JP6631089B2 - 判定帰還型等化回路及び受信回路 - Google Patents

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Description

本発明は、判定帰還型等化回路及び受信回路に関する。
近年、サーバーやコンピュータなどの情報処理システムに含まれるプロセッサなどの部品の性能(たとえば、バンド幅)は大きく向上してきている。情報処理システム全体の総バンド幅を広くするためには、プロセッサなどの部品間のデータ送受信を行う送受信回路を高速化することが望ましい。高速なデータの通信を行う受信回路においては、通信路において発生するデータ信号の劣化を補償すべく、信号等化器(イコライザ)が用いられる。
イコライザの1つに、ダイレクト帰還型の判定帰還型等化回路(DFE:Decision Feedback Equalizer)がある。このDFEは、入力信号の値を判定する比較回路での判定閾値を、符号間干渉(ISI:Inter-Symbol Interference)で過去の入力信号の値により発生する信号の劣化分のオフセット電圧で調整し、信号の劣化を補償する。入力信号を毎ビット補償するため、比較回路の判定閾値はデータの1ビット幅の時間(1UI:Unit Interval)ごとに変化される。
ただ、ダイレクト帰還型のDFEの帰還ループに含まれるオフセット電圧印加用の回路は、電流加算器などの遅延時間が大きい回路が用いられる。そのため、データレートが高くなって1UIの時間が短くなると、帰還ループの遅延時間を1UI以内にすることが困難となる。
一方、帰還ループの遅延時間を短くできるDFEとして投機型(Speculative型)DFEがある。投機型DFEでは、比較回路で値が判定される前の入力信号に前もってISI分のオフセット電圧が与えられ、比較回路で値が判定された複数の信号の何れかが、過去の値の判定結果に応じて選択回路で選択され出力されることで、信号の劣化が補償される。一般的に選択回路の遅延時間は、ダイレクト帰還型のDFEに用いられるオフセット電圧印加用の回路の遅延時間よりも短いために、投機型DFEの帰還ループの遅延時間はダイレクト帰還型のDFEと比較して短くなる。
Sam Palermo, "ECEN689: Special Topics in High-Speed Links Circuits and Systems Spring 2010", Texas A&M University, [平成27年7月28日検索]、インターネット<URL : http://www.ece.tamu.edu〜spalermo/ecen689/lecture19_ee689_rx_dfe_eq.pdf> R. Payne et al, "A 6.25-Gb/s Binary Transceiver in 0.13-um CMOS for Serial Data Transmission Across High Loss Legacy Backplane Channels," JSSC, vol. 40, no. 12, Dec. 2005, pp. 2646-2657 Peter Park," A 4PAM/2PAM coaxial cable receiver analog front-end targeting 40Gb/s in 90-nm CMOS", A thesis submitted in conformity with the requirements for the degree of Master of Applied Science Graduate Department of Electrical and Computer Engineering University of Toronto, [平成27年7月28日検索]、インターネット<URL : https://tspace.library.utoronto.ca/bitstream/1807/11160/1/Park_Peter_200806_MASc_thesis.pdf> Optical Internetworking Forum (OIF), "Evolution of System Electrical Interfaces Towards 400G Transport", [平成27年7月28日検索]、インターネット<URL : http://www.oiforum.com/public/documents/30921b_Combined_Mkt_Focus_ECOC_Panel_OIF.pdf>
ところで、近年、より高いデータレートでのデータ通信を実現すべく、NRZ(Non Return to Zero)などの2値変調の伝送方式に替わり、4値のパルス振幅変調(PAM:Pulse Amplitude Modulation)によるデータ通信の標準規格が策定されつつある。
4値以上となると、発生しうるISIの数がNRZの場合と比較して増加するために、投機型DFEに用いられる比較回路の数はNRZの場合と比較して大きく増加する。これによって、比較回路での消費電力及び比較回路を駆動する回路の消費電力が増加するという問題があった。
発明の一観点によれば、4値以上の値がパルス振幅変調された入力信号と、複数の第1の閾値との比較結果を出力する複数の比較回路と、第1のタイミングにおいて、前記第1のタイミングよりも前の第2のタイミングでの前記入力信号の前記値の判定結果に基づき、前記複数の比較回路のそれぞれから出力される前記比較結果の何れかを選択することで、前記入力信号の前記値を判定する選択部と、前記値の数に基づく数の第2の閾値のそれぞれに対して前記値のそれぞれに対応した符号間干渉の大きさに基づくオフセット値が加えられた複数の第3の閾値から、前記複数の第1の閾値を、前記第2の閾値よりも大きい前記複数の第3の閾値の第1の平均値または前記第2の閾値よりも小さい前記複数の第3の閾値の第2の平均値と、前記判定結果に基づく調整値とに基づき生成し、前記複数の比較回路に設定する閾値設定部と、を有する判定帰還型等化回路が提供される。
また、発明の一観点によれば、4値以上の値がパルス振幅変調された入力信号を受信する受信部と、前記入力信号と、複数の第1の閾値との比較結果を出力する複数の比較回路と、第1のタイミングにおいて、前記第1のタイミングよりも前の第2のタイミングでの前記入力信号の前記値の判定結果に基づき、前記複数の比較回路のそれぞれから出力される前記比較結果の何れかを選択することで、前記入力信号の前記値を判定する選択部と、前記値の数に基づく数の第2の閾値のそれぞれに対して前記値のそれぞれに対応した符号間干渉の大きさに基づくオフセット値が加えられた複数の第3の閾値から、前記複数の第1の閾値を、前記第2の閾値よりも大きい前記複数の第3の閾値の第1の平均値または前記第2の閾値よりも小さい前記複数の第3の閾値の第2の平均値と、前記判定結果に基づく調整値とに基づき生成し、前記複数の比較回路に設定する閾値設定部と、を含む判定帰還型等化回路と、を有する受信回路が提供される。
開示の判定帰還型等化回路及び受信回路によれば、消費電力の増加を抑制できる。
第1の実施の形態の判定帰還型等化回路(DFE)の一例を示す図である。 n=2のときの第1の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 n=2のDFEの入出力の関係を示す図である。 ISIの一例を示す図である。 n=2のときの、1UI期間における入力信号INのアイパターンと、第2の閾値及び第3の閾値との関係の一例を示す図である。 1UI前の値が“3”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。 1UI前の値が“2”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。 1UI前の値が“1”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。 1UI前の値が“0”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。 n=3のときの第1の実施の形態のDFEの一例を示す図である(その1)。 n=3のときの第1の実施の形態のDFEの一例を示す図である(その2)。 n=3のDFEの入出力の関係の一例を示す図である。 n=3のときの、1UI期間における入力信号INのアイパターンと、第2の閾値及び第3の閾値との関係の一例を示す図である。 第2の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 n=2のときの第2の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 第3の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 n=2のときの第3の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 第4の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 n=2のときの第4の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 第5の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 n=2のときの第5の実施の形態のDFEの一例を示す図である。 受信回路の一例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の判定帰還型等化回路(DFE)の一例を示す図である。
なお、以下では、説明を簡略化するため、タップ数が1で(ISIの1stポストカーソル以外は無視する)、フルレートで処理を行うDFEの例を説明する。また、入力信号(データ信号)INは、2n(n≧2)個の値がPAMされたものであり、その値は、0〜2n−1であるものとする。
DFE1は、判定部2、選択部3、閾値設定部4、遅延部5を有する。
判定部2は、4値以上の値がPAMされた入力信号INと、閾値設定部4により設定される複数の第1の閾値(以下判定閾値と呼ぶ)との比較結果(デジタル信号)を出力する複数の比較回路2a1〜2akを有する。つまり判定部2は、アナログ信号である入力信号INをデジタル信号に変換する機能を有する。比較回路2a1〜2akの数は、後述の理由により2(2n−1)個でよい。なお、第1の実施の形態のDFE1では、比較回路2a1〜2akは、クロック信号clkに基づくタイミングで、0と判定閾値が加えられた入力信号INとを比較することで、等価的に、入力信号INと判定閾値との比較結果を出力する。
選択部3は、あるタイミングにおいて、そのタイミングより前のタイミングでの入力信号INの値の判定結果に基づき、複数の比較回路2a1〜2akのそれぞれから出力される比較結果の何れかを選択することで、入力信号INの値を判定する。つまり、選択部3は、過去の判定結果に基づき、入力信号INの値を判定する。
閾値設定部4は、入力信号INの値の数に基づく数の第2の閾値のそれぞれに対して、値のそれぞれに対応したISIの大きさに基づくオフセット値が加えられた複数の第3の閾値から、上記の判定閾値を選択的に生成する。図1には、1UI期間における入力信号INのアイパターンと、第2の閾値(電圧)との関係が示されている。−Vr(2n-1−1),−Vr(2n-1−2),…,0,…,+Vr(2n-1−2),+Vr(2n-1−1)が第2の閾値であり、2n個の値を判定するために、2n−1個ある。また、図1には、第2の閾値の1つである0に対して、2n個の値に対応したISIの大きさに基づくオフセット値が加えられた、第3の閾値である、−w,…,−w/(2n−1),+w/(2n−1),…,+wが示されている。wは、たとえば、入力信号の値が“0”、“2n−1”、“0”と遷移するときの最後の“0”となるUIに対して、1UI前の“2n−1”によるISI(1stポストカーソル)の大きさである(図4参照)。
閾値設定部4は、上記のような第3の閾値のうち、判定閾値を、第2の閾値よりも大きい第3の閾値の平均値または第2の閾値よりも小さい第3の閾値の平均値と、過去の判定結果と、調整値とに基づき生成する。
たとえば、閾値設定部4は、1UI前の判定結果が2nであるときには、第2の閾値である0よりも大きい第3の閾値の平均値(後述の係数b1に相当する)に対して、調整値を加えて+wを判定閾値として生成する。また、閾値設定部4は、1UI前の判定結果が0であるときには、第2の閾値である0よりも小さい第3の閾値の平均値(後述の係数b2に相当する)に対して、調整値を差し引いて−wを判定閾値として生成する。
上記のような平均値からの調整を可能とするため、第2の閾値に対して加える係数b1,b2が予め設定されている。係数b1は、2n−1・w/(2−1)であり、係数b2は、−2n−1・w/(2−1)である。また、平均値から−w〜+wを生成できるように、調整値の最小値は第3の閾値の分解能の半分、つまり/(2−1)である。
また、閾値設定部4は、生成した判定閾値を、比較回路2a1〜2akに設定する。第2の閾値よりも大きい第3の閾値から選択された判定閾値(図1のAの範囲で生成された判定閾値)と、第2の閾値よりも小さい第3の閾値から選択された判定閾値(図1のBの範囲で生成された判定閾値)は、別々の比較回路に設定される。
上記のように判定閾値の設定を行う閾値設定部4は、図1に示すように、たとえば、加算部4a,4b、調整値生成部4c、係数加算部4dを有する。
加算部4aは、入力信号INに、係数a1〜a2n−1を印加する。係数a1〜a2n−1は、前述した第2の閾値である、−Vr(2n-1−1)〜+Vr(2n-1−2)である。これによって、加算部4aの出力は、2n−1個となる。
加算部4bは、加算部4aの出力のそれぞれに対して、係数加算部4dの2つの出力をそれぞれ印加することで、2(2n−1)個の判定閾値を出力する。
調整値生成部4cは、過去の判定結果と、係数c1,c2とに基づき、2つの調整値を生成する。係数c1,c2は、前述した調整値の最小値(第3の閾値の分解能の半分)であり、w/(2n−1)である。
係数加算部4dは、調整値生成部4cで生成された2つの調整値の一方に係数b1を加算し、他方に係数b2を加算する。
なお、係数a1〜a2n−1,b1,b2,c1,c2は、たとえば、図示しない制御部(プロセッサ)から供給されるか、レジスタなどの記憶部に予め格納されている。
閾値設定部4は、図1のような回路に限らない。他の例については後述する。
遅延部5は、選択部3の出力(入力信号INの判定結果)を適切なタイミングで、選択部3及び閾値設定部4に帰還させるために、クロック信号clkに基づくタイミングで1UIごとに入力信号INの判定結果を出力する。遅延部5の出力がDFE1の出力信号OUTとなる。なお、遅延部5は、なくてもよい。
以下、DFE1の動作例を簡単に説明する。
DFE1に、入力信号INが入力されると、閾値設定部4は、2n(2n−1)個の第3の閾値のうち、2(2n−1)個の判定閾値を、係数b1,b2と、過去の判定結果に基づく調整値とに基づき生成し、入力信号INに印加し、判定部2に供給する。これによって、2(2n−1)個の比較回路2a1〜2akには、異なる判定閾値が設定されたことになる。
比較回路2a1〜2akは、それぞれ、判定閾値が印加された入力信号INと、0との比較結果を出力する。たとえば、比較回路2a1〜2akは、判定閾値が印加された入力信号INが、0以上のときは1を出力し、0より小さいときは−1を出力する。
選択部3は、遅延部5で遅延された入力信号INの過去の判定結果に基づき、比較回路2a1〜2akのそれぞれから出力される比較結果の何れかを選択して、入力信号INの値の判定結果として出力する。たとえば選択部3は、過去の判定結果が2n-1以上のとき、図1のAの範囲で生成された判定閾値に基づく比較を行う比較回路の出力を選択し、過去の判定結果が2n-1より小さいとき、Bの範囲で生成された判定閾値に基づく比較を行う比較回路の出力を選択する。この場合、選択部3は、過去の判定結果を示す2n−1個の信号のうち、判定結果が2n-1以上か2n-1より小さいかを示す1つの信号を制御信号として用いる。他の2n−2の信号は、閾値設定部4で判定閾値を生成するために用いられる。
選択部3から出力される入力信号INの判定結果を示す2−1の信号は、遅延部5で遅延され、出力信号OUTとして出力される。
以上のようなDFE1は、値の数とISIの大きさに基づいた2(2−1)の第3の閾値のうち、判定閾値として用いるものを、上記のような平均値と、過去の判定結果に基づく調整値とに基づき選択的に生成する。これによって、比較回路2a1〜2akの数を、2(2−1)ではなく2(2−1)に少なくすることができる。そのため、nの数が増えることによる比較回路2a1〜2akによる消費電力の増加を抑制できるとともに、比較回路2a1〜2akを駆動するための回路の消費電力の増加も抑制できる。つまり、DFE1における消費電力及びDFE1を含む装置の消費電力の増加を抑制できる。
以下n=2の場合、つまり、4値のPAM(PAM4)の入力信号の値を判定するDFEの例を説明する。
図2は、n=2のときの第1の実施の形態のDFEの一例を示す図である。
DFE10は、加算部11,12、判定部13、選択部14、係数加算部15a,15b、調整値生成部16a,16b、遅延部17を有する。
加算部11,12は、図1の加算部4a,4bに相当する。判定部13、選択部14は、図1の判定部2、選択部3に相当する。係数加算部15a,15bは、図1の係数加算部4dに相当する。調整値生成部16a,16bは、図1の調整値生成部4cに相当し、遅延部17は、図1の遅延部5に相当する。
加算部11は、入力信号INに、係数a1〜a3を印加する。係数a1〜a3は、前述した第2の閾値である、+Vr,0,−Vrである。加算部11は、加算器11a,11b,11cを有する。加算器11aは、入力信号INから係数a1を引く。加算器11bは、入力信号INから係数a2を引く。加算器11cは、入力信号INから係数a3を引く。
加算部12は、加算部11の出力のそれぞれに対して、係数加算部15a,15bの2つの出力をそれぞれ印加することで、入力信号INに6つの判定閾値が加えられた信号を出力する。加算部12は、加算器12a1,12a2,12b1,12b2,12c1,12c2を有する。
加算器12a1は、加算器11aの出力から、係数加算部15aの出力を引く。加算器12a2は、加算器11aの出力から、係数加算部15bの出力を引く。加算器12b1は、加算器11bの出力から、係数加算部15aの出力を引く。加算器12b2は、加算器11bの出力から、係数加算部15bの出力を引く。加算器12c1は、加算器11cの出力から、係数加算部15aの出力を引く。加算器12c2は、加算器11cの出力から、係数加算部15bの出力を引く。
判定部13は、入力信号INが判定閾値以上か否かを判定するものであり、比較回路13a1,13a2,13b1,13b2,13c1,13c2を有する。比較回路13a1〜13c2は、それぞれ、クロック信号clkに基づくタイミングで、加算器12a1〜12c2の出力信号と0との比較結果を出力する。比較回路13a1〜13c2は、たとえば、加算器12a1〜12c2の出力信号が0以上であれば、1を出力し、0より小さければ、−1を出力する。
選択部14は、選択回路14a,14b,14cを有する。選択回路14a,14b,14cは、入力信号INの判定結果を示す3つの信号s1,s2,s3のうち、信号s2を制御信号として入力する。そして、選択回路14a,14b,14cは、信号s2の値に基づいて、比較回路13a1〜13c2のそれぞれから出力される比較結果の何れかを選択する。信号s2が1のときは、選択回路14aは、比較回路13a1の出力を選択し、選択回路14bは、比較回路13b1の出力を選択し、選択回路14cは、比較回路13c1の出力を選択する。信号s2が−1のときは、選択回路14aは、比較回路13a2の出力を選択し、選択回路14bは、比較回路13b2の出力を選択し、選択回路14cは、比較回路13c2の出力を選択する。
係数加算部15aは、加算器15a1を有する。加算器15a1は、調整値生成部16aで生成された調整値に係数b1を加算して出力する。係数加算部15bは、加算器15b1を有する。加算器15b1は、調整値生成部16bで生成された調整値に係数b2を加算して出力する。
調整値生成部16aは、乗算器16a1を有する。乗算器16a1は、信号s1〜s3のうち、信号s1に、係数c1を乗ずることで、調整値を生成する。調整値生成部16bは、乗算器16b1を有する。乗算器16b1は、信号s1〜s3のうち、信号s3に、係数c2を乗ずることで、調整値を生成する。
遅延部17は、遅延回路17a,17b,17cを有する。遅延回路17a,17b,17cは、たとえば、D型フリップフロップである。遅延回路17aは、選択回路14aから出力される値(1か−1)を受け、クロック信号clkに基づくタイミングで信号s1として出力する。遅延回路17bは、選択回路14bから出力される値を受け、クロック信号clkに基づくタイミングで信号s2として出力する。遅延回路17cは、選択回路14cから出力される値を受け、クロック信号clkに基づくタイミングで信号s3として出力する。
以下、DFE10の動作例を説明する。
なお、入力信号INと出力信号OUT(信号s1〜s3)の関係は、以下のようになるものとする。
図3は、n=2のDFEの入出力の関係を示す図である。
入力信号INが3を示すとき、信号s1〜s3は全て1である。入力信号INが2を示すとき、信号s1が−1であり、信号s2,s3が1である。入力信号INが1を示すとき、信号s1,s2が−1であり、信号s3が1である。入力信号INが0を示すとき、信号s1〜s3は全て−1である。
DFE10は、4値がPAMされた入力信号INの値を判定するものであるため、前述した第2の閾値は3つとなる。さらに、各第2の閾値に、4値のそれぞれに対応したISIの大きさに基づくオフセット値が加えられるため、判定閾値として用いられる第3の閾値の数は、12である。
図4は、ISIの一例を示す図である。
横軸は時間[UI]を示し、縦軸は電圧[V]を示している。
図4では、入力信号INの値が、“0”、“3”、“0”と遷移したときに生じるISIの例が示されている。2番目の“0”となるUIに対して、1UI前の“3”(電圧=w0[V])によるISI(1stポストカーソル)の大きさ(電圧)が“w[V]”となっている。
このように、あるUIでの入力信号の値の判定時に、1UI前の入力信号の値が“3”のときのISIの大きさを“w”とし、“2”のときは“w/3”、“1”のときは“−w/3”、“0”のときは“−w”とすると、第3の閾値は以下のようになる。
図5は、n=2のときの、1UI期間における入力信号INのアイパターンと、第2の閾値及び第3の閾値との関係の一例を示す図である。
図5の例では、第2の閾値は、−Vr,0,+Vrである。第3の閾値は、第2の閾値のそれぞれに対して、上記の4つのISIの大きさに基づくオフセット値が加えられた値である。すなわち、第3の閾値は、図5に示すように、−Vr−w〜+Vr+wの12個となる。また、図5では、第2の閾値である0に対して4つのオフセット値が加えられた値である第3の閾値のうち、0より大きい+0+wと+0+w/3の平均値2w/3と、0より小さい+0−w/3と+0−wの平均値−2w/3が示されている。なお、平均値と最も近い第3の閾値との差はw/3である。
DFE10では、上記の12個の第3の閾値のうち比較回路13a1〜13c2に設定される判定閾値が、過去の判定結果と各第2の閾値の上下の第3の閾値の平均値と調整値とに基づき、適切にISIの影響を抑制するために以下のように選択的に生成される。
図6は、1UI前の値が“3”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。
図2に示した係数a1〜a3として、図6では、第2の閾値である+Vr,0,−Vrが設定されている。また、係数b1,b2として、+2w/3,−2w/3、係数c1,c2として、w/3が設定されている。
判定部13での判定時において、1UI前の値が“3”のとき、遅延回路17a〜17cから出力される信号s1〜s3は、全て“1”である。s2=1であるので、選択回路14a〜14cは、比較回路13a1,13b1,13c1の出力を選択する。また、s1=1であるため、加算器15a1の出力は、“w”となるため、比較回路13a1,13b1,13c1の判定閾値は、それぞれ、図5に示したような第3の閾値のうち、“+Vr+w”,“+0+w”,“−Vr+w”と設定される。
これによって、DFE10は、1UI前の値“3”に対して適切な判定閾値が設定された比較回路13a1,13b1,13c1の判定結果を出力することになる。これらの判定閾値は、1UI前の値が“3”のときのISI(1stポストカーソル)の大きさに基づくオフセット電圧(=w)が、第2の閾値に加えられたものであるためである。
図7は、1UI前の値が“2”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。
係数a1〜a3,b1,b2,c1,c2は、図6と同様の値が設定されている。
判定部13での判定時において、1UI前の値が“2”のとき、遅延回路17a〜17cから出力される信号s1〜s3は、s1=−1、s2=1、s3=1である。s2=1であるので、選択回路14a〜14cは、比較回路13a1,13b1,13c1の出力を選択する。また、s1=−1であるため、加算器15a1の出力は、“w/3”となるため、比較回路13a1,13b1,13c1の判定閾値は、それぞれ、図5に示したような第3の閾値のうち、“+Vr+w/3”,“+0+w/3”,“−Vr+w/3”と設定される。
これによって、DFE10は、1UI前の値“2”に対して適切な判定閾値が設定された比較回路13a1,13b1,13c1の判定結果を出力することになる。これらの判定閾値は、1UI前の値が“2”のときのISI(1stポストカーソル)の大きさに基づくオフセット電圧(=w/3)が、第2の閾値に加えられたものであるためである。
図8は、1UI前の値が“1”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。
係数a1〜a3,b1,b2,c1,c2は、図6と同様の値が設定されている。
判定部13での判定時において、1UI前の値が“1”のとき、遅延回路17a〜17cから出力される信号s1〜s3は、s1=−1、s2=−1、s3=1である。s2=−1であるので、選択回路14a〜14cは、比較回路13a2,13b2,13c2の出力を選択する。また、s3=1であるため、加算器15b1の出力は、“−w/3”となるため、比較回路13a1,13b1,13c1の判定閾値は、それぞれ、図5に示したような第3の閾値のうち、“+Vr−w/3”,“+0−w/3”,“−Vr−w/3”と設定される。
これによって、DFE10は、1UI前の値“1”に対して適切な判定閾値が設定された比較回路13a1,13b1,13c1の判定結果を出力することになる。これらの判定閾値は、1UI前の値が“1”のときのISI(1stポストカーソル)の大きさに基づくオフセット電圧(=−w/3)が、第2の閾値に加えられたものであるためである。
図9は、1UI前の値が“0”であるときのDFEの動作の一例を示す図である。
係数a1〜a3,b1,b2,c1,c2は、図6と同様の値が設定されている。
判定部13での判定時において、1UI前の値が“0”のとき、遅延回路17a〜17cから出力される信号s1〜s3は、全て−1である。s2=−1であるので、選択回路14a〜14cは、比較回路13a2,13b2,13c2の出力を選択する。また、s3=−1であるため、加算器15b1の出力は、“−w”となるため、比較回路13a1,13b1,13c1の判定閾値は、それぞれ、図5に示したような第3の閾値のうち、“+Vr−w”,“+0−w”,“−Vr−w”と設定される。
これによって、DFE10は、1UI前の値“0”に対して適切な判定閾値が設定された比較回路13a1,13b1,13c1の判定結果を出力することになる。これらの判定閾値は、1UI前の値が“0”のときのISI(1stポストカーソル)の大きさに基づくオフセット電圧(=−w)が、第2の閾値に加えられたものであるためである。
次に、n=3の場合、つまり、8値のPAMの入力信号の値を判定するDFEの例を説明する。
図10、図11は、n=3のときの第1の実施の形態のDFEの一例を示す図である。
DFE20は、加算部21,22、判定部23、選択部24、係数加算部25a,25b、調整値生成部26a,26b、遅延部27を有する。
加算部21,22、判定部23、選択部24、遅延部27は、それぞれ、図2に示したDFE10の加算部11,12、判定部13、選択部14、遅延部17と同様の機能を有しているが、PAMされる値の数が8となるため、その分、回路要素が増えている。
加算部21は、入力信号INに、前述した第2の閾値である、+Vr3,+Vr2,+Vr1,0,−Vr1,−Vr2,−Vr3を印加する。加算部21は、加算器21a,21b,21c,21d,21e,21f,21gを有する。
加算器21aは、入力信号INから+Vr3を引く。加算器21bは、入力信号INから+Vr2を引く。加算器21cは、入力信号INから+Vr1を引く。加算器21dは、入力信号INから0を引く。加算器21eは、入力信号INから−Vr1を引く。加算器21fは、入力信号INから−Vr2を引く。加算器21gは、入力信号INから−Vr3を引く。
加算部22は、加算部21の出力のそれぞれに対して、係数加算部25a,25bから出力される2つの出力信号d1,d2をそれぞれ印加することで、入力信号INに14個の判定閾値が加えられた信号を出力する。加算部22は、加算器22a1,22a2,22b1,22b2,22c1,22c2,22d1,22d2,22e1,22e2,22f1,22f2,22g1,22g2を有する。加算器22a1〜22g2のそれぞれの動作については、図2に示したDFEの加算器12a1〜12c2の動作と同じであるため、説明を省略する。
判定部23は、入力信号INが判定閾値以上か否かを判定するものであり、比較回路23a1,23a2,23b1,23b2,23c1,23c2,23d1,23d2,23e1,23e2,23f1,23f2,23g1,23g2を有する。比較回路23a1〜23g2は、それぞれ、クロック信号clkに基づくタイミングで、加算器22a1〜22g2の出力信号と0との比較結果を出力する。比較回路23a1〜23g2は、たとえば、加算器22a1〜22g2の出力信号が0以上であれば、1を出力し、0より小さければ、−1を出力する。
選択部24は、選択回路24a,24b,24c,24d,24e,24f,24gを有する。選択回路24a〜24gは、入力信号INの過去の判定結果を示す7つの信号s1,s2,s3,s4,s5,s6,s7のうち、信号s4を制御信号として入力する。そして、選択回路24a〜24gは、信号s4の値に基づいて、比較回路23a1〜23g2のそれぞれから出力される比較結果の何れかを選択する。
s4=1のときは、選択回路24a〜24gは、比較回路23a1,23b1,23c1,23d1,23e1,23f1,23g1の出力を選択する。信号s4=−1のときは、選択回路24a〜24gは、比較回路23a2,23b2,23c2,23d2,23e2,23f2,23g2の出力を選択する。
図11に示すように、係数加算部25aは、加算器25a1を有する。加算器25a1は、調整値生成部26aで生成された調整値に係数b1を加算して出力信号d1として出力する。係数加算部25bは、加算器25b1を有する。加算器25b1は、調整値生成部26bで生成された調整値に係数b2を加算して出力信号d2として出力する。
調整値生成部26aは、乗算器26a1,26a2,26a3、加算器26a4を有する。乗算器26a1〜26a3は、信号s1〜s7のうち、信号s1〜s3のそれぞれに、係数c1を乗ずる。加算器26a4は、乗算器26a1〜26a3での乗算結果を加算することで、調整値を生成する。調整値生成部26bは、乗算器26b1,26b2,26b3、加算器26b4を有する。乗算器26b1〜26b3は、信号s1〜s7のうち、信号s5〜s7のそれぞれに、係数c2を乗ずる。加算器26b4は、乗算器26b1〜26b3での乗算結果を加算することで、調整値を生成する。
図10に示すように、遅延部27は、遅延回路27a,27b,27c,27d,27e,27f,27gを有する。遅延回路27a〜27gは、選択回路24a〜24gから出力される値(1か−1)を受け、クロック信号clkに基づくタイミングで信号s1〜s7として出力する。
上記のような、DFE20では、入力信号INと出力信号OUT(信号s1〜s7)の関係は、たとえば、以下のようになる。
図12は、n=3のDFEの入出力の関係の一例を示す図である。
入力信号INが7を示すとき、信号s1〜sは全て1である。入力信号INが1小さくなるごとに、信号s1から順に−1になっていき、入力信号INが0を示すとき、信号s1〜s7は全て−1となる。
DFE20は、8値がPAMされた入力信号INの値を判定するものであるため、前述した第2の閾値は7つとなる。さらに、各第2の閾値に、8値のそれぞれに対応したISIの大きさに基づくオフセット値が加えられるため、判定閾値として用いられる第3の閾値の数は、56である。
あるUIでの入力信号の値の判定時に、1UI前の入力信号の値が“0”〜“7”のときのISIの大きさを−w,−5w/7,−3w/7,−w/7,+w/7,+3w/7,+5w/7,+wとすると、第3の閾値は以下のようになる。
図13は、n=3のときの、1UI期間における入力信号INのアイパターンと、第2の閾値及び第3の閾値との関係の一例を示す図である。
図13の例では、第2の閾値は、−Vr3〜+Vr3の7つである。第3の閾値である、−Vr3−w〜+Vr3+wは、第2の閾値のそれぞれに対して、上記の8つのISIの大きさに基づくオフセット値が加えられた値である。また、図13では、第2の閾値である0に対して8つのオフセット値が加えられた値である第3の閾値のうち、0より大きい+0+w/7〜+0+wの平均値4w/7と、0より小さい+0−w/7〜+0−wの平均値−4w/7が示されている。なお、平均値と最も近い第3の閾値との差はw/7である。
詳細な説明を省略するが、図11に示した係数c1,c2をw/7とし、係数b1を4w/7、係数b2を−4w/7とすることで、図13に示す56個の第3の閾値のうち比較回路23a1〜23g2に設定される判定閾値が適切に生成される。つまり、DFE20は、1UI前の値に応じて適切な判定閾値が設定された比較回路23a1〜23g2の判定結果を出力することになる。
以上のように、DFE10,20は、入力信号INに変調されている値の数とISIの大きさに基づいた12または56個の第3の閾値のうち、判定閾値として用いるものを、上記のような平均値と、過去の判定結果に基づく調整値とに基づき選択的に生成する。これによって、n=2の場合は、比較回路13a1〜13c2の数を、12個ではなく6個にすることができる。n=3の場合は、比較回路23a1〜23g2の数を、56個ではなく、14個にすることができる。そのため、入力信号INに変調されている値の数が増えることによる比較回路による消費電力の増加を抑制できるとともに、比較回路を駆動するための回路の消費電力の増加も抑制できる。つまり、DFE10,20における消費電力及びDFE10,20を含む装置の消費電力の増加を抑制できる。また、比較回路数を減らせるため、回路面積の増加を抑制できる。
さらに、DFE10,20に含まれる比較回路13a1〜13c2,23a1〜23g2の判定閾値の変動量は、従来のダイレクト帰還型のDFEに含まれる比較回路と比べて小さい。たとえば、DFE10の、比較回路13b1に設定される判定閾値は、図5に示した第3の閾値のうち、+0+wと+0+w/3の2つであり、その変動量は、2w/3である。これに対して、PAM4に対応したタップ数が1のダイレクト帰還型のDFEでは、比較回路の数が3つと少ないが、12個の判定閾値のうち4つずつを、比較回路のそれぞれが変更して用いることになり、判定閾値の変動量は2wと大きい。
つまり、本実施の形態のDFE10,20では、ダイレクト帰還型のDFEよりも高いデータレートの入力信号INに対応できる。
(第2の実施の形態)
図14は、第2の実施の形態のDFEの一例を示す図である。
図1に示した第1の実施の形態のDFE1と同様の要素については、同一符号が付されている。
第2の実施の形態のDFE30は、閾値設定部31が、第1の実施の形態のDFE1の閾値設定部4と異なっている。
閾値設定部31は、加算部31a,31b、調整値生成部4cを有している。
加算部31aは、入力信号INに対して、係数a1〜a2n−1を印加するだけでなく、前述した係数b1,b2も印加する機能を有する。すなわち加算部31aは、図1に示した加算部4aと係数加算部4dの機能をあわせもつ。これにより、加算部31aは2(2n−1)個の信号を出力する。
加算部31bは、加算部31aの出力の半分に対して、調整値生成部4cの2つの出力の一方を印加し、加算部31aの出力の残り半分に、調整値生成部4cの2つの出力の他方を印加する。これによって、加算部31bは、入力信号INに2(2n−1)個の判定閾値を印加した信号を出力する。
図15は、n=2のときの第2の実施の形態のDFEの一例を示す図である。図2に示したDFE10と同様の要素については、同一符号が付されている。
DFE40において、加算部41は、加算器41a1,41a2,41b1,41b2,41c1,41c2を有する。加算器41a1は、入力信号INからa1+b1を引く。加算器41a2は、入力信号INからa1+b2を引く。加算器41b1は、入力信号INからa2+b1を引く。加算器41b2は、入力信号INからa2+b2を引く。加算器41c1は、入力信号INからa3+b1を引く。加算器41c2は、入力信号INからa3+b2を引く。なお、上記のa1+b1,a1+b2などの値は、たとえば、図示しない制御部(プロセッサ)から供給されるか、予めレジスタなどの記憶部に格納されている。
加算部42は、加算器42a1,42a2,42b1,42b2,42c1,42c2を有する。加算器42a1は、加算器41a1の出力から、調整値生成部16aで生成された調整値を引く。加算器42a2は、加算器41a2の出力から、調整値生成部16bで生成された調整値を引く。加算器42b1は、加算器41b1の出力から、調整値生成部16aで生成された調整値を引く。加算器42b2は、加算器41b2の出力から、調整値生成部16bで生成された調整値を引く。加算器42c1は、加算器41c1の出力から、調整値生成部16aで生成された調整値を引く。加算器42c2は、加算器41c2の出力から、調整値生成部16bで生成された調整値を引く。
これによって、加算部42は、入力信号INに6つの判定閾値を印加した信号を出力する。
図2のDFE10と同様、係数a1〜a3を、+Vr,0,−Vr、係数b1,b2を+2w/3,−2w/3、係数c1,c2をw/3とすることで、図5に示した12個の第3の閾値から、6つの判定閾値が比較回路13a1〜13c2に設定される。
上記のような第2の実施の形態のDFE30,40によれば、第1の実施の形態のDFE1,10,20と同様の効果が得られる。さらに、第2の実施の形態のDFE30,40によれば、帰還経路の回路数が少なくなる。たとえば、図2に示したDFE10は、帰還経路に加算器15a1,15b1を含むが、図15に示したDFE40ではそれらを含まない。このため、より高速な動作が可能となる。
(第3の実施の形態)
図16は、第3の実施の形態のDFEの一例を示す図である。
図14に示した第2の実施の形態のDFE30と同様の要素については、同一符号が付されている。
第3の実施の形態のDFE50は、閾値設定部51と判定部52が、第2の実施の形態のDFE30の閾値設定部31と判定部2と異なっている。
前述のように、判定部2の比較回路2a1〜2akは、クロック信号clkに基づくタイミングで、0と判定閾値が加えられた入力信号INとを比較することで、等価的に、入力信号INと判定閾値との比較結果を出力する。これに対して、第3の実施の形態のDFE50の判定部52では、判定閾値の変更機能をもつ比較回路52a1〜52akが用いられている。
比較回路52a1〜52akは、加算部31aで入力信号INに係数a1〜a2n−1,b1,b2が印加された信号を受け、調整値生成部4cで生成された調整値に基づき、2(2n−1)個の判定閾値が設定される。
図17は、n=2のときの第3の実施の形態のDFEの一例を示す図である。図15に示したDFE40と同様の要素については、同一符号が付されている。
DFE60において、判定部61は、比較回路61a1,61a2,61b1,61b2,61c1,61c2を有している。
比較回路61a1では、加算器41a1で入力信号INからa1+b1が引かれた信号と、調整値生成部16aで生成された調整値とに基づき、判定閾値が設定される。比較回路61a2では、加算器41a2で入力信号INからa1+b2が引かれた信号と、調整値生成部16bで生成された調整値とに基づき、判定閾値が設定される。比較回路61b1では、加算器41b1で入力信号INからa2+b1が引かれた信号と、調整値生成部16aで生成された調整値とに基づき、判定閾値が設定される。比較回路61b2では、加算器41b2で入力信号INからa2+b2が引かれた信号と、調整値生成部16bで生成された調整値とに基づき、判定閾値が設定される。比較回路61c1では、加算器41c1で入力信号INからa3+b1が引かれた信号と、調整値生成部16aで生成された調整値とに基づき、判定閾値が設定される。比較回路61c2では、加算器41c2で入力信号INからa3+b2が引かれた信号と、調整値生成部16bで生成された調整値とに基づき、判定閾値が設定される。
図2のDFE10と同様、係数a1〜a3を、+Vr,0,−Vr、係数b1,b2を+2w/3,−2w/3、係数c1,c2をw/3とすることで、図5に示した12個の第3の閾値から、6つの判定閾値が比較回路61a1〜61c2において設定される。
上記のような第3の実施の形態のDFE50,60によれば、第2の実施の形態のDFE30,40と同様の効果が得られる。
なお、図1に示した第1の実施の形態のDFE1でも、比較回路2a1〜2akが判定閾値の変更機能をもっている場合には、係数加算部4dの出力信号を比較回路2a1〜2akに供給し、判定閾値が変更されるようにしてもよい。なお、その場合、加算部4bが不要となる。
(第4の実施の形態)
図18は、第4の実施の形態のDFEの一例を示す図である。
図16に示した第3の実施の形態のDFE50と同様の要素については、同一符号が付されている。
第4の実施の形態のDFE70は、閾値設定部51と判定部52と選択部3と、これらと同様の要素である、閾値設定部71、判定部72、選択部73を有しており、2並列の時間インターリーブ方式で処理を行う。なお、DFE70は、図16に示したような遅延部5を有していないが、遅延部5を有していてもよい。
閾値設定部71は、加算部71aと調整値生成部71bを有しており、それぞれ、加算部31a,調整値生成部4cと同様の機能を有する。加算部71aは、入力信号INに対して、係数a1〜a2n−1,b1,b2を印加する。調整値生成部71bは、選択部3から出力される過去の判定結果の一部のビット(2n−2ビット)と、係数c1,c2に基づき調整値を生成する。
判定部72は、判定部52の比較回路52a1〜52akと同様の機能をもつ、比較回路72a1〜72akを有している。なお、時間インターリーブ方式を実現するために、判定部52の比較回路52a1〜52akと、比較回路72a1〜72akとには、位相の異なるクロック信号clk1,clk2が入力されており、比較タイミングが異なっている。
たとえば、クロック信号clk1の位相を基準(0度)とすると、クロック信号clk2は、クロック信号clk1に対して180度の位相差がある。
選択部73は、選択部3から出力される判定結果の1ビットを制御信号として入力して、その制御信号に基づき、比較回路72a1〜72akから出力される2(2n−1)の信号のうち、2n−1を選択して出力信号OUT2として出力する。
選択部3は、選択部73から出力される判定結果の1ビットを制御信号として入力して、その制御信号に基づき、比較回路52a1〜52akから出力される2(2n−1)の信号のうち、2n−1を選択して出力信号OUT1として出力する。
閾値設定部51の調整値生成部4cは、選択部73から出力される判定結果の一部のビット(2n−2ビット)と、係数c1,c2に基づき調整値を生成する。
図19は、n=2のときの第4の実施の形態のDFEの一例を示す図である。図17に示したDFE60と同様の要素については、同一符号が付されている。
図19に示すDFE80では、加算部41、判定部61、選択部14、調整値生成部16a,16bと、これらと同様の要素である加算部81、判定部82、選択部83、調整値生成部84a,84bを有している。
加算部81は、加算器81a1,81a2,81b1,81b2,81c1,81c2を有しており、それぞれ、加算器41a1〜41c2と同じ演算を行う。
判定部82は、比較回路82a1,82a2,82b1,82b2,82c1,82c2を有しており、それぞれ、比較回路61a1〜61c2と同様の処理を行う。なお、時間インターリーブ方式を実現するために、比較回路61a1〜61c2と、比較回路82a1〜82c2とには、位相の異なるクロック信号clk1,clk2が入力されており、比較タイミングが異なっている。
たとえば、クロック信号clk1の位相を基準(0度)とすると、クロック信号clk2は、クロック信号clk1に対して180度の位相差がある。
選択部83は、選択回路83a,83b,83cを有しており、それぞれ、選択回路14a〜14cと同様の機能をもつ。ただ、選択回路83a〜83cは、選択回路14bから出力される信号s2を制御信号として入力する。そして選択回路83a〜83cは、制御信号に基づき、比較回路82a1〜82c2から出力される6つの信号のうち、3つを選択して信号s1a,s2a,s3aを含む出力信号OUT2として出力する。選択部14の選択回路14a〜14cは、選択回路83bから出力される信号s2aを制御信号として入力する。そして選択回路14a〜14cは、制御信号に基づき、比較回路61a1〜61c2から出力される6つの信号のうち、3つを選択して信号s1,s2,s3を含む出力信号OUT1として出力する。
調整値生成部84aは、乗算器84a1を有し、信号s1に、係数c1を乗ずることで、調整値を生成する。調整値生成部84bは、乗算器84b1を有し、信号s3に、係数c2を乗ずることで、調整値を生成する。一方、調整値生成部16aは、信号s1aに、係数c1を乗ずることで調整値を生成し、調整値生成部16bは、信号s3aに、係数c2を乗ずることで調整値を生成する。
上記のようなDFE80では、比較回路61a1〜61c2に設定される判定閾値は、信号s1,s3に基づき調整され、比較回路82a1〜82c2に設定される判定閾値は、信号s1,s3に基づき調整される。そして、出力信号OUT1,OUT2がクロック信号clk1,clk2に基づくタイミングで交互に出力される。
上記のような第4の実施の形態のDFE70,80によれば、第3の実施の形態のDFE50,60と同様の効果が得られる。また、DFE70,80のように、2並列で処理を行うことで、クロック信号clk1,clk2が、DFE50,60を動作させるクロック信号clkと同じ周波数であっても、より高速な入力信号INの値を判定できるようになる。
なお、上記の説明では、第3の実施の形態のDFE50,60を2並列の時間インターリーブ方式に対応した回路に変更した例を示した。第1の実施の形態及び第2の実施の形態のDFE1,10,20,30,40についても同様に、2並列の時間インターリーブ方式に対応した回路に変更することができる。
また、2並列に限らず、3並列以上の時間インターリーブ方式に対応した回路とすることも可能である。
(第5の実施の形態)
図20は、第5の実施の形態のDFEの一例を示す図である。
図16に示した第3の実施の形態のDFE50と同様の要素については、同一符号が付されている。
第5の実施の形態のDFE90は、2タップ型のDFEである。
DFE90において、閾値設定部91の加算部91aは、n値の入力信号INに対して係数e1〜emを加算する。係数e1〜emは、前述した係数a1〜a2n−1のそれぞれに、各タップに対応した第3の閾値の平均値に基づく係数を加えたものであり、2タップの場合は、m=8(2n−1)である。
判定部92は、判定閾値の変更機能をもつ、比較回路92a1〜92amを有している。
比較回路92a1〜92amでは、加算部91aで入力信号INに係数e1〜emが印加された信号と、調整値生成部4cで生成された調整値とに基づき、8(2n−1)個の判定閾値が設定される。
選択部93は、遅延部94で遅延された入力信号INの値の判定結果を制御信号として入力する。さらに、選択部93は、遅延部94,95で遅延された入力信号INの値の判定結果を制御信号として入力する。そして、選択部93は、これらの制御信号に基づき、比較回路2a1〜2amのそれぞれから出力される比較結果の何れかを選択して、入力信号INの値の判定結果として出力する。選択部93は、遅延部95から出力される判定結果を示す2−1個の信号のうち、判定結果が2n−1以上か2n−1より小さいかを示す1つの信号を制御信号として用いる。他の2−2の信号は、閾値設定部91で判定閾値を生成するために用いられる。
遅延部94,95は、たとえば、D型フリップフロップを有し、クロック信号clkに基づくタイミングで1UIごとに入力信号INの判定結果を出力する。遅延部95の出力がDFE90の出力信号OUTとなる。
図21は、n=2のときの第5の実施の形態のDFEの一例を示す図である。図17に示したDFE60と同様の要素については、同一符号が付されている。
加算部101は、加算器101a〜101xを有し、それぞれ、入力信号INから係数e1〜e24の何れか1つを引く。
判定部102は、比較回路102a〜102xを有し、加算器101a〜101xで入力信号INから係数e1〜e24が引かれた信号と、調整値生成部16aで生成された調整値とに基づき決まる判定閾値と、入力信号INとの比較結果を出力する。
選択部103は、選択回路103a〜103uを有している。
選択回路103a〜103lは、遅延部105の出力である入力信号INの値の判定結果を示す3つの信号s1,s2,s3のうち、信号s2を制御信号として入力する。そして、選択回路103a〜103lは、信号s2の値に基づいて、比較回路102a〜102xのそれぞれから出力される比較結果の何れかを選択する。
選択回路103m,103o,103qは、遅延部104の出力である信号s1d,s2d,s3dのうち、信号s1dを制御信号として入力する。そして、選択回路103m,103o,103qは、信号s1dの値に基づいて、選択回路103a,103bの一方、選択回路103e,103fの一方、選択回路103i,103jの一方、の出力を選択する。たとえば、選択回路103mは、信号s1d=1のときは、選択回路103aの出力を選択し、信号s1d=−1のときは、選択回路103bの出力を選択する。
選択回路103n,103p,103rは、信号s1d,s2d,s3dのうち、信号s3dを制御信号として入力する。そして、選択回路103n,103p,103rは、信号s3dの値に基づいて、選択回路103c,103dの一方、選択回路103g,103hの一方、選択回路103k,103lの一方、の出力を選択する。たとえば、選択回路103nは、信号s3d=1のときは、選択回路103cの出力を選択し、信号s3d=−1のときは、選択回路103dの出力を選択する。
選択回路103s,103t,103uは、信号s1d,s2d,s3dのうち、信号s2dを制御信号として入力する。そして、選択回路103s,103t,103uは、信号s2dの値に基づいて、選択回路103m,103nの一方、選択回路103o,103pの一方、選択回路103q,103rの一方、の出力を選択する。たとえば、選択回路103sは、信号s2d=1のときは、選択回路103mの出力を選択し、信号s2d=−1のときは、選択回路103nの出力を選択する。
遅延部104は、遅延回路(図21では“delay”と表記されている)104a,104b,104cを有する。遅延回路104a〜104cは、たとえば、D型フリップフロップであり、クロック信号clkに基づくタイミングで1UIごとに、選択回路103s,103t,103uの出力である入力信号INの判定結果(信号s1d,s2d,s3d)を出力する。
遅延部105は、遅延回路(図21では“delay”と表記されている)105a,105b,105cを有する。遅延回路105a〜105cは、たとえば、D型フリップフロップであり、信号s1d〜s3dを受け、クロック信号clkに基づくタイミングで1UIごとに、信号s1,s2,s3を出力する。
以上のような、2タップ型のDFE90,100においても、第3の実施の形態のDFE50,60と同様の効果が得られる。
なお、上記の説明では、第3の実施の形態のDFE50,60を2タップ型のDFEに変更した例を示した。第1,第2及び第4の実施の形態のDFE1,10,20,30,40,70,80についても同様に、2タップ型のDFEに変更することができる。
また、2タップ型に限らず、3タップ型以上のDFEに変更することも可能である。
(受信回路)
上記のようなDFE1〜100は、たとえば、以下のような受信回路に適用できる。
図22は、受信回路の一例を示す図である。
受信回路110は、受信部111、イコライザ112、DFE113、デコーダ114、デマルチプレクサ115、クロック再生回路116を有している。
受信部111は、入力信号INを受信し、イコライザ112は、入力信号INに対して等化処理を行う。
DFE113は、前述したDFE1〜100の何れかが適用され、入力信号INの値の判定結果を出力する。
デコーダ114は、DFE113から出力される信号s1〜s3をデコードし、デマルチプレクサ115は、デコード結果を逆多重化して出力データ信号DOとして出力する。
また、クロック再生回路116は、出力データ信号DOに基づき、クロック信号clkを再生してDFE113に供給する。
このような受信回路110のDFE113として、前述したDFE1〜100を用いることで、受信回路110の消費電力を低減できる。DFE113の比較回路の数を抑えられるため比較回路の消費電力及び、比較回路を駆動するクロック再生回路116などの消費電力も抑えられるためである。
以上、実施の形態に基づき、本発明のDFE及び受信回路の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
たとえば、入力信号INが差動入力信号のときは、差動入力信号の各値を判定するような回路構成とすることができる。
1 判定帰還型等化回路(DFE)
2 判定部
2a1〜2ak 比較回路
3 選択部
4 閾値設定部
4a,4b 加算部
4c 調整値生成部
4d 係数加算部
5 遅延部

Claims (5)

  1. 4値以上の値がパルス振幅変調された入力信号と、複数の第1の閾値との比較結果を出力する複数の比較回路と、
    第1のタイミングにおいて、前記第1のタイミングよりも前の第2のタイミングでの前記入力信号の前記値の判定結果に基づき、前記複数の比較回路のそれぞれから出力される前記比較結果の何れかを選択することで、前記入力信号の前記値を判定する選択部と、
    前記値の数に基づく数の第2の閾値のそれぞれに対して前記値のそれぞれに対応した符号間干渉の大きさに基づくオフセット値が加えられた複数の第3の閾値のうち、前記第2の閾値よりも大きい第3の閾値の第1の平均値、及び前記第2の閾値よりも小さい第3の閾値の第2の平均値のそれぞれに基づく2つの第1の係数と、前記第2の閾値のそれぞれとを前記入力信号に印加するとともに、前記判定結果に基づく調整値を、前記入力信号にさらに印加するか、前記複数の比較回路に設定することで、前記第2の閾値のそれぞれについて、前記第1の平均値及び前記第2の平均値のそれぞれから前記調整値の大きさ分ずれた、前記複数の第1の閾値を生成する閾値設定部と、
    を有することを特徴とする判定帰還型等化回路。
  2. 前記閾値設定部は、
    前記判定結果と、前記複数の第3の閾値の分解能の半分の大きさである第の係数とに基づき前記調整値を生成する調整値生成部と、
    前記第2の閾値を前記入力信号に印加し複数の第1の出力信号を出力する第1の加算部と、
    前記調整値に、前記2つの第の係数を加えて、2つの第2の出力信号を出力する第2の加算部と、
    前記複数の第1の出力信号のそれぞれに、2つの前記第2の出力信号を印加して前記複数の比較回路に供給する第3の加算部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の判定帰還型等化回路。
  3. 前記閾値設定部は、
    前記判定結果と、前記複数の第3の閾値の分解能の半分の大きさである第の係数とに基づき前記調整値を生成する調整値生成部と、
    前記第2の閾値と、前記2つの第の係数とに基づく複数の第3の係数を前記入力信号に印加して複数の第1の出力信号を出力する第1の加算部と、
    前記複数の第1の出力信号のそれぞれに前記調整値を印加して、前記複数の比較回路に供給する第2の加算部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の判定帰還型等化回路。
  4. 前記閾値設定部は、
    前記判定結果と、前記複数の第3の閾値の分解能の半分の大きさである第の係数とに基づき前記調整値を生成し、前記調整値を前記複数の比較回路に供給する調整値生成部と、
    前記第2の閾値と、前記2つの第の係数とに基づく複数の第3の係数を前記入力信号に印加して、前記複数の比較回路に供給する加算部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の判定帰還型等化回路。
  5. 4値以上の値がパルス振幅変調された入力信号を受信する受信部と、
    前記入力信号と、複数の第1の閾値との比較結果を出力する複数の比較回路と、第1のタイミングにおいて、前記第1のタイミングよりも前の第2のタイミングでの前記入力信号の前記値の判定結果に基づき、前記複数の比較回路のそれぞれから出力される前記比較結果の何れかを選択することで、前記入力信号の前記値を判定する選択部と、前記値の数に基づく数の第2の閾値のそれぞれに対して前記値のそれぞれに対応した符号間干渉の大きさに基づくオフセット値が加えられた複数の第3の閾値のうち、前記第2の閾値よりも大きい第3の閾値の第1の平均値、及び前記第2の閾値よりも小さい第3の閾値の第2の平均値のそれぞれに基づく2つの第1の係数と、前記第2の閾値のそれぞれとを前記入力信号に印加するとともに、前記判定結果に基づく調整値を、前記入力信号にさらに印加するか、前記複数の比較回路に設定することで、前記第2の閾値のそれぞれについて、前記第1の平均値及び前記第2の平均値のそれぞれから前記調整値の大きさ分ずれた、前記複数の第1の閾値を生成する閾値設定部と、を含む判定帰還型等化回路と、
    を有することを特徴とする受信回路。
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