JP6633386B2 - 巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損防止方法、並びに巻尺用ホルダ - Google Patents

巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損防止方法、並びに巻尺用ホルダ Download PDF

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本発明は、携帯者のベルトに装着している巻尺用ホルダ上の巻尺と他部材との衝突により該巻尺に加わる衝突エネルギを緩和できるようにした外力の緩和方法と、この緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダに関し、特に、携帯者が腰を落とす動作をした際に発生する巻尺用ホルダ上の巻尺と他部材との衝突による外力を緩和するものである。
従来、巻尺を携帯する際には、巻尺の側面に設けられているベルトクリップを用いて携帯者の腰ベルト(ズボンのベルトなど)に携帯している。しかし、このベルトクリップによる携帯では、携帯者が腰を落としてしゃがんだ時に巻尺と他部材とが衝突すると、該衝突によって巻尺は下方から押し上げられ、巻尺のベルトクリップが腰ベルトから外れて巻尺が落下してしまう問題があった。特に、高所での作業時に巻尺が落下すると、二次災害を引き起こす恐れがあるため非常に懸念されていた。
そこで、巻尺を安全に且つスマートに携帯できるようにと、機械式ロック機構を備えた巻尺用ホルダが開発され、近年では、多くの作業者がこの巻尺用ホルダを用いて巻尺を携帯するようになってきている。これにより、作業中における巻尺の予期せぬ落下を防止できるようになり、低所高所に拘わらず巻尺を安全に且つスマートに携帯できるようになった。
とはいえ、この巻尺用ホルダで巻尺を携帯していても、携帯者が腰を落としてしゃがんだ時の巻尺と他部材との衝突は多々発生している。しかし、巻尺は巻尺用ホルダの保持部にしっかりと保持(ロック)されているため、衝突によって巻尺が下方から押し上げられたとしても該巻尺は巻尺用ホルダから外れることはないのであるが、巻尺用ホルダ上の巻尺が強く他部材と衝突した場合や、他部材の角部や鋭部などに衝突した場合には、該巻尺に加わる衝突エネルギによって巻尺用ホルダ上の巻尺のケースや、巻尺用ホルダが破損してしまうこともあり、新たな問題となっている。特に破損する部位は、携帯者が腰を落とす動作姿勢から保持する巻尺の測定用テープの出入口寄りが多い。
そして、巻尺用ホルダ上の巻尺に他部材が衝突した際、該巻尺への衝突エネルギを緩和させる対策としては、一般的には巻尺用ホルダにおける巻尺の保持部を自由に揺れ動くように構成する方法が考えられるが、この方法では、巻尺を巻尺用ホルダに収納する際に非常にやり難く、著しく取扱性に欠く製品になってしまい、また安全面においても巻尺を収納する際に落としてしまう危険が非常に高くなるため、安易にこの対策をとることはできないのである。
実用新案登録第3163381号公報
本発明の目的とするところは、巻尺用ホルダの取扱性や安全面を低下させることなく、巻尺用ホルダ上の巻尺に他部材が衝突した際、該巻尺に加わる衝突エネルギを緩和できるようにした巻尺用ホルダ上の巻尺に加わる外力の緩和方法と、この緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダを提供できるようにすることにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係る巻尺用ホルダ上の巻尺に加わる外力の緩和方法は、携帯者に装着され、巻尺を保持するための巻尺用ホルダにおいて、巻尺用ホルダの保持部に保持している巻尺に外力が加わった場合に、該巻尺と共に保持部を回転させることにより巻尺に加わる外力を緩和させることを特徴とする。
また、本外力の緩和方法において、上記保持部の回転方向を、巻尺用ホルダが携帯者に装着されている状態において概ね垂直方向にしていることを特徴とする。
また、本外力の緩和方法において、上記保持部は、通常では回転抑止部によって自由回転が抑止されていて、保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わった場合に、該外力によって抑止が解除されて保持部が回転するようにしていることを特徴とする。
また、本外力の緩和方法において、上記保持部の回転範囲内の所定の位置には回転減速部が設けられていて、該保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わって該巻尺と共に保持部が回転したとき、上記回転減速部を通過するときの抵抗によって保持部の回転を停止に向わせるようにしていることを特徴とする。
上述の保持部は、巻尺用ホルダを構成する部材の一つであり、該保持部は、巻尺用ホルダの他の構成部材、例えば携帯者の腰ベルトに係着されるベルト係合部材に対して回転自在に設けることで、巻尺用ホルダの保持部に保持している巻尺に外力が加わった場合に、該巻尺と共に保持部を回転させることができる。
また保持部は、巻尺用ホルダが携帯者に装着されている状態のとき、概ね垂直方向に回転させるのがよく、そして、該垂直方向に回転させるには、保持部を除く他の巻尺用ホルダの構成部材、例えば携帯者の腰ベルトに係着されるベルト係合部材に設けた水平方向に延設する軸に回転自在に軸支すればよい。なお、保持部の回転面は水平方向を向く。
そして、保持部を回転させる範囲は、上述の巻尺に加わる外力が一定ではないので該保持部の回転範囲は限定されるものではないが、望ましくは、360度回転できるようにしておくのがよい。なお、上記回転減速部によって回転した保持部の減速を効率よく行うことが可能であれば、360度以下の回転範囲に例えば90度乃至180度程度にしてもよい。また回転減速部を配置する部位は、保持部の回転範囲内の所望の位置に設ければよいが、回転抑止部の前後近傍に設けるのがよい。
また上述の保持部は、携帯者の手力によって回転させることができる程度に、回転抑止部による抑止力および回転減速部による抵抗力にしておくのがよい。ところで、上述の回転抑止部を、保持部の回転範囲の全域に断続的もしくは連続的にあるいはこれらを組み合わせて設ければ、上述の回転減速部を兼用させることも可能である。
本発明に係る上述の巻尺用ホルダ上の巻尺に加わる外力の緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダは、携帯者に装着され、巻尺を保持するための巻尺用ホルダにおいて、巻尺を保持する保持部を回転自在に構成し、該保持部に保持している巻尺に外力が加わった場合に、該巻尺と共に保持部が回転して巻尺に加わった外力を緩和させるように構成していることを特徴とする。
また、本巻尺用ホルダにおいて、上記保持部は、通常では回転抑止部によって自由回転が抑止されていて、保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わった場合に、該外力によって抑止が強制的に解除されて保持部が回転するように構成していることを特徴とする。なお、上述の「通常」は、保持部に保持している巻尺に外力が加わっていない状態のときである。
また、本巻尺用ホルダにおいて、上記回転抑止部は、所定の2つの部材にそれぞれ設けた凸部と凹部とを付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合させておき、上記保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わったとき、上記付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗して凸部と凹部との係合が強制的に解除されるように構成していることを特徴とする。
また、本巻尺用ホルダにおいて、上記保持部の回転範囲内の所定の位置には回転減速部が設けられていて、該保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わって該巻尺と共に保持部が回転したとき、上記回転減速部を通過するときの抵抗によって保持部の回転を停止に向わせるように構成していることを特徴とする。
また、本巻尺用ホルダにおいて、上記回転減速部は、所定の2つの部材にそれぞれ断続的もしくは連続的に設けた凸部と凹部とを付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合させておき、上記保持部が回転したとき、上記付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗して凸部と凹部との係合が強制的に解除される動作と、凸部と凹部とが強制的に係合する動作とが、保持部の回転範囲内で反復されるように構成していることを特徴とする。
巻尺用ホルダは、少なくとも携帯者の腰ベルトに係着するためのベルト係合部と、巻尺を保持するための保持部と、保持部に保持された巻尺が脱落しないようにするめためのロック機構とを装備している。他には、巻尺に取り付けている落下防止用ロープのナスカンを係着するための係着部を設けている場合もある。
そして、巻尺用ホルダが携帯者の腰ベルトに装着されている状態のとき、上記保持部は、一般的にはベルト係合部の外方などに隣接して設けられている。そして、該保持部の下方には、巻尺に備える係合部材を案内するための案内路を介して保持した巻尺の脱落を防止するためのロック機構が設けられた保持エリアが設けられ、また案内路の上方には、巻尺に備える係合部材の入路口が有る。
本巻尺用ホルダにおける保持部を、回転自在に支持する構造は、好適な公知の技術を用いて構成すればよく特に限定するものではないが、具体的には、ベルト係合部または保持部の一方に設けた水平方向に延設した軸上に他方を支持するようにすることで、保持部を安定して回転させることができる。また、保持部の回転は、この保持部上の巻尺が、該巻尺の概ね中央を中心として回転するよう保持部を回転支持するのがよい。そして、保持部が支障なく回転できるようになっていれば、軸支に限らず他の構造を用いてもよい。なお、保持部の回転は、巻尺用ホルダが携帯者の腰ベルトに装着されている状態のとき、概ね垂直方向に回転する。なお、保持部の回転面は水平方向を向く。
そして、巻尺用ホルダが携帯者の腰ベルトに装着されている状態のとき、該巻尺用ホルダにおける保持部の保持エリアが概ね垂直下方の通常の位置になるように、回転抑止部によって保持部の自由回転を抑止しておくのがよい。すなわち保持部を固定しておく。
回転抑止部とは、保持部の自由回転を抑止できるように構成しているところであり、該構成も、好適な公知の技術を用いて構成すればよく特に限定するものではないが、具体的には、所定の2つの部材すなわちベルト係合部と保持部にそれぞれ設けている凸部と凹部とを、付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合状態にさせる。すなわち、付勢部材もしくは弾性部材によってベルト係合部もしくは保持部の一方を他方部材に押し付けて、上記凸部と凹部とを係合させておくことで、保持部に保持している巻尺に所定の外力たる付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗する力が加わったとき、凸部と凹部との係合を強制的に解除させることができる。
上記の付勢部材の一例としては、圧縮コイルばねや板ばねなどの好適なばねが挙げられ、また、弾性部材の一例としては、弾発性に優れるシリコンなどの合成ゴムが挙げられる。勿論、他の好適な部材を用いてもよい。
そして、上記付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗して凸部と凹部との係合を強制的に解除させるための外力の強さは一概に指定できるものではなく、本巻尺用ホルダに保持する巻尺のタイプ、例えば巻尺の大きさ(大/小)や重量(重い/軽い)などを考慮し、好適な強さで解除できるように凸部と凹部との係合強さを調整しておくのが望ましく、該調整は、使用する付勢部材もしくは弾性部材によって調節したり、また、別部材を用いて調節してもよく特に調節方法を限定するものではない。勿論、凸部と凹部との係合強さを、携帯者が任意に調節できるようにしてもよい。しかし、巻尺用ホルダに巻尺を保持させる動作では、保持部が容易に動かない程度に調節しておく。
上記の回転減速部とは、回転している保持部を停止に向わせるように構成しているところであり、該構成も、好適な公知の技術を用いて構成すればよく特に限定するものではないが、具体的には、所定の2つの部材すなわちベルト係合部と保持部にそれぞれ断続的もしくは連続的に設けている凸部と凹部とを、付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合状態にさせる。すなわち、付勢部材もしくは弾性部材によってベルト係合部もしくは保持部の一方を他方部材に押し付けて、上記凸部と凹部とを係合させておくことで、保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わって巻尺と共に保持部が回転したとき、上記付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗して凸部と凹部との係合が強制的に解除される動作と、凸部と凹部とが係合する動作とが、回転が進行するにつれこの動作の繰り返しによる動作抵抗によって回転する保持部を停止に向わせることができる。また回転減速部を配置する部位は、保持部の回転範囲内の所望の位置に設ければよいが、回転抑止部の前後近傍に設けるのがよい。一実施例においては、複数の凸部が円を描くように設けられ、これに対応する複数の凹部も同一の半径を有する円を描くように設けられていることが望ましい。
そして、上述した回転抑止部の構造、すなわち所定の2つの部材たるベルト係合部と保持部にそれぞれ設けた凸部と凹部とを付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合させておくと共に、該係合を所定の外力によって強制的に解除させる構成としている該回転抑止部の構造における凸部と凹部とをベルト係合部と保持部にそれぞれ複数設けることにより、上述の回転減速部を兼用させることもできる。また、ベルト係合部と保持部にそれぞれ複数設ける凸部と凹部は、保持部の回転範囲内の全域に設けるのがよく、その配置は、所望により断続的にもしくは連続的にあるいはこれらを組み合わせて設ければよい。
なお、回転抑止部の構造によって回転減速部を兼用させる場合は、巻尺用ホルダが携帯者の腰ベルトに装着されている状態のときに、該巻尺用ホルダにおける保持部の保持エリアが概ね垂直下方となる通常の位置で、該保持部の自由回転を抑止できるようにしておくのが望ましく、また所望により、通常の位置とするところでの凸部と凹部との係合と、他のところでの凸部と凹部との係合とにおける係合感を変え、例えば係合の強弱を変えたり係合したときの音色を変えるようにすることで、回転した保持部を通常の位置に戻すとき、係合の強弱や係合音の音色によって巻尺用ホルダの方をわざわざ見なくても該保持部を確実に通常の位置に戻すことができる。
そして、上述の凸部と凹部の形状も特に限定するものではなく、凸部と凹部との係合と解除とが概ねスムースに行われる形状にすればよいが、好適な形状の一例を挙げるのであれば、球面状が推奨される。また、本巻尺用ホルダの素材は特に限定していないが、各部位に適した素材を用いることで、安全で且つ長期の使用に耐える製品にすることができる。また、本巻尺用ホルダの保持部に保持される巻尺に備える係合部材の材質も特に限定するものではなく、好適な素材を用いればよい。
本発明の巻尺用ホルダ上の巻尺に加わる外力の緩和方法と、この緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダによれば、該巻尺用ホルダを装着する携帯者が腰を落としてしゃがんだ時、巻尺用ホルダ上の巻尺が強く他部材と衝突して該巻尺に外力たる衝突エネルギが加わると、巻尺と共に巻尺用ホルダの保持部が回転して衝突エネルギを緩和させるようになっているので、巻尺用ホルダ上の巻尺のケースや、巻尺用ホルダの破損を高に阻止できる。
また、巻尺用ホルダが携帯者の腰ベルトに装着されている状態のとき、巻尺を保持する部位となる保持部の保持エリアが、巻尺用ホルダにおける概ね垂直下方となる通常の位置にて該保持部の自由回転が抑止されて固定状態で位置しているので、手に持つ巻尺を、巻尺用ホルダの保持部の案内路入口に誘導するときと共に案内路を介して保持エリアに案内するときに、スムース且つ安全に行うことができる。
さらに、本巻尺用ベルトクリップによれば、保持部が回転して衝突エネルギを緩和させる主たる効果に加え、取り扱い性をも各段に向上させることができる。すなわち、従来のベルトクリップは、保持している巻尺を取り出すときは垂直上方に移動させて取り出すのであるが、本ベルトクリップでは、保持部が垂直方向に回転できて所定の角度に固定できるので、携帯者が巻尺を取り出すときの一番取り出しやすい角度に保持部を設定することによって該保持部から巻尺をスムースに取り出せるので、取り出し時に発生する引っ掛かりによる巻尺の落下を大に低減できる。
また、新たな測定形態を提案することもできる。すなわち、巻尺を保持部に保持した状態のままで、巻尺の携帯者を中心とした水平方向の長さは勿論のこと、垂直上下方向の測定や所定角度の上下方向の測定ができる。測定形態の一例を挙げれば、巻尺の測定用テープはテープ面方向の曲げにも強いので、巻尺の測定用テープの引き出し口が斜め上方に向く位置で保持部を停止させ、該巻尺から斜め上方に引き出した測定用テープを用い、巻尺用ホルダを装着した携帯者の腰よりも高所に位置する部材の水平面や垂直面などを測定することができる。勿論、携帯者の腰よりも低い位置にある部材の水平面や垂直面なども測定することができる。従って、所定の角度にポジショニングできる保持部により、取り扱いや測定の自由度を格段に向上することができる。
本発明に係る緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダを示す図。 巻尺用ホルダを正面より見た図。 巻尺用ホルダを側面より見た図。 保持部の回転構造部の一例を示した図。 保持部およびベルト係合部の回転構造部の一例を示した図。 巻尺用ホルダの保持部と係合する係合部材を設けた巻尺を示す図。 巻尺用ホルダへの巻尺の保持動作を示す図。
以下、本発明に係る巻尺用ホルダ上の巻尺に加わる外力の緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダを、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。また、本実施例に示す巻尺用ホルダは、保持部の自由回転を回転抑止部によって抑止し、且つ回転減速部を回転抑止部の構造で兼用させているものである。
図1は、本発明に係る緩和方法を用いて構成した巻尺用ホルダを示しており、この巻尺用ホルダ1を携帯者(図示は省略)の腰ベルト2に装着している状態であり、また、巻尺用ホルダ1に保持している巻尺3は、巻尺用ホルダ1の巻尺3を保持するための保持部4の回転の動きが分かるよう一点破線で示している。
そして、図1中(a)図は、携帯者が腰を落としてしゃがんだ時に、巻尺用ホルダ1上の通常位置にある巻尺3と他部材(図示は省略)とが衝突したときを示していて、衝突は、巻尺3の測定用テープ出入口31寄りに下方からの衝突エネルギ(矢印A)たる外力が加わったことを示している。この衝突エネルギ(矢印A)が巻尺3に加わると、図1中(b)図のように、巻尺3と共に保持部4が回転し(矢印B)、巻尺3に加わった衝突エネルギ(矢印A)を緩和させる。なお、図1中の符号5は、携帯者の腰ベルト2に装着される巻尺用ホルダ1のベルト係合部である。
図2は、巻尺用ホルダ1を正面より見た図であり、図2中の符号6は、巻尺3を保持する部位となる保持部4の保持エリア、符号7は、巻尺3に備える係合部材32(図1参照)を保持エリア6に案内するための案内路、符号8は、上記係合部材32を入れる案内路7の入路口である。そして符号9は、保持部4に保持した巻尺3の脱落を防止するためのロック機構の構成部材たるロック片、符号10は、案内路7上に位置するロック片9を該案内路7から退出させる上記ロック機構の構成部材たるロック解除レバーである。
そして、巻尺用ホルダ1における保持部4の保持エリア6は、図2中(a)図に示した位置が通常位置となっていて(図1では(a)図)、この通常位置の保持エリア6に保持する巻尺3(図1参照)の下方から衝突などによる外力が加わると、巻尺3と共に保持部4が回転する。この保持部4の回転は、上記巻尺3に加わった外力が保持部4の回転支持部を中心として左側または右側になることにより、図2中(b)図に示すように左回転になったり、図2中(c)図に示すように右回転になる。
図3は、巻尺用ホルダ1を側面より見た図であり、巻尺3(図1参照)を保持する保持部4は、携帯者の腰ベルト2(図1参照)に装着する巻尺用ホルダ1におけるベルト係合部5の外方に設けている。そして、図3中の符号11は、ベルト係合部5のベルト挟着部、符号12は、ベルト係合部5が携帯者の腰ベルト2(図1参照)から脱落するのを防止するための脱落防止片である。
図4は、保持部の回転構造部の一例を示しており、図4中(a)図は、ベルト係合部5に保持部4を回転自在に支持した状態を示し、図4中(b)図は、ベルト係合部5と保持部4とを、並びに保持部4の回転構造部の構成部材を分解して示している。そして、保持部の回転構造部における回転支持構造は、ベルト係合部5に設けている軸受51によって保持部4に設けている軸41を支持することにより、該保持部4が回転できるようにしている。また、保持部4に設ける軸41は、保持部4の保持エリア6に保持する巻尺3(図1参照)が、該巻尺3の概ね中央を中心として回転できる位置に配設するのがよい。
そして、保持部4の回転構造部における該保持部4の自由回転を抑止するための回転抑止部の構造は、図5中(a)図に示しているベルト係合部5に設けている球面状凸部52と、図5中(b)図に示している保持部4に設けている球面状凹部42とを、付勢部材たる圧縮コイルばね13によって常に係合状態にしている。すなわち本構造では、圧縮コイルばね13によって保持部4をベルト係合部5に押し付けている。これにより、保持部4の自由回転を抑止できると共に、保持部4に保持している巻尺3に所定の外力たる圧縮コイルばね13による係合力に抗する力が加わったとき、球面状凸部52と球面状凹部42との係合を強制的に解除させることができる。図5中の符号131は、圧縮コイルばね13の取付板、符号132は、取付板の固定用ねじである。
図6は、巻尺用ホルダ1の保持部4と係合する係合部材32を設けた巻尺を示しており、図6中(a)図は、巻尺3の一側を示しており、図6中(b)図は、巻尺3の測定用テープ出入口31と反対側となる後部から該巻尺3を見ている。また、図6中の符号33は、測定用テープの先端に設けられているテープ先端を外部部材に引っ掛けるためのフック片である。
図7は、巻尺用ホルダ1への巻尺3の保持動作を示しており、図7中(a)図に示すように(図2中の(a)図も併せて参照)、巻尺3の係合部材32を、保持部4の案内路7の入路口8に位置させ、該案内路7上を下方の保持エリア6まで移動させると、図7中(b)図に示すように(図2中の(a)図も併せて参照)、巻尺3の係合部材32がロック片9によってロックされて、巻尺3の係合部材32が保持エリア6に保持される。ところで、上記ロック片9は、通常では案内路7上に突出していて、巻尺3の係合部材32が通過するときに該係合部材32によって案内路7上から強制的に退出させられ、係合部材32が通過した後に再度案内路7上に突出して、この係合部材32が保持エリア6から脱出するのを防いでいる。
1…巻尺用ホルダ
2…腰ベルト
3…巻尺
31…測定用テープ出入口
32…係合部材
33…フック片
4…保持部
41…軸
42…球面状凹部
5…ベルト係合部
51…軸受
52…球面状凸部
6…保持エリア
7…案内路
8…入路口
9…ロック片
10…ロック解除レバー
11…ベルト挟着部
12…脱落防止片
13…圧縮コイルばね
131…取付板
132…固定用ねじ

Claims (6)

  1. 携帯者に装着され、巻尺を保持するための巻尺用ホルダにおいて、巻尺用ホルダの保持部に保持している巻尺に外力が加わった場合に、該保持部から巻尺が外れることなく該巻尺と共に保持部を回転させることにより巻尺に加わる外力を緩和し、ひいては巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損を防止する方法であって、
    上記保持部の回転範囲内の所定の位置に回転減速部が設けられていて、該保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わって該巻尺と共に保持部が回転したとき、上記回転減速部を通過するときの抵抗によって保持部の回転を停止に向わせるように構成しており、
    上記回転減速部は、所定の2つの部材にそれぞれ連続的に設けた凸部と凹部とを付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合させておき、上記保持部が回転したとき、上記付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗して凸部と凹部との係合が強制的に解除される動作と、凸部と凹部とが強制的に係合する動作とが、保持部の回転範囲内で反復されるように構成していることを特徴とする、巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損防止方法
  2. 回転した保持部を通常の位置まで戻すときに巻尺用ホルダの方を見なくても該保持部を確実に通常の位置まで戻すことができるように、凸部と凹部の係合の強弱が通常の位置と他の位置とにおいて互いに異なることを特徴とする、請求項1に記載の巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損防止方法
  3. 回転した保持部を通常の位置まで戻すときに巻尺用ホルダの方を見なくても該保持部を確実に通常の位置まで戻すことができるように、凸部と凹部の係合音の音色が通常の位置と他の位置とにおいて互いに異なることを特徴とする、請求項1に記載の巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損防止方法
  4. 携帯者に装着され、巻尺を保持するための巻尺用ホルダにおいて、巻尺を保持する保持部を回転自在に構成し、該保持部に保持している巻尺に外力が加わった場合に、該保持部から巻尺が外れることなく該巻尺と共に保持部が回転して巻尺に加わった外力を緩和し、ひいては巻尺用ホルダ及び該巻尺用ホルダ上の巻尺の破損を防止するように構成している巻尺用ホルダであって、
    上記保持部の回転範囲内の所定の位置に回転減速部が設けられていて、該保持部に保持している巻尺に所定の外力が加わって該巻尺と共に保持部が回転したとき、上記回転減速部を通過するときの抵抗によって保持部の回転を停止に向わせるように構成しており、
    上記回転減速部は、所定の2つの部材にそれぞれ連続的に設けた凸部と凹部とを付勢部材もしくは弾性部材によって常に係合させておき、上記保持部が回転したとき、上記付勢部材もしくは弾性部材による係合力に抗して凸部と凹部との係合が強制的に解除される動作と、凸部と凹部とが強制的に係合する動作とが、保持部の回転範囲内で反復されるように構成していることを特徴とする、巻尺用ホルダ。
  5. 回転した保持部を通常の位置まで戻すときに巻尺用ホルダの方を見なくても該保持部を確実に通常の位置まで戻すことができるように、凸部と凹部の係合の強弱が通常の位置と他の位置とにおいて互いに異なることを特徴とする、請求項4に記載の巻尺用ホルダ。
  6. 回転した保持部を通常の位置まで戻すときに巻尺用ホルダの方を見なくても該保持部を確実に通常の位置まで戻すことができるように、凸部と凹部の係合音の音色が通常の位置と他の位置とにおいて互いに異なることを特徴とする、請求項4に記載の巻尺用ホルダ。
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