JP6631579B2 - 撮像装置および羽根駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置および羽根駆動装置に関する。
電磁駆動のフォーカルプレーンシャッターにおいて、駆動部材を走行終端で衝撃吸収する部材を備えた物が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載されている構成では、露出作動前に後幕が開口から待避した位置に維持されたとき、後幕を駆動する駆動部材は緩衝部材に当接した状態が維持される。この駆動部材が緩衝部材に当接した状態が所定期間維持されると、駆動部材が緩衝部材を押しつぶして駆動部材の停止位置が所望の位置からずれてしまうおそれがある。この場合、露出作動中での駆動部材の回転範囲が増え、後幕の走行距離が増える。この場合、露出期間が所望の期間よりも長くなる恐れがある。そこで、特許文献1に記載されているフォーカルプレーンシャッターでは、レリーズスイッチがオンされたとき、チャージ動作において駆動部材を緩衝部材に当接した状態から離間させて再び当接させ、その後に露出作動を開始させる。特許文献1に記載されているフォーカルプレーンシャッターでは、この構成によって、駆動部材と緩衝部材との貼りつきによって露出期間にばらつきが生じることを抑制している。
特開2013−145361号公報
上述したように、駆動部材と緩衝部材を備えた電磁駆動のフォーカルプレーンシャッターでは、無通電時に幕が開口から待避した位置で緩衝部材と駆動部材が当接した状態で保持される。そのため、長期間放置あるいは高温状態に置かれた場合、駆動部材と緩衝部材が貼りつき、作動不良を起こす可能性があった。ここで例えば、後幕が多大な衝撃等を受けて開口を閉じてしまい、その状態で長期間放置あるいは高温状態に置かれた場合、後幕が開口を閉じた状態で駆動部材と緩衝部材が貼りついてしまうことが考えられる。このような場合であっても、貼りつきの度合いによっては、特許文献1に記載されている構成によって、駆動部材と緩衝部材との貼りつきを解消し、露出作動を正常に開始させることは可能である。しかしながら、貼りつきの度合いが比較的強い場合には、駆動部材と緩衝部材の貼りつきを解消することができず、作動不良を起こしてしまう可能性があるという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、駆動部材と緩衝部材の貼りつきによる作動不良の発生を抑制することができる撮像装置および羽根駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る撮像装置は、基板に支持されて露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と前記露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する羽根機構、前記退避位置又は展開位置で前記羽根機構が当接する当接部材、を有した羽根駆動装置を制御する撮像装置であって、露出作動前に、前記羽根機構が前記当接部材に当接した状態から離間する方向に通電する離間制御を実行する駆動制御部、を備え、前記駆動制御部は、前記羽根機構が前記退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて前記離間制御を実行する。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記羽根機構を駆動するためのアクチュエータを備え、前記駆動制御部は、前記アクチュエータに対して前記離間制御を実行してもよい。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記羽根機構は、前記基板に揺動可能に支持されたアームと、前記アームを駆動する駆動部材と、前記アームに支持され前記退避位置と前記展開位置との間を移動する幕とを含み、前記当接部材は、前記基板であってもよい。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記羽根機構は、前記基板に揺動可能に支持されたアームと、前記アームを駆動する駆動部材と、前記アームに支持され前記退避位置と前記展開位置との間を移動する幕とを含み、前記当接部材は、緩衝部材であり、前記緩衝部材は、前記幕の走行終端で前記駆動部材と当接する第1緩衝部材と、前記幕の走行終端で前記幕と当接する第2緩衝部材とを含んでもよい。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記駆動制御部は、前記幕が前記退避位置又は展開位置であると前記検出部が検出している間、所定の継続終了条件が成立するまで前記離間制御を継続するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記離間制御の電力値が、前記露出作動における電力値と異なるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記離間制御の電力値が、前記露出作動における電力値より大きいようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る撮像装置は、基板に支持されて露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と前記露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する羽根機構、前記退避位置又は展開位置で前記羽根機構が当接する当接部材、を有した羽根駆動装置を制御する撮像装置であって、露出作動前に、前記羽根機構が前記当接部材に当接した状態から離間する方向に通電する離間制御を実行する駆動制御部と、を備え、前記羽根機構は、前記基板に揺動可能に支持されたアームと、前記アームを駆動する駆動部材と、前記アームに支持され前記退避位置と前記展開位置との間を移動する後幕と、を含み、前記駆動制御部は、前記後幕を駆動するための後幕アクチュエータに対して、前記後幕が前記退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて前記離間制御を実行する。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記露光部は撮像素子であり、前記撮像素子は、蓄積電荷を画素ライン毎に所定方向に順次リセットすることにより電子先幕を擬似的に走行させるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る撮像装置において、前記羽根駆動装置を備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る羽根駆動装置は、基板に支持されて露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と前記露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する羽根機構と、前記退避位置又は展開位置で前記羽根機構が当接する当接部材と、を備え、露出作動の前に、前記羽根機構が前記当接部材に当接した状態から離間する方向に通電される離間制御が行われ、前記離間制御が、前記羽根機構が前記退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて制御されたものである。
本発明によれば、駆動部材と緩衝部材の貼りつきによる作動不良の発生を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターを備えた撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターの正面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターの正面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターの正面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る先幕アクチュエータの構成の一例を示す図である。 図6A、6Bは、先幕センサーの構成例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る撮像装置の動作例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターのタイミングチャートである。 図9は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターのタイミングチャートである。 図10は、本発明の実施形態に係るフォーカルプレーンシャッターのタイミングチャートである。 図11は、本発明の実施形態の変形例に係るフォーカルプレーンシャッターのタイミングチャートである。 図12は、本発明の実施形態の変形例に係る撮像装置の動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るフォーカルプレーンシャッター17(羽根駆動装置)を備えた撮像装置1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、撮像装置1は、操作部11、撮像素子12、制御部13、記憶部14、表示部15、駆動制御部16、フォーカルプレーンシャッター17および電源部40を備える。また、フォーカルプレーンシャッター17は、先幕20A、後幕20B、先幕アクチュエータ70a、後幕アクチュエータ70b、先幕センサー60a、および後幕センサー60bを備える。なお、撮像装置1は、図1に図示していないが、画像形成のためのレンズ、撮像素子12に入射する光量を調整する絞り等を備えている。
撮像装置1は、例えばカメラである。撮像装置1は、利用者による操作を検出したとき、撮像素子12とフォーカルプレーンシャッター17を制御して露出作動を行う。撮像装置1は、撮像素子12が出力するデータを記憶部14に記憶させる。
操作部11は、レリーズスイッチまたはタッチパネルセンサー、電源スイッチ等を含む。操作部11は、レリーズスイッチまたはタッチパネルセンサーを利用者が操作したことを検出し、検出した操作結果を制御部13に出力する。あるいは、操作部11は、電源スイッチがオンまたはオフ状態に操作された場合に電源部40の入力電力または出力電力の全部または一部をオンおよびオフするスイッチであってもよい。例えば、電源スイッチは、オンまたはオフ信号を制御部13へ入力するための小信号スイッチで構成されていてもよいし、電源部40の入力または出力の全部または一部を投入または遮断するための接点を構成するリレーや半導体スイッチ等を含んで構成されていてもよい。
撮像素子12は、CMOS(Complementary MOS)センサー、またはCCD(Charge Coupled Device)センサーである。撮像素子12は、光電変換作用により被写体像を電気信号に変換し、変換した電気信号の画像データを制御部13に出力する。
制御部13は、操作部11が出力した操作結果に応じて、駆動制御部16を制御して、先幕20Aと後幕20Bの開閉を制御することで、撮像を行う。制御部13は、撮像素子12が出力した画像データを記憶部14に記憶させたり、表示部15に表示させたりする。
記憶部14は、撮像された画像、シャッター速度に対応付けられた所定時間等を記憶する。
表示部15は、例えば、撮像素子12によって撮影された画像や撮像素子12から出力されたライブビュー動画を表示する。
電源部40は、内蔵したバッテリーあるいは外部電源を電源として電圧変換等を行い1または複数の定電圧あるいは定電流の電源を生成して、撮像装置1内の各部に供給する。電源部40のバッテリーあるいは外部からの入力電力または撮像装置1内の各部への出力電力の全部または一部は、操作部11における電源スイッチのオンまたはオフ、あるいは電源スイッチのオンまたはオフをうけた制御部13からの制御信号に応じて投入または遮断される。
駆動制御部16は、制御部13の制御に応じて、フォーカルプレーンシャッター17の先幕アクチュエータ70aと後幕アクチュエータ70bそれぞれの駆動を制御する。なお、制御部13と駆動制御部16は、一部または全部を一体として構成されていてもよい。
フォーカルプレーンシャッター17は、駆動制御部16の制御に応じて、先幕20Aと後幕20Bそれぞれの開閉を制御する。また、フォーカルプレーンシャッター17は、先幕20Aの駆動時、先幕センサー60aにより先幕20Aの位置を検出し、検出した先幕20Aの位置を示す先幕位置情報を制御部13に出力する。フォーカルプレーンシャッター17は、後幕20Bの駆動時、後幕センサー60bにより後幕20Bの位置を検出し、検出した後幕20Bの位置を示す後幕位置情報を制御部13に出力する。
先幕20Aは、複数枚の羽根で構成され、先幕アクチュエータ70aによって後述する開口を開閉する。
後幕20Bは、複数枚の羽根で構成され、後幕アクチュエータ70bによって開口を開閉する。
先幕アクチュエータ70aは、駆動制御部16の制御に応じて先幕20Aの開閉を制御する。
後幕アクチュエータ70bは、駆動制御部16の制御に応じて後幕20Bの開閉を制御する。
先幕センサー60aは、互いに対向するように配置された発光素子と受光素子を備える。先幕センサー60aは、フォトカプラや近接センサであってもよい。先幕センサー60aは、先幕20Aの位置を検出し、検出した位置を示す値を制御部13に出力する。
後幕センサー60bは、互いに対向するように配置された発光素子と受光素子を備える。後幕センサー60bは、フォトカプラや近接センサであってもよい。後幕センサー60bは、後幕20Bの位置を検出し、検出した位置を示す値を制御部13に出力する。本実施形態において、先幕センサー60a及び後幕センサー60bは、先幕20A及び後幕20Bが開口を閉じた状態であるか否かを検出する。すなわち、本実施形態において、センサー60a及び60bは、幕が開口を閉じる位置を検出する検出部として機能する。
次に、図2〜図4を参照して、フォーカルプレーンシャッター17の構成例を説明する。
図2〜図4は、本実施形態に係る同一のフォーカルプレーンシャッター17の異なる動作状態をそれぞれ示す正面図である。図2は先幕20Aおよび後幕20Bがともに開口81を開放した状態を示す。図3は先幕20Aおよび後幕20Bがともに図2の状態から開口81を閉じる方向に移動した状態を示す。図4は先幕20Aが開口81を開放した位置にあり、後幕20Bが開口81を閉鎖した位置にある状態を示す。
図2に示すフォーカルプレーンシャッター17は、基板10、先幕20A、後幕20B、アーム31a、32a、31b、32b、緩衝部材51a、52a、51b、52b、先幕センサー60a、後幕センサー60b、先幕アクチュエータ70a、後幕アクチュエータ70b等を有している。基板10には、矩形状の開口81を有している。図2に示す例では、開口81内に撮像素子12の結像面を示している。開口81及び撮像素子12は、画像形成のための光が入射する露光部の一例である。なお、本実施形態では開口81の高さを画枠と呼ぶ。
基板10は、基板10を光軸P方向に貫通する開口(開口部)81が形成されている。基板10は、基板10に対して光軸P方向の一方に配置された羽根受板(不図示)との間に、セクタ領域を画成している。また、基板10と羽根受板との間には仕切板(不図示)が配置されている。仕切板は光軸P方向におけるセクタ領域において、先幕20Aと後幕20Bがそれぞれ走行する空間を仕切っている。なお、羽根受板および仕切板には、光軸P方向から見た平面視で開口81と同形状の開口部(不図示)が形成されている。
先幕20Aは、4枚の羽根21a〜24aから構成される。後幕20Bは、4枚の羽根21b〜24bから構成される。なお、図2および図3は、羽根21aおよび羽根21bのみを示す。図4は、羽根21aのみと、羽根21b〜24bを示す。図2は、初期状態でのフォーカルプレーンシャッター17を示している。初期状態においては、先幕20A、後幕20Bは開口81から退避している。すなわち、撮影開始時および撮影終了時(露出作動または露出作動の準備期間以外のとき)には、先幕20Aおよび後幕20Bは、露光部である開口81及び撮像素子12への光路から退避するように重畳した退避位置である開位置に位置している。この場合、初期状態では、開口81が開放状態なので、例えば、撮像素子12による撮像画像をライブビュー動作で表示部15に表示させることができる。なお、先幕20Aおよび後幕20Bが図2に示す開位置から移動して露光部である開口81及び撮像素子12への光路を遮蔽するように展開した位置を閉位置(展開位置)と呼ぶ。図4では、先幕20Aが開位置に位置し、後幕20Bが閉位置に位置している。また、図2に示す例では、先幕20Aにとっては、位置Eが開位置に対応し、位置Sが閉位置に対応する。また、後幕20Bにとっては、位置Sが開位置に対応し、位置Eが閉位置に対応する。先幕20Aはアーム31a、32aに連結されている。後幕20Bは、アーム31b、32bに連結されている。これらアーム31a、32a、31b、32bは、それぞれ基板10に回転自在(揺動可能)に支持されている。
羽根21aは、先幕20Aを構成する複数の羽根のうちの一枚であり、アーム31a、32aの最も先端側に連結されている。また、羽根21aは、先幕20Aが走行する際に最も先に開口81に進行する。同様に、羽根21bは、後幕20Bを構成する複数の羽根のうちの一枚であり、アーム31b、32bの最も先端側に連結されている。また、羽根21bは、後幕20Bが走行する際に最も先に開口81に進行する。
基板10には、アーム31a、31bをそれぞれ駆動するための先幕駆動レバー55a、後幕駆動レバー55bが設けられている。先幕駆動レバー55a、後幕駆動レバー55bは、先幕アクチュエータ70aが有するロータ72a、後幕アクチュエータ70bが有するロータ72bにそれぞれ固定されている。ロータ72aが回転することにより、先幕駆動レバー55aは所定の範囲を揺動する。先幕駆動レバー55aの先端には駆動ピン43aが一体として形成されている。駆動ピン43aは、アーム31aに形成された嵌合孔に嵌合している。また、基板10には駆動ピン43aを逃がす円弧状の逃げ溝53aが形成されている。駆動ピン43aが逃げ溝53aの端部に当接することにより、先幕駆動レバー55aの揺動範囲が制限されている。本実施形態では先幕駆動レバー55aと駆動ピン43aをまとめて、あるいは、さらにアーム31aをまとめて、駆動部材と呼ぶ。
逃げ溝53aの一端および他端のそれぞれに緩衝部材51a、52a(当接部材)が設けられている。先幕駆動レバー55aの駆動ピン43aが緩衝部材51aまたは52aに当接することにより、先幕駆動レバー55aのバウンドが抑制される。先幕20Aが開口81から退避した状態である開位置においては、先幕駆動レバー55aの駆動ピン43aは緩衝部材51aに当接する。先幕20Aが開口81を閉鎖した状態である閉位置では、先幕駆動レバー55aの駆動ピン43aは緩衝部材52aに当接する。このように、緩衝部材52aは先幕20Aの走行終端に備えられている。
同様に、ロータ72bが回転することにより、後幕駆動レバー55bも所定の範囲を揺動する。また、後幕駆動レバー55bもアーム31bの嵌合孔に嵌合した駆動ピン43bを有し、逃げ溝53bの一端および他端のそれぞれに緩衝部材51b、52b(当接部材)が設けられている。後幕20Bが開口81から退避した状態である開位置においては、後幕駆動レバー55bの駆動ピン43bは緩衝部材52bに当接する。後幕20Bが開口81を閉鎖した状態である閉位置では、後幕駆動レバー55bの駆動ピン43bは緩衝部材51bに当接する。このように、緩衝部材51bは先幕20Aの走行終端に備えられている。緩衝部材51a、52a、51b、52bは、第1緩衝部材の一例であり、例えば、ゴム製としたり、シリコン等弾性を有する他の材料としたりすることができる。本実施形態では後幕駆動レバー55bと駆動ピン43bをまとめて、あるいは、さらにアーム31bをまとめて、駆動部材と呼ぶ。
先幕アクチュエータ70aが駆動することにより、先幕駆動レバー55aが駆動する。先幕駆動レバー55aが駆動することにより、アーム31aが駆動する。これにより、先幕20Aが走行する。先幕20Aは、開口81から退避した開位置および開口81を閉鎖する閉位置間を自在に走行可能である。先幕20Aは、先幕アクチュエータ70aにより開位置および閉位置間を走行する。後幕駆動レバー55b、後幕20Bについても同様である。
本実施形態では、先幕20A、先幕駆動レバー55a、アーム31aをまとめて先幕羽根機構18と呼ぶ。同様に、後幕20B、後幕駆動レバー55b、アーム31bをまとめて後幕羽根機構19と呼ぶ。先幕羽根機構18、後幕羽根機構19は、いわゆる平行リンクによって、それぞれ、光軸P方向に沿って延びる先幕軸線O1、後幕軸線O2周りの回動運動を光軸Pに直交する方向(図2に示すX方向)のスライド移動に変換して開口81を開閉する。換言すれば、羽根機構は露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する。
先幕羽根機構18の先幕20Aの羽根21a〜24aは、平面視において、X方向に直交する方向(図2中のY方向)に延在している。各羽根21a〜24aの基端部は、上述したアーム31a、32aの双方にそれぞれ回動可能に連結されている。各羽根21a〜24aは、先幕アクチュエータ70aの駆動に伴い、平面視で重なり合う退避位置(図2に示す状態)と、平面視で開口81の少なくとも一部と重なるように各羽根21a〜24aが移動し、開口81を閉じて展開した展開位置と、の間を開口81の開口面に沿って移行する。退避位置において、各羽根21a〜24aが開口81に対してX方向の一方に退避することで、先幕20Aが退避位置となる。後幕羽根機構19の後幕20Bの構成も同様である。
本実施形態では、図4に示すように、後幕20Bの展開位置において、後幕20Bの展開方向下流側に当接する羽根緩衝部材80bが設けられている。同様に、先幕20Aの展開位置において、先幕20Aの展開位置下流側に当接する羽根緩衝部材80aが設けられている。羽根緩衝部材80a、80bは、フォーカルプレーンシャッタシャッタ17の移動範囲の幕走行終端に備えられている。ここで、羽根緩衝部材80a、80bは当接部材であり、換言すれば、羽根機構である先幕20A及び後幕20Bが退避位置又は展開位置で当接する当接部材である。羽根緩衝部材80a、80bは第2緩衝部材の一例である。また、羽根緩衝部材80a、80bは、基板10、羽根受板および仕切板の何れかに公知の技術により固定されている。
ロータ72a、72bには、それぞれ薄板45a、45bが設けられている。薄板45a、45bはそれぞれロータ72a、72bと共に回転する。薄板45a、45bはそれぞれ扇状である。先幕センサー60a、後幕センサー60bは、基板10上に配置されている。
また、アーム31a、31bにはそれぞれ不図示の2つのバネが連結されている。詳細には、一方のバネの一端はアーム31aに連結され他端は基板10に連結されている。他方のバネの一端はアーム31bに連結され他端は基板10に連結されている。これらのバネは、それぞれ先幕20A、後幕20Bが開口81から退避して開位置に位置するようにアーム31a、31bを付勢している。
また、図2〜図4において、位置Eは、走行開始時での先幕20Aの羽根21aの先端のスタート位置である。位置Sは、走行開始時での後幕20Bの羽根21bの先端のスタート位置である。先幕センサー60aの出力信号の切り替わるタイミングは、例えば、先幕20Aの羽根21aが、図2に示す開位置から、図3に示す開口81の一部を閉じる位置を通過したときに設定されている。同様に、後幕センサー60bの出力信号の切り替わるタイミングは、例えば、後幕20Bの羽根21bが、図2に示す開位置から、図3に示す開口81の一部を閉じる位置を通過したときに設定されている。
次に、先幕アクチュエータ70aの構成例を説明する。
図5は、本実施形態に係る先幕アクチュエータ70aの構成の一例を示す図である。なお、先幕アクチュエータ70aは、基板10に支持されている。
先幕アクチュエータ70aは、ロータ72a、ステータ74a、および先幕コイル76aを備えている。
ロータ72aは、基板10に回転可能に支持されている。ロータ72aは、周方向に異なる極性に着磁された永久磁石である。ステータ74aは、先幕コイル76aによって励磁されることによりロータ72aとの間で磁力を発生する。先幕コイル76aは、駆動制御部16からの通電によってステータ74aを励磁する。
先幕コイル76aへの通電によりロータ72aが回転し、アーム31aが駆動することにより、先幕20Aが走行する。また、先幕コイル76aへの逆通電によりロータ72aが逆回転し、先幕20Aが前述とは逆方向に走行する。
なお、ロータ72aと先幕駆動レバー55aとの連結は、歯車等を介して連結されていてもよい。また、例えば先幕駆動レバー55a等とロータ72a等とを一体構成としてもよい。つまり、先幕駆動レバー55a等の駆動部材と先幕アクチュエータ70a等の電磁駆動源は一体構成としてもよい。すなわち、ロータ72aの回転に連動して先幕駆動レバー55aが回転する構成であればよい。
なお、図5には、先幕アクチュエータ70aの構成を示したが、後幕アクチュエータ70bの構成も同様である。
図6A、6Bは、先幕センサー60aの構成例を示す図である。
図6A、6Bに示すように、先幕センサー60aは、基板10上に配置されている。先幕センサー60aは、互いに対向するように配置された発光素子62、受光素子63を備えている。発光素子62から照射された光は、受光素子63で受光される。図6A、6Bに示すように、ロータ72aの回転に応じて、薄板45aは、発光素子62、受光素子63間に移動する。薄板45aが発光素子62、受光素子63間に位置すると、発光素子62から照射された光は遮断される。この際に受光素子63の出力信号に基づいて、薄板45aが発光素子62と受光素子63との間に位置しているか否かが検出され、これにより先幕駆動レバー55aの位置を検出することができる。この結果、先幕20Aが所定の位置を通過したか否かを検出できる。なお、後幕センサー60b、薄板45bについても同様である。
このように、本実施形態の先幕センサー60aおよび後幕センサー60bは、ロータの回転に応じて移動する薄板と、発光素子および受光素子を備える。そして、発光素子から受光素子に向けて照射された光を薄板が発光素子および受光素子に非接触で遮断したか否かに応じて先幕20Aおよび後幕20B、詳細には、先幕20Aの羽根21aおよび後幕20Bの羽根21bの通過を検知する。
なお、センサー(先幕センサー60a、後幕センサー60b)は上記のような構成に限定されない。例えば、先幕センサー60aは、発光素子と、発光素子の光を反射するミラーと、ミラーにより反射された光を受光する受光素子と、を含む構成であってもよい。薄板45aが、発光素子とミラーとの間、または、受光素子とミラーとの間に位置することにより、薄板45aの位置を検出できる。
次に、図7〜図10を参照して、フォーカルプレーンシャッター17の動作例について説明する。図7は、撮像装置1の電源投入時に実行される処理の流れを示すフローチャートである。図8〜図10は、フォーカルプレーンシャッター17の電源投入時の動作例を示すタイミングチャートである。図8は電源投入時に後幕20Bが開位置に位置する正常時の動作例であり、図9および図10は電源投入時に後幕20Bが閉位置に位置する異常時の動作例である。ただし、図9に示す動作例は本実施形態の離間通電を実行することで後幕20Bが開位置に正常に復帰する場合の例である。また、図10に示す動作例は本実施形態の離間通電を実行したにもかかわらず後幕20Bが閉位置に位置している例である。なお、離間通電とは、駆動制御部16から後幕アクチュエータ70bへの通電であり、駆動ピン43bが緩衝部材51bに当接した状態(図4)から駆動ピン43bを離間させる方向に移動させるための通電である。
図8〜図10において、横軸は時刻である。波形g11は、先幕アクチュエータ70aに入力される駆動信号の波形を示している。波形g12は、後幕アクチュエータ70bに入力される駆動信号の波形を示している。波形g13は、先幕20Aの位置を表している。波形g14は、後幕20Bの位置を表している。波形g15は、先幕センサー60aの検出値を示している。波形g16は、後幕センサー60bの検出値を示している。波形g17は、撮像素子12の動作状態を説明するためのイメージである。なお、図8〜図10に示す例は、先幕アクチュエータ70aと後幕アクチュエータ70bそれぞれに対して駆動信号として電流を供給する例である。
本動作例において、電源投入後、制御部13は、所定の初期化処理等を実行した後、図7に示す処理を実行する。なお、この動作例では、後幕センサー60b(図7等では後幕PI(フォトインタラプタ)と記す。)が、後幕20Bが開口81を閉じた状態で「H」レベルを出力し、後幕20Bが開口81を開いた状態で「L」レベルを出力するものとする。また、先幕センサー60a(図7等では先幕PIと記す。)が、先幕20Aが開口81を閉じた状態で「H」レベルを出力し、先幕20Aが開口81を開いた状態で「L」レベルを出力するものとする。
まず、図7と図8を参照して、電源投入時に後幕20Bが図2に示す開位置に位置する正常時の動作例について説明する。この場合、時刻ta1で操作部11の電源スイッチがオンされ、電源が投入されると、制御部13は、先幕チャージと後幕リセットを開始する(ステップS11)。なお、本実施形態において、チャージ動作は、露出作動に備えた位置へ幕を移動させる動作を意味する。なお、本実施形態では先幕と後幕を総称する場合に単に幕と記述する。また、リセット動作とは、開位置または閉位置に位置している幕を一旦、逆の閉位置または開位置方向で移動させた後、再び開位置または閉位置に移動させる動作を意味する。
図8に示す例では、時刻ta1のとき、制御部13が駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の正の電流値の電力を先幕アクチュエータ70aに出力する。これにより、先幕20Aは、先幕チャージ動作(画枠を閉じる動作)を開始する。また、時刻ta1のとき、制御部13は駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力することで後幕20Bの位置のリセット動作を開始する。時刻ta1のとき、先幕20Aは位置Eに位置し、後幕20Bは位置Sに位置している。
時刻ta1以降、制御部13は、駆動制御部16から、所定期間、所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力した後、時刻ta2で、電流の正負を逆転させ、所定の正の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力する。これによって、後幕20Bは、開位置に位置する状態から閉位置方向へ一旦移動させられた後、再び開位置へ戻される。
時刻ta1以降、時刻ta4までの期間に、先幕20Aは、露出作動開始位置である閉位置に達する。この間、時刻ta3のとき、先幕センサー60aは、出力信号を「L」レベルから「H」レベルに変化させる。
次に、時刻ta4のとき、制御部13は、後幕センサー60bの出力が「L」レベルか否かを判定する(ステップS12)。この場合、時刻ta4のとき、後幕センサー60bの出力が「L」レベルなので、制御部13は、先幕駆動信号の電流値を0にするとともに、後幕駆動信号の電流値を0にして、先幕20Aおよび後幕20Bへの電力の供給を停止し、幕安定のため待機する(ステップS12で「YES」からステップS13)。すなわち、ステップS13において、制御部13は、時刻ta4から時刻ta5まで、駆動制御部16から、先幕アクチュエータ70aへの電力の供給を停止するとともに、後幕アクチュエータ70bへの電力の供給を停止する。なお、時刻ta1〜時刻ta5の期間、撮像素子12によって撮像されたデータが表示部15から出力される。
時刻ta5のとき、制御部13は、フォーカルプレーンシャッター17の露出作動を開始する(ステップS14)。時刻ta5のとき、制御部13は、駆動制御部16から、所定の負の電流値の電力を先幕アクチュエータ70aに出力する。これにより、先幕20Aは、画枠(開口81)を開く動作を開始する。次に、時刻ta5から所定時間後の時刻ta7のとき、駆動制御部16は、所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力する。これにより、後幕20Bは、画枠(開口81)を閉じる動作を開始する。この時刻ta5と時刻ta7の時間差が、シャッター速度に対応する。図8に示す例では、時刻ta6で先幕センサー60aの出力信号が「H」レベルから「L」レベルに変化し、時刻ta8で後幕センサー60bの出力信号が「L」レベルから「H」レベルに変化する。そして、制御部13は、時刻ta9で駆動制御部16から先幕アクチュエータ70aへの電力の供給を停止するとともに、時刻ta10で後幕アクチュエータ70bへの電力の供給を停止する。時刻ta5から時刻ta10までの期間において、フォーカルプレーンシャッター17では、先幕20Aが閉位置から開位置に走行し、また、先幕20Aの走行に追従して後幕20Bが開位置から閉位置に走行することで露出作動が行われる。この時刻ta5から時刻ta10までの期間が、撮像素子12における画像蓄積期間に対応する。この期間に、撮像素子12は露出作動、すなわち画像データの蓄積を行う。ここまでがステップS14の処理である。
次に、時刻ta10から時刻ta11までの期間、制御部13は、撮像素子12から画像データを掃き出させて記憶部14へ転送し、記憶部14に蓄積する(ステップS15)。
次に、時刻ta11のとき、制御部13は、後幕チャージ処理を実行する(ステップS16)。制御部13は、時刻ta11から所定時間後の時刻ta12のとき、駆動制御部16から所定の正の電流値の電力の後幕アクチュエータ70bへの出力を開始する。そして、時刻ta12以降、後幕20Bは、画枠(開口81)を開くチャージ動作を開始する。この例では、時刻ta13で、後幕センサー60bの出力信号が「H」レベルから「L」レベルに変化する。そして、後幕20Bが画枠(開口81)を開く開位置へ移動し、チャージ動作を終了する。次に、時刻ta12から所定時間後の時刻ta14のとき、駆動制御部16は、後幕アクチュエータ70bへの電力の供給を停止する。ここまでがステップS16の処理である。
次に、制御部13は、時刻ta14以降、フォーカルプレーンシャッター17における画枠開放状態を継続する(ステップS17)。以上で制御部13は、図7に示す処理を終了する。
次に、図7と図9を参照して、電源投入時に後幕20Bが図4に示す閉位置に位置する異常時の動作例について説明する。ただし、図9に示す動作例は本実施形態の離間通電を実行することで後幕20Bが開位置に正常に復帰する場合の例である。この場合、時刻tb1で操作部11の電源スイッチがオンされ、電源が投入されると、制御部13は、先幕チャージと後幕リセットを実行する(ステップS11)。
図9に示す例では、時刻tb1のとき、制御部13が駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の正の電流値の電力を先幕アクチュエータ70aに出力する。これにより、先幕20Aは、先幕チャージ動作(画枠を閉じる動作)を開始する。また、時刻tb1のとき、制御部13は駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力することで後幕20Bの位置のリセット動作を開始する。時刻tb1のとき、先幕20Aは位置Eに対応する開位置にあり、後幕20Bは位置Eに対応する閉位置にある。
時刻tb1以降、制御部13は、駆動制御部16から、所定期間、所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力した後、時刻tb2で電流の正負を逆転させ、時刻tb4まで所定の正の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力する。図9に示す動作例では、時刻tb4のとき、後幕20Bは、閉位置から若干開位置方向に移動した位置に位置している。また、時刻tb4のとき、先幕20Aは、閉位置に位置している。
次に、時刻tb4のとき、制御部13は、後幕センサー60bの出力が「L」レベルか否かを判定する(ステップS12)。この場合、時刻tb4のとき、後幕センサー60bの出力が「H」レベルなので(ステップS12で「NO」なので)、制御部13は、駆動制御部16から後幕20Bに対する離間通電を開始する(ステップS18)。離間通電において、制御部13は、例えば時刻tb4までの後幕リセット処理の場合と同じ値の所定の正の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに対して駆動制御部16から出力する。
次に、制御部13は、後幕センサー60bの出力が「L」レベルか否かを判定する(ステップS19)。この例では、時刻tb5より前では後幕センサー60bの出力は「H」レベルなので(ステップS19で「NO」なので)、制御部13は、離間通電の継続終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS20)。離間通電の継続終了条件とは、例えば、離間通電の最大継続時間に到達したことである。本実施形態では、離間通電を所定の時間以上継続させても、後幕20Bが開位置に向けて移動しない場合には例えば表示部15からエラー表示を出力してフォーカルプレーンシャッター17の動作を停止状態とする。あるいは、離間通電の継続終了条件とは、例えば、離間通電を、複数回の所定時間幅のパルス状の通電とする場合、通電の最大回数に到達したことである。あるいは、離間通電の継続終了条件とは、例えば、離間通電において電流値を変化させる場合に、電流値の値が最大の変化量に到達したことである。ここでは、離間通電の継続終了条件が成立していなかったとすると(ステップS20で「NO」だとすると)、制御部13は、駆動制御部16から後幕20Bに対する離間通電を継続する(ステップS21)。以後、後幕センサー60bの出力が「L」レベルとなるか、離間通電の継続終了条件が成立するまで、制御部13は、ステップS19〜ステップS21を繰り返し実行する。
図9に示す例では、離間通電の継続終了条件が成立する前に、離間通電によって後幕20Bが開位置方向へ移動し、時刻tb5で後幕センサー60bの出力が「L」レベルに変化したとしている。この場合、制御部13は、時刻tb5以降に後幕センサー60bの出力が「L」レベルであると判定し(ステップS19で「YES」)、ステップS25で後幕駆動信号の電流値を0にして後幕アクチュエータ70bへの電力の供給を停止して離間通電を終了し(時刻tb6)、次にステップS13で幕の安定を待機する。その後、制御部13は、ステップS14〜ステップS17の処理を実行する。この場合の、ステップS14〜ステップS17の処理に対応する動作(時刻ta5〜時刻ta14以降の動作)は、図8の場合と同じであり、説明を省略する。
図9に示した動作例では、電源投入時に後幕20Bが図4に示す閉位置に位置するものの、本実施形態の離間通電を後幕センサー60bの出力に応じて制御することで、後幕20Bを開位置に正常に復帰させて、その後の露出作動を正常に行うことができる。
次に、図7と図10を参照して、図9に示す動作例と同様に電源投入時に後幕20Bが図4に示す閉位置に位置する異常時の動作例について説明する。ただし、図10に示す動作例は本実施形態の離間通電を実行した後でも後幕20Bが開位置に復帰しない場合の例である。この場合、時刻tb1で操作部11の電源スイッチがオンされ、電源が投入されると、制御部13は、先幕チャージと後幕リセットを実行する(ステップS11)。
図10に示す例では、図9の例と同様に、時刻tb1のとき、制御部13が駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の正の電流値の電力を先幕アクチュエータ70aに出力する。これにより、先幕20Aは、先幕チャージ動作(画枠を閉じる動作)を開始する。また、時刻tb1のとき、制御部13は駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力することで後幕20Bの位置のリセット動作を開始する。時刻tb1のとき、先幕20Aは位置Eに対応する開位置にあり、後幕20Bは位置Eに対応する閉位置にある。
時刻tb1以降、制御部13は、駆動制御部16から、所定期間、所定の負の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力した後、時刻tb2で電流の正負を逆転させ、時刻tb4まで所定の正の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに出力する。図10に示す動作例では、時刻tb4のとき、後幕20Bは、閉位置から移動していない。なお、時刻tb4のとき、先幕20Aは、閉位置に位置している。
次に、時刻tb4のとき、制御部13は、後幕センサー60bの出力が「L」レベルか否かを判定する(ステップS12)。この場合、時刻tb4のとき、後幕センサー60bの出力が「H」レベルなので、制御部13は、駆動制御部16から後幕20Bに対する離間通電を開始する(ステップS18)。離間通電において、制御部13は、駆動制御部16から、例えば時刻tb4までの後幕リセット処理の場合と同じ値の所定の正の電流値の電力を後幕アクチュエータ70bに対して出力する。
次に、制御部13は、後幕センサー60bの出力が「L」レベルか否かを判定する(ステップS19)。この例では、時刻tc1で離間通電の継続終了条件が成立するまでの間、後幕センサー60bの出力は「H」レベルのままなので(ステップS19で「NO」のままなので)、制御部13は、以後、時刻tc1までステップS19〜ステップS21の処理を繰り返し実行する。なお、この例では、離間通電の継続終了条件は、離間通電の継続時間(時刻tb4〜時刻tc1)が離間通電の最大継続時間に到達したことであるとする。
時刻tc1で、離間通電を開始した時刻tb4からの経過時間が離間通電の最大継続時間に到達したとすると、制御部13は、離間通電の継続終了条件が成立したと判定する(ステップS20で「YES」)。時刻tc1で、制御部13は、離間通電を終了し(ステップS22)、表示部15にエラー表示を行う(ステップS23)。次に、時刻tc2から時刻tc4まで、制御部13は駆動制御部16を制御して、駆動制御部16から所定の負の電流値の電力を先幕アクチュエータ70aに出力する。これにより、先幕20Aは、画枠を開放する動作を実行する。図10に示す例では、時刻tc3のとき、先幕センサー60aの出力が「H」レベルから「L」レベルに変化している。
図10に示した動作例では、電源投入時に後幕20Bが図4に示す閉位置に位置し、離間通電を行った後も後幕20Bを開位置に復帰させることができないが、例えば後幕20Bが異常である旨のエラー表示を行うことができる。
以上のように本実施形態においては、撮像装置1は、フォーカルプレーンシャッター17と駆動制御部16を備える。フォーカルプレーンシャッター17は、開口81を有した基板10と、開口81を開閉する後幕20Bと、後幕20Bを駆動するための後幕アクチュエータ70bと、後幕アクチュエータ70bの動力を受けて後幕20Bを駆動する後幕駆動レバー55b(駆動ピン43bを含む)(以下、駆動部材とも称する)と、後幕20Bが開口81を閉じた展開位置で後幕駆動レバー55b(羽根機構)が当接する緩衝部材51b(当接部材)と、後幕20B(羽根機構)が当接する羽根緩衝部材80b(当接部材)と、後幕20Bが開口81を閉じた状態であるか否かを検出する後幕センサー60b(検出部)とを有する。また、駆動制御部16は、電源が投入されたときに、後幕アクチュエータ70bに対して駆動部材が緩衝部材51bに当接した状態から離間する方向に通電し、その後に露出作動を開始させる。さらに、駆動制御部16は、後幕アクチュエータ70bに対する離間する方向の通電である離間通電を、後幕センサー60bの出力に応じて制御する。この構成によれば、駆動部材と緩衝部材の貼りつきによる作動不良の発生を抑制することができる。
なお、図9および図10に示した動作例では、時刻tb2〜時刻tb4の後幕リセット時の通電電流の電流値(供給電力の電力値)の大きさと、その後の離間通電時の通電電流の電流値の大きさとを同一にしているが、後幕リセット時の通電電流の大きさと離間通電時の通電電流の大きさは異なっていてもよい。また、離間通電時の通電電流の絶対値が露出作動時の通電電流の絶対値の概ね2倍であるように示しているが、離間通電時の通電電流の絶対値と露出作動時の通電電流の絶対値は同一であってもよいし、あるいは概ね2倍以外の倍率であってよい。また、離間通電は、同一または異なるパルス幅を有するパルス状の複数の通電によって構成してもよいし、さらに、異なる通電回において同一に限らず、異なる電流値としてもよい。このように、リセット時の通電、離間通電および露出作動時の通電の電流の大きさや通電時間等を適宜設定することで、例えば、低消費電力化したシャッターでも、撮像装置の電源オン時に緩衝材との当接時のみ通電量を増加させることにより、作動不良を防止することができる。
また、図8から図10を参照して説明した動作例では、露出作動において、先幕20Aと後幕20Bを用いることとしているが、図1に示す本実施形態の撮像装置1では、先幕20Aを作動させず(あるいは先幕20Aおよび先幕アクチュエータ70aを省略して)、電子先幕と後幕20Bとを用いて露出作動を行ってもよい。図11は、図9に示した動作例において、先幕20Aの駆動信号を0として、先幕20Aを開位置に静止させ、先幕20Aの代わりに電子先幕を使用した動作例を示す。図11は、図9と同様、電源投入時にフォーカルプレーンシャッター17において後幕20Bが閉位置に位置する異常時の動作例である。ただし、図11に示す動作例においても、図9に示す動作例と同様、本実施形態の離間通電を実行することで後幕20Bが開位置に正常に復帰する場合の例である。なお、各波形g11〜g17は、図9と図11で共通である。
図11における時刻td1〜td6の動作は、図9における時刻tb1〜tb6の動作と、波形g11、波形g13および波形g15以外は同一である。図11において、波形g11は常に0であり、波形g13は先幕20Aが常に開位置に位置していることを示し、波形g15は常に「H」レベルである。
図11における時刻td7から時刻td9において、フォーカルプレーンシャッター17の制御部13は、露出作動において、撮像素子12を制御して先幕20Aの動作を代用するように制御する。電子先幕シャッターでは、先幕の動作を撮像素子12で電気的に代用して行うことで露出作動を行う。そして、電子先幕シャッターでは、メカニカルな先幕20Aを動作させずに、撮像素子12を制御して電気的に露光を開始し、後幕20Bを閉じて露光を終了させる。制御部13は、例えば、撮像素子12の蓄積電荷を画素ライン毎に所定方向に順次リセットすることにより電子先幕を擬似的に走行させる。ここで、蓄積電荷をリセットする動作とは、各画素の蓄積電荷を露出作動がなされる前の状態に初期化する動作である。各画素には、蓄積電荷がリセットされた時刻から後幕20Bで開口81が遮光される時刻までの時間の採光分に対応する電荷が蓄積される。
図11における時刻td9、td10、td11、td12、td13、td14およびtd15の動作は、図9における時刻ta7、ta8、ta10、ta11、ta12、ta13およびta14の動作と、波形g11、波形g13および波形g15以外は同一である。この上記実施形態の変形例である、電子先幕と後幕20Bを組み合わせる構成によっても、駆動部材と緩衝部材の貼りつきによる作動不良の発生を抑制することができる。
また、図7に示す処理では、ステップS11において先幕チャージと後幕リセットの処理を行った後、ステップS12において後幕センサー60bの出力信号を判定することとしているが、例えば図12に示すように、図7に示すステップS11の処理の前に図7に示すステップS12の処理を行ってもよい。図12は、図1に示す撮像装置1における電源投入時の動作例を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートと比べ次の点が異なる。すなわち、図12では、まず、ステップS11aにおいて後幕センサー60bの出力が「L」レベルか否かを判定する。そして、ステップS11aにおいて後幕センサー60bの出力が「L」レベルである場合、ステップS12aで先幕チャージ処理(図7のステップS11の先幕チャージ処理に対応)を行い、次にステップS13〜ステップS17の処理(図7のステップS13〜ステップS17の処理と同一)を行う。一方、ステップS11aにおいて後幕センサー60bの出力が「L」レベルでない場合、ステップS18〜ステップS25の処理(図7のステップS18〜ステップS25の処理と同一)を行う。この上記実施形態の変形例である、図12に示す処理の流れによっても、駆動部材と緩衝部材の貼りつきによる作動不良の発生を抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態またはその変形例に限定されない。
上述したように、離間通電時の電流値を露出作動時の電流値と異なる(露出作動時の電流値より高い)ようにしたり、経過時間や通電回数等に応じて電流値を変化させたりしてもよい。さらに後幕センサー60bの出力信号が切り替わらないときは、切り替わるまで複数回の通電を行うようにしてもよい。また、連続的な電流供給に限定されない。パルス通電にして電流を供給してもよく、デューティを変化させて離間制御(離間通電の制御)を実行してもよい。所定の回数で復帰しない時にはエラー表示するようにしてもよい。また、離間通電を行う際に、通電量を上げるときには後幕センサー60bの検知信号を見に行かなくてもよい。また、後幕20Bが開口81を閉じた状態であるか否かを検出する後幕センサー60bは、例えば、撮像素子12の出力信号に応じて後幕20Bが開口81を閉じた状態であるか否かを検出する構成としてもよい。また、リターン時(露出作動とは逆方向の移動時)に常時に通電量を大きくしてもよい。また、離間通電において、通電量を上げるのはパルス状の通電とする場合の1回目からでもよいし、2回目以降からでもよい。また、露出作動時の通電量と同じ通電量として複数回通電するようにしてもよい。また、上記実施形態は、後幕20Bの羽根機構と当接部材との当接に着目して離間通電を行う例を示したが、先幕20Aについて離間通電を採用することもできる。すなわち、本実施形態の構成は、先幕側/後幕側のどちらにも採用することができる。また、後幕20Bの位置を検出する手段としては、上記後幕センサー60bのように所定の位置の通過を2値で表すものに限らず、複数の位置を表すものであってもよいし、後幕アクチュエータ70bの回転位置や駆動部材の回転位置を検出するものに限らず、例えば羽根21b等の位置を検出するものであってもよい。
なお、上記実施形態あるいはその変形例において、後幕20Bが展開位置で駆動レバー55bの駆動ピン43bが当接する緩衝部材51bと、後幕20Bが当接する羽根緩衝部材80bとを有する場合について説明したが、緩衝部材51b、羽根緩衝部材80bはなくてもよい。すなわち、後幕20Bが展開位置で駆動レバー55bの駆動ピン43bが基板10の逃げ溝53bの端部に当接する構成であってもよい。換言すれば、当接部材である緩衝部材51b、羽根緩衝部材80b、基板10の逃げ溝53bの端部の何れかが、羽根機構である駆動レバー55b又は後幕20Bと当接する構成であればよい。
上記実施形態あるいはその変形例において、電源が投入されると、駆動制御部16により、羽根機構が退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて、羽根機構が当接部材に当接した状態から離間する方向に通電する離間制御を実行する場合について説明したが、離間制御は幕の露出作動の前に実行されていればよい。
なお、上記実施形態あるいはその変形例において、開口81は基板10に形成されている場合について説明したが、この構成に限られない。開口81が基板10とは別の部材に設けられていてもよい。
なお、上記実施形態あるいはその変形例において、電流値を変化させる例を説明したが、これに限られず、構成や用途に応じて電圧値であってもよい。
上記実施形態あるいはその変形例において、露光部である撮像素子12を有するデジタルカメラについて説明したがフィルムを使用する羽根駆動装置及び光学機器にも適用することが可能である。
上記実施形態あるいはその変形例において、駆動制御部16は、制御部13の制御に応じて、フォーカルプレーンシャッター17の先幕アクチュエータ70aと後幕アクチュエータ70bそれぞれの駆動を制御する例について説明したが先幕アクチュエータ70aと後幕アクチュエータ70bがない、ばね駆動タイプのフォーカルプレーンシャッターであってもよい。すなわち、駆動制御部16が、制御部13の制御に応じて、羽根機構を初期位置にセットするための公知のセット部材を、羽根機構が当接部材に当接した状態から離間する方向に通電するように離間制御を行ってもよい。
なお、上記実施形態あるいはその変形例によれば、低消費電力化したシャッターでも、撮像装置の電源ON時に緩衝材との当接時のみ通電量を増加させることにより、作動不良を防止することができる。さらに、構造上で接着剤等の他箇所からの飛び、付着による作動不良を防止することができる。また、万が一復帰しない場合でもエラー表示が出るので、サービスで修理内容が明確で簡便に対応可能である。
なお、本発明における制御部13、駆動制御部16の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御部13、駆動制御部16を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、タブレットPCや携帯電話も含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…撮像装置、11…操作部、12…撮像素子、13…制御部、14…記憶部、15…表示部、16…駆動制御部、17…フォーカルプレーンシャッター、18…先幕羽根機構、19…後幕羽根機構、40…電源部、20A…先幕、20B…後幕、21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24b…羽根、43a、43b…駆動ピン、51a、52a、51b、52b…緩衝部材、55a…先幕駆動レバー、55b…後幕駆動レバー、70a…先幕アクチュエータ、70b…後幕アクチュエータ、60a…先幕センサー、60b…後幕センサー、80a、80b…羽根緩衝部材

Claims (11)

  1. 基板に支持されて露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と前記露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する羽根機構、前記退避位置又は展開位置で前記羽根機構が当接する当接部材、を有した羽根駆動装置を制御する撮像装置であって、
    露出作動前に、前記羽根機構が前記当接部材に当接した状態から離間する方向に通電する離間制御を実行する駆動制御部、を備え、
    前記駆動制御部は、前記羽根機構が前記退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて前記離間制御を実行する
    撮像装置。
  2. 前記羽根機構を駆動するためのアクチュエータを備え、
    前記駆動制御部は、前記アクチュエータに対して前記離間制御を実行する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記羽根機構は、前記基板に揺動可能に支持されたアームと、前記アームを駆動する駆動部材と、前記アームに支持され前記退避位置と前記展開位置との間を移動する幕と、を含み、
    前記当接部材は、前記基板である
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記羽根機構は、前記基板に揺動可能に支持されたアームと、前記アームを駆動する駆動部材と、前記アームに支持され前記退避位置と前記展開位置との間を移動する幕と、を含み、
    前記当接部材は、緩衝部材であり、
    前記緩衝部材は、前記幕の走行終端で前記駆動部材と当接する第1緩衝部材と、前記幕の走行終端で前記幕と当接する第2緩衝部材とを含む
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記幕が前記退避位置又は展開位置であると前記検出部が検出している間、所定の継続終了条件が成立するまで前記離間制御を継続する
    請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記離間制御の電力値が、前記露出作動における電力値と異なる
    請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記離間制御の電力値が、前記露出作動における電力値より大きい
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 基板に支持されて露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と前記露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する羽根機構、前記退避位置又は展開位置で前記羽根機構が当接する当接部材、を有した羽根駆動装置を制御する撮像装置であって、
    露出作動前に、前記羽根機構が前記当接部材に当接した状態から離間する方向に通電する離間制御を実行する駆動制御部と、を備え、
    前記羽根機構は、前記基板に揺動可能に支持されたアームと、前記アームを駆動する駆動部材と、前記アームに支持され前記退避位置と前記展開位置との間を移動する後幕と、を含み、
    前記駆動制御部は、前記後幕を駆動するための後幕アクチュエータに対して、前記後幕が前記退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて前記離間制御を実行する
    撮像装置。
  9. 前記露光部は撮像素子であり、
    前記撮像素子は、蓄積電荷を画素ライン毎に所定方向に順次リセットすることにより電子先幕を擬似的に走行させる
    請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記羽根駆動装置を備える
    請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 基板に支持されて露光部への光路から退避するように重畳した退避位置と前記露光部への光路を遮蔽するように展開した展開位置との間を移動する羽根機構と、
    前記退避位置又は展開位置で前記羽根機構が当接する当接部材と、を備え、
    露出作動の前に、前記羽根機構が前記当接部材に当接した状態から離間する方向に通電される離間制御が行われ、
    前記離間制御が、前記羽根機構が前記退避位置又は展開位置であるか否かを検出する検出部の出力に応じて制御される
    羽根駆動装置。
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