JP6633169B2 - 空気ばねおよび回り込み抑制部材 - Google Patents

空気ばねおよび回り込み抑制部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6633169B2
JP6633169B2 JP2018218584A JP2018218584A JP6633169B2 JP 6633169 B2 JP6633169 B2 JP 6633169B2 JP 2018218584 A JP2018218584 A JP 2018218584A JP 2018218584 A JP2018218584 A JP 2018218584A JP 6633169 B2 JP6633169 B2 JP 6633169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air spring
wraparound
surface plate
outer peripheral
peripheral portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018218584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019082248A (ja
Inventor
秀樹 北田
秀樹 北田
隆之 澤
隆之 澤
望 菊地
望 菊地
智広 大塚
智広 大塚
智明 青谷
智明 青谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=66670341&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6633169(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd, Central Japan Railway Co filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2018218584A priority Critical patent/JP6633169B2/ja
Publication of JP2019082248A publication Critical patent/JP2019082248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6633169B2 publication Critical patent/JP6633169B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明は、空気ばねおよび回り込み抑制部材に関する。
たとえば鉄道車両用のサスペンションとして空気ばねが利用されている。鉄道車両では乗り心地を良くするため、空気ばねの剛性を低くしており、特開2011−162156号公報(特許文献1)には、走行速度に応じてオリフィス径を制御可能な空気ばねが開示されている。
特開2011−162156号公報
前述の通り、鉄道車両は柔らかい空気ばねを用いるため、軌道条件が切り変わる箇所、例えば勾配変化点(下り勾配終了地点など)で振動や遠心力により、空気ばねの上面板が下面板に接触しやすくなる。鉄道車両が高速になるとこの現象は顕著になる。空気ばねの上面板が下面板に接触すると、接触時の衝撃や線路からの振動が車両に直接伝達されるため、車両の乗り心地が悪化する。
本発明の一態様の目的は、通常の乗り心地を良好に保ちつつ、空気ばねが圧縮される場合において、上面板と下面板との接触を抑制可能な空気ばねを提供することである。
本発明の一態様に係る空気ばねは、上面板と、下面板と、ダイアフラムと、回り込み抑制部材とを備えている。下面板は、上面板に対面する。ダイアフラムは、上面板と下面板とを連結し、上面板と下面板との間に内部空間を形成する。回り込み抑制部材は、上面板と下面板との少なくとも一方が互いに近づく方向に移動した際に、ダイアフラムが回り込み抑制部材の下側に回り込むことを抑制可能に構成されている。
本発明の一態様に係る空気ばねは、上面板と、下面板と、ダイアフラムと、回り込み抑制部材とを備えている。下面板は、上面板に対面する。ダイアフラムは、上面板と下面板とを連結し、上面板と下面板との間に内部空間を形成する。回り込み抑制部材は、下面板の外周に設けられている。回り込み抑制部材の表面には、上面板と下面板との軸方向の間隔が第1距離の場合にはダイアフラムから離間しており、かつ上面板と下面板との軸方向の間隔が第1距離よりも小さい第2距離の場合にはダイアフラムと接している部分がある。
本発明の一態様に係る空気ばねは、上面板と、下面板と、ダイアフラムと、回り込み抑制部材とを備えている。下面板は、上面板に対面する。ダイアフラムは、上面板と下面板とを連結し、上面板と下面板との間に内部空間を形成する。回り込み抑制部材は、下面板の外周に設けられている。上面板と下面板との軸方向の間隔が所定の変形圧縮量に達した後、間隔に対する有効受圧面積の減少率が低減又は増加するようにするように構成されている。
本発明の一態様に係る回り込み抑制部材は、空気ばねのダイアフラムの回り込みを抑制するためのものであって、第1環状部材と、第2環状部材とを備えている。第2環状部材は、軸方向において第1環状部材に隣接する。第1環状部材は、第1環状部材から第2環状部材に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなる第1外周部を有している。第2環状部材は、第1環状部材から第2環状部材に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなり、かつ第1外周部に連なる第2外周部を有している。軸方向および径方向の各々に平行な断面において、軸方向に対する第2外周部の接線の傾きは、軸方向に対する第1外周部の接線の傾きよりも大きい。
本発明の一態様に係る回り込み抑制部材は、空気ばねのダイアフラムの回り込みを抑制するためのものであって、第1環状部材と、第2環状部材とを備えている。第2環状部材は、軸方向において第1環状部材に隣接する。第1環状部材は、第1環状部材から第2環状部材に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が小さくなる第1外周部を有している。第2環状部材は、第1環状部材から第2環状部材に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなり、かつ第1外周部に連なる第2外周部を有している。
本発明の一態様に係る回り込み抑制部材は、空気ばねのダイアフラムの回り込みを抑制するためのものであって、第1環状部材と、第2環状部材とを備えている。第2環状部材は、軸方向において第1環状部材に隣接する。第1環状部材は、軸方向に平行な第1外周部を有している。第2環状部材は、第1環状部材から第2環状部材に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなり、かつ第1外周部に連なる第2外周部を有している。
本発明の一態様によれば、通常の乗り心地を良好に保ちつつ、空気ばねが圧縮される場合において、上面板と下面板との接触を抑制可能な空気ばねを提供することができる。
第1実施形態に係る空気ばねの構成を示し、かつ図2のI−I線に沿った断面模式図である。 第1実施形態に係る空気ばねの構成を示す平面模式図である。 図1の領域IIIの拡大図である。 上面板と下面板との軸方向の間隔が第1距離(H1)の場合における空気ばねの構成を示す断面模式図である。 上面板と下面板との軸方向の間隔が第2距離(H2)の場合における空気ばねの構成を示す断面模式図である。 上面板と下面板との軸方向の間隔が第3距離(H3)の場合における空気ばねの構成を示す断面模式図である。 上面板と下面板との軸方向の間隔が第2距離(H2)の場合における空気ばねの変形例の構成を示す断面模式図である。 第1実施形態に係る空気ばねにおける圧縮荷重と圧縮変位との関係を示す図である。 第2実施形態に係る空気ばねの構成を示す断面模式図である。 第3実施形態に係る空気ばねの構成を示す断面模式図である。 回り込み抑制部材の第1例の構成を示す模式図である。 回り込み抑制部材の第2例の構成を示す模式図である。 圧縮荷重の測定方法を示す模式図である。 サンプル1〜5に係る空気ばねにおける圧縮荷重と圧縮変位との関係を示す図である。 サンプル6および7に係る空気ばねにおける車高値、車体上下加速度および軌道の勾配との関係を示す図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す断面模式図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す断面模式図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す断面模式図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す断面模式図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す断面模式図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す正面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す背面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す右側面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す左側面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す平面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す底面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図1である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図2である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すA−A線断面図である。 第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すB−B線拡大図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す正面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す背面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す右側面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す左側面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す平面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す底面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図1である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図2である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すA−A線断面図である。 第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すB−B線拡大図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す正面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す背面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す右側面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す左側面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す平面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す底面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図1である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図2である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すA−A線断面図である。 第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すB−B線拡大図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す正面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す背面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す右側面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す左側面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す平面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す底面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図1である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図2である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すA−A線断面図である。 第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すB−B線拡大図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す正面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す背面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す右側面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す左側面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す平面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す底面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図1である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す斜視図2である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すA−A線断面図である。 第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示すB−B線拡大図である。
[実施形態の説明]
以下、本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る空気ばね1は、上面板31と、下面板20と、ダイアフラム4と、回り込み抑制部材10とを備えている。下面板20は、上面板31に対面する。ダイアフラム4は、上面板31と下面板20とを連結し、上面板31と下面板20との間に内部空間3を形成する。回り込み抑制部材10は、上面板31と下面板20との少なくとも一方が互いに近づく方向に移動した際に、ダイアフラム4が回り込み抑制部材10の下側に回り込むことを抑制可能に構成されている。
(2)上記(1)に係る空気ばね1において、回り込み抑制部材10は、下面板20の外周に設けられていてもよい。
(3)上記(2)に係る空気ばね1において、下面板20は、下面板20の側面から径方向に延在する突出部21を含んでいてもよい。回り込み抑制部材10は、突出部21に接していてもよい。
(4)上記(3)に係る空気ばね1において、回り込み抑制部材10は、第1部材12と、第1部材12を支持する第2部材11とにより構成されていてもよい。第2部材11は、突出部21に接していてもよい。
(5)上記(3)に係る空気ばね1において、回り込み抑制部材10は、第1部材12から構成されていてもよい。第1部材12は、突出部21に接していてもよい。
(6)上記(4)または(5)に係る空気ばね1において、第1部材12は、ゴム材料から構成されていてもよい。
(7)上記(4)または(5)に係る空気ばね1において、第1部材12は、樹脂材料から構成されていてもよい。
(8)上記(4)または(5)に係る空気ばね1において、第1部材12は、金属材料から構成されていてもよい。
(9)上記(3)〜(8)のいずれかに係る空気ばね1において、回り込み抑制部材10の下端部は、突出部21の下端部よりも、軸方向Yの下側に位置していてもよい。
(10)上記(3)〜(9)のいずれかに係る空気ばね1において、下面板20に対して、上面板31とは反対側に位置する積層ゴム5をさらに備えていてもよい。突出部21は、径方向において、積層ゴム5と回り込み抑制部材10との間に設けられていてもよい。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに係る空気ばね1において、回り込み抑制部材10は、上端面13と、上端面13と連なる側端面14とを含んでいてもよい。側端面14は、軸方向Yの下側に向かうにつれて径方向Xの幅が大きくなるように設けられた傾斜部14bを有していてもよい。
(12)上記(1)〜(10)のいずれかに係る空気ばね1において、回り込み抑制部材10は、側端面14は、軸方向Yと平行な方向に延在する垂直部14aをさらに有していてもよい。傾斜部14bは、軸方向Yの下側において垂直部14aと連なっていてもよい。
(13)上記(12)に係る空気ばね1において、第1外周部14aと第2外周部14bとがなす角度は、140°以上175°以下であってもよい。
(14)上記(1)〜(13)のいずれかに係る空気ばね1において、内部空間に連通可能に構成された連結軸8をさらに備えていてもよい。
(15)本発明の一態様に係る空気ばね1は、上面板31と、下面板20と、ダイアフラム4と、回り込み抑制部材10とを備えている。下面板20は、上面板31に対面する。ダイアフラム4は、上面板31と下面板20とを連結し、上面板31と下面板20との間に内部空間3を形成する。回り込み抑制部材10は、下面板20の外周に設けられている。回り込み抑制部材10の表面には、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第1距離の場合にはダイアフラム4から離間しており、かつ上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第1距離よりも小さい第2距離の場合にはダイアフラム4と接している部分がある。
(16)本発明の一態様に係る空気ばね1は、上面板31と、下面板20と、ダイアフラム4と、回り込み抑制部材10とを備えている。下面板20は、上面板31に対面する。ダイアフラム4は、上面板31と下面板20とを連結し、上面板31と下面板20との間に内部空間3を形成する。回り込み抑制部材10は、下面板20の外周に設けられている。上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が所定の変形圧縮量に達した後、間隔に対する有効受圧面積の減少率が低減又は増加するように構成されている。
(17)本発明の一態様に係る回り込み抑制部材10は、空気ばねのダイアフラムの回り込みを抑制するためのものであって、第1環状部材61と、第2環状部材62とを備えている。第2環状部材62は、軸方向において第1環状部材61に隣接する。第1環状部材61は、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなる第1外周部14aを有している。第2環状部材62は、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなり、かつ第1外周部14aに連なる第2外周部14bを有している。軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、軸方向Yに対する第2外周部14bの接線の傾きは、軸方向Yに対する第1外周部14aの接線の傾きよりも大きい。
(18)上記(17)に係る回り込み抑制部材10によれば、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、直線状であってもよい。
(19)上記(17)に係る回り込み抑制部材10によれば、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、曲線状であってもよい。
(20)本発明の一態様に係る回り込み抑制部材10は、空気ばねのダイアフラムの回り込みを抑制するためのものであって、第1環状部材61と、第2環状部材62とを備えている。第2環状部材62は、軸方向Yにおいて第1環状部材61に隣接する。第1環状部材61は、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向Xの幅が小さくなる第1外周部14aを有している。第2環状部材62は、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向Xの幅が大きくなり、かつ第1外周部14aに連なる第2外周部14bを有している。
(21)上記(20)に係る回り込み抑制部材10によれば、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、直線状であってもよい。
(22)上記(20)に係る回り込み抑制部材10によれば、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、曲線状であってもよい。
(23)本発明の一態様に係る回り込み抑制部材10は、空気ばねのダイアフラムの回り込みを抑制するためのものであって、第1環状部材61と、第2環状部材62とを備えている。第2環状部材62は、軸方向Yにおいて第1環状部材61に隣接する。第1環状部材61は、軸方向Yに平行な第1外周部14aを有している。第2環状部材62は、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向Xの幅が大きくなり、かつ第1外周部14aに連なる第2外周部14bを有している。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る空気ばねの構成について説明する。
図1に示されるように、第1実施形態に係る空気ばね1は、外筒30と、下面板20と、ダイアフラム4と、積層ゴム5と、摺動板9と、連結軸8と、オリフィス7と、回り込み抑制部材10とを主に有している。外筒30は、上面板31と、外周部32と、外筒ゴム33とを主に有している。下面板20は、上面板31に対面している。ダイアフラム4は、筒状であり、上面板31と下面板20とを連結する。ダイアフラム4は、上面板31と下面板20との間に内部空間3を形成する。ダイアフラム4は、上面板31の側面34と、下面板20の側面23とに接している。内部空間3には、圧縮空気が充填される。外周部32は、上面板31に連なり、かつ上面板31よりも外周側に位置している(図2参照)。外周部32の内側面には外筒ゴム33が取り付けられている。外筒ゴム33の一部は、ダイアフラム4の一部と接している。
摺動板9は、上面板31の下面において、上面板31に取り付けられている。積層ゴム5は、下面板20の下側に配置されている。言い換えれば、積層ゴム5は、下面板20に対して、上面板31とは反対側に位置している。積層ゴム5の内部には、連結軸8が配置されている。連結軸8は、内部空間3に連通可能に構成されている。連結軸8は、内部空間3と、補助空気室(図示せず)とを繋ぐように構成されている。オリフィス7は、たとえば連結軸8の内部に位置する。オリフィス7は、連結軸8内の通路の断面積を調整可能である。これにより、内部空間3の圧力を制御することができる。オリフィス7は、内部空間3の圧力を一定に保持可能に構成されていてもよい。
下面板20は、積層ゴム5上に設けられている。下面板20は、たとえば本体部22と、突出部21とを有している。突出部21は、下面板20の本体部22の側面24から径方向Xに延在する。具体的には、突出部21は、側面24から径方向Xの外側であって、かつ軸方向Yの下側に突出している。突出部21は、径方向Xにおいて、積層ゴム5と回り込み抑制部材10との間に設けられていてもよい。なお、本明細書中において、軸方向Yとは、下面板20に垂直な方向であり、径方向Xとは、下面板20に平行な方向である。
回り込み抑制部材10は、たとえば下面板20の外周に設けられている。具体的には、回り込み抑制部材10は、たとえば突出部21の上面と側面とに接している。下面板20は、単一の部材から構成されているもの(一体物)であってもよいし、2以上の部材が層状に重なったものをボルトなどで固定したもの(別体物)であってもよい。たとえば、積層ゴム5の上面を構成する第1金属板上に、第1金属板とは異なる第2金属板が設けられている場合には、下面板20は、第1金属板と第2金属板とにより構成される。また積層ゴム5の上面を構成する第1金属板上に第1金属板とは異なる第2金属板が設けられ、かつ第2金属板上に第2金属板とは異なる第3金属板が設けられている場合には、下面板20は、第1金属板と第2金属板と第3金属板とにより構成される。回り込み抑制部材10は、第1金属板の外周に設けられていてもよいし、第2金属板の外周に設けられていてもよいし、第3金属板の外周に設けられていてもよい。
回り込み抑制部材10は、上面板31と下面板20との少なくとも一方が互いに近づく方向に移動した(空気ばねの高さ方向に圧縮された)際に、ダイアフラム4が回り込み抑制部材10の下側に回り込むことを抑制可能に構成されている。回り込み抑制部材10は、たとえばゴムなどの弾力性を有する材料を有している。回り込み抑制部材10の構成の詳細は後述する。
図2に示されるように、外筒30は、平面視において、略円形を有している。図2において、上下方向が車両の前後方向である。車両の前後方向とは、車両が進行する方向である。図2において、左右方向が車両の左右方向である。車両の左右方向とは、車両の進行方向に対して垂直な方向である。図1および図2に示されるように、左右方向における外周部32の外周端部32aは、前後方向における外周部32の外周端部32bよりも低くに位置していてもよい。
図3に示されるように、回り込み抑制部材10は、たとえば第1部材12と、第1部材12を支持する第2部材11とにより構成されていてもよい。第1部材12は、第2部材11の表面の少なくとも一部を覆っている。第2部材11は、たとえば突出部21に接している。第2部材11は、たとえば突出部21と第1部材12との間に配置されている。第2部材11は、第1部材12を支持する台部材である。第2部材11は、第1部材12よりも高い剛性を有する材料から構成されている。回り込み抑制部材10の下端部15は、突出部21の下端部23よりも、たとえば軸方向Yの下側に位置している。回り込み抑制部材10の下端部15は、第1部材12により構成されていてもよい。回り込み抑制部材10は、第1部材12のみから構成されていてもよい。第1部材12は、突出部21に接していてもよい。
第1部材12は、たとえばゴム材料から構成されていてもよい。ゴム材料とは、たとえば、NR(天然ゴム)、BR(ブタジエンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などを主成分とするゴム材料である。
第1部材12は、樹脂材料から構成されていてもよい。樹脂材料とは、たとえば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ素樹脂、ナイロン系樹脂などを主成分とする樹脂材料である。
第1部材12は、金属材料から構成されていてもよい。金属材料とは、たとえば、銅、鉄、アルミニウム、マグネシウム、チタニウムなど、またはこれらを主成分とする金属や金属系酸化物である。
回り込み抑制部材10は、たとえば上端面13と、側端面14とを含んでいる。側端面14は、上端面13と連なる。側端面14は、たとえば第1外周部14a(垂直部14a)と第2外周部14b(傾斜部14b)とを有している。第1外周部14aは、上端面13と連なり、かつ軸方向Yと平行な方向に延在する。第2外周部14bは、第1外周部14aと連なりかつ軸方向Yの下側に向かうにつれて径方向Xの幅が大きくなるように設けられている。言い換えれば、第2外周部14bは、径方向Xの外側方向の成分と、軸方向Yの下側方向の成分とを有する方向に延在している。第2外周部14bは、軸方向Yの下側において第1外周部14aと連なっている。第1外周部14aは、軸方向Yに対して傾斜していてもよい。
第1外周部14aと第2外周部14bとがなす角度(第3角度θ3)は、たとえば140°以上175°以下である。第3角度θ3の上限は、特に限定されないが、たとえば170°であってもよいし、160°であってもよい。第3角度θ3の下限は、特に限定されないが、たとえば145°であってもよいし、150°であってもよい。
次に、空気ばねの動作について説明する。
図4は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第1距離H1の場合における空気ばねの構成を示している。この場合、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の上端面13に接しているが、側端面14から離間している。言い換えれば、側端面14とダイアフラム4との間には隙間が設けられていてもよい。なお上記構成は、空気ばねの形状の一例を示したものであり、ダイアフラム4は、上端面13に接していなくてもよい。具体的には、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々から離間していてもよい。径方向Xにおいて、上面板31と下面板20との間隔が第1距離H1の場合におけるダイアフラム4の一方側の円弧部4aの中心O1から他方側の円弧部4bの中心O2までの距離は、第1幅D1である(図1参照)。
図5は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第2距離H2の場合における空気ばねの構成を示している。第2距離H2は、第1距離H1よりも小さい。この場合、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の上端面13に接し、かつ側端面14に接していてもよい。言い換えれば、側端面14とダイアフラム4との間には隙間が設けられていなくてもよい。具体的には、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々に接していてもよい。径方向Xにおいて、上面板31と下面板20との間隔が第2距離H2の場合におけるダイアフラム4の一方側の円弧部4aの中心O1から他方側の円弧部4bの中心O2までの距離は、第2幅D2である。第2幅D2は、第1幅D1よりも小さい。
以上のように、回り込み抑制部材10の表面には、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第1距離H1の場合にはダイアフラム4から離間しており、かつ上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第1距離H1よりも小さい第2距離H2の場合にはダイアフラム4と接している部分がある。具体的には、当該部分は、たとえば第1外周部14aおよび第2外周部14bなどである。当該部分は、第2外周部14bだけであってもよい。主に当該部分によって、空気ばね1が圧縮された際に、ダイアフラム4が下面板20の下側に巻き込まれることを抑制されてもよい。
図6は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第3距離H3の場合における空気ばねの構成を示している。第3距離H3は、第2距離H2よりも小さい。この場合、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の上端面13に接し、かつ側端面14に接していてもよい。言い換えれば、側端面14とダイアフラム4との間には隙間が設けられていなくてもよい。具体的には、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々に接していてもよい。上面板31と下面板20との間隔が第3距離H3の場合におけるダイアフラム4の一方側の円弧部4aの中心O1から他方側の円弧部4bの中心O2までの距離は、第3幅D3である。第3幅D3は、第2幅D2とほぼ同じであってもよい。第3幅D3は、第2幅D2よりも小さくてもよいし、第2幅D2よりも大きくてもよい。
図7は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が第2距離H2の場合における空気ばねの変形例の構成を示している。第2距離H2は、第1距離H1よりも小さい。この場合、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の上端面13に接し、かつ側端面14の一部にのみ接していてもよい。言い換えれば、側端面14とダイアフラム4との間には隙間が設けられていてもよい。具体的には、ダイアフラム4は、回り込み抑制部材10の第1外周部14aの一部および第2外周部14bの一部の各々に接していてもよい。たとえば第1外周部14aと第2外周部14bとの接続部は、ダイアフラムから離間していてもよい。
ダイアフラム4の一方側の円弧部4aの中心O1から他方側の円弧部4bの中心O2までの距離D1(図1参照)が大きくなると、有効受圧面積が大きくなる。空気ばねの上下方向の荷重は、ダイアフラムの内圧と、有効受圧面積との積として算出される。ダイアフラム4の一方側の円弧部4aの中心O1から他方側の円弧部4bの中心O2までの距離が大きくなると、上下方向の荷重は大きくなる。言い換えれば、回り込み抑制部材10によって、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔に対する、有効受圧面積の変化量を低減(又は増加)することにより、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔に対する、上下方向の荷重の変化量を低減(又は増加)することができる。このため、軸方向Yの間隔が第1距離H1でのバネ定数よりも軸方向Yの間隔が第2距離H2におけるバネ定数の方が硬くなる。
次に、空気ばねの特性について説明する。鉄道車両が平坦面を走行している場合には、空気ばねの圧縮変位は比較的小さい。鉄道車両においては、硬いばねよりも軟らかいばねの方が、車両の乗り心地が良い。一方、鉄道車両が傾斜面や曲線を走行する際は、上下方向の慣性力により、空気ばねの上下変位が大きくなる。その為、路線の傾斜面で降下から上昇する際の変曲点等では、空気ばねが大きく沈み込む。その為、空気ばねの上面板が下面板に接触しやすくなる。空気ばねの上面板が下面板に接触すると、線路からの振動が車両に直接伝達されるため、車両の乗り心地が悪化する。
平坦面を走行している場合と、傾斜面を降下している場合の双方において、乗り心地を良好に維持するためには以下のように空気ばねの特性を制御することが望ましい。すなわち、空気ばねの圧縮変位が小さい範囲においては、軟らかいばね特性を有し、かつ空気ばねの圧縮変位が大きい範囲においては、硬いばね特性を有することが望ましい。
上記の特性を実現するためには、空気ばねの内圧を一定に保った上で、図8に示されるように、圧縮変位が小さい範囲(R1)においては、圧縮変位に対する圧縮荷重の減少率を大きく維持し、かつ圧縮変位が大きい範囲(R2)においては、圧縮変位に対する圧縮荷重の減少率を小さく維持することが望ましい。具体的には、圧縮変位が0mm以上20mm未満の範囲における圧縮変位に対する圧縮荷重の減少率の絶対値が、圧縮変位が20mm以上30mm以下の範囲における圧縮変位に対する圧縮荷重の減少率の絶対値よりも大きくなるように、空気ばねが構成されている。図8に示されるように、圧縮変位が所定の圧縮変位(たとえば20mm)以上の範囲(R2)においては、圧縮変位が大きくなるに従って圧縮荷重が減少してもよいし(符号A)、一定でもよいし(符号B)、増加してもよい(符号C)。
上述の通り、空気ばねの上下方向の荷重は、ダイアフラム内の圧力と、有効受圧面積との積として算出される。有効受圧面積が大きくなると、上下方向の剛性が大きくなる。本実施形態の空気ばね1は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が所定の変形圧縮量(たとえば圧縮変位が20mm)に達した後、上記間隔に対する有効受圧面積(言い換えれば、圧縮荷重)の減少率が低減又は増加、つまり上下剛性を高く保つように構成されている。なお、有効受圧面積の減少率が低減又は増加する場合とは、当該間隔が小さくなる(圧縮変位は大きくなる)に従って有効受圧面積が減少する場合(符号A)と、当該間隔に対する有効受圧面積の変化率が一定である場合(符号B)と、当該間隔が小さくなる(圧縮変位は大きくなる)に従って有効受圧面積が増加する場合(符号C)とを含む(図8参照)。別の観点から言えば、本実施形態の空気ばね1は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が所定の距離以上における上記間隔に対する有効受圧面積の減少率の絶対値は、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が所定の距離未満における、上記間隔に対する有効受圧面積の変化率の絶対値よりも大きくなるように構成されている。
次に、第1実施形態に係る空気ばねの作用効果について説明する。
第1実施形態に係る空気ばね1によれば、回り込み抑制部材10は、上面板31と下面板20との少なくとも一方が互いに近づく方向に移動した(空気ばねの高さ方向に圧縮された)際に、ダイアフラム4が回り込み抑制部材10の下側に回り込むことを抑制可能に構成されている。これにより、上面板31と下面板20との間隔が小さい場合において、当該間隔に対する有効受圧面積の低減率を低減又は増加することができる。結果として、当該間隔が大きい(言い換えれば、圧縮変位が小さい)範囲においては、軟らかいばね特性を実現し、かつ当該間隔が小さい(言い換えれば、圧縮変位が大きい)範囲においては、硬いばね特性を実現することができる。そのため、当該間隔が小さい場合において、上面板31と下面板20とが接触することを抑制することができる。その結果、たとえば毎時300km以上の高速で走行させた場合においても、良好な乗り心地を維持することが期待できる。さらに、高速走行時に限らず、空気ばねに対し、上下方向に急激な加速度が入力された場合においても上面板31と下面板20が接触することなく、良好な乗り心地を維持することが期待できる。
また第1実施形態に係る空気ばね1によれば、回り込み抑制部材10の側端面14は、第1外周部14aと、第1外周部14aと連なる第2外周部14bとを有している。第1外周部14aと第2外周部14bとがなす角度(第3角度θ3)が小さい場合には、ダイアフラム4の摩耗が大きくなる。第3角度θ3が大きいの場合には、圧縮荷重の非線形性が小さくなる。又、第3角度θ3の変曲点(言い換えれば、第1外周部14aと第2外周部14bとの境界)の高さ方向の位置は、上面板方向に近いほど少ない圧縮変位で、回り込みの制御が出来る。
さらに第1実施形態に係る空気ばね1において、第1部材12は、ゴム材料から構成されていてもよい。これにより、ダイアフラム4の耐摩耗性を向上することができる。
さらに第1実施形態に係る空気ばね1において、第1部材12は、樹脂材料から構成されていてもよい。これにより、ダイアフラム4の耐摩耗性を向上することができる。
さらに第1実施形態に係る空気ばね1において、第1部材12は、金属材料から構成されていてもよい。これにより、コストを削減しつつ、寸法精度が高く、耐摩耗性が高く、かつ強度の高い回り込み抑制部材10を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る空気ばねの構成について説明する。第2実施形態に係る空気ばねの構成は、図9に示す構成以外については、第1実施形態に係る空気ばねの構成と同様である。以下においては、第1実施形態に係る空気ばねの構成と異なる点について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図9に示されるように、回り込み抑制部材10は、突出部21から軸方向Yの下側に延在するように設けられている。回り込み抑制部材10は、たとえば細長い筒状の形状を有している。回り込み抑制部材10の下端部15は、突出部21の下端部23よりも、軸方向Yの下側に位置している。回り込み抑制部材10は、たとえば第1部材12と、第1部材12を支持する第2部材11とにより構成されていてもよい。第2部材11は、突出部21の側面全面を覆っていてもよい。第2部材11は、突出部21から軸方向Yの下側に延在するように設けられている。回り込み抑制部材10の下端部15は、第1部材12により構成されていてもよい。回り込み抑制部材10の下端部15は、たとえば積層ゴム5の軸方向Yの中央付近に位置している。
第2実施形態の空気ばねによれば、回り込み抑制部材10は、突出部21から軸方向Yの下側に延在するように設けられている。これにより、回り込み抑制部材10は、ダイアフラム4が回り込み抑制部材10の下側に回り込むことを効果的に抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る空気ばねの構成について説明する。第3実施形態に係る空気ばねの構成は、図10に示す構成以外については、第1実施形態に係る空気ばねの構成と同様である。以下においては、第1実施形態に係る空気ばねの構成と異なる点について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図10に示されるように、回り込み抑制部材10は、第1部材12から構成されており、第2部材11を有していなくてもよい。第1部材12は、突出部21に接しており、突出部21により支持される。突出部21の表面25は、垂直部21aと、傾斜部21bと、凸部21cとを有している。垂直部21aは、凸部21cと連なる。垂直部21aは、軸方向Yと平行な方向に延在する。傾斜部21bは、垂直部21aと連なりかつ軸方向Yの下側に向かうにつれて径方向Xの幅が大きくなるように設けられている。凸部21cは、軸方向Yの上側に突出する。第1部材12は、たとえば、垂直部21aと、傾斜部21bと、凸部21cとを覆っている。第1部材12は、突出部21の下端部23の一部に接していてもよい。
第3実施形態の空気ばねによれば、回り込み抑制部材10は、第1部材12から構成されている。これにより、第2部材11を使用することなく、ダイアフラム4が回り込み抑制部材10の下側に回り込むことを抑制することができる。そのため、空気ばねの部品点数を少なくして、第1実施形態の空気ばねと同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態に係る空気ばねは、主に鉄道車両用のサスペンションに利用されるものであるが、鉄道車両用のサスペンションに限定されるものではない。上記実施形態に係る空気ばねは、たとえば自動車、バスまたはトラックなどのサスペンションに利用されるものであってもよい。
次に、回り込み抑制部材の構成の概要について説明する。
図11および図12に示されるように、回り込み抑制部材10は、たとえば環状である。図11に示されるように、第2外周部14bは、たとえば回り込み抑制部材10の全周囲(360°)にわたって設けられている。つまり、第2外周部14bは、車両の前後方向および左右方向の双方に設けられている。図12に示されるように、第2外周部14bは、たとえば回り込み抑制部材10の周囲の一部にのみ設けられていてもよい。第2外周部14bは、たとえば車両の前後方向にのみ設けられており、左右方向には設けられていなくてもよい。軸方向Yから見て、車両の前後方向に対してたとえば±45°程度の範囲において、第2外周部14bが設けられており、車両の左右方向に対してたとえば±45°程度の範囲において、第2外周部14bが設けられていなくてもよい。左右方向においては、たとえば上端面13から下端部15まで第1外周部14aが延在していてもよい。代替的に、第2外周部14bは、たとえば車両の左右方向にのみ設けられており、前後方向には設けられていなくてもよい。
次に、回り込み抑制部材の構成の詳細について説明する。
(第1実施例)
まず、第1実施例に係る回り込み抑制部材10の構成について説明する。図16は、図11に示す回り込み抑制部材10を、軸方向Yおよび径方向X(左右方向または前後方向)の各々に平行な平面で見た断面模式図である。第1実施例に係る回り込み抑制部材10は、空気ばね1のダイアフラム4の回り込みを抑制するためのものである。図16に示されるように、回り込み抑制部材10は、第1環状部材61と、第2環状部材62とを主に有している。第1環状部材61および第2環状部材62の各々は、軸方向Yに沿った同一の直線を取り囲むように設けられている。第2環状部材62は、軸方向Y(図11参照)において第1環状部材61に隣接する。第2環状部材62は、第1環状部材61に対して軸方向Yの一方側(下側)に位置している。第2環状部材62は、第1環状部材61に連なっている。第2環状部材62は、第1環状部材61と一体となっていてもよいし、別体であってもよい。
図16に示されるように、第1環状部材61は、第1外周部14aを有している。第1外周部14aは、軸方向Yに平行である。別の観点から言えば、第1外周部14aは、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向(方向E)において、径方向の幅は一定である。方向Eは、軸方向Yと平行である。第2環状部材62は、第2外周部14bを有している。第2外周部14bは、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向(方向E)に向かうにつれて径方向の幅が大きくなっている。第2外周部14bは、第1外周部14aに連なっている。
図16に示されるように、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、直線状である。第1外周部14aと第2外周部14bとがなす角度(第3角度θ3)は、たとえば140°以上175°以下である。第3角度θ3の上限は、特に限定されないが、たとえば170°であってもよいし、160°であってもよい。第3角度θ3の下限は、特に限定されないが、たとえば145°であってもよいし、150°であってもよい。
(第2実施例)
次に、第2実施例に係る回り込み抑制部材10の構成について説明する。第2実施例に係る回り込み抑制部材10は、第1外周部14aは第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向の幅が大きくなっている構成において、第1実施例に係る回り込み抑制部材10と異なっており、その他の構成は、第1実施例に係る回り込み抑制部材10と同様である。以下、第1実施例に係る回り込み抑制部材10と異なる構成を中心に説明する。
図17に示されるように、第1環状部材61は、第1外周部14aを有している。第1外周部14aは、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向(方向E)に向かうにつれて径方向の幅が大きくなっている。方向Eは、軸方向Yと平行である。第2環状部材62は、第2外周部14bを有している。第2外周部14bは、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向(方向E)に向かうにつれて径方向の幅が大きくなっている。第2外周部14bは、第1外周部14aに連なっている。
図16に示されるように、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、直線状である。この場合、第2外周部14bの接線は、第2外周部14bである。同様に、第1外周部14aの接線は、第1外周部14aである。軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、軸方向Yに対する第2外周部14bの接線の傾き(第2角度θ2)は、軸方向Yに対する第1外周部14aの接線の傾き(第1角度θ1)よりも大きい。
(第3実施例)
次に、第3実施例に係る回り込み抑制部材10の構成について説明する。第3実施例に係る回り込み抑制部材10は、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は曲線状である構成において、第2実施例に係る回り込み抑制部材10と異なっており、その他の構成は、第2実施例に係る回り込み抑制部材10と同様である。以下、第2実施例に係る回り込み抑制部材10と異なる構成を中心に説明する。
図18に示されるように、第2実施例に係る回り込み抑制部材10は、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、曲線状である。第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、たとえば円弧状である。第2外周部14bの曲率半径は、第1外周部14aの曲率半径と同じであってもよい。第2外周部14bの曲率半径は、第1外周部14aの曲率半径よりも大きくてもよい。
図18に示されるように、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、軸方向Yに対する第2外周部14bの接線(第2接線72)の傾き(第2角度θ2)は、軸方向Yに対する第1外周部14aの接線(第1接線71)の傾き(第1角度θ1)よりも大きい。
(第4実施例)
次に、第4実施例に係る回り込み抑制部材10の構成について説明する。第4実施例に係る回り込み抑制部材10は、第1環状部材61は第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向に向かうにつれて径方向Xの幅が小さくなる第1外周部14aを有している構成において、第1実施例に係る回り込み抑制部材10と異なっており、その他の構成は、第1実施例に係る回り込み抑制部材10と同様である。以下、第1実施例に係る回り込み抑制部材10と異なる構成を中心に説明する。
図19に示されるように、第1環状部材61は、第1外周部14aを有している。第1外周部14aは、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向(方向E)に向かうにつれて径方向の幅が小さくなっている。方向Eは、軸方向Yと平行である。第2環状部材62は、第2外周部14bを有している。第2外周部14bは、第1環状部材61から第2環状部材62に向かう方向(方向E)に向かうにつれて径方向の幅が大きくなっている。第2外周部14bは、第1外周部14aに連なっている。
図19に示されるように、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、直線状である。軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aは、軸方向Yに対して傾斜している。第2外周部14bは、軸方向Yに対して傾斜している。軸方向Yに対する第2外周部14bの傾斜方向は、軸方向Yに対する第1外周部14aの傾斜方向と異なっている。
(第5実施例)
次に、第5実施例に係る回り込み抑制部材10の構成について説明する。第5実施例に係る回り込み抑制部材10は、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は曲線状である構成において、第4実施例に係る回り込み抑制部材10と異なっており、その他の構成は、第4実施例に係る回り込み抑制部材10と同様である。以下、第3実施例に係る回り込み抑制部材10と異なる構成を中心に説明する。
図20に示されるように、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、曲線状である。第1外周部14aおよび第2外周部14bの各々は、たとえば円弧状である。第2外周部14bの曲率半径は、第1外周部14aの曲率半径と同じであってもよい。第2外周部14bの曲率半径は、第1外周部14aの曲率半径よりも大きくてもよい。
図20に示されるように、軸方向Yおよび径方向Xの各々に平行な断面において、軸方向Yに対する第2外周部14bの接線(第4接線74)の傾斜方向は、軸方向Yに対する第1外周部14aの接線(第3接線73)の傾斜方向と異なっている。
なお、図21〜図30は、第1実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す図である。図31〜図40は、第2実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す図である。図41〜図50は、第3実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す図である。図51〜図60は、第4実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す図である。図61〜図70は、第5実施例に係る回り込み抑制部材の構成を示す図である。
(サンプル準備)
まず、本発明例に係るサンプル1〜4の空気ばねと、比較例に係るサンプル5の空気ばねとを準備した。サンプル1〜4の空気ばねは、第1実施形態に係る空気ばねの下面板20と回り込み抑制部材10を有している。サンプル1〜4の空気ばねにおいて、回り込み抑制部材10の第1外周部14aと第2外周部14bとがなす角度(第3角度θ3)(図3参照)は、それぞれ140°、150°、160°および175°である。サンプル5の空気ばねは、ダイアフラムの回り込みを抑制しない通常のゴム座を有している。当該ゴム座の側面は、軸方向Yに延在している。軸方向Yにおいて、当該ゴム座の下端部は、突出部21の下端部と同じ高さに位置している。
(圧縮荷重試験方法)
次に、圧縮荷重試験方法について説明する。図13に示されるように、上下方向荷重試験器50は、ロードセル51と、接続部52と、変位計53と、台座54とを主に有している。空気ばね1は、ロードセル51と台座54との間に配置される。外筒30上には接続部52が設けられている。ロードセル51は、接続部52を介して、空気ばね1に荷重を加えている。変位計53は、接続部52に取り付けられている。接続部52には、マノメータ(図示せず)および補助空気室(図示せず)が接続されている。補助空気室は、ダイアフラム4の内部空間3と連通している。補助空気室の容積は、65リットルである。空気ばね1の内部空間3には、内圧が400kPaの空気が封入されている。
空気ばね1の外筒30を上下に変位させて、空気ばね1の上下方向の荷重が測定された。空気ばね1の内部空間3の内圧は、上下変位によらず一定になるように調整された。変位計を用いて、圧縮変位が測定された。圧縮変位を−10mmから40mmまで10mm毎に変化させた。圧縮変位が−10mmとは、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が約50mmの場合に対応する。反対に、圧縮変位が40mmとは、上面板31と下面板20との軸方向Yの間隔が約0mmの場合に対応する。
(圧縮荷重試験結果)
Figure 0006633169
次に、圧縮荷重試験結果について説明する。図14および表1に示されるように、サンプル5の空気ばねの場合には、圧縮変位が−10mm以上40mm以下の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重は単調に低減した。一方、サンプル1の空気ばねの場合には、圧縮変位が−10mm以上0mm未満の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が少し低減した。しかしながら、圧縮変位が0mm以上30mm未満の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が増加した。圧縮変位が30mm以上40mm以下の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が低減した。サンプル2の空気ばねの場合には、圧縮変位が−10mm以上10mm未満の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が低減した。しかしながら、圧縮変位が10mm以上30mm未満の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が増加した。圧縮変位が30mm以上40mm以下の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が低減した。
サンプル3の空気ばねの場合には、圧縮変位が−10mm以上20mm未満の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が低減した。しかしながら、圧縮変位が20mm以上30mm未満の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が増加した。圧縮変位が30mm以上40mm以下の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重が低減した。サンプル4の空気ばねの場合には、圧縮変位が−10mm以上40mm以下の範囲において、圧縮変位が増加するに従って、上下方向の圧縮荷重は単調に低減した。しかしながら、サンプル4の空気ばねの場合における圧縮変位が40mmの場合の圧縮荷重は、サンプル5の空気ばねの場合における圧縮変位が40mmの場合の圧縮荷重よりも大きかった。
以上の結果により、空気ばね1に回り込み抑制部材10を設けることにより、圧縮変位が小さい範囲においては、軟らかいばね特性を実現し、かつ圧縮変位が大きい範囲においては、硬いばね特性を実現することができることが確かめられた。
(サンプル準備)
まず、本発明例に係るサンプル6の空気ばねと、比較例に係るサンプル7の空気ばねとを準備した。サンプル6の空気ばねは、第1実施形態に係る空気ばねの下面板20と回り込み抑制部材10を有している。サンプル7の空気ばねは、ダイアフラムの回り込みを抑制しない通常のゴム座を有している。
(性能試験方法)
次に、性能試験方法について説明する。サンプル6および7の空気ばねを、実際の電車に搭載した。サンプル6および7の空気ばねを、それぞれ同じ電車の10号車および12号車に搭載した。実際に電車を高速走行させながら、車高値(上下変位)と、車体上下加速度とを測定した。
(性能試験結果)
次に、車高値(上下変位)および車体上下加速度の試験結果について説明する。図15に示されるように、車体上下加速度に関しては、サンプル6の空気ばねは、サンプル7の空気ばねと同等の性能であった。一方、車高値(上下変位)に関しては、サンプル6の空気ばねは、サンプル7の空気ばねと比較して落ち込みの改善を示した。特に、図示A部においては、軌道は凹になっている。つまり、この領域は、標高が下がって極小値を示した後、標高が上がる地形を有している。この領域を電車が走行する際、サンプル7の空気ばねを使用した場合の車高値は、極端に低くなり、−30mmを下回った。一方、サンプル6の空気ばねを使用した場合の車高値は、サンプル7の空気ばねを使用した場合の車高値よりも高く、−20mmを下回ることはなかった。つまり、サンプル6の空気ばねを使用することで、車体の落ち込みを改善可能であることが確かめられた。改善効果は、軌道が凹となっている領域を電車が走行する際に顕著であることが確認できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 空気ばね
3 内部空間
4 ダイアフラム
4a,4b 円弧部
5 積層ゴム
7 オリフィス
8 連結軸
9 摺動板
10 回り込み抑制部材
11 第2部材
12 第1部材
13 上端面
14 側端面
14a 第1外周部,垂直部
14b 第2外周部,傾斜部
15,23 下端部
20 下面板
21 突出部
21a 垂直部
21b 傾斜部
21c 凸部
22 本体部
23 側面
23,24,34 側面
25 表面
30 外筒
31 上面板
32 外周部
32a,32b 外周端部
33 外筒ゴム
50 上下方向荷重試験器
51 ロードセル
52 接続部
53 変位計
54 台座
61 第1環状部材
62 第2環状部材
71 第1接線
72 第2接線
73 第3接線
74 第4接線
D1 第1幅(距離)
D2 第2幅
D3 第3幅
E 方向
H1 第1距離
H2 第2距離
H3 第3距離
O1,O2 中心
X 径方向X
Y 軸方向Y
θ1 第1角度
θ2 第2角度
θ3 第3角度

Claims (11)

  1. 上面板と、
    前記上面板に対面する下面板と、
    前記上面板と前記下面板とを連結し、前記上面板と前記下面板との間に内部空間を形成するダイアフラムと、
    回り込み抑制部材とを備え、
    前記回り込み抑制部材は、前記上面板と前記下面板との少なくとも一方が互いに近づく方向に移動した際に、前記ダイアフラムが前記回り込み抑制部材の下側に回り込むことを抑制可能に構成されており、
    前記回り込み抑制部材は、前記下面板の外周に設けられており、
    前記下面板は、前記下面板の側面から径方向に延在する突出部を含み、
    前記回り込み抑制部材は、前記突出部に接しており、
    前記回り込み抑制部材は、上端面と、前記上端面と連なる側端面とを含み、
    前記側端面は、軸方向の下側に向かうにつれて径方向の幅が大きくなる傾斜部を有する、空気ばね。
  2. 前記回り込み抑制部材は、第1部材と、前記第1部材を支持する第2部材とにより構成されており、
    前記第2部材は、前記突出部に接している、請求項に記載の空気ばね。
  3. 前記回り込み抑制部材は、第1部材から構成されており、
    前記第1部材は、前記突出部に接している、請求項に記載の空気ばね。
  4. 前記第1部材は、ゴム材料から構成されている、請求項または請求項に記載の空気ばね。
  5. 前記第1部材は、樹脂材料から構成されている、請求項または請求項に記載の空気ばね。
  6. 前記第1部材は、金属材料から構成されている、請求項または請求項に記載の空気ばね。
  7. 前記回り込み抑制部材の下端部は、前記突出部の下端部よりも、軸方向の下側に位置する、請求項〜請求項のいずれか1項に記載の空気ばね。
  8. 前記下面板に対して、前記上面板とは反対側に位置する積層ゴムをさらに備え、
    前記突出部は、径方向において、前記積層ゴムと前記回り込み抑制部材との間に設けられている、請求項〜請求項のいずれか1項に記載の空気ばね。
  9. 前記側端面は、軸方向と平行な方向に延在する垂直部をさらに有し、
    前記垂直部は、軸方向の下側において前記傾斜部に連なる、請求項に記載の空気ばね。
  10. 前記垂直部と前記傾斜部とがなす角度は、140°以上175°以下である、請求項に記載の空気ばね。
  11. 前記内部空間に連通可能に構成された連結軸をさらに備えた、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の空気ばね。
JP2018218584A 2018-11-21 2018-11-21 空気ばねおよび回り込み抑制部材 Active JP6633169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018218584A JP6633169B2 (ja) 2018-11-21 2018-11-21 空気ばねおよび回り込み抑制部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018218584A JP6633169B2 (ja) 2018-11-21 2018-11-21 空気ばねおよび回り込み抑制部材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169350A Division JP2020085238A (ja) 2019-09-18 2019-09-18 空気ばねおよび回り込み抑制部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019082248A JP2019082248A (ja) 2019-05-30
JP6633169B2 true JP6633169B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=66670341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018218584A Active JP6633169B2 (ja) 2018-11-21 2018-11-21 空気ばねおよび回り込み抑制部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6633169B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60121335A (ja) * 1983-12-01 1985-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 空気ばねの摩耗防止用ゴムリング
JP5186438B2 (ja) * 2009-06-08 2013-04-17 東洋ゴム工業株式会社 車両用空気ばね
JP5922378B2 (ja) * 2011-11-21 2016-05-24 東洋ゴム工業株式会社 空気ばね
EP3245419A1 (en) * 2015-01-12 2017-11-22 Firestone Industrial Products Company, LLC Lateral support elements, gas spring assemblies, suspension systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019082248A (ja) 2019-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2540534B1 (en) Suspension structure, bush structure and suspension characteristic adjusting method
JP5156736B2 (ja) 空気入りタイヤ
US20130234380A1 (en) Spring of suspension for vehicle
EP2154007B1 (en) Pneumatic tire
CN103502027A (zh) 用于空气弹簧滚动气囊的滚动活塞
JP2008275009A (ja) 軸ばね装置
US20210402838A1 (en) Suspension bush
JP6633169B2 (ja) 空気ばねおよび回り込み抑制部材
CN110836239B (zh) 非线性空气弹簧及其横向刚度设计方法
EP3098472B1 (en) Stopper for suspension system
JP2020085238A (ja) 空気ばねおよび回り込み抑制部材
KR20160138192A (ko) 현가 코일 스프링
CA2064369C (en) Industrial solid tires
CN211288576U (zh) 双通道支柱结构及汽车
JP5033499B2 (ja) 軸ばね装置
JP4183030B2 (ja) タイヤ/ホイール組立体
JP2003205702A (ja) 空気入りタイヤ、空気入りタイヤ用リムホイール、及びタイヤ・リム組立体
KR102552080B1 (ko) 캠버 특성이 개선된 맥퍼슨 서스펜션
JP2007216915A (ja) リムホイール、及びタイヤ・リムホイール組立体
JP5097839B2 (ja) 軸ばね装置
JP4076387B2 (ja) タイヤ/ホイール組立体及びランフラット用支持体
JP5007202B2 (ja) 車両用軸ばね
CN221213374U (zh) 悬架系统的螺旋弹簧安装结构、悬架系统以及车辆
US20240093722A1 (en) Bearing bush for vibration isolation between two vehicle components of a motor vehicle
CN221278329U (zh) 一种汽车后减震器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190320

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190401

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6633169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250