JP6631084B2 - 波長変換素子の製造方法、波長変換素子、照明装置及びプロジェクター - Google Patents

波長変換素子の製造方法、波長変換素子、照明装置及びプロジェクター Download PDF

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Description

本発明は、波長変換素子、光源装置、プロジェクター及び波長変換素子の製造方法に関する。
従来、光源装置から射出された照明光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面に拡大投射する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の画像表示装置は、照明装置、偏光分離装置、分光装置、液晶パネル、プリズム及び投射光学装置を備える。照明装置は、励起光を射出する励起光源と、蛍光体とを備える。蛍光体は、入射された励起光の一部を励起光とは異なる波長の蛍光に変換する。蛍光体からは、蛍光と、励起光の他の一部とが、当該励起光が入射する側と同じ側に向けて照明光として射出される。そして、照明光は分光装置によって赤色、緑色及び青色の色光に分離される。分離された各色光は、それぞれが対応する液晶パネルにて変調される。液晶パネルにより変調された各色光がプリズムにて合成され、投射光学装置から投射される。
特開2012−4009号公報
近年、プロジェクターに対し、高輝度化の要望が高まっている。これに対し、照明光として蛍光体から蛍光を効率的に取り出せる構成が要望されてきた。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、蛍光を効率的に取り出せる波長変換素子を提供することを目的の1つとする。また、当該波長変換素子を備えた光源装置を提供することを目的の1つとする。また、当該光源装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の1つとする。また、当該波長変換素子の製造方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係る波長変換素子は、金属酸化物を含む焼結体からなる反射層と、蛍光体を含む焼結体からなる蛍光体層と、を備え、前記蛍光体層は、蛍光が射出される第1面と、当該第1面と異なる第2面と、を含み、前記第2面は、前記第1面に対向する底面領域を有し、前記反射層は、前記底面領域と直接結合している第1領域を有することを特徴とする。
なお、反射層が底面領域と直接結合しているとは、接着剤等を使用することなく反射層と底面領域とが結合していることをいう。
上記第1態様によれば、金属酸化物を含む焼結体により構成された反射層が蛍光体層の底面領域と直接分子レベルで結合していることにより、蛍光体層から反射層内に入射する光が反射層により所望の方向に効率よく反射される。従って、波長変換素子から蛍光を所望の方向に効率的に取り出すことができる。また、このような波長変換素子をプロジェクターに採用した場合、当該プロジェクターは高輝度な画像を形成できる。
上記第1態様では、前記第2面は、前記第1面を前記底面領域と接続する側面領域を有し、前記反射層は、前記側面領域と直接結合している第2領域を更に有することが好ましい。
この構成によれば、反射層が側面領域と直接結合している第2領域を有しているので、蛍光体層の側面領域から射出された光が反射層により反射される。従って、波長変換素子から蛍光を所望の方向に取り出しやすい。
上記第1態様では、凹部を有する基材を更に備え、前記蛍光体層及び前記反射層は、前記凹部に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、蛍光体層及び反射層が基材の凹部に設けられているので、蛍光体層の側面領域から射出された光が反射層により反射される。従って、波長変換素子から蛍光を所望の方向に取り出しやすい。
上記第1態様では、前記第2領域は、前記第1面の面法線に対して傾斜していることが好ましい。
この構成によれば、蛍光体層の側面領域から放射される蛍光が当該第2領域により蛍光体層の第1面に向けて反射される可能性が高まる。従って、波長変換素子から蛍光を更に効率的に所望の方向に取り出すことができる。
上記第1態様では、前記金属酸化物は、酸化アルミニウムを含むことが好ましい。
この構成によれば、反射層の光反射効率を当該反射層が他の金属酸化物により構成されている場合に比べて高くできる。
上記第1態様では、前記反射層は、空隙を更に含むことが好ましい。
なお、上記空隙としては、反射層の前駆体を焼結する際に形成される空隙を例示できる。
ここで、空隙を含む焼結体からなる反射層の光反射効率は、空隙が含まれていない焼結体の光反射効率に比べて高い。このため、この構成によれば、波長変換素子から蛍光を所望の方向に効率的に取り出すことができる。
上記第1態様では、前記反射層を支持する支持基板と、前記支持基板と前記反射層との間に設けられた接着層と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、焼結体が接着層により支持基板に固定されるので、焼結体を確実に当該支持基板により保持できる。これにより、蛍光の射出方向が一定に保たれるため、波長変換素子から射出される蛍光の利用効率を高めることができる。
本発明の第2態様に係る光源装置は、上記波長変換素子と、前記蛍光体層を励起させる励起光を射出する光源と、を備えることを特徴とする。
なお、上記光源としては、励起光を射出するレーザー等の固体光源を例示できる。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る波長変換素子と同様の効果を奏することができる。また、光源装置は、光源から射出された励起光を蛍光に変換して射出することができる。
本発明の第3態様に係るプロジェクターは、上記光源装置と、前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置からの画像光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とする。
上記第3態様によれば、上記第2態様に係る光源装置と同様の効果を奏することができる。また、波長変換素子からの蛍光の取出効率が高いので、投射される画像の輝度を高めることができる。
本発明の第4態様に係る波長変換素子の製造方法は、金属酸化物からなる複数の粒子及び第1樹脂を含む第1グリーンシートと、蛍光体からなる複数の粒子及び第2樹脂を含む第2グリーンシートとを、互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させる工程を含むことを特徴とする。
上記第4態様によれば、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させるので、当該第1グリーンシート及び第2グリーンシートの焼結体は、接着剤等を使用することなく直接結合した焼結体となる。従って、反射層と蛍光体層との結合性が高いので、第1グリーンシート及び第2グリーンシートが接着剤等により固定された場合に比べて、熱抵抗が小さくなる。従って、波長変換素子の劣化の進行を抑制できる。
上記第4態様では、前記第2グリーンシートの少なくとも一部を前記第1グリーンシートに埋め込む工程を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、第1グリーンシート内に第2グリーンシートの少なくとも一部が埋め込まれた状態で焼結されるので、第1グリーンシート上に第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結される場合に比べて、第2グリーンシートと第1グリーンシートとの直接結合される面積が拡大し、結合力が増大するので、第1グリーンシートが第2グリーンシートから剥離しにくくなる。また、蛍光体層の側面からも放熱できる。
上記第4態様では、前記第2グリーンシートと、無機材料及び第3樹脂を含む第3グリーンシートとの間に前記第1グリーンシートを配置する工程と、前記第2グリーンシートの少なくとも一部を前記第3グリーンシートに埋め込む工程と、を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、第3グリーンシート内に第1グリーンシート及び第2グリーンシートの少なくとも一部が埋め込まれた状態で焼結されるので、第3グリーンシート上に、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結される場合に比べて、第2グリーンシートと第1グリーンシートとが直接結合される面積及び第3グリーンシートと第1グリーンシートとが直接結合される面積が拡大し、結合力が増大するので、各グリーンシートのそれぞれが剥離しにくくなる。また、蛍光体層の側面からも放熱できる。
上記第4態様では、前記第1グリーンシートの焼結による体積収縮率が前記第2グリーンシートの焼結による体積収縮率と等しくなるように、前記第1グリーンシートにおける前記第1樹脂の割合及び前記第2グリーンシートにおける前記第2樹脂の割合の少なくともいずれかを調整する工程を備えることが好ましい。
ここで、第1グリーンシートの焼結による体積収縮率が第2グリーンシートの焼結による体積収縮率と異なる場合、焼結の過程で第2グリーンシート(蛍光体層)に割れや反りが発生する可能性が高い。
これに対し、この構成によれば、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させても、焼結の過程で第2グリーンシート(蛍光体層)に割れや反りが発生する可能性を低減できる。従って、波長変換素子の上記割れや反りに基づく劣化を低減できる。
上記第4態様では、前記第1グリーンシートの焼結による体積収縮率と前記第2グリーンシートの焼結による体積収縮率と前記第3グリーンシートの焼結による体積収縮率とが互いに等しくなるように、前記第1グリーンシートにおける前記第1樹脂の割合、前記第2グリーンシートにおける前記第2樹脂の割合及び前記第3グリーンシートにおける前記第3樹脂の割合の少なくともいずれかを調整する工程を備えることが好ましい。
ここで、第1グリーンシートの焼結による体積収縮率と第2グリーンシートの焼結による体積収縮率と第3グリーンシートの焼結による体積収縮率が互いに異なる場合、焼結の過程で第1グリーンシート(反射層)、第2グリーンシート(蛍光体層)及び第3グリーンシートに割れや反りが発生する可能性が高い。
これに対し、この構成によれば、第1グリーンシート、第2グリーンシート及び第3グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させても、焼結の過程で第1グリーンシート(反射層)、第2グリーンシート(蛍光体層)及び第3グリーンシートに割れや反りが発生する可能性を低減できる。従って、波長変換素子の上記割れや反りに基づく劣化を低減できる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの概略を示す模式図。 上記第1実施形態に係るプロジェクターの照明装置の概略を示す模式図。 上記第1実施形態に係る照明装置における波長変換素子の断面図。 上記第1実施形態に係る波長変換素子における反射層の一例を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る波長変換素子の断面図。 本発明の第3実施形態に係る波長変換素子の断面図 上記第3実施形態に係る波長変換素子の製造工程を示す図。 本発明の第4実施形態に係る波長変換素子の断面図。 本発明の第5実施形態に係る波長変換素子の断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、内部に設けられた光源から射出された光束を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーンSC1等の被投射面上に拡大投射する表示装置である。
このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収納される光学ユニット3の他、図示を省略するが、当該プロジェクター1を制御する制御装置、冷却対象を冷却する冷却装置、及び当該プロジェクター1を構成する電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
[光学ユニットの構成]
光学ユニット3は、照明装置31、色分離装置32、平行化レンズ33、光変調装置34、色合成装置35及び投射光学装置36を備える。
照明装置31は、照明光WLを射出する。なお、照明装置31の構成については、後述する。
色分離装置32は、照明装置31から入射された照明光WLを赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBの3つの色光に分離する。この色分離装置32は、ダイクロイックミラー321,322、全反射ミラー323,324,325及びリレーレンズ326,327を備え
る。
ダイクロイックミラー321は、照明装置31からの照明光WLを赤色光LRとその他の色光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。ダイクロイックミラー321は、赤色光LRを透過させるとともに、その他の色光(緑色光LG及び青色光LB)を反射させる。ダイクロイックミラー322は、その他の色光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。ダイクロイックミラー322は、緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過させる。
全反射ミラー323は、赤色光LRの光路中に配置され、ダイクロイックミラー321を透過した赤色光LRを光変調装置34(34R)に向けて反射させる。一方、全反射ミラー324,325は、青色光LBの光路中に配置され、ダイクロイックミラー322を透過した青色光LBを光変調装置34(34B)に導く。また、緑色光LGは、ダイクロイックミラー322にて、光変調装置34(34G)に向けて反射される。
リレーレンズ326,327は、青色光LBの光路の、ダイクロイックミラー322の下流に配置されている。これらリレーレンズ326,327は、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることによる青色光LBの光損失を補償する機能を有する。
平行化レンズ33は、後述する光変調装置34に入射する光を平行化する。なお、赤、緑及び青の各色光用の平行化レンズを、それぞれ33R,33G,33Bとする。また、赤、緑及び青の各色光用の光変調装置を、それぞれ34R,34G,34Bとする。
光変調装置34(34R,34G,34B)は、それぞれ入射される各色光LR,LG,LBを変調して、画像情報に応じた色画像を形成する。これら光変調装置34は、入射される光を変調する液晶パネルにより構成される。なお、図示は省略するが、光変調装置34R,34G,34Bの入射側及び射出側にはそれぞれ、偏光板が配置されている。
色合成装置35には、各光変調装置34R,34G,34Bからの画像光が入射される。この色合成装置35は、各色光LR,LG,LBに対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学装置36に向けて射出する。本実施形態では、色合成装置35は、クロスダイクロイックプリズムにより構成される。
投射光学装置36は、色合成装置35にて合成された画像光をスクリーンSC1等の被投射面に投射する。このような構成により、スクリーンSC1に拡大された画像が投射される。
[照明装置の構成]
図2は、本実施形態のプロジェクター1における照明装置31の構成を示す概略図である。
照明装置31は、前述したように照明光WLを色分離装置32に向けて射出する。この照明装置31は、図2に示すように、光源装置311、アフォーカル光学系312、ホモジナイザー光学系313、偏光分離装置314、位相差板315、ピックアップ光学系316、インテグレーター光学系317、偏光変換素子318、重畳レンズ319及び蛍光部材4を備える。また、光源装置311は、アレイ光源311A及びコリメータ光学系311Bを備える。
光源装置311のアレイ光源311Aは、本発明の光源に相当し、複数の半導体レーザー3111により構成される。具体的に、アレイ光源311Aは、当該アレイ光源311Aから射出される光束の照明光軸Ax1と直交する一平面内に複数の半導体レーザー3111がアレイ状に配列されることにより形成される。なお、詳しくは後述するが、蛍光部材4にて反射された光束の照明光軸をAx2としたとき、照明光軸Ax1と照明光軸Ax2とは同一平面内にあり、且つ互いに直交している。照明光軸Ax1上においては、アレイ光源311Aと、コリメータ光学系311Bと、アフォーカル光学系312と、ホモジナイザー光学系313と、偏光分離装置314とが、この順に並んで配置されている。
一方、照明光軸Ax2上においては、波長変換素子41を備えた蛍光部材4と、ピックアップ光学系316と、位相差板315と、偏光分離装置314と、インテグレーター光学系317と、偏光変換素子318と、重畳レンズ319とが、この順に並んで配置されている。
アレイ光源311Aを構成する半導体レーザー3111は、例えば、440〜480nmの波長域にピーク波長を有する励起光(青色光BL)を射出する。また、半導体レーザー3111から射出される青色光BLは、コヒーレントな直線偏光であり、偏光分離装置314に向けて照明光軸Ax1と平行に射出される。
また、アレイ光源311Aは、各半導体レーザー3111が射出する青色光BLの偏光方向を、偏光分離装置314の偏光分離層3143にて反射される偏光成分(S偏光成分)の偏光方向と一致させている。そして、このアレイ光源311Aから射出された青色光BLは、コリメータ光学系311Bに入射する。
コリメータ光学系311Bは、アレイ光源311Aから射出された青色光BLを平行光に変換するものである。コリメータ光学系311Bは、例えば各半導体レーザー3111に対応してアレイ状に配置された複数のコリメータレンズ3112を備える。このコリメータ光学系311Bを通過することにより平行光に変換された青色光BLは、アフォーカル光学系312に入射する。
アフォーカル光学系312は、コリメータ光学系311Bから入射された青色光BLの光束径を調整する。このアフォーカル光学系312は、レンズ3121とレンズ3122を備える。このアフォーカル光学系312を通過することによりサイズが調整された青色光BLは、ホモジナイザー光学系313に入射する。
ホモジナイザー光学系313は、後述するピックアップ光学系316と協同して、被照明領域における青色光BLによる照度分布を均一化する。このホモジナイザー光学系313は、一対のマルチレンズアレイ3131,3132を備える。このホモジナイザー光学系313から射出された青色光BLは、偏光分離装置314に入射する。
偏光分離装置314は、いわゆるプリズム型の偏光ビームスプリッター(PBS)であり、p偏光及びs偏光のうち、一方の偏光光を通過させ、他方の偏光光を反射させる。この偏光分離装置314は、プリズム3141,3142及び偏光分離層3143を備える。これらプリズム3141,3142は、略三角柱形状に形成され、それぞれ照明光軸Ax1に対して45°の角度をなす傾斜面を有し、かつ、照明光軸Ax2に対して45°の角度をなしている。
偏光分離層3143は、上記傾斜面に設けられ、当該偏光分離層3143に入射した第1の波長帯の青色光BLを、S偏光成分とP偏光成分とに分離する偏光分離機能を有する。この偏光分離層3143は、青色光BLのS偏光成分を反射させ、青色光BLのP偏光成分を透過させる。また、偏光分離層3143は、当該偏光分離層3143に入射した光のうち、第1の波長帯(青色光BLの波長帯)とは異なる第2の波長帯(緑色光GL及び赤色光LR)の光を、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有する。なお、偏光分離装置314は、プリズム型のものに限らず、プレート型の偏光分離装置を用いてもよい。
そして、偏光分離層3143に入射した青色光BLは、その偏光方向がS偏光成分と一致していることから、S偏光の励起光BLsとして、蛍光部材4に向けて反射される。
位相差板315は、偏光分離層3143と波長変換素子41との間の光路中に配置された1/4波長板である。この位相差板315に入射するS偏光である励起光BLsは、円偏光の励起光BLcに変換された後、ピックアップ光学系316に入射する。
ピックアップ光学系316は、励起光BLcを波長変換素子41に向けて集光させる。このピックアップ光学系316は、レンズ3161,レンズ3162を備える。具体的に、ピックアップ光学系316は、入射された複数の光束(励起光BLc)を後述する波長変換素子41に向けて集光させるとともに、当該波長変換素子41上で互いに重畳させる。
ピックアップ光学系316からの励起光BLcは、蛍光部材4の波長変換素子41に入射する。波長変換素子41は、励起光BLcの一部を赤色光及び緑色光を含む蛍光YLに変換する。蛍光YLは、500〜700nmの波長域にピーク波長を有する。なお、蛍光部材4の構成については、後述する。
そして、波長変換素子41から射出された蛍光YLは、ピックアップ光学系316、位相差板315を通過し、偏光分離装置314に入射する。偏光分離装置314によって、蛍光YLと偏光分離層3143を通過する青色光(p偏光の青色光)とが合成され、白色の照明光WLが生成される。照明光WLは、偏光分離装置314から射出され、インテグレーター光学系317に入射する。
インテグレーター光学系317は、後述する重畳レンズ319と協同して、被照明領域における照度分布を均一化する。インテグレーター光学系317は、一対のレンズアレイ3171,3172を備える。これら一対のレンズアレイ3171,3172は、複数のレンズがアレイ状に配列されたものからなる。このインテグレーター光学系317から射出された照明光WLは、偏光変換素子318に入射する。
偏光変換素子318は、偏光分離膜と位相差板とから構成され、照明光WLを直線偏光に変換する。偏光変換素子318から射出された照明光WLは、重畳レンズ319に入射する。
重畳レンズ319は、照明光WLを被照明領域において重畳させることにより、被照明領域の照度分布を均一化する。
[蛍光部材の構成]
図3は、蛍光部材4における波長変換素子41の断面図である。
蛍光部材4は、図2に示すように、波長変換素子41、固定部材42及びヒートシンク43を備える。これらのうち、波長変換素子41は、図3に示すように、蛍光体層411、反射層412及び支持基板413を有する。この蛍光体層411は、入射された光の一部を蛍光YLに変換して射出するとともに、他の一部を蛍光YLに変換せずに射出する。また、反射層412は、蛍光体層411から入射した光をピックアップ光学系316に向けて反射させる。
この波長変換素子41の蛍光体層411及び反射層412は、当該蛍光体層411及び反射層412の側面と支持基板413との間に設けられた固定部材42により、支持基板413に固定されている。また、支持基板413の蛍光体層411を支持する面とは反対側の面には、ヒートシンク43が配置されている。これにより、蛍光YLの生成に伴って発熱する波長変換素子41がヒートシンク43により冷却される。
[蛍光体層の構成]
この蛍光体層411は、蛍光YLが射出される第1面411Aと、当該第1面411Aに対向する面、すなわち、反射層412に対向する第2面411Bを備える。これらのうち、第2面411Bは、第1面411Aに対向する底面領域411B1を備える。なお、本実施形態では、第2面411Bの全領域が底面領域411B1に相当する。
また、蛍光体層411を構成する蛍光体は、Ceイオンを含んだYAG(Yttrium Aluminum Garnet)蛍光体である。この蛍光体層411は、無機蛍光体層であり、バインダーとして、例えば、樹脂バインダーを含んでいる。このため、蛍光体層411は、焼結により若干収縮する。
[反射層の構成]
反射層412は、金属酸化物を含む焼結体からなり、蛍光体層411から入射した光を反射させる。この反射層412は、酸化アルミニウム(Al)の焼結体であり、非金属の無機反射部材である。この反射層412は、天面部412A及び底面部412Bを備える。これらのうち、天面部412Aは、上記蛍光体層411の底面領域441B1に直接結合している第1領域412A1を備える。なお、第1領域412A1が底面領域411B1に直接結合しているとは、接着剤等を介さずに焼結により直接分子レベルで第1領域412A1が底面領域411B1に接合されていることをいう。なお、本実施形態では、天面部412Aの全領域が第1領域412A1に相当する。また、底面部412Bは、支持基板413に直接結合している。このように、支持基板413上に反射層412が固定され、当該反射層412上に蛍光体層411が固定されている。
図4は、波長変換素子41の反射層412の一部の模式図である。
反射層412は、酸化アルミニウムからなる複数の結晶を含む。この反射層412の上記励起光BLcの入射方向の厚さは、例えば、略1mmに設定される。なお、酸化アルミニウムは、本発明の金属酸化物に相当する。主に焼結温度、焼結時間が調整された焼結過程により、各結晶軸が異なる方向を向いた複数の結晶を含む反射層412を製造できる。また、図4に示すように、酸化アルミニウムの結晶C1と結晶C1の間には、空隙Fが形成されている。
具体的に、本実施例において、酸化アルミニウムの結晶C1のサイズは、2〜5μmであった。互いに隣り合う結晶同士の間は、互いに密着しているか、あるいは、空隙Fが存在していた。空隙Fは、屈折率が1であり、結晶C1は屈折率が1.78である。このため、結晶C1の内部や結晶C1同士が密着している部分では光が散乱せずに透過し、酸化アルミニウムと空隙Fとの界面において光は散乱される。従って、結晶C1のサイズが小さく、その周りに薄い空隙Fが存在することで散乱特性が高くなる。
このように、上記空隙Fが数μmの酸化アルミニウムの粒界に連続して存在することで、光の反射及び散乱が大きくなり、蛍光体層411から入射した蛍光YLは、図3に示すように、反射層412の表層において反射され、表面に向けて射出される。また、蛍光体層411から反射層412に入射した蛍光YLは、反射層412において小さな領域の中で、反射が繰り返される。
[波長変換素子の製造方法]
上述した波長変換素子41は、例えば以下に示す製造方法により製造される。まず、波長変換素子41を構成する反射層412の製造工程について説明する。
まず、反射層412を構成するAl粉末に対して、本発明の第1樹脂に相当する樹脂バインダー、可塑剤及び有機溶媒等が添加された後、攪拌混合され、反射層412を形成するためのスラリーが調整される。このスラリーをシート状に成型し、第1グリーンシートを形成する。
次に、蛍光体層411を構成する蛍光体からなる複数の蛍光体粒子に対して、本発明の第2樹脂に相当する樹脂バインダー等が添加された後、攪拌混合され、蛍光体層411を形成するためのスラリーが調整される。このスラリーをシート状に成型し、第2グリーンシートを形成する。
次に、支持基板413上に、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で配置する。次に、当該第1グリーンシート及び第2グリーンシートを多孔質セッターにより挟んだ状態で焼結させる。これら第1グリーンシート及び第2グリーンシートは、例えば、1500℃以上の温度で焼結され、これにより焼結体からなる蛍光体層411と、焼結体からなる反射層412とが接着剤を使用することなく支持基板413上に固定される。これにより、波長変換素子41が形成される。
ここで、第2グリーンシートを、焼結された反射層の上に積層した状態で焼結させた場合、反射層は、セラミックス焼結体のため殆ど収縮しないにもかかわらず、第2グリーンシートのうち、反射層と接触していない側(蛍光体層411の第1面411A側)は、焼結過程で収縮する。これに対し、第2グリーンシートと反射層との界面では、上記第1面411A側に比べて焼結が進行しやすいので、蛍光体層411の第2面411B側は、第1面411A側に比べて収縮率が小さい。このように、第1面411A側及び第2面411B側の収縮量が異なるため、焼結の過程で当該蛍光体層411に割れや反りが発生する可能性が高い。
これに対し、本実施形態では、第2グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率と、第1グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率とが略同一になるように、反射層412を構成するスラリーを調整する際に、上記樹脂バインダー(第1樹脂)の割合を調整している。このため、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを同時に焼成する際に、蛍光体層411及び反射層412に割れや反りが発生する可能性が低減される。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
反射層412が金属酸化物を含む焼結体により構成され、反射層412と蛍光体層411の底面領域411B1とが直接分子レベルで結合していることにより、蛍光体層411から反射層412内に入射した光が反射層412により所望の方向に効率よく反射される。従って、波長変換素子41から蛍光YLを効率的に取り出すことができる。また、このような波長変換素子41は、プロジェクター1に採用されているので、当該プロジェクター1は高輝度な画像を形成できる。
反射層412が酸化アルミニウムの焼結体により構成されているので、反射層412の光反射効率を当該反射層412が他の金属酸化物により構成される場合に比べて高くできる。
ここで、空隙Fを含む焼結体(反射層412)の光反射効率は、空隙Fが含まれていない焼結体の光反射効率に比べて高い。波長変換素子41は空隙Fを含む焼結体(反射層412)を備えているため、波長変換素子41から蛍光YLを効率的に取り出すことができる。
第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させるので、当該第1グリーンシートの焼結体(反射層412)及び第2グリーンシートの焼結体(蛍光体層411)は、接着剤等を使用することなく直接互いに結合される。従って、反射層412と蛍光体層411との結合性が高いので、反射層412と蛍光体層411とが接着剤等により固定された場合に比べて、熱抵抗が小さくなる。従って、波長変換素子41の劣化の進行を抑制できる。
第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させても、第1グリーンシートの体積収縮率が第2グリーンシートの体積収縮率と等しいので、焼結の過程で第2グリーンシート(蛍光体層411)に割れや反りが発生する可能性を低減できる。従って、波長変換素子41の上記割れや反りに基づく劣化を低減できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を備えるが、波長変換素子が接着層を備える点で、上記プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同様の符号を付して説明を省略する。
図5は、本実施形態に係る波長変換素子41Aの断面図である。
波長変換素子41Aは、蛍光体層411、反射層412及び支持基板413の他、接着層414を備える。この接着層414は、反射層412及び支持基板413の間に配置され、反射層412を支持基板413に接着固定する。
このため、本実施形態に係る波長変換素子41Aは、上記第1実施形態に係る波長変換素子41とは製造工程が異なる。以下に詳しく説明する。
上記第1実施形態の波長変換素子41と同様に、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを形成する。
そして、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で配置し、当該第1グリーンシート及び第2グリーンシートを多孔質セッターにより挟んだ状態で焼結させる。これら第1グリーンシート及び第2グリーンシートは、例えば、1500℃以上の温度で焼結され、これにより、接着剤を使用することなく、焼結体からなる蛍光体層411が焼結体からなる反射層412に接合される。このようにして、形成された蛍光体層411及び反射層412を接着層414により支持基板413に固定し、波長変換素子41Aが形成される。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る波長変換素子41Aを備えるプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクターと同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
焼結体(蛍光体層411及び反射層412)が接着層414により支持基板413に固定されるので、蛍光体層411及び反射層412を確実に当該支持基板413により保持できる。これにより、蛍光YLの射出方向が一定に保たれるため、波長変換素子41から射出される蛍光YLの利用効率を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を備えるが、波長変換素子の蛍光体層及び反射層が基材内に埋め込まれている点で、上記プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同様の符号を付して説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る波長変換素子5の断面図である。
この波長変換素子5は、図6に示すように、蛍光体層51、反射層52及び基材53を備え、略直方体形状に形成されている。蛍光体層51の成分は、第1及び第2実施形態の蛍光体層411の成分と略同一の成分にて構成されている。反射層52の成分は、第1及び第2実施形態の反射層52の成分と略同一の成分にて構成されている。
基材53は、無機材料(セラミック粒子)及び樹脂バインダー(第3樹脂)等を含む、いわゆるセラミックス基材により構成される。この基材53には、凹部531が形成され、当該凹部531には、蛍光体層51及び反射層52が固定されている。
[蛍光体層の構成]
蛍光体層51は、図6に示すように、蛍光YLが射出される第1面511と、第1面511に対向する面を含む第2面512を備える。第2面512は、第1面511に対向する底面領域512Aを備える。また、第2面512は、第1面511を底面領域512Aと接続する側面領域512Bを備える。すなわち、第2面512は、底面領域512A及び側面領域512Bにより構成されている。
この底面領域512Aは、反射層52における天面部521の第1領域521Aと直接結合している。また、側面領域512Bは、天面部521の第2領域521Bと直接結合している。
[反射層の構成]
反射層52は、天面部521及び底面部522を備える。これらのうち、天面部521は、上記蛍光体層51の底面領域512Aに直接結合する第1領域521Aと、側面領域512Bに直接結合する第2領域521Bを備える。また、底面部522は、基材53の凹部531に直接結合している。このように、基材53の凹部531内に反射層52が固定されているので、当該反射層52が直接結合している蛍光体層51も当該凹部531内に固定されている。すなわち、本実施形態では、蛍光体層51及び反射層52が基材53の凹部531に固定されることにより、波長変換素子5が構成されている。
[波長変換素子の製造工程]
図7(A)〜(E)は、本実施形態に係る波長変換素子の製造工程を示す図である。
上述した波長変換素子5は、例えば以下に示す製造方法により製造される。
[混練工程]
まず、基材53を構成する無機材料(セラミック粒子)に対して、本発明の第3樹脂に相当する樹脂バインダーが添加された後、攪拌混合され、基材53を形成するためのスラリーが調整される。そして、このスラリーをシート状に成型し、第3グリーンシートを形成する。
なお、本実施形態においては、蛍光体層51を構成する第2グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率と、反射層52を構成する第1グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率と、基材53を構成する第3グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率が略同一になるように、反射層52を構成するスラリー及び基材53を構成するスラリーを調整する際に、第1樹脂の割合と第3樹脂の割合とを調整している。
[成形工程]
上述したように各樹脂の割合が調整された第1グリーンシート、第2グリーンシート及び第3グリーンシートは、図7(A)に示すように、それぞれが互いに接触するように重ね合わせられる。具体的に、まず、矩形板状の第1グリーンシートB52が、矩形板状の第3グリーンシートB53の上に直接重ね合わせられる。次に、2つの矩形板状の第2グリーンシートB51がそれぞれ、第1グリーンシートB52の上に直接重ね合わせられる。すなわち、第1グリーンシートB52の少なくとも一部は、第2グリーンシートB51と第3グリーンシートB53とに挟まれるように配置される。
なお、以下の説明では、第1グリーンシートB52と第2グリーンシートB51と第3グリーンシートB53とが組み合わされた構造物を波長変換素子成形体B5と称する。
[埋め込み工程]
そして、図7(A)に示した波長変換素子成形体B5の第2グリーンシートB51に対向するように、板状部材PLを配置し、当該板状部材PLにて第2グリーンシートB51を一軸加圧する。この第2グリーンシートB51を加圧するとともに、波長変換素子成形体B5を加熱することにより、第2グリーンシートB51及び第1グリーンシートB52が第3グリーンシートB53内に埋め込まれる。具体的に、第2グリーンシートB51は、その側面も第1グリーンシートB52に囲まれた状態で第3グリーンシートB53に埋め込まれる。この埋め込み工程によって、図7(B)に示した形状の波長変換素子成形体B5が得られる。
[脱脂工程及び焼結工程]
そして、板状部材PLを取り除き、図7(C)に示す状態の波長変換素子成形体B5に対して、略600℃の温度にて脱脂工程が実行される。この脱脂工程により、第2グリーンシートB51に含まれている第1樹脂及び第1グリーンシートB52に含まれている第2樹脂等の有機材が除去される。
そして、波長変換素子成形体B5を略1600℃の温度にて加熱する焼結工程が実行される。
ここで、上記混練工程において、各グリーンシートは、各グリーンシートの焼結時の収縮率が略互いに等しくなるように調整されていることから、焼結によって得られた蛍光体層51、反射層52及び基材53に割れや反りが発生する可能性が低い。
[研削工程及び研磨工程]
そして、焼結された波長変換素子成形体B5に対して、ダイヤモンド砥石、バフ等により研削工程及び研磨工程が実行され、当該波長変換素子成形体B5は、図7(D)に示す状態となる。
[ダイシング工程]
上記図7(D)に示す波長変換素子成形体B5を必要なサイズに切り分けるダイシング工程が実行される。これにより、図7(E)に示すように、2つの波長変換素子5が製造される。このようにして製造された波長変換素子5には、例えば、基材53に対してヒートシンク等の放熱部材が接続され、照明装置31に実装される。
[第3実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る波長変換素子5を備えるプロジェクターは、第1及び第2実施形態のプロジェクターと同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
反射層52が側面領域512Bと直接結合している第2領域521Bを有しているので、底面領域512Aのみならず、側面領域512Bから反射層52に入射した光も反射層52により所望の方向に効率よく反射される。従って、波長変換素子5から蛍光YLを更に効率的に取り出すことができる。
蛍光体層51及び反射層52が基材53の凹部531に設けられているので、例えば、蛍光体層51の側面から放射される蛍光YLを反射層52により反射させることにより、再び蛍光体層51内に当該蛍光YLが再度入射される。従って、波長変換素子5から蛍光YLを更に効率的に取り出すことができる。
第3グリーンシート内に第1グリーンシートの少なくとも一部及び第2グリーンシートの少なくとも一部が埋め込まれた状態で焼結されるので、第3グリーンシート上に、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結される場合に比べて、第2グリーンシートと第1グリーンシートとが直接結合される面積及び第3グリーンシートと第1グリーンシートとが直接結合される面積が拡大し、結合力が増大するので、各グリーンシートのそれぞれが剥離しにくくなる。また、蛍光体層51は、側面領域512Bからも放熱することができるので、波長変換素子5の熱による劣化を低減できる。
第1グリーンシート、第2グリーンシートおよび第3グリーンシートを、第1グリーンシートと第2グリーンシートとが第3グリーンシートに埋め込まれた状態で焼結させても、第1グリーンシートの体積収縮率と第2グリーンシートの体積収縮率と第3グリーンシートの体積収縮率とが互いに等しいので、焼結の過程で第1グリーンシート(反射層52)、第2グリーンシート(蛍光体層51)及び第3グリーンシート(基材53)に割れや反りが発生する可能性が低い。従って、波長変換素子5の上記割れや反りに基づく劣化が低減される。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記第3実施形態のプロジェクターと同様の構成を備えるが、蛍光体層の形状及び反射層の形状が相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同様の符号を付して説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る波長変換素子6の断面図である。
この波長変換素子6は、図8に示すように、蛍光体層61、反射層62及び基材63を備え、略直方体形状に形成されている。蛍光体層61、反射層62及び基材63の成分は、上記第3実施形態の蛍光体層51、反射層52及び基材53の成分と略同一の成分にて構成される。
[蛍光体層の構成]
蛍光体層61は、図8に示すように、蛍光YLが射出される第1面611と、当該第1面611に対向する面を含む第2面612を備える。第2面612は、第1面611に対向する底面領域612Aを備える。また、第2面612は、第1面611を底面領域612Aと接続する側面領域612Bを備える。この側面領域612Bは、第1面611の面法線に対して傾斜している。具体的に、側面領域612Bは、底面領域612Aの端部から第1面611に向けて外側に広がるように傾斜している。
また、底面領域612Aは、反射層62における天面部621の第1領域621Aと直接結合している。また、側面領域612Bは、天面部621の第2領域621Bと直接結合している。
[反射層の構成]
反射層62は、図8に示すように、天面部621及び底面部622を備える。これらのうち、天面部621は、上記蛍光体層61の底面領域612Aに直接結合する第1領域621Aと、側面領域612Bに直接結合する第2領域621Bを備える。このため、第2領域621Bは、上記側面領域612Bと同様に傾斜している。また、底面部622は、基材63の台形状の凹部631に直接結合している。このように、基材63の凹部631内に反射層62が固定されているので、当該反射層62が直接結合している蛍光体層61も当該凹部631内に固定されている。すなわち、本実施形態では、蛍光体層61及び反射層62が基材63の凹部631に固定されることにより、波長変換素子6が構成されている。
本実施形態に係る波長変換素子6は、第3実施形態で説明した波長変換素子5の製造工程によって製造することができる。波長変換素子6の製造工程では、第2グリーンシートB51の代わりに、断面形状が台形の第2グリーンシートが用いられる。第2グリーンシートは、第3グリーンシート側の面がその反対側の面よりも小さい錐台形状であるため、第2グリーンシートを容易に第3グリーンシートに埋め込むことができる。
[第4実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る波長変換素子6を備えるプロジェクターは、第1〜第3実施形態のプロジェクターと同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
第2領域621Bが第1面611の面法線に対して傾斜しているので、蛍光体層61の側面から放射される蛍光YLが当該第2領域621Bにより蛍光体層61の第1面611に向けて反射される可能性が高まる。従って、波長変換素子6から蛍光YLを更に効率的に取り出すことができる。
また、第2グリーンシートは、第3グリーンシート側の面がその反対側の面よりも小さい錐台形状であるため、第2グリーンシートを容易に第3グリーンシートに埋め込むことができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記第1実施形態のプロジェクターと同様の構成を備えるが、波長変換素子が支持基板及び基材を備えない点で、上記プロジェクターと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同様の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る波長変換素子7の断面図である。
この波長変換素子7は、図9に示すように、蛍光体層71及び反射層72を備え、略直方体形状に形成されている。これらのうち、蛍光体層71の成分及び反射層72の成分はそれぞれ、上記第3実施形態の蛍光体層51の成分及び反射層52の成分と略同一の成分にて構成される。
[蛍光体層の構成]
蛍光体層71は、図9に示すように、蛍光YLが射出される第1面711と、当該第1面711に対向する面を含む第2面712を備える。これらのうち、第2面712は、第1面711に対向する底面領域712Aを備える。また、第2面712は、第1面711を底面領域712Aと接続する側面領域712Bを備える。この側面領域712Bは、第1面711の面法線に対して傾斜している。具体的に、側面領域712Bは、底面領域712Aの端部から第1面711に向けて円弧状に傾斜している。
また、底面領域712Aは、反射層72における天面部721の第1領域721Aと直接結合している。また、側面領域712Bは、天面部721の第2領域721Bと直接結合している。
[反射層の構成]
反射層72は、図9に示すように、天面部721及び底面部722を備える。これらのうち、天面部721は、上記蛍光体層71の底面領域712Aに直接結合している第1領域721Aと、側面領域712Bに直接結合している第2領域721Bを備える。このため、第2領域721Bは、上記側面領域712Bと同様に傾斜している。すなわち、天面部721は、縁部が円弧状の凹部を形成し、当該凹部に蛍光体層71が直接結合している。すなわち、本実施形態では、蛍光体層71が反射層72の天面部721(凹部)に固定されることにより、波長変換素子7を構成している。
[波長変換素子の製造工程]
まず、上記第1〜第4実施形態と同様に、第1グリーンシート及び第2グリーンシートが形成される。なお、本実施形態では、支持基板413及び基材53,63を備えていないので、第1グリーンシートは上記各実施形態よりも厚さ寸法が大きく形成される。そして、第2グリーンシートは、図9に示す蛍光体層71と同形状に形成される。第2グリーンシートを第1グリーンシート上に配置し、板状部材PL(図7参照)により一軸加圧し、第2グリーンシートを第1グリーンシートに埋め込む。すなわち、本実施形態では、第2グリーンシートの少なくとも一部を第1グリーンシートに埋め込む工程を備えている。
この後、上記第3及び第4実施形態の脱脂工程、焼結工程、研削工程、研磨工程及びダイシング工程を経て、図9に示す波長変換素子7が製造される。このようにして製造された波長変換素子7には、例えば、反射層72の底面部722に対してヒートシンク等の放熱部材が接続され、照明装置31に実装される。
[第5実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る波長変換素子7を備えるプロジェクターは、第1〜第4実施形態のプロジェクターと同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
第1グリーンシート内に第2グリーンシートの少なくとも一部が埋め込まれた状態で焼結されるので、第1グリーンシート上に第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結される場合に比べて、第2グリーンシートと第1グリーンシートとの直接結合される面積が拡大する。従って、波長変換素子7の耐久性を高めることができる。また、蛍光体層71の側面からも放熱するので、波長変換素子7の熱による劣化が低減される。更に、波長変換素子7が基材を備えないので、波長変換素子7の製造コストを低減できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、反射層は、酸化アルミニウムを含む焼結体により構成されることとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。すなわち、反射層は、酸化アルミニウム以外の金属酸化物を含む焼結体により構成されてもよい。
上記各実施形態では、反射層は空隙Fを含むこととした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、反射層は、空隙Fを含まなくてもよい。
上記第1、第2及び第5実施形態では、蛍光体層を構成する第2グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率と、第1グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率とが略同一になるように、反射層を構成するスラリーを調整する際に、上記樹脂バインダー(第1樹脂)の割合を調整することとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、蛍光体層を構成するスラリーを調整する際に、上記樹脂バインダー(第2樹脂)の割合を調整してもよい。この場合であっても、第1グリーンシートの収縮率を第2グリーンシートの収縮率と等しくすることができる。
上記第3及び第4実施形態では、蛍光体層を構成する第2グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率と、反射層を構成する第1グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率と、基材を構成する第3グリーンシートが焼結の際に収縮する収縮率とが略同一になるように、第1樹脂の割合及び第3樹脂の割合を調整することとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、蛍光体層を構成するスラリー及び反射層を構成するスラリーを調整する際に、第1樹脂の割合及び第2樹脂の割合を調整してもよい。また、蛍光体層を構成するスラリー及び基材を構成するスラリーを調整する際に、第2樹脂の割合及び第3樹の割合を調整するようにしてもよい。この場合であっても、各グリーンシートの収縮率を互いに等しくすることができる。
上記第1及び第2実施形態では、第1グリーンシートと第2グリーンシートを互いに接するように重ね合わせた状態で焼結することとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、第3〜第5実施形態のように、第1グリーンシートに第2グリーンシートの少なくとも一部を埋め込んだ後に焼結するようにしてもよい。
第2実施形態では、第1グリーンシート上に第2グリーンシートを配置し焼結することとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、第2グリーンシート上に第1グリーンシートを配置して焼結するようにしてもよい。
上記第3及び第4実施形態では、板状部材PLにより第1グリーンシート及び第2グリーンシート全体を第3グリーンシートに埋め込むこととした。しかしながら、本発明は、これに限らない。第2グリーンシートの埋め込み量は適宜設定される。
上記第1及び第2実施形態では、支持基板413を設けることとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、支持基板413を所定の回転軸の周りに回転可能に構成してもよい。
上記各実施形態では、光変調装置として透過型の光変調装置を用いることとした。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、光変調装置として反射型の光変調装置を用いてもよい。この場合、色分離装置32を設けることなく、当該色合成装置35により、色分離及び色合成を実行するようにしてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1は、3つの光変調装置34(34R,34G,34B)を備えるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
また、光変調装置として、デジタルマイクロミラーデバイス等、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態において、上記蛍光部材4を備える照明装置31がプロジェクター1に適用される例を示した。しかしながら、本発明は、これに限らない。例えば、上記照明装置31は、照明器具及び自動車等のヘッドライト等に使用してもよい。
1…プロジェクター、31…照明装置、311…光源装置、311A…アレイ光源(光源)、34…光変調装置、36…投射光学装置、4…蛍光部材、5,6,7,41,41A…波長変換素子、51,61,71,411…蛍光体層、511,611,711,411A…第1面、512,612,712,411B…第2面、512A,612A,712A,411B1…底面領域、52,62,72,412…反射層、521A,621A,721A,412A1…第1領域、413…支持基板、414…接着層、512B,612B,712B…側面領域、521B,621B,721B…第2領域、53,63…基材、531,631…凹部、B51,B61…第2グリーンシート、B52,B62…第1グリーンシート、B53,B63…第3グリーンシート、BLc…励起光、BLs…励起光、F…空隙、YL…蛍光。

Claims (12)

  1. 金属酸化物からなる複数の粒子及び第1樹脂を含む第1グリーンシートと、蛍光体からなる複数の粒子及び第2樹脂を含む第2グリーンシートとのうち、前記第2グリーンシートの少なくとも一部を前記第1グリーンシートに埋め込む工程と、
    前記第1グリーンシート及び前記第2グリーンシートを、互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させる工程と、を含むことを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の波長変換素子の製造方法において、
    前記第1グリーンシートの焼結による体積収縮率が前記第2グリーンシートの焼結による体積収縮率と等しくなるように、前記第1グリーンシートにおける前記第1樹脂の割合及び前記第2グリーンシートにおける前記第2樹脂の割合の少なくともいずれかを調整する工程を備えることを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  3. 金属酸化物からなる複数の粒子及び第1樹脂を含む第1グリーンシートと、蛍光体からなる複数の粒子及び第2樹脂を含む第2グリーンシートと、無機材料及び第3樹脂を含む第3グリーンシートとのうち、前記第2グリーンシートと前記第3グリーンシートとの間に前記第1グリーンシートを配置する工程と、
    前記第2グリーンシートの少なくとも一部を前記第3グリーンシートに埋め込む工程と、
    前記第1グリーンシート、前記第2グリーンシート及び前記第3グリーンシートを、互いに接するように重ね合わせた状態で焼結させる工程を含むことを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  4. 請求項3に記載の波長変換素子の製造方法において、
    前記第1グリーンシートの焼結による体積収縮率と前記第2グリーンシートの焼結による体積収縮率と前記第3グリーンシートの焼結による体積収縮率とが互いに等しくなるように、前記第1グリーンシートにおける前記第1樹脂の割合、前記第2グリーンシートにおける前記第2樹脂の割合及び前記第3グリーンシートにおける前記第3樹脂の割合の少なくともいずれかを調整する工程を備えることを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の波長変換素子の製造方法において、
    前記金属酸化物は、酸化アルミニウムを含むことを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  6. 金属酸化物を含む焼結体からなる反射層と、
    蛍光体を含む焼結体からなる蛍光体層と、を備え、
    前記蛍光体層は、
    第1面と、
    前記第1面とは反対側に位置する底面領域と、
    前記第1面及び前記底面領域を接続する側面領域と、を有し、
    前記反射層は、前記底面領域及び前記側面領域の少なくとも一部が前記反射層に埋め込まれた状態にて、前記底面領域及び前記側面領域と、焼結により直接結合していることを特徴とする波長変換素子。
  7. 請求項に記載の波長変換素子において、
    前記側面領域は、前記第1面に向かって前記蛍光体層の外側に広がるように、前記第1面の面法線に対して傾斜していることを特徴とする波長変換素子。
  8. 金属酸化物を含む焼結体からなる反射層と、
    蛍光体を含む焼結体からなる蛍光体層と、
    凹部を有する基材と、を備え、
    前記蛍光体層及び前記反射層は、前記凹部内に設けられ、
    記蛍光体層と前記反射層とは、前記蛍光体層の少なくとも一部が前記反射層に埋め込まれた状態にて、焼結により直接結合し
    前記反射層と前記凹部の内面とは、焼結により直接結合していることを特徴とする波長変換素子。
  9. 請求項6から請求項のいずれか一項に記載の波長変換素子において、
    前記金属酸化物は、酸化アルミニウムを含むことを特徴とする波長変換素子。
  10. 請求項6から請求項のいずれか一項に記載の波長変換素子において、
    前記反射層は、空隙を更に含むことを特徴とする波長変換素子。
  11. 請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の波長変換素子と、
    前記蛍光体層を励起させる励起光を射出する光源と、を備えることを特徴とする照明装置。
  12. 請求項11に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置からの画像光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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