JP6633894B2 - 護岸の構築方法 - Google Patents

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本発明は、護岸の構築方法に関し、さらに詳しくは、既設護岸に接合して新たな護岸を構築する際に、既設護岸からの漏水によって新たに構築する護岸のコンクリート品質に悪影響が生じることを回避できる護岸の構築方法に関するものである。
既設護岸の経年劣化が進むなどの理由によって補修が必要になることがある。このような場合、新たな護岸を既設護岸の表面に接合して構築することがある。このような場合に新たな護岸を構築する方法が幾つか提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、既設護岸の表面の亀裂等から地下水等の水が漏出している場合、新たな護岸を構築するためにコンクリートを打設すると、打設したコンクリートに漏出した水が入り込む。打設したコンクリートに、このような余分な水が入り込むと、コンクリート材料の分離等が生じてコンクリート品質が低下するという問題がある。それ故、既設護岸からの漏水による影響を排除して高品質の新たな護岸を構築するには改良の余地がある。
特開2012−197618号公報
本発明の目的は、既設護岸に接合して新たな護岸を構築する際に、既設護岸からの漏水によって新たに構築する護岸のコンクリート品質に悪影響が生じることを回避できる護岸の構築方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の護岸の構築方法は、既設護岸の表面に新たな護岸を接合して構築する護岸の構築方法において、前記既設護岸の前記新たな護岸との接合表面の漏水箇所或いは漏水箇所の近傍に、前記接合表面から漏出した水を取り込むドレーン材を設置し、このドレーン材に排水管の一方端部を接続し、かつ、前記新たな護岸を構成する鉄筋を配筋して前記排水管を配筋した前記鉄筋の間を通過させて延在させ、次いで、前記鉄筋および前記排水管を埋設するようにコンクリートを打設して前記排水管の他方端部を打設したコンクリートの外部に露出させた状態にして、この状態で前記コンクリートを固化させて前記新たな護岸を構築することを特徴とする。
本発明によれば、既設護岸の表面から漏出する水を、ドレーン材および排水管を通じて、打設したコンクリートの外部に排出させることができるので、既設護岸の表面から漏出した水が、打設したコンクリートに入り込むことを抑制できる。これに伴い、打設したコンクリートでは材料分離等の不具合が生じ難くなり、新たに構築する護岸のコンクリート品質に悪影響が生じることを回避できる。
ここで、前記ドレーン材としては、例えば不織布を外巻した透水性チューブを用いる。これにより、既設護岸の表面から漏出した水を取り込み易くなる。
前記排水管としては、例えば内径20mm以下の可撓性管を用いる。内径が20mm以下であれば、新たに構築した護岸の強度に悪影響を与えることがなく、可撓性管であれば、配筋した鉄筋の間を通過させて延在させ易くなる。
前記排水管として、透水性管を用いることも非透水性管を用いることもできる。透水性管を用いると、打設したコンクリート中の余分な水分を、排水管を通じてコンクリート外部に排出させることができる。
前記排水管は例えば、前記一方端部から前記他方端部に向かって、水平または下方に向けて延在させる。これにより、既設護岸の表面から漏出する水を円滑にコンクリートの外部に排出させ易くなる。
本発明により構築している護岸を断面視で例示する説明図である。 図1の護岸を平面視で例示する説明図である。 本発明により構築された護岸を断面視で例示する説明図である。 既設護岸を断面視で例示する説明図である。 図4のA矢視図である。
以下、本発明の護岸の構築方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
本発明では、図4、図5に例示する既設護岸1に接合して新たな護岸11を構築する。既設護岸1の表面2には亀裂2aが生じていて、亀裂2aからは地下水等の水Wが漏出している。
本発明では、図1、図2に例示するように、既設護岸1において新たな護岸11が接合する表面2にドレーン材3を設置する。ドレーン材3は、亀裂2a等の漏水箇所を覆うように或いは亀裂2a等の漏水箇所の近傍に配置してビス等によって表面2に固定する。ドレーン材3は、すべての漏水箇所を網羅するように設置するとよい。
ドレーン材3としては、土木工事で使用されている公知のものを使用できる。例えば、不織布3bや不織布3bを外巻きした透水性チューブ3aを使用する。不織布3bであれば、漏出している水Wを比較的広範囲から集水することができ、また、安価で入手し易い。さらに、構築する新たな護岸11の強度に悪影響が生じ難い。透水性チューブ3aとしては例えば、周面に孔が形成されたゴムチューブなどを用いる。
次いで、ドレーン材3に対して、排水管4の一方端部4aを接続する。また、新たな護岸11の下部工7の上に、上部工5を構成する鉄筋6を配筋して排水管4を鉄筋6の間を通過させて延在させる。延在させた排水管4の他方端部4bは、一方端部4aよりも下方位置にするとよい。尚、新たな護岸11の下部工7は、矢板8や中詰石9等によって公知の工法にて構築しておく。
この実施形態では、ドレーン材3の延在方向に間隔をあけて複数の排水管4が配置されている。排水管4の配置数および配置間隔は、表面2の漏水量等に基づいて適宜決定する。
排水管4としては、金属製、樹脂製、ゴム製等の種々の管体を用いることができるが、内径20mm以下の可撓性管を用いるとよい。排水管4は新たな護岸11に埋設された状態になるので、新たな護岸11の強度に悪影響が生じないように、内径をできるだけ小さくするとともに、排水性を確保するために内径を20mm以下にするとよい。
また、排水管4は、後述するように鉄筋6の間を通過させて延在させるので、任意の位置の鉄筋6を避けるようにして延在させるには可撓性管であることが好ましい。ただし、排水性を確保するために、打設したコンクリート10の中でも連通した状態を維持できる強度にする。
この実施形態では、排水管4は一方端部4aから中途の位置まで水平に延在し、中途の位置で略90°屈曲して下方に向けて他方端部4bまで延在している。他方端部4bは、配筋された鉄筋6の領域の外側に位置している。即ち、上部工5となる領域の外側領域に接する位置に排水管4の他方端部4bが配置される。
次いで、鉄筋6を囲むようにして型枠を配置して、鉄筋6および排水管4を埋設するようにコンクリート10を打設する。排水管4の他方端部4bは、打設したコンクリート10の外部に露出させた状態にする。この状態でコンクリート10を所定時間養生して固化させる。打設したコンクリート10の養生が終了するまでは、コンクリート10が気中に位置するように、海面が低くなる適切な時期を選択して施工を行う。
打設したコンクリート10の養生が終わって固化することにより、下部工7の上に上部工5が完成し、図3に例示するように、既設護岸1に接合した新たな護岸11が構築される。尚、打設したコンクリート10が予め設定した強度を発現した後に、排水管4の他方端部4bから止水コンクリート等を注入して排水管4を塞ぐ。
本発明では、打設したコンクリート10を養生している間、既設護岸1の表面2から漏出する水Wは、ドレーン材3および排水管4を通じて、コンクリート10の外部に排出される。そのため、コンクリート10には既設護岸1の表面2から漏出した水Wが入り込むことを抑制できる。これに伴い、養生中のコンクリート10では、漏出した水Wに起因する材料分離等の不具合が生じ難くなり、新たに構築する護岸11のコンクリート品質に悪影響が生じることを回避できる。また、余分な水Wがコンクリート10にい入り込まないので、コンクリート10の緻密性向上、コンクリート10と既設護岸1の表面2との接合性向上も期待できる。
排水管4としては、非透水性管を用いることが好ましいが、透水性管を用いることもできる。透水性管を用いると、打設したコンクリート10中の余分な水分を、排水管4を通じてコンクリート10の外部に排出させることができる。それ故、コンクリート10の緻密性のさらなる向上が期待できる。ただし、潮位が高い場合などは、透水性の排水管4を通じて海水の塩分がコンクリート10に接触する可能性がある。そこで、透水性管を排水管4として用いるのは、排水管4が海水に接触しない場合等に限定する、或いは、排水管4を海水に接触させない対策を講じる。例えば施工後には、排水管4の他方端部4b側を非透水性の材料によって覆って塞ぐことにより、排水管4と海水の接触を遮断する。
排水管4は、一方端部4aから他方端部4bに向かって、水平または下方に向けて延在させるとよい。一方端部4aから他方端部4bに向かって一様に下方に傾斜させても、この実施形態のように、中途の位置から他方端部4bに向かって下方に向けて延在させてもよい。これにより、既設護岸1の表面2から漏出する水Wを、排水管4を通じて重力の作用だけで円滑にコンクリート10の外部に排出させ易くなる。
打設したコンクリート10の重量によって、排水管4が潰れて排水性が確保できなくなることを防止するには、例えば以下の方法を用いることができる。即ち、コンクリート10を打設する前に、他方端部4bを栓等で塞いで排水管4に水W等の流体を充填しておく。そして、所定の養生時間が経過してコンクリート10が僅かに固化した時点で、栓等を除去して他方端部4bを開通させる。流体は非圧縮性なので排水管4に流体が充填されている状態では、排水管4がコンクリート10の重量によって潰れることはない。一方、栓等を除去して他方端部4bを開通させれば、排水管4に充填していた流体が他方端部4bから排出される。そのため、排水管4の連通が確保されて、排水管4を通じて既設護岸1の表面2から漏出する水Wをコンクリート10の外部に排出させることができる。この方法では、排水管4として、より強度が低い管体を用いることができる。
1 既設護岸
2 表面
2a 亀裂
3 ドレーン材
3a 透水性チューブ
3b 不織布
4 排水管
4a 一方端部
4b 他方端部
5 上部工
6 鉄筋
7 下部工
8 矢板
9 中詰石
10 コンクリート
11 新たな護岸
W 水

Claims (6)

  1. 既設護岸の表面に新たな護岸を接合して構築する護岸の構築方法において、前記既設護岸の前記新たな護岸との接合表面の漏水箇所或いは漏水箇所の近傍に、前記接合表面から漏出した水を取り込むドレーン材を設置し、このドレーン材に排水管の一方端部を接続し、かつ、前記新たな護岸を構成する鉄筋を配筋して前記排水管を配筋した前記鉄筋の間を通過させて延在させ、次いで、前記鉄筋および前記排水管を埋設するようにコンクリートを打設して前記排水管の他方端部を打設したコンクリートの外部に露出させた状態にして、この状態で前記コンクリートを固化させて前記新たな護岸を構築することを特徴とする護岸の構築方法。
  2. 前記ドレーン材として、不織布を外巻した透水性チューブを用いる請求項1に記載の護岸の構築方法。
  3. 前記排水管として、内径20mm以下の可撓性管を用いる請求項1または2に記載の護岸の構築方法。
  4. 前記排水管として、透水性管を用いる請求項1〜3のいずれかに記載の護岸の構築方法。
  5. 前記排水管として、非透水性管を用いる請求項1〜3のいずれかに記載の護岸の構築方法。
  6. 前記排水管を、前記一方端部から前記他方端部に向かって、水平または下方に向けて延在させる請求項1〜5のいずれかに記載の護岸の構築方法。
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