JP6633536B2 - 位相同期回路および周波数シンセサイザ - Google Patents

位相同期回路および周波数シンセサイザ Download PDF

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Description

本開示は、デジタル信号を用いて動作する位相同期回路、および周波数シンセサイザに関する。
近年、様々な電子機器に無線通信機能が搭載される。無線通信システムでは、所望の周波数の信号を生成するために、周波数シンセサイザ(位相同期回路)が搭載される。このような周波数シンセサイザは、アナログPLLや、デジタルPLL(ADPLL;All-digital Phase Locked Loop)(例えば特許文献1〜3)を含んで構成される。周波数シンセサイザをデジタルPLLにより構成した場合には、アナログPLLにより構成した場合に比べて、例えば、集積回路のレイアウト面積を小さくし、消費電力を低減することができる。
このようなデジタルPLLでは、生成する信号の位相雑音を低減するための様々な技術が開示されている。例えば、非特許文献1には、発振回路から出力される信号に基づいて4相信号を生成し、その4相信号のうちの1つをフィードバックさせる回路が開示されている。
特開2011−155601号公報 特開2011−205338号公報 特開2013−176125号公報
Staszewski, R.B.; Vemulapalli, S.; Waheed, K., "An all-digital offset PLL architecture," Radio Frequency Integrated Circuits Symposium (RFIC), 2010 IEEE, p.17-20
このように、周波数シンセサイザでは、位相雑音が低いことが望まれており、さらなる位相雑音の低減が期待されている。
したがって、位相雑音を低減することができる位相同期回路および周波数シンセサイザを提供することが望ましい。
本開示の位相同期回路は、基準位相生成回路と、発振回路と、信号生成回路と、位相検出回路とを備えている。基準位相生成回路は、基準位相値を順次生成する。発振回路は、基準位相値と帰還位相値との差に基づいて第1のクロックを生成するものである。信号生成回路は、第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックを生成し、基準クロックの1周期に対応する周期期間のそれぞれにおいて複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成するものである。位相検出回路は、第3のクロックの位相値を求めて帰還位相値として出力するものである。上記信号生成回路は、第3のクロックにおける各パルスのパルス幅が、複数の第2のクロックにおける各パルスのパルス幅以上になるように、複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより、第3のクロックを生成する。
本開示の周波数シンセサイザは、基準位相生成回路と、発振回路と、信号生成回路と、位相検出回路とを備えている。基準位相生成回路は、基準位相値を順次生成する。発振回路は、基準位相値と帰還位相値との差に基づいて第1のクロックを生成するものである。信号生成回路は、第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックを生成し、基準クロックの1周期に対応する周期期間のそれぞれにおいて複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成するものである。位相検出回路は、第3のクロックの位相値を求めて帰還位相値として出力するものである。上記信号生成回路は、第3のクロックにおける各パルスのパルス幅が、複数の第2のクロックにおける各パルスのパルス幅以上になるように、複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより、第3のクロックを生成する。
本開示の一実施の形態における位相同期回路および周波数シンセサイザでは、基準位相値が順次生成され、基準位相値と帰還位相値(第3のクロックの位相値)との差に基づいて、第1のクロックが生成され、第1のクロックに基づいて第3のクロックが生成される。その際、第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックが生成され、各周期期間において複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックが生成される。
本開示の一実施の形態における位相同期回路および周波数シンセサイザによれば、第1のクロックに基づいて複数の第2のクロックを生成し、各周期期間において複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成したので、位相雑音を低減することができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果があってもよい。
本開示の一実施の形態に係る位相同期回路の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した信号生成回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 図1に示したTDCの一動作例を表すタイミング波形図である。 図1に示したTDCにおける変換特性の一例を表す説明図である。 図1に示した位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 図1に示した位相同期回路の他の動作例を表すタイミング波形図である。 比較例に係る位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 比較例に係る位相同期回路の他の動作例を表す説明図である。 図1に示した位相同期回路の他の動作例を表す説明図である。 他の比較例に係る位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 変形例に係る位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 変形例に係る位相同期回路の他の動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る位相同期回路の他の動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る位相同期回路の他の動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る位相同期回路の一動作例を表すタイミング波形図である。 他の変形例に係る位相同期回路の他の動作例を表すタイミング波形図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成例]
図1は、一実施の形態に係る位相同期回路(位相同期回路1)の一構成例を表すものである。図1では、太線で示した配線は、複数のビットからなるワードを伝えるいわゆるバス配線を示し、細線で示した配線は、1つの信号または差動信号を伝える配線を示す。
位相同期回路1は、デジタル回路で構成されたデジタルPLLであり、基準クロック信号REFCLKに基づいて、クロック信号DCOCLKを生成するものである。このクロック信号DCOCLKの周波数fclkは、基準クロック信号REFCLKの周波数frefよりも高いものである。位相同期回路1は、制御回路11と、基準位相生成回路12と、位相比較回路13と、ループフィルタ14と、発振回路15と、信号生成回路16と、位相検出回路20とを備えている。
制御回路11は、周波数制御ワードFCWを生成して基準位相生成回路12に供給するとともに、位相ローテーションワードPRWを生成して信号生成回路16に供給するものである。制御回路11は、この周波数制御ワードFCWおよび位相ローテーションワードPRWにより、発振回路15が生成するクロック信号DCOCLKの周波数fclkを制御するようになっている。
基準位相生成回路12は、周波数制御ワードFCWに基づいて、基準位相ワードPW1を生成するものである。具体的には、基準位相生成回路12は、周波数制御ワードFCWが示す値を累積加算して、基準位相値を生成し、その基準位相値を基準位相ワードPW1として出力するようになっている。
位相比較回路13は、基準位相ワードPW1および位相ワードPW2に基づいて、位相誤差ワードPEWを生成するものである。具体的には、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1が示す基準位相値から、位相ワードPW2が示す位相値を減算することにより、位相誤差値を求め、その位相誤差値を位相誤差ワードPEWとして出力するようになっている。
ループフィルタ14は、位相誤差ワードPEWに基づいて、制御ワードCWを生成するものである。具体的には、ループフィルタ14は、位相誤差ワードPEWが示す位相誤差値を平滑化し、その平滑化された位相誤差値を制御ワードCWとして出力するようになっている。
発振回路15は、制御ワードCWに基づいて、クロック信号DCOCLKを生成するものである。そして、発振回路15は、生成したクロック信号DCOCLKを、信号生成回路16に供給するとともに、位相同期回路1の出力端子TOUTから出力するようになっている。
信号生成回路16は、クロック信号DCOCLK、基準クロック信号REFCLK、および位相ローテーションワードPRWに基づいて、クロック信号CLKを生成するものである。具体的には、信号生成回路16は、まず、クロック信号DCOCLKに基づいて、互いに位相が異なる4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを生成する。そして、信号生成回路16は、これらの4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを切り替えることによりクロック信号CLKを生成するようになっている。
図2は、信号生成回路16の一動作例を表すものであり、(A)はクロック信号DCOCLKの波形を示し、(B)〜(E)はクロック信号IP,QP,IN,QNの波形をそれぞれ示す。この例では、クロック信号IPは、クロック信号DCOCLKと同じ位相を有するものである。そして、クロック信号QPは、クロック信号IPよりも位相が90度(1/4周期)遅れたものであり、クロック信号INは、クロック信号QPよりも位相が90度遅れたものであり、クロック信号QNは、クロック信号INよりも位相が90度遅れたものであり、クロック信号IPよりも位相が90度進んだものである。
信号生成回路16は、基準クロック信号REFCLK、および位相ローテーションワードPRWに基づいて、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNのうちの1つを順次選択してクロック信号CLKを生成する。
具体的には、例えば、位相ローテーションワードPRWの値が“+1/4”である場合には、信号生成回路16は、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRのそれぞれにおいて、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNのうちの選択されているクロック信号よりも1/4周期だけ位相が遅れたクロック信号を新たに選択する。すなわち、例えば、信号生成回路16は、クロック信号IPが選択されている場合にはクロック信号QPを新たに選択し、クロック信号QPが選択されている場合にはクロック信号INを新たに選択し、クロック信号INが選択されている場合にはクロック信号QNを新たに選択し、クロック信号QNが選択されている場合にはクロック信号IPを新たに選択することにより、クロック信号の切り替えを行う。
また、例えば、位相ローテーション値Pが“−1/4”である場合には、信号生成回路16は、各期間PRにおいて、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNのうちの選択されているクロック信号よりも1/4周期だけ位相が進んだクロック信号を新たに選択する。すなわち、例えば、信号生成回路16は、クロック信号IPが選択されている場合にはクロック信号QNを新たに選択し、クロック信号QPが選択されている場合にはクロック信号IPを新たに選択し、クロック信号INが選択されている場合にはクロック信号QPを新たに選択し、クロック信号QNが選択されている場合にはクロック信号INを新たに選択することにより、クロック信号の切り替えを行う。また、信号生成回路16は、このように位相ローテーション値Pが“−1/4”である場合には、後述するように、各期間PRにおいて、クロック信号を複数回切り替えることにより、1/4周期だけ位相が進んだクロック信号を新たに選択するようになっている。
位相検出回路20は、クロック信号CLKおよび基準クロック信号REFCLKに基づいて、クロック信号CLKの位相を検出し、その検出結果を位相ワードPW2として出力するものである。位相検出回路20は、アキュムレータ21と、TDC(Time to Digital Converter)22と、加算回路23とを有している。
アキュムレータ21は、クロック信号CLKのパルス数を数えることにより、クロック信号CLKの位相値の整数部分を取得し、位相ワードD1として出力するものである。
TDC22は、クロック信号CLKの遷移タイミングと、基準クロック信号REFCLKの遷移タイミングとを比較することにより、クロック信号CLKの位相値の小数部分を取得し、位相ワードD2として出力するものである。
図3は、TDC22の入力信号を表すものであり、(A)は基準クロック信号REFCLKの波形を示し、(B)はクロック信号CLKの波形を示す。図4は、TDC22における変換特性例を表すものである。TDC22は、クロック信号CLKの1周期に対応する期間PC(時間TC)における、基準クロック信号REFCLKの立ち上がりタイミングの位置を求める。具体的には、TDC22は、クロック信号CLKの立ち上がりタイミングt1から、基準クロック信号REFCLKの立ち上がりタイミングt2までの時間tdに応じた値を、位相ワードD2として出力する。位相ワードD2の値は、図4に示したように、0以上1未満であり、時間tdに応じて増加するものである。TDC22の変換特性は、特性W1で示したように、線形な特性であることが望ましいが、特性W2で示したように、非線形性を有してしまう場合がある。位相同期回路1では、信号生成回路16を設けるようにしたので、後述するように、TDC22が非線形な変換特性を有する場合でも、クロック信号DCOCLKの位相雑音が増加するおそれを低減することができるようになっている。
加算回路23は、位相ワードD1,D2に基づいて、位相ワードPW2を生成するものである。すなわち、位相ワードD1は、クロック信号CLKの位相値の整数部分を示し、位相ワードD2は、クロック信号CLKの位相値の小数部分を示すため、加算回路23は、位相ワードD1が示す値と位相ワードD2が示す値とを加算することにより、クロック信号CLKの位相値を求める。そして、加算回路23は、その加算結果を位相ワードPW2として出力するようになっている。
ここで、クロック信号DCOCLKは、本開示における「第1のクロック」の一具体例に対応し、クロック信号IP,QP,IN,QPは、本開示における「複数の第2のクロック」の一具体例に対応し、クロック信号CLKは、本開示における「第3のクロック」の一具体例に対応する。基準クロック信号REFCLKは、本開示における「基準クロック」の一具体例に対応する。基準位相ワードPW1の値は、本開示における「基準位相値」の一具体例に対応し、位相ワードPW2の値は、本開示における「帰還位相値」の一具体例に対応する。期間PRは、本開示における「周期期間」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の位相同期回路1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、位相同期回路1の全体動作概要を説明する。制御回路11は、周波数制御ワードFCWおよび位相ローテーションワードPRWを生成する。基準位相生成回路12は、周波数制御ワードFCWに基づいて、基準位相ワードPW1を生成する。位相比較回路13は、基準位相ワードPW1および位相ワードPW2に基づいて、位相誤差ワードPEWを生成する。ループフィルタ14は、位相誤差ワードPEWに基づいて、制御ワードCWを生成する。発振回路15は、制御ワードCWに基づいて、クロック信号DCOCLKを生成する。
信号生成回路16は、クロック信号DCOCLK、基準クロック信号REFCLK、および位相ローテーションワードPRWに基づいて、クロック信号CLKを生成する。具体的には、信号生成回路16は、まず、クロック信号DCOCLKに基づいて、互いに位相が異なる4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを生成する。そして、信号生成回路16は、これらの4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを切り替えることによりクロック信号CLKを生成する。
位相検出回路20は、クロック信号CLKおよび基準クロック信号REFCLKに基づいて、クロック信号CLKの位相を検出し、その検出結果を位相ワードPW2として出力する。具体的には、アキュムレータ21は、クロック信号CLKのパルス数を数えることにより、クロック信号CLKの位相値の整数部分を取得し、位相ワードD1として出力する。TDC22は、クロック信号CLKの遷移タイミングと、基準クロック信号REFCLKの遷移タイミングとを比較することにより、クロック信号CLKの位相値の小数部分を取得し、位相ワードD2として出力する。加算回路23は、位相ワードD1が示す値と位相ワードD2が示す値とを加算することにより、位相ワードPW2を生成する。
(詳細動作)
次に、位相同期回路1の動作について、いくつかの例をあげて詳細に説明する。ここでは、クロック信号DCOCLKの周波数fclkを基準クロック信号REFCLKの周波数frefで割った値(周波数比fratio)が“4.1”である場合を例に説明する。
(動作例1)
図5は、位相同期回路1の一動作例を表すものであり、(A)〜(D)は4つのクロック信号IP,QP,IN,QNの波形をそれぞれ示し、(E)は基準クロック信号REFCLKの波形を示し、(F)はクロック信号CLKの波形を示す。この図5(A)〜(D)において、太線で示した波形は、信号生成回路16が選択した波形部分を示している。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.85”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“+1/4”に設定している。
信号生成回路16は、クロック信号DCOCLKに基づいて、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを生成し、これらのクロック信号IP,QP,IN,QNを切り替えてクロック信号CLKを生成する。そして、位相検出回路20が、クロック信号CLKおよび基準クロック信号REFCLKに基づいて、クロック信号CLKの位相を検出する。以下に、この動作について詳細に説明する。
まず、タイミングt11において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。信号生成回路16は、タイミングt11〜t13の期間において、クロック信号を1回切り替える。具体的には、信号生成回路16は、タイミングt11〜t12の期間において、クロック信号IPを選択してクロック信号CLKとして出力し、タイミングt12において、クロック信号を、クロック信号IPからクロック信号QPに切り替える(図5(A),(B),(F))。
そして、タイミングt13において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、クロック信号の位相を検出し、位相ワードPW2として出力する。このとき、タイミングt11〜t13の期間におけるクロック信号CLKのパルス数は“3”であるため、アキュムレータ21は、値“3”を示す位相ワードD1を出力する。また、TDC22は、クロック信号CLKの1周期に対応する期間PCにおける、基準クロック信号REFCLKの立ち上がりタイミング(タイミングt13)の位置を求める。この例では、TDC22は、値“0.85”を示す位相ワードD2を出力する。その結果、位相検出回路20は、値“3.85”(=3+0.85)を示す位相ワードPW2を生成する。
基準位相生成回路12は、周波数制御ワードFCWに基づいて、基準位相ワードPW1を生成する。この例では、周波数制御ワードFCWは“3.85”であるため、タイミングt13では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.85”(=3.85×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.85”と位相ワードPW2の値“3.85”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt13において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt14において、クロック信号を、クロック信号QPからクロック信号INに切り替える(図5(B),(C),(F))。
そして、タイミングt15において、期間PRが終了する。このとき、タイミングt11〜t15の期間におけるクロック信号CLKのパルス数は“7”であるため、アキュムレータ21は、値“7”を示す位相ワードD1を出力する。また、この例では、TDC22は、値“0.7”を示す位相ワードD2を出力する。その結果、位相検出回路20は、値“7.7”(=7+0.7)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt15では、基準位相ワードPW1が示す値は“7.7”(=3.85×2)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“7.7”と位相ワードPW2の値“7.7”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt15において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt16において、クロック信号を、クロック信号INからクロック信号QNに切り替える(図5(C),(D),(F))。
そして、タイミングt17において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“11.55”(=11+0.55)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt17では、基準位相ワードPW1が示す値は“11.55”(=3.85×3)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“11.55”と位相ワードPW2の値“11.55”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt17において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt18において、クロック信号を、クロック信号QNからクロック信号IPに切り替える(図5(A),(D),(F))。
そして、タイミングt19において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“15.4”(=15+0.4)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt19では、基準位相ワードPW1が示す値は“15.4”(=3.85×4)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“15.4”と位相ワードPW2の値“15.4”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt19において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt20において、クロック信号を、クロック信号IPからクロック信号QPに切り替える(図5(A),(B),(F))。
そして、タイミングt21において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“19.25”(=19+0.25)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt21では、基準位相ワードPW1が示す値は“19.25”(=3.85×5)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“19.25”と位相ワードPW2の値“19.25”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
このように、位相同期回路1では、信号生成回路16が、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを順次切り替えてクロック信号CLKを生成し、位相検出回路20が、このクロック信号CLKの位相を検出するようにした。これにより、後ほど比較例1と対比して説明するように、TDC22が非線形な変換特性を有する場合であっても、位相雑音を低減することができる。
(動作例2)
図6は、位相同期回路1の他の動作例を表すものである。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.35”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“−1/4”に設定している。
まず、タイミングt21において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。信号生成回路16は、タイミングt21〜t25の期間において、クロック信号を3回切り替える。具体的には、信号生成回路16は、タイミングt21〜t22の期間において、クロック信号IPを選択してクロック信号CLKとして出力し、タイミングt22において、クロック信号をクロック信号IPからクロック信号QPに切り替え、タイミングt23において、クロック信号をクロック信号QPからクロック信号INに切り替え、タイミングt24において、クロック信号をクロック信号INからクロック信号QNに切り替える(図6(A)〜(D),(F))。
そして、タイミングt25において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“3.35”(=3+0.35)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt25では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.35”(=3.35×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.35”と位相ワードPW2の値“3.35”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt25において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt26,t27,t28において、クロック信号を、クロック信号QNからクロック信号IP,QP,INの順に順次切り替える(図6(A)〜(D),(F))。
そして、タイミングt29において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“6.7”(=6+0.7)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt29では、基準位相ワードPW1が示す値は“6.7”(=3.35×2)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“6.7”と位相ワードPW2の値“6.7”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt29において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt30,t31,t32において、クロック信号を、クロック信号INからクロック信号QN,IP,QPの順に順次切り替える(図6(A)〜(D),(F))。
そして、タイミングt33において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“10.05”(=10+0.05)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt33では、基準位相ワードPW1が示す値は“10.05”(=3.35×3)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“10.05”と位相ワードPW2の値“10.05”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt33において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt34,t35,t36において、クロック信号を、クロック信号QPからクロック信号IN,QN,IPの順に順次切り替える(図6(A)〜(D),(F))。
そして、タイミングt37において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“13.4”(=13+0.4)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt37では、基準位相ワードPW1が示す値は“13.4”(=3.35×4)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“13.4”と位相ワードPW2の値“13.4”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
また、このタイミングt37において、新たな期間PRが開始し、信号生成回路16は、タイミングt38,t39,t40において、クロック信号を、クロック信号IPからクロック信号QP,IN,QNの順に順次切り替える(図6(A)〜(D),(F))。
そして、タイミングt41において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“16.75”(=16+0.75)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt41では、基準位相ワードPW1が示す値は“16.75”(=3.35×5)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“16.75”と位相ワードPW2の値“16.75”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1では位相同期が維持される。
このように、位相同期回路1では、位相ローテーションワードPRWの値が“−1/4である場合に、信号生成回路16は、各期間PRにおいて、IP,QP,IN,QN,…の順にクロック信号を複数回(この例では3回)切り替えるようにした。これにより、以下に比較例2と対比して説明するように、クロック信号CLKにおいてパルス幅が狭まるおそれを低減することができるため、位相検出回路20が誤動作を行うおそれを低減することができ、位相雑音を低減することができる。
次に、いくつかの比較例と対比して、本実施の形態の作用を説明する。
(比較例1)
本比較例1に係る位相同期回路1Rは、本実施の形態に係る位相同期回路1から、信号生成回路16を省いたものである。すなわち、本比較例1では、位相検出回路20は、クロック信号DCOCLKおよび基準クロック信号REFCLKに基づいて、クロック信号CLKの位相を検出し、その検出結果を位相ワードPW2として出力する。その他の構成は、本実施の形態(図1)と同様である。
図7は、位相同期回路1Rの動作を表すものであり、(A)は基準クロック信号REFCLKの波形を示し、(B)はクロック信号DCOCLKの波形を示す。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWを“4.1”に設定している。
まず、タイミングt51において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始し、タイミングt52において、この期間PRが終了する。位相検出回路20は、値“4.1”(=4+0.1)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt52では、基準位相ワードPW1が示す値は“4.1”(=4.1×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“4.1”と位相ワードPW2の値“4.1”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Rでは位相同期が維持される。
タイミングt52以降の動作についても同様であり、基準位相ワードPW1の値は、4.1,8.2,12.3,16.4,20.5,…のように増加していき、位相ワードPW2の値もまた同様に、4.1,8.2,12.3,16.4,20.5,…のように増加していく。よって、タイミングt52〜t56のそれぞれにおいて、位相誤差ワードPEWの値は“0”になり、その結果、位相同期回路1Rでは位相同期が維持される。
次に、TDC22が非線形な変換特性を有する場合について説明する。図7の例では、TDC22が線形な変換特性を有するため、各タイミングにおいて、基準位相ワードPW1の値と位相ワードPW2の値とは一致する。しかしながら、例えば図4に示したように、TDC22が非線形な変換特性を有する場合には、基準位相ワードPW1の値と位相ワードPW2の値とが過渡的にずれてしまうおそれがある。
図8は、TDC22が非線形な変換特性を有する場合における位相同期回路1Rの動作を表すものであり、(A)はTDC22から出力される位相ワードD2の値を示し、(B)は位相誤差ワードPEWの値を示す。図8において、横軸は時間であり、1目盛りは、基準クロック信号REFCLKの1周期分の時間に対応している。
図8(A)に示したように、位相ワードD2の値は、“0”から“1”に向かって増加する振る舞いを繰り返す。すなわち、図7に示した位相ワードPW2の小数部分の変化(0.1,0.2,0.3,0.4,0.5,…)と同様に、位相ワードD2の値は順に増加する。その際、この位相ワードD2の値は、TDC22の非線形な変換特性に対応して、非線形に変化する。一方、基準位相ワードPW1の値は線形に増加する。よって、位相誤差ワードPEWの値は、図8(B)に示したように、所定の周期で揺れてしまう。この揺れの周波数fn1は、次式を用いて表すことができる。
fn1 = fref × n ・・・(1)
ここで、nは、周波数比fratioの小数部分である。例えば、frefが8[MHz]であり、周波数比fratioが4.1(すなわちnが0.1)である場合には、周波数fn1は0.8[MHz]になる。この周波数fn1が、位相同期回路1における閉ループ伝達関数が示すループ帯域内に入る程度に低い場合には、発振回路15により、クロック信号DCOCLKがこの周波数fn1で変調される。その場合には、クロック信号DCOCLKの周波数スペクトラムにおいて、クロック信号DCOCLKの周波数fclkの近傍(例えばfclk±fn1など)にスプリアスが生じてしまい、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれがある。
一方、本実施の形態に係る位相同期回路1では、信号生成回路16が、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを順次切り替えてクロック信号CLKを生成し、位相検出回路20が、このクロック信号CLKの位相を検出するようにした。これにより、以下に説明するように、TDC22が非線形な変換特性を有する場合であっても、位相雑音が悪化するおそれを低減することができる。
図9は、TDC22が非線形な変換特性を有する場合における位相同期回路1の動作を表すものであり、(A)はTDC22から出力される位相ワードD2の値を示し、(B)は位相誤差ワードPEWの値を示す。この図9は、動作例1(図5)に対応するものである。図9(A)において、“IP”のラベルが付いた変換特性は、信号生成回路16がクロック信号IPを選択したときの変換特性を示す。同様に、“QP”,“IN”,“QN”のラベルが付いた変換特性は、信号生成回路16がクロック信号QP,IN,QNを選択したときの変換特性をそれぞれ示す。
図9(A)に示したように、位相ワードD2の値は、“1”から“0”に向かって減少する振る舞いを繰り返す。すなわち、図5に示した位相ワードPW2の小数部分の変化(0.85,0.7,0.55,0.4,0.25,…)と同様に、位相ワードD2の値は順に減少する。その際、この位相ワードD2の値は、TDC22の非線形な変換特性に対応して、非線形に変化する。よって、位相誤差ワードPEWの値は、図9(B)に示したように、所定の周期で揺れることとなる。
しかしながら、本実施の形態に係る位相同期回路1では、このように4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを順次切り替えてクロック信号CLKを生成したので、位相誤差ワードPEWの値の揺れの周期を、比較例1に係る位相同期回路1Rの場合(図9(B)の破線)に比べて短くすることができる。よって、例えば、この揺れの周波数fn2を、位相同期回路1のループ帯域外になるように高い値に設定することにより、クロック信号DCOCLKが変調されるおそれを低減することができ、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれを低減することができる。
周波数fn2は、以下の式で表すことができる。
fn2 = fref × F[VPR−n] ・・・(2)
ここで、VPRは位相ローテーションワードPRWの値(位相ローテーション値)であり、関数Fは、引数の小数部分のみを抽出するものである。例えば、frefが8[MHz]であり、周波数比fratioが4.1(すなわちnが0.1)であり、位相ローテーション値VPRが“+1/4”である場合には、周波数fn2は1.2[MHz]になる。
このように、本実施の形態に係る位相同期回路1では、4つのクロック信号IP,QP,IN,QNを順次切り替えてクロック信号CLKを生成したので、TDC22が非線形な変換特性を有する場合でも、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれを低減することができる。
(比較例2)
本比較例2に係る位相同期回路1Sは、位相ローテーションワードPRWの値が“−1/4”である場合において、本実施の形態に係る信号生成回路16とは異なる動作を行う信号生成回路16Sを有するものである。その他の構成は、本実施の形態(図1)と同様である。
図10は、位相同期回路1Sの動作を表すものである。この例では、周波数制御ワードFCWの値を“4.35”に設定しており、位相ローテーションワードPRWの値を“−1/4”に設定している。
まず、タイミングt61において、期間PRが開始する。信号生成回路16Sは、タイミングt61〜t65の期間において、クロック信号を1回切り替える。具体的には、信号生成回路16Sは、タイミングt61〜t62の期間において、クロック信号IPを選択してクロック信号CLKとして出力し、タイミングt62において、クロック信号をクロック信号IPからクロック信号QNに切り替える(図10(A),(D),(F))。
そして、タイミングt63において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“4.35”を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt63では、基準位相ワードPW1が示す値は“4.35”(=4.35×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“4.35”と位相ワードPW2の値“4.35”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Sでは位相同期が維持される。タイミングt63以降の動作についても同様である。
その際、位相同期回路1Sでは、タイミングt62などにおいて、クロック信号を切り替える際、クロック信号CLKに幅の狭いパルス(部分W3)が現れる。このようなクロック信号CLKが入力された場合には、位相検出回路20は、誤動作し、クロック信号CLKの位相を正常に検出できないおそれがある。このような場合には、位相誤差ワードPEWの値が過渡的に揺れ、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれがある。
一方、本実施の形態に係る位相同期回路1では、位相ローテーションワードPRWの値が“−1/4”である場合に、信号生成回路16は、各期間PRにおいて、IP,QP,IN,QN,…の順に複数回(この例では3回)切り替えるようにした。すなわち、例えば、図6のタイミングt21〜t25の期間PRにおいて、信号生成回路16は、クロック信号をクロック信号IPからクロック信号QNに直接切り替えるのではなく、まず、クロック信号IPからクロック信号QPに切り替え、次にクロック信号QPからクロック信号INに切り替え、次にクロック信号INからクロック信号QNに切り替えるようにした。これにより、クロック信号CLKにおいてパルス幅が狭まるおそれを低減することができるため、位相検出回路20が誤動作を行うおそれを低減することができ、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれを低減することができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、4相のクロック信号を順次切り替えるようにしたので、TDC22が非線形な変換特性を有する場合でも、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれを低減することができる。
本実施の形態では、位相ローテーションワードPRWの値が“−1/4”である場合に、各期間PRにおいて、IP,QP,IN,QN,…の順に複数回切り替えるようにしたので、クロック信号CLKにおいてパルス幅が狭まるおそれを低減することができるため、クロック信号DCOCLKの位相雑音が悪化するおそれを低減することができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、位相ローテーションワードPRWの値を“−1/4”に設定した場合(図6)において、信号生成回路16が、各期間PRにおいて、IP,QP,IN,QN,…の順にクロック信号を3回切り替えるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、信号生成回路16は、各期間PRにおいて、クロック信号を2回切り替えるようにしてもよい。この例では、信号生成回路16は、タイミングt71〜t72の期間において、クロック信号IPをクロック信号CLKとして出力し、タイミングt72において、クロック信号をクロック信号IPからクロック信号INに切り替え、タイミングt73において、クロック信号をクロック信号INからクロック信号QNに切り替える。このようにしても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
位相ローテーションワードPRWの値を“−1/4”に設定した場合(図6)において、信号生成回路16が、各期間PRにおいて、クロック信号を複数回切り替える際の切替タイミングは、図6の例に限定されるものではない。例えば、図12に示すように、タイミングt82において、信号生成回路16がクロック信号をクロック信号IPからクロック信号QPに切り替え、その後にクロック信号CLKが反転し、その後のタイミングt83において、信号生成回路16がクロック信号をクロック信号QPからクロック信号INに切り替え、その後にクロック信号CLKが反転し、その後のタイミングt84において、信号生成回路16がクロック信号をクロック信号INからクロック信号QNに切り替えるようにしてもよい。このようにしても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[変形例3]
上記実施の形態では、信号生成回路16は4相のクロック信号IP,QP,IN,QNを生成したが、これに限定されるものではなく、3相以下のクロック信号を生成してもよいし、5相以上のクロック信号を生成してもよい。以下に、6相のクロック信号CLK1〜CLK6を生成する場合を例に説明する。
図13は、本変形例に係る位相同期回路1Cの一動作例を表すものであり、(A)〜(F)は6つのクロック信号CLK1〜CLK6の波形をそれぞれ示し、(G)は基準クロック信号REFCLKの波形を示し、(H)はクロック信号CLKの波形を示す。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.933”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“+1/6”に設定している。なお、この例では、周波数制御ワードFCWの値および位相ワードPW2の値を小数点以下第3位までの範囲で記している。
まず、タイミングt91において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。位相同期回路1Cの信号生成回路16Cは、タイミングt91〜t93の期間において、クロック信号を1回切り替える。具体的には、信号生成回路16Cは、タイミングt92において、クロック信号を、クロック信号CLK1からクロック信号CLK2に切り替える。
そして、タイミングt93において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“3.933”(=3+0.933)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt93では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.933”(=3.933×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.933”と位相ワードPW2の値“3.933”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Cでは位相同期が維持される。タイミングt93以降の動作についても同様である。
図14は、位相同期回路1Cの他の動作例を表すものである。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.267”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“−1/6”に設定している。
まず、タイミングt101において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。信号生成回路16Cは、タイミングt101〜t105の期間において、クロック信号を3回切り替える。具体的には、信号生成回路16Cは、タイミングt102,t103,t104において、クロック信号を、クロック信号CLK1からクロック信号CLK3,CLK5,CLK6の順に順次切り替える。
そして、タイミングt105において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“3.267”(=3+0.267)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt105では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.267”(=3.267×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.267”と位相ワードPW2の値“3.267”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Cでは位相同期が維持される。タイミングt105以降の動作についても同様である。
図13,14の例では、位相ローテーションワードPRWの値を“±1/6”にしたが、これに限定されるものではなく、例えば、“±2/6”、“±3/6”などにしてもよい。以下に、位相ローテーションワードPRWの値を“+2/6”にする例と、“−2/6”にする例について説明する。
図15は、本変形例に係る位相同期回路1Cの他の動作例を表すものである。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.767”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“+2/6”に設定している。
まず、タイミングt111において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。位相同期回路1Cの信号生成回路16Cは、タイミングt111〜t113の期間において、クロック信号を1回切り替える。具体的には、信号生成回路16Cは、タイミングt112において、クロック信号を、クロック信号CLK1からクロック信号CLK3に切り替える。
そして、タイミングt113において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“3.767”(=3+0.767)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt113では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.767”(=3.767×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.767”と位相ワードPW2の値“3.767”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Cでは位相同期が維持される。タイミングt113以降の動作についても同様である。
図16は、位相同期回路1Cの他の動作例を表すものである。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.433”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“−2/6”に設定している。
まず、タイミングt121において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。信号生成回路16Cは、タイミングt121〜t124の期間において、クロック信号を2回切り替える。具体的には、信号生成回路16Cは、タイミングt122,t123において、クロック信号を、クロック信号CLK1からクロック信号CLK3,CLK5の順に順次切り替える。
そして、タイミングt124において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“3.433”(=3+0.433)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt124では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.433”(=3.433×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.433”と位相ワードPW2の値“3.433”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Cでは位相同期が維持される。タイミングt124以降の動作についても同様である。
このように、位相同期回路1Cでは、信号生成回路16Cが、6相のクロック信号CLK1〜CLK6を生成することにより、位相ローテーションワードPRWの設定の自由度を高めることができる。これにより、位相同期回路1Cでは、TDC22が非線形な変換特性を有する場合でも、式(2)を用いて、位相誤差ワードPEWの揺れの周波数fn2をより自由に設定することができ、クロック信号DCOCLKの位相雑音が低減できるようにより自由に調整することができる。
[変形例4]
上記実施の形態では、クロック信号DCOCLKの周波数fclkを基準クロック信号REFCLKの周波数frefで割った値(周波数比fratio)を“4.1”にしたが、これに限定されるものではない。以下に、この周波数比fratioを“4.25”にした場合の例を説明する。
図17は、本変形例に係る位相同期回路1Dの一動作例を表すものである。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“4”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“+1/4”に設定している。
まず、タイミングt131において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。信号生成回路16は、タイミングt131〜t133の期間において、クロック信号を1回切り替える。具体的には、信号生成回路16は、タイミングt132において、クロック信号を、クロック信号IPからクロック信号QPに切り替える。
そして、タイミングt133において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“4”(=4+0)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt133では、基準位相ワードPW1が示す値は“4”(=4×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“4”と位相ワードPW2の値“4”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Dでは位相同期が維持される。タイミングt133以降の動作についても同様である。
図18は、位相同期回路1Dの他の動作例を表すものである。この例では、制御回路11は、周波数制御ワードFCWの値を“3.5”に設定するとともに、位相ローテーションワードPRWの値を“−1/4”に設定している。
まず、タイミングt141において、基準クロック信号REFCLKの1周期に対応する期間PRが開始する。信号生成回路16は、タイミングt141〜t145の期間において、クロック信号を3回切り替える。具体的には、信号生成回路16は、タイミングt142,t143,t144において、クロック信号を、クロック信号IPからクロック信号QP,IN,QNの順に順次切り替える。
そして、タイミングt145において、期間PRが終了し、位相検出回路20は、値“3.5”(=3+0.5)を示す位相ワードPW2を生成する。このタイミングt145では、基準位相ワードPW1が示す値は“3.5”(=3.5×1)である。よって、位相比較回路13は、基準位相ワードPW1の値“3.5”と位相ワードPW2の値“3.5”との差を求めることにより、値“0”の位相誤差ワードPEWを生成する。その結果、位相同期回路1Dでは位相同期が維持される。タイミングt145以降の動作についても同様である。

以上、実施の形態およびいくつかの変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施の形態等では、周波数制御ワードFCW、位相ローテーションワードPRW、周波数比fratioなどの様々なパラメータの値を例示したが、これに限定されるものではなく、適宜設定することができる。
また、例えば、本技術を、例えば無線通信システムなどに用いられる周波数シンセサイザに適用してもよい。このとき、例えば、クロック信号DCOCLKの周波数(チャンネル)に応じて、周波数制御ワードFCWおよび位相ローテーションワードPRWを切り替えてもよい。このように、本技術は、位相同期回路を含む様々な用途に適用することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)基準位相値を順次生成する基準位相生成回路と、
前記基準位相値と帰還位相値との差に基づいて第1のクロックを生成する発振回路と、
前記第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックを生成し、基準クロックの1周期に対応する周期期間のそれぞれにおいて前記複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成する信号生成回路と、
前記第3のクロックの位相値を求めて前記帰還位相値として出力する位相検出回路と
を備えた位相同期回路。
(2)前記第3のクロックにおける各パルスのパルス幅は、前記第1のクロックのパルス幅以上である
前記(1)に記載の位相同期回路。
(3)前記信号生成回路は、前記複数の第2のクロックを切り替える際、現在選択しているクロックよりも位相が遅れたクロックに切り替える
前記(1)または(2)に記載の位相同期回路。
(4)第1の設定値および第2の設定値を生成する制御回路をさらに備え、
前記基準位相生成回路は、前記第1の設定値に基づいて前記基準位相値を順次生成し、
前記信号生成回路は、各周期期間において、前記複数の第2のクロックを、前記第2の設定値に応じた順番パターンで複数回切り替える
前記(1)から(3)のいずれかに記載の位相同期回路。
(5)前記制御回路は、前記第1の設定値および前記第2の設定値を含む設定値セットを複数セット生成可能に構成されたものである
前記(4)に記載の位相同期回路。
(6)前記位相検出回路は、
前記位相値の整数部分を求める第1の検出回路と、
前記位相値の小数部分を求める第2の検出回路と
を有する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の位相同期回路。
(7)前記第2の検出回路は、前記基準クロックの遷移タイミングと、前記第3のクロックの遷移タイミングとの時間差に基づいて、前記位相値の小数部分を求める
前記(6)に記載の位相同期回路。
(8)前記第1の検出回路は、前記第3のクロックのパルス数をカウントすることにより、前記位相値の整数部分を求める
前記(6)または(7)に記載の位相同期回路。
(9)第1の動作モードおよび第2の動作モードを有し、
前記第1の動作モードにおいて、前記信号生成回路は、各周期期間において、前記複数の第2のクロックを複数回切り替え、
前記第2の動作モードにおいて、前記信号生成回路は、各周期期間において、前記複数の第2のクロックを1回切り替える
前記(1)から(8)のいずれかに記載の位相同期回路。
(10)基準位相値を順次生成する基準位相生成回路と、
前記基準位相値と帰還位相値との差に基づいて第1のクロックを生成する発振回路と、
前記第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックを生成し、基準クロックの1周期に対応する周期期間のそれぞれにおいて前記複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成する信号生成回路と、
前記第3のクロックの位相値を求めて前記帰還位相値として出力する位相検出回路と
を備えた周波数シンセサイザ。
本出願は、日本国特許庁において2014年10月22日に出願された日本特許出願番号2014−215271号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (10)

  1. 基準位相値を順次生成する基準位相生成回路と、
    前記基準位相値と帰還位相値との差に基づいて第1のクロックを生成する発振回路と、
    前記第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックを生成し、基準クロックの1周期に対応する周期期間のそれぞれにおいて前記複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成する信号生成回路と、
    前記第3のクロックの位相値を求めて前記帰還位相値として出力する位相検出回路と
    を備え、
    信号生成回路は、前記第3のクロックにおける各パルスのパルス幅が、前記複数の第2のクロックにおける各パルスのパルス幅以上になるように、前記複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより、前記第3のクロックを生成する
    相同期回路。
  2. 前記第3のクロックにおける各パルスのパルス幅は、前記第1のクロックにおける各パルスのパルス幅以上である
    請求項1に記載の位相同期回路。
  3. 前記信号生成回路は、前記複数の第2のクロックを切り替える際、現在選択しているクロックよりも位相が遅れたクロックに切り替える
    請求項1または請求項2に記載の位相同期回路。
  4. 第1の設定値および第2の設定値を生成する制御回路をさらに備え、
    前記基準位相生成回路は、前記第1の設定値に基づいて前記基準位相値を順次生成し、
    前記信号生成回路は、各周期期間において、前記複数の第2のクロックを、前記第2の設定値に応じた順番パターンで複数回切り替える
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の位相同期回路。
  5. 前記制御回路は、前記第1の設定値および前記第2の設定値を含む設定値セットを複数セット生成可能に構成されたものである
    請求項4に記載の位相同期回路。
  6. 前記位相検出回路は、
    前記位相値の整数部分を求める第1の検出回路と、
    前記位相値の小数部分を求める第2の検出回路と
    を有する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の位相同期回路。
  7. 前記第2の検出回路は、前記基準クロックの遷移タイミングと、前記第3のクロックの遷移タイミングとの時間差に基づいて、前記位相値の小数部分を求める
    請求項6に記載の位相同期回路。
  8. 前記第1の検出回路は、前記第3のクロックのパルス数をカウントすることにより、前記位相値の整数部分を求める
    請求項6または請求項7に記載の位相同期回路。
  9. 第1の動作モードおよび第2の動作モードを有し、
    前記第1の動作モードにおいて、前記信号生成回路は、各周期期間において、前記複数の第2のクロックを複数回切り替え、
    前記第2の動作モードにおいて、前記信号生成回路は、各周期期間において、前記複数の第2のクロックを1回切り替える
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の位相同期回路。
  10. 基準位相値を順次生成する基準位相生成回路と、
    前記基準位相値と帰還位相値との差に基づいて第1のクロックを生成する発振回路と、
    前記第1のクロックに基づいて、互いに異なる位相を有する複数の第2のクロックを生成し、基準クロックの1周期に対応する周期期間のそれぞれにおいて前記複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより第3のクロックを生成する信号生成回路と、
    前記第3のクロックの位相値を求めて前記帰還位相値として出力する位相検出回路と
    を備え、
    信号生成回路は、前記第3のクロックにおける各パルスのパルス幅が、前記複数の第2のクロックにおける各パルスのパルス幅以上になるように、前記複数の第2のクロックを複数回切り替えることにより、前記第3のクロックを生成する
    波数シンセサイザ。
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