾性材料が好ましい。図示の構成では、シールキャップ3は弾性材料で構成されている。なお、シールキャップ3は、液体と接する部分のみが弾性材料で構成され、それ以外の部分が樹脂で構成されていてもよい。
また、この液体注入器具1では、プロテクタ11と、ハブ6と、キャップ部材30とが、外筒2に対し、一体的に、中心軸12周りに回動可能で、かつ、中心軸12方向に移動可能に構成されている。プロテクタ11、ハブ6、ロックキャップ4およびシールキャップ3を一体的に中心軸12方向に移動させるための構成については既に述べたので、以下では、一体的に中心軸12周りに回動させるための構成について説明する。
まずは、図11に示すように、プロテクタ11の内周部には、4つの突起111が等角度間隔、すなわち、90°間隔で形成されている。また、ハブ6の内周部には、4つの突起63が等角度間隔、すなわち、90°間隔で形成されている。そして、プロテクタ11の各突起111と、ハブ6の各突起63とは、外筒2の周方向に係合している。
これにより、プロテクタ11が図11中の反時計周りに回動すると、ハブ6も回動する。したがって、プロテクタ11の各突起111は、第6の係合部を構成し、ハブ6の各突起63は、第5の係合部を構成する。
また、図9および図10に示すように、ハブ6のフランジ61と、ロックキャップ4の連結部43とは、外筒2の周方向に係合している。
これにより、ハブ6が回動すると、ロックキャップ4も回動する。したがって、ハブ6のフランジ61のうちの連結部43と当接する部分は、第4の係合部を構成し、ロックキャップ4の連結部43のうちのフランジ61と当接する部分は、第3の係合部を構成する。
また、図9に示すように、ロックキャップ4の連結部43と、シールキャップ3のフランジ33とは、外筒2の周方向に係合している。
これにより、ロックキャップ4が回動すると、シールキャップ3も回動する。したがって、ロックキャップ4の連結部43のうちのフランジ33と当接する部分は、第2の係合部を構成し、シールキャップ3のフランジ33のうちの連結部43と当接する部分は、第1の係合部を構成する。
このような構成により、プロテクタ11を中心軸12周りの所定方向に回動させると、プロテクタ11、ハブ6、ロックキャップ4およびシールキャップ3が一体的に回動する。
次に、液体注入器具1の操作方法について説明する。
[1] まず、図1および図2に示す未使用状態の液体注入器具1を用意する。図12に示すように、この液体注入器具1は、キャップ部材30が第1の位置に位置し、これにより、ノズル部25の孔251およびシールキャップ3の孔321がそれぞれ閉状態となっている、すなわち、ノズル部25の孔251とシールキャップ3の孔321とが遮断された遮断状態となっている。
[2] 次に、一方の手でプロテクタ11を把持し、他方の手で外筒2を把持する。そして、このまま、プロテクタ11を中心軸12周りの所定方向に回動操作して、プロテクタ11を回動させる。これにより、プロテクタ11、ハブ6、ロックキャップ4およびシールキャップ3が一体的に外筒2に対して回動する。また、前記外筒2に対するロックキャップ4の回動により、ロックキャップ4の各カム溝423に沿って外筒2の各カムフォロア26が相対的に移動し、これにより、プロテクタ11、ハブ6、ロックキャップ4およびシールキャップ3が一体的に外筒2に対して先端方向に移動する。
そして、プロテクタ11が所定角度、本実施形態では90°未満の所定角度、回動すると、図13に示すように、キャップ部材30は、第2の位置に位置する。これにより、ノズル部25の孔251とシールキャップ3の孔321とが連通し、孔251が開状態となる。すなわち、孔251および321等を介して、液体収納空間24と針管7とが連通した状態となる。
[3] 次に、プロテクタ11を取り外す。これにより、注射針5の針先が露出する。その後、注射針5の針先を目的部位に穿刺し、その穿刺状態のままプランジャ9を押圧操作する。これにより、液体の注入を行なうことができる。
以上説明したように、この液体注入器具1によれば、液体収納空間24と針管7とを連通させる流路を構成する孔251および321がそれぞれ中心軸12方向に延在しているので、液体の流路について、デッドスペースを小さくすることができ、これにより、無駄になる液体の量を減少させることができる。
また、液体注入器具1では、注射針5の針管7の針先を保護するものが、プロテクタ11であり、ゴム栓ではない。これにより、注射針5の針先でゴム栓を穿刺する際に生じる刺通抵抗やコアリングを防止することができ、液体注入器具1の製造も容易となる。また、針管7が31G以上の細いものである場合、針管7の針先をゴム栓で保護しようとすると、ゴム栓に対する穿刺時に針管7が折れ曲がったり、針先が潰れたりするなどの不具合が生じるおそれがある。液体注入器具1では、このような不具合も防止することができる。
また、ノズル部25において、液体収納空間24に連通し、外部に開放する孔は、単一の孔251であるので、未使用状態において、その孔251を容易かつ確実に封止することができ、液体収納空間24を容易かつ確実に密閉することができる。
また、プロテクタ11を90°未満の小さい角度、回動させることで、液体収納空間24が密閉された状態から液体収納空間24と針管7とが連通した状態にすることができるので、操作が容易であり、かつ操作を迅速に行うことができる。
以上、本発明の液体注入器具を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前記実施形態では、シールキャップは、外筒の中心軸周りに回動可能で、かつ、外筒の中心軸方向に移動可能であるが、本発明では、これに限らず、例えば、シールキャップは、回動しなくてもよく、中心軸方向に移動可能であればよい。
また、本発明では、シールキャップとロックキャップとは、一体的に形成されていてもよい。
また、本発明では、カム機構は、前記実施形態の構成に限定されず、各種のカム機構を適用することができる。その1例としては、例えば、キャップ部材と外筒との一方の部材に、周方向に沿って配置され、先端方向に向かって傾斜する螺旋状の面を設け、他方の部材の基端部を前記面に当接させる。または、前記他方の部材に、前記面に係合する突起等の係合部を設ける。
また、前記実施形態では、カム機構は、ロックキャップと外筒とに設けられているが、本発明では、これに限らず、例えば、カム機構は、シールキャップと外筒とに設けられていてもよく、また、シールキャップとロックキャップと外筒とに設けられていてもよい。
また、本発明では、キャップ部材の回動をキャップ部材の外筒の中心軸方向への移動に変換する機構は、カム機構以外の機構でもよい。
また、前記実施形態では、外筒内に予め液体が充填されているが、本発明では、これに限らず、例えば、当初は外筒内に液体が充填されておらず、後から外筒内に液体を充填して使用するようになっていてもよい。
また、本発明では、ガスケットが省略されていてもよい。この場合は、例えば、プランジャの先端部がガスケットとして機能するように構成する。
1…液体注入器具
2…外筒
3…シールキャップ
4…ロックキャップ
5…注射針
6…ハブ
7…針管
8…ガスケット
9…プランジャ
11…プロテクタ
12…中心軸
21…底部
22…胴部
23…フランジ
24…液体収納空間
25…ノズル部
26…カムフォロア
30…キャップ部材
31…本体部
32…底部
33…フランジ
41…第1挟持部
42…第2挟持部
43…連結部
44…孔
61…フランジ
62…流路
63…突起
111…突起
251…孔
311、312…リブ
321…孔
322、324…凹部
323…突出部
325…リブ
421…板状部
422…筒状部
423…カム溝
431…平面部

Claims (16)

  1. 内部に液体収納空間を有し、先端部に、中心軸方向に延在し、前記液体収納空間に連通する第1の孔が形成されたノズル部を有する外筒と、
    前記外筒の先端部に、前記外筒の中心軸周りに回動可能で、かつ、前記外筒の中心軸方向に移動可能に設けられ、前記第1の孔を封止するシールキャップを有するキャップ部材と、
    前記シールキャップに装着された針ハブと、
    前記針ハブの先端部に支持された針管と、
    前記キャップ部材の回動に伴い、前記キャップ部材を前記中心軸方向へ移動させる機構とを備え、
    前記シールキャップは、前記第1の孔を封止する封止部と、前記封止部の近傍に、前記シールキャップを貫通し、前記針管に連通する第2の孔とを有し、
    前記キャップ部材は、前記外筒に対する回動に伴い前記機構により、第1の位置から前記第1の位置よりも先端側に位置する第2の位置まで移動可能であり、
    前記キャップ部材が前記第1の位置に位置しているときは、前記第1の孔は、前記封止部により封止され、前記第2の孔は、前記ノズル部の先端面により封止されており、
    前記キャップ部材が前記第2の位置に位置しているときは、前記第1の孔と前記封止部との間、および、前記第2の孔と前記ノズル部の前記先端面との間にそれぞれ隙間が生じることにより、前記第1の孔と前記第2の孔とが連通し、前記第1の孔および前記第2の孔を介して、前記液体収納空間と前記針管とが連通していることを特徴とする液体注入器具。
  2. 前記シールキャップは、先端部に底部を有する有底筒状の本体部を備え、
    前記封止部は、前記底部に設けられている請求項1に記載の液体注入器具。
  3. 前記封止部は、前記底部の基端部に設けられ、基端方向に突出する突出部を有し、
    前記キャップ部材が前記第1の位置に位置しているときは、前記突出部は、前記第1の孔に挿入され、前記第1の孔を封止している請求項2に記載の液体注入器具。
  4. 前記キャップ部材が前記第2の位置に位置しているときは、前記突出部は、第1の孔から離脱している請求項3に記載の液体注入器具。
  5. 前記突出部は、その基端部に凹部を有する請求項3または4に記載の液体注入器具。
  6. 前記シールキャップは、その内側に、前記ノズル部の外周部に1周に亘って当接する凸条を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  7. 前記シールキャップは、その内側であって前記凸条よりも基端側に、前記ノズル部の外周部に当接する凸部を有する請求項6に記載の液体注入器具。
  8. 前記シールキャップは、先端面に、凹部を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  9. 前記機構は、カム機構である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  10. 前記機構は、前記キャップ部材と前記外筒とに設けられている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  11. 前記カム機構は、前記キャップ部材と前記外筒とのうちの一方に設けられたカム溝と、他方に設けられ、前記カム溝に挿入されたカムフォロアとを有する請求項9に記載の液体注入器具。
  12. 前記キャップ部材は、前記シールキャップの一部と、前記外筒の一部とを前記外筒の中心軸方向から挟み、前記外筒の先端部から前記シールキャップが離脱することを阻止するロックキャップを有する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  13. 前記キャップ部材は、前記針ハブの一部と、前記シールキャップの一部と、前記外筒の一部とを、前記シールキャップの一部が前記針ハブの一部と前記外筒の一部との間に位置するように、前記外筒の中心軸方向から挟み、前記外筒の先端部から前記針ハブおよび前記シールキャップが離脱することを阻止するロックキャップを有する請求項1ないし11のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  14. 前記機構の一部は、前記ロックキャップに設けられている請求項12または13に記載の液体注入器具。
  15. 前記外筒は、筒状の胴部と、前記胴部の基端部の外周に設けられた板状部とを有し、
    前記外筒の中心軸方向から見て、前記胴部の外周よりも内側または前記胴部の外周と同じ位置に、他の部材が配置されている請求項1ないし14のいずれか1項に記載の液体注入器具。
  16. 前記液体注入器具は、プレフィルドシリンジである請求項1ないし15のいずれか1項に記載の液体注入器具。
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